JP2006286991A - 発光装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数の発光要素を集合化した発光素子において、歩留まりを上げるためには、短絡により不良となった発光要素を正確に選別し、短絡により不良となった発光要素に電流を通電しないように構成する必要がある。
【解決手段】
発光要素に通電し順方向抵抗又は発光強度を測定する工程と、順方向抵抗又は発光強度が規定値より低い発光要素に通電しない手段を付与する工程を有することを特徴とする製造方法により発光装置を製造する。
【選択図】図7

Description

本発明は、複数の発光要素が配置された発光装置及びその製造方法に関する。
大面積発光用の発光装置として、単一の大面積の発光要素からなる発光装置では、一部に不良がある場合には全体として不良品となり歩留まりが悪いため、良品の小面積の発光要素を集合化することによる大面積発光の発光装置が用いられている。かかる発光装置は、小面積の発光要素を複数個製造し、その中から良品を選別し、その良品を集合化、アセンブリ化することにより、製造する必要があるため、製造コストが高い。
特許文献1には、かかる問題を解決するための技術が開示されている。
特許文献1には、単一の基板上にpn接合部が分離された複数個の小面積発光の発光要素を配置した発光装置が記載されている。しかし、かかる発光装置は、単一の基板上に配置された複数の発光要素のうちリーク電流が大きく発光効率の低い発光要素が存在すると、かかる発光効率の低い発光要素に電流が集中し、正常な発光要素に流れる電流が不足し十分な発光輝度が得られないため、発光装置全体としても発光輝度が不十分となる。この問題を解決するため、短絡により不良となった発光要素に自動的に電力を節約させるように、各LEDにヒューズを設けた発光素子が記載されている。
そして、この特許文献1に記載された発光装置では、電力がチップに与えられたときに、発光要素に流れる電流値が所定の値を越えたときにヒューズが焼き切れることにより、このチップ内の短絡した発光要素は、他の発光要素と自動的に電気的に分離される。かかる構成をとることにより、発光効率の低い発光要素に電流が集中しないようにしている。かかる発光装置は、少数の不良の発光要素を有していても、全体として十分な発光輝度を確保できれば、良品の発光装置として用いることが可能である。そのため、上記の単一の大面積の発光要素からなる発光装置より歩留まりがよい。
特開平11−224960号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発光装置では、温度ヒューズが切断する条件が環境温度により異なるなどの理由のために、ヒューズの切断する電流量について大きなマージン(特許文献1では2.5倍)を設ける必要があった。このため、順方向にリーク電流を有する発光効率の小さい発光要素を正確に選別できないので、かかる発光要素を充分に取り除くことができず、全体の発光効率が低下するという問題があった。
また、発光装置における発光要素ごとの温度分布を測定することにより、不良の発光要素を選別する方法の場合、熱伝導率の低い材料からなる発光要素の場合、リーク電流があって発光効率の低い不良の発光要素であっても温度があまり上がらない場合があるため、かかる不良の発光要素を正確に選別できないことがある。
本発明の目的は、上記問題を解消することであり、不良となった発光要素を正確に選別し、不良となった発光要素に電流を通電しないように構成された発光装置の製造方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、不良となった発光要素に電流を通電しないように構成された発光装置を提供することである。
本発明にかかる発光装置の製造方法は、第1電極が第1共通電極に電気的に接続され、かつ第2電極が第2共通電極に電気的に接続される複数の発光要素が配置された発光装置の製造方法において、前記複数の発光要素が配置された発光要素基板を形成する工程と、前記複数の発光要素から不良の発光要素を選別する工程と、前記選別する工程により選別された前記不良の発光要素を前記第1共通電極から電気的に分離する工程とを有することを特徴とする。
これにより、複数の発光要素が配置された発光装置において、正確に不良の発光要素を選別でき、確実にかかる不良の発光要素に通電しない構成の発光装置を製造できる。したがって、不良でない発光要素のみが発光することにより所望の発光輝度を確保できる発光装置を、歩留まりよく製造できる。特に、大面積発光の発光装置を歩留まりよく製造できる。
ここで、第1電極はn側電極あるいはp側電極であり、第2電極はp側電極あるいはn側電極であってもよい。
また、発光要素は、前記第1電極が該発光要素ごとに分離されている。
発光要素がかかる構成であることにより、前記発光装置基板に配置された複数の発光要素から不良の発光要素を正確に選別すること、あるいは、確実に不良の発光要素に通電しないようにすることが容易となる。
また、発光要素は、前記第1電極と前記第2電極の間に設けられた発光層を有し、該発光層は、前記発光要素ごとに分離されている。
発光層は、厚みが非常に薄い場合が多く、発光層に不良がある場合が多い。発光層が発光要素ごとに分離されていることにより、発光層が原因の不良の発光要素を共通電極から電気的に完全に分離することができ、不良の発光要素に電流が確実に流れないような発光装置を製造できるため、所望の発光輝度を確保できる発光装置を、歩留まりよく製造できる。特に、大面積発光の発光装置を歩留まりよく製造できる。
また、複数の発光要素から前記不良の発光要素を選別する工程は、前記複数の発光要素の順方向抵抗又は発光強度を測定し、該順方向抵抗又は発光強度が所定の値よりも小さい発光要素を選別する工程である。
本発明によれば、直接的に発光要素の電気特性又は発光特性を測定するため、不良の発光要素をより正確に選別することができ、より確実にかかる不良の発光要素に通電しない構成の発光装置を製造できる。したがって、所望の発光輝度を確保できる、特に、大面積発光の発光装置を製造できる。
また、前記第1共通電極から電気的に分離する工程は、前記選別された不良の発光要素の前記第1電極を除去する工程を含んでいる。
かかる工程を用いることによって、より確実に不良の発光要素を共通電極から電気的に分離することができる。
また、共通電極から電気的に分離する工程は、前記選別された発光要素の前記共通電極に接続される電極を絶縁物で被覆する工程を含んでいる。
かかる工程を用いることによって、より確実に不良の発光要素を共通電極から電気的に分離することができる。
第1電極を絶縁物で被覆する工程は、インクジェット法のようなマスクレスで容易に所望の位置に成膜できる方法により、前記選別された発光要素の前記共通電極に接続される電極を絶縁物で被覆する工程を用いてもよい。これによって、発光要素に与えるダメージを抑制しつつ、容易に不良の発光要素を共通電極から電気的に分離することができる。
本発明にかかる発光装置は、基板上に、第1電極が第1共通電極に電気的に接続され、かつ第2電極が第2共通共通電極と電気的に接続される複数の発光要素が配置された発光装置であって、前記複数の発光要素のうち一部の発光要素が前記第1共通電極と電気的に分離されていることを特徴とする。
発光装置がかかる構成であることにより、不良の発光要素に電圧を印加しないことにより、正常の発光要素において所望の発光輝度を確保できる。したがって、歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
ここで、第1電極はn側電極あるいはp側電極であり、第2電極はp側電極あるいはn側電極であってもよい。
また、発光要素は、前記第1電極が該発光要素ごとに分離されている。
発光装置がかかる構成であることにより、不良の発光要素に電圧を印加しないことが容易となる。また発光要素の構成要素のうちn側電極及びp側電極を除く部分の構成の自由度を広げることができる。
さらに、発光要素は、前記第1電極と前記第2電極の間に設けられた発光層を有し、該発光層は、前記発光要素ごとに分離されている。
発光層は、厚みが非常に薄い場合が多く、発光層に不良がある場合が多い。発光層が発光要素ごとに分離されていることにより、発光層が原因の不良の発光要素を共通電極から電気的に完全に分離することができ、不良の発光要素に電流が確実に流れないような発光装置を提供できる。したがって、各発光要素の電気的特性が他の発光要素から影響を受けにくくすることができるため、所望の発光輝度を確保できる発光装置を、より歩留まりよく製造できる。
また、一部の発光要素は、不良の発光要素である。
また、不良の発光要素は、順方向抵抗又は発光強度が所定の値よりも小さい発光要素である。
