JP2006283405A - 簡易住宅 - Google Patents

簡易住宅 Download PDF

Info

Publication number
JP2006283405A
JP2006283405A JP2005105076A JP2005105076A JP2006283405A JP 2006283405 A JP2006283405 A JP 2006283405A JP 2005105076 A JP2005105076 A JP 2005105076A JP 2005105076 A JP2005105076 A JP 2005105076A JP 2006283405 A JP2006283405 A JP 2006283405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower wall
surface portion
simple house
floor
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005105076A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Okamura
▲精▼二 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2005105076A priority Critical patent/JP2006283405A/ja
Publication of JP2006283405A publication Critical patent/JP2006283405A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

【課題】 コンパクトに折畳むことができ輸送効率及び保管性に優れると共に設置場所を選ばず狭い敷地に短時間で組み立てることができ、生活必需品を完備し、再使用が可能で、且つ、簡単な構造で低原価で量産性に優れた簡易住宅を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の簡易住宅1は、床面部2と下部壁背面部3と下部壁側面部4a,4bとを有する下部壁部5と、床面部2の前端部に連結され前部側に膨出状に突出した突出正面部6と、下部壁背面部3の上端部に連結された背面部8と、各々の下部壁側面部4a,4bの上端部に連結された側面部10a,10bと、突出正面部6及び背面部8並びに側面部10a,10bの上部に覆設された天井面部12と、床面部2と突出正面部6及び下部壁背面部3と背面部8並びに下部壁側面部4a,4bと側面部10a,10bを回動自在又は脱着自在に連結する折畳み連結部7,9,11と、を備えた構成を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地震や火災等の災害発生時に被災者等の仮設住宅、又は山、キャンプ地や浜辺等で別荘やバンガロウ或いはペンションとして或いは自衛隊や青少年活動等の野営として好適な簡易住宅に関するものである。
従来の簡易住宅としては、軽量鉄骨で骨組みを組み立て各種合板で壁を形成する形式の仮設住宅等がある。このような仮設住宅は現場で組み立てなければならず10人近い大工によっても15〜20日の工期を要し数万戸の仮設住宅を建設するにはメーカーの専門指導員または大勢の熟練した大工が何カ月もかかって組み立てる必要がある。また、内装工事には熟練した大工を必要とするという問題点、及び、多数の被災者が居住できる集合型の仮設住宅を組み立てるには5トンクレーン等の大型建設機械を多数必要とし多大の労力を費やしているという問題点があった。
さらに、従来の簡易住宅はプラスターボードや合板等で隣家と区切られているだけなので、隣家の生活音が筒抜けとなり防音性に欠けプライバシーが守れず精神的な苦痛を受け易く居住性に欠けるという問題点があった。
このような問題点を解決するために、特許文献1には「略直方体状に形成された簡易住宅であって、幅狭側の正面部に形成された出入口部と、背面部の奥側に形成された寝室部と、前記出入口部と前記寝室部の間に配置された居室部と、を備えたことを特徴とする簡易住宅」が開示されている。
また、特許文献2には、「左右一対の側部構成体と、屋根部材と、床部材と、連結部材と、連結部材を内方に折曲させる折曲手段と、を備え、連結部材を伸展状態に維持し内部空間を形成する展開姿勢と、連結部材を折曲させ側部構成体が互いに近接する折畳姿勢と、に姿勢変更可能に構成した宿営装置」が開示されている。
特開平9−125718号公報 特開2003−247271号公報
しかしながら、上記従来の技術では以下のような課題を有していた。
(1)従来の被災地等の仮設住宅は、施工に人手と時間がかかり、また、再利用できず使用後は破棄しており、さらに、どのくらい建てれば良いか建築戸数を確定する判断が難しく不足や余剰が発生し易いという課題を有していた。
(2)特許文献1の簡易住宅では、折畳みできずコンテナのままで保管され輸送されるので、保管場所に多大なスペースを必要とすると共に輸送効率に欠けるという課題を有していた。
(3)特許文献2では、仮設住宅等として使用可能な宿営装置を単に折畳み可能としただけであり、内部に流しやこんろ、シャワー、トイレ等の設備や食料や衣類等の生活必需品等を備えておらず、特に折畳姿勢では内部にこれらの設備や生活必需品を収容できないため、被災地等の現場には別途輸送し搬入する必要があり、簡易的に利用が不可能で利便性に欠けるという問題点を有していた。
(4)また、特許文献2では、各壁面を構成するパネル材を保持するためのフレーム(骨組み)を必要とするため、重量が大きくなると共に部品点数が増加し生産性及び量産性に欠けるという課題を有している。
本発明は、コンパクトに折畳むことができ輸送効率が高く運搬性及び保管性に優れると共に設置場所を選ばず基礎が不要で設置性に優れ、狭い敷地に簡単に短時間で組み立てることができ組み立て作業性に優れ、生活必需品を完備し設置すればすぐに居住を始めることができ、壁面の清掃が容易で再利用性に優れ、且つ、簡単な構造で低原価であり、量産性に優れた簡易住宅を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の簡易住宅は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の簡易住宅は、床面部と、前記床面部の後端部に立設された下部壁背面部と、前記床面部の両側端部に立設された一対の下部壁側面部と、を有する下部壁部と、前記床面部の前端部に下端部が連結され前部側に膨出状に突出した突出正面部と、前記下部壁背面部の上端部に下端部が連結された背面部と、各々の前記下部壁側面部の上端部に下端部が連結された側面部と、前記突出正面部及び前記背面部並びに各々の前記側面部の上部に覆設された天井面部と、前記床面部と前記突出正面部、及び、前記下部壁背面部と前記背面部、並びに、前記下部壁側面部と前記側面部、を回動自在又は脱着自在に連結する折畳み連結部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)突出正面部と背面部と左右の側面部とが回動自在又は脱着自在の折畳み連結部を介して下部壁部に連結されているので、まず突出正面部を下部壁部の内部に折畳み、次に背面部を折畳んだ突出正面部の上部に折畳み、続いて左右の側面部を折畳んだ背面部の上部に折畳み、最後に天井面部で下部壁部の上部を覆設することにより、簡易住宅をコンパクトに折畳むことができ、輸送効率に優れると共に狭い倉庫等の保管庫にも多量に保管できる。
(2)折畳んだ状態から組み立てる場合は、まず左右の側面部を起立させると共にその上端部に天井面部を横架し、次に背面部を起立させ、最後に突出正面部を起立させることにより、少ない作業人数で且つ短時間で設置から組み立てまで行うことができる。
(3)折畳んだ状態から側面部と背面部と突出正面部とを起立させるだけで組み立てることができるので、従来の仮設住宅の設置のように建築資材を置くスペース等が必要なく、設置場所を選ばず狭い設置スペースにも設置できる。
(4)床面部と下部壁背面部と下部壁側面部とを有する下部壁部を備えているので、骨組みを必要とせず、部品点数が少なく低原価で量産できる。
