JP2012127476A - 変速操作機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギヤ式変速装置のシフトフォークを作動するチェンジドラムを、チェンジペダルの操作に連動して、所定角度ずつ回動させる変速操作機構を提供する。
【解決手段】チェンジ軸11に固定され、チェンジペダル24の操作量に応じた角度、チェンジ軸芯O1回りに回動すると共に、駆動用係合孔30を有するチェンジアーム12と、前記駆動用係合孔30に遊動可能に係合する駆動ピン33を有し、チェンジアーム12の回動により、前記チェンジドラム13のドラム軸芯O3回りに回動され、チェンジドラム13をシフトアップ方向及びシフトダウン方向のいずれか任意の回動方向に、所定角度だけ回動するラチェット機構31と、を備えている。ラチェット機構31は、駆動ピン33がドラム軸芯O3よりもチェンジ軸11側に位置するように、配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輌用の変速操作機構に関し、特に自動二輪車に適した変速操作機構に関する。
図14及び図15は、従来の自動二輪車用変速操作機構の一例を示しており、図14は変速操作機構全体の斜視図、図15はチェンジアーム部分の拡大側面図である。図14において、車幅方向に延びるように配置されたチェンジ軸201の一端部には、中間アーム202、連結ロッド203及びペダル軸204a等を介してチェンジペダル204が連結され、チェンジ軸201の他端部には、チェンジアーム210が固着されている。該チェンジアーム210は、チェンジドラム211に向かって延びると共に、先端部にチェンジ軸11の径方向に延びる長孔状の係合孔212が形成されている。前記チェンジドラム211は、外周面にシフトフォークを作動させるための複数のシフトカム溝を有し、チェンジドラム211の軸方向の端部にはラチェット機構213が設けられている。該ラチェット機構113は、ドラム軸芯O3から偏芯した駆動ピン215を有し、該駆動ピン215が前記チェンジアーム210の係合孔212に遊動可能に係合している。
ギヤ式変速装置をシフトアップする場合には、図14のチェンジペダル204を矢印Su1方向に押し上げることにより、連結ロッド203,中間アーム202及びチェンジ軸201を介し、チェンジアーム210をチェンジ軸芯O1回りに矢印Su2方向に回動し、係合孔212及び駆動ピン215を介してラチェット機構213をドラム軸芯O3回りに矢印Su3方向に回動する。
図15において、前述のように、チェンジアーム210が矢印Su2方向に所定の角度θ2だけ揺動すると、ラチェット機構213は、チェンジドラム211と一体的に、ドラム軸芯O3回りに所定角度θ3だけ矢印Su3方向に回動する。このチェンジドラム211の回動により、シフトフォークを選択的に車幅方向に移動し、ギヤ式変速機構の動力伝達経路を変更する。
上記のような従来構造において、ラチェット機構213の駆動ピン215は、ドラム軸芯O3よりも前記チェンジ軸芯O1から遠くに位置するように配置されている。すなわち、チェンジ軸芯O1から駆動ピン215の軸芯O4までの距離(軸芯間距離)が、チェンジ軸芯O1からドラム軸芯O3までの距離(軸芯間距離)よりも長くなっている。このように係合孔212及びラチェット機構213を有する変速操作機構の先行技術文献としては、特許文献1がある。
特開2008−115884号公報
図14及び図15のように、チェンジアーム210に長孔状の係合孔212を形成し、該長孔状の係合孔212にラチェット機構213の駆動ピン215を係合している構造において、チェンジ軸芯O1に対し、ラチェット機構213の駆動ピン215を、ドラム軸芯O3よりも遠い位置に配置していると、チェンジ軸芯O1から駆動ピン215までの距離が長くなるので、チェンジドラム2111を所定角度θ3(60°)だけ回動させるためのチェンジアーム210の揺動角(θ2)が小さくなり、これにより、チェンジペダル204のペダル軸芯O2回りの操作角、すなわち押し上げ又は押し下げ量も短くなる。
ところで、ライダーがチェンジペダル204を押し上げ又は押し下げることにより、変速操作する場合、変速操作の達成感を得るためには、チェンジペダル204の操作角を、適切な角度、たとえば20°乃至30°程度に設定しておく必要がある。チェンジペダル204の操作角が小さ過ぎると、変速操作に物足りなさを感じ、良好な操作達成感を得にくくなる。
これに対し、1回の変速操作における上記チェンジアーム210の揺動角を大きくするため、たとえばチェンジアーム210自体を短くしたり、ドラム軸芯O3に対するラチェット機構213の駆動ピン215の偏芯量を大きくすることが考えられる。しかし、チェンジアーム210自体を短くしてチェンジ軸芯O1とドラム軸芯O3との距離を縮めようとしても、各部品が互いに干渉するため、レイアウト上、無理である。また、駆動ピン215の偏芯量を大きくすると、チェンジアーム210自体が長い場合には、チェンジアーム210の先端部の振れ量が大きくなり過ぎ、コンパクト性が保てなくなる。
