JP2013210141A - 冷凍倉庫用冷凍システム - Google Patents

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望 今川
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Abstract

【課題】冷凍倉庫の天井裏空間、壁裏空間、屋根裏空間など、冷凍室に隣接する室外隣接空間を、新たな熱エネルギを用いることなく外気の露点温度より高温に加熱して結露を防止する。
【解決手段】建物の躯体と、この躯体の内部空間に画成した冷凍室と、この冷凍室内に設置した蒸発器35と冷凍室外に設置した凝縮器32,37の間で冷媒を可逆的に相変化させながら循環させる冷凍サイクルによって前記冷凍室内を冷却する冷凍機3を備え、前記凝縮器37からの排熱によって、前記躯体と冷凍室との間の室外隣接空間を露点温度より高温となるように加熱する。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍・冷蔵倉庫(以下、冷凍倉庫という)に用いられる冷凍システムに関するものである。
冷凍倉庫の構造としては、近年多く見られるS造(鉄骨造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)の既存の躯体の内部空間に断熱パネルによって組み立てて冷凍室又は冷蔵室(以下、冷凍室という)を構築した「パネル型」と呼ばれるものがある。
図5は、このようなパネル型の冷凍倉庫を示すものであって、すなわちこの種のパネル型冷凍倉庫は、S造又はSRC造の躯体100(図示の例では2階建て)と、その一階及び二階にそれぞれ断熱パネルによって構築された冷凍室110L,110Uと、この冷凍室110L,110U内を保冷するための冷凍機200L,200Uからなる。
冷凍機200(200L,200U)は、図6に示すように、それぞれ圧縮機(コンプレッサ)201、凝縮器(コンデンサ)202、放熱用ファン203、膨張弁204、蒸発器(エバポレータ)205及び吸熱用ファン206を備え、圧縮機201から凝縮器202、膨張弁204及び蒸発器205を順次経由して圧縮機201へ戻る冷媒循環管路が配設されている。
すなわちこの冷凍機200は、屋外において、圧縮機201により圧縮されて高温となった冷媒ガスRGが凝縮器202を通る際に、放熱用ファン203によって外気中へ凝縮熱を放出しながら凝縮して冷媒液RLとなり、この冷媒液RLが膨張弁204で絞り膨張されることにより低圧になって蒸発器205を通る際に、吸熱用ファン206によって供給される冷凍室110L又は冷凍室110U内の空気中の熱を潜熱(気化熱)として吸収しながら蒸発して冷媒ガスRGとなり、再び屋外の圧縮機201で圧縮される、といった冷凍サイクルを構成している。
ところが、パネル型冷凍倉庫では、一階の冷凍室110Lと躯体100の上階スラブ100a及び一階の外壁100bとの間には天井裏空間101aや壁裏空間101bなどからなる室外隣接空間101が存在し、二階の冷凍室110Uと躯体100の屋根100c及び二階の外壁100dとの間には屋根裏空間102aや壁裏空間102bなどからなる室外隣接空間102が存在する。そしてこれらの室外隣接空間101,102は、冷凍室110L,110Uからの冷熱の影響で結露が発生する問題があり、結露防止対策としては、これらの室外隣接空間101,102を除湿し、あるいは換気し、あるいは加熱するための装置300を別途設けていた。なお、換気によって天井裏の結露を防止する従来技術としては、例えば下記の特許文献1に記載されたものがある。
特開2006−349221号公報
しかしながら、室外隣接空間101,102を除湿する方法では、湿分供給源となる外気が前記室外隣接空間101,102へ浸入するのを防止するため、これらの室外隣接空間101,102の周囲に気密性の高い外壁が必要になると共に、除湿装置を設置し侵入する外気の湿分を取り除くため連続運転するのが一般的である。このため閉塞壁及び除湿装置の設置コストやランニングコスト(除湿装置の電気代)が必要になるといった問題が指摘される。
また、室外隣接空間101,102を換気する方法では閉塞壁は必要ないものの、天井面積の大きい倉庫の場合は、大風量の換気ファンが必要になり、このため設置コストやランニングコスト(換気ファンの電気代)が必要になるばかりでなく、大風量のファンは、小さい風量で運転する場合、そのための制御装置が必要になり、その装置もまた電力を必要とするので、冬季などの風量制御による節電が難しいという問題が指摘される。
