JP2006292049A - 車輌用変速機構 - Google Patents

車輌用変速機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2006292049A
JP2006292049A JP2005112338A JP2005112338A JP2006292049A JP 2006292049 A JP2006292049 A JP 2006292049A JP 2005112338 A JP2005112338 A JP 2005112338A JP 2005112338 A JP2005112338 A JP 2005112338A JP 2006292049 A JP2006292049 A JP 2006292049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
change
floating
arm
pin
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005112338A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4606927B2 (ja
Inventor
Kozo Arai
康三 荒井
Tomoshige Sumimoto
知茂 炭本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2005112338A priority Critical patent/JP4606927B2/ja
Publication of JP2006292049A publication Critical patent/JP2006292049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4606927B2 publication Critical patent/JP4606927B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】車輌用変速機構のコンパクト化とチェンジ操作の快適性の維持を図ることを目的としている。
【解決手段】チェンジ軸(18)に固着されたアーム本体(71)と、該アーム本体(71)に遊動支持部(81)を介して遊動可能に支持された遊動部材(72)を備えた変速機構である。前記遊動部材(72)は、チェンジドラム(20)の駆動ピン(65)に係合可能な係合爪(96、97)を有すると共にコイルばね(73、74)により、前記アーム本体(71)に対して遊動範囲内の待機位置に維持されている。前記チェンジ軸(18)の回動操作により、前記遊動部材(72)と前記アーム本体(71)が相対的に一定量だけ遊動した後、前記遊動部材(72)の前記係合爪(96、97)により前記チェンジドラム(20)を回動するようにした。特に、チェンジ操作のみにより、クラッチのレリーズとチェンジとを順次行う変速機構に適している。
【選択図】図5

Description

本発明は車輌用変速機構に関し、特に自動二輪車に適した変速機構に関する。
図22は自動二輪車の従来の変速機構の一例を示しており(特許文献1参照)、チェンジレバー(チェンジペダル)のみの操作により、クラッチの切断と変速とを順次行う構成であり、チェンジドラム201、チェンジ軸204、チェンジアーム205及びチェンジポール207等を備えている。チェンジドラム201の軸長方向の端面に花弁形の駆動プレート202が固着され、該駆動プレート202には、周方向に等間隔を置いて複数の駆動ピン203が固着されている。一方、チェンジ軸204には図示しないチェンジレバーが固着されると共に前記チェンジアーム205が固着されており、該チェンジアーム205の先端部に連結ピン206を介して前記チェンジポール207が回動自在に連結されている。該チェンジポール207はチェンジドラム201の駆動プレート202に向けて延びると共に一対の係合爪210a、210bを有しており、該係合爪210a、210bはチェンジポール207のポール長さ方向の移動により駆動ピン203に係合し、チェンジドラム201を所定の回動角度だけ回動するようになっている。
また、チェンジ軸204には、クラッチレリーズ用のクラッチアーム(レリーズアーム)213も固着されており、該クラッチアーム213は、たとえば多板式摩擦クラッチのレリーズ用のカムプレート215のピン216に係合し、クラッチアーム213でレリーズ用カムプレート215を一定角度回動することにより、多板式摩擦クラッチの接続を切断するようになっている。
各係合爪210a、210bは、チェンジ操作初期の遊び用ストローク及びクラッチレリーズ用ストロークを確保するために、それぞれ対向する駆動ピン203、203に対して、ポール長さ方向にそれぞれ所定の隙間Su、Sdを隔てて対向している。
図22の変速機構の作動を簡単に説明すると、チェンジレバーの踏み込み操作等によりチェンジ軸204をたとえば矢印U方向に回動すると、チェンジアーム205及びクラッチアーム213がチェンジ軸204と同方向(矢印U方向)に回動し、まず、クラッチアーム213でカムプレート215を回動することによりクラッチの接続を切断する。クラッチ切断作動中、チェンジポール207はチェンジアーム205の回動によりポール長さ方向に移動するが、一方の係合爪210aと該係合爪210aに対向する駆動ピン203との隙間Suを移動するので、チェンジドラム201は回動せず、変速動作は開始しない。
クラッチ切断後、さらにチェンジ軸204が回動すると、一方の係合爪210aが対向する駆動ピン203に係合し、該駆動ピン203を介してチェンジドラム201を所定角度だけ回動する。これにより、周知のように、変速機構のシフトフォークを移動し、変速する。
特開平9−236175号公報
図22のような変速機構のコンパクト化を図る場合、チェンジアーム205及びチェンジポール207を短くすることになるが、チェンジアーム205を短くすると、一定量の操作ストロークに対する作動ストロークが短くなる。すなわち、チェンジ軸204の回動角度又はチェンジレバーの踏み込み量(操作ストローク)に対するチェンジポール207のポール長さ方向の移動量(作動ストローク)が減少する。この場合、チェンジドラム201を所定角度だけ回動するためのストロークを減らすことはできないので、係合爪210a、210bとこれらに対向する駆動ピン203、203との隙間Su、Sdを狭くせざるをえない。そうすると、チェンジドラム201の回動開始前の遊び用のストローク及びクラッチレリーズ用のストロークが短くなり、必要な遊び用のストローク及びクラッチレリーズ用のストロークを確保できず、チェンジ操作に余裕が持てなくなる。
変速機構のコンパクト化と共に、チェンジドラム回動開始前の遊び用のストローク及びクラッチレリーズ用のストロークを、コンパクト化前と同等に確保しようとすれば、係合爪210a、210bと駆動ピン203、203との隙間Su、Sdを変更せずにおいて、チェンジレバーの操作ストロークをコンパクト化前よりも長くする必要があるが、チェンジレバーのレイアウト及び使用上の点から、チェンジ操作の快適性を維持しつつ、チェンジレバーの操作ストロークを長くすることは困難である。すなわち、チェンジ操作時の遊び用のストローク及びクラッチレリーズ用のストロークを従来通りに維持し、かつ、チェンジレバーの操作の快適性を維持しつつ、変速機構をコンパクト化することは困難である。
なお、チェンジドラム201の軸芯から駆動ピン203までの距離を短くし、駆動ピン203の相互の間隔を狭くすることにより、前記チェンジアーム205の寸法の短縮化に対応させることは可能であるが、チェンジドラム201の軸芯から駆動ピン203までの距離が短くなることにより、チェンジ操作が重くなると共に、円滑なチェンジドラム201の作動が維持できなくなる。