さらに、中間アーム202を長くして、レバー比を変更することも考えられるが、変速操作機構のコンパクト性や、荷重に対するフィーリング性が損なわれる。
本発明の目的は、中間アームのレバー比、あるいはチェンジドラムの位置あるいはラチェット機構の駆動ピンの偏芯量等を変更することなく、チェンジペダルの操作角を増やし、変速操作において、快適な操作達成感が得られる自動二輪車等の変速操作機構を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、ギヤ式変速装置のシフトフォークを作動するチェンジドラムを、チェンジペダルの操作に連動して、所定角度ずつ回動させる変速操作機構において、チェンジ軸に固定され、前記チェンジペダルの操作量(操作角)に応じた角度、チェンジ軸芯回りに回動すると共に、駆動用係合孔を有するチェンジアームと、前記駆動用係合孔に遊動可能に係合する駆動ピンを有し、前記チェンジアームの回動により、前記チェンジドラムのドラム軸芯回りに回動され、前記チェンジドラムをシフトアップ方向及びシフトダウン方向のいずれか任意の回動方向に、前記所定角度だけ回動するラチェット機構と、を備え、前記ラチェット機構は、前記駆動ピンが前記ドラム軸芯よりも前記チェンジ軸側に位置するように、配置されている。
本発明は、上記変速操作機構において、好ましくは、次のような構成を備える。
(a)前記駆動用係合孔は、非変速操作時に前記駆動ピンが位置する待機部と、前記チェンジ軸芯からの距離が、チェンジ軸芯から前記待機部までの距離よりも長く、かつ、前記待機部よりも前記チェンジアームの回動方向の一方に変位したシフトアップ作動部と、前記チェンジ軸芯からの距離が、チェンジ軸芯から前記待機部までの距離よりも長く、かつ、前記待機部よりも前記チェンジアームの回動方向の他方に変位したシフトダウン作動部と、前記待機部と前記シフトアップ作動部及び前記シフトダウン作動部との間に亘り、前記駆動ピンをガイドするガイド通路と、を有する。この場合、前記ガイド通路は、前記待機部から前記チェンジ軸芯回りの回動方向に離反するにつれて、前記チェンジ軸芯からの距離が徐々に増加するように形成されていることが好ましい。
(b)前記駆動用係合孔の前記待機部近傍における前記ガイド通路の通路幅は、前記駆動ピンの外周面に対し、隙間を有する大きさに形成されている。
(c)前記駆動ピンを前記待機部側に向けて付勢する、付勢機構を備えている。
また、本発明の別の例として、次のような構成を採用することもできる。
ギヤ式変速装置のシフトフォークを作動するチェンジドラムを、チェンジペダルの操作に連動して、所定角度ずつ回動させる変速操作機構において、チェンジ軸に固定され、前記チェンジペダルの操作量に応じた角度、チェンジ軸芯回りに回動すると共に、駆動用係合孔を有するチェンジアームと、前記駆動用係合孔に遊動可能に係合する駆動ピンを有し、前記チェンジアームの回動により、前記チェンジドラムのドラム軸芯回りに回動され、前記チェンジドラムをシフトアップ方向及びシフトダウン方向のいずれか任意の回動方向に、前記所定角度だけ回動するラチェット機構と、を備え、前記ラチェット機構は、前記駆動ピンが前記ドラム軸芯よりも前記チェンジ軸から遠くに位置するように、配置され、前記駆動用係合孔は、非作動時に前記駆動ピンが位置する待機部と、前記チェンジ軸芯からの距離が、チェンジ軸芯から前記待機部までの距離よりも短く、かつ、前記待機部よりも前記チェンジアームの回動方向の一方に変位したシフトアップ作動部と、他方に変位したシフトダウン作動部と、前記待機部と前記シフトアップ作動部及び前記シフトダウン作動部との間に亘り、前記駆動ピンをガイドするガイド通路と、を有する。
(1)本発明によると、チェンジドラム等の位置を変更してチェンジ軸芯とドラム軸芯との距離を短くしたり、あるいは中間アームのレバー長さ等を変更したりすることなく、チェンジアーム及びチェンジペダルの回動量を増加させることができ、これにより、ライダーによる変速操作感を向上させることができる。すなわち、駆動ピンがドラム軸心よりもチェンジ軸芯側に位置しているので、従来例(図14及び図15)のように、駆動ピンがチェンジ軸心よりもドラム軸心側に位置する場合と比べ、ドラム軸心に対する駆動ピンの変位角度が従来例と同じとしても、チェンジアームの長さ(レバー長さ)が短い分、チェンジアームの角変位量が大きくなり、結果として、チェンジペダルの回動量を増加させることができるのである。
(2)また、ドラム軸芯に対するラチェット機構の駆動ピンの偏芯量を大きくする必要もないので、変速操作機構のコンパクト性を維持することができる。すなわち、駆動ピンがドラム軸心よりもチェンジ軸芯側に位置しているので、従来例(図14及び図15)のように、駆動ピンがチェンジ軸心よりもドラム軸心側に位置する場合と比べ、チェンジアームの角変位量が従来例と同じとしても、チェンジアームの長さ(レバー長さ)が短い分、駆動ピンの偏芯量を大きくできるのである。
