JPH11264257A - 地下収納式屋外トイレ構造 - Google Patents

地下収納式屋外トイレ構造

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JPH11264257A
JPH11264257A JP7002298A JP7002298A JPH11264257A JP H11264257 A JPH11264257 A JP H11264257A JP 7002298 A JP7002298 A JP 7002298A JP 7002298 A JP7002298 A JP 7002298A JP H11264257 A JPH11264257 A JP H11264257A
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JP
Japan
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wall
toilet
partition
floor plate
plate
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JP7002298A
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English (en)
Inventor
Masuji Oi
益二 大井
Masayuki Miyamura
昌幸 宮村
Yuzo Shin
有三 進
Toshisuke Ishimoto
俊亮 石本
Masayoshi Suzuki
正義 鈴木
Shuhei Oda
収平 小田
Hiroshi Fukazawa
廣志 深澤
Yoshitaka Kobayashi
嘉孝 小林
Ryozo Horiuchi
良蔵 堀内
Hiroki Kono
弘来 河野
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Individual
Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トイレ不使用時にトイレの保管場所を他に設け
る必要がなく、トイレの設営を軽作業で行うことがで
き、避難所で多数の被災者が使用できる。 【解決手段】上端が地表面21と略同一になるように方
形の筒部材14が地中に埋設され、排泄用孔22aが形
成された床板22を地表面と略同一になるように支持す
る支持部材16,17が筒部材に収納される。トイレボ
ックス体18が筒部材の上面と略同一の大きさを有する
方形の開閉屋根板23と、この開閉屋根板の周縁又は周
縁近傍に垂設されかつ一部に出入口24e,24fを有
する壁体24とにより構成される。トイレ11不使用時
には開閉屋根板が排泄用孔を塞ぐように床板上に配置さ
れ、かつ壁体が支持部材の外周面を包囲するように筒部
材に収納される。またトイレ使用時には開閉屋根板を床
板から所定の高さまで上昇させ、かつ壁体が筒部材から
取出されて床板又は支持部材に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学校等の文教施
設、公園等の公共施設、マンションの駐車場等に設置さ
れ、地震等による大規模な災害時に使用可能な地下収納
式の屋外トイレ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1995年に阪神地方で発生した阪神大
震災により学校等に避難した住民が、最も困窮を極めた
ことの一つとして、水洗トイレが全く使えなかったこと
が挙げられる。このため、例えば実開平6−13687
号公報に示されるような簡易トイレが仮設され、使用さ
れた。この簡易トイレでは、内部に排泄物収容タンクが
形成された台座上面にベース板が配置され、ベース板の
各角隅に複数の支柱差込孔が形成され、これらの支柱差
込孔に複数の支柱下端をそれぞれ挿入することにより台
座角隅に複数の支柱が立設される。これらの支柱には横
断面がU字状に形成されかつ支柱の長手方向に分割され
た複数の側壁パネルが嵌入され、支柱に嵌入された側壁
パネルの側面には扉により開閉可能な開口部が形成され
る。また側壁パネルの上端から突出する支柱には天板パ
ネルが嵌入され、この天板パネルは支柱の上端にボルト
を螺合することにより固定される。ベース板上面には上
記タンク内に連通する便座が設けられ、この便座の周囲
には清掃作業員による便座清掃に使用する水タンクが設
けられ、更にこの水タンクの上面を覆って足踏パネルが
設けられる。このように構成された簡易トイレでは、天
板パネルを取付けるボルトを除いて殆ど取付ねじを使用
しない嵌合構造であるため、分割組立でありながら骨格
性を有する堅固な構造であり、構造上軽量でかつ組立、
運搬、管理に適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の簡
易トイレでは、トイレ不使用時には分解して所定の場所
に保管するため、このトイレ専用の保管場所を確保しな
ければならない不具合があり、またトイレの数量が多く
なればその保管場所の容積も大きくする必要があった。
また、上記従来の簡易トイレでは、トイレ使用時に、多
数の分解された状態のトイレを保管場所から設置場所ま
で運んで組立てる作業を必要とするため、限られた人数
では上記作業を行うことが難しい問題点もあった。更
に、上記従来の簡易トイレでは、排泄物収納タンクの容
量が限られているため、被災者が多人数であると、上記
タンクが直ぐに満杯になってトイレを使用できなくなる
問題点もあった。
【0004】本発明の第1の目的は、トイレ不使用時に
トイレの保管場所を他に設ける必要がなくかつ避難所で
ある校庭や公園等又はマンションの駐車場等を狭めない
地下収納式屋外トイレ構造を提供することにある。本発
明の第2の目的は、トイレの不使用状態から使用状態へ
の変更、即ちトイレの設営を比較的軽作業で行うことが
でき、かつ多数の被災者が使用できる地下収納式屋外ト
イレ構造を提供することにある。本発明の第3の目的
は、下水道が使用できないときにも使用でき、かつ停電
中であっても使用できる地下収納式屋外トイレ構造を提
供することにある。本発明の第4の目的は、トイレボッ
クス体が所定の高さ以上に取出されたり或いは浮上した
りすることを阻止でき、強風が吹いてもトイレボックス
体が吹き飛ぶことのない地下収納式屋外トイレ構造を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、上端が地表面21と略同一になるよ
うに地中に埋設された方形の筒部材14と、排泄用孔2
2aが形成された床板22を地表面21と略同一になる
ように支持しかつ筒部材14に収納された支持部材16
又は17と、筒部材14の上面と略同一の大きさを有す
る方形の開閉屋根板23とこの開閉屋根板23の周縁又
は周縁近傍に垂設され一部に出入口24e,24fを有
する壁体24とにより構成されたトイレボックス体18
とを備えた地下収納式屋外トイレ構造である。この請求
項1に記載された地下収納式屋外トイレ構造では、トイ
レ11不使用時には開閉屋根板23が排泄用孔22aを
塞ぐように床板22上に配置され、かつ壁体24が支持
部材16又は17の外周面を包囲するように筒部材14
に収納される。またトイレ11使用時には開閉屋根板2
3を床板22から所定の高さまで上昇させ、かつ壁体2
4が筒部材14から取出されて床板22又は支持部材1
6又は17に固定される。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、床板22が複数設
