JP2006295510A - Fecフレーム符号化装置、fec多重化装置、fec多重分離装置、および光通信装置 - Google Patents

Fecフレーム符号化装置、fec多重化装置、fec多重分離装置、および光通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006295510A
JP2006295510A JP2005112819A JP2005112819A JP2006295510A JP 2006295510 A JP2006295510 A JP 2006295510A JP 2005112819 A JP2005112819 A JP 2005112819A JP 2005112819 A JP2005112819 A JP 2005112819A JP 2006295510 A JP2006295510 A JP 2006295510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fec
parallel
error correction
frame
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005112819A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kubo
和夫 久保
Kazuhide Ouchi
一英 大内
Hideo Yoshida
英夫 吉田
Yoshikuni Miyata
好邦 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005112819A priority Critical patent/JP2006295510A/ja
Publication of JP2006295510A publication Critical patent/JP2006295510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

【課題】伝送速度が上昇し、光伝送特性の劣化量が増加しても誤り訂正性能を向上することができるFECフレーム符号化装置を得ること。
【解決手段】フレーム生成FEC符号化回路124が多重分離回路108,123が生成したn×m並列データに、オーバヘッド情報およびn×m並列データの行方向に第1の誤り訂正符号化を施して得られた第1の冗長データと、オーバヘッド情報、n×m並列データ、および第1の冗長データの行方向に第2の誤り訂正符号化を施して得られた第2の冗長データと、オーバヘッド情報、n×m並列データ、第1の冗長データ、および第2の冗長データの列方向に第3の誤り訂正符号化を施して得られた第3の冗長データを付加したn×(m+i)並列FECフレームを生成する。多重化回路113,114は、n×(m+I)並列FECフレームを多重化して直列FECフレームを生成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、前方誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)を用いた光通信装置に関するものであり、特に、FECによって光信号対雑音比(SNR:Signal Noise Ratio)による誤りビットを訂正して長距離、かつ大容量のデータ転送を実現するFECフレーム符号化装置、FEC多重化装置、FEC多重分離装置、および光通信装置に関するものである。
たとえば、ITU−T勧告G.975には、光伝送システムにおいて、光SNRの劣化を補正するためにFECを用いた技術が開示されている。ITU−T勧告G.975に記載の従来のFEC多重化装置は、第1の多重分離回路と、第2の多重分離回路と、第1の速度変換回路と、オーバヘッド情報挿入回路(以下、OH挿入回路とする)と、リード・ソロモン符号化回路(以下、(RS(255,239)符号化回路とする)と、第1の多重化回路と、第2の多重化回路とを備えている。
また、ITU−T勧告G.975に記載の従来のFEC多重分離装置は、第3の多重分離回路と、第4の多重分離回路と、フレーム同期回路と、リード・ソロモン復号回路(以下、RS(255,239)復号回路とする)と、オーバヘッド情報分離回路(以下、OH分離回路とする)と、第2の速度変換回路と、第3の多重化回路と、第4の多重化回路とを備えている。
つぎに、従来のFEC多重化装置およびFEC多重分離装置の動作を説明する。第1の多重分離回は2.5Gbit/SのSTM−16データを16並列156Mbit/sのデータに多重分離し、さらに、第2の多重分離回路が16並列156Mbit/sのデータを128並列19Mbit/sのデータに多重分離して第1の速度変換回路に出力する。
第1の速度変換回路は128並列19Mbit/sのデータに冗長情報領域を付加して128並列21Mbit/sのデータに変換し、変換した128並列21Mbit/sのデータをOH挿入回路に出力する。
OH挿入回路は光伝送システムの保守や運用に必要な情報、たとえば、FECフレーム同期情報を含むオーバヘッド情報を挿入し、RS(255,239)符号化回路が、オーバヘッド情報が挿入された128並列21Mbit/sのデータに対して誤り訂正符号の演算によって得られた冗長データを冗長情報領域に設定し、冗長データが設定された(誤り訂正符号化が施された)128並列21Mbit/sのデータを第1の多重化回路に出力する。
第1の多重化回路は誤り訂正符号化が施された128並列21Mbit/sのデータを16列167Mbit/sのデータに多重化し、さらに、第2の多重化回路が16列167Mbit/sのデータを多重化して2.66Gbit/sのFECフレームを生成する。第2の多重化回路によって生成されたFECフレームは光伝送路に送信される。
光伝送路を介して受信された2.66Gbit/sのFECフレームは、第3の多重分離回路に入力される。第3の多重分離回路は2.66Gbit/sのFECフレームを16並列167Mbit/sのデータに多重分離し、さらに、第4の多重分離回路が16並列167Mbit/sのデータを128並列21Mbit/sのデータに多重分離してフレーム同期回路に出力する。
フレーム同期回路はオーバヘッド情報に含まれるFECフレーム同期情報に基づいてFECフレームの先頭位置を検出し、検出した先頭位置をRS(255,239)復号回路に通知する。
RS(255,239)復号回路は、フレーム同期回路から通知されたFECフレームの先頭位置を用いてFECフレーム内のデータの誤りを検出し、検出した誤りを訂正した後にOH分離回路に出力する。
OH分離回路はFECフレームからOH情報を分離し、第2の速度変換回路がOH情報が分離されたFECフレームから冗長情報領域を削除して128並列19Mbit/sのデータに変換し、変換した128並列19Mbit/sのデータを第3の多重化回路に出力する。
第3の多重化回路は、128並列19Mbit/sのデータを16並列165Mbit/sのデータに多重化し、さらに、第4の多重化回路が16並列165Mbit/sのデータを2.5Gbit/sのSTM−16のデータに多重化する。
図21は、従来のFEC多重化装置およびFEC多重分離装置が扱うFECフレームの構成を示している。従来のFECフレームは、オーバヘッド情報が設定される1列のOHデータ(オーバヘッド情報領域)およびユーザデータが設定される238列のSTM−16データを用いた誤り訂正符号化の演算によって得られた冗長データが設定される16列のRS(255,239)冗長データ(冗長情報領域)とをそれぞれ有するサブフレーム1〜128で構成され、8サブフレーム単位で誤り訂正符号化が施される。具体的には、サブフレーム1〜8では、OH情報およびSTM−16データに対して誤り訂正符号の演算を実行し、演算結果として得られるRS(255、239)冗長データがR0−0〜R0−15に設定される。サブフレーム1〜128は、第1および第2の多重化回路によって行方向に順次多重化されてFECフレームが生成される。なお、図中のf(fは整数)は、RS(255、239)符号の多重化数を示しており、図19は、f=16の場合を示している。
図21に示した従来のFEC多重化装置が生成するFECフレームは、自装置に入力される2.5Gbit/sのSTM−16のデータの速度と比較して、伝送測度が15/14に上昇して2.66Gbit/sとなる。
このように、従来の光伝送システムにおいては、図21に示したようにFECフレームを構成することでビット誤りを訂正することができるので、光SNRが劣化する場合でも高品質なサービスを提供することができる。
なお、一般的に、図21に示したRS(255、239)符号を、たとえば、誤り訂正符号長を短縮したRS(127、111)符号、すなわちSTM−16データの238列から110列として、OHデータおよび1列から110列までのSTM−16データに誤り訂正符号の演算を行なえば、情報データに対する冗長情報の比率が上昇して誤り訂正能力をさらに向上することができる。
ITU−T勧告G.975
ところで、光伝送システムにおいては、伝送距離をより長くしたり、波長多重システムの波長数を増加させると光SNRは大幅に劣化する。従来のFEC多重化装置およびFEC多重分離装置では、上述したように誤り訂正符号を短縮して光SNRの大幅な劣化を補うようにして光SNRの劣化による情報データの誤りを訂正するようにしている。
しかしながら、誤り訂正符号を短縮すると情報データに対する冗長情報の比率が上昇するため、伝送速度が上昇して光伝送特性の劣化量が大きくなる。たとえば、RS(127、111)符号化ではSTM−16データの速度が2.5Gbit/sに対してFECフレームの伝送速度は127/110倍の2.89Gbit/sになる。
このため、誤り訂正符号長を短縮して光SNRの大幅な劣化を補う従来のFECフレームを用いたFEC多重化装置およびFEC多重分離装置では、所定の通信品質を保つためには伝送距離や波長数の増加数には限界があり、長距離・大容量の光伝送システムを構築することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、情報データの速度、または情報データに対する冗長データの比率の上昇によって伝送速度が上昇し、光伝送特性の劣化量が増加しても誤り訂正性能を向上することができるFECフレーム符号化装置、FEC多重化装置、FEC多重分離装置、および光通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、n(nは自然数)×m(mは自然数)並列データに前方誤り訂正(FEC)を施してn×(m+i)(iは自然数)並列の並列FECフレームを生成するFECフレーム符号化装置であって、前記並列FECフレームは、同期検出のためのFECフレーム同期情報を含むn×m行1列以上のオーバヘッド情報領域と、送信すべきユーザデータが設定されるn×m行1列以上の情報領域と、行方向にn×(m+i)符号個、またはn×(m+i)/シンボル数符号個配置された第1の冗長情報領域と、行方向にn×(m+i)符号個配置された第2の冗長情報領域と、列方向に前記オーバヘッド情報領域と、前記情報領域と、前記第1および第2の冗長情報領域とを含むビット数符号個分配置された第3の冗長情報領域と、で構成され、前記並列FECフレームの列方向に対して第1の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第1の冗長情報領域に設定する第1の誤り訂正符号化部と、前記並列FECフレームの列方向に対して前記第1の誤り訂正符号化とは異なる第2の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第2の冗長情報領域に設定する第2の誤り訂正符号化部と、前記並列FECフレームの行方向に対して第3の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第3の冗長情報領域に設定する第3の誤り訂正符号化部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、同期検出のためのFECフレーム同期情報を含むn×m行1列以上のオーバヘッド情報領域と、送信すべきユーザデータが設定されるn×m行1列以上の情報領域と、行方向にn×(m+i)個、またはn×(m+i)/シンボル数個配置された第1の冗長情報領域と、行方向にn×(m+i)個配置された第2の冗長情報領域と、列方向に前記オーバヘッド情報領域と、情報領域と、第1および第2の冗長情報領域とを含むビット数分配置されたi行の第3の冗長情報領域とで構成される並列FECフレームに対して、第1の誤り訂正符号化部が並列FECフレームの列方向に対して第1の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを第1の冗長情報領域に設定し、第2の誤り訂正符号化部が並列FECフレームの列方向に対して第1の誤り訂正符号化とは異なる第2の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを第2の冗長情報領域に設定し、第3の誤り訂正符号化部が並列FECフレームの行方向に対して第3の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを第3の冗長情報領域に設定するようにしている。これにより、光伝送路において生じる誤りを分散することができ、光伝送特性の劣化量が増加しても1つの誤り訂正符号による従来のFECフレームを用いた場合と比較して大幅に誤り訂正能力を向上することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかるFECフレーム符号化装置、FEC多重化装置、FEC多重分離装置、および光通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1〜図9を参照してこの発明にかかる実施の形態1を説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態1のFEC多重化装置およびFEC多重分離装置が適用される光伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示した光伝送システムは、光受信器101、FEC多重化回路102、および光送信器107を有するFEC送信部1と、光受信器105、FEC多重分離回路106、および光送信器107とを有するFEC受信部2とが、光ファイバである光伝送路104によって接続されている。
なお、図1においては、片方向の通信に着目してFEC送信部1とFEC受信部2とを記載しているが、FEC送信部1とFEC受信部2とを備えることで双方向通信を行なう光通信装置を構成することができる。
光受信器101は、受信したSTM−64光信号を電気信号に変換して9.95Gbit/sのSTM−64データをする。FEC多重化回路102は、光受信器101によって電気信号に変換された9.95Gbit/sのSTM−64データを多重分離してオーバヘッド情報(以下、OH情報とする)の挿入やFEC符号化等の処理を行なった後に、多重化を実行してFECフレームを生成する。
図2は、図1に示したFEC多重化回路102の構成の一例を示すブロック図である。FEC多重化回路102は、多重分離回路108と、多重分離回路123と、フレーム生成FEC符号化回路124と、多重化回路113と、多重化回路114とを備えている。なお、多重分離回路108および多重分離回路123が特許請求の範囲でいうところのFEC多重化装置における多重分離回路の機能を実現し、多重化回路113および多重化回路114が特許請求の範囲でいうところのFEC多重化装置における多重化回路の機能を実現している。
多重分離回路108は、光受信器101によって電気信号に変換された9.95Gbit/sのSTM−64データを多重分離してn並列データ(nは自然数)を生成する。多重分離回路123は、多重分離回路108によって生成されたn並列データを多重分離してn×m並列データ(mは自然数)を生成する。
フレーム生成・FEC符号化回路124は、多重分離回路123によって生成されたn×m並列データにオーバヘッド情報領域および誤り訂正符号化によって得られた冗長データを設定する冗長情報領域を付加するとともに、FEC符号化などを行ってn×(m+i)並列FECフレーム(i<m、iは自然数)を生成する。
多重化回路113は、フレーム生成FEC符号化回路124によって生成されたn×(m+i)並列FECフレームを多重化してn並列FECフレームを生成する。多重化回路114は、多重化回路113によって生成されたn並列FECフレームを多重化して直列FECフレーム生成する。
図1に戻って、光送信器103は、FEC多重化回路102の多重化回路114によって生成された直列FECフレームを光信号に変換して光伝送路104に出力する。これにより、光受信器101が受信したSTM−64データは光信号の直列FECフレームとして光伝送路104を介してFEC受信部2に送信される。
光受信器105は、光伝送路104を介して受信した光信号の直列FECフレームを電気信号の直列FECフレームに変換する。FEC多重分離回路106は、光受信器105によって電気信号に変換された直列FECフレームを多重分離して、FECフレームのフレーム同期、FEC復号およびOHの分離などの処理を行った後で、多重化を実行して9.95Gbit/sのSTM−64データを生成する。
図3は、図1に示したFEC多重分離回路106の構成の一例を示すブロック図である。FEC多重分離回路106は、多重分離回路115と、多重分離回路116と、フレーム終端FEC復号化回路125と、多重化回路126と、多重化回路122とを備えている。
なお、多重分離回路115および多重分離回路116で特許請求の範囲でいうところのFEC多重分離装置の多重分離回路の機能を実現し、多重化回路126および多重化回路122で特許請求の範囲でいうところのFEC多重分離装置の多重化回路の機能を実現する。
多重分離回路115は、光受信器105によって電気信号に変換された直列FECフレームを多重分離してn並列FECフレームを生成する。多重分離回路116は、多重分離回路115によって生成されたn並列FECフレームを多重分離してn×(m+i)並列FECフレームを生成する。
フレーム終端FEC復号化回路125は、多重分離回路116によって生成されたn×(m+i)並列FECフレームのFECフレームの同期検出やオーバヘッド情報の抽出、FEC復号化などを行ってn×m並列データを生成する。
多重化回路126は、フレーム終端FEC復号化回路125によって生成されたn×m並列データを多重化してn並列データを生成する。多重化回路122は、多重化回路126によって生成されたn並列データを多重化して9.95Gbit/sのSTM−64データを生成する。
図1に戻って、光送信器107は、FEC多重分離回路106の多重化回路122によって生成された9.95Gbit/sのSTM−64データを光信号に変換して出力する。
つぎに、図4および図5を用いて、この発明にかかる実施の形態1の光伝送システムが扱うFECフレームについて説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態1の光伝送システムが扱う並列FECフレームの一例を示す概念図である。図4に示した並列FECフレームは、オーバヘッド情報領域10と、情報領域11と、固定スタッフ領域12と、3つの冗長情報領域13〜15とで構成される。
図4に示した並列FECフレームは、先の図21に示した従来の並列FECフレームをとは異なり、符号長n1(n1は自然数)、情報長k1(k1は自然数)、冗長情報長r1の第1の誤り訂正符号が行方向にn3(n3=n×(m+i)、n3は自然数)符号個、あるいは(n1/シンボル数)符号個設定される冗長情報領域13(特許請求の範囲でいうところの第1の冗長情報領域)と、符号長n2(n2は自然数)、情報長k2(k2は自然数)、冗長情報長r2(r2は自然数)の第2の誤り訂正符号が行方向にn3符号個設定される冗長情報領域14(特許請求の範囲でいうところの第2の冗長情報領域)と、符号長n3、情報長k3(k3は自然数)、冗長情報長r3(r3は自然数)の第3の誤り訂正符号が列方向にn2符合個設定される冗長情報領域15(特許請求の範囲でいうところの第3の冗長情報領域)とを備えている。
オーバヘッド情報領域10には、光伝送システムの保守や運用に必要な情報、たとえば、FECフレーム同期情報などを含むオーバヘッド情報が設定される。情報領域11には、STM−64データを多重化したデータ、すなわちユーザデータが設定される。
固定スタッフには、n×(m+i)並列データと第3の誤り訂正符号化の情報長k3との差分を吸収するデータが設定される。具体的には、n3=n×(m+i)であるので、固定スタッフ領域12の行数fs1は、「fs1=n×i−r3」の関係が成り立つように設定される。
図5は、冗長情報領域13〜15に設定される第1〜第3の誤り訂正符号の処理方向を示す概念図である。冗長情報領域13には矢印aの方向(列方向)に処理された第1の誤り訂正符号が設定され、冗長情報領域14には矢印bの方向(列方向)に処理された第2の誤り訂正符号が設定され、冗長情報領域15には矢印cの方向(行方向)に処理された第3の誤り訂正符号が設定される。
このように、図4に示したFECフレームは、第2の誤り訂正符号と第3の誤り訂正符号の処理方向が列方向と行方向とに直行しているので、列方向に1つの誤り訂正符号の処理を行なう従来のFECフレーム(図21参照)と比較して、大幅な誤り訂正能力の向上を図ることができる。
また、第1の誤り訂正符号にバースト誤り訂正能力の優れた符号、たとえばリード・ソロモン符号などのシンボル誤り訂正を用いるようにすれば、第2および第3の誤り訂正符号の残留誤りを効果的に訂正することができる。
なお、第1の誤り訂正符号にリード・ソロモン符号を用いた場合には、1シンボル中のビット数をl(lは自然数)とすればよく、n1/lが割り切れない場合には、周知のようにFEC符号化およびFEC複合化の仮定において不足するビット分に対しては誤りなしと仮定して演算処理を実行すればよい。
つぎに、図6および図7を用いて、図4に示した並列FECフレームにおいて、第1の誤り訂正符号化の符号長n1=239、情報長k1=233、冗長情報長r1=6、第2の誤り訂正符号化の符号長n2=256、情報長k2=239、冗長情報長r2=17、第3の誤り訂正符号の符号長n3=144、情報長k3=128、冗長情報長r3=16、固定スタッフ領域12の行数fs1=0、シンボル数l=8として、第1の誤り訂正符号にRS(245、239)を用い、第2の誤り訂正符号にBose−Chaudhuri−Hocquengem(264、245)符号(以下、BCH(264、245)符号とする)を用い、第3の誤り訂正符号にBCH(144、128)符号を用いた場合のFEC多重化回路102およびFEC多重分離回路106の詳細な構成を説明する。
図6は、図4に示した並列FECフレームにおいて、第1の誤り訂正符号にRS(245、239)を用い、第2の誤り訂正符号にBCH(264、245)符号を用い、第3の誤り訂正符号にBCH(144、128)符号を用いた場合のFEC多重化回路102の詳細構成を示すブロック図である。
図6に示したFEC多重化回路102は、1:16直列/並列変換回路127と、16個の1:8直列/並列変換回路128−1〜128−16と、速度変換回路129と、OH挿入回路130と、符号化回路131と、16個の9:1並列/直列変換回路132−1〜132−16と、16:1並列/直列変換回路133とを備えている。
なお、1:16直列/並列変換回路127が図2に示した多重分離回路108の機能を実現し、速度変換回路129、OH挿入回路130、および符号化回路131がフレーム生成FEC符号化回路124の機能を実現し、16:1並列/直列変換回路133−1〜132−16が多重化回路113の機能を実現し、16:1並列/直列変換回路133が多重化回路114の機能を実現している。また、符号化回路131は、特許請求の範囲でいうところのFECフレーム符号化装置であり、第1〜第3の誤り訂正符号化を実行する第1〜第3の誤り訂正符号化部の機能を実現している。
図7は、図4に示した並列FECフレームにおいて、第1の誤り訂正符号にRS(245、239)を用い、第2の誤り訂正符号にBCH(264、245)符号を用い、第3の誤り訂正符号にBCH(144、128)符号を用いた場合のFEC多重分離回路106の詳細構成を示すブロック図である。
