JPH09125718A - 簡易住宅 - Google Patents
簡易住宅Info
- Publication number
- JPH09125718A JPH09125718A JP30816495A JP30816495A JPH09125718A JP H09125718 A JPH09125718 A JP H09125718A JP 30816495 A JP30816495 A JP 30816495A JP 30816495 A JP30816495 A JP 30816495A JP H09125718 A JPH09125718 A JP H09125718A
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- Japan
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- simple house
- floor
- wall
- bed
- house
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大量輸送が可能で狭い敷地に短時間で多数据
えつけることができ多数の人員の収容が可能で生活必需
品を完備し耐寒性及び防音性に優れ再使用の可能な簡易
住宅の提供。 【構成】 略直方体状に形成された簡易住宅であって、
正面部2に出入口部7を備え、かつ、正面部2の前面の
床面部6に一体に又は脱着自在に配設されたバルコニー
部8と、床面部6の各隅部に配設された上下動自在に高
さを調整できる脚部12と、を備えた構成を有する。
えつけることができ多数の人員の収容が可能で生活必需
品を完備し耐寒性及び防音性に優れ再使用の可能な簡易
住宅の提供。 【構成】 略直方体状に形成された簡易住宅であって、
正面部2に出入口部7を備え、かつ、正面部2の前面の
床面部6に一体に又は脱着自在に配設されたバルコニー
部8と、床面部6の各隅部に配設された上下動自在に高
さを調整できる脚部12と、を備えた構成を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地震や火災等の災害発生
時に被災者が使用し又は山、キャンプ地や浜辺等で別荘
やバンガロウ或いはペンションとして使用し或いは自衛
隊や青少年活動等の多数の人員の野営や末期治療におけ
る自宅治療用の個室や老人ホームでの自立用の個室或い
は自宅の書斎や勉強部屋等の別宅として好適な簡易住宅
に関するものである。
時に被災者が使用し又は山、キャンプ地や浜辺等で別荘
やバンガロウ或いはペンションとして使用し或いは自衛
隊や青少年活動等の多数の人員の野営や末期治療におけ
る自宅治療用の個室や老人ホームでの自立用の個室或い
は自宅の書斎や勉強部屋等の別宅として好適な簡易住宅
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地震や火災等の災害発生時の被災
者の保護対策が注目されている。大都市圏でマグニチュ
ード7程度の直下型地震が発生すると数万戸の住宅が全
壊し数十万人の被災者が発生する。この被災者には居住
する住居もなく小学校等の公共施設にプライバシーの保
てない精神的に不安定な生活を余儀なくされる。この場
合緊急避難用の仮設住宅としての簡易住宅は必須の建築
物である。また、海浜や山等で別荘やバンガロウ等とし
て或いは自宅の別宅として移動が容易で簡便に設置でき
る簡易住宅の要求も増加している。従来の簡易住宅とし
ては軽量鉄骨で骨組みを組み立て各種合板で壁を形成す
る形式のものが用いられている。これらは通常ブロック
を基礎として用い配水には壁等をくり抜いて水道管が各
戸毎に配管されている。この仮設住宅は現場で組み立て
ねばならず10人近い大工によっても15〜20日の工
期を要し数万戸の仮設住宅を建設するにはメーカーの専
門指導員や何千人という熟練した大工が何カ月もかかっ
て組み立てる必要がある。また、内装工事には熟練した
大工が必要とする。また、多数の被災者が居住できる集
合型の仮設住宅を組み立てるには5トンクレーン等の大
型建設機械を多数必要とし多大の労力を費やしている。
そこで、災害時等に使用する簡易住宅についても種々研
究がなされ特許出願がされている。例えば、実開平6−
67701号公報(以下イ号公報と呼ぶ。)にはコンテ
ナの内部に生活に必要な部材を効率良く設置した移動可
能なコンテナ簡易ハウスが開示されている。また、特公
平6−50023号公報(以下ロ号公報と呼ぶ。)には
浴槽体と、浴槽体上に居住空間を区画するための組付け
自在な囲い体からなる災害時用の可搬式簡易家屋が開示
されている。
者の保護対策が注目されている。大都市圏でマグニチュ
ード7程度の直下型地震が発生すると数万戸の住宅が全
壊し数十万人の被災者が発生する。この被災者には居住
する住居もなく小学校等の公共施設にプライバシーの保
てない精神的に不安定な生活を余儀なくされる。この場
合緊急避難用の仮設住宅としての簡易住宅は必須の建築
物である。また、海浜や山等で別荘やバンガロウ等とし
て或いは自宅の別宅として移動が容易で簡便に設置でき
る簡易住宅の要求も増加している。従来の簡易住宅とし
ては軽量鉄骨で骨組みを組み立て各種合板で壁を形成す
る形式のものが用いられている。これらは通常ブロック
を基礎として用い配水には壁等をくり抜いて水道管が各
戸毎に配管されている。この仮設住宅は現場で組み立て
ねばならず10人近い大工によっても15〜20日の工
期を要し数万戸の仮設住宅を建設するにはメーカーの専
門指導員や何千人という熟練した大工が何カ月もかかっ
て組み立てる必要がある。また、内装工事には熟練した
大工が必要とする。また、多数の被災者が居住できる集
合型の仮設住宅を組み立てるには5トンクレーン等の大
型建設機械を多数必要とし多大の労力を費やしている。
そこで、災害時等に使用する簡易住宅についても種々研
究がなされ特許出願がされている。例えば、実開平6−
67701号公報(以下イ号公報と呼ぶ。)にはコンテ
ナの内部に生活に必要な部材を効率良く設置した移動可
能なコンテナ簡易ハウスが開示されている。また、特公
平6−50023号公報(以下ロ号公報と呼ぶ。)には
浴槽体と、浴槽体上に居住空間を区画するための組付け
自在な囲い体からなる災害時用の可搬式簡易家屋が開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の簡易住宅では、以下のような問題点を有していた。 (1)現場で組み立てるための準備や施工に長時間を要
し何万戸も建てるには数カ月以上をも必要とし緊急の仮
設住宅としての用をなさないという問題点を有してい
た。 (2)また、トイレ、浴室、流し等が通常の住宅と同様
に設計されており数万戸も建設するには膨大な用地を必
要とし現実にはその用地を確保するのが不可能であり、
また、一般的に2階建てにできないので集合効率が悪く
数十万人を収容する住宅とはなり難いという問題点を有
していた。 (3)施工に際してはメーカーの専門指導員や熟練した
大工、配管工、電気工等を必要とし、更にクレーン等の
大型の建設機械を用いねばならず要員や建設機械を多量
に集約するのが困難で施工が遅れるという問題点を有し
ていた。 (4)電気や配管の設備工事が壁材や床材を組み立て後
に施されるため、これらの壁材や床材の損傷が大きく再
使用は不可能で使い捨てであった。従って、災害の度毎
に新しい資材を用いて簡易住宅を建設せねばならず使用
効率が悪く不経済という問題点を有していた。 (5)多種多様の部材を用意せねばならず資材の保管は
広大な倉庫を必要とし数万戸分の備蓄は不可能であると
いう問題点を有していた。 (6)従来の簡易住宅は一枚の合板で隣家と区切られて
いるだけなので、隣家の生活音が筒抜けとなり防音性に
欠けプライバシーが守れず精神的な苦痛を受け易く居住
性に欠けるという問題点を有していた。 (7)生活に必要な食料や生活用品が備えられていない
ので、緊急の生活を自給自足で行えないという問題点を
有していた。 (8)また、イ号公報やロ号公報に記載の簡易住宅では
壁面が単一の構造なので、断熱性に欠け関東以北の寒冷
地では耐寒性に劣るため冬季の居住に耐え難くまた温暖
地では壁面が焼けて室内が高温になり生活できないとい
う問題点を有していた。 (9)イ号公報に記載の簡易住宅では1つの住宅に一人
しか居住できず家族毎にまとまって収容できず、更に、
数十万人の被災者を収容するには多大の設置を必要と
し、実現性に欠けるという問題点を有していた。また、
搬送も4トントラックに1戸しか搭載できず数万戸の搬
送には膨大な輸送手段が要求され搬送性に欠けるという
問題点を有していた。 (10)イ号公報に記載の簡易住宅では窓が長手方向の
両壁面に対称的に配設されているので、住宅を集合させ
る際長手方向の壁面同志を重ね合わせるとプライバシー
が守れず、明り取りや換気が不可能なので、集合して使
用することができ難く、また、設置するにしてもその設
置に広大な用地を要し合理性に欠けるという問題点を有
していた。 (11)イ号公報に記載の簡易住宅では住宅同士を上下
左右に連結する機構を有しないため狭い敷地に高い集合
効率で多数の住宅を集合できないという問題点を有して
いた。 (12)イ号公報に記載の簡易住宅では簡易住宅を支え
る支持部はブロック等が用いられているので、床面の高
さが低く雨天時に湿気が上がり易く雨の跳ね上がり、跳
ね返りなどによる雨水等の浸入を防止することが困難と
いう問題点を有していた。また、枠体の下部の鉄骨部材
が雨水の湿気により腐食し易く耐久性に欠けるという問
題点を有していた。 (13)斜面や瓦礫の上や高い段差のある地盤にはその
まま据付ることができず整地作業や基礎施工を必要とし
設置作業性に欠けるという問題点を有していた。また、
簡易住宅を設置する際に水平を確認する手段がないので
作業者が水準器を用いながら前後左右に移動して水平に
保たなければならず設置作業性に欠けるという問題点を
有していた。
の簡易住宅では、以下のような問題点を有していた。 (1)現場で組み立てるための準備や施工に長時間を要
し何万戸も建てるには数カ月以上をも必要とし緊急の仮
設住宅としての用をなさないという問題点を有してい
た。 (2)また、トイレ、浴室、流し等が通常の住宅と同様
に設計されており数万戸も建設するには膨大な用地を必
要とし現実にはその用地を確保するのが不可能であり、
また、一般的に2階建てにできないので集合効率が悪く
数十万人を収容する住宅とはなり難いという問題点を有
していた。 (3)施工に際してはメーカーの専門指導員や熟練した
大工、配管工、電気工等を必要とし、更にクレーン等の
大型の建設機械を用いねばならず要員や建設機械を多量
に集約するのが困難で施工が遅れるという問題点を有し
ていた。 (4)電気や配管の設備工事が壁材や床材を組み立て後
に施されるため、これらの壁材や床材の損傷が大きく再
使用は不可能で使い捨てであった。従って、災害の度毎
に新しい資材を用いて簡易住宅を建設せねばならず使用
効率が悪く不経済という問題点を有していた。 (5)多種多様の部材を用意せねばならず資材の保管は
広大な倉庫を必要とし数万戸分の備蓄は不可能であると
いう問題点を有していた。 (6)従来の簡易住宅は一枚の合板で隣家と区切られて
いるだけなので、隣家の生活音が筒抜けとなり防音性に
欠けプライバシーが守れず精神的な苦痛を受け易く居住
性に欠けるという問題点を有していた。 (7)生活に必要な食料や生活用品が備えられていない
ので、緊急の生活を自給自足で行えないという問題点を
有していた。 (8)また、イ号公報やロ号公報に記載の簡易住宅では
壁面が単一の構造なので、断熱性に欠け関東以北の寒冷
地では耐寒性に劣るため冬季の居住に耐え難くまた温暖
地では壁面が焼けて室内が高温になり生活できないとい
う問題点を有していた。 (9)イ号公報に記載の簡易住宅では1つの住宅に一人
しか居住できず家族毎にまとまって収容できず、更に、
数十万人の被災者を収容するには多大の設置を必要と
し、実現性に欠けるという問題点を有していた。また、
搬送も4トントラックに1戸しか搭載できず数万戸の搬
送には膨大な輸送手段が要求され搬送性に欠けるという
問題点を有していた。 (10)イ号公報に記載の簡易住宅では窓が長手方向の
両壁面に対称的に配設されているので、住宅を集合させ
る際長手方向の壁面同志を重ね合わせるとプライバシー
が守れず、明り取りや換気が不可能なので、集合して使
用することができ難く、また、設置するにしてもその設
置に広大な用地を要し合理性に欠けるという問題点を有
していた。 (11)イ号公報に記載の簡易住宅では住宅同士を上下
左右に連結する機構を有しないため狭い敷地に高い集合
効率で多数の住宅を集合できないという問題点を有して
いた。 (12)イ号公報に記載の簡易住宅では簡易住宅を支え
る支持部はブロック等が用いられているので、床面の高
さが低く雨天時に湿気が上がり易く雨の跳ね上がり、跳
ね返りなどによる雨水等の浸入を防止することが困難と
いう問題点を有していた。また、枠体の下部の鉄骨部材
が雨水の湿気により腐食し易く耐久性に欠けるという問
題点を有していた。 (13)斜面や瓦礫の上や高い段差のある地盤にはその
まま据付ることができず整地作業や基礎施工を必要とし
設置作業性に欠けるという問題点を有していた。また、
簡易住宅を設置する際に水平を確認する手段がないので
作業者が水準器を用いながら前後左右に移動して水平に
保たなければならず設置作業性に欠けるという問題点を
有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、輸送、設置時の天候に左右されることなく大量輸送
が可能で設置場所を選ばずに狭い敷地に短時間で多数据
えつけることができ多数の人員の収容が可能で生活必需
品を完備し耐寒性及び防音性に優れるとともになんどで
も再使用の可能で、かつ構造が簡単で保守点検が容易な
上に低原価で量産性に優れた簡易住宅を提供することを
目的とする。
で、輸送、設置時の天候に左右されることなく大量輸送
が可能で設置場所を選ばずに狭い敷地に短時間で多数据
えつけることができ多数の人員の収容が可能で生活必需
品を完備し耐寒性及び防音性に優れるとともになんどで
も再使用の可能で、かつ構造が簡単で保守点検が容易な
上に低原価で量産性に優れた簡易住宅を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は以下の構成を有している。請求項1記載の簡
易住宅は、略直方体状に形成された簡易住宅であって、
幅狭側の正面部に形成された出入口部と、背面部の奥側
に形成された寝室部と、前記出入口部と前記寝室部の間
に配置された居室部と、を備えた構成を有している。請
求項2に記載の簡易住宅は、請求項1において、前記寝
室部における前記正面部の前記出入口部と対向される背
面部及び/又は側面部の内壁部分に窓部を備えている構
成を有している。請求項3に記載の簡易住宅は、請求項
1又は2において、前記幅狭側の前記正面部に形成され
た前記出入口部の側部に窓部を備えている構成を有して
いる。請求項4に記載の簡易住宅は、請求項1乃至3の
内いずれか1において、前記側面部の内壁部分の窓部
が、幅広側の面に長手方向の軸線に対して非対称となる
位置に形成されている構成を有している。請求項5に記
載の簡易住宅は、請求項1乃至4の内いずれか1におい
て、前記居室部が、左右いずれかの側面部の内壁部分に
沿って配設された浴室兼トイレ室と、前記浴室兼トイレ
