JP2006280577A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体の天板が変形しにくいスロットマシンを提供する。
【解決手段】 スロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体20と、この筐体20の内部に設けられるリールユニット100とを備える。筐体20は、左右の側板23を備え、筐体20の内側には、その両端を左右の両側板23にそれぞれ固定された中間板130が設けられる。中間板130は、両側板23の高さ方向の中央よりも上方に相当する位置に設けられ、リールユニット100は、中間板130から吊り下げられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スロットマシンに関し、更に詳しくは、筐体を変形しにくくしたスロットマシンに関するものである。
従来から、スタートスイッチを操作すると3個すべての回転リールの回転が開始し、ストップスイッチを操作すると当該ストップスイッチに対応した回転リールの回転が停止し、3個すべての回転リールの回転を停止させたときに、所定の図柄が有効な入賞ライン上に揃うと所定の利益が付与されるスロットマシンが提供されている。
このようなスロットマシンは、前面に開口部を有する箱型の筐体を備えている。筐体の前面には、開口部を開閉可能に塞ぐ前扉が設けられている。また、筐体の内部には、3個の回転リールを横並びに設けたリールユニットが固定されている。また、前扉のほぼ中央には、各回転リールの周囲に付されている21個の図柄のうち3個を見ることができる図柄表示窓が設けられている。図柄表示窓の下方には、回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチや、回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチなどが設けられている。
このようなスロットマシンの場合、リールユニットの筐体への固定は、例えば、筐体の内部に棚板を設けて、この棚板の上にリールユニットを載置し、リールユニットを棚板にビス止めをすることによって行われている。
また、例えば、図24に示すように、筐体20の背板24の所定の位置に複数の係止金具210を設けるとともに、リールユニット200の背面の所定の位置には、係止金具210にそれぞれ係止可能なフック220を設け、各フック220を各係止金具210にそれぞれ係止させることにより、棚板を用いずに、リールユニット200を固定させているスロットマシンも知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図24にしめすようなスロットマシンを、積み重ねた状態で倉庫に長期間保管すると、図23に示すように筐体20に歪が発生することがある。この歪は、天板22が筐体20の内部方向へ向けて凸状になり、かつ、左右の両側板23がそれぞれ筐体の外部方向へ向けて凸状になるものである。この歪は、側板23よりも天板22に大きく発生する。
特開2004−166777号公報
スロットマシンは、筐体等をリサイクルすることにより、リールユニット等を交換することで新たな機種として販売することができる。
このとき、筐体に上述したような歪が発生すると、せっかくリールユニット等の交換のみでリサイクルができるように設計してあっても、新たな筐体が必要となり、リサイクル効果による製品のコストダウンができなくなるばかりでなく、自然保護の観点からも好ましくない。
そこで、本発明は、上記状況に鑑み以下の点を目的とする。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、筐体の内側に、左右の両側板に固定される中間板を設け、中間板の位置は、側板の高さ方向の中央よりも上方に相当する位置にし、この中間板によって、側板が筐体の外方向へ向けて凸状になる変形を防止するとともに、天板が筐体の内方向へ向けて凸状になる変形を防止する。これにより、筐体の長期間の保管による天板の変形を防止し、筐体のリサイクルが可能なスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項2)
すなわち、請求項2記載の発明は、前記リールユニットのフレームの上面板を中間板として用いることにより、他の余計な部品を必要とせず、筐体の天板の変形を防止することができる。これにより、部品点数を増やすことなく、天板が筐体の内方向に向けて凸状になる変形を防止することが可能なスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項3)
すなわち、請求項3記載の発明は、左右両側板のそれぞれにレールを設け、前記レールは、前後方向に伸びるように形成されるとともに、中間板の両側端と係合し、係合した状態で中間板の前後方向の摺動を可能とするガイド部と、摺動を所定の位置で止める位置決め部と、中間板の両側端が固定される固定部とを有することにより、リールユニットを交換する際の作業が軽減される。これにより、製品を組み立てるための作業時間を短くすることが可能なスロットマシンを提供することを目的とする。
各請求項にそれぞれ記載された発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、スロットマシン(10)にかかるものであって、前面に開口部を有する箱型の筐体(20)と、この筐体(20)の内部に設けられるリールユニット(40、100)とを備え、前記筐体(20)は、天板(22)、底板(21)、左右の側板(23)および背板(24)を備え、前記筐体(20)の内側には、その両端を左右の両側板(23)にそれぞれ固定された中間板(43、130)が設けられ、前記中間板(43、130)は、両側板(23)の高さ方向の中央よりも上方に相当する位置に設けられ、前記リールユニット(40、100)は、前記中間板(43、130)から吊り下げられていることを特徴とする。
また、「リールユニット(40、100)」は、スロットマシン(10)の筐体(20)の内部に備えられ、スロットマシン(10)での遊技に用いられるものである。
また、「筐体(20)」は、上面には天板(22)を、下面には底板(21)を、左右の両側面にはそれぞれ側板(23)を、背面には背板(24)を備える。これにより、「筐体(20)」は、前面に開口部を有する箱型となっている。「筐体(20)」の内側には、その両端を左右の両側板(23)にそれぞれ固定された中間板(43、130)が設けられている。ここで、中間板(43、130)は、左右の側板(23)が互いに離れるような変形を防止するために設けられるものである。したがって、中間板(43、130)は、その両端を左右の両側板(23)にそれぞれ固定されていなければならない。
また、「中間板(43、130)」は、左右の両側板(23)の高さ方向の中央よりも上方に相当する位置に固定される。つまり、「中間板(43、130)」は、底板(21)から中間板(43、130)までの距離よりも中間板(43、130)から天板(22)までの距離の方が短くなるような高さ位置に固定される。「中間板(43、130)」から天板(22)までの距離が短くなればなるほど、天板(22)の変形に影響を与える側板(23)の変形が少なくなり、天板(22)の変形を効果的に防止することができる。
また、「中間板(43、130)」は、左右の両側板(23)の高さ方向の中央よりも上方に相当する位置に固定すればその機能を果たす。したがって、「中間板(43、130)」は、リールユニット(40、100)のフレーム(41、101)とは別体として、筐体(20)内に取り付けても良いし、また、フレーム(41)の上面板(43)を中間板(43、130)として用いても良い。
