JP6952875B2 - シフトアーム構造 - Google Patents

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Description

この発明は、シフトアーム構造に関する。
自動二輪車等の鞍乗り型車両のトランスミッション(変速機)は、乗員のシフトペダル(シフト操作子)の操作に応じてシフトドラムが回動することで、シフトポジションを切り替えるシフト動作がなされる。
例えば特許文献1には、乗員のシフトペダルの操作に応じてシフトドラムを回動させるシフト機構において、シフトペダルに連動するシフトアームと送りピンとの衝撃的な当接を回避し、機構部品の打音の発生を防ぐ構成が開示されている。
打音発生のメカニズムは以下の通りである。すなわち、シフトドラムの端部には、シフトドラムの軸方向に沿って延びる複数の送りピンが、シフトドラムの軸線回りの周方向に並んで設けられている。シフトアームには、シフトドラムの複数の送りピンに選択的に係合する係合部が設けられている。シフトアームは、係合部を送りピンの外周面に当接させるように付勢されている。シフトアームは、シフトドラムの周方向で送りピンを押圧してシフトドラムを回動させる(シフト動作)。その後、シフトアームは、ピン押圧前の元の位置に戻る際、次の送りピンを乗り越えるように、付勢力に抗して係合部を送りピンから離間させる。このシフトアームが元の位置に戻るとき、付勢力によって係合部が次の送りピンに衝突することによって、シフト動作に遅れて機構部品の打音が発生する。
特許文献1では、シフトアームの係合部が、平坦部に対して出没可能な係止爪を備え、シフトアームが元の位置に戻るときに係止爪を没入可能としている。平坦部には、シフトアームがピン押圧後に元の位置に戻るまで、常に送りピンが当接することとなり、送りピンと係合部との衝突による打音の発生が抑えられる。
特許第4879625号公報
上述のように、シフトアームの打音の発生は、乗員がシフト操作を行った後に時間的な間隔を空けて発生する。つまり、乗員のシフトペダルの操作に応じて作動したシフトアームが、シフトペダルの操作後に元の位置に戻る過程で、送りピンに衝突することによって発生する。このように、乗員によるシフト操作とシフトアームの打音の発生とのタイミングが異なると、乗員に違和感を与えてしまう。また、特許文献1のように、シフトアームに係止爪を出没させるような機構を設けると、シフトアームの構成が複雑化してしまう。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、シフト操作時における不要な音の発生を簡易な構成で抑えることができるシフトアーム構造を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、運転者のシフト操作に応じて回動してトランスミッション(4)のシフトポジションを切り替えるシフトドラム(30)と、前記シフトドラム(30)の軸方向の端部で前記シフトドラム(30)の周方向に複数並んで設けられ、それぞれ前記シフトドラム(30)の軸方向に突出する複数の送りピン(54a)と、前記複数の前記送りピン(54a)に選択的に係合する係合部(53a)を有し、前記係合部(53a)が係合した送りピン(54a)を介して前記シフトドラム(30)を回動させるシフトアーム(53)と、前記シフトアーム(53)に付勢力を付与し、前記係合部(53a)が係合した係合した送りピン(54a)に向けて前記係合部(53a)を付勢する付勢部材(52d)と、前記係合部(53a)における前記付勢部材(52d)の付勢力によって前記送りピン(54a)を押圧する領域(R1)に設けられ、前記シフトアーム(53)よりも軟質な材料で形成されるカバー部材(70)と、を備えているシフトアーム構造を提供する。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のシフトアーム構造において、前記シフトアーム(53)は、厚さ方向を前記シフトドラム(30)の軸方向に向けた板状をなし、前記カバー部材(70)は、前記シフトアーム(53)における前記シフトドラム(30)の軸方向の端部に対向する側の第一側面(53t)を覆う第一側面カバー部(73)を備えている。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載のシフトアーム構造において、前記第一側面カバー部(73)は、前記シフトアーム(53)の前記第一側面(53t)における、前記トランスミッション(4)のシフトアップ操作時およびシフトダウン操作時の何れの場合も、少なくとも一部が側面視で前記シフトドラム(30)と重なる範囲に設けられている。
請求項4に記載した発明は、請求項2又は3に記載のシフトアーム構造において、前記カバー部材(70)は、前記シフトアーム(53)における前記第一側面(53t)とは反対側の第二側面(53s)を覆う第二側面カバー部(72)をさらに備えている。
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載のシフトアーム構造において、前記第一側面カバー部(73)は、前記第二側面カバー部(72)よりも側面視の面積が小さい。
請求項6に記載した発明は、請求項1から5の何れか一項に記載のシフトアーム構造において、前記係合部(53a)は、前記送りピン(54a)の外周面に対向する対向部(53f)を備え、前記カバー部材(70)は、前記対向部(53f)を覆う対向面カバー部(71)を備えている。
請求項7に記載した発明は、請求項6に記載のシフトアーム構造において、前記対向部(53f)および前記対向面カバー部(71)は、前記シフトアーム(53)の延伸方向に長手方向を向けて延び、前記対向部(53f)は、長手方向に沿って平坦に設けられる平坦部(53f1)と、長手方向の端部に設けられ、前記平坦部(53f1)に対して窪む凹部(53j,53k)と、を備え、前記対向面カバー部(71)は、長手方向の端部に設けられ、前記凹部(53j,53k)に係合する凸部(75,76)を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、シフトアームよりも軟質な材料で形成されたカバー部材を、シフトアームの係合部における付勢部材の付勢力によって送りピンを押圧する領域に設ける、という簡易な構成によって、シフトアームと送りピンとの接触音が軽減される。したがって、シフト操作時における不要な音の発生を簡易な構成で抑え、乗員による操作フィーリングを向上させることができる。
請求項2に記載した発明によれば、シフトアームにおけるシフトドラムの軸方向の端部に対向する側の第一側面を覆うように第一側面カバー部を設けることにより、シフトアームの第一側面とシフトドラム側の構成とが接触して音を発生するのを抑えることができる。