(3)駆動用係合孔の形状として、構成(a)のように、待機部と、シフトアップ作動部と、シフトダウン作動部と、ガイド通路と、を有する形状とすることにより、1回の変速操作におけるチェンジペダル及びチェンジアームの回動量をさらに大きくできると共に、変速操作時、駆動ピンは、係合孔の端縁に引っ掛かることなく、円滑に、待機部と、シフトアップ作動部及びシフトダウン作動部との間を移動することができ、変速操作が快適になる。特に、ガイド通路が、待機部から前記チェンジ軸芯回りの回動方向に離反するにつれて、前記チェンジ軸芯からの距離が徐々に増加するように形成されていると、さらに円滑に駆動ピンが移動できる。
具体的には、各作動部が、待機部に対し、チェンジアームの回動方向にずれた位置に形成されているので、従来例(図14及び図15)のように長孔状の係合孔を備えている場合に比べ、上記ずれている量に対応する角度だけ、1回の変速操作におけるチェンジアームの回動量を大きく採ることができるのである。一方、チェンジアームが、従来例(図14及び図15)と同じ角変位量だけ移動するとした場合には、従来例の長孔状の係合孔と比べ、駆動ピンの移動距離を大きくすることができ、駆動ピンを円滑に移動させることができる。
また、駆動用係合孔が、たとえばハート型またはV字型に場合に、待機部近傍で、待機部から前記チェンジ軸心まわりの回動方向に離反して、チェンジ軸芯からの距離が徐々に増加するので、駆動ピンの駆動開始時点で円滑に動かせるのである。
(4)構成(b)によると、待機部近傍におけるガイド通路の通路幅は、駆動ピンの外周面に対し、隙間を有する大きさなので、チェンジアームの駆動用係合孔の加工精度に、多少の誤差があっても、変速操作後、チェンジアームが待機位置に戻る時、駆動ピンは、引っ掛かかったりすることなく、スムーズに待機部に戻ることができる。
(5)構成(c)のように、駆動ピンを前記待機部側に向けて付勢する付勢機構を備えていると、チェンジアームが待機部に戻る時の動作が、上記付勢力のアシストにより、さらにスムーズになる。
また、本発明の前記別の例によると、チェンジ軸芯に対し、駆動ピンがドラム軸芯よりも遠い位置にあるが、係合孔の形状を、待機部、シフトアップ及びシフトダウンの両作動部並びにガイド通路を有する形状とすることにより、各作動部が、待機部に対し、チェンジアームの回動方向にずれた位置に形成されることになるので、前記効果(3)と同様に、チェンジアームの回動性が向上すると共に、駆動ピンの円滑な移動が可能となる。
略同様な効果を得ることができる。
本発明に係る変速操作機構を有する自動二輪車用エンジンであって、右側エンジンカバーを外した状態の右側面図である。 本発明に係る変速操作機構の第1の実施の形態の斜視図である。 待機位置のチェンジアーム及びラチェット機構の右側面図である。 シフトアップ位置のチェンジアーム及びラチェット機構の右側面図である。 図3の係合孔部分の拡大図である。 図3のVI-VI断面図である。 図6のVII-VII断面図である。 図6のVIII-VIII断面図である。 本発明の第2の実施の形態であって、前記図3に相当する右側面図である。 本発明の第3の実施の形態であって、前記図3に相当する右側面図である。 第3の実施の形態の作用説明図である。 本発明の第4の実施の形態であって、前記図3に相当する右側面図である。 本発明の係合孔の変形例を示す、前記図3に相当する右側面図である。 従来例の斜視図である。 図14の従来例の右側面図である。
[第1の実施の形態]
図1〜図8は本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車用の変速操作機構を示しており、これらの図面に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は、エンジンの右側面図、図2は変速操作機構の斜視図である。図1において、エンジンEは、自動二輪車のメインフレーム1の下側に搭載されており、シリンダ2及びクランクケース3等を備え、クランクケース3の後部には、ギヤ式変速装置を内蔵するトランスミッションケース部3aが設けられ、該トランスミッションケース部3aの右側を覆う右側エンジンカバー(図示せず)内には、たとえばジェネレータ等と共に、変速操作機構のチェンジアーム12、オイルポンプ駆動用のチェーン5等が配置されている。
O11はギヤ式変速装置の入力軸芯を示し、トランスミッションケース部3aの上部に位置し、O12はギヤ式変速装置の出力軸芯を示し、トランスミッションケース部3aの後部に位置し、O3はチェンジドラム13のドラム軸芯を示している。チェンジドラム13は、出力軸(軸芯O12)の前下方位置であって、オイルポンプ(ポンプ軸芯O14のみを示す)の上側に配置されている。変速操作機構のチェンジ軸11は、トランスミッションケース部3aの後下端部に配置され、チェンジ軸11に固着されたチェンジアーム12は、チェンジ軸11から前上方に延びている。