さらに、室外隣接空間101,102を加熱する方法では、このような空間101,102は目が届かないために火や電熱器を使わない安全な加熱装置を設置する必要があり、加熱装置の設置コストやランニングコスト(加熱装置の電気代)が必要になるという問題が指摘される。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、冷凍倉庫の天井裏空間、壁裏空間、屋根裏空間など、躯体と冷凍室の間の室外隣接空間を、熱エネルギを別途に用いることなく外気の露点温度より高温に加熱して結露を防止することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムは、建物の躯体と、この躯体の内部空間に画成した冷凍室と、この冷凍室内に設置した蒸発器と冷凍室外に設置した凝縮器の間で冷媒を可逆的に相変化させながら循環させる冷凍サイクルによって前記冷凍室内を冷却する冷凍機を備え、前記凝縮器からの排熱によって、前記躯体と冷凍室との間の室外隣接空間を露点温度より高温になるように加熱可能としたことを特徴とするものである。なお、ここでいう「冷凍倉庫」とは冷凍倉庫又は冷蔵倉庫のことであり、「冷凍室」とは冷凍室又は冷蔵室のことである。
請求項1の発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムにおいて、冷凍機は、冷凍室内の熱を凝縮器内で冷媒が蒸発する際の気化熱として吸収することによって前記冷凍室内を冷却し、冷凍室内から吸収した熱を冷凍室外に設置した凝縮器内で冷媒が液化する際の凝縮熱として放出するものである。そして、凝縮器からの排熱を、躯体と冷凍室との間の室外隣接空間、すなわち天井裏空間、壁裏空間、屋根裏空間などへ供給することによって、この室外隣接空間を露点温度より高温となるように加熱して結露を防止するための熱として利用するものである。
請求項2の発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムは、請求項1に記載の構成において、凝縮器が屋外凝縮器と屋内凝縮器からなり、蒸発器から吸収した熱の一部が前記屋内凝縮器から放出されて室外隣接空間へ供給され、前記熱の他部が前記屋外凝縮器から外気中へ放出されるものである。
請求項3の発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムは、請求項1又は2に記載の構成において、外気の露点温度を計測又は推定する露点温度計測手段と、室外隣接空間の気温を計測する温度計測手段と、演算装置とを備え、この演算装置は、前記露点温度計測手段による露点温度データと、前記温度計測手段からの温度データとの差に基づいて、凝縮器から室外隣接空間への排熱供給量を制御するものである。
請求項4の発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムは、請求項2又は3に記載の構成において、屋内凝縮器と屋外凝縮器が互いに並列に接続され、室外隣接空間への排熱供給が、前記屋内凝縮器を経由する冷媒の流量によって制御されるものである。
請求項5の発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムは、請求項2又は3に記載の構成において、屋内凝縮器と屋外凝縮器が互いに直列に接続され、室外隣接空間への排熱供給が、前記屋内凝縮器の熱交換用ファンの送風量によって制御されるものである。
請求項2〜5の発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムは、冷凍室から蒸発器によって吸収した熱のうち、結露防止対策で必要な熱だけを、屋内凝縮器から室外隣接空間へ供給し、他は屋外凝縮器から外気中へ放出することができるので、室外隣接空間の温度が上がり過ぎることがなく、このため、冷凍室を冷却するのに必要な冷凍負荷の増大を防止することができる。
本発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムによれば、冷凍室内の冷却に伴って凝縮器から放出される熱を、例えば天井裏空間など、室外隣接空間の加熱に利用するため、結露防止対策のための新たな熱源を設けなくても前記室外隣接空間の結露を防止することができ、しかも前記室外隣接空間の結露防止に必要な熱に応じて排熱供給の制御ができるため、最小の放熱量で前記室外隣接空間の結露防止対策を行うことができる。
