JP2006292153A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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大樹 西井
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Abstract

【課題】 簡単な構成で安価に製作でき、しかもあらゆる条件下で、安定したハンチング防止効果を得られる構造を実現する。
【解決手段】 それぞれがパワーローラ3、3を回転自在に設けた各トラニオン4、4を、油圧式のアクチュエータ6、6により変位させる事により、変速比を調節する。この変位は、これら各アクチュエータ6、6毎に1対ずつ設けた油圧室10a、10a内に圧油を給排する事により行なう。この給排の為に設けた1対の給排路21a、21bの途中にそれぞれ、絞り弁22と、油圧室10a、10b内に圧油が流れる場合にのみ開く逆止弁23とを、互いに並列に設ける。上記絞り弁22が、上記各トラニオン4、4の変位が過度に急激に行なわれる事を防止するダンピング作用を発揮して、上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動車用自動変速装置として利用するトロイダル型無段変速機の改良に関する。具体的には、トロイダル型無段変速機を通過するトルクが急激に変動したり、或いは、このトロイダル型無段変速機の変速比を急激にしかも大きく変化させた場合にも、変速比を安定した状態で変化させるべく発明したものである。
自動車用自動変速機として使用されるトロイダル型無段変速機が、特許文献1、非特許文献1、2等の多くの刊行物に記載され、且つ、一部で実施されていて周知である。図2〜4は、この様な従来から知られているトロイダル型無段変速機の1例を示している。このトロイダル型無段変速機は、互いに対向する軸方向側面をトロイド曲面とした入力側ディスク1、1と出力側ディスク2、2との間に複数個のパワーローラ3、3を挟持して成る。運転時には、上記入力側ディスク1、1の回転が、これら各パワーローラ3、3を介して上記出力側ディスク2、2に伝達される。これら各パワーローラ3、3は、それぞれトラニオン4、4に回転自在に支持されており、これら各トラニオン4、4は、それぞれ上記両ディスク1、2の中心軸に対し捩れの位置にある枢軸5、5を中心とする揺動変位を自在に支持されている。上記両ディスク1、2同士の間の変速比を変える場合は、油圧式のアクチュエータ6、6により上記各トラニオン4、4を上記枢軸5、5の軸方向に変位させる。
上記各アクチュエータ6、6を構成する為、上記各トラニオン4、4の下方に設けられたアクチュエータボディ7内にこれら各トラニオン4、4と同数のシリンダ8、8を、上記各枢軸5、5と同心に設けている。そして、これら各シリンダ8、8内にそれぞれピストン9、9を油密に嵌装し、これら各シリンダ8、8内でこれら各ピストン9、9を軸方向両側から挟む位置に、上記各アクチュエータ6、6毎に1対ずつの油圧室10a、10bを設けている。上記変速比を変えるべく、上記各トラニオン4、4を上記枢軸5、5の軸方向に変位させる際には、上記各アクチュエータ6、6毎に1対ずつ設けた油圧室10a、10bのうちの一方の油圧室10a(又は10b)に圧油を送り込み、他方の油圧室10b(又は10a)から圧油を排出する。
この様な、上記各アクチュエータ6、6の油圧室10a、10b内への圧油の給排は、制御弁11を構成するスプール12を、ステッピングモータ13で軸方向に変位させる事により、上記各アクチュエータ6、6同士の間で同期制御する。又、何れか(図4の左側)のトラニオン4の動きを、当該トラニオン4に結合されたロッド14と、プリセスカム15と、リンク腕16とを介して、上記制御弁11を構成するスリーブ17にフィードバックしている。この制御弁11は、上記ステッピングモータ13により上記スプール12が変位させられた方向に応じて、上記各油圧室10a、10b内への圧油の給排を開始する。そして、上記各トラニオン4、4が上記各枢軸5、5を中心として所望量揺動した状態で、上記各油圧室10a、10b内への圧油の給排を停止する。
