JP2006311081A - 画像読取装置および画像読取装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フィルムが表裏逆に挿入され読み取られ、サムネイル表示する場合、適正な色調で画像を読み取ることができ、また、フィルムの画像読み取り処理の操作性が優れている画像読取装置および画像読取装置の制御方法を提供する。
【解決手段】 複数の撮影コマによって構成されているフィルムから、画像情報を読み取り、上記読み取った画像情報を、記録装置に記録させ、ユーザの指示によってフィルムを読み取る際に、上記画像読取と上記記録装置制御とを行い、読み取る画像の画像情報を得るためにプレビューし、上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、サムネイルを表示し、上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、上記プレビュー画像に最適な処理を行い、最適な読み取りモードで画像を読み取るように制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、フィルムから画像情報を読み取る画像読取装置および画像読取装置の制御方法に関する。
従来から、フィルムに記録された画像をスキャンして読み取る画像読取装置が種々開発されている。この種の画像読取装置は、通常、パーソナルコンピュータに接続して使用することを前提とし、フィルムの読み取りや読取画像の記録等の処理を実行する場合、コンピュータの画面上から、ユーザが逐次指示することによって、フィルムの読み取りや読取画像の記録等の処理を実行する。
つまり、画像読取装置で画像読み取りする場合、ユーザが、画像読取装置にフィルムを挿入し、コンピュータ画面上から指示し、スキャン動作を開始させる。この場合、フィルムを表裏逆に挿入すると、画像読取装置が読み取った画像も、そのまま表裏逆の画像になる。
読取画像が表裏逆になることを防止するために、ユーザは、フィルム画像の表裏を、目視によって常に確認しながら、読み取り作業を行わなければならず、画像読取装置にフィルムを挿入する作業が煩雑であり、もし、フィルムの表裏が逆の状態でスキャンすると、フィルムを正しく挿入し直し、再度スキャンしなければならず、画像読取装置で画像読み取りする作業が煩雑である。
フィルムの表裏が逆の状態でスキャンした場合に、フィルムの挿入し直し、再度スキャンを防ぐために、従来、写真フィルムの側端部に設けられているDXコードやコマ番号を、画像データとともにフィルムスキャナで取り込み、この取り込んだDXコードやコマ番号に基づいて、写真フィルムの正規の方向に対する向きを判定し、必要な場合には、画像処理部で画像データを、自動ミラー反転等によって、正規の方向に修正し、印画紙に焼き付ける方法が提案されている(たとえば、特許文献1、2参照)。
特開平9−319011号公報
特開2000−209404公報
しかし、上記従来例において、DXコードやコマ番号を使ってフィルムの表裏を判別し、読み取った画像の方向を変えた場合、フィルムが表裏逆に挿入され、読み取られた場合にサムネイル表示すると、フィルムの表面と裏面とでフィルムの粒状特性が異なるので、正しく画像を切り出すことができず、画像が切れることがあるという問題がある。
また、上記従来例では、裏面の画像の読み取りを行うときに、表面の画像を読み込んだ場合に比べてピントが合っていないようなボケた画像になることがあるという問題があり、また、正しい色味の画像が得られないという問題がある。
