JP2006294957A - 貼り合わせsoiウエーハの製造方法及び貼り合わせsoiウエーハ - Google Patents
貼り合わせsoiウエーハの製造方法及び貼り合わせsoiウエーハ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006294957A JP2006294957A JP2005115358A JP2005115358A JP2006294957A JP 2006294957 A JP2006294957 A JP 2006294957A JP 2005115358 A JP2005115358 A JP 2005115358A JP 2005115358 A JP2005115358 A JP 2005115358A JP 2006294957 A JP2006294957 A JP 2006294957A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wafer
- layer
- soi
- oxide film
- bond
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Element Separation (AREA)
Abstract
【解決手段】シリコン単結晶ウエーハの一方の表面から酸素イオンを注入して、該シリコン単結晶ウエーハの内部に酸素イオン注入層を形成し、前記シリコン単結晶ウエーハを熱酸化することにより、少なくとも酸素イオンを注入した表面から酸素イオン注入層までにシリコン酸化膜を形成し、前記シリコン酸化膜を形成したシリコン単結晶ウエーハをボンドウエーハとし、該シリコン酸化膜を介してベースウエーハと貼り合わせ、前記貼り合わせたボンドウエーハとベースウエーハに熱処理を加えて、ボンドウエーハとベースウエーハとを強固に結合し、前記ボンドウエーハを減厚してSOI層を形成し、ベースウエーハの上部に、埋め込み酸化膜、SOI層を順次有するSOIウエーハとする、貼り合わせSOIウエーハの製造方法。
【選択図】図2
Description
第一の方法は、シリコン単結晶ウエーハの一方の表面から酸素イオンを注入して酸素イオン注入層を形成し、その後、熱処理にて酸素イオン注入層をシリコン酸化膜に変質させて、SOIウエーハとする、SIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法である。
第二の方法は、例えば、シリコン単結晶ウエーハ(ボンドウエーハ)に熱酸化等の方法でシリコン酸化膜を形成し、その酸化膜を介してボンドウエーハと新たに用意したベースウエーハを貼り合わせて、SOIウエーハとする、貼り合わせ法である。
具体的には、特許文献1に開示された方法では、先ず、サンドブラスト、イオン打ち込み等を行って、ボンドウエーハの鏡面研磨面にミクロクラックを含む微小欠陥を発生させる。次に、熱処理を行って前記微小欠陥の部分に熱酸化誘起積層欠陥(OSF)を導入する。次に、その表面に酸化膜を形成し、これを、ベースウエーハと貼り合わせている。そして、これにより、SOI層にゲッター層となるOSF層を設けている。さらに、この方法では、イオン打ち込み等の後の熱処理によりOSFを形成するので、ボンドウエーハ表面の面粗さが悪化してしまう。このため、それを平滑化するために鏡面研磨を行うことが良いとされている。しかしながら、このように、OSF層を研磨により平滑化すると、研磨代のバラツキによりOSF層厚にバラツキが生じ易い。このため、作製されるSOIウエーハのゲッタリング能力に面内バラツキが生じることとなる。
また、特許文献2では、リンイオンやシリコンイオンを注入した層をSOI層低部のゲッター層として利用する技術が開示されている。そして、この場合、貼り合わせ界面は、SOI層と埋め込み酸化膜の間にくるとされている。しかしながら、このように、貼り合わせ界面がSOI層と埋め込み酸化膜の間にくるようにすると、ボンドウエーハとベースウエーハの貼り合わせの際に、雰囲気中から貼り合わせ界面にボロンやその他の汚染物が取り込まれ、SOI層に形成するデバイス特性に悪影響を与える。特に、ボロンのようなドーパント系の汚染物の場合、SOI層に拡散して抵抗率に変化をもたらす。
さらに、特許文献1,2のいずれの貼り合わせSOIウエーハでも、結合面自体に予めゲッター層としての結晶欠陥層があるので、貼り合わせ自体が困難で、結合面にボイドが多発するという問題もあった。
