JP2014059110A - 冷蔵庫および冷却機構 - Google Patents

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宏 若松
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Abstract

【課題】冷却機構の構造の複雑化を極力抑えつつ、冷却機構の状態を状況に応じて適切な状態とすることが可能となる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷媒の放熱を利用して結露を抑える結露防止配管、および、並列に設けられた複数のキャピラリチューブが含まれ、四方弁の開閉切替によって冷媒の経路が切替えられる経路可変部、を含む冷媒の循環経路を備え、経路可変部における冷媒の経路は、結露防止配管を含む第1状態と、結露防止配管および第1状態の場合より多くのキャピラリチューブを含む第2状態と、結露防止配管が除外された第3状態と、結露防止配管が除外され、第3状態の場合より多くのキャピラリチューブを含む第4状態と、を含む各状態の間で切替えられる冷蔵庫とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫および冷蔵庫に用いられる冷却機構に関する。
従来、冷媒を循環させる冷却機構を備えた冷蔵庫が、広く利用されている。このような冷蔵庫の冷却機構は、一般的に、圧縮機、凝縮器(コンデンサ)、キャピラリチューブ、蒸発器などを含む循環経路を有しており、冷媒を循環させることにより、冷蔵庫の貯蔵室内を継続的に冷却することが可能である。
また冷蔵庫の冷却機構には、冷媒の放熱を利用して冷蔵庫の結露を抑えるための結露防止配管(DPコンデンサ)が設けられることがある。結露防止配管は、結露の生じ易い冷凍室の開口周縁部などに配設され、その中を冷媒が通ることにより結露が抑えられる。
但し結露防止配管に冷媒を通す場合には、冷媒の放熱の影響が貯蔵室に及び易くなるため、貯蔵室内の冷却効率は低下し易い。そのため結露防止配管を有する冷却機構は、結露防止配管に冷媒を通す状態とバイパスさせる状態の間での切替(以下、便宜的に「第1の状態切替」とする)が可能とされることがある。これにより、結露防止がより重視される状況では、冷媒が結露防止配管を通るようにし、貯蔵室内の冷却効率がより重視される状況では、冷媒が結露防止配管を通らないようにすることが出来る。
また冷蔵庫に設けられる圧縮機は、回転数(冷媒の送出流量)が広い範囲で可変となっていることがある。そのため冷蔵庫の冷却機構は、2本のキャピラリチューブが並列に設けられ、どのキャピラリチューブに冷媒を通すかの切替(以下、便宜的に「第2の状態切替」とする)が可能とされることがある。これにより、圧縮機の回転数等に応じて、冷媒の減圧の度合を調節することができる。
特開平8−189753号公報 特開2000−65461号公報 特開2009−275964号公報 特開2011−158251号公報
上述したように第1或いは第2の状態切替が可能であれば、冷蔵庫の冷却機構の状態を状況に応じて適切な状態とすることが出来る。また冷蔵庫の冷却機構には、第1の状態切替と第2の状態切替の両方の機能を設けることも可能である。
しかしながら、第1の状態切替と第2の状態切替の両方の機能を設けるようにする場合には、冷却機構の構造が複雑となり易い。例えば弁の個数に着目すると、第1の状態切替を行うための弁と第2の状態切替を行うための弁の二つの弁が必要となり、その分、冷却機構の構造が複雑となって、製造コストの増大等を招く虞がある。
本発明は上述した問題に鑑み、冷却機構の構造の複雑化を極力抑えつつ、冷却機構の状態を状況に応じて適切な状態とすることが可能となる冷蔵庫の提供を目的とする。またこのような冷蔵庫に適用可能な冷却機構の提供を目的とする。
本発明に係る冷蔵庫は、貯蔵室を有する冷蔵庫であって、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮した冷媒を放熱させる凝縮部と、前記減圧させた冷媒を気化させて前記貯蔵室を冷却する蒸発器と、開閉切替がなされる第1出口から第3出口の3個の出口を有し、流入した前記冷媒を開いている前記出口から流出させる四方弁と、前記放熱を利用して結露を抑える結露防止配管、および、並列に設けられた複数のキャピラリチューブが含まれ、前記開閉切替によって前記冷媒の経路が切替えられる経路可変部と、を含む前記冷媒の循環経路を備え、前記経路可変部における前記冷媒の経路は、前記結露防止配管および少なくとも一つの前記キャピラリチューブを含む第1状態と、前記結露防止配管および第1状態の場合より多くの前記キャピラリチューブを含む第2状態と、前記結露防止配管が除外され、少なくとも一つの前記キャピラリチューブを含む第3状態と、前記結露防止配管が除外され、第3状態の場合より多くの前記キャピラリチューブを含む第4状態と、を含む各状態の間で切替えられる構成とする。
本構成によれば、冷却機構の構造の複雑化を極力抑えつつ、冷却機構の状態を状況に応じて適切な状態とすることが可能となる。
また上記構成としてより具体的には、前記経路可変部には、前記弁の第1出口に接続された前記結露防止配管と、前記結露防止配管に接続された第1の前記キャピラリチューブと、前記弁の第2出口に接続された第2の前記キャピラリチューブと、が含まれ、前記弁の第3出口は、前記結露防止配管と第1の前記キャピラリチューブとの間に接続されている構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、前記経路可変部には、前記弁の第1出口に接続された前記結露防止配管と、前記結露防止配管に接続された第1の前記キャピラリチューブと、前記弁の第2出口に接続された第2の前記キャピラリチューブと、前記弁の第3出口に接続された第3の前記キャピラリチューブと、が含まれる構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、周囲の温度を検出する温度センサを備え、前記経路可変部における前記冷媒の経路は、前記周囲の温度に応じて切替えられる構成としてもよい。
