JPH0949340A - 組立式仮設トイレ - Google Patents

組立式仮設トイレ

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JPH0949340A
JPH0949340A JP20308395A JP20308395A JPH0949340A JP H0949340 A JPH0949340 A JP H0949340A JP 20308395 A JP20308395 A JP 20308395A JP 20308395 A JP20308395 A JP 20308395A JP H0949340 A JPH0949340 A JP H0949340A
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side wall
door
toilet
bottom plate
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Masayuki Nakaya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立て及び分解が可能な組立式仮設トイレを
提供する。 【解決手段】 六角形の底板1、同じく六角形の床板
2、同じく六角形の天井板3、5面の側壁板4、ドア
5、及び排泄物処理装置6を備えている。各側壁板4及
びドア5は、相互に枢支されており、折り畳むことがで
きる。また、底板1、床板2、及び天井板3は、2つ折
りにして畳むことができる。底板1、床板2、及び天井
板3を広げて、各側壁板4の上端と下端を底板1の縁と
天井板3の縁に係止する。そして、床板2の上に排泄物
処理装置6を載置すれば、この仮設トイレが完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組立て及び分解
が可能な組立式仮設トイレに関する。
【0002】
【従来の技術】地震、洪水等の災害に際しては、上水道
や下水道の損傷、電力供給の停止が原因となって、水洗
式トイレを使用できないことがある。また、汚水処理場
を破損したり、交通事情の悪化を招いた場合は、排泄物
の汲取り車両(所謂バキューム車両)の役目を果たせ
ず、汲取り式トイレも使用できなくなる。
【0003】このようなときには、仮設トイレが強く要
求され、多数の仮設トイレを災害地に運搬する。ところ
が、交通事情が悪化していると、仮設トイレの運搬にも
支障を来すので、仮設トイレを速やかに供給できるとは
限らない。また、従来の仮設トイレは、大きくて嵩張る
ので、1台のトラックによって一度に運搬できる仮設ト
イレの個数は少なく、多数の仮設トイレの速やかなる供
給が実質的に不可能であった。
【0004】また、ビニールや布製のシートを張ってな
る簡易トイレがあるものの、この種のものは、シートに
よって覆われるだけなので、女性には好まれず、異臭の
発生もあって、利用し難い面があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の仮設
トイレの場合は、大きくて嵩張るので、多数の仮設トイ
レを速やかに供給できないという問題があった。また、
シートを張ってなる簡易トイレの場合は、利用し難いと
いう欠点があった。
【0006】そこで、この発明の課題は、組立て及び分
解が可能であって、分解したときには嵩張らず、組立て
たときには、底板、天井板、各側壁板、及びドアから覆
われるトイレ室を形成し、誰でも利用し易い組立式仮設
トイレを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の組立式仮設トイレにおいては、六角形の
底板と、六角形の天井板と、相互に枢支された5面の側
壁板と、これらの側壁板のうちの1つに枢支されたドア
と、便器とを備え、各側壁の下端及び上端を底板及び天
井板の縁に着脱自在に係止して、底板、天井板、各側壁
板、及びドアからなる六角柱状のトイレ室を形成し、こ
のトイレ室の内部に便器を配置してなる。
【0008】ここで、便器を外し、各側壁板を底板及び
天井板の縁から外して、これらの即壁板とドアを折り畳
めば、底板、天井板、各側壁板とドア、及び便器を小さ
く纏めることができる。
【0009】この六角柱状のトイレ室の場合、その床面
