JPS63203957A - トロイダル形無段変速機のクリ−プ制御装置 - Google Patents

トロイダル形無段変速機のクリ−プ制御装置

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JPS63203957A
JPS63203957A JP3517387A JP3517387A JPS63203957A JP S63203957 A JPS63203957 A JP S63203957A JP 3517387 A JP3517387 A JP 3517387A JP 3517387 A JP3517387 A JP 3517387A JP S63203957 A JPS63203957 A JP S63203957A
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creep
torque
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はトロイダル形無段変速機のクリープ制御装置、
即ちアイドリング時におけるクリープトルクを制御する
装置に関するものである。
従来技術とその問題点 従来、対向配置された入、出力ディスク間に一対のパワ
ーローラを圧接状態で配置し、各パワーローラを回転自
在に支持した一対のトラニオンを、該トラニオンの両端
部に設けた油室の油圧を制御することにより軸方向に作
動させ、無段変速を行うトロイダル変速部を備えたトロ
イダル形無段変速機が知られている。そして、本出願人
はこのようなトロイダル変速部と油圧式発進クラッチと
を組合せ、コンパクトで車両用に通したトロイダル形無
段変速機を既に提案した(特願昭61−13169号)
ところで、油圧式発進クラッチの伝達トルクを制御する
場合、円滑な発進を実現するべくアイドリング時に一定
の引きずりトルク(以下、クリープトルクという)を与
えるものが知られている。
ところが、クリープトルクは温度変化、発進クラッチの
リターンスプリングのバラツキ、エンジン回転数のバラ
ツキなどによって一定に制御するのが困難である。そこ
で、実開昭60−176925号公報に記載のように、
発進クラッチの出力側トルクをセンサによって検出し、
その信号を電子制御装置にフィードバックして発進クラ
ッチの伝達トルクを制御するものも提案されているが、
発進クラッチの出力側トルクを電気的に検出する際の検
出誤差や、アクチュエータ(例えば電磁弁)によってト
ルクに応じた電気信号を油圧に変換する際の誤差のため
、実際にクリープトルクを一定に制御することは困難で
ある。
一方、トロイダル形無段変速機の場合には、入力ディス
クの回転に伴い、パワーローラを支持したトラニオンが
入力ディスクの回転方向に付勢されるため、入力ディス
クの回転方向と対向する正駆動側油室の油圧がこれと反
対(11の逆駆動側油室の油圧より高くなる性質があり
、この差圧はエンジンからトロイダル変速部に伝達され
る伝達トルクに比例する。したがって、正駆動側油室と
逆駆動側油室との差圧を利用して発進クラッチの伝達ト
ルクを制御すれば、上記のようなトルク検出や電気・油
圧変換を行わずにクリープトルクを一定に制御すること
が可能である。
発明の目的 本発明は上記のようなトロイダル形無段変速機の特質に
着目してなされたもので、その目的は、トルクを電気的
に検出することなくクリープトルクを一定に制御できる
機械式のクリープ制御装置を提供することにある。
発明の構成 上記目的を達成するために、本発明は対向配置された入
、出力ディスク間に一対のパワーローラを圧接状態で配
置し、各パワーローラを回転自在に支持した一対のトラ
ニオンを、該トラニオンの両端部に設けた油室の油圧を
制御することにより軸方向に作動させ、無段変速を行う
トロイダル変速部を備え、供給油圧により伝達トルク容
量を制御できる油圧式発進クラッチと組み合わせて使用
されるトロイダル形無段変速機において、上記入力ディ
スクの回転方向と対向する正駆動側油室とこれと反対側
の逆駆動側油室との差圧をスプリングのばね荷重と対向
させて作用させた油圧制御弁を設け、アイドリング時に
該油圧制御弁を介して発進クラッチに油圧を供給するも
のである。
このようにトルクを電気的に検出することな(、正駆動
側油室と逆駆動側油室との差圧によって伝達トルクを検
出し、この差圧をフィードバックして発進クラッチへの
供給油圧を制御しているので、構成が機械的な油圧回路
のみで構成でき、電子制御を用いずにクリープトルクを
一定に制御できる。
実施例の説明 第1図は本発明にかかるトロイダル形無段変速機の一例
を示し、lOは入力軸、20はトロイダル変速部、30
はローディングカム装置、40は発進クラッチ、50は
出力軸、51は前後進切換機構、60はディファレンシ
ャル装置であり、これら構成部品はケーシング1,2及
びカバー3.4によって覆われている。
エンジンのクランク軸5は、エンジンのトルク変動を吸
収するためのフライホイール6及びトーショナルダンパ
7を介して入力軸lOと連結されている。入力軸lOに
はギヤ式オイルポンプ8がスプライン係合しており、オ
イルポンプ8の左側にはケーシング2に対して入力軸1
0及び出力ディスクシャフト42を回転支持する2個の
軸受11,12が隣接配置されている。一方の軸受11
は入力軸10に作用する図中左方向へのスラスト荷重を
支持し、軸受12は後述するトロイダル変速部20の出
力ディスク22に作用する図中右方向のスラスト荷重を
支持している。
トロイダル変速部20は、入力軸10上に回転自在に配
置された入力ディスク21及び出力ディスク22と、両
ディスク21.22の対向する円環面21a、22a間
に圧接状態で配置された2個のパワーローラ23.24
とで構成され、パワーローラ23.24が転勤するにつ
れて入力ディスク21と出力ディスク22とは互いに逆
方向に回転する。なお、トロイダル変速部20の変速制
御は、パワーローラ23.24をクランク形状の支軸2
5.26を介して支持したトラニオン27.28を入力
軸IOの軸線と直角方向に作動させることにより行われ
る。
入力ディスク21の背後には、入力ディスク21に入力
軸10の入力トルクに応じた図中右方向への推力(スラ
スト荷重)を付与するローディングカム装置30が設け
られている。このローディングカム装置30は、入力デ
ィスク10にスプライン係合するカムディスク31と、
入力軸10の端末部に蝮合し、Iバネ32を介してカム
ディスク31の背後を揮圧支持するナフト33と、カム
ディスク31と入力ディスク21との対向面に形成され
たカム面21b、318間に配置された複数のカムロー
ラ34と、各カムローラ34を2個ずつ一定の間隔をお
いてかつ回転自在に保持する保持器35とで構成されて
いる。上記Iバネ32は、カムローラ34とカム面21
b、31a間の初期接触圧と、パワーローラ23と円環
面21a、22a間の初期接触圧とを付与しており、入
力トルクの増大につれてローディングカム装置30の作
動によりパワーローラ23.24と円環面21a、22
a間の接触圧が増大し、滑りの無い動力伝達を行ってい
る。
トロイダル変速部20の下流側には湿式多板クラッチか
らなる発進クラッチ40が配置されており、この発進ク
ラ7チ40のクラッチドラム41は、入力軸10上に回
転支持されかつ出力ディスク22と一体回転する出力デ
ィスクシャフト42にスプライン係合している。上記ク
ラッチドラム41とクラッチ板43を介して断接される
クラッチハブ44は、上記出力ディスクシャフト42上
に回転自在に支持された駆動ギヤ45と一体形成されて
いる。
入力軸10と平行に配置されたカウンタ軸46には上記
駆動ギヤ45と噛み合う従動ギヤ47がスプライン係合
するとともに、前進用駆動ギヤ48と後進用駆動ギヤ4
9とが一体形成されている。
出力軸50も入力軸10と平行に配置されており、この
出力軸50上には前後進切換機+151が設けられてい
る0前後進切換機構51は、上記前進用駆動ギヤ48と
噛み合う前進用従動ギヤ52と、後進用駆動ギヤ49と
アイドラギヤ53を介して噛み合う後進用従動ギヤ54
と、出力軸50と一体回転するスプラインハブ55と、
前後進切換スリーブ56とで構成され、このスリーブ5
6を軸方向に摺動させることにより前後進切換を行う、
出力軸50の右端部には出力ギヤ57が一体に形成され
ており、この出力ギヤ57はディファレンシャル装置6
0のリングギヤ61と噛み合い、動力を車軸62に伝達
している。
第2図は上記トロイダル形無段変速機の油圧回路図であ
り、80は変速制御弁、100は第1調圧弁、110は
第2調圧弁、120はマニュアル弁、130は前後進切
換弁、140は前後進切換ピストン、150はクラッチ
制御弁、160はクリープ制御弁、170はマイクロコ
ンピュータからなるコントローラ、171は発進制御用
電磁弁である。
第2図において、トロイダル変速部20のトラニオン2
7 、28の上下端部にはピストン70〜73が連設さ
れており、これらピストンはそれぞれ油室74〜77内
に摺動自在に受容されている。トラニオン27.28は
油室74〜77に導かれる制御油圧PL、P2によって
軸方向(図中上下方向)に移動可能であり、かつ自身の
軸回りに回動可能である。上記油室のうち、入力ディス