本発明の目的は、車輌用変速機構において、快適なチェンジ操作性を維持し、かつ、チェンジ操作における遊び用のストローク及びクラッチレリーズ用のストローク等を従来通りに維持しつつ、コンパクト化することである。
前記課題を解決するため、本願請求項1記載の発明に係る車輌用変速機構は、チェンジ軸に固着されたアーム本体と、該アーム本体に遊動支持部を介して遊動可能に支持された遊動部材を備え、前記遊動部材は、チェンジドラムの駆動ピンに係合可能な係合部を有すると共に、付勢部材により、前記アーム本体に対して遊動範囲内の待機位置に維持され、前記チェンジ軸の回動操作により、前記遊動部材と前記アーム本体が相対的に一定量だけ遊動した後、前記遊動部材の前記係合部により前記チェンジドラムを回動するようにしている。
上記構成により、チェンジレバーによる操作ストロークを大きくすることなく、チェンジ操作の快適性を維持しつつ、変速機構をコンパクトにすることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車輌用変速機構において、前記遊動支持部として、前記アーム本体又は前記遊動部材のいずれか一方に遊動ピンを設け、他方に前記遊動ピンが遊びを有して挿入される遊動用孔を設けている。
上記構成によると、遊動支持部の構造が簡単で、軸長方向にコンパクトにできる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の車輌用変速機構において、車輌はクラッチを備えており、前記チェンジ軸にクラッチ用の操作アームを設け、前記チェンジ軸の回動により、チェンジ操作の前段階でクラッチ操作を行うようにしている。
上記構成によると、変速機構をコンパクトにしながらも、同一のチェンジレバー操作により、クラッチレリーズ操作とチェンジ操作とを連続して行え、変速操作が単純化される。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の車輌用変速機構において、チェンジ軸芯からの距離が異なる複数の遊動支持部を備え、チェンジ操作中、遊動部材に作用する遊動支持部を変更可能としている。
上記構成によると、たとえば軽い操作力を必要とする範囲と、重い操作力でも作動ストロークを長く確保したい範囲とで、それぞれに適するようにアーム本体と遊動部材とのレバー比を設定することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の車輌用変速機構において、チェンジ操作中に、遊動部材に作用する遊動支持部を、チェンジ軸芯から遠い遊動支持部からチェンジ軸芯から近い遊動支持部に移行するように、各遊動支持部を配置している。
上記構成によると、軽い操作力が望まれるチェンジ操作の初期及び前半において操作力を軽くでき、長い作動ストロークが必要なチェンジ操作後半において、作動ストロークを長くすることができるので、操作フィーリングが向上する。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の車輌用変速機構において、前記チェンジ軸のシフトアップ及びシフトダウンのいずれの操作時においても、前記遊動部材に当接して遊動部材の最大ストロークを規制する飛び越し防止部を設けている。
上記構成によると、簡単な構造で、シフト及びシフトダウンのいずれの操作時のオーバーシフトも防止できる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の車輌用変速機構において、前記アーム本体を非チェンジ操作時の原位置に戻すリターンばねを前記チェンジ軸に備え、前記リターンばねが、前記遊動部材又はアーム本体に形成された遊動用孔に係合するのを阻止する係合防止板を備えている。
上記構成によると、チェンジ機構の円滑な操作性を確保できる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の車輌用変速機構において、前記付勢部材として前記アーム本体と前記遊動部材の間にコイルばねを介装し、前記アーム本体又は遊動部材に形成された係止孔に係合する前記コイルばねの端部の折返し部分を、コイルばねの中心線方向とほぼ平行に延長している。
上記構成によると、振動や衝撃に対して、コイルばねの係合が外れるのを防止できる。
要するに本発明によると、チェンジ軸とチェンジドラムの間の動力伝達用のチェンジアーム組立体内に遊動支持部を備えていることより、遊び用のストロークを含む作動ストロークを従来通りの大きさに確保しながらも、変速機構のコンパクト化を図ることができる。また、チェンジ軸芯からの距離が異なる複数の遊動支持部を備えていることにより、たとえば、シフトアップ操作とシフトダウン操作とで、または軽い操作力を必要とする範囲と重い操作力でも作動ストロークを長く確保したい範囲とで、それぞれに適するように作動ストロークを設定することができ、操作フィーリングを向上させることができる。さらに、シフトアップ用とシフトダウン用の共通の飛び越し防止部を設けていることにより、少ない部品点数で、シフトアップ操作時とシフトダウン操作時のいずれの操作においても、オーバー回転を防止することができる。
図1〜図21は本発明を自動二輪車に適用した例であり、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、クランクケース1の右側クランクケースカバー2(図2参照)を取り除き、変速機構のチェンジアーム組立体3及びクラッチレリーズ機構4のみを実線で示した右側面図(ライダーから見て右側の側面図)であり、車輌前進方向を前方として矢印で記載している。この図1において、クランクケース1は、前端にシリンダ6及びシリンダヘッド8が順次結合されると共に、後部に変速機ケース7が一体に形成されており、クランクケース1内には車体の左右水平方向に延びるクランク軸9が回転可能に支持され、クランク軸9の右端部には遠心式自動クラッチ11が装着されている。
変速機ケース7内には、変速入力軸15、変速出力軸16、シフトフォーク支持軸17、チェンジ軸18、チェンジドラム20及びキック用のスタータ軸21等がクランク軸9と平行に配置されている。変速出力軸16は変速機ケース7内の後部に配置されると共に、クランク軸9とほぼ同じ高さに配置され、変速入力軸15の右端部には多板式摩擦クラッチ12が装着されている。
[各軸等のレイアウト]
変速入力軸15、チェンジ軸18、チェンジドラム20及びチェンジアーム組立体3は、クランク軸9の軸芯O1と変速出力軸16の軸芯O2との前後方向間(間隔X内)に配置されており、また、クランク軸9の軸芯O1と変速出力軸16の軸芯O2とを結ぶ面(線)Mを軸高さの基準面とした場合、変速入力軸15は基準面Mより上方に配置され、チェンジドラム20とチェンジ軸18とチェンジアーム組立体3とは、前記基準面Mよりも下方に配置されている。さらに具体的には、チェンジ軸18はチェンジドラム20よりも後下方に配置され、チェンジアーム組立体3は、チェンジ軸18からチェンジドラム20に向かって前上方に延びている。
[クラッチの構造]
図2は図1のII-II断面拡大展開図であり、チェンジ軸18の軸芯O4と、チェンジドラム20の軸芯O5と、多板式摩擦クラッチ12及び変速入力軸15の軸芯O3と、クランク軸9及び遠心式自動クラッチ11の軸芯O1とを通る面で切断し、展開している。なお、チェンジレバー59は平面視で表している。この図2において、遠心式自動クラッチ11は、クランク軸9に固着されたインナープレート23と、クランク軸9にワンウエイクラッチ部24及び軸受部材等を介して嵌合したクラッチアウター25と、前記インナープレート23にピン26を介して回動可能に支持されると共に遠心力によりばね等に抗してクランク軸9の径方向外方に移動するクラッチシュー27とを備えており、クランク軸9の回転時、遠心力によりクラッチシュー27が径方向の外方に拡開し、クランク軸9の回転数が所定値以上になると、クラッチシュー27がクラッチアウター25に圧接し、遠心式自動クラッチ11が接続するようになっている。前記ワンウエイクラッチ部24は、クランク軸9からクラッチアウター25へのクランク軸9の正回転方向の回転は伝達せず、クラッチアウター25からクランク軸9へのクランク軸9の正回転方向の回転のみを伝達する構成となっており、これにより、たとえば下り坂においてエンジンブレーキを効かすことができる。