室とほぼ対向する位置に配設されたキッチン部と、前記
居室部と前記寝室部の間に配設された出入部と、を備え
ている構成を有している。請求項6に記載の簡易住宅
は、請求項5において、前記浴室兼トイレ室及び/又は
前記キッチン部に配設された給水タンクと、床面部又は
前記左右側面部に装設され、前記給水タンクに接続して
前記浴室兼トイレ室や前記キッチン部に給水する給水管
と、前記給水管に切替え弁を介して外部の水道管に接続
される配管部と、を備えた構成を有している。請求項7
に記載の簡易住宅は、請求項1乃至6の内いずれか1に
おいて、前記正面部がその前面の下部に前記床面部と一
体又は前記床面部の正面部側に着脱自在に配設されたバ
ルコニー部を備えている構成を有している。請求項8に
記載の簡易住宅は、請求項7において、前記バルコニー
部が、その外周部に一体又は着脱自在に立設され、出入
り用開口部を有する手摺り部を備えている構成を有して
いる。請求項9に記載の簡易住宅は、請求項8におい
て、前記手摺り部の前記出入り用開口部が、前記正面部
の前記出入口部に対向する位置を除いた他の位置に形成
されている構成を有している。請求項10に記載の簡易
住宅は、請求項1乃至9の内いずれか1において、前記
正面部が少なくとも前記出入口部の上部に天井面部と一
体に延設して又は前記天井面部の正面部側に脱着自在に
形成された庇部を備えている構成を有している。請求項
11に記載の簡易住宅は、請求項1又は2において、前
記寝室部が前記背面部と前記左右側面部の内壁部に接
し、かつ前記左右側面部に長手方向が平行に並設及び/
又は段設された寝台部、を備えている構成を有してい
る。請求項12に記載の簡易住宅は、請求項1または2
若しくは11において、前記背面部と前記左右両側面部
の内壁部に接し、且つ前記両側面部に長手方向が平行に
並設及び/又は段設された寝台部を備えた寝室部であっ
て、平行に並設された前記寝台部の間でかつ前記寝台部
の床面よりも上方の位置で前記背面部に上下方向に回動
自在に固定されたテーブル部を備えている構成を有して
いる。請求項13に記載の簡易住宅は、請求項1又は2
若しくは11において、前記背面部と前記左右両側面部
の内壁部に接し、且つ前記左右両側面部に長手方向が平
行に並設及び/又は段設された寝台部を備えた寝室部で
あって、平行に並設された前記寝台部の間で、かつ前記
寝台部の床面と同じ高さで前記寝台部間に架設又は掛着
される補助寝台部を備えている構成を有している。請求
項14に記載の簡易住宅は、請求項11乃至13の内い
ずれか1において、前記寝室部の前記左右側面部のいず
れか一方の寝台部の長さが他方の寝台部の長さと異なる
寝台部を備え、長さの短い寝台部が間仕切り壁を介して
前記浴室兼トイレ室と連設されている構成を有してい
る。請求項15に記載の簡易住宅は、請求項2又は11
乃至14の内いずれか1において、前記窓部が前記寝台
部の床面の上方に各々形成され、かつ下段寝台部の窓部
の内少なくとも1つが避難口を兼ねている構成を有して
いる。請求項16に記載の簡易住宅は、請求項2又は1
1乃至15において、前記寝台部の下面と前記床面部と
の間に装設された寝台下収納部と及び/又は前記天井面
の内壁部分と前記寝台部の上側との間に装設された寝台
上収納部と、を備えている構成を有している。請求項1
7に記載の簡易住宅は、請求項1又は7乃至9若しくは
16の内いずれか1において、前記床面部の外側下面に
伸縮自在の脚部を備えている構成を有している。請求項
18に記載の簡易住宅は、請求項1又は7乃至9、若し
くは16,17の内いずれか1において、前記床面部が
その外側下面に固定して又は着脱自在に配設されたキャ
スター等の移動部を備えている構成を有している。請求
項19に記載の簡易住宅は、請求項1又は7乃至9若し
くは16乃至18の内いずれか1において、前記床面部
が外側下面の四隅等の所定部に形成された床面隅補強部
と、前記床面隅補強部の、外側縁部に立設された立壁部
と、前記立壁部の所定部に簡易住宅をクレーン等で吊り
上げる際に係止する係止孔部と、及び/又は前記床面隅
補強部に伸縮自在の前記脚部を装設する脚部装設部と、
を備えている構成を有している。請求項20に記載の簡
易住宅は、請求項7乃至9,19の内いずれか1におい
て、前記バルコニー部や前記脚部装設部若しくは前記床
面隅補強部のいずれかに1乃至複数の水準器が配置され
ている構成を有している。請求項21に記載の簡易住宅
は、請求項17乃至20の内いずれか1において、前記
脚部が、下部に配設されたフランジと、前記フランジの
中央部に固定された筒状部材と、前記筒状部材に挿着若
しくは螺着された螺旋軸と、前記筒状部材の上端部に回
動自在に固定され前記螺旋軸と螺合された回動部と、前
記螺旋軸の所定部に配設された前記床面部又は前記床面
隅補強部に当接される床面受け部と、を備え、前記床面
又は前記床面隅補強部が前記床面受け部の当接部に固定
され前記螺旋軸が挿脱自在に挿通又は螺着される螺旋軸
挿着孔部を有する下面部材と、前記床面の枠組材に前記
下面部材の前記螺旋軸挿着孔部と対向する位置に形成さ
れた床面挿着孔部と、を備えた構成を有している。請求
項22に記載の簡易住宅は、請求項1乃至21の内いず
れか1において、前記直方体状に形成された簡易住宅で
あって、その骨組がラーメン構造の直方体状の枠組で形
成され、前記枠組の各面の外側及び内側に各々外壁材及
び内壁材が配設固定されたサンドイッチ構造に形成され
ている構成を有している。請求項23に記載の簡易住宅
は、請求項22において、前記直方体状に形成された簡
易住宅であって、前記枠組の枠体と外壁材又は前記枠体
と内壁材がFRP若しくはFRTPで一体に成形され非
成形壁部に他の内壁材又は外壁材が配設固定されている
構成を有している。請求項24に記載の簡易住宅は、請
求項1乃至23の内いずれか1において、前記直方体状
に形成された簡易住宅であって、前記天井面部と前記床
面部の少なくとも各外側四隅部の各々対向する位置に、
上下2段に配置した簡易住宅を連結し固定する上下連結
手段を備えている構成を有している。請求項25に記載
の簡易住宅は、請求項24において、前記天井面部の外
側に形成された上下連結手段が四隅近傍に固着された棒
状の結合部材と、外縁部に直立した立壁を連設し略中央
部を前記結合部材が貫通し内表面に弾性体を積層した保
護部と、を備え、前記床面部の外側に形成された上下連
結手段が前記結合部材を挿着する挿着孔部を備えている
構成を有している。請求項26に記載の簡易住宅は、請
求項1乃至25の内いずれか1において、前記直方体状
に形成された簡易住宅であって、前記左右側面部の外側
の各々対向する位置に、簡易住宅を左右に連結し固定す
る左右連結手段を備えている構成を有している。請求項
27に記載の簡易住宅は、請求項26において、前記左
右連結手段が、各側面部の前面側に開口部を有する凹部
と、前記凹部の外側壁部に前記開口部側に開口された切
欠部又は奥側が下側に折曲形成された切欠部と、中央部
に防振部材を有し両側部に螺着部を有し前記切欠部に前
記螺着部が嵌合自在に嵌合され前記凹部内の螺着部に螺
着されるナット部を有する左右連結部材と、を備えた構
成を有している。
に本発明は以下の構成を有している。請求項1記載の簡
易住宅は、略直方体状に形成された簡易住宅であって、
幅狭側の正面部に形成された出入口部と、背面部の奥側
に形成された寝室部と、前記出入口部と前記寝室部の間
に配置された居室部と、を備えた構成を有している。請
求項2に記載の簡易住宅は、請求項1において、前記寝
室部における前記正面部の前記出入口部と対向される背
面部及び/又は側面部の内壁部分に窓部を備えている構
成を有している。請求項3に記載の簡易住宅は、請求項
1又は2において、前記幅狭側の前記正面部に形成され
た前記出入口部の側部に窓部を備えている構成を有して
いる。請求項4に記載の簡易住宅は、請求項1乃至3の
内いずれか1において、前記側面部の内壁部分の窓部
が、幅広側の面に長手方向の軸線に対して非対称となる
位置に形成されている構成を有している。請求項5に記
載の簡易住宅は、請求項1乃至4の内いずれか1におい
て、前記居室部が、左右いずれかの側面部の内壁部分に
沿って配設された浴室兼トイレ室と、前記浴室兼トイレ
室とほぼ対向する位置に配設されたキッチン部と、前記
居室部と前記寝室部の間に配設された出入部と、を備え
ている構成を有している。請求項6に記載の簡易住宅
は、請求項5において、前記浴室兼トイレ室及び/又は
前記キッチン部に配設された給水タンクと、床面部又は
前記左右側面部に装設され、前記給水タンクに接続して
前記浴室兼トイレ室や前記キッチン部に給水する給水管
と、前記給水管に切替え弁を介して外部の水道管に接続
される配管部と、を備えた構成を有している。請求項7
に記載の簡易住宅は、請求項1乃至6の内いずれか1に
おいて、前記正面部がその前面の下部に前記床面部と一
体又は前記床面部の正面部側に着脱自在に配設されたバ
ルコニー部を備えている構成を有している。請求項8に
記載の簡易住宅は、請求項7において、前記バルコニー
部が、その外周部に一体又は着脱自在に立設され、出入
り用開口部を有する手摺り部を備えている構成を有して
いる。請求項9に記載の簡易住宅は、請求項8におい
て、前記手摺り部の前記出入り用開口部が、前記正面部
の前記出入口部に対向する位置を除いた他の位置に形成
されている構成を有している。請求項10に記載の簡易
住宅は、請求項1乃至9の内いずれか1において、前記
正面部が少なくとも前記出入口部の上部に天井面部と一
体に延設して又は前記天井面部の正面部側に脱着自在に
形成された庇部を備えている構成を有している。請求項
11に記載の簡易住宅は、請求項1又は2において、前
記寝室部が前記背面部と前記左右側面部の内壁部に接
し、かつ前記左右側面部に長手方向が平行に並設及び/
又は段設された寝台部、を備えている構成を有してい
る。請求項12に記載の簡易住宅は、請求項1または2
若しくは11において、前記背面部と前記左右両側面部
の内壁部に接し、且つ前記両側面部に長手方向が平行に
並設及び/又は段設された寝台部を備えた寝室部であっ
て、平行に並設された前記寝台部の間でかつ前記寝台部
の床面よりも上方の位置で前記背面部に上下方向に回動
自在に固定されたテーブル部を備えている構成を有して
いる。請求項13に記載の簡易住宅は、請求項1又は2
若しくは11において、前記背面部と前記左右両側面部
の内壁部に接し、且つ前記左右両側面部に長手方向が平
行に並設及び/又は段設された寝台部を備えた寝室部で
あって、平行に並設された前記寝台部の間で、かつ前記
寝台部の床面と同じ高さで前記寝台部間に架設又は掛着
される補助寝台部を備えている構成を有している。請求
項14に記載の簡易住宅は、請求項11乃至13の内い
ずれか1において、前記寝室部の前記左右側面部のいず
れか一方の寝台部の長さが他方の寝台部の長さと異なる
寝台部を備え、長さの短い寝台部が間仕切り壁を介して
前記浴室兼トイレ室と連設されている構成を有してい
る。請求項15に記載の簡易住宅は、請求項2又は11
乃至14の内いずれか1において、前記窓部が前記寝台
部の床面の上方に各々形成され、かつ下段寝台部の窓部
の内少なくとも1つが避難口を兼ねている構成を有して
いる。請求項16に記載の簡易住宅は、請求項2又は1
1乃至15において、前記寝台部の下面と前記床面部と
の間に装設された寝台下収納部と及び/又は前記天井面
の内壁部分と前記寝台部の上側との間に装設された寝台
上収納部と、を備えている構成を有している。請求項1
7に記載の簡易住宅は、請求項1又は7乃至9若しくは
16の内いずれか1において、前記床面部の外側下面に
伸縮自在の脚部を備えている構成を有している。請求項
18に記載の簡易住宅は、請求項1又は7乃至9、若し
くは16,17の内いずれか1において、前記床面部が
その外側下面に固定して又は着脱自在に配設されたキャ
スター等の移動部を備えている構成を有している。請求
項19に記載の簡易住宅は、請求項1又は7乃至9若し
くは16乃至18の内いずれか1において、前記床面部
が外側下面の四隅等の所定部に形成された床面隅補強部
と、前記床面隅補強部の、外側縁部に立設された立壁部
と、前記立壁部の所定部に簡易住宅をクレーン等で吊り
上げる際に係止する係止孔部と、及び/又は前記床面隅
補強部に伸縮自在の前記脚部を装設する脚部装設部と、
を備えている構成を有している。請求項20に記載の簡
易住宅は、請求項7乃至9,19の内いずれか1におい
て、前記バルコニー部や前記脚部装設部若しくは前記床
面隅補強部のいずれかに1乃至複数の水準器が配置され
ている構成を有している。請求項21に記載の簡易住宅
は、請求項17乃至20の内いずれか1において、前記
脚部が、下部に配設されたフランジと、前記フランジの
中央部に固定された筒状部材と、前記筒状部材に挿着若
しくは螺着された螺旋軸と、前記筒状部材の上端部に回
動自在に固定され前記螺旋軸と螺合された回動部と、前
記螺旋軸の所定部に配設された前記床面部又は前記床面
隅補強部に当接される床面受け部と、を備え、前記床面
又は前記床面隅補強部が前記床面受け部の当接部に固定
され前記螺旋軸が挿脱自在に挿通又は螺着される螺旋軸
挿着孔部を有する下面部材と、前記床面の枠組材に前記
下面部材の前記螺旋軸挿着孔部と対向する位置に形成さ
れた床面挿着孔部と、を備えた構成を有している。請求
項22に記載の簡易住宅は、請求項1乃至21の内いず
れか1において、前記直方体状に形成された簡易住宅で
あって、その骨組がラーメン構造の直方体状の枠組で形
成され、前記枠組の各面の外側及び内側に各々外壁材及
び内壁材が配設固定されたサンドイッチ構造に形成され
ている構成を有している。請求項23に記載の簡易住宅
は、請求項22において、前記直方体状に形成された簡
易住宅であって、前記枠組の枠体と外壁材又は前記枠体
と内壁材がFRP若しくはFRTPで一体に成形され非
成形壁部に他の内壁材又は外壁材が配設固定されている
構成を有している。請求項24に記載の簡易住宅は、請
求項1乃至23の内いずれか1において、前記直方体状
に形成された簡易住宅であって、前記天井面部と前記床
面部の少なくとも各外側四隅部の各々対向する位置に、
上下2段に配置した簡易住宅を連結し固定する上下連結
手段を備えている構成を有している。請求項25に記載
の簡易住宅は、請求項24において、前記天井面部の外
側に形成された上下連結手段が四隅近傍に固着された棒
状の結合部材と、外縁部に直立した立壁を連設し略中央
部を前記結合部材が貫通し内表面に弾性体を積層した保
護部と、を備え、前記床面部の外側に形成された上下連
結手段が前記結合部材を挿着する挿着孔部を備えている
構成を有している。請求項26に記載の簡易住宅は、請
求項1乃至25の内いずれか1において、前記直方体状
に形成された簡易住宅であって、前記左右側面部の外側
の各々対向する位置に、簡易住宅を左右に連結し固定す
る左右連結手段を備えている構成を有している。請求項
27に記載の簡易住宅は、請求項26において、前記左
右連結手段が、各側面部の前面側に開口部を有する凹部
と、前記凹部の外側壁部に前記開口部側に開口された切
欠部又は奥側が下側に折曲形成された切欠部と、中央部
に防振部材を有し両側部に螺着部を有し前記切欠部に前
記螺着部が嵌合自在に嵌合され前記凹部内の螺着部に螺
着されるナット部を有する左右連結部材と、を備えた構
成を有している。
【0006】ここで、枠組又は壁部の幅及び高さは1.
