JP2008192252A - 光ディスク装置 - Google Patents

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馨 小林
Masataka Igarashi
雅孝 五十嵐
Yoshihiro Karita
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Abstract

【課題】光ディスク上の反射光量の違いや欠陥、検索時のトラック横断速度、検出回路の遅延などにより、方向検出が正しく行われない場合であっても、トラック検索制御やトラッキング引き込み制御を安定して行うことができる光ディス装置を提供する。
【解決手段】方向検出信号DIRのDUTY比から方向検出信号DIRの精度を判断し、その精度によって検索制御やトラッキング引き込み制御で使用される方向検出信号DIRを有効、無効に切り替えることによって、トラック検索制御やトラッキング引き込み制御の精度を向上させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスク装置に関し、特にアクチュエータと、トラバースとにより、所望のトラックに光ビームスポットを移動させるトラック検索回路や、所望のトラックに光ビームスポットを追従させるトラッキング引き込み回路を有する光ディスク装置に関するものである。
近年、CD(Compact Disk)やMD(Mini Disk)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)や、BD(Blue−ray Disk)などの、螺旋状のトラックを有する光ディスクに対して、データの記録あるいは再生を行う光ディスク装置が開発されている。これらの光ディスク装置においては、光ビームスポットが常にトラック上に位置するように制御するトラッキング制御や、光ビームスポットを光ディスクの半径方向に移動させながら、所望のトラックに到達したときに再びトラッキング制御を動作させるトラック検索制御が行われている。
トラック検索中の光ビームスポットの位置は、トラック検索のスタート時からトラッククロス信号をカウントして求めているが、検索開始や目標トラックに近づいた時などの移動速度が遅い時には、ディスクの偏心やトラッキングアクチュエータのゆれなどにより、しばしば光ビームスポットがトラックを逆走することがあり、光ビームスポットの現在位置とトラック横断信号の計算値の間に誤差が生じる。
この問題を解決するために、トラッククロス信号と、オフトラック信号とから、光ビームスポットがトラックに対して進んでいる方向を示す信号(以下、「方向検出信号」とする。)を検出し、光ビームスポットがトラックを逆走している間は、トラック横断信号の本数を減算し、光ビームスポットの現在位置と、トラック横断信号の計算値との誤差が生じるのを防ぐことが行われている。
また、トラッキング制御の制御帯域は通常数KHz程度であり、トラッキング引き込み能力には限度がある。そこで、目標トラックに突入するときの光ビームスポットの速度がトラッキング引き込みに適した速度となるように速度制御が行われている。
しかしながら、ディスクの偏心やトラッキングアクチュエータのゆれなどにより目標トラックに引き込まれず、大きく行き過ぎて他のトラックに引き込んでしまい、目標トラックまで戻すのに時間がかかる問題がある、そこでトラッキング引き込み時の行き過ぎ量を出来る限り少なくするために、トラッキング引き込み時に方向検出信号を使って光ビームスポットにブレーキパルスを出力することによって、光ビームスポットとトラックとの相対速度を減速させることが行われている。
特開平8−55346号公報 特開2000−331353号公報
しかしながら、トラック検索制御を行なうアクセス回路や、トラッキング引き込み回路において、上記従来例のように方向検出信号を基準にすることは有効であるが、光ディスク上の反射光量の違いや欠陥、検索時のトラック横断速度、検出回路の遅延などにより、方向検出が正しく行われない場合、トラック横断本数を誤りトラック検索制御が終了しない、あるいは、光ビームスポットと、トラックとの相対速度の減速に失敗して、トラッキング引き込みが出来ないなど、致命的な問題になる場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、光ディスク上の反射光量の違いや欠陥、検索時のトラック横断速度、検出回路の遅延があっても、安定したトラック検索制御やトラッキング引き込み制御を実現する光ディスク装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る光ディスク装置は、光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、前記方向検出信号のDuty比を測定するDuty比測定回路と、トラッキング制御オフ中に測定された前記方向検出信号のDuty比が、予め設定された閾値の範囲内にある場合は、前記方向検出信号を有効とし、前記方向検出信号のDuty比が予め設定された閾値の範囲外である場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なうことを特徴とする。
これにより、方向検出信号が示す光ビームスポットの移動方向の信頼性を判断し、その結果に応じてトラック検索制御や、トラッキング引き込み制御において、方向検出信号を使用するか否かを切り換えることができ、光ディスク上の反射光量の違いや欠陥、検索時のトラック横断速度、検出回路の遅延などにより、方向検出が正しく行われない場合であっても、安定したトラック検索や、トラッキング引き込み制御が可能となる。
また、本発明の請求項2に係る光ディスク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、前記切り替え回路は、前記Duty比が、40%ないし60%の範囲内にある場合に、前記方向検出信号を有効とすることを特徴とする。
これにより、方向検出信号のDuty比に基づいて、より正確に、方向検出信号の信頼性を判断することができる。
また、本発明の請求項3に係る光ディスク装置は、光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、前記方向検出信号の周期を測定する周期測定回路と、トラッキング制御オフ中に測定された前記方向検出信号の周期と、ディスクの回転周期との比率が、予め設定された閾値の範囲内にある場合は、前記方向検出信号を有効とし、前記比率が予め設定された閾値の範囲外である場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なうことを特徴とする。
これにより、光ディスク装置で通常測定されている回転周期に基づいて方向検出信号の信頼性を判断することができるので、その判断に要する時間を短縮することが出来る。
また、本発明の請求項4に係る光ディスク装置は、請求項3に記載の光ディスク装置において、前記切り替え回路は、前記方向検出信号の周期と、ディスクの回転周期との比率が、90%ないし110%の範囲内にある場合に、前記方向検出信号を有効とすることを特徴とする。
これにより、光ディスクの回転周期を用いて、より正確に、方向検出信号の信頼性を判断することができる。
また、本発明の請求項5に係る光ディスク装置は、光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、前記方向検出信号を使用して前記光ビームスポットを所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向にシフトさせるレンズシフト回路と、前記レンズシフト回路により前記光ビームスポットをシフトさせた方向と、前記方向検出信号が示す前記光ビームスポットの移動方向とが一致する場合に、前記方向検出信号を有効とし、前記両方向が一致しない場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なうことを特徴とする。
これにより、光ディスク装置に新たな回路を追加することなく方向検出信号の信頼性を判断することができるので、回路規模の増大を抑えることができる。
また、本発明の請求項6に係る光ディスク装置は、光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの1トラック分移動させるトラックジャンプ回路と、を備え、前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なうことを特徴とする。
これにより、光ディスク装置に新たな回路を追加することなく方向検出信号の信頼性を判断することができるので、回路規模の増大を抑えることができる。
また、本発明の請求項7に係る光ディスク装置は、光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との位相差を検出する位相検出回路と、前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との位相差が、予め設定された閾値の範囲内にある場合は、前記方向検出信号を有効とし、前記位相差が、予め設定された閾値の範囲外である場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なうことを特徴とする。
これにより、方向検出信号の信頼性判断の精度を向上させることができ、また、その判断時間を短縮することができる。
また、本発明の請求項8に係る光ディスク装置は、請求項7に記載の光ディスクにおいて、前記切り替え回路は、前記位相差が、80degないし100degの範囲内にある場合に、前記方向検出信号を有効とする、ことを特徴とする。
これにより、方向検出信号の信頼性判断の精度をより向上させることができる。
また、本発明の請求項9に係る光ディスク装置は、光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との排他的論理和を演算する論理演算回路と、前記論理演算回路の出力信号のDuty比を測定するDuty比測定回路と、前記論理演算回路の出力信号のDuty比が、予め設定された閾値の範囲内にある場合は、前記方向検出信号を有効とし、前記Duty比が、予め設定された閾値の範囲外である場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なうことを特徴とする。