多板式摩擦クラッチ12は、複数の摩擦板31を軸長方向移動可能に支持すると共に変速入力軸15に固着されたインナーハブ32と、前記摩擦板31に対して軸長方向に交互に配置された複数のクラッチ板33を軸長方向移動可能に支持すると共にクランク軸9に相対回転可能に支持されたクラッチアウター35と、前記摩擦板31及びクラッチ板33を軸長方向に押圧するプレッシャ部材36と、該プレッシャ部材36をクラッチ接続方向(矢印C2方向)に付勢するクラッチばね38と、プレッシャ部材36に固着されると共にクラッチばね38を圧縮状態に保持するばね受け兼プッシュ部材39と、該プッシュ部材39をクラッチばね38の弾性力に抗してクラッチ切断方向(矢印C1方向)に押し動かす前記クラッチレリーズ機構4を備えており、プレッシャ部材36とインナーハブ32のフランジ部32aとの間で前記摩擦板31とクラッチ板33とを挟圧し、クラッチ接続状態としている。クラッチアウター35に固着された入力ギヤ41は、遠心式自動クラッチ11のクラッチアウター25のボス部25aに形成されたギヤ42に噛み合っており、該ギヤ42と前記入力ギヤ41とを介して遠心式自動クラッチ11から多板式摩擦クラッチ12に動力を伝達するようになっている。前記カム式のクラッチレリーズ機構4は、後で詳細に説明するが、チェンジ軸18の右端部に固着されたクラッチアーム(レリーズレバー)44により作動するようになっている。
図3は、多板式摩擦クラッチ12のクラッチレリーズ機構4の拡大断面図であり、該クラッチレリーズ機構4は、前記プッシュ部材39の内周面に嵌着されたレリーズ軸受45と、該レリーズ軸受45の内輪の内周面に嵌着されたプッシュ軸46と、クランクケースカバー2に固着されると共に前記プッシュ軸46を軸長方向移動可能かつ回動可能に嵌合支持する支持軸47と、該支持軸47に螺合したスリーブ48と、前記プッシュ軸46に固着された可動側カムプレート50と、前記スリーブ48に固着された固定側カムプレート51と、両カムプレート50、51間に挟持された複数のカム用の鋼球52を備えている。
可動側カムプレート50は、プッシュ軸46と一体的に回動可能、かつ、軸長方向移動可能であり、径方向の外向に突出する操作用のアーム部50aを一体に有し、該アーム部50aの先端に固着されたピン49に、前記クラッチアーム44の先端凹部44aが係合している。固定側カムプレート51には、径方向の外方に突出する回り止め用のアーム部51aが形成され、該アーム部51aに固着された回り止めピン53がクランクケースカバー2のピン孔54に挿入され、これにより固定側カムプレート51の回動を阻止している。
図4は、図3のIV-IV断面拡大展開図であり、両カムプレート50、51には軸長方向に対向するV形のカム面50b、51bがそれぞれ形成され、非レリーズ操作時に鋼球52は両カム面50b、51b間に挟持されており、可動側カムプレート50が固定側カムプレート51に対していずれの回動方向B1、B2に回動した場合でも、鋼球52は可動側カムプレート50と同方向に転動し、両カム面50b、51bの底部から平面部側へ移動することにより、可動側カムプレート50をクラッチ切断方向(矢印C1方向)に押し動かすようになっている。
[変速機構]
図2において、変速機構は、前記チェンジドラム20と、該チェンジドラム20を所定角度ずつ回動するための前記チェンジアーム組立体3と、前記チェンジ軸18と、チェンジレバー59と、図示しないがチェンジドラム20の外周カム溝60に係合するシフトフォーク等を備えている。
チェンジドラム20は、クランクケース1に軸受61を介して回動可能に支持されており、チェンジドラム20の回動により、外周カム溝60を介してシフトフォークを軸長方向に移動し、ギヤ式変速機構を変速するようになっている。チェンジドラム20の右端面には、クラッチ室62内に位置する駆動プレート63が固着されている。
図10は、非チェンジ操作時のチェンジドラム20の右側面図であり、チェンジドラム20に固着された花弁形の駆動プレート63には、複数本、たとえば5本の駆動ピン65が周方向に等間隔を置いて固着されており、駆動プレート63の外周端縁には、前記駆動ピン65と同数の位置決め凹部63aが周方向に等間隔をおいて形成されている。駆動プレート63の下方には位置決めレバー66が配置されており、該位置決めレバー66は、下端のレバー軸67がクランクケース1等に回動可能に支持されると共に先端部にローラ部66aを有し、付勢ばね68によりローラ部66aが駆動プレート63の外周縁に当接している。すなわち、各変速段位のチェンジドラム20の回動位置において先端ローラ部66aが対応する凹部63aに係合し、チェンジドラム20を所定位置に位置決めするようになっている。
図5はチェンジ軸18及びチェンジアーム組立体3の分解斜視図であり、チェンジ軸18には、左端部にチェンジレバー(チェンジペダル)59が固着され、右端部に前述のようにクラッチレリーズ用のクラッチアーム44が固着され、該クラッチアーム44から軸長方向に一定の間隔を置いた左方に前記チェンジアーム組立体3が設けられている。チェンジレバー59には、ロッド状の前端踏み部59aと、板状の後端踏み部59bが設けられており、チェンジレバー59の前端踏み部59aを下方へ踏み込むことにより、チェンジ軸18をシフトアップ方向(矢印U方向)に回動し、前端踏み部59aを押し上げるか、または後端踏み部59b踏み込むことにより、チェンジ軸18をシフトダウン方向(矢印D方向)に回動するようになっている。θuはチェンジレバー59のシフトアップ操作時の最大操作ストロークであり、たとえばほぼ14°である。θdはチェンジレバー59のシフトダウンプ操作時の最大操作ストロークであり、たとえばほぼ18.5°である。
チェンジアーム組立体3は、チェンジ軸18に固着された金属板製のアーム本体71と、該アーム本体71に遊動可能に連結支持される金属板製の遊動部材72と、該遊動部材72をアーム本体71に対して遊動前の待機位置に維持する一対のコイルばね73、74と、アーム本体71を非チェンジ操作時の原位置に戻すリターンコイルばね75と、該リターンコイルばね75と前記遊動部材72との間に配置された係合防止板78とを備えており、アーム本体71及び遊動部材72には、アーム本体71に対して遊動部材72を遊動可能に連結支持するための第1の遊動支持部81と第2の遊動支持部82とが設けられている。
第1の遊動支持部81は、アーム本体71の径方向の外周端部近傍に形成された第1の遊動用孔84と、遊動部材72に固着されて第1の遊動用孔84に周方向の隙間(遊び)を有するように挿入される第1の遊動ピン85とを備えている。第2の遊動支持部82は、アーム本体71の第1の遊動用孔84よりも径方向内方側に固着された第2の遊動ピン86と、遊動部材72に形成されると共に前記第2の遊動ピン86が周方向に隙間(遊び)を有するように挿入される第2の遊動用孔87を備えている。第1の遊動ピン85の先端部には、抜け止め用として径の大きなフランジ85aが一体に形成され、また、第2の遊動ピン86の先端にも抜け止め用の部分円弧状のフランジ部86aが形成されている。
アーム本体71の径方向の外周端の周方向両端部には、それぞればね係合孔88を有する突起89が形成され、一方、遊動部材72の径方向外周端の周方向両端部にもばね係合孔90が形成され、アーム本体71の各ばね係合孔88と遊動部材72の各ばね係合孔90に亘って、前記一対のコイルばね73、74がそれぞれ張設されている。