けられ、複数の床板22に排泄用孔22aがそれぞれ形
成され、複数の支持部材16,17が床板22をそれぞ
れ支持して筒部材14に収納され、トイレボックス体1
8が開閉屋根板23と壁体24と開閉屋根板23の中間
部に垂設された1又は2以上の隔壁26とにより構成さ
れ、トイレ11不使用時に隔壁26が複数の支持部材1
6,17の間に挿入され、トイレ11使用時に隔壁26
が複数の支持部材16,17の間から取出されて床板2
2毎に壁体24で包囲された空間を仕切るように構成さ
れたことを特徴とする。この請求項2に記載された地下
収納式屋外トイレ構造では、開閉屋根板23を上昇させ
かつ壁体24及び隔壁26を筒部材14から取出すと、
トイレボックス体18内が1又は2以上の隔壁26によ
り2以上のトイレ室12,13に分割されているので、
複数人が同時にトイレ11を使用できる。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図1に示すように、筒部材14
の下端が底壁19により閉塞され、支持部材16,17
が底壁19上面に載置され、一端が壁体24又は壁体2
4及び隔壁26の下端に接続された可撓性線状体29,
33の他端が支持部材16,17の上部又は床板22を
経由して錘32,36に接続され、錘32,36が筒部
材14内で可撓性線状体29,33に吊下げられたこと
を特徴とする。この請求項3に記載された地下収納式屋
外トイレ構造では、開閉屋根板23を上昇させかつ壁体
24等を筒部材14から取出すときには、錘32,36
の重量によりトイレボックス体18が自動的に浮上する
か或いは比較的小さい力でトイレボックス体18を浮上
できる。また開閉屋根板23を下降させかつ壁体24等
を筒部材14に収納するときには、錘32,36の重量
により自動的にトイレボックス体18が下降するか、或
いは比較的小さい力でトイレボックス体18を下降でき
る。また排泄物は筒部材14内に貯留される。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に筒部材の下端が地中に埋設され
た防火水槽の上壁上面に載るように筒部材が地中に埋設
され、支持部材が防火水槽の上壁上面に載置され、床板
に形成された排泄用孔がパイプにより防火水槽の上壁に
形成された通孔に連通するように接続され、一端が壁体
又は壁体及び隔壁の下端に接続された可撓性線状体の他
端が支持部材の上部又は床板を経由して錘に接続され、
錘が筒部材内で可撓性線状体に吊下げられたことを特徴
とする。この請求項4に記載された地下収納式屋外トイ
レ構造では、開閉屋根板を上昇させかつ壁体等を筒部材
から取出すとき、又は開閉屋根板を下降させかつ壁体等
を筒部材に収納するときには、請求項3と同様にトイレ
ボックス体を自動的に又は比較的小さい力で昇降でき
る。また排泄物は請求項3の筒部材より容積の大きな防
火水槽に貯留される。
【0009】請求項5に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図11に示すように、筒部材6
4の下端が地中に埋設された防火水槽62の上壁62a
上面に載るように筒部材64が地中に埋設され、支持部
材66,67が防火水槽62の上壁62a上面に載置さ
れ、床板22に形成された排泄用孔22aがパイプ73
により防火水槽62の上壁62aに形成された通孔62
bに連通するように接続され、壁体74又は壁体74及
び隔壁86が上下方向に複数枚に分割され、トイレ61
不使用時に複数枚の壁体74又は壁体74及び隔壁86
が重合しかつトイレ61使用時に複数枚の壁体74又は
壁体74及び隔壁86が伸張するように構成され、複数
枚の壁体74又は壁体74及び隔壁86のうち最上段の
壁体76又は壁体76及び隔壁87の下端に複数本のア
ンダステー91が下方に延びて接続され、アンダステー
91の下端に接続された可撓性線状体99の他端が支持
部材66,67の上部又は床板22を経由して錘92に
接続され、錘92が防火水槽62内で可撓性線状体99
に吊下げられたことを特徴とする。この請求項5に記載
された地下収納式屋外トイレ構造では、開閉屋根板23
を上昇させかつ壁体74等を筒部材64から取出すとき
には、錘92の重量によりトイレボックス体68が自動
的に浮上するか或いは比較的小さい力でトイレボックス
体68を浮上できる。このとき分割された複数枚の壁体
74等が伸張する。また開閉屋根板23を下降させかつ
壁体74等を筒部材64に収納するときには、錘92の
重量により自動的にトイレボックス体68が下降する
か、或いは比較的小さい力でトイレボックス体68を下
降できる。このとき分割された複数枚の壁体74等は重
合する。更に排泄物は請求項3の筒部材より容積の大き
な防火水槽62に貯留される。
【0010】請求項6に係る発明は、請求項1ないし5
いずれかに係る発明であって、更に図1及び図7に示す
ように、便器37の底面及び背面が第1及び第2受け板
41,42によりそれぞれ保持され、第1又は第2受け
板41,42が床板22の排泄用孔22aに選択的には
め込み可能に形成され、トイレ11不使用時に便器37
が床板22下方に収納されるように第2受け板42が排
泄用孔22aにはめ込まれ、トイレ11使用時に便器3
7が床板22上に出現するように第1受け板41が排泄
用孔22aにはめ込まれるように構成されたことを特徴
とする。この請求項6に記載された地下収納式屋外トイ
レ構造では、トイレ11不使用時には便器37が床板2
2下方に収納され、地上への突出物がないので、開閉屋
根板23を地表面21と略同一平面上に配置できる。ま
たトイレ11使用時には便器37が床板22上に出現す
るので、通常のトイレ11と同様に使用できる。
【0011】請求項7に係る発明は、請求項1ないし6
いずれかに係る発明であって、更に図1に示すように、
支持部材16,17の上部又は床板22と壁体24の上
部又は開閉屋根板23とを連結しかつトイレボックス体
18が筒部材14内から取出されて或いはトイレボック
ス体18が筒部材14内から浮上して所定の高さになっ
たときに伸張するストッパ49が設けられたことを特徴
とする。この請求項7に記載された地下収納式屋外トイ
レ構造では、トイレボックス体18を筒部材14内から
取出すとき或いはトイレボックス体18が筒部材14内
から浮上するとき、トイレボックス体18が所定の高さ
になったときにストッパ49が伸張するので、上記所定
の高さ以上トイレボックス体18が取出されたり或いは
浮上したりすることはない。また筒部材14内から取出
され或いは浮上したトイレボックス体18はストッパ4
9により強固に保持されているため、強風が吹いても吹
き飛ぶことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図4に示すように、地下収納
式屋外トイレ11は1ユニットで2つのトイレ室12,
13を有するように構成され、学校の校庭に数カ所に点
在して設置される。この地下収納式屋外トイレ11は校
庭に埋設された筒部材14と、この筒部材14に収納さ
れた2つの支持部材16,17と、これらの支持部材1
6,17を包囲するように筒部材14に収納されたトイ
レボックス体18とを備える。筒部材14は予め工場で
コンクリートにより成形される(プレキャストコンクリ
ート)ことが好ましく、横断面が方形の角筒状に形成さ
れる(図5及び図6)。また筒部材14の下端は底壁1
9により閉塞され、この底壁19は上記筒部材14と一
体的にコンクリートにより成形される(図1〜図4)。
