JP2006286232A - キートップ付キーシート - Google Patents

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厚子 田中
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Abstract

【課題】 狭間配置された各キーを視覚的に識別し易くし、各キーの視認性を向上させる。
【解決手段】 狭い間隔で配置される複数のキートップ10と、これらキートップ10の下面側に形成される基材フィルム20と、この基材フィルム20の下面側に形成され、キートップ10を下方側から照光するためのEL素子30と、このEL素子30の下面側に形成される絶縁層40とを備えるキートップ付キーシートであって、EL素子30の発光域Rの上方に位置するキートップ10の外周に、EL素子30から発光される光を外部に露出させるための露光部15を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、照光機能を有する電子機器に用いるキートップ付キーシートに関する。
近年、携帯電話機等の電子機器の小型化が推し進められるなか、キートップ付キーシートの大きさにも制約が設けられるようになってきた。その結果、キートップ付キーシートを構成する各キートップ間の間隔が狭められ、最近では、各キートップをケースで仕切ることなく、複数のキートップが、例えば、0.15〜0.2mm程の狭い間隔で配置(以下、狭間配置という)されている。
また、このようなキーシートを照光させる場合には、キートップに抜き文字状に照光可能な印刷を施し、ベースシートを透光性とする一方、隣り合うキートップ同士の間隙に遮光性の着色を施す等して光漏れを抑制している。キートップ間から光が漏れてしまうと見栄えが良くないためである。
特開2004−327417号公報(背景技術および図19,図20参照)
ところで、上記特許文献1に記載された狭間配置によるキートップ付キーシートでは、各キー間が仕切られていないうえ、キー間が狭くキーの厚みが薄いため、視覚的に各キーが識別し難く、各キーの視認性が悪い。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するために、狭間配置された各キーを視覚的に識別し易くし、各キーの視認性を向上させるキートップ付キーシートを提供することを目的とする。
本発明のキートップ付キーシートは、狭い間隔で配置される複数のキートップと、キートップの下面側に形成される基材フィルムと、基材フィルムの下面側に形成され、キートップを下方側から照光するためのEL素子と、を備え、EL素子の発光域の上方に位置するキートップの外周の一部または全部に、EL素子から発光される光を外部に露出させるための露光部を設けたことを特徴とする。
また、本発明のキートップ付キーシートは、狭い間隔で配置される複数のキートップと、キートップの上面および側面を覆うカバー用フィルムと、キートップの下面側に形成される基材フィルムと、を備え、基材フィルムの下面側には、キートップを下方側から照光するためのEL素子を形成することができ、EL素子が形成された場合に当該EL素子の発光域の上方に位置することになるキートップの外周の一部または全部に、EL素子から発光される光を外部に露出させるための露光部を設けたことを特徴とする。
これらの発明によれば、EL素子から発光される光を、狭間配置されたキートップの外周の一部または全部に形成された露光部から外部に露出させることができる。したがって、狭間配置された各キートップを視覚的に識別し易くし、各キートップの視認性を向上させることができる。
本発明のキートップ付キーシートにおいて、上記露光部の直下にあたる基材フィルムの上面側の一部に、透光性を有する加飾層を形成することが好ましい。このようにすれば、加飾層が形成された露光部と加飾層が形成されていない露光部とにおける透過率をそれぞれ異ならせることができるため、露光部の輝度を場所によって異ならせることができる。
本発明のキートップ付キーシートにおいて、上記EL素子は、少なくとも透明電極、発光層、誘電体層および対向電極を有し、誘電体層は、部分的に配置されることが好ましい。このようにすれば、誘電体層が配置された部分に対応する輝度と、誘電体層が配置されていない部分に対応する輝度とをそれぞれ異ならせることができる。