また、リールユニット(40、100)は、筐体(20)の内部における中央よりもやや上方に位置するように設けられるものである。また、リールユニット(40、100)は、中間板(43、130)に吊り下げられるように設置される。このため、中間板(43、130)は、リールユニット(40、100)よりも上側に位置することになり、左右の両側板(23)の高さ方向の中央よりも上方に相当する位置に設けられることになる。したがって、中間板(43、130)から天板(22)までの距離は、比較的短くなる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明を限定したものであって、次の点を特徴とする。
すなわち、前記リールユニット(40)は、フレーム(41)と、このフレーム(41)に固定される複数の支持板(52)と、各支持板(52)にそれぞれ固定されるモータ(53)と、各モータ(53)の回転軸にそれぞれ固定される回転リール(50)とを備え、前記フレーム(41)は、少なくとも上面板(43)を備え、前記上面板(43)は、筐体(20)の右側の側板(23)の内面から左側の側板(23)の内面まで至るように形成され、前記上面板(43)を中間板(43)として用いたことを特徴とする。
ここで、「リールユニット(40)」は、フレーム(41)と、このフレーム(41)に固定される複数の支持板(52)と、各支持板(52)にそれぞれ固定されるモータ(53)と、各モータ(53)の回転軸にそれぞれ固定される回転リール(50)とを備えている。
すなわち、フレーム(41)に複数の支持板(52)が固定され、また、各支持板(52)にそれぞれモータ(53)が固定され、また、各モータ(53)の回転軸にそれぞれ回転リール(50)が固定されることによって、このリールユニット(40)が形成されている。
また、「フレーム(41)」は、上面板(43)を有している。
また、この「フレーム(41)」は、例えば、上面板(43)と、この上面板(43)と対向する下面板(42)と、上面板(43)および下面板(42)に対して略直角方向に立設し互いに対向する2枚の横面板(44)とを有するように形成してもよい。このとき、前面および後面に開口部を有する枠型に形成してもよく、また、前面に開口部を有し後面には背板を有する箱型に形成してもよい。
また、この「フレーム(41)」は、例えば、複数の部品から形成してもよく、また、射出成形によって、一体的に形成してもよい。また、この「フレーム(41)」は、例えば、金属製にしてもよく、また、樹脂製としてもよい。
また、「上面板(43)」は、筐体(20)の右側の側板(23)の内面から左側の側板(23)の内面まで至るように形成されている。
また、「上面板(43)」は、リールユニット(40)が筐体(20)の内部に固定された際に上側に位置する。
また、下面板(42)は、筐体(20)の右側の側板(23)の内面から左側の側板(23)の内面まで至るように形成してもよい。また、下面板(42)は、その横方向の距離を、筐体(20)の右側の側板(23)の内面と左側の側板(23)の内面との間隔よりも短く形成してもよい。
また、「上面板(43)」は、請求項1記載の発明の中間板(43、130)として用いている。すなわち、上面板(43)を左右の両側板(23)のそれぞれに固定し、上面板(43)は、左右の両側板(23)の高さ方向の中央よりも上方に相当する位置に設けている。
また、「支持体(52)」はフレーム(41)に固定される。
また、「モータ(53)」は、回転リール(50)を回転させるためのものである。「モータ(53)」には、例えば、ステッピングモータを用いることができる。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明を限定したものであって、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記筐体(20)には、左右の両側板(23)の内面それぞれにレール(90、91)を設け、前記レール(90、91)は、前後方向に伸びるように形成され、前記レール(90、91)は、前記中間板(43)の両側端と係合するとともに係合した状態で前記中間板(43)の前後方向の摺動を可能とするガイド部(93)と、前記中間板(43)の前後方向の摺動を所定の位置で止める位置決め部(97)と、前記中間板(43)の前後方向の摺動が位置決め部によって止められた状態で前記中間板(43)の両側端が固定される固定部(99)とを有することを特徴とする。
ここで、「レール(90、91)」は、リールユニット(40)を筐体(20)内の所定の位置まで誘導し、かつ、その位置でリールユニット(40)を固定するためのものである。レール(90、91)は、左右の両側板(23)の内面にそれぞれ設けられいる。左側の側板(23)の内面に取り付けられるレールを左レール(90)とし、右側の側板(23)の内面に取り付けられるレールを右レール(91)とする。「レール(90、91)」は、筐体(20)の前後方向に伸びるように形成される。
また、「レール(90、91)」は、中間板(43)の両側端と係合するとともに係合した状態で中間板(43)の前後方向の摺動を可能とするガイド部(93)と、中間板(43)の前後方向の摺動を所定の位置で止める位置決め部(97)と、中間板(43)の前後方向の摺動が位置決め部(97)によって止められた状態で中間板(43)の両側端が固定される固定部(97、98)とを有している。
また、「ガイド部(93)」は、中間板(43)の両側端と係合するとともに係合した状態で中間板(43)の前後方向の摺動を可能にするものである。「ガイド部(93)」は、例えば、筐体の内方へ向けて突出する水平で平坦な板状に形成できる。このような形状で形成すると、中間板(43)の両側端をそれぞれ「ガイド部(93)」に載せることができ、さらには、中間板(43)を「ガイド部(93)」に載せた状態で前後方向に摺動可能とすることができる。つまり、「ガイド部(93)」は、中間板(43)の両側端のそれぞれと係合可能とし、加えて、係合した状態で中間板(43)を前後方向に摺動可能とすることができる。
また、「位置決め部(97)」は、中間板(43)の前後方向の摺動を所定の位置で止める機能を有するものである。例えば、リールユニット(40)の上面板(43)を中間板(43)とした場合は、上面板(43)の前面に、下方向へ向けて突出した板状の突出部(46)を設ける。また、レール(90、91)の前端に、下方向へ向けて突出した部分(97)を設けるようにする。このレール(90、91)の前端に下方向に突出した部分(97)は、上面板(43)に設けた突出部(46)に当接する位置に設けるようにする。レール(90、91)の前端に設けた下方向に突出した部分を、「位置決め部(97)」とすることができる。これにより、リールユニット(40)が、所定の位置までガイド部(93)に沿って後方へ摺動したとき、前記突出部(46)が「位置決め部(97)」に当接し、リールユニット(40)の後方への摺動が停止する。これにより、所定の位置でのリールユニット(40)の位置決めを行うことができる。
また、「固定部(99)」は、中間板(43)の前後方向の摺動が位置決め部(97)によって止められた状態で中間板(43)の両側端が固定される部分である。また、「固定部(99)」は、中間板(43)とレール(90、91)とを固定するための部分である。したがって、「固定部(99)」は、中間板(43)が位置決め部(97)によってレール(90、91)の所定の位置に位置決めされた場所で中間板(43)とレール(90、91)とを固定する機能を有する部分である。