下端が底壁19により閉塞された筒部材14はこの筒部
材14内が空洞の状態で上端が地表面21と略同一にな
るように地中に埋設される。なお、筒部材14及び底壁
19はコンクリートではなく、繊維強化プラスチックス
等により形成してもよく、また筒部材14の内面及び底
壁19の上面には排泄物との摩擦係数を小さくするため
にシリコーンゴム又はシリコーン樹脂(図示せず)が貼
付されることが好ましい。
【0013】2つの支持部材16,17はアングル材に
より内部に空間を有する直方体状にそれぞれ形成され、
これらの支持部材16,17の高さは筒部材14の高さ
と略同一に形成される(高さは2.5〜3.0m程度が
好ましい。)。これらの支持部材16,17は所定の間
隔をあけて並べた状態で筒部材14に収納され(図1、
図3及び図5)、これらの支持部材16,17の下端は
底壁19に図示しないスタッドボルトや基礎ボルト等に
よりそれぞれ固定される。また支持部材16,17の上
面には排泄用孔22aを有する床板22がそれぞれ載置
される、換言すれば床板22は支持部材16,17によ
り地表面21と略同一なるように支持される。床板22
は鋼板又はコンクリート板等により形成される。なお、
支持部材16,17はアングル材ではなくチャンネル
材、角パイプ又はその他の鋼材により形成してもよい。
【0014】トイレボックス体18は筒部材14の上面
と略同一の大きさを有する方形の開閉屋根板23と、こ
の開閉屋根板23の周縁近傍に垂設された壁体24と、
開閉屋根板23の中間部に垂設された単一の隔壁26と
を有する。開閉屋根板23はアルミニウム板又はアルミ
合金板等の軽金属板により形成され、壁体24及び隔壁
26は繊維強化プラスチックスにより形成される。開閉
屋根板23の周縁にはこの周縁を下方に折曲げることに
より庇部23aが形成される。この庇部23aの下端は
開閉屋根板23を床板22上に配置したときに筒部材1
4の上端外周縁に形成された切欠き14aに収納され、
この状態で床板22及び開閉屋根板23間には10〜2
0cm程度の扁平空間27(図3及び図4)が形成され
る。壁体24は正面壁24a、奥壁24b(図2及び図
4〜図6)及び一対の側壁24c,24d(図1、図
3、図5及び図6)により構成され、これらの板24a
〜24dにて筒部材14より僅かに小さい角筒状に形成
され、更に2つの支持部材16,17を包囲するように
筒部材14に収納される(図2、図4及び図5)。
【0015】隔壁26は2つの支持部材16,17の間
に挿入可能に形成され(図3及び図5)、2つの支持部
材16,17の間から浮上したときに床板22,22毎
に壁体24で包囲された空間を仕切るように構成される
(図1及び図6)。即ち、浮上した開閉屋根板23及び
壁体24内の空間が隔壁26により2つのトイレ室1
2,13となるように区画される。壁体24及び隔壁2
6の高さは筒部材14の高さより低く形成される。また
壁体24の一部、即ち正面壁24aには上記2つのトイ
レ室12,13に臨むように2つの出入口24e,24
fが所定の間隔をあけてそれぞれ形成され、これらの出
入口24e,24fにはドア28,28が蝶番(図示せ
ず)を介してそれぞれ開閉可能に取付けられる(図2及
び図4〜図6)。開閉屋根板23には上記2つのトイレ
室12,13に臨むように2つの開口部23b,23c
が所定の間隔をあけてそれぞれ形成され、これらの開口
部23b,23cには天蓋23,23が蝶番(図示せ
ず)を介してそれぞれ開閉可能に取付けられる(図1〜
図4)。なお開閉屋根板23を耐候性を有する繊維強化
プラスチックス等により形成してもよく、壁体24及び
隔壁26をアルミニウム板やアルミ合金板等の軽金属板
により形成してもよい。
【0016】一方、壁体24の一対の側壁24c,24
dのうち一方の側壁24cの下端には2本のチェーン2
9,29の一端がそれぞれ接続され、隔壁26の一方の
面の下端には別の2本のチェーン29,29の一端がそ
れぞれ接続される(図1〜図4)。これら4本のチェー
ン29の他端は一方の支持部材16の上部に取付けられ
た4つの滑車31を経由して錘32にそれぞれ接続さ
れ、この錘32は一方の支持部材16内でチェーン29
に吊下げられる。また一対の側壁24c,24dのうち
他方の側壁24dの下端には2本のチェーン33,33
の一端がそれぞれ接続され、隔壁26の他方の面の下端
には別の2本のチェーン33,33の一端がそれぞれ接
続される。これら4本のチェーン33の他端は他方の支
持部材17の上部に取付けられた4つの滑車34を経由
して上記とは別の錘36にそれぞれ接続され、この錘3
6は他方の支持部材17内でチェーン33に吊下げられ
る。上記チェーン29,33の長さは壁体24及び隔壁
26が筒部材14に収納されたときに錘32,36が滑
車31,34や床板22に接触せず、かつ壁体24及び
隔壁26が筒部材14から取出されたときに筒部材14
の下端の底壁19に接触しないように設定される。また
上記2つの錘32,36はH型鋼やI型鋼等にて形成さ
れることが好ましく、2つの錘32,36の合計重量は
開閉屋根板23、壁体24及び隔壁26の合計重量の
1.1〜1.2倍程度、即ち20〜30kg程度重く形
成されることが好ましい。なおチェーン29,33の一
端を壁体24の側壁24c,24d及び隔壁26の下端
に接続するのではなく、壁体24の正面壁24a及び奥
壁24bの下端にそれぞれ接続してもよい。
【0017】また床板22の排泄用孔22aには便器3
7がそれぞれ取付けられる(図1〜図4、図6及び図
7)。図6及び図7に詳しく示すように、排泄用孔22
aは長方形状に形成され、この孔22aのドア28側の
端縁、即ち前縁には排泄用孔22aの幅と同一の凹部2
2bが形成される。また排泄用孔22aの一対の側縁後
部には一対の凹溝22cがそれぞれ形成される。便器3
7の底面及び背面は排泄用孔22aの幅より僅かに小さ
い幅を有する第1及び第2受け板41,42によりそれ
ぞれ保持され、第2受け板42の背面下端にはこの第2
受け板42の幅より長いフラットバー43が固着され
る。これらの受け板41,42は上記排泄用孔22aに
選択的にはめ込み可能に形成される。また第2受け板4
2の背面上部には取っ手42aが取付けられ、第1受け
板41には便器37の第1透孔37aに連通する第2透
孔41aが形成される。
【0018】2枚の床板22,22上面には一対の側壁
24c,24dに対向して2つずつ合計4つの固定手段
44が取付けられる(図1〜図4、図6及び図8〜図1
0)。これらの固定手段44は図8〜図10に詳しく示
すように、床板22上面にボルト46により固定された
ケース47と、このケース47に長手方向に摺動可能に
かつ回転可能に挿入された係止ピン48と、係止ピン4
8の側面に突設された操作部48aとを有する。ケース
47の上面には上記操作部48aが摺動可能な長孔47
aと、この長孔47aの両端に連設され上記操作部48
aを収納可能な第1及び第2凹部47b,47cが形成
される。操作部48aを第1凹部47bに収納すると係
止ピン48の一端が側壁24c,24dに向って突出
し、操作部48aを第2凹部47cに収納すると係止ピ
ン48の一端がケース47内に引込むように構成され
る。また一対の側壁24c,24dの上端近傍には係止
ピン48を挿入して係止可能な第1係止孔24gが形成
され(図2)、一対の側壁24c,24dの下端近傍に
は係止ピン48を挿入して係止可能な第2係止孔24h
が形成される(図4)。第1係止孔24gに係止ピン4
8を係止することにより壁体24及び隔壁26が筒部材