アーム本体71の第2の遊動ピン86より径方向の内方側には、アーム本体71の最大回動量を規制するための円弧形の長孔91が形成され、遊動部材72には、前記長孔91に対応する位置に、第2の遊動用孔87から径方向の内方に延びるピン挿通孔92が形成され、また、係合防止板78にも円弧形のピン挿通孔93が形成されている。前記リターンコイルばね75は、チェンジ軸18に巻装されると共に、両端部75a、75bが互いに平行な状態で径方向の外方へ直線状に延びている。クランクケース1には、遊動部材72の回動支点機能を有すると共にアーム本体71の最大回動量を規制する支点兼回動量規制ピン94が固着されており、該支点兼回動量規制ピン94は軸長方向の右方へ延び、前記リターンコイルばね75の直線状両端部75a、75b間、係合防止板78のピン挿通孔93及び遊動部材72のピン挿通孔92を通過して、アーム本体71の長孔91内に至っている。前記遊動部材72のピン挿通孔92の周方向の幅は概ね支点兼回動量規制ピン94の外径に対応する寸法となっている。
遊動部材72の径方向の外周端部には、径方向の内方に折れ曲がる折り曲げ部95が一体に形成されており、該折り曲げ部95には、一対のチェンジドラム駆動用の係合爪(又は係合凹部)96、97が周方向に所定間隔を置いて対向するように形成されている。矢印D方向側(上側)の係合爪96はシフトアップ用であり、矢印U方向側(下側)の係合爪はシフトダウン用である。
遊動部材72の径方向の外方近傍位置には、図2のようにチェンジ操作時のチェンジドラム20の飛び越し(オーバー回動)防止用に単一のストッパー56が配置され、クランクケース1に固着されている。前記ストッパー56は、非チェンジ操作時のチェンジアーム組立体3の周方向のほぼ中央位置に配置されている。
図6は待機位置維持用のコイルばね73の拡大正面図であり、両端フック部73aの一方には、抜け防止用に、コイルばね73の中心線とほぼ平行に延びる延長部73bが形成されており、これにより、組み付け後、衝撃等によってコイルばね73が抜けるのを防いでいる。また、図7はアーム本体71の係合孔88の断面拡大図(図5のVII-VII断面拡大図)であり、係合孔88の両開口端縁には、開口側に向かってそれぞれ拡径するテーパー面88aが形成されており、前記図6に示すコイルばね73の延長部73bを容易に係合できるようになっている。なお、図5の下側のコイルばね74及び係合孔88も、図6及び図7のコイルばね73及び係合孔88と同じ構造になっている。
図8は、非チェンジ操作時、すなわちチェンジ軸18の回動角度が0°の時のチェンジアーム組立体3及びクラッチレリーズ機構4の状態を示している。ただし、第1の遊動ピン85のフランジ85aは省略してある。この図8の状態において、アーム本体71は、リターンコイルばね75により第2の遊動ピン86を介して回動前の原位置に維持されており、遊動部材72は、両コイルばね73、74によりアーム本体71に対して遊動前の待機位置に維持されている。クラッチアーム44は、先端凹部44aが、クラッチ接続状態時の可動側カムプレート50の突起50aのピン49に係合している。
図8に示す非チェンジ操作時の第1の遊動支持部81の状態は、第1の遊動用孔84の周方向の各端縁84a、84bが、第1の遊動ピン85に対してそれぞれ周方向に一定の隙間(遊び)Su1、Sd1を隔てて対向している。矢印D方向側(上側)の端縁84aと第1の遊動ピン85との隙間Su1は、シフトアップ操作時に、遊動部材72とアーム本体71が相対的に遊動するための遊びを確保するものであり、以下、第1の遊動用孔84の矢印D方向側の端縁84aを「第1のシフトアップ用端縁」という。一方、矢印U方向側(下側)の端縁84bと第1の遊動ピン85との隙間Sd1は、シフトダウン操作時に、遊動部材72とアーム本体71が相対的に遊動するための遊びを確保するものであり、以下、第1の遊動用孔84の矢印U方向側の端縁84bを「第1のシフトダウン用端縁」という。
図9は、非チェンジ操作時の遊動部材72の右側面図であり、第2の遊動支持部82の状態は、第2の遊動用孔87の周方向の各端縁87a、87bが、第2の遊動ピン86に対して周方向にそれぞれ隙間Su2、Sd2を隔てて対向している。矢印U方向側(下側)の端縁87aと第2の遊動ピン86との隙間Su2は、シフトアップ操作時に、操作開始後、図8の第1の遊動用孔84の第1のシフトアップ用端縁84aと第1の遊動ピン85とが当接して後、さらに図9の遊動部材72とアーム本体71(図8)が相対的に遊動するための遊びを確保するものであり、以下、第2の遊動用孔87の矢印U方向側の端縁87aを「第2のシフトアップ用端縁」という。なお、矢印D向側の端縁87bと第2の遊動ピン86との隙間Sd2は、シフトダウン操作時に、操作開始から変速作動終了時まで、全操作ストロークの間、前記端縁87bと第2の遊動ピン86が当接しない大きさに設定されている。以下、第2の遊動用孔87の矢印D方向側の端縁87bを「非作用端縁」という。
図10は、非チェンジ操作時のチェンジドラム20の駆動ピン65と遊動部材72の係合爪96、97の関係を示しており、この図10において、周方向に隣合う一対の駆動ピン65に対し、遊動部材72の各係合爪96、97は、それぞれ周方向の隙間(遊び)Su0、Sd0を隔てて対向している。隙間Su0と隙間Sd0はほぼ等しい大きさとなっている。矢印D方向側(上側)の係合爪96とこれに対向する駆動ピン65との隙間Su0は、シフトアップ操作開始初期の遊びを確保するものである。矢印U方向側(下側)の係合爪97とこれに対向する駆動ピン65との隙間Sd0は、シフトダウン操作開始初期の遊びを確保するものである。
作用及び作動を説明する。
[シフトアップ操作及び作動]
シフトアップ操作は、図5のチェンジレバー59の前端踏み部59aを踏み込むことにより、チェンジ軸18をシフトアップ方向(矢印U方向)に回動し、これによりクラッチアーム44及びアーム本体71を矢印U方向に回動する。このシフトアップ操作により、第1段階の作動として、クラッチアーム44により多板式摩擦クラッチ12(図2参照)の接続を切断し、一方、チェンジアーム組立体3は、第1段階の前半では、アーム本体71と遊動部材72とが、図10のチェンジドラム20の駆動ピン65とシフトアップ用係合爪96の隙間Su0に相当する回動角だけ回動(遊動)し、第1段階の後半では、図8の第1のシフトアップ用端縁84aと第1の遊動ピン85との隙間Su1に相当する回動角だけ、遊動部材72に対してアーム本体71が回動(遊動)する。したがって、第1段階全体では、チェンジドラム20は回動しない。第2段階の作動として、第1のシフトアップ用端縁84aが第1の遊動ピン85を押すことにより、遊動部材72を矢印U方向に回動し、これにより、シフトアップ用係合爪96及び駆動ピン65を介してチェンジドラム20を矢印Au方向に回動する。そして、第3段階の作動として、第2の遊動ピン86が第2のシフトアップ用端縁87aを押すことにより、遊動部材72をさらに矢印U方向に回動し、チェンジドラム20を最終回動位置まで矢印Au方向に回動し、変速作動を終了する。以下、作動段階毎に詳しく説明する。
(1)第1段階の作動
図8〜図10の非チェンジ操作時の状態(チェンジ軸18の回動角度0°)から図11〜図13の状態(チェンジ軸18の回動角度6.8°)までの作動である。
まず、第1段階の前半の作動を説明する。図8の状態からチェンジ軸18が矢印U方向に回動し始めると、クラッチアーム44の同方向の回動により、クラッチアーム44の先端凹部44a及びピン49を介して可動側カムプレート50が矢印B1方向に回動し、両カムプレート50、51及び鋼球52によるカム作用により、可動側カムプレート50が図3のクラッチ切断方向(矢印C1方向)に移動し、これにより、プッシュ軸46、レリーズ軸受45及びプッシュ部材39を介して図2のプレッシャ部材36がクラッチ切断方向(矢印C1方向)に移動し、多板式摩擦クラッチ12の接続を切断する。