パネル型の冷凍倉庫に本発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムを適用した好ましい実施の形態を示す概略構成説明図である。 本発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムの好ましい実施の形態において、室内凝縮器と室外凝縮器を並列に接続した冷凍サイクルを示す概略構成説明図である。 本発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムの好ましい実施の形態において、室内凝縮器と室外凝縮器を直列に接続した冷凍サイクルを示す概略構成説明図である。 本発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムによるP−h線図である。 従来の技術に係る冷凍倉庫用冷凍システムの一例を示す概略構成説明図である。 従来の技術に係る冷凍倉庫用冷凍システムの冷凍サイクルを示す概略構成説明図である。
以下、本発明に係る冷凍倉庫用冷凍システムの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず図1は、パネル型の冷凍倉庫を示すものであって、参照符号1はS造(鉄骨造)又はSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)の二階建ての建物の躯体、参照符号2Lは躯体1の一階に断熱パネルによって構築された冷凍室、2Uは二階に断熱パネルによって冷凍室2Lと同様に構築された冷凍室である。一階の冷凍室2Lと躯体1の上階スラブ1a及び一階の外壁1bとの間には天井裏空間11aや壁裏空間11bなどからなる室外隣接空間11が存在し、二階の冷凍室2Uと躯体1の屋根1c及び外壁1dとの間には屋根裏空間12aや壁裏空間12bなどからなる室外隣接空間12が存在する。
参照符号3L,3Uは、それぞれ冷凍室2L,2U内を保冷するための冷凍機である。この冷凍機3L,3U(3)は、図2又は図3に示すように、それぞれ圧縮機31、屋外凝縮器32、屋外放熱用ファン33、膨張弁34、蒸発器35、吸熱用ファン36、屋内凝縮器37及び屋内放熱用ファン38を備え、圧縮機31から屋外凝縮器32及び(又は)屋内凝縮器37、膨張弁34、蒸発器35を順次経由して圧縮機31へ戻る冷媒循環管路が設けられている。
このうち図2に示す例では、圧縮機31に対して屋外凝縮器32と屋内凝縮器37が制御弁39を介して互いに並列に接続されており、図3に示す例では、圧縮機31に対して屋外凝縮器32と屋内凝縮器37が互いに直列に接続されている。
図2及び図3における参照符号4は、冷凍機3(3L,3U)の運転を制御するための制御システムである。この制御システム4は、冷凍室2L,2U内を適切な温度に保つための通常の制御系に加え、屋外の外気温及び絶対湿度を計測する外気温・湿度センサ41と、室外隣接空間11又は室外隣接空間12の温度を計測する温度センサ42と、これら外気温・湿度センサ41により計測される外気温に対応する飽和水蒸気量と絶対湿度の計測データから求められる相対湿度によって、外気の露点温度(相対湿度が100%となる温度)を計測又は推定すると共に、この露点温度Dpと温度センサ42により計測される温度Tとの差に基づいて、冷凍機3(3L,3U)から前記室外隣接空間11又は室外隣接空間12への排熱供給量を制御するための演算装置43を備えるものである。なお、外気温・湿度センサ41は請求項3に記載の露点温度計測手段に相当するものであり、温度センサ42は請求項3に記載の温度計測手段に相当するものである。
そして、圧縮機31に対して屋外凝縮器32と屋内凝縮器37が制御弁39を介して互いに並列に接続された図2の例では、制御システム4は、外気温・湿度センサ41による計測値から求められる外気露点温度Dpよりも温度センサ42で計測される室外隣接空間11又は室外隣接空間12の温度Tのほうが高い(Dp<T)場合は、演算装置43によって、制御弁39が屋外凝縮器32へ向かう本流管路30aから屋内凝縮器37への分岐管路30bを閉塞し、室外隣接空間11又は室外隣接空間12の温度Tが外気露点温度Dp以下(Dp≧T)の場合は、演算装置43によって、制御弁39が前記分岐管路30bを開放するように構成されている。
