JP2006303777A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006303777A
JP2006303777A JP2005120969A JP2005120969A JP2006303777A JP 2006303777 A JP2006303777 A JP 2006303777A JP 2005120969 A JP2005120969 A JP 2005120969A JP 2005120969 A JP2005120969 A JP 2005120969A JP 2006303777 A JP2006303777 A JP 2006303777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
speaker device
eccentric
sub
cone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005120969A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kodo
晶彦 古頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Pioneer Corp, Pioneer Electronic Corp filed Critical Tohoku Pioneer Corp
Priority to JP2005120969A priority Critical patent/JP2006303777A/ja
Publication of JP2006303777A publication Critical patent/JP2006303777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

【課題】センターキャップやサブコーンを設けて広帯域化を図ったスピーカ装置において、周波数特性の劣化を改善することができるスピーカ装置を得る。
【解決手段】スピーカ装置31は、磁気回路20によって駆動されるボイスコイル15から振動を伝達されて音響を再生する主振動板1Aと、主振動板1Aの中央部から音響の放射方向に延びて設けられて、主振動板1Aを補う領域の音響を再生する副振動板3Bと、副振動板3Bの中央部の穴を塞ぐように設けられて、主振動板1Aおよび副振動板3Bを補う領域の音響を再生するセンターキャップ2Aとを有しており、ボイスコイル15の中心に対して、副振動板3Bが偏心している。
【選択図】 図3

Description

この発明は、主振動板の他に、センターキャップや副振動板といった複数の振動板を設けて再生される音響の広帯域化を図ったスピーカ装置に関し、特にいずれかの振動板を偏心させて周波数特性の改善を図ったスピーカ装置に関するものである。
従来、主振動板(メインコーン)の他に、センターキャップや副振動板(サブコーン)といった複数の振動板を設けて広帯域化を図ったスピーカ装置が提案されている。なかでも、いわゆるフルレンジスピーカと呼ばれる全帯域形のスピーカ装置は優れた点が多い。この全帯域形のスピーカ装置は、同一の音源から全ての音響が放射されるので、周波数毎に分割された別々の位置にあるスピーカから、同一の音声或いは楽器音の基音と倍音が別々に出てくるという不自然さや、クロスオーバー周波数付近での特性や位相の乱れが原因となるステレオ再生時の音場定位の不安定さなどを完全に無くすことができる(例えば、特許文献1参照)。
図1はセンターキャップとサブコーンと設けることにより広帯域化を図った従来のスピーカ装置の内部構造を示す横断面図である。図1において、コーン型スピーカ装置51は、主振動板であるメインコーン1A、副振動板であるサブコーン3A、センターキャップ2A、ボイスコイルボビン17およびボイスコイル15からなる振動構造と、ヨーク13、マグネット11、トッププレート12からなる磁気回路20とを有している。
リング状のマグネット11の前面側および背面側に、鉄などの磁性材料からなるプレート12とヨーク13とが取り付けられている。そして、ヨーク13の前面中央部に、ヨーク13と一体化されたセンターポール14が配設されている。そして、センターポール14の外周面とプレート12の内周面との間に、磁気ギャップgが形成されている。プレート12の前面には、フレーム16が取り付けられている。
さらに、プレート12のマグネット11と反対側には、概略ラッパ型のメインコーン1Aが大径部を音響の放射方向(前方)に向けて配設されている。また、メインコーン1Aの後方に円筒形のボイスコイルボビン17がメインコーン1Aと中心軸を一致させて配置されており、このボイスコイルボビン17は、弾性を有するスパイダ18によってフレーム16から支持されて、軸方向に進退動可能とされている。メインコーン1Aは円錐形の大径部の円周縁部をフレーム16の外周縁部に固定されて、円錐形の小径部をサブコーン3Aを介してボイスコイルボビン17に接続されて支持されている。ボイスコイルボビン17の外周面には、ボイスコイル15が巻装されている。そして、このボイスコイルボビン17は、ボイスコイル15が磁気ギャップg内の所定位置に位置するように配設されている。
メインコーン1Aの中央部から音響の放射方向に延び広がるように、概略ラッパ型のサブコーン3Aが大径部を前方に向けて配設されている。サブコーン3Aは、円錐形の小径部をメインコーン1Aの小径部に接続されており、反対側の大径部はメインコーン1Aの中間部まで延びている。サブコーン3Aは、メインコーン1Aとともに振動して、メインコーン1Aが再生できない高帯域の音響を再生する。
サブコーン3Aの中央部の穴を塞ぐように、小径ドーム形のセンターキャップ2Aが設けられている。センターキャップ2Aは、サブコーン3Aの小径部の内側に外周縁部を全周にわたって貼着されて取り付けられている。センターキャップ2Aは、サブコーン3Aとともに振動して、メインコーン1Aやサブコーン3Aが再生できない更に高帯域の音響を再生する。センターキャップ2Aは、スピーカ装置内部に対する防塵、およびメインコーン1Aやサブコーン3A中心部の剛性の向上にも寄与している。
このような構成のスピーカ装置は、メインコーン1Aとサブコーン3Aとセンターキャップ2Aとが、それぞれ異なる領域の音響を再生することにより、再生される音響の広帯域化が図られ、全帯域形のスピーカ装置とされている。
広帯域化を図った他のスピーカ装置として、従来、セミドーム型のスピーカ装置が提案されている。図2はそのセミドーム型のスピーカ装置の横断面図である。図2において、セミドーム型スピーカ装置52は、ドーム型のドーム型主振動板7A、コーン型の外周部副振動板8A、ボイスコイルボビン17およびボイスコイル15からなる振動構造と、ツボヨーク13、マグネット11、トッププレート12からなる磁気回路20とを有している。
ドーム型主振動板7Aは、スピーカ側に開口を有する略半円球状(いわゆる、セミドーム形状)の振動板であり、外周部副振動板8Aと一体的に成型されている。外周部副振動板8Aの外周縁部は、筐体をなす樹脂プレート19の一上端面とスピーカの周方向に沿って固定されている。また、外周部副振動板8Aは、ボイスコイルボビン17の側面外壁の上方近傍を挟持するようにして固定されている。