「固定部(99)」と中間板(43)との固定は、例えば、ネジ止めにより行うことが可能である。この場合は、例えば、前記位置決め部(97)にリールユニット(40)固定用の孔(98)を設け、当該孔(98)の内周面にメスネジを形成する。加えて、前記突出部(46)に、前記位置決め部(97)にあけられた孔と合致する位置に貫通孔をあける。このとき、位置決め部(97)のリールユニット(40)固定用の孔(98)と突出部(46)にあけられた貫通孔とを合致させた状態で、リールユニット取付ネジ(81)を、前記突出部(46)にあけられた貫通孔に挿通させながら、前記位置決め部(97)に設けられたリールユニット(40)固定用の孔(98)に螺合させる。これにより、中間板(43)とレール(90、91)が固定される。このとき、リールユニット(40)固定用の孔(98)が設けられた位置決め部(97)を「固定部(99)」とすることができる。
また、レール(90、91)は、例えば、板金の曲げ加工により、一体的に形成することができる。また、左右の両側板(23)のレール(90、91)の取り付け位置は、中間板(43)を底板(21)に対して平行に設けるため、左右のレール(90、91)とも同じ高さにするのが望ましい。
(請求項1)
(効果)
請求項1記載の発明によれば、筐体の内側に、左右両側板の高さ方向の中央よりも上方に固定される中間板を設け、リールユニットは、前記中間板から吊り下げられている。中間板が筐体の側板の内側に固定されることにより側板が筐体の外方向へ向けて凸状になる変形を極力抑えることができる。側板の変形が防止されると天板が筐体の内方向へ向けて凸状になる変形も極力抑えることができる。
また、側板上部の変形は、天板の変形に大きく影響するが、筐体内部の中間板の位置は、左右の両側板の高さ方向の中央よりも上方に位置するため、天板の変形に大きく影響する側板上部の変形をより効果的に抑えることができる。したがって、天板が筐体の内方向へ向けて凸状になる変形を効果的に抑えることができる。
(請求項2)
(効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、リールユニットのフレームの上面板を中間板としている。このような構造にすると、天板の変形を抑えるための余計な部品を必要としないため、部品点数を増やすことなく天板が筐体の内側に凸状になる変形を極力抑えることが可能になる。また、余計な部品を必要としないので、軽量化が可能になるとともに、製品コストの削減に寄与することができる。
(請求項3)
(効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明に加えて、左右の両側板にレールを設け、レールは、前後方向に伸びるように形成され、中間板の両側端と係合し中間板の前後方向の摺動を可能にするガイド部と、中間板の摺動を所定の位置で止める位置決め部と、中間板の両側端が固定される固定部とを有するようにしている。このとき、リールユニットの上面板を中間板としている。これにより、左右の両側板に設けられたレール上にリールユニットの上面板の両側端をそれぞれ載せ、所定の位置までリールユニットを摺動させることが可能となっている。その後、所定の位置でリールユニットを固定するという簡単な作業のみで、リールユニットの取り付けが可能になる。また、上面板をレールに固定しているので、側板の変形の防止が抑えられるとともに、天板の変形を極力抑えることが可能となっている。したがって、請求項3記載の発明により、天板の変形を防止するとともに、リールユニットの取り付けにかかる作業時間を短縮することができ、ひいては製品コストの削減に寄与することができる。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図12は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、第1の実施の形態にかかる遊技機としてのスロットマシン10の正面図である。図2は、第1の実施の形態にかかる遊技機としてのスロットマシン10の内部を示す斜視図である。図3は、第1の実施の形態におけるリールユニット40の筐体20への取り付けを示す斜視図である。図4は、第1の実施の形態におけるリールユニット40の構造を示す斜視図である。図5は、第1の実施の形態におけるリールユニット40の正面図である。図6は、第1の実施の形態における左レール90の外観斜視図である。図7は、第1の実施の形態における左レール90の正面図である。図8は、第1の実施の形態における左レール90の側面図である。図9は、第1の実施の形態における左レール90の平面図である。図10は、第1の実施の形態におけるリールユニット40を取り付けたときの筐体20内部の正面図である。図11は、第1の実施の形態におけるリールユニット40を取り付けたときの筐体20内部の側面断面図である。図12は、第1の実施の形態におけるリールユニット40と右レール91の取り付け部分の拡大図である。
本実施の形態では、「前面」とは、スロットマシン10において遊技を行う際に遊技者が向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシン10の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て右側をいう。また、「左側」とは、スロットマシン10の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て左側をいう。
(スロットマシン10)
図1および図2に示すように、本実施形態にかかるスロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体20を備えている。筐体20の前面には、開口部を塞ぐ前扉30が設けられている。筐体20の内部には、遊技機としてのスロットマシン10を制御するための制御装置を備えた主基板74や、3個の回転リール50を横並びに設けたリールユニット40や、メダル投入口31から投入されたメダルを誘導しながらメダルの真贋を判定するためのメダル選別装置71や、メダル選別装置71を通過したメダルを受け止めて貯蓄しておくとともに貯蓄したメダルを入賞時などにメダル払出口32から払い出すためのホッパー装置72や、これらの装置に電力を供給するための電源装置73などが設けられている。
また、前扉30の上部には、演出用ランプ37が設けられ、また、前扉30のほぼ中央には、図柄表示窓70が設けられている。
また、回転リール50の周囲には、複数種類の図柄が所定の配列で複数個付され、また、図柄表示窓70は、各回転リール50の周囲に付されている複数個の図柄のうち3個をそれぞれ表示可能に形成されている。具体的には、左側の回転リール50の回転が停止すると、図柄表示窓70の左側部分の上段、中段および下段にそれぞれ1個ずつ、合計3個の図柄が表示される。中央および右側の回転リール50についても同様である。これにより、3個すべての回転リール50の回転が停止すると、図柄表示窓70には、縦3列横3行に配列した合計9個の図柄が表示される。また、図柄表示窓70に表示される縦3列横3行の図柄の配列は、「出目」などと呼ばれている。
また、図柄表示窓70の下方には、メダルを投入するためのメダル投入口31や、クレジットメダルの枚数を1枚減じてメダルの投入に代えるための1枚ベットスイッチ33や、クレジットメダルの枚数を3枚減じてメダルの投入に代えるためのMAXベットスイッチ34や、回転リール50の回転を開始させるためのスタートスイッチ35や、回転リール50の回転を停止させるためのストップスイッチ36などが設けられている。