8〜3.3mに形成されるのが好ましい。また、その長
さは2.2〜10.0mに形成されるのが好ましい。幅
及び高さが1.8m未満、長さが2.2m未満になるに
つれ1〜6人の居住者を収納する設備を装備できない傾
向となり易く、また、幅及び高さが3.3mを越え、長
さが10.0mを越えるにつれ、溶液や重量が著しく嵩
むとともに大きすぎてトラック等による運搬が困難にな
るとともに、据付用地が必要以上に広くなり集合効率を
下げる傾向があるので好ましくない。広さとしては用途
にもよるが、緊急仮設住宅として用いる場合は、床面積
10m2 以内とするのが好ましい。10m2 以内であれ
ば屋内に浴室、トイレ、台所、4人掛けテーブル、独立
した寝室(4ベッド)を配置でき、4人家族が十分に生
活でき、平均的家族が3人とすれば、十分な空間を確保
できるからである。また、敷地が狭くて済むので、多数
の仮設住宅として設置できる。
8〜3.3mに形成されるのが好ましい。また、その長
さは2.2〜10.0mに形成されるのが好ましい。幅
及び高さが1.8m未満、長さが2.2m未満になるに
つれ1〜6人の居住者を収納する設備を装備できない傾
向となり易く、また、幅及び高さが3.3mを越え、長
さが10.0mを越えるにつれ、溶液や重量が著しく嵩
むとともに大きすぎてトラック等による運搬が困難にな
るとともに、据付用地が必要以上に広くなり集合効率を
下げる傾向があるので好ましくない。広さとしては用途
にもよるが、緊急仮設住宅として用いる場合は、床面積
10m2 以内とするのが好ましい。10m2 以内であれ
ば屋内に浴室、トイレ、台所、4人掛けテーブル、独立
した寝室(4ベッド)を配置でき、4人家族が十分に生
活でき、平均的家族が3人とすれば、十分な空間を確保
できるからである。また、敷地が狭くて済むので、多数
の仮設住宅として設置できる。
【0007】外壁材及び内壁材の材質はガラス繊維,カ
ーボン繊維,SiC繊維,アルミナ繊維等の無機繊維や
ナイロン繊維,ビニロン繊維,アラミド繊維等の有機繊
維を不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂等に配合させた
FRP或いは上記各繊維を必要に応じて耐候処法をした
ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂
に配合したFRTP等が用いられる。繊維の配合量は5
〜50wt%、特に好ましくは20〜45wt%が好適
に用いられる。配合量が20wt%未満になるにつれ機
械的強度が不十分で剛性も小さくなる傾向があり、ま
た、配合量が45wt%を越えるにつれ靱性が乏しくな
る傾向があるのでいずれも好ましくない。外壁材及び内
壁材をFRPやFRTPで形成した場合、軽量かつ強固
で、搬送時の取扱が容易であるとともに耐久性に優れる
という効果がある。更に、汚れ等の清掃作業が簡便でま
た、清掃時や搬送・設置時に傷等が付き難く繰り返し利
用することができ再利用性を向上させることができる。
また、簡易住宅の密閉度が高く倉庫等で長期保管する場
合でも害虫や埃の室内への浸入を防止できる。壁面の熱
伝導率が低いので夏期や冬期の冷暖房効果を高くでき省
エネルギー化を図ることができる。尚、外壁材としてア
ルミニウム、ジュラルミン、ステンレススチール、防錆
処理された鋼板、繊維混入スラグセメント板、繊維混入
スラグ石膏板等を用いてもよい。内壁材としてプリント
合板、クロス合板、塗装合板、木材、デコラ(メラミ
ン)化粧板、硅カル板、繊維混入スラグセメント、繊維
混入スラグ石膏板、石膏ボード板等を用いてもよい。こ
れらを用いることにより住宅の目的に応じた装飾効果を
高めることができる。外壁材と内壁材の間にはウレタン
フォーム等の発泡樹脂や、グラスウール,ロックウー
ル,珪酸アルミナウール等の断熱材や遮音材の中間層を
設けると、省エネルギー効果やプライバシーの保護を更
に高めることができるので好ましい。
ーボン繊維,SiC繊維,アルミナ繊維等の無機繊維や
ナイロン繊維,ビニロン繊維,アラミド繊維等の有機繊
維を不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂等に配合させた
FRP或いは上記各繊維を必要に応じて耐候処法をした
ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂
に配合したFRTP等が用いられる。繊維の配合量は5
〜50wt%、特に好ましくは20〜45wt%が好適
に用いられる。配合量が20wt%未満になるにつれ機
械的強度が不十分で剛性も小さくなる傾向があり、ま
た、配合量が45wt%を越えるにつれ靱性が乏しくな
る傾向があるのでいずれも好ましくない。外壁材及び内
壁材をFRPやFRTPで形成した場合、軽量かつ強固
で、搬送時の取扱が容易であるとともに耐久性に優れる
という効果がある。更に、汚れ等の清掃作業が簡便でま
た、清掃時や搬送・設置時に傷等が付き難く繰り返し利
用することができ再利用性を向上させることができる。
また、簡易住宅の密閉度が高く倉庫等で長期保管する場
合でも害虫や埃の室内への浸入を防止できる。壁面の熱
伝導率が低いので夏期や冬期の冷暖房効果を高くでき省
エネルギー化を図ることができる。尚、外壁材としてア
ルミニウム、ジュラルミン、ステンレススチール、防錆
処理された鋼板、繊維混入スラグセメント板、繊維混入
スラグ石膏板等を用いてもよい。内壁材としてプリント
合板、クロス合板、塗装合板、木材、デコラ(メラミ
ン)化粧板、硅カル板、繊維混入スラグセメント、繊維
混入スラグ石膏板、石膏ボード板等を用いてもよい。こ
れらを用いることにより住宅の目的に応じた装飾効果を
高めることができる。外壁材と内壁材の間にはウレタン
フォーム等の発泡樹脂や、グラスウール,ロックウー
ル,珪酸アルミナウール等の断熱材や遮音材の中間層を
設けると、省エネルギー効果やプライバシーの保護を更
に高めることができるので好ましい。
【0008】バルコニー部を取り付ける場合は、バルコ
ニーの長さは正面部の長さと略同一に形成し、幅は50
cm〜150cm、好ましくは90cm〜100cmのものが用
いられる。90cmよりも幅が狭くなるにつれ出入口部の
ドアの開度が制限され、物の搬入や人の出入りに不都合
が生じ易く、また、100cmより広くなるにつれ、敷地
面積を多くとりスペース効率を落とすおそれがあるので
好ましくない。バルコニー部の正面部の固定は正面部の
下部枠材に螺着し、補強材でバルコニー部と正面部側面
の枠材に固着して配設するか、正面部の下部枠材にバル
コニー部の正面部を固定し、バルコニー部の左右両端の
先端部と住宅の正面部左右両端の上端部をワイヤー等で
結束してもよい。簡易住宅をペンション用等に用いる場
合は、バルコニー部の長さや幅を200cm〜500cm等
適宜広めに形成してもよいが、この場合、正面部の下部
枠材にバルコニー部の正面部を固定し、バルコニー部の
前端部や中央部等にバルコニー支持用脚部を複数設ける
ことにより対応することができる。バルコニー部の材質
としては、前述のFRPやFRTP若しくは軽量鋼材等
が用いられる。バルコニー部を取り付けることにより、
バルコニー部がポーチ、玄関の役割をするため第三者に
対して簡易住宅ではなく住宅としての印象を与えること
ができ、居住性を向上させることができる。また、バル
コニー部で靴に付着した泥や水の住宅内への浸入を防
ぎ、室内を清潔に保ことができる。更にバルコニー部が
敷地感を与え、第三者に侵入し難い印象を与え、泥棒等
の侵入を未然に防ぐことができる。また、屋外用小型収
納庫等の収納部の設置等が可能で居住スペースを有効に
使うことができる。バルコニー部で使用する組み立て式
又は小型の物品収納庫は不使用時には屋内に保管できる
大きさに形成すると保管時に場所を取らないので便利で
ある。
ニーの長さは正面部の長さと略同一に形成し、幅は50
cm〜150cm、好ましくは90cm〜100cmのものが用
いられる。90cmよりも幅が狭くなるにつれ出入口部の
ドアの開度が制限され、物の搬入や人の出入りに不都合
が生じ易く、また、100cmより広くなるにつれ、敷地
面積を多くとりスペース効率を落とすおそれがあるので
好ましくない。バルコニー部の正面部の固定は正面部の
下部枠材に螺着し、補強材でバルコニー部と正面部側面
の枠材に固着して配設するか、正面部の下部枠材にバル
コニー部の正面部を固定し、バルコニー部の左右両端の
先端部と住宅の正面部左右両端の上端部をワイヤー等で
結束してもよい。簡易住宅をペンション用等に用いる場
合は、バルコニー部の長さや幅を200cm〜500cm等
適宜広めに形成してもよいが、この場合、正面部の下部
枠材にバルコニー部の正面部を固定し、バルコニー部の
前端部や中央部等にバルコニー支持用脚部を複数設ける
ことにより対応することができる。バルコニー部の材質
としては、前述のFRPやFRTP若しくは軽量鋼材等
が用いられる。バルコニー部を取り付けることにより、
バルコニー部がポーチ、玄関の役割をするため第三者に
対して簡易住宅ではなく住宅としての印象を与えること
ができ、居住性を向上させることができる。また、バル
コニー部で靴に付着した泥や水の住宅内への浸入を防
ぎ、室内を清潔に保ことができる。更にバルコニー部が
敷地感を与え、第三者に侵入し難い印象を与え、泥棒等
の侵入を未然に防ぐことができる。また、屋外用小型収
納庫等の収納部の設置等が可能で居住スペースを有効に
使うことができる。バルコニー部で使用する組み立て式
又は小型の物品収納庫は不使用時には屋内に保管できる
大きさに形成すると保管時に場所を取らないので便利で
ある。
【0009】手摺り部を配設する場合は、手摺り部の設
置はバルコニー部の周壁の所定部に脱着自在に固定する
とともに、その両端部を正面部の左右側部の枠材に固定
するように形成される。尚、前記手摺り部の両端部は、
かならずしも住宅正面部の左右側部の枠材に固定する必
要はなく、他の取り付け部と同様にバルコニー部の周壁
に脱着自在に固定してもよい。手摺り部を設けたので、
バルコニー部から幼児等の転落事故を防止することがで
き、安全性を高めることができる。また、第三者に侵入
し難い印象を与えるとともに窃盗等を防ぐことができ、
防犯性を向上させることができる。
置はバルコニー部の周壁の所定部に脱着自在に固定する
とともに、その両端部を正面部の左右側部の枠材に固定
するように形成される。尚、前記手摺り部の両端部は、
かならずしも住宅正面部の左右側部の枠材に固定する必
要はなく、他の取り付け部と同様にバルコニー部の周壁
に脱着自在に固定してもよい。手摺り部を設けたので、
バルコニー部から幼児等の転落事故を防止することがで
き、安全性を高めることができる。また、第三者に侵入
し難い印象を与えるとともに窃盗等を防ぐことができ、
防犯性を向上させることができる。
【0010】正面部の上方に固定式または脱着自在の庇
部を設けた場合は、庇部は少なくとも正面部の出入口部
の上面好ましくは正面部の全長と略同一の長さに形成さ
れるのが好ましい。庇部の幅は50cm乃至バルコニー部
の幅と略同一に形成されるのが好ましい。庇部を設ける
ことにより直射日光が入り込むのを防止することができ
るとともに、洗濯物を干しても急な雨で濡らすのを防ぐ
ことができる。更に、雨天の際に出入口部で雨等に濡れ
ることなく傘等をさすこともできる。また、庇部が正面
部の長さと略同一に形成されるときはその両側部に物干
し竿掛けを配設しておくと洗濯物を各戸で干すことがで
きるので好ましい。更に夏期には窓からの雨の吹き込み
等をを防ぐことができる。庇部の先端部には溝部を設け
ると雨だれを防ぎ憂鬱感を与えるのを防ぎ居住性を高め
るができる。
部を設けた場合は、庇部は少なくとも正面部の出入口部
の上面好ましくは正面部の全長と略同一の長さに形成さ
れるのが好ましい。庇部の幅は50cm乃至バルコニー部
の幅と略同一に形成されるのが好ましい。庇部を設ける
ことにより直射日光が入り込むのを防止することができ
るとともに、洗濯物を干しても急な雨で濡らすのを防ぐ
ことができる。更に、雨天の際に出入口部で雨等に濡れ
ることなく傘等をさすこともできる。また、庇部が正面
部の長さと略同一に形成されるときはその両側部に物干
し竿掛けを配設しておくと洗濯物を各戸で干すことがで
きるので好ましい。更に夏期には窓からの雨の吹き込み
等をを防ぐことができる。庇部の先端部には溝部を設け
ると雨だれを防ぎ憂鬱感を与えるのを防ぎ居住性を高め
るができる。
【0011】窓部が背面部に複数配設されており扉部と
相まって種々な方向の風が簡易住宅内に吹き込み風通し
を良くでき、湿気を防ぎ乾燥性を高め黴の発生を防ぐこ
とができる。背面部の窓部を大きく形成したり、複数設
けた場合は居住者の閉塞感を防止できる。窓部の外側に
は雨戸を設けても良い。
相まって種々な方向の風が簡易住宅内に吹き込み風通し
を良くでき、湿気を防ぎ乾燥性を高め黴の発生を防ぐこ
とができる。背面部の窓部を大きく形成したり、複数設
けた場合は居住者の閉塞感を防止できる。窓部の外側に
は雨戸を設けても良い。
【0012】寝室部の寝台部としては寝台やハンモック
等が用いられる。寝室部に背面部と左右両側面部が接
し、かつ長手方向が左右側面部と平行に並設され1段乃
至3段の寝台が配置されているので、一家族がまとまっ
て寝起きできるとともに、緊急時の場合は家族がまとま
って行動できるので安心感を与えることができる。尚、
左右側面部の寝台は長さを変えてもよい。短い方を子供
用とし、子供用の寝台に間仕切り壁を介して浴室兼トイ
レ室等を設置すると、狭い室内をより合理的に使用する
ことができる。また左右の寝台間に架設または掛着され
る補助寝台部を備えた場合は寝台を拡張できダブルベッ
ドとして使用することもできる上に子供の遊び場として
も利用できる。更に左右の1段目の寝台の間に倒立自在
のテーブル部を背面壁に上下に回動自在に形成した場合
は、テーブルに組立てた際は団らんの場や食事用テーブ
ルとして利用できるとともに、就寝時は背面部に倒して
固定することにより着替え等のプライバシーを守ること
ができるとともに安眠を取ることができる。尚、テーブ
ル部は背面部の窓部を塞がないように背面部に固定する
のが好ましい。住人に逼塞感を与えないためである。
等が用いられる。寝室部に背面部と左右両側面部が接
し、かつ長手方向が左右側面部と平行に並設され1段乃
至3段の寝台が配置されているので、一家族がまとまっ
て寝起きできるとともに、緊急時の場合は家族がまとま
って行動できるので安心感を与えることができる。尚、
左右側面部の寝台は長さを変えてもよい。短い方を子供
用とし、子供用の寝台に間仕切り壁を介して浴室兼トイ
レ室等を設置すると、狭い室内をより合理的に使用する
ことができる。また左右の寝台間に架設または掛着され
る補助寝台部を備えた場合は寝台を拡張できダブルベッ
ドとして使用することもできる上に子供の遊び場として
も利用できる。更に左右の1段目の寝台の間に倒立自在
のテーブル部を背面壁に上下に回動自在に形成した場合
は、テーブルに組立てた際は団らんの場や食事用テーブ
ルとして利用できるとともに、就寝時は背面部に倒して
固定することにより着替え等のプライバシーを守ること
ができるとともに安眠を取ることができる。尚、テーブ
ル部は背面部の窓部を塞がないように背面部に固定する
のが好ましい。住人に逼塞感を与えないためである。
【0013】浴室兼トイレ室にはシャワー若しくは浴
槽,洗面化粧台,便器が設けられている。シャワーや浴
槽、洗面化粧台,便器はユニット化して配設すると場所
をとらず空間を有効に利用できる。各戸内にこれらの設
備を設けているので、いつでも好きなときに他人を気に
せずに利用することができ精神的に安心感を与えること
ができるとともに、共用浴場や共用トイレを敷地内に設
置する必要がなく敷地面積をより有効に活用できる。ま
た雨天時の夜間等に共同トイレに行って風邪を引く等の
事故を防止できる。便器は便槽が運搬可能な簡易式のも
のや簡易水洗トイレ或いは小型の浄化槽を配備したもの
等が用いられる。簡易水洗トイレを用いる場合はトイレ
下部の背面部に脱着式の汚物タンクを設けても良いし下
水管に接続できるように接続管を設けてもよい。
槽,洗面化粧台,便器が設けられている。シャワーや浴
槽、洗面化粧台,便器はユニット化して配設すると場所
をとらず空間を有効に利用できる。各戸内にこれらの設
備を設けているので、いつでも好きなときに他人を気に
せずに利用することができ精神的に安心感を与えること
ができるとともに、共用浴場や共用トイレを敷地内に設
置する必要がなく敷地面積をより有効に活用できる。ま
た雨天時の夜間等に共同トイレに行って風邪を引く等の
事故を防止できる。便器は便槽が運搬可能な簡易式のも
のや簡易水洗トイレ或いは小型の浄化槽を配備したもの
等が用いられる。簡易水洗トイレを用いる場合はトイレ
下部の背面部に脱着式の汚物タンクを設けても良いし下
水管に接続できるように接続管を設けてもよい。
【0014】キッチン部には電気コンロやガスコンロ、
及び流しを配設しそれぞれ電源やガスボンベ及び給水タ
ンクから電気やガス、水を供給する。浴室兼トイレ室や
キッチン部へ給水するために給水タンクが居室部や浴室
兼トイレ室、キッチン部等に配設され配管が配設されて
いる。給水タンクの容量としては、10〜30リット
ル、好ましくは15〜20リットルのものが1乃至複数
配置される。コンパクトでかつ小型なので収納場所への
収まりがよく、また、容器自体も容易に入手できるため
タンク容量は15〜20リットルが好ましい。これらの
給水タンクの内に天井面に配置したものは給水ポンプは
設けなくてもよいが居室部の床面等に設置したものは小
型の給水ポンプを配設するのが好ましい。給水タンクを
備えているので、給水車等で一家族が1日乃至数日生活
する水を蓄えることができ、従来のように一々、バケツ