14に収納された状態で固定され(図3及び図4)、第
2係止孔24hに係止ピン48を係止することにより壁
体24及び隔壁26が筒部材14から浮上した状態で固
定される(図1及び図2)。
【0019】図1、図2及び図6の符号49は支持部材
16,17の上部と開閉屋根板23及び壁体24のコー
ナ部とを連結するストッパである。このストッパ49は
チェーンにより形成され、開閉屋根板23、壁体24及
び隔壁26、即ちトイレボックス体18が浮上して所定
の高さになったときに伸張してトイレボックス体18が
それ以上浮上しないようになっている。また図1、図2
及び図6の符号51は壁体24の各辺の中間の高さに取
付けられたフックであり、これらのフック51にはスト
ッパ49の中間部を係止可能に構成される。
【0020】このように構成された地下収納式屋外トイ
レの使用方法を説明する。トイレ11不使用時、即ち学
校を避難所として使用しないときには、便器37が床板
22下方に収納されるように第2受け板42が床板22
の排泄用孔22aにはめ込まれ、開閉屋根板23が排泄
用孔22aを塞ぐように床板22上に配置される(図3
及び図4)。この状態で固定手段44の係止ピン48を
一対の側壁24c,24dの第1係止孔24gに挿入し
て係止することにより(図8)、壁体24が2つの支持
部材16,17を包囲するように筒部材14に収納さ
れ、かつ単一の隔壁26が2つの支持部材16,17の
間に挿入された状態で固定される(図3及び図4)。こ
の結果、開閉屋根板23が校庭の地表面21と略同一平
面上に位置し、開閉屋根板23上面を校庭の一部として
利用できるので、校庭を狭めることはない。また開閉屋
根板23と床板16,17との間の扁平空間27には、
図示しないがビニール袋等に入れられたトイレットペー
パ、手洗い器(提灯型給水器)、消毒薬剤、鏡、照明器
具等のトイレ用備品と、支持部材16,17の上部と開
閉屋根板23及び壁体24のコーナ部とを連結するスト
ッパ49とが収納される。
【0021】地震等が発生して家屋が倒壊し、学校を避
難所として使用するときには、先ず天蓋23eを図3の
二点鎖線で示すようにあけた後に、開閉屋根板23の開
口部23b,23cから固定手段44の操作部48aを
操作して係止ピン48を一対の側壁24c,24dの第
1係止孔24gから引抜く(図9)。このとき錘32,
36の重量がトイレボックス体18の重量より20〜3
0kg程度重いので、トイレボックス体18がふわっと
浮き、このトイレボックス体18が自動的にゆっくり浮
上するか或いは一人又は二人程度の少人数でトイレボッ
クス体18を浮上させることができる。トイレボックス
体18が所定の高さ(被災者がトイレボックス体18内
に容易に入ることができる高さであり、2〜2.5m程
度が好ましい。)まで浮上すると、ストッパ49が伸張
してトイレボックス体18はそれ以上浮上しない。次い
で壁体24の正面壁24aに取付けられたドア28をあ
けて出入口24e,24fからトイレ室12,13に入
り、トイレボックス体18を僅かに押下げて保持する。
この状態で固定手段44の係止ピン48を一対の側壁2
4c,24dの第2係止孔24hに挿入して係止するこ
とにより(図8)、トイレボックス体18が浮上した状
態で固定される(図1及び図2)。
【0022】次に少し弛んだストッパ49の中間部を図
1及び図2の実線で示すように壁体24の各辺に取付け
られたフック51に係止すると、ストッパ49は略
「く」の字状になってこのストッパ49にテンションが
掛かるため、トイレボックス体18の強度を向上でき
る。これにより台風等の強風が吹いても、トイレボック
ス体18が吹き飛ぶことはない。またストッパ49の中
間部をフック51に係止することにより、ストッパ49
がトイレ室12,13の中央寄りから壁体24の各辺近
傍に移動するので、ストッパ49がトイレ11使用者の
邪魔になることもない。更にトイレ11用備品を所定の
箇所に取付けた後に、床板22の排泄用孔22aにはめ
込まれた第2受け板42の取っ手42aを握って図7
(a)の実線矢印の方向に引っ張り、床板22の下方に
収納されていた便器37を床板22の上面に出現させる
(図7(b))。この状態で第2受け板42の下部を破
線矢印の方向に押すと、第1受け板41の前縁が排泄用
孔22aの前縁に形成された凹部22bに挿入され、か
つフラットバー43の両端下部が凹溝22cに挿入され
る(図7(c))。これにより便器37が使用可能状態
に固定されるので、便器37を使用できる。
【0023】このように工具を全く使用せずに、また停
電中であっても、軽作業で地下収納式屋外トイレ11を
設営できる(図1及び図2)。このトイレ11を使用す
ることにより筒部材14内に排泄物が貯留されるが、筒
部材14の容積は比較的大きいので、多数の被災者が使
用しても、例えば2つのトイレ室12,13を160人
程度使用しても、1ヶ月程度の貯留スペースを有する。
一方、地震等が発生してから2週間程度で交通機関が復
旧するので、上記筒部材14内の排泄物はバキューム車
により汲み上げられて運搬できる。この結果、その後も
継続して上記トイレ11を使用できる。更に避難生活が
終了してトイレボックス体18の壁体24及び隔壁26
を筒部材14内に収納するときには、筒部材14内を清
掃した後、上記と逆の手順で作業すればよい。
【0024】なお、トイレ11の使用初期には排泄固形
物が直接空気に触れるため、臭気レベルが高く、また消
臭薬剤も効率的に分布しないため、十分にその機能を発
揮しない。このため、筒部材14内に予め30cm程度
の水を貯めておくことが好ましい。これにより排泄固形
物が水没して直接空気に触れるのを防止でき、また上記
水により消臭薬剤が分散して消臭効果を高めることがで
きる。また、筒部材14と支持部材16,17との間
や、支持部材16と支持部材17との間には、壁体24
や隔壁26が昇降するための幅が数cmの隙間が形成さ
れるが、これらの隙間は臭気対策を考える上で小さいも
のではない。このため、筒部材14の上端や床板22等
に上記隙間を閉止するフレキシブルな材質の摺動密着型
のシール部材(図示せず)を設けてたり、或いは壁体2
4の下端近傍や隔壁26の下端近傍(チェーン29,3
3の接続部より上位)に上記と同様のシール部材(図示
せず)を設けたりすることが好ましい。
【0025】また、筒部材14内には雑多なもの、例え
ば紙おむつ等が投棄される場合があり、バキューム車の
バキュームポンプにより排泄物とともに上記紙おむつ等
を吸引すると、バキュームポンプのサクション側ホース
が閉塞する恐れがある。このため、筒部材14の下端の
底壁19上の床板22の排泄用孔22aからずれた位置
に、図示しないが多数の縦スリット(幅が3cm、長さ
が20cm)が形成された塩化ビニル樹脂製の管体(直
径が15〜20cm、長さが2〜2.5m)を複数本立
設することが好ましい。この場合、バキュームポンプの
サクション側ホースを上記管体内に挿入して排泄物を汲
上げることにより、ホースの閉塞を防止でき、またホー
スを挿入している管体が目詰まりした場合には、別の管
体から排泄物を汲上げる。更に、地下収納式屋外トイレ
11を学校の校庭に設置するときには、予め工場にて支
持部材16,17やトイレボックス体18等を筒部材1
4内に収納して組立て、この状態で学校の校庭に運搬
し、校庭の地中に埋設してもよく、或いは工場にて成形
された筒部材14(底板19付き)を校庭の地中に埋設
した後に、工場にてトイレボックス体18が組付けられ
た支持部材16,17を上記筒部材14内に収納しても
よい。
【0026】図11〜図19は本発明の第2の実施の形
