JP2006291586A - 格納式防音壁及び防音壁の格納方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積雪地方における道路の路側又は歩車道境界に沿って設置される防音壁が、積雪時期には支柱と防音パネルを路面下に完全に格納でき除雪作業に支障を生じさせない格納式防音壁及び同防音壁の格納方法を提供する。
【解決手段】道路の路側の路面下に格納溝部が形成され、支柱が前記格納溝部の底面に同格納溝部の長手方向に倒して折り畳むか又は着脱が可能な構成で建てられ、格納溝部の開口面に路面とほぼ等しい高さ位置の蓋部材が取り付けられ、同蓋部材の上方であって、前記支柱間の上下方向に防音パネルが取り付けられており、前記防音パネルを取り外し、支柱を折り畳むか又は撤去し、前記の支柱と防音パネルは前記格納溝部内へ格納する構成とされている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、積雪地方における道路の路側又は歩車道境界に沿って設置される防音壁の技術分野に属し、更に云えば、積雪時期には支柱と防音パネルを路面下に完全に格納でき除雪作業に支障を生じさせない格納式防音壁及び防音壁の格納方法に関する。
従来、市街地等の道路の路側又は歩車道の境界位置に沿って、車両等による騒音を低減する防音壁が設置されている。例えば下記の特許文献1に開示されたように、車道と歩道の境界線に沿い所定の間隔を空けて複数建てた支柱と、前記支柱の間に架設された吸音パネル又は防音パネル等とで成る防音壁が一般に設置されている。
特許文献2には、支柱の上端部に防護ビームを支持させ、同防護ビームの上方部位に吸音パネルを、下方部位に両面機能パネルを取り付けた防音壁が開示されている。
これら防音壁の支柱は、一本の棒状体として地面に強固に固定して建てられている。支柱の固定方法としては、アンカー材と緊結したり、コンクリート基礎を設け、或いは埋め込みや先に構築した基礎杭の上に立てて固定する方法等々が実施されている。
特開2003−301421号公報 特開平10−46535号公報
上述した特許文献1又は2に開示された防音壁は、支柱が一本の棒状体として地面に強固に固定されているので、同支柱を倒したり、撤去して格納することはできない。一方、北海道・東北・北陸等の積雪地方においては、積雪時に除雪車等を使用して車道に積もった雪、及び歩道に積もった雪を、歩車道の境界部(又は路側部)へかき寄せる除雪作業が一般的に行われている。この場合に、上記したように地面に強固に固定して建てた支柱による防音壁が存在すると、前記除雪作業の邪魔となることから、実際に防音壁を設置した例は見聞しない。
本発明の目的は、防音壁を構成する支柱及び防音パネルは解体して路面下に格納可能な構成とし、積雪地方でも積雪時期以外には歩車道境界に沿って防音壁を設置することを可能とし、積雪時期には防音壁を解体して設置場所の路面下に格納して、除雪作業に何ら支障を生じさせず、作業効率の良い除雪作業を行わしめる格納式防音壁及び防音壁の格納方法を提供することにある。
本発明の次の目的は、防音壁を構成する支柱及び防音パネル等の格納物を外部の影響から保護して劣化を防ぎ、また、格納時の景観と周囲の安全性とを確保する格納式防音壁及び防音壁の格納方法を提供することにある。
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る格納式防音壁は、道路の路側に間隔をあけて建てられた支柱の間に防音パネルを取付けてなる防音壁において、道路の路側の路面下に格納溝部が形成され、支柱が前記格納溝部の底面に同格納溝部の長手方向に倒して折り畳むか又は着脱が可能な構成で建てられ、格納溝部の開口面に路面とほぼ等しい高さ位置の蓋部材が取り付けられ、同蓋部材の上方であって、前記支柱間の上下方向に防音パネルが取り付けられており、前記防音パネルを取り外し、支柱を折り畳むか又は撤去し、前記の支柱と防音パネルは前記格納溝部内へ格納する構成とされていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載した格納式防音壁において、支柱は、格納溝部の底面に開口面よりも低い高さに固定された基礎支柱と、前記基礎支柱の上面に立てる上部支柱とで構成され、基礎支柱と上部支柱とは、上部支柱を倒して折り畳むか、又は着脱が可能な連結手段により連結されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載した格納式防音壁において、蓋部材には、その上方へ支柱を立たせることが可能な切り欠き部が形成されており、格納時には前記切り欠き部を塞ぐカバー材が装着されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2に記載した格納式防音壁において、前記格納溝部は、路側に設けられたU字型側溝であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載した格納式防音壁において、格納溝部の底面に、長手方向に向かって続く排水路が形成されており、同排水路と連結された配水管を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明に係る格納式防音壁の格納方法は、道路の路側に建てられた支柱の間に防音パネルを取付けてなる防音壁を路面下に格納する方法であって、道路の路側の路面下に格納溝部を形成し、支柱は前記格納溝部の底面に同格納溝部の長手方向に倒して折り畳むか、又は着脱が可能な構成で建て、格納溝部の開口面に路面とほぼ等しい高さ位置の蓋部材を取り付け、同蓋部材の上方であって、前記支柱間の上下方向に防音パネルを取り付けて格納式防音壁を構築すること、次に、支柱間に取り付けた防音パネルを取り外す段階と、格納溝部の開口面を覆っている蓋部材を取り外す段階と、
前記支柱を格納溝部の長手方向に倒して折り畳むか又は撤去して格納溝部内へ格納する段階と、取り外した前記防音パネルも格納溝部内へ格納する段階と、前記格納溝部の開口面を蓋部材で再び覆う段階とから成ることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6に記載した格納式防音壁の格納方法において、蓋部材の切り欠き部をカバー材を装着して塞ぐ段階を含むことを特徴とする。
請求項1〜7に記載した発明に係る格納式防音壁及び防音壁の格納方法は、以下の効果を奏する。
(1)支柱3は、格納溝部2の底面に固定された基礎支柱31と、その上面に立てる上部支柱32とで構成され、同上部支柱32を連結手段5を回動中心として格納溝部2の長手方向に倒して折り畳むか又は撤去することにより、前記上部支柱32と防音パネル8は格納溝部2内へ格納することができる。したがって、積雪地方であっても、積雪時期以外には歩車道境界に沿って防音壁を設置して防音効果を発揮させることが可能であるし、積雪時期には防音壁を解体して設置場所の路面下(真下)に格納して、除雪作業に何ら支障を生じさせず、作業効率の良い除雪作業を行うことができる。因みに、雪には元来吸音効果を発揮する特性があるため、積雪時に防音壁を取り外してもさしたる問題はない。また、防音壁を構成する上部支柱32と防音パネル8の格納を防音壁の設置場所の真下で行えるので、格納のために別の場所を確保する必要がなく、また、別の格納場所へ運び込む労力も全く必要ない。
(2)蓋部材6で格納溝部2の開口面を覆い、且つ切り欠き部60aをカバー材で塞いで、上部支柱32や防音パネル8を路面下へ完全に格納する構成としたので、同格納物を外部の影響、例えば汚損や腐食から保護することができ、部材の劣化を低減できる。そして、格納溝部2の側溝が開いた状態と比べて飛躍的に道路景観と環境を確保でき、人や車の車輪がはまり込む等の問題を防止でき安全性も確保できる。
(3)格納溝部2は、その底面の長手方向に形成した排水路22と、同排水路22と連結された排水管23とを備えているので、雨等が格納溝部2内へ侵入しても速やかに排除でき、格納物の汚損や劣化を低減させることができる。