ボイスコイルボビン17は、略円筒状の形状をなし、その外壁にボイスコイル15が巻装されている。ボイスコイルボビン17の外壁は、上面に開口を有する略円筒形状をなすツボヨーク13の側面内壁と一定の間隔を介して対向している。一方、ボイスコイルボビン17の側面内壁は、円板状のマグネット11の側面外壁、及びマグネット11より若干大なる直径の円板状のトッププレート12の側面外壁と夫々一定の間隔を介して対向している。これにより、トッププレート12の側面外壁と、ツボヨーク13の側面内壁との間に空隙(磁気ギャップg)が形成されている。
以上のように構成されたセミドーム型スピーカ装置52では、一様な磁界中にあるボイスコイル15に音声電流が流れると電磁作用の原理により、ボイスコイルボビン17がそのスピーカの軸方向に上下するように振動する。そして、かかる振動がドーム型主振動板7Aおよび外周部副振動板8Aへと伝達され、両振動板7A、8Aから音響が放射される(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−346284号公報 特開2004−349871号公報
しかしながら、コーン型のスピーカ装置においてもセミドーム型のスピーカ装置においても、振動板の分割共振による周波数特性の劣化という課題を残している。つまり、上述のように、帯域の異なる複数の振動板を設けて広帯域化を図ったスピーカ装置においても、振動板の分割共振による周波数特性の劣化という未解決の課題は未だ解消されていない。そして、従来、この課題に対していろいろな工夫がなされてきたが、安価で有効なものは未だ提案されてない。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、センターキャップやサブコーンを設けて広帯域化を図ったスピーカ装置において、分割共振による特性の劣化を改善することができるスピーカ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる請求項1のスピーカ装置は、磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生する主振動板と、主振動板の中央部から音響の放射方向に延びて設けられて、主振動板を補う領域の音響を再生する副振動板と、副振動板の中央部の穴を塞ぐように設けられて、主振動板および副振動板を補う領域の音響を再生するセンターキャップとを有するスピーカ装置であって、ボイスコイルの中心に対して、副振動板およびセンターキャップの少なくともいずれか一方が偏心していることを特徴とする。
この発明にかかる請求項13のスピーカ装置は、磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生する主振動板と、主振動板の中央部から音響の放射方向に延びて設けられて、主振動板を補う領域の音響を再生するとともに、ボイスコイルの中心に対して偏心している副振動板とを有していることを特徴とする。
この発明にかかる請求項14のスピーカ装置は、磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生する主振動板と、主振動板の中央部の穴を塞ぐように設けられて、主振動板を補う領域の音響を再生するとともに、ボイスコイルの中心に対して偏心しているセンターキャップとを有していることを特徴とする。
この発明にかかる請求項20のスピーカ装置は、磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生するとともに、ボイスコイルの中心に対して偏心しているドーム型主振動板と、ドーム型主振動板の外周縁部から半径方向外方に延びて設けられて、ドーム型主振動板を補う領域の音響を再生する外周部副振動板とを有していることを特徴とする。
ここで、ボイスコイルの中心に対して偏心している振動板とは、振動板の形状を、ボイスコイルに対して同軸ではない形状としたり、直円錐を軸と直交しない斜めの平面で切断した形状としたりした、いわゆる偏心振動板のことを指し、振動板の外周縁部が形成する円或いは楕円の中心に対して中心軸がずれている振動板を全て含む。
以下に、本発明にかかるスピーカ装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。以下では、本発明のスピーカ装置の概略と特徴を実施の形態として説明し、その後にスピーカ装置に関する実施例を説明する。
この発明は、主振動板に加えて、主振動板と異なる形状の振動板として、センターキャップやサブコーンを設けて再生される音響の広帯域化を図ったスピーカ装置において、高周波帯域における振動板の分割共振による特性劣化を改善する目的で、複数の振動板のうち少なくともいずれか1つを偏心させたものである。
[実施の形態1]
実施の形態1のスピーカ装置は、振動板として、主振動板と副振動板とセンターキャップとを有しており、夫々がすべて偏心しているスピーカ装置である。すなわち、実施の形態1のスピーカ装置は、磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生する主振動板と、この主振動板の中央部から音響の放射方向に延びて設けられて、主振動板を補う領域の音響を再生する副振動板と、副振動板の中央部の穴を塞ぐように設けられて、主振動板および副振動板を補う領域の音響を再生するセンターキャップとを有している。そして、ボイスコイルの中心に対して、副振動板およびセンターキャップが偏心している。また、主振動板も偏心している。そのため、分割共振による特性の劣化を改善することができる。なお、主振動板が偏心していないスピーカ装置においても、と副振動板とセンターキャップのいずれか一方が偏心していれば、所定の効果は得ることができる。
また、本実施の形態1のスピーカ装置は、主振動板と副振動板とセンターキャップとが、同じ方向に指向性が傾くように偏心している。そのため、スピーカ装置の指向方向を大きく傾かせることができる。この結果、車両の客室内にスピーカ装置を設置する場合のように、例えば、スピーカ装置の取付面に対して傾いた方向に音響を放射したい場合に、取付面に対して鋭角な方向に音響を放射させることができる。逆に、偏心の方向を互いに指向性が逆方向に傾くようにすることにより、指向性の傾きを小さくすることができる。またさらに、偏心量を相互に調節することにより指向性の傾きを無くすこともできる。さらには、相互の偏心のベクトル(偏心の方向と大きさ)を調整することにより、指向方向を任意の方向に向かせることができる。すなわち、指向方向を自在に制御することができる。