本発明は、フィルムが表裏逆に挿入され読み取られ、サムネイル表示する場合、適正な色調で画像を読み取ることができ、また、フィルムの画像読み取り処理の操作性が優れている画像読取装置および画像読取装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数の撮影コマによって構成されているフィルムから、画像情報を読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段が読み取った画像情報を、記録装置に記録させる記録装置制御手段と、ユーザの指示によってフィルムを読み取る際に、上記画像読取手段と上記記録装置制御手段とを動作させ、読み取る画像の画像情報を得るためにプレビューし、上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、サムネイルを表示するサムネイル表示手段と、上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、上記プレビュー画像に最適な処理を行い、最適な読み取りモードで画像を読み取るように制御する制御手段とを具備する画像読取装置である。
また、本発明は、複数の撮影コマによって構成されているフィルムから、画像情報を読み取る画像読取工程と、上記画像読取工程が読み取った画像情報を、記録装置に記録させる記録装置制御工程と、ユーザの指示によってフィルムを読み取る際に、上記画像読取工程と上記記録装置制御工程とにおいて、読み取る画像の画像情報を得るためにプレビューし、上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、サムネイルを表示するサムネイル表示工程と、上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、上記プレビュー画像に最適な処理を行い、最適な読み取りモードで画像を読み取るように制御する制御工程とを具備することを特徴とする画像読取装置の制御方法である。
本発明によれば、フィルムが表裏逆に挿入され読み取られ、サムネイル表示する場合、適正な色調で画像を読み取ることができ、また、フィルムの画像読み取り処理の操作性が優れ、フィルム画像を電子化して保存するまでに要する時間を大幅に短縮することができるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
図1は、本発明の実施例1である画像読取装置100のハードウェア構成を示す概略断面図である。
画像読取装置100は、スキャナ本体1と、透過原稿ユニット2とを有する。
スキャナ本体1は、不図示のインタフェースケーブルによって、図2に示すホストコンピュータ50に接続され、移動光学ユニット4と、原稿台ガラス5と、電気基板6と、パルスモータ7と、無端ベルト8と、プーリ9、10と、ギア列11と、ガイドレール12と、白色基準板13とを有する。
白色基準板13の中には、黒マーク36が設けられ、スキャナ本体1は、この黒マーク36を基準にして、読み取りエリアを決め、画像を読み取る。光学ユニット4とパルスモータ7とは、不図示のケーブルによって、互いに電気的に接続されている。また、光学ユニット4は、ガイドレール12に沿って、載置手段14によって、摺動可能に載置されている。載置手段14は、無端ベルト8に固着されている。
移動光学ユニット4は、反射原稿用光源15と、複数の反射ミラー16、17、18と、結像レンズ19と、撮像手段であるラインセンサ20とによって構成されている。
次に、スキャナ本体1の反射原稿画像読み取り動作について、説明する。
ホストコンピュータ50からの読み取り命令コマンドによって、スキャナ本体1における読み取り動作が開始される。スキャナ本体1は、光学ユニット4の反射原稿用光源15を点灯させ、その反射光を、複数のミラー16、17、18が反射し、結像レンズ19を介して、センサ20に結像することによって、主走査方向1ライン分の画像を読み取る。また、パルスモータ7の動力を、ギア列11を介して、プーリ9を回転させることによって、無端ベルト8を駆動する。載置手段14によって固着される光学ユニット4は、無端ベルト8によって、矢印Xの副走査方向に、ガイドレール上を移動する。
スキャナ本体1は、光学ユニット4を副走査方向に移動しつつ、上記主走査方向のライン画像の読み取りを繰り返す。スキャナ本体1は、光学ユニット4を、図1に点線で示す位置まで、読み取り動作をしながら、移動させることによって、原稿台ガラス全面のスキャンが可能になる。ただし、ホストコンピュータ50からの読み取りコマンドの内容に応じて、原稿台ガラス上の原稿3の部分画像を読むことが可能である。