本発明のキートップ付キーシートにおいて、上記誘電体層は、露光部の直下にあたる部分の一部には配置されていないことが好ましい。このようにすれば、直下に誘電体層が配置された露光部と、直下に誘電体層が配置されていない露光部とにおけるEL素子からの照度をそれぞれ異ならせることができるため、露光部の輝度を場所によって異ならせることができる。
本発明のキートップ付キーシートにおいて、上記キートップの上面もしくは下面またはその両方の面には、文字・数字・記号・図形等の模様による加飾部が形成されており、加飾部の模様における透過率と加飾部の背景における透過率とがそれぞれ異なることが好ましい。このようにすれば、加飾部が照光されたときの模様に立体感を持たせることができ、キートップの視認性を向上させることができる。
本発明に係るキートップ付キーシートによれば、狭間配置された各キーを視覚的に識別し易くし、各キーの視認性を向上させることができる。
以下、本発明に係るキートップ付キーシートの実施形態を図面に基づき説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、図1および図2を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態におけるキートップ付キーシートを真上から見た平面図であり、図2は、図1のII-II断面矢視図である。図1および図2に示すように、キートップ付キーシート1は、キートップ10と、基材フィルム20と、EL素子30と、絶縁層40とを有する。基材フィルム20とEL素子30と絶縁層40とによってキーシートであるELシートが構成される。
キートップ10は、粘着材または接着剤を介して基材フィルム20上に固定される。キートップ10は、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリル、ABS、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の透明性を有する硬質樹脂に
より形成される。
図1および図2に示すように各キートップ10は基材フィルム20上に狭間配置されている。また、各キートップ10相互間およびキートップ10群の外周(各キートップ10の外周の全部)には、EL素子30から発光された光を外部に露出させるための露光部15が形成されている。この露光部15は、成形金型により成形された後の各キートップ10の周縁部を、例えば、抜型やレーザー等でカットすることにより形成される。
キートップ10の周縁部をカットすることによって、狭間配置される各キートップ10間の間隔を広げることができる。そして、各キートップ10間の間隔を広げることによって、各キートップ10間の間隔が、EL素子30から発光された光を外部に露出させるという露光部15としての機能を発揮し得るようになる。
本実施形態における露光部15は、各キートップ10の外周において露出している基材フィルム20の表面の上方であって、かつ、EL素子30の発光域Rの上方に形成されることになる。したがって、基材フィルム20の表面の上方であっても、EL素子30の発光域Rの上方から外れている部分には、露光部15は形成されない。これは、EL素子30の発光域Rから外れた部分には、EL素子30から発光された光が照射されないためである。なお、EL素子30の発光域Rの詳細については、後述する。
キートップ10の上面もしくは下面またはその両方の面には、予め文字・数字・記号・図形等の模様による加飾部が形成されている。ここで、加飾部を形成する際に、透過率が部分的に異なるように工夫すると、加飾部が照光されたときの模様に立体感を持たせることができ、キートップの視認性が向上する。例えば、遮光タイプのインクで模様を形成し、透過タイプのインクで背景を形成することによって、照光時に模様の背景が浮き出して見えるキートップを作ることができる。一方、透過タイプのインクで模様を形成し、遮光タイプのインクで背景を形成することによって、照光時に模様が浮き出して見えるキートップを作ることができる。なお、加飾部はキートップの上面や下面に限られず、例えば、基材フィルム20のいずれかの面に形成することとしてもよい。
