JP2006290865A - 漢方化粧石鹸組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 植物性オイルであるパーム油、パーム核油、ヤシ油、米糠油、オリーブ油、ホホバ油、椿油、ヒマワリ種子油、アボカド油、豆油及び綿実油よりなる群から選ばれる1種以上に中和剤を添加して製造した鹸化ベースと生薬抽出物とを混合して製造した漢方化粧石鹸組成物を提供する。
【解決手段】 本発明による漢方化粧石鹸組成物は、高級美容油であるパーム油、パーム核油、ヤシ油、米糠油、オリーブ油、ホホバ油、椿油、ヒマワリ種子油、アボカド油、豆油及び綿実油よりなる群から選ばれる植物性オイルを中和剤と混合して鹸化ベースを製造した後、この鹸化ベースを生薬抽出物と混合して製造されたものであって、一般石鹸の短所である使用後の肌のつっぱり感、保湿及び皮膚刺激に関わる問題点を改善した。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明による漢方化粧石鹸組成物は、高級美容油であるパーム油、パーム核油、ヤシ油、米糠油、オリーブ油、ホホバ油、椿油、ヒマワリ種子油、アボカド油、豆油及び綿実油よりなる群から選ばれる植物性オイルを中和剤と混合して鹸化ベースを製造した後、この鹸化ベースを生薬抽出物と混合して製造されたものであって、一般石鹸の短所である使用後の肌のつっぱり感、保湿及び皮膚刺激に関わる問題点を改善した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、漢方化粧石鹸組成物に関し、より詳細には、高級美容油であるパーム油、パーム核油、ヤシ油、米糠油、オリーブ油、ホホバ油、椿油、ヒマワリ種子油、アボカド油、豆油及び綿実油よりなる群から選ばれる1種以上の植物性オイルを中和剤と混合して鹸化ベースを製造した後、この鹸化ベースを生薬抽出物と混合して製造されたものであって、一般石鹸の短所である肌つっぱり、皮膚保湿及び皮膚刺激に関連する問題点を改善した漢方化粧石鹸組成物に関する。
一般的に、石鹸は、高級脂肪酸のアルカリ塩であって、豊富な気泡力やさっぱりした洗浄力があるため、長い間使用されてきた。化粧石鹸は、各種動植物の油脂又は脂肪酸に水酸化ナトリウムを添加して石鹸化反応を行うことによって、水分12〜15%の石鹸素地(neat soap)を製造した後、不快な臭気を除去するために香料を添加し、皮膚の保湿性と柔軟性を高めるために各種柔軟剤や保湿剤、そして必要に応じて様々な添加剤を追加に配合して、固形に製造したものを言う。
このように代表的な身体用洗浄剤である石鹸は、気泡が豊富で、洗浄力に優れているため、幅広く使われてきたにもかかわらず、皮膚への使用時、過度な洗浄力によって、一般的に皮膚表面から汚染物質以外に、皮膚表面の水分維持に必須なアミノ酸や各種脂質成分をも除去する。そのため、皮膚表面の水分を減少させ、肌のつっぱり感を引き起こすなどの短所を有していることは周知の事実である。
このような問題点を解決するための従来技術として、大黄や鳩麦及び梔などの漢方成分を粉末化して、一般石鹸ベースに混合して製造した漢方美容石鹸組成物が、大韓民国登録特許公報第180994号に開示されている。しかしながら、前記粉末形態の漢方石鹸組成物は、その性状が粉末であるため、一般石鹸ベースに混用して使用する場合、その有効成分が洗顔時に短時間に溶出されて、実質的な効果を得ることが難しく、また、粉末状であるため、一般石鹸ベースと混合して製造する時に、その使用量に限界があり、粉末成分がバー押出段階でメッシュにひっかかるおそれがあるという短所がある
また、粉末でない液状漢方成分を使用した例としては、大韓民国登録特許公報第313083号が挙げられる。前記特許には、一部粉末と共に液状成分を使用するが、液状成分の使用時、バーが軟らかくなるという短所があるため、その使用量に制限があり、また使われる石鹸ベースが一般脂肪酸を中和する石鹸ベースであるため、つっぱり防止及び保湿効果の増進に限界があった。
また、粉末でない液状漢方成分を使用した例としては、大韓民国登録特許公報第313083号が挙げられる。前記特許には、一部粉末と共に液状成分を使用するが、液状成分の使用時、バーが軟らかくなるという短所があるため、その使用量に制限があり、また使われる石鹸ベースが一般脂肪酸を中和する石鹸ベースであるため、つっぱり防止及び保湿効果の増進に限界があった。