この場合、主走査方向には、センサ出力のうち採用する画素範囲を規定することによって、また、副走査方向には、光学ユニットの移動範囲を電気基板上の後述の制御手段で規定することによって、ホストコンピュータ50が指定する読み取り画像範囲を決める。
次に、スキャナ本体1の透過画像読み取り動作について、説明する。
スキャナ本体1は、光学ユニット4の反射原稿用光源15を消灯し、透過原稿用光源35を点灯させ、光学ユニット4を透過原稿読み取り用の位置に移動させ、透過原稿用光源35の反射光を、複数のミラー16、17、18によって反射させ、結像レンズ19を介して、センサ20に結像することによって、主走査方向1ライン分の画像を読み取る。
また、パルスモータ7の動力をギア列11に伝え、プーリ9を回転させることによって、無端ベルト8を駆動する。この無端ベルト8の移動に伴って、載置手段14に固着されている光学ユニット4は、矢印Xで示す副走査方向にガイドレール上を移動する。
スキャナ本体1は、光学ユニット4を副走査方向に移動しつつ、主走査方向のライン画像の読み取りを繰り返す。スキャナ本体1は、図1の光学ユニット4を、点線で示す位置まで移動させながら、読み取り動作をし、原稿台ガラス全面をスキャンすることができる。ただし、ホストコンピュータ50からの読み取りコマンドの内容に応じて、原稿台ガラス上の原稿3の部分画像を読むことも可能である。この場合、ホストコンピュータ50が指定する読み取り画像範囲に対して、主走査方向には、センサ出力のうち採用する画素範囲を決め、また副走査方向には、光学ユニット4の移動範囲を決め、電気基板上の後述の制御手段が上記範囲を制御する。
また、副走査方向に光学ユニット4を移動させる場合、何種類かの速度が、予め決められ、ホストコンピュータ50が指定する画像読み取りの設定によって、システムコントローラ26が適正な速度を選択し、画像を読み取る。
次に、各機能ブロックについて説明する。
図2は、画像読取装置100におけるスキャナ本体1の詳細を示すブロック図であり、ホストコンピュータ50とモニタ60とを示すブロック図である。
光学ユニット4において、光源点灯回路24は、反射原稿用光源15と透過原稿用光源35とを点灯し、光源の光量検知を行う検知手段が含まれている。また、読み取る原稿3に応じて、反射原稿用光源15と透過原稿用光源35とを切り替える。反射原稿用光源15と透過原稿用光源35とに冷陰極管を用いると、いわゆるインバータ回路になる。
電気基板6において、パルスモータ7用のモータ駆動回路25は、スキャナ本体1のシステム制御手段であるシステムコントローラ26からの信号によって、パルスモータ7の励磁切替え信号を出力する。アナログゲイン調整器27R、27G、27Bは、ラインセンサ20から出力されたアナログ画像信号を可変増幅する。
A/D変換器28は、可変アナログゲイン調整器27が出力したアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。画像処理手段29は、デジタル信号化された画像信号について、オフセット補正、シェーディング補正、デジタルゲイン調整、カラーバランス調整、マスキング、主・副走査方向の解像度変換を行い、画像圧縮等の画像処理を行う。ラインバッファ30は、画像データを一時的に記憶し、汎用のランダムアクセスメモリである。
インタフェース部31は、ホストコンピュータ50と通信し、実施例1では、USBインタフェースで実現しているが、IEEE1394等、別のインタフェースを採用するようにしてもよい。
オフセットRAM32は、画像処理を行う際のワーキングエリアとして用いられる。このオフセットRAM32は、ラインセンサ20のRGB用ラインセンサが、それぞれ所定のオフセットを持って平行に配置されているので、RGBライン間オフセットの補正用として用いられている。また、オフセットRAM32は、シェーディング補正等の各種データを一時記憶し、実施例1では、汎用のランダムアクセスメモリで実現している。
ガンマRAM33は、ガンマカーブを記憶し、ガンマ補正を行うためのRAMである。システムコントローラ26は、スキャナ全体のシーケンスを記憶し、ホストコンピュータ50からの命令に従って、各種制御を行う。
