JP2006299919A - スクリュ圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐腐食性を有するアンモニア等の冷媒を扱う冷凍装置に用いることを可能ならしめる安価なスクリュ圧縮機を提供する。
【解決手段】 駆動スクリュロータと、これに噛合する従動スクリュロータとを収容する圧縮機ケーシングを有する圧縮機本体を備え、圧縮機ケーシングのロータ駆動軸の軸貫通部に、前記駆動モータ9のモータケーシング9a内と圧縮機ケーシングの圧縮室とを遮断するメカニカルシール2cが設けられてなるスクリュ圧縮機1において、前記モータケーシング9aの圧縮機ケーシングの反対側に、空気供給ライン13が接続される気体流通口12を設け、前記圧縮機ケーシングのメカニカルシール2cよりもモータケーシング9a側、かつ前記気体流通口12の反対側に、モータケーシング9a内の気体を機外に排出する気体排出口14を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スクリュ圧縮機の改善に係り、より詳しくは、圧縮機本体を駆動する駆動モータに対して、腐食性を有するアンモニアなどの冷媒を扱う冷凍装置に用いられるスクリュ圧縮機に関するものである。
今日、国際的な取り組み、および早急な解決が求められている地球規模に広がる環境問題が少なくなく、中でも冷凍装置に関係するものとしてオゾン層の破壊、地球の温暖化に関する問題がある。そして、これらの問題に対する国際的な取り決めもあり、以前から広く用いられてきたHCFC冷媒のR22はオゾン層を破壊するものとして規制対象になっており、現在はオゾン層への影響が少なく、オゾン破壊係数が零であるR407C、R404AなどのHFC冷媒がHCFC冷媒に取って代わりつつある。しかしながら、HFC冷媒は温暖化係数が大きく、地球の温暖化防止の点では問題があり、HCFC冷媒と共に大気中へみだりに放出することが禁じられている。
そこで、HCFC冷媒やHFC冷媒のように人工的に造り出された冷媒ではなく、オゾン破壊係数が零で、温暖化係数も低く、もともと自然界に大量に存在する、冷媒としての性質を備えた自然冷媒が見直されてきた。このような自然冷媒としては、アンモニアがあるが、アンモニアは銅に対する腐食性があり、また毒性、可燃性がある。そのため、アンモニアを冷媒とする冷凍装置にスクリュ圧縮機を採用するには、スクリュ圧縮機に対してアンモニア対策を施すことが必要である。このような対策を施したスクリュ圧縮機としては、例えば後述する構成になるものが公知である。
以下、アンモニアを冷媒とする冷凍装置に用いられている、従来例に係るスクリュ圧縮機の概要を、固定子を内蔵した半密閉式および全密閉式スクリュ圧縮機の内部構造の説明図の図7を参照しながら説明する。即ち、この従来例に係るアンモニア用のスクリュ圧縮機53は、固定子(ステータ)56の巻線をアルミニウム製エナメル線にし、耐アンモニアコーティングとすることにより、アンモニア冷媒55と固定子56を接触可能にしたものである。なお、符号54は吸込口であり、符号57は回転子であり、符合58はスクリュロータであり、そして符号59は吐出部である(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−141226号公報
固定子に耐アンモニアのあるアルミニウム製エナメル線を採用している、上記従来例に係るアンモニア用のスクリュ圧縮機の場合には、同仕様の他のモータに比較してモータ自体のコストが大幅にアップするだけでなく、性能も劣るという問題がある。因みに、上記特許文献1には、上記構成になるスクリュ圧縮機以外に、開放型スクリュ圧縮機およびキャンドモータを用いたキャンド形スクリュ圧縮機も開示しているが、この場合、固定子がキャンにより回転子から隔離されたキャンドモータが使用され、コストが大幅なアップ招くだけでなく、性能も劣るという問題がある。