これにより、光ディスク装置の動作中であれば常に、方向検出信号の信頼性を判断することができ、光ディスク装置の起動時に、方向検出信号の学習を行なう必要がなくなるので、初期起動時間を短縮することができる。
また、本発明の請求項10に係る光ディスク装置は、請求項9に記載の光ディスクにおいて、前記切り替え回路は、前記Duty比が、40%ないし60%の範囲内にある場合に、前記方向検出信号を有効とすることを特徴とする。
これにより、光ディスク装置の動作中における方向検出信号の信頼性判断の精度をより向上させることができる。
また、本発明の請求項11に係る光ディスク装置は、光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、前記トラッククロス信号もしくは前記オフトラック信号の位相を変化させる位相変化回路と、前記位相変化回路より出力されるトラッククロス信号、及び前記オフトラック信号から、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索制御を、前記方向検出信号を用いて行なうトラック検索回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を、前記方向検出信号を用いて行うトラッキング引き込み回路と、備えることを特徴とする。
これにより、常に検出精度の高い方向検出信号を得ることができ、トラック検索や、トラッキング引き込み制御の精度を向上させることができる。
また、本発明の請求項12に係る光ディスク装置は、請求項11に記載の光ディスク装置において、前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との位相差を検出する位相検出回路を更に備え、前記位相変化回路は、前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との位相差に応じて、前記トラッククロス信号もしくは前記オフトラック信号の位相を変化させることを特徴とする。
これにより、光ディスク装置の動作中であっても方向検出信号の精度を向上させることができ、光ディスク装置の起動時に、方向検出信号の学習を行なう必要がなくなるので、初期起動時間を短縮することができる。
また、本発明の請求項13に係る光ディスク装置は、請求項11に記載の光ディスク装置において、前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との排他的論理和を演算する論理演算回路を更に備え、前記位相変化回路は、前記論理演算回路の出力信号のDuty比に応じて、前記トラッククロス信号もしくは前記オフトラック信号の位相を変化させることを特徴とする。
これにより、光ディスク装置の動作中であっても方向検出信号の精度を向上させることができ、光ディスク装置の起動時に、方向検出信号の学習を行なう必要がなくなるので、初期起動時間を短縮することができる。
また、本発明の請求項14に係る光ディスク装置は、光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号から、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索制御を、前記方向検出信号を用いて行なうトラック検索回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を、前記方向検出信号を用いて行うトラッキング引き込み回路と、前記トラッキングエラー信号、前記トラッククロス信号、もしくは前記オフトラック信号のいずれかに基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する相対速度を検出するレンズ相対速度検出回路と、を備え、前記方向検出回路は、前記速度検出回路により検出される、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する相対速度が、予め設定された速度以上の場合は、前記方向検出信号の出力をホールドすることを特徴とする。
これにより、方向検出信号の検出精度を向上することができ、特に、シーク中にレンズの移動速度が速くなった場合の方向検出信号の誤検出を防ぐことができる。
また、本発明の請求項15に係る光ディスク装置は、光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号から、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索制御を、前記方向検出信号を用いて行なうトラック検索回路と、前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を、前記方向検出信号を用いて行うトラッキング引き込み回路と、前記光ディスク上の欠陥部分を検出する欠陥検出回路とを備え、前記方向検出回路は、前記欠陥検出回路により、前記光ディスク上の欠陥が検出された場合は、前記方向検出信号の出力をホールドすることを特徴とする。
これにより、方向検出信号の検出精度を向上することができ、特に、光ディスクに汚れや傷等の欠陥がある場合に、方向検出信号の誤検出を防ぐことができる。
本発明によれば、方向検出信号の信頼性を判断し、その信頼性が高い場合のみ、トラック検索や、トラッキング引き込み制御において、方向検出信号を使用するので、ディスク上の反射光量の違いや欠陥、検索時のトラック横断速度、検出回路の遅延などにより、方向検出が正しく行われない場合であっても、トラック横断本数を誤って、トラック検索制御を失敗したり、光ビームスポットとトラックの相対速度の減速に失敗してラッキング引き込み制御を失敗することを防ぐことが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係る光ディスク装置100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態1による光ディスク装置100は、光ディスク1を回転させるディスクモータ2と、光ディスク1にレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポット3と、光ビームスポット3を、光ディスク1の半径方向に移動させるアクチュエータ4と、光ビームスポット3、及びアクチュエータ4を、光ディスク1の半径方向に移動させるトラバース5と、アクチュエータ4を駆動するアクチュエータ駆動回路6と、トラバース5を駆動するトラバース駆動回路7とを有する。
また、図1において、8は、トラッキングエラー検出回路である。光ディスク1はプラスチック材料で形成され、その形成時の熱ひずみ等で反りやうねりがあり、その表面に上下の揺れが発生する。また、光ディスク1は、それ自体の重量によるたわみ等により、面ぶれやトラック揺れがある。そこで、トラッキングエラー検出回路8は、これら面ぶれやトラック揺れによる、光ビームスポット3のトラック上の正規の位置からのずれ、つまりトラッキングエラーを検出するものである。特に、トラッキングエラー検出回路8は、光ビームスポットが、光ディスク1のトラック上を横断する毎に、基準電圧を中心にして上下に振幅が揺れるようなトラッキングエラー信号TEを生成する。
9は、トラッククロス検出回路であり、トラッキングエラー検出回路8からのトラッキングエラー信号TEを2値化したトラッククロス信号TCを検出する。
10は、オフトラック検出回路であり、光ビームスポット3が、光ディスク1のトラック上にあるか、トラック間にあるかを表すオフトラック信号OFTRを検出するものである。このオフトラック信号OFTRは、光ビームスポット3が、ちょうどトラックの真上にあるときにレベルが最小になり、トラックの中間にあるときレベルが最大になる信号を2値化して得ることができる。
11は方向検出回路であり、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRとの比較により、光ビームスポット3が光ディスク1上のトラックに対してどちらの方向に動いているかを示す方向検出信号DIRを出力する。本実施の形態1では、方向検出回路11は、オフトラック信号OFTRの立ち下がりエッジにおいて、トラッククロス信号TCがHレベルの場合に、方向検出信号DIRをHレベルとし、オフトラック信号OFTRの立ち上がりエッジにおいて、トラッククロス信号TCがHレベルの場合に、方向検出信号DIRがLレベルとする。
12はアクセス回路であり、アクチュエータ駆動回路6と、トラバース駆動回路7とを用いて、アクチュエータ4、及びトラバース5を光ディスク1の半径方向に移動させ、光ビームスポット3を、光ディスク1上の所望のトラックに移動させる。このアクセス回路12においては、トラッキングエラー信号TEやトラッククロス信号TCのエッジを検出することにより、光ビームスポット3がトラックを何本横断したかをカウントし、光ビームスポット3を目標のトラックへ近づける動作を行う。
この場合、トラッキングエラー信号TEやトラッククロス信号TCは、光ディスク1上のトラックに対してどちらの方向に動いていても1トラックとしてカウントされてしまう。このため、アクセス回路12は、方向検出信号DIRが有効である旨を示す信号を、切り替え回路15から受けている場合は、方向検出信号DIRを使用して、目標移動方向の場合は+1トラックとし、反対方向の場合は−1トラックとカウントすることにより、実際に横断したトラックを正確にカウントする。
また、アクセス回路12は、光ディスク1へのアクセス中に光ビームスポット3の速度を一定に保つために、加速パルス、減速パルスを出力する機能を有する。この場合も、光ビームスポット3が、光ディスク1上のトラックに対してどちらの方向に動いているかがわからないため、誤って逆のパルスを出してしまう場合がある。よって、アクセス回路12は、方向検出信号DIRが有効である場合に、この加速パルス、減速パルスを出す方向に対しても方向検出信号DIRを基準にする。
13は、トラッキング引き込み回路であり、トラッキングエラー信号TEに基づいて、光ディスク1の面ぶれやトラック揺れによる、光ビームスポット3のトラック上の正規の位置からのずれを検出し、アクチュエータ駆動回路5とトラバース駆動回路7とを用いて、光ビームスポット3を、光ディスク1上の所望のトラックに追従させる。このトラッキング引き込み回路13においては、光ビームスポット3が、光ディスク1上のトラックに近づいた瞬間にトラッキング引き込みを開始するが、光ビームスポット3と、トラックとの相対速度が早い場合、トラッキング引き込みに失敗してしまうことがある。このため、光ビームスポット3とトラックとの相対速度を遅くするために、光ビームスポット3へ減速パルスが出力される。この場合、光ビームスポット3が光ディスク1上のトラックに対してどちらの方向に動いているかがわからないため、誤って逆のパルスを出してしまう場合がある。よって、トラッキング引き込み回路13は、方向検出信号DIRが有効である場合に、この減速パルスを出す方向に関して、方向検出信号DIRを基準にする。
14は、Duty比測定回路であり、2値化信号である方向検出信号DIRのHigh/Low区間の比率を測定するものである。
15は、アクセス回路12において、トラック本数をカウントする場合や、アクセス回路12やトラッキング引き込み回路13において加速パルスや減速パルスを出力する制御を行なう場合に、これらの回路において、方向検出信号DIRを基準にするか否かを示す制御信号S3を出力し、方向検出信号DIRの有効性を切り替える切り替え回路である。
16は、Duty比測定手段回路14の出力信号S1に基づいて、方向検出信号DIRの有効性を判断し、上記切り替え回路15を動作させる制御用マイコンである。
次に、動作について説明する。
光ディスク装置100のトラッキング制御をオフし、レンズを固定している状態において、光ビームスポット3からの受光信号が、トラッキングエラー検出回路8、及びオフトラック検出回路10に入力されると、トラッキングエラー検出回路8により、トラッキングエラー信号TEが検出され、トラッククロス検出回路9、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。また、オフトラック検出回路10により、オフトラック信号OFTRが検出され、方向検出回路11に出力される。トラッククロス検出回路9では、トラッキングエラー信号TEに基づいて、トラッククロス信号TCが検出され、方向検出回路11に出力される。
方向検出回路11では、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRをもとに方向検出信号DIRが検出され、アクセス回路12、トラッキング引き込み回路13、及びDuty比測定回路14に出力される。
Duty比測定回路14では、方向検出信号DIRのDuty比が測定され、その結果は、制御用マイコン16に出力される。そして、制御用マイコン16により、方向検出信号DIRのDuty比の測定結果S1に基づき、方向検出信号DIRの信頼性が判断される。以下、図2、及び図3を用いて、制御用マイコン16による方向検出信号DIRの信頼性の判断方法について説明する。
図2、及び図3において、(a)はトラッククロス信号TCを、(b)はオフトラック信号OFTRを、(c)は方向検出信号DIRをそれぞれ表す。
トラッキング制御をオフし、レンズを固定している状態で、トラッククロス信号TC、オフトラック信号OFTR、及び方向検出信号DIRが、それぞれ正しく出力されている場合は、ディスクの偏心によって、レンズがディスクを内周側、外周側に横断する時間はほぼ等間隔となり、方向検出信号DIRのDuty比は、図2に示すように、ほぼ50%に近い波形となる。一方で、オフトラック信号OFTRが正しく出力されない場合、方向検出信号DIRのDuty比は、図3に示すように不定となる。
方向検出信号DIRのDuty比が50%に近い場合、例えば、40%〜60%の範囲である場合は、制御用マイコン16により、方向検出信号DIRの信頼性が高いと判断され、その判断結果を示す制御信号S2が切り替え回路15に出力される。また、方向検出信号DIRのDuty比が上記範囲内にない場合は、方向検出信号DIRの信頼性は低いと判断され、その判断結果を示す制御信号S2が切り替え回路15に出力される。
そして、方向検出信号DIRの信頼性が高いと判断された場合は、方向検出信号DIRが有効である旨を示す切替信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12により、方向検出信号DIRを基準としてトラックのカウントや、加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、光ディスク1へのアクセス制御が行なわれる。また、トラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRを基準として加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、トラッキング引き込み制御が行なわれる。
一方、方向検出信号DIRの信頼性が低いと判断された場合は、方向検出信号DIRが無効である旨を示す制御信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRが使用されることなく、光ディスク1へのアクセスやトラッキング引き込み制御が行なわれる。
以上のように、本実施の形態1による光ディスク装置によれば、方向検出信号DIRのDuty比に基づいて、方向検出信号が示す光ビームスポットの移動方向の信頼性を判断し、その信頼性が高いと判断された場合のみ、トラック検索や、トラッキング引き込み制御において、方向検出信号を使用するので、トラック検索やトラッキング引き込みを、安定して実現することが可能となる。
(実施の形態2)
図4は、本実施の形態2に係る光ディスク装置400の構成を示す図である。
図4において、17は、2値化信号である方向検出信号DIRの周期を、ディスクモータ2より出力されるFG信号に基づいて測定する周期測定回路である。
また、本実施の形態2の制御用マイコン16は、周期測定回路17より出力される測定結果S4をもとに、方向検出信号DIRの有効性を判断し、切り替え回路15を動作させる。なお、図4において上記実施の形態1と同じ構成要素については、同一の符号を使用しその説明を省略する。
次に、動作について説明する。
トラッキング制御をオフし、レンズを固定している状態において、光ビームスポット3からの受光信号が、トラッキングエラー検出回路8、及びオフトラック検出回路10に入力されると、トラッキングエラー検出回路8により、トラッキングエラー信号TEが検出され、トラッククロス検出回路9、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。また、オフトラック検出回路10により、光ビームスポット3からの受光信号に基づいてオフトラック信号OFTRが検出され、方向検出回路11に出力される。トラッククロス検出回路9では、トラッキングエラー信号TEに基づいて、トラッククロス信号TCが検出され、方向検出回路11に出力される。そして、方向検出回路11において、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRに基づき方向検出信号DIRが検出され、アクセス回路12、トラッキング引き込み回路13、及び周期測定回路17に出力される。
周期測定回路17では、方向検出信号DIRのHigh/Low区間の周期が、FG信号を基準として測定され、その測定結果S4が制御用マイコン16に出力される。そして、制御用マイコン16により、方向検出信号DIRの信頼性が、測定結果S4に基づいて判断される。以下、図5、及び図6を用いて、本実施の形態2の制御用マイコン16による方向検出信号DIRの信頼性の判断方法について説明する。
図5、及び図6は、トラッキング制御をオフし、レンズを固定している場合のトラッククロス信号TC(a)、オフトラック信号OFTR(b)、方向検出信号DIR(c)、FG信号(d)をそれぞれ表す。なお、本実施の形態2において、FG信号は、光ディスク1周につき6個のパルスが出力される。
光ディスク装置400において、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRが正しく出力されている場合は、ディスクの偏心によって、レンズがディスクを内周側から外周側に横断する時間は、図5に示すように方向検出信号DIRの周期、つまりディスクの回転周期とほぼ同じになる。一方で、オフトラック信号OFTRが正しく出力されない場合は、図6に示すように方向検出信号DIRの周期と回転周期とは不定となる。
トラッキング制御オフ中の方向検出信号DIRの周期が、例えば、回転周波数の90%〜100%の範囲である場合は、制御用マイコン16により、方向検出信号DIRの信頼性が高いと判断され、その判断結果S2が、切り替え回路15に出力される。また、方向検出信号DIRの周期が上記範囲外の場合は、方向検出信号DIRの信頼性が低いと判断され、その判断結果S2が、切り替え回路15に出力される。
そして、方向検出信号DIRの信頼性が高いと判断された場合は、方向検出信号DIRが有効である旨を示す切替信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12により、方向検出信号DIRを基準としてトラックのカウントや、加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、光ディスク1へのアクセス制御が行なわれる。また、トラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRを基準として加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、トラッキング引き込み制御が行なわれる。
一方、方向検出信号DIRの信頼性が低いと判断された場合は、方向検出信号DIRが無効である旨を示す制御信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRが使用されることなく、光ディスク1へのアクセスやトラッキング引き込み制御が行なわれる。