積に比べて、各側壁の面積が小さくて済む。例えば、こ
の六角柱状のトイレ室と、四角柱状のトイレ室を比較す
ると、両者の室の床面積と高さを同一にしたときには、
六角柱状のトイレ室の側壁の面積は、四角柱状のトイレ
室の側壁の面積よりも小さくなる。このため、この組立
式仮設トイレを分解したときには、各側壁を小さく折り
畳むことができる。
【0010】また、この六角柱状のトイレ室よりも、八
角柱状のものの方が、各側壁の面積をより小さくするこ
とができる。しかしながら、この八角柱状のものの場合
は、各側壁の数が増え、これに伴い各種の部品の点数も
増えるので、組立作業が煩雑となり、コストが高くな
る。
【0011】さらに、この六角柱状のトイレ室の場合
は、この六角柱の一面をドアにすると、このドアが丁度
良い大きさになる。これに対して、四角柱や八角柱の一
面をドアにすると、ドアが大きくなり過ぎたり、小さく
なり過ぎる。
【0012】また、六角柱状のトイレ室の場合は、複数
のものを隙間無く並べることができるので、設置スペー
スが小さくて済む。
【0013】各側壁の下端及び上端を底板及び天井板の
縁に係止するために、例えば底板及び天井板の縁にそれ
ぞれの溝を形成し、各側壁の下端及び上端を底板及び天
井板のそれぞれの溝に嵌合させる。
【0014】また、底板の上方に設けられる床板と、便
器に付設された排泄物処理装置を更に備えても構わな
い。この排泄物処理装置は、排泄物を合成樹脂製のチュ
ーブに密封し、このチューブを床板の孔を通じて引き降
ろし、このチューブを該床板と底板の間に貯める。
【0015】さらに、各側壁及びドアを各上側部分と各
下側部分に2分割し、各上側部分と各下側部分を係止し
て、各側壁及びドアを形成しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0017】図1は、この発明の組立式仮設トイレを実
施した1つの形態を示している。この組立式仮設トイレ
では、六角形の底板1、同じく六角形の床板2、同じく
六角形の天井板3、5面の側壁板4、ドア5、及び排泄
物処理装置6を備えている。このトイレは、分解するこ
とができ、分解すれば、底板1、床板2、天井板3、各
側壁板4、ドア5、排泄物処理装置6、及び備品7等を
図2及び図3に示すように段ボール箱8に収納すること
ができる。
【0018】底板1は、図4に示すように6辺のうちの
5辺の縁に溝1aを有している。また、この底板1は、
2つの部分1b,1cに分割されている。これらの部分
1b,1cを蝶番(図示せず)を介して連結しているの
で、この底板1を2つに折り畳むことができる。
【0019】床板2も、図5に示すように2つの部分2
a,2bを有し、これらの部分2a,2bを蝶番を介し
て連結してなる。一方の部分2bには、孔2cを形成し
ている。この床板2の各部分2a,2bの下面には、そ
れぞれの折り畳み脚11,12を設けている。
【0020】折り畳み脚11は、床板2の部分2aの裏
面に固定された一対の補強兼ガイドフレーム13、これ
らの補強兼ガイドフレーム13によって軸支されている
脚部14、及び脚部14と各補強兼ガイドフレーム13
を連結する2組のリンク15,16を備えている。各リ
ンク15,16を折り曲げれば、図6に示すように各脚
部14を畳むことができる。同様に、折り畳み脚12
は、床板2の部分2bの裏面に固定された一対の補強兼
ガイドフレーム17、これらの補強兼ガイドフレーム1
7によって軸支されている脚部18、及び脚部18と各
補強兼ガイドフレーム17を連結する2組のリンク1
9,20を備えており、各リンク19,20を折り曲げ
て、各脚部18を畳むことができる。各折り畳み脚1
1,12を折り畳んでから、図7に示すように床板2を
2つに折り畳む。
【0021】天井板3は、底板1と略同様の形状であっ
て、図8に示すように6辺の縁に溝3aを有している。
また、この天井板3の各部分3b,3cを蝶番を介して
相互に連結し、この天井板3を折り畳めるようにしてい
る。また、この天井板3は、半透明の合成樹脂製のもの
であり、光が透過する。
【0022】各側壁板4、及びドア5は、図9に示すよ
うに下側部分と上側部分に分割されている。各側壁板4
の下側部分4a-1〜4a-5、及びドア5の下側部分5a
には、図10(a),(b)に示すようなガイド凸部2
3を形成し、各側壁板4の上側部分4b-1〜4b-5、及