従って、本発明の目的は、腐食性を有するアンモニアなどの冷媒を扱う冷凍装置に用いることを可能ならしめる安価なスクリュ圧縮機を提供することである。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って、上記課題を解決するために本発明の請求項1に係るスクリュ圧縮機が採用した手段は、圧縮機ケーシングの圧縮室内に、前記圧縮機ケーシングの外部に設けられた駆動モータのロータ駆動軸で駆動される駆動スクリュロータと、この駆動スクリュロータに噛合する従動スクリュロータとが収容されてなる圧縮機本体を備え、前記圧縮機ケーシングの前記ロータ駆動軸の軸貫通部に、前記駆動モータのモータケーシング内と前記圧縮機ケーシングの圧縮室とを遮断するシールが設けられてなるスクリュ圧縮機において、前記モータケーシングの前記圧縮機ケーシングの反対側に、前記モータケーシング内と機外とを連通させる気体流通口を設け、前記圧縮機ケーシングの前記ロータ駆動軸の軸貫通部であって、かつ前記シールよりもモータケーシング側の部分と機外とを連通させる気体排出口を設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係るスクリュ圧縮機が採用した手段は、圧縮機ケーシングの圧縮室内に、前記圧縮機ケーシングの外部に設けられた駆動モータのロータ駆動軸で駆動される駆動スクリュロータと、この駆動スクリュロータに噛合する従動スクリュロータとが収容されてなる圧縮機本体を備え、前記圧縮機ケーシングの前記ロータ駆動軸の軸貫通部に、前記駆動モータのモータケーシング内と前記圧縮機ケーシングの圧縮室とを遮断するシールが設けられてなるスクリュ圧縮機において、前記圧縮機ケーシングと前記モータケーシングとの間に、このモータケーシング側に前記ロータ駆動軸が貫通する軸貫通穴を有する円板体と前記圧縮機ケーシング側の筒体とからなる連結架構を設け、前記モータケーシングの前記圧縮機ケーシングの反対側に、前記モータケーシング内と機外とを連通させる気体流通口を設けると共に、前記連結架構の筒体に、この筒体内と機外とを連通させる気体排出口を設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るスクリュ圧縮機が採用した手段は、請求項2に記載のスクリュ圧縮機において、前記連結架構の前記円板体の軸貫通穴の内周面に環状溝を周設し、前記円板体の外部から前記環状溝に連通し、圧縮空気供給手段から供給される圧縮空気を前記環状溝に流入させる圧縮空気供給流路を設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係るスクリュ圧縮機が採用した手段は、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載のスクリュ圧縮機において、前記スクリュ圧縮機の機外に、前記気体排出口から排出される気体に含まれているアンモニアを回収するアンモニア回収手段を設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係るスクリュ圧縮機では、モータケーシングの圧縮機ケーシングの反対側に、モータケーシング内と機外とを連通させる気体流通口が設けられ、前記圧縮機ケーシングの前記ロータ駆動軸の軸貫通部であって、かつ前記シールよりもモータケーシング側の部分と機外とを連通させる気体排出口が設けられている。また、本発明の請求項2に係るスクリュ圧縮機では、モータケーシングの圧縮機ケーシングの反対側に、モータケーシング内と機外とを連通させる気体流通口が設けられると共に、圧縮機ケーシングとモータケーシングとの間に設けられた連結架構の筒体に、この筒体内と機外とを連通させる気体排出口が設けられている。