即ち、上記各アクチュエータ6、6に設けた上記各油圧室10a、10b内への圧油の給排に基づき、上記各トラニオン4、4を上記枢軸5、5の軸方向に変位させると、上記各パワーローラ3、3の周面と上記入力側、出力側各ディスク1、2の内側面との転がり接触部(トラクション部)に作用する、接線方向の力の向きが変化(転がり接触部にサイドスリップが発生)する。そして、この力の向きの変化に伴って上記各トラニオン4、4が上記枢軸5、5を中心に揺動(傾斜)し、上記各パワーローラ3、3の周面と上記入力側、出力側各ディスク1、2の内側面との接触位置が変化する。上記各パワーローラ3、3の周面を、上記入力側ディスク1、1の内側面の径方向外寄り部分と、上記出力側ディスク2、2の内側面の径方向内寄り部分とに転がり接触させれば、上記両ディスク1、2同士の間の変速比が増速側になる。これに対して、上記各パワーローラ3、3の周面を、上記入力側ディスク1、1の内側面の径方向内寄り部分と、上記出力側ディスク2、2の内側面の径方向外寄り部分とに転がり接触させれば、上記両ディスク1、2同士の間の変速比が減速側になる。何れの場合でも、上記トラニオン4、4は、上記ステッピングモータ13による上記スプール12の変位方向及び変位量に応じて、所定方向に所定角度だけ揺動する。以上の説明から明らかな通り、上記各アクチュエータ6、6に設けた上記各油圧室10a、10b内への圧油の給排は、所望の変速速度(変速比を変更する速さ)に応じた速度で行なう必要がある。
又、上述の様なトロイダル型無段変速機の運転時には、上記各アクチュエータ6、6毎に設けられた1対の油圧室10a、10b同士の間に、前記入力側ディスク1と前記出力側ディスク2との間で伝達する、所謂2Ftと呼ばれる力(トルク)に比例した圧力差が生じる。即ち、例えば加速時に上記入力側ディスク1から上記出力側ディスク2に動力を伝達する状態では、この入力側ディスク1から上記各トラニオン4、4に、上記各パワーローラ3、3を介して、Ftなる力が、これら入力側ディスク1とパワーローラ3との転がり接触部の接線方向に一致する、前記枢軸5、5の軸方向に、この入力側の転がり接触部でのトルク伝達に基づいて加わる。同時に、このパワーローラ3と上記出力側ディスク2との転がり接触部から上記各トラニオン4、4に、上記各パワーローラ3、3を介して、Ftなる力が、この出力側の転がり接触部でのトルク伝達の反作用として、上記入力側の転がり接触部と同方向に加わる。エンジンブレーキによる減速時の様に、上記出力側ディスク2から上記入力側ディスク1に動力を伝達する状態では、上記各トラニオン4、4には、逆方向の力(2Ft)が加わる。
何れにしても、上記各トラニオン4、4に加わる2Ftなる力は、上記各アクチュエータ6、6を構成する、前記各ピストン9、9により支承する事になる。この為、上記各トラニオン4、4毎にこれら各ピストン9、9を挟む状態で設けた1対の油圧室10a、10b同士の間の油圧の差を、上記2Ftなる力に比例して変化させる。即ち、上記入力側ディスク1と上記出力側ディスク2との間で伝達する力が小さい場合には上記両油圧室10a、10b同士の間の圧力差を小さくし、この力が大きい場合にはこの圧力差を大きくする。以上の説明から明らかな通り、上記入力側ディスク1と上記出力側ディスク2との間で伝達する力が変動した場合にも、上記各アクチュエータ6、6に設けた上記各油圧室10a、10b内への圧油の給排を行なう必要がある。