このため図2の構成によれば、演算装置43における演算結果、Dp<Tであった場合は、制御弁39が屋内凝縮器37への分岐管路30bを閉塞する。このため、屋外において、圧縮機31により圧縮されて高温となった冷媒ガスRGは本流管路30aのみを流れ、屋外凝縮器32を通る際に、屋外放熱用ファン33からの送風によって外気中へ潜熱(凝縮熱)を放出しながら凝縮して冷媒液RLとなり、この冷媒液RLが膨張弁34で絞り膨張されることにより低圧になって蒸発器35を通る際に、吸熱用ファン36によって供給される冷凍室2L又は冷凍室2U内の空気中の熱を潜熱(気化熱)として吸収しながら蒸発して冷媒ガスRGとなり、再び屋外の圧縮機31で圧縮されるというように、冷媒が相変化を繰り返しながら本流管路30aを循環するものである。
すなわち、圧縮機31からの冷媒ガスRGはその全量が屋外凝縮器32へ送られて、凝縮により液化する際の排熱が屋外へ放出されるので、冷凍室2L,2Uで潜熱として冷媒に吸収された熱は、その全量が外気中へ放出されることになる。
これに対し、演算装置43における演算結果、Dp≧Tであった場合は、制御弁39が屋内凝縮器37への分岐管路30bを開放するので、圧縮機31により圧縮されて高温となった冷媒ガスRGの一部は、屋外凝縮器32へ向かう本流管路30aから分岐管路30bへ分流して屋内凝縮器37へ送られ、ここで凝縮により液化する際の排熱が屋内放熱用ファン38によって室外隣接空間11又は室外隣接空間12へ放出される。そして、屋内凝縮器37からの冷媒液RLは、屋外凝縮器32からの冷媒液RLと合流し、膨張弁34を介して蒸発器35へ送られる。
すなわち、冷凍室2L,2Uで潜熱として冷媒に吸収された熱の一部が室外隣接空間11又は室外隣接空間12の加熱に供され、他部が屋外凝縮器32から外気中へ放出されるので、外部からの熱源等を用いることなく室外隣接空間11,12の温度Tを外気露点温度Dpよりも高温に保って、この室外隣接空間11,12での結露の発生を有効に防止することができる。
しかも、屋内凝縮器37からの放熱によって室外隣接空間11又は室外隣接空間12の温度Tが上昇し、あるいは外気露点温度Dpの低下によってDp<Tになると、上述のように、分岐管路30bが閉塞されて屋内凝縮器37からの放熱が行われなくなるので、結露防止対策に必要な熱だけが室外隣接空間11,12に供給される。このため、室外隣接空間11,12の温度Tが上昇し過ぎることがなく、したがって冷凍室2L,2Uの冷却における冷凍負荷の増大にならない。
一方、圧縮機31に対して屋外凝縮器32と屋内凝縮器37が互いに直列に接続された図3の例では、制御システム4は、外気温・湿度センサ41による計測値から求められる外気露点温度Dpよりも温度センサ42で計測される室外隣接空間11又は室外隣接空間12の温度Tのほうが高い場合(Dp<T)は、演算装置43によって、屋内放熱用ファン38による屋内凝縮器37への送風を停止し、室外隣接空間11又は室外隣接空間12の温度Tが外気露点温度Dp以下(Dp≧T)の場合は、演算装置43によって屋内放熱用ファン38が駆動して屋内凝縮器37への送風を行うように構成されている。
このため図3の構成によれば、屋外において、圧縮機31により圧縮されて高温となった冷媒ガスRGは、まず屋内凝縮器37を通って屋外凝縮器32へ送られ、この屋外凝縮器32で、又は屋内凝縮器37と屋外凝縮器32の双方で潜熱(凝縮熱)を放出しながら凝縮して冷媒液RLとなり、この冷媒液RLが膨張弁34で絞り膨張されることにより低圧になって蒸発器35を通る際に、吸熱用ファン36によって供給される冷凍室2L又は冷凍室2U内の空気中の熱を潜熱(気化熱)として吸収しながら蒸発して冷媒ガスRGとなり、再び屋外の圧縮機31で圧縮されるというように、冷媒が相変化を繰り返しながら循環するものである。
詳しくは、演算装置43における演算結果、Dp<Tであった場合は、屋内放熱用ファン38が停止しているので、圧縮機31により圧縮されて屋内凝縮器37へ送られた高温の冷媒ガスRGは、殆ど凝縮することなく屋内凝縮器37を通過して屋外凝縮器32へ送られ、ここで屋外放熱用ファン33からの送風によって凝縮により液化し、その際の凝縮熱が屋外へ放出される。すなわち、冷凍室2L,2Uで潜熱として冷媒に吸収された熱は、その全量が外気中へ放出されることになる。
これに対し、演算装置43における演算結果、Dp≧Tであった場合は、屋内放熱用ファン38が駆動されるので、圧縮機31により圧縮(図4のp−h線図における状態A→B)されて高温となった冷媒ガスRGが屋内凝縮器37を通る際に、屋内放熱用ファン38からの送風によって一部が凝縮して液化しながら凝縮熱を室外隣接空間11又は室外隣接空間12へ放出し(図4のp−h線図における状態B→C)、気液混合状態となった冷媒は、屋外凝縮器32で屋外放熱用ファン33からの送風によって完全に液化して冷媒液RLとなり、再度、凝縮熱を屋外へ放出する(図4のp−h線図における状態C→D)。
