JP2002054524A - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M51/00—Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
- F02M51/06—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
- F02M51/061—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means
- F02M51/0625—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures
- F02M51/0664—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures having a cylindrically or partly cylindrically shaped armature, e.g. entering the winding; having a plate-shaped or undulated armature entering the winding
- F02M51/0671—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures having a cylindrically or partly cylindrically shaped armature, e.g. entering the winding; having a plate-shaped or undulated armature entering the winding the armature having an elongated valve body attached thereto
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M2200/00—Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
- F02M2200/30—Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped
- F02M2200/304—Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped using hydraulic means
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バルブ急閉により生ずる水撃作用を緩和し、
バウンシング現象の発生を抑制することにより、燃料の
浪費および空燃比のバラツキを抑えることができる燃料
噴射弁を提供する。 【解決手段】 アーマチャ１３と噴射孔５ｃの間に、バ
ルブ１４急閉により生ずる水撃作用により発生する圧力
を吸収・緩衝するための水撃吸収部材６を装着したの
で、アーマチャ１３への圧力伝播が軽減され、アーマチ
ャ１３に一体的に固着されたバルブ１４のバウンシング
現象によるリフト量が低減されるので、燃料の余剰吐出
分が減少して燃料の浪費が抑制されるとともに、空燃比
のバラツキも減少する。
バウンシング現象の発生を抑制することにより、燃料の
浪費および空燃比のバラツキを抑えることができる燃料
噴射弁を提供する。 【解決手段】 アーマチャ１３と噴射孔５ｃの間に、バ
ルブ１４急閉により生ずる水撃作用により発生する圧力
を吸収・緩衝するための水撃吸収部材６を装着したの
で、アーマチャ１３への圧力伝播が軽減され、アーマチ
ャ１３に一体的に固着されたバルブ１４のバウンシング
現象によるリフト量が低減されるので、燃料の余剰吐出
分が減少して燃料の浪費が抑制されるとともに、空燃比
のバラツキも減少する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃料噴射
弁に関し、詳しくは、内部で発生する燃料圧力による水
撃作用を低減させ、燃料噴射量を適正に確保するための
構造に関するものである。
弁に関し、詳しくは、内部で発生する燃料圧力による水
撃作用を低減させ、燃料噴射量を適正に確保するための
構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】高圧燃料を燃料噴射弁からエンジンの燃
焼室内に直接噴射するようにした、いわゆる、直接噴射
式（以下、単に直噴式と記す）エンジンが知られてい
る。このような、直噴式エンジンにおいては、低負荷運
転時には、点火プラグの周辺には濃厚混合気を偏在させ
て着火性を向上させ、全体としては混合気を希薄にする
層状燃焼が用いられる。この層状燃焼は、燃焼室の圧縮
工程時に燃料を噴射するものであり、燃焼室内の圧力が
高いときに燃料を噴射する。そのため、燃料噴射弁に送
られる燃料の圧力は、通常のインテークマニホールド内
噴射式のエンジンに比べて極めて高く、燃料噴射時で約
２０ＭＰａ、燃料噴射停止時のニードルバルブ（以下、
単にバルブと記す）全閉時で約８０ＭＰａにもなる。
焼室内に直接噴射するようにした、いわゆる、直接噴射
式（以下、単に直噴式と記す）エンジンが知られてい
る。このような、直噴式エンジンにおいては、低負荷運
転時には、点火プラグの周辺には濃厚混合気を偏在させ
て着火性を向上させ、全体としては混合気を希薄にする
層状燃焼が用いられる。この層状燃焼は、燃焼室の圧縮
工程時に燃料を噴射するものであり、燃焼室内の圧力が
高いときに燃料を噴射する。そのため、燃料噴射弁に送
られる燃料の圧力は、通常のインテークマニホールド内
噴射式のエンジンに比べて極めて高く、燃料噴射時で約
２０ＭＰａ、燃料噴射停止時のニードルバルブ（以下、
単にバルブと記す）全閉時で約８０ＭＰａにもなる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そのため、図７に示す
ように、燃料噴射時のバルブ１４全開状態から燃料噴射
停止時のバルブ１４全閉状態に移行した時、バルブ１４
の急閉により燃料噴射弁２１内部に発生する水撃作用に
よる圧力が、燃料噴射弁２１内部を遡上し、アーマチャ
１３の先端面１３ａに作用してアーマチャ１３をリフト
させ、バルブ１４を開方向へ移動させる、いわゆる、バ
ウンシング現象を引き起こす。このバウンシング現象
は、図６に示すように、１次バウンス（図中Ａで示す）
に引き続きさらに２次（図中Ｂで示す）、３次（図中Ｃ
で示す）と発生し減衰して沈静化する。このバウンシン
グ現象の間、開弁する時間分だけの燃料吐出量が所定の
燃料吐出量にプラスされるため、全燃料吐出量は所定値
より多めとなり、燃料の浪費および空燃比のバラツキを
来す。そこで本発明は、水撃作用により発生する圧力を
減衰させ、バウンシング現象の発生を抑制することによ
り、燃料の浪費および空燃比のバラツキを防止すること
ができる燃料噴射弁を提供することを課題とするもので
ある。
ように、燃料噴射時のバルブ１４全開状態から燃料噴射
停止時のバルブ１４全閉状態に移行した時、バルブ１４
の急閉により燃料噴射弁２１内部に発生する水撃作用に
よる圧力が、燃料噴射弁２１内部を遡上し、アーマチャ
１３の先端面１３ａに作用してアーマチャ１３をリフト
させ、バルブ１４を開方向へ移動させる、いわゆる、バ
ウンシング現象を引き起こす。このバウンシング現象
は、図６に示すように、１次バウンス（図中Ａで示す）
に引き続きさらに２次（図中Ｂで示す）、３次（図中Ｃ
で示す）と発生し減衰して沈静化する。このバウンシン
グ現象の間、開弁する時間分だけの燃料吐出量が所定の
燃料吐出量にプラスされるため、全燃料吐出量は所定値
より多めとなり、燃料の浪費および空燃比のバラツキを
来す。そこで本発明は、水撃作用により発生する圧力を
減衰させ、バウンシング現象の発生を抑制することによ
り、燃料の浪費および空燃比のバラツキを防止すること
ができる燃料噴射弁を提供することを課題とするもので
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決を目的と
してなされた請求項１の発明は、電磁コイルの励磁によ
り、アーマチャに一体的に固定されたニードルバルブを
リフトさせ、ノズルに形成された噴射孔から燃焼室内に
燃料を噴射する燃料噴射弁において、前記アーマチャと
前記噴射孔の間に、前記ニードルバルブ急閉により発生
する水撃作用を吸収するための水撃吸収部材を設けたこ
とを特徴とする。また、請求項２の発明は、前記水撃吸
収部材が、頂点にそれぞれフィンを有する多角形の筒状
の金属製薄板からなることを特徴とする。また、請求項
３の発明は、前記水撃吸収部材が、円筒状に複数回巻回
された金属製メッシュからなることを特徴とする。ま
た、請求項４の発明は、前記水撃吸収部材が、円筒状に
形成された合成ゴムからなることを特徴とする。また、
請求項５の発明は、前記水撃吸収部材が、円筒状に形成
されたスポンジ状弾性体からなることを特徴とする。
してなされた請求項１の発明は、電磁コイルの励磁によ
り、アーマチャに一体的に固定されたニードルバルブを
リフトさせ、ノズルに形成された噴射孔から燃焼室内に
燃料を噴射する燃料噴射弁において、前記アーマチャと
前記噴射孔の間に、前記ニードルバルブ急閉により発生
する水撃作用を吸収するための水撃吸収部材を設けたこ
とを特徴とする。また、請求項２の発明は、前記水撃吸
収部材が、頂点にそれぞれフィンを有する多角形の筒状
の金属製薄板からなることを特徴とする。また、請求項
３の発明は、前記水撃吸収部材が、円筒状に複数回巻回
された金属製メッシュからなることを特徴とする。ま
た、請求項４の発明は、前記水撃吸収部材が、円筒状に
形成された合成ゴムからなることを特徴とする。また、
請求項５の発明は、前記水撃吸収部材が、円筒状に形成
されたスポンジ状弾性体からなることを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施形態につい
て図面を参照して説明する。図１は本発明の一実施形態
に係る燃料噴射弁の縦断面図である。図１において、燃
料噴射弁１の本体２の上流側（図の右側）には合成樹脂
製のコネクタ部３が固定されている。本体２の下流側
（図の左側）には弁座５ａを構成する金属製のノズル５
が固定されている。本体２とノズル５との間にはプレー
ト４が挟着され空間部５ｂが形成されている。空間部５
ｂには後述する水撃吸収部材６が装着される。コネクタ
部３には、燃料通路を構成するとともに磁路を形成する
ための金属製のステータ７およびステータ７を励磁する
ためのコイルサブアッセンブリ８が同時成形されてい
る。コイルサブアッセンブリ８はボビン８ａおよびボビ
ン８ａに巻回されたコイル８ｂからなり、コイル８ｂの
一端はコネクタ部３に同時成形された金属製の端子９に
接続され、他端は接地されている。
て図面を参照して説明する。図１は本発明の一実施形態
に係る燃料噴射弁の縦断面図である。図１において、燃
料噴射弁１の本体２の上流側（図の右側）には合成樹脂
製のコネクタ部３が固定されている。本体２の下流側
（図の左側）には弁座５ａを構成する金属製のノズル５
が固定されている。本体２とノズル５との間にはプレー
ト４が挟着され空間部５ｂが形成されている。空間部５
ｂには後述する水撃吸収部材６が装着される。コネクタ
部３には、燃料通路を構成するとともに磁路を形成する
ための金属製のステータ７およびステータ７を励磁する
ためのコイルサブアッセンブリ８が同時成形されてい
る。コイルサブアッセンブリ８はボビン８ａおよびボビ
ン８ａに巻回されたコイル８ｂからなり、コイル８ｂの
一端はコネクタ部３に同時成形された金属製の端子９に
接続され、他端は接地されている。
【０００６】ステータ７の中央には燃料通路７ａが穿設
され、燃料通路７ａの入口には燃料中の塵埃を除去する
ためのフィルタ１０が嵌合され、その下流部にはスプリ
ング１１を支持するためのリテーナ１２が圧入されてい
る。リテーナ１２の中央には燃料通路１２ａが穿設され
ている。リテーナ１２の下流端にはスプリング１１の一
端が支持されている。スプリング１１の他端にはバルブ
１４が一体的に固着されたアーマチャ１３が当接し押圧
されている。アーマチャ１３の中央には燃料通路１３ｂ
が穿設され、燃料通路１３ｂは連通孔１３ｃにより空間
部５ｂに連通されている。バルブ１４の下流端には弁１
４ａが形成され、ノズル５の弁座５ａに当接して噴射孔
５ｃを閉塞している。弁１４ａが弁座５ａに当接してい
るとき、アーマチャ１３とステータ７の間には僅かな隙
間が確保されるよう構成されている。
され、燃料通路７ａの入口には燃料中の塵埃を除去する
ためのフィルタ１０が嵌合され、その下流部にはスプリ
ング１１を支持するためのリテーナ１２が圧入されてい
る。リテーナ１２の中央には燃料通路１２ａが穿設され
ている。リテーナ１２の下流端にはスプリング１１の一
端が支持されている。スプリング１１の他端にはバルブ
１４が一体的に固着されたアーマチャ１３が当接し押圧
されている。アーマチャ１３の中央には燃料通路１３ｂ
が穿設され、燃料通路１３ｂは連通孔１３ｃにより空間
部５ｂに連通されている。バルブ１４の下流端には弁１
４ａが形成され、ノズル５の弁座５ａに当接して噴射孔
５ｃを閉塞している。弁１４ａが弁座５ａに当接してい
るとき、アーマチャ１３とステータ７の間には僅かな隙
間が確保されるよう構成されている。
【０００７】図２は本発明の第１の実施形態に係る水撃
吸収部材の縦断面図である。図２において、水撃吸収部
材６の中心は金属製の薄板により六角形の筒６ａが形成
されている。六角形のそれぞれの頂点には同材料からな
るフィン６ｂが放射状に設けられ、フィン６ｂの外端部
はそれぞれノズル５の空間部５ｂの内面に接するよう構
成されている。水撃吸収部材６は六角形の筒６ａの中央
をバルブ１４のニードル部１４ｂが貫入するように組み
付けられる。なお、本水撃吸収部材６の筒形状は六角形
に限らず、多角形であれば同様の効果を奏する。
吸収部材の縦断面図である。図２において、水撃吸収部
材６の中心は金属製の薄板により六角形の筒６ａが形成
されている。六角形のそれぞれの頂点には同材料からな
るフィン６ｂが放射状に設けられ、フィン６ｂの外端部
はそれぞれノズル５の空間部５ｂの内面に接するよう構
成されている。水撃吸収部材６は六角形の筒６ａの中央
をバルブ１４のニードル部１４ｂが貫入するように組み
付けられる。なお、本水撃吸収部材６の筒形状は六角形
に限らず、多角形であれば同様の効果を奏する。
【０００８】図３は本発明の第２の実施形態に係る水撃
吸収部材の縦断面図である。図３において、水撃吸収部
材１５は金属製の網または網刃状の、いわゆる、メッシ
ュをロール状に複数回巻回して円筒状に形成されてい
る。水撃吸収部材１５は円筒形の中央をバルブ１４のニ
ードル部１４ｂが貫入するよう組み付けられる。
吸収部材の縦断面図である。図３において、水撃吸収部
材１５は金属製の網または網刃状の、いわゆる、メッシ
ュをロール状に複数回巻回して円筒状に形成されてい
る。水撃吸収部材１５は円筒形の中央をバルブ１４のニ
ードル部１４ｂが貫入するよう組み付けられる。
【０００９】図４は本発明の第３の実施形態に係る水撃
吸収部材の縦断面図である。図４において、水撃吸収部
材１６は円筒状に形成された合成ゴムにより構成されて
いる。水撃吸収部材１６は円筒形の中央をバルブ１４の
ニードル部１４ｂが貫入するよう組み付けられる。
吸収部材の縦断面図である。図４において、水撃吸収部
材１６は円筒状に形成された合成ゴムにより構成されて
いる。水撃吸収部材１６は円筒形の中央をバルブ１４の
ニードル部１４ｂが貫入するよう組み付けられる。
【００１０】図５は本発明の第４の実施形態に係る水撃
吸収部材の縦断面図である。図５において、水撃吸収部
材１７は、例えば、合成ゴム、合成樹脂、ポリマ、エラ
ストマ等からなるスポンジ状の弾性体により円筒状に形
成されている。水撃吸収部材１７は円筒形の中央をバル
ブ１４のニードル部１４ｂが貫入するよう組み付けられ
る。
吸収部材の縦断面図である。図５において、水撃吸収部
材１７は、例えば、合成ゴム、合成樹脂、ポリマ、エラ
ストマ等からなるスポンジ状の弾性体により円筒状に形
成されている。水撃吸収部材１７は円筒形の中央をバル
ブ１４のニードル部１４ｂが貫入するよう組み付けられ
る。
【００１１】次に、本発明の一実施形態に係る燃料噴射
弁の作用について説明する。図１において、フィルタ１
０により塵埃が除去された燃料はリテーナ１２の燃料通
路１２ａを通過した後、ステータ７の燃料通路７ａ、ア
ーマチャ１３の燃料通路１３ｂ、連通孔１３ｃ、ノズル
５の空間部５ｂを通過して弁座５ａまでを高圧燃料で満
たす。端子９に電源が印加されるとコイル８ｂが励磁さ
れ、アーマチャ１３がステータ７に吸引されて弁１４ａ
が開かれ、燃料の噴射が行なわれる。端子９の電源が断
たれるとコイル８ｂの励磁が断たれ、アーマチャ１３は
スプリング１１により押圧されて弁１４ａが閉じられ
る。この時、弁１４ａの急閉により弁座５ａ周辺に水撃
作用による圧力が発生し、燃料通路内を遡上するが、空
間部５ｂに装着された水撃吸収部材により吸収・緩衝さ
れて遡上圧力が弱められる。
弁の作用について説明する。図１において、フィルタ１
０により塵埃が除去された燃料はリテーナ１２の燃料通
路１２ａを通過した後、ステータ７の燃料通路７ａ、ア
ーマチャ１３の燃料通路１３ｂ、連通孔１３ｃ、ノズル
５の空間部５ｂを通過して弁座５ａまでを高圧燃料で満
たす。端子９に電源が印加されるとコイル８ｂが励磁さ
れ、アーマチャ１３がステータ７に吸引されて弁１４ａ
が開かれ、燃料の噴射が行なわれる。端子９の電源が断
たれるとコイル８ｂの励磁が断たれ、アーマチャ１３は
スプリング１１により押圧されて弁１４ａが閉じられ
る。この時、弁１４ａの急閉により弁座５ａ周辺に水撃
作用による圧力が発生し、燃料通路内を遡上するが、空
間部５ｂに装着された水撃吸収部材により吸収・緩衝さ
れて遡上圧力が弱められる。
【００１２】次に、水撃吸収部材の作用について詳しく
説明する。図２に示す第１の実施形態においては、水撃
吸収部材６の中央を遡上する水撃作用により生じた圧力
は、六角形の筒６ａおよびフィン６ｂを構成する金属製
薄板が圧力を受けて弾性変形して撓むことにより、吸収
・緩衝されて弱められる。図６の細い点線がバルブ１４
の実際の挙動を表しており、従来技術（水撃吸収部材無
し）に比較してバウンシングが減少していることが示さ
れている。また、図３に示す第２の実施形態において
は、水撃吸収部材１５の中央を遡上する水撃作用により
生じた圧力は、円筒状に複数回巻回された金属製メッシ
ュ内で反響して減衰することにより、吸収・緩衝されて
弱められる。図６の太い点線がバルブ１４の実際の挙動
を表しており、従来技術（水撃吸収部材無し）に比較し
てバウンシングが減少していることが示されている。
説明する。図２に示す第１の実施形態においては、水撃
吸収部材６の中央を遡上する水撃作用により生じた圧力
は、六角形の筒６ａおよびフィン６ｂを構成する金属製
薄板が圧力を受けて弾性変形して撓むことにより、吸収
・緩衝されて弱められる。図６の細い点線がバルブ１４
の実際の挙動を表しており、従来技術（水撃吸収部材無
し）に比較してバウンシングが減少していることが示さ
れている。また、図３に示す第２の実施形態において
は、水撃吸収部材１５の中央を遡上する水撃作用により
生じた圧力は、円筒状に複数回巻回された金属製メッシ
ュ内で反響して減衰することにより、吸収・緩衝されて
弱められる。図６の太い点線がバルブ１４の実際の挙動
を表しており、従来技術（水撃吸収部材無し）に比較し
てバウンシングが減少していることが示されている。
【００１３】また、図４に示す第３の実施形態において
は、水撃吸収部材１６の中央を遡上する水撃作用により
生じた圧力は、円筒状に形成された合成ゴムが撓むこと
により、吸収・緩衝されて弱められる。また、図５に示
す第４の実施形態においては、水撃吸収部材１７の中央
を遡上する水撃作用により生じた圧力は、円筒状に形成
されたスポンジ状弾性体が撓むことにより、加えて、ス
ポンジ状弾性体に形成された空洞部内で反響して減衰す
ることにより、吸収・緩衝されて弱められる。上述のよ
うに、水撃吸収部材により遡上する圧力が吸収・緩衝さ
れるのでアーマチャ１３（図１参照）への圧力伝播が軽
減され、バルブ１４のリフト量が低減される。
は、水撃吸収部材１６の中央を遡上する水撃作用により
生じた圧力は、円筒状に形成された合成ゴムが撓むこと
により、吸収・緩衝されて弱められる。また、図５に示
す第４の実施形態においては、水撃吸収部材１７の中央
を遡上する水撃作用により生じた圧力は、円筒状に形成
されたスポンジ状弾性体が撓むことにより、加えて、ス
ポンジ状弾性体に形成された空洞部内で反響して減衰す
ることにより、吸収・緩衝されて弱められる。上述のよ
うに、水撃吸収部材により遡上する圧力が吸収・緩衝さ
れるのでアーマチャ１３（図１参照）への圧力伝播が軽
減され、バルブ１４のリフト量が低減される。
【００１４】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。すなわち、水撃吸収部材により
水撃作用により生じた圧力が吸収・緩衝されるのでアー
マチャへの圧力伝播が軽減され、バウンシング現象によ
るバルブのリフト量が低減されるので、燃料の余剰吐出
分が減少して燃料の浪費が抑制されるとともに、空燃比
のバラツキも減少する。
で以下の効果を奏する。すなわち、水撃吸収部材により
水撃作用により生じた圧力が吸収・緩衝されるのでアー
マチャへの圧力伝播が軽減され、バウンシング現象によ
るバルブのリフト量が低減されるので、燃料の余剰吐出
分が減少して燃料の浪費が抑制されるとともに、空燃比
のバラツキも減少する。
【図１】本発明の一実施形態に係る燃料噴射弁の縦断面
図である。
図である。
【図２】本発明の第１の実施形態に係る水撃吸収部材の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図３】本発明の第２の実施形態に係る水撃吸収部材の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図４】本発明の第３の実施形態に係る水撃吸収部材の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図５】本発明の第４の実施形態に係る水撃吸収部材の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図６】経過時間に対するニードルバルブリフト量の比
較線図である。
較線図である。
【図７】従来の燃料噴射弁の縦断面図である。
１ 燃料噴射弁 ５ ノズル ５ｃ 噴射孔 ６ 水撃吸収部材 ６ａ 筒 ６ｂ フィン ８ コイルサブアッセンブリ ８ｂ コイル １３ アーマチャ １４ バルブ １５ 水撃吸収部材 １６ 水撃吸収部材 １７ 水撃吸収部材
Claims (5)
- 【請求項１】 電磁コイルの励磁により、アーマチャに
一体的に固定されたニードルバルブをリフトさせ、ノズ
ルに形成された噴射孔から燃焼室内に燃料を噴射する燃
料噴射弁において、前記アーマチャと前記噴射孔の間
に、前記ニードルバルブの急閉により発生する水撃作用
を吸収するための水撃吸収部材を設けたことを特徴とす
る燃料噴射弁。 - 【請求項２】 前記水撃吸収部材が、頂点にそれぞれフ
ィンを有する多角形の筒状の金属製薄板からなることを
特徴とする請求項１記載の燃料噴射弁。 - 【請求項３】 前記水撃吸収部材が、円筒状に複数回巻
回された金属製メッシュからなることを特徴とする請求
項１記載の燃料噴射弁。 - 【請求項４】 前記水撃吸収部材が、円筒状に形成され
た合成ゴムからなることを特徴とする請求項１記載の燃
料噴射弁。 - 【請求項５】 前記水撃吸収部材が、円筒状に形成され
たスポンジ状弾性体からなることを特徴とする請求項１
記載の燃料噴射弁。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000280944A JP2002054524A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 燃料噴射弁 |
| US09/928,941 US6520433B2 (en) | 2000-08-11 | 2001-08-13 | Fuel injection valve |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000280944A JP2002054524A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 燃料噴射弁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002054524A true JP2002054524A (ja) | 2002-02-20 |
Family
ID=18765685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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