態を示す。図11〜図19において図1〜図10と同一
符号は同一部品を示す。この実施の形態では、防火水槽
62が比較的浅く地中に埋設され(地表面21から防火
水槽62の上面までの深さが1.2〜1.5m程度)、
地下収納式屋外トイレ61の筒部材64の下端が上記防
火水槽62の上壁62a上面に載りかつ筒部材64の上
端が地表面21と略同一になるように筒部材64が地中
に埋設される(図11〜図14)。このためこの実施の
形態の筒部材64は上記第1の実施の形態の筒部材より
低く形成される。2つの支持部材66,67はアングル
材により内部に空間を有する直方体状にそれぞれ形成さ
れ、これらの支持部材66,67の高さは筒部材64の
高さと略同一に形成される。これらの支持部材66,6
7は所定の間隔をあけて並べた状態で筒部材64に収納
され(図11、図13及び図15)、これらの支持部材
66,67の下端は上壁62a上面に図示しないスタッ
ドボルトや基礎ボルト等によりそれぞれ固定される。
【0027】2つの支持部材66,67の上面には第1
の実施の形態と同様に排泄用孔22aを有する床板22
がそれぞれ載置され、排泄用孔22aには便器37の底
面及び背面を支持する第1受け板41又は第2受け板4
2が選択的にはめ込まれる(図11〜図14及び図1
6)。第1受け板42には便器37の第1透孔37aに
連通する第2透孔41aが形成され、第2透孔41aに
は便器67とは反対方向に延びる第1短管71が接続さ
れる(図11、図12及び図14)。また2つの排泄用
孔22aに対向する防火水槽62の上壁62aには2つ
の通孔62b,62bがそれぞれ形成され、通孔62
b,62bには第2短管72,72がそれぞれ挿着され
る(図11〜図14)。第1短管71及び第2短管72
は耐久性を有しかつ歪み復元性の極めて高いシリコーン
ゴム等により形成されたパイプ73により連通するよう
に接続される(図11〜図15)。
【0028】トイレボックス体68の壁体74及び隔壁
86は支持部材66,67の高さが低いため、上下方向
に2枚ずつに分割される。即ち、壁体74は開閉屋根板
23に垂設された最上段のアッパ壁体76と、このアッ
パ壁体76の内側に重合し又はアッパ壁体76の下方に
突出するロア壁体77とに分割される。アッパ壁体76
はアッパ正面壁76a、アッパ奥壁76b(図12及び
図14〜図16)及び一対のアッパ側壁76c,76d
(図11、図13、図15及び図16)により構成さ
れ、ロア壁体77はロア正面壁77a、ロア奥壁77b
(図12、図14及び図15)及び一対のロア側壁77
c,77d(図11、図13及び図15)により構成さ
れる。また隔壁86は開閉屋根板23の中間部に垂設さ
れたアッパ隔壁87と、このアッパ隔壁87を挟むよう
に重合し又はアッパ隔壁87の下方に突出する2枚のロ
ア隔壁88,89とに分割される(図11、図13図1
5及び図16)。
【0029】アッパ壁体76は筒部材64より僅かに小
さい角筒状に形成され、2つの支持部材66,67を包
囲するように筒部材64に収納される(図13〜図1
5)。またアッパ隔壁86は2つの支持部材66,67
の間に挿入され(図13及び図15)、2つの支持部材
66,67の間から浮上したときに床板22,22毎に
アッパ壁体76で包囲された空間を仕切るように構成さ
れる(図11及び図16)。即ち、浮上した開閉屋根板
23及びアッパ壁体76内の空間がアッパ隔壁87によ
り2つのトイレ室12,13の上部となるように区画さ
れる。
【0030】アッパ壁体76及びアッパ隔壁87の高さ
は筒部材64の高さより低く形成される。またアッパ壁
体76の一部、即ちアッパ正面壁76aには上記2つの
トイレ室12,13の上部に臨むように2つのアッパ出
入口78a,79aが所定の間隔をあけてそれぞれ形成
され、これらのアッパ出入口78a,79aには親扉8
2が蝶番84(図17及び図18)を介してそれぞれ開
閉可能に取付けられる(図12及び図14〜図18)。
アッパ出入口78a,79aの周縁は所定の幅で外方に
膨出してアッパ正面壁76aの他の部分より厚く形成さ
れ、親扉82も上記アッパ出入口78a,79aの周縁
と略同一の厚さに形成される。親扉82の内部には下端
が外部と連通する子扉収納部82aが設けられ、この子
扉収納部82aには子扉83が下方に突出可能に収納さ
れる。また図18に詳しく示すように、親扉82のトイ
レ室12,13側の面には子扉収納部82aに連通しか
つ上下方向に延びる2本の長孔82b,82bが形成さ
れ、子扉83の上端には2本の長孔82b,82bに対
向して2つの突起83a,83aがそれぞれ設けられ
る。これらの突起83a,83aを2つの長孔82b,
82bに摺動可能に挿入することにより子扉83が親扉
82から抜け落ちないように構成される。
【0031】ロア壁体77はアッパ壁体76に重合する
ときにアッパ壁体76の内側に挿入されるため、ロア正
面壁77a及びロア奥壁77bはアッパ隔壁87の位置
で左右に分割される。即ち、ロア壁体77はロア隔壁8
8,89とともに2つの支持部材66,67をそれぞれ
包囲するように筒部材64に収納される(図13及び図
15)。また2枚のロア隔壁88,89は2つの支持部
材66,67の間から浮上したときに床板22,22毎
にロア壁体77で包囲された空間を仕切るように構成さ
れる(図11)。即ち、浮上したロア壁体77内の空間
がロア隔壁88,89により2つのトイレ室12,13
の下部となるように区画される。ロア壁体77及びロア
隔壁88,89の高さはアッパ壁体76及びアッパ隔壁
87の高さと同一か或いはアッパ壁体76及びアッパ隔
壁87より低く形成される。またロア壁体77の一部、
即ちロア正面壁77aには上記2つのトイレ室12,1
3の下部に臨むように2つのロア出入口78b,79b
が所定の間隔をあけてそれぞれ形成され、これらのロア
出入口78b,79bは上記子扉83,83により閉止
される(図12、図17及び図18)。上記アッパ出入
口78a,79a及びロア出入口78b,79bにより
トイレ室12,13への出入口78,79が構成され、
親扉82及び子扉83により出入口78,79を開閉す
るドア81が構成される。
【0032】アッパ壁体76の下端周縁には内方に突出
する第1壁体用フランジ76eが設けられ、ロア壁体7
7の上端周縁には外方に突出する第2壁体用フランジ7
7eが設けられる(図11〜図14)。第2壁体用フラ
ンジ77eが第1壁体用フランジ76eに係止すること
によりロア壁体77がアッパ壁体76から抜け落ちない
ように構成される。またアッパ隔壁87の下端には両側
に突出する一対の第1隔壁用フランジ87a,87bが
設けられ、2枚のロア隔壁88,89の上端にはアッパ
隔壁87に向って第2隔壁用フランジ88a,89aが
それぞれ設けられる(図11及び図13)。第2隔壁用
フランジ88a,89aが第1隔壁用フランジ87a,
87bに係止することによりロア隔壁88,89がアッ
パ隔壁87から抜け落ちないように構成される。なお、
アッパ壁体及びアッパ隔壁を親扉と同一の厚さに形成
し、これらの板の内部にロア壁体及びロア隔壁を収納可
能なロア壁体収納部及びロア隔壁収納部を形成し、更に
これらの収納部にロア壁体及びロア隔壁を下方に突出可
能にそれぞれ収納してもよい。
【0033】一方、アッパ壁体76の一対のアッパ側壁
76c,76dの下端にはアンダステー91が2本ずつ
(合計4本)下方に向ってそれぞれ突設され(図11〜
図14及び図17)、アンダステー91の長さはアンダ
ステー91の下端から開閉屋根板23までの高さが2.