びドア5の上側部分5bには、ガイド溝24を形成して
いる。これらのガイド凸部23とガイド溝24は、相互
に嵌合している。これにより、各側壁板4の下側部分4
-1〜4a-5と上側部分4b-1〜4b-5が相互にスライ
ド可能に係止されるとともに、ドア5の下側部分5aと
上側部分5bが相互にスライド可能に係止される。この
ため、各側壁板4の上側部分4b-1〜4b-5及びドア5
の上側部分5bをスライドさせて、各上側部分を各下側
部分に重ねて、各側壁板4及びドア5を縮小したり、各
上側部分を各下側部分からずらして、各側壁板4及びド
ア5を伸長することが可能である。
【0023】図11に示すように、各下側部分には、ス
トッパー25が設けられ、各上側部分には、嵌合孔27
が形成されている。各上側部分を各下側部分からずらし
て、各側壁板4及びドア5を伸長したときには、各下側
部分のストッパー25が各上側部分の嵌合孔27に嵌ま
り込む。これにより、各上側部分と各下側部分が相互に
固定され、各側壁板4及びドア5の伸長した状態が保持
される。各側壁板4及びドア5を縮小するときには、各
上側部分の嵌合孔27に嵌まり込んだ各下側部分のスト
ッパー25を押さえてから、各上側部分を移動させて各
下側部分に重ねる。
【0024】また、各側壁板4の下側部分4a-2と4a
-3、4a-4と4a-5は、蝶番を介して相互に枢支され、
下側補足板21が蝶番を介して下側部分4a-5に枢支さ
れている。また、各側壁板4の上側部分4b-1と4
-2、4b-3と4b-4は、蝶番を介して相互に枢支さ
れ、ドア5の上側部分5b及び上側補足板22が蝶番を
介して上側部分4b-5に枢支されている。これにより、
各側壁板4、ドア5、下側補足板21、及び上側補足板
22が連なっている。
【0025】さらに、各側壁板4の下側部分4a-1〜4
-5、及びドア5の下側部分5aのそれぞれの隙間に
は、図12に示すようなゴム製の帯28が設けられてい
る。同様に、各側壁板4の上側部分4b-1〜4b-5、及
びドア5の上側部分5bのそれぞれの隙間にも、ゴム製
の帯28が設けられている。これにより、各隙間が塞が
れる。
【0026】図13に示すように各側壁板4の下側部分
4aと上側部分4bを相互に重ね合わせるとともに、ド
ア5の下側部分5aと上側部分5bを相互に重ね合わせ
た状態で、これらの側壁板4とドア5を折り畳む。
【0027】排泄物処理装置6は、図14に示すように
本体装置31の上に便器32を配置してなる。この本体
装置31は、図15に示すように下側筐体33と上側筐
体34を有しており、下側筐体33を上側筐体34の内
側に挿入している。図16に示すように上側筐体34を
持ち上げて、この上側筐体34の内壁に軸支されている
各L字型金具35を回転させ、これらのL字型金具35
を垂直に立てると、この上側筐体34が下側筐体33の
上に載る。これにより、本体装置31が適宜の高さに設
定される。
【0028】また、図15に示すように下側筐体33に
は、環状枠36及び折り畳み支持枠37を配置してい
る。折り畳み支持枠37は、図16に示すように下側筐
体33の天板38の孔38aの縁に固定された一対の支
持フレーム39、及び該各支持フレーム39を貫く1組
の枠フレーム40を備えている。環状枠36を一旦取り
外し、折り畳み支持枠37の各枠フレーム40を回転さ
せて立ててから、これらの枠フレーム40の先端を環状
枠36の各支持管36aに嵌合させる。
【0029】さらに、図15に示すようにネジ42をペ
ダル41の孔41aに通して、このネジ42を下側筐体
33の所定の部位にねじ込み、このペダル41を取り付
ける。
【0030】この後、便器32を上側筐体34に載せれ
ば、排泄物処理装置6が使用可能な状態となる。
【0031】この本体装置31の下側筐体33には、図
17及び図18に示すような密封ユニット51を内蔵し
ている。この密封ユニット51は、この発明の出願人が
先に出願した「密封処理装置」(実願平5−66279
号)に開示されているものである。
【0032】この密封ユニット51において、2枚の支
持板52a,52bの間には、第1カム53、及び第2
カム54を軸支している。また、第2カム54の両端を
各支持板52a,52bの長孔56a,56bに挿入し
ているので、この第2カム54を各長孔56a,56b
に沿って移動させることができる。