システムバス34は、システムコントローラ26と、画像処理手段29と、ラインバッファ30と、インタフェース部31と、オフセットRAM32と、ガンマRAM33とを接続し、アドレスバスとデータバスとによって構成されている。
次に、ホストコンピュータ50によって画像読取装置100をコントロールするドライバソフトの操作部の一例について説明する。
図3は、実施例1におけるサムネイル表示46を示す図である。
選択メニュー42は、画像読取装置100における画像読取方法の選択メニューを示す。ユーザは、選択メニュー42を使用して、画像読取装置100の読取方法を切り替えることができる。選択メニュー42は、原稿3の種類を選択する選択メニューであり、これを使用して、ユーザは、ホストコンピュータ50に読み込む画像を選択する。
ボタン44は、ホストコンピュータ50に読み込む画像を、サムネイル表示46に表示するためのボタンである。画像をホストコンピュータ50に読み込む前に、ボタン44を押下することによって、プレビュー画像を読み込み、画像処理を施すために読み込まれる。ボタン45は、ホストコンピュータ50に画像を読み込むためのボタンである。このボタン45を押すことによって、ホストコンピュータ50に、画像の読み込みを始めさせることができる。
サムネイル表示46は、プレビュー画像から、画像領域を自動的に切り出したフィルムのサムネイル表示である。
なお、図3の最下段には、左から、カラーモード、解像度(dpi)、出力サイズの幅(mm)、出力サイズの長さ(mm)、読み取ったときにおける画像サイズ(MB)が表示されている。
[フィルムの表裏判別]
次に、フィルムの表裏判別処理の原理例について説明する。
次に、フィルムの表裏判別処理の原理例について説明する。
図4は、実施例1の動作を説明する図である。
図4に示すように、ラインセンサ20によって読み取ったフィルムの画像情報は、そのフィルムの撮影に使用したカメラへのフィルム挿入方向と、スキャナ装置1に対するフィルムのセットの仕方とによって、図4(1)〜図4(4)に示す4通りになる。
図4(1)、図4(2)に示す状態は、撮影に使用されたカメラのフィルムフォルダが、そのカメラの裏面側から見て右側にあり、フィルムが右側から左側に送られながら、フィルムコマの撮影が行われた場合に相当する。
逆に、図4(3)、図4(4)に示す状態は、撮影に使用されたカメラのフィルムフォルダが、そのカメラの裏面側から見て左側にあり、フィルムが左側から右側に送られながら、フィルムコマの撮影が行われた場合に相当する。
図4(1)に示すように、フィルムフォルダが右側にあるカメラで撮影されたフィルムが、表裏正しくスキャナ装置1にセットされている場合、文字と数字とからなるコマ番号「1A」は、「A」の文字が、数字「1」の右側にあり、かつ「A」の文字パターンは、上下反転しない状態になる。また、図4(3)に示すように、フィルムフォルダが左側にあるカメラで撮影されたフィルムが、表裏正しくスキャナ装置1にセットされた場合、コマ番号の状態は、「A」の文字が、数字の左側にあり、かつ「A」の文字パターンは、上下反転される。
一方、フィルムが表裏逆の状態でスキャナ装置1にセットされた場合、フィルムフォルダが右側にあるカメラで撮影されたフィルムであれば、図4(2)に示すように、「A」の文字は、数字の左側にあり、かつ「A」の文字パターンは、上下反転しないが、フィルムフォルダが左側にあるカメラで撮影されたフィルムであれば、図4(4)に示すように、「A」の文字は、数字の右側にあり、かつ「A」の文字パターンは、上下反転する。
上記のように、フィルムが表裏正しくスキャナ装置1にセットされた場合のコマ番号の状態は、次の状態1か状態2である。
状態1:「A」の文字が数字の右側にあり、その「A」の文字パターンが上下反転していない状態
状態2:「A」の文字が数字の左側にあり、その「A」の文字パターンが上下反転している状態。
状態2:「A」の文字が数字の左側にあり、その「A」の文字パターンが上下反転している状態。
したがって、実施例1では、ラインセンサ20によって、フィルムから撮影画像のみならず、その付帯情報であるコマ番号情報を一緒に読み取り、そのコマ番号情報が、上記状態1または状態2の条件を満たすか否かによって、表裏を判別する。
