JP2007078205A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷媒回路の高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒を使用する場合であっても、冷媒回路の高圧側配管を用いて、結露を確実に防止することができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 本体の結露防止のために冷媒回路の高圧側配管を用いて成る冷蔵庫1において、冷媒回路は高圧側が超臨界圧力で運転されると共に、高圧側配管としてのフレームパイプ30の出口の冷媒温度を出口冷媒温度検出手段としての出口冷媒温度センサ13にて検出し、当該出口冷媒温度センサ13の出力に基づき、フレームパイプ30出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒回路の高圧側配管を用いて本体の結露を防止する冷蔵庫に関するものである。
従来より、この種冷蔵庫は、食品等を保存する貯蔵室を有する断熱箱体と、この断熱箱体の前面開口を開閉自在に閉塞する断熱扉とから本体が構成されており、貯蔵室内を仕切により区画することにより冷凍室や冷蔵室を形成し、冷却装置からの冷気によって各室を冷却していた。
冷却装置は、圧縮機、放熱器、減圧手段及び冷却器を順次配管接続することにより冷媒回路が構成されている。そして、圧縮機が運転されると、当該圧縮機に冷媒が吸い込まれて圧縮され、高温高圧のガスとなり、放熱器に流入する。冷媒は当該放熱器を流れる過程で周囲の空気と熱交換して放熱し、凝縮する。放熱器で凝縮した冷媒は減圧手段にて減圧された後、冷却器に流入して蒸発し、そのときに周囲から吸熱することにより冷却作用を発揮する。冷却器にて冷媒と熱交換して冷却された空気は送風機にて冷蔵庫の前記冷凍室や冷蔵室などの各室内に循環され、各室内に収納された食品を冷却する。尚、冷却器から出た低温低圧の冷媒ガスは圧縮機に吸い込まれる循環を繰り返すものであった。
このような冷蔵庫では、前記断熱箱体と断熱扉との間から熱のリークが生じて、この付近の表面温度が冷蔵庫の設置されている周囲の温度(外気温度)より低下し、更には露点温度以下になると、空気中の水分が付着する所謂結露の発生する不都合が生じていた。そのため、当該冷蔵庫の結露が発生しやすい箇所にヒータを設置して加熱することにより、係る箇所での結露の発生を防止していた。
しかしながら、ヒータの熱により冷却性能が低下したり、消費電力が増大する不都合が生じており、係る問題を解消するため、冷媒回路の放熱器から出た高圧側冷媒配管を結露の発生しやすい箇所に配設して、当該高圧側冷媒配管内を流れる冷媒にて加熱することにより、結露の発生を防止していた。具体的には、例えば、冷蔵庫の断熱箱体開口縁に高圧側冷媒配管(以降、フレームパイプと称する)を添設して、放熱器から出た冷媒が当該フレームパイプを流れるように構成し、圧縮機にて圧縮された高温高圧の冷媒ガスを放熱器及びフレームパイプにて凝縮させる。冷媒は凝縮する過程では温度が一定(温度変化することなく所定の凝縮温度)であるため、フレームパイプを通過する冷媒の熱にて開口縁を加熱し、係る結露を防止することが可能となった(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平7−239178号公報 特開平10−197122号公報
ところで、近年このような冷蔵庫では、地球環境破壊の問題から従来使用されてきたフロン冷媒が使用できなくなり、二酸化炭素(CO2)などの自然冷媒を使用する試みがなされている。
しかしながら、二酸化炭素冷媒は圧縮により冷媒回路の高圧側が超臨界圧力となり、放熱器及びフレームパイプにおいて冷媒が凝縮せず、超臨界状態を維持したままであるため、係る放熱により冷媒の温度が低下し、フレームパイプにおける冷媒温度が露点温度以下に低下する恐れがあった。即ち、放熱器における冷媒の放熱量が多すぎると、フレームパイプにて冷媒温度が露点温度以下となり、結露が発生する問題が生じていた。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、冷媒回路の高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒を使用する冷蔵庫において、冷媒回路の高圧側配管を用いて、結露を確実に防止することを目的とする。
即ち、本発明の冷蔵庫は、本体の結露防止のために冷媒回路の高圧側配管を用いて成るものであって、冷媒回路は高圧側が超臨界圧力で運転されると共に、高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に制御することを特徴とする。