本発明の格納式防音壁1は、道路の路側に間隔をあけて建てられた支柱の間に防音パネルを取付けてなる防音壁である。
道路の路側の路面下に格納溝部2が形成され、支柱3…が前記格納溝部2の底面に同格納溝部2の長手方向に倒して折り畳むか又は着脱が可能な構成で建てられ、格納溝部2の開口面に路面とほぼ等しい高さ位置の蓋部材6が取り付けられ、同蓋部材6の上方であって、前記支柱3間の上下方向に防音パネル8が取り付けられており、前記防音パネル8を取り外し、支柱3を折り畳むか又は撤去し、前記の支柱3と防音パネル8は格納溝部2内へ格納可能に構成されている。
以下、本発明に係る格納式防音壁1の実施例を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例による格納式防音壁1を車道Aと歩道Bとの境界位置に沿って設置した状態を示したものである。
この格納式防音壁1は、先ず、車道Aの路肩Cに沿った路側の路面下に格納溝部2が形成されている。歩道Bがない場合には単に路側に形成される。前記格納溝部2としては例えばU字型側溝を使用した。また、支柱3が前記格納溝部2の底面に所定の間隔で、且つ同格納溝部2の長手方向に倒して折り畳むか又は着脱が可能な構成で建てられている。本実施例の支柱3としては例えばH型鋼を使用した。
上記支柱3は、具体的には図2、図3に示すように、格納溝部2の底面に開口面hより低い高さに固定された基礎支柱31と、その上面に立てられる上部支柱32とで構成されている。前記基礎支柱31には、その下端面にボルト孔を有するベースプレート31aが溶接接合されており、格納溝部2の底部に予め備えられたアンカーボルト20を前記ベースプレート31aのボルト孔に通しボルトナット4で締めて格納溝部2の底部に強固に固定されている。また、前記ベースプレート31aと基礎支柱31とを連結するリブプレート31bが両部材の中心線上に直交して上向きに取り付けられている。
上記基礎支柱31の上端面にはジョイントプレート31c、31cが溶接接合されると共に、上記リブプレート31b、31bが両部材の中心線上に直交して下向きに取り付けられている。前記ジョイントプレート31c、31cは所定の間隔を空けてH型鋼のフランジ上に配置される二枚のプレートである。所定の間隔とは、基礎支柱31(H型鋼)のウエブ幅に後述する防音パネル8を収納するためのスペースLである。
上記上部支柱32の下端面にはジョイントプレート32a、32aが溶接接合により取り付けられている。また、上部支柱32とジョイントプレート32a、32aとを連結するリブプレート32b、32bが両部材の中心線上に直交して上向きに取り付けられている。前記ジョイントプレート32a、32aも前記ジョイントプレート31b、31bと同様の間隔を空けて配置される2枚のプレートであり、基礎支柱31のジョイントプレート31bの上に載置される。上記の構成の基礎支柱31と上部支柱32とは、同上部支柱32を倒して折り畳むか、又は着脱が可能な連結手段5により連結されている(請求項2記載の発明)。
上記連結手段5は、所謂ピン構造のヒンジ(蝶番)であり、上記ジョイントプレート31cの一側側壁とジョイントプレート32aの裏面との連結箇所に設置されている。つまり、連結手段5が回動中心となって上部支柱32を格納溝部2の長手方向に倒して折り畳める構成である。勿論、取り外して撤去することも可能である。
前記基礎支柱31と上部支柱32とは、ヒンジ等の連結手段5で連結されるので、ヒンジ構造(ピン構造)と風荷重強度を維持するためにボルト締結を併用させることがより好ましい。
