JP2006298918A - ポリエーテルアミン及び(メタ)アクリル酸に基づくアミドの製造方法 - Google Patents

ポリエーテルアミン及び(メタ)アクリル酸に基づくアミドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 マクロモノマーとして利用することができるアミドの製造方法の提供。
【解決手段】 本発明は、ポリエーテルアミンと(メタ)アクリル酸もしくは対応する無水物からアミドを製造する方法に関する。ここで使用されるエネルギー源はマイクロ波である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、エネルギー源としてマイクロ波を用いて、アクリル酸もしくはメタクリル酸とポリエーテルアミンとのアミドを製造する方法に関する。こうして得られたアミドは、マクロモノマーとして利用することができ、その性質は、適当なポリエーテルアミンの選択によって変えることができる。
ポリエーテルアミンはポリアルキレングリコール基を含む。ポリアルキレングリコールを形成するためにどのモノマーが使用されるかに依存して、様々な性質を得ることができる。例えば、ポリエチレングリコールの含有率が高い場合には水溶性化合物が得られ、プロピレングリコールを使用した場合には水不溶性の化合物が得られる。また、ポリアルキレングリコールの分子量を変えることによってそれらの融点及び粘度に影響を与えることもできる。アルコキシル化に様々なスターターアルコールを使用することによって、界面活性の性質を得ることができる。更に、多価アルコールを使用して分枝システムを形成することもできる。このような分枝システムは、アミノ分解及びアミド化の後に、架橋作用を有するモノマーを与える。これは、ポリアルキレングリコールに基づくマクロモノマーを使用して、それに基づくポリマーの性質に制御下に影響を与える様々な手段を供する。
オレフィン性不飽和カルボン酸のアミドの中では、特に(メタ)アクリルアミドが工業的に重要である。なぜならば、これらは、様々な分野で使用されるポリマー及びコポリマーの製造のための原料だからである。(メタ)アクリルアミドという用語は、メタアクリルアミド及びアクリルアミドを意味する。
対応するエステルに対する上記アミドの利点の一つは、例えばより低い加水分解感応性から明らかな、より大きな安定性である。アミンと(メタ)アクリル酸から出発するアミドの製造においては、様々な問題が観察される。望ましくない副反応の一つは、不飽和カルボン酸の二重結合へのアミンのマイケル付加反応である。更に、(メタ)アクリル酸誘導体は、熱または光の影響下に重合する傾向がある。特に製造工程中及び蒸留による精製中に、これらは、不所望な重合を容易に誘発し得る温度に曝される。
従来技術には、(メタ)アクリルアミドの様々な製造方法が開示されている。
ドイツ特許出願公開第2816516号は、アルキル(メタ)アクリレートから出発して(メタ)アクリルアミドを製造する方法を開示している。マイケル付加物を避けるために、この方法は、ジブチルスズ酸化物の存在下に行われる。
ドイツ特許出願公開第3123970号は、アルキル(メタ)アクリレートから出発する(メタ)アクリルアミドの製造方法を開示している。この方法は、マイケル付加物を避けるために、触媒としての遷移族4の金属の化合物及び/または次の金属、すなわち鉛、タンタル及び/または亜鉛の化合物の存在下に行われる。
ヨーロッパ特許出願公開第0992480号は、エネルギー源としてマイクロ波を用いて(メタ)アクリル酸のエステルを製造する方法を開示している。しかし、この方法ではアミドは製造していない。
ポリアルキレングリコールに基づくマクロモノマーが特に重要である。なぜならば、疎水性及び/または親水性アルキレンオキシドあるいは適当な性質を有する原料を、上記マクロモノマーの母体であるポリアルキレングリコールの製造に使用することにより、制御下でマクロモノマーの親水性/疎水性に影響を与えることができるからである。ポリアルキレングリコールを化学反応に使用すると、重合を起こす傾向が高いという問題が多くの場合に存在する。しばしば高いその分子量の故に、このような物質は比較的反応性が遅く、そして生成物は蒸留によって精製することができない。それゆえ、ポリアルキレングリコールを用いた合成には特別な要求が課せられる。
