JP3207658U - 複数温度帯コンテナ - Google Patents

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大輔 近江
大輔 近江
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北海道フーズ輸送株式会社
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【課題】冷気を流すための特別な部材や構造を不要とし、間仕切りを任意の間隔で移動可能な各部屋が個別に温度管理される複数温度帯コンテナを提供する。【解決手段】収納部110は、それぞれ断熱性を有する天井111と底112と前壁113と後壁114と右側壁と左側壁とを有する。間仕切り130は、着脱自在であり、天井と底と右側壁と左側壁とに密着して収納部を前室120と後室121に区画する。エバポレータ141、142は、それぞれ間仕切り130によって区画された前室と後室の天井に設置される。冷凍ユニット140は、エンジンとモータとコンデンサとコンプレッサを有し、燃料タンク143に入っている燃料でエンジンを回して、または外部から供給される電力でモータを回してコンデンサとコンプレッサとエバポレータ141、142を駆動し、前室と後室を異なる温度に冷却する。【選択図】図1

Description

本考案は、間仕切りで複数の部屋に分割され、各部屋が個別に温度管理される複数温度帯コンテナに関する。
特許文献1には、可動の間仕切りを用いてコンテナ内を任意の容積の前室と後室とに区画し、前室と後室を異なる温度にすることができる冷凍コンテナが記載されている。この冷凍コンテナは、ディーゼルエンジンによって駆動される発電機と、発電機によって発電された電気を利用して駆動される電動コンプレッサを含む冷凍装置とを備えており、外部に動力源がない場合においても冷凍能力を維持することができ、トレーラ輸送だけでなく、鉄道輸送や船舶輸送等にも用いることができる。
また、特許文献2には、略T字状断面を有する複数のレール状部材が平行に配列された底面を備えるコンテナを間仕切りで区画して異なる温度帯の部屋を作る場合に、レール状部材間の隙間を埋めるために用いられる封止装置が記載されている。
特開2006−57946号公報 特開2011−195145号公報
特許文献1に記載の冷凍コンテナは、平坦な床の上に所定の幅のすのこを複数並べ、すのこの間に間仕切りを配置する。冷気は、すのこの下を流れる。すのこの幅の間隔でしか間仕切りを移動させることができない。
本考案の目的は、冷気を流すための特別な部材や構造が不要であり、間仕切りを任意の間隔で移動させることができる複数温度帯コンテナを提供することである。
上記目的を達成するために、本考案の複数温度帯コンテナは、
それぞれ断熱性を有する天井と底と前壁と後壁と右側壁と左側壁とで構成される収納部と、
着脱自在であり、前記天井と底と右側壁と左側壁とに密着して前記収納部を2つ以上の部屋に区画する間仕切りと、
前記間仕切りによって区画された各部屋の天井に設置されたエバポレータと、
燃料タンクと
エンジンとモータとコンデンサとコンプレッサを有しており、前記燃料タンクに入っている燃料で前記エンジンを回して、または外部から供給される電力で前記モータを回して前記コンデンサと前記コンプレッサと前記各エバポレータとを駆動して前記各部屋を異なる温度に冷却する冷凍ユニットと、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、本発明の複数温度帯コンテナは、
31フィートコンテナであることを特徴とする。
好ましくは、本発明の複数温度帯コンテナは、
前記収納部の底の上に略T字状断面を有する複数のレール状部材が平行に配列されており、
前記レール状部材の下部の隙間に挿入され、空気を注入されることにより膨張して当該レール状部材に密着する封止具を備える、
ことを特徴とする。
好ましくは、本発明の複数温度帯コンテナは、
前記右側壁の内側と前記左側壁の内側との間隔と同じ長さの平板の底面に、前記レール状部材の上部の隙間と同じ幅を有する突起部が付加された封止板を備え、
膨張させた前記封止具で前記レール状部材の下部の隙間を埋め、前記突起部で前記レール状部材の上部の隙間を埋めて、前記突起部の底面を前記封止具に当接させ、前記封止板の上面に前記間仕切りを配置することにより、前記各部屋の間で冷気が流れることを防止する、
ことを特徴とする。
好ましくは、本発明の複数温度帯コンテナは、
前記レール状部材の下部の隙間に挿入される全ての封止具が前記封止板の突起部の底面に接合されており、前記封止板の所定の位置に設けられた空気栓から前記封止具全てに同時に空気を注入することができることを特徴とする。
本考案によれば、冷気を流すための特別な部材や構造が不要であり、間仕切りを任意の間隔で移動させることができる。
本考案の実施形態に係る2温度帯コンテナの構造の一例を示す縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 間仕切りの一例を示す図である。 略T字状断面を有する複数のレール状部材の間の隙間に挿入された封止具と封止板の一例を示す図である。 図4の封止具の一例を示す斜視図である。 図4の封止板の一例を示す正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案の実施形態に係る複数温度帯コンテナについて詳細に説明する。なお、実施形態を説明する全図において共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1と図2は、本考案の実施形態に係る2温度帯コンテナ100の構造の一例を示す。