(5)下部壁部に折畳み連結部を介して突出正面部と背面部と側面部を連結し、その上部に天井面部を支持した構造なので、折畳み自在であり且つ簡単な構造でありながら強風や余震等にもぐらつくことなく耐震性、安定性及び機械的強度に優れる。
(6)突出正面部を備えているので、折畳み可能としながら簡易住宅の内部の空間を広くとることができ居住性に優れる。
(7)流しや浴室のシャワー設備等を突出正面部の内部に装備することができ、その他のカセットこんろや冷蔵庫、収容庫等の設備や食料や衣類等の生活必需品を突出正面部の内部の空きスペースや下部壁部の内部の空きスペースに収容して完備することができ、別途設備や生活必需品等を輸送したり保管したりする必要がないので、輸送性及び保管性に優れ、簡易住宅の設置と同時に生活を始めることができ簡易性及び利便性に優れる。
ここで、床面部や下部壁部、背面部、側面部、突出正面部、天井面部等の壁面は、内壁材と外壁材の間にウレタンフォームやポリ塩化ビニルフォーム等の断熱材を繊維強化プラスチック(FRP)等で挟んだサンドイッチ構造等が用いられる。これにより、強度及び断熱性を高めると共に生産性を高めることができる。
外壁材及び内壁材の材質はガラス繊維,カーボン繊維,SiC繊維,アルミナ繊維等の無機繊維やナイロン繊維,ビニロン繊維,アラミド繊維等の有機繊維を不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂等に配合させた繊維強化プラスチック(FRP)或いは上記各繊維を必要に応じて耐候処法をしたポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂に配合した繊維強化熱可塑性プラスチック(FRTP)等が用いられる。外壁材及び内壁材をFRPやFRTPで形成した場合、軽量かつ強固で、輸送時の取扱が容易であるとともに耐久性に優れると共に、仮に破損した場合も補修が容易であり、汚れ等の清掃作業も簡便でまた、清掃時や輸送・設置時に傷等が付き難く繰り返し利用することができ再利用性を向上させることができる。
外壁材と内壁材の間にはウレタンフォーム等の発泡樹脂や、グラスウール,ロックウール,珪酸アルミナウール等の断熱材や遮音材の中間層を設けると、夏期や冬期の冷暖房効果を高くでき省エネルギー化を図ることができると共に防音性を高めプライバシーの保護を向上できる。
折畳み連結部としては、蝶番や回動自在の継ぎ手等(回動自在に連結)、又は、だぼ継ぎや凹状部と凸状部による挟み込み構造等(脱着自在)が用いられる。蝶番等を用いれば組み立て及び折畳みが容易になり組み立て作業性に優れ、だぼ継ぎや挟み込み構造等を用いれば構造がさらに簡単になり生産コストを低減できる。
背面部や側面部には窓部を配設することができる。窓部を複数配設することにより扉部と相まって種々な方向の風が簡易住宅内に吹き込み風通しを良くでき、湿気を防ぎ乾燥性を高め黴の発生を防ぐことができる。背面部の窓部を大きく形成したり、複数設けた場合は居住者の閉塞感を防止できると共に、正面部の出入口部と相まって緊急時の非常口として利用でき安全性を高めることができる。一方の側面部のみに窓部を形成した場合や側面部の窓部を左右側面部に非対称の位置に形成した場合は、明かりとりや換気を行うことができると共に簡易住宅同士が隣接してもプライバシーを保護することができる。
給水設備としては、流しの蛇口やシャワー設備等へ接続された給水管の途中に小型の給水ポンプを配設し、外部の貯水タンクや水道等から給水するものが用いられる。なお、給水管や給水ポンプは流しの下側空間や突出正面部の床面部の下面等に沿って配設される。また、排水設備としては、流しや浴室の排水口等に接続された排水管を用いる。
給電設備としては、小型の太陽光電池等からなる太陽光発電部や外部の電気配線から電気を供給する売電受電部を設けるのが好ましい。昼間は太陽光発電部の電気で室内の照明用や換気扇や給水ポンプの動力源として使用するとともに、電気関係が復旧したときは売電受電部で電力を得ることができ便利である。室内の内壁部には蓄電池や電線やコンセントあるいはスイッチ等を有す電源部が予め配設されている。この電源部は上述の太陽光発電部や売電受電部に配線され電気が供給される。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の簡易住宅であって、前記突出正面部が、後端部が前記床面部に前記折畳み連結部を介して連結された正面側床面部と、前記正面側床面部の前端部に立設され出入口部が形成された正面部と、前記正面側床面部に両側部に立設された正面側側面部と、前記正面部及び前記正面側側面部の上端部に配設され前記正面部側に傾斜した正面側天井面部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)突出正面部が、正面側床面部と正面部と左右の正面側側面部と正面側天井面部とを備えているので、組み立て時には正面側床面部の面積だけ簡易住宅の内部を広くとることができると共に、折畳み時にはカセットこんろや冷蔵庫、収容庫等の設備や食料や衣類等の生活必需品を収容して完備することができる。
(2)折畳み連結部の無い正面部に出入口部を形成し出入口部が折畳みを阻害することがなく、また、突出正面部側を玄関や調理室等として使用でき下部壁部側を居住室として使用でき、狭い室内をより合理的に使用することができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の簡易住宅であって、前記正面部の少なくとも前記出入口部の下部に回動自在又は脱着自在に連結されたバルコニー部と、前記正面側側面部に固定され前記バルコニー部の両側部を支持するバルコニー支持部と、前記バルコニー部の下面又は側部に配設された複数の正面側脚部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)バルコニー部を取り付けることにより、バルコニー部がポーチ、玄関の役割をするため第三者に対して簡易住宅ではなく住宅としての印象を与えることができ、居住性を向上させることができると共に、第三者に侵入し難い印象を与え、泥棒等の侵入を未然に防ぐことができる。
(2)屋外用小型収納庫等の設置したり洗濯物を干したりすること等が可能で居住スペースを有効に使うことができると共に、バルコニー部で靴に付着した泥や水の住宅内への浸入を防ぎ、室内を清潔に保ことができる。
(3)バルコニー部を正面部の前面に添うようにコンパクトに折畳むことができると共に容易に展開でき組み立て作業性に優れる。
(4)バルコニー支持部によりバルコニー部を突出正面部に強固に固定することができると共に、正面側脚部によりバルコニー部及び突出正面部を支持することができ安定性に優れる。
ここで、バルコニーの長さは正面部の長さと略同一に形成される。バルコニー部の材質としては、前述のFRPやFRTP若しくは軽量鋼材等が用いられる。
バルコニー部には手摺り部を配設することもできる。手摺り部の設置はバルコニー部の周壁の所定部に脱着自在に固定すると共に、その両端部を正面部の左右側部の枠材に固定する。なお、手摺り部の両端部は、かならずしも住宅正面部の左右側部の枠材に固定する必要はなく、バルコニー部の周壁に脱着自在に固定してもよい。手摺り部を設けることにより、バルコニー部から幼児等の転落事故を防止することができ、安全性を高めることができる。また、第三者に侵入し難い印象を与えるとともに窃盗等を防ぐことができ、防犯性を向上させることができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の簡易住宅であって、前記正面側天井面部の上面に回動自在に連結された庇部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項2又は3の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)庇部を設けることにより直射日光が入り込むのを防止することができるとともに、洗濯物を干しても急な雨で濡らすのを防ぐことができる。また、雨天の際に出入口部で雨等に濡れることなく傘等をさすこともできる。