本発明の請求項1または2に係るスクリュ圧縮機によれば、機外から気体流通口を通してモータケーシング内に気体が吹き込まれると、吹き込まれた気体は駆動モータ内の固定子と回転子を通り抜けて気体排出口に至り、この気体排出口から機外に排出されることとなる。そのため、圧縮機本体のシールからこの圧縮機本体で圧縮された圧縮気体が漏れ出したとしても、漏れ出した圧縮気体がモータケーシング内に流入することがなく、気体流通口から流入する気体と共に気体排出口から排出されるから、駆動モータの固定子に接触するようなことがない。従って、たとえ圧縮気体がアンモニアであったとしても、巻線が銅線からなる固定子を備えた駆動モータを、アンモニア用のスクリュ圧縮機として使用することができる。
さらに、本発明の請求項2に係るスクリュ圧縮機では、上記のとおり、モータケーシングと圧縮機ケーシングとの間に連結架構が設けられている。従って、この連結架構は構造が簡単で、モータケーシング、圧縮機ケーシングと容易に接続、またはそれらから容易に分離できるものであるから、スクリュ圧縮機の組立、分解作業性が向上すると共に、スクリュ圧縮機のメンテナンス性も向上するから、スクリュ圧縮機のランニングコストの低減に寄与することができる。
本発明の請求項3に係るスクリュ圧縮機では、連結架構の円板体の軸貫通穴の内周面に環状溝が周設され、円板体の外部から環状溝に連通し、圧縮空気供給手段から供給される圧縮空気を前記環状溝に流入させる圧縮空気供給流路が設けられている。従って、本発明の請求項3に係るスクリュ圧縮機によれば、圧縮空気供給流路から吹き込まれた圧縮空気は環状溝に至り、ロータ駆動軸の外周を覆う状態で連結架構内に流入し、シールから漏れ出した圧縮気体と共に気体排出口から排出される。一方、モータケーシング内に流入した圧縮空気は駆動モータ内の固定子と回転子を通り抜けて気体流通口から機外に排出されるから、シールから漏れ出した圧縮気体が固定子に接触するようなことがない。
本発明の請求項4に係るスクリュ圧縮機では、スクリュ圧縮機の機外に、気体排出口から排出される気体に含まれているアンモニアを回収するアンモニア回収手段が設けられている。従って、このアンモニア回収手段によりアンモニアが回収されるから、人体に悪影響を及ぼし兼ねないアンモニアが大気中に放出されるようなことがなく、作業環境が悪化するようなことがない。
以下、本発明の形態に係るスクリュ圧縮機を備えた冷凍装置を、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の形態に係るスクリュ圧縮機を備えた冷凍装置の模式的回路図である。
図1において示す符号21は、冷媒としてアンモニアを用いる冷凍装置である。この冷凍装置21は、後述する形態1乃至3のうちの何れかのスクリュ圧縮機1を備えており、このスクリュ圧縮機1の吐出口1оと吸込口1iとは、後述する機器類が設けられた冷媒循環ライン22を介して連通している。この冷媒循環ライン22には、前記吐出口1оから吸込口1iに向かって順に、油分離回収器22a、凝縮器22b、膨張弁22c、蒸発器22dが配設されている。
また、前記油分離回収器22aの底部から、スクリュ圧縮機1から吐出され、冷媒と油分を含む吐出ガスから分離されて、その油分離回収器22aの内部下方の油溜まり部に溜まった油を、軸受の潤滑、スクリュロータの冷却と軸封のために供給する油供給ライン23がスクリュ圧縮機1に連通している。なお、前記油供給ライン23には油冷却器23aが介設されている。
以下、上記構成になる冷凍装置21に用いられてなる、本発明の形態1に係るスクリュ圧縮機1を、その断面構成説明図の図2を参照しながら説明する。即ち、このスクリュ圧縮機1は、吸込口1iを有する第1段圧縮機ケーシング2と、この第1段圧縮機ケーシング2に中間ケーシング3を介して固着され、吐出口1оを有する第2段圧縮機ケーシング4とを備えている。前記第1段圧縮機ケーシング2の第2段圧縮機ケーシング4と反対側(図における左側)には、モータケーシング9aと、このモータケーシング9a内に設けられる固定子9bと、この固定子9bの内側に配設されて回転する回転子9cとからなる駆動モータ9が固着されている。