周囲の温度は結露が生じ易い状況であるか否かに関係するため、本構成によれば、防露対策を適切に行うことが容易となる。
また上記構成としてより具体的には、周囲の湿度を検出する湿度センサを備え、前記経路可変部における前記冷媒の経路は、前記周囲の湿度に応じて切替えられる構成としてもよい。周囲の湿度は結露が生じ易い状況であるか否かに関係するため、本構成によれば、防露対策を適切に行うことが容易となる。
また上記構成としてより具体的には、前記圧縮機は回転数が可変であり、前記経路可変部における前記冷媒の経路は、前記圧縮機の回転数に応じて切替えられる構成としてもよい。また上記構成としてより具体的には、前記回転数が所定の基準回転数を上回るときには、前記経路可変部における前記冷媒の経路を第2状態または第4状態とする構成としてもよい。
また前記圧縮機の運転オン/オフの切替制御を行う上記構成の冷蔵庫については、前記圧縮機の運転オン期間における初期の期間および終期の期間の少なくとも一方を、加熱期間として設定し、前記加熱期間においては、前記経路可変部における前記冷媒の経路が第1状態または第2状態となるようにし、前記加熱期間以外においては、前記経路可変部における前記冷媒の経路が第3状態または第4状態となるようにする構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、周囲の温度を検出する温度センサを備え、前記周囲の温度が所定の基準温度より高い場合には、前記初期の期間および前記終期の期間を前記加熱期間に設定し、前記周囲の温度が前記基準温度より低い場合には、前記初期の期間を前記加熱期間に設定する構成としてもよい。
また本発明に係る冷却機構は、冷蔵庫に設けられる冷却機構であって、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮した冷媒を放熱させる凝縮部と、前記減圧させた冷媒を気化させて前記冷蔵庫の貯蔵室を冷却する蒸発器と、開閉切替がなされる第1出口から第3出口の各出口を有し、流入した冷媒を開いている前記出口から流出させる四方弁と、前記放熱を利用して前記冷蔵庫の結露を抑える結露防止配管、および、並列に設けられた複数のキャピラリチューブが含まれ、前記開閉切替によって前記冷媒の経路が切替えられる経路可変部と、を含む前記冷媒の循環経路を備え、前記経路可変部における前記冷媒の経路は、前記結露防止配管および少なくとも一つの前記キャピラリチューブを含む第1状態と、前記結露防止配管および第1状態の場合より多くの前記キャピラリチューブを含む第2状態と、前記結露防止配管が除外され、少なくとも一つの前記キャピラリチューブを含む第3状態と、前記結露防止配管が除外され、第3状態の場合より多くの前記キャピラリチューブを含む第4状態と、を含む各状態の間で切替えられる構成とする。
本発明に係る冷蔵庫によれば、冷却機構の構造の複雑化を極力抑えつつ、冷却機構の状態を状況に応じて適切な状態とすることが可能となる。また本発明に係る冷却機構によれば、本発明に係る冷蔵庫に適用可能となる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の構成図である。 第1実施形態に係る冷却機構の構成図である。 第1状態St1である場合の冷却機構の構成に関する説明図である。 第2状態St2である場合の冷却機構の構成に関する説明図である。 第3状態St3である場合の冷却機構の構成に関する説明図である。 第3状態St3である場合の冷却機構の別の構成に関する説明図である。 第4状態St4である場合の冷却機構の構成に関する説明図である。 経路可変部の制御に関するタイムチャートである。 第2実施形態に係る冷却機構の構成図である。 経路可変部の構成に関する説明図である。 経路可変部の構成に関する説明図である。
本発明の実施形態について第1実施形態と第2実施形態を例に挙げ、各図面を参照しながら以下に説明する。
1.第1実施形態
[冷蔵庫および冷却機構の構成]
まず第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る冷蔵庫1の側方視点による断面図(構成図)である。冷蔵庫1の外観部は、主に断熱箱体2と各断熱扉(17a〜17d)によって構成されている。断熱箱体2は内部に貯蔵室として、冷蔵室30、第1冷凍室31、第2冷凍室32、および野菜室33を有している。
これらの貯蔵室(30〜33)は、各仕切(40〜42)が設けられることにより、別々に形成されている。また各断熱扉(17a〜17d)は、各貯蔵室(30〜33)の前側を開閉するように設けられている。なお各断熱扉(17a〜17d)にはドアパッキンが設けられており、断熱扉(17a〜17d)が閉じられたときには、貯蔵室(30〜33)は略密閉状態となる。
また冷蔵庫1には、各貯蔵室(30〜33)を冷却するための冷却機構RSが備えられている。これにより冷蔵庫1は、各貯蔵室(30〜33)に入れられた飲食物等を、冷却しながら貯蔵することが可能である。
図2は、第1実施形態における冷却機構RSの構成図である。本図に示すように冷却機構RSは、圧縮機5、コンデンサ6、経路可変部15、および蒸発器9などを有している。冷却機構RSは、これらの各部を含む冷媒の循環経路(以下、単に「循環経路」とする)を形成している。
