JP2008169816A - 圧縮機 - Google Patents

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成秀 木村
Shigeki Iwanami
重樹 岩波
Tadashi Hotta
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Abstract

【課題】断熱材の被覆を伴わない簡単な構成により吸入冷媒が加熱されることを抑制して高効率化を図る圧縮機を提供する。
【解決手段】本実施形態の圧縮機1は、ハウジング33内でロータ11を回転させて吸入した冷媒を圧縮するロータリ型の圧縮機であり、吸入された冷媒が圧縮室26で圧縮されようとする直前に設けられた吸入室9と、この吸入室9に冷媒を導入するために吸入室9と連絡するように設けられた吸入管6と、吸入管6を周囲の熱から断熱する吸入冷媒断熱手段としての二重管部材10とを備えており、二重管部材10はハウジング33内で吸入管6の周囲に形成された空間部からなる断熱層8を含んでいる。この構成により、周囲の熱がハウジング内に吸入される冷媒に伝達することを低減した高効率の圧縮機が得られる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷媒(冷媒を含む圧縮性流体)を圧縮機構にダイレクトに吸入して作動する圧縮機に関するものであり、例えば、冷暖房などの冷却装置、給湯装置などに使用することができる。
従来の圧縮機としては、例えば特許文献1に示すようなスクロール型の電動圧縮機が知られている。この圧縮機は、特許文献1に記載の図1に示すように、ハウジング内に電動モータ部およびスクロール型圧縮機構を有し、吸入パイプを固定スクロールの外周部に位置させ、冷媒をスクロール吸込部にダイレクトに吸入する構成を備えている。そして、固定スクロールに設けられた作動ガス通路および固定スクロールと旋回スクロールとの間で形成される空間の内壁の少なくとも一部を断熱材により被覆し、吸入通路内の作動ガスが吐出ガスにより加熱されることを防止している。
特開昭57−206786号公報
しかしながら、上記従来の圧縮機においては、断熱材は上記内壁に被覆される構成であるので、断熱材を被覆するための技術を要し、確実に断熱材を配置することが難しいという問題があった。また、断熱材の多くに使用される樹脂等を内壁に被覆することは容易ではなく、断熱のための構成を所望の位置に確実に形成できない場合もある。
特に、COを冷媒とする場合には、加熱されることによるCO冷媒の体積変化が大きいため、このような断熱材を内壁に被覆する構成では断熱を充分に行えず、性能低下が顕著になる。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、断熱材の被覆を伴わない簡単な構成により吸入冷媒が加熱されることを抑制して高効率化を図る圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。第1の発明は、ハウジング(33)内で回転部材(11)を回転させて吸入した冷媒を圧縮するロータリ型の圧縮機の発明であって、
吸入された冷媒が圧縮室(26)で圧縮されようとする直前に設けられた吸入室(9)と、吸入室(9)に冷媒を導入するように設けられた吸入管(6、42、52、106、112、122)と、この吸入管を周囲の熱から断熱する吸入冷媒断熱手段(10、40、50、100、110、120)と、を備え、この吸入冷媒断熱手段はハウジング(33)内で吸入管の周囲に形成された空間部からなる断熱層(8、45、55、115、125)を含んでいることを特徴としている。
この発明によれば、特徴ある簡単な構成を採用したことによって、周囲の熱がハウジング内に吸入される冷媒に伝達することを低減し、吸入過熱による吸入効率の低下を抑制して高効率の圧縮機を提供できる。本発明におけるロータリ型の圧縮機には、種々のタイプがあるが、例えばベーン式、ロタスコ式、スクロール式などである。
また、吸入冷媒断熱手段は、吸入管(6、42、52、106、112、122)と吸入管の外側を囲むように外側に配される外側管(3、44、52、114、124)との間に設けられた環状の断熱層(8、45、55、115、125)を含んでいることが好ましい。
この発明によれば、冷媒を吸入するための部材と吸入される冷媒を周囲の熱から保護するための構成とをコンパクトに構成することができ、当該構成部品が占めるスペースを低減することができ、装置の小型化が図れる。また、上記外側管(3、44、52、114)をハウジング(33)に固定する構成としてもよい。
また、外側管(3)は冷媒が流れてくる配管(16)にハウジング(33)の外部で接続されており、断熱層(8)はハウジング(33)の外部で配管(16)内部と連通していることが好ましい。
この発明によれば、断熱層に満たされる物質として配管を流れてくる吸入冷媒を利用することができるので、断熱層による断熱効果をさらに高めることができる。
また、外側管(3)は冷媒が流れてくる配管(16)にハウジング(33)の外部で接続されており、断熱層(8)はハウジング(33)の外部で配管(16)内部と連通しており、吸入管(6)の吸入口(5)は前記ハウジング(33)の外部に位置していることが好ましい。
この発明によれば、周囲の熱によって断熱層で一旦加熱された冷媒がハウジング外部に位置する吸入口に戻って吸入管内に吸い込まれた場合でも、当該冷媒はさらに外部から流れてくる吸入冷媒によって冷やされることになるので、吸入管に吸い込まれる冷媒の温度上昇を抑制することができる。
また、吸入管(42、112)は冷媒が流れてくる配管(47)に前記ハウジング(33)の外部で接続されており、断熱層(45、115)は物質が封入された閉空間であることが好ましい。この発明によれば、断熱層に封入する物質によって断熱層による断熱効果がさらに高められる。
また、吸入管(52)は冷媒が流れてくる配管(56)に前記ハウジング(33)の外部で接続されており、断熱層(55)はハウジング(33)外部の雰囲気と連通していることが好ましい。この発明によれば、ハウジング外部の雰囲気によって断熱層による断熱効果が高められる。
また、回転部材(11)を駆動させるモータ部(14)と、モータ部(14)によって作動される圧縮機構(20)とを備え、モータ部(14)および圧縮機構(20)をハウジング(33)で構成された密閉容器内に配することが好ましい。
この発明によれば、発熱が大きいモータ部からの放熱により吸入冷媒が加熱される状態を緩和することができ、より性能低下の抑制が期待できる。
また、ハウジング(33)に固定されて固定渦巻き部を備える固定スクロール(27)と、固定渦巻き部と噛み合って圧縮室(26)を形成する可動渦巻き部を備える可動スクロール(24)と、を備えることが好ましい。
この発明によれば、ダイレクト吸入式のスクロール型圧縮機の吸入過熱がもたらす性能低下を抑制することができる。特に、スクロール型は他の型式と比較してスラスト荷重がかかる分、発熱が多いので、より大きな効果が得られる。
また、吸入室(9)に吸入される冷媒はCOを主成分とすることが好ましい。この発明によれば、CO冷媒は熱による体積変化が大きいので、体積膨張による体積効率の低下を抑制する効果が大きく、圧縮機の性能低下を防止する顕著な効果が期待できる。また、CO冷媒は吐出温度が高いので、当該冷媒に対する周囲からの熱伝達を防止することの効果がより期待できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
第1実施形態では、ハウジング33内で回転部材を回転させて吸入した冷媒を圧縮するロータリ型の圧縮機の一例として、スクロール式の圧縮機を図面に従って説明する。さらに本実施形態は、給湯水を沸き上げるヒートポンプ式給湯装置に圧縮機1を適用したものである。本実施形態について図1および図2を用いて説明する。図1は、圧縮機1を含むヒートポンプ式給湯装置を示す模式図である。図2は、圧縮機1の内部構成を示す断面図である。
図1に示すように、ヒートポンプ式給湯装置は、冷媒を吸入して圧縮する圧縮機1と、貯湯タンク内の給湯水と圧縮機1により吐出された冷媒とで熱交換を行う水冷媒熱交換器60と、水冷媒熱交換器60から流出した冷媒を減圧する減圧器70と、送風機75により送風される外気から吸熱して冷媒を蒸発させる蒸発器80と、蒸発器80から流出した冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して余剰冷媒を蓄え、気相冷媒を圧縮機1に供給する気液分離器90と、を備え、これらを配管により順次接続して環状の回路が構成されている。ヒートポンプ式給湯装置は、外気からの吸熱量および圧縮機1の圧縮仕事量に相当する熱量を給湯水に与えることで給湯水を沸き上げるものである。
本実施形態で使用する冷媒は、その一例としてCOを主成分とする冷媒であり、圧縮機1により吸入、吐出されて回路内を循環している。図2に示すように、圧縮機1は、内部に組み込まれた縦置きのモータ部14によって圧縮機構20が作動される縦型の圧縮機である。モータ部14および圧縮機構20は、圧縮機本体を構成するハウジング33内に収容され、ハウジング33は、圧縮機構20によって吐出された冷媒ガスの高圧圧力に耐え得る耐圧性の高い密閉容器であり、高圧シェルタイプの圧縮機1を構成している。
圧縮機構20は、ハウジング33内に固定され、固定渦巻き部を備える固定スクロール27と、この固定渦巻き部と噛み合って圧縮室26を形成する可動渦巻き部を備える可動スクロールとしての旋回スクロール24と、を有するスクロール式圧縮機構である。固定スクロール27は、ハウジング33内の吐出室30側に固定されおり、この固定スクロール27に摺接面29において噛み合うように可動部材としての旋回スクロール24が設けられている。
圧縮室26は、冷媒が循環する外部回路の構成部品のひとつである気液分離器90からの冷媒を吸入、圧縮する作動室であり、旋回スクロール24が固定スクロール27に対して旋回することにより、圧縮室26の体積が拡大、縮小されて冷媒を吸入、圧縮できる。
さらに、ハウジング33内に吸入された冷媒が圧縮室26で圧縮されるようとする直前には、圧縮開始部を構成する吸入室9が設けられている。換言すれば、吸入室9は、旋回スクロール24が固定スクロール27に対して旋回して冷媒の吸入が完了し、そこから圧縮しようとする場所に設けられている。この吸入室9は吸入管6の下流側開口端部が臨む狭小な空間である。
モータ部14は、ハウジング33の内部に設けられるモータ室15に収容されているロータ11と、ロータ11の周囲を囲むステータ12と、コイル13と、ロータ11と一体化して回転するシャフト21と、を備えており、圧縮機構20よりも下方に位置している。ロータ11は、吸入した冷媒を圧縮するためにハウジング33内で回転するロータリ型圧縮機の回転部材を示す一例である。さらに、ステータ12はロータ11の外周側でハウジング33の内周面に圧入されることによって固定されている。
モータ室15は、ハウジング33内で吐出室30と連通するように設けられている。モータ室15よりも下方であってハウジング33内の最下部には、潤滑油が貯められる貯油室32が設けられている。そして、吐出室30に吐出される冷媒の圧力がこの潤滑油に作用することになる。
旋回スクロール24の反固定スクロール27側には、シャフト21の旋回スクロール24側の先端部に設けられた偏心部22が軸受(図示しない)を介して挿入されている。そして、旋回スクロール24は、自転防止機構(図示しない)によりシャフト21の回転駆動にともなって固定スクロール27に対して公転する。
シャフト21の内部には潤滑油流路23が設けられている。そして、貯油室32内に溜まっている潤滑油は、吐出された冷媒ガスが作用することにより、潤滑油流路23を通過してシャフト21の各軸受や、圧縮機構20へ吸い上げられる構造となっている。
ハウジング33内の旋回スクロール24側には、シャフト21を回転可能に支持する軸受(図示しない)が固定されているフレームが設けられている。このフレームと旋回スクロール24との間には、背圧室25が形成されている。
固定スクロール27には、圧縮室26で圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート28が設けられ、吐出ポート28よりも下流には吐出室30が形成されている。吐出ポート28は固定スクロール27の中心部に設けられた貫通孔である。吐出室30は、吐出ポート28の出口に設けられた空間であり、吐出弁31を備えている。吐出弁31は、吐出室30へ吐出された高圧の冷媒が吐出ポート28を通って逆流しないようにする機能を有している。ハウジング33の上部には、吐出室30に連通する吐出管34が接続されており、この吐出管34は水冷媒熱交換器60と連絡する配管(図示しない)と接続されている。
圧縮機構20、特に固定スクロール27は、モータ室15や吐出室30の近傍にあるため、ここに満たされる高温のガス冷媒(例えば、90℃程度)からの熱が熱伝達して伝わりやすい環境にあり、その表面は高温(例えば、80℃程度)になる。このため、固定スクロール27やモータ室15と接するハウジング33内の各部は、固定スクロール27と同程度の温度になる。吸入管6は少なくともハウジング33の内壁面から吸入室9に至る流路7を形成するので、固定スクロール27やモータ室15と近接する位置に設けられている。
したがって、気液分離器90からの冷媒を吸入室9にダイレクトに吸入する流路、つまり吸入管6内の流路7は、加熱されやすい環境にあり、この流路を流れる吸入冷媒(例えば、20℃程度)が過熱されることによる圧縮機1の性能低下を高効率化のために防止する必要がある。
ハウジング33内への冷媒流入部には、周辺の固定スクロール27から吸入管6に伝わる熱を断熱する吸入冷媒断熱手段が設けられている。この吸入冷媒断熱手段は、吸入管6と吸入管6を内管としてその外側に配される外側管3との間に設けられた環状の空間部である断熱層8を含んでいる。
ハウジング33の側部には外側管3が外表面から突出した状態で固定され、外側管3はハウジング33外部で、気液分離器90からの冷媒が流れてくる配管16に接続されている。これらの結合は、互いの端部をオーバーラップさせた状態で溶接またはろう付けにより結合するものとする。外側管3の内径寸法は吸入管6の外径寸法よりも大きく、外側管3は吸入管6の半径方向外側の周囲に吸入管6を囲むように配置されている。吸入管6と外側管6との間には環状の空間部を形成する断熱層8が設けられている。
外側管3と吸入管6は、同軸に配置され、吸入室9側の端部に形成される環状端面において一体化されている。この環状端面は環状の断熱層8の吸入室9側を閉じている。したがって、吸入室9には、環状の断熱層8は連通せず吸入管6内のみが連通することになる。
外側管3は、気液分離器90からの冷媒を取り入れる入口となる吸入口2を備え、吸入口2と環状端面との間に位置する外周面においてハウジング33に固定されている。吸入管6の吸入口5は、ハウジング33の外部に位置するとともに、吸入口2よりもハウジング33寄りに位置し、外側管3の流路4に位置している。したがって、断熱層8はハウジング33の外部で流路4を介して配管16の内部と連通している。断熱層8は吸入管6のほぼ全体を覆っている。
以上のように一体化された外側管3と吸入管6を作成し、これをハウジング33に対して吸入管6の流路7が吸入室9に臨む位置に挿入設置することにより、簡単な構成で効果の高い吸入冷媒断熱手段を備えた圧縮機を提供することができる。
また、外側管3および吸入管6の冷媒流れ方向に直角な断面の形状は、矩形状、正方形状、多角形状、楕円状、円形状などを採用することができるが、特に、同軸でその断面が円形状であることが好ましい。
また、吸入管6はその周辺の壁部を構成する固定スクロール27やハウジング33を形成する材質に比べて断熱性の高い材質、換言すれば熱伝導率の低い材質で形成されることが好ましい。例えば、固定スクロール27やハウジング33が鉄やアルミで形成されている場合には、吸入管6は樹脂で形成することが好ましい。この構成を採用することにより、吸入管6自体が断熱層を形成することになり、吸入冷媒に伝わる周囲からの熱をさらに断熱する効果が得られる。
上記構成に基づく圧縮機1の作動について説明する。圧縮機1は、モータ部14を駆動することによってシャフト21が回転し、旋回スクロール24が公転作動すると、気液分離器90側から流れてきたガス状の冷媒(以下、冷媒ガスとする)が吸入口2を通って外側管3内に流入する。そして、冷媒ガスは、外側管3内の流路4から吸入口5を通って吸入管6内に入り、流路7で断熱層8により断熱されながら吸入室9に到達する。
このとき、外側管3に流入した冷媒ガスの大部分は、吸入口5から吸入されて吸入管6内を通って吸入室9に至るが、残余の冷媒ガスは、吸入口5から吸入されずに断熱層8を満たすことになる。この断熱層8を満たした冷媒ガスは、固定スクロール27やハウジング33等からの熱を受熱して暖められるが、吸入口5で働く吸引力により再び吸入口5側に移動し、続いて配管16を流れてくる冷媒によって吸入口5付近で冷やされることになる。そして、流路7に吸入されなかったガス状冷媒は再び断熱層8を満たすことになる。このように、断熱層8を満たすガス状冷媒に対して加熱、冷却が繰り返されるため、断熱層8における高い断熱効果が得られることになる。
また、流路7を通るときの冷媒流速は、流路4を通るときの冷媒流速よりも速くなるため、吸入管6内を通過する時間が短縮されて周辺からの受熱量を低減することができる。
吸入室9に到達した冷媒ガスは、圧縮室26に取り込まれてその体積が縮小することにより圧縮される。そして、圧縮室26で圧縮された冷媒ガスが所定の吐出圧力に達すると、冷媒ガスは吐出ポート28から吐出室30に吐出される。さらに、冷媒ガスは吐出室30から吐出管34内を通過して外部回路(水冷媒熱交換器60)に向けて高圧冷媒として吐出される。
また、吐出室30に吐出された冷媒ガスが貯油室32内に溜まっている潤滑油に作用することにより、潤滑油は、潤滑油流路23を上昇してシャフト21の各軸受や、圧縮機構20の摺接面29などへ吸い上げられ、可動部を潤滑する。
このように本実施形態の圧縮機1は、吸入管6を周囲の熱から断熱する吸入冷媒断熱手段としてハウジング33内で吸入管6の周囲に形成された空間部からなる断熱層8を備えている。この構成により、吸入管6の周囲の熱が吸入冷媒に伝達することを低減し、吸入過熱による吸入効率の低下を抑制することができる。
さらには、吸入管6と吸入管6の外側を囲むように外側に配される外側管3との間に環状の断熱層8を設けている。この構成を採用した場合には、冷媒の吸入流路と吸入冷媒を断熱する構成とをコンパクトに構成することができるので、装置の小型化が図れる。
さらには、外側管3は冷媒が流れてくる配管16にハウジング33の外部で接続されており、断熱層8はハウジング33の外部で配管16の内部と連通している。この構成を採用した場合には、断熱層8に吸入冷媒を満たすことができるので、断熱効果をさらに高めることができる。
さらには、吸入管6の吸入口5はハウジング33の外部に位置している。この構成を採用した場合には、断熱層8に満たされた冷媒が周囲の熱によって加熱された後、当該冷媒が吸引力によって吸入口5側に戻り、さらに外部から流れてくる吸入冷媒によって冷やされることになるので、断熱層8を満たす冷媒に対して加熱、冷却が繰り返され、断熱層8における断熱効果が引き続き保たれる。
また、吸入室9に吸入される冷媒としてCOを主成分とした冷媒を用いることにより、CO冷媒は吐出温度が高く、熱による体積変化が大きいので、体積膨張による体積効率の低下を抑制する効果が大きく、圧縮機1の性能低下を防止する顕著な効果が期待できる。
(第2実施形態)
第2実施形態における圧縮機は、第1実施形態の圧縮機に対して吸入冷媒断熱手段に関する具体的構成のみが異なっている。図3は本実施形態の圧縮機の内部構成を示す断面図である。以下、本実施形態の吸入冷媒断熱手段40に関する具体的構成について説明する。なお、図3において同符号の構成部品は、第1実施形態で説明した構成部品と同様であり、その作用効果も同様である。
図3に示すように、本実施形態の吸入冷媒断熱手段40は、吸入管42と吸入管42の外側に配される外側管44との間に設けられた環状の空間部である断熱層45を含んでいる。ハウジング33の側部には外側管44が外表面から突出した状態で固定されている。吸入管42はハウジング33の外部で、気液分離器90からの冷媒が流れてくる配管47に接続されている。吸入管42と配管47の結合は、互いの端部をオーバーラップさせた状態で溶接またはろう付けにより結合するものとする。外側管44の内径寸法は吸入管42の外径寸法よりも大きく、外側管44は吸入管42の半径方向外側の周囲に吸入管42を囲むように配置されている。吸入管42と外側管44との間には環状で閉空間を形成する断熱層45が設けられている。
外側管44と吸入管42は、同軸に配置され、吸入室9側の端部に形成される環状端面で一体化されている。この環状端面は環状の断熱層45の吸入室9側を閉じている。さらに、外側管44はハウジング33の外部で吸入管42の外周面と結合する環状端面を備えている。断熱層45はハウジング33の外部から吸入室9の近傍まで伸長する環状円筒の空間である。このように断熱層45は、吸入管42の外周面を取り囲む環状の閉空間であり、さらにこの閉空間には、断熱性がある物質が封入されている。封入される物質は、例えば、窒素、二酸化炭素、空気などの気体であり、あるいは液状の物質であってもよい。
以上のように一体化された外側管44と吸入管42を作成し、これをハウジング33に対して吸入管42の流路43が吸入室9に臨む位置に挿入設置することにより、簡単な構成で効果の高い吸入冷媒断熱手段を備えた圧縮機を提供することができる。
また、外側管44および吸入管42の冷媒流れ方向に直角な断面の形状は、矩形状、正方形状、多角形状、楕円状、円形状などを採用することができるが、特に、同軸でその断面が円形状であることが好ましい。
また、吸入管42はその周辺の壁部を構成する固定スクロール27やハウジング33を形成する材質に比べて断熱性の高い材質、換言すれば熱伝導率の低い材質で形成されることが好ましい。例えば、固定スクロール27やハウジング33が鉄やアルミで形成されている場合には、吸入管42は樹脂で形成することが好ましい。この構成を採用することにより、吸入管42自体が断熱層を形成することになり、吸入冷媒に伝わる周囲からの熱をさらに断熱する効果が得られる。
上記構成に基づく圧縮機1の作動について説明する。圧縮機1は、モータ部14を駆動することによってシャフト21が回転し、旋回スクロール24が公転作動すると、気液分離器90側から流れてきたガス状の冷媒(以下、冷媒ガスとする)が吸入口41を通って吸入管42内に流入する。そして、冷媒ガスは、吸入管42内の流路43で断熱層45により断熱されながら吸入室9に到達する。
吸入室9に到達した冷媒ガスは、圧縮室26に取り込まれてその体積が縮小することにより圧縮される。そして、圧縮室26で圧縮された冷媒ガスが所定の吐出圧力に達すると、冷媒ガスは吐出ポート28から吐出室30に吐出される。さらに、冷媒ガスは吐出室30から吐出管34内を通過して外部回路(水冷媒熱交換器60)に向けて高圧冷媒として吐出される。
また、吐出室30に吐出された冷媒ガスが貯油室32内に溜まっている潤滑油に作用することにより、潤滑油は、潤滑油流路23を上昇してシャフト21の各軸受や、圧縮機構20の摺接面29などへ吸い上げられ、可動部を潤滑する。
このように本実施形態の圧縮機1は、吸入管42は冷媒が流れてくる配管47にハウジング33の外部で接続されており、断熱層45は物質が封入された閉空間である。この構成により、断熱層45による断熱効果をさらに向上することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態における圧縮機は、第1実施形態の圧縮機に対して吸入冷媒断熱手段に関する具体的構成のみが異なっている。図4は本実施形態の圧縮機の内部構成を示す断面図である。以下、本実施形態の吸入冷媒断熱手段50に関する具体的構成について説明する。なお、図4において同符号の構成部品は、第1実施形態で説明した構成部品と同様であり、その作用効果も同様である。
図4に示すように、ハウジング33内への冷媒流入部には、周辺の固定スクロール27から吸入管52に伝わる熱を断熱する吸入冷媒断熱手段50が設けられている。この吸入冷媒断熱手段50は、吸入管52と吸入管52を内管としその外側に配される外側管54との間に設けられた環状の空間部である断熱層55を含んでいる。
ハウジング33の側部には吸入管52が外表面から突出した状態で固定され、吸入管52はハウジング33の外部で、気液分離器90からの冷媒が流れてくる配管56に接続されている。これらの結合は、互いの端部をオーバーラップさせた状態で溶接またはろう付けにより結合するものとする。外側管54の内径寸法は吸入管52の外径寸法よりも大きく、外側管54は吸入管52の半径方向外側の周囲に吸入管52を囲むように配置されている。吸入管52と外側管54との間には環状の空間部を形成する断熱層55が設けられている。
外側管54と吸入管52は、同軸に配置され、吸入室9側の端部に形成される環状端面によって一体化されている。この環状端面は環状の断熱層55の吸入室9側を閉じている。したがって、吸入室9には、環状の断熱層8は連通せず吸入管52内のみが連通することになる。また、外側管54はハウジング33外部側で開放されているとともに、外周面がハウジング33の側壁に設けられた穴の内周面に合致してハウジング33に固定されている。つまり、断熱層55はハウジング33外部の雰囲気と連通した状態にある。また、断熱層55は吸入管52をハウジング33の内部で覆うように形成されている。
以上のように一体化された外側管54と吸入管52を作成し、これをハウジング33に対して吸入管52の流路53が吸入室9に臨む位置に挿入設置することにより、簡単な構成で効果の高い吸入冷媒断熱手段を備えた圧縮機を提供することができる。
また、外側管54および吸入管52の冷媒流れ方向に直角な断面の形状は、矩形状、正方形状、多角形状、楕円状、円形状などを採用することができるが、特に、同軸でその断面が円形状であることが好ましい。
また、吸入管52はその周辺の壁部を構成する固定スクロール27やハウジング33を形成する材質に比べて断熱性の高い材質、換言すれば熱伝導率の低い材質で形成されることが好ましい。例えば、固定スクロール27やハウジング33が鉄やアルミで形成されている場合には、吸入管52は樹脂で形成することが好ましい。この構成を採用することにより、吸入管52自体が断熱層を形成することになり、吸入冷媒に伝わる周囲からの熱をさらに断熱する効果が得られる。
上記構成に基づく圧縮機1の作動について説明する。圧縮機1は、モータ部14を駆動することによってシャフト21が回転し、旋回スクロール24が公転作動すると、気液分離器90側から流れてきたガス状の冷媒(以下、冷媒ガスとする)が吸入口51を通って吸入管52内に流入する。そして、冷媒ガスは、流路53で断熱層55により断熱されながら吸入室9に到達する。
吸入室9に到達した冷媒ガスは、圧縮室26に取り込まれてその体積が縮小することにより圧縮される。そして、圧縮室26で圧縮された冷媒ガスが所定の吐出圧力に達すると、冷媒ガスは吐出ポート28から吐出室30に吐出される。さらに、冷媒ガスは吐出室30から吐出管34内を通過して外部回路(水冷媒熱交換器60)に向けて高圧冷媒として吐出される。
また、吐出室30に吐出された冷媒ガスが貯油室32内に溜まっている潤滑油に作用することにより、潤滑油は、潤滑油流路23を上昇してシャフト21の各軸受や、圧縮機構20の摺接面29などへ吸い上げられ、可動部を潤滑する。
このように本実施形態の圧縮機1においては、吸入管52が冷媒が流れてくる配管56にハウジング33の外部で接続されており、断熱層55はハウジング33外部の雰囲気と連通している。この構成により、ハウジング33の外部の雰囲気によって断熱効果が高められる。
(第4実施形態)
第4実施形態における圧縮機は、第1実施形態の圧縮機に対して吸入冷媒断熱手段に関する具体的構成のみが異なっている。図5は本実施形態の圧縮機の内部構成を示す断面図である。以下に、本実施形態の吸入冷媒断熱手段100に関する具体的構成について第1実施形態の吸入冷媒断熱手段10と異なる部分を説明する。なお、図5において同符号の構成部品は、第1実施形態で説明した構成部品と同様であり、その作用効果も同様である。
図5に示すように、本実施形態の吸入冷媒断熱手段100は、吸入管106の吸入口105がハウジング33の側壁よりも内部に位置するとともに、外側管3の流路4に位置している。断熱層8はハウジング33の内部で流路4を介して配管16の内部と連通している。断熱層8は吸入管106のほぼ全体を覆うように形成されている。吸入口105がハウジング33の内部に位置する構成により、外側管3をハウジング33外部における伸長方向を比較的自由に設定することができ、さらに外側管3と接続する配管16の配管設計の自由度が向上することになる。
上記構成に基づく圧縮機1の作動について説明する。圧縮機1がモータ部14を駆動することによってシャフト21が回転し、旋回スクロール24が公転作動すると、気液分離器90側から流れてきた冷媒ガスが外側管3内の流路4から吸入口105を通って吸入管106内に入り、流路7で断熱層8により断熱されながら吸入室9に到達する。以降の冷媒の流れは第1実施形態と同様である。
このとき、外側管3に流入した冷媒ガスの大部分は、吸入口105から吸入されて吸入管106内を通って吸入室9に至るが、残余の冷媒ガスは、吸入口105から吸入されずに断熱層8を満たすことになる。この断熱層8を満たした冷媒ガスは、固定スクロール27やハウジング33等からの熱を受熱して暖められるが、吸入口105で働く吸引力により再び吸入口105側に移動し、続いて配管16を流れてくる冷媒によって吸入口5付近で冷やされることになる。そして、流路7に吸入されなかったガス状冷媒は再び断熱層8を満たすことになる。また、流路7を通るときの冷媒流速は、流路4を通るときの冷媒流速よりも速くなるため、吸入管106内を通過する時間が短縮されて周辺からの受熱量を低減することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態における圧縮機は、第2実施形態の圧縮機に対して吸入冷媒断熱手段に関する具体的構成のみが異なっている。図6は本実施形態の圧縮機の内部構成を示す断面図である。以下に、本実施形態の吸入冷媒断熱手段110に関する具体的構成について第2実施形態の吸入冷媒断熱手段40と異なる部分を説明する。なお、図6において同符号の構成部品は、第2実施形態で説明した構成部品と同様であり、その作用効果も同様である。
図6に示すように、本実施形態の吸入冷媒断熱手段110は、吸入管112の吸入室側端部が吸入室9と直接的に接続されておらず、吸入管112と外側管114は吸入室側で一体化されていない構成である。吸入管112の吸入室側端部には流出口111が形成されており、吸入管112内の流路113は吸入口41から流出口111までに至る流路である。
流出口111と吸入室9との間の流路は、流路113を介して配管47の内部と連通し、さらに、吸入管112と外側管114との間に形成された環状の空間部である断熱層115と連通している。外側管114はハウジング33の側部にその外表面から突出するような形態で固定されている。
上記構成に基づく圧縮機1の作動について説明する。圧縮機1は、モータ部14を駆動することによってシャフト21が回転し、旋回スクロール24が公転作動すると、気液分離器90側から流れてきた冷媒ガスが吸入口41を通って吸入管112内に流入する。そして、冷媒ガスは吸入管112内の流路113において断熱層115により断熱されながら流出口111から流出した後、さらに下流の吸入室9に到達する。以降の冷媒の流れは第2実施形態における説明と同様である。
(第6実施形態)
第6実施形態における圧縮機は、第3実施形態の圧縮機に対して吸入冷媒断熱手段に関する具体的構成のみが異なっている。図7は本実施形態の圧縮機の内部構成を示す断面図である。以下に、本実施形態の吸入冷媒断熱手段120に関する具体的構成について第3実施形態の吸入冷媒断熱手段50と異なる部分を説明する。なお、図7において同符号の構成部品は、第3実施形態で説明した構成部品と同様であり、その作用効果も同様である。
図7に示すように、本実施形態の吸入冷媒断熱手段120は、吸入管122の吸入室側端部が吸入室9と直接的に接続されておらず、吸入管122と外側管124は吸入室側で一体化されていない構成である。吸入管122の吸入室側端部には流出口121が形成されており、吸入管122内の流路123は吸入口51から流出口121までに至る流路である。
流出口121と吸入室9との間の流路は、流路123を介して配管56の内部と連通し、さらに、吸入管122と外側管124との間に形成された環状の空間部である断熱層125と連通している。外側管124は、その上流側端部がハウジング33の内壁面に当接するようにして配置され、第3実施形態とは異なりハウジング33の外部空間と連通していない。吸入管122はハウジング33の側部にその外表面から突出するような形態で固定されている。
上記構成に基づく圧縮機1の作動について説明する。圧縮機1は、モータ部14を駆動することによってシャフト21が回転し、旋回スクロール24が公転作動すると、気液分離器90側から流れてきた冷媒ガスが吸入口51を通って吸入管122内に流入する。そして、冷媒ガスは流路123において断熱層125により断熱されながら流出口121から流出した後、さらに下流の吸入室9に到達する。以降の冷媒の流れは第3実施形態における説明と同様である。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
例えば、本発明にかかる圧縮機は、上記実施形態において、ヒートポンプ式給湯装置に適用されるものとして説明しているが、これに限定されず冷暖房などに使用される冷凍サイクル装置に適用してもよい。
また、上記実施形態における圧縮機は、電動機により駆動する電動圧縮機であるが、これに限定されるものではなく、エンジンによる駆動力を利用する機械式の圧縮機、または電動機およびエンジン駆動を併用するハイブリッドタイプの圧縮機であってもよい。
また、上記実施形態における圧縮機1は、ハウジング33で構成される密閉容器を備える高圧シェルタイプの圧縮機であるが、低圧シェルタイプの圧縮機であってもよいし、また、密閉容器型に限定されるものではなく、開放式の構造であってもよい。
また、上記実施形態における圧縮機1に対して冷媒が外部回路から流入する方向は、水平方向であるが、これに限定されるものではなく、鉛直方向下向きまたは上向きでもよい。また、上記実施形態では、吸入管は、圧縮機本体の側部に配置されているが、これに限定するものではなく、上部または下部に配置することとしてもよい。
また、上記実施形態における圧縮機1は、モータ部14のロータ11の回転軸が略鉛直方向に配された縦置き構造であるが、これに限定されるものではなく、当該回転軸が略水平方向に配された横置き構造であってもよい。
本発明の第1から第6のいずれかの実施形態における圧縮機を含むヒートポンプ式給湯装置を示す模式図である。 第1実施形態における圧縮機の内部構成を示す断面図である。 第2実施形態における圧縮機の内部構成を示す断面図である。 第3実施形態における圧縮機の内部構成を示す断面図である。 第4実施形態における圧縮機の内部構成を示す断面図である。 第5実施形態における圧縮機の内部構成を示す断面図である。 第6実施形態における圧縮機の内部構成を示す断面図である。
符号の説明
3、44、54、114、124…外側管
6、42、52、106、112、122…吸入管
8、45、55、115、125…断熱層
9…吸入室
10、40、50、100、110、120…吸入冷媒断熱手段
11…ロータ(回転部材)
14…モータ部
16、47、56…配管
20…圧縮機構
24…可動スクロール
26…圧縮室
27…固定スクロール
33…ハウジング

Claims (10)

  1. ハウジング(33)内で回転部材(11)を回転させて吸入した冷媒を圧縮するロータリ型の圧縮機であって、
    吸入された冷媒が圧縮室(26)で圧縮されようとする直前に設けられた吸入室(9)と、
    前記吸入室(9)に冷媒を導入するように設けられた吸入管(6、42、52、106、112、122)と、
    前記吸入管(6、42、52、106、112、122)を周囲の熱から断熱する吸入冷媒断熱手段(10、40、50、100、110、120)と、
    を備え、
    前記吸入冷媒断熱手段(10、40、50、100、110、120)は前記ハウジング(33)内で前記吸入管(6、42、52、106、112、122)の周囲に形成された空間部からなる断熱層(8、45、55、115、125)を含んでいることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記吸入冷媒断熱手段は、前記吸入管(6、42、52、106、112、122)と前記吸入管(6、42、52、106、112、122)の外側を囲むように配される外側管(3、44、52、114、124)との間に設けられた環状の断熱層(8、45、55、115、125)を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記外側管(3、44、52、114)は前記ハウジング(33)に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記外側管(3)は冷媒が流れてくる配管(16)に前記ハウジング(33)の外部で接続されており、
    前記断熱層(8)は前記ハウジング(33)の外部で前記配管(16)内部と連通していることを特徴とする請求項2または3に記載の圧縮機。
  5. 前記吸入管(6)の吸入口(5)は前記ハウジング(33)の外部に位置していることを特徴とする請求項4に記載の圧縮機。
  6. 前記吸入管(42、112)は冷媒が流れてくる配管(47)に前記ハウジング(33)の外部で接続されており、
    前記断熱層(45、115)は物質が封入された閉空間であることを特徴とする請求項2または3に記載の圧縮機。
  7. 前記吸入管(52)は冷媒が流れてくる配管(56)に前記ハウジング(33)の外部で接続されており、
    前記断熱層(55)は前記ハウジング(33)外部の雰囲気と連通していることを特徴とする請求項2または3に記載の圧縮機。
  8. 前記回転部材(11)を駆動させるモータ部(14)と、前記モータ部(14)によって作動される圧縮機構(20)と、を備え、
    前記モータ部(14)および前記圧縮機構(20)を前記ハウジング(33)で構成された密閉容器内に配することを特徴とする請求項1から7のいずれかに一項に記載の圧縮機。
  9. 前記ハウジング(33)に固定されて固定渦巻き部を備える固定スクロール(27)と、前記固定渦巻き部と噛み合って前記圧縮室(26)を形成する可動渦巻き部を備える可動スクロール(24)と、を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれかに一項に記載の圧縮機。
  10. 前記吸入室(9)に吸入される冷媒はCOを主成分とすることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の圧縮機。
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