複数の発光要素のうち不良の発光要素が共通電極と電気的に分離されているため、該不良の発光要素以外の発光要素に該不良の発光要素からの電気的な影響が及ぶことを抑制することができるため、発光装置全体として所望の発光輝度を確保でき、より歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
また、一部の発光要素は、前記第1電極が除去されることにより、前記第1共通電極と電気的に分離されている。
発光装置がかかる構成であることにより、一部の発光要素に電圧を印加しないことが容易となる。また所望の発光輝度を確保でき、より歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
また、一部の発光要素は、前記第1電極が絶縁物で被覆されることにより、前記第1共通電極と電気的に分離されている。
発光装置がかかる構成であることにより、一部の発光要素に電圧を印加しないことが容易となる。また所望の発光輝度を確保でき、より歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
本発明によれば、不良となった発光要素を正確に選別し、かかる発光要素に通電しないことにより、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保できる発光装置を、歩留まりよく製造できる。特に、大面積発光の発光装置を歩留まりよく製造できる。
また、本発明によれば、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保でき、歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
(第1実施形態)
図面を参照して本発明に係る第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる発光装置100を示す模式的上面図である。図2は、図1中のAとBを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図である。
本実施形態においては、発光装置100は、基板1上に島状の発光要素101が6行6列(36個)で格子状に配置された構成である。具体的には、発光要素101のうち、図1において、一点鎖線ABに沿って、発光要素a1、b1、c1、d1、e1、f1が直線状に配列されている。また、発光要素c1は、不良の発光要素であり、その表面が樹脂からなる絶縁膜10によって被覆されている。なお、不良の発光要素は後述する製造方法の1−5の工程により選別される。
本実施形態の発光装置は、基板1上の全域に、n型層6、n型クラッド層7が形成され、該n型クラッド層7上に、発光層9、保護層11、p型クラッド層12、p型コンタクト層13、p側電極31が各発光要素毎に分離されて形成されている。発光層9は、障壁層9a及び井戸層9bが交互に積層された多重量子井戸(MQW)構造であり、p側電極31は、p側オーミック電極14、反射金属膜15、保護層16がp型コンタクト層13側から順に形成されている。基板1の下面にはn側電極41が形成されている。前記n側電極41は、n側オーミック電極17および透明導電体膜18が基板1側から順に形成されている。また、透明導電体膜18上には、n側パッド電極19が形成されている。透明導電体膜18側は光の取り出し側であるので、n側パッド電極19は透明導電体膜18上の一部分に形成されている。
各発光要素101は、格子状にn型クラッド層7の上側の一部の深さまで形成された溝(トレンチ)51によって電気的に分離されている。本実施形態においては、発光層9(LEDの場合は、電子とホールが再結合し発光に供するpn接合部)、保護層11、p型クラッド層12、p型コンタクト層13、p側電極31が溝51により発光要素101毎に分離されている。また、n型クラッド層7、障壁層9a、井戸層9b、保護層11、p型クラッド層12、p型コンタクト層13の壁面及び溝51の底面は、絶縁膜20により被覆されている。また、不良の発光要素c1は全体が絶縁膜10により被覆されている。このため、不良の発光要素c1の少なくともp側電極31の表面及び側面全域が絶縁膜10により被覆されている。
発光装置100は、p側電極31、n側電極41がそれぞれ共通電極と電気的に接続される。例えば、p電極31はリードフレームやサブマウント等のp側共通電極と融着により接続され、n電極41はn側共通電極とワイヤーボンディング等により接続される。図3は、発光装置100と共通電極との接続状態を示す図である。図3中の111は、p側共通電極、112はn側共通電極である。図3に示すように、不良の発光要素c1以外の発光要素a1、b1、d1、e1及びf1のp電極31は、p側共通電極111と電気的に接続され、発光要素a1、b1、c1、d1、e1及びf1のn電極41は、n側共通電極112と電気的に接続されている。不良の発光要素c1はp側電極31の表面及び側面全域が絶縁膜10により被覆されているため、発光要素c1のp側電極31はp側共通電極111とは電気的に分離されている。このため、発光要素a1、b1、c1、d1、e1、f1のうち、不良の発光要素c1のみが通電されない。
以下に、本発明の第1実施形態にかかる発光素子の製造方法を説明する。
1−1.LEDの積層構造の形成
まず、図4に示すような積層構造を基板上に有機金属気相エピタキシー(MOVPE)法を用いて形成する。積層構造の形成方法は以下の通りである。酸素ドープやSiドープなどのn型GaN基板(0001)面基板1(厚さ200〜400μm)のn型GaN基板(0001)Ga面上に、成長温度1150℃で、H及びNからなるキャリアガス(Hの含有率は約50%)、原料ガスとしてNH及びトリメチルガリウム(TMGa)、ドーパントガスとしてSiHを用いて、単結晶のSiドープGaNからなる層厚5μmのn型層6を成長させる。その後、成長温度1150℃で、H及びNからなるキャリアガス(Hの含有率は約1〜3%)、原料ガスとしてNH、TMGa、トリメチルアルミニウム(TMAl)、ドーパントガスとしてSiHを用いて、n型層6上に単結晶のSiドープAl0.1Ga0.9Nからなる層厚0.15μmのn型クラッド層7を成長させる。
次に、成長温度850℃で、H及びNからなるキャリアガス(Hの含有率は約1〜5%)、原料ガスとしてNH、トリエチルガリウム(TEGa)、トリメチルインジウム(TMIn)を用いて、n型クラッド層7上に単結晶のアンドープGaNからなる層厚5nmの障壁層9a(6層)と単結晶のアンドープGa0.9In0.1Nからなる層厚5nmの井戸層9b(5層)を交互に成長することにより、MQWからなる発光層9を形成し、さらに連続して、発光層9上に単結晶のアンドープGaNからなる層厚10nmの保護層11を成長させる。
その後、成長温度1150℃で、H及びNからなるキャリアガス(Hの含有率は約1〜3%)、原料ガスとしてNH、TMGa、TMAl、ドーパントガスとしてCpMgを用いて、保護層11上に単結晶のMgドープAl0.1Ga0.9Nからなる層厚0.15μmのp型クラッド層12を成長させる。
次に、成長温度850℃で、H及びNからなるキャリアガス(Hの含有率は約1〜5%)、原料ガスとしてNH、TEGa、TMIn、ドーパントガスとしてCpMgを用いて、p型クラッド層12上にMgドープGa0.95In0.05Nからなる層厚0.3μmのp型コンタクト層13を成長させる。
1−2.p側の電極構造の形成
次に、上記pコンタクト層13上に、p側オーミック電極14および反射金属膜15から構成されるp側電極31を形成する。具体的には、p型コンタクト層13上に、厚さ2nmのPdからなるp側オーミック電極14を形成する。次に、該p側オーミック電極14上に、反射金属膜15として、Agを200nmの厚さに形成する。さらに、反射金属膜15上に、保護層16として、Auを200nmの厚さに形成する。p側オーミック電極14、反射金属膜15及び保護膜16は、それぞれ、スパッタ法や真空蒸着法等により形成する。なお、p側オーミック電極14としては、Ni、Pd又はPtを用いてもよい。さらに、保護層16として、貴金属の薄膜や、透明導電体膜などを用いてもよい。
1−3.アレーの作製
次に、上記のp側の電極構造が形成された積層構造において、島状の発光要素からなるアレーを形成する。図5は、発光装置100のアレー構造を説明するための模式的上面図、図6は、図5中のAとBを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図である。まず、保護層16、反射金属膜15、p側オーミック電極14およびp型コンタクト層13表面からn型クラッド層7の途中まで達する幅40μmの格子状の溝51を反応性イオンエッチング(RIE)法により形成し、図5及び図6に示すように、一辺が300μmの島状の発光要素101毎に分離する。なお、発光要素は格子状に多数配列されるが、図6は、そのうち6つの発光要素を抽出して示している。