圧縮機5(コンプレッサ)は、断熱箱体2の背面下方に形成された機械室18に設けられており、冷媒を圧縮して高温高圧のガス状とし、コンデンサ6側へ送出する。なお圧縮機5は、機械室18に設けられている制御装置100によって、運転オン/オフ(運転と停止)の切替制御がなされる。
圧縮機5は基本的に、貯蔵室(特に冷凍室)の温度が所定の上限温度TFHより高くなれば運転オン(運転状態)に制御され、貯蔵室の温度が所定の下限値TFLより低くなれば運転オフ(停止状態)に制御される。これにより圧縮機5の状態は、基本的に運転オンと運転オフが交互に切替わることになる。
また圧縮機5は、例えばインバータコンプレッサとして形成されており、運転オン時の回転数が広い範囲で可変となっている。圧縮機5の回転数が高いほど消費電力は大きくなるが、冷媒の送出流量が多くなるため、冷却機構RSの冷却能力は高くなる。圧縮機5の回転数は、例えば貯蔵室(30〜33)の温度等が考慮され、冷却をより強くする必要がある状況ではより高くなるように、制御装置100によって制御される。
コンデンサ6(凝縮器)は、圧縮された冷媒を放熱させる。なおコンデンサ6としては、冷蔵庫1の背面側に配置されるバックコンデンサ6aや、冷蔵庫1の左右両側に配置されるサイドコンデンサ6b等が設けられている。冷媒は、コンデンサ6を通る過程で放熱しながら液化し、不図示のドライヤ等を介して、経路可変部15内の四方弁13へ送られる。
なお冷却機構RSにおいては、四方弁13の前段側にストレーナ付きのドライヤが設けられていても良い。これにより、四方弁13に異物が入ってゴミの噛み込みが生じること等を、より十分に抑えることが出来る。またドライヤは冷媒溜まりになり易いため、これを四方弁13より後段側に設けると、四方弁13を動作させた後に制御遅れ(弁を閉じた後も、しばらくキャピラリチューブ内を冷媒が通る状況)が生じ易い。ドライヤを四方弁13より前段側に設けると、このような不具合が抑えられる。
四方弁13は、入口13a、第1出口13b1、第2出口13b2、および第3出口13b3を有している弁であり、機械室18に設けられている。四方弁13の各出口(13b1〜13b3)は、例えば電磁力を利用して、それぞれ独立した開閉切替が可能となっている。コンデンサ6側から入口13aに流入した冷媒は、開いている出口から流出し、閉じている出口からは流出しない。複数の出口が開いているときには、開いている各々の出口から冷媒が流出する。
四方弁13の状態は、各出口のうちの何れか一つが開いた状態、各出口のうちの何れか二つが開いた状態、および全ての出口が開いた状態の間で切替可能である。なお四方弁13の状態は、閉止状態(冷媒を何れの出口からも流出させない状態)にも切替可能であるようにしておき、例えば圧縮機5が運転オフの状況では、閉止状態に切替られるようにしても良い。このような四方弁13の状態の切替は、制御装置100によって制御される。
経路可変部15は、上述した四方弁13に加えて、結露防止配管7(DPコンデンサ)、第1キャピラリチューブ8a、第2キャピラリチューブ8b、および逆止弁11を有し、四方弁13の開閉切替によって冷媒の経路が切替えられるようになっている。経路可変部15における冷媒の経路が切替えられることにより、循環経路の状態が切替えられることになる。
結露防止配管7は、冷媒の放熱を利用して冷蔵庫1の結露を抑える役割を果たす。結露防止配管7は、結露が発生しやすい第1冷凍室31および第2冷凍室32の開口周縁部、すなわち、仕切(40〜42)の前面および断熱箱体2の前面の一部に配設されている。また各キャピラリチューブ(8a、8b)は、液化した冷媒を減圧させて、気化し易い状態とする。
経路可変部15において、四方弁13の第1出口13b1は、結露防止配管7を介して第1キャピラリチューブ8aに接続されている。なお結露防止配管7と第1キャピラリチューブ8aの間には、結露防止配管7への冷媒の逆流を防ぐ逆止弁11が設けられている。
また四方弁13の第2出口13b2は、直接的に(結露防止配管を介さずに)、第2キャピラリチューブ8bに接続されている。また四方弁13の第3出口13b3は、直接的に(結露防止配管を介さずに)、逆止弁11と第1キャピラリチューブ8aの間に接続されている。
また各キャピラリチューブ(8a、8b)から先の冷媒の経路は、図2に示すように連結点Pにおいて一本化され、蒸発器9へと繋がっている。このように経路可変部15において、各キャピラリチューブ(8a、8b)は並列に設けられている。そのため、冷媒の経路により多くのキャピラリチューブが含まれるほど、循環経路の抵抗(冷媒の流れに対する抵抗)は低減する。
蒸発器9(冷却器)は、断熱箱体2の背面側に設けられており、減圧された冷媒を気化させて貯蔵室(30〜33)を冷却する役割を果たす。蒸発器9はサクションパイプを介して圧縮機5に繋がっている。蒸発器9において気化した冷媒は、サクションパイプを通って圧縮機5に戻り、再び圧縮されることになる。
また経路可変部15における冷媒の経路は、制御装置100が制御する四方弁13の開閉切替によって、第1状態St1から第4状態St4の各状態の間で切替えられる。これらの各状態(St1〜St4)の内容は次の通りである。
第1状態St1は、四方弁13の第1出口13b1が開かれ、第2出口13b2と第3出口13b3が閉じられることにより実現される状態であって、冷媒が結露防止配管7と第1キャピラリチューブ8aを通る状態である。第1状態St1は、結露防止配管7および少なくとも一つのキャピラリチューブを含む状態であると言える。
図3は、第1状態St1である冷却機構RSの等価構成を示している。第1状態St1では、冷媒が結露防止配管7を通るため、結露防止の点で有利である。そのため第1状態St1は、結露防止が重要視される状況等に対して好適である。