トロイダル型無段変速機の変速比を短時間で大きく変化させる(変速速度を大きくする)場合や、トロイダル型無段変速機を通過する力が短時間で大きく変動した場合には、上記各アクチュエータ6、6毎に設けられた1対の油圧室10a、10b内への圧油の給排を短時間で行なう必要がある。この様な場合に、単純な圧油の給排路により上記各油圧室10a、10b内への圧油の給排を勢い良く行なうと、これら各油圧室10a、10b内の油圧が収束する(目標油圧に達してその値を維持する)迄に、或る程度時間を要する事になる。そして、上記油圧が収束するまでの間は、上記入力側、出力側両ディスク1、2に対する、上記各トラニオン4、4に支持されたパワーローラ3、3の位置が不安定になる。この結果、上記入力側ディスク1と上記出力側ディスク2との間の変速比が不安定になり(細かく変動するハンチングが発生し)、運転者等に不快感を与える原因になる。
この様なハンチングを防止する為の技術として従来から、特許文献2に記載された発明が知られている。但し、この特許文献2に記載された従来技術の場合には、上記ハンチング防止を、変速比設定用の制御弁の開度調節により行なうとしている。この為、この開度調節の為の制御が複雑になり、計算速度の速い制御器や作動速度が速い制御弁が必要になり、コストが嵩むだけでなく、ハンチング防止の面から、あらゆる条件下で安定した作用を得る事は難しいものと考えられる。
特開2001−317601号公報 特開平5−39850号公報 青山元男著、「別冊ベストカー 赤バッジシリーズ245/クルマの最新メカがわかる本」、株式会社三推社/株式会社講談社、平成13年12月20日、p.92−93 田中裕久著、「トロイダルCVT」、株式会社コロナ社、2000年7月13日
本発明のトロイダル型無段変速機は、上述の様な事情に鑑みて、簡単な構成で安価に製作でき、しかもあらゆる条件下で、安定したハンチング防止効果を得られる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のトロイダル型無段変速機は、前述した従来から知られているトロイダル型無段変速機と同様に、入力側ディスク及び出力側ディスクと、複数のパワーローラと、これら各パワーローラと同数のトラニオンと、アクチュエータとを備える。
このうちの入力側ディスク及び出力側ディスクは、相対回転を自在として、互いに同心に支持されている。
又、上記各パワーローラは、上記両ディスク同士の間に挟持されている。
又、上記各トラニオンは、上記各パワーローラを回転自在に支持した状態で、それぞれの両端部に互いに同心に設けた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされている。
又、上記アクチュエータは、シリンダ内にピストンを油密に嵌装して成る。そして、このピストンを軸方向両側から挟む状態でこのシリンダ内に設けられた1対の油圧室内への圧油の給排に基づいて、上記各トラニオンを上記各枢軸の軸方向に変位させる。
特に、本発明のトロイダル型無段変速機に於いては、上記アクチュエータに設けた、上記両油圧室内に圧油を給排する為の1対の給排路の途中にそれぞれ、当該給排路を流れる圧油の流量を絞る絞り手段と、当該給排路を油圧室内に圧油が流れる場合にのみ開く逆止弁とを互いに並列に設けている。
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機によれば、簡単な構成で安価に製作できるにも拘らず、あらゆる条件下で、安定したハンチング防止効果を得られる。この理由に就いて、以下に説明する。
先ず、トロイダル型無段変速機の変速比を変化させる場合や、トロイダル型無段変速機を通過する力(トルク)が変動した場合には、アクチュエータ毎に設けた1対の油圧室のうちの一方の油圧室に圧油を送り込み、他方の油圧室から圧油を排出する。そして、上記変速比の変速速度が速い場合や、上記トルクの変動が急激であった場合には、上記一方の油圧室への圧油の送り込みを勢い良く行なおうとする。
従来構造の場合には、この様な一方の油圧室内への圧油の急激な送り込みに伴って、上記他方の油圧室からの圧油の排出も急激に行なっていた。この為、上記アクチュエータによる各トラニオンの変位が急激に(大きな速度で)行なわれ、このアクチュエータを所望位置で停止させる事が難しかった。即ち、上記一方の油圧室内への圧油の急激な送り込みと、上記他方の油圧室からの圧油の急激な排出とに伴い、上記アクチュエータが所望位置を通り過ぎた位置まで移動し、それからこの所望位置に戻る動作(ハンチング)を発生していた。
