JP2006280719A - 子守帯 - Google Patents
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Abstract
【課題】 携帯性に優れるとともに、幼児を安定してかつ幼児にとって心地よく保持される子守帯を提供する。
【解決手段】 子守帯10は、ウエストポーチの物品収納部40の背面に設けられた帯収納部に全体が収納可能である。帯収納部40は、ウエストポーチとしての使用時に、装着者の腰に当接し、クッション性を有する所定の広さの面を有するパッド部16を含む。子守帯10は、使用時に幼児の背中を保持するための背当て部12と、背当て部12に続き、幼児の尻部を保持する尻当て部13と、尻当て部13に続き、幼児の股部を保持する股当て部14とを含む。パッド部16は、子守帯10の使用時に、尻当て部13として使用される。
【選択図】 図2
【解決手段】 子守帯10は、ウエストポーチの物品収納部40の背面に設けられた帯収納部に全体が収納可能である。帯収納部40は、ウエストポーチとしての使用時に、装着者の腰に当接し、クッション性を有する所定の広さの面を有するパッド部16を含む。子守帯10は、使用時に幼児の背中を保持するための背当て部12と、背当て部12に続き、幼児の尻部を保持する尻当て部13と、尻当て部13に続き、幼児の股部を保持する股当て部14とを含む。パッド部16は、子守帯10の使用時に、尻当て部13として使用される。
【選択図】 図2
Description
この発明は子守帯に関し、特に、携帯の容易な子守帯に関する。
小物を収納できるとともに、子守帯として使用できるベビーホルダがたとえば、特開2000−186543号公報に開示されている。同公報によれば、ベビーホルダは、幼児を収納する本体部と本体部の下部に設けられて使用者の腰に巻留める腰ベルトと、本体部に取付けられて使用者の肩に掛ける肩ベルトとを有し、腰ベルトには腰パッドが装着され、かつ腰パッドに本体部および肩ベルトを収納する収納部が一体的に設けられている。
特開2000−186543号公報(図1およびそれに関連する記載)
従来の収納可能な子守帯は上記のように構成されていた。使用時にのみ本体部を取出して子守帯として利用できるため便利ではあるが、任意の形状に折り畳み可能な本体部のみで幼児を保持するため、幼児としては無理に狭い空間に閉じこめられることになり、腹部を圧迫されて苦しい思いをするとともに、安定して保持されない。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、携帯性に優れるとともに、幼児を安定してかつ幼児にとって心地よく保持される子守帯を提供することを目的とする。
この発明に係る子守帯は、ウエストポーチの帯収納部に全体が収納可能である。帯収納部は、ウエストポーチとしての使用時に、装着者の腰に当接するパッド部を含み、子守帯は、使用時に幼児の背中を保持するための背当て部と、背当て部に続き、幼児の尻部を保持する尻当て部と、尻当て部に続き、幼児の股部を保持する股当て部とを含み、パッド部は、子守帯の使用時に、尻当て部として使用される。
ウエストポーチの帯収納部に全体が収納可能であるとともに、パッド部が子守帯としての使用時に尻当て部として使用されるため、幼児はパッド部で安定して保持される。
その結果、携帯性に優れるとともに、幼児にとって安定してかつ心地よく保持される子守帯を提供できる。
好ましくは、背当て部は帯収納部の一方側端部から取出され、股当て部は帯収納部の他方側端部から取出される。
さらに好ましくは、パッド部は通気性を有する。
さらに好ましくは、子守帯はパッド部に接続された第1ベルトを含み、股当て部には第2ベルトが接続され、子守帯をウエストポーチとして使用するときは、第1ベルトを装着者の腰に装着し、子守帯を幼児の保持に使用するときは、第2ベルトを装着者の腰に装着する。
以下この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1はこの発明の一実施の形態に係る子守帯10の、幼児を保持する面側の展開状態を示す図であり、図2は、その反対側の面を示す図である。
図1を参照して、子守帯10は、背当て部12と、背当て部12の下方に設けられた尻当て部13と、尻当て部の13の下方に設けられた股当て部14とを含む。子守帯10の使用時には、背当て部12、尻当て部13および股当て部14によって、それぞれ、幼児の背中、尻、および股を保持する。背当て部12、尻当て部13および股当て部14は、通気性を有するメッシュ状の布で構成されている。