をもって給水車の回りに並ぶ必要がなく精神的安定感を
与えることができる。給水タンクには水をバッチ式に供
給してもよいが、公共の水道管が復旧した際に、該水道
管から給水できるように接続管を配設しておくのが好ま
しい。また、キッチン部でガスコンロを使用する場合
は、外部のプロパンガス等のガス管と接続できる接続管
を配設されるのが好ましい。
及び流しを配設しそれぞれ電源やガスボンベ及び給水タ
ンクから電気やガス、水を供給する。浴室兼トイレ室や
キッチン部へ給水するために給水タンクが居室部や浴室
兼トイレ室、キッチン部等に配設され配管が配設されて
いる。給水タンクの容量としては、10〜30リット
ル、好ましくは15〜20リットルのものが1乃至複数
配置される。コンパクトでかつ小型なので収納場所への
収まりがよく、また、容器自体も容易に入手できるため
タンク容量は15〜20リットルが好ましい。これらの
給水タンクの内に天井面に配置したものは給水ポンプは
設けなくてもよいが居室部の床面等に設置したものは小
型の給水ポンプを配設するのが好ましい。給水タンクを
備えているので、給水車等で一家族が1日乃至数日生活
する水を蓄えることができ、従来のように一々、バケツ
をもって給水車の回りに並ぶ必要がなく精神的安定感を
与えることができる。給水タンクには水をバッチ式に供
給してもよいが、公共の水道管が復旧した際に、該水道
管から給水できるように接続管を配設しておくのが好ま
しい。また、キッチン部でガスコンロを使用する場合
は、外部のプロパンガス等のガス管と接続できる接続管
を配設されるのが好ましい。
【0015】居室部や寝室部にはテーブル部が配設され
るのが望ましい。テーブル部が各部屋の壁面に一端部を
倒立自在に固定し脚部を折曲げ自在にして配設すると居
室や寝室の空間を広く有効に活用できるので好ましい。
また、居室部と寝室部の両方にテーブル部を設ける場
合、寝室部のテーブルを寝台部と同じ高さにするか、食
事時と団らん時で高さを2段乃至3段に調整出来る調整
手段を設けると団らん時に炬燵等を配置し和室のような
使用方法が可能でまたダブルベッドを配置して使用する
こともできる。
るのが望ましい。テーブル部が各部屋の壁面に一端部を
倒立自在に固定し脚部を折曲げ自在にして配設すると居
室や寝室の空間を広く有効に活用できるので好ましい。
また、居室部と寝室部の両方にテーブル部を設ける場
合、寝室部のテーブルを寝台部と同じ高さにするか、食
事時と団らん時で高さを2段乃至3段に調整出来る調整
手段を設けると団らん時に炬燵等を配置し和室のような
使用方法が可能でまたダブルベッドを配置して使用する
こともできる。
【0016】給電設備としては、小型の太陽電池等から
なる太陽発電部や外部の電気配線から電気を供給する売
電受電部を設けるのが好ましい。昼間は太陽発電部の電
気で室内の照明用や換気扇や給水ポンプの動力源として
使用するとともに、電気関係が復旧したときは売電受電
部で電力を得ることができ便利である。室内の内壁部に
は蓄電池や電線やコンセントあるいはスイッチ等を有す
電源部が予め配設されている。この電源部は上述の太陽
発電部や売電受電部に配線され電気が供給される。
なる太陽発電部や外部の電気配線から電気を供給する売
電受電部を設けるのが好ましい。昼間は太陽発電部の電
気で室内の照明用や換気扇や給水ポンプの動力源として
使用するとともに、電気関係が復旧したときは売電受電
部で電力を得ることができ便利である。室内の内壁部に
は蓄電池や電線やコンセントあるいはスイッチ等を有す
電源部が予め配設されている。この電源部は上述の太陽
発電部や売電受電部に配線され電気が供給される。
【0017】寝台下収納部や寝台上収納部、キッチン部
の流しやコンロの下側空間部、バルコニーに配設された
簡易倉庫や物品収納容器には4人家族が1週間程度自給
自足できる生活必需品が常備されるのが好ましい。災害
時の避難住宅として利用する場合、住宅設備と同時に生
活が始められるようにするためである。生活必需品とし
ては、水、食料、嗜好品、衣類、寝袋、毛布、医薬品、
台所用品、調味料、文具、工具、生理用品、トイレット
ペーパー、タオル、バスタオル、洗濯バサミ、雑巾、バ
ケツ、懐中電燈、携帯ラジオ、乾電池、ロープ、石鹸、
等が挙げられる。
の流しやコンロの下側空間部、バルコニーに配設された
簡易倉庫や物品収納容器には4人家族が1週間程度自給
自足できる生活必需品が常備されるのが好ましい。災害
時の避難住宅として利用する場合、住宅設備と同時に生
活が始められるようにするためである。生活必需品とし
ては、水、食料、嗜好品、衣類、寝袋、毛布、医薬品、
台所用品、調味料、文具、工具、生理用品、トイレット
ペーパー、タオル、バスタオル、洗濯バサミ、雑巾、バ
ケツ、懐中電燈、携帯ラジオ、乾電池、ロープ、石鹸、
等が挙げられる。
【0018】伸縮自在の脚部としては、ねじジャッキや
ラックジャッキ等のジャッキ形式のものが好適に用いら
れる。床面隅補強部に着脱自在に装設される脚部を使用
する場合は、市販のジャッキが用いられる。汎用性を向
上させるとともに緊急時にでも容易に入手できるように
するためである。枠組の柱材や壁間に脚部を一体に収納
する場合は螺旋軸の長さが30cm〜150cm、好ましく
は50cm〜100cmのものが用いられる。螺旋軸の長さ
を長くすることにより敷地に段差や傾斜があっても前後
の長さを調整することにより床面を水平に保つことがで
きるからである。長さが50cm未満では雨水等が入り、
湿気が入り易い傾向が生じ、また、100cmを越えると
重心が高すぎ重量が1〜2トンもあるので地震等の際に
倒転する傾向が認められので好ましくない。据付位置の
地盤が脆弱な場合はジャッキーや支持部下端に固着され
たフランジの下に幅広の鉄板やコンクリート板を敷設し
ても良い。また上記鉄板やコンクリート板の上面にカギ
状のフランジ固定部を設けても良い。床面部の底面に簡
易住宅を支持する補助支持部を設けても良い。補助支持
部は外壁部に当接される受け部材と、受け部材を支持す
る支持部材と、支持部材の下部に固着された鍔状のフラ
ンジと、を備えた構成を有するのであればよい。床面の
撓みを防止できるからである。
ラックジャッキ等のジャッキ形式のものが好適に用いら
れる。床面隅補強部に着脱自在に装設される脚部を使用
する場合は、市販のジャッキが用いられる。汎用性を向
上させるとともに緊急時にでも容易に入手できるように
するためである。枠組の柱材や壁間に脚部を一体に収納
する場合は螺旋軸の長さが30cm〜150cm、好ましく
は50cm〜100cmのものが用いられる。螺旋軸の長さ
を長くすることにより敷地に段差や傾斜があっても前後
の長さを調整することにより床面を水平に保つことがで
きるからである。長さが50cm未満では雨水等が入り、
湿気が入り易い傾向が生じ、また、100cmを越えると
重心が高すぎ重量が1〜2トンもあるので地震等の際に
倒転する傾向が認められので好ましくない。据付位置の
地盤が脆弱な場合はジャッキーや支持部下端に固着され
たフランジの下に幅広の鉄板やコンクリート板を敷設し
ても良い。また上記鉄板やコンクリート板の上面にカギ
状のフランジ固定部を設けても良い。床面部の底面に簡
易住宅を支持する補助支持部を設けても良い。補助支持
部は外壁部に当接される受け部材と、受け部材を支持す
る支持部材と、支持部材の下部に固着された鍔状のフラ
ンジと、を備えた構成を有するのであればよい。床面の
撓みを防止できるからである。
【0019】出入口部には伝言用の小さな白板や黒板、
郵便受け、表札、太陽電池式街灯を付けても良い。
郵便受け、表札、太陽電池式街灯を付けても良い。
【0020】連結手段で使用する弾性体としてはNBR
やSBR等の合成ゴム或いは天然ゴムまたは合成樹脂か
らなるエラストマーや木材等が用いられる。車輪部はキ
ャスターやタイヤ等が用いられる。特にキャスターが好
適に用いられる。細かな位置の制御が可能で据付が容易
であるからである。
やSBR等の合成ゴム或いは天然ゴムまたは合成樹脂か
らなるエラストマーや木材等が用いられる。車輪部はキ
ャスターやタイヤ等が用いられる。特にキャスターが好
適に用いられる。細かな位置の制御が可能で据付が容易
であるからである。
【0021】この構成によって、略直方体状に形成さ
れ、かつ各面の機械的強度が優れているとともに小型で
軽量なので狭い倉庫等の保管庫にも段積みして多量に保
管できる。また、トラックや船舶、ヘリコプター等で一
度に複数戸搬送でき震災や火災或いは遭難現場若しくは
山間僻地や孤島の建設現場等に迅速に運搬できる。脚部
が脚高に簡易住宅を支持できるので雨や湿気等の室内へ
の進入を少なくすることができる。各脚部の高さを自在
に調整できるので平坦でない地盤にも容易に簡易住宅を
水平に設置できる。脚部の高さの調整が手作業で容易に
でき配設されている水準器を確認するだけで簡便に水準
を確認しつつ簡易住宅を水平に施工できる。窓部が正面
部と背面部に配設されているので、風通しを良くするこ
とができるとともに、側面部に窓部がないので集合時に
側面部同士を近接して集合密度を高く設置することがで
き敷地面積を効率良く利用することができる。また、窓
部の1つが大きく形成されている場合は正面部の出入口
部と相まって緊急時の非常口として利用でき安全性を高
めることができる。窓部が左右側面部に非対称の位置に
も形成された場合は、前記の作用・効果の他、明かりと
りや換気を行うことができる他、簡易住宅同士を連結し
てもプライバシーを保護することができる。バルコニー
部を設けた場合は屋外用の小型収納庫等の収納部の設置
が可能で雑貨等を収納でき居室のスペースを有効に利用
できる。また手摺を配置できるので特に2段積みした場
合、2階のバルコニー部から子供等が落ちたりする事故
を防止でき、安全性を高めることができる。また、集合
させた場合に2階部分の出入りが安全かつ容易にでき
る。床面部の底面に給水タンクや汚水タンクを配設した
場合は、重心が下に下がり安定性を増すことができる。
脚部の挿着部が床面部の底面と下面部材の2か所で支持
されるので横揺れに対する抵抗を高くできる。支持部が
長尺なので調整できる高さを長くでき段差の有る地盤に
設置できる。車輪部により簡易住宅を設置位置に手押し
で容易に移動できる。床面受け部に弾性体を積層してい
るので振動による軋みや音がせず防音性に優れまた設置
後の地盤の狂いにも対応できる。側面部を防振部材を有
する左右連結部材で結合し側面部同士が直接連結されて
いないので集合させても防音防振効果を高くできる。左
右連結手段と上下連結手段の固定はナット等の固定部材
によりおこなわれるので特殊な機器を必要とせず30分
程度で据付を完了できる。
れ、かつ各面の機械的強度が優れているとともに小型で
軽量なので狭い倉庫等の保管庫にも段積みして多量に保
管できる。また、トラックや船舶、ヘリコプター等で一
度に複数戸搬送でき震災や火災或いは遭難現場若しくは
山間僻地や孤島の建設現場等に迅速に運搬できる。脚部
が脚高に簡易住宅を支持できるので雨や湿気等の室内へ
の進入を少なくすることができる。各脚部の高さを自在
に調整できるので平坦でない地盤にも容易に簡易住宅を
水平に設置できる。脚部の高さの調整が手作業で容易に
でき配設されている水準器を確認するだけで簡便に水準
を確認しつつ簡易住宅を水平に施工できる。窓部が正面
部と背面部に配設されているので、風通しを良くするこ
とができるとともに、側面部に窓部がないので集合時に
側面部同士を近接して集合密度を高く設置することがで
き敷地面積を効率良く利用することができる。また、窓
部の1つが大きく形成されている場合は正面部の出入口
部と相まって緊急時の非常口として利用でき安全性を高
めることができる。窓部が左右側面部に非対称の位置に
も形成された場合は、前記の作用・効果の他、明かりと
りや換気を行うことができる他、簡易住宅同士を連結し
てもプライバシーを保護することができる。バルコニー
部を設けた場合は屋外用の小型収納庫等の収納部の設置
が可能で雑貨等を収納でき居室のスペースを有効に利用
できる。また手摺を配置できるので特に2段積みした場
合、2階のバルコニー部から子供等が落ちたりする事故
を防止でき、安全性を高めることができる。また、集合
させた場合に2階部分の出入りが安全かつ容易にでき
る。床面部の底面に給水タンクや汚水タンクを配設した
場合は、重心が下に下がり安定性を増すことができる。
脚部の挿着部が床面部の底面と下面部材の2か所で支持
されるので横揺れに対する抵抗を高くできる。支持部が
長尺なので調整できる高さを長くでき段差の有る地盤に
設置できる。車輪部により簡易住宅を設置位置に手押し
で容易に移動できる。床面受け部に弾性体を積層してい
るので振動による軋みや音がせず防音性に優れまた設置
後の地盤の狂いにも対応できる。側面部を防振部材を有
する左右連結部材で結合し側面部同士が直接連結されて
いないので集合させても防音防振効果を高くできる。左
右連結手段と上下連結手段の固定はナット等の固定部材
によりおこなわれるので特殊な機器を必要とせず30分
程度で据付を完了できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。 (実施形態1)図1は本発明の第1実施形態における簡
易住宅の外観斜視図である。図1において、1は略壁面
の外壁材がガラス繊維やナイロン繊維を不飽和ポリエス
テルやエポキシ樹脂等に分散させたFRP板からなり内
壁材が前記FRP板或いはクロス合板を張設し外壁材と
内壁材の間にウレタンフォームやグラスウール等の断熱
材や遮音材が配設された第1実施形態における簡易住
宅、2は前面の壁面を形成する正面部、3は側面の壁面
を形成する側面部、4は背面の壁面を形成する背面部、
5は上面の天井面を形成する天井面部、6は表面に木
製、ビニル床シート、クッションフロアー、半硬質ノン
アスベストタイル張等をフローリングした床面部、7は
正面部2の略中央部の開口部に開閉自在に配設された扉
等を備えた出入口部、8は正面部2の外側下部に脱着自
在に配設されたバルコニー部、9はバルコニー部8の外
周部に脱着自在に固定された手摺り部、10は出入口部
7を避けて右側に形成された使用者が出入りするバルコ
ニー部8の出入り用開口部、11は寝室部イの背面部4
に配設された開閉自在の窓部、12は床面部6の四隅に
配設され高さを自在に調整できるジャッキ形式の脚部、
13は簡易住宅を上下2段に段積みする際の上段の隅部
を嵌合させる保護部、14は正面部2の外側上部であっ
てバルコニー部8の上側部分を覆うように配設された庇
部である。次に、バルコニー部の接合部の構成につい
て、図面を用いて説明する。図2は本発明の第1実施形
態における簡易住宅のバルコニー部の接合部の要部断面
側面図である。図2において、2は正面部、6は床面
部、8はバルコニー部、15はアルミニウム合金やステ
ンレス合金等を用いたラーメン構造の骨組からなる枠
組、16aはバルコニー部8の外枠体に穿孔された固定
孔部、16bは正面部2の枠組15に固着され表面に螺
旋溝を刻設されバルコニー部8の固定時に固定孔部15
に挿着されるボルト等からなる固定部、17は固定部1
6に螺合されバルコニー部8を強固に固定するナット等
からなる固定部材、18は床面部6の外側四隅に配設さ
れ鋼等の金属板や前記FRPで形成された床面隅補強部
である。以上のように本実施形態は、正面部に配設され
た出入口部と、背面部に配設された窓部と、正面部の外
側下部に脱着自在に配設されたバルコニー部と、床面部
の外側四隅に配設され上下動自在に高さを調整できる脚
部と、を備えたので、高さを自在に調整でき整地が完全
に済んでいない凹凸のある敷地でも水平に設置できる。
また、床部の高さを高くできるので雨水等の跳ね返りが
少なく湿気が室内に入るのを防止できる。合成樹脂が主
として用いられているので耐久性があると同時に断熱性
に優れ居住性を向上させることができる。バルコニー部
と庇部を備えているので直射日光を避けることができる
とともに、雨天の場合靴脱ぎ等の便利性を向上させるこ
とができる。窓部が背面部に配設されており簡易住宅を
横方向に並列しても採光や空気の入替えが可能であると
ともに住む人に逼塞感を与えることが防止できる。又側
面に窓部がないのでプライバシーの保護を図ることがで
き、側面に複数の簡易住宅を並設した集合住宅として使
用することができる。
て、図面を参照しながら説明する。 (実施形態1)図1は本発明の第1実施形態における簡
易住宅の外観斜視図である。図1において、1は略壁面
の外壁材がガラス繊維やナイロン繊維を不飽和ポリエス
テルやエポキシ樹脂等に分散させたFRP板からなり内
壁材が前記FRP板或いはクロス合板を張設し外壁材と
内壁材の間にウレタンフォームやグラスウール等の断熱
材や遮音材が配設された第1実施形態における簡易住
宅、2は前面の壁面を形成する正面部、3は側面の壁面
を形成する側面部、4は背面の壁面を形成する背面部、
5は上面の天井面を形成する天井面部、6は表面に木
製、ビニル床シート、クッションフロアー、半硬質ノン
アスベストタイル張等をフローリングした床面部、7は
正面部2の略中央部の開口部に開閉自在に配設された扉
等を備えた出入口部、8は正面部2の外側下部に脱着自
在に配設されたバルコニー部、9はバルコニー部8の外
周部に脱着自在に固定された手摺り部、10は出入口部
7を避けて右側に形成された使用者が出入りするバルコ
ニー部8の出入り用開口部、11は寝室部イの背面部4
に配設された開閉自在の窓部、12は床面部6の四隅に
配設され高さを自在に調整できるジャッキ形式の脚部、
13は簡易住宅を上下2段に段積みする際の上段の隅部
を嵌合させる保護部、14は正面部2の外側上部であっ
てバルコニー部8の上側部分を覆うように配設された庇
部である。次に、バルコニー部の接合部の構成につい
て、図面を用いて説明する。図2は本発明の第1実施形
態における簡易住宅のバルコニー部の接合部の要部断面
側面図である。図2において、2は正面部、6は床面
部、8はバルコニー部、15はアルミニウム合金やステ
ンレス合金等を用いたラーメン構造の骨組からなる枠
組、16aはバルコニー部8の外枠体に穿孔された固定
孔部、16bは正面部2の枠組15に固着され表面に螺
旋溝を刻設されバルコニー部8の固定時に固定孔部15
に挿着されるボルト等からなる固定部、17は固定部1
6に螺合されバルコニー部8を強固に固定するナット等
からなる固定部材、18は床面部6の外側四隅に配設さ
れ鋼等の金属板や前記FRPで形成された床面隅補強部
である。以上のように本実施形態は、正面部に配設され
た出入口部と、背面部に配設された窓部と、正面部の外
側下部に脱着自在に配設されたバルコニー部と、床面部
の外側四隅に配設され上下動自在に高さを調整できる脚
部と、を備えたので、高さを自在に調整でき整地が完全
に済んでいない凹凸のある敷地でも水平に設置できる。
また、床部の高さを高くできるので雨水等の跳ね返りが
少なく湿気が室内に入るのを防止できる。合成樹脂が主
として用いられているので耐久性があると同時に断熱性
に優れ居住性を向上させることができる。バルコニー部
と庇部を備えているので直射日光を避けることができる
とともに、雨天の場合靴脱ぎ等の便利性を向上させるこ
とができる。窓部が背面部に配設されており簡易住宅を
横方向に並列しても採光や空気の入替えが可能であると
ともに住む人に逼塞感を与えることが防止できる。又側
面に窓部がないのでプライバシーの保護を図ることがで
き、側面に複数の簡易住宅を並設した集合住宅として使
用することができる。
【0023】(実施形態2)図3は本発明の第2実施形
態における簡易住宅の要部断面平面図であり、図4は図
3の本発明の第2実施形態における簡易住宅のA−A線
の要部断面側面図であり、図5は図3の本発明の第2実
施形態における簡易住宅のB−B線の要部断面側面図で
ある。図3において、2は正面部、3は側面部、4は背
面部、6は床面部、7は出入口部、8はバルコニー部、
9は手摺り部、10は出入り用開口部、11は窓部、1
5は枠組であり、これらは第1実施形態のものと略同様
なものなので同一の符号を付し、説明を省略する。1′
は第2実施形態における簡易住宅、20,21は両側面
の長手方向に互いに対向してそれぞれ2段に段設された
寝台部である。尚上段の寝台部は使用しない時は下方に
倒して背もたれになるように左右側面部3に上下方向に
回動自在に固定して形成すると、昼間は憩いの場として
利用し、就寝時には寝台部20,21を側面部3から引
き出して水平にして固定しベッドとして使用するように
すると寝室部が多利用で使用できるので好ましい。22
は居室部ロの側面3の一方の内壁面に沿って寝台部21
の端部と正面部2との間に仕切り壁22′を介して配設
され内部にシャワー設備が装備された浴室兼トイレ室、
23は浴室兼トイレ室22の内部に装設された脱着式の
便槽を有する簡易式のトイレ、24は浴室兼トイレ室2
2に対向して他の側面3の内壁面に配設されたコンロ、
25は浴室兼トイレ室22に対向して配設された流し、
26は長さの短い寝台部20と仕切り壁26′を介して
配設されたコンロ24と流し25を有し調理や他の作業
が可能なキッチン部、27は寝台部イの左右の寝台部2
0,21の間に配設され一端部が背面部4に上下方向に
回動自在に固定され、他端部がテーブル係止部27aに
脱着自在に係止され、下面には屈曲自在の支持脚(図示
せず。)が形成され、使用時は床面部6に水平に保持さ
れ不使用時は支持脚を倒して背面部4に立て掛け係止す
ることができる食事や団欒等に用いるテーブル部、28
は簡易住宅1′を使用しないときは居室部口等に収容さ
れ、使用時にはバルコニー部8上に載置され食料、医薬
品、衣料、下着類、トイレットペーパー、タオル、寝
袋、毛布、食器、台所用品、生理用品、バケツ、消火
器、ラジオ、懐中電燈等の生活必需品や道具類を収納す
る開閉自在の扉を有する箱状の収納部、29はバルコニ
ー部8の床面に配設され簡易住宅1′を設置する際に床
面の水平度を確認する水準器である。図4及び図5にお
いて、20′はキッチン部のコンロ24の下部に延設さ
れた寝台部20の延設部、30は浴室兼トイレ室22の
上部に配設されシャワーや流し25で使用する水を貯蔵
する容量が10リットル〜30リットルの給水タンク、
31は下段の寝台部21の下方に配設され上記の生活必
需品を収納する寝台下収納部である。尚、寝台部20の
下部分にも形成してもよい。32は上段の寝台部21の
上方に配設され上記の生活必需品を収納する寝台上収納
部、33は脚部として床面隅補強部18に脱着自在に配
設された高さの調整が可能なジャッキー、34は天井面
部5の四隅に突設され上段に段積みされる簡易住宅1′
を固定する棒状の結合部材、35は保護部13と結合部
材34を備えた上下連結手段、36は天井面部5の両端
面に所定の間隔で配設され簡易住宅1′の設置時に横転
を防止するワイヤーを掛止し或いは吊り上げ用にも用い
るリング状の横転防止フック、37は床面隅補強部18
の側壁に穿孔され簡易住宅1′の移動時にワイヤーやシ
ャックル等を掛止し簡易住宅1′を吊り上げる係止孔
部、38は床面部6の底面四隅部に脱着自在に配設され
たキャスター等からなり移動時に使用し設置後は取り外
し可能な車輪部、39は必要に応じて床面部6の下方に
配設される給水ポンプ付きの給水タンクである。
態における簡易住宅の要部断面平面図であり、図4は図
3の本発明の第2実施形態における簡易住宅のA−A線
の要部断面側面図であり、図5は図3の本発明の第2実
施形態における簡易住宅のB−B線の要部断面側面図で
ある。図3において、2は正面部、3は側面部、4は背
面部、6は床面部、7は出入口部、8はバルコニー部、
9は手摺り部、10は出入り用開口部、11は窓部、1
5は枠組であり、これらは第1実施形態のものと略同様
なものなので同一の符号を付し、説明を省略する。1′
は第2実施形態における簡易住宅、20,21は両側面
の長手方向に互いに対向してそれぞれ2段に段設された
寝台部である。尚上段の寝台部は使用しない時は下方に
倒して背もたれになるように左右側面部3に上下方向に
回動自在に固定して形成すると、昼間は憩いの場として
利用し、就寝時には寝台部20,21を側面部3から引
き出して水平にして固定しベッドとして使用するように
すると寝室部が多利用で使用できるので好ましい。22
は居室部ロの側面3の一方の内壁面に沿って寝台部21
の端部と正面部2との間に仕切り壁22′を介して配設
され内部にシャワー設備が装備された浴室兼トイレ室、
23は浴室兼トイレ室22の内部に装設された脱着式の
便槽を有する簡易式のトイレ、24は浴室兼トイレ室2
2に対向して他の側面3の内壁面に配設されたコンロ、
25は浴室兼トイレ室22に対向して配設された流し、
26は長さの短い寝台部20と仕切り壁26′を介して
配設されたコンロ24と流し25を有し調理や他の作業
が可能なキッチン部、27は寝台部イの左右の寝台部2
0,21の間に配設され一端部が背面部4に上下方向に
回動自在に固定され、他端部がテーブル係止部27aに
脱着自在に係止され、下面には屈曲自在の支持脚(図示
せず。)が形成され、使用時は床面部6に水平に保持さ
れ不使用時は支持脚を倒して背面部4に立て掛け係止す
ることができる食事や団欒等に用いるテーブル部、28
は簡易住宅1′を使用しないときは居室部口等に収容さ
れ、使用時にはバルコニー部8上に載置され食料、医薬
品、衣料、下着類、トイレットペーパー、タオル、寝
袋、毛布、食器、台所用品、生理用品、バケツ、消火
器、ラジオ、懐中電燈等の生活必需品や道具類を収納す
る開閉自在の扉を有する箱状の収納部、29はバルコニ
ー部8の床面に配設され簡易住宅1′を設置する際に床
面の水平度を確認する水準器である。図4及び図5にお
いて、20′はキッチン部のコンロ24の下部に延設さ
れた寝台部20の延設部、30は浴室兼トイレ室22の
上部に配設されシャワーや流し25で使用する水を貯蔵
する容量が10リットル〜30リットルの給水タンク、
31は下段の寝台部21の下方に配設され上記の生活必
需品を収納する寝台下収納部である。尚、寝台部20の
下部分にも形成してもよい。32は上段の寝台部21の
上方に配設され上記の生活必需品を収納する寝台上収納
部、33は脚部として床面隅補強部18に脱着自在に配
設された高さの調整が可能なジャッキー、34は天井面
部5の四隅に突設され上段に段積みされる簡易住宅1′
を固定する棒状の結合部材、35は保護部13と結合部
材34を備えた上下連結手段、36は天井面部5の両端
面に所定の間隔で配設され簡易住宅1′の設置時に横転
を防止するワイヤーを掛止し或いは吊り上げ用にも用い
るリング状の横転防止フック、37は床面隅補強部18
の側壁に穿孔され簡易住宅1′の移動時にワイヤーやシ
ャックル等を掛止し簡易住宅1′を吊り上げる係止孔
部、38は床面部6の底面四隅部に脱着自在に配設され
たキャスター等からなり移動時に使用し設置後は取り外
し可能な車輪部、39は必要に応じて床面部6の下方に
配設される給水ポンプ付きの給水タンクである。
【0024】次に、簡易住宅1′の枠組15について、
以下図面を用いてその構成を説明する。図6(a)は第
2実施形態における簡易住宅の枠組の正面図であり、図
6(b)は第2実施形態における簡易住宅の枠組の側面
図であり、図6(c)は第2実施形態における簡易住宅
の枠組の平面図である。図6(a)乃至図6(c)にお
いて、13は保護部、15は枠組、18は床面隅補強
部、40は補強骨材、41は張出部である。図6(a)
乃至図6(c)に示すように、枠組15は直方体の稜線
が骨材で組み立てられその接点が剛接点に形成されてい
る。また、辺には所定の間隔で数本の補強骨材40を平
行或いは斜行して掛け渡している。隅部には補強のため
張出部41が形成されている。骨材の形状は断面が山
形、I形、みぞ形、H形、角形等の長尺体が用いられ
る。骨材の材質は構造用鋼、アルミニウム合金,FR
P,FRTPのリブ等が挙げられる。骨材は本体、積み
込み用備品、使用者を合わせた総重量約1〜2トンの荷
重を保持でき座屈やクリープ変形の生じないものが用い
られる。
以下図面を用いてその構成を説明する。図6(a)は第
2実施形態における簡易住宅の枠組の正面図であり、図
6(b)は第2実施形態における簡易住宅の枠組の側面
図であり、図6(c)は第2実施形態における簡易住宅
の枠組の平面図である。図6(a)乃至図6(c)にお
いて、13は保護部、15は枠組、18は床面隅補強
部、40は補強骨材、41は張出部である。図6(a)
乃至図6(c)に示すように、枠組15は直方体の稜線
が骨材で組み立てられその接点が剛接点に形成されてい
る。また、辺には所定の間隔で数本の補強骨材40を平
行或いは斜行して掛け渡している。隅部には補強のため
張出部41が形成されている。骨材の形状は断面が山
形、I形、みぞ形、H形、角形等の長尺体が用いられ
る。骨材の材質は構造用鋼、アルミニウム合金,FR
P,FRTPのリブ等が挙げられる。骨材は本体、積み
込み用備品、使用者を合わせた総重量約1〜2トンの荷
重を保持でき座屈やクリープ変形の生じないものが用い
られる。
【0025】次に、第2実施形態における簡易住宅の脚
部のジャッキーについて、以下図面を用いてその構成を
説明する。図7は第2実施形態における簡易住宅の脚部
の要部断面側面図である。図7において、15は枠組、
18は床面隅補強部、33はジャッキー、37は係止孔
部であり、前述したので説明を省略する。50は床面隅
補強部18の下面に固定された下面部材51の略中央部
に穿孔されジャッキー33の挿着部を挿入しジャッキー
33を枠組20に固定する螺旋軸挿着孔部、52は枠組
15の底面の隅部に穿孔され螺旋軸挿着孔部50の直上
に形成されジャッキー33の挿着部を挿入することによ
り螺旋軸挿着孔部50とともに2点でジャッキー33を
支持し横揺れに対する抵抗力を高めた床面挿着孔部、5
3はジャッキー33の棒状に形成された挿着部であって
螺旋軸挿着孔部50と床面挿着孔部52に挿着され挿着
時の床面挿着孔部52から先端部が少なくとも0.5c
m以上、好ましくは5cm以上突き出して使用される。
54は挿着部53の下端部に水平に配設され外縁部に立
壁54aを有し床面隅補強部18に外接する床面受け
部、55は床面受け部54の内壁に積層された天然ゴム
や合成ゴム等の弾性体或いは木材等からなる緩衝部材、
56は床面受け部54の下方に挿着部53の中心軸と同
軸上に固着され表面に螺旋溝が刻設された棒状の螺旋
軸、57は下端部に幅広のフランジ58を有し螺旋軸5
6を挿入する筒状部材、59は内側面に螺旋溝を刻設さ
れ螺旋軸56に回動自在に螺合され外周径が筒状部材5
7の外径より大きいドーナッツ状の回動部、60は回動
部59の外側面に1乃至複数個放射状に配設された棒状
の取手部、61は取手部60に挿着され取手部60の回
転を補助する中空筒状の補助棒、62はフランジ58の
杭孔58′を貫通して地面に埋設されジャッキー33を
強固に固定する杭、63は下面部材51に穿孔され結合
部材64を挿着する補助固定孔部、65は床面受け部5
4に必要に応じて配設される結合部材64が略中央部を
貫通し弾性体55とともに下面部材51を挟持する防振
座金、66は結合部材64に螺合され床面受け部54と
防振座金64を固定しジャッキー33を固定するナット
等からなる固定部材である。
部のジャッキーについて、以下図面を用いてその構成を
説明する。図7は第2実施形態における簡易住宅の脚部
の要部断面側面図である。図7において、15は枠組、
18は床面隅補強部、33はジャッキー、37は係止孔
部であり、前述したので説明を省略する。50は床面隅
補強部18の下面に固定された下面部材51の略中央部
に穿孔されジャッキー33の挿着部を挿入しジャッキー
33を枠組20に固定する螺旋軸挿着孔部、52は枠組
15の底面の隅部に穿孔され螺旋軸挿着孔部50の直上
に形成されジャッキー33の挿着部を挿入することによ
り螺旋軸挿着孔部50とともに2点でジャッキー33を
支持し横揺れに対する抵抗力を高めた床面挿着孔部、5
3はジャッキー33の棒状に形成された挿着部であって
螺旋軸挿着孔部50と床面挿着孔部52に挿着され挿着
時の床面挿着孔部52から先端部が少なくとも0.5c
m以上、好ましくは5cm以上突き出して使用される。
54は挿着部53の下端部に水平に配設され外縁部に立
壁54aを有し床面隅補強部18に外接する床面受け
部、55は床面受け部54の内壁に積層された天然ゴム
や合成ゴム等の弾性体或いは木材等からなる緩衝部材、
56は床面受け部54の下方に挿着部53の中心軸と同
軸上に固着され表面に螺旋溝が刻設された棒状の螺旋
軸、57は下端部に幅広のフランジ58を有し螺旋軸5
6を挿入する筒状部材、59は内側面に螺旋溝を刻設さ
れ螺旋軸56に回動自在に螺合され外周径が筒状部材5
7の外径より大きいドーナッツ状の回動部、60は回動
部59の外側面に1乃至複数個放射状に配設された棒状
の取手部、61は取手部60に挿着され取手部60の回
転を補助する中空筒状の補助棒、62はフランジ58の
杭孔58′を貫通して地面に埋設されジャッキー33を
強固に固定する杭、63は下面部材51に穿孔され結合
部材64を挿着する補助固定孔部、65は床面受け部5
4に必要に応じて配設される結合部材64が略中央部を
貫通し弾性体55とともに下面部材51を挟持する防振
座金、66は結合部材64に螺合され床面受け部54と
防振座金64を固定しジャッキー33を固定するナット
等からなる固定部材である。
【0026】次に、第2実施形態における簡易住宅の左
右連結手段について、以下図面を用いてその構成を説明
する。図8は第2実施形態における簡易住宅の左右連結
手段の要部断面側面図である。図8において、2は正面
部、3は側面部、5は天井面部、13は保護部である。
70は第2実施形態における左右連結手段、71は側面
部3に形成された正面部2に開口部を有し施工者の手が
出し入れできる程度の大きさを有し後述する左右連結部
材を出し入れする凹部、72は凹部71に隣接する側面
部3に正面部2から切り欠かれ外部と凹部71を連通し
左右連結部材を出し入れ自在に挿着する鉤状の切欠部、
73は隣合う簡易住宅1′,1′の側面部3の凹部71
の切欠部72に掛け渡して挿着され両先端部が螺設され
た棒状の左右連結部材、74は左右連結部材73の略中
央部に固着若しくは挿着され簡易住宅1′,1′間の微
小のずれを補正し防音防振効果のある合成ゴム等前述の
弾性体からなる円筒状の防振部材、75は切欠部72に
脱着自在に嵌合される螺着部、76は左右連結部材73
の両端部から中心部に出し入れ自在に挿着され防振部材
74とともに側面部3を挟持し固定する前述の弾性体か
らなる円筒状の防振盤、77は左右連結部材73の両先
端部から螺着部75に螺合され左右連結部材73と防振
盤76を強固に固定するナット部である。尚、背面部側
の側面部に正面部と同様にして左右連結手段が形成され
る。また、左右連結手段は正面側、背面側の上下に各々
形成するとより強固に簡易住宅同士を左右に連結するこ
とができる。
右連結手段について、以下図面を用いてその構成を説明
する。図8は第2実施形態における簡易住宅の左右連結
手段の要部断面側面図である。図8において、2は正面
部、3は側面部、5は天井面部、13は保護部である。
70は第2実施形態における左右連結手段、71は側面
部3に形成された正面部2に開口部を有し施工者の手が
出し入れできる程度の大きさを有し後述する左右連結部
材を出し入れする凹部、72は凹部71に隣接する側面
部3に正面部2から切り欠かれ外部と凹部71を連通し
左右連結部材を出し入れ自在に挿着する鉤状の切欠部、
73は隣合う簡易住宅1′,1′の側面部3の凹部71
の切欠部72に掛け渡して挿着され両先端部が螺設され
