JP2006294089A - モータ制御装置及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ピックアップのトラックに対する移動量を正確に検出する光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 トラッキングクロス信号生成部(15)は光ピックアップ(12)がトラック(20)を横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号(Stkc)を生成し、トラッキングクロス信号不感帯設定部(17)はトラッキングクロス信号(Stkc)のエッジ付近に発生するノイズをマスクするための不感帯(Zd)の時間幅(Tdv)を任意に設定し、トラッキングクロス信号不感帯時間動的設定部(19)は設定された時間幅(Tdv)をトラッキングクロス信号(Stkc)の周期(SFtkc)に応じて動的に変更する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、モータ制御装置及びモータ制御装置を用いた光ディスク装置に関するものである。
図27および図28を参照して、従来のモータ制御装置の一例について説明する。図27に示すように、モータ制御装置MCaは、モータ1、FG信号生成部2、FG信号周期検出部3、FG信号不感帯設定部4、およびモータ制御部5を含む。FG信号生成部2は、モータ1の回転角速度を示す矩形波状のFG信号Sfgを出力する。FG信号周期測定部3は、FG信号Sfgの周期を測定して、測定された周期を表すFG信号周期信号Sfrを出力する。FG信号不感帯設定部4は、FG信号Sfgのエッジを基準として、所定(固定値)の不感帯時間Tdで規定される不感帯Zd設定して、不感帯設定信号Szdを生成する。モータ制御部5は、FG信号周期信号Sfrおよび不感帯設定信号Szdに基づいて、駆動制御信号Scを生成して、モータ1の回転角速度制御を行う。
図28を参照して、モータ制御装置MCaにおけるモータの回転角速度の測定動作について説明する。同図において、線Lfg、線Lfr、および線Ltdは、それぞれ、時刻T1から時刻T5に渡るFG信号Sfg、FG信号周期信号Sfr、および不感帯時間Tdの波形を表している。基本的に、モータ1の回転が一定であれば、FG信号Sfgは、一定区間P毎にハイレベルとローレベルとに交互に変化する二値信号である。つまり、FG信号Sfgは、時刻T1と時刻T2との区間がハイレベル、時刻T2と時刻T3との区間がローレベル、時刻T3と時刻T4との区間がハイレベル、そして、時刻T4と時刻T5との区間はローレベルになる。つまり、時刻T1から時刻T3までが、モータ1の1回転に対応して、時刻T3から時刻T5がモータ1の更なる1回転に対応している。それゆえに、交互にハイレベルとローレベルに変化するFG信号Sfgをモニタすることによって、モータ1の回転を検出することができる。
しかしながら、実際には、FG信号Sfgには、モータ制御装置MCaの内部或いは外部からの要因によるノイズによって、本来ローレベルとなる筈の区間にハイレベルになる事がある。図28において、時刻T4と時刻T5との区間に示す、そのようなノイズに対応するパルスPn(以降、「ノイズパルスPn」と称す)が例示されている。ノイズパルスPnが発生すれば、時刻T5で検出されるべきモータ1の更なる1回転が、時刻T4以降且つ時刻T5以前に発生するノイズパルスPnの立ち上がりエッジによって、誤って検出されてしまう。
このようなノイズパルスPnによる、モータ1の回転の誤検出を防止する為に、モータ制御装置MCaにおいては、FG信号不感帯設定部4によって、FG信号Sfgの立ち下がりエッジの検出後の所定の時間の間に発生するパルス成分を打ち消す不感帯Zdを生成させる不感帯設定信号Szdを出力する。線Ltdに示すように、FG信号周期信号Sfrは、FG信号Sfgの立ち下がりエッジに対応する時刻T2および時刻T4から所定の不感帯時間Tdだけ、直線的に増大した後にローレベルに戻るように生成される。なお、不感帯時間Tdは上述の一定区間Pより小さな任意の時間に設定される。
実際の動作においては、時刻T1において、FG信号周期測定部3が矩形波状のFG信号Sfgのエッジの立ち上がりを基準としてFG周期の測定を開始する。時刻T2においてFG信号Sfgが立ち下がると同時に、FG信号不感帯設定部4が不感帯時間Tdの測定を開始する。任意に設定した不感帯時間Tdの経過後に、FG信号Sfgが再び立ち上がる時刻T3において、FG信号周期測定部3は測定したFG周期測定をリセットする。
FG信号周期測定部3が測定した時間がFG信号Sfgの1周期となり、モータ1の回転角速度が測定される。測定された回転角速度を用いてモータ制御部で回転角速度制御を行う。このように、不感帯設定信号Szdにより設定された不感帯設定信号Szdの不感帯時間Tdの間は、FG信号周期測定部3にFG周期測定をリセットさせないことにより、ノイズパルスPnの影響を排除している。
図29に、図27および図28に示したモータ制御装置とは異なる例(特許文献1)を示す。本例におけるモータ制御装置MCbは、回転体の回転位置に応じて出力されるFG信号Sfgと、回転体の回転周波数に応じて出力されるPG信号とを用いて回転体の回転制御に際して、FG信号SfgとPG信号の立ち上がりに一定の遅延時間を設定することで、回転体の回転速度の変化に伴うPG信号の出力変化やノイズの影響による回転制御信号の誤検出の回避を図っている。
具体的には、モータ制御装置MCbは、モータ1a、コントロールブロック6、位相制御ブロック7、速度制御ブロック8、およびモータ制御ブロック9を含む。コントロールブロック6は、モータ1aから出力される信号に基づいて、遅延信号Sdを生成する。速度制御ブロック8は、モータ1aから出力されるFG信号Sfgに基づいて、モータ1aの速度制御を行う為の速度エラー信号Svを生成する。
位相制御ブロック7は、遅延信号Sd、速度エラー信号Sv、およびモータ1aから出力されるPG信号Spgに基づいて、モータ1aの位相制御の為の位相エラー信号Spを生成する。モータ制御ブロック9は、位相制御ブロック7および速度制御ブロック8からからそれぞれ出力される位相エラー信号Spおよび速度エラー信号Svに基づいて、制御信号Scを生成してモータ1aの回転制御を行う。
モータ制御装置MCbにおいては、PG信号SpgとFG信号Sfgの立ち上がり時間の間隔を測定することで正確なモータ制御信号を得るが、立ち上がり時間測定時にPG信号SpgおよびFG信号Sfgのエッジ周辺に発生するノイズの影響を除去するために、コントロールブロック6で生成する遅延信号Sdによって、所定の不感帯時間Tdを設定し、一定の時間だけFG信号Sfgを検出させない。結果、PG信号SpgおよびFG信号Sfgのノイズやモータ1aの回転速度の変動に影響されない安定したモータの回転制御を行うようにしている。
特願平10−218137号公報
しかしながら、上述のモータ制御装置MCaおよびモータ制御装置MCbの何れの例においても、不感帯時間Tdは固定値に設定されている。それゆえに、ノイズパルスPnが固定的に発生する場合には、ノイズパルスPnの発生時刻より大きめに設定された固定値の不感帯時間TdだけノイズパルスPnをマスクすることによって、ノイズパルスPnの影響を排除できるが。しかしながら、実際のモータにおいて発生するノイズパルスPnは動的に変動する場合には、固定値の不感帯時間TdをノイズパルスPnに対して正しく設定できない。つまり、不感帯時間Tdが動的に変動するノイズパルスPnに対して不十分な場合には、マスクされなかったノイズパルスPnによって、モータの回転が誤検出されてしまう。
図30を参照して、このような動的に変化するノイズパルスPnに対する、固定値の不感帯時間Tdに起因するモータ回転の誤検出について説明する。説明の便宜上、図30には、FG信号Sfg(線Lfg)、FG信号周期信号Sfr(線Lfr)、および不感帯設定信号Szd(線Lzd)が上述の図28におけるそれぞれと対比して示されている。