基材フィルム20は、透明性を有するフィルムである。基材フィルム20としては、例えば、ウレタン、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートおよびこれらの共重合物、アロイ等の変性物を用いることができる。基材フィルム20の厚みは、繰り返し行われるキートップ10の押圧操作に耐え得る弾性復元力を有する程度にすることが好ましく、具体的には、10〜200μm程度にすることが好ましいが、より好ましくは25〜125μm程度にするのがよい。基材フィルム20の厚みを10μm未満にした場合には、基材フィルム20が容易に屈曲してしまい製造時の取り扱いが困難になってしまうことや、EL素子30に損傷を与えるおそれがある等の問題が生じる。一方、基材フィルム20の厚みを200μm超にした場合には、基材フィルム20の柔軟性が乏しくなってしまい押圧操作時の感触が悪化する等の問題が生じる。
EL素子30は、基材フィルム20の下面側に形成され、キートップ10を下方側から照光する。ここで、図3を参照して、EL素子30について説明する。図3に示すように、EL素子は、透明電極31と、発光層32と、誘電体層33と、対向電極34とを有する。
透明電極31は、基材フィルム20の下面側に形成される。透明電極31は、例えば、透光性および柔軟性を有するポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン等の導電性ポリマー、または酸化インジウム錫をバインダーに分散させたインクにより形成される。バインダーとしては、例えば、フッ素系、ポリエステル系、アクリル系およびエポキシ系の樹脂やゴム、またはこれらの共重合物が該当する。
発光層32は、透明電極31の下面側に形成される。発光層32は、例えば、硫化亜鉛等の無機蛍光体粉を、バインダーに分散することにより形成される。この場合、発光層32はアイボリー色に見える。なお、バインダーとしては、透明電極31に用いられるバインダーと同様のバインダーを用いることができる。
誘電体層33は、発光層32の下面側に形成される。誘電体層33は、透明電極31および対向電極34間の絶縁性ならびに発光効率を高める機能を有する。誘電体層33は、例えば、チタン酸ジルコン酸バリウム、チタン酸バリウム、チタン酸カリウム等の誘電率の高いフィラーを、バインダーに分散することにより形成される。なお、バインダーとしては、透明電極31に用いられるバインダーと同様のバインダーを用いることができる。
対向電極34は、誘電体層33の下面側に形成される。対向電極34は、例えば、導電性を有する銀粉又はカーボン等の金属粉を、バインダーに分散することにより形成される。なお、バインダーとしては、透明電極31に用いられるバインダーと同様のバインダーを用いることができる。
このように形成されるEL素子においては、透明電極31および対向電極34に交流電圧が印加されることによって、EL素子30の発光層32から光が発光される。光が発光される範囲(発光域)Rは、透明電極31と、発光層32と、対向電極34とが重なっている範囲となる。このようなEL素子を発光源として用いることによって、発光域Rの上方に対して光をムラなく照射させることができる。したがって、LED等を発光源として用いる場合に比して発光ムラを低減させこことができる。
また、上述した発光域Rにおいて、さらに誘電体層33が重なる範囲については、誘電体層33が重なっていない範囲に比して輝度が高くなる。これは、誘電体層33を配置することにより、透明電極31と対向電極34との間の静電容量が増大し、発光効率が高まるためである。したがって、誘電体層33の配置の有無を適宜設計することにより、EL素子30の発光輝度を、部分的に異ならせることができる。
図2に示す絶縁層40は、EL素子30を構成する対向電極34の下面側に形成される。絶縁層40は、対向電極34からの漏電や、EL素子30の損傷を防止する機能を有する。絶縁層40としては、例えば、ポリエステル系、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ウレタン系、エポキシ系、フッ素系の樹脂、シリコーンゴム、各種合成ゴム等を用いることができる。
また、絶縁層40の下面には、例えば、シリコーンゴム、樹脂フィルム等の電気絶縁性を有する弾性シート(不図示)が形成され、この弾性シートの下面には、可動接点を押圧するための押圧部(不図示)が形成される。なお、弾性シートと押圧部は必ずしも上述したように形成することを要しない。例えば、絶縁層40の下面側の固定接点に対応する位置に、粘着テープ(例えば、直径3mm、厚さ200μm)を貼り付けて押圧部を形成することや、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂をポッティングして押圧部を形成することとしてもよい。