図8のアーム本体71もチェンジ軸18の軸芯O4回りに矢印U方向に回動し、第2の遊動ピン86により、リターンコイルばね75の矢印U方向側の直線状端部75aを矢印U方向に押し広げる。なお、リターンコイルばね75の他方の直線状端部75bは支持兼回動量規制ピン94により係止されている。
遊動部材72には、まず、アーム本体71から両コイルばね73、74を介して回動力が伝達され、図9に示す支持兼回動量規制ピン94とピン挿通孔92との当接部P1を回動支点として、遊動部材72は矢印U方向に回動する。
上記遊動部材72の矢印U方向の回動により、図10に示すシフトアップ用係合爪96は対向する駆動ピン65に接近し、シフトアップ用の隙間Su0に相当する距離を移動すると、駆動ピン65に係合し、該駆動ピン65により遊動部材72の移動が一旦停止される。これにより、第1段階の前半の作動は終了する。この前半の作動の間、図8の両コイルばね73、74は殆ど伸縮せず、チェンジドラム20は、位置決めアーム66の係止作用により停止状態が維持される。また、アーム本体71の第1の遊動用孔84のシフトアップ用端縁84aは第1の遊動ピン85に近付くが、当接はしない。
次に第1段階の後半の作動を説明する。図8のシフトアップ用係合爪96が対向する駆動ピン65に係合後、さらにチェンジ軸18が矢印U方向に回動すると、遊動部材72は、ピン挿入孔92が支持兼回動量規制ピン94に当接していることと、シフトアップ用係合爪96が駆動ピン65に係合していることにより、ほぼ停止状態に維持される。これに対し、アーム本体71は、矢印U方向側のコイルばね74を伸長させると同時に反対側のコイルばね73を圧縮しながら、遊動部材72に対して相対的に矢印U方向に移動する。すなわち相対的に遊動する。この間、第1の遊動ピン85に第1のシフトアップ用端縁84aが近付き、隙間Su1を移動すると、第1の遊動ピン85に第1のシフトアップ用端縁84aが当接する(図11の状態)。これにより、第1段階の後半の作動が終了する。多板式摩擦クラッチ12は、少なくともこの第1段階の作動終了時点までに、クラッチ切断が完了している。
第1段階の作動中、図9の第2の遊動ピン86は遊動部材72の第2のシフトアップ用端縁87aに近付くが、第1段階の作動終了時点では、図12のように当接には至らない。また、図11のようにリターンコイルばね75の端部75aが開く時、該端部75aの先端が、たとえ遊動部材72の第2の遊動用孔87又はピン挿通孔92に対応する位置を移動しても、図5のように、遊動部材72とリターンコイルばね75の間に係合防止板93を配置してあるので、リターンコイルばね75の端部75aが前記第2の遊動用孔87又はピン挿通孔92に落ち込むことはない。
(2)第2段階の作動
第1段階の作動終了後、図14及び図15に示す状態(チェンジ軸18の回動角度10°)までの作動である。
図11のように、第1の遊動用孔84の第1のシフトアップ用端縁84aが第1の遊動ピン85に当接した後、さらにチェンジ軸18が矢印U方向に回動すると、前記第1のシフトアップ用端縁84aにより第1の遊動ピン85が矢印U方向に押され、これにより、遊動部材72は、支持兼回動量規制ピン94とピン挿入孔92との当接部P1を回動支点として矢印U方向に回動し、図13のように、シフトアップ用係合爪96が駆動ピン65を矢印U方向に押すことにより、チェンジドラム20を矢印Au方向に回動する。すなわち、実質的な変速作動が開始される。また、図12の第2の遊動ピン86は、さらに遊動部材72の第2の遊動用孔87の第2のシフトアップ用端縁87aに接近し、図14及び図15に示す第2段階の作動終了時点で、第2の遊動用孔87の第2のシフトアップ用端縁87aに第2の遊動ピン86が当接する。
上記第2段階の作動において、図11のアーム本体71の回動力は、第1のシフトアップ用端縁84a及び第1の遊動ピン85を介して遊動部材72に伝達されるが、第1の遊動支持部81は、アーム本体71の回動支点となるチェンジ軸18の軸芯O4及び遊動部材72の回動支点となる支持兼回動量規制ピン94とピン挿通孔92との当接部P1のいずれの位置からも遠い位置に設けられているので、軽い操作によりチェンジドラム20を回動することができる。
(3)第3段階の作動
図14及び図15に示す状態(チェンジ軸18の回動角度10°)から図16に示す変速作動終了時点の状態(チェンジ軸18の回動角度14.5°)までの作動である。
図14のように、第2の遊動ピン86が第2の遊動用孔87の第2のシフトアップ用端縁87aに当接後、さらにアーム本体71が矢印U方向に回動すると、今度はアーム本体71の第2の遊動ピン86により、第2の遊動用孔87の第2のシフトアップ用端縁87aを矢印U方向に押し、遊動部材72を、支持兼回動量規制ピン94とピン挿入孔92との当接部P1を回動支点として矢印U方向に回動する。これにより、シフトアップ用係合爪96が駆動ピン65をさらに矢印Au方向に押し動かし、チェンジドラム20を図16に示す最終回動位置まで回動する。なお、この第3段階の作動では、第2の遊動ピン86は第2の遊動用孔87の第2のシフトアップ用端縁87aに沿って相対的に径方向の外方に少しスライドし、これにより、第1の遊動ピン85と第1の遊動用孔84の第1のシフトアップ用端縁84aは離反してゆく。
上記のような第3段階において、アーム本体71から遊動部材72に対して作用する第2の遊動支持部82は、前記第1の遊動支持部81と比較して、チェンジ軸18の軸芯(アーム本体71の回動支点)O4及び支持兼回動量規制ピン94とピン挿通孔92との当接部(遊動部材72の回動支点)P1のいずれからも近い位置に設けられているので、第1の遊動支持部81が作用する第2の段階と比較して、チェンジレバー59(図5)の一定の操作ストロークに対する係合爪の移動量(作動ストローク)を増加させることができる。すなわち、図5のチェンジレバー59による少ない操作ストロークによって、大きな作動ストロークを稼ぐことができる。
(4)オーバー回動防止
チェンジレバー59の踏み込み動作の勢いが強い場合、チェンジドラム20は、その慣性により、図16の最終回動位置からオーバー回転しようとすることがあるが、図17のように、矢印Ad方向の次位の駆動ピン65が遊動部材72の折り曲げ部95の径方向の内方端に当接すると共に、折り曲げ部95の径方向の外方端縁がストッパー56に当接することにより、チェンジドラム20のオーバー回転及びチェンジアーム組立体3のオーバー回動は阻止される。
(5)リターン動作
シフトアップ作動終了後、図5のチェンジレバー59の前端踏み部59aから踏力を解除すると、図16の状態(又は図17の状態)から、リターンコイルばね75の復元力によりアーム本体71が矢印D方向に図8の原位置まで戻ると共に、遊動部材72は両コイル73、74の復元力により矢印D方向に図8の待機位置まで戻る。
[シフトダウン操作及び作動]
シフトダウン操作は、図5のチェンジレバー59の前端踏み部59aを上方に押し上げるか、又は後端踏み部59bを踏み込むことにより、チェンジ軸18を矢印D方向に回動し、それによりクラッチアーム44及びアーム本体71を矢印D方向に回動する。このシフトダウン操作により、第1段階の作動として、クラッチアーム44により多板式摩擦クラッチ12(図2)の接続を切断し、一方、チェンジアーム組立体3は、第1段階の前半では、アーム本体71と遊動部材72とが、図10のチェンジドラム20の駆動ピン65とのシフトダウン用係合爪97の隙間Sd0に相当する回動角だけ回動(遊動)し、第1段階の後半では、図8のアーム本体71の第1のシフトダウン用端縁84bと遊動部材72の第1の遊動ピン85との隙間Sd1に相当する回動角だけ、遊動部材72に対してアーム本体71が回動(遊動)する。したがって、第1段階全体では、チェンジドラム20は回動しない。第2段階の作動として、アーム本体71の第1のシフトダウン用端縁84bが遊動部材72の第1の遊動ピン85を押すことにより、遊動部材72を矢印D方向に回動し、チェンジドラム20を最終回動位置まで回動し、変速作動を終了する。以下、前記各段階の作動を詳しく説明する。