なお、FG信号Sfgに発生するノイズ(ノイズパルスPn)はモータのFG信号Sfgを検出する素子を源とするチャタリングが原因であり、FG信号Sfgの周期が低周期である時はノイズも低周波になる。従来のモータ制御装置においてモータ1および1bの回転角速度が大きく変化する場合、不感帯設定手段(FG信号不感帯設定部4、コントロールブロック6)にて設定する不感帯時間は目的とする最高速回転時の設定に律束され任意の固定値となり、低速回転時に任意の固定値の不感帯時間では十分にノイズの影響を排除することが出来ずに、モータ1の回転角速度の正確な測定が困難になり、正確な回転角速度制御が行えない。それ故に、モータの回転角速度が大きく変化する場合には、正確な回転角速度制御が行えない。
また、光ディスク装置において、トラッキングクロス信号に基づいて、目標のトラック上に光ピックアップを移動させるトラバースシークにおいては、トラッキングクロス信号に重畳しているノイズをカウントしてしまうために、光ピックアップを移動させるべき移動目標トラックと、光ピックアップが実際に移動した先の実移動とラックとの間に差異が生じる。結果、所定のトラックに光ピックアップを移動させるトラバース動作を2度に渡って行わなければならない。
よって、本発明は、上述のFG信号やトラッキングクロス信号に重畳するノイズをマスクする不感帯時間を可変にすることによって、モータの回転数や光ピックアップのトラックに対する移動量を正確に検出して、モータを制御するモータ制御装置、および当該モータ制御装置を用いた光ディスク装置を提供することを目的とする。
円盤状の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
前記光ディスクから情報を読み取る光ピックアップを当該光ディスクの径方向に移送する時に、前記光ピックアップより出力される信号に基づいて、当該光ディスク上に情報を記録しているトラックと前記光ピックアップとの径方向の位置ずれ量を示すトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、
前記トラッキング誤差信号を二値化して、前記光ピックアップが前記トラックを横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号を生成するトラッキングクロス信号生成手段と、
前記トラッキングクロス信号の周期を測定するトラッキングクロス信号周期測定手段と、
前記トラッキングクロス信号のエッジ付近に発生するノイズをマスクするための不感帯の時間幅を、当該トラッキングクロス信号のエッジを基準として、任意に設定するトラッキングクロス信号不感帯設定手段と、
前記時間幅を前記トラッキングクロス信号の周期に応じて動的に変更するトラッキングクロス信号不感帯時間動的設定手段を備える。
本発明において、FG信号やトラッキングクロス信号に重畳するノイズをマスクする不感帯時間を可変にすることによって、モータの回転数や光ピックアップのトラックに対する移動量を正確に検出してモータ制御ができる。
(第1の実施形態)
図1および図2を参照して、本明細書の第1の実施の形態に係るモータ制御装置について説明する。図1に示すように、モータ制御装置MC1は、モータ1、FG信号生成部2、FG信号周期測定部3、FG信号不感帯設定部4p、モータ制御部5、およびFG信号不感帯時間設定部10aを含む。つまり、モータ制御装置MC1においては、上述の図27に示したモータ制御装置MCaにおいて、FG信号不感帯設定部4がFG信号不感帯設定部4pに置き換えられると共に、FG信号不感帯時間設定部10aが新たに追加されて構成されている。よって、FG信号不感帯設定部4pおよびFG信号不感帯時間設定部10aについて、重点的に説明する。
FG信号不感帯時間設定部10aは、FG信号周期測定部3から出力されるFG信号Sfgに基づいて、不感帯時間Tdvの値を動的に決定して、不感帯時間設定信号Stdvを生成する。FG信号不感帯設定部4pは、不感帯時間設定信号Stdvに基づいて、不感帯時間Tdvで規定される不感帯設定信号Szdvの生成を指示する不感帯設定信号Szdvを生成する。つまり、FG信号不感帯設定部4pは、不感帯時間設定信号Stdvに応答して、不感帯Zdvを動的(可変値)に設定する。つまり、上述のモータ制御装置MCaにおいては、FG信号不感帯設定部4がFG信号Sfgの状態に関わりなく固定値の不感帯時間Tdの不感帯Zdを表す不感帯設定信号Szdを生成する。これに対して、モータ制御装置MC1においては、FG信号不感帯時間設定部10aとFG信号不感帯設定部4pとは、FG信号Sfgに状態に応じて、動的に設定される可変値の不感帯時間Tdvの不感帯Zdvを表す不感帯設定信号Szdvを生成する。
次に、図2を参照して、モータ制御装置MC1におけるモータ1の回転測定動作について説明する。同図においては、線Lfg、線Lfr、および線ltdvはそれぞれ、不感帯時間設定信号Stdv、FG信号Sfg、FG信号周期信号Sfr、および不感帯設定信号Szdvに対応している。なお、矢印Atdm1〜Atdm4は、FG信号Sfgの1周期毎の半周期分に相当する最大不感帯時間Tdm(0<不感帯時間Td≦最大不感帯時間Tdm)を表している。そして、矢印Atdv1〜Atdv3は、FG信号Sfgの周期に応じて、動的に変更される不感帯時間Tdvを表している。
具体的には、FG信号不感帯時間設定部10aは、FG信号Sfgの直前の1周期を任意の整数で除算した時間を最大不感帯時間Tdmとし、この最大不感帯時間Tdmに定数Aを乗算して不感帯時間Tdvを動的に決定する。FG信号不感帯時間設定部10aにおける不感帯時間Tdvの設定は、次式(1)によって表現される。
Tdv = Tdm × A (ただし0<A<1) ・・・・(1)
つまり、不感帯時間Tdvは、FG信号Sfgの直前の1周期に応じて、可変的に決定される。図2においては、矢印Atdm1、矢印Atdm2、および矢印Atdm3は、それぞれ、矢印Atdv1、矢印Atdv2、および矢印Atdv3に対応している。
このように、不感帯時間TdvをFG信号Sfg周期に応じて動的に変更することで、モータ制御装置MC1においては、モータの回転角速度が変化する時のノイズの影響を排除して正確な周期測定が可能となり、回転角速度制御を行うことが出来る。
(第2の実施形態)
次に、図3および図4を参照して、本明細書の第2の実施の形態に係るモータ制御装置について説明する。図3に示すように、本実施の形態に係るモータ制御装置MC2は、図1に示したモータ制御装置MC1において、FG信号不感帯時間設定部10aがFG信号不感帯時間設定部10bに交換されて構成されている。よって、FG信号不感帯時間設定部10bに関して、重点的に説明する。FG信号不感帯時間設定部10aとFG信号不感帯時間設定部10bの違いは、不感帯時間Tdvの決定方法である。
具体的には、モータ制御装置MC2においては、モータ1の最高回転角速度VRmaxと最低回転角速度VRminとの間を任意の個数の段階に分割してそれぞれの回転角速度VRに対応する不感帯時間Tdvをそれぞれ予め決めておき、図4に示すような不感帯時間テーブルLdvを作成しておく。そして、FG信号不感帯時間設定部10bは、不感帯時間テーブルLdvを記憶しておき、現在の回転角速度VRcと目標とする回転角速度VRtから不感帯時間テーブルLdvを参照して、不感帯時間Tdvをモータの回転角速度VRcに応じて適宜設定する。なお、同図において、最高回転角速度VRmaxおよび最低回転角速度Vrminに対応する不感帯時間Tdvは、それぞれ、最短不感帯時間Tdvminおよび最長不感帯時間Tdvmaxである。
つまり、第1の実施の形態に係るモータ制御装置MC1(FG信号不感帯時間設定部10a)においては、1周期前のFG信号Sfgの周期に基づく計算によって不感帯時間Tdvを設定する。しかしながら、本実施の形態に係るモータ制御装置MC2(FG信号不感帯時間設定部10b)においては、モータ1の回転角速度VRと不感帯時間Tdvが1対1に対応している。そして、予め作成しておいた不感帯時間テーブルLdvを用いて不感帯時間Tdvを設定するので、何らかの不具合でFG信号Sfg周期が計測できない区間が発生した場合でも、適切な不感帯時間Tdvを設定して、より精度の高いモータの回転角速度制御ができる。このように、モータ制御装置MC2においては、FG信号Sfg周期が計測できない区間が発生する場合には、モータ制御装置MC1(FG信号不感帯時間設定部10a)で不感帯時間Tdvが設定できないという問題を解決している。