た棒状の左右連結部材、74は左右連結部材73の略中
央部に固着若しくは挿着され簡易住宅1′,1′間の微
小のずれを補正し防音防振効果のある合成ゴム等前述の
弾性体からなる円筒状の防振部材、75は切欠部72に
脱着自在に嵌合される螺着部、76は左右連結部材73
の両端部から中心部に出し入れ自在に挿着され防振部材
74とともに側面部3を挟持し固定する前述の弾性体か
らなる円筒状の防振盤、77は左右連結部材73の両先
端部から螺着部75に螺合され左右連結部材73と防振
盤76を強固に固定するナット部である。尚、背面部側
の側面部に正面部と同様にして左右連結手段が形成され
る。また、左右連結手段は正面側、背面側の上下に各々
形成するとより強固に簡易住宅同士を左右に連結するこ
とができる。
【0027】次に、第2実施形態における簡易住宅の上
下連結手段について、以下図面を用いてその構成を説明
する。図9は第2実施形態における簡易住宅の上下連結
手段の要部断面側面図である。図9において、5は天井
面部、6は床面部、13は保護部、18は床面隅補強
部、34は結合部材、35は上下連結手段、37は係止
孔部、50は螺旋軸挿着孔部である。13aは保護部1
3の内面に積層された弾性体、80は結合部材34に挿
着される防振座金、81は結合部材34の表面に形成さ
れた螺子部、82は結合部材34の螺子部81に螺合さ
れるナット等の固定部材、83は床面隅補強部18の側
面に当接される立壁である。上下に段設された簡易住宅
1′,1′は各四隅で弾性体13a及び防振座金80を
介して結合部材34と固定部材82で上下に強固に結合
されるので、振動等を吸収するとともに設置時の微小な
変位を吸収するとともに、弾性体13aにより2段の簡
易住宅1′の騒音を下位の簡易住宅1′に伝播するのを
防止し防音性を向上させることができる。
下連結手段について、以下図面を用いてその構成を説明
する。図9は第2実施形態における簡易住宅の上下連結
手段の要部断面側面図である。図9において、5は天井
面部、6は床面部、13は保護部、18は床面隅補強
部、34は結合部材、35は上下連結手段、37は係止
孔部、50は螺旋軸挿着孔部である。13aは保護部1
3の内面に積層された弾性体、80は結合部材34に挿
着される防振座金、81は結合部材34の表面に形成さ
れた螺子部、82は結合部材34の螺子部81に螺合さ
れるナット等の固定部材、83は床面隅補強部18の側
面に当接される立壁である。上下に段設された簡易住宅
1′,1′は各四隅で弾性体13a及び防振座金80を
介して結合部材34と固定部材82で上下に強固に結合
されるので、振動等を吸収するとともに設置時の微小な
変位を吸収するとともに、弾性体13aにより2段の簡
易住宅1′の騒音を下位の簡易住宅1′に伝播するのを
防止し防音性を向上させることができる。
【0028】以上のように構成された第2実施形態にお
ける簡易住宅について、以下図面を用いてその保管方法
や搬送方法、及び設置方法について説明する。図10は
第2実施形態における簡易住宅の倉庫での保管状態を示
す模式図であり、図11及び図12は第2実施形態にお
ける簡易住宅の搬送状態を示す模式図であり、図13は
第2実施形態における簡易住宅を集合状態で設置した設
置状態を示す側面図であり、図14は図13の第2実施
形態における簡易住宅の設置状態を示す要部正面図であ
る。図10において、1′は第2実施形態における簡易
住宅、90は簡易住宅を平時に保管する保管倉庫、91
は簡易住宅1′の管理点検や通気用の通路である。図1
1において、1′は第2実施形態における簡易住宅、9
2は搬送用の5トン積みのトラックである。図12にお
いて、1′は第2実施形態における簡易住宅、93は搬
送用のCH−47型のヘリコプター、94は簡易住宅
1′の係止孔部に係止され簡易住宅1′を吊り下げるワ
イヤーである。図13において、1′は第2実施形態に
おける簡易住宅、95は結合部材34や横転防止フック
36に一端部が係止され他端部が地面に強固に杭等に張
設され簡易住宅1′を設置面に固定する支持索、96は
2階の簡易住宅1′のバルコニー部8の設置面に固定さ
れ居住者が上り下りする脱着自在の梯子等からなる階
段、97は階段96の上部を手摺り部9の出入り用開口
部10のバルコニー部8に強固に固定するボルトとナッ
ト、シャコ万力等のバイス或いはバンド等からなる階段
固定部である。図14において、1′は上下連結手段及
び左右連結手段で強固にかつ防振防音材である弾性体1
3aや防振部材74,防振座金80を介して連設された
第2実施形態における簡易住宅、96は階段である。以
上のように本実施形態の簡易住宅は、平時においては図
10に示すように簡易住宅1′は保管倉庫90に収納さ
れている。例えば20×40mの一般的な大きさの保管
倉庫の場合、5段積で保管すると500戸収納できる。
各都道府県毎にこの保管倉庫を2棟建設すると全体で約
47000戸ずつ保管することができる。一戸の簡易住
宅に4人居住できるので一度に188000人の住居を
準備することができることになる。災害発生時にはこの
保管倉庫90からただちにトラック92等で災害地に搬
送する。図11に示すように5トン積みのトラックには
2〜5戸の簡易住宅を積載できる。また、道路がない山
岳地帯や火急を要する時には図12に示すようにヘリコ
プターで3戸を一度に搬送することもできる。災害地に
搬送された簡易住宅は図13や図14に示すように2段
に段積みされ支持索で固定され集合して使用するので、
用地を有効利用でき大規模災害の際には効果的である。
床面部の水平は水準器を見ながら脚部の高さを調整して
設定するので、一人でも十分に行うことができる。隣接
する枠組同士は左右連結手段70により強固に固定され
るとともに、上下に段積される簡易住宅1′は上下連結
手段35により強固に固定されるので、地震等でも倒壊
を防止することができる。現地での組み立てはバルコニ
ーと庇のみで全体で30分程度で設置を完了できる。こ
れらの作業は作業者が手作業で容易に行うことができ特
別な機械も必要としないので未熟練の一般人でも容易に
行うことができる。また、高さの異なる脚部を用いてい
るので斜面等にも設置が可能であり、設置場所を選ばず
どこでも設置できる。
ける簡易住宅について、以下図面を用いてその保管方法
や搬送方法、及び設置方法について説明する。図10は
第2実施形態における簡易住宅の倉庫での保管状態を示
す模式図であり、図11及び図12は第2実施形態にお
ける簡易住宅の搬送状態を示す模式図であり、図13は
第2実施形態における簡易住宅を集合状態で設置した設
置状態を示す側面図であり、図14は図13の第2実施
形態における簡易住宅の設置状態を示す要部正面図であ
る。図10において、1′は第2実施形態における簡易
住宅、90は簡易住宅を平時に保管する保管倉庫、91
は簡易住宅1′の管理点検や通気用の通路である。図1
1において、1′は第2実施形態における簡易住宅、9
2は搬送用の5トン積みのトラックである。図12にお
いて、1′は第2実施形態における簡易住宅、93は搬
送用のCH−47型のヘリコプター、94は簡易住宅
1′の係止孔部に係止され簡易住宅1′を吊り下げるワ
イヤーである。図13において、1′は第2実施形態に
おける簡易住宅、95は結合部材34や横転防止フック
36に一端部が係止され他端部が地面に強固に杭等に張
設され簡易住宅1′を設置面に固定する支持索、96は
2階の簡易住宅1′のバルコニー部8の設置面に固定さ
れ居住者が上り下りする脱着自在の梯子等からなる階
段、97は階段96の上部を手摺り部9の出入り用開口
部10のバルコニー部8に強固に固定するボルトとナッ
ト、シャコ万力等のバイス或いはバンド等からなる階段
固定部である。図14において、1′は上下連結手段及
び左右連結手段で強固にかつ防振防音材である弾性体1
3aや防振部材74,防振座金80を介して連設された
第2実施形態における簡易住宅、96は階段である。以
上のように本実施形態の簡易住宅は、平時においては図
10に示すように簡易住宅1′は保管倉庫90に収納さ
れている。例えば20×40mの一般的な大きさの保管
倉庫の場合、5段積で保管すると500戸収納できる。
各都道府県毎にこの保管倉庫を2棟建設すると全体で約
47000戸ずつ保管することができる。一戸の簡易住
宅に4人居住できるので一度に188000人の住居を
準備することができることになる。災害発生時にはこの
保管倉庫90からただちにトラック92等で災害地に搬
送する。図11に示すように5トン積みのトラックには
2〜5戸の簡易住宅を積載できる。また、道路がない山
岳地帯や火急を要する時には図12に示すようにヘリコ
プターで3戸を一度に搬送することもできる。災害地に
搬送された簡易住宅は図13や図14に示すように2段
に段積みされ支持索で固定され集合して使用するので、
用地を有効利用でき大規模災害の際には効果的である。
床面部の水平は水準器を見ながら脚部の高さを調整して
設定するので、一人でも十分に行うことができる。隣接
する枠組同士は左右連結手段70により強固に固定され
るとともに、上下に段積される簡易住宅1′は上下連結
手段35により強固に固定されるので、地震等でも倒壊
を防止することができる。現地での組み立てはバルコニ
ーと庇のみで全体で30分程度で設置を完了できる。こ
れらの作業は作業者が手作業で容易に行うことができ特
別な機械も必要としないので未熟練の一般人でも容易に
行うことができる。また、高さの異なる脚部を用いてい
るので斜面等にも設置が可能であり、設置場所を選ばず
どこでも設置できる。
【0029】以上のように本実施形態によれば、4人の
居住者が就寝できる4つの寝台部と、高さの調整の可能
な脚部と、隣接する側面部を連結する左右連結手段と、
上下に強固に固定する上下連結手段と、を設けたので、
保管してある簡易住宅を速やかに被災地に搬送でき数十
万人規模の大規模な災害にも十分に使用可能である。ま
た、設置が容易で専門の技能を持たない作業者でも容易
に据付が可能で大型の特殊な設備を必要とせず火急の際
に迅速に対応できる。生活必需品を備えており据えつけ
るとただちに生活が可能で暫くの間は自給自足ができ
る。防振部を介して互いに連結するので防振防音作用に
優れ、プライバシーを保護するとともに居住性を向上さ
せることができる。
居住者が就寝できる4つの寝台部と、高さの調整の可能
な脚部と、隣接する側面部を連結する左右連結手段と、
上下に強固に固定する上下連結手段と、を設けたので、
保管してある簡易住宅を速やかに被災地に搬送でき数十
万人規模の大規模な災害にも十分に使用可能である。ま
た、設置が容易で専門の技能を持たない作業者でも容易
に据付が可能で大型の特殊な設備を必要とせず火急の際
に迅速に対応できる。生活必需品を備えており据えつけ
るとただちに生活が可能で暫くの間は自給自足ができ
る。防振部を介して互いに連結するので防振防音作用に
優れ、プライバシーを保護するとともに居住性を向上さ
せることができる。
【0030】(実施形態3)図15は本発明の第3実施
形態における簡易住宅の要部断面平面図である。図15
において、2は正面部、3は側面部、4は背面部、6は
床面部、7は出入口部、8はバルコニー部、9は手す
り、10は出入り用開口部、11は窓部、20は枠組、
21は寝台部、22は浴室兼トイレ室、23はトイレ、
24はコンロ、25は流し、26はキッチン部、27は
テーブル部、27aはテーブル係止部、28は収納部、
29は水準器であり、これらは第2実施形態と同様なも
のなので同一の符号を付して説明を省略する。100は
第3実施形態における簡易住宅、101は子供用の長さ
の短い寝台部20′と仕切り壁20′a介して連設され
た浴室兼トイレ室22内に装設された浴槽、102は左
右いずれか一方の側面部3の内壁面にテーブル係止部1
02aを介して立て掛け自在に配設され食事や団欒或い
は作業に使用する補助テーブル部、103は補助テーブ
ル部102の側方に対向して配設された下部に水槽や備
品庫を備えた椅子部、103aは一方の椅子部103の
内部に装設され生活用水を貯蔵する水槽部、103bは
水槽部103aに貯蔵する水を各部に供給する給水モー
ター、104は椅子103の奥部に配設され前述の生活
必需品を収納する収納部、105は出入口部7の近傍に
配設され靴を収納する靴箱、106はキッチン部26の
側方に配設され前述の生活必需品を収納する収納部、1
07,108は左右の側面部の各々非対称の位置に形成
された通気兼明かり取り用の側面窓部、109は寝室部
イと居室部ロの仕切壁に配設された扉部である。尚、テ
ーブル27は寝台部20′,21の下段の寝台と同一の
高さに配設することにより下段の寝台をダブルベッドと
して使用することもできる。以上のように本実施形態に
よれば、浴室兼トイレ室内に装設された浴槽等の各種生
活設備を設けたので、第2実施形態で挙げた効果の他に
使用者が余裕を持ってより快適に生活できる。また、側
面窓部が左右側面に互い違い配設されているので側面を
接して集合住宅に連設されてもプライバシーを守りなが
ら通気や明かり取りをすることができる。扉部で居室部
と寝室部が隔離されているので、扉を閉めることにより
寝室部が独立した部屋となるので着替え等を安心して行
うことができるとともに不意の来客があってもプライバ
シーを守ことができる。
形態における簡易住宅の要部断面平面図である。図15
において、2は正面部、3は側面部、4は背面部、6は
床面部、7は出入口部、8はバルコニー部、9は手す
り、10は出入り用開口部、11は窓部、20は枠組、
21は寝台部、22は浴室兼トイレ室、23はトイレ、
24はコンロ、25は流し、26はキッチン部、27は
テーブル部、27aはテーブル係止部、28は収納部、
29は水準器であり、これらは第2実施形態と同様なも
のなので同一の符号を付して説明を省略する。100は
第3実施形態における簡易住宅、101は子供用の長さ
の短い寝台部20′と仕切り壁20′a介して連設され
た浴室兼トイレ室22内に装設された浴槽、102は左
右いずれか一方の側面部3の内壁面にテーブル係止部1
02aを介して立て掛け自在に配設され食事や団欒或い
は作業に使用する補助テーブル部、103は補助テーブ
ル部102の側方に対向して配設された下部に水槽や備
品庫を備えた椅子部、103aは一方の椅子部103の
内部に装設され生活用水を貯蔵する水槽部、103bは
水槽部103aに貯蔵する水を各部に供給する給水モー
ター、104は椅子103の奥部に配設され前述の生活
必需品を収納する収納部、105は出入口部7の近傍に
配設され靴を収納する靴箱、106はキッチン部26の
側方に配設され前述の生活必需品を収納する収納部、1
07,108は左右の側面部の各々非対称の位置に形成
された通気兼明かり取り用の側面窓部、109は寝室部
イと居室部ロの仕切壁に配設された扉部である。尚、テ
ーブル27は寝台部20′,21の下段の寝台と同一の
高さに配設することにより下段の寝台をダブルベッドと
して使用することもできる。以上のように本実施形態に
よれば、浴室兼トイレ室内に装設された浴槽等の各種生
活設備を設けたので、第2実施形態で挙げた効果の他に
使用者が余裕を持ってより快適に生活できる。また、側
面窓部が左右側面に互い違い配設されているので側面を
接して集合住宅に連設されてもプライバシーを守りなが
ら通気や明かり取りをすることができる。扉部で居室部
と寝室部が隔離されているので、扉を閉めることにより
寝室部が独立した部屋となるので着替え等を安心して行
うことができるとともに不意の来客があってもプライバ
シーを守ことができる。
【0031】(実施形態4)図16は第4実施形態にお
ける簡易住宅の設置状態を示す要部正面図であり、図1
7はその要部側面図である。2は正面部、3は側面部、
4は背面部、7は正面部2の出入口部、8はバルコニー
部、9は手摺り部、10は出入り用開口部、11は正面
部2と背面部4に形成された窓部、14は庇部、18は
床面隅補強部、36は横転防止フックであり、これらは
第1乃至第3実施形態の簡易住宅と略同一の内容のもの
であるので同一の符号を付し説明を省略する。110は
第4実施形態における簡易住宅、5aは中央部が山形状
に形成された屋根部、11aは側面部3の非対称の位置
に形成された側面窓部、12aは段差のある地面Eに立
設された脚部、18aは側面部3の中央部に形成され脚
部12bで支持された床面補助補強部、125は合成ゴ
ム板等で形成され屋根部5aに固定された防振板、12
6は屋根部5aの四隅や長手方向の両側部中央部に突設
された結合部材、129は正面部2の出入口部7の近傍
に配設され来訪者と連絡する際に使用する白板又は黒板
等からなる連絡板、130は正面部2に配設された郵便
受、131は屋根部5aに形成された天窓部、132は
手摺り部やバルコニー部8、正面部2に配設された太陽
発電部であり、133は換気扇部である。
ける簡易住宅の設置状態を示す要部正面図であり、図1
7はその要部側面図である。2は正面部、3は側面部、
4は背面部、7は正面部2の出入口部、8はバルコニー
部、9は手摺り部、10は出入り用開口部、11は正面
部2と背面部4に形成された窓部、14は庇部、18は
床面隅補強部、36は横転防止フックであり、これらは
第1乃至第3実施形態の簡易住宅と略同一の内容のもの
であるので同一の符号を付し説明を省略する。110は
第4実施形態における簡易住宅、5aは中央部が山形状
に形成された屋根部、11aは側面部3の非対称の位置
に形成された側面窓部、12aは段差のある地面Eに立
設された脚部、18aは側面部3の中央部に形成され脚
部12bで支持された床面補助補強部、125は合成ゴ
ム板等で形成され屋根部5aに固定された防振板、12
6は屋根部5aの四隅や長手方向の両側部中央部に突設
された結合部材、129は正面部2の出入口部7の近傍
に配設され来訪者と連絡する際に使用する白板又は黒板