図2において、チェンジ軸11の左端部には、下方に延びる中間アーム20が固着され、該中間アーム20の下端部には、後方に延びる連結ロッドが21連結され、連結ロッド21の後端部はペダルアーム22に連結されている。ペダルアーム22はペダルアーム軸23に回動自在に支持されると共に、先端部にチェンジペダル24が設けられている。
前記チェンジアーム12は、前述のように、チェンジ軸11の右端部に固着されると共に、チェンジドラム13の右端部近傍に向かって前上方に延びており、チェンジアーム12の前上端部には、チェンジドラム13を回動駆動するための駆動用係合孔30が形成され、該駆動用係合孔30に、ラチェット機構31の駆動ピン33が遊動自在に係合している。なお、駆動ピン33の外周には、カラーを嵌着してあるが、以下、カラーも含めて、駆動ピン33及びその外周面等と表現する。
チェンジアーム12の基端部(後下端部)には、上方に突出する規制アーム部12aが一体に形成されており、この規制アーム部12aの上端には、チェンジアーム12を非変速操作位置(図2の位置)に戻すための規制片12bが形成され、この規制片12bのチェンジ軸芯O1回りの両端には、リターンばね32の両端部32a、32bが当接している。このリターンばね32は、両端部32a、32bが上方に突出するようにチェンジ軸11に巻かれたコイルばねであり、前記規制片12bをチェンジ軸芯O1回りの両側から保持している。
また、規制アーム部12aには、チェンジ軸芯O1を中心とする円弧形の規制孔34が形成されており、この規制孔34には、適宜の固定部材に固定された規制ピン35が係合している。前記規制ピン35と規制孔34とにより、チェンジアーム12の最大回動量(揺動量)を規制している。また、前記規制ピン35のチェンジ軸芯O1回りの両端は、前記リターンばねの両端部32a、32bに当接することにより、リターンばね32の係止部材としての役目も果たしている。
(チェンジアーム12及びラチェット機構31の構造)
図3及び図4は、非変速操作位置及びシフトアップ位置のチェンジアーム12及びラチェット機構31の右側面図、図5は、チェンジアーム12の駆動用係合孔30の拡大図、図6は図3のVI-VI断面図、図7及び図8は、それぞれ図6のVII-VII断面図及びVIII-VIII断面図である。
図7において、ラチェット機構31の構造を説明すると、ラチェット機構31は、チェンジドラム13の右端面に固着されると共にドラム軸芯O3と同心の円形内周面を有するラチェットケース51と、該ラチェットケース51内に配置されると共にドラム軸13aに回動自在に嵌合するシフター52と、該シフター52に形成された一対の支持凹部53u、53dに回動自在に支持された一対のラチェット爪54u、54dと、各ラチェット爪54u、54dを径方向の外方に押圧する一対のプッシュロッド55u、55dと、各プッシュロッド55u、55dをラチェット爪側に付勢するばね(図示せず)と、前記シフター52に一体成形されて径方向の外方に延びるラチェットアーム56と、を備え、図6に示すように、該ラチェットアーム56の径方向の外方端部に、前記駆動ピン33が設けられている。
図7に戻り、ラチェットケース51の円形内周面には、周方向に等間隔(60°)をおいて6つの係合凹部51aが形成されており、前記各ラチェット爪54u、54dは、各係合凹部51aに対して、互いに円周方向の反対方向から係合するように配置されている。一方のラチェット爪54uはシフトアップ用であり、爪先端がチェンジドラム13のシフトアップ方向(矢印Su3方向)に向いて突出している。したがって、シフター52が矢印Su3方向に回動する場合には、シフトアップ用ラチェット爪54uが、係合凹部51aを介してラチェットケース51を矢印Su3方向に押し動かし、これにより、チェンジドラム13が矢印Su3方向に回動し、シフトアップする。他方のラチェット爪54dはシフトダウン用であり、爪先端がシフトダウン方向(矢印Sd3方向)に向いて突出している。したがって、シフター52が矢印Sd3方向に回動すると、シフトダウン用ラチェット爪54dが、係合凹部51aを介してラチェットケース51を矢印Sd3方向に押し動かし、これにより、チェンジドラム13も矢印Sd3方向に回動し、シフトダウンする。
図8において、シフター52の外周には、シフター52が非変速操作位置(図7及び図8の位置)から回動する際に、使用しない側のラチェット爪が凹部51aと係合しないように、径方向の内方に押し込むためのカム板58が設けられている。このカム板58は、ドラム軸芯O3と同心の基礎円C1上にガイド面を有し、該ガイド面には、各ラチェット爪54u、54dの突出方向と反対側の部分に、前記基礎円C1よりも径方向の内方に突出するカム面58aが形成されている。