また、前扉30の下部には、演出音などを発するスピーカ38や、メダルを払いだすためのメダル払出口32などが設けられている。また、メダル払出口32の下方には、メダル払出口32から払い出されたメダルを受け止めて貯蓄するための受け皿39が設けられている。
(筐体20)
図1ないし図3に示すように、筐体20は、四角箱型に形成されており、前面には開口部を有している。また、筐体20は、下面には底板21を備え、上面には天板22を備え、左右両側にはそれぞれ側板23を備え、背面には背板24を備えている。
左右の両側板23の内面には、それぞれ、左レール90および右レール91が取り付けられている。左レール90は取付ネジ80により左側の側板23の内面に取り付けられている。右レール91は取付ネジ80により右側の側板23の内面に取り付けられている。左レール90を左側の側板23の内面に取り付けるには、2個の取付ネジ80が用いられる。したがって、左側の側板23には、レール取り付け用の孔が2箇所に形成されており、更に、これらのレール取り付け用の孔の内周面には、それぞれメスネジが形成されている。右レール91及び右側の側板23についても同様である。
左レール90および右レール91は、両方とも、左右の両側板23内面に、かつ、両側板23の高さ方向の中央よりも上方に相当する位置に、取り付けられている。より具体的には、筐体20内部における中央よりもやや上方に相当する位置にリールユニット40が設けられる。そして、リールユニット40が備えるフレーム41の上面板43の高さに相当する高さ位置に、左レール90および右レール91がそれぞれ取り付けられている。
左レール90および右レール91は、両方とも底板21と平行になるように左右の両側板23にそれぞれ取り付けられている。
左レール90と右レール91とは、左右の両側板23に、底板21からの高さが同じ位置にそれぞれ取り付けられている。
(リールユニット40)
図2ないし図5に示すように、リールユニット40は、フレーム41と、このフレーム41に固定される3枚の支持板52と、各支持板52にそれぞれ固定されるモータ53と、各モータ53の回転軸にそれぞれ固定される回転リール50とを備えている。
また、フレーム41は、図2ないし図5に示すように、前面および背面には開口部を有し、下面には下面板42を備え、上面には上面板43を備え、左右両側面にはそれぞれ横面板44を備えている。
また、フレーム41の下面板42と上面板43との間には、3枚の支持板52が所定の間隔をあけて横面板44と平行に固定されている。
また、各支持板52のほぼ中央には、それぞれ、モータ53が固定されている。また、各モータ53の回転軸には、それぞれ、回転リール50が固定されている。
また、モータ53は、回転リール50を所定の位置で停止させる必要があるため、ステッピングモータを用いている。
また、各回転リール50は、それぞれ、その一部をフレーム41の前面の開口部から突出させた状態にしている。
(フレーム41)
フレーム41は、図2ないし図5に示すように、枠型に形成されており、前面および後面には開口部を有している。また、このフレーム41は、四角平板状の上面板43と、四角平板状の下面板42と、四角平板状の2枚の横面板44とを有している。また、上面板43と下面板42とは互いに対向するように形成され、また、2枚の横面板44も互いに対向するように形成されている。また、フレーム41は、上面には上面板43を、下面には下面板42を、左右の両側面にはそれぞれ横面板44を備えている。
上面板43の横方向の長さは、筐体20の左右の両側板23の内面の間隔とほぼ等しく形成されている。これにより、上面板43は、筐体20の左側の側板23の内面から右側の側板23の内面まで至るようになっている。
また、本実施の形態では、上面板43を請求項1ないし請求項3にいう中間板43、130としている。
また、下面板42の横方向の長さは、筐体20の左右の両側板23の内面の間隔よりも短く形成されている。したがって、下面板42は、上面板43よりも横方向の長さが短くなっている。
また、左横面板44の下端は、下面板42の左端に連結されている。右横面板44の下端は、下面板42の右端に連結されている。左横面板44の上端は、上面板43の左端から所定の距離の位置に連結されている。右横面板44の上端は、上面板43の右端から所定の距離の位置に連結されている。これにより、フレーム41は、上面板43の左右の両端が外方へ向けて突出したような枠型に形成されている。
また、上面板43の前面には、右側の横面板44が取り付けられる場所の付近に1つと、左右の横面板44が取り付けられる位置の間を3等分したときの区切り位置に1つずつとで、合計3つの被ビス止め部54が設けられている。
また、上面板43の奥行長さの中間には、各被ビス止め部54の後方に1つずつ、合計3つの被係止部58が設けられている。
また、下面板42の前面には、右側の横面板44が取り付けられる場所の付近に1つと、左右の横面板44が取り付けられる位置の間を3等分したときの区切り位置に1つずつとで、合計3つの被ビス止め部54が設けられている。
また、下面板42の奥行長さの中間には、各被ビス止め部54の後方に1つずつ、合計3つの被係止部58が設けられている。
上面板43の前面に設けられている3つの被ビス止め部54は、図4に示すように、上面板43の前面の所定の位置に、3つのビス孔を設けることによって形成されている。各ビス孔の内周面にはそれぞれメスネジが形成されている。
また、上面板43に設けられている被係止部58は、上面板43の下方向へ向けて突出する3つの内方突出部を設けるとともに、各内方突出部にそれぞれ、上面板43と平行に延びる横長孔を設けることによって形成されている。
また、上面板43の被ビス止め部54と下面板42の被ビス止め部54とは同一形状に形成されており、また、上面板43の被係止部58と下面板42の被係止部58とは同一形状に形成されている。
また、各内方突出部は、平板状に形成されているとともに、上面板43、下面板42および横面板44のいずれに対しても垂直に形成されている。また、各横長孔は、上面板43または下面板42と平行に延びるように形成されている。
(上面板43)
フレーム41の上面板43は、四角平板状に形成されている。また、上面板43は、その右端が、右側の横面板44よりも右方へ突出するとともに、その左端が、左側の横面板44よりも左方へ突出している。したがって、上面板43は、右側の横面板44よりも右方へ突出するつば部45を有するとともに、左側の横面板44よりも左方へ突出するつば部45を有している。つまり、上面板43は、2箇所のつば部45を有している。
各つば部45の下側には、それぞれ突出部46が設けられている。つまり、上面板43には、合計2箇所の突出部46が設けられている。また、左側の突出部46は、左側のつば部45の左端付近に設けられ、また、右側の突出部46は、右側のつば部45の右端付近に設けられている。また、各突出部46は、つば部45の前面の下端から下方向へ向けて突出している。また、各突出部46は、四角平板状に形成されている。また、各突出部46には、その略中央にそれぞれ貫通孔が形成されている。また、左側の突出部46と右側の突出部46とは左右対称の位置に設けられている。また、左側の突出部46と右側の突出部46とは左右対称の形状を有している。また、各突出部46の略中央の貫通孔は、後述する左レール90及び右レール91の各位置決め部97に設けられているレール取付孔98の位置と合致する位置に設けられている。
また、左右の突出部46は、プレス加工等を施すことによって、フレーム41の上面板43と一体的に形成されている。