すなわち、冷媒液RLが膨張弁34で絞り膨張(図4のp−h線図における状態D→E)されることにより低圧になって蒸発器35を通って蒸発(図4のp−h線図における状態E→A)する際に、冷凍室2L,2Uから潜熱として冷媒に吸収された熱の一部が、状態B→Cの変化の過程で室外隣接空間11又は室外隣接空間12の加熱に供され、他部が状態C→Dの変化の過程で屋外凝縮器32から外気中へ放出される。したがって外部からの熱源等を用いることなく室外隣接空間11,12の温度Tを外気露点温度Dpより高温に保って、この室外隣接空間11,12での結露の発生を有効に防止することができる。
しかも、屋内凝縮器37からの放熱によって室外隣接空間11又は室外隣接空間12の温度Tが上昇し、あるいは外気露点温度Dpの低下によってDp<Tになった場合は、上述のように、屋内放熱用ファン38が停止し、屋内凝縮器37からの放熱が行われなくなるので、結露防止対策に必要な熱だけが室外隣接空間11,12に供給される。このため、室外隣接空間11,12の温度Tが上昇し過ぎることがなく、したがって冷凍室2L,2Uの冷却における冷凍負荷の増大にならない。
なお、上述した実施の形態では露点温度計測手段として、外気温・湿度センサ41による外気温計測データと絶対湿度計測データから求められる相対湿度によって、外気の露点温度を計測又は推定するものとしたが、露点温度センサ(露点計)を用いれば露点温度を直接計測することもできる。
また、上記構成によれば、室外隣接空間11,12のそれぞれについて温度センサ42が設けられるので、冷凍機3L,3Uからの室外隣接空間11又は室外隣接空間12への排熱供給を別々に制御することができる。
すなわち、室外隣接空間11,12のうち、冷凍室2L,2Uの間にある空間11は過冷却になりやすいので、空間12とは別の種類の露点制御が必要になるが、本システムにおいては、更にその点も考慮し、各空間の特性に応じた複数の露点制御を、総合的に行うことができる。
1 躯体
11,12 室外隣接空間
2L,2U 冷凍室
3(3L,3U) 冷凍機
31 圧縮機
32 屋外凝縮器
33 屋外放熱用ファン
34 膨張弁
35 蒸発器
36 吸熱用ファン
37 屋内凝縮器
38 屋内放熱用ファン
39 制御弁
4 制御システム
41 外気温・湿度センサ(露点温度計測手段)
42 温度センサ(温度計測手段)
43 演算装置

Claims (5)

  1. 建物の躯体と、この躯体の内部空間に画成した冷凍室と、この冷凍室内に設置した蒸発器と冷凍室外に設置した凝縮器の間で冷媒を可逆的に相変化させながら循環させる冷凍サイクルによって前記冷凍室内を冷却する冷凍機を備え、前記凝縮器からの排熱によって、前記躯体と冷凍室との間の室外隣接空間を露点温度より高温になるように加熱可能としたことを特徴とする冷凍倉庫用冷凍システム。
  2. 凝縮器が屋外凝縮器と屋内凝縮器からなり、蒸発器から吸収した熱の一部が前記屋内凝縮器から放出されて室外隣接空間へ供給され、前記熱の他部が前記屋外凝縮器から外気中へ放出されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍倉庫用冷凍システム。
  3. 外気の露点温度を計測又は推定する露点温度計測手段と、室外隣接空間の気温を計測する温度計測手段と、演算装置とを備え、この演算装置は、前記露点温度計測手段による露点温度データと、前記温度計測手段からの温度データとの差に基づいて、凝縮器から室外隣接空間への排熱供給量を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍倉庫用冷凍システム。
  4. 屋内凝縮器と屋外凝縮器が互いに並列に接続され、室外隣接空間への排熱供給が、前記屋内凝縮器を経由する冷媒の流量によって制御されることを特徴とする請求項2又は3に記載の冷凍倉庫用冷凍システム。
  5. 屋内凝縮器と屋外凝縮器が互いに直列に接続され、室外隣接空間への排熱供給が、前記屋内凝縮器の熱交換用ファンの送風量によって制御されることを特徴とする請求項2又は3に記載の冷凍倉庫用冷凍システム。
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