(2)庇部を正面側天井面部の上面に添うようにコンパクトに折畳むことができると共に容易に展開でき組み立て作業性に優れる。
ここで、庇部は少なくとも正面部の出入口部の上面好ましくは正面部の全長と略同一の長さに形成される。庇部の幅はバルコニー部の幅と略同一に形成されるのが好ましい。また、庇部の両側部に物干し竿掛けを配設しておくと洗濯物を各戸で干すことができるので好ましい。さらに正面部の窓からの雨の吹き込み等を防ぐことができる。庇部の先端部には溝部を設けると雨だれを防ぎ憂鬱感を与えるのを防ぎ居住性を高めるができる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の簡易住宅であって、前記天井面部の周縁部の下面側に形成され、前記背面部及び/又は前記側面部の上端部が係止される上端係止部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)簡易住宅の組み立て時において、下部壁部の上部に起立させた背面部及び側面部の上端部で天井面部を支持させる際に、その上端部を天井面部の上端係止部に係止することで、天井面部が強固に支持固定され安定性に優れる。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の簡易住宅であって、各々の下部壁側面部に外側面の上端部近傍に突設された天井係合部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至5の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)簡易住宅の折畳み状態において、天井面部の左右の側部が天井係合部に係合されるので、輸送時等の天井面部のがたつき等を防止できる。
(2)簡易住宅の組み立て時に天井面部の一方の側部を天井係合部に係合した状態で他方の側部を上方に持ち上げて側面部を起立させることができるので、天井面部の全重量を作業員が支えたり持ち上げたりする必要がなく、少ない作業員で作業が行え組み立て作業性に優れる。
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の簡易住宅であって、前記突出正面部の内部に、調理室、浴室、トイレ室の内いずれか1以上を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至6の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)突出正面部の内部に流しや浴室のシャワー設備等を配設することで、折畳み時にこれらの設備を一々取り外したり組み立て時に据え付けたりする必要がなく、組み立て作業性及び簡易性に優れる。
(2)各戸内にこれらの設備を設けることで、いつでも好きなときに他人を気にせずに利用することができ精神的に安心感を与えることができるとともに、共用浴場や共用トイレ等を敷地内に設置する必要がなく敷地面積をより有効に活用できる。
ここで、浴室やトイレ室にはシャワー部や浴槽、洗面化粧台、便器等が設けられる。シャワー部や浴槽、洗面化粧台、便器はユニット化して配設すると場所をとらず空間を有効に利用できる。便器は便槽が運搬可能な携帯式のものや簡易水洗トイレ或いは小型の浄化槽を配備したもの等が用いられる。簡易水洗トイレを用いる場合はトイレ下部の背面部に脱着式の汚物タンクを設けても良いし下水管に接続できるように接続管を設けてもよい。
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の簡易住宅であって、前記下部壁部の内部に、折畳み自在又は取り外し自在に配設された1以上の寝台部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至7の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)簡易住宅の折畳み時には、寝台部を折畳んで又は取り外して下部壁部の内部に突出正面部等が折畳まれるスペースを形成することができ、組み立てた後に寝台部を組み立て又は取り付けることで寝台や座部として使用することができる。
(2)寝台部を設けることにより、一家族がまとまって寝起きできるとともに、緊急時の場合は家族がまとまって行動できるので安心感を与えることができる。
ここで、寝台部としては寝台やハンモック等が用いられる。なお、寝台を用いる場合は左右の側面部の寝台部は長さを変えてもよい。短い方を子供用とし、子供用の寝台に間仕切り壁を介して浴室兼トイレ室等を設置すると、狭い室内をより合理的に使用することができる。また左右の寝台部間に架設または掛着される補助寝台部を備えた場合や寝台部を移動させ2つの寝台部を隣接して配置した場合は、寝台を拡張できダブルベッドとして使用することもできる上に子供の遊び場としても利用できる。
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の内いずれか1項に記載の簡易住宅であって、前記下部壁部の内部に、取り外し式仕切り壁を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至8の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)簡易住宅の折畳み時には、取り外し式仕切り壁を取り外して下部壁部の内部に突出正面部等が折畳まれるスペースを形成することができ、組み立てた後に取り付けることで居住室と調理室や浴室、トイレ室等を区画することができる。
ここで、取り外し式仕切り壁の固定手段としては、その上下端部に南京落し、だぼ継ぎや凹状部と凸状部による挟み込み部等を配設し、天井面部と床面部に対して上端部と下端部で固定すると共に簡易的に取り外すことができるものが用いられる。
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9の内いずれか1項に記載の簡易住宅であって、前記下部壁部の底部又は側部に配設された複数の脚部を備え、前記脚部が、前記下部壁側面部に固定されたベース部と、前記ベース部に回動自在に配設された回動部と、前記回動部に配設された伸縮部保持部と、前記伸縮部保持部に伸縮自在に配設された伸縮部と、前記伸縮部の下端部に配設された車輪部又は接地部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至9の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)脚部が脚高に簡易住宅を支持できるので雨や湿気等の室内への進入を少なくすることができる。
(2)各脚部の高さを自在に調整できるので平坦でない地盤にも容易に簡易住宅を水平に設置できると共に、脚部の高さの調整が手作業で容易にでき水準器等を確認するだけで簡便に水準を確認しつつ簡易住宅を水平に施工できる。
(3)簡易住宅の折畳み時には、回動部を回動させるだけで脚部を容易に折畳むことができるので、一々取り外したり組み立て時に取り付けたりする必要がなく折畳み作業性及び組み立て作業性に優れる。
(4)脚部の車輪部により、組み立て設置後又は保管時における整備等のための移動を容易に行うことができる。
ここで、脚部の伸縮部としては、ねじジャッキやラックジャッキ等のジャッキ形式のものが好適に用いられる。また、地盤が脆弱な場合は車輪部や接地部の下に木板や鉄板、コンクリート板を敷設して沈降を防止することができる。
以上説明したように本発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)突出正面部と背面部と左右の側面部とが回動自在又は脱着自在の折畳み連結部を介して下部壁部に連結されているので、簡易住宅をコンパクトに折畳むことができ、輸送効率に優れると共に狭い倉庫等の保管庫にも多量に保管でき保管性に優れ、また、少ない作業人数で且つ短時間で設置から組み立てまで行うことができる簡易住宅を提供することができる。
(2)床面部と下部壁背面部と下部壁側面部とを有する下部壁部を備えているので、骨組みを必要とせず、部品点数が少なく低原価で量産できる生産性に優れた簡易住宅を提供することができる。