次に、溝51の底面およびp型コンタクト層13からn型クラッド層7の側面にTaからなる絶縁膜20を200nmの厚さに形成する。なお、絶縁膜20としては、NbO、ZrO等の金属酸化膜を用いてもよい。
1−4.n側の電極構造の形成
次に、基板の厚さが約100μmになるまで、基板の裏面を研磨する。基板の裏面をRIEでエッチングした後、上記アレーが形成された基板1の裏面のほぼ全面にn側電極41として、厚さ2nmのAlからなる透光性のn側オーミック電極17、厚さ500nmのITOからなる透明導電体膜18を真空蒸着法等により順次形成する。さらに、透明導電体膜18上に、真空蒸着法により厚さ500nmのAuからなる膜を形成し、フォトリソグラフィーによって、前記Au膜を2040μm間隔、直径200μmにパターニングすることによって、n側パッド電極19を形成する。n側パッド金属19としては、Au−Sn等を用いてもよい。
以上により、複数の発光要素が配置された発光要素基板が形成される。
1−5.不良の発光要素の選別と絶縁膜の形成
次に、n側パッド金属19と各発光要素101の保護層16に探針を接触させ、各発光要素の発光強度と電流−電圧特性を測定する。ある電流値(例えば50mA)を標準動作電流値と設定し、正常な発光要素に該標準動作電流を流したときの順方向の電圧値を標準動作電圧、このときの発光強度を標準発光強度とする。このときの抵抗値が規定値としての順方向標準抵抗値となる。
標準動作電流を流したときの順方向の電圧値が前記標準動作電圧より何%(例えば20%)以上か小さい発光要素または標準動作電流において発光強度が前記標準発光強度より何%(例えば20%)以上か小さい発光要素101(本実施形態の場合、発光要素c1)が、このような発光要素を不良の発光要素であると判断する。
以上により、複数の発光要素から不良の発光要素が選別される。
標準動作電流値、標準動作電圧、標準発光強度の設定方法としては、例えば、アレー内の各発光要素に標準動作電流を流したときの動作電圧及び発光強度の平均値をそれぞれ標準動作電圧及び標準発光強度としてもかまわない。
また、本実施形態に係る発光要素101と同構造の単一の発光要素を作製し、正常な単一発光要素の発光強度及び電流−電圧特性を測定し、適当な値を標準動作電流値、標準動作電圧及び標準発光強度と設定してもよい。
さらに、不良の発光要素の保護層16上面および保護層16、反射金属膜15、p側オーミック電極14の側面及び絶縁膜20表面の全面を覆うように樹脂からなる絶縁膜10を形成する。絶縁性の樹脂の場合、例えば、アルコール等の有機溶剤に希釈した熱硬化性樹脂をインクジェット法によりパターニング成膜した後、例えば150℃で熱硬化させることにより形成できる。なお、絶縁膜10はSiOを用いてもよい。SiOの場合、例えば、ヘキサメチルジシラザンをインクジェット法によりパターニング成膜した後、熱処理により形成できる。図2においては、発光要素c1において絶縁膜10が形成されている。
1−6.素子分離と組立
次に、図1に示すような一辺が2040μmの6行6列(36個)の発光要素101からなる発光装置100にスクライブなどを用いて分割する。図7は、発光装置100と外部との接続状態を説明するための模式的断面図である。次に、図7に示すように、p側電極31をp側共通電極111に接続されるリードフレーム51やサブマウントなどに融着する。これにより、p側共通電極には、上記1−5の工程で不良の発光要素であると選別された発光要素c1のp側電極31は絶縁膜10により電気的に接続されず、不良の発光要素c1以外の発光要素のみのp側電極31が電気的に接続される。またn側パッド電極19をワイヤーボンド26などで外部のn側共通電極112と電気的に接続する。
本実施形態によれば、不良となった発光要素を正確に選別し、かかる発光要素に通電しないことにより、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保できる発光装置を、歩留まりよく製造できる。特に、大面積発光の発光装置を歩留まりよく製造できる。
また、本実施形態によれば、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保でき、歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
(第2実施形態)
図面を参照して本発明に係る第2実施形態について説明する。図8は、本発明の第2実施形態にかかる発光装置200を示す模式的上面図である。図9は、図8中のCとDを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図である。本実施形態においては、発光装置200は、導電体基板22上に島状の発光要素201が10行10列(100個)で格子状に配置された構成である。具体的には、発光要素201のうち、図8において、一点鎖線CDに沿って、発光要素a2、b2、c2、d2、e2、f2、g2、h2、i2、j2が直線状に配列されている。また、発光要素g2は、不良の発光要素であり、その表面が樹脂からなる絶縁膜10によって被覆されている。なお、不良の発光要素は、後述する製造方法の2−6の工程により選別される。本実施形態の発光装置200は、導電性基板22上の全域に、p側電極31、p型コンタクト層13、p型クラッド層12が形成され、該p型クラッド層12上に、保護層11、発光層9、n型クラッド層7、n型コンタクト層4、n側電極41が各発光要素毎に分離されて形成されている。p側電極31は、保護層16、反射金属膜15、p側オーミック電極14、が導電性基板22側から順に形成されている。発光層9は、障壁層9a及び井戸層9bが交互に積層されたMQW構造である。また、n型コンタクト層4、n型クラッド層7、障壁層9a、井戸層9b、保護層11、p型クラッド層12の壁面及び溝51の底面は、絶縁膜20により被覆されている。また、図9に示すように、不良の発光要素であるg2のn側電極41の表面全体は、絶縁膜10により被覆されている。また、図9に示すように、各発光要素201のn側電極41側の表面全体は、透明導電体膜21によって覆われている。したがって、各発光要素201は、透明導電体膜21によって、それぞれが電気的に接続されている。ただし、不良の発光要素であるg2は、n側電極41及びn型コンタクト層4上と、透明導電体膜21の間に絶縁膜10が存在するため、他の正常な発光要素201と電気的に絶縁されている。また、正常な発光要素201の一つであるj2の透明導電体層21上には、n側パッド電極19が形成されている。なお、n側パッド電極19は、不良の発光要素の透明導電体層21上に形成されてもよい。n側パッド電極19は各発光要素201共通のパッド電極となる。本実施形態は、透明導電体層21側が光の取り出し側となる。
各発光要素201は、格子状にp型クラッド層12の上側の一部の深さまで形成された溝(トレンチ)51によって電気的に分離されている。本実施形態においては、n型コンタクト層4、n型クラッド層7、発光層9、保護層11が溝51により発光要素201毎に分離されている。
発光装置200は、p側電極31、n側電極41がそれぞれ共通電極と電気的に接続される。例えば、導電性基板22がリードフレームやサブマウント等に融着されることにより、p側電極31はリードフレームやサブマウント等のp側共通電極と電気的に接続される。また、パッド電極19がワイヤーボンディング等を用いて外部のn側共通電極と接続されることによって、n側電極41は透明導電体膜21を介して、外部のn側共通電極と電気的に接続される。図10は、発光装置200と共通電極との接続状態を示す図である。図10中の211は、p側共通電極、212はn側共通電極である。図10に示すように、発光要素a2、b2、c2、d2、e2、f2、g2、h2、i2及びj2のp側電極31は、p側共通電極211と電気的に接続され、不良の発光要素g2以外の発光要素a2、b2、c2、d2、e2、f2、h2、i2及びj2のn側電極41は、n側共通電極212と電気的に接続されている。不良の発光要素g2のn型コンタクト層4上及びn側電極41と、透明導電体膜21との間には絶縁膜10が存在するため、発光要素g2はn側共通電極212とは電気的に分離されている。このため発光要素a2、b2、c2、d2、e2、f2、g2、h2、i2、j2のうち、不良の発光要素g2のみが通電されない。