後に説明するように、子守帯10をウエストポーチの帯収納部に収納したときに、尻当て部13は、ウエストポーチの装着者の腰に当接するパッド部16としても機能する。したがって、帯収納部は、ウエストポーチとしての使用時に、装着者の腰に当接するパッド部を含む。なお、パッド部16は、クッション性のある部材で構成され、一定の広さを有しているのが好ましい。
背当て部12は、後に説明するように、尻当て部13の背面に設けられ、尻当て部13と物品収納部40(図2参照)との間に設けられた帯収納部50(図4参照)中に全体が収納可能に設けられており、尻当て部13の上端部に設けられた上部ファスナ41を開けることによって、帯収納部の中から取出して図1に示すように展開される。
同様に、股当て部14も尻当て部13の背面に設けられた帯収納部の中に収納可能に設けられており、尻当て部13の下端部に設けられた下部ファスナ(図5参照)を開けることによって、帯収納部50の中から取出して図1に示すように展開される。
背当て部12の上部の両側の先端部には、それぞれフック21a、21bが設けられている。尻当て部13の左右両側には、所定の幅を有する収納部保持部24a、24bが設けられ、その先は、それぞれ第1ベルト25a、25bにつながっている。第1ベルト25a,25bの一方端部には、ワンタッチバックル31が設けられ、他方端部には、ワンタッチバックル31に係合するカバー付きバックル32が設けられている。
股当て部14の中央部の左右両側には、第2ベルト30a,30bが設けられている。第2ベルト30a,30bの一方端部には、ワンタッチバックル33が設けられ、他方端部には、ワンタッチバックル33に係合するカバー付きバックル34が設けられている。股当て部14の下方向の端部には、第3ベルト36a,36bが設けられ、それぞれの先端には、37a,37bが設けられている。
次に図2を参照して、子守帯10の幼児を保持する側の背面側について説明する。図2を参照して、背当て部12の背面には、その上部の両側にリング22a、22bが設けられている。
尻当て部13の背面には、上記したように、収納状態において背当て部12および股当て部14を収納可能な帯収納部と物品収納部40とが設けられている。物品収納部40の上端部には、この子守帯10をウエストポーチとして使用したときに、その内部に物を収納するための物品収納部ファスナ44が設けられており、その下部には、2つのポケットおよびそれ用のファスナ45a、45bが設けられている。このように、物品収納部40にポケットが設けられているため、幼児とともに外出するとき等に必要な小物を身近に保持できる。
収納部保持部24a、24bの両端部には、第1ベルト25a、25bとの間に通路26a、26bが設けられている。また、第1ベルト25a、25bには、それぞれ、リング27a、27bが設けられている。
なお、図2には、後に説明する子守帯10の使用時において、第3ベルト36のフック37a,37bが通る経路を矢印で示している。すなわち、第3ベルト36のフック37a,37bは、第1ベルト25の通路26a、26bを通って背当て部12に設けられたリング22a,22bに係合する。
また、第1、第2および第3ベルト25,30,36の各々は、個別にその長さが調節可能な長さ調節部を有している。
図3は、図2の状態から、背当て部12および股当て部14を帯収納部内に収納した状態を示す図である。図3に示すように、背当て部12および股当て部14を収納すると、子守帯10は、通常のウエストポーチとして使用可能である。
図4および図5は、図3において、それぞれ矢印IV−IV、およびV−Vで示す方向から見た矢視図である。図4を参照して、物品収納部40の尻当て部13側には帯収納部50が設けられ、その上部には、上部ファスナ41が設けられる。同様に、物品収納部40の尻当て部13側の下部には、下部ファスナ42が設けられている。上記したように、上部ファスナ41を開閉して背当て部12を帯収納部50から取出し、また収納し、下部ファスナ42を開閉して、股当て部14を帯収納部50から取出し、また、収納する。