請求項2の発明では、上記発明において高圧側配管出口の冷媒温度を検出する出口冷媒温度検出手段と、冷媒回路の放熱器における放熱量を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、出口冷媒温度検出手段の出力に基づき、高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に維持することを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項1の発明において高圧側配管出口の冷媒温度を検出する出口冷媒温度検出手段と、冷媒回路の減圧手段と、この減圧手段の絞り度を制御する制御手段とを備え、当該制御手段は、出口冷媒温度検出手段の出力に基づき、減圧手段の絞り度を制御して高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に維持することを特徴とする。
請求項4の発明では、上記各発明において冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を用いることを特徴とする。
本発明によれば、本体の結露防止のために冷媒回路の高圧側配管を用いて成る冷蔵庫において、冷媒回路は高圧側が超臨界圧力で運転されると共に、高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に制御するので、冷媒回路の高圧側配管を流れる冷媒により結露が発生しやすい箇所を加熱して、結露の発生を未然に防ぐことができるようになる。
特に、請求項2の発明の如く高圧側配管出口の冷媒温度を検出する出口冷媒温度検出手段と、冷媒回路の放熱器における放熱量を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、出口冷媒温度検出手段の出力に基づき、高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に維持するものとすることで、高圧側配管内を流れる冷媒温度を確実に露点温度以上、又は、外気温度以上とすることができる。これにより、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒、例えば請求項4の如く冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を使用した場合であっても、確実に結露の発生を防止することができる。
同様に、請求項3の発明の如く高圧側配管出口の冷媒温度を検出する出口冷媒温度検出手段と、冷媒回路の減圧手段と、この減圧手段の絞り度を制御する制御手段とを備え、当該制御手段は、出口冷媒温度検出手段の出力に基づき、減圧手段の絞り度を制御して高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に維持するものとすることで、高圧側配管内を流れる冷媒温度を確実に露点温度以上、又は、外気温度以上とすることができる。これにより、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒、例えば請求項4の如く冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を使用した場合であっても、確実に結露の発生を防止することができる。
以上により、高圧側が超臨界圧力となる冷媒を用いた冷蔵庫における性能及び信頼性の向上を図ることができる。
本発明は、冷媒回路の高圧側配管を用いて冷蔵庫の結露を防止する冷蔵庫において、冷媒回路の高圧側が超臨界圧力となる冷媒を使用した場合に冷媒温度の低下により本体に結露が発生する不都合を解消するために成されたものである。高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒を使用した場合において、冷蔵庫本体の結露を確実に防止するという目的を高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に制御することで実現した。以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の冷蔵庫を備えた一実施例の冷媒回路図、図2は冷蔵庫1の断熱箱体4の開口縁4Aに添設されたフレームパイプ30の概略図をそれぞれ示している。実施例の冷蔵庫1は、前方に開口する鋼板製の外箱2と、肉薄硬質樹脂(例えばABS樹脂)製の内箱3間に発砲ポリウレタン断熱材Pを充填して成る断熱箱体4と、当該断熱箱体4の前面開口を開閉自在に閉塞する図示しない断熱扉にて本体が構成されている。
内箱3は図3に示すように前端の開口縁4Aに外向きフランジ3Aを有する。また、内箱3の先端がL字状になった外向きフランジ3Aは外箱2の後述する溝8内へ挿入され、これによって外箱2と内箱3とが間隔を存して嵌合される。即ち、内外両箱2、3が嵌合された状態で溝8が閉じられる。外箱2は一枚の塗装鋼板を折り曲げて形成され、外箱2の天面、左右側壁に対応する門構状の外箱本体と、この外箱本体の背部に取り付けられ外箱の背面に対応する背面板と、外箱底部に取り付けられ外箱の底部に対応する底面板とからなり、前面に開口を有する。特に、外箱本体はその前端の開口縁4Aにフレームパイプ30及び内箱の外向きフランジ3Aを収納するための内向きの前述した溝8を有する。