(支持板52)
支持板52は、四角平板状に形成されている。この支持板52の上前部には、上面板43の被ビス止め部54にビス止めされるビス止め部55が設けられ、また、この支持板52の上後部には、上面板43の被係止部58に係止される係止部57が設けられ、また、この支持板52の下前部には、下面板42の被ビス止め部54にビス止めされるビス止め部55が設けられ、また、この支持板52の下後部には、下面板42の被係止部58に係止される係止部57が設けられている。
また、この支持板52のほぼ中央には、モータ53を固定するための4つのビス孔が設けられている。また、この支持板52は、金属板にプレス加工を施すことによって一体的に形成されている。
支持板52の上前部に設けられているビス止め部55は、支持板52の上前部に、支持板52の上方へ向けて突出する平板状の突出片を設けるとともに、この突出片のほぼ中央に、この突出片を貫通するビス孔を設けることによって形成されている。
支持板52の上後部に設けられている係止部57は、上後部の上端から支持板52の後方へ向けて突出する後方突出部と、この後方突出部から後方へ向けて突出し、かつ、後方突出部側から後方へ向けてその幅を次第に狭くする平板状の差込部とを有している。
また、上前部に設けられているビス止め部55と下前部に設けられているビス止め部55とは同一形状に形成されており、また、上後部に設けられている係止部57と下後部に設けられている係止部57とは同一形状に形成されている。
支持板52のフレーム41への固定は、前面開口部からフレーム41の内部に支持板52を挿入して、上後部の係止部57を上面板43の被係止部58に係止させ、かつ、下後部の係止部57を下面板42の被係止部58に係止させ、かつ、上前部のビス止め部55を上面板43の被ビス止め部54にビス止めし、かつ、下前部のビス止め部55を下面板42の被ビス止め部54にビス止めすることによって行う。
また、係止部57の被係止部58への係止は、係止部57の差込部の反後方突出部側の先端を、被係止部58の横長孔に差し込むことによって行う。
また、ビス止め部55の被ビス止め部54へのビス止めは、ビス止め部55の突出片を、上面板43および下面板42の前面に押し付けて、この状態でビス止め部55の突出片のビス孔の位置と、上面板43および下面板42のビス孔の位置とを一致させ、そこにビス56を螺合させることによって行っている。
(左レール90および右レール91)
左レール90は、図6ないし図9に示すように、左側の側板23の内面の所定の位置に当接するレール側板92と、左レール90を側板23に取り付けるための上取付片95および下取付片96と、フレーム41の上面板43の左側の端と係合し、係合した状態で上面板43の前後方向の摺動を可能にするガイド部93と、上面板43の前後方向の摺動を所定の位置で止める位置決め部97と、上面板43の前後方向の摺動が位置決め部97によって止められた状態で上面板43の左側の端が固定される固定部99と、レール側板92の後端部付近に連設され、上面板43のガタツキを防止する上押え板94とを有する。
また、右レール91は、左レール90と左右対称な形状に形成されている。つまり、右レール91と左レール90とは、互いに鏡像の関係にある。
レール側板92は、長方形の平板状に形成されている。レール側板92は、外面を筐体20の側板23の内面の所定の位置に当接された状態で、側板23に取り付けられる。レール側板92は、長辺が筐体20の天板22及び底板21と平行になり、短辺が筐体20の背板24と平行になるように、側板23に取り付けられる。
ガイド部93は、長方形の平板状に形成されている。また、ガイド部93は、レール側板92の下端から筐体20内部方向へ向けて突出している。また、レール側板92とガイド部93とは直角になっている。また、ガイド部93は、筐体20の天板22及び底板21と平行になっている。つまり、ガイド部93は、水平になっている。
位置決め部97は、四角形の平板状に形成されている。位置決め部97は、ガイド部93の前端から下方向へ向けて突出している。また、ガイド部93と位置決め部97とは直角になっている。また、位置決め部97は、筐体20の背板24と平行になっている。つまり、位置決め部97は、地面に対して垂直になっている。また、位置決め部97の略中央には、レール取付孔98が設けられている。レール取付孔98は、位置決め部97を貫通している。レール取付孔98には内周面にメスネジが形成されている。また、本実施の形態では、このレール取付孔98が、上面板43の前後方向の摺動が位置決め部97によって止められた状態で上面板43の両側端がそれぞれ固定される固定部99となっている。
上押え板94は、四角形の平板状に形成されている。上押え板94は、レール側板92の上端かつレール側板92の後方端部付近に連設されている。上押え板94は、レール側板92の上端から筐体20の内部方向へ向けて突出している。また、レール側板92と上押え板94とは直角になっている。また、上押え板94は、筐体20の天板22及び底板21と平行になっている。つまり、上押え板94は、水平になっている。また、ガイド部93と上押え板94との間の間隔は、中間板43としての上面板43の肉厚よりもやや広い程度とされている。
上取付片95は、四角形の平板状に形成されている。上取付片95は、レール側板92の上端かつ上押え板94の連設部位よりもやや前方の位置に連設されている。上取付片95は、レール側板92の上端から上方向へ向けて突出している。また、レール側板92と上取付片95とは、同一平面上に形成されている。したがって、レール側板92を筐体20の側板23の内面に当接させると、上取付片95も筐体20の側板23の内面に当接する。また、上取付片95の略中央の位置には貫通孔が設けられている。
下取付片96は、四角形の平板状に形成されている。下取付片96は、位置決め部97の側板23側の端部に連設されている。下取付片96は、位置決め部97の側板23側の端部から前方向へ向けて突出している。また、下取付片96は、筐体20の側板23と平行になっている。つまり、下取付片96は、地面に対して垂直になっている。また、下取付片96は、レール側板92及び上取付片95と、同一平面上に形成されている。したがって、レール側板92を筐体20の側板23の内面に当接させると、上取付片95も下取付片96も筐体20の側板23の内面に当接する。また、下取付片96の略中央の位置には、貫通孔が形成されている。
また、左レール90のレール側板92と、ガイド部93と、位置決め部97と、上押え板94と、上取付片95と、下取付片96とは金属板をプレス加工等を施すことによって、一体的に形成されている。
なお、前述のように、左レールと右レールは、互いに鏡像の関係にある。したがって、左レールと右レールは左右対称の形状を有している。
(左レール90および右レール91の左右の両側板23への取り付け)
左レール90を左側の側板23の内面に取り付ける場合には、図2および図3にしめすように、上取付片95の略中央に開けられている貫通孔の位置と、下取付片96の略中央に開けられている貫通孔の位置とを、左側の側板23に設けられている各レール取り付け用の孔の位置とそれぞれ合致させる。その後、取付ネジ80を、上取付片95と下取付片96とに形成されている貫通孔にそれぞれ貫通させながら、レール取り付け用の孔の内周面に形成されているメスネジにそれぞれ螺合させる。これにより、左レール90は、左側の側板23に固定される。
右レール91は、左レール90と同様にして右側の側板23に取り付けられる。
(リールユニット40の筐体20への取り付け)