【0033】第1カム53の両端と、第2カム54の両
端を2本のコイルバネ57によって連結している。これ
らのコイルバネ57は、移動可能な第2カム54を第1
カム53の側に引き付けている。
【0034】また、駆動軸58を各支持板52a,52
bの間に回転自在に支持している。この駆動軸58の一
端には、ペダル41を固定し、コイルバネ59を嵌め込
み、かつ扇形ギヤ61を固定している。この扇形ギヤ6
1は、第1カム53の端に固定された連動ギヤ62と噛
み合っている。
【0035】コイルバネ59の一端を扇形ギヤ61に引
っ掛け、このコイルバネ59の他端を支持板52aから
内側に突出した突起63に引っ掛けている。このコイル
バネ59は、扇形ギヤ61が突起63に当接するまで、
この扇形ギヤ61を矢印Aの方向に回転させる。
【0036】ここで、ペダル41を踏み込むと、扇形ギ
ヤ61が矢印Aとは逆方向に回転し、連動ギヤ62並び
に第1カム53が矢印Cの方向に回転する。これに伴
い、第2カム54が矢印Dの方向に回転する。
【0037】この後、ペダル41を離すと、コイルバネ
59の弾性力によって、扇形ギヤ61が突起63に当接
するまで矢印Aの方向に回転する。これに伴い、ペダル
41が元の位置に戻る。このとき、連動ギヤ62は、矢
印Cとは逆の方向に回転するが、第1カム53は、回転
せず、停止した状態を保ち、第2カム54も停止してい
る。
【0038】したがって、連動ギヤ62の矢印Cの方向
の回転だけが第1カム53に伝達され、逆方向の回転が
伝達されない。この一方向の回転だけを伝達するため
に、例えば第1カム53に一方向クラッチを内蔵する。
【0039】図19に示すように排泄物処理装置6にお
いて、折り畳み支持枠37の周囲には、環状に折り畳ま
れたチューブ66を配置し、この上に便器32を被せ
る。
【0040】チューブ66は、合成樹脂製の薄いシート
からなり、このチューブ66を手繰り寄せることによ
り、このチューブ66を環状に折り畳んでいる。
【0041】環状に折り畳まれたチューブ66は、その
一端を封止され、環状枠36を介して、この便器32の
内側を通り、密封ユニット51へと導かれる。そして、
このチューブ66は、第1及び第2カム53,54間を
介し、床板2の孔2cを通り、後述する収納袋67に貯
まる。
【0042】このトイレで用を足すと、図20(a)に
示すように排泄物68がチューブ66の内側に溜ま
る。。
【0043】この状態で、ペダル41を踏み込むと、図
20(b)及び図20(c)に示すように第1カム53
が矢印Cの方向に、第2カム54が矢印Dの方向にそれ
ぞれ回転し、第1及び第2カム53,54間のチューブ
66を引き降ろしていく。
【0044】ここで、第1カム53と、第2カム54が
相互に噛み合っているので、チューブ66の排泄物を押
し潰しつつ、かつチューブ66の空気を押し出しなが
ら、チューブ66を引き降ろす。このため、第1及び第
2カム53,54の下に導出されたチューブ66には、
空気が殆ど入っておらず、排泄物だけが入る。
【0045】ペダル41を一回だけ踏み込むと、図20
(d)に示すようにチューブ66の排泄物が第1及び第
2カム53,54の下へと完全に導かれる。これによ
り、排泄物がチューブ66に密封され、この排泄物や、
その臭気がチューブ66から漏れ出すことはない。
【0046】この後、ペダル41を離すと、先に述べた
ようにコイルバネ59の弾性力によって扇形ギヤ61が
矢印Aの方向に回転し、ペダル41が元の位置に戻る。
これに伴い、連動ギヤ62が回転するものの、この回転
は、第1カム53に伝達されず、第1及び第2カム5
3,54は、停止した状態を保つ。
【0047】以降同様に、このトイレで用を足す度に、
ペダル41を踏み込めば、チューブ66と共に、このチ
ューブ66の排泄物が引き降ろされて、この排泄物がチ
ューブ66に密封される。
【0048】次に、この組立式仮設トイレを組立てるた
めの手順を述べる。
【0049】まず、図2及び図3に示す段ボール箱8か
ら、底板1、床板2、天井板3、5面の側壁板4、ドア
5、排泄物処理装置6、及び備品7等を取り出す。
【0050】底板1と天井板3は、図4及び図8に示す
ように開いておく。また、床板2は、図5に示すように
開き、各折り畳み脚11,12を起こしておく。そし
て、図21に示すように床板2を底板1の上に載せる。