ク21の回転方向(図中矢印で示す)と対向する左下と
右上が正駆動側油室75.76、これとは反対側の左上
と右下が逆駆動側油室74.77となっている。
変速制御弁80は、バルブボデー81と、バルブボデー
81内に摺動自在に挿通されたスリーブ82と、スリー
ブ82内に摺動自在に挿入されたスプール92との3層
構造となっている。上記スリーブ82には4個のボート
83〜86が形成されており、中央のボート83には第
1![圧弁100からライン圧PLが導かれ、左側のボ
ート84は正駆動側油室75.76と接続され、右側の
ボート85は逆駆動側油室74.77と接続され、ボー
ト86はドレンボートである。スリーブ82の左端部に
はピン87が直径方向に貫通固定されており、スリーブ
82はピン87を介してステッピングモータ等からなる
変速比制御用アクチュエータ88によって軸方向に作動
される。即ち、アクチェエータ88の回転軸89の先端
には雄ねじ90が形成されており、この雄ねじ90と螺
合するネジ筒91がスリーブ82の左端部内側に挿通さ
れ、ネジ筒91の凹部91aが上記ピン87と嵌合して
回転不能に係止されている。また、上記ピン87の両端
部はスリーブ82の外面に突出し、この突出端部はパル
プボデー81の側面に当接して回り止めされている。し
たがって、アクチュエータ8日の回転軸89がいずれか
の方向に回転すると、スリーブ82及びネジ筒91はピ
ン87を介してバルブボデー81に対して回り止めされ
ているので、雄ねじ90がネジ筒91内を螺進し、スリ
ーブ82とネジ筒91とを一体に軸方向へ作動させるこ
とができる。上記ピン87とスプール92との間には、
スリーブ82とスプール92とを相反方向に付勢するス
プリング93が介装されており、このスプリング93の
付勢力により、雄ねじ90とネジ筒91とのバックラソ
シによるガタを吸収するとともに、スプール92を揺動
自在なベルクランク94を介してブリシスカム95と常
時接触させるべく付勢している。上記ブリシスカム95
は右側のトラニオン28の下端部とロンド96によって
連結されており、これによりブリシスカム95はトラニ
オン28と一体に回転してスプール92を進退させるこ
とができる。
第1調圧弁100の右端ボート101と中間ボート10
2にはオイルポンプ8の吐出油圧が導かれており、右端
ポー目01の油圧によりスプール103はスプリング1
04に抗して左方へ移動し、スプール103のランド1
03aが図面で示す位置に達すると中間ボート102と
ドレンボート105とが連通し、浦はオイルポンプ8の
吸い込み側へ戻される。したがって、スプール103は
この位置で釣り合い、オイルポンプ8の吐出油圧は所定
のライン圧P、に調圧される。なお、ボート106は潤
滑油を入力軸10に供給するための1fiffiボート
である。上記スプリング104を配置した背圧室107
には正駆動側油室75.76の背圧P1が導かれており
、そのためライン圧PLは次式のように背圧P、とスプ
リング104のばね荷重SIとの和に釣り合った油圧に
調圧される。
PLXA、=P、XA2 +S、      ・(1)
上式において、A、はスプール103の右側のランド1
03b、 103cの受圧面積の差、A2は左側のラン
ド103dの受圧面積である。
上式において、背圧P1は入力トルクが増加するにつれ
て上昇するので、ライン圧PLを入力トルクに応じた必
要最低限の油圧に調圧することができる。
第2調圧弁110はスプリング111により左方へ付勢
されたスプール112を有しており、スプリング111
を収容した右端室113及びボート114はドレンされ
ている。入力ポート115には第1調圧弁100で調圧
されたライン圧PLが導かれており、出力ポート116
はスプール112の内部に設けた連通孔112aを介し
て左端室117と連通している。したがって、出力ポー
ト116から出力される油圧P。
は次式のようにスプリング111のばね荷重S2のみに
釣り合った一定圧に調圧される。
PoXA、−52・(2) 上式において、A3はスプール112の左側ランド11
2bの受圧面積である。上記出力油圧P。は発進制御用
電磁弁171に入力されている。
マニュアル弁120は、シフトレバ−と連動してP、 
R,N、 D、  Lの各位置に作動されるスプール1
21を有しており、このスプール121により入力ポー
ト122から2個の出力ボート123.124へ油路を
選択的に切り換えるようになっている。例えばDレンジ
においては図示するようにボート123からライン圧P
Lが出力され、ボート124はドレンされる。Lレンジ
はDレンジと同様であり、Rレンジでは破線で示すよう
にボート123がドレンされ、ボート124からライン