第2状態St2は、四方弁13の第1出口13b1と第2出口13b2が開かれ、第3出口13b3が閉じられることにより実現される状態であって、冷媒の一部が結露防止配管7と第1キャピラリチューブ8aを通り、その他が第2キャピラリチューブ8bを通る状態である。第2状態St2は、結露防止配管7および第1状態St1の場合より多くのキャピラリチューブを含む状態であると言える。
図4は、第2状態St2である冷却機構RSの等価構成を示している。第2状態St2では、冷媒が結露防止配管7を通るため、結露防止の点で有利である。そのため第2状態St2は、結露防止が重要視される状況等に対して好適である。
また更に第2状態St2では、第1状態St1に比べて循環経路の抵抗が小さく、比較的多量の冷媒を循環させることが容易である。そのため第2状態St2は、第1状態St1に比べて、多量の冷媒を循環させる状況(主に、圧縮機5の回転数が高い場合)等に対して好適である。このことから第2状態St2は、結露防止が重要視されつつ、比較的多量の冷媒を循環させる状況に対して特に好適である。
第3状態St3は、四方弁13の第1出口13b1と第2出口13b2が閉じられ、第3出口13b3が開かれることにより実現される状態であって、冷媒が結露防止配管7を通らずに第1キャピラリチューブ8aを通る状態である。第3状態St3は、結露防止配管7が除外され、少なくとも一つのキャピラリチューブを含む状態であると言える。
図5は、第3状態St3である冷却機構RSの等価構成を示している。第3状態St3では、冷媒が結露防止配管7を通らないため、貯蔵室(30〜33)の冷却効率の点で有利である。そのため第3状態St3は、結露防止よりも冷却効率や省電力が重要視される状況等に対して好適である。
なお第3状態St3は変形例として、四方弁13の第1出口13b1と第3出口13b3が閉じられ、第2出口13b2が開かれることにより実現されても良い。図6は、この場合における冷却機構RSの等価構成を示している。この場合、冷媒は結露防止配管7を通らずに第2キャピラリチューブ8bを通ることになる。
第4状態St4は、四方弁13の第1出口13b1が閉じられ、第2出口13b2と第3出口13b3が開かれることにより実現される状態であって、冷媒の一部が第1キャピラリチューブ8aを通り、その他が第2キャピラリチューブ8bを通る状態である。第4状態St4は、結露防止配管7が除外され、第3状態St3の場合より多くのキャピラリチューブを含む状態であると言える。
図7は、第4状態St4である冷却機構RSの等価構成を示している。第4状態St4では、冷媒が結露防止配管7を通らないため、貯蔵室(30〜33)の冷却効率の点で有利である。そのため第4状態St4は、結露防止よりも冷却効率や省電力が重要視される状況等に対して好適である。
また更に第4状態St4では、第3状態St3に比べて循環経路の抵抗が小さく、比較的多量の冷媒を循環させることが容易である。そのため第4状態St4は、第3状態St3に比べて、多量の冷媒を循環させる状況(主に、圧縮機5の回転数が高い場合)等に対して好適である。このことから第4状態St4は、結露防止よりも冷却効率や省電力が重要視されつつ、比較的多量の冷媒を循環させる状況に対して特に好適である。
なおキャピラリチューブによる冷媒の減圧の度合(絞り抵抗)は、キャピラリチューブの形状(主に断面積や長さ)等によって変わる。このことを利用して各キャピラリチューブ(8a、8b)は、適切な減圧が実現されるように(例えば、圧縮機5での冷媒の送出流量に適合した減圧が実現されるように)、形状等が調節されている。また各キャピラリチューブ(8a、8b)同士は、形状が同じとなっていても良く、冷媒の減圧の度合を変えるために形状が異なるようになっていても良い。
[冷媒の経路の切替制御]
経路可変部15における冷媒の経路を切替える制御の形態は、手動制御と自動制御の何れであっても良く、また、これらが組み合わさった形態であっても良い。手動制御の場合には、例えばユーザに操作されるスイッチが設けられ、制御装置100は当該スイッチの操作に応じて、経路可変部15を各状態(St1〜St4)の間で切替える。
この場合ユーザは、各状態(St1〜St4)の利点等を考慮し、経路可変部15を所望の状態に設定することができる。例えばユーザは、結露防止を重視する場合には、経路可変部15を第1状態Stに設定し、結露防止を重視するとともに圧縮機5の回転数が比較的高くなると見込まれる場合には、経路可変部15を第2状態St2に設定することができる。またユーザは、冷却効率や省電力を重視する場合には、経路可変部15を第3状態St3に設定し、冷却効率や省電力を重視するとともに圧縮機5の回転数が比較的高くなると見込まれる場合には、経路可変部15を第4状態St4に設定することができる。
また自動制御の場合には予め所定の制御条件が設定され、制御装置100は、この制御条件に基づいて、経路可変部15を各状態(St1〜St4)の間で切替える。このような自動制御が行われる場合の制御形態の具体例として、第1制御例および第2制御例を例に挙げ、これらについて順に説明する。
<第1制御例>
第1制御例では、冷蔵庫1の周囲の温度を検出する温度センサ、および、冷蔵庫1の周囲の湿度を検出する湿度センサが設けられる。制御装置100は、これらのセンサの検出結果(周囲の温度および湿度)に基づいて、結露が生じ易い状況であるか否かを定期的に判別する。周囲の温度や湿度は結露の生じ易さとの相関性があるため、所定の判別条件を用いて、このような判別を行うことは可能である。
なお結露が生じ易い状況であるか否かの判別は、周囲の温度と湿度の両方ではなく、これらの一方だけに基づいて行われるようにしても構わない。また制御装置100は、圧縮機5の回転数と所定の基準回転数Nとの比較をも実行する。