請求項3に記載した発明によれば、シフトアームのシフトドラム側を覆う第一側面カバー部を、シフトアップ操作時及びシフトダウン操作時の何れも場合も、少なくとも一部が側面視でシフトドラムと重なる範囲に設けることにより、シフトアップ操作やシフトダウン操作を行うときに、第一側面カバー部の端部がシフトドラム側の構成に引っ掛かってめくれ上がる(ひいては脱落する)ことを抑えることができる。また、第一側面カバー部を板状のシフトアームに広く貼付するので、シフトアームの防振性を高めることができる。
請求項4に記載した発明によれば、シフトアームのシフトドラムとは反対側の第二側面を覆う第二側面カバー部をさらに設けることにより、シフトアームがシフトドラムとは反対側の構成に干渉して音を発生するのを抑えることができる。
請求項5に記載した発明によれば、シフトドラム側の第一側面カバー部の面積を、シフトドラムとは反対側の第二側面カバー部の面積よりも小さくすることで、シフトドラム側においてストッパアーム等の他構成や変速機ケースの壁等が近接する場合でも、第一側面カバー部を容易に設けることができる。また、カバー部材を形成するのに必要な材料の使用量を抑えることができる。
請求項6に記載した発明によれば、送りピンの外周面に対向する対向部を覆うように、軟質の対向面カバー部を設けることにより、シフトアームと送りピンとが接触して音を発生するのを抑えることができる。
請求項7に記載した発明によれば、シフトアームの対向部の長手方向の端部に、平坦部に対して窪む凹部を設け、対向面カバー部の長手方向の端部には、凹部に係合する凸部を設けたことにより、シフトアームの延伸方向に沿って送りピンがカバー部材に摺動するような構成でも、カバー部材の位置ズレを抑えることができる。また、凹部に凸部を係合させることによって、カバー部材をシフトアームに組み付ける際のカバー部材の位置決めが容易になり、カバー部材の組み付け性を向上させることができる。また、対向面カバー部の長手方向の端部の肉厚が確保されるので、この端部の強度を増すとともに成形を容易にすることができる。
本発明の実施形態におけるエンジンの左側面図である。 上記エンジンの主要軸の中心軸に沿う展開端面図である。 上記エンジンのトランスミッションの中心軸に沿う展開断面図である。 上記トランスミッションの一部を示す右側面図である。 上記トランスミッションのシフト機構の右側面図である。 上記トランスミッションのシフト機構のシフトアームの先端部およびカバー部材を示す斜視展開図である。 上記シフトアームの右側面図である。 上記カバー部材を取り付けたシフトアームの右側面図である。 上記カバー部材を取り付けたシフトアームの左側面図である。 上記カバー部材を取り付けたシフトアームの断面図であり、図8のX−X矢視断面図である。 図10AのB−B矢視断面図である。 上記シフト機構のシフトアップ操作時の動作を示す図である。 上記シフト機構のシフトアップ操作時の動作を示す図であり、図11に続く状態を示す図である。 上記シフト機構のシフトアップ操作時の動作を示す図であり、シフトアップ操作後、シフトアームが元の位置に戻った状態を示す図である。 上記シフト機構のシフトダウン操作時の動作を示す図である。 上記シフト機構のシフトダウン操作時の動作を示す図であり、図14に続く状態を示す図である。 上記シフト機構のシフトダウン操作時の動作を示す図であり、シフトダウン操作後、シフトアームが元の位置に戻った状態を示す図である。 上記カバー部材の変形例を取り付けたシフトアームの図8に相当する断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を示し、矢印UPは車両の上方を示し、矢印LHは車両の左方を示している。
(エンジン1全体)
図1、図2に示すエンジン1は、例えば自動二輪車等の鞍乗り型車両に搭載される原動機である。エンジン1は、例えば空冷単気筒エンジンである。エンジン1は、クランクシャフト9の中心軸線(クランク軸線)C1を左右方向に沿わせている。エンジン1は、クランクケース2の前端部から略水平に(詳細にはやや前上がりに)前方に突出したシリンダ3を備えている。
クランクケース2は、左右方向に直交する分割面を境に分割された左右ケース半体2a,2bを備えている。左右ケース半体2a,2bの外側方には、クランクケース2の一部をなす左右ケースカバー24,25をそれぞれ備えている。クランクケース2は、トランスミッション(変速機)4を収容するミッションケース(変速機ケース)を兼ねている。
シリンダ3は、クランクケース2側から順に連なるシリンダ本体3a及びシリンダヘッド3bを備えている。シリンダ本体3a内にはシリンダスリーブ3cがインサートされている。シリンダスリーブ3c内には、ピストン8が往復動可能に嵌入されている。ピストン8は、コネクティングロッド8aを介してクランクシャフト9に連結されている。
クランクシャフト9の回転動力は、後述する二つのクラッチ21,22、およびトランスミッション4を介して、ドライブスプロケット23に出力される。トランスミッション4は、クランクケース2内の後部に収容されている。ドライブスプロケット23は、クランクケース2の後部左側に配置されている。ドライブスプロケット23に出力された回転動力は、不図示のドライブチェーン等を介して駆動輪に伝達される。
図中符号11はシリンダヘッド3b内に配置されるカムシャフト、符号は14カムシャフト11とクランクシャフト9とを連動させるカムチェーン、をそれぞれ示している。
また、図1中符号17はエンジン始動用のスタータモータ、符号18はシリンダヘッド3bの上側(吸気側)に接続されるキャブレター等の燃料供給装、符号19はシリンダヘッド3bの下側(排気側)に接続される排気管、符号81はクランクケース2内の左側に配置されてカムチェーン14に所定の張力を付与するカムチェーンテンショナ、をそれぞれ示している。
また、図2中符号27はクランクシャフト9の左端部上に同軸支持されるジェネレータ、を示し、図5中符号16はエンジン始動用のキックアームが取り付くキックスピンドルを示している。
図2に示すように、クランクシャフト9の右端部上には、エンジン1を搭載する車両の発進用クラッチである遠心クラッチ21が同軸支持されている。遠心クラッチ21の右側には、遠心分離式のオイルフィルタ26が構成されている。
遠心クラッチ21のハブ部は、クランクシャフト9の外周を左右方向内側に延びる。このハブ部の先端外周には、プライマリドライブギヤ21eが一体に設けられている。プライマリドライブギヤ21eは、相対的に大径のプライマリドリブンギヤ22eが噛み合っている。
トランスミッション4のメインシャフト5の右端部上には、エンジン1を搭載する車両の変速用クラッチである多板クラッチ22が同軸支持されている。多板クラッチ22の左側には、プライマリドリブンギヤ22eが支持されている。
