JP2006295570A - 高安定圧電発振器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 圧電振動子12、及び発振回路部品13を備えた発振回路ユニット15と、発振回路ユニットを収容するインナーオーブン15と、インナーオーブンを収容するアウターオーブン20と、アウターオーブンを覆うための外側金属ケース30とを備え、外側金属ケースの内外の気密性を確保したものにおいて、アウターオーブンを構成しているアウター下ケース部材20aとアウター上ケース部材20bとの接合部、又は、インナーオーブンを構成しているインナー下ケース部材15aとインナー上ケース部材15bとの接合部のうちの少なくとも一方を、封止材40により封止した。
【選択図】 図1
Description
従来型のOCXOについて、図7に示す。このOCXOは、上下のプリント基板(回路実装基板)101、102と、上プリント基板101にリード端子103aを接続すると共に恒温槽104内に収容された水晶振動子103と、恒温槽104に取付けた感温素子105と、下プリント基板102に搭載された温度制御回路部品106と、上プリント基板101に搭載された発振回路部品107と、上下プリント基板101、102間を貫通して電気的機械的に接続するピン108と、これらを包囲する外側ケーシング110と、を備えている。外側ケーシング110は、底板を構成する下ケース111と、上記各構成要素を含む下ケース111上の空間を包囲する上ケース112と、を有している。ピン108の下端部は下ケース111を貫通して下方へ突出することにより、図示しないマザーボード側へこの発振器を搭載する際の接続手段となる。
恒温槽104は、周囲温度変化に対し槽内を一定温度に保つように感温素子105と温度制御回路106により制御されることにより、内部の水晶振動子103を一定温度とする。恒温槽104を組み付けた上下のプリント基板101、102はピン108によって電気的機械的に接続固定された状態で、ピン108を介して下ケース111により支持される。下ケース111には上ケース112が被せられ、シールド効果や、恒温槽からの放熱を防ぐ効果を発揮する。以上のように構成されたOCXOの周囲温度変化における周波数安定度(周波数温度特性)は、10-8程度の安定度を得ることが可能である。
前記OCXOよりも高安定な発振出力を得る発振器として、例えば実開昭60−142536号公報には、水晶振動子、及び発振回路を魔法瓶からなる断熱ケースに収容することで、恒温槽の熱容量を大きくしてより高い温度安定度を得るようにした発振器が開示されている。また、特開昭62−003527号公報には、インナーオーブンとアウターオーブンから構成された二重恒温槽を用いることにより、より高い温度安定度を得るようにした発振器が開示されている。また、特開2003−309432号には、内部に圧電振動子と発振回路部品を収容した恒温槽を金属ケース内に配置した高安定圧電発振器が開示されている。
この高安定圧電発振器は、圧電振動子112、及び発振回路部品113を備えた発振回路ユニット111と、発振回路ユニット111を収容するインナーオーブン(インナー下ケース部材115a、インナー上ケース部材115b)115と、インナーオーブン115を収容するアウターオーブン(アウター下ケース部材120a、アウター上ケース部材120b)120と、これらを支持するベースプリント基板125と、アウターオーブン120及びベースプリント基板125を覆うための外側金属ケース(下金属ケース部材130a及び上金属ケース部材130b)130とを備えている。インナーオーブン115内にはインナープリント基板116が配置され、圧電振動子112、発振回路部品113を支持している。アウターオーブン120内にはアウタープリント基板121が配置され、インナーオーブン115、ヒータ122、ヒータ122の温度制御回路部品を支持している。ベースプリント基板125はヒータ126と、ヒータ126の温度制御回路部品を支持している。
このため、外側金属ケース130の接合部131の微小な隙間から内部に外気が侵入し易かった。外側金属ケース130内に侵入した外気中の水蒸気がガラスエポキシ等から成るベースプリント基板125によって吸収されると、ベースプリント基板は、膨張、反り等の変形を起こすため、ベースプリント基板の変形による応力によって搭載されたヒータ126用の温度制御回路部品に負荷が加わりその常数が変動し易くなる。具体的には、基板上の配線パターンが変形して浮遊容量が変化したり、発振回路を構成するコンデンサ等の電子部品に応力が加わって素子値が変化することがあった。
また、アウターオーブン120、インナーオーブン115も各接合部が未封止状態にあるため、各オーブン内に水蒸気を含んだ外気が侵入することによって内部のプリント基板121、116に対して同様の変形をもたらし、その結果各プリント基板上に搭載したヒータの温度制御用の回路部品や、圧電発振器112自体に負荷を及ぼす。この結果、この発振器により出力される周波数に変動が発生し、信頼性が低下する。10-8〜10-9オーダーの周波数安定度を要求される高安定圧電発振器にあってはこの程度の周波数変動も致命的となることが多かった。特に最近では、周波数安定度として、更に高度な10-10オーダーが求められるようになってきている。
このような周波数安定度についての高度な要請を満たすために、これまで外側金属ケース130の接合部131をロウ付けや樹脂封止によって気密封止する対策が採られてきた。理論的には、図8に示した如く、恒温槽(オーブン)を二重構造にすると共に、外側金属ケースを封止することによって、10-10オーダーの周波数安定度を実現できる筈であるが、実際には周波数が安定せず、10-9オーダー程度の安定度しか確保できなかった。即ち、二重恒温槽を用いた高安定圧電発振器によれば、10-10オーダーの周波数安定度を得ることができ、高安定な発振出力を得るには最適な構造と考えられるが、非常に高安定な出力であるが故に、僅かな外気の侵入による影響、製造上の僅かな組立バラツキ、部品レベルでの特性バラツキなどが大きく影響するため、周波数−温度特性等にバラツキを持つという問題点があった。
このような不具合が生じる原因を本発明者が究明したところ、外気温度の変化に応じて発振周波数が変動する現象と、外側金属ケースの接合部を気密封止しない場合の方が周波数変動が少なくなる現象を発見した。このことより、外側金属ケースの接合部を封止した場合に、ケース内に封入された空気が外気温度の変化によって膨張、収縮を起こすことが周波数不安定化の原因であることを推測することができる。更に、このことより、二重恒温槽を用いた高安定圧電発振器において、理論的には実現可能な10-10オーダーの周波数安定度を実現することができない原因が、外側金属ケースの接合部を気密封止したことにあることが判明した。しかし、外側金属ケースの接合部を気密封止しないことにより発生する不具合を甘受することはできないため、上記接合部を気密封止しながらも外気温度の変化に影響されずに10-10オーダーの周波数安定度を実現することができる高安定圧電発振器の開発が待望されていた。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、二重恒温槽を用いた高安定圧電発振器において、外側金属ケースの接合部を気密封止しながらも、外気温度の変化に影響されずに10-10オーダーの周波数安定度を実現することができる高安定圧電発振器を提供することを目的としている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記アウターオーブンを構成しているアウター下ケース部材とアウター上ケース部材との接合部、又は、前記インナーオーブンを構成しているインナー下ケース部材とインナー上ケース部材との接合部のうちの少なくとも一方を、エポキシ樹脂、又は半田を封止材として気密封止したことを特徴とする。
請求項3の発明は、圧電振動子、及び発振回路部品を備えた発振回路ユニットと、前記発振回路ユニットを収容するインナーオーブンと、前記インナーオーブンを収容するアウターオーブンと、前記アウターオーブンを覆うための外側金属ケースとを備えたものにおいて、前記アウターオーブンを構成する金属材料として、前記インナーオーブンを構成する金属材料よりも熱伝導の良好な材料を使用したことを特徴とする。
請求項4の発明は、圧電振動子、及び発振回路部品を備えた発振回路ユニットと、前記発振回路ユニットを収容するインナーオーブンと、前記インナーオーブンを収容するアウターオーブンと、前記アウターオーブンを覆うための外側金属ケースとを備えたものにおいて、前記アウターオーブンを薄肉の金属材料にて構成してその熱容量を小さくし、前記インナーオーブンを厚肉の金属材料にてブロック状に構成して熱容量を大きくしたことを特徴とする。
これに対して本発明においては、二重恒温槽を用いた高安定圧電発振器において、アウターオーブンを構成しているアウター下ケース部材とアウター上ケース部材との接合部、又は、インナーオーブンを構成しているインナー下ケース部材とインナー上ケース部材との接合部のうちの少なくとも一方を、封止材により封止するようにしたので、外側金属ケースの接合部を気密封止しながらも、外気温度の変化に影響されずに10-10オーダーの周波数安定度を実現することができる。
次に、二重恒温槽を用いた場合には、恒温槽の熱容量を大きくして周波数の高安定化を図っているため温度に対する高い安定度を得ることができるメリットがある一方で、周波数-立ち上がり特性が悪化するというデメリットがあった。これに対して本発明においては、アウターオーブンを構成する金属材料として、インナーオーブンを構成する金属材料よりも熱伝導の良好な材料を使用したので、周波数-立ち上がり特性を向上させることができる。
また、アウターオーブンを薄肉の金属材料にて構成してその熱容量を小さくし、インナーオーブンを厚肉の金属材料にてブロック状に構成して熱容量を大きくしたので、同様に周波数-立ち上がり特性を向上させることができる。
図1(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る高安定圧電発振器の構成を示す縦断面図、及び外側金属ケースを縦切断した断面図である。
この二重恒温槽を用いた高安定圧電発振器は、圧電振動子12、及び発振回路部品13を備えた発振回路ユニット11と、発振回路ユニット11を収容するインナーオーブン(インナー下ケース部材15a、インナー上ケース部材15b)15と、インナーオーブン15を収容するアウターオーブン(アウター下ケース部材20a、アウター上ケース部材20b)20と、これらを支持するベースプリント基板25と、アウターオーブン20及びベースプリント基板25を覆うための外側金属ケース(下金属ケース部材30a及び上金属ケース部材30b)30と、を備えている。インナーオーブン15内にはインナープリント基板16が配置され、圧電振動子12、発振回路部品13を支持している。アウターオーブン20内にはアウタープリント基板21が配置され、インナーオーブン15、ヒータ22、ヒータ22の温度制御回路部品を支持している。ベースプリント基板25は、アウターオーブン20と、ヒータ26と、ヒータ26の温度制御回路部品を支持している。インナープリント基板16とアウタープリント基板21との間は接続ピンP1により電気的機械的に接続され、アウタープリント基板21とベースプリント基板25との間は接続ピンP2により電気的機械的に接続されている。更に、ベースプリント基板25に上部を固定されたピンP3は、下金属ケース部材30aに設けた穴を絶縁材を介して貫通して外部に突出しており、接続ピンP3の下端部を図示しないマザープリント基板に設けたスルーホール等に挿通し半田接続することにより、この高安定圧電発振器はマザープリント基板上に搭載される。
外側金属ケース30を構成する下金属ケース部材30a及び上金属ケース部材30bの接合部31は、その全周に亘って樹脂(例えば、エポキシ樹脂)、あるいは半田等の封止材40により気密封止される。この例では、上金属ケース部材30bの裾部の内側に下金属ケース部材30aが入り込むことにより接合部31を形成しているため、封止材40を塗布する際には、発振器全体を逆さ向きにした状態で接合部31の隙間内に流動性を有した封止材40が充填され、且つ接合部31の外側面にも所要の上下範囲に亘って付着するように封止材40を塗布する。
本実施形態では、このようにアウターオーブン20を構成しているアウター下ケース部材20aとアウター上ケース部材20bとの接合部23をその全周に亘って封止材41により気密封止したことにより、上下のケース部材20a、20b間の組立バラツキを抑えるとともに、アウターオーブン20の熱伝導特性を均一化することができる。つまり、上下のケース部材20a、20b間の組立バラツキは、接合部23の隙間の間隔、幅等にバラツキをもたらし、個々の発振器におけるアウターオーブン20の熱伝導特性にバラツキをもたらすが、隙間に封止材を充填することにより、仮にケース部材間にバラツキが存在したとしても、アウターオーブン全体としての熱伝導特性を均一化することができる。このことによって、周波数−温度特性を大幅に改善することが可能となった。
また、二重恒温槽を用いた高安定圧電発振器において外側金属ケースの接合部31を気密封止したことにより、外気温度の変化に伴い、外側金属ケース30とアウターオーブン20との間の空気が膨張・収縮しても、アウターオーブン20が密閉され、内部温度が一定に保たれるので、膨張・収縮の影響をほとんど受けることがなくなり、10-10オーダーの周波数安定度を実現することができた。
次に、図3は、アウターオーブン20の接合部23を全周に亘ってエポキシ樹脂41で封止した後の周波数−温度特性を示しており、図2の結果を示した同一サンプルに対して同一の測定を行ったものである。図3(a)(DUT No.013)の結果では、エポキシ樹脂封止前後においてほぼ同様の特性が得られているのに対し、図3(b)(DUT No.011)の結果から、エポキシ樹脂にて封止した後、周波数−温度特性が大幅に改善していることが明かとなる。
以上のことから、本発明に係る封止構造により高安定圧電発振器(高安定水晶発振器)の周波数−温度特性を改善することが可能であるとともに、歩留向上に対しても非常に有効であることが判る。
なお、使用する封止材としては、樹脂であってもよいし、半田であってもよい。
本実施形態にかかる二重恒温槽を用いた高安定圧電発振器の特徴的な構成は、外側金属ケース30の接合部31を封止材40を用いて気密封止することにより外側金属ケースの内外の気密性を確保したことに加えて、インナーオーブン15を構成するインナー下ケース部材15aとインナー上ケース部材15bとの接合部17をその全周に亘って樹脂(例えば、エポキシ樹脂)、あるいは半田等の封止材42により気密封止した点にある。封止材42の塗布作業は、アウターオーブン20、特に上アウター上ケース部材20bを組み付ける前の段階で実施され、接合部17の隙間内に封止材42を必要十分な量だけ充填させ、且つ接合部17の外側面にも所要の上下範囲に亘って付着するように封止材42を塗布する。封止材42として、エポキシ樹脂、半田などを用いることができる。
また、二重恒温槽を用いた高安定圧電発振器において外側金属ケースの接合部31を気密封止しながらも、外気温度の変化に影響されずに10-10オーダーの周波数安定度を実現することができた。
なお、第2の実施形態に係る高安定水晶発振器におけるインナーオーブン15の接合部17の全周を封止材42により封止する前と後の周波数−温度特性については、図2、図3に示した第1の実施形態の実験データがほぼ当てはまる。
なお、第1、第2の実施形態では夫々アウターオーブンの接合部、又はインナーオーブンの接合部を封止材により封止した例を示したが、両オーブンの接合部を共に封止するようにしてもよい。
そこで本発明の第3の実施形態では、二重恒温槽を備えた高安定圧電発振器において、周波数-立ち上がり特性を向上させるための新規構成を提案する。なお、第3の実施形態では、各接合部31、23、17を気密封止する封止材40、41、42の有無と無関係に周波数-立ち上がり特性向上効果を発揮させることができるが、説明の便宜上、第1の実施形態に関する図1(a)(b)を参照しつつ説明する。
本実施形態の特徴的な構成は、内部に圧電振動子12を収容したインナーオーブン15と、内部にインナーオーブン15を収容するアウターオーブン20を備えた二重恒温槽を備えた高安定圧電発振器において、インナーオーブン15を構成する金属材料とアウターオーブン20を構成する金属材料を熱伝導率の異なる材料とし、アウターオーブン20を構成する金属材料の熱伝導率をより大きく設定した点にある。具体的には例えばインナーオーブン15をアルミニウムとし、アウターオーブン20を銅とする。