圧P、が出力される。
さらに、Pレンジではランド121aによって入カポ−
1−122が閉じられ、Nレンジでは入力ポート122
と出力ポート123,124の間がランド121a、 
121bによって遮断されるので、いずれの出力ポート
もドレンされる。
前後進切換弁130はスプリング131により右方へ付
勢されたスプール132を有しており、このスプール1
32の左端部は前後進切換スリーブ56を作動させるフ
ォーク133と一定ストロークだけ相対移動可能に係合
している。前後進切換弁130には4個のボート134
〜137が設けられており、ボー) 134.135は
マニュアル弁120のボート124と接続され、出力ポ
ート136はクラッチ制御弁150のボート154とク
リープ制御弁160のボート165とに接続され1、ボ
ート137はマニュアル弁120のボート123と接続
されている。第2図中、前後進切換弁130の上半分は
後退時、下半分は前進時を示し、前進時にはライン圧が
ボート137.136を介して出力され、後退時にはラ
イン圧がボート135゜136を介して出力される。上
記スプール132はフォーク133と連動して前進位置
と後退位置とに正確に位置決めされるため、スプール1
32の各ランドとボート134〜137との位置関係に
狂いが生じないようになっている。即ち、前進時にはフ
ォーク133が左方に移動しているので、スプール13
2の端部に固定したスナップリング138がスプリング
131のばね力によりフォーク133と当接して位置決
めされ、後退時にはフォーク133が破線で示すように
右方へ移動しているので、右端ボート134に作用する
ライン圧によりスプール132の段部132aがフォー
ク133に当接した位置で位置決めされる。
前後進切換ピストン140は左右の油室141,142
に作用する油圧によって移動自在なピストン部材143
を有し、このピストン部材143には上記フォーク13
3を作動させるフォークシャフト144が連結されてい
る。上記右室142にはピストン部材143を前進位置
方向に付勢するスプリング145が配置されており、こ
の右室142にはマニュアル弁120の出カポー目23
から前進時にライン圧が導かれ、左室141には出力ポ
ート124から後退時にライン圧が導かれている。第2
図上半分は後退時、下半分は前進時を示している。
クラッチ制御弁150はスプリング151により左方へ
付勢されたスプール152を有しており、スプリング1
51を収容した右端室153には発進制御用電磁弁17
1から信号油圧P3が導かれている。また、入力ポート
154には前後進切換弁130のボート136からライ
ン圧P、が導かれており、出力ポート155は左側の信
号油圧ボート156と発進クラッチ40とに接続され、
ボート157はドレンされている。したがって、信号油
圧ボート156に帰還された出力油圧P4は右端室15
3に導かれた電磁弁171の信号油圧P3′□とスプリ
ング151のばね荷重S3との和と釣り合い、出力油圧
P、は次式で与えられる。
P、XA、=P、XA5+3.      ・・・(3
)上式において、A、はスプール152の左側ランド1
52a、 152bの受圧面積の差、A5はスプール1
52の右側ランド152cの受圧面積である。
クリープ制御弁160はスプリング161により左方へ
付勢されたスプール162を有しており、スプリング1
61を収容した室はドレンされている。クリープ制御弁
160の左端室163は上記トロイダル変速部20の正
駆動側油室75.76と接続され、右端室164は逆駆
動側油室74 、77と接続されている。
また、入力ポート165には前後進切換弁130のボー
ト136からライン圧PLが導かれており、出力ポート
166は一方弁167を介して発進クラッチ40と接続
されている。なお、ボート168.169はドレンボー
トである。
正駆動側油室75.76の油圧P、を受けるランド16
2aと逆駆動側油室74.77の油圧P2を受けるラン
ド162bの受圧面積は等しく設定されており、油圧P
、による右方への荷重が油圧P2による左方への荷重と
スプリング161のばね荷重との和より大きくなると、
スプール162は右方へ移動して出力ポート166とド
レンポート169とが連通し、出力ボート166から出
力される油圧P5は低下する。
一方、油圧P、による右方への荷重が油圧、による左方
への荷重とスプリング161のばね荷重との和より小さ
くなると、スプール162は左方へ移動して出カポー目
66と入力ボート165とが連通し、出力ポート166
から出力される油圧P5は上昇する。上記のようにクリ
ープ制御弁160の出力油圧P5は正駆動側油室75.
76の油圧P1と逆駆動側油室74.77の油圧P2と
の差圧に応じて変化するが、油圧P、、P2の差圧はト
ロイダル変速部20の入力トルクに比例する0発進クラ
ッチ40の伝達トルクは出力油圧P5に比例するので、
入力トルクが増加すれば発進クラッチ40の伝達トルク
が低下し、入力トルクが減少すれば発進クラッチ40の
伝達トルクが上昇し、結局、出力軸トルクは一定のクリ
ープトルクに自動的に調整されることになる。上記クリ
ープトルクの大きさは、クリープ制御弁160のスプリ
ング161のばね荷重によって設定される。
コントローラ170には各種センサからエンジン回転数
、車速、シフト位置、スロットル開度などの信号が入力
され、これら信号に基づいてアクチュエータ88および
発進制御用電磁弁171に制御信号を出力している。特
に、発進制御用電磁弁171に出力される制御信号はデ
エーテイ制御信号であり、電磁弁171に入力されるデ
ユーティ比をDとすると、電磁弁171の出力油圧P、
は次式のようになる。
P、−PoXD            −+41(4
)式を(3)式に代入してP、を消去すると、次式のよ
うになる。
P4 XA4−PoXDXA4 +S3   ・・−(
51(5)式から明らかなように、クラッチ制御弁15
0の出力油圧P4はデユーティ比りによって制御され、
発進クラッチ40へ導かれる。
作動の説明 (11発進制御時 発進クラッチ40にはクラッチ制御弁150だけでなく
クリープ制御弁160も一方弁167を介して接続され
ているので、出力油圧P、、P、のうち高い油圧のみが
発進クラッチ40に導かれる。
まずアイドリング時においては、電磁弁171のデユー
ティ比りは低くP、≧P、であるので、発進クラッチ4
0にはクリープ制御弁160から一方弁167を介して
出力油圧P5が導かれ、一定のクリープトルクに制御さ
れる。つまり、クリープ制御弁160の出力油圧P5は
正駆動側油室75.76の油圧P1と逆駆動側油室74
.77の油圧P2との差が大きくなるに従い低く制御さ
れるので、入力トルクが増加すれば発進クラッチ40の
伝達トルクが低下し、入力トルクが減少すれば発進クラ
ッチ40の伝達トルクが上昇し、スプリング161のば
ね荷重の大きさに応じた一定のクリープトルクに自動的
に調整される。このように、発進クラッチ40の伝達ト
ルクを差圧(P、−P2)によってフィードバックして
クリープ制御弁160が自動的にクリープトルクを制御
するので、発進クラッチ40のリターンスプリングのば
ね荷重バラツキ、発進クラッチ40のクラッチディスク
の面圧バラツキ、油温変化による摩擦係数の変動などに
関係なく、常に一定のクリープトルクに維持できる。
発進を開始する時には、電磁弁171のデユーティ比り
を徐々に上昇させ、やがてP、≧P、となると発進クラ
ッチ40にはクラッチ制御弁150から出力油圧P、が
導かれ、発進を開始する。
第3図実線は平常時の発進特性を示し、発進開始点aに
至るまで一定のクリープトルクTcに制御され、発進開
始点a以後はデユーティ比りによって任意の特性の発進
が可能となる。第3図破線は例えば実線に比べて温度の
低い時の発進特性を示し、この場合も発進開始点a°に
到達するまで一定のクリープトルクTcに制御され、a
′以後はデユーティ比りによって発進制御される。
(2)変速制御時 発進クラッチ40が完全係合した後は変速制御へ移行す
る。トロイダル変速部20の変速比を変える場合には、
アクチュエータ88の回転軸89を正転または逆転させ
てスリーブ82を左右いずれかの方向に作動させればよ
い0例えばスリーブ82を第2図中左方へ作動させると
、ボー)83.85が連通してライン圧PLは逆駆動側
油室74 、77に導かれるとともに、正駆動側油室7
5.76の油圧はポート84からスプール92の軸心に
形成された連通孔92aを介してドレンボート86より
ドレンされる。したがって、逆駆動側油室74.77の
油圧が高くなり、左側のトラニオン27は下方へ、右側
のトラニオン28は上方へそれぞれ移動し、それに伴っ
てパワーローラ23,24に加わる接線方向の力の向き
が変化するので、左側のパワーローラ23とトラニオン
27は上方から見て左回り方向に回転し、右側のパワー
ローラ24とトラニオン28は上方から見て右回り方向
に回転する。即ち、トロイダル変速部20は低速比側へ
変速される。そして、右側のトラニオン28と一体回転
するブリシスカム95も右回り方向に回転し、ベルクラ
ンク94を介してスプール92をボート85が閉じられ
るまで左方へ押すため、トロイダル変速部20は所望の
変速比で維持される。上記のようにスリーブ82を左方
へ作動させるとトロイダル変速部20は低速比0IIt
へ変速され、スリーブ82を右方へ作動させると高速比
側へ変速される。
なお、上記実施例ではクリープ制御弁の両端部に正駆動
側油室と逆駆動側油室の油圧を導いたが、これのみに限
定するものではなく、正駆動側油室と逆駆動側油室の差
圧をスプリングのばね荷重と対向させた油圧制御弁であ
れば、その構造は問わない、また、正駆動側油室を受け
るスプールの受圧面積と逆駆動側油室を受けるスプール
の受圧面積を必ずしも同一とする必要はない。
また、クラッチ制御弁とクリープ制御弁とから発進クラ
ッチへ選択的に油圧を供給するために一方弁を設けたが
、一方弁に代えて三方弁を使用してもよく、さらに別の
切換弁を使用してもよい。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明によればトロイダ
ル変速部の正駆動側油室と逆駆動側油室との差圧をスプ
リングのばね荷重と対向させて作用させた油圧制御弁を
設け、アイドリング時にこの油圧制御弁を介して発進ク
ラッチに油圧を供給するようにしたので、温度変化やリ
ターンスプリングのバラツキ、エンジン回転数のバラツ
キなどの影響を受けず、常に一定のクリープトルクに制
御できる。また、本発明はトルクを電気的に検出するこ
となく、機械的な油圧回路のみで構成できるので、従来
のような電子制御に基づく信号誤差やエラーの心配がな
く、信卸性の高いクリープ制御装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるトロイダル形無段変速機の一例
の構造図、第2図は油圧回路図、第3図は発進特性図で
ある。 10・・・入力軸、20・・・トロイダル変速部、21
・・・入力ディスク、22・・・出力ディスク、23.
24・・・パワーローラ、27.28・・・トラニオン
、40・・・発進クラッチ、74.77・・・逆駆動側
油室、75.76・・・正駆動側油室、80・・・変速
制御弁、88・・・アクチュエータ、100・・・第1
調圧弁、110・・・第2調圧弁、120・・・マニュ
アル弁、130・・・前後進切換弁、140・・・前後
進切換ピストン、150・・・クラッチ制御弁、160
・・・クリープ制御弁(油圧制御弁) 、170・・・
コントローラ、171・・・発進制御用電値弁。 第3図 ニジシリ回軟牧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 対向配置された入、出力ディスク間に一対のパワーロー
    ラを圧接状態で配置し、各パワーローラを回転自在に支
    持した一対のトラニオンを、該トラニオンの両端部に設
    けた油室の油圧を制御することにより軸方向に作動させ
    、無段変速を行うトロイダル変速部を備え、供給油圧に
    より伝達トルク容量を制御できる油圧式発進クラッチと
    組み合わせて使用されるトロイダル形無段変速機におい
    て、上記入力ディスクの回転方向と対向する正駆動側油
    室とこれと反対側の逆駆動側油室との差圧をスプリング
    のばね荷重と対向させて作用させた油圧制御弁を設け、
    アイドリング時に該油圧制御弁を介して発進クラッチに
    油圧を供給することを特徴とするトロイダル形無段変速
    機のクリープ制御装置。
JP3517387A 1987-02-18 1987-02-18 トロイダル形無段変速機のクリ−プ制御装置 Expired - Lifetime JPH0678781B2 (ja)

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