メインシャフト5の右端部は、クランクシャフト9の右端部よりも左右方向内側で終端する。多板クラッチ22およびプライマリドリブンギヤ22eは、遠心クラッチ21よりも左右方向内側に位置し、側面視で遠心クラッチ21と部分的に重なる。
(トランスミッション4)
図1〜図3に示すように、トランスミッション4は、クランクケース2内でクランクシャフト9の後方に配置されている。トランスミッション4は、メインシャフト5及びカウンタシャフト6と、これら両シャフト5,6に跨って支持される変速ギヤ群7と、を備えている。クランクシャフト9の回転動力は、メインシャフト5から変速ギヤ群7の任意のギヤ対を介してカウンタシャフト6に伝達される。
図1中矢印F1はクランクシャフト9におけるエンジン運転時の回転方向(正転方向)、矢印F2はメインシャフト5におけるエンジン運転時の回転方向、矢印F3はカウンタシャフト6におけるエンジン運転時の回転方向、をそれぞれ示している。
また、図中符号C3はメインシャフト5の中心軸線、符号C4はカウンタシャフト6の中心軸線、をそれぞれ示している。
変速ギヤ群7は、前後に並ぶ両シャフト5,6にそれぞれ支持された変速段数分のギヤにより構成されている。トランスミッション4は、両シャフト5,6間で変速ギヤ群7の対応するギヤ同士が常に噛み合った常時噛み合い式である。トランスミッション4は、いわゆるボトムニュートラルのロータリ式であり、シフトポジションをニュートラル、一速、二速、三速、四速の順に切り替える。なお、トランスミッション4は、一速、二速間にニュートラルを設けたリターン式であってもよい。
(シフト機構50)
図3、図4に示すように、トランスミッション4のシフト動作は、シフト機構50により行われる。シフト機構50は、例えばトランスミッション4の上方に配置されている。シフト機構50は、シフトドラム30と、複数(一対)のシフトフォーク35と、シフトフォークシャフト36と、を備えている。
シフトドラム30は、両シャフト5,6と平行な中空円筒状に設けられている。シフトドラム30は、円筒状の外周壁31に、複数(一対)のリード溝32が形成されている。シフトドラム30は、メインシャフト5のほぼ真上に位置するように配置されている。図中符号C5はシフトドラム30の中心軸線を示している。
シフトドラム30の斜め下後方には、両シャフト5,6と平行なシフトフォークシャフト36が配置されている。シフトフォークシャフト36には、複数のシフトフォーク35の基端部が支持されている。複数のシフトフォーク35の先端部は、変速ギヤ群7における対応するスライドギヤ(シフター)に係合している。各シフトフォーク35の基端部には、シフトドラム30の対応するリード溝32に係合するシフトピン35bがそれぞれ突設されている。
各シフトフォーク35は、シフトドラム30の回動により、各リード溝32のパターンに応じて軸方向移動する。これにより、変速ギヤ群7のスライドギヤが軸方向移動し、両シャフト5,6間の動力伝達に用いるギヤ対を切り替える。つまり、トランスミッション4のシフトポジションを切り替える。
図4中矢印Uはシフトドラム30の正転方向(シフトアップ方向)、矢印Dはシフトドラム30の逆転方向(シフトダウン方向)、をそれぞれ示している。
シフトドラム30は、正転方向への回動により、トランスミッション4のシフトポジションをニュートラル、一速、二速、三速、四速の順に切り替える。シフトドラム30は、逆転方向への回動により、トランスミッション4のシフトポジションを四速、三速、二速、一速、ニュートラルの順に切り替える。
図4中符号58は、カウンタシャフト6上に支持されたストッパアームを示している。ストッパアーム58は、トランスミッション4のシフトポジションが四速にあり、かつカウンタシャフト6が正転しているとき(エンジン搭載車両が四速で走行しているとき)、シフトドラム30に係合してその回動を規制する。これにより、車両走行時にトランスミッション4のシフトポジションが四速からニューラルへ切り替わることが抑止される。
(ドラムストッパ機構56)
図3、図5に示すように、トランスミッション4が所定のシフトポジションにあるとき、シフトドラム30の回動は、ドラムストッパ機構56により制限される。
ドラムストッパ機構56は、シフトローラ54と、ストッパアーム55と、を備えている。
シフトローラ54は、シフトドラム30の右端部に一体回動可能に取り付けられている。シフトローラ54は、側面視で略星型をなしている。シフトローラ54は、右方(後述するシフトアーム53側)に突出する複数(五本)の送りピン54aを備えている。各送りピン54aは、シフトドラム30におけるトランスミッション4の各シフトポジションに対応した回動位置に設けられている。これら複数の送りピン54aは、軸線C5中心の周方向で等間隔に配置されている。これら複数の送りピン54aに対し、シフトアーム53の先端側の係合凹部(係合部)53aが選択的に係合可能である。
シフトローラ54の外周部には、複数の外周凹部54bが周方向で等間隔に形成されている。各外周凹部54bは、シフトドラム30におけるトランスミッション4の各シフトポジションに対応した回動位置に設けられている。これら複数の外周凹部54bは、軸線C5中心の周方向で等間隔に配置されている。これら複数の外周凹部54bに対し、ストッパアーム55のストッパローラ55aが選択的に係合可能である。
ストッパアーム55の基端部は、シフトドラム30と平行な回動軸(実施形態では段付きボルト)55cを介して、クランクケース2に回動可能に支持されている。ストッパアーム55の先端部には、シフトドラム30と平行な回転軸を介して、ストッパローラ55aが回転可能に支持されている。ストッパアーム55の基端部には、回動軸55cを挿通するトーションコイルバネとしての戻しバネ55bが装着されている。この戻しバネ55bの付勢力により、ストッパアーム55は、ストッパローラ55aをシフトローラ54の外周部に押し付けるように付勢されている。ストッパアーム55は、ストッパローラ55aを複数の外周凹部54bの何れかに係合させることで、シフトローラ54及びシフトドラム30を、トランスミッション4の何れかのシフトポジションに応じた回動位置に保持する。
ストッパローラ55aが何れかの外周凹部54bに係合した状態でも、シフトローラ54に所定以上の回動力が作用した場合には、シフトローラ54及びシフトドラム30が回動される。すなわち、後述するように、シフトアーム53からシフトローラ54に所定以上の回動力が付与されると、ストッパローラ55aがシフトローラ54の外周側に変位し、ストッパローラ55a及びシフトドラム30を回動可能とする。つまり、ストッパローラ55aが、戻しバネ55bの付勢力により係合している現在の外周凹部54bから、ストッパローラ55aの周方向で隣接する凸部に乗り上げることで、ストッパアーム55が外周側に回動し、ストッパローラ55a及びシフトドラム30を回動可能とする。
なお、トランスミッション4がニュートラルのときにストッパローラ55aが係合する外周凹部54b(図中符号54b’で示す)は、他の外周凹部54bに対して側縁を起立させることで、ストッパローラ55aが乗り上げ難くしている。
(シフト操作機構60)
図3,図5に示すように、シフト機構50のシフト動作は、不図示のシフトペダルの操作により、シフト操作機構60を介してシフトドラム30を回動させることでなされる。
シフト操作機構60は、チェンジスピンドル51と、固定アーム51aと、マスターアーム52と、シフトアーム53と、を備えている。各アーム51a,52,53は、例えば板金により形成され、それぞれ厚さ方向をシフトドラム30の軸方向に向けた平板状をなしている。
チェンジスピンドル51は、メインシャフト5およびカウンタシャフト6と平行をなし、カウンタシャフト6の下方に配置されている。図中符号C6はチェンジスピンドル51の中心軸線を示している。チェンジスピンドル51の左端部は、クランクケース2の外側に突出し、不図示のシフトペダルに接続されている。クランクケース2の内側において、チェンジスピンドル51の右側部には、固定アーム51aの基端部が一体回動可能に支持されている。チェンジスピンドル51の右側部には、固定アーム51aの左右方向内側に隣接して、マスターアーム52の基端部が相対回動可能に支持されている。チェンジスピンドル51の右端部には、クラッチ連動機構28が連結されている。
固定アーム51aの先端部には、マスターアーム52側に起立する係止爪51bが形成されている。マスターアーム52には、係止爪51bを遊嵌させる扇状の開口52aが形成されている。係止爪51bは、軸線C6回りの回動方向の両側において、開口52aの側縁52a1との間に規定幅の隙間を形成する。
開口52aのチェンジスピンドル51側(内周側)の端縁には、固定アーム51aと反対側に起立するマスター側係止爪52eが形成されている。係止爪51bとマスター側係止爪52eとの間には、クランクケース2に固設された固定ピン52bが配置されている。
チェンジスピンドル51の右側部には、チェンジスピンドル51を挿通するトーションコイルバネとしての戻しバネ59が配置されている。戻しバネ59は、マスターアーム52の左右方向内側に隣接して配置されている。戻しバネ59は、一対のコイル端部59aを径方向に延出している。一対のコイル端部59aの間には、係止爪51b、マスター側係止爪52eおよび固定ピン52bが挟み込まれている。この戻しバネ59の付勢力により、固定アーム51aおよびマスターアーム52が、図5に示す中立位置に向けて付勢されている。中立位置とは、係止爪51bおよびマスター側係止爪52eが軸線C6を中心とした径方向で固定ピン52bと並ぶ位置である。
マスターアーム52は、固定アーム51aが前記隙間分だけ回動し、係止爪51bを開口52aの側縁52a1に係合させることで、固定アーム51aとともに回動可能となる。つまり、固定アーム51aは、中立位置から前記隙間分だけ、マスターアーム52とは別個に回動可能である。これにより、シフトスピンドル51は、固定アーム51aの別個の回動分だけ、マスターアーム52を回動させることなく回動可能である。この回動により、シフトスピンドル51は、クラッチ連動機構28を介して、多板クラッチ22を切断側に作動させる。すなわち、シフトスピンドル51は、シフト機構50を動作させる前に、多板クラッチ22を一時的に切断させる。これにより、乗員の変速操作に応じて、シフトチェンジに先んじて多板クラッチ22を切断作動させ、トランスミッション4のスムーズな変速動作を可能としている。
マスターアーム52は、チェンジスピンドル51の斜め後上方に延出している。マスターアーム52の先端部には、斜め前上方に延びるシフトアーム53の基端部が、シフトドラム30と平行な回動軸52cを介して回動可能に連結されている。シフトアーム53の先端側は、シフトローラ54の右側方に至っている。シフトアーム53の先端側には、複数の送りピン54aに選択的に係合する係合凹部53aが設けられている。
トランスミッション4が所定のシフトポジションにあるとき、例えば複数の送りピン54aの内の一つがシフトローラ54のほぼ真下に位置する。この送りピン54aとその斜め上前方に位置する送りピン54aとが、シフトアーム53の係合凹部53a内に入り込む。これら一対の送りピン54aに係合凹部53aの対向部53fを押し付けるように、シフトアーム53がマスターアーム52に対して付勢されている。
シフトアーム53の基端部には、斜め下後方に突出するバネ係止部53gが形成されている。バネ係止部53gには、引っ張りコイルバネとしての付勢バネ52dの上端部が係止されている。マスターアーム52の先端側の後部には、斜め下後方に突出するマスター側バネ係止部52gが形成されている。マスター側バネ係止部52gには、付勢バネ52dの下端部が係止されている。この付勢バネ52dの弾性力により、シフトアーム53は、回動軸52c中心で図5中左回りに付勢されている。つまり、マスターアーム52は、係合凹部53aを斜め上後方に移動させるように回動付勢され、前記一対の送りピン54aに対向部53fを斜め下前方から押圧させている。
トランスミッション4が所定のシフトポジションにある上記状態から、チェンジスピンドル51が正逆何れかの方向に回動すると、例えばシフトローラ54及びシフトドラム30がチェンジスピンドル51とは逆方向に正逆回動する。つまり、チェンジスピンドル51が正転方向(図中右回りの矢印U’方向、シフトアップ方向)に回動すると、シフトローラ54及びシフトドラム30が正転方向(図中左回りの矢印U方向)に回動する。チェンジスピンドル51が逆転方向(図中左回りの矢印D’方向、シフトダウン方向)に回動すると、シフトローラ54及びシフトドラム30が逆転方向(図中右回りの矢印D方向)に回動する。
チェンジスピンドル51が正逆回動する際の回動量(角度)の最大値は、固定アーム51aの回動角度とマスターアーム52の回動角度との総和である。固定アーム51aの回動角度は、固定アーム51aおよびマスターアーム52が中立位置にある状態から、固定アーム51aの係止爪51bがマスターアーム52の開口52aの一方の側縁52a1に当接するまでの角度である。マスターアーム52の回動角度は、マスターアーム52の開口52aの他方の側縁52a1が固定ピン52bに当接するまでの角度である。
図5〜図7に示すように、係合凹部53aは、シフトアーム53の先端側の斜め上後側の部位を、斜め下前側に向けて略一定深さで切り欠くように形成されている。係合凹部53aは、シフトアーム53の延伸方向(回動軸52cから斜め上前方に延びる方向)で所定長さに渡って連続して延びている。係合凹部53aは、複数の送りピン54aに選択的に係合する係合部の一例であり、その態様から「凹部」と称しているが、前記係合部を凹状に限定するものではない。
係合凹部53aは、シフトドラム30の周方向で隣接する前記一対の送りピン54aを、シフトアーム53の延伸方向で挟むように互いに対向する一対の係止爪53b,53dと、一対の係止爪53b,53dの間に渡って、シフトアーム53の延伸方向に延びる対向部53fと、を備えている。
対向部53fは、板状のシフトアーム53の上向きの端縁で形成されている。対向部53fは、前記一対の送りピン54aに対し、軸線C5を中心とした径方向の外側から、かつ斜め下前方から対向する。対向部53fは、係合凹部53aにおける、前記付勢バネ52dの付勢力によって前記一対の送りピン54aに向けて押圧される領域(一対の係止爪53b,53dの間の領域)R1に設けられている。
対向部53fひいては係合凹部53aは、シフトアーム53の延伸方向に沿うように平坦状に設けられる平坦部53f1と、シフトアーム53の延伸方向での両端部、すなわち下爪部53bおよび上爪部53dの各根元部分に設けられ、それぞれ平坦部53f1に対して窪んだ凹部53j,53kと、を備えている。各凹部53j,53kは、軸線C5を中心とした径方向の外側に向かって、シフトローラ54の送りピン54aから離間する側に窪むように形成されている。各凹部53j,53kは、軸線C5方向から見て平坦部53f1を例えば円弧状に切り欠いている。各凹部53j,53kは、断面円弧状で軸線C5方向に延出する円筒状に形成されている(換言すれば、円筒状の内周面を形成している。)。各凹部53j,53kは、平坦部53f1を軸線C5方向(シフトアーム53の厚さ方向)の全幅に渡って貫通するように形成されている。
対向部53fは、後述するカバー部材70を介して、前記一対の送りピン54aの外周面に当接する。このとき、一対の係止爪53b,53dの間に前記一対の送りピン54aが配置される。以下、係合凹部53aの斜め下後方の端部に位置する係止爪を下爪部53b、係合凹部53aの斜め上前方の端部に位置する係止爪を上爪部53dと称する。
下爪部53bは、係合凹部53aの斜め下後方の端部から斜め上後方に突出している。下爪部53bは、係合凹部53aの内側を向く円弧状の側縁53b1に、送りピン54aを係合可能である。下爪部53bは、マスターアーム52が中立位置にあり、対向部53fが前記一対の送りピン54aに当接した状態にあるとき、係合凹部53aの内側を向く側縁53b1を、送りピン54aから離間させる。このときの下爪部53bの位置を初期位置とする。下爪部53bは、側縁53b1に係合した送りピン54aを斜め上前方に押圧することで、シフトローラ54及びシフトドラム30を正転方向に回動させる。
下爪部53bの背後(係合凹部53aの外側を向く外縁)には、斜め下後方に傾斜する傾斜部53cが形成されている。傾斜部53cは、下爪部53bがシフトローラ54及びシフトドラム30を正転方向に回動させた後、初期位置に戻る際に、シフトローラ54の真下に移動した次段の送りピン54aの外周面に摺接する。これにより、シフトアーム53が付勢力に抗して下方に回動し、下爪部53bが次段の送りピン54aを乗り越えることを可能とする。
上爪部53dは、係合凹部53aの斜め上前方の端部から斜め上後方に突出している。上爪部53dは、係合凹部53aの内側を向く円弧状の側縁53d1に、送りピン54aを係合可能である。上爪部53dは、マスターアーム52が中立位置にあり、対向部53fが前記一対の送りピン54aに当接した状態にあるとき、係合凹部53aの内側を向く側縁53d1を、送りピン54aから離間させる。このときの上爪部53dの位置を初期位置とする。上爪部53dは、側縁53d1に係合した送りピン54aを斜め下後方に押圧することで、シフトローラ54及びシフトドラム30を逆転方向に回動させる。
上爪部53dの背後(係合凹部53aの外側を向く外縁)には、斜め下前方に傾斜する傾斜部53eが形成されている。傾斜部53eは、上爪部53dがシフトローラ54及びシフトドラム30を逆転方向に回動させた後、初期位置に戻る際に、シフトローラ54の真下に移動した前段の送りピン54aの外周面に摺接する。これにより、シフトアーム53が付勢力に抗して下方に回動し、上爪部53dが前段の送りピン54aを乗り越えることを可能とする。
(カバー部材70)
図6、図8〜図10Aに示すように、シフトアーム53には、カバー部材70が装着されている。カバー部材70は、シフトアーム53よりも軟質な材料で形成されている。本実施形態において、シフトアーム53は、例えば金属材料で形成され、シフトアーム53は、例えばゴム系材料で形成されている。カバー部材70は、例えば接着によりシフトアーム53に固定されている。
カバー部材70は、対向面カバー部71と、第一側面カバー部73と、第二側面カバー部72と、を備えている。カバー部材70は、例えば一体形成されている。カバー部材70は、係合凹部53aにおける前記領域R1に設けられている。この領域R1は、対向部53fを形成する領域であり、押圧方向と略直交する延伸方向に延びる領域であり、対向部53fの下方に延びる側面を形成する領域である。
対向面カバー部71は、斜め上後方を向く対向部53fの少なくとも一部を覆うように設けられている。本実施形態において、対向面カバー部71は、対向部53fの全体を覆うように設けられている。対向面カバー部71は、係合凹部53aの両端部の凹部53j,53kを含んだ領域R1で対向部53fを覆っている。領域R1は、トランスミッション4をシフト動作させた後にシフトアーム53が元の位置に復帰するとき、一旦送りピン54aから離間したシフトアーム53が再び送りピン54aに当接する際の当接領域でもある。
図10Bを併せて参照し、対向面カバー部71において、対向部53fに対向する側には、係合凹部53aの両端部に形成された凹部53j,53kに整合して係合する凸部75,76が形成されている。各凸部75,76は、軸線C5方向から見て例えば円弧状に突出している。各凸部75,76は、断面円弧状で軸線C5方向に延出する円筒状に形成されている(換言すれば、円筒状の外周面を形成している。)。各凸部75,76は、対向面カバー部71における軸線C5方向の全幅に渡って形成されている。
凹部53j,53kと凸部75,76とが互いに係合することで、シフトアーム53の延伸方向に沿って送りピン54aがカバー部材70に摺接する構成でも、シフトアーム53の延伸方向でのカバー部材70の位置ズレが抑えられる。このとき、シフトアーム53の凹部53j,53kとカバー部材70の凸部75,76とが、それぞれ軸線C5方向に延びる円筒状に形成されることで、以下の効果を奏する。
すなわち、凹部53j,53kと凸部75,76とは、軸線C5方向から見て円弧状をなしていても、例えば球状をなす場合が考えられる。この場合、凹部53j,53kと凸部75,76とは、軸線C5方向の位置によって互いの係合深さが浅くなり、当該部位におけるカバー部材70の位置ズレを抑える力が弱まってしまう。このため、凹部53j,53kと凸部75,76との係合によるカバー部材70の位置ズレを抑える力が全体的に低下してしまう。
これに対し、凹部53j,53kと凸部75,76とが、それぞれ軸線C5方向に延出する円筒状に形成されることで、凹部53j,53kと凸部75,76との係合深さが、軸線C5方向で均一になる。このため、凹部53j,53kと凸部75,76との係合によるカバー部材70の位置ズレを抑える力が良好に確保される。
また、各凹部53j,53kは、シフトアーム53の平坦部53f1を軸線C5方向で貫通するように形成されており、加工の効率化が可能である。すなわち、例えばシフトアーム53を厚さ方向で複数並べた状態で、加工刃が厚さ方向に移動して複数のシフトアーム53に同時に切削加工を施すような工程が可能となる。このため、シフトアーム53毎に凹部を加工する工程に比べて、加工工数の
削減が図られる。
第一側面カバー部73は、シフトアーム53におけるシフトローラ54に対向する側の第一側面53tの少なくとも一部を覆うように設けられている。第一側面カバー部73は、均等な板厚の平板状に設けられている。第一側面カバー部73は、係合凹部53aの下側の部分に設けられている。第一側面カバー部73は、シフトアーム53の第一側面53tにおいて、シフトアップ操作及びシフトダウン操作するときにシフトローラ54と側面視で重なる範囲に設けられている。第一側面カバー部73は、第二側面カバー部72よりも側面視の面積が小さい。第一側面カバー部73は、他部品との干渉が無ければ、側面視で第二側面カバー部72と同等あるいは第二側面カバー部72よりも大きい面積としてもよい。
第二側面カバー部72は、シフトアーム53におけるシフトローラ54とは反対側の第二側面53sの少なくとも一部を覆うように設けられている。第二側面カバー部72は、均等な板厚の平板状に設けられている。第二側面カバー部72は、係合凹部53aの下側と、下爪部53b及び傾斜部53cの下側と、上爪部53d及び傾斜部53eの下側と、の各部に跨がるように設けられている。第二側面カバー部72は、シフトアーム53の第二側面53sにおいて、シフトアップ操作及びシフトダウン操作するときにシフトローラ54と側面視で重なる範囲を超えて、シフトアーム53の延伸方向に広がった範囲に設けられている。
カバー部材70は、シフトアーム53の下爪部53bの側縁53b1および傾斜部53c、並びに上爪部53dの側縁53d1および傾斜部53eを覆うようには設けられていない。すなわち、シフトアーム53の下爪部53bの側縁53b1および傾斜部53c、並びに上爪部53dの側縁53d1および傾斜部53eは、送りピン54aに対してカバー部材70を介さず直接接触する。この条件を満たせば、カバー部材70の側面視形状等は図示したものに限定されない。
(作用)
次に、図5、図11〜図16を参照し、本実施形態の作用について説明する。
まず、図5に示すように、不図示のシフトペダルの操作が行われない状態においては、固定アーム51aおよびマスターアーム52は、戻しバネ59の付勢力により中立位置に配置される。
この状態から、乗員がシフトペダルに対しシフトアップ側への操作を行うと、図11に示すように、チェンジスピンドル51が正転方向(矢印U’方向)に回動する。このとき、まず固定アーム51aが前記隙間分だけ個別に回動し、シフトチェンジに先んじて多板クラッチ22を切断作動させる。
次に、固定アーム51aの係止爪51bがマスターアーム52の開口52aの側縁52a1に当接し、マスターアーム52に回動力を付与することで、マスターアーム52を正転方向に回動させる。これにより、下爪部53bの側縁53b1が、シフトローラ54の真下に位置する送りピン54aに当接する。
この状態からさらにマスターアーム52に回動力が付与され、この回動力がストッパアーム55およびシフトローラ54の係合による回動規制力を上回ると、図12に示すように、シフトローラ54とともにシフトドラム30が軸線C5回りに正転方向(矢印U方向)へ回動する。
すなわち、マスターアーム52に付与される回動力の増加により、マスターアーム52がさらに正転方向に回動すると、このマスターアーム52の回動軌跡に沿うように、シフトアーム53が延伸方向の一側である斜め上前方に向けて変位する。すると、シフトアーム53は、下爪部53bに係合した送りピン54aを斜め上前方に押し込み、シフトローラ54およびシフトドラム30を正転方向に所定角度回動させる。このシフトドラム30の回動により、シフトフォーク35が軸方向移動し、変速ギヤ群7のスライドギヤを軸方向移動させる。これにより、トランスミッション4のシフトチェンジがなされる。このとき、ストッパアーム55のストッパローラ55aが、次段の外周凹部54bに弾性的に係合することで、シフトチェンジ後のシフトローラ54およびシフトドラム30の回動が規制される。
以上のシフトアップ操作は、シフトペダルに行う往復操作(シフト操作)の内の往動の過程である。このとき発生する操作音は、乗員によるシフトアップ操作と同タイミングであるため、乗員に違和感を与え難い。
次に、シフトペダルに付与する操作力を解放すると、図13に示すように、固定アーム51aおよびマスターアーム52は、戻しバネ59の付勢力により、逆転方向(矢印D’方向)に回動し、中立位置に戻ろうとする。すると、シフトアーム53は、延伸方向の他側である斜め下後方の元の位置に向けて変位する。このとき、シフトローラ54は、ストッパアーム55の係合により回動が拘束されている。このため、シフトアーム53は、シフトローラ54の真下に移動した次段の送りピン54aに斜め下後方の傾斜部53cを摺接させながら、シフトローラ54の径方向外側に退避するように変位する。このとき、係合凹部53aの対向部53fは、次段の送りピン54aを含む前記一対の送りピン54aから離間する。そして、次段の送りピン54aを傾斜部53c(下爪部53b)が乗り越えると、シフトアーム53が付勢バネ52dの付勢力によってシフトローラ54の径方向内側に戻る。このとき、シフトアーム53が前記一対の送りピン54aに衝突する。
この過程は、シフトペダルに行う往復操作(シフト操作)の内の復動の過程である。このとき発生する操作音は、乗員によるシフトアップ操作の後のタイミングであるため、乗員に違和感を与えやすい。
本実施形態では、シフトアーム53における付勢バネ52dの付勢力によって前記一対の送りピン54aに向けて押圧される領域R1に、軟質のカバー部材70を設けている。これにより、シフトアーム53が付勢バネ52dの付勢力によって元の位置に戻る際、前記一対の送りピン54aに金属製のシフトアーム53が直接接触しない。このため、送りピン54aとシフトアーム53との衝突音の発生が抑えられる。
また、対向面カバー部71の凸部75,76が、係合凹部53aの凹部53j,53kに係合しているので、送りピン54aの摺接等によるカバー部材70の位置ズレが抑えられる。
さらに、対向面カバー部71の端部は、凸部75,76を有することで肉厚が大きい。したがって、対向面カバー部71の端部の強度が増すとともに成形が容易になる。また、送りピン54aが対向面カバー部71の端部に当たれば、この部分の肉厚が大きいので、送りピン54aとシフトアーム53との衝突音の発生が効果的に抑えられる。
次に、固定アーム51aおよびマスターアーム52が中立位置に配置された状態から、乗員がシフトペダルに対しシフトダウン側への操作を行うと、図14に示すように、チェンジスピンドル51が逆転方向(矢印D’方向)に回動する。このときも、まず固定アーム51aが前記隙間分だけ個別に回動し、シフトチェンジに先んじて多板クラッチ22を切断作動させる。
次に、固定アーム51aの係止爪51bがマスターアーム52の開口52aの側縁52a1に当接し、マスターアーム52に回動力を付与することで、マスターアーム52を逆転方向に回動させる。これにより、上爪部53dの側縁53d1が、シフトローラ54の下部前側に位置する送りピン54aに当接する。
この状態からさらにマスターアーム52に回動力が付与され、この回動力がストッパアーム55およびシフトローラ54の係合による回動規制力を上回ると、図15に示すように、シフトローラ54とともにシフトドラム30が軸線C5回りに逆転方向(矢印D方向)へ回動する。これにより、トランスミッション4のシフトチェンジがなされる。
次に、シフトペダルに付与する操作力を解放すると、図16に示すように、固定アーム51aおよびマスターアーム52は、戻しバネ59の付勢力により、正転方向(矢印U’方向)に回動し、中立位置に戻ろうとする。すると、シフトアーム53は、延伸方向の斜め上前方の元の位置に向けて変位する。このとき、シフトアーム53は、シフトローラ54の下部前側に移動した前段の送りピン54aに斜め上前方の傾斜部53eを摺接させながら、シフトローラ54の径方向外側に退避するように変位する。このとき、係合凹部53aの対向部53fは、前段の送りピン54aを含む前記一対の送りピン54aから離間する。そして、前段の送りピン54aを傾斜部53e(上爪部53d)が乗り越えると、シフトアーム53が付勢バネ52dの付勢力によってシフトローラ54の径方向内側に戻る。このとき、シフトアーム53が前記一対の送りピン54aに衝突する。
本実施形態では、シフトアーム53における付勢バネ52dの付勢力によって前記一対の送りピン54aに向けて押圧される領域R1に、軟質のカバー部材70を設けている。これにより、シフトダウン操作時もシフトアップ操作時と同様、シフトアーム53が付勢バネ52dの付勢力によって元の位置に戻る際、前記一対の送りピン54aに金属製のシフトアーム53が直接接触しない。このため、送りピン54aとシフトアーム53との衝突音の発生が抑えられる。
以上説明したように、本実施形態のシフトアーム構造は、運転者のシフト操作に応じて回動してトランスミッション4のシフトポジションを切り替えるシフトドラム30と、前記シフトドラム30の軸方向の端部で前記シフトドラム30の周方向に複数並んで設けられ、それぞれ前記シフトドラム30の軸方向に突出する複数の送りピン54aと、前記複数の前記送りピン54aに選択的に係合する係合凹部53aを有し、前記係合凹部53aが係合した送りピン54aを介して前記シフトドラム30を回動させるシフトアーム53と、前記シフトアーム53に付勢力を付与し、前記係合凹部53aが係合した係合した送りピン54aに向けて前記係合凹部53aを付勢する付勢バネ52dと、前記係合凹部53aにおける前記付勢バネ52dの付勢力によって前記送りピン54aを押圧する領域R1に設けられ、前記シフトアーム53よりも軟質な材料で形成されるカバー部材70と、を備えている。
この構成によれば、シフトアーム53よりも軟質な材料で形成されたカバー部材70を、シフトアーム53の係合凹部53aにおける付勢バネ52dの付勢力によって送りピン54aを押圧する領域R1に設ける、という簡易な構成によって、シフトアーム53と送りピン54aとの接触音が軽減される。したがって、シフト操作時における不要な音の発生を簡易な構成で抑え、乗員による操作フィーリングを向上させることができる。
また、本実施形態のシフトアーム構造は、前記シフトアーム53は、厚さ方向を前記シフトドラム30の軸方向に向けた板状をなし、前記カバー部材70は、前記シフトアーム53における前記シフトドラム30の軸方向の端部に対向する側の第一側面53tを覆う第一側面カバー部73を備えている。
この構成によれば、シフトアーム53におけるシフトドラム30の軸方向の端部に対向する側の第一側面53tを覆うように第一側面カバー部73を設けることにより、シフトアーム53の第一側面53tとシフトドラム30側の構成とが接触して音を発生するのを抑えることができる。
また、本実施形態のシフトアーム構造は、前記第一側面カバー部73は、前記シフトアーム53の前記第一側面53tにおける、前記トランスミッション4のシフトアップ操作時およびシフトダウン操作時の何れの場合も、少なくとも一部が側面視で前記シフトドラム30と重なる範囲に設けられている。
この構成によれば、シフトアーム53のシフトドラム30側を覆う第一側面カバー部73を、シフトアップ操作時及びシフトダウン操作時の何れも場合も、少なくとも一部が側面視でシフトドラム30と重なる範囲に設けることにより、シフトアップ操作やシフトダウン操作を行うときに、第一側面カバー部73の端部がシフトドラム30側の構成に引っ掛かってめくれ上がる(ひいては脱落する)ことを抑えることができる。また、第一側面カバー部73を板状のシフトアーム53に広く貼付するので、シフトアーム53の防振性を高めることができる。
また、本実施形態のシフトアーム構造は、前記カバー部材70は、前記シフトアーム53における前記第一側面53tとは反対側の第二側面53sを覆う第二側面カバー部72をさらに備えている。
この構成によれば、シフトアーム53のシフトドラム30とは反対側の第二側面53sを覆う第二側面カバー部72をさらに設けることにより、シフトアーム53がシフトドラム30とは反対側の構成に干渉して音を発生するのを抑えることができる。
また、本実施形態のシフトアーム構造は、前記第一側面カバー部73は、前記第二側面カバー部72よりも側面視の面積が小さい。
この構成によれば、シフトドラム30側の第一側面カバー部73の面積を、シフトドラム30とは反対側の第二側面カバー部72の面積よりも小さくすることで、シフトドラム30側においてストッパアーム55等の他構成や変速機ケースの壁等が近接する場合でも、第一側面カバー部73を容易に設けることができる。また、カバー部材70を形成するのに必要な材料の使用量を抑えることができる。
また、本実施形態のシフトアーム構造は、前記係合凹部53aは、前記送りピン54aの外周面に対向する対向部53fを備え、前記カバー部材70は、前記対向部53fを覆う対向面カバー部71を備えている。
この構成によれば、送りピン54aの外周面に対向する対向部53fを覆うように、軟質の対向面カバー部71を設けることにより、シフトアーム53と送りピン54aとが接触して音を発生するのを抑えることができる。
また、本実施形態のシフトアーム構造は、前記対向部53fおよび前記対向面カバー部71は、前記シフトアーム53の延伸方向に長手方向を向けて延び、前記対向部53fは、長手方向に沿って平坦に設けられる平坦部53f1と、長手方向の端部に設けられ、前記平坦部53f1に対して窪む凹部53j,53kと、を備え、前記対向面カバー部71は、長手方向の端部に設けられ、前記凹部53j,53kに係合する凸部75,76を備えている。
この構成によれば、シフトアーム53の対向部53fの長手方向の端部に、平坦部53f1に対して窪む凹部53j,53kを設け、対向面カバー部71の長手方向の端部には、凹部53j,53kに係合する凸部75,76を設けたことにより、シフトアーム53の延伸方向に沿って送りピン54aがカバー部材70に摺動するような構成でも、カバー部材70の位置ズレを抑えることができる。また、凹部53j,53kに凸部75,76を係合させることによって、カバー部材70をシフトアーム53に組み付ける際のカバー部材70の位置決めが容易になり、カバー部材70の組み付け性を向上させることができる。また、対向面カバー部71の長手方向の端部の肉厚が確保されるので、この端部の強度を増すとともに成形を容易にすることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、カバー部材70は、対向面カバー部71と、第一側面カバー部72と、第二側面カバー部73と、を一体に有するようにしたが、この構成に限らない。例えば、カバー部材70は、第一側面カバー部72及び第二側面カバー部73の少なくとも一方を省略してもよい。
また、図17に示すカバー部材70Bのように、シフトアーム53の何れか一方の側面のみに設ける(図ではシフトドラム30側の第一側面53tを覆う第一側面カバー部73のみとする)ように構成してもよい。カバー部材70Bは、シフトアーム53における付勢バネ52dの付勢力によって前記一対の送りピン54aに向けて押圧される領域R1に設けられている。カバー部材70Bは、対向部53fよりもシフトローラ54側に突出する突出部71Bを有している。カバー部材70Bは、シフトアーム53を送りピン54aに当接させることなく(若しくは少なくともシフトアーム53よりも先に)、突出部71Bを送りピン54aに当接させる。
このような構成においても、シフトアーム53よりも軟質な材料で形成されたカバー部材70Bにより、シフトアーム53とシフトドラム30の送りピン54aとの接触音が軽減される。したがって、シフト操作時における不要な音の発生を簡易な構成で抑え、乗員による操作フィーリングを向上させることができる。
また、例えば、クランクケース上にシリンダを起立させたエンジンに適用してもよく、かつDOHC式のエンジンや並列又はV型等の複数気筒エンジン等、各種形式のエンジンに適用してもよい。
また、当該エンジンを搭載する鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれ、かつ電気モータを原動機に含む車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 エンジン(原動機)
4 トランスミッション(変速機)
30 シフトドラム
52d 付勢バネ(付勢部材)
53 シフトアーム
53a 係合凹部(係合部)
53f 対向部
53f1 平坦部
53j,53k 凹部
53s 第二側面
53t 第一側面
54a 送りピン
70,70B カバー部材
71 対向面カバー部
72 第二側面カバー部
73 第一側面カバー部
75,76 凸部
R1 領域

Claims (7)

  1. 運転者のシフト操作に応じて回動してトランスミッション(4)のシフトポジションを切り替えるシフトドラム(30)と、
    前記シフトドラム(30)の軸方向の端部で前記シフトドラム(30)の周方向に複数並んで設けられ、それぞれ前記シフトドラム(30)の軸方向に突出する複数の送りピン(54a)と、
    前記複数の前記送りピン(54a)に選択的に係合する係合部(53a)を有し、前記係合部(53a)が係合した送りピン(54a)を介して前記シフトドラム(30)を回動させるシフトアーム(53)と、
    前記シフトアーム(53)に付勢力を付与し、前記係合部(53a)が係合した係合した送りピン(54a)に向けて前記係合部(53a)を付勢する付勢部材(52d)と、
    前記係合部(53a)における前記付勢部材(52d)の付勢力によって前記送りピン(54a)を押圧する領域(R1)に設けられ、前記シフトアーム(53)よりも軟質な材料で形成されるカバー部材(70)と、を備えているシフトアーム構造。
  2. 前記シフトアーム(53)は、厚さ方向を前記シフトドラム(30)の軸方向に向けた板状をなし、
    前記カバー部材(70)は、前記シフトアーム(53)における前記シフトドラム(30)の軸方向の端部に対向する側の第一側面(53t)を覆う第一側面カバー部(73)を備えている、請求項1に記載のシフトアーム構造。
  3. 前記第一側面カバー部(73)は、前記シフトアーム(53)の前記第一側面(53t)における、前記トランスミッション(4)のシフトアップ操作時およびシフトダウン操作時の何れの場合も、少なくとも一部が側面視で前記シフトドラム(30)と重なる範囲に設けられている、請求項2に記載のシフトアーム構造。
  4. 前記カバー部材(70)は、前記シフトアーム(53)における前記第一側面(53t)とは反対側の第二側面(53s)を覆う第二側面カバー部(72)をさらに備えている、請求項2又は3に記載のシフトアーム構造。
  5. 前記第一側面カバー部(73)は、前記第二側面カバー部(72)よりも側面視の面積が小さい、請求項4に記載のシフトアーム構造。
  6. 前記係合部(53a)は、前記送りピン(54a)の外周面に対向する対向部(53f)を備え、
    前記カバー部材(70)は、前記対向部(53f)を覆う対向面カバー部(71)を備えている、請求項1から5の何れか一項に記載のシフトアーム構造。
  7. 前記対向部(53f)および前記対向面カバー部(71)は、前記シフトアーム(53)の延伸方向に長手方向を向けて延び、
    前記対向部(53f)は、長手方向に沿って平坦に設けられる平坦部(53f1)と、長手方向の端部に設けられ、前記平坦部(53f1)に対して窪む凹部(53j,53k)と、を備え、
    前記対向面カバー部(71)は、長手方向の端部に設けられ、前記凹部(53j,53k)に係合する凸部(75,76)を備えている、請求項6に記載のシフトアーム構造。
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