JP2006308045A - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ソレノイドコイル2の大型化を伴うことなく、ソレノイドコイル2の放熱性能を向上することを課題とする。
【解決手段】 ハウジング3の円筒部22および電磁駆動部の樹脂ケース55の円筒面に、ハウジング3のフィルタ収容空間43に対して放熱可能に露出した放熱部65を設け、更にこの放熱部65よりも流体の流れ方向の上流側のフィルタ収容空間43を塞ぐようにメッシュフィルタ9を設置している。これによって、上流側から流れてきた流体が、メッシュフィルタ9にぶつかることで、流体が拡散し、放熱部65の広い領域が流体に晒される。これにより、放熱部65を介してソレノイドコイル2のコイル部の広い領域を冷却することができるため、ソレノイドコイル2に発生した熱を、放熱部65を介してフィルタ収容空間43内を流れる流体中に効果的に放熱することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハウジングの内部に形成された流体流路を流れる流体を制御する電磁弁に関するもので、特にコイルを通電することで発生する熱を流体流路を流れる流体に放熱することでコイルを効率良く冷却する電磁弁用コイル冷却装置に係わる。
[従来の技術]
従来より、図5に示したように、ハウジング101の弁座(バルブシート)102に対して着座、離座して流体流路103を流れる流体の流量を制御する弁体104と、通電されると磁気吸引力を発生するコイル105を有し、コイル105の磁気吸引力を利用して弁体104を開弁方向に駆動する電磁駆動部(ソレノイド部)とを備えた電磁弁100が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、電磁駆動部は、コイル105の通電時に磁化されるステータコア106、ヨーク107およびマグネチックプレート108等の固定コアと、コイル105、ステータコア106およびヨーク107を伴って磁気回路を形成するムービングコア109等の可動コアと、ムービングコア109の移動距離を規制するピース110と、コイル105および樹脂ボビン111の外径側を被覆して保護する樹脂ケース112とによって構成されている。そして、電磁駆動部は、ターミナル113を介してコイル105に励磁電流を流してコイル105に磁気吸引力を発生させ、ステータコア106の吸引部にムービングコア109を吸引することで、ムービングコア109と一体的に動作する弁体104が開閉動作を行うように構成されている。
[従来の技術の不具合]
ここで、コイル105に供給される電気エネルギーは、磁気エネルギーの他に、熱エネルギーにも変換される。すなわち、電磁弁100は、コイル105への通電によって作動するものであるため、そのコイル105は、通電抵抗により発熱し、通電時間が長くなる程、コイル105の温度を上昇させる。そして、コイル105の温度上昇に伴ってコイル105の抵抗値が大きくなり、コイル105に流れる電流値が低下し、ムービングコア109の吸引力(磁気吸引力)が低下する。これにより、制御応答性の低下(作動電圧上昇)に伴う流量特性のバラツキが大きくなるという問題があった。
また、コイル105は、表面に絶縁被膜を施した導線(銅線)を樹脂ボビン111の周囲に巻回したものである。一方、ムービングコア109は、マグネチックプレート108の摺動孔内に摺動自在に支持されているので、ムービングコア109の摺動部の表面には、潤滑剤が塗布されており、また、マグネチックプレート108の摺動孔の表面には表面処理(メッキ層)が施されている。このため、コイル105の温度が上昇すると、導線、樹脂ボビン111、マグネチックプレート108やムービングコア109等の磁気回路部品の熱劣化が大きくなる。具体的には、絶縁被膜や樹脂ボビン111等の樹脂製品の耐熱温度を超過したり、潤滑剤やメッキ層が剥がれたりして電磁駆動部の信頼性を低下させてしまうという問題があった。
また、特許文献1には、コイル105と流体流路とが離れている電磁弁100が記載されている。このような電磁弁100は、コイル105を通電することによりコイル105に発生した熱を、流体流路を流れる流体中に放熱することは期待できない。また、コイル105の放熱は、コイル105の表面積に依存するが、コイル周りの空気が淀んでいると、放熱作用は小さく、使用環境温度での電磁弁100の性能を保証するために、コイル105の体格を大きくする必要がある。また、電磁弁100の樹脂ケース112の外表面にコイル105を空冷するためのヒートシンクを設置したり、あるいはコイル105の表面積を大きくして放熱面積を増やしたりする方法が考えられるが、当然電磁駆動部の大型化に伴って電磁弁自体の大型化を招いてしまう等の不具合がある。逆に、コイル105を小型化すれば、コイル105の表面積が小さくなり、放熱性能が低下するため、上記のような問題が発生してしまう。
特開平5−39882号公報(第1−4頁、図1−図5)
本発明の目的は、コイルに発生した熱を、流体流路を流れる流体中に効果的に放熱することのできる電磁弁を提供することにある。また、コイルの大型化を伴うことなく、コイルの放熱性能を向上することのできる電磁弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、通電されると磁気吸引力を発生するコイルを、ハウジングの流体流路内に配置し、更にこのコイルよりも流体の流れ方向の上流側にフィルタを設置することにより、流体流路の上流側から流れてくる流体がフィルタに当たり、流体が拡散し、コイルの広い領域が流体に晒される。これによって、コイルの広い領域を冷却することができるため、コイルに発生した熱を、流体流路を流れる流体中に効果的に放熱することができる。したがって、コイルの表面積を大きくして放熱面積を増やすことなく、つまりコイルの大型化を伴うことなく、コイルの放熱性能を向上することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ハウジングまたは電磁駆動部またはコイルに、ハウジングの流体流路に対して放熱可能に露出した放熱部を設けても良い。この場合には、コイルに発生した熱を、放熱部を介して流体流路を流れる流体中に効果的に放熱することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ハウジングまたは電磁駆動部またはコイルに、ハウジングの流体流路に対して放熱可能に露出した放熱部を設け、更にこの放熱部よりも流体の流れ方向の上流側にフィルタを設置することにより、流体流路の上流側から流れてくる流体がフィルタに当たり、流体が拡散し、放熱部の広い領域が流体に晒される。これによって、放熱部の広い領域を冷却することができるため、コイルに発生した熱を、放熱部を介して流体流路を流れる流体中に効果的に放熱することができる。したがって、コイルの表面積を大きくして放熱面積を増やすことなく、つまりコイルの大型化を伴うことなく、コイルの放熱性能を向上することができる。
