JP2006306815A - アルデヒドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 8〜10族金属および非環状有機ホスファイト化合物を含むヒドロホルミル化触媒の存在下、オレフィン性不飽和化合物を一酸化炭素および水素と反応させてアルデヒドを製造する方法において、リンに対する水のモル比が25〜120となるように反応領域に水を存在させることを特徴とするアルデヒドの製造方法。
【選択図】 なし
Description
有機ホスファイト配位子は、有機ホスフィン配位子に比べて高い活性と優れた選択性をもつが、価格が高く、かつ反応系で比較的速やかに分解するので触媒活性が低下しやすいという問題がある。そこで、反応系内の水を積極的に除去し、有機ホスファイト配位子の分解を抑制する方法が提案されている(特許文献2)。この方法によれば、配位子の分解は抑制されるが、工業的に有利に実施するためには更なる改良が求められている。
即ち、本発明の要旨は、8〜10族金属および非環状有機ホスファイト化合物を含むヒドロホルミル化触媒の存在下、オレフィン性不飽和化合物を一酸化炭素および水素と反応させてアルデヒドを製造する方法において、リンに対する水のモル比が25〜120となるように反応領域に水を存在させることを特徴とするアルデヒドの製造方法に存する。
8〜10族金属としては、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、パラジウム、ロジウム、イリジウム、オスミウム、白金等が挙げられ、中でもコバルト、ロジウム、特にロジウムが好ましく用いられる。
mは2〜4、好ましくは2の整数を表し、各−O−P(OR4)(OR5)は互いに異なっていてもよい。
コバルト化合物としては、Co(OAc)2、Co(acac)2、CoBr2、Co(NO3)2等が挙げられる。
ニッケル化合物としては、NiCl2、NiBr2、Ni(NO3)2、NiSO4、Ni(cod)2、NiCl2(PPh3)3等が挙げられる。
パラジウム化合物としては、Pd(0)、PdCl2、PdBr2、PdCl2(cod)、PdCl2(PPh3)2、Pd(PPh3)4、Pd2(dba)3、K2PdCl4、K2PdCl6、PdCl2(PhCN)2、PdCl2(CH3CN)2、Pd(dba)2、Pd(NO3)2、Pd(OAc)2、Pd(CF3COO)2、PdSO4、Pd(acac)2、その他、カルボキシレート化合物、オレフィン含有化合物、Pd(PPh3)4等のような有機ホスフィン含有化合物、アリルパラジウムクロライド二量体等が挙げられる。
オスミウム化合物としては、OsCl3、Os(OAc)3等が挙げられる。
なお、codは1,5−シクロオクタジエンを、dbaはジベンジリデンアセトンを、acacはアセチルアセトネイトを、Acはアセチル基をそれぞれ表す。
オレフィン性不飽和化合物としては、分子内にオレフィン性二重結合を少なくとも1つ有する有機化合物であれば、任意のものを用いることができる。オレフィン性二重結合は、分子鎖の末端にあっても内部にあってもよく、分子を構成する炭素鎖は直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでもよい。また、分子中には実質上ヒドロホルミル化反応に不活性な基、例えばカルボニル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アシルオキシ基、ハロゲン原子などを含有していてもよい。
ヒドロホルミル化反応は公知の条件で行えばよく、反応温度は、通常15〜200℃、好ましくは30〜170℃、特に好ましくは50℃〜150℃である。反応圧力は、通常常圧〜20MPaG、好ましくは0.1〜10MPaG、特に好ましくは0.3〜8MPaGである。反応帯域に供給する水素と一酸化炭素のモル比(H2/CO)は通常10/1〜1/10、好ましくは1/2〜6/1の範囲である。
連続方式の主なものにストリッピング方式と液循環方式がある。
ストリッピング方式は、触媒液を反応領域内に保持し、オレフィン、オキソガスを連続的に供給し、反応によって生成したアルデヒドを反応領域内で気化させ、系外に取り出す方法である。
反応器(1)にオキソガス、管(11)を経て系外からプロピレン及び管(18)を経て触媒液を連続的に供給して、温度70℃、圧力0.98MPaでヒドロホルミル化反応を行った。
反応生成液は管(13)を経て抜き出し、向流接触塔(2)において系外から管(12)を経て供給されるオキソガス(H2/CO=1/1(モル比))でストリッピングして、未反応のプロピレンを除去した。向流接触塔から流出するプロピレンを含むオキソガスは管(15)を経て反応器に供給した。管(12)を経て供給されるオキソガスの量は、管(11)を経て供給されるプロピレン1molに対し、オキソガス2mol(H2:1mol、CO:1mol)であった。
なお、触媒液の一部は系外に抜き出し、代わりに新しい触媒液を補充して、触媒液組成が常にほぼ一定に保たれるようにした。
このような条件で反応を継続したところ、下式により求められる高沸点生成物の収率は0.22%であった。また下式により求められるビスホスファイト化合物の消失速度は0.0020%/Hrであった。
=高沸点生成物の生成モル量/供給プロピレンのモル量×100
L0:ビスホスファイト化合物の測定開始時における装置内存在モル量
Lt:ビスホスファイト化合物のt時間後における装置内存在モル量
反応器に供給される触媒液が、ロジウムを194mg/L、ビスホスファイト化合物を0.79重量%、ノルマルブチルアルデヒドを約49.0重量%、高沸点物質を約49.9重量%の割合で含有するようにし、かつ管(24)から供給する水を、反応器から抜き出される反応生成物中のリンに対する水のモル比が54となるようにした以外は、実施例1と同様にして反応を行った。
その結果、高沸点生成物の収率は0.13%、ビスホスファイト化合物の消失速度は0.0013%/Hrであった。
反応器に供給される触媒液が、ロジウムを178mg/L、ビスホスファイト化合物を0.69重量%、ノルマルブチルアルデヒドを約53.6重量%、高沸点副生物を約45.0重量%含有するようにし、かつ管(24)から供給する水を、反応器から抜き出される反応生成物中のリンに対する水のモル比が112となるように供給した以外は、実施例1と同様にして反応を行った。
その結果、高沸点生成物の収率は0.16%、ビスホスファイト化合物の消失速度は測定限界(0.0005%/Hr)以下であった。
反応器に供給される触媒液が、ロジウムを194mg/L、ビスホスファイト化合物を0.79重量%、ノルマルブチルアルデヒドを約49.0重量%、高沸点副生物を約49.9重量%含有するようにし、かつ水の供給を行わなかった以外は実施例1と同様にして反応を行った。
その結果、反応器から抜き出される反応生成物中のリンに対する水のモル比は2であり、高沸点生成物の収率は0.22%、ビスホスファイト化合物の消失速度は0.0033%/Hrであった。
2 向流接触塔
3 気液分離器
4 触媒分離塔
11 プロピレン
12 オキソガス
18 触媒液
19 生成アルデヒド
24 水
Claims (3)
- 8〜10族金属および非環状有機ホスファイト化合物を含むヒドロホルミル化触媒の存在下、オレフィン性不飽和化合物を一酸化炭素および水素と反応させてアルデヒドを製造する方法において、リンに対する水のモル比が25〜120となるように反応領域に水を存在させることを特徴とするアルデヒドの製造方法。
- リンに対する水のモル比が50〜120となるように反応領域に水を存在させることを特徴とする請求項1に記載のアルデヒドの製造方法。
- 反応領域に塩基性の水を供給してリンに対する水のモル比を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載のアルデヒドの製造方法。
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