さらにまた、本実施の形態1のスピーカ装置は、副振動板とセンターキャップとが一体に成形されている。そのため、再生される音響の音色が統一され、分割共振による特性の劣化の改善とあいまって臨場感を向上させることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2のスピーカ装置は、主振動板と副振動板とを有しているスピーカ装置である。すなわち、実施の形態2のスピーカ装置は、磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生する主振動板と、主振動板の中央部から音響の放射方向に延びて設けられて、主振動板を補う領域の音響を再生する副振動板とを有している。そして、ボイスコイルの中心に対して、副振動板が偏心している。そのため、分割共振による特性の劣化を改善することができる。なお、この構成に加えてさらに主振動板が偏心していれば、スピーカ装置の指向方向をさらに大きく傾かせることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3のスピーカ装置は、磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生する主振動板と、この主振動板の中央部の穴を塞ぐように設けられて主振動板を補う領域の音響を再生するセンターキャップとを有している。そして、ボイスコイルの中心に対して、センターキャップが偏心しており、また、主振動板も偏心している。そのため、分割共振による特性の劣化を改善することができる。なお、センターキャップと主振動板のいずれか一方のみ偏心している場合であっても所定の効果を得ることはできる。
また、本実施の形態3のスピーカ装置は、主振動板とセンターキャップとが同じ方向に指向性が傾くように偏心している。そのため、実施の形態1程ではないが、スピーカ装置の指向方向を大きく傾かせることができるので、車両の客室内に取付面に対して傾いた方向に音響を放射したいときに有効である。また、偏心の方向を互いに指向性が逆方向に傾くようにして指向性の傾きを小さく、さらには全く無くしたり、或いは、相互の偏心のベクトルを調整して指向方向を自在に制御したりすることは実施の形態1と同様である。
また、本実施の形態3のスピーカ装置は、主振動板とセンターキャップとが一体に成形されており、そのため、再生される音響の音色が統一され、分割共振による特性の劣化の改善とあいまって臨場感を向上させることができる。これは、実施の形態1にて、主振動板とセンターキャップとを一体に成形して得た効果と同様である。
[実施の形態4]
実施の形態4のスピーカ装置は、磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生するドーム型主振動板と、ドーム型主振動板の外周縁部から半径方向外方に延びて設けられて、ドーム型主振動板を補う領域の音響を再生する副振動板とを有している。そして、ボイスコイルの中心に対して、主振動板が偏心していて、副振動板も偏心している。そのため、分割共振による特性の劣化を改善することができる。なお、副振動板と主振動板のいずれか一方のみ偏心している場合であっても所定の効果は得ることができる。偏心の方向を互いに指向性が逆方向に傾くようにして指向性の傾きを小さく、さらには全く無くしたり、或いは、相互の偏心のベクトルを調整して指向方向を自在に制御したりすることは実施の形態1および3と同様である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
(実施例1)
図3は実施例1の偏心サブコーンを有するコーン型のスピーカ装置およびこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンとセンターキャップの横断面図である。図3において、本実施例のコーン型スピーカ装置31は、主振動板(以下、メインコーン)1A、偏心している副振動板(以下、サブコーン)3B、センターキャップ2A、ボイスコイルボビン17およびボイスコイル15から成る振動構造と、ヨーク13、マグネット11、トッププレート12から成る磁気回路20とを有している。
リング状のマグネット11の前面側および背面側に、鉄などの磁性材料からなるトッププレート12とヨーク13とが取り付けられている。そして、ヨーク13の前面中央部に、ヨーク13と一体化されたセンターポール14が配設されている。そして、センターポール14の外周面とトッププレート12の内周面との間に、磁気ギャップgが形成されている。すなわち、マグネット11、トッププレート12、ヨーク13およびセンターポール14は、センターポール14の外周面とトッププレート12の内周面との間に磁気ギャップgを形成する磁気回路20を構成している。トッププレート12の前面には、フレーム16が取り付けられている。
さらに、トッププレート12の前方であるマグネット11と反対側には、概略ラッパ型のメインコーン1Aが、大径部を前方に向けて配設されている。メインコーン1Aの中央穴部から前方方向に延びるように、概略ラッパ型のサブコーン3Bが大径部を前方に向けて配設されている。メインコーン1Aの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oと一致している。サブコーン3Bは、円錐形の小径部をメインコーン1Aの小径部に接続されており、反対側の大径部はメインコーン1Aの中間部まで延びている。サブコーン3Bは、メインコーン1Aとともに振動して、メインコーン1Aが再生できない高帯域の音響を再生する。サブコーン3Bの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して距離Fだけ偏心している。
サブコーン3Bの中央部の穴を塞ぐように、小径ドーム形のセンターキャップ2Aが設けられている。サブコーン3Bとセンターキャップ2Aとは、紙または繊維のいずれかの同じ材料にて一体的に成型されて作製されている。センターキャップ2Aの中心軸は、中心軸Oと一致している。センターキャップ2Aは、サブコーン3Bと同様、メインコーン1Aとともに振動して、メインコーン1Aやサブコーン3Bが再生できないさらに高帯域の音響を再生する。センターキャップ2Aは、スピーカ装置31内部に対する防塵、およびメインコーン1A中心部の剛性の向上にも寄与している。
さらに、円筒形のボイスコイルボビン17が、メインコーン1Aやセンターキャップ2Aと中心軸を一致させて配置されている。このボイスコイルボビン17は、弾性を有するスパイダ18によってフレーム16から支持されて、中心軸に沿って進退動可能とされている。サブコーン3Bと一体に成型されたセンターキャップ2Aが、円周縁部をボイスコイルボビン17に接続されて支持されている。メインコーン1Aは円錐形の大径部の円周縁部をフレーム16の外周縁部に固定されて、円錐形の小径部をサブコーン3Bに接続されて支持されている。
ボイスコイルボビン17の外周面にはボイスコイル15が巻装されている。そして、このボイスコイルボビン17は、ボイスコイル15がギャップg内の所定位置に位置するように配設されている。
このような構成のスピーカ装置31においては、サブコーン3Bが、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oから、距離Fだけ偏心しているので、メインコーン1Aとサブコーン3Bとの共振周波数を相互にずらすことができ、分割共振による特性の劣化を改善することができる。また、サブコーン3Bとセンターキャップ2Aとが一体に成形されているので、再生される音響の音色が統一され、分割共振による特性の劣化の改善とあいまって臨場感を向上させることができる。
(実施例2)
図4は実施例2の偏心センターキャップを有するコーン型のスピーカ装置およびこのスピーカ装置に装備される一体成形されたサブコーンと偏心センターキャップの横断面図である。図4において、本実施例のコーン型スピーカ装置32においては、サブコーン3Aの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに一致している。センターキャップ2Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Dだけ偏心している。両者は同一の材料にて一体的に成型されて作製されている。