これらコマ番号情報は、通常のネガまたはポジフィルム上に、現像前から予め書き込まれ、現像処理によって可視化される。
[フィルムスキャンおよびサムネイル表示処理]
次に、実施例1におけるフィルム読み取り処理の動作を説明する。
次に、実施例1におけるフィルム読み取り処理の動作を説明する。
図5は、実施例1において、フィルムを読み取り処理する動作を示すフローチャートである。
S1では、ホストコンピュータ50に設けられているプレビューボタン44であって、画像読取装置100をコントロールするドライバソフトの操作部に設けられているプレビューボタン44を、ユーザが操作することによって、プレビュー動作がスタートする。
S2では、ホストコンピュータ50は、読み取った画像を解析し、コマ番号情報(コマNo.)を取得する。
S3では、読み取られた画像情報から、まず、「A」の文字が数字の右側にあるのか、左側にあるのかを調べる。
「A」の文字が数字の右側にあれば(図4(1)または図4(4)に示す場合)、S8では、読み取った「A」の文字パターンを解析し、その上下反転の有無を調べる。
「A」の文字パターンが上下反転していれば(図4(4)に示す場合)、S9では、フィルムの表裏が逆であるので、フィルム裏面用の処理を施す。
「A」の文字パターンが上下反転してなければ(図4(1)に示す場合)、S5では、フィルムが表裏正しく設定されているので、フィルム表面用の処理を施す。
「A」の文字が数字の左側にあれば(図4(2)または図4(3)に示す場合)、S4では、読み取った「A」の文字パターンの上下反転の有無を調べ、上下反転していなければ(図4(2)に示す場合)、S9では、フィルム裏面用の処理を施す。
「A」の文字パターンが上下反転していれば(図4(3)に示す場合)、フィルムが表裏正しく設定されているので、S5では、フィルム表面用の処理を施す。
これらのフィルム表面用の処理と、フィルム裏面用の処理との詳細手順については、図6、図7に示す。
そして、S6では、読み取られた画像を、ホストコンピュータ50上にサムネイル表示し、S7では、本スキャンを行い、ホストコンピュータ50にフィルムの読み取り画像を転送し、処理を終了する。
次に、実施例1におけるフィルムの表面の処理と裏面の処理とについて説明する。
図6は、実施例1におけるフィルム表面の処理動作を示すフローチャートである。
読み込まれたフィルムが表面であると判定されると、S10では、フィルムの表面の特性に最適なシャープネス処理を施す。
S11では、サムネイル表示を行うために読み込まれた画像領域を切り出し、この際に、フィルムが表面の特性に最適な切り出し用のパラメータを設定し、画像領域を切り出しする。
S12では、本スキャンを行う場合におけるスキャンの設定に関しても、フィルムが表面の特性に最適な設定値を設定する。
図7は、実施例1において、フィルムが裏面でセットされた場合における処理を示すフローチャートである。
読み込まれたフィルムが裏面であると判定されると、S13では、画像に鏡像処理を施す。S14では、フィルムの裏面の特性に最適なシャープネス処理を施す。S15では、サムネイル表示を行うために読み込まれた画像領域の切り出しを行い、この際に、フィルムが裏面の特性に最適な切り出し用のパラメータを設定し、画像領域を切り出す。
S16では、本スキャンを行う場合におけるスキャンの設定に関しても、フィルムの裏面の特性に最適な設定値を設定する(S16)。
フィルムの裏面の特性は、表面の特性に対して、粒子のザラツキがあるので、読み取った画像の焦点が表面に対してずれる傾向にある。したがって、表面に比べて、シャープネスを強めに施す必要がある。また、粒子のザラツキがあると、サムネイル表示するために画像切り出す処理は、本来画像である部分が切り取られることがあり、表面に比べると、同じ結果にならないので、裏面を読み込む場合、上記フィルムの特性の違いによって、画像を自動で切り出す処理により画像の切り出しを行った結果が、本来画像である部分が切り取られることがあり、表面を読み込む場合における画像の切り出しと結果が同じにならないので、裏面用に画像を切り出すためのパラメータを、フィルムの特性に合わせて最適化する必要がある。