このように構成されたキートップ付キーシート1が電子機器に組み込まれた場合には、以下のように動作する。まず、キートップ10が押下されることによって弾性シートが撓み、この弾性シートの下面に形成された押圧部が、対向基板上に配置された可動接点を押圧する。そして、この押圧部によって押圧された可動接点が固定接点に接触することにより電気回路が導通状態となる。
次に、第1実施形態におけるキートップ付キーシート1の実施例について説明する。
まず、射出成形機のノズルから射出されるポリカーボネート樹脂(ユーピロン;三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製商品名)を、ランナーおよびゲートを介して成形金型内に注入し、キートップ10を成形する。これにより、最終製品と同様に配置された複数のキートップ10が得られた。
次に、比較的透過率の低い遮光色のインク(CAVメイバン;(株)セイコーアドバンス製商品名)を用いて、文字・数字・記号・図形等の模様をキートップ10の下面にスクリーン印刷した。さらに、透光色のインク(CAVメイバン;(株)セイコーアドバンス製商品名)を用いて、背景をキートップ10の下面全体にスクリーン印刷した。これにより、背景照光型のキートップ10が得られた。
次に、各キートップ10問にある余分なランナー部分等を抜型により切断、除去した。これにより、キーごとに切断された複数のキートップ10が得られた。
次に、厚さ25μmのPETフィルム(ルミラー;東レ(株)製商品名)により基材フィルム20を形成した。
次に、基材フィルム20の下面側に、EL素子30を形成した。具体的に説明すると、まず、基材フィルム20の下面側に導電性ポリマー(オーガコン;アグファ社製商品名)をスクリーン印刷して透明電極31を形成した。次に、透明電極31の下面側に発光体ペースト(8155N ELメディウムペースト;デュポン社製商品名) をスクリーン印刷して発光層32を形成した。次に、発光層32の下面側に絶縁体ペースト(8153N EL絶縁体ペースト;デュポン社製商品名)をスクリーン印刷して誘電体層33を形成した。最後に、誘電体層33の下面側に対向電極ペースト(7152 ELカーボンペースト;デュポン社製商品名)をスクリーン印刷して対向電極34を形成した。これにより、基材フィルム20の下面側にEL素子30が形成された。
次に、EL素子30の下面側に、絶縁塗料(ED452SS;アチソン社製商品名)をスクリーン印刷して絶縁層40を形成した。
最後に、複数のキートップ10を透明な両面粘着テープを介してEL素子30の発光域R上にあたる基材フィルム20上に接着した。
このようなキートップ付キーシート1において、非点灯時における露光部15は、EL素子30の透明電極31と発光層32の合成色である灰色を呈していた。その後、EL素子30の透明電極31と対向電極34との間に50V、100Hzの交流電圧を印加したところ、露光部15とキートップ10の上面とが、EL素子30により照光された。露光部15が、EL素子30の発光色のまま最も明るく光り、キー間を仕切るガイドとしての役割を果たしている。また、各キートップ10の上面に形成された加飾部では、模様と背景の透過率がそれぞれ異なるため、模様がはっきりと表示された。これにより、狭間配置された各キートップ10が視覚的に識別し易くなり、各キートップ10の視認性が向上した。
なお、上述した実施例におけるキートップ10は、背景照光型のキートップであるが、本発明は、文字照光型のキートップにも適用することができる。文字照光型のキートップを用いた場合の実施例は以下のようになる。まず、透光色のインク(CAVメイバン;(株)セイコーアドバンス製商品名)を用いて、文字・数字・記号・図形等の模様をキートップの下面にスクリーン印刷する。次に、比較的透過率の低い遮光色のインク(CAVメイバン;(株)セイコーアドバンス製商品名)を用いて、背景をキートップの下面全体にスクリーン印刷する。これにより、照光時に模様が浮き出して見える文字照光型のキートップが得られる。
[第2実施形態]
次に、図4および図5を参照して本発明の第2実施形態について説明する。図4は、第2実施形態におけるキートップ付キーシートを真上から見た平面図であり、図5は、図4のV-V断面矢視図である。第2実施形態におけるキートップ付キーシート2が、第1実施形態におけるキートップ付キーシート1と異なる点は、第2実施形態におけるキートップ付キーシート2では、露光部15の一部に透光性を有する加飾層16が形成されている点である。