請求項4に記載の発明によれば、コイルに発生した熱を流体流路を流れる流体に放熱する放熱部を、コイルの周囲を覆うように、あるいはコイルの外周に沿うように設けても良い。また、請求項5に記載の発明によれば、コイルの温度が上昇し難くなるため、導線(例えば銅線等)やボビン(例えば樹脂ボビン等)の熱劣化が小さくなるので、コイルの磁気吸引力の低下が抑えられ、電磁駆動部の信頼性を向上することができる。これにより、電磁弁の制御応答性および動作信頼性を向上することができる。
請求項6に記載の発明によれば、フィルタを、コイルの半径方向の外径側の側面の少なくとも一部を周方向に覆うように湾曲または屈曲して設置することにより、コイルの半径方向の外径側の側面、あるいはコイルの半径方向の外径側の側面近傍の放熱部に拡散した流体を当てることができるので、コイルをより効率良く冷却することができる。また、コイルの半径方向の外径側の側面形状に合わせてフィルタを湾曲または屈曲して設置することで、ハウジングを大型化しなくてもフィルタの表面積を大きくとることができるので、電磁弁の小型化を図ることができる。
請求項7および請求項8に記載の発明によれば、コイルの半径方向の外径側に円筒部を設け、更にフィルタを、円筒部の半径方向の外径側の側面の少なくとも一部を周方向に覆うように湾曲または屈曲して設置することにより、コイルの半径方向の外径側の側面近傍の円筒部(放熱部)に拡散した流体を当てることができるので、コイルをより効率良く冷却することができる。また、円筒部の半径方向の外径側の側面形状に合わせてフィルタを湾曲または屈曲して設置することで、ハウジングを大型化しなくてもフィルタの表面積を大きくとることができるので、電磁弁の小型化を図ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、フィルタよりも流体の流れ方向の上流側(の流体流路)に、流体流路の中で比較的にボリュームの大きい空間を設けることにより、流体流路の上流から流れてくる流体が空間内で広がり、その後更にフィルタにぶつかって拡散するため、より広いコイル面積を冷却することができる。また、バルブ急閉により生じる脈動音をフィルタを通して流体流路の中で比較的にボリュームの大きい空間で消音させることができるので、より消音効果が高い。
請求項10に記載の発明によれば、電磁弁のハウジングの内部に流体流路を形成し、この流体流路内にフィルタを設置することにより、流体中に混入した異物が電磁弁の弁部(弁体とハウジングの弁座)や、ムービングコア(の摺動部)とステータコアの摺動孔との隙間に侵入し難くなるので、電磁弁の弁体と弁座とのシール性が低下したり、電磁弁の弁体やムービングコア等よりなる可動部の動作不良や固着故障が生じたりすることはない。
本発明を実施するための最良の形態は、コイルに発生した熱を、流体流路を流れる流体中に効果的に放熱するという目的を、ハウジングの流体流路に対して放熱可能に露出した放熱部を電磁駆動部に設け、更にフィルタを放熱部よりも流体の流れ方向の上流側の流体流路を塞ぐように設置することで実現した。また、コイルの大型化を伴うことなく、コイルの放熱性能を向上するという目的を、ハウジングの流体流路に対して放熱可能に露出した放熱部を電磁駆動部に設け、更にフィルタを放熱部よりも流体の流れ方向の上流側の流体流路を塞ぐように設置することで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図4は本発明の実施例1を示したもので、図1は蒸発燃料処理装置の全体構成を示した図で、図2は電磁弁の全体構造を示した図である。
本実施例の電磁弁1は、ソレノイドコイル2の熱をハウジング3の内部に形成される流体流路を流れる流体に放熱することでソレノイドコイル2を効率良く冷却する電磁弁用コイル冷却装置である。この電磁弁1は、自動車等の車両の燃料タンク11内で蒸発気化(揮発)した蒸発燃料(エバポガス)等の流体をキャニスタ12を経由して内燃機関(例えばガソリンエンジン:以下エンジンと言う)のエンジン吸気管13内に吸気管負圧を利用して導入(パージ)することで、蒸発燃料等の流体が大気中へ放出されることを防止する蒸発燃料処理装置に組み込まれている。この蒸発燃料処理装置は、燃料タンク11とキャニスタ12とが流体導入通路14を介して連通し、キャニスタ12とエンジン吸気管13とが流体導入通路(パージライン)15を介して連通している。
燃料タンク11には、燃料タンク11内の圧力(タンク内圧)を検出する圧力センサ(タンク内圧センサ:図示せず)が設けられている。キャニスタ12内には、蒸発燃料等の流体を吸着する吸着剤(例えば活性炭等)が収納されている。そして、キャニスタ12の大気開放孔(ポート)には、大気に開放された大気開放配管16が接続されている。大気開放配管16の途中には、キャニスタ12内に流入する空気を濾過するフィルタ17、および必要に応じてキャニスタ12の大気開放孔を閉塞する常開型の電磁式開閉弁であるキャニスタ制御弁(キャニスタ・コントロール・バルブ)18が設けられている。なお、フィルタ17は、大気開放配管16の入口部(大気開放孔)から流入する空気は通過可能であるが、空気に混入した異物を捕捉して、エンジン吸気管13内への異物の侵入を防止するものである。また、電磁弁1の内部にメッシュフィルタ9を内蔵しているので、大気開放配管16の途中にフィルタ17を設けなくても良い。
また、エンジン吸気管13内には、エンジンの各気筒の燃焼室内に連通する吸気通路内を流れる吸入空気量を調整するためのスロットルバルブ19が設けられている。また、流体導入通路15の途中には、電磁弁1が設けられている。なお、流体導入通路15は、スロットルバルブ19よりも吸入空気流方向の下流側(エンジンの吸気ポート側)に接続されている。そして、蒸発燃料等の流体のリークチェックは次に示す順序により行われる。キャニスタ12の大気開放孔をキャニスタ制御弁18で閉塞する。そして、電磁弁1を開放することにより、エンジン吸気管13内の吸気管負圧を流体導入通路15およびキャニスタ12に導入した後に、電磁弁1を閉塞することで蒸発燃料等の流体を完全に遮断する。そして、一定時間が経過した後に、圧力センサによって燃料タンク11内の圧力が上昇したか否かを測定することで、蒸発燃料等の流体のリークチェックが行われる。