【0051】この後、折り畳まれた各側壁板4とドア5
を底板1及び床板2の周囲に配する。このとき、各側壁
板4の下側部分4a-1〜4a-5の下端を底板1の溝1a
に嵌合させ、更に該各下側部分4a-1〜4a-5を図22
に示すようにフック金具71によって底板1の縁に接続
する。また、下側部分4a-5に枢支されている下側補足
板21を図23に示すようにフック金具71によって下
側部分4a-1に接続する。同様に、上側部分4b-5に枢
支されている上側補足板22も、フック金具71によっ
て上側部分4b-1に接続する。
【0052】引き続いて、各側壁板4の上側部分4b-1
〜4b-5、及びドア5の上側部分5bを引き上げて、各
側壁板4及びドア5を伸長させ、各下側部分のストッパ
ー25を各上側部分の嵌合孔27に嵌まり込ませる。そ
して、各側壁板4の上側部分4b-1〜4b-5の上端を天
井板2の溝2aに嵌合させ、これらの上側部分4b-1
4b-5をそれぞれのフック金具71によって天井板2の
縁に接続する。
【0053】この段階で、底板1、床板2、天井板3、
各側壁板4、及びドア5によって、六角柱状のトイレ室
72が形成される。天井板3は、先に述べたように半透
明の合成樹脂製であって、光を透過するので、この天井
板3を通じて、このトイレ室72へと外光が射し込む。
【0054】次に、排泄物処理装置6を床板2の孔2c
の部位に載置してネジ止めする。さらに、図24に示す
ようにビニール袋73を枠体74の内側に入れて、この
ビニール袋73の開口部の縁を折り返して枠体74に掛
け、複数のクリップ75によって、このビニール袋73
の開口部の縁を枠体74に係止する。そして、この枠体
74をトイレ室72の背面の開口部4c(図9に示す)
から床板2の下側に入れ、この枠体74を床板2の各補
強兼ガイドフレーム17の間に滑り込ませて、この枠体
74を支持する。
【0055】また、図25に示すようにドア5の下側部
分5aの切り欠き5cには、錠付きのドアノブ76を嵌
合し、2本のネジ77によって、この錠付きドアノブ7
6をドア5に固定する。
【0056】こうして組立てられたトイレを利用するに
は、ドア5を開閉して、トイレ室72の中に入り、錠付
きドアノブ76を操作して、このドア5を施錠する。そ
して、排泄物処理装置6の便器32の上に座って用を足
し、先に述べたように排泄物をチューブ66の内側に溜
める。この後、ペダル41を踏み込めば、排泄物がチュ
ーブ66に密封されて、このチューブ66が床板2の下
方に引き降ろされる。この使用済みのチューブ66は、
枠体74に掛けられたビニール袋73に貯められる。
【0057】このチューブ66を使い切ったときに、ビ
ニール袋73が満杯となるように、このチューブ66の
長さを適宜に定めておけば、チューブ66の補給と、ビ
ニール袋73の交換を同時に行うことができる。
【0058】このトイレ室72は、六角柱状であるか
ら、四角柱状のトイレ室と比較すると、各側壁の面積が
小さくて済む。つまり、両者の室の床面積と高さを同一
にしたときには、このトイレ室72の側壁の面積は、四
角柱状のトイレ室の側壁の面積よりも小さくなる。この
ため、この組立式仮設トイレを分解したときには、各側
壁板4及びドア5を小さく折り畳むことができる。
【0059】また、このトイレ室72よりも、八角柱状
のトイレ室の方が、各側壁の面積をより小さくすること
ができる。しかしながら、八角柱状の場合は、各側壁の
数が増え、これに伴い各種の部品の点数も増えるので、
組立作業が煩雑となり、コストが高くなる。
【0060】さらに、この六角柱状のトイレ室72の場
合は、この六角柱の一面をドアにすると、このドアが丁
度良い大きさになる。これに対して、四角柱や八角柱の
一面をドアにすると、ドアが大きくなり過ぎたり、小さ
くなり過ぎる。
【0061】また、この六角柱状のトイレ室72の場合
は、複数のトイレ室72を設置するときに、これらのト
イレ室72を蜂の巣状に隙間無く並べることができ、設
置スペースが小さくて済む。
【0062】ところで、この発明の組立式仮設トイレ
は、この実施形態に限定されるものではない。例えば、
排泄物処理装置として、この発明の出願人が先に出願し
た実願平5−53771号、実願平5−54579号、
及び特願平6−12783号等の「密封処理装置」を適
用することができる。
【0063】
【効果】以上説明したように、この発明の組立式仮設ト
イレにおいては、各側壁の下端及び上端を底板及び天井
板の縁に着脱自在に係止して、底板、天井板、各側壁
板、及びドアからなる六角柱状のトイレ室を形成し、こ
のトイレ室の内部に便器を配置している。このトイレ
は、シートを張ってなる簡易トイレと比較すると、女性
であっても、利用し易い。また、組立て及び分解が可能
であるので、分解したときには嵩張らず、容易に運搬す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の組立式仮設トイレを実施した1つの
形態を示す斜視図
【図2】図1の組立式仮設トイレを分解して纏めた状
態、及び収納用の段ボール箱を示す斜視図
【図3】図2の段ボール箱を閉じた状態を示す斜視図
【図4】図1の組立式仮設トイレの底板を示す斜視図
【図5】図1の組立式仮設トイレの床板を示す斜視図
【図6】図1の組立式仮設トイレの床板を折り畳む途中
の状態を示す斜視図
【図7】図1の組立式仮設トイレの床板を折り畳んだ状
態を示す斜視図
【図8】図1の組立式仮設トイレの天井板を示す斜視図
【図9】図1の組立式仮設トイレの各側壁板及びドアを
示す斜視図
【図10】図10(a)は図1の組立式仮設トイレの各
側壁板及びドアの横断面を示す図、図10(b)は同図
(a)の部分拡大図
【図11】図1の組立式仮設トイレの各側壁板及びドア
の縦断面を部分的に示す図
【図12】図10(a)の部分拡大図
【図13】図1の組立式仮設トイレの各側壁板及びドア
を折り畳んだ状態を示す斜視図
【図14】図1の組立式仮設トイレの排泄物処理装置を
示す斜視図
【図15】図14の排泄物処理装置の本体装置を折り畳
んだ状態を示す斜視図
【図16】図15の本体装置を組立てた状態を示す斜視
【図17】図16の本体装置に内蔵されている密封ユニ
ットを示す斜視図
【図18】図17の密封ユニットを拡大して示す側面図
【図19】図14の排泄物処理装置の概略構造を示す側
面図
【図20】図17の密封ユニットの作用を説明するため
に用いた図
【図21】図1の組立式仮設トイレの底板、床板、各側
壁板及びドアを組み立てる工程を示す斜視図
【図22】図1の組立式仮設トイレの底板と各側壁板を
連結するフック金具を示す斜視図
【図23】図1の組立式仮設トイレの側壁板と下側補足
板を連結するフック金具を示す斜視図
【図24】図1の組立式仮設トイレの枠体、ビニール
袋、及び床板を示す斜視図
【図25】図1の組立式仮設トイレの錠付きドアノブと
ドアを示す斜視図
【符号の説明】
1 底板 2 床板 3 天井板 4 側壁板 5 ドア 6 排泄物処理装置 11,12 折り畳み脚 21 下側補足板 22 上側補足板 32 便器 41 ペダル 51 密封ユニット 66 チューブ 72 トイレ室 76 錠付きドアノブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 六角形の底板と、六角形の天井板と、相
    互に枢支された5面の側壁板と、これらの側壁板のうち
    の1つに枢支されたドアと、便器とを備え、 各側壁の下端及び上端を底板及び天井板の縁に着脱自在
    に係止して、底板、天井板、各側壁板、及びドアからな
    る六角柱状のトイレ室を形成し、 このトイレ室の内部に便器を配置してなる組立式仮設ト
    イレ。
  2. 【請求項2】 底板及び天井板の縁にそれぞれの溝を形
    成し、各側壁の下端及び上端を底板及び天井板のそれぞ
    れの溝に嵌合して、各側壁の下端及び上端を底板及び天
    井板の縁に係止する請求項1に記載の組立式仮設トイ
    レ。
  3. 【請求項3】 底板の上方に設けられる床板と、便器に
    付設された排泄物処理装置を更に備え、 排泄物処理装置は、排泄物を合成樹脂製のチューブに密
    封し、このチューブを床板の孔を通じて引き降ろし、こ
    のチューブを該床板と底板の間に貯める請求項1に記載
    の組立式仮設トイレ。
  4. 【請求項4】 各側壁及びドアを各上側部分と各下側部
    分に2分割し、各上側部分と各下側部分を係止して、各
    側壁及びドアを形成する請求項1に記載の組立式仮設ト
    イレ。
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