リールユニット40を、左レール90および右レール91が取り付けられた筐体20に取り付ける場合は、図3および図12にしめすように、リールユニット40を所定の高さまで持ち上げ、リールユニット40のつば部45の後端部分を、左レール90および右レール91のそれぞれのガイド部93の前面側の上面に載せる。その後、リールユニット40を、筐体20の後ろ方向へ向けて押し込む。そうすると、ガイド部93の上面上をリールユニット40の上面板43が摺動する。その後、リールユニット40の2箇所の突出部46が、左右の両側板23のそれぞれに取り付けられている左レール90および右レール91のそれぞれの位置決め部97に当接する。これにより、その位置でリールユニット40の摺動が止まる。
その後、その位置で、2個のリールユニット取付ネジ81を、リールユニット40の突出部46の略中央に形成されている孔に挿通させながら、左レール90および右レール91の位置決め部97の略中央にそれぞれ形成されている、固定部99としてのレール取付孔98に螺合させる。これにより、リールユニット40は筐体20に固定されることになる。
(効果)
このとき、図10および図11にしめすように、中間板43としてのフレーム41の上面板43の左右の両端は、筐体20の左右の両側板23に固定されている。これにより、左右の両側板23が互いに離れるような変形が抑えられる。つまり、左右の両側板23が筐体20の外方向へ向けてそれぞれ凸状になるような変形が抑えられる。そして、左右の両側板23が外方向へ向けて凸状になる変形を抑えると、天板22が内方向へ向けて凸状になる変形を極力抑えることができる。
また、図10および図11にしめすように、フレーム41の上面板43を筐体20の左右の両側板23に固定している。またここで、リールユニット40は、筐体20内の中央よりやや上方に位置するように取り付けられる。また、上面板43は、フレーム41の上側に位置することから、筐体20内部の高さ方向の中央よりも上方に位置することになる。したがって、上面板43の左右の両側板23への固定位置は、筐体20の高さ方向の中央よりも上方になる。また、上述したように、側板23上部の変形は、天板22の変形に大きく影響するものである。したがって、上面板43の左右の両側板23への固定位置を、筐体20の高さ方向の中央よりも上方にすることによって、左右の両側板23の上部が筐体20の外方向へ向けて凸状になる変形をより効果的に抑えることができ、それにともない、天板22が内方向へ向けて凸状になる変形を極力抑えることができる。
また、上面板43は、フレーム41の一部である。したがって、この構造によれば、左右の両側板23の変形を抑えるための余計な部材を必要としていない。したがって、スロットマシン10の部品点数を増やすことなく、天板22の筐体20内部方向へ向けて凸状になる変形を極力抑えることができる。
また、本実施の形態では、左右の両側板23に取り付けられた左レール90および右レール91のガイド部93上に、上面板43の左右両端部(つば部45)付近をそれぞれ載せ、その状態で、リールユニット40を後方へ押し込むようにしてガイド部93上で摺動させることにより、リールユニット40を筐体20内の所定の位置まで移動させ、その位置で固定することができる。したがって、簡単な作業でリールユニット40の取り付けができ、リールユニット40の取り付けにかかる作業時間を短縮することができる。
(第2の実施の形態)
(図面の説明)
図13ないし図22は、本発明にかかる第2の実施の形態を示すものである。
図13は、第2の実施の形態におけるリールユニット100の筐体20への取り付けを示す斜視図である。図14は、第2の実施の形態におけるリールユニット100の構造を示す斜視図である。図15は、第2の実施の形態におけるリールユニット100の正面図である。図16は、第2の実施の形態におけるリールユニット100の側面図である。図17は、第2の実施の形態における中間板130の斜視図である。図18は、第2の実施の形態における中間板130の正面図である。図19は、第2の実施の形態における中間板130の側面図である。図20は、第2の実施の形態における中間板130の平面図である。図21は、第2の実施の形態におけるリールユニット100を取り付けたときの筐体20内部の正面図である。図22は、第2の実施の形態におけるリールユニット100を取り付けたときの筐体20内部の側面断面図である。
本実施の形態は、図13に示すように、筐体20内部に、その両端を左右の両側板23にそれぞれ固定された中間板130を架設し、リールユニット100を中間板130に吊り下げるようにして固定したものである。
また、本実施の形態は、中間板130およびリールユニット100以外については、第1の実施の形態と同様である。したがって、本実施の形態では、中間板130およびリールユニット100を中心に説明する。
(中間板130)
中間板130は、図13にしめすように、その両端を、筐体20の左右の両側板23に、それぞれ取付ネジ80により固定されている。
中間板130は、図17ないし図20にしめすように、棚板部131と、側板132と、上取付片133と、下取付片134と、正面板140と、保持部141と、押え部144とを有している。
棚板部131は、長方形の板状に形成されている。棚板部131の横方向の長さは、筐体20の左右の両側板23の内面間の距離と略同一に形成されている。
正面板140は、四角形の板状に形成されている。正面板140は、棚板部131の前端に連設されている。また、正面板140は、棚板部131の前端から下方へ向けて突出している。また、正面板140は、筐体20の背板24と平行になっている。つまり、正面板140は、地面に対して垂直になっている。また、正面板140の前面には、内周面にメスネジが形成された中間板取付孔147が形成されている。また、中間板取付孔147は、正面板140の前面に2箇所設けられている。また、各中間板取付孔147は、後述するリールユニット100に設けた各リールユニット取付部110にそれぞれ対応する位置に設けられている。また、正面板140は、天板22、底板21および左右の両側板23のいずれに対しても略直角に形成されている。
下取付片134は、四角形の板状に形成されている。下取付片134は、正面板140の左右の両端にそれぞれ設けられている。つまり、正面板140には、合計2箇所の下取付片134が設けられている。また、各下取付片134は、それぞれ、正面板140の端部から前方へ向けて突出している。また、各下取付片134は、筐体20の側板23と平行になっている。つまり、各下取付片134は、地面に対して垂直になっている。また、下取付片134は、天板22、底板21および背板24のいずれに対しても略直角に形成されている。また、下取付片134の略中央には、中間板130を左右の両側板23に取り付けるための貫通孔が設けられている。また、左側の下取付片134と右側の下取付片134とは左右対称の形状に形成されている。
側板132は、四角形の板状に形成されている。側板132は、棚板部131の左右の両端にそれぞれ設けられている。つまり、棚板部131には、合計2箇所の側板132が設けられている。また、各側板132は、それぞれ、棚板部131の左右の端部から上方へ向けて突出している。また、各側板132は、それぞれ、筐体20の左右の両側板23と平行になっている。また、各側板134は、それぞれ、筐体20の天板22、底板21および背板24のいずれに対しても略直角になっている。つまり、各側板132は、地面に対して垂直になっている。また、左側の側板132と、右側の側板132とは、左右対称の形状に形成されている。
