JP5186629B2 - 高さを変更でき小部屋 - Google Patents

Description

本発明は、移動頻繁の高い移動式事務所・監視所・更衣所・トイレの関する。ここでいう移動頻繁の高い移動式事務所・監視所・移動式トイレとは、例えば、道路工事の際、基地の事業所から出発し車道を走行し、目的地に駐車し、数時間から数日の短時間で移動する工事作業者らが使用する事務所・監視所・トイレに関する。

ここでいう移動式事務所・監視所・更衣所とは、普段使う机の上のものはそのままの状態としたまま、移動時約半分の高さに縮め、走行安定性を高め、高速で移動することが出来るものを指す。
また、ここでいう移動式トイレとは、例えば、道路工事の際、基地の事業所から出発し車道を走行し、目的地に駐車し、数時間〜数日の短時間で移動する工事作業者らが周囲を囲ものや、し尿処理装置を積載したものをいう。

特開２００５−８７３８０ 移動式仮設トイレ 特開２００４−２７８２８０ 仮設トイレ 特開２００３−１７１１９６７ 移動式トイレ 特開２００１−３２３６７１ 仮設トイレ 特開２００１−１９８０４８ 移動式仮設トイレ 特開２０００−１３５９４７ ホールデングルーフ車 特開平１１−３２４３６１ 組立式トイレ 特開平１１−９３４３４ 簡易トイレ 特開平１０−３１７６９４ 仮設トイレ 特開平９−４９３４０ 組立式仮設トイレ 特開平８−２２６２３９ 簡易トイレ 特開平７−３３１９７ トラック搭載式移動トイレ 特開平７−１３６０７ 現場サポートカー 特開平６−２４２６８ 移動休憩車 実案第３１０７１５９号 トイレットカー 意匠登録第１２８１１３０号 移動式便所 意匠登録第１２５４６２８号 組立て便所 意匠登録第１１６７２９９号 移動便所 意匠登録第１０７３７０３号 移動トイレ

従来、移動頻度の高い作業の事務所・監視所・更衣所は大型のもの（特許文献１４，１５）を除いて適当なものが無く、悪天候時等必要とする場合は車両を事務所として使ったりしているが、図面を広げたり、着替えたり、監視を続けるには高さの制限が大きくて不便である。このような移動可能な小部屋の文献は見当たらない。移動可能な小部屋と移動式トイレとは共通点がある。主に屋外で用いられる移動式トイレには次の種類がある。

移動式トイレは上部をホロで製作したもの（特許文献１，３，４，５，６，７，１１）が多いがホロのため断熱性が悪く、夏季は室内が上がり使用に耐えない。特に天井部をホロにしたものは、走行時ホロがばたつき使用に耐えない。（特許文献５）部屋全体をホロにした構造のものはホロのため断熱性が悪く、奥行きが長く無駄なスペースが多い。（特許文献３）

また、移動式に走行安定性を上げるのに、高さを低くするため扉が低く（特許文献１，４，９，１２，１３）出入りに苦労する。また、走行時部屋の高さを低くする構造として上下にスライドさせる構造（特許文献２、７、１０，１７，１８）もあるが、動きがスムースでない。組立式の構造（特許文献８，１０）は組立てに時間がかかり使用できない。特許文献１５は自家発電機を持った水洗トイレで本発明とはかんけいがない。

最近は、トラックの荷台に仮設トイレを掲載し使用している例が見うけられる。軽４輪車の荷台に積載した場合は仮設トイレの構造が、通常、垂直方向に縦長の長方体として設計されているため、トラックの荷台に積んで車道を走行する際、その壁面に風圧を受け転倒する危険性がある。また、安定に走行するため２トン車以上のトラックに積載した場合は、車台が高く使用に不便で、しかもトラックを専用に使うため費用が嵩む。

本発明の目的は、短時間で移動頻度の高い小型の移動式事務所・監視所・更衣所・トイレの問題を解決するため、使い易くしかも重心が低く、走行安定性が良く、簡単な操作で、高さを変更できる小部屋が必要とされている。

上記の目的達成のために、本発明の高さを変更できる小部屋は、通常使用時は背の高い部屋であり、移動時、扉の付いた部屋前面の上部半分を扉とともに折りたたみ、しかる後、部屋上部を、部屋後面付近を支点として折り曲げることにより、部屋の高さを低く出来る構造とし、任意の自動車に連結して牽引するトレーラー、もしくは、軽トラックの荷台に搭載し、使い易く勝つ、重心を下げ、走行安定性高めたもので、移動式事務所・監視所・更衣所・トイレ用の小部屋として使用できる。

本発明の高さを変更できる小部屋は、移動及び設置時に特別な人手や別の機械を用いることなく、部屋の高さを変えることが出来る。そのため、車両に積載し走行時重心を下げ、また受ける風圧を極力少なくすることができるため転倒等の危険を避けることができ小部屋を目的地で簡単に背を高くして使用することが出来る。そのため、この小部屋を移動頻繁の高い移動式事務所・監視所・更衣所・トイレ等に使用すれば効果的である。

本特許は以下述べる実施例に限定するものではない。

本発明の高さを変更できる移動式小部屋について、図面に基づいて以下実施例を説明する。
実施例の構成について図1について説明する。小部屋は基礎１、部屋下部は下部２と下部扉２１で、部屋上部３と上部扉３２天井４で構成される。なお、下部、上部、天井、扉は板厚約３ｍｍの断熱材付のＦＲＰ製、好ましくは両面薄板の間に断熱材をはさんだ断熱パネルの壁材が望ましい異。この側面及び背面は別々に成形してもよく、また、一体に成形してもよい。実施例では断熱パネルの例である。

移動時は、部屋前面上部にある留め金具３４を外し、部屋上部前面３１、および扉上部を蝶番２４を支点として前に１８０度折りたたむ。しかる後、部屋上部３１を支点２３を支点に９０度前に倒す。部屋上部は図示しないがスプリング等により平衡を保つ必要がある。

扉のハンドル３５は扉上部３２に取り付け、扉上部を扉折り曲げよう蝶番２４で折り曲げたとき邪魔にならないように扉より出ていない構造とする。なお、ハンドル３５には扉フックがついており扉上部３２及び扉下部２１を閉めたとき固定する構造となっている。

事務所・監視所として使用する場合は、窓３６,３７を付けたほうが良い。なお、トイレとして使用する場合は基礎１を便槽とし、表示しないが、便槽の上に便器を取り付ける。

それぞれの構成部材の高さ寸法について、事務所・監視所の場合、部屋上部３は高さ１００ｃｍ、部屋下部２の高さは１００ｃｍ、基礎の高さが１０ｃｍで構成され、事務所・監視所として使用する場合、上部３を使用状態にしたときの内高が１９０ｃｍであり、部屋上部３を折り曲げた状態での高さは約１１０ｃｍとなる。

また、移動式トイレの場合、上部３は高さ１００ｃｍ、移動式トイレ下部２の高さは９０ｃｍ、便槽１の高さが３０ｃｍで構成され、移動式トイレ上部３を使用状態にしたときの総高が２２０ｃｍであり、移動式トイレ上部３を折り曲げた状態での高さは約１２０ｃｍとなる。

実施例の移動式トイレの重量は１５０ｋｇであり、軽トレーラーに積載しても総重量は３００ｋｇである。また、軽４輪トラックに積載して運搬が可能となる。

本発明は、比較的小さい部屋の高さを約半分の高さに縮めることが出来るため、土木・建築・電気工事等の屋外活動の際に主に屋外で使用される移動頻繁の高い移動式事務所・監視所・更衣所・トイレの使用関するものである。ここでいう移動頻繁の高い移動式事務所・監視所・更衣所・トイレとは、例えば、道路工事の際、基地の事業所から出発し車道を走行し、目的地に駐車し、数時間から数日の短時間で移動する工事作業者らが使用するものに利用可能である。

本発明の請求項１の具体例を示す折畳式小部屋の使用時の外観図である。 本発明の請求項１の具体例を示す折畳式小部屋の折りたたんだ外観図である。 本発明の請求項４の具体例を示す移動式小部屋の使用時の外観図である。 本発明の請求項４の具体例を示す移動式小部屋の移動時の外観図である。

符号の説明

１ 小部屋の基礎もしくは便槽
２ 部屋下部
２１ 下部扉
２２ 扉下部蝶番
２３ 部屋上部折り曲げ用支点
２４ 部屋上部前面折り曲げ用蝶番
３ 部屋上部
３１ 部屋上部前面
３２ 部屋上部扉
３５ 留め金具
３５ 扉ハンドル
３６ 部屋上部窓
３７ 扉窓
４ 天井

Claims (4)

1. 壁材からなり、部屋下部は下部２と下部扉２１で、部屋上部３と上部扉３２と平板天井４で構成される略方形の小部屋であって、扉の付いた部屋の前面の上半分を、部屋上部前面３１および扉上部３２を前面の蝶番２４を支点として前に１８０度折りたたみ、しかる後、部屋上部３を後面の支点２３を支点に９０度前に倒すことにより、部屋の高さを低く出来る構造とすることを特徴とする小部屋
2. 請求項１の小部屋を車両に積載し移動し、使用することを特徴とする移動式小部屋
3. 請求項１の部屋に便器及び便槽を設置することを特徴とするトイレ
4. 請求項３のトイレを車両に積載し移動し、使用することを特徴とする移動式トイレ
   

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