2温度帯コンテナ100は、例えば31フィートコンテナである。その外法寸法は、例えば高さ、幅、長さがそれぞれ2641mm、2490mm、9410mmである、31フィートコンテナは、10トントラックと鉄道の両方で運ぶことができる。
2温度帯コンテナ100は、収納部110と、間仕切り130と、冷凍ユニット140と、エバポレータ141と、エバポレータ142と、燃料タンク143とを有する。
収納部110は、それぞれ断熱性を有する天井111と、底112と、前壁113と、後壁114と、右側壁115と、左側壁116とを有する。後壁114は、断熱性を有する開放ドアを備える。開放ドアを開けることにより、収納部110の内部が外部に開放される。収納部110は、間仕切り130によって前室120と後室121に区画される。間仕切り130は着脱自在である。間仕切り130が取り外されるとき、収納部110全体を1つの部屋として使用することができる。
図3に示すように、右側壁115と左側壁116にはラッシングレール131が設置されている。間仕切り130は、例えば、両開きである。ただし、間仕切り130は、ヒンジを介して二つ折りされ、片開きされるものであってもよい。間仕切り130には、ラッシングベルト132が取り付けられている。間仕切り130は、ラッシングレール131とラッシングベルト132を用いて右側壁115と左側壁116にに固定される。
間仕切り130は、断熱性を有している。間仕切り130の周縁には弾性のある部材が配置されている。その部材がラッシングレール等の多少の凸凹に柔軟に対応して収納部110の天井111と底112と右側壁115と左側壁116に密着し、前室120と後室121との間で冷気が流れることを防ぐ。
間仕切り130として、例えば、オールセーフ株式会社から販売されているクールボーイを用いることができる。
冷凍ユニット140は、例えば、前壁113の外側に取り付けられる。燃料タンク142は、例えば、冷凍ユニット140の下に配設される。エバポレータ141とエバポレータ142は、例えば、それぞれ前室120の天井111と後室121の天井111に取り付けられる。エバポレータ141とエバポレータ142は、図示しない配管で冷凍ユニット140に接続されている。
冷凍ユニット140は、エンジンとモータとコンデンサとコンプレッサを備える。冷凍ユニット140は、燃料タンク142に入っている燃料でエンジンを回し、コンデンサとコンプレッサとエバポレータ141とエバポレータ142とを駆動して冷却することも、外部から供給される電力でモータを回してコンデンサとコンプレッサとエバポレータ141とエバポレータ142とを駆動して冷却することもできる。
2温度帯コンテナ100は、外部から電力を供給することにより、船舶等による長期の輸送に使用することができる。
冷凍ユニット140とエバポレータ141とエバポレータ142として、例えば、三菱重工業株式会社から販売されている輸送用冷凍ユニットTFV2000DMを用いることができる。
図4に示すように、収納部110の底112の上に略T字状断面を有する複数のレール状部材150が平行に配列されている場合、レール状部材150の下部の隙間の幅は広く、その上部の隙間の幅は狭くなっている。この場合、例えば、図5の封止具151と図6の封止板153を用いてレール状部材150の間の隙間を埋めることができる。
封止具151は、例えば、ゴム製であり、レール状部材150の下部の隙間に挿入される。封止具151は、空気栓152を有しており、空気栓152から空気を注入されることにより膨張し、レール状部材150に密着する。
封止板153は、平板の底面に突起部154が付加された構造である。平板は、右側壁115の内側と左側壁116の内側との間隔と同じ長さである。突起部154は、レール状部材150の上部の隙間と同じ幅を有する。
膨張させた封止具151でレール状部材150の下部の隙間を埋め、封止板153の突起部154でレール状部材150の上部の隙間を埋めて、突起部154の底面を封止具151に当接させる。そして、封止板153の上面に間仕切り130を配置することにより、前室120と後室121の間で冷気が流れることを防止することができる。
なお、間仕切り130の下縁に配置された弾性のある部材によって、レール状部材150の上部の隙間を埋めることができる場合には、封止板153は不要であり、膨張させた封止具151でレール状部材150の下部の隙間を埋めるのみでよい。
また、レール状部材の下部の隙間に挿入される全ての封止具が封止板153の突起部154の底面に接合されており、封止板153の所定の位置に設けられた空気栓から封止具151全てに同時に空気を注入することができる構造としてもよい。
上述した実施形態では、前室と後室を備える2温度帯コンテナの例について説明したが、3つ以上に区画された部屋を有し、3つ以上の温度帯を有するコンテナに本考案を適用できることはもちろんである。
以上説明したように、本考案によれば、冷気を流すための特別な部材や構造が不要であり、間仕切りを任意の間隔で移動させることができる。
特に、本考案に係る複数温度帯コンテナを31フィートコンテナとすることにより、10トントラックと鉄道の両方で運ぶことが可能となり、トラックによる輸送から鉄道による輸送にモーダルシフトすることができる。
また、冷却ユニットを外部から供給される電力で動作させることができるため、本考案に係る複数温度帯コンテナは船舶等による長期の輸送に使用することができる。
100…2温度帯コンテナ、110…収納部、111…収納部の天井、112…収納部の底、113…収納部の前壁、114…収納部の後壁、115…収納部の右側壁、116…収納部の左側壁、120…前室、121…後室、130…間仕切り、131…ラッシングレール、132…ラッシングベルト、140…冷凍ユニット、141…前室のエバポレータ、142…後室のエバポレータ、143…燃料タンク、150…レール状部材、151…封止具、152…空気栓、153…封止板、154…封止板の突起部