以上のように、本実施の形態2による光ディスク装置によれば、方向検出信号DIRの周期に基づいて、方向検出信号が示す光ビームスポットの移動方向の信頼性を判断し、その信頼性が高い場合のみ、トラック検索や、トラッキング引き込み制御において、方向検出信号を使用するので、より安全で安定したトラック検索や、トラッキング引き込みを実現することが可能となる。
(実施の形態3)
図7は、本実施の形態3に係る光ディスク装置700の構成を示すブロック図である。
図7において、18は、レンズシフト回路であり、制御用マイコン16より出力される制御信号S5を受けて、トラッキング駆動信号S6をアクチュエータ駆動回路6に出力し、アクチュエータ4を駆動させて、光ビームスポット3を、光ディスク1の半径方向に移動させるものである。トラッキング駆動信号S6は、レンズシフト回路18がアクチュエータ駆動回路6に与えている駆動出力であり、この駆動を与えることにより、光ビームスポット3が、光ディスク1の半径方向に移動する。
また、本実施の形態3における制御用マイコン16は、レンズシフト回路18に対して、特定方向へのレンズシフトを指示する制御信号S5を出力し、レンズシフト回路18に指示したレンズシフトの方向と、方向検出信号DIRが示すレンズの相対的な移動方向とに基づいて、方向検出信号DIRの信頼性を判断し、切り替え回路15を動作させる。なお、その他の構成要素についは、上記実施の形態1と同じものである。
次に、動作について説明する。
トラッキング制御をオフし、レンズを固定している状態において、光ビームスポット3からの受光信号が、トラッキングエラー検出回路8、及びオフトラック検出回路10に入力されると、トラッキングエラー検出回路8により、トラッキングエラー信号TEが検出され、トラッククロス検出回路9、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。また、オフトラック検出回路10により、光ビームスポット3からの受光信号に基づいてオフトラック信号OFTRが検出され、方向検出回路11に出力される。トラッククロス検出回路9では、トラッキングエラー信号TEに基づいて、トラッククロス信号TCが検出され、方向検出回路11に出力される。そして、方向検出回路11において、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRに基づき方向検出信号DIRが検出され、アクセス回路12、トラッキング引き込み回路13、及び制御用マイコン16に出力される。
制御用マイコン16からは、光ビームスポット3を内周から外周に向かいシフトさせるよう指示する制御信号S5が出力され、これによりトラッキング駆動信号S6が、レンズシフト回路18から出力され、光ビームスポット3が内周から外周に向かいシフトする。そして制御用マイコン16により、該レンズシフト時に方向検出信号DIRが示すレンズの移動方向に基づいて、方向検出信号DIRの信頼性が判断される。
図8は、トラッキング制御をオフし、レンズを固定している場合に、光ビームスポット3を光ディスク1の外周方向に移動させた場合の、光ビームスポット3の移動方向(a)、トラッキング駆動信号S5(b)、トラッククロス信号TC(c)、オフトラック信号OFTR(d)、及び方向検出信号DIR(e)をそれぞれ表す。
トラッキング駆動信号S6がアクチュエータ駆動回路6に与えられ、光ビームスポット3が光ディスクの外周方向に移動したタイミングで、方向検出信号DIRも同じように外周方向に切り替わった場合は、制御用マイコン16により方向検出信号DIRの信頼性は高いと判断され、その旨が切り替え回路15に通知される。逆に、光ビームスポット3が光ディスクの外周方向に移動したタイミングで、方向検出信号DIRが内周方向に切替わった場合は、方向検出信号DIRの信頼性は低いと判断され、その旨が切り替え回路15に出力される。なお、上述した方向検出信号DIRの信頼性判断を数回繰り返し行なうことで、その信頼性をさらに上げることができる。
そして、方向検出信号DIRの信頼性が高い場合は、方向検出信号DIRが有効である旨を示す切替信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12により、方向検出信号DIRを基準としてトラックのカウントや、加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、光ディスク1へのアクセス制御が行なわれる。また、トラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRを基準として加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、トラッキング引き込み制御が行なわれる。
一方、方向検出信号DIRの信頼性が低い場合は、方向検出信号DIRが無効である旨を示す制御信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRが使用されることなく、光ディスク1へのアクセスやトラッキング引き込み制御が行なわれる。
以上のように、本実施の形態3による光ディスク装置によれば、レンズシフトの方向と、該レンズシフト時に方向検出信号が示すレンズの移動方向とに基づいて、方向検出信号が示す光ビームスポットの移動方向の信頼性を判断し、その信頼性が高い場合のみ、トラック検索や、トラッキング引き込み制御において、方向検出信号を使用するので、安全で安定したトラック検索やトラッキング引き込みを実現することができる。
この際、本実施の形態3による光ディスク装置では、方向検出信号の信頼性を判断するための特別な回路を追加する必要がないので、回路規模の拡大を抑えることができる。
(実施の形態4)
図9は、本実施の形態4に係る光ディスク装置900の構成を示すブロック図である。
図9において、19は、トラックジャンプ回路であり、制御用マイコン16より出力される制御信号S7を受けて、アクチュエータ駆動回路6に対してトラッキング駆動信号S8を出力し、光ビームスポット3を光ディスク1のトラック1本分移動させるものである。トラッキング駆動信号S8は、レンズシフト回路18がアクチュエータ駆動回路6に与えている駆動出力であり、この駆動をパルス状に与えることによって光ビームスポット3が光ディスクの半径方向1トラック分に移動する。
また、本実施の形態4の制御用マイコン16は、トラックジャンプ回路19に対して、所定の方向にトラックジャンプするよう指示する制御信号S7を出力し、指示したトラックジャンプの方向と、方向検出信号DIRが示すレンズの相対的な移動方向とに基づいて、方向検出信号DIRの信頼性を判断し、切り替え回路15を動作させる。なお、その他の構成要素についは、上記実施の形態1と同じものである。
次に、以上のように構成される光ディスク装置900の動作について、図10を用いて説明する。
図10において、(a)はトラッキングエラーTEを、(b)はトラッキング駆動信号S8を、(c)はトラッククロス信号TCを、(d)はオフトラック信号OFTRを、(e)は方向検出信号DIRをそれぞれ表している。
まず、光ディスク装置900のトラッキング制御がONの状態で、制御用マイコン16から、光ビームスポット3を外周方向に1トラック分移動させるよう指示する制御信号S7が出力されると、トラックジャンプ回路19よりトラッキング駆動信号S8が出力され、光ビームスポット3が、光ディスク1の1トラック分外周方向に移動する。
すると、トラッキングエラー信号TEの変化に伴ない、トラッククロス検出回路9により矩形状のトラッククロス信号TCが検出され、方向検出回路11に出力される。また、オフトラック検出回路10では。矩形状のオフトラック信号OFTRが検出され、方向検出回路11に出力される。そして、方向検出回路11において、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRをもとに、方向検出信号DIRが検出され、該方向検出信号DIRは、制御用マイコン16に出力される。
制御用マイコン16は、光ビームスポット3が、光ディスク1の1トラック分外周方向に移動したタイミングで、方向検出信号DIRも同じように外周方向に切り替わった場合は、方向検出信号DIRの信頼性は高いと判断し、その判断結果S2を、切り替え回路15に出力する。逆に、方向検出信号DIRが内周方向に切替わった場合は、方向検出信号DIRの信頼性は低いと判断し、その判断結果S2を、切り替え回路15に出力する。なお、上述した方向検出信号DIRの信頼性判断を数回繰り返し行なうことで、その信頼性をさらに上げることができる。
そして、方向検出信号DIRの信頼性が高いと判断された場合は、方向検出信号DIRが有効である旨を示す切替信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12により、方向検出信号DIRを基準としてトラックのカウントや、加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、光ディスク1へのアクセス制御が行なわれる。また、トラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRを基準として加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、トラッキング引き込み制御が行なわれる。
一方、方向検出信号DIRの信頼性が低いと判断された場合は、方向検出信号DIRが無効である旨を示す制御信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRが使用されることなく、光ディスク1へのアクセスやトラッキング引き込み制御が行なわれる。
以上のように、本実施の形態4による光ディスク装置によれば、トラックジャンプの方向と、トラックジャンプ時に方向検出信号が示す光ビームスポットの移動方向とに基づいて、方向検出信号が示す光ビームスポットの移動方向の信頼性を判断し、その信頼性が高い場合のみ、トラック検索や、トラッキング引き込み制御において、方向検出信号を使用するので、安全で安定したトラック検索や、トラッキング引き込みを実現することが可能となる。
この際、本実施の形態4による光ディスク装置によれば、方向検出信号の信頼性を判断するための特別な回路を追加する必要がないので、回路規模の拡大を抑えることができる。
(実施の形態5)
図11は、本実施の形態5に係る光ディスク装置1100の構成を示すブロック図である。
図11において、20は、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの位相差を検出する位相検出回路である。
また、本実施の形態5における制御用マイコン16は、位相検出回路20より出力される位相差検出信号S9に基づいて、方向検出信号DIRの信頼性を判断する。なお、その他の構成要素は、上述した実施の形態1と同じである。
次に、動作について説明する。
まず、実施の形態1で述べたように、トラッキング制御をオフし、レンズを固定している状態において、トラッククロス検出回路9により、トラキングエラー信号TEをもとに、トラッククロス信号TCが検出され、また、オフトラック検出回路10により、オフトラック信号OFTRが検出される。これらトラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRはそれぞれ、方向検出回路11、及び位相検出回路20に出力される。方向検出回路11では、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRをもとに方向検出信号DIRが検出され、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。
位相検出回路20では、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRとの位相差が測定され、その測定結果を示す位相差検出信号S9が制御用マイコン16に出力される。
制御用マイコン16では、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRとの位相差に基づいて、方向検出信号DIRの信頼性が判断される。図12は、トラッククロス信号TC(a)と、オフトラック信号OFTR(b)とをそれぞれ表す図である。
光ディスク装置1100において、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTR号が正しく出力されている場合、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRとの位相差は、ほぼ90deg異なる波形となる。
トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRとの位相差が、例えば、80deg〜100degの範囲である場合は、制御用マイコン16により、方向検出信号DIRの信頼性が高いと判断され、オフトラック信号OFTRとの位相差が上記範囲以外の場合は、方向検出信号DIRの信頼性が低いと判断され、その判断結果S2が、切り替え回路15に出力される。
そして、方向検出信号DIRの信頼性が高いと判断された場合は、方向検出信号DIRが有効である旨を示す切替信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12により、方向検出信号DIRを基準としてトラックのカウントや、加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、光ディスク1へのアクセス制御が行なわれる。また、トラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRを基準として加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、トラッキング引き込み制御が行なわれる。
一方、方向検出信号DIRの信頼性が低いと判断された場合は、方向検出信号DIRが無効である旨を示す制御信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRが使用されることなく、光ディスク1へのアクセスやトラッキング引き込み制御が行なわれる。
以上のように、本実施の形態5による光ディスク装置によれば、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの位相差に基づいて、方向検出信号が示す光ビームスポットの移動方向の信頼性を判断し、その信頼性が高い場合のみ、トラック検索や、トラッキング引き込み制御において、方向検出信号を使用するので、安全で安定したトラック検索や、トラッキング引き込みを実現することが可能となる。
この際、本実施の形態5による光ディスク装置によれば、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの位相差に基づいて、方向検出信号の信頼性を判断するので、その判断を短時間に行うことができる。
(実施の形態6)
図13は、本実施の形態6に係る光ディスク装置の構成を示す。
図13において、21は、トラッククロス信号TCとオフトラック信号OFTRの排他的論理和を演算し論理演算信号S10を生成する論理演算回路である。また14は、Duty比測定回路であり、論理演算信号S10のHigh/Low区間の比率を測定する。
また、本実施の形態6における制御用マイコン16は、論理演算信号S10のDuty比の測定結果S11に基づいて、方向検出信号DIRの信頼性を判断する。なお、その他の構成要素は、上述した実施の形態1と同じである。
次に、動作について説明する。
まず、トラッキング制御をオフし、レンズを固定している状態において、トラッククロス検出回路9により、トラキングエラー信号TEをもとに、トラッククロス信号TCが検出され、また、オフトラック検出回路10により、オフトラック信号OFTRが検出される。これらトラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRはそれぞれ、方向検出回路11、及び論理演算回路21に出力される。方向検出回路11では、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRをもとに方向検出信号DIRが検出され、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。
また、論理演算回路21では、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRとの排他的論理和が演算され、論理演算信号S10が、Duty比測定回路14に出力される。そして、Duty比測定回路14にて、論理演算信号S10のDuty比が測定され、その測定結果S11が、制御用マイコン16に出力される。
制御用マイコン16では、論理演算信号S10のDuty比の測定結果S11に基づいて、方向検出信号DIRの信頼性が判断される。図14は、トラッキング制御をオフし、レンズを固定している場合の、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRと、論理演算信号S10のDuty比との関係を示す図であり、(a)はトラッククロス信号TCを、(b)はオフトラック信号OFTRを、(c)は論理演算信号S10をそれぞれ表す。
光ディスク装置1300において、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTR号が正しく出力されている場合、トラッククロス信号TCとオフトラック信号OFTRの位相差はほぼ90degであるので、論理演算信号S10のDuty比は、ほぼ50%に近い波形となる。
Duty比の測定結果S11が、例えば40%〜60%の範囲にある場合は、制御用マイコン16により方向検出信号DIRの信頼性が高いと判断され、その判断結果S2が、切り替え回路15に出力される。一方、Duty比の測定結果S11が、上記範囲以外の場合は、方向検出信号DIRの信頼性が低いと判断され、その判断結果S2が、切り替え回路15に出力される。
そして、方向検出信号DIRの信頼性が高いと判断された場合は、方向検出信号DIRが有効である旨を示す切替信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12により、方向検出信号DIRを基準としてトラックのカウントや、加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、光ディスク1へのアクセス制御が行なわれる。また、トラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRを基準として加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、トラッキング引き込み制御が行なわれる。
一方、方向検出信号DIRの信頼性が低いと判断された場合は、方向検出信号DIRが無効である旨を示す制御信号S3が、切り替え回路15からアクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力され、この結果、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRが使用されることなく、光ディスク1へのアクセスやトラッキング引き込み制御が行なわれる。
以上のように、本実施の形態6による光ディスク装置によれば、トラッククロス信号と、オフトラック信号の論理演算信号のDuty比に基づいて、方向検出信号が示す光ビームスポットの移動方向の信頼性を判断し、その信頼性が高い場合のみ、トラック検索や、トラッキング引き込み制御において、方向検出信号を使用するので、安全で安定したトラック検索や、トラッキング引き込みを実現することが可能となる。
この際、本実施の形態6による光ディスク装置によれば、光ディスク装置の初期起動時に、方向検出信号の信頼性の学習を行なわなくても、光ディスク装置の動作中に、方向検出信号の信頼性の判断を行うことができるので、初期起動時間を短縮することが可能となる。
(実施の形態7)
図15は、本実施の形態7に係る光ディスク装置1500の構成を示すブロック図である。なお、上記実施の形態1ないし実施の形態6と同じ構成要素については同一の符号を使用し、その説明を省略する。
図15において、位相変化回路22は、位相検出回路20、あるいは論理演算回路21のいずれかの出力に基づいて、トラッククロス信号TCとオフトラック信号OFTRの位相を調整するものである。
この位相変化回路22をより詳細に説明すると、トラッククロス検出回路9や、オフトラック検出回路10は、それぞれ異なる回路で構成されるため、実際に検出されるトラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの位相が、本来あるべき位相と異なる場合がある。例えば、回路構成上の都合から、トラッククロス信号TCはアナログ回路により生成し、オフトラック信号OFTRはディジタル回路で生成する場合がある。
そこで、位相変化回路22は、トラッククロス信号TCとオフトラック信号OFTRの位相差、あるいは、トラッククロス信号TCとオフトラック信号OFTRの論理演算信号に基づいて、トラッククロス信号TCとオフトラック信号OFTRのいずれか、あるいは双方の位相を調整して、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの位相を、本来あるべき位相差とし、これにより、方向検出信号DIRを正しく検出できるようにするものである。
なお、位相変化回路22に、トラッククロス検出回路9や、オフトラック検出回路10それぞれの回路の遅延量を考慮して予め決定した位相補正値を格納し、この値をもとに、トラッククロス信号TCとオフトラック信号OFTRの位相を変化させても良い。
次に、動作について説明する。
光ビームスポット3からの受光信号が、トラッキングエラー検出回路8、及びオフトラック検出回路10に入力されると、トラッキングエラー検出回路8により、トラッキングエラー信号TEが検出され、トラッククロス検出回路9、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。オフトラック検出回路10では、光ビームスポット3からの受光信号に基づいてオフトラック信号OFTRが検出され、位相検出回路20、論理演算回路21、及び位相変化回路22に入力される。トラッククロス検出回路9では、トラッキングエラー信号TEに基づいて、トラッククロス信号TCが検出され、位相検出回路20、論理演算回路21、及び位相変化回路22に入力される。
位相検出回路20では、実施の形態5で述べたように、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの位相差が算出され、位相変化回路22に入力される。また、論理演算回路21では、実施の形態6で述べたように、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの論理演算信号S10が算出され、位相変化回路22に入力される。
位相変化回路22では、位相差検出信号S9、あるいは論理演算信号S10のいずれかに基づいて、オフトラック信号OFTRとトラッククロス信号TCの位相進み量が求められ、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの位相差がほぼ90degとなるように、該位相進み量をもとに、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの位相が変化される。
この、補正後のトラッククロス信号TC’と、オフトラック信号OFTR’は、方向検出回路11に出力され、方向検出回路11により方向検出信号DIRが検出され、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。
そして、アクセス回路12により、方向検出信号DIRを基準としてトラックのカウントや、加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、光ディスク1へのアクセス制御が行なわれ、また、トラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRを基準として加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、トラッキング引き込み制御が行なわれる。
以上のように、本実施の形態7による光ディスク装置によれば、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRとの位相差信号、あるいはトラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRとの論理演算信号のいずれかを用いて、トラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRの位相が本来あるべき位相差となるよう、トラッククロス信号TC、又はオフトラック信号OFTRの位相を補正し、この補正後のトラッククロス信号TCと、オフトラック信号OFTRとを用いて方向検出信号DIRを検出することとしたので、常に信頼性の高い方向検出信号を得ることができ、安全で安定したトラック検索や、トラッキング引き込みを実現することが可能となる。
(実施の形態8)
図16は、本実施の形態8に係る光ディスク装置1600の構成を示すブロック図である。
図16において、23は、トラッキングエラー信号TEに基づいて、光ビームスポット3の光ディスク1に対する相対速度を検出するレンズ相対速度検出回路である。レンズ相対速度検出回路23は、光ビームスポット3の光ディスク1に対する相対速度が所定の速度以上になった場合に、方向検出回路11に対して、方向検出信号DIRの出力をホールドするよう指示するホールド信号S12を出力する。なお、レンズ相対速度検出回路23は、トラッククロス信号TC、あるいはオフトラック信号OFTRのいずれかに基づいて、光ビームスポット3の光ディスク1に対する相対速度を検出してもよい。また、図16において上記実施の形態1と同じ構成要素については同一の符号を使用し、その説明を省略する。
次に、動作について説明する。
光ビームスポット3からの受光信号が、トラッキングエラー検出回路8、及びオフトラック検出回路10に入力されると、トラッキングエラー検出回路8により、トラッキングエラー信号TEが検出され、トラッククロス検出回路9、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。また、オフトラック検出回路10により、光ビームスポット3からの受光信号に基づいてオフトラック信号OFTRが検出され、方向検出回路11に出力される。トラッククロス検出回路9では、トラッキングエラー信号TEに基づいて、トラッククロス信号TCが検出され、該トラッククロス信号は、TC方向検出回路11、及びレンズ速度検出回路に出力される。
方向検出回路11では、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRをもとに方向検出信号DIRが検出され、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。
レンズ相対速度検出回路23では、トラッククロス信号TCの周期に基づいて、光ビームスポット3の光ディスク1に対する相対速度が検出され、その速度がある一定の速度を超えた場合、レンズ相対速度検出回路23から方向検出回路11に対してホールド信号S12が出力される。
この結果、方向検出回路11から、前値がホールドされた方向検出信号DIRが、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。そして、アクセス回路12により、方向検出信号DIRを基準としてトラックのカウントや、加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、光ディスク1へのアクセス制御が行なわれる。また、トラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRを基準として加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、トラッキング引き込み制御が行なわれる。
次に、本実施の形態8による光ディスク装置1600による作用、効果について、図17を用いて説明する。
図17において、(a)はトラッククロス信号TCを、(b)はオフトラック信号OFTRを、(c)は、ホールド信号S12が出力されない場合の方向検出信号DIRを、(d)は、その出力がホールドされた場合の方向検出信号DIRをそれぞれ表す。また、HOLD区間Z1ないし区間z4は、レンズ相対速度検出回路23からホールド信号S12が出力されている期間を表す。
光ディスク装置1600において、光ビームスポット3の光ディスク1に対する相対速度が早い場合、つまり、トラッククロス信号の周期が早い場合、図17のHOLD区間Z2あるいはHOLD区間Z3に示すように、オフトラック信号OFTRが正確に検出されない場合があり、この結果、図17(c)に示すように方向検出信号DIRにノイズが発生する場合がある。
本実施の形態8では、レンズ相対速度検出回路23により、トラッククロス信号TCの周期をもとに、光ビームスポット3の光ディスク1に対する相対速度を検出し、該相対速度がある一定の速度を超えた場合は、方向検出信号DIRをホールドするので、図17(d)に示すように、HOLD区間Z2あるいはHOLD区間Z3で発生するノイズが抑えられ、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に対して、精度の高い方向検出信号DIRを出力することができる。
以上のように、本実施の形態8による光ディスク装置によれば、光ビームスポットの光ディスクに対する相対速度を検出し、相対速度が一定の速度を超えた場合、方向検出信号をホールドし、その直前に検出された方向検出信号を出力することとしたので、シーク動作中のように光ビームスポットの移動速度が速く、トラッククロス信号やオフトラック信号を正確に検出することができない場合であっても、方向検出信号の検出精度を向上させることができる。
(実施の形態9)
図18は、本実施の形態9に係る光ディスク装置1800の構成を示すブロック図である。
図18において、24は、光ディスク1上のデータ信号を検出するRF検出回路である。
25は、RF検出回路24により検出されたRF信号の欠陥を検出し、欠陥が検出された場合に、方向検出回路11に対して、ディフェクト信号S12を出力する欠陥検出回路である。
また、本実施の形態9の方向検出手段11は、欠陥検出回路25からディフェクト信号S12の出力を受けると、方向検出信号DIRの出力をホールドする。なお、図18において上記実施の形態1と同じ構成要素については同一の符号を使用し、その説明を省略する。
次に、動作について説明する。
光ビームスポット3からの受光信号が、トラッキングエラー検出回路8、オフトラック検出回路10、及びRF検出回路24に入力されると、トラッキングエラー検出回路8では、トラッキングエラー信号TEが検出され、トラッククロス検出回路9により、該トラッキングエラー信号TEをもとにトラッククロス信号TCが検出され、方向検出回路11に出力される。また、オフトラック検出回路10により、オフトラック信号OFTRが検出され、方向検出回路11に出力される。そして、そして、方向検出回路11により、トラッククロス信号TC、及びオフトラック信号OFTRをもとに方向検出信号DIRが検出され、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。
RF検出回路24では、光ビームスポット3からの受光信号よりRF信号S13が検出され、欠陥検出回路25に出力される。そして、欠陥検出回路25によりRF信号S13の欠陥部分が検出されると、欠陥検出回路25から方向検出回路11に対してディフェクト信号S12が出力される。
方向検出回路11に、ディフェクト信号S12が入力されると、方向検出回路11から、前値がホールドされた方向検出信号DIRが、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に出力される。そして、アクセス回路12により、方向検出信号DIRを基準としてトラックのカウントや、加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、光ディスク1へのアクセス制御が行なわれる。また、トラッキング引き込み回路13では、方向検出信号DIRを基準として加速パルス、減速パルスの出力が行なわれ、トラッキング引き込み制御が行なわれる。
次に、本実施の形態9による光ディスク装置1800による作用、効果について、図19を用いて説明する。
図19において、(a)はRF信号S13を、(b)はディフェクト信号S14を、(c)はトラッククロス信号TCを、(d)はオフトラック信号OFTRを、(e)は、その出力がホールドされていない方向検出信号DIRを、(f)は、ホールド後の方向検出信号DIRをそれぞれ表す。
光ディスク1上には、傷や指紋により正確にデータ信号や、反射光量が取得できない部分がある。このような部分では、RF信号S13においては、図19(a)に示すように、その波形が欠落し、また、トラッククロス信号TCやオフトラック信号OFTRも正確に検出できず、この結果、方向検出信号DIRにおいて、図19(e)に示すようなエラーが生じる場合がある。
本実施の形態9による光ディスク装置1800では、RF検出信号S13から、光ディスク1上の欠陥部分を検出し、ディスク1上の欠陥部分では、方向検出信号DIRをホールドするので、図19(f)に示すようにディスク1上の欠陥部分でノイズが発生することはなく、アクセス回路12、及びトラッキング引き込み回路13に対して、精度の高い方向検出信号を出力することができる。
以上のように、本実施の形態9による光ディスク装置によれば、光ディスク上の欠陥部分を検出し、ディスク上の欠陥部分では、方向検出信号の出力をホールドし、直前の正常な領域で検出された方向検出信号を出力するので、光ディスク上の傷や汚れ等により、トラッククロス信号やオフトラック信号を正確に検出することができない場合であっても、精度の高い方向検出信号を得ることができ、これにより、安全で安定したトラック検索や、トラッキング引き込みを実現することが可能となる。
本発明に係る光ディスク装置によれば、安定したトラック検索制御やトラッキング引き込み制御を実現することができ、光ディスク装置の品質向上を図ることができる点において有用である。
本発明の実施の形態1による光ディスク装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態1の光ディスク装置における検出信号波形図である。 本発明の実施の形態1の光ディスク装置における検出信号波形図である。 本発明の実施の形態2による光ディスク装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態2の光ディスク装置における検出信号波形図である。 本発明の実施の形態2の光ディスク装置における検出信号波形図である。 本発明の実施の形態3による光ディスク装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態3の光ディスク装置における検出信号波形図である。 本発明の実施の形態4による光ディスク装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態4の光ディスク装置における検出信号波形図である。 本発明の実施の形態5による光ディスク装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態5の光ディスク装置における検出信号波形図である。 本発明の実施の形態6による光ディスク装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態6の光ディスク装置における検出信号波形図である。 本発明の実施の形態7による光ディスク装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態8による光ディスク装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態8の光ディスク装置における検出信号波形図である。 本発明の実施の形態9による光ディスク装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態9の光ディスク装置における検出信号波形図である。
符号の説明
1 光ディスク
2 ディスクモータ
3 光ビームスポット
4 アクチュエータ
5 トラバース
6 アクチュエータ駆動回路
7 トラバース駆動回路
8 トラッキングエラー検出回路
9 トラッククロス検出回路
10 オフトラック検出回路
11 方向検出回路
12 アクセス回路
13 トラッキング引き込み回路
14 Duty比測定回路
15 切り替え回路
16 制御用マイコン
17 周期測定回路
18 レンズシフト回路
19 トラックジャンプ回路
20 位相検出回路
21 論理演算回路
22 位相変化回路
23 レンズ相対速度検出回路
24 RF検出回路
25 欠陥検出回路

Claims (15)

  1. 光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、
    前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、
    前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、
    前記方向検出信号のDuty比を測定するDuty比測定回路と、
    トラッキング制御オフ中に測定された前記方向検出信号のDuty比が、予め設定された閾値の範囲内にある場合は、前記方向検出信号を有効とし、前記方向検出信号のDuty比が予め設定された閾値の範囲外である場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、
    前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なう、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置において、
    前記切り替え回路は、前記Duty比が、40%ないし60%の範囲内にある場合に、前記方向検出信号を有効とする、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、
    前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、
    前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、
    前記方向検出信号の周期を測定する周期測定回路と、
    トラッキング制御オフ中に測定された前記方向検出信号の周期と、ディスクの回転周期との比率が、予め設定された閾値の範囲内にある場合は、前記方向検出信号を有効とし、前記比率が予め設定された閾値の範囲外である場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、
    前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なう、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項3に記載の光ディスク装置において、
    前記切り替え回路は、前記方向検出信号の周期と、ディスクの回転周期との比率が、90%ないし110%の範囲内にある場合に、前記方向検出信号を有効とする、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、
    前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、
    前記方向検出信号を使用して前記光ビームスポットを所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向にシフトさせるレンズシフト回路と、
    前記レンズシフト回路により前記光ビームスポットをシフトさせた方向と、前記方向検出信号が示す前記光ビームスポットの移動方向とが一致する場合に、前記方向検出信号を有効とし、前記両方向が一致しない場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、
    前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なう、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、
    前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、
    前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの1トラック分移動させるトラックジャンプ回路と、
    前記トラックジャンプ回路により前記光ビームスポットを移動させた方向と、前記方向検出信号が示す前記光ビームスポットの移動方向とが一致する場合は、前記方向検出信号を有効とし、前記両方向が一致しない場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、
    前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なう、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、
    前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、
    前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、
    前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との位相差を検出する位相検出回路と、
    前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との位相差が、予め設定された閾値の範囲内にある場合は、前記方向検出信号を有効とし、前記位相差が、予め設定された閾値の範囲外である場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、
    前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なう、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 請求項7に記載の光ディスクにおいて、
    前記切り替え回路は、前記位相差が、80degないし100degの範囲内にある場合に、前記方向検出信号を有効とする、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、
    前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、
    前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号に基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を行うトラッキング引き込み回路と、
    前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との排他的論理和を演算する論理演算回路と、
    前記論理演算回路の出力信号のDuty比を測定するDuty比測定回路と、
    前記論理演算回路の出力信号のDuty比が、予め設定された閾値の範囲内にある場合は、前記方向検出信号を有効とし、前記Duty比が、予め設定された閾値の範囲外である場合は、前記方向検出信号を無効とする切り替え回路と、を備え、
    前記方向検出信号が有効である場合は、前記トラック検索回路は、前記トラック検索制御を前記方向検出信号を用いて行い、前記トラッキング引き込み回路は、前記トラッキング制御を前記方向検出信号を用いて行なう、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 請求項9に記載の光ディスクにおいて、
    前記切り替え回路は、前記Duty比が、40%ないし60%の範囲内にある場合に、前記方向検出信号を有効とする、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、
    前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、
    前記トラッククロス信号もしくは前記オフトラック信号の位相を変化させる位相変化回路と、
    前記位相変化回路より出力されるトラッククロス信号、及び前記オフトラック信号から、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索制御を、前記方向検出信号を用いて行なうトラック検索回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を、前記方向検出信号を用いて行うトラッキング引き込み回路と、
    を備える、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  12. 請求項11に記載の光ディスク装置において、
    前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との位相差を検出する位相検出回路を更に備え、
    前記位相変化回路は、前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との位相差に応じて、前記トラッククロス信号もしくは前記オフトラック信号の位相を変化させる、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  13. 請求項11に記載の光ディスク装置において、
    前記トラッククロス信号と、前記オフトラック信号との排他的論理和を演算する論理演算回路を更に備え、
    前記位相変化回路は、前記論理演算回路の出力信号のDuty比に応じて、前記トラッククロス信号もしくは前記オフトラック信号の位相を変化させる、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  14. 光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、
    前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、
    前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号から、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索制御を、前記方向検出信号を用いて行なうトラック検索回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を、前記方向検出信号を用いて行うトラッキング引き込み回路と、
    前記トラッキングエラー信号、前記トラッククロス信号、もしくは前記オフトラック信号のいずれかに基づいて、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する相対速度を検出するレンズ相対速度検出回路と、を備え、
    前記方向検出回路は、前記速度検出回路により検出される、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する相対速度が、予め設定された速度以上の場合は、前記方向検出信号の出力をホールドする、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  15. 光ディスク上のトラックにレーザー光を照射し、その反射光を受光する光ビームスポットと、
    前記光ビームスポットを、前記光ディスクの半径方向に移動させるアクチュエータと、
    前記光ビームスポット、及び前記アクチュエータを、前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバースと、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、トラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいて、トラッククロス信号を検出するトラッククロス信号検出回路と、
    前記レーザー光の反射光に基づいて、オフトラック信号を検出するオフトラック信号検出回路と、
    前記トラッククロス信号、及び前記オフトラック信号から、前記光ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向を表す方向検出信号を検出する方向検出回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータ、及び前記トラバースを駆動させて所望のトラックに移動させるトラック検索制御を、前記方向検出信号を用いて行なうトラック検索回路と、
    前記光ビームスポットを、前記アクチュエータを駆動させて所望のトラックに追従させるトラッキング制御を、前記方向検出信号を用いて行うトラッキング引き込み回路と、
    前記光ディスク上の欠陥部分を検出する欠陥検出回路とを備え、
    前記方向検出回路は、前記欠陥検出回路により、前記光ディスク上の欠陥が検出された場合は、前記方向検出信号の出力をホールドする、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012248264A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置

Cited By (1)

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JP2012248264A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置

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