5〜3m程度になるように設定される。防火水槽62の
上壁62aには壁体74及び隔壁86を筒部材64に収
納したときに上記4本のアンダステー91を遊挿可能な
4つのステー用孔62cがそれぞれ形成される(図11
〜図14)。4本のアンダステー91の下端には4本の
チェーン99の一端がそれぞれ接続され、これら4本の
チェーン99の他端は2つの支持部材66,67の上部
に2つずつ(合計4つ)取付けられた滑車98を経由し
て錘92にそれぞれ接続される。
【0034】防火水槽62の上壁62aには上記4本の
チェーン99の他端が遊挿される4つのチェーン用孔6
2dがそれぞれ形成され、上記錘92はマンホール(図
示せず)から防火水槽62内に搬入される。この錘92
に上記チェーン用孔62cから遊挿されたチェーン99
の他端を接続することにより、錘92は防火水槽62内
でチェーン99に吊下げられるように構成される。上記
チェーン99の長さは壁体74及び隔壁86が筒部材6
4に収納されたときに錘92が防火水槽62の上壁62
aに接触せず、かつ壁体74及び隔壁86が筒部材64
から取出されたときに錘92が防火水槽62の底壁(図
示せず)に接触しないように設定される。また上記錘9
2はH型鋼やI型鋼等にて形成されることが好ましく、
この錘92の重量は開閉屋根板23、壁体74及び隔壁
86の合計重量の1.1〜1.2倍程度、即ち20〜3
0kg程度重く形成されることが好ましい。
【0035】更に一対のアッパ側壁76c,76dの上
端近傍には固定手段44の係止ピ48ンを挿入して係止
可能な第1係止孔76fが形成され(図12)、4本の
アンダステー91の下端近傍には係止ピン48を挿入し
て係止可能な第2係止孔(図示せず)が形成される。第
1係止孔76fに係止ピン48を係止することにより壁
体74及び隔壁86が筒部材64に収納された状態で固
定され(図13及び図14)、第2係止孔に係止ピン4
8を係止することにより壁体74及び隔壁86が筒部材
64から浮上した状態で固定される(図11及び図1
2)。
【0036】なお、防火水槽62の上壁62aには、上
述のように通孔62b、ステー用孔62c及びチェーン
用孔62dが形成されるが、これらの孔62b,62
c,62dの大きさは小さいため、防火水槽62の鉄筋
を切断することなく、或いは僅かに切断するだけで済
む。この結果、防火水槽62の強度の低下は最小限に抑
えられる。また防火水槽62の上壁62aには筒部材6
4、支持部材66,67、トイレボックス体68、錘9
2等の重量が作用するけれども、これらの重量と比較し
て遥かに重い土を筒部材64内に投入しないため、防火
水槽62の上壁62aに作用する重量は軽減される。従
って、防火水槽62の強度は相対的に向上する。上記以
外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0037】このように構成された地下収納式屋外トイ
レ61では、トイレボックス体68を浮上させると、ロ
ア壁体77及びロア隔壁88,89がアッパ壁体76及
びアッパ隔壁86の下方にそれぞれ突出するとともに、
子扉83が親扉82内から下方に突出する(図11及び
図12)。このとき子扉83の上部と親扉82の下部の
重合する部分をボルト93及びナット94にて締付ける
ことにより(図17及び図18)、子扉83が親扉82
にしっかり固定される。上記ボルト93及びナット94
を締付けるときに、「男子用トイレ」又は「女子用トイ
レ」等を表示した看板(図示せず)をドア81外面に共
締めしてもよい。
【0038】また親扉82内から下方に突出した子扉8
3の両側縁とロア出入口78b,79bの両側縁との間
には一対の隙間が生じているので、これらの隙間は横断
面が略「Z」字状の一対の閉止板96をロア正面壁77
aにボルト97a及びナット97bにて取付けることに
よりそれぞれ閉止される(図17〜図19)。また排泄
物は便器37からパイプ73を通って容積の大きな防火
水槽62内に貯留される。更に筒部材64と支持部材6
6,67との隙間や支持部材66と支持部材67との隙
間から臭気がトイレ室12,13内に侵入しないので、
第1の実施の形態のように摺動密着型のシール部材によ
り上記隙間を塞ぐ必要はない。上記以外の使用方法は第
1の実施の形態と略同様であるため、繰返しの説明を省
略する。
【0039】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、地下収納式屋外トイレを1ユニットで2つのトイレ
室を有するように構成したが、1ユニットで1つ又は3
つ以上のトイレ室を有するように構成してもよい。1ユ
ニットで1つのトイレ室を有するように構成する場合に
は、隔壁は不要になる。また、上記第1及び第2の実施
の形態では、屋外トイレを学校の校庭に設置したが、公
園、広場、駐車場(特にマンションの駐車場)又はその
他の文教施設や公共施設等に設置してもよい。地下収納
式屋外トイレを駐車場に設置する場合には、開閉屋根板
を高張力を有する板により形成したり或いは開閉屋根板
の下面に補強リブを配設したりすることにより、地面と
略同一平面に位置する開閉屋根板に自動車が乗っても、
開閉屋根板が損傷しないようにすることが好ましい。
【0040】また、上記第1の実施の形態では、チェー
ンの一端を壁体の一対の側壁の下端に接続し、チェーン
の他端を支持部材の上部を経由して錘に接続したが、チ
ェーンの一端を壁体の一対の側壁又は正面壁及び奥壁の
下端に接続し、チェーンの他端を支持部材の上部を経由
して錘に接続してもよい。また、上記第2の実施の形態
では、アンダステーを最上段の一対のアッパ側壁の下端
に接続したが、最上段のアッパ正面壁及びアッパ奥壁の
下端に接続してもよい。また、上記第1及び第2の実施
の形態では、支持部材の上部に滑車を取付け、この滑車
にチェーンを掛けたが、床板下面に滑車を取付け、この
滑車にワイヤロープ又はその他の可撓性線状体を掛けて
もよい。また滑車に替えて円柱状又は鼓状の線状体受け
具を支持部材の上部又は床板に設け、上記線状体受け具
にチェーン等の可撓性線状体を掛けてもよい。この場
合、可撓性線状体は線状体受け具の外周面を滑って移動
する。また、上記第1及び第2の実施の形態では、壁体
又はアンダステーの下端と錘とをチェーンにて連結した
が、壁体又はアンダステーと錘とをワイヤロープ又はそ
の他の可撓性線状体にて連結してもよい。
【0041】更に、第1の実施の形態では、筒部材の下
端に底壁を設けたが、2.5〜3mと比較的深く地中に
防火水槽が埋設されていれば、第1の実施の形態の筒部
材に底壁を設けずに、上記防火水槽上に筒部材の下端が
載るように筒部材を地中に埋設してもよい。この場合、
支持部材が防火水槽の上壁上面に載置され、床板に形成
された排泄用孔がパイプにより防火水槽の上壁に形成さ
れた通孔に連通するように接続される。また一端が壁体
及び隔壁の下端に接続されたチェーン等の可撓性線状体
の他端が支持部材の上部又は床板を経由して錘に接続さ
れ、錘が筒部材内で可撓性線状体に吊下げられる。錘は
H型鋼等により枠状に形成し、上記パイプをこの枠内に
遊挿することが好ましい。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、地
中に埋設された筒部材に支持部材を収納し、排泄用孔が
形成された床板を地表面と略同一になるように支持部材
が支持し、更に開閉屋根板と出入口を有する壁体とによ
りトイレボックス体を構成したので、トイレ不使用時に
は開閉屋根板が排泄用孔を塞ぐように床板上に配置さ
れ、壁体が支持部材を包囲するように筒部材に収納さ
れ、災害時に避難所となる施設の通常の生活の邪魔にな