Claims (5)

  1. それぞれ断熱性を有する天井と底と前壁と後壁と右側壁と左側壁とで構成される収納部と、
    着脱自在であり、前記天井と底と右側壁と左側壁とに密着して前記収納部を2つ以上の部屋に区画する間仕切りと、
    前記間仕切りによって区画された各部屋の天井に設置されたエバポレータと、
    燃料タンクと
    エンジンとモータとコンデンサとコンプレッサを有しており、前記燃料タンクに入っている燃料で前記エンジンを回して、または外部から供給される電力で前記モータを回して前記コンデンサと前記コンプレッサと前記各エバポレータとを駆動して前記各部屋を異なる温度に冷却する冷凍ユニットと、
    を備えることを特徴とする複数温度帯コンテナ。
  2. 31フィートコンテナであることを特徴とする請求項1に記載の複数温度帯コンテナ。
  3. 前記収納部の底の上に略T字状断面を有する複数のレール状部材が平行に配列されており、
    前記レール状部材の下部の隙間に挿入され、空気を注入されることにより膨張して当該レール状部材に密着する封止具を備える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の複数温度帯コンテナ。
  4. 前記右側壁の内側と前記左側壁の内側との間隔と同じ長さの平板の底面に、前記レール状部材の上部の隙間と同じ幅を有する突起部が付加された封止板を備え、
    膨張させた前記封止具で前記レール状部材の下部の隙間を埋め、前記突起部で前記レール状部材の上部の隙間を埋めて、前記突起部の底面を前記封止具に当接させ、前記封止板の上面に前記間仕切りを配置することにより、前記各部屋の間で冷気が流れることを防止する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の複数温度帯コンテナ。
  5. 前記レール状部材の下部の隙間に挿入される全ての封止具が前記封止板の突起部の底面に接合されており、前記封止板の所定の位置に設けられた空気栓から前記封止具全てに同時に空気を注入することができることを特徴とする請求項4に記載の複数温度帯コンテナ。
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JP2021517231A (ja) * 2018-03-06 2021-07-15 アルケマ フランス 冷却システム及び冷蔵ボックス

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