前記第1段圧縮機ケーシング2の第1段圧縮室2aには、前記回転子9cで回転されるロータ駆動軸10により駆動される第1段駆動スクリュロータ5と、この第1段駆動スクリュロータ5に噛合する第1段従動スクリュロータ6とが収容されている。また、前記第1段圧縮機ケーシング2の前記ロータ駆動軸10の軸貫通部2bには、第1段圧縮室2aから駆動モータ9側への圧縮気体の漏出を防止するためのメカニカルシール2cが設けられている。
前記第2段圧縮機ケーシング4の第2段圧縮室4aには、前記第1段駆動スクリュロータ5のロータ駆動軸10と反対側に設けられ、前記中間ケーシング3を、軸受装置3aを介して貫通する中間ロータ駆動軸11により駆動される第2段駆動スクリュロータ7と、この第2段駆動スクリュロータ7に噛合する第2段従動スクリュロータ8とが収容されている。前記第2段圧縮室4aにおいて、第2段駆動スクリュロータ7と第2段従動スクリュロータ8とにより2段圧縮される第1段圧縮気体は、前記第1段圧縮機ケーシング2に設けられた第1段圧縮気体吐出口2оから流出し、前記中間ケーシング3内であって、かつ前記軸受装置3aを収容する軸受室の外側に設けられた第1段圧縮気体流通路3bを経由して、第2段圧縮機ケーシング4に設けられた第1段圧縮気体流入口4iから第2段圧縮室4aに流入するように構成されている。
以上の説明から良く理解されるように、上記スクリュ圧縮機1の構成は、圧縮機本体が通常の2段圧縮式のスクリュ圧縮機1である。本発明の形態1に係るスクリュ圧縮機1の場合には、前記駆動モータ9のモータケーシング9aに気体流通口12が設けられると共に、第1段圧縮機ケーシング2に気体排出口14が設けられている。
より詳しくは、前記モータケーシング9aの前記第1段圧縮機ケーシング2の反対側、即ち、前記モータケーシング9aの一部分であって、かつ前記第1段圧縮機ケーシング2から遠い部分に前記モータケーシング9a内とその外方(機外)とを連通させる気体流通口12が設けられている。そして、この気体流通口12には、吸込フィルタ13a、および小型空気ポンプ13bを有する空気供給ライン13が接続されており、この空気供給ライン13からモータケーシング9a内に乾燥空気(気体)が供給されるように構成されている。また、前記第1段圧縮機ケーシング2の前記メカニカルシール2cとモータケーシング9aの間から、即ち、前記第1段圧縮機ケーシング2の前記ロータ駆動軸10の軸貫通部2bであって、かつ前記メカニカルシール2cよりもモータケーシング9a側の部分から、前記第1段圧縮機ケーシング2の外方に連通する気体排出口14が設けられている。
なお、ここでは、前記気体排出口14は、ある程度の長さを有する流路の様相を呈している。但し、この気体排出口14の長さについては、長短の何れにも限定されるものではない。そして、この気体排出口14に、後述する構成になるアンモニア回収手段が設けられている。なお、前記モータケーシング9a内に吹き込む空気を乾燥させるのは、空気中の湿気が固定子9b、回転子9cの絶縁性を低下させるからである。
前記アンモニア回収手段は、基端が前記気体排出口14に連結されてなる気体排出ホース14aと、この気体排出ホース14aの先端が浸漬される水が入れられた水槽14bとから構成されている。このように、気体排出口14から排出される気体を水槽14b中の水内に吹き込むようにしたのは、排出される気体中に含まれているアンモニアが水溶性であって、水に溶解させることにより、人体に対して悪影響を及ぼし兼ねないアンモニアをアンモニア水として回収することにより大気中への放出をなくし、作業環境の汚染を防止することができるからである。なお、アンモニアが水槽14b中の水に完全に溶解するよう、水槽14bの容積は十分大きいことが望ましい。また、水槽14bを密閉した構造とすることも好ましい。
以下、本発明の形態1に係るスクリュ圧縮機1の作用態様を説明する。即ち、機外である空気供給ライン13から供給される乾燥空気が、気体流通口12を通してモータケーシング9a内に吹き込まれる。このモータケーシング9a内に吹き込まれた乾燥空気は、駆動モータ9の固定子9bと回転子9cを通り抜けて第1段圧縮機ケーシング2の方向に流れて気体排出口14に至り、この気体排出口14から排出される。そして、気体排出ホース14aを通して水槽14b内の水中に吹き込まれる。