制御装置100は、経路可変部15が第1状態St1以外であるときに、『結露が生じ易い状況であり、かつ、圧縮機5の回転数が基準回転数N以下である』という判断条件が満たされれば、経路可変部15を第1状態St1に切替える。これにより冷媒が結露防止配管7を通るため、結露防止の点で有利となる。
一方で制御装置100は、経路可変部15が第2状態St2以外であるときに、『結露が生じ易い状況であり、かつ、圧縮機5の回転数が基準回転数Nを上回る』という判断条件が満たされれば、経路可変部15を第2状態St2に切替える。これにより、第1状態St1と同様に結露防止の点で有利になるとともに、圧縮機5の回転数が高いことに対応して、比較的多量の冷媒を循環させることが容易となる。
また一方で制御装置100は、経路可変部15が第3状態St3以外であるときに、『結露が生じ易い状況ではなく、かつ、圧縮機5の回転数が基準回転数N以下である』という判断条件が満たされれば、経路可変部15を第3状態St3に切替える。これにより冷媒が結露防止配管7を通らないため、冷却効率や省電力の点で有利となる。なおこのようにしても、結露が生じやすい状況ではないことから、結露が問題となる可能性は低い。
また一方で制御装置100は、経路可変部15が第4状態St4以外であるときに、『結露が生じ易い状況ではなく、かつ、圧縮機5の回転数が基準回転数Nを上回る』という判断条件が満たされれば、経路可変部15を第4状態St4に切替える。これにより、第3状態St3と同様に冷却効率や省電力の点で有利になるとともに、圧縮機5の回転数が高いことに対応して、比較的多量の冷媒を循環させることが容易となる。なおこの場合にも、結露が生じやすい状況ではないことから、結露が問題となる可能性は低い。
また圧縮機5が運転オフの状況において、結露が生じ易い状況であると判別された場合には、経路可変部15が第1状態St1或いは第2状態St2となるようにしても良い。これにより結露防止配管7の過冷却度を低減させ、結露を抑えることが可能となる。
このように制御装置100は、周囲の温度、周囲の湿度、および圧縮機5の回転数に応じて、経路可変部15における冷媒の経路を切替えるようになっている。なお制御装置100は、圧縮機5の回転数が基準回転数Nを上回る場合には、周囲の温度や湿度に関わらず、経路可変部15を第2状態St2または第4状態St4に固定するようにしても良い。
また防露指向の強弱を定める結露防止設定情報がユーザによって任意に設定され、制御装置100はこの結露防止設定情報に基づいて、経路可変部15における冷媒の経路を切替えるようにしても良い。これにより、ユーザの意図に沿った制御が実現される。
例えば、結露防止設定情報が「強」(防露指向が強い)に設定されているときには、結露を抑えるために経路可変部15が第1状態St1または第2状態St2になり易くし、「弱」(防露指向が弱い)に設定されているときには、第3状態St3または第4状態St4になり易くしても良い。また結露防止設定情報が「強」に設定されているときには、経路可変部15は常に第1状態St1または第2状態St2となるようにしても良い。
<第2制御例>
圧縮機5は、先述した通り、制御装置100によって運転オン/オフが制御される。より具体的には、貯蔵室の温度が上限温度TFHより高くなれば、制御装置100は圧縮機5を運転オンさせ、下限温度TFLより低くなれば、制御装置100は圧縮機5を運転オフさせる。
第2制御例では、制御装置100は、圧縮機5の運転オン期間における初期の期間PSおよび終期の期間PEを、加熱期間PHとして設定する。そして制御装置100は、加熱期間PHにおいては、経路可変部15が第1状態St1となるように(つまり、冷媒が結露防止配管7を通るように)して、加熱期間PH以外においては、経路可変部15が第3状態St3となるように(つまり、冷媒が結露防止配管7を通らないように)する。
なお初期の期間PSとは、圧縮機5が運転オンとなった時点から、その運転オン期間中のある時点までの期間である。初期の期間PSの長さは、予め決められた一定時間(例えば10分)、或いは、前回の運転オン期間の1/4の長さであっても良い。
また終期の期間PEとは、圧縮機5の運転オン期間中のある時点(少なくとも初期の期間PSが過ぎた後)から、その運転オン期間が終わる時点までの期間である。第2制御例では一例として、上限温度TFHと下限温度TFLの間に中間温度TFMが設定されており、貯蔵室の温度が中間温度TFMまで下がった時点が、終期の期間PEの始点であるとする。
また圧縮機5の運転オン期間の長さが予め判明している場合には、例えば、その長さの1/4ずつを、初期の期間PSと終期の期間PEに割当てるようにしても良い。初期の期間PSと終期の期間PEは、上述した手法を含め、様々な手法によって決定され得る。
図8は、第2制御例における圧縮機の運転状況、経路可変部の状態、および貯蔵室の温度に関するタイムチャートである。本図に示すように、初期の期間PSおよび終期の期間PEにおいて冷媒が結露防止配管7を通るようにする(第1状態St1とする)ことにより、冷蔵庫1の温度が急変し易いときに結露防止配管7へ冷媒を流し、多くの場合に結露を効率良く防止することが可能となる。
但しこれだけでは、圧縮機5の運転オン期間が長くなるとき(例えば使用者が熱い食品を貯蔵室に入れたとき)に、結露が生じ易くなる。そのため第2制御例では、運転オン期間中に経路可変部15が第3状態St3に切替えられた後、ある決まった時間(例えば30分)が経過した時点で中間温度TFMに至っていない場合には、図8に示すように、その時点からの所定時間PM(例えば10分間)も加熱期間PHに設定される。