一方、前記断熱箱体4内は、仕切壁5にて上下に区画され、仕切壁5の上方を凍結温度(例えば、−20℃程度)に冷却される冷凍室6、仕切壁5の下方を冷蔵温度(例えば、+5℃程度)に維持される冷蔵室7としている。
冷凍室6内には当該冷凍室6内の温度を検出するための室内温度センサ10が設けられている。また、冷蔵室7内には当該冷蔵室7内の温度を検出するための室内温度センサ11が設けられており、これら各室内温度センサ10、11はそれぞれ後述するコントローラ50に接続されている。
そして、仕切壁5の前面内側には図示しない断熱扉の開閉を検出するためのドアスイッチが設けられ、このドアスイッチの近傍には冷蔵庫1周囲の外気温度を検出するための外気温度センサ12が設けられている(図2では図示せず)。当該外気温度センサ12は前記コントローラ50に接続される。
本発明の冷蔵庫1の冷却装置は、図1に示すように圧縮機21、放熱器22、フレームパイプ30、減圧手段として膨張弁24、冷却器25等を配管接続することにより冷媒回路20が構成される。即ち、圧縮機21の吐出側に接続された冷媒配管40は放熱器22の入口に接続される。この放熱器22は冷媒が通過するための複数のマイクロチューブと、これらマイクロチューブと熱交換可能に設けられたフィンと、これらフィンに通風するための送風機としてのファン22Fとから構成された熱交換器である。
また、放熱器22の出口に接続された冷媒配管41は、冷蔵庫1の外箱2と内箱3との間に形成された前記溝8内に収納された高圧側配管としてのフレームパイプ30の入口に接続される。このフレームパイプ30は、銅又はアルミニウムなどの材料で製作され、圧縮機21から放熱器22を経た高温高圧の冷媒ガスが内部を流れる。この場合、冷媒は当該フレームパイプ30を通過する過程で超臨界状態を維持したまま周囲と熱交換して放熱する。従って、フレームパイプ30を通過する過程で、冷媒は周囲と熱交換することにより、状態変化すること無しに、温度のみが低下する。
本実施例のフレームパイプ30は、前記溝8に沿って開口縁4Aに添設される。即ち、フレームパイプ30は図2に示すように外箱2の右下端から左下端側に水平方向に延出し、左端にてU字状にターンして前記右下端から左下端に延出したパイプに沿って右側に延出する。そして、右端にて上方向に起立して延在し、仕切壁5にて左方向に90°折曲して、水平方向に延出し、左端にてU字状にターンして当該仕切壁5を右側から左側に延出したパイプに沿って右側に延出する。更に、右端にて上方向に起立して、上端のまで延在し、そこで左方向に90°折曲して左方向に延在する。そして、左上端にて下方向に延出するように開口縁4Aの溝8内に添設される。
また、フレームパイプ30の出口に接続された冷媒配管42は、内部熱交換器27を通過して減圧手段としての膨張弁24に接続される。この内部熱交換器27は、冷媒回路20の高圧側の冷媒配管42を流れる冷媒と低圧側の冷媒配管45を流れる冷媒とを熱交換させるためのものであり、当該内部熱交換器27にて高圧側の冷媒を冷却することができる。これにより、冷却器25において冷媒をより低温で蒸発させることが可能となり、冷却器25における冷却能力の向上を図ることができる。更に、低圧側の冷媒を高圧側の冷媒にて加熱することで、圧縮機21に吸い込まれる冷媒を加熱して、完全に気体とすることができ、圧縮機21における液圧縮の発生を解消できる。また、前記膨張弁24は、コントローラ50にて絞り度が調整可能な電磁弁である。
そして、膨張弁24を出た冷媒配管44は冷却器25に至る。この冷却器25の近傍には当該冷却器25にて冷媒と熱交換して、冷却された空気を前記冷凍室6及び冷蔵室7に送風するための送風機としてのファン25Fが設けられている。当該冷却器25を出た冷媒配管45は前記圧縮機21の吸込側に接続される。
他方、前記フレームパイプ30の出口に接続された冷媒配管42には、前記内部熱交換器27の手前となる位置にフレームパイプ30出口の冷媒温度を検出するための出口冷媒温度検出手段としての出口冷媒温度センサ13が設けられている。尚、図1において50は、本実施例の冷蔵庫1の制御を司る制御手段としての前述したコントローラであり、当該コントローラ50は、汎用のマイクロコンピュータにて構成されている。そして、図4に示すようにコントローラ50の入力側には前記各室内温度センサ10、11、外気温度センサ12及び冷媒配管42に設置された出口冷媒温度センサ13が接続されている。また、出力側には圧縮機21、膨張弁24、放熱器22のファン22F、冷却器25のファン25Fが接続されている。