シリコン単結晶ウエーハの一方の表面から酸素イオンを注入して、該シリコン単結晶ウエーハの内部に酸素イオン注入層を形成する工程と、
前記シリコン単結晶ウエーハを熱酸化することにより、少なくとも酸素イオンを注入した表面から酸素イオン注入層までにシリコン酸化膜を形成する工程と、
前記シリコン酸化膜を形成したシリコン単結晶ウエーハをボンドウエーハとし、該シリコン酸化膜を介してベースウエーハと貼り合わせる工程と、
前記貼り合わせたボンドウエーハとベースウエーハに熱処理を加えて、ボンドウエーハとベースウエーハとを強固に結合する工程と、
前記ボンドウエーハを減厚してSOI層を形成し、ベースウエーハの上部に、埋め込み酸化膜、SOI層を順次有するSOIウエーハとする工程と
を有することを特徴とする貼り合わせSOIウエーハの製造方法を提供する(請求項1)。
シリコン単結晶ウエーハの一方の表面から酸素イオンを注入して、該シリコン単結晶ウエーハの内部に酸素イオン注入層を形成する工程と、
前記シリコン単結晶ウエーハを熱処理することにより、酸素イオン注入層をシリコン酸化膜に変質させて、少なくともシリコン酸化膜層上にシリコン単結晶層を有する構造のウエーハを形成する工程と、
前記構造のウエーハをボンドウエーハとし、前記酸素イオン注入側の表面を介してベースウエーハと貼り合わせる工程と、
前記貼り合わせたボンドウエーハとベースウエーハに熱処理を加えて、ボンドウエーハとベースウエーハとを強固に結合する工程と、
前記ボンドウエーハを減厚してSOI層を形成し、ベースウエーハの上部に、埋め込み酸化膜、SOI層を順次有するSOIウエーハとする工程と
を有することを特徴とする貼り合わせSOIウエーハの製造方法を提供する(請求項2)。
SOIウエーハ内の金属不純物はSOI層の表層近傍に存在することが問題であり、その他の部位に存在する限りにおいては、デバイス動作にさほど悪影響を及ぼさない。
本発明者らは、この点を考慮し、SOI層の表層から不純物を直接的に除去し、しかも安定に存在させる手段を見出すべく検討を重ねた。
その結果、本発明者らは、SOI層の下部で、かつ埋め込み酸化膜上部に、酸素イオン注入した際に生じる歪み層等の結晶欠陥層を配置し、これをゲッター層として利用することで、SOI層の表層から不純物を除去し、しかも安定に存在させることができることに想到し、本発明を完成させた。
この貼り合わせSOIウエーハ10は、ベースウエーハ11の上部に、埋め込み酸化膜12、SOI層13を順次有する。そして、埋め込み酸化膜12の全部又は一部が、イオン注入された酸素を含み、SOI層13は、酸素イオン注入により生じた結晶欠陥層14を有する。この結晶欠陥層14は、ゲッター層として働き、SOI層に混入した金属不純物を、酸化膜を介することなく直接SOI層の表層近傍から除去することができる。しかも、このゲッター層は酸素イオン注入により生じたものであるから、厚さのバラツキが少なく、ゲッタリング能力の面内バラツキが少ないとともに、リン拡散やサンドブラスト等によるゲッター層のように不純物を一切含有しないという利点もある。しかも、結合面は、ベースウエーハ側であるから、貼り合わせの際に貼り合わせ界面に取り込まれる不純物によるデバイスへの影響も排除することができる。
尚、図1では、結合面が、埋め込み酸化膜12とベースウエーハ11の界面にくる態様を例示したが、後述のように、本発明では、貼り合わせ界面が、埋め込み酸化膜ではなく、その下にシリコン単結晶層があり、これとベースウエーハの界面にくる態様もあり得る。
このような貼り合わせSOIウエーハは、ゲッター層としての欠陥層が貼り合わせ界面とはならないので、結合力が強く、ボイドの発生も生じ難い。
最初に、第1の方法について、図2を参照して説明する。
先ず、シリコン単結晶ウエーハ20の一方の表面から酸素イオンを注入して、シリコン単結晶ウエーハ20の内部に酸素イオン注入層21を形成する(図2(a)参照)。
この時、酸素イオン注入層21よりも内部の領域には、転位ループや積層欠陥などの結晶欠陥層(二次欠陥層)22が形成される。
このように、熱酸化することにより、緻密で高品質なシリコン酸化膜を形成することができる。そして、本発明では、この緻密で高品質なシリコン酸化膜を、SOIウエーハの埋め込み酸化膜とするので、十分な絶縁耐圧を得ることができる。
そして、シリコン酸化膜23を形成したシリコン単結晶ウエーハをボンドウエーハ24とし、シリコン酸化膜23を介してベースウエーハ25と貼り合わせる(図2(c)参照)。
この時、結合面は、埋め込み酸化膜23とベースウエーハ36の界面になる。
上記方法で製造することで、結晶欠陥層22を、SOI層26の中の下部に配置して、ゲッター層として利用することができる。このため、製造したSOIウエーハ27は、SOI層に混入した金属不純物をSOI層の表層近傍から直接除く能力を持つ。
先ず、シリコン単結晶ウエーハ30の一方の表面から酸素イオンを注入して、シリコン単結晶ウエーハ30の内部に酸素イオン注入層31を形成する(図3(a)参照)。
この時、酸素イオン注入層31よりも内部の領域には、転位ループや積層欠陥などの結晶欠陥層32が形成される。
次に、前記構造のウエーハを、表面に酸化膜が形成されている場合にはこれを除去した後、裏返してボンドウエーハ35とし、酸素イオン注入側の表面を介してベースウエーハ36と貼り合わせる(図3(c)参照)。
この時、結合面は、シリコン酸化膜層33(埋め込み酸化膜)ではなく、その下のシリコン単結晶層34の表面とベースウエーハ36の表面になる。
そして、最後に、結合面とは反対側の表面からボンドウエーハ35を減厚してSOI層37を形成し、ベースウエーハ36の上部に、埋め込み酸化膜33、SOI層37を順次有するSOIウエーハ38とすることができる。
表面にシリコン酸化膜を形成したシリコン単結晶ウエーハをベースウエーハとして用いた場合、図8に示す構造の貼り合わせSOIウエーハ80を得ることができる。すなわち、得られる貼り合わせSOIウエーハ80は、ベースウエーハ81として表面にシリコン酸化膜を形成したシリコン単結晶ウエーハを用いたために、埋め込み酸化膜84及びSOI層85の下に、さらに、第2の埋め込み酸化膜82と、2つの埋め込み酸化膜84、82の間に挟まれたシリコン単結晶層83とを有する構造となる。さらに、このSOIウエーハ80は、ベースウエーハ80の下部にも酸化膜87を有する。尚、この酸化膜87は除去することもできる。
一方、ベースウエーハとして、SOIウエーハを用いた場合、図9に示す貼り合わせSOIウエーハ90を得ることができる。すなわち、得られる貼り合わせSOIウエーハ90は、ベースウエーハ91としてSOIウエーハを用いたために、埋め込み酸化膜94及びSOI層95の下に、さらに、第2の埋め込み酸化膜92と、2つの埋め込み酸化膜94、92の間に挟まれたシリコン単結晶層93とを有する構造となる。
先ず、シリコン単結晶ウエーハ40の一方の表面から酸素イオンを注入して、シリコン単結晶ウエーハ40の内部に酸素イオン注入層41を形成する(図4(a)参照)。
この時、酸素イオン注入層41よりも内部の領域には、転位ループや積層欠陥などの結晶欠陥層42が形成される。
ここまでの工程は、上記第2の方法と共通である。
この時、ボンドウエーハ45をそのまま裏返して貼り合わせるのではなく、ボンドウエーハ45とベースウエーハ46を貼り合わせる前に、ボンドウエーハ45の貼り合わせるべき表面を研磨またはエッチングによりシリコン単結晶層44を除去してシリコン酸化膜層43を露出させる。あるいは、シリコン単結晶層44が残る様に研磨を行っても良い。この研磨によって表面の面状態を修正することができ、このため、ボンドウエーハとベースウエーハの結合不良の発生を一層低減することができる。
この時、貼り合わせ界面は、埋め込み酸化膜43とベースウエーハ46の界面になる。
すなわち、貼り合わせたボンドウエーハ45とベースウエーハ46に熱処理を加えて、ボンドウエーハ45とベースウエーハ46とを強固に結合する(図4(d)参照)。
そして、最後に、ボンドウエーハ45を減厚してSOI層47を形成し、ベースウエーハ46の上部に、埋め込み酸化膜43、SOI層47を順次有するSOIウエーハ48とすることができる(図4(e)参照)。
また、貼り合わせ界面に欠陥層があるわけではないので、結合力も十分なものとなる。
さらに、貼り合わせ界面をベースウエーハ側に形成するので、貼り合わせの際に貼り合わせ界面から不純物が取り込まれたとしても、SOI層への影響は少ない。
ここで、酸素イオン注入により生じた結晶欠陥層のゲッタリング層としての効果等を確認するために次の実験を行った。
直径200mmでSOI層/埋め込み酸化膜/基板層がそれぞれ70nm/150nm/725μmの厚さを有する2種類のSOIウエーハA,Bを用意した。
SOIウエーハAは、埋め込み酸化膜/基板層(ベースウエーハ)の界面に貼り合わせ界面を有し、基板層(ベースウエーハ)の内部に1×109個/cm3のBMDを有する貼り合わせSOIウエーハである。
一方、SOIウエーハBは、シリコン単結晶ウエーハの表面から酸素イオンを注入して酸素イオン注入層を形成した後、これに熱処理を加えて酸素イオン注入層をシリコン酸化膜に変質させたSOIウエーハ(すなわち、SIMOXウエーハ)であり、基板層側の裏面にはゲッター層として約0.5μmのポリシリコン層が形成されている。
(実施例1)
直径200mm 、結晶方位<100>のシリコン単結晶ウエーハを2枚用意し、図3に示した前述の第2の方法で、SOIウエーハを製造した。具体的には、シリコン単結晶ウエーハに、エネルギーが180keV、ドーズ量が4×1017cm-2で酸素イオン注入をして、シリコン単結晶ウエーハの内部に酸素イオン注入層を形成した(図3(a)参照)。この時、酸素イオン注入層より深い位置に結晶欠陥層が形成される。
次に、このシリコン単結晶ウエーハを1350℃で4時間熱処理することにより、酸素イオン注入層をシリコン酸化膜に変質させて、初期材料のSIMOXウエーハを作製した(図3(b)参照)。
これらの工程で、形成されたシリコン酸化膜の厚さは80nmであった。
次に、このシリコン単結晶ウエーハをボンドウエーハとし、酸素イオン注入側の表面をベースウエーハであるシリコン単結晶ウエーハと貼合せた(図3(c)参照)。
次に、このシリコン単結晶ウエーハに結合熱処理を加えて、ボンドウエーハとベースウエーハを強固に結合した(図3(d)参照)。
そして、最後に、結合面とは反対側の表面からボンドウエーハを研削・研磨により減厚して、1.5μmの層厚のSOI層を形成し、貼り合わせSOIウエーハとした(図3(e)参照)。
これにより、SOI層側に、酸素イオン注入した際に生じる歪み層等の結晶欠陥層を配置した。
また、このSOIウエーハのSOI層をTEM(Transmission Electron Microscope)で観察したところ、SOI層の下部に、転位ループ、積層欠陥が高密度に存在する結晶欠陥層があることが確認できた。
実施例1と同一条件で作製したSIMOXウエーハをボンドウエーハとし、このボンドウエーハの裏面を研削・研磨により減厚した後、ベースウエーハと貼り合わせ、実施例1と同一の結合熱処理によりボンドウエーハとベースウエーハを強固に結合した(図6参照)。これにより、実施例1と同一の熱処理プロセスにてSOIウエーハを作製することができた。
実施例1のSOIウエーハとの差違は、結晶欠陥層の位置であり、実施例1では埋め込み酸化膜を挟んでSOI層側に配置されているのに対して、この比較例1ではベースウエーハ側に配置されている。
13…SOI層、 14…結晶欠陥層、
20…シリコン単結晶ウエーハ、 21…酸素イオン注入層、 22…結晶欠陥層、
23…シリコン酸化膜(埋め込み酸化膜)、 24…ボンドウエーハ、
25…ベースウエーハ、 26…SOI層、 27…SOIウエーハ、
30…シリコン単結晶ウエーハ、 31…酸素イオン注入層、 32…結晶欠陥層、
33…シリコン酸化膜層(埋め込み酸化膜)、 34…シリコン単結晶層、
35…ボンドウエーハ、
36…ベースウエーハ、 37…SOI層、 38…SOIウエーハ、
40…シリコン単結晶ウエーハ、 41…酸素イオン注入層、 42…結晶欠陥層、
43…シリコン酸化膜層、 44…シリコン単結晶層、 45…ボンドウエーハ、
46…ベースウエーハ、 47…SOI層、 48…SOIウエーハ
70、80、90…SOIウエーハ、 71、81、91…ベースウエーハ、
72、82、82…第2の埋め込み酸化膜、 73、83、93…シリコン単結晶層、
74、84、94…埋め込み酸化膜、 75、85、95…SOI層、
76、86、96…結晶欠陥層、 87…酸化膜。
Claims (9)
- 少なくとも、ボンドウエーハとベースウエーハとを貼り合わせ、前記ボンドウエーハを減厚することによって、ベースウエーハの上部に、埋め込み酸化膜、SOI層を順次有する貼り合わせSOIウエーハを製造する方法において、
シリコン単結晶ウエーハの一方の表面から酸素イオンを注入して、該シリコン単結晶ウエーハの内部に酸素イオン注入層を形成する工程と、
前記シリコン単結晶ウエーハを熱酸化することにより、少なくとも酸素イオンを注入した表面から酸素イオン注入層までにシリコン酸化膜を形成する工程と、
前記シリコン酸化膜を形成したシリコン単結晶ウエーハをボンドウエーハとし、該シリコン酸化膜を介してベースウエーハと貼り合わせる工程と、