等からなる連絡板、130は正面部2に配設された郵便
受、131は屋根部5aに形成された天窓部、132は
手摺り部やバルコニー部8、正面部2に配設された太陽
発電部であり、133は換気扇部である。
【0032】次に、第4実施形態における簡易住宅の脚
部について、図面を用いて説明する。図18は本発明の
第4実施形態における簡易住宅の脚部の要部断面正面図
であり、図19は図18の本発明の第4実施形態におけ
る簡易住宅の脚部のキー溝部の要部断面平面図である。
図18において、3は側面部、6は床面部、29は脚部
の装設位置から壁面に配設された水準器である。110
は第4実施形態における簡易住宅、111は枠組15の
側面部と正面部若しくは背面部との稜部15aの内部に
配設された中空筒状の脚部挿入孔部、112は脚部挿入
孔部111に挿入された表面に螺旋溝を備えた支持脚、
113は支持脚112の下端部に装設された鍔状のフラ
ンジ、114は床面部6の外側隅部底面に固定され脚部
挿入孔部111の開口部と挿入孔部か同軸に形成され端
部に鉤状の摺動部115を備えた脚支持部、116は内
側壁が支持脚112の螺旋溝に螺合され上部外側面の溝
部117で摺動部115に回動自在に軸着され回転させ
ることにより支持脚112の高さを調整する高さ調整
部、118は高さ調整部116の外側壁に1乃至複数放
射状に配設され高さ調整部を回転する際作業者が把持す
る取手部、119は脚支持部114の上面と高さ調整部
118の上面の間に配設され高さ調整部118の回転を
スムーズにする球軸受等からなる軸受部、120は第4
実施形態における簡易住宅を上下に連結する際に結合部
材34(図示せず)を挿着する上下連結孔部である。支
持脚112と脚部111は、図19に示すように長手方
向にキー溝部121及び固定螺子122で固定されたキ
ー部123を設け高さ調整部116の回転時に支持脚1
12が回転しないように支持されている。尚、軸受部1
19を設けず高さ調整部116の上面と床面部5の底面
を摺動部材を介して直接摺動させても良い。
部について、図面を用いて説明する。図18は本発明の
第4実施形態における簡易住宅の脚部の要部断面正面図
であり、図19は図18の本発明の第4実施形態におけ
る簡易住宅の脚部のキー溝部の要部断面平面図である。
図18において、3は側面部、6は床面部、29は脚部
の装設位置から壁面に配設された水準器である。110
は第4実施形態における簡易住宅、111は枠組15の
側面部と正面部若しくは背面部との稜部15aの内部に
配設された中空筒状の脚部挿入孔部、112は脚部挿入
孔部111に挿入された表面に螺旋溝を備えた支持脚、
113は支持脚112の下端部に装設された鍔状のフラ
ンジ、114は床面部6の外側隅部底面に固定され脚部
挿入孔部111の開口部と挿入孔部か同軸に形成され端
部に鉤状の摺動部115を備えた脚支持部、116は内
側壁が支持脚112の螺旋溝に螺合され上部外側面の溝
部117で摺動部115に回動自在に軸着され回転させ
ることにより支持脚112の高さを調整する高さ調整
部、118は高さ調整部116の外側壁に1乃至複数放
射状に配設され高さ調整部を回転する際作業者が把持す
る取手部、119は脚支持部114の上面と高さ調整部
118の上面の間に配設され高さ調整部118の回転を
スムーズにする球軸受等からなる軸受部、120は第4
実施形態における簡易住宅を上下に連結する際に結合部
材34(図示せず)を挿着する上下連結孔部である。支
持脚112と脚部111は、図19に示すように長手方
向にキー溝部121及び固定螺子122で固定されたキ
ー部123を設け高さ調整部116の回転時に支持脚1
12が回転しないように支持されている。尚、軸受部1
19を設けず高さ調整部116の上面と床面部5の底面
を摺動部材を介して直接摺動させても良い。
【0033】次に、第4実施形態における上下連結手段
について、以下図面を用いて説明する。図20は第4実
施形態における簡易住宅の上下連結手段の要部側面図で
ある。図20において、3は側面部、5は天井面部、1
12は支持脚、113はフランジ、120は上下連結孔
部、125は前述の弾性体からなり下段の簡易住宅の天
井面部6の外側とフランジ115間に敷設された合成ゴ
ム等からなる防振板、126は天井面部6の枠組に基部
が固定され上下連結孔部120に挿入される結合部材、
127は結合部材126に外挿される防振座金、128
はフランジ115と結合部材126とを強固に固定する
ナット等からなる固定部材である。以上のように本実施
形態は、長尺の支持脚と、支持脚に内壁が噛合され枠組
の底面に脚支持部を介して回動自在に固着された高さ調
整部と、を設けたので、第1実施形態等で挙げた効果の
他に、調整できる高さの幅が広く段差のある地盤にも安
定かつ容易に据えつけることができる。脚部が簡易住宅
内に一体に組み込まれているので設置場所で脚部を枠組
から引き出し、水準器を見ながら高さを調節するだけで
設置できるので設置作業の作業性を著しく向上させるこ
とができる。また、構造が簡便であり生産性に優れると
ともに耐久性も向上する。また、側面部に側面窓部を有
するので、明かり取りや換気を十分に行うことができ
る。更に、正面部に連絡板を有するので居住者が不在で
も緊急の連絡事項等を遺漏なく伝えることができるとと
もに、郵便受けを有しているので、郵便を雨に濡らすこ
となく配達できる。また、天窓部を有しているので、簡
易住宅を段積しないときは、天窓部を開けて換気し湿気
等を効率よく取り除くことができるとともに明かり取り
をすることができる。また、バルコニー部や手摺り部に
太陽発電部を有しているので昼間は屋内灯や換気扇は太
陽発電の電力で作動させ、夜間は充電部でこれらを作動
させるようにすると電力の省エネルギー化を図ることが
できる。また、換気扇を備えているので空気の入れ換え
が容易で狭い室内も快適に過ごすことができる。
について、以下図面を用いて説明する。図20は第4実
施形態における簡易住宅の上下連結手段の要部側面図で
ある。図20において、3は側面部、5は天井面部、1
12は支持脚、113はフランジ、120は上下連結孔
部、125は前述の弾性体からなり下段の簡易住宅の天
井面部6の外側とフランジ115間に敷設された合成ゴ
ム等からなる防振板、126は天井面部6の枠組に基部
が固定され上下連結孔部120に挿入される結合部材、
127は結合部材126に外挿される防振座金、128
はフランジ115と結合部材126とを強固に固定する
ナット等からなる固定部材である。以上のように本実施
形態は、長尺の支持脚と、支持脚に内壁が噛合され枠組
の底面に脚支持部を介して回動自在に固着された高さ調
整部と、を設けたので、第1実施形態等で挙げた効果の
他に、調整できる高さの幅が広く段差のある地盤にも安
定かつ容易に据えつけることができる。脚部が簡易住宅
内に一体に組み込まれているので設置場所で脚部を枠組
から引き出し、水準器を見ながら高さを調節するだけで
設置できるので設置作業の作業性を著しく向上させるこ
とができる。また、構造が簡便であり生産性に優れると
ともに耐久性も向上する。また、側面部に側面窓部を有
するので、明かり取りや換気を十分に行うことができ
る。更に、正面部に連絡板を有するので居住者が不在で
も緊急の連絡事項等を遺漏なく伝えることができるとと
もに、郵便受けを有しているので、郵便を雨に濡らすこ
となく配達できる。また、天窓部を有しているので、簡
易住宅を段積しないときは、天窓部を開けて換気し湿気
等を効率よく取り除くことができるとともに明かり取り
をすることができる。また、バルコニー部や手摺り部に
太陽発電部を有しているので昼間は屋内灯や換気扇は太
陽発電の電力で作動させ、夜間は充電部でこれらを作動
させるようにすると電力の省エネルギー化を図ることが
できる。また、換気扇を備えているので空気の入れ換え
が容易で狭い室内も快適に過ごすことができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、略直方体
状に形成された簡易住宅であって、正面部に出入口部を
備え、かつ、正面部の前面の床面部に一体に又は脱着自
在に配設されたバルコニー部と、床面部の各隅部に配設
された上下動自在に高さを調整できる脚部と、を設けた
ので、以下のように優れた効果を有する簡易住宅を実現
できる。 (1)コンパクトでかつ小型なので、体育館程度の倉庫
に500戸近い簡易住宅を保管でき災害が発生した際ト
ラックやヘリコプター等を用いて速やかに災害現場に搬
送できるとともに、小型なので小さな空き地や公園にも
設置でき被災者の仮設住宅として使用できる。 (2)住宅として完成しているので、雨や風等の天候に
左右されることなく輸送や設置を行うことができる。ま
た、バルコニー部や庇部の組立解体や簡易住宅の設置や
取り外し、上下左右への連結・解体は機構が極めて簡単
なので熟練を要さず素人でも容易に短時間に行うことが
できる。 (3)簡易住宅を多段に段積し横方向及び上方向に並設
できるので狭い用地に多数の簡易住宅を集合でき大規模
災害で数十万人規模の被災者が発生した場合にも対応で
きる。 (4)正面部の外側にはバルコニー部、手摺り部、連絡
板、郵便受、庇があり、住宅のポーチ・玄関としての機
能が果たせ、防犯効果を高めることができる。また、バ
ルコニー部には小型物入れがあり、日用品を収納してお
くことができる。室内には、常時庇部、バルコニー部、
太陽電池、水タンク、食料,衣類,医薬品,寝具,日用
品,生理用品などの生活必需品を各収納部に収納してお
けば緊急時に運搬するだけで設置後すぐ生活ができる。 (5)壁部がサンドイッチ構造で厚みが厚いので、壁内
にウレタンフォーム、グラスウールなどを充填すること
ができ、防音断熱効果を高めることができる。 (6)寝室部は独立した個室になっており、また各ベッ
ドにカーテンをかけるかけることにより、個人のプライ
バシーをも保護することができる。 (7)左右側面部に非対称の窓を配置した場合は、左右
への連結や上下を連結して2階建として使用しても、各
家庭のプライバシーを保護することができるとともに、
閉所恐怖症対策として窓を多く設けることができ、解放
感を居住者に与えることができる。特に寝台の頭部分に
はそれぞれに窓か配置されており、寝台毎に十分な明る
さを確保することができる。また、風通しを良くし、湿
気を防ぐことができる。下段寝台の窓は緊急避難出口に
も利用できるので安全性を高めることができる。 (8)簡易住宅は単体としての使用のみならず、上下左
右を連結して省スペースに多数設置することができる。
災害発生時にはトラックで設置場所に搬入することがで
き、搬入することが困難な場合には、設置場所近くに簡
易住宅を集結させ、2〜3戸連結した状態で大型ヘリコ
プター等で空輸することができる。敷地の広さに合わせ
て単体設置又は相互連結して使用することができるの
で、設置自在性を向上させることができる。更に、左右
上下への連結にあたっては連結用防振ジョイントを使用
し、しかも簡易住宅同士が密着せず離れているので非常
にすぐれた防音効果を得ることができる。 (9)簡易住宅の再使用にあたっては、寝具等の備品を
取り変えるだけで再使用することができる。また、部材
も水洗いが可能な材質が使用されているので、容易に清
掃し再生することができる。 (10)1戸、1家族なので不要になった防災ハウス
(簡易住宅)から順次撤収できる。また、運動場など敷
地の関係で防災ハウス(簡易住宅)を移動しなければな
らない場合にも容易に移動再設置ができる。 (11)保管にあたってはコンテナ式なので搬出入が容
易でかつその点検も容易に行うことができる。また、密
封できる構造なので、害虫などの侵入を防ぐことがで
き、内部に毛布などの災害援助物資を保管備蓄しておく
ことができる。 (12)脚部が高さを自由に調整できるので設置場所を
選ばずに斜面や段差地のみならず瓦礫の上にも設置で
き、しかも基礎の施工なしに設置できる。雨季等は床面
を高く設置することにより湿気の上がりや雨水の跳ね上
がり等がなく水分の室内への浸入が少なく居住性が高
い。また、金属部分の腐食も少なく耐蝕性に優れ耐久性
に富む。また、高さを自在に調整でき水準器で床面の水
平を確認できるので容易に床面の水平出しができ、ま
た、特別な基礎を必要とせず施工が簡便で施工工期を短
くできる。 (13)簡易住宅の連結が容易であり未熟練作業者でも
手作業で簡便に組み立てができ据付工期が1戸当たり3
0分程度であり、緊急を要し数万戸の仮設住宅が必要な
大規模災害においても十分対応することができる。 (14)窓部及び扉部が正面部及び背面部に配設されて
おり簡易住宅を側面を接して並設でき集合が効率が高
く、用地を有効利用でき火急の用地不足や大規模な仮設
住宅の設置が可能である。 (15)構造が簡便であり規格化されているので、工場
で量産が可能で原価を低くすることができるとともに生
産性に優れる。 (16)螺旋軸や支持部の長さを各種準備することによ
り斜面等の水平でない地盤でも設置が可能である (17)移動及び設置が容易であり太陽電池等で独立性
に富むので海浜や山中等に設置しバンガロウや別荘とし
て使用できる。 (18)脱着自在のバルコニー部を設けたので保管時は
余分な空間を必要とせずコンパクトに収納でき使用時は
収納部を設けることができ空間を有効利用できる。ま
た、手摺り部を設けることにより集合して2階を設けた
場合の安全性が向上し墜落防止に有効である。更に、外
観上も住宅のイメージとなりまた手すりの開口部にチェ
ーンを取り付けると防犯に有効である。 (19)長尺の支持部を出し入れして高さを調整できる
ので高さ調整の幅が広く斜面等の起伏の大きな地盤でも
容易に水平に据えつけることが可能である。 (20)車輪部により簡易住宅の移動が容易であり大き
なクレーン等が進入できない狭い空間にも簡易住宅を浸
入させ据付可能な場所が広がり使用領域が拡大できる。
状に形成された簡易住宅であって、正面部に出入口部を
備え、かつ、正面部の前面の床面部に一体に又は脱着自
在に配設されたバルコニー部と、床面部の各隅部に配設
された上下動自在に高さを調整できる脚部と、を設けた
ので、以下のように優れた効果を有する簡易住宅を実現
できる。 (1)コンパクトでかつ小型なので、体育館程度の倉庫
に500戸近い簡易住宅を保管でき災害が発生した際ト
ラックやヘリコプター等を用いて速やかに災害現場に搬
送できるとともに、小型なので小さな空き地や公園にも
設置でき被災者の仮設住宅として使用できる。 (2)住宅として完成しているので、雨や風等の天候に
左右されることなく輸送や設置を行うことができる。ま
た、バルコニー部や庇部の組立解体や簡易住宅の設置や
取り外し、上下左右への連結・解体は機構が極めて簡単
なので熟練を要さず素人でも容易に短時間に行うことが
できる。 (3)簡易住宅を多段に段積し横方向及び上方向に並設
できるので狭い用地に多数の簡易住宅を集合でき大規模
災害で数十万人規模の被災者が発生した場合にも対応で
きる。 (4)正面部の外側にはバルコニー部、手摺り部、連絡
板、郵便受、庇があり、住宅のポーチ・玄関としての機
能が果たせ、防犯効果を高めることができる。また、バ
ルコニー部には小型物入れがあり、日用品を収納してお
くことができる。室内には、常時庇部、バルコニー部、
太陽電池、水タンク、食料,衣類,医薬品,寝具,日用
品,生理用品などの生活必需品を各収納部に収納してお
けば緊急時に運搬するだけで設置後すぐ生活ができる。 (5)壁部がサンドイッチ構造で厚みが厚いので、壁内
にウレタンフォーム、グラスウールなどを充填すること
ができ、防音断熱効果を高めることができる。 (6)寝室部は独立した個室になっており、また各ベッ
ドにカーテンをかけるかけることにより、個人のプライ
バシーをも保護することができる。 (7)左右側面部に非対称の窓を配置した場合は、左右
への連結や上下を連結して2階建として使用しても、各
家庭のプライバシーを保護することができるとともに、
閉所恐怖症対策として窓を多く設けることができ、解放
感を居住者に与えることができる。特に寝台の頭部分に
はそれぞれに窓か配置されており、寝台毎に十分な明る
さを確保することができる。また、風通しを良くし、湿
気を防ぐことができる。下段寝台の窓は緊急避難出口に
も利用できるので安全性を高めることができる。 (8)簡易住宅は単体としての使用のみならず、上下左
右を連結して省スペースに多数設置することができる。
災害発生時にはトラックで設置場所に搬入することがで
き、搬入することが困難な場合には、設置場所近くに簡
易住宅を集結させ、2〜3戸連結した状態で大型ヘリコ
プター等で空輸することができる。敷地の広さに合わせ
て単体設置又は相互連結して使用することができるの
で、設置自在性を向上させることができる。更に、左右
上下への連結にあたっては連結用防振ジョイントを使用
し、しかも簡易住宅同士が密着せず離れているので非常
にすぐれた防音効果を得ることができる。 (9)簡易住宅の再使用にあたっては、寝具等の備品を
取り変えるだけで再使用することができる。また、部材
も水洗いが可能な材質が使用されているので、容易に清
掃し再生することができる。 (10)1戸、1家族なので不要になった防災ハウス
(簡易住宅)から順次撤収できる。また、運動場など敷
地の関係で防災ハウス(簡易住宅)を移動しなければな
らない場合にも容易に移動再設置ができる。 (11)保管にあたってはコンテナ式なので搬出入が容
易でかつその点検も容易に行うことができる。また、密
封できる構造なので、害虫などの侵入を防ぐことがで
き、内部に毛布などの災害援助物資を保管備蓄しておく
ことができる。 (12)脚部が高さを自由に調整できるので設置場所を
選ばずに斜面や段差地のみならず瓦礫の上にも設置で
き、しかも基礎の施工なしに設置できる。雨季等は床面
を高く設置することにより湿気の上がりや雨水の跳ね上