本実施例においては、センターキャップ2Bが、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oから、距離Dだけ偏心しているので、メインコーン1Aとセンターキャップ2Bとの共振周波数を相互にずらすことができ、分割共振による特性の劣化を改善することができる。また、サブコーン3Aとセンターキャップ2Bとが一体に成形されているので、再生される音響の音色が統一され、分割共振による特性の劣化の改善とあいまって臨場感を向上させることができる。
なお、本実施例のセンターキャップ2Bの形状は、音響の放射方向に対して凸形状のものであるが、音響の放射方向に対して凹形状のものであっても概略同様の効果を得ることができる。
(実施例3)
図5は実施例3の偏心サブコーンと偏心センターキャップとを有するコーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンと偏心センターキャップの横断面図である。図5において、本実施例のコーン型スピーカ装置33においては、サブコーン3Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Fだけ偏心している。センターキャップ2Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Dだけ偏心している。サブコーン3Bとセンターキャップ2Bとが同一の材料により一体的に成型されて作製されている。本実施例のスピーカ装置33は、サブコーン3Bとセンターキャップ2Bとが偏心しているので、分割共振による特性の劣化をさらに改善することができる。
(実施例4)
図6は実施例4の偏心サブコーンを有するコーン型のスピーカ装置の横断面図である。図6において、本実施例のコーン型スピーカ装置34においては、メインコーン1Aの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oと一致している。サブコーン3Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Fだけ偏心している。センターキャップは設けられていない。
本実施例においては、サブコーン3Bが、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oから、距離Fだけ偏心しているので、メインコーン1Aとサブコーン3Bとの共振周波数を相互にずらすことができ、分割共振による特性の劣化を改善することができる。
(実施例5)
図7は実施例5の偏心メインコーンを有するスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンとセンターキャップの横断面図である。図7において、本実施例のコーン型スピーカ装置35においては、メインコーン1Bの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して距離Eだけ偏心している。サブコーン3Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Fだけ偏心している。センターキャップ2Aの中心軸は、中心軸Oに一致している。サブコーン3Bとセンターキャップ2Aとが同一の材料により一体的に成型されて作製されている。本実施例のスピーカ装置35においては、メインコーン1Bおよびサブコーン3Bが偏心しているので、分割共振による特性の劣化を改善することができる。
(実施例6)
図8は実施例6の偏心メインコーンを有するスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンと偏心センターキャップの横断面図である。
(実施例7)
図9は実施例7の屈曲コーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンとセンターキャップの横断面図である。上述の実施例1から6のメインコーンは、いずれも概略ラッパ状の振動板であったが、本実施例のようにメインコーンの形状がラッパ状のコーンを半径方向の途中で折り曲げた形状のものであっても同様の効果を得ることができる。
図9において、本実施例の屈曲コーン型スピーカ装置37においては、メインコーン4Bの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して距離Eだけ偏心している。サブコーン3Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Fだけ偏心している。サブコーン3Bとセンターキャップ2Aは一体的に成型されて作製されている。
本実施例においては、メインコーン4Bとサブコーン3Bとが同じ方向に指向性が傾くように偏心している。この構成により、実施例5と概略同様の効果を得ることができる。
(実施例8)
図10は実施例8の屈曲コーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンと偏心センターキャップの横断面図である。図10において、本実施例の屈曲コーン型スピーカ装置38においては、メインコーン4Bの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して距離Eだけ偏心している。サブコーン3Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Fだけ偏心している。センターキャップ2Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Dだけ偏心している。サブコーン3Bとセンターキャップ2Bは一体的に成型されて作製されている。
さらに、本実施例のスピーカ装置38においては、メインコーン4B、サブコーン3Bおよびセンターキャップ2Bがともに同じ方向に指向性が傾くように偏心しているので、スピーカ装置38の指向方向を大きく傾かせることができる。なお、本実施例のものとは逆に、メインコーン4B、サブコーン3Bおよびセンターキャップ2Bの偏心の方向を互いに異なる方向にすることにより、指向性の傾きを小さくすることができる。また、相互の偏心を調整することにより傾きを無くすこともできる。さらに、メインコーン4B、サブコーン3Bおよびセンターキャップ2Bの相互の偏心のベクトルを調整することにより、指向方向を任意の方向に向かせることができる。すなわち、指向方向を自在に制御することができる。
(実施例9)
図11は実施例9のコーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形されたメインコーンと偏心センターキャップの横断面図である。図11において、本実施例のコーン型スピーカ装置39においては、メインコーン1Aの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して一致している。センターキャップ2Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Dだけ偏心している。両者は同一の材料にて一体的に成型されて作製されている。
このような構成のスピーカ装置39においては、センターキャップ2Bが、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oから、距離Dだけ偏心しているので、メインコーン1Aとセンターキャップ2Bとの共振周波数を相互にずらすことができ、分割共振による特性の劣化を改善することができる。また、メインコーン1Aとセンターキャップ2Bとが一体に成形されているので、再生される音響の音色が統一され、分割共振による特性の劣化の改善とあいまって臨場感を向上させることができる。
なお、本実施例のセンターキャップ2Bの形状は、音響の放射方向に対して凸形状のものであるが、音響の放射方向に対して凹形状のものであっても概略同様の効果を得ることができる。
(実施例10)
図12は実施例10の偏心メインコーンを有するスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心メインコーンと偏心センターキャップの横断面図である。図12において、本実施例のコーン型スピーカ装置40においては、メインコーン1Bの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して距離Eだけ偏心している。センターキャップ2Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Dだけ偏心している。両者は同一の材料にて一体的に成型されて作製されている。
本実施例においては、メインコーン1Bとセンターキャップ2Bとが同じ方向に指向性が傾くように偏心している。この構成により、スピーカ装置40の指向方向を大きく傾かせることができる。なお、本実施例のものとは逆に、メインコーン1Bとセンターキャップ2Bとの偏心の方向を互いに指向性が逆方向に傾くようにすることにより、指向性の傾きを小さくすることができる。また、相互に調整することにより傾きを無くすこともできる。さらに、メインコーン1Bとセンターキャップ2Bの相互の偏心のベクトルを調整することにより、指向方向を任意の方向に向かせることができる。すなわち、指向方向を自在に制御することができる。
(実施例11)
図13は実施例11の屈曲コーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心メインコーンとセンターキャップの横断面図である。図13において、本実施例の屈曲コーン型スピーカ装置41においては、屈曲型のメインコーン4Bの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して距離Eだけ偏心している。センターキャップ2Aの中心軸は、中心軸Oと一致している。両者は一体的に成型されて作製されている。
本実施例においては、メインコーン4Bとこれに一体的に成型されたセンターキャップ2Aとを有しているので、メインコーン4Bとセンターキャップ2Aとの共振周波数を相互にずらすことができ、分割共振による特性の劣化を改善することができる。また、メインコーン4Bとセンターキャップ2Aとが一体に成形されているので、再生される音響の音色が統一され、分割共振による特性の劣化の改善とあいまって臨場感を向上させることができる。
(実施例12)
図14は実施例12の屈曲コーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心メインコーンと偏心センターキャップの横断面図である。図14において、本実施例の屈曲コーン型スピーカ装置42においては、屈曲型のメインコーン4Bの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して距離Eだけ偏心している。センターキャップ2Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Dだけ偏心している。両者は一体的に成型されて作製されている。
本実施例においては、メインコーン4Bとセンターキャップ2Bとが同じ方向に指向性が傾くように偏心している。この構成により、実施例10と概略同様の効果を得ることができる。すなわち、スピーカ装置42の指向方向を大きく傾かせることができる。なお、実施例10と同様に、本実施例のものとは逆に、メインコーン4Bとセンターキャップ2Bとの偏心の方向を互いに指向性が逆方向に傾くようにすることにより、指向性の傾きを小さくすることができる。また、調整により傾きを無くすこともできる。さらに、メインコーン4Bとセンターキャップ2Bの相互の偏心のベクトルを調整することにより、指向方向を任意の方向に向かせることができる。すなわち、指向方向を自在に制御することができる。
(実施例13)
図15は実施例13のセミドーム型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された振動板の横断面図である。図15において、セミドーム型のスピーカ装置43は、ドーム型の主振動板であるドーム型主振動板7B、コーン型の副振動板である外周部副振動板8A、ボイスコイルボビン17およびボイスコイル15からなる振動構造と、ツボヨーク13、マグネット11、トッププレート12からなる磁気回路20とを有している。
ドーム型主振動板7Bは、スピーカ装置側(音響の放射方向と反対側)に開口を有する略半円球状(いわゆる、セミドーム形状)を成している。ドーム型主振動板7Bは、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して距離Gだけ偏心している。外周部副振動板8Aは、扁平リング円錐台形状を成しドーム型主振動板7Bの外周縁部から半径方向外方に延びるように設けられている。ドーム型主振動板7Bと外周部副振動板8Aとは同一の材料にて一体に成形されている。外周部副振動板8Aの外周縁部は、筐体を構成する概略ハット状をなす樹脂プレート19の外周縁部に、全周にわたって固着されている。そして、ドーム型主振動板7Bは、ボイスコイルボビン17の側面外壁の上方近傍を挟持するようにして固定されている。
ボイスコイルボビン17は、下面に開口を有する略円筒状の形状を成し、その外壁にボイスコイル15が巻装されている。ボイスコイルボビン17の外壁は、上面に開口を有する略円筒形状をなすツボヨーク13の側面内壁と一定の間隔を介して対向している。一方、ボイスコイルボビン17の側面内壁は、円板状のマグネット11の側面外壁、及びマグネット11より若干大なる直径の円板状のトッププレート12の側面外壁と夫々一定の間隔を介して対向している。そして、トッププレート12の側面外壁と、ツボヨーク13の側面内壁との間に磁気ギャップgが形成されている。
このように構成されたセミドーム型のスピーカ装置43では、一様な磁界中にあるボイスコイル15に音声電流が流れると電磁作用の原理により、ボイスコイルボビン17がそのスピーカの軸方向に上下するように振動する。そして、かかる振動がドーム型主振動板7Bおよび外周部副振動板8Aへと伝達され、ドーム型主振動板7Bおよび外周部副振動板8Aから音響が放射される。
そして、ボイスコイル15の中心に対して、同一材料にて一体的に成型されたドーム型主振動板7Bおよび外周部副振動板8Aが設けられており、さらにドーム型主振動板7Bが距離Gだけ偏心しているので、広帯域化を図ることができるとともに周波数特性の改善をすることができ、さらに再生される音響の音色を統一することができるので、臨場感をより向上させることができる。
(実施例14)
図16は実施例14のセミドーム型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された振動板の横断面図である。図16において、本実施例のセミドーム型スピーカ装置44においては、ドーム型主振動板であるドーム型主振動板7Aの中心軸が、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oと一致している。一方、副振動板である外周部副振動板8Aの中心軸は、中心軸Oに対して距離Hだけ偏心している。その他の構成は、実施例11と同様である。
このような構成のセミドーム型スピーカ装置44においても、外周部副振動板8Aが偏心しているので、周波数特性の改善をすることができるとともに、再生される音響の音色を統一することができる。
(実施例15)
図17は実施例15のセミドーム型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された振動板の横断面図である。図17において、本実施例のセミドーム型スピーカ装置45においては、ドーム型主振動板7Bの中心軸は、磁気回路20およびボイスコイル15の中心軸Oに対して距離Gだけ偏心している。外周部副振動板8Bの中心軸は、中心軸Oに対して距離Hだけ偏心している。
本実施例においては、ドーム型主振動板7Bと外周部副振動板8Bとが互いに逆の方向に指向性を傾かせるように偏心している。この構成により、スピーカ装置45の指向性の傾きを小さなものとすることができる。さらに調整することにより傾きを完全に無くすこともできる。なお、本実施例のものとは逆に、ドーム型主振動板7Bと外周部副振動板8Bとの偏心の方向を互いに同じ方向に傾くようにすることにより、指向性の傾きを大きくすることもできる。また、このようなことから、ドーム型主振動板7Bと外周部副振動板8Bの相互の偏心のベクトルを調整することにより、指向方向を任意の方向に向かせることができる。すなわち、指向方向を自在に制御することができる。
センターキャップやサブコーンを設けることにより広帯域化を図ったスピーカ装置に適用されて好適なものであり、特に車輌の客室内に設置される車載用スピーカ装置に適用されて好適なものである。
従来のスピーカ装置の内部構造を示す横断面図である。 従来のセミドーム型のスピーカ装置の横断面図である。 実施例1の偏心サブコーンを有するコーン型のスピーカ装置およびこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンとセンターキャップの横断面図である。 実施例2の偏心センターキャップを有するコーン型のスピーカ装置およびこのスピーカ装置に装備される一体成形されたサブコーンと偏心センターキャップの横断面図である。 実施例3の偏心サブコーンと偏心センターキャップとを有するコーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンと偏心センターキャップの横断面図である。 実施例4の偏心サブコーンを有するコーン型のスピーカ装置の横断面図である。 実施例5の偏心メインコーンを有するスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンとセンターキャップの横断面図である。 実施例6の偏心メインコーンを有するスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンと偏心センターキャップの横断面図である。 実施例7の屈曲コーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンとセンターキャップの横断面図である。 実施例8の屈曲コーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心サブコーンと偏心センターキャップの横断面図である。 実施例9のコーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形されたメインコーンと偏心センターキャップの横断面図である。 実施例10の偏心メインコーンを有するスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心メインコーンと偏心センターキャップの横断面図である。 実施例11の屈曲コーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心メインコーンとセンターキャップの横断面図である。 実施例12の屈曲コーン型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された偏心メインコーンと偏心センターキャップの横断面図である。 実施例13のセミドーム型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された振動板の横断面図である。 実施例14のセミドーム型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された振動板の横断面図である。 実施例15のセミドーム型のスピーカ装置とこのスピーカ装置に装備される一体成形された振動板の横断面図である。
符号の説明
1A 偏心してないメインコーン(主振動板)
1B 偏心したメインコーン(主振動板)
2A 偏心してないセンターキャップ
2B 偏心したセンターキャップ
3A 偏心してないサブコーン(副振動板)
3B 偏心したサブコーン(副振動板)
4B 偏心した屈曲型のメインコーン(主振動板)
7A 偏心してないドーム型主振動板
7B 偏心したドーム型主振動板
8A 偏心してない外周部副振動板
8B 偏心した外周部副振動板
11 マグネット
12 トップトッププレート
13 ヨーク
14 センターポール
15 ボイスコイル
16 フレーム
17 ボイスコイルボビン
18 スパイダ
O 磁気回路およびボイスコイルの中心軸
g 磁気ギャップ



Claims (24)

  1. 磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生する主振動板と、
    前記主振動板の中央部から音響の放射方向に延びて設けられて、前記主振動板を補う領域の音響を再生する副振動板と、
    前記副振動板の中央部の穴を塞ぐように設けられて、前記主振動板および前記副振動板を補う領域の音響を再生するセンターキャップとを有するスピーカ装置であって、
    前記ボイスコイルの中心に対して、前記副振動板および前記センターキャップの少なくともいずれか一方が偏心している
    ことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記センターキャップが偏心している
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記副振動板が偏心している
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 前記副振動板と前記センターキャップとが偏心している
