JP2010025418A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の運転停止中における膨張弁の駆動機構の錆び付きを抑制して、運転再開時に膨張弁の開閉動作をスムーズに行うことができる冷凍装置を提供する。
【解決手段】圧縮機(11)の運転停止動作に連動して、膨張弁(20)のニードル(76)を弁座(81)から弁部(76a)を離間させた開位置に移動させた後で、弁部(76a)を弁座(81)で受ける閉位置に移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍装置に関するものである。
特許文献1に記載された冷凍装置は、冷媒が充填されて冷凍サイクルを行う冷媒回路を備えている。冷媒回路には、圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器が接続されている。この冷凍装置の運転時には、圧縮機から吐出された高圧冷媒が凝縮器で放熱した後、膨張弁で減圧される。減圧された後の低圧冷媒は、蒸発器を流れる際に空気から吸熱して蒸発する。その結果、この冷媒によって空気の冷却が行われる。蒸発器で蒸発した冷媒は、圧縮機の吸入側に送られる。ここで、膨張弁は、弁開度が電気的に制御されるものであり、圧縮機の停止信号により弁開度が全閉となるように構成されている。
実開昭61−93756号公報
しかしながら、従来の冷凍装置では、冷媒回路内に流入した外気に含まれる水分等が膨張弁の駆動機構に付着して、運転を停止してから運転を再開するまでの間に駆動機構に錆が発生するおそれがある。膨張弁の駆動機構が錆び付いてしまうと、膨張弁を開く際に駆動機構がこじてしまって所定の弁開度まで開くことができずに冷媒の流通量が少なくなったり、又は膨張弁が全く開かないために冷媒回路内の冷媒の流通を遮断してしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の運転停止中における膨張弁の駆動機構の錆び付きを抑制して、運転再開時に膨張弁の開閉動作をスムーズに行うことができる冷凍装置を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は、圧縮機の運転停止動作に連動して膨張弁を閉じる際に、膨張弁を一旦開動作させてから閉動作させるようにした。
具体的に、本発明は、圧縮機(11)で圧縮された冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)を備えた冷凍装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記冷媒回路(10)には、先端に弁部(76a)が設けられたニードル(76)と該弁部(76a)を受けるための弁座(81)とを有し、且つ該弁座(81)から該弁部(76a)を離間させた開位置と該弁部(76a)を該弁座(81)で受ける閉位置との間で該ニードル(76)を移動させることで開閉動作を行う膨張弁(20)が設けられ、
前記膨張弁(20)は、前記圧縮機(11)の運転動作を停止させたときに、その停止動作に連動して、前記ニードル(76)を前記開位置に移動させた後で前記閉位置に移動させて閉動作を行うように構成されていることを特徴とするものである。
第1の発明では、冷媒回路(10)に設けられた膨張弁(20)は、先端に弁部(76a)が設けられたニードル(76)と弁部(76a)を受けるための弁座(81)とを有している。そして、弁座(81)から弁部(76a)を離間させた開位置と弁部(76a)を弁座(81)で受ける閉位置との間でニードル(76)を移動させることで開閉動作が行われる。この膨張弁(20)では、圧縮機(11)の運転停止動作に連動して、ニードル(76)が開位置に移動した後で閉位置に移動することで閉動作が行われる。
このように、圧縮機(11)の運転停止動作に連動して、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させた後で閉位置に移動させるようにしたから、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構に錆が発生して動作不良となるのを抑制することができる。
具体的に、従来の冷凍装置では、圧縮機(11)の運転停止時に膨張弁(20)の弁開度が全閉となるように制御しているから、冷媒回路(10)内に流入した外気に含まれる水分等が駆動機構に付着して運転停止中にニードル(76)の駆動機構が錆び付いたり、駆動機構にゴミが噛み込んだりして、ニードル(76)が動作不良となるおそれがある。
これに対し、本発明では、運転停止前に膨張弁(20)のニードル(76)を一旦開位置に移動させることで、膨張弁(20)の駆動機構に付着していた水分やゴミを取り除くようにしているから、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構が錆び付くことを抑制して、運転再開時に膨張弁(20)の開閉動作をスムーズに行うことができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記圧縮機(11)に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入側圧力検出手段(26)を備え、
前記圧縮機(11)は、前記吸入側圧力検出手段(26)で検出された冷媒の圧力が所定圧力以下の場合に、運転動作を停止するように構成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、吸入側圧力検出手段(26)では、圧縮機(11)に吸入される冷媒の圧力が検出される。圧縮機(11)では、吸入側圧力検出手段(26)で検出された冷媒の圧力が所定圧力以下の場合に、運転動作が停止される。
このように、吸入側圧力検出手段(26)で検出された冷媒の圧力が所定圧力以下の場合に、圧縮機(11)の運転動作を停止すれば、圧縮機(11)が破損することを回避できる。具体的に、吸入側の冷媒圧力が低い状態で圧縮機(11)の運転を継続すると、圧縮機(11)内部が負圧となって圧縮機(11)の駆動モータ等が回転しづらくなり、駆動モータに負荷がかかって破損するおそれがあるが、本発明のように、低圧冷媒が圧縮機(11)に吸入される前に圧縮機(11)を停止させることで、このような不具合を回避することができる。
また、吸入側の冷媒の圧力低下に起因する圧縮機(11)の運転停止時にも、第1の発明と同様に、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させた後で閉位置に移動させることで、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構に錆が発生して動作不良となるのを抑制することができる。
第3の発明は、第2の発明において、
前記圧縮機(11)に吸入される冷媒の温度を検出する吸入側温度検出手段(27)を備え、
前記圧縮機(11)は、前記吸入側圧力検出手段(26)及び前記吸入側温度検出手段(27)の検出結果に基づいて冷媒が湿り状態であることを検出した場合に、運転動作を停止するように構成されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、吸入側温度検出手段(27)では、圧縮機(11)に吸入される冷媒の温度が検出される。圧縮機(11)では、吸入側圧力検出手段(26)及び吸入側温度検出手段(27)の検出結果に基づいて冷媒が湿り状態であることを検出した場合に、運転動作が停止される。
このように、吸入側圧力検出手段(26)及び吸入側温度検出手段(27)の検出結果に基づいて冷媒が湿り状態であることを検出した場合に、圧縮機(11)の運転動作を停止すれば、圧縮機(11)が破損することを回避できる。具体的に、湿り状態の冷媒が圧縮機(11)に吸入された場合には、液冷媒はほとんど圧縮されないために圧縮機(11)の吸入弁や吐出弁が破損して、圧縮不良や破損部品のかじりによる動作不良が発生するが、本発明のように、冷媒が湿り状態であるときに圧縮機(11)を停止させることで、このような不具合を回避することができる。
また、吸入側の冷媒が湿り状態であることに起因する圧縮機(11)の運転停止時にも、第1の発明と同様に、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させた後で閉位置に移動させることで、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構に錆が発生して動作不良となるのを抑制することができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のうち何れか1つにおいて、
前記圧縮機(11)から吐出された冷媒の温度を検出する吐出側温度検出手段(25)を備え、
前記圧縮機(11)は、前記吐出側温度検出手段(25)で検出された冷媒の温度が所定温度以上の場合に、運転動作を停止するように構成されていることを特徴とするものである。
第4の発明では、吐出側温度検出手段(25)では、圧縮機(11)から吐出された冷媒の温度が検出される。圧縮機(11)では、吐出側温度検出手段(25)で検出された冷媒の温度が所定温度以上の場合に、運転動作が停止される。
このように、吐出側温度検出手段(25)で検出された冷媒の温度が所定温度以上の場合に、圧縮機(11)の運転動作を停止すれば、圧縮機(11)が破損することを回避できる。具体的に、吐出側の冷媒温度が高い状態、すなわち圧縮機(11)が過熱状態のまま運転を継続すると、圧縮機(11)が熱で破損するおそれがあるが、本発明のように、過熱状態のときに圧縮機(11)を停止させることで、このような不具合を回避することができる。
また、吐出側の冷媒が過熱状態であることに起因する圧縮機(11)の運転停止時にも、第1の発明と同様に、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させた後で閉位置に移動させることで、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構に錆が発生して動作不良となるのを抑制することができる。
本発明によれば、圧縮機(11)の運転停止動作に連動して、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させてニードル(76)の駆動機構に付着していた水分やゴミを取り除いた後で、ニードル(76)を閉位置に移動させるようにしたから、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構に錆が発生して動作不良となるのを抑制でき、運転再開時に膨張弁(20)の開閉動作をスムーズに行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−全体構成−
図1は、本発明の実施形態に係る冷凍装置の概略構成図である。図1に示すように、この冷凍装置(1)は、冷媒が充填される冷媒回路(10)を備えている。冷媒回路(10)には、冷媒として二酸化炭素が充填される。冷媒回路(10)では、冷媒が循環することで蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。また、本実施形態の冷媒回路(10)では、冷媒を臨界圧力以上まで圧縮する冷凍サイクル(超臨界サイクル)が行われる。冷媒回路(10)には、圧縮機(11)と室外熱交換器(12)と室内熱交換器(13)とが設けられている。
前記圧縮機(11)は、例えばスクロール型の圧縮機で構成されている。圧縮機(11)には、吐出管(11a)と吸入管(11b)とが接続されている。室外熱交換器(12)は、室外空間に配置されている。室外熱交換器(12)は、例えばフィンアンドチューブ式の熱交換器で構成されている。室外熱交換器(12)では、その内部を流れる冷媒と室外空気とが熱交換する。室内熱交換器(13)は、室内空間に配置されている。室内熱交換器(13)は、例えばフィンアンドチューブ式の熱交換器で構成されている。室内熱交換器(13)では、その内部を流れる冷媒と室内空気とが熱交換する。
また、冷媒回路(10)には、四路切換弁(14)が設けられている。四路切換弁(14)は、第1から第4までの4つのポートを備えている。四路切換弁(14)では、第1ポートが室外熱交換器(12)と繋がり、第2ポートが圧縮機(11)の吸入管(11b)と繋がり、第3ポートが圧縮機(11)の吐出管(11a)と繋がり、第4ポートが室内熱交換器(13)と繋がっている。四路切換弁(14)は、第1ポートと第3ポートとを連通させると同時に第2ポートと第4ポートとを連通させる第1状態(図1の実線の状態)と、第1ポートと第2ポートとを連通させると同時に第3ポートと第4ポートとを連通させる第2状態(図1の破線の状態)とに切換可能となっている。
前記吐出管(11a)には、圧縮機(11)から吐出された冷媒の温度を検出する吐出側温度センサ(25)(吐出側温度検出手段)が設けられている。また、吸入管(11b)には、圧縮機(11)に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入側圧力センサ(26)(吸入側圧力検出手段)と、圧縮機(11)に吸入される冷媒の温度を検出する吸入側温度センサ(27)(吸入側温度検出手段)とが設けられている。
さらに、冷媒回路(10)には、ブリッジ回路(15)と気液分離器(16)とが設けられている。
前記ブリッジ回路(15)は、室外熱交換器(12)と室内熱交換器(13)との間に設けられている。ブリッジ回路(15)は、第1から第4までの分岐管(15a,15b,15c,15d)がブリッジ状に接続されて構成されている。各分岐管(15a,15b,15c,15d)には、第1から第4までの逆止弁(CV-1,CV-2,CV-3,CV-4)が設けられている。各逆止弁(CV-1,CV-2,CV-3,CV-4)は、図1の矢印で示す方向の冷媒の流れを許容し、この流れとは逆方向の冷媒の流れを禁止するように構成されている。
前記第1分岐管(15a)の流出端と第2分岐管(15b)の流入端とは、室外熱交換器(12)と繋がっている。第2分岐管(15b)の流出端と第3分岐管(15c)の流出端とは、高圧流路を構成する冷媒流入管(18)と繋がっている。第3分岐管(15c)の流入端と第4分岐管(15d)の流出端とは、室内熱交換器(13)と繋がっている。第1分岐管(15a)の流入端と第4分岐管(15d)の流入端とは、気液分離器(16)の液流出管(17)と繋がっている。
前記気液分離器(16)は、冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離するものである。気液分離器(16)は、密閉容器内に冷媒を分離するための空間が形成され、その下部側に液冷媒が溜まる液貯留部(16a)が、その上部側にガス冷媒が溜まるガス貯留部(16b)がそれぞれ形成されている。
前記気液分離器(16)には、液流出管(17)と冷媒流入管(18)とが接続されている。液流出管(17)は、気液分離器(16)の液貯留部(16a)に接続されている。
前記液流出管(17)は、気液分離器(16)で分離した液冷媒を流出させるものである。冷媒流入管(18)は、その一端が気液分離器(16)のガス貯留部(16b)に接続され、その他端がブリッジ回路(15)に接続されている。冷媒流入管(18)は、気液二相状態の冷媒を気液分離器(16)へ流入させるものである。また、液流出管(17)の管路途中には、膨張弁(20)とフィルタ(19)とが設けられている。膨張弁(20)は、気液分離器(16)から流出する液冷媒を減圧するための減圧機構を構成している。フィルタ(19)は、液流出管(17)を流通する冷媒中のゴミを捕集するものである。
−膨張弁の構造−
前記冷媒回路(10)の膨張弁(20)は、直動式の電動膨張弁である。ここでは、この膨張弁(20)の構造について、図2を参照しながら説明する。
前記膨張弁(20)では、円筒状のモータケーシング(71)の外周側に配設された固定子としてのソレノイド(72)と、モータケーシング(71)内に位置する回転子としてのロータ(73)に設けられたマグネット(74)とによってパルスモータ(75)が構成されている。この膨張弁(20)は、ロータ(73)の回転に応じて先端に弁部(76a)の設けられたニードル(76)を上下動させるように構成されている。
前記ロータ(73)は、円筒状のブッシュ(77)と、その外周側に配設されるマグネット(74)とを備えている。ブッシュ(77)には、その回転中心近傍に下方に向かって開口する孔部(77a)が形成されている。この孔部(77a)は、その内周面にネジ山の形成された雌ネジになっている。そして、孔部(77a)内には、上端側をロータ(73)に固定されたニードル(76)が、下方に向かって延びるように配設されている。
前記モータケーシング(71)の下側には、柱状の本体部(78)が一体的に設けられている。この本体部(78)の内部には、側方及び下方に向かってそれぞれ開口する流通路としての孔部(78a,78b)が直交するように形成されている。この本体部(78)には、孔部(78a,78b)にそれぞれ連通して第1及び第2の管路(85,86)を形成するように第1及び第2の継手(79,80)が接続されている。第2の継手(80)の接続される孔部(78b)内には、弁部(76a)を受けるための弁座(81)が設けられている。
なお、膨張弁(20)は、第1の継手(79)から第2の継手(80)に向かって冷媒が流通するように、液流出管(17)に接続されているものとする。
また、本体部(78)の内部には、弁座(81)の設けられた孔部(78b)から上方に向かって延びる孔部(78c)も形成されている。そして、本体部(78)の上側には、この孔部(78c)の内部空間と連通するように、上方に向かって延びる円筒部材(82)が配設されている。この円筒部材(82)の外周面上にはネジ部が形成されていて、ロータ(73)の孔部(77a)に螺合している。これにより、ロータ(73)が回転すると、モータケーシング(71)に固定された本体部(78)に対して、ロータ(73)は上下動することになる。
前記円筒部材(82)の内部において、ニードル(76)は、ロータ(73)に上端側が固定され、孔部(77a)内を下方に向かって延びる姿勢で配置されている。このニードル(76)は、円筒部材(82)の内部空間に連通する本体部(78)の孔部(78c)内にも挿通されている。ニードル(76)の下端の弁部(76a)は、本体部(78)の孔部(78a,78b)が互いに直交する部分(すなわち、連通部(87))で、本体部(78)内に設けられた弁座(81)と対向する。これにより、上述のように、ロータ(73)が上下動すると、それに応じてニードル(76)が円筒部材(82)内及び本体部(78)の孔部(78c)内を上下動することになり、ニードル(76)の下端の弁部(76a)が弁座(81)に対して上下動(第2の管路(86)の長手方向に移動)して、これにより膨張弁(20)の開閉動作が行われることになる。
−運転動作−
次に、本発明に係る実施形態の冷凍装置(1)の運転動作について説明する。冷凍装置(1)の冷媒回路(10)では、四路切換弁(14)の設定に応じて、冷媒の循環方向が切り換わる。その結果、この冷凍装置(1)では、室内熱交換器(13)が蒸発器となり、室外熱交換器(12)が放熱器となる冷房運転と、室内熱交換器(13)が放熱器となり、室外熱交換器(12)が蒸発器となる暖房運転とが切換可能となっている。
<冷房運転>
冷房運転では、四路切換弁(14)が図1の実線の状態に設定され、膨張弁(20)の開度が適宜調節される。
前記圧縮機(11)で圧縮された冷媒は、吐出管(11a)より吐出され、室外熱交換器(12)を流れる。室外熱交換器(12)では、高圧のガス冷媒が室外空気へ放熱する。室外熱交換器(12)で放熱した後の高圧冷媒は、ブリッジ回路(15)を通過した後、冷媒流入管(18)を流れて、気液分離器(16)内に流入する。
前記気液分離器(16)では、気液二相状態の冷媒が、ガス冷媒と液冷媒とに分離する。気液分離器(16)の液貯留部(16a)に溜まった液冷媒は、液流出管(17)より気液分離器(16)の外部へ流出する。この冷媒は、膨張弁(20)を通過する際に低圧まで減圧されてから、ブリッジ回路(15)を通過した後、室内熱交換器(13)を流れる。
前記室内熱交換器(13)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。その結果、室内の冷房が行われる。室内熱交換器(13)で蒸発した冷媒は、圧縮機(11)の吸入側に送り込まれる。
<暖房運転>
暖房運転では、四路切換弁(14)が図1の破線の状態に設定され、膨張弁(20)の開度が適宜調節される。
前記圧縮機(11)で圧縮された冷媒は、吐出管(11a)より吐出され、室内熱交換器(13)を流れる。室内熱交換器(13)では、高圧のガス冷媒が室内空気へ放熱する。その結果、室内の暖房が行われる。室内熱交換器(13)で放熱した後の高圧冷媒は、ブリッジ回路(15)を通過した後、冷媒流入管(18)を流れて、気液分離器(16)内に流入する。
前記気液分離器(16)では、気液二相状態の冷媒が、ガス冷媒と液冷媒とに分離する。気液分離器(16)の液貯留部(16a)に溜まった液冷媒は、液流出管(17)より気液分離器(16)の外部へ流出する。この冷媒は、膨張弁(20)を通過する際に低圧まで減圧されてから、ブリッジ回路(15)を通過した後、室外熱交換器(12)を流れる。室外熱交換器(12)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(12)で蒸発した冷媒は、圧縮機(11)の吸入側に送り込まれる。
<膨張弁の開閉動作>
次に、本発明の特徴部分である、膨張弁(20)の開閉動作について図2を用いて説明する。この膨張弁(20)は、圧縮機(11)の運転動作を停止させたときに、その停止動作に連動して、ニードル(76)を開位置に移動させた後で閉位置に移動させて閉動作を行うように構成されている。
具体的に、作業者が冷凍装置(1)の電源をオフにする等して、圧縮機(11)の運転動作を停止させると、その停止信号を受信した膨張弁(20)は、弁座(81)から弁部(76a)を離間させた開位置にニードル(76)を移動させて弁開度を全開にする。その後、弁部(76a)を弁座(81)で受ける閉位置にニードル(76)を移動させて弁開度を全閉にする。
このように、圧縮機(11)の運転停止動作に連動して、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させた後で閉位置に移動させるようにすれば、ニードル(76)を開位置に移動させたときに膨張弁(20)の駆動機構(回転子としてのロータ(73)や孔部(77a)のネジ山等)に付着していた水分やゴミを取り除くことができる。これにより、冷凍装置(1)の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構が錆び付くことを抑制して、運転再開時に膨張弁(20)の開閉動作をスムーズに行うことができる。
なお、前記圧縮機(11)は、作業者が手動で停止させる他にも、以下のような場合に運転動作が停止するように構成されている。
具体的に、吸入側圧力センサ(26)で検出された冷媒の圧力が所定圧力以下の場合に、圧縮機(11)の運転動作が停止するようになっている。これは、吸入側の冷媒圧力が低い状態で圧縮機(11)の運転を継続すると、圧縮機(11)内部が負圧となって圧縮機(11)の駆動モータ等が回転しづらくなり、駆動モータに負荷がかかって破損するおそれがあるからである。
このような構成とすれば、吸入側の冷媒の圧力低下に起因する圧縮機(11)の運転停止時にも、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させた後で閉位置に移動させることで、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構に錆が発生して動作不良となるのを抑制することができる。
また、吸入側圧力センサ(26)及び吸入側温度センサ(27)の検出結果に基づいて冷媒が湿り状態であることを検出した場合にも、圧縮機(11)の運転動作が停止するようになっている。これは、湿り状態の冷媒が圧縮機(11)に吸入された場合には、液冷媒はほとんど圧縮されないために圧縮機(11)の吸入弁や吐出弁が破損して、圧縮不良や破損部品のかじりによる動作不良が発生するためである。
このような構成とすれば、吸入側の冷媒が湿り状態であることに起因する圧縮機(11)の運転停止時にも、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させた後で閉位置に移動させることで、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構に錆が発生して動作不良となるのを抑制することができる。
さらに、吐出側温度センサ(25)で検出された冷媒の温度が所定温度以上の場合にも、圧縮機(11)の運転動作が停止するようになっている。これは、吐出側の冷媒温度が高い状態、すなわち圧縮機(11)が過熱状態のまま運転を継続すると、圧縮機(11)が熱で破損するおそれがあるからである。
このような構成とすれば、吐出側の冷媒が過熱状態であることに起因する圧縮機(11)の運転停止時にも、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させた後で閉位置に移動させることで、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構に錆が発生して動作不良となるのを抑制することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る冷凍装置(1)によれば、圧縮機(11)の運転停止動作に連動して、膨張弁(20)のニードル(76)を開位置に移動させてニードル(76)の駆動機構に付着していた水分やゴミを取り除いた後で、ニードル(76)を閉位置に移動させるようにしたから、装置の運転停止中に膨張弁(20)のニードル(76)の駆動機構に錆が発生して動作不良となるのを抑制でき、運転再開時に膨張弁(20)の開閉動作をスムーズに行うことができる。
以上説明したように、本発明は、装置の運転停止中における膨張弁の駆動機構の錆び付きを抑制して、運転再開時に膨張弁の開閉動作をスムーズに行うことができる冷凍装置を提供することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態に係る冷凍装置の概略構成図である。 膨張弁の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 冷凍装置
10 冷媒回路
11 圧縮機
20 膨張弁
25 吐出側温度センサ(吐出側温度検出手段)
26 吸入側圧力センサ(吸入側圧力検出手段)
27 吸入側温度センサ(吸入側温度検出手段)
76 ニードル
76a 弁部
81 弁座

Claims (4)

  1. 圧縮機(11)で圧縮された冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)を備えた冷凍装置であって、
    前記冷媒回路(10)には、先端に弁部(76a)が設けられたニードル(76)と該弁部(76a)を受けるための弁座(81)とを有し、且つ該弁座(81)から該弁部(76a)を離間させた開位置と該弁部(76a)を該弁座(81)で受ける閉位置との間で該ニードル(76)を移動させることで開閉動作を行う膨張弁(20)が設けられ、
    前記膨張弁(20)は、前記圧縮機(11)の運転動作を停止させたときに、その停止動作に連動して、前記ニードル(76)を前記開位置に移動させた後で前記閉位置に移動させて閉動作を行うように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1において、
    前記圧縮機(11)に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入側圧力検出手段(26)を備え、
    前記圧縮機(11)は、前記吸入側圧力検出手段(26)で検出された冷媒の圧力が所定圧力以下の場合に、運転動作を停止するように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項2において、
    前記圧縮機(11)に吸入される冷媒の温度を検出する吸入側温度検出手段(27)を備え、
    前記圧縮機(11)は、前記吸入側圧力検出手段(26)及び前記吸入側温度検出手段(27)の検出結果に基づいて冷媒が湿り状態であることを検出した場合に、運転動作を停止するように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1項において、
    前記圧縮機(11)から吐出された冷媒の温度を検出する吐出側温度検出手段(25)を備え、
    前記圧縮機(11)は、前記吐出側温度検出手段(25)で検出された冷媒の温度が所定温度以上の場合に、運転動作を停止するように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
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