(第3の実施形態)
次に、図5および図6を参照して、本明細書の第3の実施の形態に係るモータ制御装置について説明する。本実施の形態に係るモータ制御装置MC3は、図1に示したモータ制御装置MC1及び図3に示したモータ制御装置MC2において、FG信号不感帯時間設定部10aおよびFG信号不感帯時間設定部10bがそれぞれFG信号不感帯時間設定部10cに交換されて構成されている。FG信号不感帯時間設定部10cと、FG信号不感帯時間設定部10aおよびFG信号不感帯時間設定部10bとの違いは、不感帯時間Tdvの決定方法である。よって、FG信号不感帯時間設定部10cに関して、重点的に説明する。
具体的には、FG信号不感帯時間設定部10cにおいては、モータ1の回転速度VRを変更する際、回転速度VRを変更する前にモータ1の現在の回転速度VRcと目標回転速度VRtとの間を段階的に任意数だけ分割して各回転速度VRに対応する不感帯時間Tdvを計算により求める。そして、FG信号不感帯時間設定部10cは、不感帯時間Tdvをモータ1の回転速度VRの変化に応じて変更する。FG信号不感帯時間設定部10cにおける不感帯時間Tdvの設定は、次式(2)によって表現される。
不感帯時間Tdv=A/VR×60×6×2 ・・・・(2)
ここで定数Aは0<A<1の任意の数、VR×60は1秒間のモータ1の回転数、6はモータが1回転する時のFG信号Sfgの周期の数、2は回転数×60×6で計算されるFG信号Sfgの周期から最大不感帯時間Tdmを算出するために乗算する数である。
図6において、モータ1の現在の回転速度VRcを目標の回転速度VRtには、それぞれ現在の不感帯時間Tdvcおよび目標速読における不感帯時間Tdtが対応する。式(2)からも読みとれるように、モータ1の回転速度が大きくなるほど不感帯時間Tdvは小さく設定される。
上述の第2の実施の形態に係るモータ制御装置MC2(FG信号不感帯時間設定部10a)では、予め作成しておいた不感帯時間テーブルLdvを保持しておく必要があるが、本実施の形態にかかるモータ制御装置MC3(FG信号不感帯時間設定部10c)では計算によってモータの回転角速度と不感帯時間Tdvを1対1に対応させるので、計算結果を用いてモータの回転角速度の変化によって不感帯時間Tdvを設定することができる。結果、FG信号Sfgの周期が計測できない状態に陥った場合でも不感帯時間Tdvを適切に設定することができ、より精度の高いモータ制御が可能となる。
(第4の実施形態)
以下に、図7、図8、および図9を参照して、本発明の第4の実施の形態に係るモータ制御装置について説明する。本実施の形態にかかるモータ制御装置MC4は、光ディスク装置におけるトラバースシーク制御に用いられる。図7に示すように、モータ制御装置MC4は、光ピックアップ12、光ピックアップ移送部13、TE信号生成部14、TKC信号生成部15、TKC信号周期測定部16。TKC信号不感帯設定部17、モータ制御部18、およびTKC信号不感帯時間設定部19を含む。
光ピックアップ12は、光ディスク11からの情報を読み取り、再生信号Srを生成する。光ピックアップ移送部13は、光ピックアップ12を光ディスク11の径方向に移送させる。TE信号生成部14は、光ピックアップ12から出力される再生信号Srに基づいて、ディスク11上のトラック20(図8)と光ピックアップ12の径方向との位置ずれを示すトラッキング誤差信号Steを生成する。TKC信号生成部15は、トラッキング誤差信号Steを二値化して、光ピックアップ12が光ディスク11のトラック20を横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号Stkcを生成する。
TKC信号周期測定部16は、トラッキングクロス信号Stkcの周期を測定して、TKC周期信号SFtkcを生成する。TKC信号不感帯設定部17は、矩形波状のTKC信号のエッジ付近に発生するノイズの影響を除去する為に、トラッキングクロス信号Stkcのエッジを基準として不感帯Zdの時間幅(不感帯時間Td)を設定して、不感帯設定信号Szdvを生成する。TKC信号不感帯時間設定部19は、不感帯Zdの時間幅(不感帯時間Td)を、トラッキングクロス信号Stkcの周期に応じて動的に変更して不感帯時間Tdvを設定すると共に不感帯時間設定信号Stdvを生成する。モータ制御部18は、TKC信号周期測定部16から出力されるTKC周期信号SFtkcと、TKC信号不感帯設定部17から出力される不感帯設定信号Szdvに基づいて、光ピックアップ移送部13を制御するトラバースシーク制御信号Sctを生成する。光ピックアップ移送部13は、トラバースシーク制御信号Sctに基づいて、光ピックアップ12を光ディスク11のトラックに対して所定の距離だけトラバース移動させる。
次に、図8および図9を参照して、モータ制御装置MC4の動作について説明する。図8には、光ディスク11の記録面を上から見た状態を左側に示し、当該光ディスク11に基づいて生成されるトラッキング誤差信号Steおよびトラッキングクロス信号Stkcと、光ピックアップ移送部13による光ピックアップ12の移送速度Vtが右側に示されている。なお、光ディスク11の記録面上には、同心円状に構成されるトラック20にデータが記録されている。
光ピックアップ12を、光ディスク11のα点からβ点まで移動させた際、トラック20を横断する時に、光ピックアップ12から出力される信号に基づいて、TE信号生成部14はトラッキング誤差信号Steを生成する。トラッキング誤差信号Steは、TKC信号生成部15に入力されて、光ピックアップ12がトラック20を横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号Stkcが生成される。トラッキングクロス信号Stkcの周期は、光ピックアップ12の位置におけるトラックが横断する速度に対応する。
本実施の形態においても、トラッキングクロス信号Stkcの周期を測定する際に、トラッキングクロス信号Stkcのエッジ付近に発生するノイズの影響を除去するために、第1の実施の形態におけるのと同様にエッジ付近に不感帯Zdを設定する。
図9には、光ピックアップ12がトラック20を横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号Stkc、トラッキングクロス信号Stkcの周期を表すTKC周期信号SFtkc、および不感帯時間幅(不感帯時間Tdv)を設定する不感帯時間設定信号Stdが示されている。矢印Atdm1〜Atdm4は、トラッキングクロス信号Stkcの1周期毎の半周期分に対応しており、上述の最大不感帯時間Tdmを示す。矢印Atdv1〜Atdv3は不感帯時間TdvをTKC信号周期に応じて動的に変更する不感帯Zdの時間幅(不感帯時間Tdv)を示している。
TKC信号不感帯時間設定部19では、直前の1周期を任意の整数で除算した時間を最大不感帯時間Tdmとし定数Aを乗算することで不感帯時間Tdvを決定する。矢印Atdm1、Atdm2、およびAtdm3が示す最大不感帯時間Tdmは、それぞれ、矢印(Atdv1、Atdv2、およびATdv3の示す不感帯時間Tdvに対応している。なお、不感帯時間Tdvは、次式(3)で表現される。
Tdv = Tdv ×A ・・・・(3)
ただし、0<A<1、xは正の自然数である。
このように、不感帯時間TdvをTKC信号周期に応じて動的に変更することで、光ピックアップ移送部13の回転角速度が変化する時のノイズの影響を排除して正確な周期測定が可能となり、回転角速度制御を行うことが出来る。
(第5の実施形態)