次に、本実施例の電磁弁1の構成を図1ないし図4に基づいて説明する。この電磁弁1は、蒸発燃料処理装置の流体導入通路15の途中に設置されて、蒸発燃料等の流体をキャニスタ12からエンジン吸気管13内に導入するパージ流量を制御する常閉型の電磁式流体流量制御弁としてのパージデューティVSV(バキューム・スイッチング・バルブ)である。この電磁弁1は、電磁弁駆動回路を介してエンジン制御ユニット(ECU)によって電磁弁1のソレノイドコイル2を通電する時間を制御することで、蒸発燃料等の流体をキャニスタ12からエンジン吸気管13内に導入するパージ流量を制御している。ここで、ECUは、周知のマイクロコンピュータを内蔵し、電磁弁1のソレノイドコイル2を通電する時間(オン時間とオフ時間との比:デューティ比)を制御することで、蒸発燃料等の流体をキャニスタ12からエンジン吸気管13内に導入するパージ流量が制御される。
そして、電磁弁1は、流体導入通路15の途中に接続されており、内部に流体流路が形成されたハウジング3と、流体流路を流れる蒸発燃料等の流体を制御するバルブ(弁体)6と、通電されると磁気吸引力を発生するソレノイドコイル2を有する電磁駆動部(ソレノイド部)と、バルブ6を閉弁方向に付勢する付勢力(スプリング力)を発生するコイルスプリング8と、ハウジング3の内部に設置された可撓性を有するシート状のメッシュフィルタ9とを備えている。
ハウジング3は、内部にバルブ6を開閉自在に収容するバルブケース4と、コイルスプリング8のスプリング力によってバルブ6が押し付けられる弁座(バルブシート部)20を有するバルブシート5とによって構成されている。また、ハウジング3は、樹脂材料(例えばポリブチレンテレフタレート:PBTまたはポリフェニレンサルファイド:PPSまたはポリアミド樹脂:PA等の熱可塑性樹脂)によって一体的に形成されている。
バルブケース4には、電磁弁1の外殻を形成する側壁部21、この側壁部21の半径方向の内径側に設けられる円筒状の円筒部22、および側壁部21と円筒部22とを接続する棚状部23が一体的に形成されている。側壁部21の開口端より半径方向の外径側に延ばされた取付用ステー24には、締結ボルト等の締結具が挿入される挿入孔25を有する複数のカラー26がインサート成形されている。そして、取付用ステー24は、例えばエンジン吸気管13(スロットルボデー)またはキャニスタ12またはエンジンのヘッドカバーまたはエアクリーナに締結具を用いて締め付け固定される。なお、バルブシート5に取付用ステーを設けて、バルブシート5をキャニスタ12またはエンジンのヘッドカバーまたはエアクリーナに取り付けるようにしても良い。この取付用ステー24の表面には、補強リブ27が形成されている。また、棚状部23の底面には、補強リブ28が形成されており、棚状部23からは、円管状の流体流路管(入口配管)29が、電磁弁1の中心軸線方向(図示上下方向)に平行な方向に突出するように設けられている。
また、バルブシート5には、側壁部21の図示上端側の結合部(フランジ部)21aに溶着固定(あるいは締め付け固定またはかしめ固定)される円環板状の天板部30、およびこの天板部30の内周部より電磁弁1の中心軸線方向(図示上下方向)に延びるように設けられた略円管状の流体流路管(出口配管)31が一体的に形成されている。天板部30は、側壁部21の開口端側を閉塞するカバーとして機能する。なお、流体流路管31は、電磁弁1の中心軸線上に設けられている。また、流体流路管31の外周には、図示しない配管継ぎ手との間の気密性を保つためのOリング32が装着されている。
また、流体流路管29は、流体導入通路15の上流側部を介してキャニスタ12に接続されており、その流体流路管29の内部には、入口ポート33を含む流体導入流路(流体流路、キャニスタ側流路)34が形成されている。なお、流体導入流路34を形成する流体流路管29は、直管形状に形成されている。なお、流体流路管31の電磁駆動部側の外周には、電磁弁1の出荷時または運搬時のバルブ6の傷付きを防止するためのリブ35が複数設けられている。
また、流体流路管31の電磁駆動部側の開口周縁部には、バルブ6が着座可能な円環状の弁座20が一体的に形成されている。この弁座20は、バルブ6が弁座20より離座した際に、バルブ6のシート面との間に流体が流れるクリアランスが形成される。このクリアランスは、ハウジング3の内部に形成される流体流路の中で、極めて流路断面積の小さい固定絞り(オリフィス)としても機能し、流体の流速を速めることができる。また、弁座20の内部には、バルブ6によって開閉される弁孔36が形成されている。また、流体流路管31は、流体導入通路15の下流側を介してエンジン吸気管13に接続されており、その流体流路管31の内部には、出口ポート39を含む流体導出流路(流体流路、吸気管側流路)37が形成されている。なお、流体導出流路37は、流体流方向の上流側から下流側に向かって内径が徐々に拡径されている。
また、バルブケース4の側壁部21の側面(内壁面)および棚状部23の底面とバルブシート5の天板部30の天壁面との間には、流体導入流路34よりも流路断面積が大きく、ハウジング3の内部に形成される流体流路の中で比較的にボリュームの大きい空間(チャンバ)41が形成されている。このチャンバ41は、メッシュフィルタ9よりも流体の流れ方向の上流側に設けられている。また、バルブケース4の円筒部22と棚状部23との間には、凹部42が形成されている。この凹部42は、図2ないし図4に示したように、側壁部21の側面(内壁面)および底面によって構成され、バルブシート5の天板部30の天壁面との間に略方形状のフィルタ収容空間(流体流路)43を形成する。なお、フィルタ収容空間43は、図2ないし図4に示したように、円筒部22の円筒面形状に対応した形状の湾曲面を有するメッシュフィルタ9によって上流部と下流部とに区画されている。
また、円筒部22の円筒面形状に対応した円弧形状のフィルタ収容空間43の下流部は、円環状空間(流体流路)44、45を介してバルブ6を収容するバルブ室46に連通している。なお、円環状空間44は、図2および図3に示したように、バルブケース4の円筒部22の開口端縁部(図示上端面)とバルブシート5の天板部30の天壁面と流体流路管31の外周面(円筒面)との間に形成されている。また、円環状空間45は、図2および図3に示したように、電磁駆動部の先端面(後記するステータコアの図示上端面)とバルブケース4の円筒部22の開口端面(内周面)と流体流路管31の外周面(円筒面)との間に形成されている。また、凹部42には、流体流方向に対して直交する方向に平行な直線状の嵌合溝(凹状溝)47が設けられている。これらの一対の嵌合溝47は、内部にメッシュフィルタ9を差し込むことで、メッシュフィルタ9との間でシールを行う。
ここで、ハウジング3の内部に形成される流体流路は、図2および図3に示したように、入口ポート33、流体導入流路34、チャンバ41、フィルタ収容空間43、円環状空間44、円環状空間45、バルブ室46、弁孔36、流体導出流路37および出口ポート39によって構成される。なお、入口ポート33、流体導入流路34、チャンバ41、フィルタ収容空間43、円環状空間44、円環状空間45、バルブ室46によって電磁弁1の弁部(弁孔36)に流体を導入する第1流体導入路が形成され、また、入口ポート33、流体導入流路34、チャンバ41によって、フィルタ収容空間43内に流体を導入する第2流体導入路が形成され、また、入口ポート33、流体導入流路34によって、チャンバ41内に流体を導入する第3流体導入路が形成される。
バルブ6は、ゴム系弾性体(例えばフッ素ゴムまたはシリコンゴム等)よりなるシールゴム(ゴムバルブ)であって、電磁駆動部の可動部(例えばムービングコア等)に一体的に組み付けられている。このバルブ6は、可動部に焼き付けまたはゴムモールド(モールド成形)またはゴムプリントまたは圧入嵌合されている。また、バルブ6は、バルブ室46内を軸線方向に往復直線運動を行うように設けられている。なお、バルブ6は、電磁駆動部の可動部の図示上端面より図示上方側に突出するようにゴムシール部を有し、且つ可動部の図示下端面より図示下方側に突出するようにゴムクッション部を有している。そのゴムシール部は、バルブシート5の弁座20に対して着座可能で、弁座20に着座すると弁孔36のシールを行う。
電磁駆動部は、励磁電流を供給することにより磁気吸引力(起磁力)を発生する電磁式アクチュエータであって、通電されると周囲に磁束を発生するソレノイドコイル2と、ソレノイドコイル2により励磁されるステータコア51、ヨーク52等の固定コアと、ソレノイドコイル2、ステータコア51およびヨーク52と共に磁気回路を形成するムービングコア(可動コア、可動部)53と、バルブ6およびムービングコア53等の軸線方向の移動距離を規制するピース54と、コイルアッセンブリ7の半径方向の外径側を被覆して保護する樹脂ケース55とによって構成されている。
ソレノイドコイル2は、ハウジング3の流体流路の内部に配置されており、表面に樹脂製の絶縁被膜を施した導線をコイルボビン56の周囲に複数回巻装したコイル部、およびこのコイル部より取り出された一対の端末リード線(端末線)を有している。そして、ソレノイドコイル2のコイル部の半径方向の外径側は、樹脂ケース55により被覆されて保護されている。また、一対の端末リード線は、電磁弁駆動回路に電気的に接続する一対の外部接続端子(ターミナル)57に、例えばかしめまたは溶接等により電気的に接続されている。
このソレノイドコイル2は、通電を受けることにより起磁力を発生して磁性材料よりなる各磁性体(ステータコア51、ヨーク52およびムービングコア53等)を磁化することで、バルブ6およびムービングコア53を開弁方向(弁孔36を開く側)に駆動する。ここで、コイルボビン56は、樹脂ケース55よりも前に樹脂成形(モールド成形)される1次樹脂成形品であって、ステータコア51の外周と樹脂ケース55の内周との間に形成される円筒状のコイル収納部に収容された円筒状の樹脂ボビンである。なお、ソレノイドコイル2は、少なくとも樹脂ケース55およびコイルボビン56を伴ってコイルアッセンブリ7を構成する。なお、コイルアッセンブリ7に、ソレノイドコイル2のコイル部より取り出された一対の端末リード線に電気的に接続する一対のターミナル57を含んでも良い。
ステータコア51は、磁性材料によって円筒状に形成されており、ソレノイドコイル2の通電時に磁化されて電磁石となり、その円筒状部の途中にムービングコア53を軸線方向の一方側に吸引するための吸引部(円筒状部の拡径部と縮径部との間に形成れる段差部)を有している。また、テータコア51の円筒状部(拡径部)には、ムービングコア53を摺動自在に支持する摺動孔59が設けられている。また、ステータコア51の摺動孔59の表面に表面処理(ニッケル・燐メッキ:NiPメッキ、ダイヤモンド・ライク・カーボン:DLC等)や熱処理を施しても良い。なお、本実施例では、固定コアを、ステータコア51およびヨーク52等によって構成しているが、固定コアをステータコア51のみによって構成しても良い。また、ステータコア51にマグネチックプレートまたはヨーク52のいずれか一方を組み合わせて固定コアを構成しても良い。
ムービングコア53は、磁性材料によってカップ状に形成されており、ソレノイドコイル2の通電時に磁化されて電磁石となり、ステータコア51の吸引部に吸引される。また、ムービングコア53は、ソレノイドコイル2への励磁電流の供給が成されていない時に、コイルスプリング8のスプリング力によって、バルブ6をバルブシート5の流体流路管31の弁座20に押し当てる方向(中心軸線方向の他方側、閉弁方向(弁孔36を閉じる側))にバルブ6に荷重を与える。
このムービングコア53は、ステータコア51の摺動孔59内に摺動自在に支持される円筒状の摺動部61を有している。この摺動部61の一端側は閉塞され、他端側は開口している。そして、摺動部61の一端側に設けられる円板状の閉塞部には、この閉塞部を軸線方向に貫通する貫通孔62が形成され、この貫通孔62を塞ぐようにバルブ6が取り付けられている。また、ムービングコア53は、ピース54の外周に嵌め合わされた状態で、ステータコア51の円筒状部(拡径部)の内周に摺動自在に設けられている。そして、ムービングコア53とピース54との間に形成される円筒状空間は、コイルスプリング8を収容するスプリング室63として機能する。また、ムービングコア53は、ステータコア51の摺動孔59内に摺動自在に支持されているので、摺動部61の表面に、潤滑剤(フッ素樹脂、4フッ化エチレン樹脂:PTFE等)を塗布または被覆しても良い。
ピース54は、ステータコア51の円筒状部(縮径部)に嵌め込まれて保持されている。このピース54の先端面(図示上端面)には、バルブ6およびムービングコア53等の軸線方向の一方側への移動距離(リフト量)がフルリフト量(最大リフト量)に到達した際に、バルブ6またはムービングコア53を係止して、これ以上の開弁方向への可動部の移動を規制する規制面(ピース54の規制面)が設けられている。なお、バルブ6のゴムクッション部は、バルブ6がピース54の規制面に当接した際の衝撃を吸収すると共に、ムービングコア53の当接音を低減させるために設けられている。
樹脂ケース55は、コイルボビン56の樹脂成形が終了した後に、樹脂成形(モールド成形)される2次樹脂成形品であって、バルブケース4の円筒部22の図示下方側に一体的に形成されている。すなわち、樹脂ケース55は、バルブケース4の樹脂成形時に同時成形される。また、樹脂ケース55の図示下端側の外周部には、ソレノイドコイル2に励磁電流を供給するための一対のターミナル57を保持する筒状のコネクタシェル(雄型コネクタ部)64が一体的に形成されている。なお、一対のターミナル57の先端部は、コネクタシェル64内に露出して、外部電源側または電磁弁駆動回路側の雌型コネクタ部に差し込まれて電気的な接続を成すコネクタピンとして機能する。
そして、樹脂ケース55は、ハウジング3のフィルタ収容空間(流体流路)43に対して放熱可能に露出した放熱部65を有している。この放熱部65は、図2および図3に示したように、ハウジング3の流体流路内に配置されており、コイルアッセンブリ7の半径方向の外径側の側面、すなわち、ソレノイドコイル2のコイル部の半径方向の外径側の側面を被覆する円筒部22の表面(円筒面、外周面)に一体的に形成されている。また、放熱部65は、ソレノイドコイル2のコイル部の外周(ソレノイドコイル2のコイル部の半径方向の外径側の側面)に沿って円筒面の一部を成すように設けられて、ソレノイドコイル2に発生した熱を、ハウジング3の流体流路を流れる流体に放熱する放熱面である。また、放熱部65には、ハウジング3の流体流路を流れる流体流方向に対して直交する方向に突出した方形状の突起部66が複数個設けられている。なお、放熱部65の放熱面積を多くする目的で、放熱部65に板状の放熱フィンを多数形成しても良い。
コイルスプリング8は、ムービングコア53とピース54との間に形成されるスプリング室63内に収容されており、バルブ6を弁座20に押し付ける方向に付勢するスプリング力(ばね荷重)を発生する弁体付勢手段である。このコイルスプリング8の軸線方向の一端は、ピース54のハウジング側フックに保持され、また、コイルスプリング8の軸線方向の他端は、ムービングコア53のバルブ側フックに保持されている。
本実施例のメッシュフィルタ9は、図2ないし図4に示したように、ソレノイドコイル2のコイル部の半径方向の外径側の側面(外周面、円筒面)の少なくとも一部を覆うように、すなわち、バルブケース4の円筒部22の円筒面および樹脂ケース55の放熱部65の放熱面の少なくとも一部を周方向に覆うように配置されている。したがって、メッシュフィルタ9は、メッシュフィルタ9の断面形状が流体流方向の上流側に凸状に湾曲した形状となるように、しかもハウジング3の内部を流れる流体の流れ方向に対して略直交するようにハウジング3のフィルタ収容空間43の内部に配置されている。
また、メッシュフィルタ9は、流体が通過可能な略方形状のメッシュ状(網目状)シート71、およびこのメッシュ状シート71の外周端縁を保持すると共に、ハウジング3に嵌合保持される枠体(外枠:以下フィルタ枠と呼ぶ)72等によって構成されている。また、メッシュフィルタ9は、フィルタ枠72の一組の対辺(一対の対辺、図示上下の対辺:以下上下辺と呼ぶ)に平行な直線方向に対して鉛直方向(直交方向)に湾曲した湾曲面、すなわち、フィルタ枠72の一組の対辺(一対の対辺、図示左右の対辺:以下左右辺と呼ぶ)に平行な方向に湾曲した湾曲面を有している。
メッシュ状シート71は、ハウジング3の流体流路を流れる蒸発燃料等の流体を濾過する濾過エレメント(フィルタエレメント)であって、バルブ側に向かう蒸発燃料等の流体中に混入した異物(例えばエンジン振動等によってキャニスタ12内に保持された吸着体が微粉末化された粉体、給油中に燃料タンク11内に侵入する大気中の塵埃、キャニスタ12の大気開放孔より侵入する大気中の塵埃等)を捕捉して清浄化する機能を有している。また、メッシュ状シート71は、ハウジング3の流体流路の中で、比較的に流体の流通抵抗(圧力損失)が大きいため、上流から流れてくる流体がメッシュ状シート71の全面に広がるように拡散させる機能を有している。また、メッシュ状シート71は、樹脂材料(例えばポリアミド樹脂:PA)によって形成されており、フィルタ枠72にインサート成形されて一体化されている。なお、メッシュ状シート71を、例えば樹脂製の発泡ネットまたは金属製のネットによって形成しても良い。
フィルタ枠72は、二組の対辺よりなる4つの辺で囲まれた略方形状で、樹脂材料(例えばポリプロピレン:PP)によって形成されており、流体流方向の上流側に凸状に湾曲した湾曲面形状を有し、内部に渡し部(一字桟)73によって区画された複数個の流体通過口(窓部)74が形成されている。また、フィルタ枠72には、メッシュフィルタ9の湾曲方向の両端側に位置する左右辺、およびメッシュフィルタ9の湾曲方向に対して直交する方向の両端側に位置する上下辺が設けられている。フィルタ枠72の左右辺は、バルブケース4の凹部42の側面に設けられた一対の嵌合溝47に挿入嵌合される。これにより、メッシュフィルタ9がハウジング3の流体流路を塞ぐようにハウジング3のフィルタ収容空間43の内部に組み付けられる。
また、渡し部73は、フィルタ枠72の上下辺に掛け渡されている。また、複数個の流体通過口74は、蒸発燃料等の流体が通過する開口部であって、これらの流体通過口74にてメッシュ状シート71の湾曲面が露出している。また、複数個の流体通過口74は、電磁弁1の弁孔36に向かう流体流路の途中に設けられるフィルタ収容空間43の上流側部と下流側部とを連通する。また、複数個の流体通過口74の角部は、円弧状に形成されているが、直角状に形成しても良い。ここで、メッシュフィルタ9として、可撓性を有するシート状のメッシュフィルタ(メッシュ状シート)を用いた場合には、メッシュフィルタ9の湾曲方向の両端側から挟み込む方向に外力を加えると、メッシュフィルタ9が弾性的に撓み易くなる。また、メッシュフィルタ9が撓んだ状態で、フィルタ枠72の左右辺を一対の嵌合溝47に組み付けると、メッシュフィルタ9がその弾性復元力で復元しようとするため、メッシュフィルタ9のフィルタ枠72の左右辺が一対の嵌合溝47の底面に密着する。これにより、ハウジング3へのメッシュフィルタ9の組み付けが容易となり、一対の嵌合溝47の底面とフィルタ枠72の左右辺との間を確実にシールできる。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の電磁弁1の作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
電磁弁1は、ECUによってソレノイドコイル2を通電する時間を制御することで、バルブ6のリフト量に対応した弁孔36の開口面積(バルブ開度)を変更して、蒸発燃料等の流体をキャニスタ12からエンジン吸気管13内に導入するパージ流量を制御する。そして、ソレノイドコイル2への通電時間が長い時には、ソレノイドコイル2に流れる平均電流が大きくなり、ムービングコア53がコイルスプリング8のスプリング力に抗してステータコア51の吸引部に近づく方向に動き、このムービングコア53の動きに連動してバルブ6のリフト量が大きくなり、バルブ開度が大きくなる。これにより、パージ流量が多くなる。また、ソレノイドコイル2への通電時間が短い時には、ソレノイドコイル2に流れる平均電流が小さくなり、ムービングコア53がコイルスプリング8のスプリング力によって戻され、このムービングコア53の動きに連動してバルブ6のリフト量が小さくなり、バルブ開度が小さくなる。これにより、パージ流量が少なくなる。
具体的には、ECUから電磁弁駆動回路を介してソレノイドコイル2に励磁電流が供給されると、ソレノイドコイル2の周囲に磁束が発生する。そして、ソレノイドコイル2の周囲に発生した磁束は、ステータコア51、ヨーク52、ムービングコア53を通過する。これにより、ステータコア51、ヨーク52およびムービングコア53が励磁(磁化)されるため、ムービングコア53には、ステータコア51の吸引部に近づく方向の吸引力が働く。したがって、ムービングコア53は、コイルスプリング8のスプリング力(付勢力)によってバルブ6をバルブシート5の弁座20に押し付けている状態からステータコア51の吸引部に近づく方向へ移動を開始する。
そして、ムービングコア53がステータコア51の吸引部に近づく方向に移動すると、バルブ6がバルブシート5の弁座20から離座する。これにより、弁孔36が開放されるため、キャニスタ12内に吸気管負圧が導入される。よって、キャニスタ12内の吸着剤より脱離した蒸発燃料は、キャニスタ12→流体導入通路15の上流部→電磁弁1の入口ポート33→流体導入流路34→チャンバ41→フィルタ収容空間43の上流部→メッシュフィルタ9→フィルタ収容空間43の下流部→円環状空間44→円環状空間45→バルブ室46→弁孔36→流体導出流路37→電磁弁1の出口ポート39→流体導入通路15の下流部を経由してエンジン吸気管13内に導入(パージ)される。
この電磁弁1の開弁時には、メッシュフィルタ9のメッシュ状シート71に、バルブ6に向かう蒸発燃料等の流体中に混入した異物(例えばエンジン振動等によってキャニスタ12内に保持された吸着体が微粉末化された粉体、給油中に燃料タンク11内に侵入する大気中の塵埃、キャニスタ12の大気開放孔より侵入する大気中の塵埃等)が捕捉される。これにより、蒸発燃料等の流体中に混入した異物が、バルブシート5の弁座20とバルブ6との間、あるいはステータコア51の摺動孔59とムービングコア53の摺動部61との間、あるいはステータコア51の吸引部とムービングコア53との磁気ギャップに侵入し難くなるので、弁座20とバルブ6とのシール性が低下したり、バルブ6およびムービングコア53の動作不良や固着故障等が生じたりすることはない。
また、電磁弁1への通電が停止された時には、ムービングコア53がコイルスプリング8のスプリング力によって初期位置まで戻され、このムービングコア53の動きに連動してバルブ6が弁座20に密着(シール)する。これにより、燃料タンク11を含む蒸発燃料処理装置の流体導入通路14、15の閉鎖空間が密閉化される。
[実施例1の特徴]
以上のように、本実施例の電磁弁1においては、ハウジング3の内部に形成される流体流路内にソレノイドコイル2、樹脂ケース55およびコイルボビン56を含むコイルアッセンブリ7を配置し、更にこのコイルアッセンブリ7よりも流体の流れ方向の上流側のフィルタ収容空間43を塞ぐようにメッシュフィルタ9を設置している。具体的には、バルブケース4の円筒部22に、コイルアッセンブリ7の半径方向の外径側を被覆して保護する円筒状の樹脂ケース55を一体的に樹脂成形し、更に樹脂ケース55の円筒面(外周面)に、ハウジング3のフィルタ収容空間(流体流路)43に対して放熱可能に露出した放熱部65を設け、更にこの放熱部65よりも流体の流れ方向の上流側のフィルタ収容空間43を塞ぐようにメッシュフィルタ9を設置している。
これによって、電磁弁1の入口ポート33から流体導入流路34、チャンバ41を経由してフィルタ収容空間43に流入した流体が、メッシュフィルタ9の凸状の湾曲面に当たる。すなわち、メッシュフィルタ9よりも流体の流れ方向の上流側から流れてきた流体が、メッシュフィルタ9の凸状の湾曲面にぶつかることで、流体が拡散し、放熱部65の広い領域が流体に晒される。これにより、放熱部65を介してソレノイドコイル2のコイル部の広い領域を冷却することができるため、ソレノイドコイル2を通電することでソレノイドコイル2に発生した熱を、放熱部65を介してフィルタ収容空間43内を流れる流体中に効果的に放熱することができる。
また、本実施例の電磁弁1においては、メッシュフィルタ9よりも流体の流れ方向の上流側に、ハウジング3の内部に形成される流体流路の中で比較的にボリュームの大きいチャンバ41を設けているので、メッシュフィルタ9よりも流体の流れ方向の上流側から流れてきた流体が、先ずチャンバ41内で広がり、その後更にメッシュフィルタ9にぶつかって拡散するため、より広いコイル面積を冷却することができる。したがって、ソレノイドコイル2のコイル部の表面積を大きくして放熱面積を増やすことなく、つまりソレノイドコイル2の大型化を伴うことなく、ソレノイドコイル2の放熱性能を向上することができるので、ソレノイドコイル2をより効率良く冷却することができる。
これによって、ソレノイドコイル2の過昇温を防止することができるので、導線、コイルボビン56、ステータコア51やムービングコア53等の磁気回路部品の熱劣化を抑えることができる。具体的には、ソレノイドコイル2を被覆する樹脂ケース55、導線の表面を被覆する絶縁被膜および周囲に導線が巻回されるコイルボビン56等の樹脂製品の耐熱温度を超過したり、ステータコア51の摺動孔59の表面に施されたメッキ層やDLC、あるいはムービングコア53の摺動部61の表面にコーティングされた潤滑剤が剥がれたりして電磁駆動部の信頼性を低下させることはない。したがって、電磁弁1のソレノイドコイル2の異常過熱による熱劣化、耐久性の低下を防止でき、また、バルブ6およびムービングコア53を長期に渡って確実に動作させることができるので、電磁弁1の制御応答性および動作信頼性を向上させることができる。
また、メッシュフィルタ9を、バルブケース4の円筒部22の円筒面および樹脂ケース55の放熱部65の放熱面の少なくとも一部を周方向に覆うように湾曲して設置しているので、ソレノイドコイル2のコイル部の側面に最も近傍である放熱部65に拡散した流体を当てることができる。これにより、放熱部65を介してソレノイドコイル2のコイル部の広い領域を冷却することができるため、ソレノイドコイル2を通電することでソレノイドコイル2に発生した熱を、放熱部65を介してフィルタ収容空間43内を流れる流体中に効果的に放熱することができる。したがって、ソレノイドコイル2のコイル部の表面積を大きくして放熱面積を増やすことなく、つまりソレノイドコイル2の大型化を伴うことなく、ソレノイドコイル2の放熱性能を向上することができるので、ソレノイドコイル2をより効率良く冷却することができる。また、バルブケース2の円筒部22の円筒面形状および電磁駆動部の樹脂ケース55の放熱面形状、つまりソレノイドコイル2のコイル部の半径方向の外径側の側面形状に合わせて、可撓性を有するシート状のメッシュフィルタ9を湾曲して設置することで、ハウジング3を大型化しなくてもメッシュフィルタ9の表面積を大きくとることができるので、電磁弁1の小型化を図ることができる。
ここで、ソレノイドコイル2への通電および通電停止を繰り返して電磁弁1のバルブ6が高速周期で開閉弁動作を繰り返す場合には、バルブ6がバルブシート5の弁座20に対して着座、離座する際に気流騒音が発生する。あるいはソレノイドコイル2への通電を停止してコイルスプリング8のスプリング力によってバルブ6がバルブシート5の弁座20に急激に着座した場合、バルブ急閉による脈動音が発生する。そこで、本実施例の電磁弁1においては、メッシュフィルタ9よりも流体の流れ方向の上流側に、ハウジング3の内部に形成される流体流路の中で比較的にボリュームの大きいチャンバ41を設けることにより、気流騒音や脈動音をメッシュフィルタ9のメッシュ状シート71を通してチャンバ41内で消音させることができるので、より消音効果が高い。すなわち、電磁弁1の弁部(バルブ6)の開閉動作によって発生する気流騒音や、バルブ急閉によって発生する脈動音を電磁弁1の内部で減少させることができるので、エンジン吸気管13等への消音器の設置等、余分な装備が不要となり、蒸発燃料処理装置の構成が簡単になる。
[変形例]
本実施例では、本発明を、自動車等の車両の蒸発燃料処理装置に組み込まれた電磁弁1に適用しているが、これに限定する必要はなく、その他の電磁式流体流量制御弁、電磁式流体圧力制御弁に適用しても良い。なお、流体としては、エア(空気)や蒸発燃料等の気体だけでなく、気相冷媒等の気体、水、燃料、オイルや液相冷媒等の液体、あるいは気液二相状態の流体を使用することができる。また、コイルへの電圧値または電流値が増加する程、バルブのリフト量が大きく、または小さくなるようにしても良い。
ここで、本実施例の電磁弁1は、内部に流体流路が形成されたハウジング3と、このハウジング3の弁座20に対して着座、離座して流体通路の途中に設けられた弁孔36を開放、閉塞するバルブ(弁体)6と、このバルブ6を開弁方向(弁孔を開く側)または閉弁方向(弁孔を閉じる側)に吸引する磁気吸引力を発生する電磁駆動部と、バルブ6を閉弁方向(弁孔を閉じる側)または開弁方向(弁孔を開く側)に付勢する付勢力(荷重)を発生するコイルスプリング8等の弁体付勢手段とを備え、弁孔よりも流体の流れ方向の上流側(の流体流路)を塞ぐようにフィルタを設置している。なお、弁体付勢手段は設けなくても良い。
本実施例では、電磁弁として、電磁式流量制御弁を採用しているが、電磁弁として、電磁式開閉弁を採用しても良い。この場合には、ソレノイドコイル2の磁気吸引力によって軸線方向の一方側(バルブ6を弁座20より引き離す方向)にムービングコア53が吸引され、このムービングコア53の動きに連動してバルブ6が開弁(全開)する。このバルブ6の開弁時には、弁座20より離座して弁孔36を開放する。また、コイルスプリング8のスプリング力によって軸線方向の他方側(バルブ6を弁座20に押し付ける方向)にムービングコア53が付勢され、このムービングコア53の動きに連動してバルブ6が閉弁(全閉)する。このバルブ6の閉弁時には、弁座20に着座して弁孔36を閉塞する。また、常閉型(ノーマリクローズタイプ)の電磁弁だけでなく、常開型(ノーマリオープンタイプ)の電磁弁に本発明を適用しても良い。また、ムービングコア53の代わりにアーマチャ等の可動コアを用いても良い。また、可動コアとバルブ6との間にバルブシャフトやプランジャ等の連結部材を介装しても良い。
本実施例では、フィルタとして、可撓性を有するシート状のメッシュフィルタ9を採用しているが、フィルタとして、剛性の高いシート状のメッシュフィルタを採用しても良い。なお、フィルタに、ハウジングの流体流路を流れる流体中に混入した異物を捕捉するフィルタエレメント(濾過エレメント)を設けても良い。この場合には、フィルタエレメントを略方形状、略矩形状、略長円形状、略楕円形状に形成し、このフィルタエレメントの周端縁を、略方形状、略矩形状、略長円形状、略楕円形状の枠体によって保持してフィルタの剛性を高めるようにしても良い。なお、フィルタエレメントを、蛇腹状のフィルタエレメント(濾紙や繊維等)によって構成しても良いし、また、厚みの薄いメッシュ状(網目状またはハニカム状)シートによって構成しても良い。また、フィルタエレメントを、金属材料または樹脂材料によって形成しても良い。
また、フィルタの剛性を高めるために、フィルタエレメントの周端縁を被覆して保持する枠体を設けても良い。また、角環状部およびこの角環状部の内部に位置する渡し部(格子状部、十字桟、一字桟)を有する枠体を、金属材料または樹脂材料によって一体的に形成しても良い。また、フィルタエレメントを複数枚のシート状枠体間に挟み込んでも良い。また、フィルタの断面形状を、流体流路を流れる流体の流れ方向の上流側に凸状に湾曲した湾曲形状としても良く、また、フィルタの断面形状を、流体流路を流れる流体の流れ方向の上流側に凸状に屈曲した屈曲形状としても良い。また、屈曲形状のフィルタの場合には、1段だけ凸状に屈曲した屈曲形状でも、多段(2段以上)凸状に屈曲した屈曲形状でも良い。
また、本実施例では、一対の嵌合溝47をハウジング3の通路壁面に一体形成しているが、一対の嵌合溝47をハウジング3の通路壁面に対して別体のフィルタ保持枠に設けても良い。このフィルタ保持枠は、メッシュフィルタ9のフィルタ枠72を嵌合保持する略口の字状(略方形環状または略矩形環状または角環状)の部品となる。また、メッシュフィルタ9のフィルタ枠72の形状(流体流方向の上流側から見た正面形状、流体流方向の上流側面を前面とした場合には前面形状、流体流方向の下流側面を後面とした場合には後面形状)を、少なくとも平行な二辺(対辺)を含む形状(例えば略長円形状、略台形状、略平行四辺形状等)とし、これらの平行な二辺(対辺)が一対の嵌合溝にそれぞれ挿入嵌合されるように構成しても良い。
本実施例では、バルブケース4の円筒部22および電磁駆動部の樹脂ケース55の円筒面(外周面)に、ハウジング3のフィルタ収容空間(流体流路)43に対して放熱可能に露出した放熱部65を設け、ソレノイドコイル2で発生した熱を、放熱部65を介してフィルタ収容空間(流体流路)43を流れる流体に放熱するように構成しているが、ソレノイドコイル2の半径方向の外径側の側面をハウジング3の流体流路に対して放熱可能に露出して、ソレノイドコイル2で発生した熱を、直接流体流路を流れる流体に放熱するように構成しても良い。この場合には、ソレノイドコイル2が流体流路内に配置され、ソレノイドコイル2の半径方向の外径側の側面が放熱部(放熱面)となる。また、フィルタは、コイルよりも流体の流れ方向の上流側の流体流路を塞ぐように設置される。
本実施例では、ソレノイドコイル2で発生した熱を、ハウジング3の内部に形成された流体流路を流れる流体に放熱する放熱部(放熱面)65を、ソレノイドコイル2の外周(例えばソレノイドコイル2の半径方向の外径側の側面(外周面))に沿って設けているが、ソレノイドコイル2の周囲(例えばソレノイドコイル2の半径方向の外径側の側面全周またはソレノイドコイル2の軸線方向の両端面)に沿って設けても良い。また、ソレノイドコイル2で発生した熱を、ハウジング3の内部に形成された流体流路を流れる流体に放熱する放熱部(放熱面)65を、ソレノイドコイル2の半径方向の内径側の側面(内周面)の少なくとも一部、あるいはソレノイドコイル2の半径方向の内径側の側面全周またはソレノイドコイル2の軸線方向の両端面に沿って設けても良い。例えばステータコアの外周とコイルボビンの内周との間に流体流路を形成しても良い。また、樹脂ケース55の内部にインサート成形されるインサート品として、樹脂ケース55よりも熱伝導性に優れる金属材料または樹脂材料によって形成された放熱板を製作し、この放熱板の一端を、ソレノイドコイル2のコイル部に密着させ、放熱板の他端を、ハウジング3の流体流路内に露出させるようにしても良い。
本実施例では、バルブケース4の円筒部22と電磁駆動部の樹脂ケース55とを樹脂材料によって一体的に形成しているが、バルブケース4の円筒部22と電磁駆動部の樹脂ケース55とを別体に設けても良い。また、本実施例では、表面に絶縁被膜を施した導線を周囲に巻回するボビンとして樹脂製のコイルボビン(樹脂ボビン)56を採用したが、ボビンとして金属製のコイルボビン(金属ボビン)を採用しても良い。
蒸発燃料処理装置の全体構成を示した概略図である(実施例1)。 電磁弁の全体構造を示した断面図である(実施例1)。 バルブケース内部にフィルタを組み付けた状態を示した平面図である(実施例1)。 バルブケース内部にフィルタを組み付けた状態を示した断面図である(実施例1)。 電磁弁の全体構造を示した断面図である(従来の技術)。
符号の説明
1 電磁弁
2 ソレノイドコイル(コイルアッセンブリ)
3 ハウジング
4 バルブケース
5 バルブシート
6 バルブ(弁体、電磁弁の弁部)
7 コイルアッセンブリ
9 メッシュフィルタ
20 弁座(バルブシート部、電磁弁の弁部)
22 バルブケースの円筒部
36 弁孔(電磁弁の弁部)
41 チャンバ(空間)
51 ステータコア(固定コア)
52 ヨーク(固定コア)
53 ムービングコア(可動コア、電磁弁の可動部)
55 樹脂ケース
56 コイルボビン(コイルアッセンブリ)
59 摺動孔
65 放熱部

Claims (10)

  1. (a)内部に流体流路が形成されたハウジングと、
    (b)前記流体流路を流れる流体を制御する弁体と、
    (c)前記流体流路を流れる流体を濾過するフィルタと、
    (d)通電されると磁気吸引力を発生するコイルを有し、前記コイルの磁気吸引力を利用して前記弁体を駆動する電磁駆動部と
    を備えた電磁弁において、
    前記コイルは、前記流体流路内に配置され、
    前記フィルタは、前記コイルよりも流体の流れ方向の上流側に設置されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1に記載の電磁弁において、
    前記ハウジングまたは前記電磁駆動部または前記コイルは、前記流体流路に対して放熱可能に露出した放熱部を有していることを特徴とする電磁弁。
  3. (a)内部に流体流路が形成されたハウジングと、
    (b)前記流体流路を流れる流体を制御する弁体と、
    (c)前記流体流路を流れる流体を濾過するフィルタと、
    (d)通電されると磁気吸引力を発生するコイルを有し、前記コイルの磁気吸引力を利用して前記弁体を駆動する電磁駆動部と
    を備えた電磁弁において、
    前記ハウジングまたは前記電磁駆動部または前記コイルは、前記流体流路に対して放熱可能に露出した放熱部を有し、
    前記フィルタは、前記放熱部よりも流体の流れ方向の上流側に設置されていることを特徴とする電磁弁。
  4. 請求項2または請求項3に記載の電磁弁において、
    前記放熱部は、前記コイルの周囲を覆うように、あるいは前記コイルの外周に沿うように設けられて、前記コイルに発生した熱を、前記流体流路を流れる流体に放熱することを特徴とする電磁弁。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の電磁弁において、
    前記コイルは、表面に絶縁被膜を施した導線をボビンの周囲に巻回したソレノイドコイルであることを特徴とする電磁弁。
  6. 請求項5に記載の電磁弁において、
    前記フィルタは、前記コイルの半径方向の外径側の側面の少なくとも一部を周方向に覆うように湾曲または屈曲して設置されていることを特徴とする電磁弁。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の電磁弁において、
    前記ハウジングまたは前記電磁駆動部は、前記コイルの半径方向の外径側に円筒部を有していることを特徴とする電磁弁。
  8. 請求項7に記載の電磁弁において、
    前記フィルタは、前記円筒部の半径方向の外径側の側面の少なくとも一部を周方向に覆うように湾曲または屈曲して設置されていることを特徴とする電磁弁。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の電磁弁において、
    前記流体流路は、前記フィルタよりも流体の流れ方向の上流側に、前記流体流路の中で比較的にボリュームの大きい空間を有していることを特徴とする電磁弁。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の電磁弁において、
    前記電磁駆動部は、前記コイルが通電されると磁化されて前記弁体を伴って軸線方向に移動するムービングコア、および前記コイルが通電されると磁化されて前記ムービングコアを軸線方向の一方側に吸引する筒状のステータコアを有し、
    前記ステータコアは、前記ムービングコアを軸線方向に摺動自在に支持する摺動孔を有していることを特徴とする電磁弁。
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