そのため、圧縮機本体のメカニカルシール2cからこの圧縮機本体で圧縮された圧縮気体が漏れ出したとしても、漏れ出した圧縮気体がモータケーシング9a内に流入することがなく、前記気体流通口12から吹き込まれた乾燥空気と共に気体排出口14から排出されるから、駆動モータ9の固定子9bに接触するようなことがない。
従って、たとえ圧縮気体がアンモニアであったとしても、従来例のように、アルミニウム製エナメル線からなる巻線がまかれた固定子を備えた高価なアンモニア用のスクリュ圧縮機を用いる必要がなく、性能が優れた巻線が銅線からなる固定子9bを備えた駆動モータ9を、アンモニア用のスクリュ圧縮機として使用することができる。なお、以上では、水槽14b中の水によりアンモニアを溶解させて回収するようにしたが、人体に影響が及ばない外方に放出するようにしても良い。
本発明の形態2に係るスクリュ圧縮機1を、その断面構成説明図の図3を参照しながら説明する。なお、図2に示したスクリュ圧縮機1と、図3に示したスクリュ圧縮機1とでは、モータケーシング9aの配置が左右逆であったり、図2には図示しなかった吸込調整弁を図3では吸込口1iの上方に示している等の相違がある。但し、本実施の形態2が上記実施の形態1と本質的に相違するところは、第1段圧縮機ケーシング2とモータケーシング9aとの間に連結架構が設けられたところにあり、これ以外は上記形態1とほぼ同構成であるから、同一のものには同一符号を付し、かつ同一名称を以て、主としてその相違する点について説明する。
本発明の形態2に係るスクリュ圧縮機1では、第1段圧縮機ケーシング2とモータケーシング9aとの間に、後述する構成になる連結架構15が設けられている。この連結架構15は、モータケーシング9a側にロータ駆動軸10が貫通する軸貫通穴15bを有する円板体15aと、この円板体15aに一端側が固着された、前記第1段圧縮機ケーシング2側の筒体15cとから構成されている。そして、この筒体15cには気体排出口14が設けられると共に、前記軸貫通穴15bの内径は、この軸貫通穴15bと前記ロータ駆動軸10との間に形成される隙間tが小さくなるように設定されている。
より具体的には、小型空気ポンプ13bの駆動により空気供給ライン13、気体流通口12を介してモータケーシング9a内に乾燥気体が吹き込まれると、このモータケーシング9a内に吹き込まれた乾燥気体は、隙間tを通り抜けて連結架構15内に流出するが、乾燥気体が隙間tから流出したとしても、モータケーシング9a内が正圧になるように設定されている。そのため、メカニカルシール2cからアンモニアが漏れたとしても駆動モータ9側に侵入することはない。因みに、隙間tはロータ駆動軸10の回転により軸貫通穴15bとロータ駆動軸10が接触しない程度、即ち0.1〜0,2mm程度に設定するのが好ましい。
従って、本発明の形態2に係るスクリュ圧縮機1によれば、空気供給ライン13から供給される乾燥空気が、気体流通口12を通してモータケーシング9a内に吹き込まれる。
このモータケーシング9a内に吹き込まれた乾燥空気は、駆動モータ9の固定子9bと回転子9cを通り抜けて第1段圧縮機ケーシング2の方向に流れ、隙間tを通って連結架構15内に流入するが、モータケーシング9a内が正圧に保持される。そして、連結架構15内に流入した乾燥空気は、メカニカルシール2cから流出する圧縮気体と共に気体排出口14から機外に排出されるから、本発明の形態2は上記形態1と同効である。
ところで、本発明の形態2に係るスクリュ圧縮機1の場合にあっては、上記のとおり、モータケーシング9aと第1段圧縮機ケーシング2との間に連結架構15が設けられている。そのため、この連結架構15は構造が簡単で、モータケーシング9a、第1段圧縮機ケーシング2と容易に接続、またはそれらから容易に分離できるから、スクリュ圧縮機の組立、分解作業性が向上する。従って、スクリュ圧縮機のメンテナンス性も向上するから、スクリュ圧縮機のランニングコストの低減に寄与することができるという効果が得られ、この点において、上記形態1よりも優れている。なお、本発明の形態2に係るスクリュ圧縮機1では、気体流通口12に乾燥空気を吹き込むようにしたが、例えば気体排出ホース14aにポンプ等を介設し、連結架構15内の気体を気体排出口14から吸引する構成にしても、同等の効果を得ることができる。
本発明の形態3に係るスクリュ圧縮機1を、その断面構成説明図の図4と、図4のA部拡大図の図5と、図5のB−B線断面図の図6を参照しながら説明する。但し、本実施の形態3が上記実施の形態2と相違するところは、第1段圧縮機ケーシング2とモータケーシング9aとの間に設けられた連結架構の円板体の構成にあり、これ以外は上記形態2と同構成であるから、同一のものには同一符号を付し、かつ同一名称を以て、主としてその相違する点について説明する。
本発明の形態3に係るスクリュ圧縮機1では、第1段圧縮機ケーシング2とモータケーシング9aとの間に設けられた連結架構15の円板体15aにエアシール機構16が設けられている。このエアシール機構16は、円板体15aに設けられた軸貫通穴15bの内周面に周設された環状溝16bと、円板体15aの外部から前記環状溝16bに連通し、図示しない圧縮空気供給手段から供給される圧縮空気を前記環状溝16bに流入させる圧縮空気供給流路16aとから構成されている。
本発明の形態3に係るスクリュ圧縮機1によれば、圧縮空気供給流路16aから吹き込まれた圧縮空気は環状溝16bに至り、ロータ駆動軸10の外周を覆う状態で連結架構15内に流入し、メカニカルシール2cから漏れ出した圧縮気体と共に気体排出口14から排出される。一方、モータケーシング9a内に流入した圧縮空気は駆動モータ9内の固定子9bと回転子9cを通り抜けて気体流通口12から機外に排出され、メカニカルシール2cから漏れ出した圧縮気体が固定子に接触するようなことがないから、本発明の形態3は上記形態2と同効である。なお、この形態3の場合にあっては、上記のとおり、連結架構15の円板体15aに1つの圧縮空気供給流路16aが設けられているが、2以上設けられていても良い。
本発明の形態1や、本発明の形態2の場合と同様に、気体流通口12からモータケーシング9a内に乾燥空気を吹き込むようにしても良い。この場合、気体流通口12からモータケーシング9a内に吹き込まれた乾燥空気は隙間tを通り抜けて連結架構15内に流入する。そして、圧縮空気供給流路16aから吹き込まれて連結架構15内に流入した圧縮空気は、メカニカルシール2cから漏れ出した圧縮気体と共に、気体排出口14から排出される。なお、この場合には、気体流通口12から吹き込まれる乾燥空気と、圧縮空気供給流路16aから吹き込まれる圧縮空気が、モータケーシング9a内に滞留したり、逆流することなく、上述したように円滑に流れて、最終的に気体排出口14から排出されるよう、それぞれの圧力が適宜調整されることが望ましい。
以上の形態1乃至3においては、スクリュ圧縮機1が2段圧縮式である場合を例として説明した。しかしながら、これらの構成に限らず、本発明の技術的思想を、例えば単段式のスクリュ圧縮機1に対しても適用することができるから、上記形態1乃至3に係るスクリュ圧縮機の構成に限定されるものではない。
また、以上の形態1乃至3においては、アンモニア回収手段として水槽14b等からなる、極めて単純な構成のものを示した。しかしながら、本発明は上記のような水槽に限るものではない。例えば、アンモニア回収手段として、次亜塩素酸等の酸性溶液を利用した化学的方法に基づくものや、ゼオライトや活性炭等を利用した物理化学的方法に基づくものを採用しても良い。
本発明の形態に係るスクリュ圧縮機を備えた冷凍装置の模式的回路図である。 本発明の形態1に係るスクリュ圧縮機の断面構成説明図である。 本発明の形態2に係るスクリュ圧縮機の断面構成説明図である。 本発明の形態3に係るスクリュ圧縮機の断面構成説明図である。 図4のA部拡大図である。 図5のB−B線断面図である。 従来例に係るスクリュ圧縮機の、固定子を内蔵した半密閉式および全密閉式スクリュ圧縮機の内部構造の説明図である。