また、本スキャンの際にも、鏡像処理を施し、色調が、表面を読み取った際と異なるので、裏面を読み込む場合に最適な色調のパラメータを設定し、読み込む必要がある。
上記のように、実施例1によれば、フィルムを装填するだけで、フィルムの読み取り開始からホストコンピュータ50への画像転送までの処理が、全て自動的に実行されるので、フィルム画像を電子化して保存するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。
また、上記実施例によれば、フィルムの表裏反転を検出し、その修正を自動的に行うので、フィルムを正しく装填し直して再スキャンする作業を行わずに、画像情報を正しく記録することができる。これによって、ユーザは、フィルムの表裏を意識する必要がなく、操作性が向上する。
実施例1では、スプリットフィルムを、そのまま画像読取装置100に装填するが、ホルダを用いるようにしてもよい。ただし、この場合、フィルムからコマ番号情報を読み取ることができるようにするために、コマ番号情報に対応するフィルム位置が露出される形状のホルダを用いることが好ましい。
実施例1において、フィルムを誤って表裏逆に装填した場合、フィルムを正しく装填し直して再スキャンする作業を行わずに、画像情報を正しく記録することができ、画像記録の高速化を実現できる。
画像読取手段によってフィルムから撮影画像の画像情報と共に読み取られたフィルムのDXコードまたはコマ番号情報に基づいて、フィルムを表裏判別することができる。
画像読取手段が読み取ったフィルムの画像情報に基づいて、フィルムの表裏を判別する表裏判別手段と、この表裏判別手段によってフィルムの表裏が逆であることが検出された場合、読取手段から読み込まれたプレビュー画像のサムネイル表示を行う際に、表裏でそのフィルムの特性に合わせた2種類の画像切り出し用の閾値をもち、このうちの裏の閾値をつかって画像の切り出しを行う修正手段と、さらに上記フィルムの画像情報を表裏反転して上記画像情報を修正する修正手段とをさらに具備することが好ましい。
また、上記画像読取手段が読み取ったプレビュー画像のフィルムの画像情報からそのフィルムの表裏を判別する表裏判別手段と、この表裏判別手段によってフィルムの表裏が逆であることが検出された場合、上記読取手段から読み込まれたプレビュー画像のサムネイル表示を行う際に表裏でそのフィルムの特性に合わせた2種類のスキャン用の設定をもち、このうちの裏のフィルムを読み込むためのスキャン設定を使って画像の読み込みを行うように制御する制御手段を具備することが好ましい。
これによって、フィルムの表面と裏面でフィルムの粒状特性が異なることから、フィルムの裏面のサムネイル表示時には、正しく画像が切り出せず画像が切れてしまうという問題や、さらには裏面の画像の読み取りを行うときには、表面の画像を読み込んだときに比べてピントが合っていないようなボケた画像になることや、正しい色味の画像が得られないという問題が解決される。
100…画像読取装置、
1…スキャナ本体、
2…透過原稿ユニット、
3…原稿、
4…光学ユニット、
6…電気基板、
46…サムネイル表示、
50…ホストコンピュータ。
1…スキャナ本体、
2…透過原稿ユニット、
3…原稿、
4…光学ユニット、
6…電気基板、
46…サムネイル表示、
50…ホストコンピュータ。
Claims (8)
- 複数の撮影コマによって構成されているフィルムから、画像情報を読み取る画像読取手段と;
上記画像読取手段が読み取った画像情報を、記録装置に記録させる記録装置制御手段と;
ユーザの指示によってフィルムを読み取る際に、上記画像読取手段と上記記録装置制御手段とを動作させ、読み取る画像の画像情報を得るためにプレビューし、上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、サムネイルを表示するサムネイル表示手段と;
上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、上記プレビュー画像に最適な処理を行い、最適な読み取りモードで画像を読み取るように制御する制御手段と;