そして、コントローラ50は、前記各室内温度センサ10、11にて検出される冷凍室6及び冷蔵室7内の温度に基づき、圧縮機21の運転及び冷却器25のファン25Fの回転数を制御している。更に、コントローラ50は出口冷媒温度センサ13にて検出されるフレームパイプ30の出口の冷媒温度に基づき、放熱器22における冷媒の放熱量を制御して、出口冷媒温度センサ13にて検出される冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に維持する。具体的には、コントローラ50は、外気温度センサ12にて検出される外気温度に基づき、フレームパイプ30の出口冷媒温度が当該外気温度以上に維持されるようにファン25Fの回転数を調節することで、放熱器22における放熱量を制御している。
尚、本実施例の冷蔵庫1の冷媒としては、地球環境にも優しく自然冷媒である二酸化炭素を用いるものとし、冷媒回路20の高圧側は超臨界圧力にて運転される。
以上の構成で、次に本発明の冷蔵庫1の動作を説明する。基本的にコントローラ50は室内温度センサ10、11の出力に基づいて圧縮機21を運転する。特に、室内温度センサ10にて検出される冷凍室6内の温度に基づいて、圧縮機21をON−OFF制御することにより、各室6、7内を目標温度の上下に設けられた上限温度と下限温度の範囲内となるように運転している。
そして、冷凍室6内の温度が前記目標温度(例えば、目標温度が−20℃)の上限温度を超えて上昇すると、コントローラ50は圧縮機21を駆動して、圧縮運転を開始する。これにより、圧縮機21に二酸化炭素冷媒が吸い込まれて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなって圧縮機21から冷媒配管40に吐出される。このとき、二酸化炭素冷媒は超臨界圧力まで圧縮される。
冷媒配管40に吐出された超臨界状態の冷媒は、放熱器22内に流入してマイクロチューブを通過する過程でファン22Fにより送風される空気と熱交換して放熱する。このとき、放熱器22において冷媒は超臨界状態を維持したまま放熱する。従って、放熱器22において、冷媒は状態変化すること無しに、温度のみが低下する。
放熱器22から出た冷媒は、次に冷媒配管41を経て冷蔵庫1の断熱箱体4の開口縁4Aの溝8内に添設されたフレームパイプ30内を通過する。この過程で、冷媒は更に放熱して温度が低下する。そして、フレームパイプ30を出た冷媒は前記出口冷媒温度センサ13を経て、内部熱交換器27に至る。ここで、コントローラ50は、出口冷媒温度センサ13により、前記フレームパイプ30出口の冷媒温度を検出して、当該冷媒温度が外気温度センサ12にて検出される冷蔵庫1の周囲の外気温度以上となるように前記放熱器22のファン22Fの回転数を制御する。
本実施例の二酸化炭素冷媒のように冷媒回路20の高圧側が超臨界圧力となる冷媒を使用した場合、放熱器22及びフレームパイプ30において冷媒は凝縮しないため、冷媒は周囲との熱交換で温度が低下する。従来のフロン冷媒のように高圧側が超臨界圧力とならない冷媒を用いた場合、放熱器22及びフレームパイプ30において冷媒が凝縮するため、冷媒はフレームパイプ30出口まで一定の凝縮温度を維持したまま放熱するが、高圧側が超臨界圧力となる冷媒を使用した場合、放熱により冷媒の温度低下を招くため、フレームパイプ30を通過する冷媒温度が露点温度に低下、或いは、露点温度より低下する恐れがあった。これにより、フレームパイプ30付近に冷蔵庫1の周囲の空気中水分が付着してしまい、結露の発生を引き起こす問題が生じていた。
しかしながら、本発明ではコントローラ50が、出口冷媒温度センサ13にて検出されるフレームパイプ30出口の冷媒温度を外気温度以上に維持するように放熱器22のファン22Fの回転数を制御する。即ち、コントローラ50はフレームパイプ30出口の冷媒温度が外気温度に低下すると、ファン22Fの回転数を低下させる。これにより、放熱器22における放熱量が低下するため、フレームパイプ30における冷媒温度が上昇し、外気温度以上とすることができる。このように、放熱器22における放熱量を制御することで、フレームパイプ30を通過する冷媒温度を確実に外気温度以上とすることができ、結露の発生を未然に防ぐことが可能となる。
他方、出口冷媒温度センサ13を経た冷媒は、内部熱交換器27を通過し、ここで低圧側の冷媒配管45と熱交換して、更に冷却され、膨張弁24に至る。ここで、冷媒は内部熱交換器27を出て膨張弁24の手前、若しくは、膨張弁24における圧力低下により凝縮して、冷却器25に流入する。そこで、冷媒が蒸発し、そのときに周囲の空気から吸熱することにより冷却作用を発揮する。当該冷却器25にて冷媒と熱交換して冷却された空気はファン25Fにて冷蔵庫1の各室6、7内に循環され、各室6、7内に収納された食品等を冷却する。他方、冷却器25から出た低温低圧の冷媒は前記内部熱交換器27にて高圧側の前記冷媒配管42を流れる冷媒と熱交換して加熱された後、内部熱交換器27から出て、圧縮機21に吸い込まれるサイクルを繰り返す。このような運転を繰り返すことで、各室6、7内は徐々に冷却されて行く。
以上詳述する如く、本発明により高圧側が超臨界圧力となる二酸化炭素冷媒を使用した冷蔵庫1において、冷媒回路20の高圧側配管からなるフレームパイプ30により結露の発生を未然に回避することができる。これにより、当該冷蔵庫1の性能及び信頼性の向上を図ることができるようになる。
尚、本実施例ではコントローラ50は、出口冷媒温度センサ13の出力に基づいてフレームパイプ30の冷媒温度を外気温度以上に維持するために、放熱器22に通風するファン22Fの風量を制御するものとしたが、これに限らず、放熱器22を流れる冷媒の量を調節することにより、冷媒回路20の放熱器22の放熱量を制御するものとしても構わない。具体的には、例えば、放熱器22をバイパスする通路を設けて、圧縮機21にて圧縮された冷媒の一部をこのバイパス通路に流す構成とし、コントローラ50により当該バイパス通路に流す冷媒量を制御することで、放熱器22における放熱量を制御するものとしても良い。
尚、上記実施例のように放熱器22における冷媒の放熱量を制御する以外に、膨張弁24の絞り度を制御することで、高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に制御するものとしても良い。この場合、コントローラ50は、出口冷媒温度センサ13の出力に基づき、膨張弁24の絞り度を制御して高圧側配管としてのフレームパイプ30の出口の冷媒温度を外気温度以上に維持する。
即ち、コントローラ50は、フレームパイプ30出口の冷媒温度が前記外気温度センサ12にて検出される外気温度以上になるように膨張弁24を絞り度を制御している。具体的には、フレームパイプ30の出口の冷媒温度が外気温度に低下した場合、コントローラ50は膨張弁24の絞り度を大きく(開度を縮小)することで、フレームパイプ30の出口の冷媒温度を上昇するものとする。
このように、本実施例の如く膨張弁24の絞り度を調節する場合にも、フレームパイプ30出口の冷媒温度を外気温度以上に制御することができる。これにより、フレームパイプ30を通過する冷媒温度を確実に外気温度以上とすることができ、結露の発生を未然に防ぐことが可能となる。
尚、上記各実施例では、高圧側配管を冷蔵庫1の断熱箱体4の開口縁4Aに添設したフレームパイプ30としたが、当該フレームパイプ30に限らず、冷蔵庫1の結露が発生しやすい箇所に冷媒回路20の高圧側配管を設けて、当該高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に制御するものとしても本発明は有効である。
また、上記各実施例では高圧側配管出口の冷媒温度を外気温度センサ12にて検出される冷蔵庫1の周囲の外気温度以上に維持するものとしたが、本発明は高圧側配管出口の冷媒温度を当該露点温度以上、又は、外気温度以上に維持するものであれば良く、例えば、高圧側配管出口の冷媒温度を予め設定した所定の温度以上(例えば、+40℃以上)となるように制御するものとしても本発明は有効である。
本発明の冷蔵庫の一実施例の冷媒回路図である。 本発明の冷蔵庫の一実施例のフレームパイプの配管を示す概略図である。 図2のフレームパイプを溝内に添設した状態を示す部分断面図である。 本発明の冷蔵庫の制御ブロック図である。
符号の説明
1 冷蔵庫
2 外箱
3 内箱
4 断熱箱体
4A 開口縁
6 冷凍室
7 冷蔵室
9 溝
10、11 室内温度センサ
12 外気温度センサ
13 出口冷媒温度センサ
21 圧縮機
22 放熱器
22F ファン
24 膨張弁
25 冷却器
25F ファン
27 内部熱交換器
30 フレームパイプ
50 コントローラ

Claims (4)

  1. 本体の結露防止のために冷媒回路の高圧側配管を用いて成る冷蔵庫において、
    前記冷媒回路は高圧側が超臨界圧力で運転されると共に、前記高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に制御することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記高圧側配管出口の冷媒温度を検出する出口冷媒温度検出手段と、前記冷媒回路の放熱器における放熱量を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記出口冷媒温度検出手段の出力に基づき、前記高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に維持することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記高圧側配管出口の冷媒温度を検出する出口冷媒温度検出手段と、前記冷媒回路の減圧手段と、該減圧手段の絞り度を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記出口冷媒温度検出手段の出力に基づき、前記減圧手段の絞り度を制御して前記高圧側配管出口の冷媒温度を露点温度以上、又は、外気温度以上に維持することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の冷蔵庫。
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