次に、図10、図11、図12、および図13を参照して、本明細書の第5の実施の形態にかかるモータ制御装置について説明する。本実施の形態に係るモータ制御装置MC5は、上述のモータ制御装置MC4と同様に、光ディスク装置におけるトラバースシーク制御に用いられる。図10に示されように、モータ制御装置MC5は、図7に示したモータ制御装置MC4から、TKC信号不感帯時間設定部19がTKC信号不感帯時間学習部25に交換されると共に、トラック本数計算部23、およびトラック本数誤差検出部24が新たに追加されて構成されている。
トラック本数計算部23は、トラッキングクロス信号Stkcの1周期を1トラックとして、光ピックアップ12の現在位置から移送先の目標位置まで横断するトラックの本数を計算する。なお、このトラック本数計算部23により計算されたトラックの本数を、算出トラック本数Nt1と呼び、実際に光ピックアップ12が横断する時にカウントしたトラックの本数をカウントトラック本数Nt2と識別する。トラック本数誤差検出部24は、トラック本数Ntとカウントトラック本数Nt2との差を検出して、トラック誤差信号Sntを生成する。TKC信号不感帯時間学習部25は、トラック誤差信号Sntに基づいて、不感帯Zdの時間幅(不感帯時間Tdv)を変更すると共に不感帯時間設定信号Stdvを生成する。
次に、図11、図12、および図13を参照して、モータ制御装置MC5の動作についついて説明する。図11は、光ピックアップ12を光ディスク11の径方向に移送する際にトラック本数計算部23によりカウントされる算出トラック本数Nt1と目標トラック本数NtTが一致するように光ピックアップ12を移送させるシーク動作において、光ピックアップ12を現在位置αから目標位置βまで移送させた時の状態をを示している。
図12は、不感帯時間Tdvが最適な不感帯時間Tdvよりも短い場合のトラッキングクロス信号Stkc、ノイズの影響を受けずに正常に測定された場合のTKC信号周期測定部16から出力されるTKC周期信号SFtkc1、誤検出された時のTKC信号周期測定部16から出力されるTKC周期信号SFtkc2、およびTKC信号不感帯設定部17から出力される不感帯設定信号Szdvの波形をそれぞれ示している。不感帯時間Tdvが短い場合、測定したTKC周期が実際のTKC周期よりも短い周期となってしまい、算出トラック本数Nt1は、実際のトラック本数Ntよりも多くカウントされてしまう。
図13は、不感帯時間Tdvが最適な不感帯時間Tdvよりも長い場合のトラッキングクロス信号Stkc、正常に測定されたと仮定した場合のTKC信号周期測定部16から出力されるTKC周期信号SFtkc1、誤検出された時のTKC信号周期測定部16から出力されるTKC周期信号SFtkc、およびTKC信号不感帯設定部17から出力される不感帯設定信号Szdvの波形をそれぞれ示している。
図11において、トラック本数誤差検出部24では、シーク後の光ピックアップ12の位置が目標位置βに対して、光ディスク11の内側にあるか外側にあるかを検出する。光ピックアップ12が位置β―1にある場合、トラック本数計算部23によってカウントされた算出トラック本数Nt1が実際のトラック本数Ntよりも多くカウントされたことを示している。これは、図12に示したように不感帯Zdの時間幅(不感帯時間Tdv)が最適な時間よりも短く設定されていることが原因である。
またシーク後の光ピックアップ12の位置が目標位置βに対して、外側の位置β−2にある場合は実際のトラック本数Ntよりも少なくトラックをカウントしたことを意味しておりいる。これは、図13で示したように不感帯時間Tdvが最適な時間よりも長いことが原因である。
TKC信号不感帯時間学習部25において、第4の実施の形態に関して説明した不感帯時間Tdvの計算を表する式(3)の定数Aの値に関して、光ピックアップ12が目標位置よりもディスクの内側の位置β−1に移動した場合はAを小さく、光ピックアップ11がディスクの外側の位置β−2に移動した場合はAを大きくすることで、目標位置と実際の移動位置が近づくように学習を行う。
図14に示すフローチャートを参照して、本実施の形態にかかるモータ制御装置MC5による光ピックアップのトラバースシーク動作について説明する。トラバースシーク動作が開始されると、先ずステップSモータ1において、目標アドレスが存在するトラック(以降、「目標トラック」と称す)までの、トラック本数Ntが算出される。そして、制御は次のステップS4に進む。
ステップS4において、トラック本数Ntが所定数Npより大きい否かが判断される。所定数Npは、光ディスク装置のトラバース制御精度に基づいて任意に決定される値である。Yesと判断される場合、制御は次のステップS6に進む。一方、Noと判断される場合、制御はステップS7に進む。
ステップS6において、光ピックアップ12は光ピックアップ移送部13によって、一気に目標トラックのアドレスに向かってトラバースシークされる。そして、制御は次のステップS8に進む。
一方、ステップS4において、Noと判断される場合、制御はステップS7に進む。
ステップS7においては、光ピックアップ12を少しだけトラバース移動させる。これは、目標トラックまでのトラック本数Ntが所定数Np以下であるので、数トラック単位で光ピックアップ12を移動させることによって、光ピックアップ12の移動後の位置の誤差(つまり、トラック誤差信号Sntに相当)を小さくしている。そして、制御はステップS8に進む。
ステップS8においては、トラバース移動後に光ピックアップ12が実際に位置しているトラックのアドレスが取得される。そして、制御は次のステップ#100に進む。
ステップ#100のマスク時間学習サブルーチンにおいて、トラック本数誤差検出部24において検出されたトラック誤差信号Sntに基づいて、TKC信号不感帯時間学習部25によって不感帯時間Tdvが変更されて、不感帯時間設定信号Stdvが生成される。なお、本マスク時間学習サブルーチンについては、後ほど図15を参照して詳述する。そして、制御は次のステップS10に進む。
ステップS10において、光ピックアップ12の現位置が目標トラック上であるか否かが判断される。Noと判断される場合、制御は上述のステップS2に戻り、ステップS2〜S10における処理が繰り返される。上述のように、目標トラックと光ピックアップ12が実際に移動した先のトラックにはずれ(トラック誤差信号Sntに相当)が生じるので、ステップS6におけるトラバースシークを繰り返して、光ピックアップ12が目標トラックから所定数Npのトラックの距離までに近づいて時点で、ステップS7における精密シークを繰り返して、光ピックアップ12は最終的に目標トラック上に到達する。そして、その時点で、ステップS10においてYesと判断されて、トラバースシーク制御が終了する。
なお、光ピックアップ12を移動させる時間、つまりシーク時間は、ステップS6におけるトラバースシークに要する時間とステップS7における精密シークに要する時間の和である。よって、所定数Npをあまり大きく設定すると、精密シーク時間が多くなり、トラバースシークの完了までに時間が掛かりすぎて好ましくない。この観点からは、所定数Npは100以下が実際的である。
図15に示すフローチャートを参照して、上述のステップ#100のマスク時間学習サブルーチンについて説明する。ステップ#100においては、先ず、ステップS102において、光ピックアップ12が実際に移動した距離であるカウントトラック本数Nt2が取得される。そして、制御は次のステップS104に進む。
ステップS104においては、カウントトラック本数Nt2が算出トラック本数Nt1より大きいか否かが判断される。Yesと判断される場合は、光ピックアップ12の移動距離が大きすぎる、つまりノイズに対するマスク時間(不感帯時間Tdv)が不足していることを意味している。よって、制御はステップS106に進む。
ステップS106においては、マスク時間が長くなるように不感帯時間Tdvが所定時間ΔTdvだけ増加される。そして、本サブルーチンの処理が終了される。
一方、ステップS104において、Noと判断される場合は、光ピックアップ12の移動距離が小さすぎる、つまりノイズに対するマスク時間(不感帯時間Tdv)が過剰であることを意味している。よって、制御はステップS108に進む。