第2実施形態では、成長用基板上に形成された発光要素を支持基板上に電極を介して接着した後、成長用基板を除去し、その後発光要素の側面を発光要素の表面と垂直と異なるように加工することを特徴とする。ここで、発光要素の光の出射面の面積より、発光要素の支持基板に対向する面の面積の方が大きい。出射面と側面は鈍角の稜を作る。
以下に、図面を参照して、本発明の第2実施形態にかかる発光装置の製造方法を説明する。図11乃至図16は本発明に係る第2実施形態における製造方法を説明するための模式的断面図である。
2−1.LEDの積層構造の形成
なお、基板1としては前記各半導体層の成長の可能な基板、例えば、サファイア、SiC,Si,GaAs,MgO、ZnO,スピネル等が使用可能である。
まず、図11に示すように、サファイア基板1の(0001)C面上に、500℃で、原料ガスとしてNH及びTMGaあるいはTMAl、ドーパントガスとしてSiHを用いて、非単結晶のGaNやAlGaNやAlNの低温バッファ層2を30nmの厚さに、例えば、MOVPE法により成長させる。その後、1150℃の成長温度に保持した状態で、H及びNからなるキャリアガス(Hの含有率は約50%)、原料ガスとしてNH及びTMGa、ドーパントガスとしてSiHを用いて、基板1上に単結晶の不純物濃度3×1018cm−3のSiドープGaNからなる層厚0.5μmのn型コンタクト層4を、MOVPE法により成長させる。その後、実施例1と同様にn型クラッド層7からp型コンタクト層13を成長させる。
2−2.p側の電極構造の形成
次に、図11のように、p型コンタクト層13上に、厚さ2nmのPdからなるp側オーミック電極14を形成する。次に、p側オーミック電極14上に、反射金属膜15として、厚さ200nmのAgを形成する。さらに、反射金属膜15上に、保護層16として、厚さ200nmのAuを形成する。
2−3.基板の張替え
次に、図12に示すように、保護層16上にSiの導電性基板22を接着する。接着方法としてはハンダ等の材料、導電性ペースト等の材料、または直接接着方式などを用いることができる。
支持基板となる導電性基板22としては、Si以外に劈開性の導電性基板(SiC、GaAs、ZnO等の半導体基板)や、金属板(Al、 Fe−Ni、 Cu−W)や、金属などの導電性の微粒子を分散させた導電性樹脂フィルムや、金属・金属酸化物の複合材料(Cu−CuO)等を用いてもよい。
次に、図13のように、サファイア基板1をn型コンタクト層4から剥離する。剥離方法としては研磨やドライエッチングまたはウエットエッチング、レーザ照射等が可能である。SiやGaAsを成長基板に用いた場合は特にウェットエッチングが有効である。さらに、ポリッシング、エッチングなどにより、n型コンタクト層4を露出させる。
2−4.n側の電極構造の形成
次に、n型コンタクト層4上に、Alを蒸着により成膜し、フォトリソグラフィーによりパターニングすることによって、n側電極41を格子状に配列させて形成する(図14
、図15)。
2−5.アレーの作製
次に、上記のn側の電極構造が形成された積層構造において、島状の発光要素からなるアレーを形成する。図14は、発光装置200のアレー構造を説明するための模式的上面図、図15は、図14中のCとDを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図である。
次に、図14及び図15に示すように、n型クラッド層7表面からp型クラッド層12の上側の一部の深さまで達する幅40μmの格子状の溝51をRIE法により形成し、一辺が200μmの島状の発光要素301毎に分離する。次に、溝51の底面、側面にNbからなる絶縁膜20を形成する。絶縁膜20としては、例えば、Ta、ZrO等の金属酸化膜を用いることができる。
以上により、複数の発光要素が配置された発光要素基板が形成される。
2−6.不良の発光要素の選別と絶縁膜の形成
次に、p側オーミック電極14と各発光要素のn側電極41に探針を接触させ各発光要素の発光強度と電流−電圧特性を測定する。ある電流値(例えば50mA)を標準動作電流値と設定し、正常な発光要素に該標準動作電流を流したときの順方向の電圧値を標準動作電圧、このときの発光強度を標準発光強度とする。このときの抵抗値が規定値としての順方向標準抵抗値となる。
標準動作電流を流したときの順方向の電圧値が前記標準動作電圧より何%(例えば20%)以上か小さい発光要素または標準動作電流において発光強度が前記標準発光強度より何%(例えば20%)以上か小さい発光要素(本実施形態においては、発光要素g2)が、このような発光要素を不良の発光要素であると判断し、該不良の発光要素の位置を記憶しておく。
以上により、複数の発光要素から不良の発光要素が選別される。
標準動作電流値、標準動作電圧、標準発光強度の設定方法としては、例えば、アレー内の各発光要素に標準動作電流を流したときの動作電圧及び発光強度の平均値をそれぞれ標準動作電圧及び標準発光強度としてもかまわない。
また、本実施例に係る発光要素と同構造の単一の発光要素を作製し、正常な単一発光要素の発光強度及び電流−電圧特性を測定し、適当な値を標準動作電流値、標準動作電圧及び標準発光強度と設定してもよい。
次に、図16に示すように、不良の発光要素のn側オーミック電極側の表面全体、すなわち、n側電極41上面および側面、絶縁膜20表面を覆うように絶縁膜10を形成する。絶縁膜10は絶縁性の樹脂を用いることができる。図16においては、発光要素g2において絶縁膜10が形成されている。
次に、図9のように、正常な発光要素201については、n側電極41、n型コンタクト層4および絶縁膜10上の表面全体を覆うように、不良の発光要素については、前記絶縁膜10の表面全体を覆うように、厚さ500nmのITOからなる透明導電体膜21をスパッタ法や真空蒸着法等により形成し、不良の発光要素を除く全ての発光要素同士を透明導電体膜21で電気的に接続する。なお、前記絶縁膜10と前記透明導電体膜21については、不良の発光要素が他の正常な発光要素201と電気的に絶縁される構成をとればよい。
2−7.素子分離と組立
次に、図8、図9のように、透明導電体膜21上に真空蒸着法により厚さ500nmのAuからなる膜を形成し、フォトリソグラフィーによって、前記Au膜を2040μm間隔、直径200μmにパターニングすることによって、n側パッド電極19を形成する。
なおn側パッド電極19は、マスクを用いたパターニング成膜によって形成してもよい。なお、n側パッド電極19はn側電極41上に形成することが望ましい。
次に、スクライブなどを用いて、図8に示すような10行10列(100個)の発光要素201からなる発光装置200に分割する。図17は、発光装置200と外部との接続状態を説明するための模式的断面図である。次に、図17に示すように、導電性基板22をp側共通電極に接続されるリードフレーム51やサブマウントなどに融着する。これにより、p側共通電極には、発光要素a2、b2、c2、d2、e2、f2、g2、h2、i2、j2のp側電極31が電気的に接続される。またn側パッド電極19をワイヤーボンド26などで外部のn側共通電極212に電気的に接続する。これにより、n側共通電極には、上記2−6の工程で不良の発光要素であると選別された発光要素g2のn側電極41は絶縁膜10により電気的に接続されず、不良の発光要素g2以外の発光要素のみのn側電極41が電気的に接続される。
本発明によれば、不良となった発光要素を正確に選別し、かかる発光要素に通電しないことにより、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保できる発光装置を、歩留まりよく製造できる。特に、大面積発光の発光装置を歩留まりよく製造できる。
また、本発明によれば、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保でき、歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
(第3実施形態)
図面を参照して本発明に係る第3実施形態について説明する。図18は、本発明の第3実施形態にかかる発光装置300を示す模式的上面図である。図19は、図18中のEとFを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図である。本実施形態においては、発光装置300は、導電体基板22上に島状の発光要素301が10行10列(100個)で格子状に配置された構成である。具体的には、発光要素301のうち、図18において、一点鎖線EFに沿って、発光要素a3、b3、c3、d3、e3、f3、g3、h3、i3、j3が直線状に配列されている。また、発光要素h3は、不良の発光要素であり、n側電極を有していない。なお、不良の発光要素302は、後述する製造方法の3−6の工程により選別される。本実施形態の発光装置300は、導電性基板22上の全域に、p側電極31、p型コンタクト層13、p型クラッド層12が形成され、該p型クラッド層12上に、保護層11、発光層9、n型クラッド層7、n型コンタクト層4、n側電極41が各発光要素毎に分離されて形成されている。p側電極31は、保護層16、反射金属膜15、p側オーミック電極14、が導電性基板22側から順に形成されている。発光層9は、障壁層9a及び井戸層9bが交互に積層されたMQW構造であり、n側電極41は、n側オーミック電極から構成されている。また、n型コンタクト層4、n型クラッド層7、障壁層9a、井戸層9b、保護層11、p型クラッド層12の壁面及び溝51の底面は、絶縁膜20により被覆されている。なお、図19に示すように、各発光要素301のn側電極41側の表面全体は、透明導電体膜21によって覆われている。したがって、各発光要素301は、n側電極41によって、それぞれが電気的に接続されている。ただし、不良の発光要素であるh3は、n側電極41がなく、n型コンタクト層4上が透明導電性膜21に覆われておらず、他の正常な発光要素301と電気的に絶縁されている。また、正常な発光要素301の一つであるj3の透明導電体膜21上には、n側パッド電極19が形成されている。該n側パッド電極19は各発光要素301共通のパッド電極となる。本実施形態は、透明導電体層21側が光の取り出し側となる。
各発光要素301は、格子状にp型クラッド層12の上側の一部の深さまで形成された溝(トレンチ)51によって電気的に分離されている。本実施形態においては、n型コンタクト層4、n型クラッド層7、発光層9、保護層11が溝51により発光要素301毎に分離されている。
発光装置300は、p側電極31、n側電極41がそれぞれ共通電極と電気的に接続される。例えば、導電性基板22がリードフレームやサブマウント等に融着されることにより、p側電極31はリードフレームやサブマウント等のp側共通電極と電気的に接続される。また、パッド電極19がワイヤーボンディング等を用いて外部のn側共通電極と接続されることによって、n側電極41は外部のn側共通電極と電気的に接続される。図20は、発光装置300と共通電極との接続状態を示す図である。図20中の311は、p側共通電極、312はn側共通電極である。図20に示すように、発光要素a3、b3、c3、d3、e3、f3、g3、h3、i3及びj3のp側電極31は、p側共通電極311と電気的に接続され、不良の発光要素h3以外の発光要素a3、b3、c3、d3、e3、f3、g3、i3及びj3のn側電極41は、n側共通電極312と電気的に接続されている。不良の発光要素h3のn型コンタクト層4上にはn側電極41及び透明導電体膜21がないため、発光要素h3のn電極41はn側共通電極312とは電気的に分離されている。このため、発光要素a3、b3、c3、d3、e3、f3、g3、h3、i3、j3のうち、不良の発光要素h3のみが通電されない。
以下に、図面を参照して、本発明の第3実施形態にかかる発光装置の製造方法を説明する。
上記の第2実施形態における2−1乃至2−5と同様の工程を行う。その後、以下の工程を行う。
3−6.不良の発光要素の選別と電極の除去
次に、p側オーミック電極14と各発光要素のn側電極41に探針を接触させ各発光要素の発光強度と電流−電圧特性を測定する。ある電流値(例えば50mA)を標準動作電流値と設定し、正常な発光要素に該標準動作電流を流したときの順方向の電圧値を標準動作電圧、このときの発光強度を標準発光強度とする。このときの抵抗値が規定値としての順方向標準抵抗値となる。
標準動作電流を流したときの順方向の電圧値が前記標準動作電圧より何%(例えば20%)以上か小さい発光要素または標準動作電流において発光強度が前記標準発光強度より何%(例えば20%)以上か小さい発光要素(本実施形態においては、発光要素h3)が、このような発光要素を不良の発光要素302であると判断し、該不良の発光要素の位置を記憶しておく。
以上により、複数の発光要素から不良の発光要素が選別される。
標準動作電流値、標準動作電圧、標準発光強度の設定方法としては、例えば、アレー内の各発光要素に標準動作電流を流したときの動作電圧及び発光強度の平均値をそれぞれ標準動作電圧及び標準発光強度としてもかまわない。
また、本実施例に係る発光要素と同構造の単一の発光要素を作製し、正常な単一発光要素の発光強度及び電流−電圧特性を測定し、適当な値を標準動作電流値、標準動作電圧及び標準発光強度と設定してもよい。
次に、図21のように、n側電極41、n型コンタクト層4および絶縁膜10上の全体に、厚さ500nmのITOからなる透明導電体膜21を形成し、全ての発光要素同士を透明導体電膜21で電気的に接続する。その後、図18、図19のように、上記の不良の発光要素h3上の全面の透明導電体膜21を除去する。透明導電体膜21を除去する方法として、例えば、YAGレーザを用いたレーザ照射により透明導電体膜21を蒸発させる。透明導電体膜21は不良の発光要素の周辺部のみ、例えば、不良の発光要素の周囲の透明導電体膜を除去してもよい。なお、不良の発光要素の透明導体電膜21だけでなく、不良の発光要素の半導体層の一部を除去してもよい。不良の発光要素が他の正常な発光要素と電気的に絶縁される構成をとればよい。
3−7.素子分離と組立
次に、図18、図19のように、発光要素301のうちの一つ(図18、図19では、発光要素j3)のn側電極41上に対応する透明導電体膜21上に、透明導電体膜21上に真空蒸着法により厚さ500nmのAuからなる膜を形成し、フォトリソグラフィーによって、前記Au膜を2040μm間隔、直径200μmにパターニングすることによって、n側パッド電極19を形成する。
次に、スクライブなどを用いて、10行10列(100個)の発光要素301からなる発光装置300に分割する。図22は、発光装置300と外部との接続状態を説明するための模式的断面図である。次に、図22に示すように、導電性基板22をp側共通電極に接続されるリードフレーム51やサブマウントなどに融着する。これにより、p側共通電極には、発光要素a3、b3、c3、d3、e3、f3、g3、h3、i3、j3のp側電極31が電気的に接続される。またn側パッド電極19をワイヤーボンド26などで外部のn側共通電極312に電気的に接続する。これにより、n側共通電極には、上記3−6の工程で不良の発光要素であると選別された発光要素h3にはn側電極41が存在しないため不良の発光要素h3は電気的に接続されず、不良の発光要素h3以外の発光要素のみのn側電極41が電気的に接続される。
本発明によれば、不良となった発光要素を正確に選別し、かかる発光要素に通電しないことにより、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保できる発光装置を、歩留まりよく製造できる。特に、大面積発光の発光装置を歩留まりよく製造できる。
また、本発明によれば、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保でき、歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
(第4実施形態)
図面を参照して本発明に係る第4実施形態について説明する。図23は、本発明の第4実施形態にかかる発光装置400を示す模式的上面図である。図24は、図23中のGとHを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図であり、図25は、図23中のKとLを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図である。
本実施形態においては、発光装置400は、基板1上に島状の発光要素401が6行6列(36個)で格子状に配置された構成である。また、隣接する発光要素401同士は、配線23によって電気的に接続されている。具体的には、発光要素401のうち、図23において、一点鎖線GH間及び一点鎖線KLに沿って、発光要素a4、b4、c4、d4、e4、f4が直線状に配列されており、例えば、隣接する発光要素a4とb4、b4とc4は、それぞれ配線23によって電気的に接続されている。一方、発光要素d4は、不良の発光要素であり、隣接する発光要素との間、即ち、発光要素c4との間、及び発光要素e4との間では配線23が一部除却されており、電気的に接続されていない。なお、不良の発光要素は後述する製造方法の4−5の工程により選別される。
本実施形態の発光装置は、基板1上の全域に、n型層6、n型クラッド層7が形成され、該n型クラッド層7上に、発光層9、保護層11、p型クラッド層12、p型コンタクト層13、p側電極31が各発光要素毎に分離されて形成されている。発光層9は、障壁層9a及び井戸層9bが交互に積層されたMQW構造であり、p側電極31は、p側オーミック電極14、透光性電極25がp型コンタクト層13側から順に形成されている。基板1の下面のほぼ全面にはn側電極41が形成されている。前記n側電極41は、n側コンタクト電極26およびn型パッド電極19が基板1側から順に形成されている。n側パッド電極19は各発光要素401共通のパッド電極となる。本実施形態は、透光性電極25側が光の取り出し側となる。
各発光要素401は、格子状にn型クラッド層7の上側の一部の深さまで形成された溝(トレンチ)51によって電気的に分離されている。本実施形態においては、発光層9、保護層11、p型クラッド層12、p型コンタクト層13、p側電極31が溝51により発光要素401毎に分離されている。また、n型クラッド層7、障壁層9a、井戸層9b、保護層11、p型クラッド層12、p型コンタクト層13の壁面及び溝51の底面は、絶縁膜20により被覆されている。また、図24に示すように、正常な各発光要素401のp側電極31の一部と、該発光要素401と隣接する正常な発光要素401のp側電極31の一部と、隣接するこれら2つの発光要素401間に形成された溝51の壁面を覆う絶縁膜20の表面とを覆うように配線23が形成されている。かかる配線23によって、隣接する発光要素401、401は電気的に接続される。ただし、不良の発光要素d4のp側電極31の一部及び絶縁膜20の一部の表面上に形成された配線23は、該不良の発光要素d4に隣接する正常な発光要素c4、e4のp側電極31の一部及び絶縁膜20の一部の表面上に形成された配線23とつながっていないため、不良の発光要素d4は、隣接する発光要素と電気的に絶縁されている。また、正常な発光要素301の一つであるf4の透光性電極25上には、p側パッド電極24が形成されている。p側パッド電極24は各発光要素401共通のパッド電極となる。また、図23における一点鎖線KL間には、前記配線23が設けられておらず、断面は図25のようになる。
発光装置400は、p側電極31、n側電極41がそれぞれ共通電極と接続される。例えば、p側電極31はp側共通電極とワイヤーボンディング等により接続され、n側電極41はリードフレームやサブマウント等のn側共通電極と融着により接続される。図26は、発光装置100と共通電極との接続状態を示す図である。図26中の411は、p側共通電極、412はn側共通電極である。図26に示すように、不良の発光要素d4以外の発光要素a4、b4、c4、e1及びf1のp側電極31は、p側共通電極411と電気的に接続され、発光要素a1、b1、c1、d1、e1及びf1のn側電極41は、n側共通電極412と電気的に接続されている。不良の発光要素d4はp側電極31の表面及び側面に形成された配線23が、隣接する発光要素401のp側電極31の表面及び側面に形成された配線23と分離されているため、発光要素d4のp側電極31はp側共通電極411とは電気的に分離されている。このため、発光要素a4、b4、c4、d4、e4、f4のうち、不良の発光要素d4のみが通電されない。
以下に、本発明の第4実施形態にかかる発光素子の製造方法を説明する。
上記の第1実施形態における1−1と同様の工程を行う。その後、以下の工程を行う。
4−2.p側の電極構造の形成
次に、図27に示すように、p型コンタクト層13上に、厚さ2nmのPdからなるp側オーミック電極14を形成する。次に、スパッタ法により、該p側オーミック電極14上に、透光性電極25として、Auを5nmの厚さに形成する。透光性電極25としては、透明導電膜を用いてもよい。
4−3.アレーの作製
次に、上記のp側電極31が形成された積層構造において、島状の発光要素からなるアレーを形成する。図28は、発光装置400のアレー構造を説明するための模式的断面図、図29は、図28中のGとHを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図である。まず、保護層16、反射金属膜15、p側オーミック電極14およびp型コンタクト層13表面からn型クラッド層7の途中まで達する幅40μmの格子状の溝51をRIE法により形成し、図28及び図29に示すように、一辺が300μmの島状の発光要素401毎に分離する。なお、発光要素は格子状に多数配列されるが、図28及び図29は、そのうち6つの発光要素を抽出して示している。
次に、溝の底面およびp型コンタクト層13からn型クラッド層7の側面にTaからなる絶縁膜20を200nmの厚さに形成する。
4−4.n側の電極構造の形成
次に、基板1の厚さが約100μmになるまで、基板の裏面を研磨する。次に、基板の裏面をRIEでエッチングした後、基板1の裏面のほぼ全面にn側電極41として、厚さ200nmのAlからなるn側コンタクト電極26を真空蒸着法により形成する。さらに、n側コンタクト電極26上に、n側パッド電極19として、厚さ500nmのAuからなる膜を真空蒸着法により形成する(図29)。
以上により、複数の発光要素が配置された発光要素基板が形成される。
4−5.不良の発光要素の選別と配線の形成及び配線の除去
次に、n側パッド金属19と各発光要素101の保護層16に探針を接触させ、各発光要素の発光強度と電流−電圧特性を測定する。ある電流値(例えば50mA)を標準動作電流値と設定し、正常な発光要素に該標準動作電流を流したときの順方向の電圧値を標準動作電圧、このときの発光強度を標準発光強度とする。このときの抵抗値が規定値としての順方向標準抵抗値となる。
標準動作電流を流したときの順方向の電圧値が前記標準動作電圧より何%(20%)以上か小さい発光要素または標準動作電流において発光強度が前記標準発光強度より何%(20%)以上か小さい発光要素401(本実施形態の場合、発光要素d4)が、このような発光要素を不良の発光要素であると判断する。
以上により、複数の発光要素から不良の発光要素が選別される。
標準動作電流値、標準動作電圧、標準発光強度の設定方法としては、例えば、アレー内の各発光要素に標準動作電流を流したときの動作電圧及び発光強度の平均値をそれぞれ標準動作電圧及び標準発光強度としてもかまわない。
また、本実施例に係る発光要素401と同構造の単一の発光要素を作製し、正常な単一発光要素の発光強度及び電流−電圧特性を測定し、適当な値を標準動作電流値、標準動作電圧及び標準発光強度と設定してもよい。
次に、図30のように、真空蒸着法等により銅を成膜し、フォトリソグラフィーによりパターニングすることによって、全ての発光要素同士を銅の配線23で電気的に接続する。その後、図23、図24のように、上記の不良の発光要素d4の周囲の配線のみ切断する。不良の発光要素が他の正常な発光要素と電気的に絶縁される構成をとればよい。配線を切断する方法として、例えばレーザ照射により配線を蒸発させる、あるいは、スクライブにより配線を切断するなどの方法がある。
4−6.素子分離と組立
次に、図23、図24及び図25に示すように、透光性電極25上に、厚さ500nmのITOを真空蒸着法により成膜する。成膜後、フォトリソグラフィーを用いてパターニングすることにより、図23、24及び図25に示すように、直径300μmの透光性のp側パッド電極24を形成する。
次に、スクライブなどを用いて、図23に示すような一辺が2040μmの6行6列(36個)の発光要素401からなる発光装置400となるように分割する。次に、図31に示すように、n側パッド電極19をn側共通電極に接続されるリードフレーム51に融着する。これにより、n側共通電極には、発光要素a4、b4、c4、d4、e4、f4のn側電極41が電気的に接続される。さらに、p側パッド電24をワイヤーボンドなどで外部のp側共通電極411に電気的に接続する。これにより、上記の4−5の工程で不良の発光要素であると選別された発光要素d4のp側電極31が隣接する発光要素c4及びe4と配線23により接続されていないことにより、p側共通電極には不良の発光要素d4が電気的に接続されず、不良の発光要素d4以外のp側電極31のみがp側共通電極に接続される。
本実施形態の場合、図23を参照して、隣接する正常な各発光要素401は配線23によってp側電極31が電気的に接続されており、p側パッド電極24が外部のp側共通電極411と電気的に接続されているため、正常な各発光要素401は外部のp側共通電極411と電気的に接続される。それに対して、不良の発光要素(本実施形態においては、d4)は隣接する発光要素と配線23により接続されていないため、外部のp側共通電極411と電気的に接続されない。
本発明によれば、不良となった発光要素を正確に選別し、かかる発光要素に通電しないことにより、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保できる発光装置を、歩留まりよく製造できる。特に、大面積発光の発光装置を歩留まりよく製造できる。
また、本発明によれば、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保でき、歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
(第5実施形態)
図面を参照して本発明に係る第5実施形態について説明する。図32は、本発明の第5実施形態にかかる発光装置500を示す模式的上面図である。図33は、図32中のIとJを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図である。本実施形態においては、発光装置500は、導電体基板22上に島状の発光要素501が2行10列(20個)で格子状に配置された構成である。具体的には、発光要素201のうち、図33において、一点鎖線IJに沿って、発光要素a5、b5、c5、d5、e5、f5、g5、h5、i5、j5が直線状に配列されている。また、発光要素h5は、不良の発光要素である。なお、不良の発光要素h5は、後述する製造方法の5−7の工程により選別される。図33に示すように、発光装置500の断面構造は、図19に示す第3実施形態にかかる発光装置300と、次の点が異なる。発光装置300は、不良の発光要素h3を除く各発光要素301のn側電極41側の表面全体を覆う透明導電体層21を有するのに対して、発光装置500はこのような透明導電体膜21を有していない。発光装置300では、不良の発光要素h3はn側電極41を有さず、正常な発光要素はそれぞれn側電極41を有し、正常な発光要素の一つ(本実施形態においてはh5)上に各発光要素共通のn側パッド電極19を有しているのに対し、発光装置500では、不良の発光要素h5を含め全ての発光要素がn側電極41及びn側パッド電極19を有している。不良の発光要素h5を除く各発光要素上のn側パッド電極19がワイヤーボンド26と電気的に接続されているのに対して、不良の発光要素h5のn側パッド電極19にはワイヤーボンド26が接続されていない。その他の点については、発光装置500の断面構造は発光装置300の断面構造と同様である。本実施形態は、n側パッド電極19側が光の取り出し側となる。
発光装置500は、p側電極31、n側電極41がそれぞれ共通電極と電気的に接続される。例えば、導電性基板22がリードフレームやサブマウント等に融着されることにより、p側電極31はリードフレームやサブマウント等のp側共通電極と電気的に接続される。また、n側パッド電極19がワイヤーボンディング等を用いて外部のn側共通電極と接続されることによって、n側電極41は外部のn側共通電極と電気的に接続される。図34は、発光装置500と共通電極との接続状態を示す図である。図34中の511はp側共通電極、512はn側共通電極である。図34に示すように、発光要素a5、b5、c5、d5、e5、f5、g5、h5、i5及びj5のp側電極31は、p側共通電極311と電気的に接続され、不良の発光要素h3以外の発光要素a5、b5、c5、d5、e5、f5、g5、i5及びj5のn側電極41は、n側共通電極512と電気的に接続されている。不良の発光要素h5のn側パッド電極19は、ワイヤーボンド26と電気的に接続されていないため、発光要素h5のn側電極41はn側共通電極512とは電気的に分離されている。このため、発光要素a5、b5、c5、d5、e5、f5、g5、h5、i5、j5のうち、不良の発光要素h5のみが通電されない。
以下に、図面を参照して、本発明の第5実施形態にかかる発光素子の製造方法を説明する。
上記の第2実施形態における2−1乃至2−3と同様の工程を行う。その後、以下の工程を行う。
5−4.アレーの作製
次に、上記の2−1乃至2−3と同様の工程において形成された積層構造において、島状の発光要素からなるアレーを形成する。図35は、発光装置500のアレー構造を説明するための模式的上面図、図36は、図35中のIとJを結ぶ一点鎖線に沿った位置での模式的断面図である。
次に、図35及び図36に示すように、n型クラッド層7表面からp型クラッド層12の上側の一部の深さまで達する幅50μmの格子状の溝51をRIE法により形成し、縦950μm、横150μmの島状の発光要素501毎に分離する。次に、溝51の底面、側面に厚さ200nmのZrOからなる絶縁膜20を形成する。なお、絶縁膜20としては、例えば、Ta、NbO等の金属酸化膜を用いてもよい。
5−5.n側の電極構造の形成
次に、n型コンタクト層4上に、厚さ200nmのAlを蒸着により成膜し、さらに、その上に厚さ500nmのAuを真空蒸着により成膜する。次に、Al膜とAu膜をフォトリソグラフィーによりパターニングすることによって、直径100μmのn側電極41、n側パッド電極19を格子状に配列させて形成する(図32、図37)。
以上により、複数の発光要素が配置された発光要素基板が形成される。
5−6.素子分離と組立
次に、スクライブなどを用いて、2行10列(20個)の発光要素501からなる発光装置500に分割する。図38は、発光装置500と外部との接続状態を説明するための模式的断面図である。次に、図38に示すように、導電性基板22をp側共通電極に接続するリードフレーム51やサブマウントなどに融着する。これにより、導電性基板2をリードフレーム51やサブマウントのp側共通電極511と電気的に接続できる。
5−7.不良の発光要素の選別とワイヤーボンドによる接続
次に、p側オーミック電極14と各発光要素のn側パッド電極19に探針を接触させ各発光要素の発光強度と電流−電圧特性を測定する。ある電流値(例えば50mA)を標準動作電流値と設定し、正常な発光要素に該標準動作電流を流したときの順方向の電圧値を標準動作電圧、このときの発光強度を標準発光強度とする。このときの抵抗値が規定値としての順方向標準抵抗値となる。
標準動作電流を流したときの順方向の電圧値が前記標準動作電圧より何%(例えば20%)以上か小さい発光要素または標準動作電流において発光強度が前記標準発光強度より何%(例えば20%)以上か小さい発光要素(本実施形態においては、発光要素h5)が、このような発光要素を不良の発光要素502であると判断し、該不良の発光要素の位置を記憶しておく。
以上により、複数の発光要素から不良の発光要素が選別される。
標準動作電流値、標準動作電圧、標準発光強度の設定方法としては、例えば、アレー内の各発光要素に標準動作電流を流したときの動作電圧及び発光強度の平均値をそれぞれ標準動作電圧及び標準発光強度としてもかまわない。
また、本実施例に係る発光要素と同構造の単一の発光要素を作製し、正常な単一発光要素の発光強度及び電流−電圧特性を測定し、適当な値を標準動作電流値、標準動作電圧及び標準発光強度と設定してもよい。
次に、図32及び図38に示すように、前記不良の発光要素h5以外の発光要素501のn側パッド電極19をワイヤーボンド26などで外部のn側共通電極512と電気的に接続する。不良の発光要素h5のn側パッド電極19を外部と電気的に接続しない。
本発明によれば、不良となった発光要素を正確に選別し、かかる発光要素に通電しないことにより、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保できる発光装置を、歩留まりよく製造できる。特に、大面積発光の発光装置を歩留まりよく製造できる。
また、本発明によれば、発光効率の低い発光要素が存在していても、所望の発光輝度を確保でき、歩留まりよく製造できる、特に、大面積発光の発光装置を提供できる。
また、本実施形態によれば、マスクパターニングを要する絶縁膜の形成等を必要とせず、工程数が少ないため、製造が容易であり、設備投資が少なくてすむ。
上述した実施形態によれば、複数の発光要素が配列された発光装置において、不良となった発光要素に電流を通電しないように構成された発光装置を製造することができる。
さらに、上述した方法をとることにより、不良の発光要素を選定する基準、例えば、順方向抵抗値に大きなマージンを設ける必要がない。したがって、順方向にリーク電流を有する発光効率の小さい発光要素を充分に取り除くことができる。
なお、本発明に係る実施形態について、発光要素としてLEDの例について説明したが、LEDに限定されない。他の発光要素、例えば、有機EL、無機ELなどの発光要素についても本発明は適用できる。
また、本発明に係る実施形態について、窒化物系半導体を用いたLEDの例について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の半導体材料、例えば、酸化亜鉛やGaInP系、AlGaAs系などを用いたLEDについても本発明は適用できる。
なお、本発明に係る実施形態において、LEDとして作用する限りは各層を追加・削除することは設計変更の範囲である。
加えて、本発明に係る実施形態において、各層を積層する基板面として、窒化物系半導体の(0001)面を用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されず、窒化物系半導体の(1−100)や(11−20)面などの(H、K、−H−K、0)面を用いることがきる。この場合、発光層にピエゾ電場が発生しないので、発光層の発光効率を向上させることができる。また、それぞれの面方位からオフしている基板を用いてもよい。
加えて、本発明に係る第1の実施形態において、基板としては、n型の透明基板を用いることができ、例えばZnO基板を用いてもよい。
また、発光層としてMQW構造を用いる例を示したが、発光層は量子効果を有しない厚膜の単層あるいは単一量子井戸構造であってもよい。
また、上記実施形態において、窒化物系半導体の結晶構造は、ウルツ鉱型構造であってもよいし、閃亜鉛鉱型構造であってもよい。
また、上記実施形態では、半導体各層の結晶成長を、MOVPE法などを用いて行ったが、本発明はこれに限らず、HVPE法、または、TMAl、TMGa、TMIn、NH、SiH、GeHおよびCpMgなどを原料ガスとして用いるガスソースMBE法などを用いて結晶成長を行ってもよい。
本発明の第1実施形態に係る発光装置を示す模式的上面図。 本発明の第1実施形態に係る発光装置を示す模式的断面図。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の接続状態を示す図。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的上面図。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的段面図。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の接続状態を示す模式的断面図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置を示す模式的上面図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置を示す模式的断面図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の接続状態を示す図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的上面図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的段面図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の接続状態を示す模式的断面図。 本発明の第3実施形態に係る発光装置を示す模式的上面図。 本発明の第3実施形態に係る発光装置を示す模式的断面図。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の接続状態を示す図。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の実施形態に係る発光装置の接続状態を示す模式的段面図。 本発明の第4実施形態に係る発光装置を示す模式的上面図。 本発明の第4実施形態に係る発光装置を示す模式的断面図。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の接続状態を示す図。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的上面図。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的段面図。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の接続状態を示す模式的断面図。 本発明の第5実施形態に係る発光装置を示す模式的上面図。 本発明の第5実施形態に係る発光装置を示す模式的断面図。 本発明の第5実施形態に係る発光装置の接続状態を示す図。 本発明の第5実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的上面図。 本発明の第5実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第5実施形態に係る発光装置の製造工程を示す模式的段面図。 本発明の第5実施形態に係る発光装置の接続状態を示す模式的断面図。
符号の説明
1…基板
2…低温バッファ層
4…n型コンタクト層
6…n型層
7…n型クラッド層
9…発光層
9a…障壁層
9b…井戸層
10…絶縁膜
11…保護層
12…p型クラッド層
13…p型コンタクト層
14…p型オーミック電極
15…反射金属膜
16…保護層
17…n型オーミック電極
18…透明導電体膜
19…n側パッド電極
20…絶縁膜
21…透明導電体膜
22…導電性基板
23…配線
24…p側パッド電極
25…透光性電極
26…ワイヤー
31…p側電極
41…n側電極
100、200、300、400、500…発光装置
101、201、301、401、501…発光要素

Claims (13)

  1. 第1電極が第1共通電極に電気的に接続され、かつ第2電極が第2共通電極に電気的に接続される複数の発光要素が配置された発光装置の製造方法において、前記複数の発光要素が配置された発光要素基板を形成する工程と、前記複数の発光要素から不良の発光要素を選別する工程と、前記選別する工程により選別された前記不良の発光要素を前記第1共通電極から電気的に分離する工程とを有することを特徴とする発光装置の製造方法。
  2. 前記発光要素は、前記第1電極が該発光要素ごとに分離されていることを特徴とする、請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記発光要素は、前記第1電極と前記第2電極の間に設けられた発光層を有し、該発光層は、前記発光要素ごとに分離されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 前記複数の発光要素から前記不良の発光要素を選別する工程は、前記複数の発光要素の順方向抵抗又は発光強度を測定し、該順方向抵抗又は発光強度が所定の値よりも小さい発光要素を選別する工程であることを特徴とする前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発光装置の製造方法。
  5. 前記第1共通電極から電気的に分離する工程は、前記選別された不良の発光要素の前記第1電極を除去する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の発光装置の製造方法。
  6. 前記第1共通電極から電気的に分離する工程は、前記選別された不良の発光要素の前記第1電極を絶縁物で被覆する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至4に記載の発光装置の製造方法。
  7. 基板上に、第1電極が第1共通電極に電気的に接続され、かつ第2電極が第2共通共通電極と電気的に接続される複数の発光要素が配置された発光装置であって、前記複数の発光要素のうち一部の発光要素が前記第1共通電極と電気的に分離されていることを特徴とする発光装置。
  8. 前記発光要素は、前記第1電極が該発光要素ごとに分離されていることを特徴とする、請求項7に記載の発光装置。
  9. 前記発光要素は、前記第1電極と前記第2電極の間に設けられた発光層を有し、該発光層は、前記発光要素ごとに分離されていることを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載の発光装置。
  10. 前記一部の発光要素は、不良の発光要素であることを特徴とする請求項7乃至請求項9に記載の発光装置。
  11. 前記不良の発光要素は、順方向抵抗又は発光強度が所定の値よりも小さい発光要素であることを特徴とする前記請求項10に記載の発光装置。
  12. 前記一部の発光要素は、前記第1電極が除去されることにより、前記第1共通電極と電気的に分離されていることを特徴とする請求項7乃至請求項11に記載の発光装置。
  13. 前記一部の発光要素は、前記第1電極が絶縁物で被覆されることにより、前記第1共通電極と電気的に分離されていることを特徴とする請求項7乃至請求項11に記載の発光装置。
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