次に、この実施の形態に係る子守帯10の使用方法について説明する。図6は図3に示した子守帯10を収納したウエストポーチを装着者が腰に保持した状態を示す図である。したがって、子守帯10は、通常は、ウエストポーチとして、第1ベルト25を用いて装着者の腰に保持される。このとき、パッド部16がウエストポーチの装着者の腰に当接するため、装着者は容易にウエストポーチを保持できる。
次に図7を参照して、子守帯10を使用する場合について説明する。まず、下部ファスナ42を開いて、股当て部14と第2ベルト30a,30bとを帯収納部50から取出し、第2ベルト30a,30bを用いて装着者の腰に物品収納部40を保持する。このとき、股当て部14の下端部に設けられた第3ベルト36a,36bは、図示のように尻当て部13側に折返しておく。このとき第1ベルト25a,25bを外すとともに、上部ファスナ41を開いて帯収納部50から背当て部12を取出す。
次に、図8に示すように、第1ベルト25a,25bをワンタッチバックル31とカバーバックル32とで接続して装着者の肩に掛ける。その後、図2で説明したように、図9および図10に示すように、第3ベルト36bの端部に設けられたフック37bを、通路26bに通した後、背当て部12のリング22bに係合させる。これによって、尻当て部13、股当て部14および第3ベルト36で構成される、幼児の足が伸びる開口部が形成される。
次に、図11に示すように、背当て部12の端部に設けられたフック21bを第1ベルト25bに設けられたリング27bに係合させる。これによって、背当て部12が縦方向に保持され、幼児を縦方向に保持できる。
図12は、図11に示した状態を図11とは反対方向から見た図である。反対方向においても同様に各部材が係合されている。
図13は、上記のように各部を接続して構成された子守帯10を用いて、幼児を保持した状態を示す図である。上記したように、背当て部12の先端部に設けられたフック21を第1ベルト25に設けられたリング27に係合させて、側面に足を伸ばせる開口を形成するとともに、背当て部12と、尻当て部13と、股当て部14とで幼児を保持する空間を構成するようにした。パッド部を尻当て部13として使用するため、幼児は腹部を圧迫されることなく、安定して快適に子守帯によって保持される。
その結果、幼児を安定して保持できるとともに、子守帯の不使用時には収納が容易でかつ携帯性に優れた子守帯を提供できる。
なお、上記実施の形態においては、幼児を対面方向で保持する状態について説明したが、これに限らず、幼児を逆向きに保持するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、帯収納部を物品収納部と分けた場合について説明したが、これに限らず、物品収納部が帯収納部を兼ねてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明にかかる子守帯は、携帯性に優れるとともに、幼児を安定してかつ心地よく保持できるため、子守帯として、有利に利用される。
10 子守帯、12 背当て部、13 尻当て部、14 股当て部、16 パッド部、21,37 フック、22,27 リング、24 収納部保持部、25 第1ベルト、26 通路、30 第2ベルト、31,33 ワンタッチバックル、32,34 カバー付きバックル、36 第3ベルト、40 物品収納部、41 上部ファスナ、42 下部ファスナ、50 帯収納部。
Claims (4)
- ウエストポーチの帯収納部に全体が収納可能な子守帯であって、
前記帯収納部は、ウエストポーチとしての使用時に、装着者の腰に当接するパッド部を含み、
該子守帯は、使用時に幼児の背中を保持するための背当て部と、前記背当て部に続き、幼児の尻部を保持する尻当て部と、前記尻当て部に続き、幼児の股部を保持する股当て部とを含み、
前記パッド部は、該子守帯の使用時に、前記尻当て部として使用される、子守帯。 - 前記背当て部は前記帯収納部の一方側端部から取出され、前記股当て部は前記帯収納部の他方側端部から取出される、請求項1に記載の子守帯。
- 前記パッド部は通気性を有する、請求項1または2に記載の子守帯。
- 前記子守帯は前記パッド部に接続された第1ベルトを含み、
前記股当て部には第2ベルトが接続され、
該子守帯をウエストポーチとして使用するときは、前記第1ベルトを装着者の腰に装着し、
該子守帯を幼児の保持に使用するときは、前記第2ベルトを装着者の腰に装着する、請求項1から3のいずれかに記載の子守帯。
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