ることはない。即ち、トイレ不使用時にトイレの保管場
所を他に設ける必要があった従来の簡易トイレと比較し
て、本発明ではトイレの保管場所を他に設ける必要がな
く、かつ避難所となる学校の校庭等の施設を狭めること
はない。またトイレ使用時には開閉屋根板を床板から所
定の高さ上昇させ、壁体を筒部材から取出して壁体を床
板又は支持部材に固定すれば、災害時に避難所に避難し
た被災者のトイレとして使用できる。またこのトイレは
下水道が使用できないときにも下水道が復旧するまで使
用でき、かつ停電中であっても使用できる。
【0043】また床板を複数設け、これらの床板に排泄
用孔を形成し、床板を支持する複数の支持部材を筒部材
に収納し、更にトイレボックス体を開閉屋根板と壁体と
隔壁とにより構成すれば、トイレ不使用時には隔壁が複
数の支持部材の間に挿入され、トイレ使用時には隔壁が
複数の支持部材の間から取出されて床板毎に壁体で包囲
された空間を仕切るので、上記と同様の効果が得られ
る。また開閉屋根板を上昇させかつ壁体及び隔壁を筒部
材から取出すと、トイレボックス体内が1又は2以上の
隔壁により2以上のトイレ室に分割されているので、複
数人が同時にトイレを使用できる。
【0044】また筒部材の下端を底壁により閉塞し、支
持部材を底壁上面に載置し、一端が壁体又は壁体及び隔
壁の下端に接続された可撓性線状体の他端を支持部材の
上部又は床板を経由して錘に接続し、更にこの錘を筒部
材内で可撓性線状体に吊下げれば、開閉屋根板を上昇さ
せかつ壁体等を筒部材から取出すときには、錘の重量に
よりトイレボックス体が自動的に浮上するか或いは比較
的小さい力でトイレボックス体を浮上できる。また開閉
屋根板を下降させかつ壁体等を筒部材に収納するときに
は、錘の重量により自動的にトイレボックス体が下降す
るか、或いは比較的小さい力でトイレボックス体を下降
できる。この結果、少人数の軽作業で極めて容易にトイ
レを設営又は地中に収納できる。
【0045】また筒部材を地中の防火水槽に載るように
地中に埋設し、支持部材を防火水槽の上壁上面に載置
し、床板に形成された排泄用孔をパイプにより防火水槽
の上壁の通孔に連通接続し、一端が壁体又は壁体及び隔
壁の下端に接続された可撓性線状体の他端を支持部材の
上部又は床板を経由して錘に接続し、更に錘を筒部材内
で可撓性線状体に吊下げれば、開閉屋根板を上昇させか
つ壁体等を筒部材から取出すとき、又は開閉屋根板を下
降させかつ壁体等を筒部材に収納するときに、トイレボ
ックス体を自動的に又は比較的小さい力で昇降できるの
で、上記と同様に少人数の軽作業で極めて容易にトイレ
を設営又は地中に収納できる。また排泄物は上記筒部材
より容積の大きな防火水槽に貯留できるので、排泄物の
汲み取りなしで更に長期間使用できる。
【0046】また筒部材を地中の防火水槽に載るように
地中に埋設し、支持部材を防火水槽の上壁上面に載置
し、床板の排泄用孔をパイプにより防火水槽の上壁の通
孔に連通接続し、壁体又は壁体及び隔壁を上下方向に複
数枚に分割し、トイレ不使用時に複数枚の壁体等が重合
しかつトイレ使用時に複数枚の壁体等が伸張するように
構成し、最上段の壁体等の下端に複数本のアンダステー
を下方に延びて接続し、アンダステーの下端に接続され
た可撓性線状体の他端を支持部材の上部又は床板を経由
して錘に接続し、更に錘を防火水槽内で可撓性線状体に
吊下げれば、開閉屋根板を上昇させかつ壁体等を筒部材
から取出すとき、又は開閉屋根板を下降させかつ壁体等
を筒部材に収納するときに、トイレボックス体を自動的
に又は比較的小さい力で昇降できるので、上記と同様に
少人数の軽作業で極めて容易にトイレを設営又は地中の
筒部材に収納できる。また壁体等を筒部材に収納すると
きには、分割された複数枚の壁体等は重合するので、防
火水槽が地中に比較的浅く埋設されているときに適す
る。
【0047】また便器の底面及び背面を第1及び第2受
け板がそれぞれ保持し、第1又は第2受け板を床板の排
泄用孔に選択的にはめ込み可能に形成すれば、トイレの
不使用時には便器が床板下方に収納されるように第2受
け板が排泄用孔にはめ込まれ、トイレの使用時には便器
が床板上に出現するように第1受け板が排泄用孔にはめ
込まれる。この結果、トイレ不使用時には便器が地上に
突出しないので、開閉屋根板を地面と略同一平面上に配
置でき、またトイレ使用時には便器が床板上に出現する
ので、通常のトイレと同様に使用できる。また支持部材
の上部又は床板と壁体の上部又は開閉屋根板とをストッ
パにより連結すれば、トイレボックス体を筒部材内から
取出すとき或いはトイレボックス体が筒部材内から浮上
するとき、トイレボックス体が所定の高さになったとき
にストッパが伸張するので、上記所定の高さ以上トイレ
ボックス体が取出されたり或いは浮上したりすることは
ない。更に筒部材内から取出され或いは浮上したトイレ
ボックス体はストッパにより強固に保持されているた
め、強風が吹いても吹き飛ぶことはなく、安心してトイ
レを使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の地下収納式屋外トイレ構
造を示す図2のA−A線断面図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】図4のC−C線断面図。
【図4】図3のD−D線断面図。
【図5】図3のE−E線断面図。
【図6】図1のF−F線断面図。
【図7】便器の不使用状態から使用可能状態への変更手
順を示す要部断面図。
【図8】固定手段により壁体が床板に固定された状態を
示す要部平面図。
【図9】固定手段による壁体の固定が解除された状態を
示す図8に対応する要部平面図。
【図10】図8のG−G線断面図。
【図11】本発明の第2実施形態を示す図12のH−H
線断面図。
【図12】図11のI−I線断面図。
【図13】図14のJ−J線断面図。
【図14】図13のK−K線断面図。
【図15】図13のL−L線断面図。
【図16】図11のM−M線断面図。
【図17】筒部材内から浮上したトイレボックス体を外
側から見た要部斜視図。
【図18】筒部材内から浮上したトイレボックス体を内
側から見た要部斜視図。
【図19】図17のN−N線断面図。
【符号の説明】
11,61 地下収納式屋外トイレ 12,13 トイレ室 14,64 筒部材 16,17,66,67 支持部材 18,68 トイレボックス体 19 底壁 21 地表面 22 床板 22a 排泄用孔 23 開閉屋根板 24,74 壁体 24e,24f,78,79 出入口 26,86 隔壁 29,33,99 チェーン(可撓性線状体) 32,36,92 錘 37 便器 41 第1受け板 42 第2受け板 49 ストッパ 62 防火水槽 62a 防火水槽の上壁 62b 通孔 73 パイプ 76 アッパ壁体(最上段の壁体) 87 アッパ隔壁(最上段の隔壁) 91 アンダステー