なお第2制御例では、周囲の温度に関わらず、初期の期間PSおよび終期の期間PEが加熱期間PHに設定される。但しこの代わりに、周囲の温度を検出する温度センサが備えられ、周囲の温度が所定の基準温度より高い場合には、初期の期間PSおよび終期の期間PEが加熱期間PHに設定されるが、周囲の温度がこの基準温度より低い場合には、初期の期間PSのみが加熱期間PHに設定されるようにしても良い。このように、周囲の温度から結露が生じ易いと考えられるときに加熱期間PHが増えるようすれば、結露をより効率良く抑えることが期待される。
また第2制御例においても、圧縮機5の回転数が考慮されるようにしても良い。この場合には例えば、圧縮機5の回転数が所定の基準回転数N以下であるときには、上述した通り、加熱期間PHにおいて経路可変部15が第1状態St1となるようにし、加熱期間PH以外において経路可変部15が第3状態St3となるようにする。一方、圧縮機5の回転数が基準回転数Nを上回るときには、加熱期間PHにおいて経路可変部15が第2状態St2となるようにし、加熱期間PH以外において経路可変部15が第4状態St4となるようにする。
経路可変部15における冷媒の経路を切替える制御の形態については、以上の通り幾つかの具体例を挙げて説明したが、これらの具体例に限られるものではなく、様々な形態とすることが可能である。また経路可変部15における冷媒の経路を切替える制御に関しては、ある目的を達するため、ある特定の状況に限って所定の制御が行われるようにしても良い。
例えば、圧縮機5の運転オン期間の終期において冷媒が結露防止配管7を流れている場合(第1状態St1或いは第2状態St2の場合)等では、最後に四方弁13を閉止状態としてから圧縮機5を所定期間運転させた後に、圧縮機5を運転オフとするようにしても良い。
圧縮機5の運転停止に先立ち、コンデンサ6と蒸発器9の間の四方弁13を閉じると、高温・高圧の冷媒が蒸発器9に流入するということがなく、これによる貯蔵室の温度上昇が防がれる。また四方弁13を閉じた状態で圧縮機5の運転が継続されることにより、蒸発器9内部の冷媒圧力が一層低下する。このように冷媒圧力を一段と下げてから圧縮機5の運転を停止させると、蒸発器9内部に気相の冷媒と液相の冷媒(液冷媒)が混在する場合、気圧が上昇し平衡状態に達するまでの時間がそれだけ長くなり、蒸発器9はより長い時間液冷媒の潜熱で庫内空気から熱を奪い続ける。このため、冷却能力が向上し、消費電力量も削減される。
2.第2実施形態
次に第2実施形態について説明する。なお第2実施形態は、経路可変部15の構成に関する部分を除き、基本的に第1実施形態と同様である。以下の説明では、第1実施形態と異なる部分の説明に重点をおき、共通する部分については説明を省略することがある。
図9は、第2実施形態における冷却機構RSの構成図である。本図に示すように冷却機構RSは、圧縮機5、コンデンサ6、経路可変部15、および蒸発器9などを有している。冷却機構RSは、これらの各部を含む冷媒の循環経路を形成している。
経路可変部15は、四方弁13、結露防止配管7、第1キャピラリチューブ8a、第2キャピラリチューブ8b、および第3キャピラリチューブ8cを有し、四方弁13の開閉切替によって冷媒の経路が切替えられるようになっている。なお第1実施形態では2個のキャピラリチューブ(8a、8b)が設けられていたのに対し、第2実施形態では3個のキャピラリチューブ(8a〜8c)が設けられている。
経路可変部15において、四方弁13の第1出口13b1は、結露防止配管7を介して第1キャピラリチューブ8aに接続されている。また四方弁13の第2出口13b2は、直接的に(結露防止配管を介さずに)、第2キャピラリチューブ8bに接続されている。また四方弁13の第3出口13b3は、直接的に(結露防止配管を介さずに)、第3キャピラリチューブ8cに接続されている。
また各キャピラリチューブ(8a〜8c)から先の冷媒の経路は、図9に示すように連結点Pにおいて一本化され、蒸発器9へと繋がっている。このように経路可変部15において、各キャピラリチューブ(8a〜8c)は並列に設けられている。
冷媒が結露防止配管7を通る場合について、経路可変部15における冷媒の経路の状態としては、幾つかの状態が挙げられる。具体的には、四方弁13の第1出口13b1が開き、第2出口13b2と第3出口13b3が閉じたときの状態(状態A)、四方弁13の第1出口13b1と第2出口13b2が開き、第3出口13b3が閉じたときの状態(状態B)、四方弁13の第1出口13b1と第3出口13b3が開き、第2出口13b2が閉じたときの状態(状態C)、および、四方弁13の全ての出口(13b1〜13b3)が開いたときの状態(状態D)が挙げられる。
図10は、状態Aから状態Dの各々の場合における、経路可変部15の等価構成を示している。本図に示すように、状態Aは、冷媒の全部が結露防止配管7と第1キャピラリチューブ8aを通る状態である。また状態Bは、冷媒の一部が結露防止配管7と第1キャピラリチューブ8aを通り、その他が第2キャピラリチューブ8bを通る状態である。また状態Cは、冷媒の一部が結露防止配管7と第1キャピラリチューブ8aを通り、その他が第3キャピラリチューブ8cを通る状態である。また状態Dは、冷媒の一部が結露防止配管7と第1キャピラリチューブ8aを通り、他の一部が第2キャピラリチューブ8bを通り、その他が第3キャピラリチューブ8cを通る状態である。
また冷媒が結露防止配管7を通らない場合について、経路可変部15における冷媒の経路の状態としては、幾つかの状態が挙げられる。具体的には、四方弁13の第2出口13b2が開き、第1出口13b1と第3出口13b3が閉じたときの状態(状態E)、四方弁13の第3出口13b3が開き、第1出口13b1と第2出口13b2が閉じたときの状態(状態F)、および、四方弁13の第2出口13b2と第3出口13b3が開き、第1出口13b1が閉じたときの状態(状態G)が挙げられる。
図11は、状態Eから状態Gの各々の場合における、経路可変部15の等価構成を示している。本図に示すように、状態Eは、冷媒の全部が第2キャピラリチューブ8bを通る状態である。また状態Fは、冷媒の全部が第3キャピラリチューブ8cを通る状態である。また状態Gは、冷媒の一部が第2キャピラリチューブ8bを通り、その他が第3キャピラリチューブ8cを通る状態である。
経路可変部15における冷媒の経路は、第1実施形態の場合と同様に、第1状態St1から第4状態St4の各状態の間で切替えられる。但し第2実施形態では、上述した状態Aが第1状態St1に相当し、状態Bが第2状態St2に相当し、状態Eが第3状態St3に相当し、状態Gが第4状態St4に相当する。
第1状態St1(状態A)は、結露防止配管7および少なくとも一つのキャピラリチューブを含む状態である。第1状態St1では、冷媒が結露防止配管7を通るため、結露防止の点で有利である。そのため第1状態St1は、結露防止が重要視される状況等に対して好適である。
第2状態St2(状態B)は、結露防止配管7および第1状態St1の場合より多くのキャピラリチューブを含む状態である。第2状態St2では、冷媒が結露防止配管7を通るとともに、第1状態St1に比べて循環経路の抵抗が小さく、比較的多量の冷媒を循環させることが容易である。このことから第2状態St2は、結露防止が重要視されつつ、比較的多量の冷媒を循環させる状況に対して好適である。
第3状態St3(状態E)は、結露防止配管7が除外され、少なくとも一つのキャピラリチューブを含む状態である。第3状態St3では、冷媒が結露防止配管7を通らないため、貯蔵室(30〜33)の冷却効率の点で有利である。そのため第3状態St3は、結露防止よりも冷却効率や省電力が重要視される状況等に対して好適である。
第4状態St4(状態G)は、結露防止配管7が除外され、第3状態St3の場合より多くのキャピラリチューブを含む状態である。第4状態St4では、冷媒が結露防止配管7を通らず、また第3状態St3に比べて循環経路の抵抗が小さく、比較的多量の冷媒を循環させることが容易である。このことから第4状態St4は、結露防止よりも冷却効率や省電力が重要視されつつ、比較的多量の冷媒を循環させる状況に対して好適である。
なお第1状態St1から第4状態St4の各状態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において他の態様となっていても構わない。例えば、状態Cまたは状態Dが第2状態St2に相当していても良く、状態Fが第3状態St3に相当していても良い。
3.その他
これまでに説明した通り、各実施形態の冷蔵庫1には冷却機構RSが設けられている。冷却機構RSは、冷媒を圧縮する圧縮機5と、圧縮した冷媒を放熱させる機能部(凝縮部)と、減圧させた冷媒を気化させて冷蔵庫1の貯蔵室を冷却する蒸発器9と、開閉切替がなされる各出口(13b1〜13b3)を有し、流入した冷媒を開いている出口から流出させる四方弁13と、経路可変部15と、を含む冷媒の循環経路を備えている。
なお経路可変部15は、冷媒の放熱を利用して冷蔵庫1の結露を抑える結露防止配管7、および、並列に設けられた複数のキャピラリチューブが含まれ、四方弁13における各出口の開閉切替によって、冷媒の経路が切替えられるようになっている。
また経路可変部15における冷媒の経路は、結露防止配管7および少なくとも一つのキャピラリチューブを含む第1状態St1と、結露防止配管7および第1状態St1の場合より多くのキャピラリチューブを含む第2状態St2と、結露防止配管7が除外され、少なくとも一つのキャピラリチューブを含む第3状態St3と、結露防止配管7が除外され、第3状態St3の場合より多くのキャピラリチューブを含む第4状態St4と、を含む各状態の間で切替えられる。
そのため本実施形態の冷蔵庫1によれば、冷却機構RSの構造の複雑化を極力抑えつつ、冷却機構RSの状態を状況に応じて適切な状態とすることが可能となっている。例えば循環経路の状態の切替に関わる弁の個数に着目すると、冷蔵庫1によれば一つの弁(四方弁13)を有するだけで良く、二つ以上の弁が必要となる場合に比べて冷却機構の構造が簡素化が可能であり、製造コスト等の観点から有利である。
なお第1実施形態に係る経路可変部15には、四方弁13の第1出口13b1に接続された結露防止配管7と、結露防止配管7に接続された第1キャピラリチューブ8aと、第2出口13b2に接続された第2キャピラリチューブ8bと、が含まれ、第3出口13b3は、結露防止配管7と第1キャピラリチューブ8aとの間に接続されている。
また第2実施形態に係る経路可変部15には、四方弁13の第1出口13b1に接続された結露防止配管7と、結露防止配管7に接続された第1キャピラリチューブ8aと、第2出口13b2に接続された第2キャピラリチューブ8bと、第3出口13b3に接続された第3キャピラリチューブ8cと、が含まれている。
また本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、各種の冷蔵庫に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
5 圧縮機
6 コンデンサ
7 結露防止配管
8a 第1キャピラリチューブ
8b 第2キャピラリチューブ
8c 第3キャピラリチューブ
9 蒸発器
13 四方弁
13a 入口
13b1 第1出口
13b2 第2出口
13b3 第3出口
15 経路可変部
17a〜17d 断熱扉
18 機械室
31〜33 貯蔵室
40〜42 仕切
100 制御装置
RS 冷却機構
St1 第1状態
St2 第2状態
St3 第3状態
St4 第4状態

Claims (10)

  1. 貯蔵室を有する冷蔵庫であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮した冷媒を放熱させる凝縮部と、
    前記減圧させた冷媒を気化させて前記貯蔵室を冷却する蒸発器と、
    開閉切替がなされる第1出口から第3出口の3個の出口を有し、流入した前記冷媒を開いている前記出口から流出させる四方弁と、
    前記放熱を利用して結露を抑える結露防止配管、および、並列に設けられた複数のキャピラリチューブが含まれ、前記開閉切替によって前記冷媒の経路が切替えられる経路可変部と、
    を含む前記冷媒の循環経路を備え、
    前記経路可変部における前記冷媒の経路は、
    前記結露防止配管および少なくとも一つの前記キャピラリチューブを含む第1状態と、
    前記結露防止配管および第1状態の場合より多くの前記キャピラリチューブを含む第2状態と、
    前記結露防止配管が除外され、少なくとも一つの前記キャピラリチューブを含む第3状態と、
    前記結露防止配管が除外され、第3状態の場合より多くの前記キャピラリチューブを含む第4状態と、
    を含む各状態の間で切替えられることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記経路可変部には、
    前記弁の第1出口に接続された前記結露防止配管と、
    前記結露防止配管に接続された第1の前記キャピラリチューブと、
    前記弁の第2出口に接続された第2の前記キャピラリチューブと、が含まれ、
    前記弁の第3出口は、前記結露防止配管と第1の前記キャピラリチューブとの間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記経路可変部には、
    前記弁の第1出口に接続された前記結露防止配管と、
    前記結露防止配管に接続された第1の前記キャピラリチューブと、
    前記弁の第2出口に接続された第2の前記キャピラリチューブと、
    前記弁の第3出口に接続された第3の前記キャピラリチューブと、が含まれることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 周囲の温度を検出する温度センサを備え、
    前記経路可変部における前記冷媒の経路は、
    前記周囲の温度に応じて切替えられることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の冷蔵庫。
  5. 周囲の湿度を検出する湿度センサを備え、
    前記経路可変部における前記冷媒の経路は、
    前記周囲の湿度に応じて切替えられることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記圧縮機は回転数が可変であり、
    前記経路可変部における前記冷媒の経路は、
    前記圧縮機の回転数に応じて切替えられることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記回転数が所定の基準回転数を上回るときには、前記経路可変部における前記冷媒の経路を、第2状態または第4状態とすることを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記圧縮機の運転オン/オフの切替制御を行う請求項1から請求項3の何れかに記載の冷蔵庫であって、
    前記圧縮機の運転オン期間における初期の期間および終期の期間の少なくとも一方を、加熱期間として設定し、
    前記加熱期間においては、前記経路可変部における前記冷媒の経路が第1状態または第2状態となるようにし、
    前記加熱期間以外においては、前記経路可変部における前記冷媒の経路が第3状態または第4状態となるようにすることを特徴とする冷蔵庫。
  9. 周囲の温度を検出する温度センサを備え、
    前記周囲の温度が所定の基準温度より高い場合には、前記初期の期間および前記終期の期間を前記加熱期間に設定し、
    前記周囲の温度が前記基準温度より低い場合には、前記初期の期間を前記加熱期間に設定することを特徴とする請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 冷蔵庫に設けられる冷却機構であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮した冷媒を放熱させる凝縮部と、
    前記減圧させた冷媒を気化させて前記冷蔵庫の貯蔵室を冷却する蒸発器と、
    開閉切替がなされる第1出口から第3出口の各出口を有し、流入した冷媒を開いている前記出口から流出させる四方弁と、
    前記放熱を利用して前記冷蔵庫の結露を抑える結露防止配管、および、並列に設けられた複数のキャピラリチューブが含まれ、前記開閉切替によって前記冷媒の経路が切替えられる経路可変部と、
    を含む前記冷媒の循環経路を備え、
    前記経路可変部における前記冷媒の経路は、
    前記結露防止配管および少なくとも一つの前記キャピラリチューブを含む第1状態と、
    前記結露防止配管および第1状態の場合より多くの前記キャピラリチューブを含む第2状態と、
    前記結露防止配管が除外され、少なくとも一つの前記キャピラリチューブを含む第3状態と、
    前記結露防止配管が除外され、第3状態の場合より多くの前記キャピラリチューブを含む第4状態と、
    を含む各状態の間で切替えられることを特徴とする冷却機構。
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