(1)第1段階の作動
図8〜図10の非チェンジ操作時の状態(チェンジ軸18の回動角度0°)から図18及び図19の状態(チェンジ軸18の回動角度−9.5°)までの作動である。
前記シフトアップ時の作動と比較して、チェンジ軸18、可動側カムプレート50、アーム本体71、遊動部材72及びチェンジドラム20の回動方向がそれぞれ逆向きになると共に、シフトダウン用係合爪97及び第1の遊動用孔84の第1のシフトダウン用端縁84bが利用されることを除けば、基本的な作動は同じであり、重複的な説明が多くなるが、念のため詳しく説明する。
図8の状態からチェンジ軸18が矢印D方向に回動し始めると、クラッチアーム44の同方向の回動により、クラッチアーム44の先端凹部44a及びピン49を介して可動側カムプレート50が矢印B2方向に回動し、両カムプレート50、51及び鋼球52によるカム作用により、可動側カムプレート50が図3のクラッチ切断方向(矢印C1方向)に移動し、これにより、プッシュ軸46、レリーズ軸受45及びプッシュ部材39を介して図2のプレッシャ部材36がクラッチ切断方向(矢印C1方向)に移動し、多板式摩擦クラッチ12の接続を切断する。
図8のアーム本体71もチェンジ軸18の軸芯O4回りに矢印D方向に回動し、第2の遊動ピン86により、リターンコイルばね75の矢印D方向側の直線状端部75bを矢印D方向に押し広げる。なお、リターンコイルばね75の矢印U方向側の直線状端部75aは支持兼回動量規制ピン94により係止されている。
遊動部材72には、まず、アーム本体71から両コイルばね73、74を介して回動力が伝達され、図9に示す支持兼回動量規制ピン94とピン挿通孔92との当接部P2を回動支点として、遊動部材72は矢印D方向に回動する。なお、上記当接部P2は、前記シフトアップ時の当接部P1とは周方向の反対側に位置している。
上記遊動部材72の矢印D方向の回動により、図10に示すシフトダウン用係合爪97は対向する駆動ピン65に接近し、シフトダウン用の隙間Sd0に相当する距離を移動すると、駆動ピン65に係合し、該駆動ピン65により遊動部材72の移動が一旦停止される。これにより、第1段階の前半の作動は終了する。この前半の作動の間、図8の両コイルばね73、74は殆ど伸縮せず、チェンジドラム20は、位置決めアーム66の係止作用により停止状態が維持される。また、アーム本体71の第1の遊動用孔84のシフトダウン用端縁84bは第1の遊動ピン85に近付くが、当接はしない。
次に第1段階の後半の作動を説明する。図8のシフトダウン用係合爪97が対向する駆動ピン65に係合後、さらにチェンジ軸18が矢印D方向に回動すると、遊動部材72は、ピン挿入孔92が支持兼回動量規制ピン94に当接していることと、シフトダウン用係合爪97が駆動ピン65に係合していることにより、ほぼ停止状態に維持される。これに対し、アーム本体71は、矢印D方向側のコイルばね73を伸長させると同時に反対側のコイルばね74を圧縮しながら、遊動部材72に対して相対的に矢印D方向に移動する。すなわち相対的に遊動する。この間、第1の遊動ピン85に第1のシフトダウン用端縁84bが近付き、隙間Sd1を移動すると、第1の遊動ピン85に第1のシフトダウン用端縁84bが当接する(図18の状態)。これにより、第1段階の後半の作動が終了する。多板式摩擦クラッチ12は、少なくともこの第1段階の作動終了時点までに、クラッチ切断が完了している。
第1段階の作動中、図18のアーム本体71の第2の遊動ピン86は遊動部材72の非作用端縁87bに近付くが、当接には至らない。
(2)第2段階の作動
図18及び図19に示す状態(チェンジ軸18の回動角度−9.5°)から図20に示す変速作動終了時点の状態(チェンジ軸18の回動角度18°)までの作動である。
図18のように、第1の遊動用孔84のシフトダウン用端縁84bが第1の遊動ピン85に当接した後、さらにチェンジ軸18が矢印D方向に回動すると、第1の遊動用孔84のシフトダウン用端縁84bが第1の遊動ピン85を矢印D方向に押し、これにより、遊動部材72は、支持兼回動量規制ピン94とピン挿入孔92との当接部P2を回動支点として矢印D方向に移動し、シフトダウン用係合爪97及び駆動ピン65を介して、チェンジドラム20を図20に示す最終回動位置まで矢印Ad方向に回動する。
この第2段階の作動中、アーム本体71の第2の遊動ピン86は遊動部材72の第2の遊動用孔87の非作用端縁に接近するが、当接はしない。
(4)オーバー回動防止
図5のチェンジレバー59の踏み込み動作の勢いが強い場合、チェンジドラム20は、その慣性により、図20の最終回動位置からオーバー回転しようとすることがあるが、図21のように、矢印Au方向の次位の駆動ピン65が遊動部材72の折り曲げ部95の径方向の内方端に当接すると共に、折り曲げ部95の径方向の外方端縁がストッパー56に当接し、これにより、チェンジドラム20のオーバー回転及びチェンジアーム組立体3のオーバー回動は阻止される。
[発明の実施の形態の効果]
(1)チェンジ軸18に固着されるアーム本体71に対して、チェンジドラム20の駆動ピン65に係合する係合爪96、97を有する遊動部材72を、遊動支持部81、82を介して遊動可能に連結支持しているので、チェンジレバー59の操作ストロークθu及びθdを大きくせず、かつ、チェンジアーム組立体3をコンパクトにしながらも、作動ストロークとして、チェンジドラム20の回動前の遊び用のストローク及びクラッチレリーズ用のストロークを含む作動ストロークを大きくすることができ、チェンジ操作の快適性を維持しつつ、変速機構をコンパクトにすることができる。また、変速機構をコンパクトにしながらも、同一のチェンジレバー59の操作により、クラッチレリーズ操作とチェンジ操作とを連続してそれぞれ円滑に行える。
(2)第1の遊動支持部81と第2の遊動支持部82を設け、アーム本体71の回動支点となるチェンジ軸18の軸芯O4及び遊動部材72の回動支点となる支持兼回動量規制ピン94とピン挿通孔92との当接部P1のいずれの位置からも遠い位置に第1の遊動支持部81を配置し、近い位置に第2の遊動支持部82を配置し、シフトアップ操作時、操作前半では遠い位置の第1の遊動支持部81が作用し、操作後半では近い位置の第2の遊動支持部82が作用するようにしているので、軽い操作力が望まれるチェンジ操作前半では軽い操作力で操作が行え、長い作動ストロークが望まれる操作後半では、短い操作ストロークで大きい作動ストロークが得られ、シフトアップ操作全体において、操作の快適性を得ることができる。
(3)遊動支持部81、82を、アーム本体71又は遊動部材72の一方に設けた遊動ピン85、86と、他方に設けた遊動用孔84、87により構成しているので、遊動支持部81、82の構造が簡素になると共に、軸長方向の寸法がコンパクトになる。
(4)シフトアップ及びシフトダウンのいずれの操作時においても、前記遊動部材72に当接して遊動部材72の最大ストロークを規制する飛び越し防止用のストッパー56を備えているので、簡単な構造で、シフト及びシフトダウンのいずれの操作時のチェンジドラム20のオーバー回動も防止できる。
(5)遊動部材72とリターンコイルばね75の間に係合防止板93を配置してあるので、シフトアップ又はシフトダウン操作中、リターンコイルばね75の端部75a、75bが第2の遊動用孔87又はピン挿通孔92に落ち込むことはなく、円滑な操作性を確保できる。
(6)図6のように、コイルばね73(74)の両端フック部73aの一方に、抜け防止用に、コイルばね73の中心線とほぼ平行に延びる延長部73bを形成しているので、組み付け後、衝撃等によってコイルばね73が抜けるのを防ぐことができ、また図7のように、アーム本体71の係合孔88の両開口端縁に、開口側に向かってそれぞれ拡径するテーパー面88aが形成しているので、前記図6のようなコイルばね73の直線状の延長部73bでも容易に係合できる。
[発明の他の実施の形態]
(1)前記実施の形態では、シフトアップ操作時に、第1、第2の遊動支持部81、82が二段に作用する構成となっているが、シフトアップ及びシフトダウンのいずれの操作時にも、第1、第2の遊動支持部81、82が順次作用する構成とすることも、また、いずれの操作時にも、1つの遊動支持部のみが作用する構成とすることも可能である。
(2)複数の遊動支点部を設ける場合に、チェンジ軸18の軸芯O4からの距離を、自動二輪車のチェンジレバー59のレイアウト及び操作力等を考慮して、任意に設定することができる。
(3)前記実施の形態では、シフトダウン用の遊動支持部として、シフトアップ用の遊動支持部81と共通の遊動ピン85及び遊動用孔84を利用しているが、シフトアップ専用の遊動支持部とシフトダウン専用の遊動支持部をそれぞれ設ける構造とすることもでき、その場合、シフトアップ操作及びシフトダウン操作のそれぞれの操作に適した操作力及び操作ストロークをとなるように、設定することもできる。
(4)遊動支持部の構造として、遊動ピン85と遊動用孔84の代わりに、アーム本体71と遊動部材72の双方に、周方向に所定間隔を置いて遊動用の突起部を形成し、一定の遊びストローク経過後、両突起部が係合するような構成とすることもできる。勿論、突起部同士の構成に代わりに、突起部と切欠き溝等、各種の係合構造を採用することも可能である。
(5)本発明の変速機構は、チェンジ操作によりクラッチのレリーズを行わないものにも適用可能である。
図1は本発明を適用した変速機構を備えた車輌用エンジンであって、クランクケースと変速機構とクラッチレリーズ機構のみを示す右側面図である。 図1のII-II断面展開図である。 図2のクラッチレリーズ機構の拡大断面図である。 図3のIV-IV断面展開拡大部分図である。 変速機構及びクラッチレリーズ機構の分解斜視図である。 待機位置維持用のコイルばねの拡大正面図である。 図5のVII-VII断面拡大図である。 チェンジアーム組立体及びクラッチレリーズ機構の非チェンジ操作時の状態を示す右側面図である。 遊動部材の非チェンジ操作時の状態を示す右側面図である。 チェンジドラム及び遊動部材の非チェンジ操作時の状態を示す右側面図である。 チェンジアーム組立体及びクラッチレリーズ機構のシフトアップ操作の第1段階終了時の状態を示す右側面図である。 遊動部材のシフトアップ操作の第1段階終了時の状態を示す右側面図である。 チェンジドラム及び遊動部材の第1段階終了時の状態を示す右側面図である。 チェンジアーム組立体及びクラッチレリーズ機構のシフトアップ操作の第2段階終了時の状態を示す右側面図である。 遊動部材のシフトアップ操作の第2段階終了時の状態を示す右側面図である。 チェンジアーム組立体及びクラッチレリーズ機構のシフトアップ操作の第3段階終了時の状態を示す右側面図である。 チェンジドラム及び遊動部材のシフトアップ操作におけるオーバー回動防止時の状態を示す右側面図である。 チェンジアーム組立体及びクラッチレリーズ機構のシフトダウン操作の第1段階終了時の状態を示す右側面図である。 チェンジドラム及び遊動部材のシフトダウン操作の第1段階終了時の状態を示す右側面図である。 チェンジアーム組立体及びクラッチレリーズ機構のシフトダウン操作の第2段階終了時の状態を示す右側面図である。 チェンジドラム及び遊動部材のシフトダウン操作におけるオーバー回動防止時の状態を示す右側面図である。 従来の変速機構の右側面図である。
符号の説明
1 クランクケース
3 チェンジアーム組立体
4 クラッチレリーズ機構
9 クランク軸
12 多板式摩擦クラッチ
18 チェンジ軸
20 チェンジドラム
44 クラッチアーム(クラッチレリーズ用の操作アーム)
50 可動側カムプレート
51 固定側カムプレート
52 カム用の鋼球
56 飛び越し防止用のストッパー(飛び越し防止部)
59 チェンジレバー(チェンジペダル)
63 駆動プレート
65 駆動ピン
71 アーム本体
72 遊動部材
73、74 待機位置維持用のコイルばね
73a フック部
73b 直線状の延長部
75 リターンコイルばね
81 第1の遊動支持部
82 第2の遊動支持部
84 第1の遊動用孔
84a 第1のシフトアップ用端縁
84b 第1のシフトダウン用端縁
85 第1の遊動ピン
86 第2の遊動ピン
87 第2の遊動用孔
87a 第2のシフトダウン用端縁
88 ばね係合孔
88a テーパー面
94 支点兼回動量規制ピン
96 シフトアップ用係合爪(係合部の一例)
97 シフトダウン用係合爪(係合部の一例)

Claims (8)

  1. チェンジ軸に固着されたアーム本体と、該アーム本体に遊動支持部を介して遊動可能に支持された遊動部材を備え、
    前記遊動部材は、チェンジドラムの駆動ピンに係合可能な係合部を有すると共に、付勢部材により、前記アーム本体に対して遊動範囲内の待機位置に維持され、
    前記チェンジ軸の回動操作により、前記遊動部材と前記アーム本体が相対的に一定量だけ遊動した後、前記遊動部材の前記係合部により前記チェンジドラムを回動するようにしたことを特徴とする車輌用変速機構。
  2. 請求項1記載の車輌用変速機構において、
    前記遊動支持部として、前記アーム本体又は前記遊動部材のいずれか一方に遊動ピンを設け、他方に前記遊動ピンが遊びを有して挿入される遊動用孔を設けたことを特徴とする車輌用変速機構。
  3. 請求項1又は2記載の車輌用変速機構において、
    車輌はクラッチを備えており、前記チェンジ軸にクラッチ用の操作アームを設け、前記チェンジ軸の回動により、チェンジ操作の前段階でクラッチ操作を行うようにした車輌用変速機構。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車輌用変速機構において、
    チェンジ軸芯からの距離が異なる複数の遊動支持部を備え、チェンジ操作中、遊動部材に作用する遊動支持部を変更可能としたことを特徴とする車輌用変速機構。
  5. 請求項4記載の車輌用変速機構において、
    チェンジ操作中に、遊動部材に作用する遊動支持部を、チェンジ軸芯から遠い遊動支持部からチェンジ軸芯から近い遊動支持部に移行するように、各遊動支持部を配置したことを特徴とする車輌用変速機構。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の車輌用変速機構において、
    前記チェンジ軸のシフトアップ及びシフトダウンのいずれの操作時においても、前記遊動部材に当接して遊動部材の最大ストロークを規制する飛び越し防止部を設けたことを特徴とする車輌用変速機構。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の車輌用変速機構において、
    前記アーム本体を非チェンジ操作時の原位置に戻すリターンばねを備え、前記リターンばねが前記遊動部材又はアーム本体に形成された遊動用孔に係合するのを阻止する係合防止板を備えたことを特徴とする車輌用変速機構。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の車輌用変速機構において、
    前記付勢部材として前記アーム本体と前記遊動部材の間にコイルばねを介装し、
    前記アーム本体又は前記遊動部材に形成された係合孔に係合する前記コイルばねの端部の折返し部分を、コイルばねの中心線とほぼ平行に延長したことを特徴とする車輌用変速機構。
JP2005112338A 2005-04-08 2005-04-08 車輌用変速機構 Expired - Fee Related JP4606927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005112338A JP4606927B2 (ja) 2005-04-08 2005-04-08 車輌用変速機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005112338A JP4606927B2 (ja) 2005-04-08 2005-04-08 車輌用変速機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006292049A true JP2006292049A (ja) 2006-10-26
JP4606927B2 JP4606927B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=37412818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005112338A Expired - Fee Related JP4606927B2 (ja) 2005-04-08 2005-04-08 車輌用変速機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4606927B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127476A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd 変速操作機構
JP2014001852A (ja) * 2012-06-14 2014-01-09 Robert Bosch Gmbh クラッチ操作なしにシフトするためのシフトアシスト装置を備える自動二輪車シフト装置、および、クラッチ操作なしに自動二輪車シフト装置をシフトするための方法
JP2014001795A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Suzuki Motor Corp 車両用変速装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5317063U (ja) * 1976-07-26 1978-02-14
JPS60140123U (ja) * 1984-02-24 1985-09-17 日野自動車株式会社 レバ−比変換装置
JPH0478782A (ja) * 1990-07-19 1992-03-12 Maeda Kogyo Kk 自転車用ブレーキレバー装置
JPH09236175A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Suzuki Motor Corp 自動二輪車の変速装置
JP2001280493A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Honda Motor Co Ltd 変速装置
JP2005030549A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd 変速装置のチェンジ機構及び該機構を備えた自動二輪車

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5317063U (ja) * 1976-07-26 1978-02-14
JPS60140123U (ja) * 1984-02-24 1985-09-17 日野自動車株式会社 レバ−比変換装置
JPH0478782A (ja) * 1990-07-19 1992-03-12 Maeda Kogyo Kk 自転車用ブレーキレバー装置
JPH09236175A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Suzuki Motor Corp 自動二輪車の変速装置
JP2001280493A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Honda Motor Co Ltd 変速装置
JP2005030549A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd 変速装置のチェンジ機構及び該機構を備えた自動二輪車

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127476A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd 変速操作機構
JP2014001852A (ja) * 2012-06-14 2014-01-09 Robert Bosch Gmbh クラッチ操作なしにシフトするためのシフトアシスト装置を備える自動二輪車シフト装置、および、クラッチ操作なしに自動二輪車シフト装置をシフトするための方法
JP2014001795A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Suzuki Motor Corp 車両用変速装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4606927B2 (ja) 2011-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6553666B2 (ja) ドグクラッチおよび変速機
EP1517064A2 (en) Automotive power transmission with synchromesh mechanism
WO2012153830A1 (ja) 変速機におけるリバースシフト装置
JP3463369B2 (ja) リバースギヤ鳴き防止装置
TW536597B (en) Changing system in manual transmission
JP2009103268A (ja) 手動変速機のギヤ鳴り防止装置
JP5632679B2 (ja) 同期装置およびそれを備える変速機
JP4606927B2 (ja) 車輌用変速機構
JP2000205352A (ja) 車両用常時噛み合い式変速装置
JP4773201B2 (ja) 変速装置
CN101363543A (zh) 换档装置
JP4596015B2 (ja) 手動変速機のギヤ鳴り防止装置
JP3715209B2 (ja) トランスミッション
JPH08326913A (ja) リバースギヤ鳴き防止装置
JP2006315621A (ja) 車輌用エンジン
JPS6314221B2 (ja)
JP2009220812A (ja) 車輌用エンジン
JP2008039018A (ja) オートクラッチ機構、鞍乗型車両用オートクラッチ機構および鞍乗型車両
JP2017040340A (ja) 変速機
JP4659869B2 (ja) 変速機およびその製造方法
JP2008075672A (ja) 変速機
WO2023238947A1 (ja) 変速装置
JPH067213Y2 (ja) 歯車変速機の異音防止装置
JP3511671B2 (ja) 変速機のリバースギヤ鳴り防止装置
WO2022185415A1 (ja) 変速機

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141015

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees