JP2018040553A - 冷蔵倉庫 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、要求される容積の仕様に対応し、短期間に低コストで設置する上で有利な冷蔵倉庫を提供することにある。
請求項2記載の発明は、前記複数の建物躯体は、左端建物躯体と、1つまたは複数の中間建物躯体と、右端建物躯体であり、それら左端建物躯体、中間建物躯体、右端建物躯体は、それぞれ前記床、前記正面壁、前記背面壁、前記天井、前記屋根を構成するための床分割体、正面壁分割体、背面壁分割体、天井分割体、屋根分割体を備え、前記左端建物躯体はさらに前記左側壁を備え、前記右端建物躯体はさらに前記右側壁を備えていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記複数の建物躯体は、前記床分割体が組み付けられる床用鉄骨製梁と、前記床用鉄骨製梁の長手方向の一端から突設され前記正面壁分割体が組み付けられる正面壁用鉄骨製柱と、前記床用鉄骨製梁の長手方向の他端から突設され前記背面壁分割体が組み付けられる背面壁用鉄骨製柱と、前記正面壁用鉄骨製柱と前記背面壁用鉄骨製柱とにかけわたされ前記屋根分割体が組み付けられる屋根用梁とをさらに備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記複数の建物躯体の前記各正面壁分割体は、シャッターにより開閉され荷物の搬出入を行なうための開口部を有していることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記各正面壁分割体の前記冷蔵室側に、断熱性のオーバーヘッドドアが前記開口部を開閉可能に設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記冷蔵設備は、複数の建物躯体に対応した数の複数の冷凍機と、各冷凍機にそれぞれ接続され建物躯体の内部に配置された空気冷却器とを備え、前記冷凍機は、前記各建物躯体の前記背面壁分割体の外側に配置され、前記空気冷却器は、前記各建物躯体の前記天井分割体に設けられていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記複数の建物躯体は、同一の高さ、同一の間口、同一の奥行を有していることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記冷蔵倉庫は、前記照明器具、前記冷蔵設備に電力を供給する発電機を備えていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記複数の建物躯体の内部に単一の前記冷蔵室が形成されていることを特徴とする。
したがって、冷蔵倉庫を構成する建物躯体の数を増減させることにより、要求される容積の仕様に対応した冷蔵倉庫を、短期間に低コストで設置する上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、左端建物躯体と、1つまたは複数の中間建物躯体と、右端建物躯体とを組み合わせることにより、要求される容積の仕様に対応した冷蔵倉庫を、短期間に低コストで設置する上でより有利となる。
請求項3記載の発明によれば、各建物躯体は強度、剛性を備えるため、運搬や設置の際の取り扱い性に優れ、したがって、簡単に設置しやすく、工期の短縮化、コストダウンを図る上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、建物躯体毎に荷物の搬出入口が設けられるため、建物躯体の数が少ない小規模な冷蔵倉庫である場合や、あるいは、建物躯体の数が多い大規模な冷蔵倉庫である場合であっても、冷蔵倉庫内の荷物の搬出入を効率よく行なう上で有利となる。
請求項5記載の発明によれば、開口部を簡単に開閉でき、冷蔵倉庫とトラックとの間で食料品などの荷物の出し入れの効率化を図る上で有利となる。
請求項6記載の発明によれば、冷蔵倉庫の容積に対応した冷却能力の冷凍機および空気冷却器を選択して設置する必要がなく、冷蔵倉庫の容積に比例した冷却能力を得ることができるため、要求される容積の仕様に対応した冷蔵倉庫を、短期間に低コストで設置する上で有利となる。
請求項7記載の発明によれば、複数の建物躯体は、同一の高さ、同一の幅、同一の奥行を有しているので、各建物躯体を簡単に製造でき、また、簡単に設置しやすく、工期の短縮化、コストダウンを図る上で有利となる。
請求項8記載の発明によれば、照明器具、冷蔵設備に電力を供給する発電機を備えているので、電力事情が良好でなく、停電が発生しやすい環境下においても、冷蔵倉庫の機能を維持させることができ、冷蔵倉庫の商品価値を高める上で有利となる。