がり等がなく水分の室内への浸入が少なく居住性が高
い。また、金属部分の腐食も少なく耐蝕性に優れ耐久性
に富む。また、高さを自在に調整でき水準器で床面の水
平を確認できるので容易に床面の水平出しができ、ま
た、特別な基礎を必要とせず施工が簡便で施工工期を短
くできる。 (13)簡易住宅の連結が容易であり未熟練作業者でも
手作業で簡便に組み立てができ据付工期が1戸当たり3
0分程度であり、緊急を要し数万戸の仮設住宅が必要な
大規模災害においても十分対応することができる。 (14)窓部及び扉部が正面部及び背面部に配設されて
おり簡易住宅を側面を接して並設でき集合が効率が高
く、用地を有効利用でき火急の用地不足や大規模な仮設
住宅の設置が可能である。 (15)構造が簡便であり規格化されているので、工場
で量産が可能で原価を低くすることができるとともに生
産性に優れる。 (16)螺旋軸や支持部の長さを各種準備することによ
り斜面等の水平でない地盤でも設置が可能である (17)移動及び設置が容易であり太陽電池等で独立性
に富むので海浜や山中等に設置しバンガロウや別荘とし
て使用できる。 (18)脱着自在のバルコニー部を設けたので保管時は
余分な空間を必要とせずコンパクトに収納でき使用時は
収納部を設けることができ空間を有効利用できる。ま
た、手摺り部を設けることにより集合して2階を設けた
場合の安全性が向上し墜落防止に有効である。更に、外
観上も住宅のイメージとなりまた手すりの開口部にチェ
ーンを取り付けると防犯に有効である。 (19)長尺の支持部を出し入れして高さを調整できる
ので高さ調整の幅が広く斜面等の起伏の大きな地盤でも
容易に水平に据えつけることが可能である。 (20)車輪部により簡易住宅の移動が容易であり大き
なクレーン等が進入できない狭い空間にも簡易住宅を浸
入させ据付可能な場所が広がり使用領域が拡大できる。
【図1】本発明の第1実施形態における簡易住宅の外観
斜視図
斜視図
【図2】本発明の第1実施形態における簡易住宅のバル
コニー部の接合部の要部断面側面図
コニー部の接合部の要部断面側面図
【図3】本発明の第2実施形態における簡易住宅の要部
断面平面図
断面平面図
【図4】本発明の第2実施形態における簡易住宅のA−
A線要部断面側面図
A線要部断面側面図
【図5】本発明の第2実施形態における簡易住宅のB−
B線要部断面側面図
B線要部断面側面図
【図6】(a)第2実施形態における簡易住宅の枠組の
正面図 (b)第2実施形態における簡易住宅の枠組の側面図 (c)第2実施形態における簡易住宅の枠組の平面図
正面図 (b)第2実施形態における簡易住宅の枠組の側面図 (c)第2実施形態における簡易住宅の枠組の平面図
【図7】第2実施形態における簡易住宅のジャッキーの
要部断面側面図
要部断面側面図
【図8】第2実施形態における簡易住宅の左右連結手段
の要部断面側面図
の要部断面側面図
【図9】第2実施形態における簡易住宅の上下連結手段
の要部断面側面図
の要部断面側面図
【図10】第2実施形態における簡易住宅の倉庫での保
管状態を示す模式図
管状態を示す模式図
【図11】第2実施形態における簡易住宅の搬送状態を
示す模式図
示す模式図
【図12】第2実施形態における簡易住宅の搬送状態を
示す模式図
示す模式図
【図13】第2実施形態における簡易住宅の設置状態を
示す側面図
示す側面図
【図14】第2実施形態における簡易住宅の設置状態を
示す正面図
示す正面図
【図15】本発明の第3実施形態における簡易住宅の要
部断面平面図
部断面平面図
【図16】本発明の第4実施形態における簡易住宅の設
置状態を示す要部正面図
置状態を示す要部正面図
【図17】本発明の第4実施形態における簡易住宅の設
置状態を示す要部側面図
置状態を示す要部側面図
【図18】本発明の第4実施形態における簡易住宅の脚
部の要部断面正面図
部の要部断面正面図
【図19】本発明の第4実施形態における簡易住宅の要
部断面平面図
部断面平面図
【図20】第4実施形態における簡易住宅の上下連結手
段の要部側面図
段の要部側面図
1 第1実施形態における簡易住宅 1′ 第2実施形態における簡易住宅 2 正面部 3 側面部 4 背面部 5 天井面部 6 床面部 7 出入口部 8 バルコニー部 9 手摺り部 10 出入り用開口部 11 窓部 11a 側面窓部 12 脚部 13 保護部 14 庇部 15 枠組 16a 固定孔部 16b 固定部 17 固定部材 18 床面隅補強部 18a 床面補助補強部 20,21 寝台部 22 浴室兼トイレ室 23 トイレ 24 コンロ 25 流し 26 キッチン部 27 テーブル部 27a テーブル係止部 28 収納部 29 水準器 30 給水タンク 31 寝台下収納部 32 寝台上収納部 33 ジャッキー 34 結合部材 35 上下連結手段 36 横転防止フック 37 係止孔部 38 車輪部 39 給水タンク 40 補助骨材 41 張出部 50 螺旋軸挿着孔部 51 下面部材 52 床面挿着孔部 53 挿着部 54 床面受け部 54a 立壁 55 緩衝部材 56 螺旋軸 57 筒状部材 58 フランジ 59 回動部 60 取手部 61 補助棒 62 杭 63 補助固定孔部 64 防振座金 65 結合部材 66 固定部材 70 左右連結手段 71 凹部 72 切欠部 73 左右連結部材 74 防振部材 75 螺着部 76 防振盤 77 ナット部 80 防振座金 81 固定部材 82 挿着孔部 83 立壁 90 保管倉庫 91 通路 92 トラック 93 ヘリコプター 94 ワイヤー 95 支持索 96 階段 97 階段固定部 100 第3実施形態における簡易住宅 101 浴槽 102 補助テーブル部 102a テーブル係止部 103 水槽部 104 収納部 105 靴箱 106 収納部 107,108 側面窓部 109 扉部 110 第4実施形態における簡易住宅 111 脚部挿入孔部 112 支持脚 113 フランジ 114 脚支持部 115 摺動部 116 高さ調整部 117 溝部 118 取手部 119 軸受部 120 上下連結孔部 121 キー溝部 122 固定螺子 123 キー部 125 防振板 126 結合部材 127 防振座金 128 固定部材 129 連絡板 130 郵便受 131 天窓部 132 太陽発電部 133 換気扇部
Claims (27)
- 【請求項1】 略直方体状に形成された簡易住宅であっ
て、幅狭側の正面部に形成された出入口部と、背面部の
奥側に形成された寝室部と、前記出入口部と前記寝室部
の間に配置された居室部と、を備えたことを特徴とする
簡易住宅。 - 【請求項2】 前記寝室部における前記正面部の前記出
入口部と対向される背面部及び/又は側面部の内壁部分
に窓部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
簡易住宅。 - 【請求項3】 前記幅狭側の前記正面部に形成された前
記出入口部の側部に窓部を備えていることを特徴とする
請求項1又は2に記載の簡易住宅。 - 【請求項4】 前記側面部の内壁部分の窓部が、幅広側
の面に長手方向の軸線に対して非対称となる位置に形成
されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれ
か1に記載の簡易住宅。 - 【請求項5】 前記居室部が、左右いずれかの側面部の
内壁部分に沿って配設された浴室兼トイレ室と、前記浴
室兼トイレ室とほぼ対向する位置に配設されたキッチン
部と、前記居室部と前記寝室部の間に配設された出入部
と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内
いずれか1に記載の簡易住宅。 - 【請求項6】 前記浴室兼トイレ室及び/又は前記キッ
チン部に配設された給水タンクと、床面部又は前記左右
側面部に装設され、前記給水タンクに接続して前記浴室
兼トイレ室や前記キッチン部に給水する給水管と、前記
給水管に切替え弁を介して外部の水道管に接続される配
管部と、を備えたことを特徴とする請求項5に記載の簡
易住宅。 - 【請求項7】 前記正面部がその前面の下部に前記床面
部と一体又は前記床面部の正面部側に着脱自在に配設さ
れたバルコニー部を備えていることを特徴とする請求項
1乃至6の内いずれか1に記載の簡易住宅。 - 【請求項8】 前記バルコニー部が、その外周部に一体
又は着脱自在に立設され、出入り用開口部を有する手摺
り部を備えていることを特徴とする請求項7に記載の簡
易住宅。 - 【請求項9】 前記手摺り部の前記出入り用開口部が、
前記正面部の前記出入口部に対向する位置を除いた他の
位置に形成されていることを特徴とする請求項8に記載
の簡易住宅。 - 【請求項10】 前記正面部が少なくとも前記出入口部
の上部に天井面部と一体に延設して又は前記天井面部の
正面部側に脱着自在に形成された庇部を備えていること
を特徴とする請求項1乃至9の内いずれか1に記載の簡
易住宅。 - 【請求項11】 前記寝室部が前記背面部と前記左右側
面部の内壁部に接し、かつ前記左右側面部に長手方向が
平行に並設及び/又は段設された寝台部、を備えている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易住宅。 - 【請求項12】 前記背面部と前記左右両側面部の内壁
部に接し、且つ前記両側面部に長手方向が平行に並設及
び/又は段設された寝台部を備えた寝室部であって、平
行に並設された前記寝台部の間でかつ前記寝台部の床面
よりも上方の位置で前記背面部に上下方向に回動自在に
固定されたテーブル部を備えていることを特徴とする請
求項1または2若しくは11に記載の簡易住宅。 - 【請求項13】 前記背面部と前記左右両側面部の内壁
部に接し、且つ前記左右両側面部に長手方向が平行に並
設及び/又は段設された寝台部を備えた寝室部であっ
て、平行に並設された前記寝台部の間で、かつ前記寝台
部の床面と同じ高さで前記寝台部間に架設又は掛着され
る補助寝台部を備えていることを特徴とする請求項1又
は2若しくは11に記載の簡易住宅。 - 【請求項14】 前記寝室部の前記左右側面部のいずれ
か一方の寝台部の長さが他方の寝台部の長さと異なる寝
台部を備え、長さの短い寝台部が間仕切り壁を介して前
記浴室兼トイレ室と連設されていることを特徴とする請
求項11乃至13の内いずれか1に記載の簡易住宅。 - 【請求項15】 前記窓部が前記寝台部の床面の上方に
各々形成され、かつ下段寝台部の窓部の内少なくとも1
つが避難口を兼ねていることを特徴とする請求項2又は
11乃至14の内いずれか1に記載の簡易住宅。 - 【請求項16】 前記寝台部の下面と前記床面部との間
に装設された寝台下収納部と及び/又は前記天井面の内
壁部分と前記寝台部の上側との間に装設された寝台上収
納部と、を備えていることを特徴とする請求項2又は1
1乃至15に記載の簡易住宅。 - 【請求項17】 前記床面部の外側下面に伸縮自在の脚
部を備えていることを特徴とする請求項1又は7乃至9
若しくは16の内いずれか1に記載の簡易住宅。 - 【請求項18】 前記床面部がその外側下面に固定して
又は着脱自在に配設されたキャスター等の移動部を備え
ていることを特徴とする請求項1又は7乃至9、若しく
は16,17の内いずれか1に記載の簡易住宅。 - 【請求項19】 前記床面部が外側下面の四隅等の所定
部に形成された床面隅補強部と、前記床面隅補強部の、
外側縁部に立設された立壁部と、前記立壁部の所定部に
簡易住宅をクレーン等で吊り上げる際に係止する係止孔
部と、及び/又は前記床面隅補強部に伸縮自在の前記脚
部を装設する脚部装設部と、を備えていることを特徴と
する請求項1又は7乃至9若しくは16乃至18の内い
ずれか1に記載の簡易住宅。 - 【請求項20】 前記バルコニー部や前記脚部装設部若
しくは前記床面隅補強部のいずれかに1乃至複数の水準
器が配置されていることを特徴とする請求項7乃至9,
19の内いずれか1に記載の簡易住宅。 - 【請求項21】 前記脚部が、下部に配設されたフラン
ジと、前記フランジの中央部に固定された筒状部材と、
前記筒状部材に挿着若しくは螺着された螺旋軸と、前記
筒状部材の上端部に回動自在に固定され前記螺旋軸と螺
合された回動部と、前記螺旋軸の所定部に配設された前
記床面部又は前記床面隅補強部に当接される床面受け部
と、を備え、前記床面又は前記床面隅補強部が前記床面
受け部の当接部に固定され前記螺旋軸が挿脱自在に挿通
又は螺着される螺旋軸挿着孔部を有する下面部材と、前
記床面の枠組材に前記下面部材の前記螺旋軸挿着孔部と
対向する位置に形成された床面挿着孔部と、を備えたこ
とを特徴とする請求項17乃至20の内いずれか1に記
載の簡易住宅。 - 【請求項22】 前記直方体状に形成された簡易住宅で
あって、その骨組がラーメン構造の直方体状の枠組で形
成され、前記枠組の各面の外側及び内側に各々外壁材及
び内壁材が配設固定されたサンドイッチ構造に形成され
ていることを特徴とする請求項1乃至21の内いずれか
1に記載の簡易住宅。 - 【請求項23】 前記直方体状に形成された簡易住宅で
あって、前記枠組の枠体と外壁材又は前記枠体と内壁材
がFRP若しくはFRTPで一体に成形され非成形壁部
に他の内壁材又は外壁材が配設固定されていることを特
徴とする請求項22に記載の簡易住宅。 - 【請求項24】 前記直方体状に形成された簡易住宅で
あって、前記天井面部と前記床面部の少なくとも各外側
四隅部の各々対向する位置に、上下2段に配置した簡易
住宅を連結し固定する上下連結手段を備えていることを
特徴とする請求項1乃至23の内いずれか1に記載の簡
易住宅。 - 【請求項25】 前記天井面部の外側に形成された上下
連結手段が四隅近傍に固着された棒状の結合部材と、外
縁部に直立した立壁を連設し略中央部を前記結合部材が
貫通し内表面に弾性体を積層した保護部と、を備え、前
記床面部の外側に形成された上下連結手段が前記結合部
材を挿着する挿着孔部を備えていることを特徴とする請
求項24に記載の簡易住宅。 - 【請求項26】 前記直方体状に形成された簡易住宅で
あって、前記左右側面部の外側の各々対向する位置に、
簡易住宅を左右に連結し固定する左右連結手段を備えて
いることを特徴とする請求項1乃至25の内いずれか1
に記載の簡易住宅。 - 【請求項27】 前記左右連結手段が、各側面部の前面
側に開口部を有する凹部と、前記凹部の外側壁部に前記
開口部側に開口された切欠部又は奥側が下側に折曲形成
された切欠部と、中央部に防振部材を有し両側部に螺着
部を有し前記切欠部に前記螺着部が嵌合自在に嵌合され
前記凹部内の螺着部に螺着されるナット部を有する左右
連結部材と、を備えたことを特徴とする請求項26に記
載の簡易住宅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30816495A JPH09125718A (ja) | 1995-03-23 | 1995-10-31 | 簡易住宅 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9138195 | 1995-03-23 | ||
JP7-91381 | 1995-08-28 | ||
JP24376095 | 1995-08-28 | ||
JP7-243760 | 1995-08-28 | ||
JP30816495A JPH09125718A (ja) | 1995-03-23 | 1995-10-31 | 簡易住宅 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09125718A true JPH09125718A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=27306721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30816495A Withdrawn JPH09125718A (ja) | 1995-03-23 | 1995-10-31 | 簡易住宅 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09125718A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003064894A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-05 | Kanetsu Giken Kk | 可搬式の合併処理浄化槽付き仮設ハウス |
JP2008528835A (ja) * | 2005-01-28 | 2008-07-31 | オサケユイチア シパックス リミティド | 部屋配置、船舶、建物、及び部屋配置を構築するための方法 |
WO2012077352A1 (ja) * | 2010-12-10 | 2012-06-14 | 株式会社テクノミズホ | 脱着式トイレハウス |
JP2015108277A (ja) * | 2013-12-05 | 2015-06-11 | 有限会社フジカ | 津波避難施設 |
JP2022511729A (ja) * | 2018-11-19 | 2022-02-01 | メタ-ベース ホールディングス エルエルシー | 一時的に居住可能な囲いの中又は囲いのないエリアで使用するための拠点装置 |
JP2022080135A (ja) * | 2020-11-17 | 2022-05-27 | 株式会社勢和 | 移動式簡易住宅 |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP30816495A patent/JPH09125718A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |