JP2006290767A - 養毛・育毛剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】養毛・育毛剤は、水層と油層とからなる。水層は、アルコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、イノシトール、ニンジンエキス、十薬エキス、フェルラ酸、オリーブ葉エキス及び水を含有してなる。油層は、d−α−トコフェロール(天然)とdl−α−酢酸トコフェロール(合成)とからなるビタミンE、オリーブオイル、オリーブスクワラン、γ−オリザノール、ポリソルベートを含有してなる。
【選択図】なし
Description
本発明の養毛・育毛剤は、養毛、育毛作用を有するニンジンエキス、十薬エキス及びフェルラ酸を含む植物エキスと、抗酸化作用等を有するオリーブ葉エキスとを含有している。
それ故、本発明の養毛・育毛剤によれば、頭髪、まつ毛、眉毛等に対して、際立った養毛・育毛効果を呈することができる。
γ−オリザノール及びビタミンEを含有する油層とからなることを特徴とする養毛・育毛剤にある(請求項2)。
そして、水層は、養毛、育毛作用を有するニンジンエキス、十薬エキス及びフェルラ酸を含む植物エキスと、抗酸化作用等を有するオリーブ葉エキスとを含有してなる。また、油層は、抗酸化作用及び血行促進作用、老化防止作用等を有するγ−オリザノール及びビタミンEを含有してなる。
それ故、本発明の養毛・育毛剤によっても、頭髪、まつ毛、眉毛等に対して、際立った養毛・育毛効果を呈することができる。
なお、第1、第2の発明にいう養毛・育毛効果とは、養毛及び育毛の効果をいうだけでなく、発毛の効果も含めていう。
第1、第2の発明において、上記十薬エキスとは、ドクダミ(ドクダミ科)の全草から抽出したもののことをいう。また、上記フェルラ酸としては、フェルラ酸自体又はその誘導体の1種又は2種以上を用いることができる。また、上記オリーブ葉エキスは、モクセイ科のオリーブの葉から抽出したものとすることができる。
また、上記保湿剤は、例えば、イノシトール、1.3BG(1,3−ブチレングリコール)、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等の1種又は2種以上とすることができる。
この場合には、養毛・育毛剤の全体に対するアルコールの配合率を3〜10wt%と少なく抑えることにより、上記養毛・育毛剤による養毛・育毛効果を一層際立たせることができる。
また、上記アルコールとしては、例えば、エチルアルコール(エタノール)等を用いることができる。
また、上記オリーブスクワランは、モクセイ科のオリーブの果実から抽出したオイルとすることができる。
また、上記養毛・育毛剤は、オリーブオイルを含有していることが好ましい。この場合には、上記養毛・育毛剤における保湿効果等を一層向上させることができる。
上記分散剤としては、例えば、ポリソルベート、オレイン酸ソルビタン、PEG−40水添ヒマシ油等を用いることができる。
本例の養毛・育毛剤は、ニンジンエキス、十薬エキス及びフェルラ酸を含む植物エキスと、オリーブ葉エキスとを含有する水層と、γ−オリザノール及びビタミンEを含有する油層とからなる。
以下に、本例の養毛・育毛剤を詳説する。
また、本例の油層は、d−α−トコフェロール(天然)とdl−α−酢酸トコフェロール(合成)とからなるビタミンE(抗酸化作用、血行促進作用、老化防止作用等)、オリーブオイル(保湿作用、頭皮の柔軟作用、酸化皮脂の溶解作用、アルコール分の刺激緩和作用等)、オリーブスクワラン(保湿作用、頭皮の柔軟作用、酸化皮脂の溶解作用、アルコール分の刺激緩和作用等)、γ−オリザノール(抗酸化作用、血行促進作用、老化防止作用等)及び分散剤を含有してなる。
また、本例の水層におけるアルコールの配合率は、養毛・育毛剤の全体に対して10wt%となっている。また、油層におけるビタミンEの配合率は、養毛・育毛剤の全体に対して4wt%となっている。
なお、養毛・育毛剤は、放置しておくと、水層と油層に分離するため、撹拌混合してから(例えば、養毛・育毛剤の入ったビン等をよく振ってから)頭皮等に使用する。
本例の養毛・育毛剤における水層及び油層を構成する各成分の原料名及び配合率(wt%)を表1に示す。本例の水層及び油層を構成する各成分の原料名及び配合率は、発明者が研究・試験を重ね、際立って養毛・育毛効果を有することを確認試験したものである。
以下に、本例の養毛・育毛剤を数人の被験者の頭皮に塗布し、養毛・育毛効果を確認した例を示す。
本確認試験においては、被験者は、客観的に脱毛症とわかる者とし、10人の被験者に対し、頭皮における脱毛部分を湿らす程度に養毛・育毛剤を毎日1回塗布した。そして、1週間目、2週間目、30日目、60日目、90日目において、頭皮に生じた変化を表2に示す。
本結果より、上記養毛・育毛剤によれば、際立った養毛・育毛効果を呈することができることがわかった。
図2は、養毛・育毛剤の使用を開始してから30日目の頭皮の状態を示す写真であり、頭皮の赤みが減少し、かつ髪の毛がその本数が増加すると共に太くなっている状態を示している。
図3は、養毛・育毛剤の使用を開始してから90日目の頭皮の状態を示す写真であり、髪の毛が一層太くなり、通常並みの太さまで成長している状態を示している。
これらの写真からもわかるように、上記養毛・育毛剤による養毛・育毛効果は際立っていることが確認できる。
本比較確認試験においては、上記実施例1の養毛・育毛剤(発明品)における際立った養毛・育毛効果と比較するために、オリーブ葉エキス、フェルラ酸、ビタミンE及びγ−オリザノールを含有しない養毛・育毛剤(比較品)についても確認試験を行った。
比較品における水層及び油層を構成する各成分の原料名及び配合率(wt%)を表3に示す。
同表において、5人の被験者のうち4人については90日目に、抜け毛の減少、頭皮の赤み又はシミの減少等の効果が確認できたものの、すべての被験者について、90日目においても養毛、育毛又は発毛の効果が確認できなかった。
本結果より、オリーブ葉エキス、フェルラ酸、ビタミンE及びγ−オリザノールを含有しない養毛・育毛剤(比較品)においては、際立った養毛・育毛効果を呈することができないことがわかった。
また、上記養毛・育毛剤のまつ毛に対する効果の確認試験も行った。本確認試験においては、10人の女性被験者に対し、まつ毛が生える部分を湿らす程度に養毛・育毛剤を毎日1回塗布した。そして、1週間目、2週間目、3週間目、3週間目、4週間目、60日目において、まつ毛に生じた変化を表5に示す。
本結果より、上記養毛・育毛剤によれば、まつ毛に対しても際立った養毛・育毛効果を呈することができることがわかった。さらに、詳細は省略するが、上記養毛・育毛剤によれば、眉毛に対しても際立った養毛・育毛効果を呈することができることがわかった。
Claims (7)
- ニンジンエキス、十薬エキス及びフェルラ酸を含む植物エキスと、オリーブ葉エキスとを含有することを特徴とする養毛・育毛剤。
- ニンジンエキス、十薬エキス及びフェルラ酸を含む植物エキスと、オリーブ葉エキスとを含有する水層と、
γ−オリザノール及びビタミンEを含有する油層とからなることを特徴とする養毛・育毛剤。 - 請求項1又は2において、上記養毛・育毛剤は、保湿剤を含有していることを特徴とする養毛・育毛剤。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、上記養毛・育毛剤は、アルコールを含有しており、上記養毛・育毛剤の全体に対する上記アルコールの配合率は、3〜10wt%であることを特徴とする養毛・育毛剤。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記養毛・育毛剤は、オリーブスクワランを含有していることを特徴とする養毛・育毛剤。
- 請求項2〜5のいずれか一項において、上記養毛・育毛剤の全体に対する上記ビタミンEの配合率は、1〜5wt%であることを特徴とする養毛・育毛剤。
- 請求項1〜6のいずれか一項において、上記養毛・育毛剤は、分散剤を含有していることを特徴とする養毛・育毛剤。
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