を具備することを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1において、
上記画像読取手段が読み取ったフィルムの画像情報に基づいて、上記フィルムの表裏を判別する表裏判別手段を有することを特徴とする画像読取装置。 - 請求項2において、
フィルムの表から読み取った場合における画像切り出し用の閾値と、フィルムの裏から読み取った場合における画像切り出し用の閾値とを具備し、フィルムの表裏が逆であることを、上記表裏判別手段が検出すると、上記読取手段から読み込まれたプレビュー画像をサムネイル表示する際に、フィルムの裏から読み取った場合における画像切り出し用の閾値を使用して、画像を切り出す画像切り出し手段を有し、上記フィルムの画像情報を表裏反転することによって、上記画像情報を修正することを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1において、
上記画像読取手段が読み取ったプレビュー画像のフィルムの画像情報に基づいて、上記フィルムの表裏を判別する表裏判別手段と;
フィルムの表から読み取った場合におけるスキャン用の設定と、フィルムの裏から読み取った場合におけるスキャン用の設定とを具備し、フィルムの表裏が逆であることを、上記表裏判別手段が検出すると、上記読取手段から読み込まれたプレビュー画像をサムネイル表示する際に、フィルムの裏から読み取った場合におけるスキャン用の設定を使用して、画像を読み込む画像読み込み制御手段と;
を具備することを特徴とする画像読取装置。 - 複数の撮影コマによって構成されているフィルムから、画像情報を読み取る画像読取工程と;
上記画像読取工程が読み取った画像情報を、記録装置に記録させる記録装置制御工程と;
ユーザの指示によってフィルムを読み取る際に、上記画像読取工程と上記記録装置制御工程とにおいて、読み取る画像の画像情報を得るためにプレビューし、上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、サムネイルを表示するサムネイル表示工程と;
上記プレビュー読み取りで得られたプレビュー画像に基づいて、上記プレビュー画像に最適な処理を行い、最適な読み取りモードで画像を読み取るように制御する制御工程と;
を具備することを特徴とする画像読取装置の制御方法。 - 請求項5において、
上記画像読取工程で読み取ったフィルムの画像情報に基づいて、上記フィルムの表裏を判別する表裏判別工程を有することを特徴とする画像読取装置の制御方法。 - 請求項6において、
フィルムの表から読み取った場合における画像切り出し用の閾値と、フィルムの裏から読み取った場合における画像切り出し用の閾値とを具備し、フィルムの表裏が逆であることを、上記表裏判別工程が検出すると、上記読取工程から読み込まれたプレビュー画像をサムネイル表示する際に、フィルムの裏から読み取った場合における画像切り出し用の閾値を使用して、画像を切り出す画像切り出し工程を有し、上記フィルムの画像情報を表裏反転することによって、上記画像情報を修正することを特徴とする画像読取装置の制御方法。 - 請求項5において、
上記画像読取工程が読み取ったプレビュー画像のフィルムの画像情報に基づいて、上記フィルムの表裏を判別する表裏判別工程と;
フィルムの表から読み取った場合におけるスキャン用の設定と、フィルムの裏から読み取った場合におけるスキャン用の設定とを具備し、フィルムの表裏が逆であることを、上記表裏判別工程で検出すると、上記読取工程から読み込まれたプレビュー画像をサムネイル表示する際に、フィルムの裏から読み取った場合におけるスキャン用の設定を使用して、画像を読み込む画像読み込み制御工程と;
を具備することを特徴とする画像読取装置の制御方法。
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JP2018101999A (ja) * | 2018-02-20 | 2018-06-28 | セイコーエプソン株式会社 | フィルムホルダー、画像データの生成方法およびスキャンシステム |
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