(3)下部壁部に折畳み連結部を介して突出正面部と背面部と側面部を連結し、その上部に天井面部を支持した構造なので、折畳み自在であり且つ簡単な構造でありながら強風や余震等にもぐらつくことなく耐震性、安定性及び機械的強度に優れた簡易住宅を提供することができる。
(4)突出正面部を備えているので、折畳み可能としながら簡易住宅の内部の空間を広くとることができ居住性に優れ、また、流しや浴室のシャワー設備、生活必需品等を突出正面部の内部に装備することができ、別途設備や生活必需品等を輸送したり保管したりする必要がないので、輸送性及び保管性に優れ、簡易住宅の設置と同時に生活を始めることができる簡易性及び利便性に優れた簡易住宅を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)折畳み連結部の無い正面部に出入口部を形成し出入口部が折畳みを阻害することがなく、また、突出正面部側を玄関や調理室等として使用でき下部壁部側を居住室として使用でき、狭い室内をより合理的に使用することができる簡易住宅を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加え、
(1)バルコニー部を取り付けることにより、第三者に対して簡易住宅ではなく住宅としての印象を与えることができ居住性に優れると共に、バルコニー部が敷地感を与え、第三者に侵入し難い印象を与え、泥棒等の侵入を未然に防ぐことができる安全性に優れた簡易住宅を提供することができる。
(2)屋外用小型収納庫等の設置したり洗濯物を干したりすること等が可能で居住スペースを有効に使うことができると共に、バルコニー部で靴に付着した泥や水の住宅内への浸入を防ぎ、室内を清潔に保ことができる居住性に優れた簡易住宅を提供することができる。
(3)バルコニー部をコンパクトに折畳むことができると共に容易に展開できる作業性に優れた簡易住宅を提供することができる。
(4)バルコニー支持部によりバルコニー部を突出正面部に強固に固定することができると共に、正面側脚部によりバルコニー部及び突出正面部を支持することができる安定性に優れた簡易住宅を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3の効果に加え、
(1)庇部を正面側天井面部の上面に添うようにコンパクトに折畳むことができると共に容易に展開できる作業性に優れた簡易住宅を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項の効果に加え、
(1)背面部及び側面部の上端部を天井面部の上端係止部に係止することで、天井面部が強固に支持固定される安定性に優れた簡易住宅を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の内いずれか1項の効果に加え、
(1)天井面部の一方の側部を天井係合部に係合した状態で他方の側部を上方に持ち上げて側面部を起立させることができるので、天井面部の全重量を作業員が支えたり持ち上げたりする必要がなく、少ない作業員で作業が行える作業性及び省力性に優れた簡易住宅を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の内いずれか1項の効果に加え、
(1)突出正面部の内部に流しや浴室のシャワー設備等を配設することで、折畳み時にこれらの設備を一々取り外したり組み立て時に据え付けたりする必要がなく作業性及び簡易性に優れた簡易住宅を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の内いずれか1項の効果に加え、
(1)簡易住宅の折畳み時には、寝台部を折畳んで又は取り外して下部壁部の内部に突出正面部等が折畳まれるスペースを形成することができ、組み立てた後に寝台部を組み立て又は取り付けることで寝台や座部として使用することができる簡易住宅を提供することができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至8の内いずれか1項の効果に加え、
(1)簡易住宅の折畳み時には、取り外し式仕切り壁を取り外して下部壁部の内部に突出正面部等が折畳まれるスペースを形成することができ、組み立てた後に取り付けることで居住室と調理室や浴室、トイレ室等を区画することができる簡易住宅を提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1乃至9の内いずれか1項の効果に加え、
(1)簡易住宅の折畳み時には、回動部を回動させるだけで脚部を容易に折畳むことができるので、一々取り外したり組み立て時に取り付けたりする必要がなく折畳み作業性及び組み立て作業性に優れた簡易住宅を提供することができる。
(2)脚部の車輪部により、組み立て設置後又は保管時における整備等のための移動を容易に行うことができる移動性に優れた簡易住宅を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図4を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1における簡易住宅の全体斜視図であり、図2は本実施の形態1における簡易住宅の要部平面断面図であり、図3は本実施の形態1における簡易住宅の要部側面断面図である。
図中、1は本実施の形態1における簡易住宅、2は床面部、3は床面部2の後端部に立設された下部壁背面部、4a,4bは床面部2の両側端部に立設された一対の下部壁側面部、4cは各々の下部壁側面部4a,4bに外側面の上端部近傍に突設された天井係合部、5は床面部2と下部壁背面部3と下部壁側面部4a,4bとで構成された下部壁部、6は床面部3の前端部に折畳み連結部7(図2参照)を介して回動自在に連結され前部側に膨出上に突出した突出正面部、8は下部壁背面部3の上端部に下端部が折畳み連結部9(図3参照)を介して回動自在に連結された背面部、10a,10bは各々の下部壁側面部4a,4bの上端部に下端部が折畳み連結部11(図2,3参照)を介して回動自在に連結された一対の側面部、10cは一方の側面部10aに形成された窓部、12は突出正面部6及び背面部8並びに各々の側面部10a,10bの上部に覆設された天井面部、12aは天井面部12の前端部に形成された天井前端面部、12bは天井面部12の両側端部に形成された天井側面部、12cは天井側面部12bに固定された支持索結着部、12dは天井面部に形成された天窓部、12eは換気口、Wは支持索である。
また、図中、13は突出正面部6の床面を形成する正面側床面部、14は正面側床面部13の前端部に立設された正面部、14aは正面部14に形成された出入口部、14bは正面部14の出入口部14aの側方に形成された窓部、15a,15bは正面側床面部13の両側端部に立設された正面側側面部、16は突出正面部6の天井面を形成し正面部14側に傾斜した正面側天井面部、16aは正面側天井面部16の後端部に突設された正面部係合部、17は正面側天井面部16の上端部に折畳み連結部18を介して回動自在に連結された庇部、17aは庇部17を支持する庇支持部、19は正面部14の下端部に折畳み連結部20(図3参照)を介して回動自在に連結されたバルコニー部、21は正面側側面部15a,15bにボルト止め等により固定されバルコニー部19の両側部を支持するバルコニー支持部、22はバルコニー部19に装設された手摺り部、22aは手摺り部22に取り付けられた太陽光発電部、23は各々の下部壁側面部4a,4bに固定され下部壁部5を支持するキャスター付きの脚部、24は各々のバルコニー支持部21に固定されバルコニー部19及び突出正面部6を支持する正面側脚部である。
