JP2014181512A - 着脱式屋根体、着脱式屋根セット、建築物用セットおよび建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】豪雪地帯でのプレハブ建築物における屋根の雪降ろし作業の労力を軽減し、コストを低減することのできる、着脱式屋根体を提供する。
【解決手段】着脱式屋根体10は、対象建築物9すなわち屋根が略水平に形成されている建築物9の屋根上に、着脱自在に固定することができ、着脱式屋根体10を建築物9の屋根上に固定した際には傾斜を成すように形成される。その傾斜は、降雪時に着脱式屋根体10の上面への積雪が滑落し得る程度の角度で設ける構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は着脱式屋根体、着脱式屋根セット、建築物用セットおよび建築物に係り、特に雪の多い地域でのプレハブ建築物等における屋根の雪降ろし作業の労力およびコスト低減を可能とする、着脱式屋根体等に関する。
東北・北海道・北陸など冬季間の降雪が多い地域では、地面の除雪だけでなく建物屋根の雪降ろしが欠かせない。たとえば、人口30万人規模の都市としては世界一の豪雪都市といわれる青森市などでは、冬季間の降雪・積雪が非常に多く、一日に60cm以上の降雪があることもしばしばであり、また一週間以上もそのような大雪が続くこともある。したがって最も激しい時期には、連日、しかも日に数回も雪かきが日課となり、また屋根の雪降ろしも必要となる。
屋根の雪降ろしには相当のコストを要する。特に、プレハブ建築物のごとく、屋根の形状に勾配が少なくほぼフラットであるような場合は、自然な落雪がなく、大雪時に放置しておくとすぐに積り、重みで建物が潰れて壊れてしまい、大きな損害が発生する(通常のプレハブは、5.4m長に高さ5cm程度の極めて少ない勾配である)。したがって、勾配のある屋根よりも頻繁に雪降ろし作業を行わなくてはならず、労力も費用もよけいにかかる。また、無人になることの多い場所、たとえば遠隔地の建築現場における仮設事務所・倉庫などでは、気づかぬうちに屋根の積雪で建物が損壊してしまうこともある。
さて、プレハブ建築物における気象条件対策技術としては、たとえば後掲特許文献に開示されたものがある。すなわち、下地構造体の上に接着層を介して勾配付き構造基材を配し、その上面に中間保護層を介装してトーチ工法によるアスファルト防水層を形成せしめた勾配付き防水構造、およびこれを複数個一体に形成したプレハブ構造材である。これによって、構造物の防水効果を高めることができ、降雪地方等での構造物の新築・改修における施工性が高まるとしている。
特開平5−133052号公報「勾配付き防水構造及びその構造材」(特許第2844144号、既に権利消滅)
しかし上記文献開示の技術は、あくまでも構造物の防水性を高めるための技術であり、積雪地帯において、プレハブのような屋根がほぼフラットであるという特定構造の建築物の雪降ろし作業における上記課題を解決できるものではない。
本願が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点を解消し、積雪・豪雪地帯でのプレハブ建築物における屋根の雪降ろし作業の労力を軽減し、およびコストを低減することのできる、着脱式屋根体、着脱式屋根セット、建築物用セットおよび建築物を提供することである。
特に本願が解決しようとする課題は、プレハブ建築物等の屋根が略平坦・水平である建築物において、運搬・収納保管にも便利で、しかも、設置も簡単・迅速かつ少ない労力にて行うことができる、着脱式屋根体等を提供することである。
上記課題について検討した結果、本願発明者は、必要時にプレハブ建築物等の屋根上に設置可能な、雪が自然に落ちやすい屋根体を構想した。当初、単純に勾配をつけた側面略三角形状の屋根を製作し、プレハブ建築物の屋根上に載置してみた。しかし、プレハブ建築物の屋根上に勾配屋根を載せたままこれを車両運送することは、高さの点で道路交通上の制限がある。一方、これらを別々に積載して走行することは、運行回数が増えてコスト高となる。
そこで、屋根を折り畳み式とすることによってプレハブ建築物と一緒に積載でき、これらの問題を解決できることに想到し、これを基礎として本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下のとおりである。
〔1〕 屋根が略水平に形成されている建築物(以下、「対象建築物」という。)の屋根上に着脱自在に固定することができ、固定した際に傾斜があるように形成されている、着脱式屋根体。
〔2〕 前記傾斜は上面への積雪が滑落し得る程度の角度で設けられていることを特徴とする、〔1〕に記載の着脱式屋根体。