驚くべきことに、エネルギー源としてマイクロ波を使用することによって、ポリエーテルアミン及び(メタ)アクリル酸からアミドを製造できることがここに見出された。この場合、マイケル付加反応生成物の生成は抑制され、そのため所望のアミドが高い収率及び純度で得られる。
それゆえ、本発明は、次式1
Figure 2006298918
[式中、R2は、2〜600個のアルコキシ基を含む有機基であり、そしてR3は、水素または炭素原子数1〜400の有機基である]
で表されるポリエーテルアミンを(メタ)アクリル酸と混合し、そして得られた混合物にマイクロ波を照射することによって、(メタ)アクリル酸のアミドを製造する方法を提供する。
2は、2〜600個のアルコキシ基を含む、本発明においては、アルコキシ基とは、式−(AO)−(式中、Aは、C2〜C4のアルキレン基である)で表される単位を意味するものと解される。それゆえ、2〜600個のアルコキシ基は、式−(AO)n−(nは2〜600である)で表される構造単位を意味する。
(A−O)nで表されるアルコキシ鎖においては、Aは好ましくはエチレン基またはプロピレン基、特にエチレン基である。アルコキシ単位の総数は好ましくは5〜300、特に8〜200である。アルコキシ鎖は、異なるアルコキシ単位、好ましくはエトキシ単位とプロポキシ単位との交互ブロックを有するブロックポリマー鎖であることができる。これはまた、ランダムな順列の各アルコキシ単位を有する鎖であるか、またはホモポリマーであることもできる。
好ましい態様の一つでは、−(A-O)n−は、次式2
Figure 2006298918
[式中、
aは0〜300、好ましくは0〜80であり、
bは3〜300、好ましくは3〜200であり、
cは0〜300、好ましくは0〜80である]
で表されるアルコキシ鎖である。
3は、水素、または炭素原子数1〜400の有機基である。R3は、炭素及び水素の他に、酸素、窒素、リンまたは硫黄などの異種原子を含むこともできる。
好ましい態様の一つでは、R3は、水素、炭素原子数1〜50のアルキル基、炭素原子数2〜50のアルケニル基、炭素原子数6〜50のアリール基、または炭素原子数7〜50のアルキルアリール基である。
更に別の好ましい態様の一つでは、R3は、R2と同じ定義である。
更に別の好ましい態様の一つでは、R3は、アミノ基を含む。この場合、R3は好ましくは次式3に相当する。
Figure 2006298918
上記式中、R4は、炭素原子数1〜50の二価の炭化水素基であることができ、そしてR5及びR6は、それぞれ、水素であるか、または炭素原子数1〜50の一価の炭化水素基であることができ、ここでR4、R5及びR6のそれぞれは、1〜200個のアルコキシ基を含むことができ、また酸素、窒素、リンまたは硫黄などの異種原子を含むこともでき(基本的にR3と同様)、そしてmは1〜10である。
本発明の方法においてモノアミンから得られる生成物は次式4に相当する。
Figure 2006298918
式中、R2及びR3はそれぞれ上に定義した通りであり、そしてR1は水素またはメチルである。
ポリエーテルアミンが次式5
Figure 2006298918
で表されるジアミンである場合には、本発明の方法で得られる生成物は、次式6に相当する。
Figure 2006298918
これらに相応して、三官能性アミン、四官能性アミンまたは五官能性アミンからトリ(メタ)アクリルアミド、テトラ(メタ)アクリルアミドまたはペンタ(メタ)アクリルアミドを製造することができる。これは、例えば、次式7の構造を与える。
Figure 2006298918
式中、k1、k2、k3及びk4は、それぞれ、合計で600までの数となる整数である。
更に別の好ましい態様では、上記式(1)のアミンは、次式8のポリアミンである。
Figure 2006298918
式中、R7は、炭素原子数2〜400の価数nの有機基であり、そして酸素、窒素、リンまたは硫黄などの異種原子を含んでいてもよく、R8は、R3と同様の基であり、そしてnは2〜20の整数である。
7がアルコキシル化されたグリセロールである場合には、本発明の方法の生成物は、例えば、以下の構造を有することができる。
Figure 2006298918
式中、指数knは、合計で600までの数となる整数である。
使用されるポリエーテルアミンは、分枝状、非分枝状もしくは環状で、飽和または不飽和であることができる単官能性アミンまたは多官能性アミンであることができる。このようなアミンは、例えば次に挙げるものである。