図7に示したFEC多重分離回路106は、1:16直列/並列変換回路134と、16個の1:9直列/並列変換回路135−1〜135−16と、フレーム同期回路136と、復号化回路137と、OH分離回路138と、速度変換回路139と、16個の8:1並列/直列変換回路140−1〜140−16と、16:1並列/直列変換回路141とを備えている。なお、1:16直列/並列変換回路134が図3に示した多重分離回路115の機能を実現し、1:9直列/並列変換回路135−1〜135−16が多重分離回路116の機能を実現し、フレーム同期回路136、復号化回路137、OH分離回路138、および速度変換回路139がフレーム終端FEC復号化回路125の機能を実現し、8:1並列/直列変換回路140−1〜140−16が多重化回路126の機能を実現し、16:1並列/直列変換回路141が多重化回路122の機能を実現している。
つぎに、図8のフローチャートを参照して、図6に示したFEC多重化回路102の動作を説明する。1:16直列/並列変換回路127は、光受信器101から入力される9.95Gbit/sのSTM−64データを多重分離して16並列622Mbit/sのデータを生成する(ステップS100)。1:16直列/並列変換回路127は、生成した16並列622Mbit/sのデータを1:8直列/並列変換回路128−1〜128−16に出力する。
1:8直列/並列変換回路128−1〜128−16は、16並列622Mbit/sのデータを多重分離して128並列78Mbit/sのデータを生成する。(ステップS101)。この128並列78Mbit/sのデータが、図4に示した並列FECフレームの情報領域11に設定されるユーザデータである。1:8直列/並列変換回路128−1〜128−16は、生成した128並列78Mbit/sのデータを速度変換回路129に出力する。
速度変換回路129は、128並列78Mbit/sのデータ、すなわち情報領域11にオーバヘッド情報領域10と、第1および第2の誤り訂正符号の冗長データを設定する冗長情報領域13、14とを付加した128並列87Mbit/sのデータを生成する(ステップS102)。速度変換回路129は、生成した128並列87Mbit/sのデータをOH挿入回路130に出力する。
OH挿入回路130は、オーバヘッド情報をオーバヘッド情報領域10に挿入する(ステップS103)。OH挿入回路130は、オーバヘッド情報を設定した128並列87Mbit/sのデータを符号化回路131に出力する。
符号化回路131は、オーバヘッド情報が設定された128並列87Mbit/sのデータのオーバヘッド情報領域10、情報領域11、および冗長情報領域15の列方向(図5の方向a)に対して第1の誤り訂正符号化の演算を実行して得られた冗長データを冗長情報領域13に設定する(ステップS104)。すなわち、符号化回路131は、128並列87Mbit/sのデータの列方向に対してRS(245、239)符号化を実行して得られた冗長データを、速度変換回路129によって付加された冗長情報領域13に設定する。
第1の誤り訂正符号化を行なった後に、符号化回路131は、オーバヘッド情報領域10、情報領域11、冗長情報領域15、および冗長情報領域14の列方向(図5の方向b)、すなわちFECフレームの各行の先頭列から最終列までに対して第2の誤り訂正符号化の演算を実行して得られた冗長データを冗長情報領域14に設定する(ステップS105)。すなわち、符号化回路131は、128並列87Mbit/sのデータの行方向に対してBCH(264、245)符号化を実行して得られた冗長データを、速度変換回路129において付加された冗長情報領域14に設定する。
第2の誤り訂正符号化を行なった後に、符号化回路131は、オーバヘッド情報領域10、情報領域11、固定スタッフ領域12、冗長情報領域13,14の列方向(図5の方向a)に対して第3の誤り訂正符号化の演算を実行して得られた冗長データを設定した冗長情報領域15を、128並列87Mbit/sのデータに付加する(ステップS106)。すなわち、符号化回路131は、第1および第2の誤り訂正符号化が施された128並列87Mbit/sのデータ(この場合は、fs=0であるので固定スタッフ領域12は存在しない)の行方向に対してBCH(144、128)符号化を実行して得られた冗長データを設定した冗長情報領域13を129〜144並列データとして、128並列87Mbit/sのデータの最終行(この場合は128行)の後に付加する。これにより、144並列87Mbit/sのFECフレームが生成される。
符号化回路131は、ステップS103〜105の第1〜第3の誤り訂正符号処理によって生成した144並列87Mbit/sのFECフレームを9:1並列/直列変換回路132−1〜132−16に出力する。
9:1並列/直列変換回路132−1〜132−16は、144並列87Mbit/sFECフレームを多重化して16並列783Mbit/sFECフレームを生成する(ステップS107)。16:1並列/直列変換回路133−1〜132−16は、生成した16並列783Mbit/sFECフレームを16:1並列/直列変換回路133に出力する。
16:1並列/直列変換回路133は、16並列783Mbit/sのFECフレームを多重化して12Gbit/sの直列FECフレームを生成し、生成した12Gbit/sの直列FECフレームを光送信器103に出力する(ステップS108)。
以上説明したように、FEC多重化回路102においては、入力データであるSTM−64データの伝送速度9.95Gbit/sに対してFECフレームの伝送速度は、144/128×264/245×245/238倍(約12Gbit/s)に上昇する。そして、列方向に符号化したn2個のBCH(264,245)符号と、行方向に符号化したn3個のBCH(144,128)符号とで、FECフレームを構成しているので、伝送路104において生じる誤りを分散させることができ、大幅な誤り訂正能力の向上を図ることが可能となる。さらに、列方向に符号化したn3/l個のRS(245,239)符号により、BCH(144,128)符号およびBCH(264,245)符号の性能を超える誤りを訂正することができる。
また、多重化回路113を16個並列に配置した1:9直列/並列変換回路132で構成して第3の誤り訂正符号の冗長情報領域15を付加しているので、高速の信号に対しても容易に回路を構成することができ、第1の誤り訂正符号を行方向に配置したので、速度変換回路129において冗長情報領域13,14を確保するのみでよく、高速の信号に対しても容易に回路を構成できる。
つぎに、図9のフローチャートを参照して、図7に示したFEC多重分離回路106の動作を説明する。1:16直列/並列変換回路134は、12Gbit/sの直列FECフレームを多重分離して16並列783Mbit/sのFECフレームを生成する(ステップS200)。1:16直列/並列変換回路134は、生成した16並列783Mbit/sFECフレームを1:9直列/並列変換回路135−1〜135−16に出力する。
1:9直列/並列変換回路135−1〜135−16は、16並列783Mbit/sのFECフレームを多重分離して144並列87Mbit/sのFECフレームを生成する(ステップS201)。1:9直列/並列変換回路135−1〜135−16は、144並列87Mbit/sのFECフレームを生成したフレーム同期回路136へ出力する。
フレーム同期回路136は、144並列87Mbit/sのFECフレームのオーバヘッド情報領域10に設定されているFECフレーム同期情報を検出して144並列87Mbit/sのFECフレームの先頭位置を認識する(ステップS202)。なお、オーバヘッド情報領域10に設定されているFECフレーム同期情報の検出は、一般的な従来技術によって検出可能であり、ここではその説明を省略する。フレーム同期回路136は、認識した先頭位置とともに、144並列87Mbit/sのFECフレームを復号化回路137に出力する。
復号化回路137は、144並列87Mbit/sのFECフレームに対して第3の誤り訂正符号の復号処理を実行してビット誤りを訂正する(ステップS203)。具体的には、復号化回路137は、FECフレームを生成する際にFEC多重化回路102の符号化回路131によって行方向に符号化された144個(n3個)のBCH(144、128)符号で144並列87Mbit/sFECフレームの行毎に復号演算を実行して、各符号内のビット誤りを訂正する。
復号化回路137は、第3の誤り訂正符号化の復号処理が施された144並列87Mbit/sのFECフレームに対して第2の誤り訂正符号の復号処理を実行してビット誤りを訂正する(ステップS204)。具体的には、復号化回路137は、FECフレームを生成する際にFEC多重化回路102の符号化回路131によって列方向に符号化した256個(n2個)のBCH(246,239)符号で144並列87Mbit/sFECフレームに対して列毎に復号演算を実行して、各符号内のビット誤りを訂正する。
復号化回路137は、第2の誤り訂正符号化の復号処理が施された144並列87Mbit/sのFECフレームに対して第1の誤り訂正符号の復号処理を実行してシンボル誤りを訂正する(ステップS205)。具体的には、復号化回路137は、FECフレームを生成する際にFEC多重化回路102の符号化回路131によって列方向に符号化したRS(245、239)符号で144並列87Mbit/sFECフレームのシンボル誤りを訂正する。
復号化回路137は、ステップS203〜S205の第1〜第3の誤り訂正符号の復号処理によってビット誤りおよびシンボル誤りを訂正した144並列87Mbit/sのFECフレームから冗長情報領域13を削除して128並列87Mbit/sデータを生成する(ステップS206)。復号化回路137は、生成した128並列87Mbit/sデータをOH分離回路138に出力する。
OH分離回路138は、128並列87Mbit/sのデータからオーバヘッド情報を分離する。速度変換回路139は、128並列87Mbit/sのデータからオーバヘッド情報領域10、および冗長情報領域13、14を削除して128並列78Mbit/sデータを生成する(ステップS207)。速度変換回路139は、生成した128並列78Mbit/sのデータを8:1並列/直列変換回路140−1〜140−16に出力する。
8:1並列/直列変換回路140−1〜140−16は、128並列78Mbit/sデータを多重化して16並列622Mbit/sのデータを生成する(ステップS208)。8:1並列/直列変換回路140−1〜140−16は、生成した16並列622Mbit/sデータを16:1並列/直列変換回路141へ出力する。
16:1並列/直列変換回路141は、16並列622Mbit/sデータを多重化して9.95Gbit/sSTM−64データを生成し、生成した9.95Gbit/sSTM−64データを光送信器107に出力する(ステップS209)。
以上説明したように、FEC多重分離回路106においては、第2の誤り訂正符号、すなわち列方向に符号化したn2個のBCH(264,245)符号で144並列87Mbit/sFECフレームの行毎に復号演算を行うことにより、各符号内のビット誤りが訂正されるが、訂正性能を越える多数のビット誤りが発生した場合には、ビット誤りが残留する。このため、第3の誤り訂正符号、すなわち、行方向に符号化したn3個のBCH(144,128)符号で144並列87Mbit/sFECフレームに対して列毎に復号演算を行うことにより、各符号内に残留したビット誤りを訂正するようにしている。これにより、ビット誤りが列方向と行方向の各符号間で分散するので、大幅に誤り訂正性能を向上することが可能となっている。
ここで、一般に、ビット誤り訂正符号であるBCH符号では、高いビット誤り率に対して効果的に誤り訂正が可能であるが、バースト的な誤りが光伝送路104で発生した場合、第2の誤り訂正符号と第3の誤り訂正符号の交点に残留誤りが生じる可能性がある。この場合、誤り訂正性能が劣化する。一方、RS符号等のシンボル誤り訂正符号では、バースト誤りに対して効果的に誤り訂正が可能であり、第2の誤り訂正符号および第3の誤り訂正符号からの残留誤りを第1の誤り訂正符号により訂正することで、バースト誤りに対しても安定に誤り訂正性能を向上することが可能となっている。
なお、FEC多重化回路102の符号化回路131、およびFEC多重分離回路106の復号化回路137において、第2および第3の誤り訂正符号の処理を行なうには、図示していないが、各符号処理回路間にX−Y変換回路を設けてデータの並びを列方向と行方向に変換することにより容易に実現可能である。また、第1の誤り訂正符号と第3の誤り訂正符号とではインタリーブ処理を行い、さらに、誤りを分散させて誤り訂正処理を行う構成としてもよい。
このようにこの実施の形態1では、第1および第2の多重分離回路108,123が入力データであるSTM−64データを多重分離してn×m並列のデータを生成し、フレーム生成FEC符号化回路124が、n×m並列データに速度変換処理を施してオーバヘッド情報領域10と第1および第2の冗長情報領域13,14とを付加し、オーバヘッド情報領域10にFECフレームの同期を検出するためのFECフレーム同期情報を含むオーバヘッド情報を設定し、冗長情報領域13にオーバヘッド情報領域10およびn×m並列データの行方向に対して第1の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを設定し、冗長情報領域14に前記オーバヘッド情報、n×m並列データ、および冗長情報領域13の行方向に対して第2の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを設定し、速度変換処理によってオーバヘッド情報領域10と第1および第2の冗長情報領域13,14とが付加されたn×m並列データに、オーバヘッド情報、n×m並列データ、冗長情報領域13、および冗長情報領域14の列方向に対して第3の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを設定したi行からなる冗長情報領域15を付加したn×(m+i)並列FECフレームを生成し、第1および第2の多重化回路が、n×(m+i)並列FECフレームを多重化して直列FECフレームを生成することで、もとのSTM−64データの速度に対して伝送速度を上昇させるとともに、列方向および行方向に対して第2および第3の誤り訂正符号化を実行しているので、直列FECフレームを伝送する光伝送路104において生じる誤りを分散することができ、1つの誤り訂正符号による従来のFEC多重化装置と比較して大幅に誤り訂正能力を向上することができる。
また、行方向に第1の誤り訂正符号化を行なうようにしているので、第2および第3の誤り訂正符号の交点に第2および第3の誤り訂正符号の性能を超えた残留誤りを訂正することができ、所定の品質の通信サービスを提供することができる。
なお、この実施の形態1では、FECフレームに固定スタッフ領域12を設けてn(m+i)並列データと第1の誤り訂正符号との差分を吸収する構成としたが、固定スタッフ領域12をオーバヘッド情報領域10として用いてもよい。これにより、光伝送システムの保守・運用のための情報をより多く提供することができる。
実施の形態2.
図10〜図12を用いてこの発明の実施の形態2を説明する。実施の形態1では、FEC多重分離装置の誤り訂正符号化の復号処理に硬判定を用いるようにした。しかしながら、一般的に、誤り訂正符号化の復号処理は、軟判定の方が硬判定と比較して格段に誤り訂正能力が向上する。この点に着目して、この実施の形態2では、FEC多重分離装置の誤り訂正符号化の復号処理に軟判定処理を用いるものである。
図10は、この発明にかかる実施の形態2の光伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。図10に示した実施の形態2の光伝送システムは、先の図1に示した実施の形態1の光伝送システムの光受信器105およびFEC多重分離回路106の代わりに、光受信器105aおよびFEC多重分離回路106aを備えている。図1に示した実施の形態1の光伝送システムと同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
光受信器105aは、光伝送路104を介して受信した光信号のFECフレームを電気信号のFECフレームに変換する。この変換の際に、光受信器105aは、直列FECフレームに対して軟判定を実行してj並列FECフレームを生成する。jは自然数であり、軟判定による量子化のビット数である。
FEC多重分離回路106aは、光受信器105aによって電気信号に変換されたj並列FECフレームを多重分離して、FECフレームのフレーム同期、FEC復号およびOHの分離などの処理を行った後で、多重化を実行して9.95Gbit/sのSTM−64データを生成する。
図11は、図10に示したFEC多重分離回路106aの構成の一例を示すブロック図である。図11に示したFEC多重分離回路106aは、図3に示したFEC多重分離回路106の多重分離回路115、多重分離回路116、およびフレーム終端FEC復号化回路125の代わりに、多重分離回路115a、多重分離回路116a、およびフレーム終端FEC復号化回路125aを備えている。図3に示した実施の形態1のFEC多重分離回路106と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
多重分離回路115aは、光受信器105aによって電気信号に変換されたj並列FECフレームを多重分離してn×j並列FECフレームを生成する。多重分離回路116aは、多重分離回路115aによって生成された(n×j)並列FECフレームを多重分離してn×(m+i)×j並列FECフレームを生成する。
フレーム終端FEC復号化回路125aは、FEC多重分離回路106aによって生成されたn×(m+i)×j並列FECフレームの同期検出、OH情報の抽出およびFEC復号化などを行ってn×m並列データを生成する。
図12は、先の図4に示した並列FECフレームにおいて、第1の誤り訂正符号化の符号長n1=239、情報長k1=233、冗長情報長r1=6、第2の誤り訂正符号化の符号長n2=256、情報長k2=239、冗長情報長r2=17、第3の誤り訂正符号の符号長n3=144、情報長k3=128、冗長情報長r3=16、固定スタッフ領域12の行数fs1=0、シンボル数l=8として、第1の誤り訂正符号にRS(245、239)を用い、第2の誤り訂正符号にBCH(264、245)符号を用い、第3の誤り訂正符号にBCH(144、128)符号を用いた際に、光受信器105aが軟判定としてj=3、すなわち3ビット量子化を実行する場合のFEC多重分離回路106aの詳細な構成を示すブロック図である。
図12に示したFEC多重分離回路106aは、先の図7に示した実施の形態1のFEC多重分離回路106の1:16直列/並列変換回路134、1:9直列/並列変換回路135−1〜135−16、および復号化回路137の代わりに、(1:16)×3直列/並列変換回路145、(1:9)×3直列/並列変換回路146−1〜146−16、および復号化回路137aを備えている。図7に示した実施の形態1のFEC多重分離回路106と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。なお、(1:16)×3直列/並列変換回路145が図11に示した多重分離回路115aの機能を実現し、(1:9)×3直列/並列変換回路146−1〜146−16が多重分離回路116aの機能を実現し、フレーム同期回路136、復号化回路137a、OH分離回路138、および速度変換回路139がフレーム終端FEC復号化回路125の機能を実現している。
(1:16)×3直列/並列変換回路145は、光受信器105aから入力される12Gbit/sの3並列FECフレームを多重分離して47並列783Mbit/sのFECフレームを生成する。
(1:9)×3直列/並列変換回路146−1〜146−16は、(1:16)×3直列/並列変換回路145によって生成された47並列783Mbit/sのFECフレームを多重分離して432並列87Mbit/sのFECフレームを生成する。
復号化回路137aは、フレーム同期回路136から通知されたFECフレームの先頭位置を用いて、432並列87Mbit/sのFECフレームに対して軟判定処理を実行して、各符号内のビット誤りを訂正する。
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の光伝送システムの動作について説明する。なお、この発明にかかる実施の形態2の光伝送システムに適用されるFEC送信部1は実施の形態1と同じであるので、ここではその動作の説明を省略し、FEC受信部2の動作のみを説明する。また、実施の形態1のフレーム終端FEC復号化回路125と同じ動作については、詳細な説明は省略する。
光受信器105aは、光伝送路104を介して受信した光信号のFECフレームを電気信号のFECフレームに変換するとともに、変換時に3ビット量子化による軟判定を行なって、3並列12Gbit/sのFECフレームを生成する。光受信器105aは、生成した3並列FECフレームを(1:16)×3直列/並列変換回路145に出力する。
(1:16)×3直列/並列変換回路145は、3並列12Gbit/sのFECフレームを多重分離して48並列783Mbit/sのFECフレームを生成する。(1:16)×3直列/並列変換回路145は、生成した48並列783Mbit/sのFECフレームを(1:9)×3直列/並列変換回路146−1〜146−16に出力する。
(1:9)×3直列/並列変換回路146−1〜146−16は、48並列783Mbit/sのFECフレームを多重分離して432並列87Mbit/sのFECフレームを生成する。(1:9)×3直列/並列変換回路146−1〜146−16は、生成した432並列87Mbit/sのFECフレームをフレーム同期回路136に出力する。
フレーム同期回路136は、432並列87Mbit/sのFECフレームのFECフレーム同期情報を検出し、検出したFECフレーム同期情報に基づいてFECフレームの先頭位置を認識して復号化回路137aに通知する。FECフレームの先頭位置の認識は、軟判定を用いてもよいし、硬判定を用いてもよい。フレーム同期回路136は、認識した先頭位置とともに、432並列87Mbit/sのFECフレームを復号化回路137aに出力する。
復号化回路137aは、432並列87Mbit/sのFECフレームに対して軟判定による第3の誤り訂正符号の復号処理、第2の誤り訂正符号の復号処理、第1の誤り訂正符号の復号処理の順に実行して、432並列87Mbit/sのFECフレームのビット誤りおよびシンボル誤りを訂正する。ビット誤りおよびシンボル誤りを訂正したことにより、432並列87Mbit/sのFECフレームは、144並列87Mbit/sFECフレームとなる。復号化回路137aは、144並列87Mbit/sFECフレームから冗長情報領域15を削除した128並列87Mbit/sFECフレームをOH分離回路138に出力する。
OH分離回路138は、128並列87Mbit/sFECフレームからオーバヘッド情報領域10を分離し、速度変換回路139は、128並列87Mbit/sのデータからオーバヘッド情報領域10、および冗長情報領域13、14を削除した128並列78Mbit/sのデータを8:1並列/直列変換回路140−1〜140−16に出力する。
8:1並列/直列変換回路140−1〜140−16は、128並列78Mbit/sデータを多重化して16並列622Mbit/sのデータを生成し、さらに、16:1並列/直列変換回路141は、16並列622Mbit/sデータを多重化して9.95Gbit/sSTM−64データを生成し、生成した9.95Gbit/sSTM−64データを光送信器107に出力する。
このようにこの実施の形態2では、多重分離回路115aがjビット量子化されたFECフレームをn×j並列FECフレームに多重分離し、多重分離回路116aがn×j並列FECフレームを多重分離してjビット量子化データを低速のn×(m+i)×j並列FECフレームとした後に、フレーム終端・FEC復号化回路125aがn×(m+i)×j並列FECフレームを入力として、軟判定処理による第1〜第3の誤り訂正復号処理を行うようにしているので、高速化が容易な簡易な構成で、従来のFEC多重分離装置と比較して大幅に誤り訂正性能を向上することができるとともに、伝送速度が上昇しても、長距離で大容量の光伝送システムが構築することができる。
なお、この実施の形態2では、第1〜第3の誤り訂正符号の復号処理を軟判定によって行なうようにしたが、第2および第3の誤り訂正符号の復号処理に軟判定を用い、第1の誤り訂正符号の復号処理には硬判定を用いるようにしてもよい。この場合、第1〜第3の誤り訂正符号の復号処理に軟判定を用いる場合と比較して、復号化回路137aの回路規模を削減することができる。
実施の形態3.
図13〜図18を用いてこの発明にかかる実施の形態3を説明する。図13は、この発明にかかる実施の形態3の光伝送システムが扱う並列FECフレームの構成の一例を示す概略図である。図13に示した並列FECフレームは、オーバヘッド情報領域10aと、情報領域11aと、冗長情報領域13a〜15aとで構成される。
図13に示した並列FECフレームは、オーバヘッド情報が設定されるオーバヘッド情報領域10a、ユーザデータが設定される情報領域11a、第1の誤り訂正符号化による冗長データが設定される冗長情報領域13a、第2の誤り訂正符号化による冗長データが設定される冗長情報領域14a、第3の誤り訂正符号化による冗長データが設定される冗長情報領域15aの順に列方向に配置されている。すなわち、符号長n1、情報長k1、冗長情報長r1の第1の誤り訂正符号が行方向にn×m符号個、あるいはn×m/l符号個配置され、符号長n2、情報長k2、冗長情報長r2の第2の誤り訂正符号が行方向にn×m符号個配置され、符号長n3、情報長k3、冗長情報長r3の第3の誤り訂正符号が行方向にn×m符号個配置されている。
図14は、この発明にかかる実施の形態3の光伝送システムの構成を示すブロック図である。図14に示した実施の形態3の光伝送システムは、先の図1に示した光伝送システムのFEC多重化回路102およびFEC多重分離回路106の代わりに、FEC多重化回路102aおよびFEC多重分離回路106bを備えている。図1に示した実施の形態1の光伝送システムと同じ機能をもつ構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図15は、図14に示したFEC多重化回路102aの構成を示すブロック図である。図14に示したFEC多重化回路102aは、先の図2に示した実施の形態1のフレーム生成FEC符号化回路124および多重化回路113の代わりにフレーム生成FEC符号化回路124aおよび多重化回路113aを備えている。図2に示した実施の形態1のフレーム生成FEC符号化回路124と同じ機能をもつ構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
フレーム生成FEC符号化回路124aは、多重分離回路123によって生成されたn×m並列データにオーバヘッド情報領域10aおよび冗長データ領域13a〜15aを付加するとともに、FEC符号化などを行ってn×m並列FECフレームを生成する。図13に示したように、この実施の形態3のFECフレームは、第1〜第3の誤り訂正符号化によって得られた冗長データが設定される冗長情報領域13a〜15aが行方向に配置されている。したがって、フレーム生成FEC符号化回路124aは、列方向に対して第1〜第3の誤り訂正符号化の演算を実行する。
多重化回路113aは、フレーム生成FEC符号化回路124aによって生成されたn×m並列FECフレームを多重化してn並列FECフレームを生成する。
図16は、図14に示したFEC多重分離回路106bの構成を示すブロック図である。図14に示したFEC多重分離回路106bは、図3に示した実施の形態1のFEC多重分離回路106の多重分離回路116、およびフレーム終端FEC復号化回路125の代わりに、多重分離回路116aおよびフレーム終端FEC復号化回路125aを備えている。図3に示した実施の形態1のFEC多重分離回路106と同じ機能をもつ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
多重分離回路116aは、多重分離回路115によって生成されたn並列FECフレームを多重分離してn×m並列FECフレームを生成する。
フレーム終端FEC復号化回路125aは、多重分離回路116aによって生成されたn×m並列FECフレームの同期検出やオーバヘッド情報の抽出、FEC復号化などを行ってn×m並列データを生成する。フレーム終端FEC復号化回路125aに入力されるFECフレームは、フレーム生成FEC符号化回路124aによって列方向に対して第1〜第3の誤り訂正符号化が行なわれている。したがって、フレーム終端FEC復号化回路125aは、列方向に対して第1〜第3の誤り訂正符号化の復号処理を行なう。
つぎに、図17のフローチャートを参照して、図15に示したFEC多重化回路102aの動作を説明する。多重分離回路108は、光受信器101から入力される9.95Gbit/sのSTM−64データを多重分離してn並列のデータを生成し(ステップS300)、生成したn並列のデータを多重分離回路123に出力する(ステップS300)。
多重分離回路123は、n並列のデータを多重分離してn×m並列のデータを生成し(ステップS301)する。このn×m並列のデータが、図13に示したFECフレームの情報領域11aに設定されるユーザデータである。多重分離回路123は、生成したn×m並列のデータをフレーム生成FEC符号化回路124aに出力する。
フレーム生成FEC符号化回路124aは、n×m並列のデータに速度変換を施してオーバヘッド情報領域10aおよび冗長情報領域13a〜15aを付加したn×m並列データ、すなわちn×m並列のFECフレームを生成する(ステップS302)。フレーム生成FEC符号化回路124は、オーバヘッド情報をオーバヘッド情報領域10aに挿入する(ステップS303)。
フレーム生成FEC符号化回路124aは、オーバヘッド情報が設定されたFECフレームのオーバヘッド情報領域10a、情報領域11a、および冗長情報領域13aの列方向に対して第1の誤り訂正符号化の演算を実行して得られた冗長データを冗長情報領域13aに設定する(ステップS304)。図13においては、符号長n1、情報長k1、冗長情報長r1で行方向に対してRS符号化を実行する。
第1の誤り訂正符号化を行なった後に、フレーム生成FEC符号化回路124aは、オーバヘッド情報領域10a、情報領域11a、冗長情報領域13a、および冗長情報領域14aの列方向に対して第2の誤り訂正符号化の演算を実行して得られた冗長データを冗長情報領域14aに設定する(ステップS305)。図13においては、符号長n2、情報長k2、冗長情報長r2で行方向に対してBCH符号化を実行する。
第2の誤り訂正符号化を行なった後に、フレーム生成FEC符号化回路124aは、FECフレームに対して予め定められたインタリーブ処理を実行する(ステップS306)。
フレーム生成FEC符号化回路124aは、インタリーブ処理を実行した後のFECフレームの列方向に対して第3の誤り訂正符号化の演算を実行して得られた冗長データを冗長情報領域15aに設定する(ステップS307)。図13においては、符号長n3、情報長k3、冗長情報長r3で行方向に対してBCH符号化を実行する。フレーム生成FEC符号化回路124aは、第3の誤り訂正符号化を行なった後のn×m並列FECフレームを多重化回路113aに出力する。
多重化回路113aは、n×m並列FECフレームを多重化してn並列FECフレームを生成し(ステップS308)、生成したn並列FECフレームを多重化回路114に出力する。
多重化回路114は、n並列フレームを多重化して直列FECフレームを生成し、生成した直列FECフレームを光送信器103に出力する(ステップS309)。
つぎに、図18のフローチャートを参照して、図16に示したFEC多重分離装置106bの動作を説明する。多重分離回路115は、光受信器105から入力されるFECフレームを多重分離してn並列のFECフレームを生成し(ステップS400)、生成したn並列のFECフレームを多重分離回路116aに出力する。
多重分離回路116aは、n並列のFECフレームを多重分離してn×m並列のFECフレームを生成し(ステップS401)、生成したn×m並列のFECフレームをフレーム終端FEC復号化回路125aに出力する。
フレーム終端FEC復号化回路125aは、n×m経位列のFECフレームのオーバヘッド情報領域10aに設定されているFECフレーム同期情報を検出してFECフレームの先頭位置を認識する(ステップS402)。フレーム終端FEC復号化回路125aは、認識したFECフレームの先頭位置に基づいて、n×m並列のFECフレームに対して第3の誤り訂正符号の復号処理を実行してビット誤りを訂正する(ステップS403)。図13においては、符号長n3、情報長k3、冗長情報長r3で列方向に対してBCH符号化の復号演算を行毎に実行して、各符号内のビット誤りを訂正する。
フレーム終端FEC復号化回路125aは、第3の誤り訂正符号化の復号処理が施されたn×m並列のFECフレームに対して、予め定められたデインタリーブ処理を実行する(ステップS404)。
フレーム終端FEC復号化回路125aは、デインタリーブ処理を実行したn×m並列のFECフレームに対して第2の誤り訂正符号の復号処理を実行してビット誤りを訂正する(ステップS405)。図13においては、符号長n2、情報長k2、冗長情報長r2で列方向に対してBCH符号化の復号演算を行毎に実行して、各符号内のビット誤りを訂正する。
フレーム終端FEC復号化回路125aは、第2の誤り訂正符号化の復号処理が施されたn×m並列のFECフレームに対して第1の誤り訂正符号化の復号処理を実行してシンボル誤りを訂正する(ステップS406)。図13においては、符号長n1、情報長k1、冗長情報長r1で列方向に対してRS符号化の復号演算を行毎に実行して、n×m並列のFECフレームのシンボル誤りを訂正する。
フレーム終端FEC復号化回路125aは、ステップS403〜S406の第1〜第3の誤り訂正符号の復号処理によってビット誤りおよびシンボル誤りを訂正したn×m並列のFECフレームのオーバヘッド情報領域10aに設定されているオーバヘッド情報を分離する。フレーム終端FEC復号化回路125aは、n×m並列のFECフレームからオーバヘッド情報領域10a、および冗長情報領域13a〜15aを削除したn×m並列のデータを生成する(ステップS407)。すなわち、フレーム終端FEC復号化回路125aは、FECフレームの情報領域11aに設定されているユーザデータをn×m並列のデータとして抽出して多重化回路126に出力する。
多重化回路126は、n×m並列のデータを多重化してn並列のデータを生成し(ステップS408)、生成したn並列のデータを多重化回路122に出力する。多重化回路122は、n並列のデータを多重化して9.95Gbit/sのSTM−64データを生成し、生成した9.95Gbit/sSTM−64データを光送信器107に出力する(ステップS409)。
このように、この実施の形態3では、フレーム生成FEC符号化回路124aが、第1〜第3の誤り訂正符号化をn×m並列FECフレームの列方向に対して行なう際に、第2の誤り訂正符号化を行なった後にインタリーブ処理を実行して第3の誤り訂正符号化を行なうようにしているので、直列FECフレームを伝送する光伝送路104において生じる誤りを分散することができ、1つの誤り訂正符号による従来のFEC多重化装置と比較して大幅に誤り訂正能力を向上することができる。
また、第1〜第3の誤り訂正符号化によって得られる冗長データを設定する冗長情報領域13a〜15aを列方向に配置するようにしているので、速度変換によって冗長情報領域13a〜15aを確保することができ、簡単な回路でFEC多重化装置と比較して大幅に誤り訂正能力を向上することができる。
実施の形態4.
図19を用いてこの発明にかかる実施の形態4を説明する。図19は、この発明にかかる実施の形態4の光伝送システムが扱う並列FECフレームの構成を示す概略図である。図19に示した並列FECフレームは、符号長n1、情報長k1、冗長情報長r1の第1の誤り訂正符号が行方向にn3符号個、あるいはn3/l符号個配置され、符号長n2、情報長k2、冗長情報長r2の第2の誤り訂正符号が行方向にn3符号個配置され、さらに、符号長n3、情報長k3、冗長情報長r3の第3の誤り訂正符号が列方向にn2符号個配置されており、先の図4に示した実施の形態1の並列FECフレームとは異なり、第1および第2の誤り訂正符号の冗長情報領域が4箇所(冗長情報領域13b−1〜13b−4、14b−1〜14b−4)に分散配置されている。
一般に、誤り訂正符号では、符号化率(符号長と冗長領域の比率)が一定の場合には、符号長の長い方が訂正性能が向上する。したがって、図19に示した並列FECフレームのように、第1および第2の誤り訂正符号化によって得られる冗長データを4箇所に分散配置する構成とすれば、たとえば、ITU−TG.795やITU−T G.709におけるフレーム長の規定に整合させつつ、符号長の長い誤り訂正符号を適用することが可能となり、誤り訂正性能を向上させることができる。
なお、この実施の形態4の並列FECフレームを扱う光伝送システムの構成は、先の実施の形態1のFEC多重化回路102のフレーム生成FEC符号化回路124において第1および第2の誤り訂正符号化を分割して行い、FEC多重分離回路106のフレーム終端FEC復号化回路125において第1および第2の誤り訂正符号化による復号化処理を分割して行なうだけであるので、ここではその説明を省略する。
また、この実施の形態4では、第1の誤り訂正符号および第2の誤り訂正符号の双方の符号長を長くした例について示したが、いずれか一方のみの符号長を長くしてもよい。
実施の形態5.
図20を用いてこの実施の形態5を説明する。図20は、この発明にかかる実施の形態5の光伝送システムが扱う並列FECフレームの構成を示す概略図である。図20に示した並列FECフレームは、符号長n1、情報長k1、冗長情報長r1の第1の誤り訂正符号が行方向にn×m符号個、あるいはn×m/l符号個配置され、符号長n2、情報長k2、冗長情報長r2の第2の誤り訂正符号が行方向にn×m符号個配置されており、さらに、符号長n3、情報長k3、冗長情報長r3の第3の誤り訂正符号が行方向にn×m符号個配置されており、先の図13に示した実施の形態3の並列FECフレームとは異なり、第1〜第3の誤り訂正符号の冗長情報領域がそれぞれ4箇所(冗長情報領域13c−1〜13c−4、14c−1〜14c−4、15c−1〜15c−4)に分散配置されている。
一般に、誤り訂正符号では、符号化率(符号長と冗長領域の比率)が一定の場合には、符号長の長い方が訂正性能が向上する。したがって、図20に示した並列FECフレームのように、第1〜第3の誤り訂正符号化によって得られる冗長データを4箇所に分散配置する構成とすれば、たとえば、ITU−TG.795やITU−T G.709におけるフレーム長の規定に整合させつつ、符号長の長い誤り訂正符号を適用することが可能となり、誤り訂正性能を向上させることができる。
なお、この実施の形態5の並列FECフレームを扱う光伝送システムの構成は、先の実施の形態3のFEC多重化回路102aのフレーム生成FEC符号化回路124aにおいて第1〜第3の誤り訂正符号化を分割して行い、FEC多重分離回路106bのフレーム終端FEC復号化回路125bにおいて第1〜第3の誤り訂正符号化による復号化処理を分割して行なうだけであるので、ここではその説明を省略する。
また、この実施の形態5では、第1〜第3の誤り訂正符号化の全ての符号長を長くした例について示したが、何れか1つのみの符号長を長くしても、また任意の組合せの2つの符号長を長くしてもよい。
なお、実施の形態1〜3では、BCH(144、128)、BCH(264、245)およびRS(245、239)の詳細例について説明したが、他の符号パラメータとしてもよく、更に、他のビット誤り訂正に優れた符号とバースト誤り訂正に優れた符号の組み合わせとしてもよい。
また、実施の形態1〜3において、第1および第2復号化回路を複数従属接続し、行方向および列方向の誤り訂正符号に対して繰り返しビット誤りの訂正を順次繰り返す構成としてもよい。これにより、さらに誤り訂正性能を向上させることができ、FECフレームの構成を変更する必要がなく、また、誤り訂正部128を複数従属接続する以外のハードウエハの変更なしで、さらに、長距離・大容量光伝送システムを構築することが可能となる。また、第3の符号も含めて複数従属接続して、誤りの訂正を順次繰り返す構成としてもよい。
以上のように、本発明にかかるFECフレーム符号化装置、FEC多重化装置、FEC多重分離装置、および光通信装置は、光伝送システムに有用であり、特に、長距離・大容量の光伝送システムに適している。
この発明にかかる実施の形態1のFEC多重化装置およびFEC多重分離装置が適用される光伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示したFEC多重化回路の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示したFEC多重分離回路の構成の一例を示すブロック図である。 この発明にかかる実施の形態1の光伝送システムが扱う並列FECフレームの一例を示す概念図である。 図4に示した並列FECフレームの冗長情報領域に設定される第1〜第3の誤り訂正符号の処理方向を示す概念図である。 図4に示した並列FECフレームにおいて、第1の誤り訂正符号にRS(245、239)を用い、第2の誤り訂正符号にBCH(264、245)符号を用い、第3の誤り訂正符号にBCH(144、128)符号を用いた場合のFEC多重化回路の詳細構成を示すブロック図である。 図4に示した並列FECフレームにおいて、第1の誤り訂正符号にRS(245、239)を用い、第2の誤り訂正符号にBCH(264、245)符号を用い、第3の誤り訂正符号にBCH(144、128)符号を用いた場合のFEC多重分離回路の詳細構成を示すブロック図である。 図6に示したFEC多重化回路の動作を説明するためのフローチャートである。 図7に示したFEC多重分離回路の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明にかかる実施の形態2の光伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。 図10に示したFEC多重分離回路の構成の一例を示すブロック図である。 図11に示したFEC多重分離回路の詳細な構成を示すブロック図である。 この発明にかかる実施の形態3の光伝送システムが扱う並列FECフレームの構成の一例を示す概略図である。 この発明にかかる実施の形態3の光伝送システムの構成を示すブロック図である。 図14に示したFEC多重化回路の構成を示すブロック図である。 図14に示したFEC多重分離回路の構成を示すブロック図である。 図15に示したFEC多重化回路の動作を説明するためのフローチャートである。 図16に示したFEC多重分離装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明にかかる実施の形態4の光伝送システムが扱う並列FECフレームの構成を示す概略図である。 この発明にかかる実施の形態5の光伝送システムが扱う並列FECフレームの構成を示す概略図である。 従来のFEC多重化装置およびFEC多重分離装置が扱うFECフレームの構成を示す図である。
符号の説明
1 FEC送信部
2 FEC受信部
10,10a オーバヘッド情報領域
11,11a 情報領域
12 固定スタッフ領域
13,13a,14,14a,15,15a 冗長情報領域
101,105,105a 光受信器
102 FEC多重化回路
103,107 光送信器
104 光伝送路
106,106a,106b FEC多重分離回路
108,115,115a,116,116a,123, 多重分離回路
113,114,122,126 多重化回路
124,124a フレーム生成FEC符号化回路
125,125a フレーム終端FEC復号化回路
127,134 1:16直列/並列変換回路
128−1,128−2,128−16 1:8直列/並列変換回路
129,139 速度変換回路
130 OH挿入回路
131 符号化回路
132−1,132−2,132−16 9:1並列/直列変換回路
133 16:1並列/直列変換回路
135−1,135−2,135−16 1:9直列/並列変換回路
136 フレーム同期回路
137,137a 復号化回路
138 OH分離回路
140−1,140−2,140−16 8:1並列/直列変換回路
141 16:1並列/直列変換回路
145 (1:16)×3直列/並列変換回路
146−1,146−2,146−16 (1:9)×3直列/並列変換回路

Claims (19)

  1. n(nは自然数)×m(mは自然数)並列データに前方誤り訂正(FEC)を施してn×(m+i)(iは自然数)並列の並列FECフレームを生成するFECフレーム符号化装置であって、
    前記並列FECフレームは、
    同期検出のためのFECフレーム同期情報を含むn×m行1列以上のオーバヘッド情報領域と、
    送信すべきユーザデータが設定されるn×m行1列以上の情報領域と、
    行方向にn×(m+i)符号個、またはn×(m+i)/シンボル数符号個配置された第1の冗長情報領域と、
    行方向にn×(m+i)符号個配置された第2の冗長情報領域と、
    列方向に前記オーバヘッド情報領域と、前記情報領域と、前記第1および第2の冗長情報領域とを含むビット数符号個分配置された第3の冗長情報領域と、
    で構成され、
    前記並列FECフレームの列方向に対して第1の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第1の冗長情報領域に設定する第1の誤り訂正符号化部と、
    前記並列FECフレームの列方向に対して前記第1の誤り訂正符号化とは異なる第2の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第2の冗長情報領域に設定する第2の誤り訂正符号化部と、
    前記並列FECフレームの行方向に対して第3の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第3の冗長情報領域に設定する第3の誤り訂正符号化部と、
    を備えることを特徴とするFECフレーム符号化装置。
  2. n(nは自然数)×m(mは自然数)並列データに前方誤り訂正(FEC)を施してn×m並列の並列FECフレームを生成するFECフレーム符号化装置であって、
    前記並列FECフレームは、
    同期検出のためのFECフレーム同期情報を含むn×m行1列以上のオーバヘッド情報領域と、
    送信すべきユーザデータが設定されるn×m行1列以上の情報領域と、
    行方向にn×m符号個、またはn×m/シンボル数符号個配置された第1の冗長情報領域と、
    行方向にn×m個配置された第2および第3の冗長情報領域と、
    で構成され、
    前記並列FECフレームの列方向に対して第1の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第1の冗長情報領域に設定する第1の誤り訂正符号化部と、
    前記並列FECフレームの列方向に対して前記第1の誤り訂正符号化とは異なる第2の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第2の冗長情報領域に設定する第2の誤り訂正符号化部と、
    前記第2の誤り訂正符号化部によって第2の誤り訂正符号化が施された後に予め定められたインタリーブ処理を実行するインタリーブ処理部と、
    前記インタリーブ処理部によってインタリーブ処理が実行された並列FECフレームの行方向に対して第3の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第3の冗長情報領域に設定する第3の誤り訂正符号化部と、
    を備えることを特徴とするFECフレーム符号化装置。
  3. 前記並列FECフレーム内に、
    前記第3の誤り訂正符号化の情報長と前記n×m並列データとの差分を吸収する固定スタッフ領域を備えること、
    を特徴とする請求項1に記載のFECフレーム符号化装置。
  4. 前記固定スタッフ領域を、前記オーバヘッド情報領域として用いることを特徴とする請求項3に記載のFECフレーム符号化装置。
  5. 前記第1の誤り訂正符号化部は、前記第1の誤り訂正符号としてバースト誤り訂正に適した符号を用い、第2および第3の誤り訂正符号化部は、前記第2および第3の誤り訂正符号としてビット誤り訂正に適した符号を用いることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載のFECフレーム符号化装置。
  6. 前記第1の誤り訂正符号化部は、前記第1の誤り訂正符号化として予め定められたシンボル長のRS符号化を用い、前記第2および第3の誤り訂正符号化部は、前記第2および第3の誤り訂正符号化としてBCH符号化を用いることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載のFECフレーム符号化装置。
  7. 入力データに前方誤り訂正(FEC)を施した直列FECフレームを生成するFECフレーム多重化装置であって、
    前記入力データを多重分離してn×m(n,mはともに自然数)並列データを生成する多重分離回路と、
    前記多重分離回路によって生成されたn×m並列データに速度変換処理を施してオーバヘッド情報領域と第1および第2の冗長情報領域とを付加し、前記オーバヘッド情報領域に前記FECフレームの同期を検出するためのFECフレーム同期情報を含むオーバヘッド情報を設定し、前記第1の冗長情報領域に前記オーバヘッド情報および前記n×m並列データの行方向に対して第1の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを設定し、前記第2の冗長情報領域に前記オーバヘッド情報、前記n×m並列データ、および前記第1の冗長情報領域の行方向に対して第2の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを設定し、前記速度変換処理によってオーバヘッド情報領域と第1および第2の冗長情報領域とが付加されたn×m並列データに、前記オーバヘッド情報、前記n×m並列データ、前記第1の冗長情報領域、および第2の冗長情報領域の列方向に対して第3の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを設定したi(iは自然数)行からなる第3の冗長情報領域を付加したn×(m+i)並列FECフレームを生成するフレーム生成FEC符号化回路と、
    前記フレーム生成FEC符号化回路によって生成されたn×(m+i)並列FECフレームを多重化して直列FECフレームを生成する多重分離回路と、
    を備えることを特徴とするFEC多重化装置。
  8. 入力データに前方誤り訂正(FEC)を施した直列FECフレームを生成するFECフレーム多重化装置であって、
    前記入力データを多重分離してn×m(n,mはともに自然数)並列データを生成する多重分離回路と、
    前記多重分離回路によって生成されたn×m並列データに速度変換処理を施してオーバヘッド情報領域と第1〜第3の冗長情報領域とを付加し、前記オーバヘッド情報領域に前記FECフレームの同期を検出するためのFECフレーム同期情報を含むオーバヘッド情報を設定し、前記第1の冗長情報領域に前記オーバヘッド情報および前記n×m並列データの行方向に対して第1の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを設定し、前記第2の冗長情報領域に前記オーバヘッド情報、前記n×m並列データ、および前記第1の冗長情報領域の行方向に対して第2の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを設定し、前記第2の誤り訂正符号化を施した後に予め定められたインタリーブ処理を施し、このインタリーブ処理が施されたFECフレームの行方向に対して第3の誤り訂正符号化を施して得られた冗長データを前記第3の冗長情報領域に設定してn×m並列FECフレームを生成するフレーム生成FEC符号化回路と、
    前記フレーム生成FEC符号化回路によって生成されたn×m並列FECフレームを多重化して直列FECフレームを生成する多重分離回路と、
    を備えることを特徴とするFEC多重化装置。
  9. 前記フレーム生成FEC符号化回路は、
    前記第3の誤り訂正符号化の情報長と前記n×m並列データとの差分を吸収する固定スタッフ領域を生成すること、
    を特徴とする請求項7に記載のFEC多重化装置。
  10. 前記フレーム生成FEC符号化回路は、
    前記固定スタッフ領域を、前記オーバヘッド情報領域として用いることを特徴とする請求項9に記載のFEC多重化装置。
  11. 前記フレーム生成FEC符号化回路は、
    前記第1の誤り訂正符号としてバースト誤り訂正に適した符号を用い、前記第2および第3の誤り訂正符号にビット誤り訂正に適した符号を用いることを特徴とする請求項7〜10の何れか一つに記載のFEC多重化装置。
  12. 前記第2および/または第3の誤り訂正符号の符号が、前記並列FECフレームの複数個分の行方向ビット数と等しい符号長を有し、
    前記フレーム生成FEC符号化回路は、
    前記並列FECフレームの複数個分の行方向ビット数と等しい符号長を有する第2および/または第3の誤り訂正符号化による冗長データが設定される第2および/または第3の冗長情報領域を前記複数個の並列FECフレームに分割して生成することを特徴とする請求項7〜11の何れか一つに記載のFECフレーム多重化装置。
  13. 前記第1の誤り訂正符号化として予め定められたシンボル長のRS符号化を用い、前記第2および第3の誤り訂正符号化としてBCH符号化を用いることを特徴とする請求項7〜12の何れか一つに記載のFEC多重化装置。
  14. 請求項7、9〜13の何れか一つに記載のFEC多重化装置によって生成された直列FECフレームを多重分離するFEC多重分離装置であって、
    前記直列FECフレームを多重分離してn×(m+i)並列FECフレームを生成する多重分離回路と、
    前記多重分離回路によって生成されたn×(m+i)並列FECフレームのオーバヘッド情報領域に設定されているFECフレーム同期情報に基づいてn×(m+i)並列FECフレームの先頭位置を認識し、認識したn×(m+i)並列FECフレームの先頭位置に基づいて前記第3の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してビット誤りを訂正し、前記第2の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してビット誤りを訂正し、前記第3の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してシンボル誤りを訂正した後に、オーバヘッド情報領域に設定されたオーバヘッド情報を抽出して前記n×(m+i)並列FECフレームから前記オーバヘッド情報および前記第1〜第3の冗長情報領域を削除してn×m並列データを抽出するフレーム終端FEC復号化回路と、
    前記フレーム終端FEC復号化回路によって抽出されたn×m並列データを多重化して出力する多重化回路と、
    を備えることを特徴とするFEC多重分離装置。
  15. 請求項7、9〜13の何れか一つに記載のFEC多重化装置によって生成された直列FECフレームが軟判定によりj(jは自然数)ビットに量子化されたj並列FECフレームを多重分離するFEC多重分離装置であって、
    前記j並列FECフレームを多重分離してn×(m+i)×j並列FECフレームを生成する多重分離回路と、
    n×(m+i)×j並列FECフレームのオーバヘッド情報領域に設定されているFECフレーム同期情報に基づいてn×(m+i)並列FECフレームの先頭位置を認識し、認識したn×(m+i)並列FECフレームの先頭位置に基づいて前記第3の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してビット誤りを訂正し、前記第2の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してビット誤りを訂正し、前記第3の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してシンボル誤りを訂正する際に、前記第1〜第3の誤り訂正による復号化処理として少なくとも1つに軟判定復号化処理を用い、オーバヘッド情報領域に設定されたオーバヘッド情報を抽出して前記n×(m+i)並列FECフレームから前記オーバヘッド情報および前記第1〜第3の冗長情報領域を削除してn×m並列データを抽出するフレーム終端FEC復号化回路と、
    前記フレーム終端FEC復号化回路によって抽出されたn×m並列データを多重化して出力する多重化回路と、
    を備えることを特徴とするFEC多重分離装置。
  16. 請求項8、11〜13の何れか一つに記載のFEC多重化装置によって生成された直列FECフレームを多重分離するFEC多重分離装置であって、
    前記直列FECフレームを多重分離してn×m並列FECフレームを生成する多重分離回路と、
    前記多重分離回路によって生成されたn×m並列FECフレームのオーバヘッド情報領域に設定されているFECフレーム同期情報に基づいてn×m並列FECフレームの先頭位置を認識し、認識したn×m並列FECフレームの先頭位置に基づいて前記第3の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してビット誤りを訂正し、このビット誤りを訂正したn×m並列FECフレームに予め定められたデインタリーブ処理を施した後に前記第2の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してビット誤りを訂正し、前記第3の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してシンボル誤りを訂正した後に、オーバヘッド情報領域に設定されたオーバヘッド情報を抽出して前記n×m並列FECフレームから前記オーバヘッド情報および前記第1〜第3の冗長情報領域を削除してn×m並列データを抽出するフレーム終端FEC復号化回路と、
    前記フレーム終端FEC復号化回路によって抽出されたn×m並列データを多重化して出力する多重化回路と、
    を備えることを特徴とするFEC多重分離装置。
  17. 請求項8、11〜13の何れか一つに記載のFEC多重化装置によって生成された直列FECフレームが軟判定によりj(jは自然数)ビットに量子化されたj並列FECフレームを多重分離するFEC多重分離装置であって、
    前記j並列FECフレームを多重分離してn×m×j並列FECフレームを生成する多重分離回路と、
    n×m×j並列FECフレームのオーバヘッド情報領域に設定されているFECフレーム同期情報に基づいてn×m×j並列FECフレームの先頭位置を認識し、認識したn×m×j並列FECフレームの先頭位置に基づいて前記第3の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してビット誤りを訂正し、このビット誤りを訂正したn×m×j並列FECフレームに対して予め定められたデインタリーブ処理を施した後に前記第2の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してビット誤りを訂正し、前記第3の誤り訂正符号化による復号化処理を実行してシンボル誤りを訂正する際に、前記第1〜第3の誤り訂正による復号化処理として少なくとも1つに軟判定復号化処理を用い、オーバヘッド情報領域に設定されたオーバヘッド情報を抽出して前記n×m並列FECフレームから前記オーバヘッド情報および前記第1〜第3の冗長情報領域を削除してn×m並列データを抽出するフレーム終端FEC復号化回路と、
    前記フレーム終端FEC復号化回路によって抽出されたn×m並列データを多重化して出力する多重化回路と、
    を備えることを特徴とするFEC多重分離装置。
  18. 請求項7、9〜13の何れか一つに記載のFEC多重化装置と、請求項14または15に記載のFEC多重分離装置とを備えることを特徴とする光通信装置。
  19. 請求項8、11〜13の何れか一つに記載のFEC多重化装置と、請求項16または17に記載のFEC多重分離装置とを備えることを特徴とする光通信装置。
JP2005112819A 2005-04-08 2005-04-08 Fecフレーム符号化装置、fec多重化装置、fec多重分離装置、および光通信装置 Pending JP2006295510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005112819A JP2006295510A (ja) 2005-04-08 2005-04-08 Fecフレーム符号化装置、fec多重化装置、fec多重分離装置、および光通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005112819A JP2006295510A (ja) 2005-04-08 2005-04-08 Fecフレーム符号化装置、fec多重化装置、fec多重分離装置、および光通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006295510A true JP2006295510A (ja) 2006-10-26

Family

ID=37415603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005112819A Pending JP2006295510A (ja) 2005-04-08 2005-04-08 Fecフレーム符号化装置、fec多重化装置、fec多重分離装置、および光通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006295510A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101203235B1 (ko) * 2008-02-29 2012-11-20 가부시끼가이샤 도시바 반도체 기억 장치, 그 제어 방법, 및 에러 정정 시스템
JP2013009191A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Fujitsu Ltd 誤り訂正処理回路および誤り訂正処理方法
JPWO2011068045A1 (ja) * 2009-12-01 2013-04-18 三菱電機株式会社 誤り訂正方法及び装置
JP2013225830A (ja) * 2012-03-19 2013-10-31 Toshiba Corp メモリコントローラ、記憶装置、誤り訂正装置および誤り訂正方法
WO2015162738A1 (ja) * 2014-04-23 2015-10-29 三菱電機株式会社 通信装置、通信システムおよび誤り訂正フレーム生成方法
WO2016203750A1 (ja) * 2015-06-19 2016-12-22 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置
JP2017011689A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置
WO2019064369A1 (ja) * 2017-09-27 2019-04-04 三菱電機株式会社 符号化装置、送信機、復号装置および受信機

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02168473A (ja) * 1988-09-09 1990-06-28 Sony Corp 誤り訂正符号化装置
JPH06164420A (ja) * 1992-11-25 1994-06-10 Sony Corp 誤り訂正方法
JPH08149018A (ja) * 1994-07-12 1996-06-07 Mitsubishi Electric Corp エラー訂正装置
JP2001168734A (ja) * 1999-12-07 2001-06-22 Mitsubishi Electric Corp Fecフレーム構成方法およびfec多重化装置
JP2001332982A (ja) * 2000-05-18 2001-11-30 Mitsubishi Electric Corp 光伝送システム、fec多重化装置、fec多重分離装置、および誤り訂正方法
JP2003069535A (ja) * 2001-06-15 2003-03-07 Mitsubishi Electric Corp 誤り訂正多重化装置、誤り訂正多重分離装置、これらを用いた光伝送システムおよび誤り訂正多重化伝送方法
JP2004282600A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Mitsubishi Electric Corp 符号化装置および復号装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02168473A (ja) * 1988-09-09 1990-06-28 Sony Corp 誤り訂正符号化装置
JPH06164420A (ja) * 1992-11-25 1994-06-10 Sony Corp 誤り訂正方法
JPH08149018A (ja) * 1994-07-12 1996-06-07 Mitsubishi Electric Corp エラー訂正装置
JP2001168734A (ja) * 1999-12-07 2001-06-22 Mitsubishi Electric Corp Fecフレーム構成方法およびfec多重化装置
JP2001332982A (ja) * 2000-05-18 2001-11-30 Mitsubishi Electric Corp 光伝送システム、fec多重化装置、fec多重分離装置、および誤り訂正方法
JP2003069535A (ja) * 2001-06-15 2003-03-07 Mitsubishi Electric Corp 誤り訂正多重化装置、誤り訂正多重分離装置、これらを用いた光伝送システムおよび誤り訂正多重化伝送方法
JP2004282600A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Mitsubishi Electric Corp 符号化装置および復号装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101203235B1 (ko) * 2008-02-29 2012-11-20 가부시끼가이샤 도시바 반도체 기억 장치, 그 제어 방법, 및 에러 정정 시스템
JPWO2011068045A1 (ja) * 2009-12-01 2013-04-18 三菱電機株式会社 誤り訂正方法及び装置
JP5566400B2 (ja) * 2009-12-01 2014-08-06 三菱電機株式会社 誤り訂正方法及び装置
JP2013009191A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Fujitsu Ltd 誤り訂正処理回路および誤り訂正処理方法
JP2013225830A (ja) * 2012-03-19 2013-10-31 Toshiba Corp メモリコントローラ、記憶装置、誤り訂正装置および誤り訂正方法
US10069516B2 (en) 2014-04-23 2018-09-04 Mitsubishi Electric Corporation Communication device, communication system, and error correction frame generation method
JPWO2015162738A1 (ja) * 2014-04-23 2017-04-13 三菱電機株式会社 通信装置、通信システムおよび誤り訂正フレーム生成方法
JP5968577B2 (ja) * 2014-04-23 2016-08-10 三菱電機株式会社 通信装置、通信システムおよび誤り訂正フレーム生成方法
WO2015162738A1 (ja) * 2014-04-23 2015-10-29 三菱電機株式会社 通信装置、通信システムおよび誤り訂正フレーム生成方法
US10484220B2 (en) 2015-06-19 2019-11-19 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Transmitting method for transmitting an OFDM signal generated by performing an IFFT processing on a preamble and one or more subframes into which pilot signals are inserted
JP2017011689A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置
WO2016203750A1 (ja) * 2015-06-19 2016-12-22 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置
US10979268B2 (en) 2015-06-19 2021-04-13 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Transmitting method, receiving method, transmitting apparatus, and receiving apparatus
US11496346B2 (en) 2015-06-19 2022-11-08 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Transmitting apparatus for transmitting an OFDM signal generated by performing IFFT processing on a preamble and one or more subframes into which pilot signals are inserted
US11876655B2 (en) 2015-06-19 2024-01-16 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Transmitting apparatus for transmitting an OFDM signal generated by performing IFFT processing on a preamble and one or more subframes into which pilot signals are inserted
WO2019064369A1 (ja) * 2017-09-27 2019-04-04 三菱電機株式会社 符号化装置、送信機、復号装置および受信機
JPWO2019064369A1 (ja) * 2017-09-27 2020-11-05 三菱電機株式会社 符号化装置、送信機、復号装置および受信機
US11115058B2 (en) 2017-09-27 2021-09-07 Mitsubishi Electric Corporation Coding device, transmitter, decoding device, and receiver
JP2021141617A (ja) * 2017-09-27 2021-09-16 三菱電機株式会社 符号化装置、送信機、復号装置および受信機
JP7199474B2 (ja) 2017-09-27 2023-01-05 三菱電機株式会社 符号化装置、送信機、復号装置および受信機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7440475B2 (en) Error-correction multiplexing apparatus, error-correction demultiplexing apparatus, optical transmission system using them, and error-correction multiplexing transmission method
US6868514B2 (en) FEC frame structuring method and FEC multiplexer
JP4382124B2 (ja) 誤り訂正符号化装置及び誤り訂正復号装置
JP2006295510A (ja) Fecフレーム符号化装置、fec多重化装置、fec多重分離装置、および光通信装置
US20190319741A1 (en) Apparatus and method for communicating data over an optical channel
EP2256973B1 (en) Error correcting device and error correcting method
EP2346197B1 (en) Method and device for encoding and decoding of error correcting codes
JP2010263555A (ja) Fecフレーム構成装置および方法
JP5687362B2 (ja) フレーム生成方法、光伝送装置および光伝送システム
JP7299496B2 (ja) 符号化回路、復号化回路、符号化方法、復号化方法、伝送装置、及び光伝送システム
JP3922819B2 (ja) 誤り訂正方法及び装置
US9787431B2 (en) Apparatus and method for forward error correction over a communication channel
US20100299578A1 (en) Apparatus and method for transmitting and receiving data
US9438275B2 (en) Transmission apparatus and transmission method
EP1195935A1 (en) Optical transmission system, fec multiplexer, fec multiplexer/separator, and error correction method
JP7332873B2 (ja) 符号化回路、復号化回路、符号化方法、復号化方法、伝送装置、及び光伝送システム
JP2010034976A (ja) 誤り訂正符号化装置、誤り訂正復号装置及び誤り訂正符号化方法
JP5586448B2 (ja) 光伝送装置
EP3579424B1 (en) Error correction device and error correction method
JP5944811B2 (ja) デジタルコヒーレント光伝送方法、送信装置及び受信装置
US20060044162A1 (en) Fibre optic communications
JP2010200247A (ja) デジタル伝送システム及びデジタル伝送方法
JP2013070289A (ja) 誤り訂正方法、誤り訂正装置、送信機、受信機及び誤り訂正プログラム
JP5968577B2 (ja) 通信装置、通信システムおよび誤り訂正フレーム生成方法
JP2830822B2 (ja) 高速通信における誤り訂正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061219

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100727