前記格納溝部2の開口面には、少なくとも路面とほぼ等しい高さ位置でエキスパンドメタルや床用鋼板等で成る蓋部材6が取り付けられている。図1では蓋部材6の裏面の長手方向の両脇に角パイプ7、7を取り付け、格納溝部2の両側壁の頂面に設けられた段差部21の上に載置されている。本実施例の蓋部材6は、その上方へ支柱3の上部支柱32を立たせることが可能な切り欠き部60aがその一側端部に形成された切欠蓋部60と、切り欠き部を有さない蓋部61とから構成されている。前記切り欠き部60aは上部支柱32のH型形状を半分に割った半形状をなしており、上部支柱32に一方の切り欠き部60aをその中間位置まで嵌め入れ、残された半分は相対峙するように他方の切欠蓋部60の切り欠き部60aを中間位置まで嵌め入れ突き合わせる。上部支柱32が立たたない部分(切欠蓋部60の間)では上記蓋部61を配置する。また、格納後には、図示することは省略したが前記切り欠き部60aを塞ぐカバー材が装着される(請求項3記載の発明)。蓋部材6はこの限りではなく、隣り合う上部支柱32、32の間隔が狭い時には、蓋部61は使用せず切り欠き部60aをその両端に備えた切欠蓋部60を長手方向に連続的に配置することも考えられる。
また、上記蓋部材6の上方に立てられた上部支柱32、32の間の上下方向に、防音パネル8が取り付けられている。前記防音パネル8は、上部支柱32、32間のウエブ幅に配置され且つ車道A側に寄せて着脱が可能な固定金具やボルト止めにより取り付けられる(図示省略)。パネル材としては、ルーバー又はパンチングで成る全面アルミ板や背面亜鉛鉄板、フッ素樹脂ラミネート鋼板や耐候性鋼板等で、高さ25cm、厚さ5cm、長さ約2mのものが好適に使用される。本実施例では3枚の防音パネル8を上下方向に積み重ねその高さを約75cm程度としている。上記防音パネル8は騒音対策に応じて遮音タイプを使用することも考えられる。
また、格納溝部2の底部には、図1及び図4に示すように、長手方向に向かって続く排水路22が形成されており、同排水路22と連結された排水管23を備えている(請求項5記載の発明)。したがって、降雨の際、蓋部材6の隙間等から格納溝部2内に侵入してくる雨水等を速やかに排除して、防音壁を構成する上部支柱32と防音パネル8の格納物の汚損や劣化を低減させる。前記排水管22は例えば歩道Bの路面下に設置されている排水管(図示省略)と連結して使用する。勿論この限りではなく実施場所の状況に応じて排水処理を行えばよい。また、上記格納溝部2に向かって傾斜する歩道Bから、同格納溝部2内へ雨水等が集まる問題を顧みて、歩道Bと格納溝部2との間に排水溝9を備えることも好適に実施される。
上記の構成で成る格納式防音壁1は、積雪時期以外では歩車道の境界に沿って構築され防音効果を発揮するが、積雪時期に入ると上記格納溝部2内へ上部支柱32と防音パネル8を格納溝部2内へ格納する。次に、請求項6及び7に記載した格納式防音壁1の格納方法について、以下、図5(A)〜(D)に基づいて説明する。
先ず、図5Aに示すように、上部支柱32の間の上下方向に取り付けられた防音パネル8…を取り外した後、格納溝部2の開口面を覆っている蓋部材6を取り外す(図4B)。
そして、図4Cに示すように、前記支柱3の上部支柱32を連結手段5を回動中心として前記格納溝部2の長手方向に倒して折り畳んで格納溝部2内へ格納する。図示からも分かるように、基礎支柱31の高さを格納溝部2の開口面より低くすることで、上部支柱32を倒して折り畳んで格納できる。図示例では倒して折り畳む状態を示したが、勿論、取り外して撤去し、その後、格納溝部2内へ格納しても良い。
次に、取り外した前記防音パネル8も格納溝部2内へ格納する。本実施例では基礎支柱31、31間のウエブ幅に嵌め入れている。本実施例では例えば厚さ5cmとした防音パネル8を3枚入れるので基礎支柱31のウエブ幅は15cm以上であることが求められる。勿論、上記ウエブ幅に嵌め入れる必要はなく格納溝部2内の空きスペースへ格納すればよい。
その後、図5Dに示すように、上記格納溝部2の開口面に再び蓋部材6を長手方向に連続的に配置して覆い、上部支柱32と防音パネル8とを路面下に完全に格納させる。この際、図示することは省略したが隣り合う蓋部材6、6とは連結部材等で連結し且つ格納溝部2ともヒンジ等により連結することが好ましい。したがって、格納物を外部の影響、例えば汚損や腐食から保護することができ、部材の劣化を低減できると共に、格納溝部2の側溝が開いた状態に比べて飛躍的に道路景観と環境を確保でき、人や車輪がはまり込む等の問題を防止でき安全性も確保できる。