図2及び図3において、Lは居住室、Kは調理室、Sは浴室、Tはトイレ室、31a,31a′,31bは居住室Lと調理室Kやトイレ室Tとを仕切る取り外し式仕切り壁であり、上下端部が南京落し等を用いて天井面部12と床面部2に係合固定されている。なお、取り外し式仕切り壁31a′は取り外し式仕切り壁31aに蝶番等を介して回動自在に連結されている。32は調理室Kと浴室Sとを仕切る固定仕切り壁、33は固定仕切り壁32に形成されたドア部、34は調理室Kの正面側側面部15aに沿って装設された流し34aや蛇口34b等を有する調理部、35は調理部34の側面部と取り外し式仕切り壁31bとの間に横架された取り外し式横架台、35aは取り外し式横架台35に載置されたカセットこんろ、36は浴室Sに装設されたシャワー部、36aは浴室Sの床面に配設された排水口、37はトイレ部Tに設置された携帯用トイレ部、38a,38bは居住室Lに脱着自在又は移動自在に配設された下段側の折畳み式寝台部、39は取り外し式仕切り壁31a,31bと背面部8との間に寝台係止部39aで係止されて横架され折畳み式寝台部38a,38bの各々の上部に配設された上段側の取り外し式寝台部、40は折畳み式寝台部38a,38bの間に配設され背面部8の所定部に折畳み連結部41を介して回動自在又は脱着自在に連結されたテーブル部、40aはテーブル部40の脚部、42は背面部8に形成された窓部、43は天井面部12の後端部に形成された天井背面部、44は折畳み式寝台部38aの下部に形成された寝台下収納部である。
次に、背面部8及び側面部10a,10bの上端部と天井面部12との接合構造について図4を用いて説明する。
図4は背面部及び側面部の上端部と天井面部の要部断面図である。
図4において、45は天井面部12の下面に固定された固定部材、46は固定部材45と天井側面部12b又は天井背面部43との間隙に形成された上端係止部である。
上端係止部46は天井面部12の左右の側辺及び後辺の内側の隅部に沿って凹状に形成され、簡易住宅1の組み立て時において背面部8及び側面部10a,10bが起立した状態で、その上端部が嵌合され接合される。
次に、側面部10a,10bと突出正面部6等の壁面間の隙間のシール構造について図5を用いて説明する。
図5(a)は壁面間のシール構造を示す要部横断面図であり、図5(b)は壁面間のシール構造の別の例を示す要部横断面図であり、図5(c)は下部壁背面部と背面部及び下部壁側面部と側面部に形成される隙間のカバー構造を示す要部縦断面図である。
図5において、51は断面略L字状のシール材、52は長尺板状のシール材、53は背面部8又は側面部10a,10bの下端辺に沿って配設された固定カバー部である。シール材51,52及び固定カバー部53としては、断面略L字状や板状等のアルミニウム等の鋼材、或いは該鋼材に密着性のシート等を貼着したもの等が用いられる。
図5(a)に示すように、下部壁側面部4a又は側面部10aと正面側側面部15aとの隙間にシール材51を添わせてボルト止め等により固定する。なお、下部壁側面部4b又は側面部10bと正面側側面部15bとの隙間にも同様にシール材51を添設する。図5(b)に示すように、背面部8と側面部10aとの隙間にシール材52を添わせてボルト止め等により固定する。なお、背面部8と側面部10bとの隙間にも同様にシール材52を添設する。なお、シール材51,52は簡易住宅1の組み立て時に取り付けられ、折畳み時には取り外される。
図5(c)に示すように、背面部8及び側面部10a,10bを起立させることにより、下部壁背面部3と背面部8との隙間、又は、下部壁側面部4a,4bと側面部10a,10bとの隙間が固定カバー部53により塞がれる。
次に、脚部23及び正面側脚部24の構造について図6を用いて説明する。
図6(a)は脚部の要部斜視図であり、図6(b)は正面側脚部の要部斜視図である。
図6において、61は下部壁側面部4a,4b又はバルコニー支持部21に固定されたベース部、62はベース部61に回動自在に配設された回動部、63は回動部62に固定された伸縮部保持部、64は伸縮部保持部63に伸縮自在に配設された伸縮部、65は伸縮部64を伸縮させるためのハンドル部、66は伸縮部64の下端部に配設されたキャスター等の車輪部、67は伸縮部65の下端部に配設された接地部である。
脚部23,24は、ハンドル部65を回動させることにより伸縮部64を伸縮させ、高さの調整が手作業でできる。また、簡易住宅1の折畳み時には、回動部62をベース部61に対して回動させ、伸縮保持部63や伸縮部64を下部壁側面部4aやバルコニー支持部21に添わせるように畳むことができる。
次に、折畳み式寝台部38a,38bについて図7を用いて説明する。
図7は折畳み式寝台部の分解斜視図である。
図7において、70は寝台面を形成する寝台面部、70aは寝台面部70に穿設された取り外し用孔部、71は基礎支持板、72は基礎支持板71の一方の側面に回動自在に取り付けられた複数の回動支持板、73は回動支持板72の一側面の上端部に沿って配設された寝台面係止部、74は取り外し式仕切り壁31a,31bに寝台面係止部73と同じ高さに配設された寝台面係止部、75は基礎支持板71及び回動支持板72の下端部に突設されただぼ、76は床面部2の所定部に穿設されただぼ孔である。なお、寝台部38bは図7に示す寝台部38aと左右対称で略同一の構造であるが、寝台部38bの基礎支持板71には、寝台下収納部44(図3参照)のための開口部が形成されている。
寝台部38a,38bを据え付ける場合は、まず、基礎支持板71に対して各回動支持板72を略直角となるように回動させ、その状態で床面部2上の所定部に設置する。次に、各だぼ75を対応するだぼ孔76に嵌着し基礎支持板71及び各回動支持板72を固定する。次に、寝台面部70を基礎支持板71及び回動支持板72の上部に並べて載置する。寝台面部70はその周縁部で基礎支持板71と回動支持板72の上端部や寝台面軽視部74に支持される。
寝台部38a,38bを取り外す場合は、まず、取り外し用孔部70aに指等を挿入して寝台面部70を取り外す。次に、基礎支持板71及び回動支持板72を持ち上げて各だぼ75をだぼ孔76から抜いて取り外す。次に、回動支持板72を回動させ基礎支持板71に添わせて折畳む。取り外した寝台面部70と基礎支持板71と回動支持板72の収納場所については後述する。
以上のように構成された本実施の形態1における簡易住宅1について、以下その組み立て動作を図を用いて説明する。
図8(a)は本実施の形態1における簡易住宅の折畳み状態を示す斜視図であり、図8(b)は図8(a)のA−A線の矢視断面図であり、図9は天井面部と一方の側面部を立ち上げた状態を示す概略正面断面図であり、図10は他方の側面部を立ち上げた状態を示す概略正面断面図であり、図11は背面部を立ち上げた状態を示す概略側面断面図であり、図12は突出正面部を立ち上げた状態を示す概略側面断面図である。
なお、図8に示すように、折畳み状態の簡易住宅1′は、正面部6は下部壁部5の内部に折畳まれ、その上方に背面部8が折畳まれ、その上方に左右の側面部10a,10bが折畳まれ、その上方に天井面部12が覆設され、両端の天井側面部12bは天井係合部4cに係合されている。また、脚部23は水平方向に折畳まれている。
また、取り外した折畳み式寝台部38a,38bや取り外した取り外し式仕切り壁31a,31a′,31b、寝台面部70、基礎支持板71、回動支持板72等は内部のXやYに示す空間(図11参照)に収納されている。これらは、折畳んだり重ね合わせたりした状態で梱包材で覆ったりバンド等で床面部等に固定したりして、搬送時の振動等により簡易住宅1′の内壁等に衝突して破損等するのを防止している。
簡易住宅1′を組み立てる(展開する)には、まず、各々の脚部23を回動させ垂直方向に立てて設置場所に設置し、水準器等を確認しながら脚部23の伸縮部を調整して下部壁部5の床面部2が水平となるようにする。次に、図9に示すように、天井面部12の一方の天井側面部12b(正面側から見て右側)を天井係合部4cに係合した状態で、天井面部12の他方(正面側から見て左側)を矢印Aに示すように上方へ持ち上げる。次に、側面部10bを矢印Bに示すように上方へ回動させて起立させ、その上端部を持ち上げた天井面部12の隅部に係止する。
次に、図10に示すように、天井上面部12の正面側から見て右側を持ち上げ、続いて、側面部10aを矢印Cに示すように上方へ回動させて起立させ、その上端部を持ち上げた天井面部12の隅部の上端係止部46(図4参照)に嵌合させると共に、側面部10bの上端部を天井面部12の他方の上端係止部46に嵌合させ、天井面部12を側面部10aと側面部10bの上部に横架した状態とする。
次に、図11に示すように、背面部8を矢印Dに示すように上方へ回動させて起立させ、その上端部を天井面部12の隅部の上端係止部46に嵌合させる。背面部8、側面部10a、及び側面部10bを各々天井面部12の背面側及び両側面側の隅部に形成された上端係止部46に嵌合させているので、背面部8や側面部10a,10bががたついたりぐらついたりするのを防止できる。