上取付片133は、四角形の板状に形成されている。また、上取付片133は、左右の両側板132に一つずつ設けられている。つまり、中間板130には、合計2箇所の上取付片133が設けられている。また、各上取付片133は、それぞれ、側板132の上端における前後方向の中央よりもやや後側の位置に設けられている。また、各上取付片133は、それぞれ、側板132の上端から上方向へ向けて突出している。また、各上取付片133は、筐体20の左右の両側板23と平行に形成されている。また、各上取付片133は、筐体20の天板22、底板21および背板24のいずれに対しても略直角に形成されている。つまり、各上取付片133は、地面に対して垂直になっている。また、各上取付片133の略中央には、中間板130を筐体20の側板23に取り付けるための貫通孔が設けられている。また、左側の上取付片133と、右側の上取付片133とは、左右対称の形状に形成されている。
保持部141は、棚板部131の後端に設けられている。保持部141は、背面板142と保持板143とを有している。
背面板142は、棚板部131の後端から下方向へ向かって突出している。また、背面板142は、四角形の板状に形成されている。また、背面板142は、筐体20の背板24と平行に形成されている。また、背面板142は、筐体20の天板22、底板21および左右の両側板23のいずれに対しても略直角に形成されている。つまり、背面板142は、地面に対して垂直になっている。
保持板143は、背面板142の下端から前方向に向けて突出している。また、保持板143は、四角形の板状に形成されている。また、保持板143は、筐体20の天板22および底板21と平行に形成されている。また、保持板143は、筐体20の左右の両側板23および背板24のいずれに対しても略直角に形成されている。つまり、保持板143は、水平になっている。また、保持板143は、リールユニット100を、保持する役割を果たす。したがって、保持板143は、リールユニット100を保持するのに十分な前後方向の長さを備えている。また、背面板142は、その板面が、正面板140の板面と略平行になるように設けられている。また、保持板143は、その板面が、棚板部131の板面と略平行になるように設けられている。また、保持板143と棚板部131との間隔は、リールユニット100のフレーム101の上面板102の高さよりもやや広くしてある。
押え部144は、棚板部131の後端付近であって、左右の両端付近にそれぞれ1個ずつ設けられている。つまり、棚板部131には、合計2箇所の押え部144が設けられている。各押え部144は、曲げ板145と押え板146とを有している。
曲げ板145は、棚板部131から下方向へ向けて突出している。また、曲げ板145は、四角形の板状に形成されている。また、曲げ板145は、筐体20の背板24に平行に形成されている。また、曲げ板145は、筐体20の天板22、底板21および左右の両側板23のいずれに対しても略直角に形成されている。つまり、曲げ板145は、地面に対して垂直になっている。
押え板146は、曲げ板145の下端から後方へ向けて突出している。また、押え板146は、四角形の板状に形成されている。また、押え板146は、筐体20の天板22および底板21と平行に形成されている。また、押え板146は、筐体20の左右の両側板23および背板24のいずれに対しても略直角に形成されている。つまり、押え板146は、水平になっている。
また、曲げ板145は、その板面が、正面板140の板面と略平行になるように設けられている。また、押え板146は、その板面が、棚板部131の板面と略平行になるように設けられている。
また、押え部144は、リールユニット100が中間板130に取り付けられた際のガタツキを少なくする役割を果たすものであり、リールユニット100を中間板130に取り付けた際には、押え部144の押え板146が、後述するフレーム101の上面板102の上面に当接するようになっている。
また、押え部144は、棚板部131の左右対称の位置に設けられている。また、左右の押え部144は、互いに左右対称の形状をしている。
また、中間板130は、板状の金属で一体的に形成している。また、本実施の形態にかかる中間板130は、プレス加工等により形成されており、板材料から押え部144を形成されている。したがって、棚板部131には、押え部144が形成された部分に孔が開いた状態になっている。
(リールユニット100)
リールユニット100は、図14ないし図16にしめすように、フレーム101と、このフレーム101に固定される3枚の支持板52と、各支持板52にそれぞれ固定されるモータ53と、各モータ53の回転軸にそれぞれ固定される回転リール50とを備えている。本実施の形態にかかるリールユニット100は、後述するフレーム101の上面板102以外は、第1の実施の形態と同様である。
(フレーム101)
フレーム101は、図14ないし図16にしめすように、四角形の枠型に形成されており、前面および後面には開口部を有している。また、このフレーム101は、四角平板状の上面板102と、四角平板状の下面板42と、四角平板状の2枚の横面板44とを有している。また、上面板102と下面板42とは互いに対向するように形成され、また、2枚の横面板44も互いに対向するように形成されている。また、フレーム41は、上面には上面板102を、下面には下面板42を、左右の両側面にはそれぞれ横面板44を備えている。
上面板102の横方向の長さと、下面板42の横方向の長さとは等しく形成されている。また、左右の横面板44の高さ方向の長さは等しく形成されている。
また、左横面板44の下端は、下面板42の左端に連結されている。左横面板44の上端は、上面板102の左端に連結されている。右横面板44の下端は、下面板42の右端に連結されている。右横面板44の上端は、上面板102の右端に連結されている。これにより、フレーム101は四角の枠型に形成されている。
本実施の形態にかかるフレーム101は、上面板102以外は、第1の実施の形態と同様である。本実施の形態にかかる上面板102は、第1の実施の形態と異なり、横面板44から左右方向に突出した形態にはなっていない。
(上面板102)
上面板102は、図14ないし図16にしめすように、四角平板状に形成されている。
上面板102の前面には、リールユニット取付部110が設けられている。リールユニット取付部110は、上面板102の左右の端部付近にそれぞれ1箇所ずつ、合計2箇所設けられている。
各リールユニット取付部110は、突出板111と、保持板112とを有している。
突出板111は、四角形の板状に形成されている。また、突出板111は、上面板102の前面の上側から上方向へ向けて突出している。また、突出板111は、筐体20の背板24と平行に形成されている。また、突出板111は、筐体20の天板22、底板21および左右の両側板23のいずれに対しても略直角に形成されている。つまり、突出板111は、地面に対して垂直になっている。また、突出板111の略中央には、リールユニット100を取り付けるための孔が設けられている。
保持板112は、四角形の板状に形成されている。また、保持板112は、突出板111の上端から後方へ向かって突出している。また、突出板111は、筐体20の天板22および底板21と平行に形成されている。また、保持板112は、筐体20の左右の両側板23および背板24のいずれに対しても略垂直に形成されている。つまり、突出板111は、水平になっている。
また、左側のリールユニット取付部110と、右側のリールユニット取付部110とは、上面板102の左右対称の位置に形成されている。
また、左側のリールユニット取付部110と、右側のリールユニット取付部110とは、左右対称の形状に形成されている。
各リールユニット取付部110は、リールユニット100を中間板130に取り付け固定する役割を果たす。したがって、各リールユニット取付部100の突出板111および保持板112の左右方向の距離および板厚は、リールユニット100を保持するのに十分なものとし、保持板112の前後方向の長さも、リールユニット100を保持するのに十分なものとする。
(リールユニット100の筐体20への取り付け)
リールユニット100を、中間板130が取り付けられている筐体20に取り付ける場合は、図20および図21にしめすように、リールユニット100を所定の高さまで持ち上げ、リールユニット100の上面板102の後端付近を、保持部141の保持板143の上面に載せる。同時に、上面板102に2箇所備えているリールユニット取付部110の保持板112の裏面を、中間板130の棚板部131の上面に載せる。この状態で、突出板111に設けられているリールユニット100を取り付けるための孔と、中間板130の正面板140に設けられている中間板取付孔147との位置を合わせるように、リールユニット100の突出板111の裏面と中間板130の正面板140の表面とを当接させる。その後、リールユニット取付ネジ81を、突出板111に設けられているリールユニット100を取り付けるための孔に挿通させながら、中間板130の正面板140に設けられている中間板取付孔147に螺合させる。これにより、リールユニット100は中間板130に固定される。
(効果)
本実施の形態では、図20および図21にしめすように、中間板130の左右の両端は、筐体20の左右の両側板23の内面にそれぞれ固定されている。これにより、左右の両側板23が互いに離れるような変形が抑えられる。つまり、左右の両側板23が筐体20の外方向へ向けて凸状になるような変形が抑えられる。左右の両側板23が筐体20の外方向へ向けて凸状になる変形を抑えると、天板22が筐体20の内方向へ向けて凸状になる変形を極力抑えることができる。
また、図21および図22にしめすように、リールユニット100を当該中間板130から吊り下げるように固定している。またここで、リールユニット100は、筐体20内の中央よりやや上方に位置するように取り付けられる。また、上面板102は、フレームの上側に位置することから、中間板130は、筐体20の高さ方向の中央よりも上方に位置することになる。したがって、中間板130の左右の両側板23への固定位置は、筐体20の高さ方向の中央よりも上方になる。また、上述したように、側板23上部の変形は、天板22の変形に大きく影響するものである。したがって、中間板130の左右の両側板23への固定位置を、筐体20の高さ方向の中央よりも上方にすることによって、左右の両側板23の上部が筐体20の外方向へ向けて凸状になる変形をより効果的に抑えることができ、それにともない、天板22が内方向へ向けて凸状になる変形を極力抑えることができる。
第1の実施の形態にかかる遊技機としてのスロットマシンの正面図。 第1の実施の形態にかかる遊技機としてのスロットマシンの内部を示す斜視図。 第1の実施の形態におけるリールユニットの筐体への取り付けを示す斜視図。 第1の実施の形態におけるリールユニットの構造を示す斜視図。 第1の実施の形態におけるリールユニットの正面図。 第1の実施の形態における左レールの外観斜視図。 第1の実施の形態における左レールの正面図。 第1の実施の形態における左レールの側面図。 第1の実施の形態における左レールの平面図。 第1の実施の形態におけるリールユニットを取り付けたときの筐体内部の正面図。 第1の実施の形態におけるリールユニットを取り付けたときの筐体内部の側面断面図。 第1の実施の形態におけるリールユニットと右レールの取り付け部の拡大図。 第2の実施の形態におけるリールユニットの筐体への取り付けを示す斜視図。 第2の実施の形態におけるリールユニットの構造を示す斜視図。 第2の実施の形態におけるリールユニットの正面図。 第2の実施の形態におけるリールユニットの側面図。 第2の実施の形態における中間板の斜視図。 第2の実施の形態における中間板の正面図。 第2の実施の形態における中間板の側面図。 第2の実施の形態における中間板の平面図。 第2の実施の形態におけるリールユニット取り付けたときの筐体内部の正面図。 第2の実施の形態におけるリールユニット取り付けたときの筐体内部の側面断面図。 従来技術における筐体の変形を示す筐体正面図。 従来技術におけるリールユニットの筐体への取り付けを示す斜視図。
符号の説明
10 スロットマシン
20 筐体 21 底板
22 天板 23 側板
24 背板
30 前扉 31 メダル投入口
32 メダル払出口 33 1枚ベットスイッチ
34 MAXベットスイッチ 35 スタートスイッチ
36 ストップスイッチ 37 演出用ランプ
38 スピーカ 39 受け皿
40 リールユニット
41 フレーム 42 下面板
43 上面板(中間板) 44 横面板
45 つば部 46 突出部
50 回転リール 52 支持板
53 モータ 54 被ビス止め部
55 ビス止め部 56 ビス
57 係止部 58 被係止部
70 図柄表示窓 71 メダル選別装置
72 ホッパー装置 73 電源装置
74 主基板
80 取付ネジ 81 リールユニット取付ネジ
90 左レール 91 右レール
92 レール側板 93 ガイド部
94 上押え板 95 上取付片
96 下取付片 97 位置決め部
98 レール取付孔 99 固定部
100 リールユニット
101 フレーム 102 上面板
110 リールユニット取付部
111 突出板 112 保持板
130 中間板
131 棚板部 132 側板
133 上取付片 134 下取付片
140 正面板 141 保持部
142 背面板 143 保持板
144 押え部 145 曲げ板
146 押え板 147 中間板取付孔
200 リールユニット 210 係止金具
220 フック

Claims (3)

  1. 前面に開口部を有する箱型の筐体と、この筐体の内部に設けられるリールユニットとを備え、
    前記筐体は、天板、底板、左右の側板および背板を備え、
    前記筐体の内側には、その両端を左右の両側板にそれぞれ固定された中間板が設けられ、
    前記中間板は、両側板の高さ方向の中央よりも上方に相当する位置に設けられ、
    前記リールユニットは、前記中間板から吊り下げられていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記リールユニットは、フレームと、このフレームに固定される複数の支持板と、各支持板にそれぞれ固定されるモータと、各モータの回転軸にそれぞれ固定される回転リールとを備え、
    前記フレームは、少なくとも上面板を備え、
    前記上面板は、筐体の右側の側板の内面から左側の側板の内面まで至るように形成され、
    前記上面板を前記中間板として用いたことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記筐体には、左右両側板の内面にそれぞれレールを設け、
    前記レールは、前後方向に伸びるように形成され、
    前記レールは、前記中間板の両側端と係合するとともに係合した状態で前記中間板の前後方向の摺動を可能とするガイド部と、前記中間板の前後方向の摺動を所定の位置で止める位置決め部と、前記中間板の前後方向の摺動が位置決め部によって止められた状態で前記中間板の両側端が固定される固定部とを有することを特徴とする請求項2記載のスロットマシン。
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