JP3511671B2 - 変速機のリバースギヤ鳴り防止装置 - Google Patents

変速機のリバースギヤ鳴り防止装置

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JP3511671B2
JP3511671B2 JP08543394A JP8543394A JP3511671B2 JP 3511671 B2 JP3511671 B2 JP 3511671B2 JP 08543394 A JP08543394 A JP 08543394A JP 8543394 A JP8543394 A JP 8543394A JP 3511671 B2 JP3511671 B2 JP 3511671B2
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    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/302Final output mechanisms for reversing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3408Locking or disabling mechanisms the locking mechanism being moved by the final actuating mechanism

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は変速機のリバースギヤ
鳴り防止装置に係り、特に前進段シフト操作力やリバー
スシフト操作力の増大を招くことなくリバースギヤ鳴り
の防止を果たし得て、操作の速度や部品のばらつきに起
因するリバースギヤ鳴り防止の効果の変動を防止し得
て、構造が簡単で動作の確実な変速機のリバースギヤ鳴
り防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、内燃機関の動力を走行
条件に応じて所要に変換して取出すために、手動や自動
の変速機を備えている。このような変速機には、ギヤ式
の変速機やベルト式の変速機等があり、動力の伝達損失
の少ないギヤ式の変速機が多用されている。
【0003】ギヤ式の手動変速機は、複数段の変速ギヤ
列を有しており、シフトレバーによってギヤ列を切換え
て各段のギヤを噛合させることにより、内燃機関の動力
を走行条件に応じて所要に変換して取出している。
【0004】このようなギヤ式の手動変速機において
は、変速比を切り換える方式により、例えば選択摺動
式、常時噛合い式等がある。
【0005】選択摺動式の手動変速機は、内燃機関側の
クラッチによって内燃機関と断続する入力軸であるメイ
ン軸とこのメイン軸に略平行に配設したカウンタ軸とメ
イン軸に略平行に配設したリバースアイドラ軸とに夫々
各ギヤを有し、リバースアイドラ軸のリバースアイドラ
ギヤが摺動してメイン軸のリバースメインギヤ及びカウ
ンタ軸のスリーブギヤとに噛み合い、動力伝達をすると
ともに、リバースアイドラギヤが車両の停止状態でも操
作されるように構成されている。
【0006】また、常時噛合い式の手動変速機は、必要
な変速段数分のギヤ対が常時噛合されており、軸とギヤ
との間が空転できる構造となり、必要な変速比の得られ
るギヤ対を軸上の結合スリーブで軸に固定してトルクを
伝達するものである。
【0007】ところが、選択摺動式の手動変速機におい
て、通常、リバースギヤが、車両の停止状態で操作され
るので、選択摺動式噛合になっている。しかし、静止し
たカウンタ軸のスリーブギヤとクラッチの切った後も慣
性で回転するメイン軸のメインリバースギヤとがリバー
スアイドラ軸上でスライド移動されるリバースアイドラ
ギヤを介して噛合い、このため、ギヤ鳴りを生じて不快
感を与えたり、各部位が損傷して寿命が短かくなる欠点
があった。
【0008】この欠点を解消するために、他のギヤと同
様に、常時噛合式として同期機構を設ければよいが、重
量が増加するとともに、構成が複雑となり、しかも高価
になり、実用上及び経済的に不利であるという不都合が
ある。
【0009】このため、前記リバースアイドラギヤがス
リーブギヤに噛合する前に、メイン軸の回転を停止する
だけの簡単な同期機構が利用されるようになった。
【0010】このような構成の一つとして、例えば後退
段への変速時であるリバースシフト操作時に、前進段同
期機構の例えば2速同期機構を軽く作動させてメイン軸
の回転を停止させるものがある。
【0011】この場合には、2速同期機構を一時的に作
動させ、2速ギヤの噛合が起こる前に2速同期機構を解
除する必要がある。通常、スプリングの反発力を利用し
て2速同期機構を作動させ、各ギヤが噛合う前にストッ
パに当ててスプリングを押し縮めて2速同期機構を解除
する方法が用いられている。
【0012】次に、図に基づいて、従来における変速機
について説明する。
【0013】図41〜図43は、リバースギヤ鳴り防止
機構を備えていない通常のリバース選択摺動式の変速機
である。図41において、202は選択摺動式の手動変
速機(以下単に「変速機」という)、204はギヤ部、
206は差動部、208は変速操作部、210は変速機
ケースである。この変速機ケース210内には、内燃機
関(図示せず)からの駆動力がクラッチ(図示せず)に
よって断続される入力軸であるメイン軸212と、カウ
ンタ軸214と、リバースアイドラ軸216とが変速機
202の長手方向で且つ略平行に配設されている。
【0014】メイン軸212は、前記変速機ケース21
0のライトケース218のライト壁部220に保持させ
た第1メイン軸用軸受222と、変速機ケース210の
レフトケース224のレフト壁部226に保持させた第
2メイン軸用軸受228と、によって回転可能に支持さ
れている。
【0015】前記カウンタ軸214は、ライトケース2
18のライト壁部220に保持させた第1カウンタ軸用
軸受230と、レフトケース224のレフト壁部226
に保持させた第2カウンタ軸用軸受232と、によって
回転可能に支持されている。
【0016】前記リバースアイドラ軸216は、ライト
壁部220とレフト壁部226とによって支持されてい
る。
【0017】前記メイン軸212には、内燃機関側から
順次に、1速メインギヤ234とリバースメインギヤ2
36と2速メインギヤ238とが固定して設けられてい
るとともに、3速メインギヤ240と4速メインギヤ2
42と変速機ケース210のサイドケース(図示せず)
内において5速メインギヤ244とが回転自在に設けら
れている。
【0018】前記カウンタ軸214には、内燃機関側か
ら順次に、最終減速機構246を構成するファイナルド
ライブギヤ248が固定され、1速メインギヤ234に
噛合する1速カウンタギヤ250と2速メインギヤ23
8に噛合する2速カウンタギヤ252とが回転自在に設
けられるとともに、3速メインギヤ240に噛合する3
速カウンタギヤ254と4速メインギヤ242に噛合す
る4速カウンタギヤ256とサイドケース内において5
速メインギヤ244が噛合する5速カウンタギヤ258
とが固定して設けられている。
【0019】前記リバースアイドラ軸216には、リバ
ースアイドラギヤ260が回転自在に設けられている。
リバースアイドラギヤ260には、リバーススリーブ2
62が一体的に設けられている。リバースアイドラギヤ
260は、前記リバースメインギヤ236及び後述スリ
ーブギヤ268に噛合可能に設けられている。
【0020】前記ファイナルドライブギヤ248は、差
動部206に設けたファイナルドリブンギヤ264に噛
合している。
【0021】前記1速カウンタギヤ250及び2速カウ
ンタギヤ252間のカウンタ軸214には、1速・2速
スリーブ266が設けられている。1速・2速スリーブ
266には、一体的にスリーブギヤ268が設けられて