これに対して本発明の場合には、絞り手段が上記他方の油圧室からの圧油排出に対する抵抗になる。従って、上記アクチュエータを構成するピストンの軸方向変位、延ては各トラニオン並びにこれら各トラニオンに支持した各パワーローラの、各枢軸の軸方向に関する変位が、過度に急速に行なわれる事はない。この為、上記アクチュエータを所望位置に(この所望位置を通り過ぎる事なく)停止させて、変速比制御に関するハンチングの発生を防止できる。この場合でも、一方の油圧室内への圧油の送り込みを急激に行なおうとする(この一方の油圧室内に導入する油圧を高くする)限り、上記絞り手段を通過する(単位時間毎の)圧油の量は多くなる。従って、変速比の変速速度が速い場合やトルクの変動が急激であった場合、上記一方の油圧室内への圧油の送り込みを急激に行なおうとすれば、上記他方の油圧室からの圧油の排出も比較的短時間で行なえる。この結果、ハンチングの発生を防止しつつ、必要とする変速速度の確保を図ったり、1対の油圧室同士の間に必要とする油圧の差を短時間で確保できる。
図1は、本発明に係るトロイダル型無段変速機の1例を示している。各キャビティ(互いに対向する入力側ディスクと出力側ディスクとの間部分)毎に1対ずつ設けたトラニオン4、4の両端部に1対の枢軸5、5を、これら各トラニオン4、4毎に互いに同心に設けている。そして、これら各枢軸5、5を、それぞれヨークと呼ばれる支持板18、18に対し、ラジアルニードル軸受19、19により、各方向の揺動及び軸方向の変位を可能に支持している。又、上記各トラニオン4、4毎に、下側の枢軸5、5に結合固定したロッド14、14を、アクチュエータボディ7に内蔵したアクチュエータ6、6により押し引き自在としている。
上記各アクチュエータ6、6は、上記アクチュエータボディ7内に上記各枢軸5、5と同心に設けた各シリンダ8、8内に、ピストン9、9を油密に嵌装して成る。そして、これら各シリンダ8、8内でこれら各ピストン9、9を軸方向両側から挟む位置に、1対の油圧室10a、10bを設けている。入力側ディスク1と出力側ディスク2との間(図2〜3参照)の変速比を変える際には、上記各アクチュエータ6、6毎に1対ずつ設けた油圧室10a、10bのうちの一方の油圧室10a(又は10b)に圧油を送り込み、他方の油圧室10b(又は10a)から圧油を排出して、上記各トラニオン4、4を上記枢軸5、5の軸方向に変位させる。この結果、各パワーローラ3、3の周面と上記入力側、出力側各ディスク1、2の内側面との転がり接触部に作用する、接線方向の力の向きが変化して、上記各トラニオン4、4が上記枢軸5、5を中心に揺動し、上記各パワーローラ3、3の周面と上記入力側、出力側各ディスク1、2の内側面との接触位置が変化する。尚、各トラニオン4、4同士の間には同期ケーブル20a、20bを掛け渡して、上記各アクチュエータ6、6を制御する油圧系の故障時にも、上記各トラニオン4、4の揺動角度を、機械的に一致させる様にしている。以上の構成及び作用に就いては、従来から広く知られているトロイダル型無段変速機の場合と同様である。
特に、本例のトロイダル型無段変速機に於いては、上記各アクチュエータ6、6毎に1対ずつ設けた、上記両油圧室10a、10b内に圧油を給排する為の1対の給排路21a、21bの途中にそれぞれ、絞り弁22と逆止弁23とを、互いに並列に設けている。このうち、特許請求の範囲に記載した絞り手段に相当する絞り弁22は、当該給排路21a、21bを流れる圧油の流量を絞る機能を有する。又、上記逆止弁23は、当該給排路21a、21bを上記両油圧室10a、10b内に圧油が流れる場合にのみ開く(これら両油圧室10a、10bから圧油が排出される場合には閉じる)。