すなわち、シフター52が、図8の非変速操作位置からシフトアップ方向(矢印Su3方向)に回動すると、シフトアップ用ラチェット爪54uは外方に突出した状態(図7の凹部51aに係合した状態)で回動するが、シフトダウン用ラチェット爪54dは、カム面58aに当接して径方向の内方に押され、図7の係合凹部51aには係合しない状態となる。したがって、シフター52がシフトアップ位置から非変速操作位置まで戻る際には、シフトダウン用ラチェット爪54dは、カム面58aにより径方向の内方に押さえ込まれた状態で戻ることになり、係合凹部51aに引っ掛かることはない。シフトダウンする場合も、同様である。
図3において、前記ラチェット機構31のラチェットアーム56は、非変速操作位置において、チェンジ軸芯O1側に突出するように配置されている。具体的には、駆動ピン33は、非変速操作位置、シフトアップ位置及びシフトダウン位置のいずれの状態においても、ドラム軸芯O3よりもチェンジ軸芯O1側に位置し、かつ、非変速操作位置において、チェンジ軸芯O1とドラム軸芯O3とを結ぶ線分M1上に位置するように構成されている。
また、変速操作機構には、図7に示すように、チェンジドラム13を各変速位置に保持するための位置保持機構(ポジションニング機構)が備えられている。この位置保持機構は、ラチェットケース51に一体に形成された花弁形プレート61と、該花弁形プレート61の各凹部61aに係合可能なローラ62と、該ローラ62を支持すると共に基端部が支軸65に回動自在に支持された位置決めレバー63とを、備えている。前記凹部61aは、周方向に等間隔を置いて6個形成されており、前記位置決めレバー63は、ばね64により花弁形プレート61側に付勢されている。すなわち、チェンジドラム13の各変速段に対応する回動位置において、先端のローラ62が対応する位置決め凹部61aに係合し、チェンジドラム13を所定位置に位置決め保持するようになっている。
図3乃至図5において、チェンジアーム12のドラム駆動用係合孔30の形状を詳しく説明する。図3において、駆動用係合孔30は、非変速操作時に駆動ピン33が位置する待機部30hと、チェンジ軸芯O1からの距離L4uが、チェンジ軸芯O1から前記待機部S0hまでの距離L4よりも長く、かつ、前記待機部30hよりもチェンジアーム12のシフトダウン方向側(Sd2方向側)に変位したシフトアップ作動部30uと、チェンジ軸芯O1からの距離L4dが、チェンジ軸芯O1から前記待機部30hまでの距離L4よりも長く、かつ、前記待機部30hよりも前記チェンジアーム12のシフトアップ方向側(Su2方向側)に変位したシフトダウン作動部30dと、待機部30hからシフトアップ作動部30uに亘って、駆動ピン33をガイドするシフトアップ用ガイド通路30aと、待機部30hからシフトダウン作動部30dに亘って、駆動ピン33をガイドするシフトダウン用ガイド通路30bとを有し、全体として、たとえばハート形に形成されている。また、該実施の形態では、シフトアップ作動部30u及びシフトダウン作動部30dは、チェンジアーム12の回動方向両方に略均等距離変位して配置されている。
図5において、各ガイド通路30a、30bは、ドラム駆動時(ドラム送り動作時)に駆動ピン33に当接して駆動ピン33を押し動かす駆動側ガイド縁30a1、30b1と、変速完了後のリターン動作時(チェンジドラムは停止している時)に駆動ピン33に当接して駆動ピン33を押し動かすリターン側ガイド縁30a2、30b2と、をそれぞれ有している。各駆動側ガイド縁30a1、30b1は、ドラム軸芯O3に対し、各リターン側ガイド縁30a2、30b2よりも遠い側に位置する縁である。
本実施形態では、各ガイド通路30a,30bのうちドラム軸心O3から離れた側となる駆動側ガイド縁30a1,30b1は、待機部中心Owと作動部中心Ofとを直線で結ぶ仮想線X1,X1に対してドラム軸心03と反対側に膨らむ円弧状に形成される。さらに具体的には、各駆動側ガイド縁30a1,30b1は、待機部30hから作動部30u、30dに進むにあたって、ドラム軸心O3まわりの単位角変位量に対するチェンジ軸心O1からの距離変化が、作動部30u、30d近傍に比べて待機部30h近傍で小さくなるように中間位置で屈曲するように設定される。
また、待機部30h近傍では、前記両駆動側ガイド縁30a1、30b1及びリターン側ガイド縁30a2、30b2は、それぞれ緩やかな円弧部分30x、30xを介して連結されている。さらに、待機部30h及びその近傍では、各ガイド通路30a、30bの通路幅、すなわち駆動ガイド縁30a1,30b1とリターン側ガイド縁30a2、30b2との間隔Wが、駆動ピン33の外周面に対して、隙間を有する大きさに形成されている。言換えると、待機部30h近傍のリターン側ガイド縁30a2、30b2は、待機部30h近傍に配置される駆動ピン33からドラム軸心O3側に退避して配置され、待機部30hに配置される駆動ピン33とリターン側ガイド縁30a2,30b2との接触が防がれるように設定される。