請求項9記載の発明によれば、要求される仕様に対応した大きな容積の冷蔵室を備える冷蔵倉庫を、短期間に低コストで設置する上でより有利となる。
図3に示すように、冷蔵倉庫10は、左側壁20と右側壁22とが対向する方向において3つ以上に分割されそれぞれが冷蔵設備30を備える複数の建物躯体34が組み付けられて構成されている。
複数の建物躯体34は、左端建物躯体34Aと、1つまたは複数の中間建物躯体34Bと、右端建物躯体34Cである。
左端建物躯体34Aと、1つまたは複数の中間建物躯体34Bと、右端建物躯体34Cは、同一の高さ、同一の間口、同一の奥行を有している。本実施の形態では、高さは3.5mであり、間口は7.5mであり、奥行は25mである。高さ、間口、奥行を建物躯体34毎に別々の寸法で形成してもよいが、このように各建物躯体34を同一の高さ、同一の間口、同一の奥行で形成すると、各建物躯体34を簡単に製造でき、また、簡単に設置しやすく、工期の短縮化、コストダウンを図る上で有利となる。
本実施の形態では、中間建物躯体34Bは、2つ設けられている。
また、図2、図3に示すように、左端建物躯体34A、中間建物躯体34B、右端建物躯体34Cは、それぞれ床用鉄骨製梁36と、正面壁用鉄骨製柱38と、背面壁用鉄骨製柱40と、屋根用梁42とを備えている。
左端建物躯体34Aはさらに左側壁20を備え、右端建物躯体34Cはさらに右側壁22を備えている。
床用鉄骨製梁36の複数箇所は、マットスラブ44の上で高さ調整可能な支持部46を介して支持されている。このような支持部46として従来公知の様々な構造が採用可能である。
本実施の形態では、床分割体1202は、コンクリート、防湿防水シート、断熱材、防湿フィルム、シンダーコンクリートがこの順番で下から上に積層されて構成されており、本実施の形態では、断熱材としてポリスチレンフォームが使用されている。なお、床分割体1202は、断熱性、防水性を有する材料で構成されていればよく、従来公知の様々な構造が使用可能である。
なお、床分割体1202には、不図示の点検口が設けられ、点検口から床下内に出入りできるように図られている。
図2、図4に示すように、それら各正面壁分割体1402、各背面壁分割体1602、左側壁20、右側壁22は、床分割体1202の下方に延在し、各正面壁分割体1402、各背面壁分割体1602、左側壁20、右側壁22、床分割体1202の下端は、マットスラブ44の上方でかつ地表面Gよりも下方に位置している。
本実施の形態では、内壁48は断熱パネルで構成されているが、内壁48として断熱性を有する従来公知の様々な材料が使用可能である。
また、外壁50は角波鋼板で構成されているが、外壁50として合成樹脂材料など従来公知の様々な材料が使用可能である。
本実施の形態では、正面壁用鉄骨製柱38は、2つのH形鋼3602の一端からそれぞれ突設され、各正面壁用鉄骨製柱38は正面壁分割体1402の間口方向の両端に位置している。
図3、図4に示すように、各正面壁分割体1402は、シャッター52により開閉され荷物の搬出入を行なうための開口部54を有し、開口部54は、図1に示すように、トラック56の荷台5602との間に生じる隙間を埋めるドックシェルター58で縁取られている。
また、図2において、符号60は、正面壁分割体1402の開口部54の上方箇所から突設され開口部54の手前側の空間の上方に位置する上部庇を示す。
オーバーヘッドドア62は、ヒンジを介して連結された複数のドアパネル体をガイドレールに沿って移動させることで開口部54を開閉するものであり、ガイドレールは、ドアパネル体の左右両側に上下に延在する一対の上下ガイドレール部と、一対の上下ガイドレール部の上端に接続され後方に延在する一対の前後ガイドレール部とを備えている。
各建物躯体34において、背面壁用鉄骨製柱40は、床用鉄骨製梁36の長手方向の他端から上方に突設され、この背面壁用鉄骨製柱40に背面壁分割体1602が組み付けられる。
本実施の形態では、背面壁用鉄骨製柱40は、2つのH形鋼3602の他端からそれぞれ突設され、背面壁用鉄骨製柱40は背面壁分割体1602の間口方向の両端に位置している
また、背面壁用鉄骨製柱40の高さは、正面壁用鉄骨製柱38の高さよりも小さい寸法で形成されている。
断熱パネルとして、断熱性を有する従来公知の様々な材料が使用可能である。
天井分割体1802は、左端建物躯体34Aでは、正面壁分割体1402、左側壁20、背面壁分割体1602の内壁48の上端を接続して設けられ、中間建物躯体34Bでは、正面壁分割体1402、背面壁分割体1602の内壁48の上端を接続して設けられ、右端建物躯体34Cでは、正面壁分割体1402、右側壁22、背面壁分割体1602の内壁48の上端を接続して設けられている。
屋根分割体2402は、金属板が折り曲げ加工された折版で構成されている。なお、屋根分割体2402として上記の材料の他、合成樹脂材料など従来公知の様々な材料が使用可能である。
本実施の形態では、背面壁用鉄骨製柱40の高さは、正面壁用鉄骨製柱38の高さよりも小さい寸法で形成されているので、屋根分割体2402は、背面壁分割体1602から正面壁分割体1402に至るほど上方に変位する傾斜を有して設けられ、雨水などが背面壁16側に流れるように図られている。
冷凍機3002で冷却された冷媒が冷媒循環路3006を介して空気冷却器3004に供給されることで冷媒と建物躯体34の内部の空気との間で熱交換がなされ建物躯体34の内部が冷却される。
冷凍機3002は、各建物躯体34の背面壁分割体1602の外側に配置され、空気冷却器3004は、各建物躯体34の天井分割体1802に設けられ、冷媒循環路3006は、各建物躯体34の天井分割体1802の上面に沿って配設されている。
また、照明器具26は、各建物躯体34の天井分割体1802に設けられている。
図1に示すように、発電機32は冷蔵倉庫10の外部に設けられ、停電時に各建物躯体34の冷凍機3002および照明器具26に電力を供給する。
予め、冷蔵倉庫10が設置される地盤には、マットスラブ44が構築され、マットスラブ44上には各建物躯体34の床用鉄骨製梁36の位置に対応して複数の支持部46が設置されている。
また、各建物躯体34は予め工場で完成されており、各建物躯体34が設置現場にトレーラーなどによって運搬される。
クレーンによって建物躯体34、例えば、左端建物躯体34Aがトレーラから釣り上げられ、左端建物躯体34Aに対応する支持部46の上に設置される。
次に、1つ目の中間建物躯体34Bがトレーラから釣り上げられ、左端建物躯体34Aに隣接する箇所の支持部46の上に設置される。
次に、2つ目の中間建物躯体34Bがトレーラから釣り上げられ、1つ目の中間建物躯体34Bに隣接する箇所の支持部46の上に設置される。
次に、右端建物躯体34Cがトレーラから釣り上げられ、2つ目の中間建物躯体34Bに隣接する箇所の支持部46の上に設置される。
そして、隣り合う建物躯体34の床分割体1202の上面の位置が一致するように、各支持部46により床用鉄骨製梁36の高さ調整が行われる。
また、断熱材およびシール材を用いて隣接する建物躯体34同士を結合する。詳細には、床分割体1202同士、正面壁分割体1402同士、背面壁分割体1602同士、天井分割体1802同士、屋根分割体2402同士が結合される。
また、隣り合う建物躯体34の屋根分割体2402相互の結合は、例えば、屋根分割体2402同士の結合箇所に、シール材を充填するなど従来公知の様々な構造が採用可能である。
また、隣り合う建物躯体34の正面壁分割体1402相互および背面壁分割体1602相互の結合は、内壁48相互が結合されると共に、外壁50相互が結合されることでなされる。
すなわち、内壁48相互の結合は、内壁48同士の結合箇所に、例えば、ウレタンなどの断熱材を充填するなど従来公知の様々な構造が採用可能である。
また、外壁50相互の結合は、外壁50同士の結合箇所に、シール材を充填するなど従来公知の様々な構造が採用可能である。
また、左端建物躯体34Aの左側壁20により冷蔵倉庫10の左側壁20が構成され、右端建物躯体34Cの右側壁22により冷蔵倉庫10の右側壁22が構成される。
また、床12、正面壁14、背面壁16、左側壁20、右側壁22、天井18により、複数の建物躯体34の内部に単一の冷蔵室28が形成される。
また、各建物躯体34の冷凍機3002、照明器具26に電力を供給する発電機32が冷蔵倉庫10の外部に設置される。
これにより、冷蔵倉庫10の内部が冷蔵設備30で冷却され、左端建物躯体34Aと、2つの中間建物躯体34Bと、右端建物躯体34Cとからなる冷蔵倉庫10が完成する。
したがって、冷蔵倉庫10を構成する建物躯体34の数を増減させることにより、要求される容積の仕様に対応した冷蔵倉庫10を、短期間に低コストで設置する上で有利となる。
したがって、各建物躯体34は強度、剛性を備えるため、運搬や設置の際の取り扱い性に優れ、したがって、簡単に設置しやすく、工期の短縮化、コストダウンを図る上で有利となる。
したがって、建物躯体34毎に荷物の搬出入口が設けられるため、建物躯体34の数が少ない小規模な冷蔵倉庫10である場合や、あるいは、建物躯体34の数が多い大規模な冷蔵倉庫10である場合であっても、冷蔵倉庫10内の荷物の搬出入を効率よく行なう上で有利となる。
また、開口部54とトラック56の荷台5602との間に生じる隙間から冷蔵室28の冷気が漏れることを抑制でき、冷蔵倉庫10内の温度上昇を防止する上で有利となる。
したがって、開口部54を簡単に開閉でき、冷蔵倉庫10とトラック56との間で食料品などの荷物の出し入れの効率化を図る上で有利となる。
したがって、建物躯体34の数、すなわち、冷蔵倉庫10の容積に対応した冷却能力の冷凍機3002および空気冷却器3004を選択して設置する必要がなく、冷蔵倉庫10の容積に比例した冷却能力を得ることができるため、要求される容積の仕様に対応した冷蔵倉庫10を、短期間に低コストで設置する上で有利となる。
また、本発明の冷蔵倉庫は、冷凍庫、冷蔵庫などを広く含む。
12 床
1202 床分割体
14 正面壁
1402 正面壁分割体
16 背面壁
1604 背面壁分割体
18 天井
1802 天井分割体
20 左側壁
22 右側壁
24 屋根
2402 屋根分割体
26 照明器具
28 冷蔵室
30 冷蔵設備
32 発電機
34 建物躯体
34A 左端建物躯体
34B 中間建物躯体
34C 右端建物躯体
36 床用鉄骨製梁
38 正面壁用鉄骨製梁
40 背面壁用鉄骨製柱
42 屋根用梁
44 マットスラブ
46 支持部
52 シャッター
54 開口部
56 トラック
5602 荷台
58 ドックシェルター
62 オーバーヘッドドア
Claims (9)
- 床、正面壁、背面壁、天井、左側壁、右側壁で区画され屋根で覆われ照明器具が設けられた冷蔵室と、前記冷蔵室を冷却する冷蔵設備とを有する冷蔵倉庫であって、
前記冷蔵倉庫は、前記左側壁と前記右側壁とが対向する方向において3つ以上に分割されそれぞれが前記照明器具、前記冷凍設備を備える複数の建物躯体が組み付けられて構成されている、
ことを特徴とする冷蔵倉庫。 - 前記複数の建物躯体は、左端建物躯体と、1つまたは複数の中間建物躯体と、右端建物躯体であり、
それら左端建物躯体、中間建物躯体、右端建物躯体は、それぞれ前記床、前記正面壁、前記背面壁、前記天井、前記屋根を構成するための床分割体、正面壁分割体、背面壁分割体、天井分割体、屋根分割体を備え、
前記左端建物躯体はさらに前記左側壁を備え、
前記右端建物躯体はさらに前記右側壁を備えている、
ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵倉庫。 - 前記複数の建物躯体は、
前記床分割体が組み付けられる床用鉄骨製梁と、
前記床用鉄骨製梁の長手方向の一端から突設され前記正面壁分割体が組み付けられる正面壁用鉄骨製柱と、
前記床用鉄骨製梁の長手方向の他端から突設され前記背面壁分割体が組み付けられる背面壁用鉄骨製柱と、
前記正面壁用鉄骨製柱と前記背面壁用鉄骨製柱とにかけわたされ前記屋根分割体が組み付けられる屋根用梁と、
をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の冷蔵倉庫。 - 前記複数の建物躯体の前記各正面壁分割体は、シャッターにより開閉され荷物の搬出入を行なうための開口部を有している、
ことを特徴とする請求項2または3記載の冷蔵倉庫。 - 前記各正面壁分割体の前記冷蔵室側に、断熱性のオーバーヘッドドアが前記開口部を開閉可能に設けられている、
ことを特徴とする請求項4項記載の冷蔵倉庫。 - 前記冷蔵設備は、複数の建物躯体に対応した数の複数の冷凍機と、各冷凍機にそれぞれ接続され建物躯体の内部に配置された空気冷却器とを備え、
前記冷凍機は、前記各建物躯体の前記背面壁分割体の外側に配置され、前記空気冷却器は、前記各建物躯体の前記天井分割体に設けられている、
ことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項記載の冷蔵倉庫。 - 前記複数の建物躯体は、同一の高さ、同一の間口、同一の奥行を有している、
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の冷蔵倉庫。 - 前記冷蔵倉庫は、前記照明器具、前記冷蔵設備に電力を供給する発電機を備えている、
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載の冷蔵倉庫。 - 前記複数の建物躯体の内部に単一の前記冷蔵室が形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項記載の冷蔵倉庫。
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