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  5. 前記副振動板と前記センターキャップとが同じ方向に指向性が傾くように偏心している
    ことを特徴とする請求項4に記載のスピーカ装置。
  6. 前記副振動板と前記センターキャップとが指向性が相互に逆方向に傾くように偏心している
    ことを特徴とする請求項4に記載のスピーカ装置。
  7. 前記副振動板と前記センターキャップとの偏心は、両者の偏心ベクトルを組み合わせたものが所望の方向および大きさとなるようにされている
    ことを特徴とする請求項4に記載のスピーカ装置。
  8. 前記副振動板と前記センターキャップとが一体に成形されている
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のスピーカ装置。
  9. 前記ボイスコイルの中心に対して、前記主振動板が偏心している
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のスピーカ装置。
  10. 前記副振動板および前記センターキャップの少なくともいずれか一方と前記主振動板とが同じ方向に指向性が傾くように偏心している
    ことを特徴とする請求項9に記載のスピーカ装置。
  11. 前記副振動板および前記センターキャップの少なくともいずれか一方と前記主振動板との偏心は、両者の偏心ベクトルを組み合わせたものが所望の方向および大きさとなるようにされている
    ことを特徴とする請求項9に記載のスピーカ装置。
  12. 前記副振動板、前記センターキャップおよび前記主振動板の偏心は、三者の偏心ベクトルを組み合わせたものが所望の方向および大きさとなるようにされている
    ことを特徴とする請求項9に記載のスピーカ装置。
  13. 磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生する主振動板と、
    前記主振動板の中央部から音響の放射方向に延びて設けられて、前記主振動板を補う領域の音響を再生するとともに、前記ボイスコイルの中心に対して偏心している副振動板とを有していることを特徴とするスピーカ装置。
  14. 磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生する主振動板と、
    前記主振動板の中央部の穴を塞ぐように設けられて、前記主振動板を補う領域の音響を再生するとともに、前記ボイスコイルの中心に対して偏心しているセンターキャップとを有していることを特徴とするスピーカ装置。
  15. 前記ボイスコイルの中心に対して、前記主振動板が偏心している
    ことを特徴とする請求項14に記載のスピーカ装置。
  16. 前記主振動板と前記センターキャップとが同じ方向に指向性が傾くように偏心している
    ことを特徴とする請求項15に記載のスピーカ装置。
  17. 前記主振動板と前記センターキャップとが指向性が相互に逆方向に傾くように偏心している
    ことを特徴とする請求項15に記載のスピーカ装置。
  18. 前記主振動板と前記センターキャップとの偏心は、両者の偏心ベクトルを組み合わせたものが所望の方向および大きさとなるようにされている
    ことを特徴とする請求項15に記載のスピーカ装置。
  19. 前記主振動板と前記センターキャップとが一体に成形されている
    ことを特徴とする請求項14から18のいずれか1項に記載のスピーカ装置。
  20. 磁気回路によって駆動されるボイスコイルから振動を伝達されて音響を再生するとともに、前記ボイスコイルの中心に対して偏心しているドーム型主振動板と、
    前記ドーム型主振動板の外周縁部から半径方向外方に延びて設けられて、前記ドーム型主振動板を補う領域の音響を再生する外周部副振動板とを有していることを特徴とするスピーカ装置。
  21. 前記ボイスコイルの中心に対して、前記外周部副振動板が偏心している
    ことを特徴とする請求項20に記載のスピーカ装置。
  22. 前記ドーム型主振動板と前記外周部副振動板とが同じ方向に指向性が傾くように偏心している
    ことを特徴とする請求項20に記載のスピーカ装置。
  23. 前記ドーム型主振動板と前記外周部副振動板との偏心は、両者の偏心ベクトルを組み合わせたものが所望の方向および大きさとなるようにされている
    ことを特徴とする請求項20に記載のスピーカ装置。
  24. 前記ドーム型主振動板と前記外周部副振動板とが一体に成形されている
    ことを特徴とする請求項20から23のいずれか1項に記載のスピーカ装置。
JP2005120969A 2005-04-19 2005-04-19 スピーカ装置 Pending JP2006303777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005120969A JP2006303777A (ja) 2005-04-19 2005-04-19 スピーカ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005120969A JP2006303777A (ja) 2005-04-19 2005-04-19 スピーカ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006303777A true JP2006303777A (ja) 2006-11-02

Family

ID=37471559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005120969A Pending JP2006303777A (ja) 2005-04-19 2005-04-19 スピーカ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006303777A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017183370A1 (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 ソニー株式会社 スピーカーユニット及び音響装置
WO2021054295A1 (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 株式会社サウンドファン スピーカユニット、及びスピーカ
RU2800106C1 (ru) * 2019-09-17 2023-07-18 Саунд Фан Корпорейшн Блок громкоговорителя и громкоговоритель

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5459827A (en) * 1977-10-20 1979-05-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd Reproducer of color video signal
JPS5850796A (ja) * 1981-09-21 1983-03-25 株式会社井上ジャパックス研究所 プリント基板の製造方法
JPS58141687A (ja) * 1982-02-17 1983-08-23 Toshiba Corp スタ−デルタ始動装置
JPS61121687A (ja) * 1984-11-19 1986-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピ−カ
JPH0221996A (ja) * 1988-07-12 1990-01-24 Japan Organo Co Ltd ヒドラジン含有水の処理方法
JPH0228196A (ja) * 1988-04-13 1990-01-30 Gruppo Lepetit Spa A/16686抗生物質のアグリコン
JPH0338998A (ja) * 1989-07-05 1991-02-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピーカ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5459827A (en) * 1977-10-20 1979-05-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd Reproducer of color video signal
JPS5850796A (ja) * 1981-09-21 1983-03-25 株式会社井上ジャパックス研究所 プリント基板の製造方法
JPS58141687A (ja) * 1982-02-17 1983-08-23 Toshiba Corp スタ−デルタ始動装置
JPS61121687A (ja) * 1984-11-19 1986-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピ−カ
JPH0228196A (ja) * 1988-04-13 1990-01-30 Gruppo Lepetit Spa A/16686抗生物質のアグリコン
JPH0221996A (ja) * 1988-07-12 1990-01-24 Japan Organo Co Ltd ヒドラジン含有水の処理方法
JPH0338998A (ja) * 1989-07-05 1991-02-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピーカ

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017183370A1 (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 ソニー株式会社 スピーカーユニット及び音響装置
CN108886657A (zh) * 2016-04-20 2018-11-23 索尼公司 扬声器单元和声学装置
US10674273B2 (en) 2016-04-20 2020-06-02 Sony Corporation Speaker unit and acoustic device
WO2021054295A1 (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 株式会社サウンドファン スピーカユニット、及びスピーカ
KR20220043189A (ko) * 2019-09-17 2022-04-05 가부시키가이샤 사운드펀 스피커유닛 및 스피커
US20220353605A1 (en) * 2019-09-17 2022-11-03 Sound Fun Corporation Speaker unit and speaker
AU2020351459B2 (en) * 2019-09-17 2023-03-30 Sound Fun Corporation Speaker unit and speaker
RU2800106C1 (ru) * 2019-09-17 2023-07-18 Саунд Фан Корпорейшн Блок громкоговорителя и громкоговоритель
US11889259B2 (en) 2019-09-17 2024-01-30 Sound Fun Corporation Speaker unit and speaker
KR102666325B1 (ko) * 2019-09-17 2024-05-14 가부시키가이샤 사운드펀 스피커유닛 및 스피커

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5548657A (en) Compound loudspeaker drive unit
JP4912922B2 (ja) スピーカ
US8194904B2 (en) Speaker system with broad directivity
US10462553B2 (en) Speaker device
JP2002521940A (ja) 小型の全範囲型ラウドスピーカー
JP2766862B2 (ja) ラウドスピーカー
JP2011514084A (ja) 入れ子式複合ラウドスピーカ駆動ユニット
JP5025824B2 (ja) 入れ子状の複合スピーカー駆動ユニット
WO2016035263A1 (ja) ラウドスピーカ
JPH11331974A (ja) 楕円型スピーカ
CN111418218B (zh) 扬声器、扬声器系统、以及车载用立体声扬声器系统
JP2022090000A (ja) スピーカ
JP2019041271A (ja) フレーム及びこれを用いるスピーカーユニット並びにヘッドホン、イヤホン
US8983104B2 (en) Ring-shaped speaker having two voice coils and control member
JP2010034988A (ja) スピーカ装置
WO2020168063A1 (en) Elliptical ring radiator diaphragm, tweeter and damping method
JP2006303777A (ja) スピーカ装置
JP2004260662A (ja) コアキシャル型複合スピーカ
WO2024000693A1 (zh) 同轴扬声器
JP2006303778A (ja) 偏心スピーカ装置
WO2022062047A1 (zh) 发声单体及扬声器
JP6989751B2 (ja) ダストキャップおよびこれを用いる動電型スピーカー
JPH1198591A (ja) コアキシャルスピーカ
JPS6019419Y2 (ja) 複合型スピ−カ
JP2016100701A (ja) スピーカ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080306

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100908

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20100914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110913