次に、XやYに示す空きスペースに予め収納していた折畳み式寝台部38a,38bや取り外し式仕切り壁31a,31a′,31b、テーブル部40、バルコニー支持部21、手摺り部22、冷蔵庫等、その他の設備や生活必需品等を取り出す。
次に、図12に示すように、突出正面部6を矢印Eに示すように上方へ回動させて起立させ、その上端部の正面部係合部16aを天井前端面部12aに係合させる。次に、庇部17を矢印Fに示すように前方へ回動させ、庇支持部17a(図3参照)の一端部を庇部17に固定し他端部を正面部14に固定する。次に、バルコニー部19を矢印Gに示すように前方へ回動させ、バルコニー支持部21及び正面側脚部24を取り付け、正面側脚部24は脚部23に合わせて高さ調整を行う。さらに、図1及び図3に示すように、バルコニー部10に手摺り部22を取り付け、手摺り部22の所定部に太陽光発電部22aを取り付ける。
次に、図2及び図3に示すように、室内に折畳み式寝台部38a,38bや取り外し式仕切り壁31a,31a′,31b、テーブル部40を取り付けると共に、室内の各所に冷蔵庫や携帯用トイレ部37等を設置する。また、外壁の所定部にシール材51,52を取り付け、支持索W(図1参照)を支持索結着部12cに結着して簡易住宅1の周囲に張る。このとき、室内の各隅部に鋼材等の補強材をボルト止め等により取り付けてもよく、さらに機械的強度を高めることができる。
簡易住宅1を折畳む場合は、上述した組み立て作業と逆順で折畳みの作業を行う。
以上の構成された本実施の形態1の簡易住宅について、その組み立て作業性、漏水の有無、気密性能、及び折畳み作業性を評価するために、組み立て作業試験、漏水試験、気密性能評価試験、及び折畳み作業試験を行った。試験対象物及び各試験について以下に説明する。
(試験対象物)
上述した実施の形態1の簡易住宅1を用いた。但し、下部壁部5の幅は2.2m、奥行きは2.5mとした。下部壁部の高さ、すなわち下部壁背面部3及び下部壁側面部4a,4bの高さは0.7mとした。背面部8及び側面部10a,10bの高さは1.35mとした。天井面部12の幅は2.24m、奥行きは2.54mとした。突出正面部6の幅は2.11m、奥行きは0.64mとした。また、折畳み時においては、幅約2.2m、奥行き約2.5m、高さ約0.94mであり、重さは約800kgであった。
(組み立て作業試験)
(1)試験方法
上述した方法で簡易住宅1の組み立てを、成人男性4人、3人、2人で各々5回ずつ行い、その平均作業時間を計測した。
(2)試験結果
成人男性4人により上記組み立て作業を5回行った結果、作業に要する平均時間は略45分であることがわかった。また、成人男性3人により上記組み立て作業を5回行った結果、作業に要する平均時間は略50分であることがわかった。また、成人男性2人により上記組み立て作業を5回行った結果、作業に要する平均時間は略60分であることがわかった。
(漏水試験)
(1)試験方法
まず、送水ホース(内径:2cm)、ポンプ(流量:最大200L/min)を用いて、天井面部の上面に5分間で50Lの水を散水する(1時間に約100mmの非常に激しい雨を想定)。次に、室内への漏水がないか目視により確認する。次に、送水ホース、ポンプを用いて、背面部及び側面部へ5分間で50Lの水を散水する。次に、室内への漏水がないか目視により確認する。
(2)試験結果
突出正面部、背面部、側面部の各々の継ぎ目部分に漏水は確認されなかった。また、突出正面部、背面部、側面部と天井面部と継ぎ目部分にも漏水は確認されなかった。また、窓枠、出入口部等のその他の部分にも漏水は確認されなかった。
(気密性能評価試験)
(1)試験方法
まず、1つの測定用窓部を除くすべての窓部を閉止し、出入口部も閉止する。なお、室内のドア部は開放する。次に、測定用窓部に軸流ファンを据え付け、その他の開口部分を気密シートで塞ぐ。次に、軸流ファンの流量を測定する流量計、室内の気圧と大気圧との差圧を測定する差圧計をセットする。次に、軸流ファンを駆動し、流量計の流量、差圧計の差圧、床面積から、床面積当たりの隙間面積を測定する。
(2)試験結果
床面積1m2当たりの隙間面積は2cm2であり、高い気密性を有し、冷暖房によるエネルギ損失が少なく省エネルギ性に優れていることがわかった。
(折畳み作業試験)
(1)試験方法
上述した組み立て作業と逆順で簡易住宅1の折畳み作業を成人男性4人、3人、2人で各々5回ずつ行い、その平均作業時間を計測した。
(2)試験結果
成人男性4人により上記折畳み作業を5回行った結果、作業に要する平均時間は略35分であることがわかった。また、成人男性3人により上記折畳み作業を5回行った結果、作業に要する平均時間は略39分であることがわかった。また、成人男性2人により上記折畳み作業を5回行った結果、作業に要する平均時間は略47分であることがわかった。
以上のように本実施の形態1における簡易住宅は構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)突出正面部6と背面部8と左右の側面部10a,10bとが折畳み連結部7,9,11を介して下部壁部5に回動自在に連結されているので、コンパクトに折畳むことができ、輸送効率が高く運搬性に優れると共に狭い倉庫等の保管庫にも多量に保管できる。
(2)折畳んだ状態から組み立てる場合は、まず左右の側面部10a,10bを起立させると共にその上端部に天井面部12を横架し、次に背面部8を起立させ、最後に突出正面部6を起立させるので、少ない作業人数で且つ短時間で設置から組み立てまで行うことができ、組み立て作業性に優れる。
(3)床面部2と下部壁背面部3と下部壁側面部4a,4bとを有する下部壁部5を備えているので、基礎や骨組みが不要で設置性に優れると共に部品点数が少なく低原価で量産できる。
(4)下部壁部5に折畳み連結部7,9,11を介して突出正面部6と背面部8と側面部10a,10bを連結し、その上部に天井面部12を支持した構造なので、折畳み自在であり且つ簡単な構造でありながら強風や余震等にもぐらつくことなく耐震性、安定性及び機械的強度に優れる。
(5)突出正面部6を備えているので、折畳み可能としながら簡易住宅の内部の空間を広くとることができ居住性に優れると共に、流し34aや浴室のシャワー部36等を突出正面部6の内部に装備することができ、その他のカセットこんろ35aや冷蔵庫、収容庫等の設備や食料や衣類等の生活必需品を突出正面部6の内部の空きスペースYや下部壁部5の内部の空きスペースXに収容して完備することができ、別途設備や生活必需品等を輸送したり保管したりする必要がないので、輸送性及び保管性優れ、簡易住宅の設置と同時に生活を始めることができ簡易性及び利便性に優れる。
(7)折畳み連結部の無い正面部14に出入口部14aを形成し出入口部14aが折畳みを阻害することがなく、また、突出正面部6側を玄関や調理室K等として使用でき下部壁部5側を居住室Lとして使用でき、狭い室内をより合理的に使用することができる。
(8)バルコニー部19を取り付けることにより、バルコニー部19がポーチ、玄関の役割をするため第三者に対して簡易住宅ではなく住宅としての印象を与えることができ、居住性を向上させることができると共に、第三者に侵入し難い印象を与え、泥棒等の侵入を未然に防ぐことができる。
(9)バルコニー部19を正面部14の前面に添うようにコンパクトに折畳むことができると共に容易に展開でき組み立て作業性に優れ、さらにバルコニー支持部21によりバルコニー部19を突出正面部6に強固に固定することができ、正面側脚部24によりバルコニー部19及び突出正面部6を支持することができ安定性に優れる。
(10)庇部17を設けることにより直射日光が入り込むのを防止することができるとともに、洗濯物を干しても急な雨で濡らすのを防ぐことができる。また、雨天の際に出入口部で雨等に濡れることなく傘等をさすこともできる。
(11)庇部17を正面側天井面部16の上面に添うようにコンパクトに折畳むことができると共に容易に展開でき組み立て作業性に優れる。