(シフトアップ操作及び作動)
図2において、シフトアップ操作は、チェンジペダル24を所定の操作角度θ1だけ矢印Su1方向に押し上げることにより、連結ロッド21を前方(実線の矢印方向)に押し、中間アームを矢印Su2方向に回動し、これにより、チェンジ軸11を介して、チェンジアーム12を、チェンジ軸芯O1回りに回動角(揺動角)θ2だけ矢印Su2方向に回動する。
チェンジアーム12が非変速操作位置から矢印Su2方向に回動すると、図5において、駆動用係合孔30シフトアップ用ガイド通路30aの駆動側ガイド縁30a1により、駆動ピン33がドラム軸芯O3回りに矢印Su3方向に押し動かされる。
これにより、図4に示すように、チェンジドラム13は矢印Su3方向に所定角度θ3(60°)だけ回動する。チェンジドラム13が所定角度θ3だけ回動することにより、図示しないシフトフォークを車幅方向に選択的に移動させ、ギヤ式変速装置を変速する。また、上記変速操作に伴い、図7の位置決めローラ62は、隣の凹部61aに移動し、チェンジドラム13を変速後の回動位置に位置決め保持する。
上記のように、チェンジアーム12が、図3の非変速操作位置から図4のシフトアップ位置まで矢印Su3方向に回動する過程において、リターン用のコイルばね32は、一端部32bが規制ピン35により係止状態に保たれ、他端部32aが、チェンジアーム12の規制片12bにより矢印Su2方向に押し動かされ、エネルギーが蓄積される。
このように、駆動用係合孔30の形状を概ねハート形状とし、チェンジ軸芯O1からシフトアップ作動部30uまでの距離を、チェンジ軸芯O1から待機部30hまでの距離よりも長くし、かつ、シフトアップ作動部30uの位置を、チェンジアーム12の中心線M1からシフトダウン方向(Sd2方向)側に変位させ、待機部30hとシフトアップ作動部30uとの間にシフトアップ用ガイド通路30aを形成し、シフトアップ操作時に、駆動ピン33を、前記待機部30hからシフトアップ作動部30uまで、シフトアップ用ガイド通路30a1に沿って移動させるので、たとえば駆動用係合孔として長孔を形成する場合に比べて、チェンジドラム13を所定角度θ3だけ回動させるためのチェンジアーム12の回動角(揺動角)θ2を、大きく採ることができる、これにより、チェンジペダル24の操作角θ1を、大きくし、良好な変速操作の達成感を生み出すことができる。
また、シフトアップ用ガイド通路30aの駆動側ガイド縁30a1に連なる待機部30h近傍のガイド縁部分30xは、緩やか円弧状となっているので、駆動ピン33の移動初期において、駆動ピン33は円滑に移動し始める。しかも、駆動用係合孔30の形状を、チェンジアーム12の中心線M1方向に短くでき、チェンジアーム12の大形化を防ぐことができる。
図2において、シフトアップ完了後、チェンジペダル24から足を離して負荷を取り除くと、図4において、チェンジアーム12は、前記コイルばね32の復元力により、コイルばね32の他端部32aに押され、矢印Sd2方向に回動し、図3の非変速操作位置に戻る。
上記リターン動作においては、チェンジドラム13は変速後の位置決めローラ62により所定位置に位置決め保持されており、ラチェット機構31のラチェットアーム56及びシフター52のみが、チェンジドラム13及びラチェットケース51に対して、相対的に矢印Sd3方向に移動し、図3の状態に戻る。
上記リターン動作の終了近くにおいて、シフトアップ用ガイド通路30aの待機部近傍部分は、駆動ピン33の外周面に対して、隙間を有するように形成されているので、駆動ピン33が待機部近傍でつかえることなく、円滑に待機部30hまで戻ることができる。
(シフトダウン操作及び作動)
シフトダウン操作は、図2のチェンジペダル24を角度θ1だけ矢印Sd1方向に押し下げることにより、連結ロッド21を後方(破線の矢印方向)に引き、中間アーム20を矢印Sd2方向に回動し、チェンジ軸11を介し、チェンジアーム12をチェンジ軸芯O1回りに矢印Sd2方向に回動する。これにより、係合孔30及び駆動ピン33を介し、チェンジドラム13を矢印Sd3方向に所定角度θ3(60°)だけ回動する。前述のシフトアップ操作とは、各部材の回動方向等が逆になるだけで、基本的な作動を同じであるので、詳しい説明は省略する。
(実施の形態の効果)
(1)図3において、駆動ピン33が、ドラム軸芯O3よりもチェンジ軸芯O1側に位置するように、ラチェット機構を配置しているので、駆動用係合孔30を有するチェンジアーム12の長さを、図14の従来例に比べて短くすることができ、変速操作装置をコンパクトにすることができる。これにより、たとえば、図1に示すポンプ駆動用のチェーン5とチェンジアーム12との干渉を避けることもできる。
