JP2016225738A - 発振装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発振装置1Aは、振動子10、20に接続された発振回路1、2と、振動子10、20を加熱するためのヒーター回路50と、を備え、第1の容器41内に設けられた第1の基板31には、振動子10、20、発振回路1、2、温度検出部63、ヒーター回路50が設けられる。この第1の容器41は、第2の容器42の内部空間に、その内壁から浮いた状態で収容され、第1の容器41と第2の容器42との間の空間は、真空雰囲気となっている。
【選択図】図2
Description
ところが、こうした高精度のOCXOであっても、OCXOの周囲の雰囲気の変動(例えば、外気温度、気圧、湿度や気流の変動)が周波数の安定性に影響を及ぼしてしまう場合もある。
第1の容器内に設けられた第1の基板と、
この第1の基板に各々設けられた、振動子、発振回路、前記振動子の配置位置における温度を検出するための温度検出部、この温度検出部の温度検出値により供給電力が制御されるヒーター回路と、
前記第1の容器を、その内部空間に収容すると共にその内壁から浮いた状態で支持部を介して支持する第2の容器と、を備え、
前記第1の容器と第2の容器との間の空間は、真空雰囲気であることを特徴とする。
(a)前記第1の基板は、支持部材により、前記第1の容器の内壁から浮いた状態で支持されていること。
(b)前記第1の容器の内部の空間は、真空雰囲気であること。または、前記第1の容器の内部の空間は、不活性ガス雰囲気であること。
(c)前記第1の容器は、前記支持部に支持された第2の基板上に支持されていること。
発振装置1Aには、第1の水晶振動子10、第2の水晶振動子20と、これらの水晶振動子を発振させる第1の発振回路1、第2の発振回路2とが含まれる。第1の発振回路1、第2の発振回路2は、例えばコルピッツ型の発振回路により構成される。
ここで、既述の第1の発振回路1、第2の発振回路2、DSPブロック5、PLL回路部200、レジスタ7、及び分周器203は例えば一つの集積回路部(LSI)300内に形成されている。
第1の発振回路1からの周波数信号f1は、PLL回路部200内に設けられている後述のVCXO(Voltage Controlled Xtal Oscillator、電圧制御発振器)から得られた周波数信号との位相比較が行われる基準周波数信号を得るために用いられる。さらに周波数信号f1は、その配置位置における水晶振動子10、20の温度を検出する目的にも用いられる。一方で、第2の発振回路2からの周波数信号f2は、配置位置における水晶振動子10、20の温度検出の目的のみに用いられる。
なお、電源60から供給される電力は、既述のLSI300などにも供給され、当該電力は、LDO(低電圧ドロップアウトレギュレータ)などからなる電圧安定化回路6によって安定化されている。
図2、図3は発振装置1A全体を各々別方向から見た縦断側面図であり、図4は発振装置1Aの内部に配置された第1の基板31を上面側、及び下面側から見た平面図である。これらの図を用いて発振装置1Aの立体的な構成について説明する。
なお、図1に示した各水晶振動子10、20、201は、振動子カバー内に収容された水晶振動片(例えば第1の水晶振動子10の例につき、図5の水晶振動片10a)に対応するが、説明の便宜上、図2〜図4においては、各振動子カバー及び水晶振動片を含む電子部品全体に水晶振動子10、20、201の符号を付してある。
第1の水晶振動子10の水晶振動片10aは、第1の発振回路1から出力される周波数信号f1の周波数に対応する厚さを有し、例えば平面形状が矩形である水晶片101の上下両面に、当該水晶片101を介して互いに対向するように、薄膜状の励振電極102、103を設けた、エネルギー閉込め型の振動子となっている。
また図5(a)に示すように、第1の水晶振動子10の水晶振動片10aを収容した振動子カバー111は、その下面側が第1の基板31に対してはんだ115で固定されている。
詳細には、図4(b)に示すように、最も寸法の大きな第1の水晶振動子10が、第1の基板31の短辺方向中央部、長辺方向の一端側に寄った位置に配置され、寸法が最も小さいVCXO側の水晶振動子201は、第1の水晶振動子10と隣り合って、互いの長辺の向きを揃えるようにして配置されている。
各水晶振動子10、201やヒーター回路50は、例えばリフロー方式により第1の基板31にはんだ付けされている。
また第1の容器41の下面には、前記第1の支持ピン64と電気的に接続された複数本の接続ピン61が、下方側へ向けて伸び出すように設けられている(図2)。
ところが、高度な周波数安定化措置が図られている前記発振装置1Aを実際に製作したとき、外気温度の変化や気流の発生など、周囲の雰囲気の変動に起因して発振装置1Aから出力される周波数信号の安定性が低下してしまう事象が確認された。
例えば図6は、SCカット水晶の周波数温度特性を示し、実線で示した温度範囲がヒーター回路50による概略の温度制御範囲を示している。
そこで発明者は、ヒーター回路50による温度制御以外に、発振装置1Aの周波数温度特性に影響を与える要素について、さらなる検討を行った。その結果、後述の比較例に示すように、第1の容器41の周囲の雰囲気の変動が、依然として周波数信号の安定性に影響を与える一つの要因となっていることが分かった。