〔3〕 前記対象建築物の屋根上に設置するための取付構造、該取付構造に連設した上面板、および該取付構造に連設した一または複数の立ち上げ板が一体となり構成され、該立ち上げ板は固定時に該上面板に傾斜を形成せしめるものであり、各板の境で折りたたみ可能であることを特徴とする、〔1〕または〔2〕に記載の着脱式屋根体。
〔4〕 前記取付構造は前記対象建築物の屋根上に固定するための枠体に形成されていることを特徴とする、〔3〕に記載の着脱式屋根体。
〔5〕 前記取付構造には底板が設けられていることを特徴とする、〔4〕に記載の着脱式屋根体。
〔6〕 使用時の側面形状が略三角形であることを特徴とする、〔1〕ないし〔5〕のいずれかに記載の着脱式屋根体。
〔7〕 使用時に、前記取付構造の一端に前記立ち上げ板があり、前記上面板が一方向への傾斜をなすように形成されていることを特徴とする、〔1〕ないし〔6〕のいずれかに記載の着脱式屋根体。
〔8〕 使用時に、前記取付構造の両端からそれぞれ前記上面板が傾斜をなし、両上面板の接合箇所から該底板に前記立ち上げ板が設けられるよう形成されていることを特徴とする、〔5〕に記載の着脱式屋根体。
〔9〕 前記傾斜は10%以上であることを特徴とする、〔1〕ないし〔8〕のいずれかに記載の着脱式屋根体。
〔10〕 使用時に、前記上面板−前記対象建築物の屋根間、または前記上面板−前記底板間が物品収納スペースとなることを特徴とする、〔1〕ないし〔9〕のいずれかに記載の着脱式屋根体。
〔11〕 太陽光発電用パネルを設置可能であることを特徴とする、〔1〕ないし〔10〕のいずれかに記載の着脱式屋根体。
〔12〕 単棟用であることを特徴とする、〔1〕ないし〔11〕のいずれかに記載の着脱式屋根体。
〔13〕 連棟用であることを特徴とする、〔1〕ないし〔11〕のいずれかに記載の着脱式屋根体。
〔14〕 前記対象建築物がプレハブ建築物であることを特徴とする、〔1〕ないし〔13〕のいずれかに記載の着脱式屋根体。
〔15〕 〔1〕ないし〔14〕のいずれかに記載の着脱式屋根体と、該着脱式屋根体を前記対象建築物に固定する際に用いる固定用部材とからなる、着脱式屋根セット。
〔16〕 前記固定用部材には使用時の前記着脱式屋根体の形状を保持するための柱材が含まれることを特徴とする、〔15〕に記載の着脱式屋根セット。
〔17〕 〔1〕ないし〔14〕のいずれかに記載の着脱式屋根体を備えてなる、建築物用セット。
〔18〕 〔1〕ないし〔14〕のいずれかに記載の着脱式屋根体を備えてなる、建築物。
本発明の着脱式屋根体、着脱式屋根セット、建築物用セットおよび建築物は上述のように構成されるため、これによれば、屋根上に積もった雪が自然に落雪しやすく、したがって従来のプレハブ建築物等のように積雪が嵩むことがないため、積雪・豪雪地帯でのプレハブ建築物における屋根の雪降ろし作業の労力を軽減することができ、さらにコストも低減することができる。特に本発明に係る着脱式屋根体は折り畳み式であるため、これによれば、プレハブ建築物等の、屋根が略平坦・水平である建築物において、運搬・収納保管にも便利で、しかも、設置も簡単・迅速かつ少ない労力にて行うことができる。
また本発明に係る着脱式屋根体や建築物等によれば、着脱可能に設置される屋根の内部には空間が形成されるため、これを物品収納スペースとして用いることができる。たとえば、遠隔地の建築現場事務所等では、水の調達に不便な場合があるが、本発明に係る着脱式屋根体では、これに形成されるスペースに水タンクを保管することができ、便利である。
本発明はそもそも、積雪・豪雪地帯における雪降ろし作業の軽減を目的としたものであるが、結局、プレハブ建築物等の屋根が略水平な構造物であっても、勾配付きの屋根と同様の勾配を持った屋根を後から載せることができ、しかも着脱自在に設置できるということである。したがって、日照条件が十分な地域においては、本発明を用いることによって、プレハブ等建築物において太陽光発電パネルを設置し、エネルギー生産することもできる。たとえば仮設住宅等における小規模電力の生産も可能である。つまり本発明は、必ずしも積雪・豪雪地帯だけではなく、太平洋側地方などの雪降ろし作業が通常不要な地方においても、利用性が高い。