(2)前記作動説明の欄でも説明しているが、チェンジ軸芯O1から係合孔30のシフトアップ作動部30u及びシフトダウン作動部30dでの距離(軸芯間距離)L4u、L4dを、それぞれチェンジ軸芯O1から待機部30hまでの距離L4(軸芯間距離)よりも長くし、かつ、シフトアップ作動部30u及びシフトダウン作動部30dの位置を、チェンジアーム12の中心線M1からチェンジアーム12の回動方向の一方と他方に変位させ、そして、待機部30hとシフトアップ作動部30u及びシフトダウン作動部30dとの間にガイド通路30a、30bを形成し、変速操作時に、待機部30hからシフトアップ作動部30u及びシフトダウン作動部30dまで、各ガイド通路30a、30bに沿って移動させるので、係合孔として長孔を形成する場合に比べ、チェンジドラム13を所定角度θ3(60°)回動させるためのチェンジアーム12の回動角(揺動角)θ2を大きく採ることができる。これにより、チェンジペダル24の操作角θ1を、大きくし、良好な変速操作の達成感を生み出すことができる。
ちなみに、1回の変速操作におけるチェンジアーム12の揺動角θ2は、図14の従来例では概ね10°程度であるのに対し、18°付近まで増加させることができた。
(3)また、上記のように駆動用係合孔30の形状を、概ねハート形状にしていると、駆動ピン33の移動時、係合孔30のガイド通路30a、30bの各ガイド縁30a1,30b1,30a2、30b2から駆動ピン33にかかる力の方向が、駆動ピン33の回動軌跡円C2に概ね沿うようになるので、係合孔30から駆動ピン33へと、効率良く押圧力を伝達でき、軽い駆動力で駆動ピン33を円滑に移動することができる。
(4)各ガイド通路30a、30bの待機部近30h傍部分は、駆動ピン33の外周面に対して、隙間を有するように形成されているので、駆動ピン33が待機部近傍でつかえることなく、円滑に待機部30hまで戻ることができる。
[第2の実施の形態]
図9は第2の実施の形態であり、チェンジアーム12の駆動用係合孔30は、チェンジ軸11の径方向に長い長孔として形成されている。その他の構造は、前記第1の実施の形態と同様であり、同じ部品には同じ符号を附してある。特に、ラチェット機構31の駆動ピン33は、ドラム軸芯O3よりもチェンジ軸芯O1側に配置されている。
長孔状の駆動用係合孔30の場合、チェンジ軸11側の端部が待機部30hとなり、チェンジ軸11から遠い側の端部が、シフトアップ作動部兼シフトダウン作動部30u、30dとなり、シフトアップ操作及びシフトダウン操作のいずれの場合でも、駆動ピン33は、長孔状の駆動用係合孔30内をチェンジアーム12の長さ方向に往復することになる。
第2の実施の形態によると、チェンジドラム13を所定角度θ3(60°)だけ回動させるためのチェンジアームの揺動角θ2は、前記第1の実施の形態よりは小さいが、図14の従来例よりは増加させることができる。勿論、チェンジアーム12の長さも短くでき、コンパクトにできる。
[第3の実施の形態]
図10及び図11は、本発明の第3の実施の形態であり、前記第1の実施の形態の構造に加え、ラチェット機構31の駆動ピン33を待機部30hへ付勢する付勢機構として、付勢レバー71を備えている。その他の構造は、第1の実施の形態と同じであり、同じ部品には同じ符号を附してある。
図10において、付勢レバー71は、チェンジアーム12の先端部に形成されたアーム支持部73に回動自在に支持されると共に、コイルばね72により待機部30h側に付勢されている。
図11において、チェンジアーム12のリターン動作時、駆動ピン33は付勢レバー71により待機部30hに押し戻され、付勢レバー71により待機部30hに保持される。なお、付勢レバー71の押さえ縁の形状を、付勢レバー71による押さえ力の方向が、待機部30h付近で略チェンジアーム12の中心線M1方向に沿うように形成することにより、付勢レバー71による押さえ力は、待機部30h近傍で効率良く駆動ピン33を待機部30へ押さえることができる。すなわち、待機部30h近傍以外の範囲では、駆動ピン33を待機部30hへ押し戻す力が軽減され、駆動ピン33の移動をあまり妨げなくなる。
[第4の実施の形態]
図12は、本発明の第4の実施の形態であり、前記第2の実施の形態ように、駆動用係合孔30として長孔が形成された構造において、ラチェット機構31の駆動ピン33を待機部30hへ付勢する付勢機構として、付勢レバー75を備えている。その他の構造は、第2の実施の形態と同じであり、同じ部品には同じ符号を附してある。
図12において、付勢レバー75は、チェンジアーム12の先端部に形成されたアーム支持部77に回動自在に支持されると共に、コイルばね76により待機部30h側に付勢されている。
[第5の実施の形態]
図13は、本発明の第4の実施の形態であり、前記第1の実施の形態のようなハート形の駆動用係合孔の変わりにYの字形の駆動用係合孔30を備えている。その他の構造は、第1の実施の形態と同じであり、同じ部品には同じ符号を附してある。
したがって、シフトアップ用ガイド通路31a及びシフトダウン用ガイド通路31bは、途中から共通のガイド通路となって、待機部30hに至っている。
[その他の実施の形態]
(1)駆動用係合孔30の形状は、前記第1の実施の形態のハート形や第5の実施の形態のYの字形の代わりに、Vの字形とすることも可能である。Vの字形の場合には、たとえば、図5において、駆動側ガイド縁30a1,30b1は、待機部中心Owと作動部中心Ofとを直線で結ぶ仮想線X1、X1と略平行に形成されることになる。
(2)自動二輪車用の変速操作装置には限定されず、たとえば騎乗型四輪走行車にも適用可能である。
(3)本発明は、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
11 チェンジ軸
12 チェンジアーム
13 チェンジドラム
24 チェンジペダル
30 駆動用係合孔
30u シフトアップ作動部
30d シフトダウン作動部
30a シフトアップ用ガイド通路
30b シフトダウン用ガイド通路
31 ラチェット機構
33 駆動ピン
71,75 付勢レバー(付勢機構)
O1 チェンジ軸芯
O3 ドラム軸芯
θ2 チェンジアームの揺動角度
θ3 チェンジドラムの回動所定角度

Claims (6)

  1. ギヤ式変速装置のシフトフォークを作動するチェンジドラムを、チェンジペダルの操作に連動して、所定角度ずつ回動させる変速操作機構において、
    チェンジ軸に固定され、前記チェンジペダルの操作量に応じた角度、チェンジ軸芯回りに回動すると共に、駆動用係合孔を有するチェンジアームと、
    前記駆動用係合孔に遊動可能に係合する駆動ピンを有し、前記チェンジアームの回動により、前記チェンジドラムのドラム軸芯回りに回動され、前記チェンジドラムをシフトアップ方向及びシフトダウン方向のいずれか任意の回動方向に、前記所定角度だけ回動するラチェット機構と、を備え、
    前記ラチェット機構は、前記駆動ピンが前記ドラム軸芯よりも前記チェンジ軸側に位置するように、配置されていることを特徴とする、変速操作機構。
  2. 請求項1に記載の変速操作機構において、
    前記駆動用係合孔は、
    非変速操作時に前記駆動ピンが位置する待機部と、
    前記チェンジ軸芯からの距離が、チェンジ軸芯から前記待機部までの距離よりも長く、かつ、前記待機部よりも前記チェンジアームの回動方向の一方に変位したシフトアップ作動部と、
    前記チェンジ軸芯からの距離が、チェンジ軸芯から前記待機部までの距離よりも長く、かつ、前記待機部よりも前記チェンジアームの回動方向の他方に変位したシフトダウン作動部と、
    前記待機部と前記シフトアップ作動部及び前記シフトダウン作動部との間に亘り、前記駆動ピンをガイドするガイド通路と、を有する、変速操作機構。
  3. 請求項2に記載の変速操作機構において、
    前記ガイド通路は、前記待機部から前記チェンジ軸芯回りの回動方向に離反するにつれて、前記チェンジ軸芯からの距離が徐々に増加するように形成されている、変速操作機構。
  4. 請求項2又は3に記載の変速操作機構において、
    前記駆動用係合孔の前記待機部近傍における前記ガイド通路の通路幅は、前記駆動ピンの外周面に対し、隙間を有する大きさに形成されている、変速操作機構。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一つに記載の変速操作機構において、
    前記駆動ピンを前記待機部側に向けて付勢する、付勢機構を備えている変速操作機構。
  6. ギヤ式変速装置のシフトフォークを作動するチェンジドラムを、チェンジペダルの操作に連動して、所定角度ずつ回動させる変速操作機構において、
    チェンジ軸に固定され、前記チェンジペダルの操作量に応じた角度、チェンジ軸芯回りに回動すると共に、駆動用係合孔を有するチェンジアームと、
    前記駆動用係合孔に遊動可能に係合する駆動ピンを有し、前記チェンジアームの回動により、前記チェンジドラムのドラム軸芯回りに回動され、前記チェンジドラムをシフトアップ方向及びシフトダウン方向のいずれか任意の回動方向に、前記所定角度だけ回動するラチェット機構と、を備え、
    前記ラチェット機構は、前記駆動ピンが前記ドラム軸芯よりも前記チェンジ軸から遠くに位置するように、配置され、
    前記駆動用係合孔は、
    非作動時に前記駆動ピンが位置する待機部と、
    前記チェンジ軸芯からの距離が、チェンジ軸芯から前記待機部までの距離よりも短く、かつ、前記待機部よりも前記チェンジアームの回動方向の一方に変位したシフトアップ作動部と、他方に変位したシフトダウン作動部と、
    前記待機部と前記シフトアップ作動部及び前記シフトダウン作動部との間に亘り、前記駆動ピンをガイドするガイド通路と、を有する、変速操作機構。
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