− 単官能性アミン、例えば
アルキルポリアルキレングリコールアミン、例えばメチルトリエチレングリコールアミン、ビス(メチルトリエチレングリコール)アミン、ブチルトリエチレングリコールアミン、ラウリルポリプロピレングリコールアミン、メチルトリプロピレングリコールアミン、フェノールポリプロピレングリコールアミン、イソトリデシルポリプロピレングリコールアミン、ビス(メチルトリプロピレングリコール)アミン、N−メチルメチルポリプロピレングリコールアミン、メチルポリプロピレングリコールアミン、ビス(メチルポリプロピレングリコール)アミン、またはエチレングリコール及びプロピレングリコール単位をランダムもしくはブロック状の分布で有するメチルポリアルキレングリコールアミン、
− 二官能性アミン、例えば
トリエチレングリコールジアミン、トリプロピレングリコールジアミン、ポリエチレングリコールジアミン類、ポリプロピレングリコールジアミン、エチレングリコール及びプロピレングリコール単位をランダムもしくはブロック状の分布で有するポリアルキレングリコールジアミン、ブタンジオールポリアルキレングリコールジアミン、レソルシノールポリアルキレングリコールジアミン、
− 三官能性アミン、例えば
エチレングリコール及びプロピレングリコール単位をランダムもしくはブロック状の分布で有するグリセロールポリアルキレングリコールトリアミン、ビス(トリエチレングリコールアミン)アミン、ビス(ポリアルキレングリコールアミン)アミン、
− 四官能性アミン、例えば
エチレングリコール及びプロピレングリコール単位をランダムもしくはブロック状の分布で有するペンタエリトリトールポリアルキレングリコール、N,N’−ビス(ポリプロピレングリコールアミン)ポリアルキレングリコールジアミン。
アミン:(メタ)アクリル酸のモル比は、好ましくは、1:0.2〜15の範囲、特に1:0.8〜15の範囲である。
アミド化反応の間の重合を防止するために、従来技術において既知の安定化剤を使用することができる。典型的な安定化剤は、N−オキシル類、例えば4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−オキシルピペリジン、4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンN−オキシル、フェノール類及びナフトール類、例えばヒドロキノン、ナフトキノン、p−アミノフェノール、p−ニトロソフェノール、2−tert−ブチルフェノール、4−tert−ブチルフェノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェノール、2−メチル−4−tert−ブチルフェノール、4−メチル−2,3−ジ−tert−ブチルフェノール、Ionol(アイオノール)K 65(R)、p−メトキシフェノール、ブチルヒドロキシアニソールまたは4−アミン類、例えばN,N−ジフェニルアミン、フェニレンジアミン類、例えばN,N’−ジアルキル−パラ−フェニレンジアミン類(アルキル基は同一かまたは異なるものであることができる)、ヒドロキシルアミン類、例えばN,N−ジエチルヒドロキシルアミン、リン化合物、例えばトリフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィットもしくはトリエチルホスフィット、または硫黄化合物、例えば二酸化硫黄、ジフェニルスルフィド、フェノチアジンもしくは5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニルスルフィド、並びにIrganox(R)(イルガノックス)群、Cupferron(R)(クペロン)群、及び銅塩である。
これらの化合物はそれぞれ単独でまたは混合物として使用することができる。その量は、使用するアミンを基準にして10ppm〜5重量%、通常50ppm〜3重量%である。反応は、不活性ガス雰囲気(例えば窒素、アルゴン、ヘリウム)中で、または場合により空気もしくは含酸素ガス混合物を加えて、行うことができる。
アミド化は触媒無しでまたは触媒を使用して行うことができる。従来技術において既知の触媒を使用することができる。典型的な触媒は、硫酸、亜硫酸、二硫酸、ポリ硫酸、三酸化硫黄、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、C1〜C30アルキルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、C1〜C30アルコールの硫酸モノエステル、例えばドデシルスルフェート、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ポリリン酸、C1〜C30アルコールのリン酸エステル、塩酸、過塩素酸、酸性イオン交換体、ヘテロポリ酸、固形超強酸(固形スーパーアシッド)、並びにこれらの酸の塩、ルイス酸、例えば三塩化ホウ素、硫酸アルミニウム及び三塩化鉄である。
触媒は、場合により、反応混合物全体を基準にして、好ましくは0.01〜10重量%、特に0.05〜5重量%の量で使用される。
アミド化は、40〜250℃の温度で行うことができる。好ましくは、80〜210℃の範囲内で行われる。アミド化は、好ましくは、過剰の(メタ)アクリル酸を用いて行われる。好ましくは、1mbar〜10barの圧力範囲で行われる。
アミド化は、連続式にまたはバッチ式に行うことができる。
アミド化は、好ましくは溶剤を用いずに行われる。しかし、溶剤を使用することも可能である。
マイクロ波を発生させるためには、工業的に慣用の方法及び装置を使用することができる。典型的には、マイクロ波の周波数は300MHz〜300GHz(これは、1m〜1mmの波長に相当する)の範囲である。典型的には、850〜950MHzまたは2300〜2600MHzの範囲の周波数が使用される。なぜならば、これらの周波数は、通信目的には使用されないからである。マイクロ波は、既知の方法によって反応媒体に伝送することができる。例えば、マルチモード装置及びモノモード装置の双方とも使用することができる。
例1〜5には、CEM社の“ディスカバー(discover)”マイクロ波発生器を使用した。例6〜8には、MLS社の“MLS−ETHOSplus”マイクロ波装置を使用した。
比較例1には、慣用の油浴を熱源として使用した。
例1
750g/モルの平均分子量を有するメチルポリアルキレングリコールアミン(エチレングリコール/プロピレングリコール混合物)1g、及びメタクリル酸0.34gを、攪拌棒を備えた圧力容器中に仕込んだ。この圧力容器を密閉し、そして最大温度が約210℃であるように攪拌及び空気冷却しながら、反応混合物を290Wで10分間照射した。1H NMR分光分析による積分により、98%を超える転化率が測定された。
例2
1250g/モルの平均分子量を有するメチルポリアルキレングリコールアミン(エチレングリコール/プロピレングリコール混合物)1g、及びメタクリル酸0.4gを、攪拌棒を備えた圧力容器中に仕込んだ。この圧力容器を密閉し、そして最大温度が約170℃であるように攪拌及び空気冷却しながら、反応混合物を290Wで10分間照射した。1H NMR分光分析による積分により、98%を超える転化率が測定された。
例3
2000g/モルの平均分子量を有するメチルポリアルキレングリコールアミン(エチレングリコール/プロピレングリコール混合物)1g、及びメタクリル酸0.2gを、攪拌棒を備えた圧力容器中に仕込んだ。この圧力容器を密閉し、そして最大温度が約160℃であるように攪拌及び空気冷却しながら、反応混合物を290Wで10分間照射した。1H NMR分光分析による積分により、98%を超える転化率が測定された。
例4
2500g/モルの平均分子量を有するグリセロールに基づくポリアルキレングリコールトリアミン(エチレングリコール/プロピレングリコール混合物)1g、及びメタクリル酸0.6gを、攪拌棒を備えた圧力容器中に仕込んだ。この圧力容器を密閉し、そして最大温度が約180℃であるように攪拌及び空気冷却しながら、反応混合物を290℃で10分間照射した。1H NMR分光分析による積分により、98%を超える転化率が測定された。
例5
1000g/モルの平均分子量を有するメチルポリアルキレングリコールアミン(エチレングリコール/プロピレングリコール混合物)20g、及びメタクリル酸10.4gを、攪拌棒を備えた圧力容器中に仕込んだ。この圧力容器を密閉し、そして最大温度が200℃を超えないように攪拌及び空気冷却しながら、反応混合物を300Wで40分間照射した。反応終了後、精製するために、得られた反応溶液をジクロロメタン50ml中に入れた。これを、1規定のHCl溶液50mlで一度抽出した。生じた有機相を、低温飽和NaHCO3溶液50mlで二度洗浄し、次いで水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶剤をロータリーエバポレーターで除去した。得られた生成物を、赤外線(IR)及び核磁気共鳴(NMR)分光分析並びに質量分析(MALDI−TOF)によって特徴付けした。収率は85%であった。
例6
2000g/モルの平均分子量を有するメチルポリアルキレングリコールアミン(エチレングリコール/プロピレングリコール混合物)20g、フェノチアジン8mg、パラメトキシフェノール8mg、及びメタクリル酸4.3gを、攪拌棒を備えたポリテトラフルオロエチレン製の圧力容器に仕込んだ。この圧力容器を密閉し、そしてこの反応混合物を攪拌しながら6時間照射した。その間、放射線の出力は、内部温度が200℃であるように調節した。
1H NMR分光分析による積分により、90%を超える転化率が測定された。
例7
1500g/モルの平均分子量を有するポリアルキレングリコールジアミン(エチレングリコール/プロピレングリコール混合物)25g、フェノチアジン7mg、パラメトキシフェノール7mg、及びメタクリル酸11.5gを、攪拌棒を備えたポリテトラフルオロエチレン製圧力容器に仕込んだ。この圧力容器を密閉し、そしてこの反応混合物を攪拌しながら6時間照射した。この間、放射線の出力は、内部温度が200℃であるように調節した。
1H NMR分光分析による積分により、92%を超える転化率が測定された。
例8
2300g/モルの平均分子量を有するレソルシノールに基づくポリアルキレングリコールジアミン(エチレングリコール/プロピレングリコール混合物)30g、フェノチアジン10mg、パラメトキシフェノール10mg、及びメタクリル酸11.2gを、攪拌棒を備えたポリテトラフルオロエチレン製圧力容器中に装入した。この圧力容器を密閉し、そして反応混合物を攪拌しながら6時間照射した。この間、放射線の出力は、内部温度が200℃であるように調節した。
1H NMR分光分析による積分により、90%を超える転化率が測定された。
比較例1(加熱)
2000g/モルの平均分子量を有するメチルポリアルキレングリコールアミン(エチレングリコール/プロピレングリコール混合物)20g、フェノチアジン8mg、パラメトキシフェノール8mg、及びメタクリル酸4.3gを、攪拌棒を備えたガラス製圧力容器中に仕込んだ。この圧力容器を密閉し、そして反応混合物を攪拌しながら200℃に加熱した。所望の反応温度に到達する前でさえ、反応混合物の望ましくない重合が始まった。

Claims (8)

  1. 次式1
    Figure 2006298918
    [式中、R2は、2〜600個のアルコキシ基を含む有機基であり、そしてR3は、水素、または炭素原子数1〜400の有機基である]
    で表されるポリエーテルアミンと(メタ)アクリル酸とを混合し、そして得られた混合物にマイクロ波を照射することによって、(メタ)アクリル酸のアミドを製造する方法。
  2. 3が、水素、炭素原子数1〜50のアルキル基、炭素原子数2〜50のアルケニル基、炭素原子数6〜50のアリール基、または炭素原子数7〜50のアルキルアリール基である、請求項1の方法。
  3. 3が、R2と同じ定義である、請求項1または2の方法。
  4. 3が、アミノ基を含む、請求項1〜3のいずれか一つの方法。
  5. 3が、次式3
    Figure 2006298918
    [式中、R4は、炭素原子数1〜50の二価の炭化水素基であり、そしてR5及びR6は、それぞれ、水素または炭素原子数1〜50の一価の炭化水素基であり、ここでR4、R5及びR6は、それぞれ、1〜200個のアルコキシ基を含むことができ、そしてmは1〜10である]
    に相当する、請求項1〜4のいずれか一つの方法。
  6. 上記式(1)のアミンが、次式8
    Figure 2006298918
    [式中、R7は、炭素原子数2〜400の価数nの有機基であり、R8は、R3と同様の基であり、そしてnは2〜20の整数である]
    で表されるポリアミンである、請求項1〜5のいずれか一つの方法。
  7. アミン:(メタ)アクリル酸のモル比が1:0.2〜15である、請求項1〜6のいずれか一つの方法。
  8. アミド化を、40〜250℃の温度で行う、請求項1〜7のいずれか一つの方法。
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