本発明の着脱式屋根体の基本的構成を示す斜視の説明図である。 図1に示した着脱式屋根体の展開図である。 図2に示した着脱式屋根体の展開状態を折り畳んだ状態の図である。 本発明の着脱式屋根体の別の構成を示す展開図である。 本発明の連棟用着脱式屋根体の構成例を示す展開図である。 図4に示した着脱式屋根体の展開状態を折り畳んだ状態の図である。 図4に示した着脱式屋根体の補足的説明図である。 本発明着脱式屋根体の実施例の組み立て手順を示す写真である(折り畳み状態)。 本発明着脱式屋根体の実施例の組み立て手順を示す写真である(上面板の持ち上げ)。 本発明着脱式屋根体の実施例の組み立て手順を示す写真である(柱材の固定)。 本発明着脱式屋根体の実施例の組み立て手順を示す写真である(立ち上げ板の起こし)。 本発明着脱式屋根体の実施例の組み立て手順を示す写真である(正面の立ち上げ板の固定)。 本発明着脱式屋根体の実施例の組み立て手順を示す写真である(側面の立ち上げ板の固定)。 本発明着脱式屋根体の実施例の組み立て手順を示す写真である(組み立て完成)。 本発明着脱式屋根体の実施例の組み立て手順を示す写真である(組み立て完成 斜面側から)。
本発明について、図面を用いてさらに詳細に説明する。
図1は、本発明の着脱式屋根体の基本的構成を示す斜視の説明図である。また、図2は図1に示した着脱式屋根体の展開図、図2−2は図2に示した着脱式屋根体の展開状態を折り畳んだ状態の図である。これらに図示するように本着脱式屋根体10は、プレハブ建築物等の対象建築物9すなわち屋根が略水平に形成されている建築物の屋根上に、着脱自在に固定することができ、固定した際に傾斜があるように形成されていることを、主たる構成とする。傾斜は、上面への積雪が滑落し得る程度の角度で設けられることとする。なお図1では、対象建築物9の上に着脱式屋根体10が2基設置された状態を示している。
より具体的には本着脱式屋根体10は、対象建築物9の屋根上に設置するための取付構造1、取付構造1に連設した上面板2、および取付構造1に連設した一または複数の立ち上げ板3A等が一体となっており、立ち上げ板3A等は固定時に上面板2に傾斜を形成せしめるものであり、各板2、3A等の境で折りたたみ可能に形成された構成である。なお取付構造1は、前記対象建築物の屋根上に固定するための枠体として形成されたものとすることができる。
かかる構成により本発明の着脱式屋根体10は、不使用時には、上面板2および一または複数の立ち上げ板3A等を折り畳んでコンパクトな形態にすることができ、保管収納や運搬の際、占有スペースを大きく縮小することができる。本着脱式屋根体10を対象建築物9屋根上に設置するときは、たとえば、まず折り畳まれた状態の着脱式屋根体10を取付構造1を下にして置き、その後、上面板2の持ち上げ、立ち上げ板3A等の立ち上げ、上面板2や立ち上げ板3A等の形態の所定固定方法による固定作業を行って着脱式屋根体10を使用状態の形態とし、最後にこれを対象建築物9屋根上に移動し、所定の固定方法により固定すればよい。
もちろん、最初に対象建築物9屋根上に折り畳まれた状態の着脱式屋根体10を固定してから上面板2の持ち上げ等の作業を行ってもよいが、作業の安全性や効率を考慮すると、先に述べた方法の方が望ましい。なお、着脱式屋根体10の組み立て作業は簡単であり、一人でも1〜3時間程度の時間で、二人ならばさらに迅速に行うことができ、非常に便利である。
このようにして対象建築物9屋根上に設置・固定された着脱式屋根体10は、上面への積雪が滑落し得る程度の角度の傾斜を備えたものとなるため、冬季に積雪があった場合でも自然な落雪が発生しやすく、着脱式屋根体10の上面板2に積もる雪の雪降ろし作業を相当程度軽減することができ、プレハブ建築物のように屋根が略水平に形成されている建築物における雪降ろし作業の問題や、積雪による倒壊の危険性の問題を大幅に低減することができる。
なお、各図では、取付構造1および上面板2の他に、立ち上げ板として長方形の3A、三角形の3Bが設けられた構成であるが、本発明はこれに限定されない。要するに上面板2を落雪発生しやすい傾斜を備えて固定できればよいので、立ち上げ板3A等を全く設けない構成とし、別途用意する柱材を含む固定用部材によって所定の傾斜形成を得るようにする方式も、本発明の範囲内である。さらに、立ち上げ板3A等を備える場合でも、これを一枚のみ用いる構成も、適宜の複数用いる構成も、また、用いる立ち上げ板3A等の一部または全てに任意形状・面積の空隙部(開口部)を用いる構成も、本発明の範囲内である。
図3は、本発明の着脱式屋根体の別の構成を示す展開図である。図示するように本着脱式屋根体10は、その取付構造1に底板4が備えられた構成としてもよい。底板4を備えた場合には、対象建築物9上に設置・固定された際の床部を構成することとなる。
図1に示すように本着脱式屋根体10は、その使用時に、取付構造1の一端に立ち上げ板3Aがあり、上面板2が一方向のみへの傾斜をなすように形成された略三角形(側面形状)の形態となる。これにより、かかる単一の傾斜方向へと自然な落雪が発生しやすくなる。
一方、図示しないが本着脱式屋根体は、その使用時に、取付構造の両端からそれぞれ上面板が傾斜をなし、両上面板の接合箇所から底板に立ち上げ板が設けられるように形成された形態となるよう、構成してもよい。つまり、中央に頂部のある山形の形態であり、頂部から両端へ向かって二方向の傾斜が形成される略三角形(側面形状)の形態となる構成である。これにより、二方向へと自然な落雪が発生しやすくなる。
なお、本発明着脱式屋根体における傾斜の程度は、自然な落雪が発生しやすいものである限り特に限定されるものではないが、より良好な落雪効果を得るには、10%以上の傾斜とすることが望ましい。
本着脱式屋根体10では、その使用時に、上面板2−対象建築物9の屋根間、または上面板2−底板4間を、物品収納スペースとして用いることができる。つまり、設置された着脱式屋根体10の内部には空間が形成されるため、これを有効利用するものである。たとえば遠隔地の建築現場事務所など、水の調達に不便な場合に水タンクを保管する、といった用途がある。なお、収納や取り出しに便利なように、立ち上げ板3A等を少なくとも一部設けない構成としたり、設ける場合でも開口部を備える等の構成としたりすることができ、これらの設計は適宜自由に行える。
以上説明した着脱式屋根体10は、対象建築物9の各棟に設置するタイプ、いわば単棟用であるが、本発明はこれに限定されず、連続して建てられた複数の対象建築物上に一括して設置・固定するための、いわば連棟用も含まれる。以下、連棟用タイプについて、図を用い説明する。
図4は、本発明の連棟用タイプの着脱式屋根体の構成例を示す展開図である。また、図5は図4に示した着脱式屋根体の展開状態を折り畳んだ状態の図、図6は図4に示した着脱式屋根体の補足的説明図である。なお図6中、(a)は上面図、(b)は折り畳み状態の右側面図、(c)は使用可能状態の右側面図、(d)は正面図である。また最下部には対象建築物29を示している。これらに図示するように連棟用タイプの本着脱式屋根体210もまた、基本的には上述した単棟用タイプのものと同様に構成され、同様の効果を得ることができる。
図1〜6の各図に示した構成はあくまでも例であり、着脱式屋根体の勾配・角度・寸法などの詳細仕様は、プレハブ建築物等対象建築物の全長その他の仕様によって、また適宜に、設計可能なものであることはいうまでもない。
なお、本発明着脱式屋根体10等の上面板2等の上には、太陽光発電用パネルを設置可能であることも上述のとおりである。本発明は本来、プレハブ建築物等の屋根が略水平な建築物における雪降ろし作業の軽減の要請を契機として取り組みが開始されたものであるが、たとえば仮設住宅等における小規模電力生産可能な発明として、積雪・豪雪地帯以外でも利用することができるものである。
以上説明した着脱式屋根体と、これをプレハブ建築物等の対象建築物に固定する際に用いる固定用部材とからなる着脱式屋根セットもまた、本発明の範囲内である。なお、固定用部材には使用時の着脱式屋根体の形状を保持するための柱材が含まれるものとすることができる。
また、以上説明した着脱式屋根体と、これが適用される対象のプレハブ建築物等のセット全体を含めたもの(すなわち、建築物用セット)もまた、本発明の範囲内であり、着脱式屋根体を備えた建築物自体もまた本発明の範囲内である。
本発明の実施例を説明するが、本発明がかかる実施例に限定されるものではない。
図7A〜7Hに、本発明着脱式屋根体の実施例の組み立て手順を写真で示す。予めプレハブ建築物の寸法を取った上で、高さ30cmの土台を作り、その上で着脱式屋根体510を使用状態に組み立てることとした(図7A 折り畳み状態)。
まず、クレーン等で上面板52の一端を持ち上げ、着脱式屋根体510を開く(図7B 上面板の持ち上げ)。ついで、複数の柱材550を所定位置に立てる(図7C 柱材の固定)。図示するように内部には、立ち上げ板53A等が折り畳まれて収納されている。
次に、正面部の壁となる立ち上げ板53Aを起こし、立て(図7D 立ち上げ板の起こし)、固定する(図7E 正面の立ち上げ板の固定)。側面部の壁となる立ち上げ板53Bも起こして立て、固定する(図7F 側面の立ち上げ板の固定)。所定の固定を行い、組み立ては完成する(図7G 組み立て完成、図7H 組み立て完成 斜面側から)。このようにして組み立てた着脱式屋根体510は、プレハブ建築物の屋根上に載せ、固定して使用することができる。
本発明の着脱式屋根体、着脱式屋根セット、建築物用セットおよび建築物によれば、屋根上に積もった雪が自然に落雪しやすく、したがって従来のプレハブ建築物等のように積雪が嵩むことがないため、積雪・豪雪地帯でのプレハブ建築物における屋根の雪降ろし作業の労力を軽減でき、コストも低減できる。また、折り畳み式であるため、屋根が略平坦・水平である建築物において運搬・収納保管に便利で、しかも設置や取り外しも簡単・迅速・低労力にて行うことができる。
また、物品収納スペースを確保できたり、プレハブ等建築物における太陽光発電パネル設置にも使用できるなど、その用途は積雪・豪雪地帯のみに限定されない。建築現場事務所、リース業者を始め、個人利用ももちろん可能である。さらに、災害発生時等に設置される仮設住宅においても、雪降ろしの労力低減や太陽光パネル利用に便利である。したがって、建設分野やその関連産業を初め、広く産業上の利用性が高い発明である。
1、21、51…取付構造
2、22、52…上面板
3A、3B、23A、23B、53A、53B…立ち上げ板
4…底板
9、29…対象建築物
10、210、510…着脱式屋根体
550…柱材
























Claims (18)

  1. 屋根が略水平に形成されている建築物(以下、「対象建築物」という。)の屋根上に着脱自在に固定することができ、固定した際に傾斜があるように形成されている、着脱式屋根体。
  2. 前記傾斜は上面への積雪が滑落し得る程度の角度で設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の着脱式屋根体。
  3. 前記対象建築物の屋根上に設置するための取付構造、該取付構造に連設した上面板、および該取付構造に連設した一または複数の立ち上げ板が一体となり構成され、該立ち上げ板は固定時に該上面板に傾斜を形成せしめるものであり、各板の境で折りたたみ可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載の着脱式屋根体。
  4. 前記取付構造は前記対象建築物の屋根上に固定するための枠体に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の着脱式屋根体。
  5. 前記取付構造には底板が設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の着脱式屋根体。
  6. 使用時の側面形状が略三角形であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の着脱式屋根体。
  7. 使用時に、前記取付構造の一端に前記立ち上げ板があり、前記上面板が一方向への傾斜をなすように形成されていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の着脱式屋根体。
  8. 使用時に、前記取付構造の両端からそれぞれ前記上面板が傾斜をなし、両上面板の接合箇所から該底板に前記立ち上げ板が設けられるよう形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の着脱式屋根体。
  9. 前記傾斜は10%以上であることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の着脱式屋根体。
  10. 使用時に、前記上面板−前記対象建築物の屋根間、または前記上面板−前記底板間が物品収納スペースとなることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の着脱式屋根体。
  11. 太陽光発電用パネルを設置可能であることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の着脱式屋根体。
  12. 単棟用であることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の着脱式屋根体。
  13. 連棟用であることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の着脱式屋根体。
  14. 前記対象建築物がプレハブ建築物であることを特徴とする、請求項1ないし13のいずれかに記載の着脱式屋根体。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載の着脱式屋根体と、該着脱式屋根体を前記対象建築物に固定する際に用いる固定用部材とからなる、着脱式屋根セット。
  16. 前記固定用部材には使用時の前記着脱式屋根体の形状を保持するための柱材が含まれることを特徴とする、請求項15に記載の着脱式屋根セット。
  17. 請求項1ないし14のいずれかに記載の着脱式屋根体を備えてなる、建築物用セット。
  18. 請求項1ないし14のいずれかに記載の着脱式屋根体を備えてなる、建築物。











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