図4および図5に示すように、露光部15の一部には透光性を有する加飾層16が形成されている。加飾層16は、例えば、透過タイプのインクを基材フィルム20上に印刷することにより形成される。図4および図5に示す加飾層16は、各キートップ10のうち上下方向に並んだキートップ10間を仕切るように形成されている。なお、加飾層16を形成する位置は、これに限られず、いずれか一部の露光部15に形成されていればよい。
このように、露光部15の一部に加飾層16を形成することによって、加飾層16が形成された露光部15と加飾層16が形成されていない露光部15とにおける透過率がそれぞれ異なることになるため、露光部15の輝度を場所によって異ならせることができる。
これ以外の構成については、第1実施形態におけるキートップ付キーシート1の構成と同様であるため、各構成要素には同一の符合を付し、その説明を省略する。
次に、第2実施形態におけるキートップ付キーシート2の実施例について説明する。なお、加飾層16を形成すること以外は、第1実施形態における実施例と同様であるため、以下においては、第2実施形態におけるキートップ付キーシート2に特有の実施例について説明する。
第2実施形態におけるキートップ付キーシート2の加飾層16を、以下のように形成した。基材フィルム20上に、ミラーインク(MIR−9100;帝国インキ製造(株)製商品名〉を用いて加飾層16を形成した。この加飾層16は、上下方向に並んだ各キートップ10間を仕切るように形成した。
このようなキートップ付キーシート2において、非点灯時における加飾層16が形成された露光部15は、シルバー色を呈し、加飾層16が形成されていない露光部15は、EL素子30の透明電極31と発光層32の合成色である灰色を呈していた。その後、EL素子30の透明電極31と対向電極34との間に50V、100Hzの交流電圧を印加したところ、露光部15と、キートップ10の上面とが、EL素子30により照光された。加飾層16が形成されていない露光部15が、EL素子の発光色のまま最も明るく光り、キー間を仕切るガイドとしての役割を果たしている。また、加飾層16が形成された露光部15は、ほのかな明るさで光った。さらに、各キートップ10の上面に形成された加飾部では、模様と背景の透過率がそれぞれ異なるため、模様がはっきりと表示された。これにより、狭間配置された各キートップ10が視覚的に識別し易くなり、各キートップ10の視認性が向上した。
[第3実施形態]
次に、図6を参照して本発明の第3実施形態について説明する。図6は、第3実施形態におけるキートップ付キーシートを真上から見た平面図である。第3実施形態におけるキートップ付キーシート3が、第1実施形態におけるキートップ付キーシート1と異なる点は、第3実施形態におけるキートップ付キーシート3では、EL素子30を構成する誘電体層33が部分的に配置されている点である。すなわち、露光部15の直下にあたるEL素子30の一部には、誘電体層33が配置されていない。
図6に示すように、誘電体層33が配置されていないのは、各キートップ10のうち上下方向に並んだキートップ10間を仕切るように形成されている露光部15aの直下にあたる部分である。なお、誘電体層33を配置しない位置は、これに限られず、いずれか一部の露光部15の直下にあたる位置に配置しないこととすればよい。
このように、露光部15の直下にあたるEL素子30の一部に誘電体層33を配置しないことによって、直下に誘電体層33が配置された露光部15と、直下に誘電体層33が配置されていない露光部15aとにおけるEL素子30からの照度がそれぞれ異なることになるため、露光部15の輝度を場所によって異ならせることができる。
これ以外の構成については、第1実施形態におけるキートップ付キーシート1の構成と同様であるため、各構成要素には同一の符合を付し、その説明を省略する。
第3実施形態におけるキートップ付キーシート3の実施例は、EL素子30の誘電体層33を部分的に形成すること以外は、第1実施形態における実施例と同様である。したがって、第3実施形態におけるキートップ付キーシート3の実施例の説明を省略する。
上述した第3実施形態におけるキートップ付キーシート3において、非点灯時における露光部15,15aは、EL素子30の透明電極31と発光層32の合成色である灰色を呈していた。その後、EL素子30の透明電極31と対向電極34との間に50V、100Hzの交流電圧を印加したところ、露光部15,15aとキートップ10の上面とが、EL素子30により照光された。直下に誘電体層33が配置された露光部15が、EL素子30の発光色のまま最も明るく光り、キー間を仕切るガイドとしての役割を果たしている。また、直下に誘電体層33が配置されていない露光部15aは、ELランプの発光色のまま、ほのかな明るさで光った。さらに、各キートップ10の上面に形成された加飾部では、模様と背景の透過率がそれぞれ異なるため、模様がはっきりと表示された。これにより、狭間配置された各キートップ10が視覚的に識別し易くなり、各キートップ10の視認性が向上した。
[第4実施形態]
次に、図7を参照して本発明の第4実施形態について説明する。図7は、第4実施形態におけるキートップ付キーシートを真上から見た平面図である。第4実施形態におけるキートップ付キーシート4が、第1実施形態におけるキートップ付キーシート1と異なる点は、第1実施形態におけるキートップ付キーシート1の露光部15が、各キートップ10の外周の全部に形成されているのに対し、第4実施形態におけるキートップ付キーシート4の露光部15は、各キートップ10の外周の一部にのみ形成されている点である。
図7に示すように、露光部15は、中央列に配置されている4つのキートップ10群(2,5,8,0によるキー群)の両側辺部および下辺部にのみ形成されている。その他のキートップ10の周辺部には、発光された光を遮断するための遮光部17が形成されている。この遮光部17は、例えば、遮光タイプのインクを基材フィルム20上に印刷することにより形成される。なお、露光部15を形成する位置は、これに限られず、いずれか一部のキートップ10の外周に形成されていればよい。また、キートップ10の周縁部に露光部15と遮光部17を形成する方法として、次の方法を採用してもよい。成形金型により成形された後の各キートップ10の周縁部のうち、露光部15を形成させる周縁部のみを、レーザーでカットする。これにより、遮光部17を形成するキートップ10の間隔が狭まるため、遮光部17における遮光性を容易に高めることが可能となる。
これ以外の構成については、第1実施形態におけるキートップ付キーシート1の構成と同様であるため、各構成要素には同一の符合を付し、その説明を省略する。
次に、第4実施形態におけるキートップ付キーシート4の実施例について説明する。なお、遮光部17を形成すること以外は、第1実施形態における実施例と同様であるため、以下においては、第4実施形態におけるキートップ付キーシート4に特有の実施例について説明する。
第4実施形態におけるキートップ付キーシート4の遮光部17を、以下のように形成した。基材フィルム20上に、遮光色である黒色のインク(CAVメイバン;(株)セイコーアドバンス社製商品名)を用いて遮光部17を形成した。この遮光部17は、中央列に配置されている4つのキートップ10群の両側辺部および下辺部を除いた各キートップ10の外周に形成した。
このようなキートップ付キーシート4において、非点灯時における遮光部17は、黒色を呈し、露光部15は、EL素子30の透明電極31と発光層32の合成色である灰色を呈していた。その後、EL素子30の透明電極31と対向電極34との間に50V、100Hzの交流電圧を印加したところ、露光部15と、キートップ10の上面とが、EL素子30により照光された。露光部15が、EL素子の発光色のまま最も明るく光り、キー間を仕切るガイドとしての役割を果たしている。また、各キートップ10の上面に形成された加飾部では、模様と背景の透過率がそれぞれ異なるため、模様がはっきりと表示された。これにより、狭間配置された各キートップ10が視覚的に識別し易くなり、各キートップ10の視認性が向上した。
[変形例]
なお、上述した各実施形態においては、硬質樹脂製のキートップ10を用いて説明しているが、これに限られない。例えば、キーカバー用のフィルム付きキートップを用いてもよい。キーカバー用のフィルムは、キートップ10の上面および側面を覆うフィルムであり、例えば、アクリルフィルム、ポリエステルシート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ABS、またはポリカーボネートとポリブチレンテレフタレート(PBT)のアロイ等が該当する。このようなキーカバー用のフィルム付きキートップは、例えば、キーカバー用フィルムをキートップ形状に成形し、このキートップ形状に成形されたフィルムの内側に、芯材となる透明性を有する硬質樹脂を注入して硬化させることにより成形される。透明性を有する硬質樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、アクリル、ABS、ポリエチレンテレフタレート等が該当する。一体化する方法としては、熱融着、嵌合、接着、粘着のいずれかを用いることができる。また、フィルムに予め模様を形成しておくことによって、立体的なキートップ10の上面に対する加飾作業を簡易にすることができる。
また、複数のキーカバー用フィルム付きキートップを、1枚の基材フィルム上に接着剤を介して貼り付けることにより得られるシートを、本発明に係るキーカバー用フィルム付きキーシートとして適用することができる。この場合に、キーカバー用フィルムは、複数あるキートップの全ての上面および側面を覆う1枚のフィルムであってもよい。また、基材フィルムとしては、例えば、アクリルフィルム、ポリエステルシート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ABS、またはポリカーボネートとポリブチレンテレフタレートのアロイ等を用いることができる。さらに、基材フィルムの下面側に、後からEL素子を形成することとしてもよい。また、基材フィルムのいずれかの面に予め模様を形成しておくこととしてもよい。
また、上述した各実施形態は、適宜組み合わせることができる。したがって、例えば、第1実施形態における露光部15と、第2実施形態における加飾層16が形成された露光部15と、第3実施形態における直下に誘電体層33が配置されていない露光部15aと、第4実施形態における遮光部17とを適宜組み合わせたキートップ付キーシートであってもよい。
第1実施形態におけるキートップ付キーシートを真上から見た平面図である。 図1のII-II断面矢視図である。 EL素子の断面図である。 第2実施形態におけるキートップ付キーシートを真上から見た平面図である。 図4のV-V断面矢視図である。 第3実施形態におけるキートップ付キーシートを真上から見た平面図である。 第4実施形態におけるキートップ付キーシートを真上から見た平面図である。
符号の説明
1,2,3,4・・・キートップ付キーシート、10・・・キートップ、15・・・露光部、16・・・加飾層、17・・・遮光部、20・・・基材フィルム、30・・・EL素子、31・・・透明電極、32・・・発光層、33・・・誘電体層、34・・・対向電極、40・・・絶縁層、R・・・発光域。

Claims (6)

  1. 狭い間隔で配置される複数のキートップと、
    前記キートップの下面側に形成される基材フィルムと、
    前記基材フィルムの下面側に形成され、前記キートップを下方側から照光するためのEL素子と、を備え、
    前記EL素子の発光域の上方に位置する前記キートップの外周の一部または全部に、前記EL素子から発光される光を外部に露出させるための露光部を設けたことを特徴とするキートップ付キーシート。
  2. 狭い間隔で配置される複数のキートップと、
    前記キートップの上面および側面を覆うカバー用フィルムと、
    前記キートップの下面側に形成される基材フィルムと、を備え、
    前記基材フィルムの下面側には、前記キートップを下方側から照光するためのEL素子を形成することができ、
    前記EL素子が形成された場合に当該EL素子の発光域の上方に位置することになる前記キートップの外周の一部または全部に、前記EL素子から発光される光を外部に露出させるための露光部を設けたことを特徴とするキートップ付キーシート。
  3. 前記露光部の直下にあたる前記基材フィルムの上面側の一部に、透光性を有する加飾層を形成することを特徴とする請求項1または2に記載のキートップ付キーシート。
  4. 前記EL素子は、少なくとも透明電極、発光層、誘電体層および対向電極を有し、
    前記誘電体層は、部分的に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のキートップ付キーシート。
  5. 前記誘電体層は、前記露光部の直下にあたる部分の一部には配置されていないことを特徴とする請求項4に記載のキートップ付キーシート。
  6. 前記キートップの上面もしくは下面またはその両方の面には、予め文字・数字・記号・図形等の模様による加飾部が形成されており、
    前記加飾部の模様における透過率と前記加飾部の背景における透過率とがそれぞれ異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のキートップ付キーシート。
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