(12)簡易住宅1の組み立て時において、下部壁部6の上部に起立させた背面部8及び側面部10a,10bの上端部を天井面部12の上端係止部46に嵌合させることで、天井面部12が強固に支持固定され安定性に優れる。
(13)簡易住宅1の折畳み状態において、天井面部12の左右の天井側面部12bが天井係合部4cに係合されるので、輸送時等の天井面部のがたつき等を防止できると共に、簡易住宅1の組み立て時に天井面部12の一方の天井側面部12bを天井係合部4cに係合した状態で他方を上方に持ち上げて側面部10bを起立させることができるので、天井面部12の全重量を作業員が支えたり持ち上げたりする必要がなく、少ない作業員で作業が行え組み立て作業性に優れる。
(14)突出正面部6の内部に流し34aや蛇口34b、浴室のシャワー部36等を一体に配設することで、別途入手不要で組み立てて迅速に使用でき利便性に優れると共に、折畳み時にこれらの設備を一々取り外したり組み立て時に据え付けたりする必要がなく、組み立て作業性及び簡易性に優れる。
(15)調理室K、浴室S、トイレ室Tを備えているので、いつでも好きなときに他人を気にせずに利用することができ精神的に安心感を与えることができるとともに、共用浴場や共用トイレ等を敷地内に設置する必要がなく敷地面積をより有効に活用できる。
(16)簡易住宅1の折畳み時には、寝台部38a,38b及び取り外し式仕切り壁31a,31a′,31bを折畳んで又は取り外すことができるので、下部壁部5の内部に突出正面部6等が折畳まれるスペースを形成することができ、組み立てた後に寝台部38a,38bを組み立て又は取り付けることで寝台や座部として使用することができ、一家族がまとまって寝起きできるとともに、緊急時の場合は家族がまとまって行動できるので安心感を与えることができる。
(17)シール材51,52及び固定カバー部53により、室内への風雨、雪、害虫、冷気等の侵入を防止でき居住性を高めることができる。
(18)脚部23,24が脚高に簡易住宅1を支持できるので雨や湿気等の室内への進入を少なくすることができると共に、各脚部23,24の高さを自在に調整できるので平坦でない地盤にも容易に簡易住宅1を水平に設置できると共に、脚部の高さの調整が手作業で容易にでき水準器等を確認するだけで簡便に水準を確認しつつ簡易住宅を水平に施工できる。
(19)簡易住宅1の折畳み時には、回動部62をベース部61に対して回動させるだけで脚部23,24を容易に折畳むことができるので、一々取り外したり組み立て時に取り付けたりする必要がなく折畳み作業性及び組み立て作業性に優れる。
(20)釘やボルト、接着材等を略使用せずに組み立てることができるので、再利用が可能で建設資材及びコストが節減でき再利用性に優れる。特に、下部壁部5や突出正面部6、背面部8、側面部10a,10b、天井面部12等の壁材を繊維強化プラスチック(FRP)等で形成すれば、傷付き難く清掃が容易なので煩雑な補修、清掃作業を行うことなく再利用できる。
以上説明したように、本発明は、地震や火災等の災害発生時に被災者等の仮設住宅、又は山、キャンプ地や浜辺等で別荘やバンガロウ或いはペンションとして或いは自衛隊や青少年活動等の野営として好適な簡易住宅に関し、特に本発明によれば、コンパクトに折畳むことができ輸送効率が高く運搬性及び保管性に優れると共に設置場所を選ばず基礎が不要で設置性に優れ、狭い敷地に簡単に短時間で組み立てることができ組み立て作業性に優れ、生活必需品を完備し設置すればすぐに居住を始めることができ、壁面の清掃が容易で再利用性に優れ、且つ、簡単な構造で低原価であり、量産性に優れた簡易住宅を提供することができる。
実施の形態1における簡易住宅の全体斜視図 実施の形態1における簡易住宅の要部平面断面図 実施の形態1における簡易住宅の要部側面断面図 背面部及び側面部の上端部と天井面部の要部断面図 (a)壁面間のシール構造を示す要部横断面図(b)壁面間のシール構造の別の例を示す要部横断面図(c)下部壁背面部と背面部及び下部壁側面部と側面部に形成される隙間のカバー構造を示す要部縦断面図 (a)脚部の要部斜視図(b)正面側脚部の要部斜視図 折畳み式寝台部の分解斜視図 (a)実施の形態1における簡易住宅の折畳み状態を示す斜視図(b)図8(a)のA−A線の矢視断面図 天井面部と一方の側面部を立ち上げた状態を示す概略正面断面図 他方の側面部を立ち上げた状態を示す概略正面断面図 背面部を立ち上げた状態を示す概略側面断面図 突出正面部を立ち上げた状態を示す概略側面断面図
符号の説明
1 簡易住宅
1′ 折畳み状態の簡易住宅
2 床面部
3 下部壁背面部
4a,4b 下部壁側面部
4c 天井係合部
5 下部壁部
6 突出正面部
7,9,11,18,20,41 折畳み連結部
8 背面部
10a,10b 側面部
10c 窓部
12 天井面部
12a 天井前端面部
12b 天井側面部
12c 支持索結着部
12d 天窓部
12e 換気口
13 正面側床面部
14 正面部
14a 出入口部
14b 窓部
15a,15b 正面側側面部
16 正面側天井面部
16a 正面部係合部
17 庇部
17a 庇支持部
19 バルコニー部
21 バルコニー支持部
22 手摺り部
22a 太陽光発電部
23 脚部
24 正面側脚部
31a,31a′,31b 取り外し式仕切り壁
32 固定仕切り壁
33 ドア部
34 調理部
34a 流し
34b 蛇口
35 取り外し式横架台
35a カセットこんろ
36 シャワー部
36a 排水口
37 携帯用トイレ部
38a,38b 折畳み式寝台部
39 取り外し式寝台部
40 テーブル部
40a 脚部
42 窓部
43 天井背面部
44 寝台下収納部
45 固定部材
46 上端係止部
51,52 シール材
53 固定カバー部
61 ベース部
62 回動部
63 伸縮部保持部
64 伸縮部
65 ハンドル部
66 車輪部
67 接地部
70 寝台面部
70a 取り外し用孔部
71 基礎支持板
72 回動支持板
73 寝台面係止部
74 寝台面係止部
75 だぼ
76 だぼ孔
L 居住室
K 調理室
S 浴室
T トイレ室
W 支持索

Claims (10)

  1. 床面部と、前記床面部の後端部に立設された下部壁背面部と、前記床面部の両側端部に立設された一対の下部壁側面部と、を有する下部壁部と、
    前記床面部の前端部に下端部が連結され前部側に膨出状に突出した突出正面部と、
    前記下部壁背面部の上端部に下端部が連結された背面部と、
    各々の前記下部壁側面部の上端部に下端部が連結された側面部と、
    前記突出正面部及び前記背面部並びに各々の前記側面部の上部に覆設された天井面部と、
    前記床面部と前記突出正面部、及び、前記下部壁背面部と前記背面部、並びに、前記下部壁側面部と前記側面部、を回動自在又は脱着自在に連結する折畳み連結部と、
    を備えていることを特徴とする簡易住宅。
  2. 前記突出正面部が、後端部が前記床面部に前記折畳み連結部を介して連結された正面側床面部と、前記正面側床面部の前端部に立設され出入口部が形成された正面部と、前記正面側床面部に両側部に立設された正面側側面部と、前記正面部及び前記正面側側面部の上端部に配設され前記正面部側に傾斜した正面側天井面部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の簡易住宅。
  3. 前記正面部の少なくとも前記出入口部の下部に回動自在又は脱着自在に連結されたバルコニー部と、前記正面側側面部に固定され前記バルコニー部の両側部を支持するバルコニー支持部と、前記バルコニー部の下面又は側部に配設された複数の正面側脚部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の簡易住宅。
  4. 前記正面側天井面部の上面に回動自在に連結された庇部を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の簡易住宅。
  5. 前記天井面部の周縁部の下面側に形成され、前記背面部及び/又は前記側面部の上端部が係止される上端係止部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の簡易住宅。
  6. 各々の下部壁側面部に外側面の上端部近傍に突設された天井係合部を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の簡易住宅。
  7. 前記突出正面部の内部に、調理室、浴室、トイレ室の内いずれか1以上を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の簡易住宅。
  8. 前記下部壁部の内部に、折畳み自在又は取り外し自在に配設された1以上の寝台部を備えていることを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の簡易住宅。
  9. 前記下部壁部の内部に、取り外し式仕切り壁を備えていることを特徴とする請求項1乃至8の内いずれか1項に記載の簡易住宅。
  10. 前記下部壁部の底部又は側部に配設された複数の脚部を備え、前記脚部が、前記下部壁側面部に固定されたベース部と、前記ベース部に回動自在に配設された回動部と、前記回動部に配設された伸縮部保持部と、前記伸縮部保持部に伸縮自在に配設された伸縮部と、前記伸縮部の下端部に配設された車輪部又は接地部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至9の内いずれか1項に記載の簡易住宅。

JP2005105076A 2005-03-31 2005-03-31 簡易住宅 Withdrawn JP2006283405A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005105076A JP2006283405A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 簡易住宅

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005105076A JP2006283405A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 簡易住宅

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006283405A true JP2006283405A (ja) 2006-10-19

Family

ID=37405602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005105076A Withdrawn JP2006283405A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 簡易住宅

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006283405A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101407A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Tomoyuki Kokubo 移動式茶室
JP2008184801A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Seiji Okamura 組立式簡易住宅
GR20160100089A (el) * 2016-03-10 2017-11-22 Αγγελος Κλεαρχου Παπανικολαου Αναδιπλουμενο/πτυσσομενο καταλυμα
CN110258811A (zh) * 2019-07-25 2019-09-20 苏州嘉谷环保科技有限公司 一种折叠式房屋及折叠方法
CN111851750A (zh) * 2020-08-18 2020-10-30 曾暖春 一种方形建筑的快速装配系统及其装配方法
CN113293854A (zh) * 2021-04-30 2021-08-24 深圳市南博工程有限公司 一种基于bim的装配式节能建筑构件结构

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101407A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Tomoyuki Kokubo 移動式茶室
JP2008184801A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Seiji Okamura 組立式簡易住宅
GR20160100089A (el) * 2016-03-10 2017-11-22 Αγγελος Κλεαρχου Παπανικολαου Αναδιπλουμενο/πτυσσομενο καταλυμα
CN110258811A (zh) * 2019-07-25 2019-09-20 苏州嘉谷环保科技有限公司 一种折叠式房屋及折叠方法
CN110258811B (zh) * 2019-07-25 2024-06-11 苏州嘉谷环保科技有限公司 一种折叠式房屋及折叠方法
CN111851750A (zh) * 2020-08-18 2020-10-30 曾暖春 一种方形建筑的快速装配系统及其装配方法
CN111851750B (zh) * 2020-08-18 2021-11-30 威海市建筑设计院有限公司 一种方形建筑的快速装配系统及其装配方法
CN113293854A (zh) * 2021-04-30 2021-08-24 深圳市南博工程有限公司 一种基于bim的装配式节能建筑构件结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102691352B (zh) 模块化集成房屋
US8707634B2 (en) Collapsible modular building with canvas seams
CA2577139C (en) Modular room and structure
ES2253225T3 (es) Estructura modular para edificio, y metodo de fabricacion.
KR101873706B1 (ko) 재난 긴급 구호주택
JP2006283405A (ja) 簡易住宅
CN106400965A (zh) 扩展式集成房屋
KR101873707B1 (ko) 재난 긴급 구호주택
WO2008089679A1 (fr) Cabine de douche mobile
US20210270030A1 (en) Cementitious composite shelter
US3943671A (en) Building structure supported above ground by a cradle-like means
KR101845211B1 (ko) 재난 긴급 구호주택
US20120242103A1 (en) Expanding mobile utility structure
KR101980490B1 (ko) 재난 긴급 구호주택
US11873651B2 (en) Sustainable net zero modular building and assembly method
JP2013036325A (ja) 早期設置型仮設住宅
KR20150049829A (ko) 방갈로용 조립식 구조체 및 이에 의한 조립식 방갈로
JPH09125718A (ja) 簡易住宅
JP2008184801A (ja) 組立式簡易住宅
FR2923851A1 (fr) Structure d'hebergement temporaire modulaire, demontable, transportable et remontable
RU53903U1 (ru) Перевозная разборная баня
JP2004156221A (ja) パネル構造物
JP4368734B2 (ja) 組立ハウス
JP7350957B1 (ja) モビリティユニット
JP2004137859A (ja) 木造移動建築物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080603