前記貼り合わせたボンドウエーハとベースウエーハに熱処理を加えて、ボンドウエーハとベースウエーハとを強固に結合する工程と、
前記ボンドウエーハを減厚してSOI層を形成し、ベースウエーハの上部に、埋め込み酸化膜、SOI層を順次有するSOIウエーハとする工程と
を有することを特徴とする貼り合わせSOIウエーハの製造方法。 - 少なくとも、ボンドウエーハとベースウエーハとを貼り合わせ、前記ボンドウエーハを減厚することによって、ベースウエーハの上部に、埋め込み酸化膜、SOI層を順次有する貼り合わせSOIウエーハを製造する方法において、
シリコン単結晶ウエーハの一方の表面から酸素イオンを注入して、該シリコン単結晶ウエーハの内部に酸素イオン注入層を形成する工程と、
前記シリコン単結晶ウエーハを熱処理することにより、酸素イオン注入層をシリコン酸化膜に変質させて、少なくともシリコン酸化膜層上にシリコン単結晶層を有する構造のウエーハを形成する工程と、
前記構造のウエーハをボンドウエーハとし、前記酸素イオン注入側の表面を介してベースウエーハと貼り合わせる工程と、
前記貼り合わせたボンドウエーハとベースウエーハに熱処理を加えて、ボンドウエーハとベースウエーハとを強固に結合する工程と、
前記ボンドウエーハを減厚してSOI層を形成し、ベースウエーハの上部に、埋め込み酸化膜、SOI層を順次有するSOIウエーハとする工程と
を有することを特徴とする貼り合わせSOIウエーハの製造方法。 - 前記ボンドウエーハとベースウエーハを貼り合わせる前に、前記ボンドウエーハの貼り合わせるべき表面を研磨することを特徴とする請求項2に記載の貼り合わせSOIウエーハの製造方法。
- 前記ボンドウエーハとベースウエーハを貼り合わせる前に、前記ボンドウエーハを熱酸化することによりシリコン単結晶層の少なくとも一部をシリコン酸化膜に変えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の貼り合わせウエーハの製造方法。
- 前記ベースウエーハを、シリコン単結晶ウエーハとすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の貼り合わせSOIウエーハの製造方法。
- 前記ベースウエーハとして、表面にシリコン酸化膜を形成したシリコン単結晶ウエーハ又はSOIウエーハを用いることで、前記製造するSOIウエーハを、前記埋め込み酸化膜及びSOI層の下に、さらに、第二の埋め込み酸化膜と該2つの埋め込み酸化膜の間に挟まれたシリコン単結晶を有するものとすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の貼り合わせSOIウエーハの製造方法。
- 少なくとも、ベースウエーハの上部に、埋め込み酸化膜、SOI層を順次有する貼り合わせSOIウエーハであって、前記埋め込み酸化膜の全部又は一部が、イオン注入された酸素を含み、前記SOI層は、酸素イオン注入により生じた結晶欠陥層を有するものであることを特徴とする貼り合わせSOIウエーハ。
- 前記SOI層は、埋め込み酸化膜に接する領域に酸素イオン注入により生じた結晶欠陥層を有するものであることを特徴とする請求項7に記載の貼り合わせSOIウエーハ。
- 前記埋め込み酸化膜及びSOI層の下に、さらに、第2の埋め込み酸化膜と、該2つの埋め込み酸化膜の間に挟まれたシリコン単結晶層とを有するものであることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の貼り合わせSOIウエーハ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005115358A JP2006294957A (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 貼り合わせsoiウエーハの製造方法及び貼り合わせsoiウエーハ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005115358A JP2006294957A (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 貼り合わせsoiウエーハの製造方法及び貼り合わせsoiウエーハ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006294957A true JP2006294957A (ja) | 2006-10-26 |
Family
ID=37415192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005115358A Pending JP2006294957A (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 貼り合わせsoiウエーハの製造方法及び貼り合わせsoiウエーハ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006294957A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010140510A1 (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-09 | 信越化学工業株式会社 | サンドブラスト処理を施した貼り合わせ基板の結晶品質改善方法 |
CN109314040A (zh) * | 2016-06-06 | 2019-02-05 | 信越半导体株式会社 | 贴合式soi晶圆的制造方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61294846A (ja) * | 1985-06-20 | 1986-12-25 | フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ | 半導体デバイスの製造方法 |
JPH04115511A (ja) * | 1990-09-05 | 1992-04-16 | Fujitsu Ltd | Soi基板の製造方法 |
JPH0521764A (ja) * | 1991-07-11 | 1993-01-29 | Fujitsu Ltd | 半導体基板の製造方法 |
JPH05275429A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-10-22 | Motorola Inc | 接合された基板中に真性ゲッタリング・サイトを作る方法およびシリコン半導体基板中の可動性イオンを捕捉する方法 |
JPH1032209A (ja) * | 1996-07-17 | 1998-02-03 | Hitachi Ltd | Soiウエハおよびその製造方法ならびにそのsoiウエハを用いた半導体集積回路装置 |
JP2001210810A (ja) * | 2000-01-25 | 2001-08-03 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | 半導体ウェハ及びその製作法 |
-
2005
- 2005-04-13 JP JP2005115358A patent/JP2006294957A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61294846A (ja) * | 1985-06-20 | 1986-12-25 | フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ | 半導体デバイスの製造方法 |
JPH04115511A (ja) * | 1990-09-05 | 1992-04-16 | Fujitsu Ltd | Soi基板の製造方法 |
JPH0521764A (ja) * | 1991-07-11 | 1993-01-29 | Fujitsu Ltd | 半導体基板の製造方法 |
JPH05275429A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-10-22 | Motorola Inc | 接合された基板中に真性ゲッタリング・サイトを作る方法およびシリコン半導体基板中の可動性イオンを捕捉する方法 |
JPH1032209A (ja) * | 1996-07-17 | 1998-02-03 | Hitachi Ltd | Soiウエハおよびその製造方法ならびにそのsoiウエハを用いた半導体集積回路装置 |
JP2001210810A (ja) * | 2000-01-25 | 2001-08-03 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | 半導体ウェハ及びその製作法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010140510A1 (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-09 | 信越化学工業株式会社 | サンドブラスト処理を施した貼り合わせ基板の結晶品質改善方法 |
JP2010283033A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Shin-Etsu Chemical Co Ltd | サンドブラスト処理を施した貼り合わせ基板の結晶品質改善方法 |
CN109314040A (zh) * | 2016-06-06 | 2019-02-05 | 信越半导体株式会社 | 贴合式soi晶圆的制造方法 |
CN109314040B (zh) * | 2016-06-06 | 2022-11-25 | 信越半导体株式会社 | 贴合式soi晶圆的制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6613678B1 (en) | Process for manufacturing a semiconductor substrate as well as a semiconductor thin film, and multilayer structure | |
JP5706391B2 (ja) | Soiウエーハの製造方法 | |
US7588997B2 (en) | Method of fabricating a thin film | |
JP5050185B2 (ja) | 配向変更された低欠陥密度のSiを製造する方法 | |
US20130089968A1 (en) | Method for finishing silicon on insulator substrates | |
JP4304879B2 (ja) | 水素イオンまたは希ガスイオンの注入量の決定方法 | |
KR101340002B1 (ko) | Soi웨이퍼의 제조방법 | |
JP5183958B2 (ja) | Soiウエーハの製造方法 | |
KR101303723B1 (ko) | 컴포넌트 제조 방법 | |
KR101380514B1 (ko) | 반도체 기판의 제조 방법 | |
JP5124931B2 (ja) | 多層soiウエーハの製造方法 | |
JP4720163B2 (ja) | Soiウェーハの製造方法 | |
US20090004825A1 (en) | Method of manufacturing semiconductor substrate | |
JP2007095951A (ja) | 半導体基板およびその製造方法 | |
GB2437995A (en) | Semiconductor processing | |
JP2006294957A (ja) | 貼り合わせsoiウエーハの製造方法及び貼り合わせsoiウエーハ | |
KR100543252B1 (ko) | Soi 기판 | |
KR20110055743A (ko) | 전위들의 이동을 가능하게 하는 반도체-온-절연체형 구조를 제조 및 처리하는 방법 및 대응하는 구조 | |
US7799660B2 (en) | Method for manufacturing SOI substrate | |
JPH11307471A (ja) | Soi基板の製造方法 | |
JPH11330437A (ja) | Soi基板とその製造方法 | |
JP2008262992A (ja) | 貼り合わせウエーハの製造方法 | |
US11456204B1 (en) | Silicon-on-insulator wafer and low temperature method to make thereof | |
JPH11307470A (ja) | Soi基板の製造方法 | |
JP2005228988A (ja) | Soiウェーハの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070814 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120104 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121106 |