本願発明者らは、前述のような問題を解決するために、一般石鹸ベースの代りに、植物性オイルであるパーム油、パーム核油、ヤシ油、米糠油、オリーブ油、ホホバ油、椿油、ヒマワリ種子油、アボカド油、豆油及び綿実油よりなる群から選ばれる1種以上を使用し、これに中和剤を添加して鹸化ベースを製造した後、生薬抽出物を混合して石鹸を製造した。これにより、石鹸化反応時に生成されるグリセリン成分及び保湿力を付与する生薬抽出物成分の相乗効果によって、一般石鹸ベースの使用時に比べて、さらに高い保湿効果、つっぱりのない使用感及び皮膚刺激の減少効果がもたらされることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の目的は、植物性オイルであるパーム油、パーム核油、ヤシ油、米糠油、オリーブ油、ホホバ油、椿油、ヒマワリ種子油、アボカド油、豆油及び綿実油よりなる群から1種以上を選択し、これに中和剤を添加して製造した鹸化ベースと生薬抽出物とを混合して製造した漢方化粧石鹸組成物を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明では、全体石鹸組成物の総重量に対して、植物性オイル48〜68重量%及び中和剤17〜22重量%を混合して製造した鹸化ベース65〜90重量%と、界面活性剤3〜10重量%と、保湿剤2〜10重量%とを混合し、これに保湿及び抗炎症に効く生薬抽出物5〜15重量%をさらに混合して製造した漢方化粧石鹸組成物を提供する。
本発明の漢方化粧石鹸組成物によれば、植物性オイルを鹸化させて製造した鹸化ベースに生薬抽出物を添加することによって、一般化粧石鹸の短所である肌つっぱり、皮膚保湿及び皮膚刺激に関連する問題点を改善することができる。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明では、前記植物性オイルと中和剤を混合して製造した鹸化ベースを使用し、前記鹸化ベースは、石鹸組成物の総重量に対して65〜90重量%の量で含有することができる。
本発明では、前記植物性オイルと中和剤を混合して製造した鹸化ベースを使用し、前記鹸化ベースは、石鹸組成物の総重量に対して65〜90重量%の量で含有することができる。
前記鹸化ベースの含量が65重量%未満である場合、製造された石鹸が固状でなく液状成分であるから、固形の漢方石鹸として剤型化が難しく、90重量%を超過する場合には、石鹸の製造時、溶液の粘度が上昇して、石鹸の充填及びその他の添加物の混合が難しくなる短所がある
本発明に使用する前記植物性オイルは、パーム油、パーム核油、ヤシ油、米糠油、オリーブ油、ホホバ油、椿油、ヒマワリ種子油、アボカド油、豆油及び綿実油よりなる群から選ばれる1種以上を使用することができる。
本発明に使用する前記植物性オイルは、パーム油、パーム核油、ヤシ油、米糠油、オリーブ油、ホホバ油、椿油、ヒマワリ種子油、アボカド油、豆油及び綿実油よりなる群から選ばれる1種以上を使用することができる。
また、前記中和剤は、苛性ソーダ、苛性カリ及びトリエタノールアミンなどを使用することができるが、これらに限定されるものではない。
前記界面活性剤には、通常石鹸の気泡力増進のために使われるラウリン酸ナトリウム(sodium laurate)、ココイルイセチオン酸ナトリウム(sodium cocoyl ise thionate)、サルコシネート(sarcosinates)及びスルホコハク酸(sulfosuccinates)、グルタミン酸(glutamic acid)などの陰イオン界面活性剤;コカミドジエタノールアミド(cocamidodiethanolamide)、アルキルポリグルコシド(alkylpolyglucoside)、ポリソルベート20(polysorbate 20)、PEG−100ステアレート(stearate)及びポリソルベート60(Polysorbate 60)などの非イオン界面活性剤;及びコカミドプロピルベタイン(cocoamidopropyl betaine)などの両性界面活性剤などの多様な界面活性剤を1種以上混合して使用することができる。
本発明に使用する保湿剤は、多様なポリオールなどを使用することができ、例えば、グリセリン(glycerine)、ソルビトール(sorbitol)、1,3−ブチレングリコール(1,3-butylene glycol)、糖(sugar)及び蜂蜜(honey)などを使用することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明に使用する生薬抽出物は、芍薬、玉竹、地黄、柴胡、忍冬、杏仁、車前草及びヨク苡仁よりなる群から選ばれる1種以上を含有する。以下、各成分を詳細に説明する。
芍薬は、芍薬科に属する多年性草本であり、その根を乾燥して使用し、主要成分であるペオニフロリンは、保湿及び皮膚トラブル防止効果がある。
玉竹は、ユリ科の多年性草本で、別名をいずいという。玉竹は、人参に含まれるサポニンを含有しており、皮膚トラブルに効果があることが知られている。
地黄は、根を干して乾燥したもので、保湿及び皮膚トラブル防止作用があることが知られている。
柴胡(Bupleurum falcatum L.)は、セリ科の多年性草本で、食用及び薬用に使われ、漢方での帰経は、肝であり、民間では、根を悪寒、解熱、制癌、肋膜炎、マラリア、熱/怒り、毛細血管炎、強心、邪氣、傷寒、悪気、鎮痛及び止咳などに薬材として使い、風邪と発熱が反復される症状、胸部の不快感、口が苦い症状、頭痛、眩氣症、瘧疾、脱肛、生理不順、子宮下垂及び脱腸などに使用する。柴胡に含有されている有効成分には、柴胡醇(Bupleurumol)、サイコサポニン(Saikosaponin)及びサイコゲニン(Saikogenin)などが含有されており、抗炎症及び抗腫瘍に関する研究が報告されている。
忍冬(Loniceraj aponica Thunberg)は、昔から韓国の全国各地の山野地で自生する忍冬科の半落葉性藤本であり、花は、金銀花、葉と茎は、忍冬藤とも呼ばれ、薬材として広く使われてきた無毒な漢方生薬である。漢方では、昔から忍冬を癰疽(体内外の炎症)に有効であるとして関節炎、気管支炎などの治療に使用してきたが、最近、流行性風邪、各種化膿性感染症、湿熱による関節の発赤、腫脹、肝毒性保護及び細胞免疫能力低下にも薬効があると知られている。また、漢方では、心と肺に帰経する忍冬が、解熱及び解毒効果があり、經脈をよく通じさせる作用をし、利尿作用、抑菌作用などを示すことが明らかになっており、熱毒による下痢、血痢、おでき、肝炎、でき物、しびれ症状及び関節炎などに使われる生薬である。忍冬に含まれる有効成分には、アピゲニン(Apigenin)、ロニセリン(Lonicerin)、ルテオリン(Luteolin)などのフラボノイド(Flavonoid)類があるが、これらのフラボノイド類により抗炎症効果及び抗癌効果などを有することが知られている。
杏仁(Prunus armeniaca)は、一般的にばら科に属するあんずの成熟した果実を採取して、果肉及び種皮を除去し、種子だけを乾燥した後に使用するが、ウロキナーゼ活性促進、鎮痛効果、消痰効果、抗腫瘍活性、鎭咳効果などの薬理効能があることが知られている。漢方では、肺に帰経する杏仁が咳嗽、喘息を治療するが、風熱咳嗽及び風寒咳嗽に共に応用され、痰を除去し、咳を伴う吐き気、肺気による息苦しさ、鼻に生ずるでき物を治療し、瘡腫をなくし、汗を排出させ、解毒する効果があることが知られている。杏仁に含まれる有効成分には、脂肪油、アミグダリン(Amygdalin)、エムシン(Emusin)などがあり、特に、不飽和脂肪酸を多量に含有しているため、皮膚鎮静効果及び柔軟効果に優れ、且つ美白効果に優れていることが報告されている。また、ハイペロサイド(Hyperoside)、アストラガラン(Astragalin)、トリフォリン(Trifolin)及びクエルシトリン(Quercitrin)などのフラボノイド類が含まれていることが知られている。
車前草(Plant agoasiatica)は、オオバコとも呼び、草地や道端に生える多年草で、タンポポのように根から葉が出る植物であり、茎がなく、多くの葉が根から出て側方に広く拡がる。6〜8月に穂形状の白い花が咲き、黒褐色の細かい種子が10月に実る。この種子を車前草という。腎に帰経する車前草は、民間療法で万病に効く薬と呼ぶほど、その活用範囲が広く、薬効も優れている。車前草は、せき、眼疾、淋病、心臓病、胎毒、難産、出血、尿血、金瘡及び腫毒など、多様な症状の治療薬として使われている。利尿作用、緩和作用、鎭咳作用及び解毒作用に優れているので、排尿難、便泌、喘息、百日咳などに優れた効果を示す。また、脚気、関節通、目の充血、婦人病、胃腸病、婦人病、産後腹痛、神経衰弱、頭痛、脳疾患及び蓄膿症のような疾病を治療し、予防することができる。また、せき、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、動脈硬化、糖尿病、百日咳、腎臓炎、腎臓結石、赤痢及び腸炎、特に各種癌細胞の進行を抑制するという研究報告も知られている。車前草に含まれている有効成分としては、アピゲニン(Apigenin)、ウルソール酸(ursolic acid)、プランタギニン(Plantaginin)、ベータ−シトステロール(β-sitosterol)及びアウクビン(aucubin)などが挙げられる。
ヨク苡仁(Coix lacryma-jobi)は、稲科に属する鳩麦の種子で、漢方では鳩麦は脾に帰経し、健脾、補肺、利濕及び解熱などに効果があるので、下痢、濕痺、水腫、頭痛及び筋肉痙攣などの治療に使われる。また、濕を治し、人体のむくみ、激しい喘息などに効果があり、消炎、排膿作用、人体内の異物と老廃物の排出に優れ、利尿作用及び抗菌作用を有する。臨床では、抗癌作用、血圧降下作用、子宮収縮作用及び腸管運動調節作用などが報告されている。ヨク苡仁が含有している有効成分には、コイクソール(Coixol)、コイクセノライド(Coxenolide)、シトステロール(Sitosterol)及びスティグマステロール(Stigmasterol)などが分離され、報告されている。
前記生薬は、2〜3cmの大きさに細かく切断した生薬を精製水で4〜5回程度洗浄した後、不織布の袋に前記薬材を入れ、80〜100℃以上の熱水で8時間以上沸かして抽出する。
前記抽出物は、水を抽出溶媒として抽出したものであり、抽出時、生薬と抽出溶媒である水とを重量比で1:100乃至1:10の割合で混合して抽出することが好ましく、最も好ましい生薬と水との混合比率は、1:20である。
この時、生薬と水の混合比が1:100未満の場合、抽出することが難しく、生薬と水との混合比が1:10を超過する場合には、效果的に抽出することができない。
また、本発明では、前記生薬抽出液に1,3−ブチレングリコールを5〜15重量%の量でさらに含有して使用することができる。
また、本発明による漢方化粧石鹸組成物は、必要に応じて当業者が容易に選択して使用することができるその他の添加剤などをさらに含有することもできる。
本発明による漢方石鹸の製造方法は、次の通りである。
(1)天然植物性オイルを80〜90℃に加温する段階と、
(2)前記オイルに中和剤を添加した後、鹸化反応を行い、鹸化ベースを製造する段階と、
(3)前記鹸化ベースに界面活性剤及び保湿剤を添加した後、生薬抽出物を加えて、石鹸組成物を製造する段階と、
(4)前記石鹸組成物の一定量を取り、内容物を切断した後、45日間乾燥熟成し、打型して、製品を完成する段階と、
を備える。
(1)天然植物性オイルを80〜90℃に加温する段階と、
(2)前記オイルに中和剤を添加した後、鹸化反応を行い、鹸化ベースを製造する段階と、
(3)前記鹸化ベースに界面活性剤及び保湿剤を添加した後、生薬抽出物を加えて、石鹸組成物を製造する段階と、
(4)前記石鹸組成物の一定量を取り、内容物を切断した後、45日間乾燥熟成し、打型して、製品を完成する段階と、
を備える。
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。しかし、これらの実施例は、本発明を説明するためのもので、この技術分野における通常の知識を有する者なら本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではないことが自明であろう。
[参照例1]鹸化ベースの製造
まず、オリーブ、ヤシ油及びパーム油を各々20mlずつ反応タンクに入れ、80℃に加温しつつ、ペダルを125RPM程度に維持した。内容物の温度が80℃になれば、これに苛性ソーダ溶液19mlを徐々に添加した。オイルに苛性ソーダ溶液を添加すると、徐々に石鹸が形成され、内容物の温度が石鹸の鹸化反応により95℃以上に上昇する。前記苛性ソーダの添加初期には、内容物の固化を防止するために、ペダルの速度を150RPMに維持した。
まず、オリーブ、ヤシ油及びパーム油を各々20mlずつ反応タンクに入れ、80℃に加温しつつ、ペダルを125RPM程度に維持した。内容物の温度が80℃になれば、これに苛性ソーダ溶液19mlを徐々に添加した。オイルに苛性ソーダ溶液を添加すると、徐々に石鹸が形成され、内容物の温度が石鹸の鹸化反応により95℃以上に上昇する。前記苛性ソーダの添加初期には、内容物の固化を防止するために、ペダルの速度を150RPMに維持した。
[参照例2]鹸化ベースの製造
パーム油、パーム核油及び米糠油を各々20mlずつ使用することを除いて、前記参照例1と同様に製造した。
パーム油、パーム核油及び米糠油を各々20mlずつ使用することを除いて、前記参照例1と同様に製造した。
[参照例3]鹸化ベース製造
パーム油、椿油及びアボカド油を各々20mlずつ使用することを除いて、前記参照例1と同様に製造した。
パーム油、椿油及びアボカド油を各々20mlずつ使用することを除いて、前記参照例1と同様に製造した。
[参照例4]一般石鹸ベースの製造
まず、パーム油脂肪酸(Palm oil fatty acid)40ml及びパーム核脂肪酸(Palm Kernel fatty acid)20mlを反応タンクに入れ、80℃に加温しつつ、ペダルを100RPM程度に維持した。内容物の温度が80℃になれば、これに苛性ソーダ溶液17mlを徐々に添加した。脂肪酸溶液に苛性ソーダ溶液を添加すると、徐々に石鹸が形成され、内容物の温度が石鹸の中和反応により90℃以上に上昇する。前記苛性ソーダの添加初期には、内容物の固化を防止するために、ペダルの速度を150RPMに維持した。前記内容物を乾燥させて、石鹸ベース(soap base)を完成した。
[実施例1〜5及び比較例1〜5]
実施例1〜5は、前記参照例1〜3で製造した鹸化ベースを使用して製造し、比較例1〜5は、参照例4で製造した一般石鹸ベースを使用して製造した。これらの組成を下記表1に示す(単位:重量%)。
まず、パーム油脂肪酸(Palm oil fatty acid)40ml及びパーム核脂肪酸(Palm Kernel fatty acid)20mlを反応タンクに入れ、80℃に加温しつつ、ペダルを100RPM程度に維持した。内容物の温度が80℃になれば、これに苛性ソーダ溶液17mlを徐々に添加した。脂肪酸溶液に苛性ソーダ溶液を添加すると、徐々に石鹸が形成され、内容物の温度が石鹸の中和反応により90℃以上に上昇する。前記苛性ソーダの添加初期には、内容物の固化を防止するために、ペダルの速度を150RPMに維持した。前記内容物を乾燥させて、石鹸ベース(soap base)を完成した。
[実施例1〜5及び比較例1〜5]
実施例1〜5は、前記参照例1〜3で製造した鹸化ベースを使用して製造し、比較例1〜5は、参照例4で製造した一般石鹸ベースを使用して製造した。これらの組成を下記表1に示す(単位:重量%)。
[試験例1]皮膚保湿に対する効果
前記実施例1〜5及び比較例1〜5で製造した石鹸の皮膚保湿効果を調べた。測定人員は、20名を対象とし、測定時間は、測定開始時点から3時間後の皮膚保湿力をコニオメータ(corneometer)を使用して測定した。
前記実施例1〜5及び比較例1〜5で製造した石鹸の皮膚保湿効果を調べた。測定人員は、20名を対象とし、測定時間は、測定開始時点から3時間後の皮膚保湿力をコニオメータ(corneometer)を使用して測定した。
測定プローブには、7mm四方に方形電極(電極の幅が50μm、間隔が75μm)が配置されており、プローブを皮膚に押し付けて、平均1MHzの周波数で電気容量を求め、皮膚表層の水分を測定し、その結果を図1に示した。
図1の結果から分かるように、本発明による鹸化ベースを使用して製造した実施例1〜5の石鹸組成物が比較例1〜5の石鹸組成物より高い保湿効果を示した。
[試験例2]肌つっぱりの防止効果
既存に使われる一般石鹸を使用する時の肌つっぱりを確認するために、20〜40才の健常人を対象として長時間使用させ、皮膚刺激度を次のように評価した。
既存に使われる一般石鹸を使用する時の肌つっぱりを確認するために、20〜40才の健常人を対象として長時間使用させ、皮膚刺激度を次のように評価した。
まず、全ての対象者に市販の一般石鹸(商品名:あんず石鹸)を1ケ月間使用させた後、無作為で30名ずつの群を構成して、それぞれ実施例1〜5及び比較例1〜5の組成を有する石鹸をさらに1ケ月間使用させた後、肌つっぱりを測定し、その結果を下記表2に示した。
〈評価基準〉
5:つっぱりが非常に激しい。
5:つっぱりが非常に激しい。
4:つっぱりが激しい。
3:つっぱりが普通である。
2:若干のつっぱりがある。
1:つっぱりがない。
前記表2の結果から、実施例1〜5で製造した石鹸が比較例1〜5で製造した石鹸に比べて肌つっぱり現象が顕著に少ないことを確認することができた。
[試験例3]皮膚刺激に対する評価
皮膚刺激の程度は、パッチテスト(Patch test)を行い、まとめた結果として示し、数値が高いほど皮膚刺激度が激しいことを意味する。皮膚に現れた刺激度の数と程度を基準にして数値を表示した。試験方法は、次の通りである。実施例1〜5及び比較例1〜5の石鹸を0.1%水溶液に製造した後、ヒルトップチャンバー(hill top chamber)に0.1μLを添加した後、30名の被験者の腕の内側に付着し、24時間経過してから、チャンバーを取り外し、流水で皮膚をきれいに洗った後、目視によりチャンバーが付着されていた部位に現れる皮膚刺激の程度を評価した。皮膚刺激度を下記表3に記載された評価基準に基づいて評価した。その結果を下記表4に示した。
皮膚刺激の程度は、パッチテスト(Patch test)を行い、まとめた結果として示し、数値が高いほど皮膚刺激度が激しいことを意味する。皮膚に現れた刺激度の数と程度を基準にして数値を表示した。試験方法は、次の通りである。実施例1〜5及び比較例1〜5の石鹸を0.1%水溶液に製造した後、ヒルトップチャンバー(hill top chamber)に0.1μLを添加した後、30名の被験者の腕の内側に付着し、24時間経過してから、チャンバーを取り外し、流水で皮膚をきれいに洗った後、目視によりチャンバーが付着されていた部位に現れる皮膚刺激の程度を評価した。皮膚刺激度を下記表3に記載された評価基準に基づいて評価した。その結果を下記表4に示した。
前記表4の結果から、実施例1〜5の皮膚刺激の評価点数は、評価数値が1未満であり、比較例1〜5の皮膚刺激の評価点数に比べて皮膚刺激度が顕著に改善されていることを確認することができた。
Claims (7)
- 化粧石鹸組成物において、植物性オイルに中和剤を添加して製造された鹸化ベースに生薬抽出物をさらに含有させて製造されることを特徴とする化粧石鹸組成物。
- 前記植物性オイルは、パーム油、パーム核油、ヤシ油、米糠油、オリーブ油、ホホバ油、椿油、ヒマワリ種子油、アボカド油、豆油及び綿実油よりなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の化粧石鹸組成物。
- 前記生薬抽出物は、芍薬、玉竹、地黄、柴胡、忍冬、杏仁、車前草及びヨク苡仁などよりなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧石鹸組成物。
- 前記中和剤は、苛性ソーダ、苛性カリ及びトリエタノールアミンよりなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の化粧石鹸組成物。
- 前記化粧石鹸組成物は、組成物の総重量に対して鹸化ベース65〜90重量%、界面活性剤3〜10重量%、保湿剤2〜10重量%及び生薬抽出物5〜15重量%を含有してなり、
前記鹸化ベースは、植物性オイル48〜68重量%及び中和剤17〜22重量%を含有してなることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の化粧石鹸組成物。 - 前記組成物は、肌つっぱりの減少、皮膚刺激の減少または皮膚保湿の増進用であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の化粧石鹸組成物。
- (1)天然植物性オイルを80〜90℃に加温する段階と、
(2)前記オイルに中和剤を添加した後、鹸化反応を行い、鹸化ベースを製造する段階と、
(3)前記鹸化ベースに界面活性剤及び保湿剤を添加した後、生薬抽出物を加えて、石鹸組成物を製造する段階と、
(4)前記石鹸組成物の一定量を取り、内容物を切断した後、45日間乾燥熟成し、打型して、製品を完成する段階と、
を備えることを特徴とする化粧石鹸の製造方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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KR1020050030650A KR101125893B1 (ko) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 한방 화장비누 조성물 |
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