即ち図2、図3に示すように、第1の容器41は、当該第1の容器41の下面から下方側へ向けて突出している既述の第1の支持ピン64の下端部に接続された第2の基板32によって支持されている。この第2の基板32は、さらに支持部である複数本の第2の支持ピン62によって支持され、第1の容器41及び第2の基板32が、第2の容器42の内壁から浮いた状態(内壁と接触していない状態)となるように、配置されている。
さらに、第2の基板32上における第1の容器41の周囲には、例えばヒーター回路50を構成するパワートランジスタへの電力供給に用いられる周辺回路83などが設けられている(図3)。
尚上記接続ピン61の一部は、第2の基板32に設けられた電圧安定化回路6や周辺回路83に対しても電気的に接続されている。
真空雰囲気となっている第2の容器42内の圧力は、大気圧雰囲気と比較して真空断熱の効果が得られる圧力であれば特段の限定はないが、例えば1kPa以下、好適には0.1kPa以下の圧力に調節される。
第1の容器41内に気体が封入されている場合には、各水晶振動子10、20、201は、ヒーター回路50からの熱輻射や第1の基板31やはんだ115を介した熱伝導、第1の容器41内の気体を介した熱伝達によって加熱される。また、第1の容器41内が真空雰囲気である場合は、これら水晶振動子10、20、201は、主としてヒーター回路50からの熱輻射や第1の基板31などを介した熱伝導により加熱される。温度検出部53にて検出される温度は、これらの伝熱形態にてヒーター回路50により加熱された水晶振動子10、20の温度である。
なお、ヒーター回路50による温度調節を行いやすくする観点から、各水晶振動子10、20、201において、振動子カバー111内は不活性気体などが封入され、大気圧と同程度の圧力雰囲気となっている。
第2の容器42の有無の特性差を確認するために、第1、第2の容器41、42を備えた発振装置、及び第1の容器41のみを備えた従来構造の発振装置の周波数温度特性を比較した。
A.実験条件
(参考例1、2)第1の容器41と第2の容器42との間の空間に、大気圧と同程度の圧力の窒素が封入されている点を除き、図2〜図5を用いて説明した発振装置1Aと同様の構成を備えた発振装置を2台製作し、周囲の温度を−40℃〜+85℃の範囲で変化させながら、各発振装置から出力される周波数信号の周波数の温度特性を測定した。第1の容器41内は大気圧と同程度の圧力の窒素が封入されており、第1の水晶振動子10の水晶振動片10aには、M−SC(Modified SC)カットの水晶片101を用いた。温度特性の測定にあたっては、第1、第2の水晶振動子10、20の温度設定値が93℃となるようにヒーター回路50にて温度制御を行った。本発振装置の周波数設定値は20MHzである。
(比較例1、2)第2の容器42を備えていない点を除いて参考例1、2と同様の構成の2台の発振装置を製作し、参考例1、2と同様の手法で周波数信号の周波数の温度特性を測定した。
参考例1、2、比較例1、2の結果を図7に示す。図7の横軸は、発振装置の周囲の雰囲気の温度[℃]、縦軸は周波数設定値に対して発振装置から出力された周波数信号の周波数偏差((周波数設定値−出力周波数)/周波数設定値)[ppb]を示している。ここで、参考例1、2と、比較例1、2とを重ねて表示すると、各実験結果の識別が困難となるため、図7には参考例1、2の周波数偏差に+2ppbのオフセット値を加算した結果を示してある。同図中、参考例1、比較例1は、太い実線で示し、参考例2、比較例2は細い実線で示してある。
従って、第1の容器41と第2の容器42との間の空間を真空状態として真空断熱を行うことにより、さらなる周波数特性の向上(周囲の雰囲気の変動に対する周波数の安定性の向上)が可能となることが分かる。
1 第1の発振回路
10 第1の水晶振動子
10a 水晶振動片(水晶振動子)
111 振動子カバー
2 第2の発振回路
20 第2の水晶振動子
200 PLL回路部
201 水晶振動子(VCXO)
31 第1の基板
32 第2の基板
41 第1の容器
42 第2の容器
53 温度検出部
50 ヒーター回路
62 第2の支持ピン
64 第1の支持ピン
Claims (5)
- 振動子に接続された発振回路と、配置位置における前記振動子の温度を予め設定された温度に加熱するためのヒーター回路と、を備えた発振装置において、
第1の容器内に設けられた第1の基板と、
この第1の基板に各々設けられた、振動子、発振回路、前記振動子の配置位置における温度を検出するための温度検出部、この温度検出部の温度検出値により供給電力が制御されるヒーター回路と、
前記第1の容器を、その内部空間に収容すると共にその内壁から浮いた状態で支持部を介して支持する第2の容器と、を備え、
前記第1の容器と第2の容器との間の空間は、真空雰囲気であることを特徴とする発振装置。 - 前記第1の基板は、支持部材により、前記第1の容器の内壁から浮いた状態で支持されていることを特徴とする請求項1に記載の発振装置。
- 前記第1の容器の内部の空間は、真空雰囲気であることを特徴とする請求項1または2に記載の発振装置。
- 前記第1の容器の内部の空間は、不活性ガス雰囲気であることを特徴とする請求項1または2に記載の発振装置。
- 前記第1の容器は、前記支持部に支持された第2の基板上に支持されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の発振装置。
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