あるいは、両オーブン15、20を同一金属材料から構成しつつ、アウターオーブン15の熱容量を小さく構成することによって同様の効果を得るようにしてもよい。具体的には、アウターオーブンを薄肉の金属材料にて構成し、インナーオーブンを厚肉の金属材料にてブロック状に構成することにより熱容量の違いを得ることができる。
本実施形態では、インナーオーブン15として熱容量の大きい金属ブロックを用い、アウターオーブン20として熱容量の小さい薄肉金属ケースを用いている。具体的には、例えばインナーオーブン15として厚肉のアルミニウムによるブロック状の熱筒を用いる一方で、アウターオーブン20として銅薄板によるケース状の熱筒を用いる。
この実施形態に係るインナーオーブン15は、上面に凹所を有した下ブロック18aと、この下ブロック18aに被せることにより凹所内を密閉する上ブロック18bとから構成される。インナープリント基板16は下ブロック18aの上面によって支持されると共に、インナープリント基板16の下面に支持された圧電振動子12、及び回路部品は凹所内に配置された状態で上ブロック18bにより封止される。
外側金属ケース30の接合部31については封止材により封止してもよいししなくてもよい。また、アウターオーブン20の接合部23についても同様である。
また、アウターオーブン20として、熱伝導率の高い金属を使用し、熱容量が比較的小さいケース構造としたため、アウターオーブン内の温度を短時間に安定化することができる。従って、インナーオーブン15としてアルミブロック等のように熱容量が比較的大きい構造体を用いたとしても、アウターオーブン内に収容されているインナーオーブン、更にはインナーオーブン内に収容されている発振回路ユニットの温度についても短時間で安定化させることができる。
以上のことから、周波数安定度を悪化させずに、早い周波数立ち上がり特性を実現できることが理解される。
次に、図6は図5の実施形態に係る高安定圧電発振器と、アルミブロックによる恒温槽を用いた発振器との周波数-立ち上がり特性の比較結果を示す図であり、電源投入後の経過時間を横軸とし、経過時間に対する周波数変化を随時プロットした結果を示している。この図からも明らかなように本発明の二重恒温槽を用いた高安定圧電発振器の方が周波数-立ち上がり特性が優れている。
Claims (4)
- 圧電振動子、及び発振回路部品を備えた発振回路ユニットと、前記発振回路ユニットを収容するインナーオーブンと、前記インナーオーブンを収容するアウターオーブンと、前記アウターオーブンを覆うための外側金属ケースとを備え、該外側金属ケースの内外の気密性を確保したものにおいて、
前記アウターオーブン、又は、前記インナーオーブンのうちの少なくとも一方を、気密封止したことを特徹とする高安定圧電発振器。 - 前記アウターオーブンを構成しているアウター下ケース部材とアウター上ケース部材との接合部、又は、前記インナーオーブンを構成しているインナー下ケース部材とインナー上ケース部材との接合部のうちの少なくとも一方を、エポキシ樹脂、又は半田を封止材として気密封止したことを特徴とする請求項1に記載の高安定圧電発振器。
- 圧電振動子、及び発振回路部品を備えた発振回路ユニットと、前記発振回路ユニットを収容するインナーオーブンと、前記インナーオーブンを収容するアウターオーブンと、前記アウターオーブンを覆うための外側金属ケースとを備えたものにおいて、
前記アウターオーブンを構成する金属材料として、前記インナーオーブンを構成する金属材料よりも熱伝導の良好な材料を使用したことを特徴とする高安定圧電発振器。 - 圧電振動子、及び発振回路部品を備えた発振回路ユニットと、前記発振回路ユニットを収容するインナーオーブンと、前記インナーオーブンを収容するアウターオーブンと、前記アウターオーブンを覆うための外側金属ケースとを備えたものにおいて、
前記アウターオーブンを薄肉の金属材料にて構成してその熱容量を小さくし、前記インナーオーブンを厚肉の金属材料にてブロック状に構成して熱容量を大きくしたことを特徴とする高安定圧電発振器。
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