符号の説明
1…スクリュ圧縮機,1i…吸込口,1о…吐出口
2…第1段圧縮機ケーシング,2a…第1段圧縮室,2b…軸貫通部,2c…メカニカルシール,2о…第1段圧縮気体吐出口
3…中間ケーシング,3a…軸受装置,3b…第1段圧縮気体流通路
4…第2段圧縮機ケーシング,4a…第2段圧縮室,4i…第1段圧縮気体流入口
5…第1段駆動スクリュロータ
6…第1段従動スクリュロータ
7…第2段駆動スクリュロータ
8…第2段従動スクリュロータ
9…駆動モータ,9a…モータケーシング,9b…固定子,9c…回転子
10…ロータ駆動軸
11…中間ロータ駆動軸
12…気体流通口(モータケーシング)
13…空気供給ライン,13a…吸込フィルタ,13b…小型空気ポンプ
14…気体排出口,14a…気体排出ホース,14b…水槽
15…連結架構,15a…円板体,15b…軸貫通穴,15c…筒体
16…エアシール機構,16a…圧縮空気供給流路,16b…環状溝
21…冷凍装置,22…冷媒循環ライン,22a…油分離回収器,22b…凝縮器,22c…膨張弁,22d…蒸発器,23…油供給ライン,23a…油冷却器
t…軸貫通穴とロータ駆動軸との間の隙間

Claims (4)

  1. 圧縮機ケーシングの圧縮室内に、前記圧縮機ケーシングの外部に設けられた駆動モータのロータ駆動軸で駆動される駆動スクリュロータと、この駆動スクリュロータに噛合する従動スクリュロータとが収容されてなる圧縮機本体を備え、前記圧縮機ケーシングの前記ロータ駆動軸の軸貫通部に、前記駆動モータのモータケーシング内と前記圧縮機ケーシングの圧縮室とを遮断するシールが設けられてなるスクリュ圧縮機において、前記モータケーシングの前記圧縮機ケーシングの反対側に、前記モータケーシング内と機外とを連通させる気体流通口を設け、前記圧縮機ケーシングの前記ロータ駆動軸の軸貫通部であって、かつ前記シールよりもモータケーシング側の部分と機外とを連通させる気体排出口を設けたことを特徴とするスクリュ圧縮機。
  2. 圧縮機ケーシングの圧縮室内に、前記圧縮機ケーシングの外部に設けられた駆動モータのロータ駆動軸で駆動される駆動スクリュロータと、この駆動スクリュロータに噛合する従動スクリュロータとが収容されてなる圧縮機本体を備え、前記圧縮機ケーシングの前記ロータ駆動軸の軸貫通部に、前記駆動モータのモータケーシング内と前記圧縮機ケーシングの圧縮室とを遮断するシールが設けられてなるスクリュ圧縮機において、前記圧縮機ケーシングと前記モータケーシングとの間に、このモータケーシング側に前記ロータ駆動軸が貫通する軸貫通穴を有する円板体と前記圧縮機ケーシング側の筒体とからなる連結架構を設け、前記モータケーシングの前記圧縮機ケーシングの反対側に、前記モータケーシング内と機外とを連通させる気体流通口を設けると共に、前記連結架構の筒体に、この筒体内と機外とを連通させる気体排出口を設けたことを特徴とするスクリュ圧縮機。
  3. 前記連結架構の前記円板体の軸貫通穴の内周面に環状溝を周設し、前記円板体の外部から前記環状溝に連通し、圧縮空気供給手段から供給される圧縮空気を前記環状溝に流入させる圧縮空気供給流路を設けたことを特徴とする請求項2に記載のスクリュ圧縮機。
  4. 前記スクリュ圧縮機の機外に、前記気体排出口から排出される気体に含まれているアンモニアを回収するアンモニア回収手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載のスクリュ圧縮機。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101975160A (zh) * 2010-11-16 2011-02-16 上海维尔泰克螺杆机械有限公司 双螺杆液体泵

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