しかる後に、蓋部材6の切り欠き部6aをカバー材(図示省略)を装着して塞ぐことで雨の侵入を防止して、格納物の劣化を低減させることが好適に実施される。
以上のように非常に簡易な方法により、格納式防音壁1を路面下に格納することができるのである。
以上に実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の実施形態の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために付言する。例えば、蓋部材6の開閉や上部支柱32の折り畳み等の操作を所定の動力手段を利用して自動制御で行う構成とすればより短時間で効率的な格納作業が可能となる。また、道路の路側又は歩車道境界に沿って設置するだけでなく、中央分離帯として実施することもできる。
本発明に係る格納式防音壁の全体図を示す斜視図である。 図1のI−I断面図である。 基礎支柱と上部支柱とを折り畳み可能に連結する連結手段の一例を示した図である。 排水処理の一例を示した断面図である。 A〜Dは、本発明に係る格納式防音壁の格納方法の手順を示した図である。
符号の説明
1 格納式防音壁
2 格納溝部
3 支柱
31 基礎支柱
32 上部支柱
5 連結手段
6 蓋部材
8 防音パネル
9 排水溝

Claims (7)

  1. 道路の路側に間隔をあけて建てられた支柱の間に防音パネルを取付けてなる防音壁において、
    道路の路側の路面下に格納溝部が形成され、支柱が前記格納溝部の底面に同格納溝部の長手方向に倒して折り畳むか又は着脱が可能な構成で建てられ、格納溝部の開口面に路面とほぼ等しい高さ位置の蓋部材が取り付けられ、同蓋部材の上方であって、前記支柱間の上下方向に防音パネルが取り付けられており、前記防音パネルを取り外し、支柱を折り畳むか又は撤去し、前記の支柱と防音パネルは前記格納溝部内へ格納する構成とされていることを特徴とする、格納式防音壁。
  2. 支柱は、格納溝部の底面に開口面よりも低い高さに固定された基礎支柱と、前記基礎支柱の上面に立てる上部支柱とで構成され、基礎支柱と上部支柱とは、上部支柱を倒して折り畳むか、又は着脱が可能な連結手段により連結されていることを特徴とする、請求項1に記載した格納式防音壁。
  3. 蓋部材には、その上方へ支柱を立たせることが可能な切り欠き部が形成されており、格納時には前記切り欠き部を塞ぐカバー材が装着されることを特徴とする、請求項1又は2に記載した格納式防音壁。
  4. 格納溝部は、路側に設けられたU字型側溝であることを特徴とする、請求項1又は2に記載した格納式防音壁。
  5. 格納溝部の底面に、長手方向に向かって続く排水路が形成されており、同排水路と連結された排水管を備えていることを特徴とする、請求項1〜4いずれか一に記載した格納式防音壁。
  6. 道路の路側に建てられた支柱の間に防音パネルを取付けてなる防音壁を路面下に格納する方法であって、
    道路の路側の路面下に格納溝部を形成し、支柱は前記格納溝部の底面に同格納溝部の長手方向に倒して折り畳むか、又は着脱が可能な構成で建て、格納溝部の開口面に路面とほぼ等しい高さ位置の蓋部材を取り付け、同蓋部材の上方であって、前記支柱間の上下方向に防音パネルを取り付けて格納式防音壁を構築すること、
    次に、支柱間に取り付けた防音パネルを取り外す段階と、
    格納溝部の開口面を覆っている蓋部材を取り外す段階と、
    前記支柱を格納溝部の長手方向に倒して折り畳むか又は撤去して格納溝部内へ格納する段階と、
    取り外した前記防音パネルも格納溝部内へ格納する段階と、
    前記格納溝部の開口面を蓋部材で再び覆う段階とから成ることを特徴とする、格納式防音壁の格納方法。
  7. 蓋部材の切り欠き部をカバー材を装着して塞ぐ段階を含むことを特徴とする、請求項6に記載した格納式防音壁の格納方法。
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