フロントページの続き (71)出願人 596131562 石本 俊亮 福岡県福岡市中央区六本松3丁目11番地33 −702号 (71)出願人 596131573 鈴木 正義 埼玉県比企郡鳩山町松ケ丘3丁目5番12号 (71)出願人 596131584 小田 収平 東京都世田谷区成城1丁目31番3号 (71)出願人 391053906 深澤 廣志 千葉県我孫子市天王台5丁目5番2−302 号 (71)出願人 594127949 小林 嘉孝 埼玉県入間郡三芳町藤久保795番地の13 (71)出願人 596131595 堀内 良蔵 東京都府中市多磨町1丁目7番32号 (71)出願人 598036838 河野 弘来 東京都台東区浅草橋3丁目8番11−304号 (72)発明者 大井 益二 神奈川県中郡大磯町東小磯391番地の7 (72)発明者 宮村 昌幸 埼玉県北本市朝日2丁目238番地 ワコー レRG北本B棟405号 (72)発明者 進 有三 福岡県福岡市西区下山門4丁目13番48号 (72)発明者 石本 俊亮 福岡県福岡市中央区六本松3丁目11番33− 702号 (72)発明者 鈴木 正義 埼玉県比企郡鳩山町松ケ丘3丁目5番12号 (72)発明者 小田 収平 東京都世田谷区成城1丁目31番3号 (72)発明者 深澤 廣志 千葉県我孫子市天王台5丁目5番2−302 号 (72)発明者 小林 嘉孝 埼玉県入間郡三芳町大字藤久保795番地13 (72)発明者 堀内 良蔵 東京都府中市多磨町1丁目7番32号 (72)発明者 河野 弘来 東京都台東区浅草橋3丁目8番11−304号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が地表面(21)と略同一になるように
    地中に埋設された方形の筒部材(14,64)と、 排泄用孔(22a)が形成された床板(22)を地表面(21)と略
    同一になるように支持しかつ前記筒部材(14,64)に収納
    された支持部材(16,17,66,67)と、 前記筒部材(14,64)の上面と略同一の大きさを有する方
    形の開閉屋根板(23)と前記開閉屋根板(23)の周縁又は周
    縁近傍に垂設され一部に出入口(24e,24f,78,79)を有す
    る壁体(24,74)とにより構成されたトイレボックス体(1
    8,68)とを備え、 トイレ(11,61)不使用時に前記開閉屋根板(23)が前記排
    泄用孔(22a)を塞ぐように前記床板(22)上に配置されか
    つ前記壁体(24,74)が前記支持部材(16,17,66,67)の外周
    面を包囲するように前記筒部材(14,64)に収納され、 トイレ(11,61)使用時に前記開閉屋根板(23)を前記床板
    (22)から所定の高さまで上昇させかつ前記壁体(24,74)
    が前記筒部材(14,64)から取出されて前記床板(22)又は
    前記支持部材(16,17,66,67)に固定されるように構成さ
    れた地下収納式屋外トイレ構造。
  2. 【請求項2】 床板(22)が複数設けられ、 前記複数の床板(22)に排泄用孔(22a)がそれぞれ形成さ
    れ、 複数の支持部材(16,17,66,67)が前記床板(22)をそれぞ
    れ支持して筒部材(14,64)に収納され、 トイレボックス体(18,68)が開閉屋根板(23)と壁体(24,7
    4)と前記開閉屋根板(23)の中間部に垂設された1又は2
    以上の隔壁(26,86)とにより構成され、 トイレ(11,61)不使用時に前記隔壁(26,86)が前記複数の
    支持部材(16,17,66,67)の間に挿入され、 トイレ(11,61)使用時に前記隔壁(26,86)が前記複数の支
    持部材(16,17,66,67)の間から取出されて前記床板(22)
    毎に前記壁体(24,74)で包囲された空間を仕切るように
    構成された請求項1記載の地下収納式屋外トイレ構造。
  3. 【請求項3】 筒部材(14)の下端が底壁(19)により閉塞
    され、 支持部材(16,17)が前記底壁(19)上面に載置され、 一端が壁体(24)又は壁体(24)及び隔壁(26)の下端に接続
    された可撓性線状体(29,33)の他端が前記支持部材(16,1
    7)の上部又は床板(22)を経由して錘(32,36)に接続さ
    れ、 前記錘(32,36)が前記筒部材(14)内で前記可撓性線状体
    (29,33)に吊下げられた請求項1又は2記載の地下収納
    式屋外トイレ構造。
  4. 【請求項4】 筒部材の下端が地中に埋設された防火水
    槽の上壁上面に載るように前記筒部材が地中に埋設さ
    れ、 支持部材が前記防火水槽の上壁上面に載置され、 床板に形成された排泄用孔がパイプにより前記防火水槽
    の上壁に形成された通孔に連通するように接続され、 一端が壁体又は壁体及び隔壁の下端に接続された可撓性
    線状体の他端が前記支持部材の上部又は前記床板を経由
    して錘に接続され、 前記錘が前記筒部材内で前記可撓性線状体に吊下げられ
    た請求項1又は2記載の地下収納式屋外トイレ構造。
  5. 【請求項5】 筒部材(64)の下端が地中に埋設された防
    火水槽(62)の上壁(62a)上面に載るように前記筒部材(6
    4)が地中に埋設され、 支持部材(66,67)が前記防火水槽(62)の上壁(62a)上面に
    載置され、 床板(22)に形成された排泄用孔(22a)がパイプ(73)によ
    り前記防火水槽(62)の上壁(62a)に形成された通孔(62b)
    に連通するように接続され、 壁体(74)又は壁体(74)及び隔壁(86)が上下方向に複数枚
    に分割され、 トイレ(61)不使用時に前記複数枚の壁体(74)又は壁体(7
    4)及び隔壁(86)が重合しかつトイレ(61)使用時に前記複
    数枚の壁体(74)又は壁体(74)及び隔壁(86)が伸張するよ
    うに構成され、 前記複数枚の壁体(74)又は壁体(74)及び隔壁(86)のうち
    最上段の壁体(76)又は壁体(76)及び隔壁(87)の下端に複
    数本のアンダステー(91)が下方に延びて接続され、 前記アンダステー(91)の下端に接続された可撓性線状体
    (99)の他端が前記支持部材(66,67)の上部又は前記床板
    (22)を経由して錘(92)に接続され、 前記錘(92)が前記防火水槽(62)内で前記可撓性線状体(9
    9)に吊下げられた請求項1又は2記載の地下収納式屋外
    トイレ構造。
  6. 【請求項6】 便器(37)の底面及び背面が第1及び第2
    受け板(41,42)によりそれぞれ保持され、 前記第1又は第2受け板(41,42)が床板(22)の排泄用孔
    (22a)に選択的にはめ込み可能に形成され、 トイレ(11,61)不使用時に前記便器(37)が床板(22)下方
    に収納されるように前記第2受け板(42)が前記排泄用孔
    (22a)にはめ込まれ、 トイレ(11,61)使用時に前記便器(37)が床板(22)上に出
    現するように前記第1受け板(41)が前記排泄用孔(22a)
    にはめ込まれるように構成された請求項1ないし5いず
    れか記載の地下収納式屋外トイレ構造。
  7. 【請求項7】 支持部材(16,17,66,67)の上部又は床板
    (22)と壁体(24,74)の上部又は開閉屋根板(23)とを連結
    しかつトイレボックス体(18,68)が筒部材(14)内から取
    出されて或いは前記トイレボックス体(18,68)が筒部材
    (14)内から浮上して所定の高さになったときに伸張する
    ストッパ(49)が設けられた請求項1ないし6いずれか記
    載の地下収納式屋外トイレ構造。
JP7002298A 1998-03-19 1998-03-19 地下収納式屋外トイレ構造 Pending JPH11264257A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102121321A (zh) * 2011-02-20 2011-07-13 胡盼成 下沉式岗亭厕所
CN102912838A (zh) * 2011-08-03 2013-02-06 上海美申环境设施设备有限公司 升降式卫生间及岗亭

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