いる。スリーブギヤ268は、前記リバースアイドラギ
ヤ260に噛合可能に設けられている。
【0022】前記1速・2速スリーブ266及び1速カ
ウンタギヤ250間のカウンタ軸214には、1速同期
機構270が設けられている。また、1速・2速スリー
ブ266及び2速カウンタギヤ252間のカウンタ軸2
14には、2速同期機構272が設けられている。
【0023】前記3速メインギヤ240及び4速メイン
ギヤ242間のメイン軸212には、3速・4速スリー
ブ274が設けられている。
【0024】前記3速・4速スリーブ274及び3速メ
インギヤ240間のメイン軸212には、3速同期機構
276が設けられている。また、3速・4速スリーブ2
74及び4速メインギヤ242間のメイン軸212に
は、4速同期機構278が設けられている。
【0025】前記メイン軸212には、5速メインギヤ
244に近接して5速スリーブ280が設けられてい
る。5速スリーブ280及び5速メインギヤ244間の
メイン軸212には、5速同期機構282が設けられて
いる。
【0026】前記変速操作部208には、変速機ケース
210に保持されたシフトアンドセレクト軸284が設
けられている。シフトアンドセレクト軸284は、シフ
トレバー(図示せず)の操作状態により、コントロール
軸(図示せず)を介してセレクト時に軸方向移動される
とともに、シフト時に軸回りに周方向移動される。
【0027】シフトアンドセレクト軸284には、誤動
作防止用のインタロックプレート286が設けられてい
る。インタロックプレート286は、略コ字形状に形成
され、変速機ケース210に固定したプレート保持ボル
ト288によって、前記シフトアンドセレクト軸284
の軸方向に移動可能に支持されている。
【0028】前記インタロックプレート286内のシフ
トアンドセレクト軸284には、シフトアンドセレクト
レバー290の一端側が取付けられている。シフトアン
ドセレクトレバー290の他端側は、1速・2速シフト
ヨーク292と3速・4速シフトヨーク(図示せず)と
5速・リバースシフトヨーク294とに選択的に係合さ
れる。
【0029】前記1速・2速シフトヨーク292は、1
速・2速シフト軸296に設けられている。1速・2速
シフト軸296には、前記1速・2速スリーブ266に
係合する1速・2速フォーク298が設けられている。
【0030】また、前記リバースシフトヨーク294
は、5速・リバースシフト軸300に設けられ、5速・
リバースガイド軸(図示せず)によりガイドされてい
る。5速・リバースシフト軸300には、リバースギヤ
シフトアーム302が設けられている。リバースギヤシ
フトアーム302は、リバースギヤシフトレバー304
の中間部位に係合されている。
【0031】なお、前記図示しない3速・4速シフトヨ
ークは、3速・4速シフト軸(図示せず)に設けられ、
前記3速・4速スリーブ274に係合する3速・4速フ
ォーク(図示せず)が設けられている。また前記5速・
リバースシフト軸300には、前記5速スリーブ280
に係合する5速フォーク(図示せず)が設けられてい
る。
【0032】前記リバースギヤシフトレバー304の基
端側は、レバー支点部306によって揺動可能に支持さ
れている。このレバー支点部306は、取付ブラケット
308に設けられている。この取付ブラケット308
は、変速機ケース210に固設されている。リバースシ
フトレバー304の先端側は、前記リバーススリーブ2
62に係合される。
【0033】この変速機202は、ニュートラル時にリ
バースアイドラギヤ260が自由に回転可能であり、メ
イン軸212がクラッチの切断後においても慣性によっ
て回転を継続している。カウンタ軸214とファイナル
ドライブギヤ248とは、車両が停止している場合に、
図示しない車軸に連結されていることにより回転を阻止
されている。
【0034】変速操作部208は、図41に示す如く、
ニュートラルの状態からリバースセレクト操作によりシ
フトアンドセレクトレバー290を5速・リバースシフ
トヨーク294に係合させ、次いで、リバースシフトを
開始すると、シフトレバーからの操作力がリバースシフ
トヨーク294によって5速・リバースシフト軸300
を介してリバースギヤシフトアーム302に伝達され
る。リバースギヤシフトアーム302は、リバースギヤ
シフトレバー304を動作させ、図42に示す如くリバ
ースアイドラギヤ260を左方向に移動させてリバース
メインギヤ236に噛合させる。
【0035】このとき、メイン軸212は、慣性によつ
てなおも回転しているので、リバースアイドラギヤ26
0も回転されるが、リバースアイドラギヤ260がフリ
ー状態なので、噛合時のギヤ鳴りを発生することがな
い。
【0036】変速操作部208は、リバースシフトを続
行すると、リバースギヤシフトレバー304がリバース
アイドラギヤ260をなおも押し続け、図43に示す如
く、リバースアイドラギヤ260をカウンタ軸214の
スリーブギヤ268に当接させる。
【0037】このとき、カウンタ軸214は、ファイナ
ルドライブギヤ248によつて車軸(図示せず)と連結
されているので、回転することができない。このため、
回転しているリバースアイドラギヤ260は、回転でき
ないスリーブギヤ268との当接により、ギヤ鳴りが発
生することになる。
【0038】このギヤ鳴りの発生を防止するためには、
メイン軸212の回転を一時的に停止することが考えら
れている。
【0039】このようなリバースギヤ鳴り防止を防止す
るために、この発明の出願人は、図44・図45に示す
如く、シフトアンドセレクト軸284に揺動軸310に
より揺動可能に装着したカム312をカムスプリング3
14によりインタロックプレート286側に弾性付勢
し、リバースシフト初期にカム312のカム頂部316
を1速・2速シフトヨーク292に係合させて2速同期
機構272の同期作用により静止したカウンタ軸214
上で回転している2速カウンタギヤ252を停止させ、
この2速カウンタギヤ252の停止により回転するメイ
ン軸212を停止させるとともに、リバースシフト終期
にカム312の係合突部318とインタロックプレート
286の傾斜面320との摺動変移によりカム312の
カム頂部316を1速・2速シフトヨーク292から離
脱させて2速同期機構272の同期作用を解除するリバ
ースギヤ鳴り防止装置を、既に出願している。なお、符
号322は、3速・4速シフトヨークである。
【0040】また、変速機のリバースギヤ鳴り防止装置
としては、特公平1−31058号公報に開示されもの
がある。この公報に開示されるものは、シフトアンドセ
レクト軸に第1・第2インタロックプレートを設け、第
1インタロックプレート及びシフトアンドセレクト軸間
にリバースセレクト時に係合してこの両者の相対回転に
より離脱される係合手段を設け、シフトアンドセレクト
軸の長孔にリバースシフト時に第1インタロックプレー
トの少許の追従回転を可能とする凹溝を設け、第2イン
タロックプレートに1つの前進段シフトヨークと係合す
る係合部片を設け、この係止部片がリバースヨークに係
合するときに前記前進段シフトヨークに係合されてこの
前進段シフトヨークを固定状態とすることにより、リバ
ース変速時に、リバース変速操作力伝達経路途中に設け
られる同期機構を確実に同期作用を行わせないように
し、同期装置の耐久性を向上させたものである。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図44
・図45に示す従来のリバースギヤ鳴り防止装置は、シ
フトアンドセレクト軸に設けたインタロックプレート及
びカムとの相対角度によりリバースギヤ鳴り防止動作を
させている。
【0042】このため、従来のリバースギヤ鳴り防止装
置は、シフトアンドセレクト軸の軸方向位置に関係な
く、つまり、セレクト位置に関係なく、リバースシフト
時のみならず2速シフト時・4速シフト時にもリバース
ギヤ鳴り防止動作する問題があり、2速シフト時・4速
シフト時にカムをインタロックプレート側に弾性付勢す
るカムスプリングの弾性力が加わることにより操作力が
増大する不都合があるとともに、シフトアンドセレクト
軸に対するインタロックプレートの取付精度に影響を受
け易い問題があり、リバースギヤ鳴り防止動作の精度を
確保することが困難な不都合がある。
【0043】また、前記従来のリバースギヤ鳴り防止装
置は、リバースシフト時に、カムスプリングによりイン
タロックプレート側に弾性付勢されるカムを、さらにカ
ムスプリングを圧縮する方向に操作して作動させてい
る。
【0044】このため、前記従来のリバースギヤ鳴り防
止装置は、リバースシフトの操作力が重くなる不都合が
ある。
【0045】
【課題を解決するための手段】このような不都合を除去
するために、この発明は、第1に、変速機ケース内にメ
イン軸とカウンタ軸とリバースアイドラ軸とを略平行に
配設し、前記メイン軸に各前進段メインギヤ及びリバー
スメインギヤを設け、前記カウンタ軸に各前進段カウン
タギヤ及びリバースカウンタギヤを設け、前記リバース
アイドラ軸にリバースアイドラギヤを設け、ニュートラ
ル位置を中心に互いに交差する方向のセレクト位置及び
シフト位置にセレクト操作及びシフト操作されるシフト
レバーのセレクト操作時に軸方向移動されるとともにシ
フト操作時に周方向移動されるシフトアンドセレクト軸
を設け、このシフトアンドセレクト軸に誤動作防止用の
インタロックプレートを設け、シフトレバーのリバース
シフト操作時に前進段同期機構を動作させてギヤ鳴りを
防止する変速機のリバースギヤ鳴り防止装置において、
前記シフトアンドセレクト軸には軸線に直角な直径線と
平行で且つこの直径線から少許偏倚させた揺動軸を揺動
中心に揺動可能なカムを装着して設け、このカムを前記
インタロックプレート側に弾性付勢するカムスプリング
を設け、前記カムには前記カムスプリングによりシフト
レバーのリバースセレクト操作時に前記インタロックプ
レートのプレート保持ボルトに当接押進されるとともに
シフトレバーのリバースシフト操作時に前記プレート保
持ボルトに変移係合されるカム基部と、シフトレバーの
リバースセレクト操作時に前記カム基部の前記プレート
保持ボルトへの当接押進により前進段シフトヨークに係
合されるとともにシフトレバーのリバースシフト操作
に前記カム基部の前記プレート保持ボルトへの変移係合
により前進段シフトヨークから離脱されるカム頂部を設
けたことを特徴とする。
【0046】また、この発明は、第2に、変速機ケース
内にメイン軸とカウンタ軸とリバースアイドラ軸とを略
平行に配設し、前記メイン軸に各前進段メインギヤ及び
リバースメインギヤを設け、前記カウンタ軸に各前進段
カウンタギヤ及びリバースカウンタギヤを設け、前記リ
バースアイドラ軸にリバースアイドラギヤを設け、ニュ
ートラル位置を中心に互いに交差する方向のセレクト位
置及びシフト位置にセレクト操作及びシフト操作される
シフトレバーのセレクト操作時に軸方向移動されるとと
もにシフト操作時に周方向移動されるシフトアンドセレ
クト軸を設け、このシフトアンドセレクト軸に誤動作防
止用のインタロックプレートを設け、シフトレバーの
バースシフト操作時に前進段同期機構を動作させてギヤ
鳴りを防止する変速機のリバースギヤ鳴り防止装置にお
いて、前記シフトアンドセレクト軸には周方向に所定角
度だけ回動可能にカムガイドを装着して設け、このカム
ガイドを特定回転方向に弾性付勢するガイドスプリング
を設け、前記カムガイドには軸線に直角な直径線と平行
で且つこの直径線から少許偏倚させた揺動軸を揺動中心
に揺動可能なカムを装着して設け、このカムを前記イン
タロックプレート側に弾性付勢するカムスプリングを設
け、前記カムには前記カムスプリングによりシフトレバ
ーのリバースセレクト操作時に前記インタロックプレー
トのプレート保持ボルトに当接押進されるとともにシフ
トレバーのリバースシフト操作時に前記プレート保持ボ
ルトに変移係合されるカム基部と、シフトレバーのリバ
ースセレクト操作時に前記カム基部の前記プレート保持
ボルトへの当接押進により前進段シフトヨークに係合さ
れるとともにシフトレバーのリバースシフト操作時に前
記カム基部の前記プレート保持ボルトへの変移係合によ
り前進段シフトヨークから離脱されるカム頂部を設けた
ことを特徴とする。
【0047】
【作用】この発明の第1の構成によれば、リバースギヤ
鳴り防止装置は、シフトレバーのリバースセレクト操作
時にシフトアンドセレクト軸に装着されたカムが揺動し
てカム基部がカムスプリングによりプレート保持ボルト
に当接押進され、カム頂部が前進段シフトヨークに係合
される。カムは、シフトレバーのリバースシフト操作
にシフトアンドセレクト軸により回転され、シフトレバ
ーのリバースシフト操作終期にカム基部がプレート保持
ボルトに変移係合され、カム頂部が前進段シフトヨーク
から離脱される。
【0048】このように、リバースギヤ鳴り防止装置
は、シフトレバーのリバースセレクト操作によってシフ
トアンドセレクト軸がリバースセレクト位置に軸方向移
動されたときにのみカム頂部をプレート保持ボルトに当
接押進させ、シフトレバーのリバースセレクト位置から
のリバースシフト操作初期にカム頂部によって前進段シ
フトヨークを少許作動させて前進段同期機構の同期作用
によりメイン軸の回転を停止させ、リバースギヤ鳴りを
防止する。
【0049】この発明の第2の構成によれば、リバース
ギヤ鳴り防止装置は、シフトレバーのリバースセレクト
操作時にカムガイドに装着されたカムが揺動してカム基
部がカムスプリングによりプレート保持ボルトに当接押
進され、カム頂部が前進段シフトヨークに係合される。
カムは、シフトレバーのリバースシフト操作時にシフト
アンドセレクト軸によりカムガイドとともに回転され、
シフトレバーのリバースシフト操作終期にカム基部がプ
レート保持ボルトに変移係合され、カム頂部が前進段シ
フトヨークから離脱される。
【0050】このように、リバースギヤ鳴り防止装置
は、シフトレバーのリバースセレクト操作によってシフ
トアンドセレクト軸がリバースセレクト位置に軸方向移
動されたときにのみカム基部をプレート保持ボルトに当
接押進させ、シフトレバーのリバースセレクト位置から
のリバースシフト操作初期にカム頂部によって前進段シ
フトヨークを少許作動させて前進段同期機構の同期作用
によりメイン軸の回転を停止させ、リバースギヤ鳴りを
防止する。
【0051】また、この発明の第2の構成によれば、リ
バースギヤ鳴り防止装置は、シフトレバーのリバースシ
フト位置からリバースセレクト位置への戻し時に、カム
基部がプレート保持ボルトに変移係合していることによ
りカムは回転できず、また、カムの装着されたカムガイ
ドも回転できず、シフトアンドセレクト軸だけが回転し
てリバースセレクト位置に戻る。カムは、このリバース
セレクト位置からニュートラル位置へのシフトレバーの
戻し時に、カム基部がプレート保持ボルトから離間され
ることにより、カムスプリング及びガイドスプリングに
より初期の位置に戻る。
【0052】このように、リバースギヤ鳴り防止装置
は、シフトレバーのリバースシフト位置からリバースセ
レクト位置への戻し時に、カムガイド及びカムが回転し
ないことにより前進段シフトヨークを作動させることが
なく、ニュートラル位置へのシフトレバーの戻しにより
カム基部がプレート保持ボルトから離間され、カムスプ
リング及びガイドスプリングにより初期の位置に戻る。
【0053】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。
【0054】図1〜図40は、この発明の実施例を示す
ものである。図14において、2は選択摺動式の手動変
速機(以下単に「変速機」という)、4はギヤ部、6は
差動部、8は変速操作部、10は変速機ケースである。
この変速機ケース10内には、内燃機関(図示せず)か
らの駆動力がクラッチ(図示せず)によって断続される
入力軸であるメイン軸12と、カウンタ軸14と、リバ
ースアイドラ軸16とが変速機2の長手方向で且つ略平
行に配設されている。
【0055】前記メイン軸12は、変速機ケース10の
ライトケース18のライト壁部20に保持させた第1メ
イン軸用軸受22と、変速機ケース10のレフトケース
24のレフト壁部26に保持させた第2メイン軸用軸受
28と、によって回転可能に支持されている。
【0056】前記カウンタ軸14は、ライトケース18
のライト壁部20に保持させた第1カウンタ軸用軸受3
0と、レフトケース24のレフト壁部26に保持させた
第2カウンタ軸用軸受32と、によって回転可能に支持
されている。
【0057】前記リバースアイドラ軸16は、ライト壁
部20とレフト壁部26とによって支持されている。
【0058】前記メイン軸12には、内燃機関側から順
次に、1速メインギヤ34とリバースメインギヤ36と
2速メインギヤ38とが固定して設けられているととも
に、3速メインギヤ40と4速メインギヤ42と変速機
ケース10のサイドケース(図示せず)内において5速
メインギヤ44とが回転自在に設けられている。
【0059】前記カウンタ軸14には、内燃機関側から
順次に、最終減速機構46を構成するファイナルドライ
ブギヤ48が固定され、1速メインギヤ34に噛合する
1速カウンタギヤ50と2速メインギヤ38に噛合する
2速カウンタギヤ52とが回転自在に設けられるととも
に、3速メインギヤ40に噛合する3速カウンタギヤ5
4と4速メインギヤ42に噛合する4速カウンタギヤ5
6とサイドケース内において5速メインギヤ44に噛合
する5速カウンタギヤ58とが固定して設けられてい
る。
【0060】前記リバースアイドラ軸16には、リバー
スアイドラギヤ60が回転自在に設けられている。リバ
ースアイドラギヤ60には、リバーススリーブ62が一
体的に設けられている。リバースアイドラギヤ60は、
前記リバースメインギヤ36及び後述スリーブギヤ68
に噛合可能に設けられている。
【0061】前記ファイナルドライブギヤ48は、差動
部6に設けたファイナルドリブンギヤ64に噛合してい
る。
【0062】前記1速カウンタギヤ50及び2速カウン
タギヤ52間のカウンタ軸14には、1速・2速スリー
ブ66が設けられている。1速・2速スリーブ66に
は、一体的にスリーブギヤ68が設けられている。スリ
ーブギヤ68は、前記リバースアイドラギヤ60に噛合
可能に設けられている。
【0063】前記1速・2速スリーブ66及び1速カウ
ンタギヤ50間のカウンタ軸14には、1速同期機構7
0が設けられている。また、スリーブギヤ68及び2速
カウンタギヤ52間のカウンタ軸14には、2速同期機
構72が設けられている。
【0064】前記3速メインギヤ40及び4速メインギ
ヤ42間のメイン軸12には、3速・4速スリーブ74
が設けられている。
【0065】前記3速・4速スリーブ74及び3速メイ
ンギヤ40間のメイン軸12には、3速同期機構76が
設けられている。また、3速・4速スリーブ74及び4
速メインギヤ42間のメイン軸12には、4速同期機構
78が設けられている。
【0066】前記メイン軸12には、5速メインギヤ4
4に近接して5速スリーブ80が設けられている。5速
スリーブ80及び5速メインギヤ44間のメイン軸12
には、5速同期機構82が設けられている。
【0067】前記変速操作部8には、図1に示す如く、
変速機ケース10の軸保持部84に保持されたシフトア
ンドセレクト軸86が設けられている。シフトアンドセ
レクト軸86は、図16、図20、図25、図30、図
34、図38に示す如く、ニュートラル位置を中心に互
いに交差する方向のセレクト位置及びシフト位置にセレ
クト操作及びシフト操作されるシフトレバー(図示せ
ず)の操作状態により、コントロール軸(図示せず)を
介して、セレクト操作時に軸方向移動されるとともに、
シフト操作時には軸回りに周方向移動される。
【0068】シフトアンドセレクト軸86には、誤動作
防止用のインタロックプレート88が設けられている。
インタロックプレート88は、図2〜4に示す如く、略
コ字状に形成され、第1側部90と、この第1側部90
に平行対峙する第2側部92と、第1側部90及び第2
側部92の夫々一端側を連結する背部94と、第1側部
90の他端側に折曲形成された第1案内部96と、第2
側部92の他端側に折曲形成された第2案内部98と、
を有している。
【0069】前記第1案内部96及び第2案内部98間
には、レバー用溝100が形成される。第2案内部98
及び第2側部92の連結部位には、切欠部102が形成
される。この第1・第2案内部96・98及び第1・第
2側部90・92のレバー用溝100側は、小幅に形成
されている。
【0070】前記第1側部90及び第2側部92には、
シフトアンドセレクト軸86を挿通する第1軸孔104
及び第2軸孔106が形成されている。背部94には、
長孔形状のボルト挿通孔108が形成されている。
【0071】インタロックプレート88は、第1・第2
軸孔104・106にシフトアンドセレクト軸86が挿
通され、変速機ケース10に取付けたプレート保持ボル
ト110先端側の軸部112が長孔形状のボルト挿通孔
108に挿通されることにより、シフトアンドセレクト
軸86の軸方向に移動可能に支持される。
【0072】前記インタロックプレート88を装着した
シフトアンドセレクト軸86の一側(図1の右側)に
は、インタロックプレート88から離間して第1スプリ
ング支持体114が設けられている。第1スプリング支
持体114には、シフトアンドセレクト軸86に遊嵌さ
れた位置決めばねである第1リターンスプリング116
の一端側が弾設される。第1リターンスプリング116
は、他端側をケース側支持体118に弾設される。
【0073】また、前記インタロックプレート88を装
着したシフトアンドセレクト軸86の他側(図1の左
側)には、第2スプリング支持体120が設けられてい
る。第2スプリング支持体120には、シフトアンドセ
レクト軸86に遊嵌した第2リターンスプリング122
の一端側が弾設される。この第2リターンスプリング1
22は、後述のカムスプリングとしても機能する。
【0074】前記インタロックプレート88内のシフト
アンドセレクト軸86には、シフトアンドセレクトレバ
ー124の一端側が取付けられている。シフトアンドセ
レクトレバー124の他端側は、1速・2速シフトヨー
ク126と3速・4速シフトヨーク128と5速・リバ
ースシフトヨーク130とに選択的に係合するものであ
る。
【0075】1速・2速シフトヨーク126は、1速・
2速シフト軸132に設けられている。3速・4速シフ
トヨーク128は、3速・4速シフト軸134に設けら
れている。5速・リバースシフトヨーク130は、5速
・リバースシフト軸136に設けられ、5速・リバース
ガイド軸138によりガイドされている。
【0076】前記1速・2速シフト軸132には、1速
・2速スリーブ66に係合する1速・2速フォーク14
0が設けられている。前記3速・4速シフト軸134に
は、3速・4速スリーブ74に係合する3速・4速フォ
ーク142が設けられている。前記5速・リバースシフ
ト軸136には、5速スリーブ80に係合する5速フォ
ーク(図示せず)が設けられている。
【0077】前記5速・リバースシフト軸136には、
リバースギヤシフトアーム144が設けられている。リ
バースギヤシフトアーム144は、リバースギヤシフト
レバー146の中間部位に係合されている。リバースギ
ヤシフトレバー146の基端側は、レバー支点部148
によって揺動可能に支持されている。レバー支点部14
8は、取付ブラケット150に設けられている。取付ブ
ラケット150は、固定ボルト152によって変速機ケ
ース10に固設されている。リバースギヤシフトレバー
146の先端側は、前記リバーススリーブ62に係合さ
れている。
【0078】この変速機2は、リバースギヤ鳴り防止装
置154を設けている。リバースギヤ鳴り防止装置15
4は、前記インタロックプレート88を装着したシフト
アンドセレクト軸86の他側(図1の左側)に、周方向
に所定角度だけ回動可能にカムガイド156を装着して
設けている。
【0079】カムガイド156は、図8〜図10に示す
如く、円筒形状に形成され、一側端の径方向の対称位置
に中心に対して所定角度の幅となる溝部158を形成
し、ガイド側係止孔160を形成している。また、カム
ガイド156には、軸線L1に直角な直径線L2と平行
で且つこの直径線L2から少許偏倚させた位置に描出さ
れる直線L3に沿って揺動軸孔162を形成している。
揺動孔162には、揺動軸164が装着される。
【0080】カムガイド156は、シフトアンドセレク
ト軸86に回動可能に装着され、溝部158にシフトア
ンドセレクト軸86の径方向に貫通して固設したガイド
ピン166の各端を係合される。これにより、カムガイ
ド156は、シフトアンドセレクト軸86に周方向に所
定角度だけ回動可能に装着している。
【0081】前記カムガイド156は、コイル状に捲回
されたガイドスプリング168により特定回転方向に弾
性付勢されている。ガイドスプリング168は、シフト
アンドセレクト軸86に遊嵌され、一端側をカムガイド
156のガイド側係止孔160に係止している。ガイド
スプリング168の他端側は、シフトアンドセレクト軸
86に固設したストッパ170のストッパ側係止孔17
2に係止している。
【0082】ストッパ170は、図11〜図13に示す
如く、円環形状に形成され、一側端にガイド側係止孔1
72を形成し、径方向の対称位置に固定孔174を形成
している。ストッパ170は、第2スプリング支持体1
20に当接されるようにシフトアンドセレクト軸86に
外嵌され、固定孔174に挿通したストッパピン176
をシフトアンドセレクト軸86の径方向に貫通すること
により固設される。
【0083】前記カムガイド156は、ガイドスプリン
グ168により特定回転方向に弾性付勢される。この実
施例においては、反リバースシフト方向に弾性付勢され
る。これにより、カムガイド156は、図1に示す如
く、ニュートラル位置において、溝部158の下側をガ
イドピン166に係合させている。
【0084】前記カムガイド156には、軸線L1に直
角な直径線L2と平行で且つこの直径線L1から少許偏
倚させた位置の揺動軸164を揺動中心に揺動可能なカ
ム178を装着して設けている。したがって、カム17
8は、シフトアンドセレクト軸86に対しても軸線L1
に直角な直径線L2と平行で且つこの直径線L1から少
許偏倚させた位置の揺動軸164を揺動中心に揺動可能
に装着して設けている。
【0085】このカム178は、カムスプリングにより
インタロックプレート88側に弾性付勢される。この実
施例においては、第2リターンスプリング122をカム
スプリングとして利用している。そこで、以下において
は、「第2リターンスプリング122」を「カムスプリ
ング122」として説明する。カムスプリング122
は、一端側をカム178に弾設されるとともに他端側を
第2スプリング支持体120に弾設している。
【0086】前記カム178は、図5〜図7に示す如
く、カム本体180の中央部位182にシフトアンドセ
レクト軸86の挿通される楕円形状の軸挿通孔184を
設け、軸挿通孔184の中心から長径方向の一側に偏倚
させた位置に揺動軸164の挿通される揺動軸孔186
を設けている。
【0087】カム178には、カム本体180の軸挿通
孔184の中心から長径方向の他側の端部に、軸挿通孔
184の孔軸方向に突出させてカム基部188を設けて
いる。また、カム178には、カム本体180の軸挿通
孔184の中心から長径方向の一側の端部に、軸挿通孔
184の長径方向に突出させてカム頂部190を設けて
いる。
【0088】前記カム基部188は、カムスプリング1
22によりシフトレバーのリバースセレクト操作時にイ
ンタロックプレート88のプレート保持ボルト110の
軸部112に当接押進されるとともに、シフトレバーの
リバースシフト操作時にプレート保持ボルト110の軸
部112に変移係合される。前記カム頂部190は、カ
ムスプリング122によりシフトレバーのリバースセレ
クト操作時にカム基部188のプレート保持ボルト11
0の軸部112への当接押進により前進段シフトヨーク
である1速・2速ヨーク126に係合されるとともに、
シフトレバーのリバースシフト操作時にカム基部188
のプレート保持ボルト110の軸部112への変移係合
により前進段シフトヨークである1速・2速ヨーク12
6から離脱される。
【0089】次に、この実施例の作用を説明する。
【0090】変速機2は、車両が停止していて、変速操
作部8が図14〜図18に示すニュートラル状態である
場合に、メイン軸12が内燃機関の駆動力によって回転
している。しかし、カウンタ軸14は、車両が停止して
いるので、回転を停止している。
【0091】変速操作部8は、図16に示すニュートラ
ル位置からリバースセレクト位置へのシフトレバーのリ
バースセレクト操作を行うと、図19〜図22示す如く
シフトアンドセレクト軸86がインタロックプレート8
8とともにカムガイド156及びカム178と一体にな
って軸方向に移動する。
【0092】図19〜図22に示す如く、インタロック
プレート88内のシフトアンドセレクトレバー124
は、シフトレバーのリバースセレクト位置への移動によ
り、5速・リバースシフトヨーク130に係合する。ま
た、カム178は、シフトレバーのリバースセレクト位
置への移動によって、カム基部188の基部端面192
がプレート保持ボルト110の軸部112に当接して押
進され、揺動軸164を中心に揺動してカム頂部190
が1速・2速シフトヨーク126と係合する位置に移動
する。
【0093】この状態において、クラッチ(図示せず)
を切り、シフトレバーのリバースシフト位置へのリバー
スシフト操作を行う。メイン軸12は、クラッチが切れ
ることで、内燃機関の駆動力が伝達されなくなるが、慣
性によって回転を継続している。
【0094】クラッチを切った後に、図20に示すリバ
ースセレクト位置からリバースシフト位置へシフトレバ
ーをリバースシフト操作すると、シフトアンドセレクト
軸86は、図23〜図27に示す如く、矢印方向に回転
する。
【0095】前記シフトアンドセレクトレバー124
は、このシフトアンドセレクト軸86の回転によって、
5速・リバースシフトヨーク130をリバースシフト方
向に押し、このリバースシフトヨーク130の動作によ
って5速・リバースシフト軸136とリバースギヤシフ
トアーム144とリバースギヤシフトレバー146とを
介してリバーススリーブ62を動作させ、リバースアイ
ドラギヤ60をリバースメインギヤ36に噛合させよう
とする。
【0096】このとき、前記カムガイド156は、ガイ
ドピン166が溝部158のリバースシフト側の端部に
係合していることにより、シフトアンドセレクト軸86
と同方向に回転される。これにより、カムガイド156
に揺動軸164により揺動可能に装着されたカム178
は、カムガイド156とともに回転し、カム頂部190
が1速・2速シフトヨーク126を2速シフト方向に押
し、2速同期機構72を作動させ始める。
【0097】これにより、メイン軸12の回転は、回転
を停止しているカウンタ軸14に同期し始める。つま
り、メイン軸12の回転は、リバースアイドラギヤ60
をリバースメインギヤ36に噛合させようとするリバー
スシフト初期に減速されることになる。
【0098】さらに、シフトレバーのリバースシフト操
作を続行すると、カムスプリング122によりインタロ
ックプレート88側に弾性付勢されるカム178は、シ
フトアンドセレクト軸86の回転によりカム基部188
がプレート保持ボルト110の軸部112に対して変移
する。
【0099】シフトレバーのリバースシフト操作により
回転するカム178は、図28〜図32に示す如く、カ
ム基部188の軸部112に対する変移が軸部112の
軸径を越えると、カムスプリング122の弾性力により
基部端面192が軸部112から離脱し、基部側面19
4が軸部112に当接して係合する位置に移動する。
【0100】これにより、カム178は、カムガイド1
56の揺動軸164を揺動中心に揺動し、カム頂部19
0が1速・2速シフトヨーク126から離脱される。1
速・2速シフトヨーク126は、位置決め機構196に
よってニュートラル位置に戻され、2速同期機構72の
動作が停止される。
【0101】前記カム178は、2速同期機構72の動
作が停止された後のシフトレバーのリバースシフト操作
によりシフトアンドセレクト軸86とともに回転される
が、カム頂部190が1速・2速シフトヨーク126か
ら離脱されているので、1速・2速シフトヨーク126
の近傍を単にリバースシフト方向に回転するだけであ
る。
【0102】また、メイン軸12は、前記図23〜図2
7に示す2速同期機構72の動作により、既に十分に回
転を減速され、または、停止させられている。
【0103】このため、図28〜図32に示す如く、
フトレバーのリバースシフト操作の続行により、リバー
スアイドラギヤ60がリバースメインギヤ36に噛合う
際には、メイン軸12が既に十分に回転を減速され、ま
たは、停止させられていることにより、不快なリバース
ギヤ鳴りを防止することができる。
【0104】また、2速同期機構72は、既に動作を終
了しているので、メイン軸12が自由に回転できる。こ
のため、リバースアイドラギヤ60とリバースメインギ
ヤ36とは、頂点同士が当った場合等でも、わずかに回
転することができることにより、リバースアイドラギヤ
60とリバースメインギヤ36とを円滑に噛合させるこ
とができる。
【0105】図30リバースシフト位置の状態から
20のリバースセレクト位置にシフトレバーを戻す際に
は、図33〜図36に示す如く、シフトアンドセレクト
軸86が反リバースシフト方向に回転する。このとき、
シフトアンドセレクト軸86とともに回転するカムガイ
ド156及びカム178は、カム178の基部側面19
4が軸部112に当接して係合することにより、回転を
停止される。
【0106】回転を停止されたカムガイド156及びカ
ム178は、リバースセレクト位置にシフトレバーを
す操作を続行すると、回転するシフトアンドセレクト軸
86に固設したガイドピン166が、回転を停止された
カムガイド156の溝部158内を、リバースシフト方
向の端部から反リバースシフト方向の端部に向かって移
動する。
【0107】したがって、シフトアンドセレクト軸86
及びシフトアンドセレクトレバー124は、カムガイド
156及びカム178が停止された状態で、リバースセ
レクト位置に向かって移動される。
【0108】カム178は、図34に示すリバースセレ
クト位置から図16に示すニュートラル位置にシフトレ
バーを戻すと、シフトアンドセレクト軸86の軸方向移
動により、基部側面194が軸部112から離間され
る。これにより、カムガイド156及びカム178は、
ガイドスプリング168及びカムスプリング122によ
って図14〜図18に示す初期の位置に戻る。
【0109】また、図34に示すリバースセレクト位置
から図38に示す5速シフト位置にシフトレバーを5速
シフト操作すると、図37〜図40に示す如く、カム1
78が1速・2速シフトヨーク126の1速・2速ヨー
ク係合溝198内を動くだけなので、他のシフト系には
なんら影響を与えない。
【0110】さらに、図16のニュートラル位置から
速シフト位置・4速シフト位置へシフトレバーの2速
シフト操作時・4速シフト操作時には、カム178のカ
ム頂部190が1速・2速シフトヨーク126から離間
されているので、シフトアンドセレクト軸86とともに
カムガイド156及びカム178が回転するだけであ
り、それ以外の作用はなさず、カムスプリング122を
圧縮させることもない。
【0111】なお、カムスプリング122は、変速操作
部8のシフトアンドセレクト軸86に備えられているセ
レクトリターン用の第2リターンスプリング122を利
用することができる。したがって、このリバースギヤ鳴
り防止装置154は、カムガイドとガイドスプリングと
ストッパとカム及びピン類の部品を追加するだけで、実
施することができ、構造が簡単である。このリバースギ
ヤ鳴り防止装置154は、このような簡単な構成によ
り、変速時の操作力の不要な増大を招くことなく、確実
にリバースギヤ鳴りを防止することができる。
【0112】このように、この発明の第1の構成によれ
ば、リバースギヤ鳴り防止装置154は、 フトレバー
リバースセレクト操作時にシフトアンドセレクト軸8
6に装着されたカム178が揺動してカム基部188が
カムスプリング122によりプレート保持ボルト110
に当接押進され、カム頂部190が1速・2速シフトヨ
ーク126に係合される。カム178は、シフトレバー
リバースシフト操作時にシフトアンドセレクト軸86
により回転され、シフトレバーのリバースシフト操作
期にカム基部188がプレート保持ボルト110に変移
係合され、カム頂部190が1速・2速シフトヨーク1
26から離脱される。
【0113】これにより、リバースギヤ鳴り防止装置1
54は、シフトレバーのリバースセレクト操作によって
シフトアンドセレクト軸86がリバースセレクト位置に
軸方向移動されたときにのみカム頂部190をプレート
保持ボルト110に当接押進させ、シフトレバーのリバ
ースセレクト位置からのリバースシフト操作初期にカム
頂部190によって1速・2速シフトヨーク126を少
許作動させて2速同期機構272の同期作用によりメイ
ン軸12の回転を停止させ、リバースギヤ鳴り防止す
る。
【0114】このため、このリバースギヤ鳴り防止装置
154は、シフトレバーのリバースシフト操作時にのみ
リバースギヤ鳴り防止動作させ得ることにより、前進段
シフト操作時にカムスプリング122の弾性力が加わる
ことがなく、前進段シフト操作力が増大する不都合を回
避することができる。また、このリバースギヤ鳴き防止
装置154は、シフトレバーのリバースセレクト操作
にカムスプリング122を圧縮する方向に動作し、シフ
トレバーのリバースシフト操作時にカムスプリング12
2を伸張させる方向に動作させていることにより、リバ
ースシフト操作力を軽減することができる。この結果、
このリバースギヤ鳴り防止装置154は、前進段シフト
操作力やリバースシフト操作力の増大を招くことなく、
リバースギヤ鳴りの防止を果たすことができる。
【0115】また、このリバースギヤ鳴り防止装置15
4は、スプリング等の弾性要素を介せずに、シフトアン
ドセレクト軸86に装着したカム178と変速機ケース
10に取付けられたプレート保持ボルト110との当接
押進・変移係合によってリバースギヤ鳴り防止動作をさ
せていることにより、簡単な構造ながらカム178の動
作が正確であり、操作の速度や部品のばらつき等による
リバースギヤ鳴り防止の効果の変動を防止し得て、リバ
ースギヤ鳴り防止動作を確実なものとすることができ
る。
【0116】この発明の第2の構成によれば、リバース
ギヤ鳴り防止装置154は、シフトレバーのリバースセ
レクト操作時にカムガイド156に装着されたカム17
8が揺動してカム基部188がカムスプリング122に
よりプレート保持ボルト110に当接押進され、カム頂
部190が1速・2速シフトヨーク126に係合され
る。カム178は、シフトレバーのリバースシフト操作
時にシフトアンドセレクト軸86によりカムガイド15
6とともに回転され、シフトレバーのリバースシフト
終期にカム基部188がプレート保持ボルト110に
変移係合され、カム頂部190が1速・2速シフトヨー
ク126から離脱される。
【0117】このように、リバースギヤ鳴り防止装置1
54は、シフトレバーのリバースセレクト操作によって
シフトアンドセレクト軸86がリバースセレクト位置に
軸方向移動されたときにのみカム基部188をプレート
保持ボルト110に当接押進させ、シフトレバーのリバ
ースセレクト位置からのリバースシフト操作初期にカム
頂部190によって1速・2速シフトヨーク126を少
許作動させて2速同期機構72の同期作用によりメイン
軸12の回転を停止させ、リバースギヤ鳴り防止する。
【0118】このため、このリバースギヤ鳴り防止装置
154は、シフトレバーのリバースシフト操作時にのみ
リバースギヤ鳴り防止動作させ得ることにより、2速・
4速等の前進段シフト時にカムスプリング122の弾性
力が加わることがなく、前進段シフト操作力が増大する
不都合を回避することができる。また、このリバースギ
ヤ鳴き防止装置154は、シフトレバーのリバースセレ
クト操作時にカムスプリング122を圧縮する方向に動
作し、シフトレバーのリバースシフト操作時にカムスプ
リング122を伸張させる方向に動作させていることに
より、リバースシフト操作力を軽減することができる。
この結果、このリバースギヤ鳴り防止装置154は、前
進段シフト操作力やリバースシフト操作力の増大を招く
ことなく、リバースギヤ鳴りの防止を果たすことができ
る。
【0119】また、この発明の第2の構成によれば、リ
バースギヤ鳴り防止装置154は、リバースシフト位置
からリバースセレクト位置へのシフトレバーの戻し時
に、カム基部188がプレート保持ボルト110に変移
係合していることによりカム178は回転できず、ま
た、カム178の装着されたカムガイド156も回転で
きず、シフトアンドセレクト軸86だけが回転してリバ
ースセレクト位置に戻る。カム178は、このリバース
セレクト位置からニュートラル位置へのシフトレバーの
戻し時に、カム基部188がプレート保持ボルト110
から離脱されることにより、カムスプリング122及び
ガイドスプリング168により初期の位置に戻る。
【0120】このように、リバースギヤ鳴り防止装置1
54は、リバースシフト位置からリバースセレクト位置
へのシフトレバーの戻し時に、カムガイド156及びカ
ム178が回転しないことにより1速・2速シフトヨー
ク126を作動させることがなく、ニュートラル位置へ
シフトレバーの戻しによりカム基部188がプレート
保持ボルト110から離脱され、カムスプリング122
及びガイドスプリング168により初期の位置に戻る。
【0121】このため、このリバースギヤ鳴り防止装置
154は、スプリング等の弾性要素を介せずに、シフト
アンドセレクト軸86に装着したカムガイド156及び
カム178と変速機ケース10に取付けられたプレート
保持ボルト110との当接押進・変移係合によってリバ
ースギヤ鳴り防止動作をさせていることにより、簡単な
構造ながらカム178の動作が正確であり、操作の速度
や部品のばらつき等によるリバースギヤ鳴り防止の効果
の変動を防止し得て、リバースギヤ鳴り防止動作を確実
なものとすることができる。また、このリバースギヤ鳴
り防止装置154は、カム178を装着したカムガイド
156及びこのカムガイド156を特定回転方向に弾性
付勢するガイドスプリング168によって、リバースシ
フト位置からのシフトレバーの戻し時のリバースギヤ鳴
り防止動作を確実に防止することができる。
【0122】
【発明の効果】このように、この発明の第1の構成によ
れば、リバースギヤ鳴り防止装置は、シフトレバーのリ
バースセレクト操作によってシフトアンドセレクト軸が
リバースセレクト位置に軸方向移動されたときにのみカ
ム頂部をプレート保持ボルトに当接押進させ、シフトレ
バーのリバースセレクト位置からのリバースシフト操作
初期にカム頂部によって前進段シフトヨークを少許作動
させて前進段同期機構の同期作用によりメイン軸の回転
を停止させ、リバースギヤ鳴り防止する。
【0123】このため、このリバースギヤ鳴り防止装置
は、シフトレバーのリバースシフト操作時にのみリバー
スギヤ鳴り防止動作させ得ることにより、前進段シフト
操作時にカムスプリングの弾性力が加わることがなく、
前進段シフト操作力が増大する不都合を回避することが
できる。また、このリバースギヤ鳴り防止装置は、シフ
トレバーのリバースセレクト操作時にカムスプリングを
圧縮する方向に動作し、シフトレバーのリバースシフト
操作時にカムスプリングを伸張させる方向に動作させて
いることにより、リバースシフト操作力を軽減すること
ができる。この結果、このリバースギヤ鳴り防止装置
は、前進段シフト操作力やリバースシフト操作力の増大
を招くことなく、リバースギヤ鳴りの防止を果たすこと
ができる。
【0124】また、このリバースギヤ鳴り防止装置は、
スプリング等の弾性要素を介せずに、シフトアンドセレ
クト軸に装着したカムと変速機ケースに取付けられたプ
レート保持ボルトとの当接押進・変移係合によってリバ
ースギヤ鳴り防止動作をさせていることにより、簡単な
構造ながらカムの動作が正確であり、操作の速度や部品
のばらつき等によるリバースギヤ鳴り防止の効果の変動
を防止し得て、リバースギヤ鳴り防止動作を確実なもの
とすることができる。
【0125】この発明の第2の構成によれば、リバース
ギヤ鳴り防止装置は、シフトレバーのリバースセレクト
操作によってシフトアンドセレクト軸がリバースセレク
ト位置に軸方向移動されたときにのみカム基部をプレー
ト保持ボルトに当接押進させ、シフトレバーのリバース
セレクト位置からのリバースシフト操作初期にカム頂部
によって前進段シフトヨークを少許作動させて前進段同
期機構の同期作用によりメイン軸の回転を停止させ、リ
バースギヤ鳴りを防止する。
【0126】このため、このリバースギヤ鳴り防止装置
は、シフトレバーのリバースシフト操作時にのみリバー
スギヤ鳴り防止動作させ得ることにより、前進段シフト
時にカムスプリングの弾性力が加わることがなく、前進
段シフト操作力が増大する不都合を回避することができ
る。また、このリバースギヤ鳴り防止装置は、シフトレ
バーのリバースセレクト操作時にカムスプリングを圧縮
する方向に動作し、シフトレバーのリバースシフト操作
時にカムスプリングを伸張させる方向に動作させている
ことにより、リバースシフト操作力を軽減することがで
きる。この結果、このリバースギヤ鳴り防止装置は、前
進段シフト操作力やリバースシフト操作力の増大を招く
ことなく、リバースギヤ鳴りの防止を果たすことができ
る。
【0127】また、この発明の第2の構成によれば、リ
バースギヤ鳴り防止装置は、リバースシフト位置からリ
バースセレクト位置へのシフトレバーの戻し時に、カム
ガイド及びカムが回転しないことにより前進段シフトヨ
ークを作動させることがなく、シフトレバーのニュート
ラル位置への戻しによりカム基部がプレート保持ボルト
から離間され、カムスプリング及びガイドスプリングに
より初期の位置に戻る。
【0128】このため、このリバースギヤ鳴り防止装置
は、スプリング等の弾性要素を介せずに、シフトアンド
セレクトシャフトに装着したカムガイド及びカムと変速
機ケースに取付けられたプレート保持ボルトとの当接押
進・変移係合によってリバースギヤ鳴き防止動作をさせ
ていることにより、簡単な構造ながらカムの動作が正確
であり、操作の速度や部品のばらつき等によるリバース
ギヤ鳴り防止の効果の変動を防止し得て、リバースギヤ
鳴り防止動作を確実なものとすることができる。また、
このリバースギヤ鳴り防止装置は、カムを装着したカム
ガイド及びこのカムガイドを特定回転方向に弾性付勢す
るガイドスプリングによって、リバースシフト位置から
のシフトレバーの戻し時のリバースギヤ鳴り防止動作を
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるリバースギヤ鳴り防止装置の実
施例を示す変速操作部の構成図である。
【図2】インタロックプレートの平面図である。
【図3】インタロックプレートの側面図である。
【図4】インタロックプレートの斜視図である。
【図5】カムの平面図である。
【図6】カムの側面図である。
【図7】カムの斜視図である。
【図8】カムガイドの正面図である。
【図9】カムガイドの側面図である。
【図10】カムガイドの斜視図である。
【図11】ストッパの正面図である。
【図12】ストッパの側面図である。
【図13】ストッパの斜視図である。
【図14】ニュートラル時の変速機の構成図である。
【図15】ニュートラル時の変速操作部の平面図であ
る。
【図16】ニュートラル時の変速パターンの構成図であ
る。
【図17】ニュートラル時の変速操作部の側面図であ
る。
【図18】ニュートラル時の変速操作部の底面図であ
る。
【図19】リバースセレクト時の変速操作部の平面図で
ある。
【図20】リバースセレクト時の変速パターンの構成図
である。
【図21】リバースセレクト時の変速操作部の側面図で
ある。
【図22】リバースセレクト時の変速操作部の底面図で
ある。
【図23】リバースシフト前半時の変速機の構成図であ
る。
【図24】リバースシフト前半時の変速操作部の平面図
である。
【図25】リバースシフト前半時の変速パターンの構成
図である。
【図26】リバースシフト前半時の変速操作部の側面図
である。
【図27】リバースシフト前半時の変速操作部の底面図
である。
【図28】リバースシフト後半時の変速機の構成図であ
る。
【図29】リバースシフト後半時の変速操作部の平面図
である。
【図30】リバースシフト後半時の変速パターンの構成
図である。
【図31】リバースシフト後半時の変速操作部の側面図
である。
【図32】リバースシフト後半時の変速操作部の底面図
である。
【図33】リバースセレクト戻し時の変速操作部の平面
図である。
【図34】リバースセレクト戻し時の変速パターンの構
成図である。
【図35】リバースセレクト戻し時の変速操作部の側面
図である。
【図36】リバースセレクト戻し時の変速操作部の底面
図である。
【図37】5速シフト時の変速操作部の平面図である。
【図38】5速シフト時の変速パターンの構成図であ
る。
【図39】5速シフト時の変速操作部の側面図である。
【図40】5速シフト時の変速操作部の底面図である。
【図41】従来例を示すニュートラル時(セレクト時)
の変速機の構成図である。
【図42】従来例を示すリバースシフト前半時の変速機
の構成図である。
【図43】従来例を示すリバースシフト後半時の変速機
の構成図である。
【図44】別の従来例を示すニュートラル時の変速機の
構成図である。
【図45】従来例を示すリバースギヤ鳴り防止装置の構
成図である。
【符号の説明】
2 変速機 4 ギヤ列 8 変速操作部 10 変速機ケース 12 メイン軸 14 カウンタ軸 16 リバースアイドラ軸 36 リバースメインギヤ 60 リバースアイドラギヤ 68 スリーブギヤ 86 シフトアンドセレクト軸 88 インタロックプレート 122 第2リターンスプリング(カムスプリング) 124 シフトアンドセレクトレバー 126 1速・2速シフトヨーク 130 5速・リバースシフトヨーク 138 リバースシフト軸 144 リバースギヤシフトアーム 146 リバースギヤシフトレバー 154 リバースギヤ鳴り防止装置 156 カムガイド 158 溝部 164 揺動軸 166 ガイドピン 168 ガイドスプリング 170 ストッパ 178 カム 188 カム基部 190 カム頂部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 3/14 F16H 63/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機ケース内にメイン軸とカウンタ軸
    とリバースアイドラ軸とを略平行に配設し、前記メイン
    軸に各前進段メインギヤ及びリバースメインギヤを設
    け、前記カウンタ軸に各前進段カウンタギヤ及びリバー
    スカウンタギヤを設け、前記リバースアイドラ軸にリバ
    ースアイドラギヤを設け、ニュートラル位置を中心に互
    いに交差する方向のセレクト位置及びシフト位置にセレ
    クト操作及びシフト操作されるシフトレバーのセレクト
    操作時に軸方向移動されるとともにシフト操作時に周方
    向移動されるシフトアンドセレクト軸を設け、このシフ
    トアンドセレクト軸に誤動作防止用のインタロックプレ
    ートを設け、シフトレバーのリバースシフト操作時に前
    進段同期機構を動作させてギヤ鳴りを防止する変速機の
    リバースギヤ鳴り防止装置において、前記シフトアンド
    セレクト軸には軸線に直角な直径線と平行で且つこの直
    径線から少許偏倚させた揺動軸を揺動中心に揺動可能な
    カムを装着して設け、このカムを前記インタロックプレ
    ート側に弾性付勢するカムスプリングを設け、前記カム
    には前記カムスプリングによりシフトレバーのリバース
    セレクト操作時に前記インタロックプレートのプレート
    保持ボルトに当接押進されるとともにシフトレバーの
    バースシフト操作時に前記プレート保持ボルトに変移係
    合されるカム基部と、シフトレバーのリバースセレクト
    操作時に前記カム基部の前記プレート保持ボルトへの当
    接押進により前進段シフトヨークに係合されるとともに
    シフトレバーのリバースシフト操作時に前記カム基部の
    前記プレート保持ボルトへの変移係合により前進段シフ
    トヨークから離脱されるカム頂部を設けたことを特徴と
    する変速機のリバースギヤ鳴り防止装置。
  2. 【請求項2】 変速機ケース内にメイン軸とカウンタ軸
    とリバースアイドラ軸とを略平行に配設し、前記メイン
    軸に各前進段メインギヤ及びリバースメインギヤを設
    け、前記カウンタ軸に各前進段カウンタギヤ及びリバー
    スカウンタギヤを設け、前記リバースアイドラ軸にリバ
    ースアイドラギヤを設け、ニュートラル位置を中心に互
    いに交差する方向のセレクト位置及びシフト位置にセレ
    クト操作及びシフト操作されるシフトレバーのセレクト
    操作時に軸方向移動されるとともにシフト操作時に周方
    向移動されるシフトアンドセレクト軸を設け、このシフ
    トアンドセレクト軸に誤動作防止用のインタロックプレ
    ートを設け、シフトレバーのリバースシフト操作時に前
    進段同期機構を動作させてギヤ鳴りを防止する変速機の
    リバースギヤ鳴り防止装置において、前記シフトアンド
    セレクト軸には周方向に所定角度だけ回動可能にカムガ
    イドを装着して設け、このカムガイドを特定回転方向に
    弾性付勢するガイドスプリングを設け、前記カムガイド
    には軸線に直角な直径線と平行で且つこの直径線から少
    許偏倚させた揺動軸を揺動中心に揺動可能なカムを装着
    して設け、このカムを前記インタロックプレート側に弾
    性付勢するカムスプリングを設け、前記カムには前記カ
    ムスプリングによりシフトレバーのリバースセレクト
    時に前記インタロックプレートのプレート保持ボルト
    に当接押進されるとともにシフトレバーのリバースシフ
    操作時に前記プレート保持ボルトに変移係合されるカ
    ム基部と、シフトレバーのリバースセレクト操作時に前
    記カム基部の前記プレート保持ボルトへの当接押進によ
    り前進段シフトヨークに係合されるとともにシフトレバ
    ーのリバースシフト操作時に前記カム基部の前記プレー
    ト保持ボルトへの変移係合により前進段シフトヨークか
    ら離脱されるカム頂部を設けたことを特徴とする変速機
    のリバースギヤ鳴り防止装置。
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