ステップS108においては、マスク時間が短くなるように不感帯時間Tdが所定時間ΔTdvだけ減少される。そして、本サブルーチンの処理が終了される。
なお、所定時間ΔTdvは、モータ制御装置MC5におけるノイズの発生程度に応じて適宜決められる。しかし、所定時間ΔTdvが小さすぎるたり、大きすぎたりすると、マスク時間補正が逆効果を産み、シーク時間の増大を招くことになる。
具体的には、ステップS106における補正後の不感帯時間Tdvは、次式(4)で表すことができる。
Tdv=TKC周期 × (0.25 + γ) ・・・ (4)
ステップS108における補正後の不感帯時間Tdvは、次式(5)で表すことが出来る。
Tdv=TKC周期 × (0.25 − γ) ・・・ (5)
なお、γはトラック誤差信号Sntで表されるずれ量に応じて一義的にきめられる、上述の所定時間ΔTdvに相当する値である。図16に、γとずれ量(%)の関係の一例を示す。同例では、ずれ量が100%以下の場合は、γはずれ量に比例して.0.125〜0.25の範囲で動的に設定される。ずれ量が100以上の場合は、γは0.25に固定的に設定される。また、マスク時間(不感帯時間Tdv)は、TKC周期毎に逐次変更されるが、γの値は、1回のトラバースシーク中においては全て同じ値を用いる。この結果、トラバースシークを何度か行うことによって、γの最適値、つまり不感帯時間Tdvが学習される。なお、学習の最初の段階では、ずれ量はゼロであるので、γも0が設定される。
(第6の実施形態)
次に、図17、図18、および図19、図20、および図21を参照して本明細書の第6の実施の形態に係るモータ制御装置について説明する。本実施の形態に係るモータ制御装置MC6も、上述のモータ制御装置MC4およびモータ制御装置MC5と同様に、光ディスク装置におけるトラバースシーク制御に用いられる。図17に示すように、モータ制御装置MC6は、図7に示したモータ制御装置MC4において、TKC信号不感帯時間設定部19がFG切換不感帯時間設定部27に交換されると共に、トラック横断情報検出部26が新たに追加されて構成されている。よって、トラック横断情報検出部26およびFG切換不感帯時間設定部27に関して、重点的に説明する。
トラック横断情報検出部26は、光ディスク11を回転させるディスクモータ(図示せず)の回転の中心位置と、光ディスク11の円弧状のトラック20の中心位置とがずれることによって発生する偏心の影響を受け、光ディスク11の回転に伴って光ピックアップ12の位置におけるトラック20の見かけ上横断する方向(以降、「横断方向Dtc」と称す)と速さ(以降、「横断速度Vtc」と称す)を検出して、横断方向検出信号Stcを生成する。FG切換不感帯時間設定部27は、光ディスク11を回転駆動するディスクモータの回転角速度を示し、1回転あたり複数の周期を繰り返す矩形波状のFG信号Sfgのそれぞれに応じたトラック横断情報検出部26での複数の検出結果(横断方向検出信号Stc)を関連付ける。そして、FG切換不感帯時間設定部27は、光ディスク11の回転角に応じて動的に不感帯設定部17の不感帯時間Tdvの設定を行い、不感帯時間設定信号Stdvを生成する。
図18に、偏心している光ディスク11と、ディスクモータの回転の中心から一定の半径に在るホールとディスクモータの回転に伴う光ピックアップ12の奇跡が示されている。つまり、偏心のある光ディスク11において、点線で描かれた円はディスクモータの回転の中心位置から同心円状に記録された偏心のあるディスク上に記録されたトラック29を示し。実線で描かれた二つの同心円のうち、内周の円は偏心のあるディスク11の回転の中心位置から一定の半径を持つホール30であり、外周の円は偏心のあるディスクのホール30をもつ光ディスク11を再生した際に任意の位置における光ピックアップ12が回転に伴って描く軌跡31である。図18において示される0から5までの数字は、3本の境界32、33、および34によって、円周方向に分割された光ディスク11の記録面の6つの領域のそれぞれに付加された領域番号である。
図19において、線Lfg、線Lte、線Ltkc、および線Ltcのそれぞれは、図18に示した偏心している光ディスク11を再生した時の、FG信号Sfg、トラッキング誤差信号Ste、トラッキングクロス信号Stkc、および横断方向検出信号Stcの一例を示している。また、図19において示される0から5までの数字も、図18に示した、光ディスク11の6つの領域に対応する信号の部分を表している。
図20を参照して、トラック横断情報検出部26におけるトラック横断方法の検出について説明する。図20には、図19に示した光ディスク11の領域2および領域3における線Lfg(FG信号Sfg)、線Lte(トラッキング誤差信号Ste)、線Ltkc(トラッキングクロス信号Stkc)、および線Ltc(横断方向検出信号Stc)が拡大表示されると共に、線Lto(オフトラック信号Sto)が追加表示されている。トラックの横断方向のは、トラッキングクロス信号Stkcとオフトラック信号Stoの位相関係に基づいて検出される。図20において、トラッキングクロス信号Stkcとオフトラック信号Stoの位相関係に注目すると、領域2と領域3では位相関係が逆になっていることから、領域2と領域3の境界35で横断方向が変化することが検出できる。
図18において、領域0に注目すると、偏心のある光ディスク11を再生した時、光ピックアップ12が固定している場合は、光ピックアップ12が描く軌跡を示す円31とトラック29の位置について、光ピックアップ位置における領域5と領域0の境界32と領域0と領域1の境界33の位置は、半トラック外側にずれている。このことは光ピックアップ12がトラック29を横断していることを示し、光ピックアップ12の境界32の位置と境界33の位置のずれがトラッキング誤差信号Steの波形周波数の高低として現れ、このずれ量がトラックの横断速度Vtcを示す。
領域1では、境界33での位置と領域1と領域2の境界34での位置では1トラックのずれがある。トラッキング誤差信号Steの波形は、領域0のトラッキング誤差信号Steより領域1のトラッキング誤差信号Steの方が周波数が高くなっていることを示している。光ディスク11上の径方向の矢印は、光ピックアップ12の位置と記録トラック29の位置とのずれ量である横断速度Vtcとトラックの横断方向Dtcを示している。この場合、トラッキングクロス信号Stkcの周期が短くなるほど、横断速度Vtcが速いことを示している。またトラックの横断方向Dtcは、トラック横断情報検出部26において、TE信号生成部15と光ピックアップ12がトラック29上に位置している状態を示すオフトラック信号Stoから生成され、横断方向検出信号Stcのハイレベル或いはローレベルによってトラック29の横断方向が示される。図19に示す例では、横断方向検出信号Stcがハイレベルの場合の偏心方向は外側、ローレベルの場合は内側を示している。
0から5までの6つの領域に分割した光ディスク11における横断情報(横断方向検出信号Stc)を偏心ディスク不感帯時間設定部27に保持しておいて、シーク動作時に保持した情報とシーク方向から不感帯時間を変更する。例えば領域1に注目すると、偏心方向は外側で横断速度Vtcは6つの領域中最も大きい。光ピックアップ12が領域1上にある時に内側にシーク動作を行った場合、偏心によるTKC信号周期の増大とシーク動作によるTKC信号周期の増大が合わさって、TKC信号周期はより短くなる。
逆に、外側にシーク動作を行った場合は、互いに打ち消しあってTKC信号周期は長くなる。図21に上述の関係をまとめた偏心テーブルTecを示す。FG切換不感帯時間設定部27では、偏心テーブルTecに基づいて不感帯時間を適宜設定する。トラック29の横断方向と横断方向検出信号Stcのレベルや光ディスク11の領域とFG信号Sfgの関係を予め偏心ディスク不感帯時間設定部27に設定しておけば、光ディスク11の状態に応じて適正に不感帯時間Tdvを設定できる。
(第7の実施形態)
次に、図22、および図23を参照して、本明細書の第7の実施の形態にかかるモータ制御装置について説明する。本実施の形態にかかるモータ制御装置MC7も、上述のモータ制御装置MC4、MC5、およびMC6と同様に、光ディスク装置におけるトラバースシーク制御に用いられる。
図22に示すように、モータ制御装置MC7は、上述のモータ制御装置MC6において、TKC信号不感帯設定部17およびFG切換不感帯時間設定部27がそれぞれTKC信号極性別不感帯設定部36およびTKC信号横断方向別不感帯時間設定部37に交換されて構成されている。よって、TKC信号極性別不感帯設定部36およびTKC信号横断方向別不感帯時間設定部37について、重点的に説明する。
TKC信号極性別不感帯設定部36は、矩形波状のトラッキングクロス信号Stkcのエッジ付近に発生するノイズの影響を除去する目的で、横断方向検出信号Stckの立ち上がりエッジあるいは立ち下がりエッジのそれぞれを基準として個別に不感帯Zdの時間幅である不感帯時間Tdvを任意に設定して、不感帯設定信号Szdvを生成する。TKC信号横断方向別不感帯時間設定部37は、トラック横断情報検出部26から出力される横断方向検出信号Stcに基づいて、不感帯時間Tdをトラッキングクロス信号Stkcの極性別に変更して、不感帯時間設定信号Stdvを生成する。つまり、TKC信号極性別不感帯設定部36は、TKC信号横断方向別不感帯時間設定部37から出力される不感帯時間設定信号Stdvで動的に決定される不感帯時間Tdvの不感帯Zdを規定する不感帯設定信号Szdvを生成する。
光ディスク装置において、シーク動作中のトラッキング誤差信号Steは、その生成方法によっては鋸波状になる場合がある。図23を参照して、図20に示したトラッキング誤差信号Steの波形が鋸波状になった時に、トラッキングクロス信号Stkcとオフトラック信号Stoの位相関係がずれることに因るトラックの横断方向Dtcの誤検出について説明する
図23において、線Lte、線Ltkc、および線Ltoは、正常なトラッキング誤差信号Steに対するトラッキングクロス信号Stkcとオフトラック信号Stoを示している。線Lte1、線Ltkc1、および線Lto1は、左に傾斜した鋸波となったトラッキング誤差信号Ste1に対するトラッキングクロス信号Stkc1とオフトラック信号Sto1を示している。同様に、線Lte2、線Ltkc2、および線Lto2は、右に傾斜した鋸波となったトラッキング誤差信号Ste2に対するトラッキングクロス信号Stkc2とオフトラック信号Sto2を示している。
通常のトラッキング誤差信号Ste1(線Lteモータ1)では、図20を参照して説明したように、領域2と領域3でのトラッキングクロス信号Stkcとオフトラック信号Stoの位相は逆になっているため、領域2と領域3でトラックの横断方向Dtcが変わることが検出できる。しかしながら、鋸波のトラッキング誤差信号Ste1および鋸波のトラッキング誤差信号Ste2では、領域2と領域3でのトラッキングクロス信号Stkcとオフトラック信号Stoが同位相である箇所がある。この位相ずれによってトラック横断情報検出部26におけるトラック横断方向横断方向Dtcの誤検出が発生する。
TE信号生成部14において、鋸波状のトラッキング誤差信号Ste1或いはSte2が生成された場合には、トラッキング誤差信号Steとオフトラック信号Stoとの位相関係のずれが原因で、トラッキングクロス信号Stkcとオフトラック信号Stoの位相が90度ずれるとトラック横断方向横断方向Dtcが逆に検出されてしまう。この場合、シーク時のトラック横断情報検出部26において内周方向と外周方向との極性が反転してシーク動作が正常に行われない。
トラッキング誤差信号Steが鋸波状になった場合での、トラック20の横断方向Dtcの誤検出を回避するために、TKC信号横断方向別不感帯時間設定部37において、トラック横断情報検出部26において検出した光ディスク上のトラック20が横断する方向Dtcに応じて、横断方向Dtcが内側と外側の各々の場合において矩形波状のトラッキングクロス信号Stkcの立ち上がりと立ち下がりにおいて、それぞれ不感帯Zdの時間幅(不感帯時間Tdv)の設定を個別に分けて行う。
(第8の実施形態)
次に、図24および図25を参照して、本明細書の第8の実施の形態に係るモータ制御装置について説明する。本実施の形態にかかるモータ制御装置MC8も、上述のモータ制御装置MC4、MC5、MC6、およびMC7と同様に、光ディスク装置におけるトラバースシーク制御に用いられる。図24に示すように、モータ制御装置MC8は、上述のモータ制御装置MC7において、TKC信号横断方向別不感帯時間設定部37がTKC信号移送方向不感帯時間設定部38に交換されて構成されている。よって、TKC信号移送方向不感帯時間設定部38について重点的に説明する。
TKC信号移送方向不感帯時間設定部38は、トラック横断情報検出部26から出力さえる横断方向検出信号Stcに基づいて、シーク動作時の移送方向に応じてTKC信号の立ち上がりエッジあるいは立ち下がりエッジのそれぞれにおいて、不感帯時間Tdvをトラッキングクロス信号Stkcの極性毎に個別に変更する。
図25を参照して、偏心のある光ディスク28上で光ピックアップ12を移送させた際に偏心の影響によって、トラック横断情報検出部26において横断方向Dtcの誤検出が発生する現象について説明する。図25において、偏心による光ピックアップ12が固定している時の横断方向Dtcが光ディスク28の内側方向である場合における移送速度Vtと光ピックアップ12が実際に移動する方向(以降、「移送方向Dt」と称す)と速さ(以降、「移送速度Vt」と称す)を示している。移送速度Vtは、偏心による横断速度Vtcよりも速いため実際の光ピックアップ12の移送方向Dは、移送速度Vt1の移送方向Dtと一致している。これに対して、移送速度Vt2では偏心による横断速度Vtcよりも遅いため光ピックアップ12の移送方向Dは移送速度Vt2の移送方向Dtと逆になっている。シーク動作においてシーク動作中の光ピックアップ12の移送速度Vtは、図8に示したように大きく変化する。シーク動作中に移送速度Vtが遅くなる時に、横断方向Dtcの誤検出が発生する。尚、同図において、移送速度Vt1aおよび移送速度Vt2aは、それぞれ、光ピックアップ12の実際の移送速度を表している。
第8の実施の形態では、TKC信号極性別不感帯設定部36においてトラッキングクロス信号Stkcの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジのそれぞれを基準として、不感帯Zdの極性毎に不感帯時間Tdvを任意に設定する。そして、TKC信号移送速度別不感帯時間設定部38で極性別不感帯の時間幅に関して光ピックアップを光ディスクの径方向に移送する移送速度Vtとトラック横断情報検出部26から出力される横断速度Vtcとの差に応じて個別に変更することで、偏心の影響によるシーク動作中の横断方向の誤検出を回避する。
(第9の実施形態)
図26を参照して、本明細書の第9の実施の形態に係るモータ制御装置について説明する。本実施の形態にかかるモータ制御装置MC9も、上述のモータ制御装置MC4、MC5、MC6、MC7、およびMC8と同様に、光ディスク装置におけるトラバースシーク制御に用いられる。図26に示すように、モータ制御装置MC9は、上述のモータ制御装置MC8において、TKC信号移送方向不感帯時間設定部38がTKC信号シフト量別不感帯時間設定部40に交換され、光ピックアップシフト量検出部39が新たに追加されて構成されている。よって、光ピックアップシフト量検出部39およびTKC信号シフト量別不感帯時間設定部40について、重点的に説明する。
光ピックアップシフト量検出部39は、光ピックアップ12を光ディスク28上のトラック20に追従させている時に、光ピックアップ12のトラック29に追従する方向の稼動範囲の中心位置から現在の光ピックアップ12が位置しているずれ量を検出して、光ピックアップシフト量信号Sopを生成する。TKC信号シフト量別不感帯時間設定部40は、光ピックアップシフト量信号Sopに基づいて、トラッキングクロス信号Stkcの極性別に不感帯時間Tdvを個別に変更して、不感帯時間設定信号Stdvを生成する。
光ディスク装置において、シーク動作中に光ピックアップ12を光ディスク28上のトラック29に追従させている時に、光ピックアップ12のトラック29に追従する方向の稼動範囲の基準位置と、光ピックアップ12の現在位置がずれる現象であるレンズシフトが発生した時に、TE信号生成部14から出力されるトラッキング誤差信号Steは生成方法によっては矩形波状になる。トラック横断情報検出部26においては、トラック29の横断方向Dtcの検出を行う際に、TKC信号生成部15において矩形波状のトラッキング誤差信号Steを二値化したトラッキングクロス信号Stkcとオフトラック信号Stoとの位相関係がずれることが原因で、トラッキングクロス信号Stkcとオフトラック信号Stoの位相が90度ずれるとトラック横断方向Dtcが逆に検出されると、シーク動作が正常に行われない。
レンズシフトが発生した時の矩形波状のトラッキング誤差信号Steが原因であるトラックの横断方向Dtcの誤検出を回避するために、光ピックアップシフト量検出部39において光ピックアップ12がトラック方向に移動する範囲の中心位置を基準にして光ピックアップ12の現在位置のシフト量を検出し、検出したシフト量とトラックの横断方向Dtcに応じて矩形波状のトラッキングクロス信号Stkcの立ち上がりと、立ち下がりのそれぞれにおいて、不感帯時間Tdvを個別に設定する。
本発明に係るモータ制御装置および光ディスク装置は、モータの回転角速度を測定するための元信号である矩形波状のFG信号、TKC信号の周期の測定に際し、回転角速度の変化によってFG信号、TKC信号のエッジ付近に発生するノイズの影響を除去するために、不感帯時間をFG信号、TKC信号の周期に応じて動的に変更する装置を有し、近年の高倍速化がすすむ光ディスク装置等のモータ制御装置として極めて有用である。また線速度一定であるCLV方式におけるモータ制御装置としても有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図 図1に示したモータ制御装置のモータ制御装置MCにおけるモータの回転測定動作についての説明図 本発明の第2の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図 図3に示したモータ制御装置における不感帯時間テーブルの説明図 本発明の第3の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図 図5に示したモータ制御装置における不感帯時間設定の説明図 本発明の第4の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図 図7に示したモータ制御装置における光ディスクとトラッキング誤差信号、トラッキングクロス信号および移送速度との関係を示す図 図7に示したモータ制御装置における、トラバースシーク制御の説明図 本発明の第5の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図 図10に示したモータ制御装置において、光ピックアップ12を目的位置まで移動させた時の状態を示す説明図 図10に示したモータ制御装置において、不感帯時間が最適な不感帯時間Tdvよりも短い場合のトラッキングクロス信号、TKC周期信号、および不感帯設定信号の波形を示す説明図 図10に示したモータ制御装置において、不感帯時間が最適な不感帯時間幅よりも長い場合のトラッキングクロス信号、TKC周期信号、および不感帯時間設定信号の波形を示す説明図 図10に示したモータ制御装置による光ピックアップのトラバースシーク動作を表すフローチャート 図14に示したマウス時間学習サブルーチンにおける動作を表すフローチャート 図15に示したマウス時間学習サブルーチンにおける、不感帯時間Tdvの補正量の説明図 本発明の第6の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図 図17に示したモータ制御装置において、偏心している光ディスクと、ディスクモータの回転の中心から一定の半径に在るホールとディスクモータの回転に伴う光ピックアップの奇跡が示す説明図 図17に示したモータ制御装置における、FG信号、トラッキング誤差信号、トラッキングクロス信号、および横断方向検出信号の一例を示す説明図 図17に示したモータ制御装置におけるトラック横断方法検出の説明図 図17に示したモータ制御装置における偏心テーブルの一例を示す図 本発明の第7の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図 図22に示したモータ制御装置におけるトラッキング誤差信号の波形が鋸波状になった時のトラックの横断方向の誤検出についての説明図 本発明の第8の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図 図24に示したモータ制御装置における、偏心のある光ディスク上で光ピックアップを移送させた際に横断方向の誤検出が発生する現象についての説明図 本発明の第9の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図 従来のモータ制御装置の構成を示すブロック図 図27に示したモータ制御装置におけるモータの回転角速度測定の説明図 図27に示したのとは異なる従来のモータ制御装置の構成を示すブロック図 図29に示したモータ制御装置における、モータ回転の誤検出についての説明図
符号の説明
MC1〜MC9、MCa、MCb モータ制御装置
1 モータ
2 FG信号生成部
3 FG信号周期測定部
4、4p FG信号不感帯設定部
5 モータ制御部
6 コントロールブロック
7 位相制御ブロック
8 速度制御ブロック
9 モータ制御ブロック
10a、10b、10c FG信号不感帯時間設定部
11 光ディスク
12 光ピックアップ
13 光ピックアップ移送部
14 TE信号生成部
15 TKC信号生成部
16 TKC信号周期測定部
17 TKC信号不感帯設定部
18 モータ制御部
19 TKC信号不感帯時間設定部
20 トラック
23 トラック本数計算部
24 トラック本数誤差検出部
25 TKC信号不感帯時間学習部
26 トラック横断情報検出部
27 FG切換不感帯時間設定部
28 偏心のある光ディスク
29 偏心のある光ディスク上に記録されたトラック
30 ホール
31 光ピックアップの軌跡
32 領域5と領域0の境界
33 領域0と領域1の境界
34 領域1と領域2の境界
35 領域2と領域3の境界
36 TKC信号極性別不感帯設定部
37 TKC信号横断方向別不感帯時間設定部
38 TKC信号移送方向不感帯時間設定部
39 光ピックアップシフト量検出部
40 TKC信号シフト量別不感帯時間設定部

Claims (6)

  1. 円盤状の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクから情報を読み取る光ピックアップを当該光ディスクの径方向に移送する時に、前記光ピックアップより出力される信号に基づいて、当該光ディスク上に情報を記録しているトラックと前記光ピックアップとの径方向の位置ずれ量を示すトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、
    前記トラッキング誤差信号を二値化して、前記光ピックアップが前記トラックを横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号を生成するトラッキングクロス信号生成手段と、
    前記トラッキングクロス信号の周期を測定するトラッキングクロス信号周期測定手段と、
    前記トラッキングクロス信号のエッジ付近に発生するノイズをマスクするための不感帯の時間幅を、当該トラッキングクロス信号のエッジを基準として、任意に設定するトラッキングクロス信号不感帯設定手段と、
    前記時間幅を前記トラッキングクロス信号の周期に応じて動的に変更するトラッキングクロス信号不感帯時間動的設定手段を備える光ディスク装置。
  2. 円盤状の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクから情報を読み取る光ピックアップを当該光ディスク上の任意の位置に移送する時に、当該光ピックアップより出力される信号に基づいて、光ディスク上に情報を記録しているトラックと当該光ピックアップの径方向の位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、
    前記トラッキング誤差信号を二値化して、前記光ピックアップが前記トラックを横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号の1周期を1つのトラックとして、当該光ピックアップの現在位置から移送先の目標位置まで横断するトラック本数を計算するトラック本数計算手段と、
    前記計算されたトラック本数だけ、前記光ピックアップを移送させるシーク動作を行う光ピックアップ移送手段と、
    前記計算されたトラック本数と、前記光ピックアップを実際に移送する時にカウントされるトラック本数との差を検出するトラック本数誤差検出手段と、
    前記トラッキングクロス信号の周期を測定するトラッキングクロス信号周期測定手段と、
    前記トラッキングクロス信号のエッジ付近に発生するノイズをマスクするための不感帯の時間幅を、当該トラッキングクロス信号のエッジを基準として、トラック本数の差に基づいて、任意に設定するトラッキングクロス信号不感帯学習手段とを備える光ディスク装置。
  3. 円盤状の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクから情報を読み取る光ピックアップを当該光ディスクの径方向に移送する時に、前記光ピックアップより出力される信号を用い光ディスク上に情報を記録しているトラックと前記光ピックアップの径方向の位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、
    前記トラッキング誤差信号を二値化し、前記光ピックアップが前記トラックを横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号を生成するトラッキングクロス信号生成手段と、
    前記トラッキングクロス信号の周期を測定するトラッキングクロス信号周期測定手段と、
    前記トラッキングクロス信号のエッジ付近に発生するノイズをマスクするための不感帯の時間幅を、当該トラッキングクロス信号のエッジを基準として、設定するトラッキングクロス信号不感帯設定手段と、
    前記トラッキングクロス信号周期測定手段の測定された周期と、前記光ディスクを回転駆動するディスクモータの回転角速度を示す1回転あたり複数の周期の矩形波状のFG信号のそれぞれを関連付けて、当該光ディスクの回転角位置に応じて、前記時間幅を動的に変更するFG切換不感帯時間設定手段とを備える光ディスク装置。
  4. 円盤状の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクから情報を読み取る光ピックアップを当該光ディスクの径方向に移送する時に、当該光ピックアップより出力される信号に基づいて当該光ディスク上に情報を記録しているトラックと当該光ピックアップの径方向の位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、
    前記トラッキング誤差信号を二値化して、前記光ピックアップが前記トラックを横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号を生成するトラッキングクロス信号生成手段と、
    前記トラッキングクロス信号の周期を測定するトラッキングクロス信号周期測定手段と、
    矩形波状の前記トラッキングクロス信号のエッジ付近に発生するノイズをマスクするために、当該トラッキングクロス信号の立ち上がりエッジあるいは立ち下がりエッジのそれぞれを基準として各々個別に不感帯の時間幅を任意に設定するトラッキングクロス信号極性別不感帯設定手段と、
    前記時間幅を、前記トラッキングクロス信号の立ち上がり及び立ち下がりエッジのそれぞれに応じて、個別に変更するトラッキングクロス信号極性別不感帯時間設定手段とを備える光ディスク装置。
  5. 円盤状の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクから情報を読み取る光ピックアップを当該光ディスクの径方向に移送する時に、当該光ピックアップより出力される信号に基づいて、当該光ディスク上に情報を記録しているトラックと当該光ピックアップの径方向の位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、
    前記トラッキング誤差信号を二値化して、前記光ピックアップが前記トラックを横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号を生成するトラッキングクロス信号生成手段と、
    前記トラッキングクロス信号の周期を測定するトラッキングクロス信号周期測定手段と、
    前記光ピックアップが前記トラック上に位置しているか位置していないかを示す矩形波状のオフトラック信号と前記トラッキングクロス信号との位相関係に基づいて、前記光ピックアップの位置を前記トラックが横切る横断速度を検出するトラック横断情報検出手段と、
    前記トラッキングクロス信号のエッジ付近に発生するノイズをマスクする為の不感帯の時間幅を、前記トラッキングクロス信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのそれぞれを基準として、個別に且つ任意に設定するトラッキングクロス信号極性別不感帯設定手段と、
    前記時間幅を、前記光ピックアップを前記光ディスクの径方向に移送する移送速度と、前記横断速度との差に応じて個別に変更するトラッキングクロス信号移送速度別不感帯時間設定手段とを備える光ディスク装置。
  6. 円盤状の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクから情報を読み取る光ピックアップを当該光ディスクの径方向に移送する時に、当該光ピックアップより出力される信号に基づいて当該光ディスク上に情報を記録しているトラックと当該光ピックアップの径方向の位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、
    前記光ピックアップを前記光ディスク上のトラックに追従するよう稼動する稼動範囲の基準となる位置から、現在の光ピックアップまでの位置ずれ量を検出する光ピックアップシフト量検出手段と、
    前記トラッキング誤差信号を二値化して、前記光ピックアップが前記トラックを横切ったことを示す矩形波状のトラッキングクロス信号を生成するトラッキングクロス信号生成手段と、
    前記トラッキングクロス信号の周期を測定するトラッキングクロス信号周期測定手段と、
    前記光ピックアップが前記トラック上に位置しているか位置していないかを示す矩形波状のオフトラック信号と前記トラッキングクロス信号との位相関係に基づいて、前記光ピックアップの位置を前記トラックが横切る速度を検出するトラック横断情報検出手段と、
    矩形波状の前記トラッキングクロス信号のエッジ付近に発生するノイズをマスクするために、当該トラッキングクロス信号の立ち上がりエッジあるいは立ち下がりエッジのそれぞれを基準として個別に不感帯の時間幅を任意に設定するトラッキングクロス信号極性別不感帯設定手段と、
    前記時間幅を前記検出された位置ずれ量と、前記検出され速度たトラック横断情報検出手段からの結果に応じて個別に変更するトラッキングクロス信号シフト量別不感帯時間設定手段を備える光ディスク装置。

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