上述の様に構成する本例のトロイダル型無段変速機の場合も、変速比を変化させる場合や、トロイダル型無段変速機を通過する力(トルク)が変動した場合には、上記各アクチュエータ6、6毎に1対ずつ設けた油圧室10a、10bのうちの一方の油圧室10a(10b)に圧油を送り込み、他方の油圧室10b(10a)から圧油を排出する。そして、上記変速比の変速速度が速い場合や、上記トルクの変動が急激であった場合には、上記一方の油圧室10a(10b)への圧油の送り込みを勢い良く行なうべく、油圧源とこの一方の油圧室10a(10b)との間に存在する制御弁11(図2、4参照)の流路を大きく開く。同時に、この制御弁11が、上記他方の油圧室10b(10a)と、オイルパン24(図2参照)等の油溜とを通じさせる流路を大きく開く。
本例の場合には、この様に、油圧源と上記一方の油圧室10a(10b)との間の流路、並びに上記他方の油圧室10b(10a)と油溜との間の流路を、何れも大きく開いた状態でも、上記各アクチュエータ6、6による前記各トラニオン4、4の変位が、過度に速く行なわれる事はない。即ち、本例の場合には、前記絞り弁22が上記他方の油圧室10b(10a)からの圧油排出に対する抵抗になる。言い換えれば、変位を安定させる為のダンパとして機能する。従って、上記各アクチュエータ6、6を構成する前記各ピストン9、9の軸方向変位、延ては上記各トラニオン4、4並びにこれら各トラニオン4、4に支持した前記各パワーローラ3、3の、前記各枢軸5、5の軸方向に関する変位が、過度に急速に行なわれる事はない。
この為、上記各アクチュエータ6、6を所望位置に(この所望位置を通り過ぎる事なく)停止させて、変速比制御に関するハンチングの発生を防止できる。この場合でも、上記一方の油圧室10a(10b)内への圧油の送り込みを急激に行なおうとする{この一方の油圧室内10a(10b)に導入する油圧を高くする}限り、上記絞り弁22を通過する(単位時間毎の)圧油の量は多くなる。従って、変速比の変速速度が速い場合やトルクの変動が急激であった場合、上記一方の油圧室10a(10b)内への圧油の送り込みを急激に行なおうとすれば、上記他方の油圧室10b(10a)からの圧油の排出も比較的短時間で行なえる。この結果、ハンチングの発生を防止しつつ、必要とする変速速度の確保を図ったり、1対の油圧室10a、10b同士の間に必要とする油圧の差を短時間で確保できる。
本発明の好ましい実施の形態の1例を示す、図2のA−A断面に相当する図。 従来から知られているトロイダル型無段変速機の1例を示す断面図。 図2のB−B断面図。 同A−A断面図。
符号の説明
1 入力側ディスク
2 出力側ディスク
3 パワーローラ
4 トラニオン
5 枢軸
6 アクチュエータ
7 アクチュエータボディ
8 シリンダ
9 ピストン
10a、10b 油圧室
11 制御弁
12 スプール
13 ステッピングモータ
14 ロッド
15 プリセスカム
16 リンク腕
17 スリーブ
18 支持板
19 ラジアルニードル軸受
20a、20b 同期ケーブル
21a、21b 給排路
22 絞り弁
23 逆止弁
24 オイルパン

Claims (1)

  1. 相対回転を自在として互いに同心に支持された入力側ディスク及び出力側ディスクと、これら両ディスク同士の間に挟持された複数のパワーローラと、これら各パワーローラを回転自在に支持した状態でそれぞれの両端部に互いに同心に設けた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされた、上記各パワーローラと同数のトラニオンと、シリンダ内にピストンを油密に嵌装して成り、このピストンを軸方向両側から挟む状態でこのシリンダ内に設けられた1対の油圧室内への圧油の給排に基づいて上記各トラニオンを上記各枢軸の軸方向に変位させるアクチュエータとを備えたトロイダル型無段変速機に於いて、このアクチュエータに設けた、上記両油圧室内に圧油を給排する為の1対の給排路の途中にそれぞれ、当該給排路を流れる圧油の流量を絞る絞り手段と、当該給排路を油圧室内に圧油が流れる場合にのみ開く逆止弁とを互いに並列に設けた事を特徴とするトロイダル型無段変速機。

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