JP2006274123A - ポリオレフィン系樹脂組成物及び押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂組成物及び押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】Tダイ法や押出しラミネート法によってフィルムやシートに加工した際に永久帯電防止性と優れた透明性を有し、更に折曲げ加工をした際に白化しないポリオレフィン系樹脂組成物及び押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物の提供。
【解決手段】(A)ポリオレフィン樹脂50〜94重量%、(B)親水性構造を有する表面固有抵抗値が1×1010Ω以下である帯電防止性樹脂5〜30重量%、及び(C)JIS K0070で規定される酸価が1.0〜100mgKOH/gの酸変性ポリオレフィン樹脂1〜20重量%を含有することを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリオレフィン系樹脂組成物及び押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物に関し、詳しくはフィルムやシートに加工した場合に永久帯電防止性を有し、透明性に優れ、折り曲げ加工をした際に白化のないポリオレフィン系樹脂組成物及び押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物に関する。
一般的にポリオレフィン樹脂組成物は、絶縁性であり、Tダイ法によるフィルム成形やシート成形、押出しラミネート法によるフィルム成形やシート成形等をした際に帯電して塵や埃を付着したり静電気によって製袋などの2次加工に支障をきたすことが問題となっていた。この欠点を改良する方法としては、カチオン性、アニオン性、両性等のイオン型界面活性剤やノニオン性界面活性剤を添加する方法が一般的である。しかしながら、界面活性剤を添加する方法では、成形品の表面にブリードアウトした界面活性剤が効果を発揮するため、水拭きや水洗いで効果を失ったり、一時的にしか帯電防止剤が作用しないといった問題があったり、成形品の上にさらにコーティングする等の2次加工が行なえない欠点があった。
この欠点を解決するため、親水性ポリマーを有した高分子型帯電防止剤を添加する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この手法を用いれば、永久帯電防止性を付与することができ、水拭きや水洗いで効果が落ちず、さらに成形品の上にコーティングをしても帯電防止効果を維持することができる。しかしながら、親水性ポリマーは、ポリオレフィンと相溶性が悪いため、透明性が悪化したり、折曲げ加工などの2次加工の際に白化するなどの問題がある。
特開2002−321314号公報
本発明の目的は、前述の問題点に鑑み、Tダイ法や押出しラミネート法によってフィルムやシートに加工した際に永久帯電防止性と優れた透明性を有し、更に折曲げ加工をした際に白化しないポリオレフィン系樹脂組成物及び押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ポリオレフィン樹脂に特定の構造を有する帯電防止性樹脂と特定の酸変性ポリオレフィン樹脂を特定量配合することにより、フィルム、シートに加工しても永久帯電防止性と優れた透明性を有し、更に折曲げ加工をした際に耐白化性に優れたポリオレフィン系樹脂組成物、好ましくは押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物が得られることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、下記成分(A)、(B)及び(C)を含有することを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物が提供される。
(A)ポリオレフィン樹脂 50〜94重量%
(B)親水性構造を有する表面固有抵抗値が1×1010Ω以下である帯電防止性樹脂 5〜30重量%
(ただし、表面固有抵抗値は、射出成形により1mm厚のシートに加工し、温度23℃、湿度50%の雰囲気下で測定する値である。)
(C)JIS K0070で規定される酸価が1.0〜100mgKOH/gの酸変性ポリオレフィン樹脂 1〜20重量%
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、(A)ポリオレフィン樹脂が、230℃におけるメルトフローレート(以下、「MFR」という)が0.5〜30g/10分であり、密度が0.890〜0.910g/cmのポリプロピレン樹脂であることを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物が提供される。
(ただし、MFRはJIS−K6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠し、密度はJIS−K6921−2:1997付属書(23℃)に準拠して測定する値である。)
また、本発明の第3の発明によれば、第1又は2の発明において、(B)帯電防止性樹脂が、ポリエーテルとポリプロピレンのブロックポリマーであることを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物が提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、第1又は2の発明において、(B)帯電防止性樹脂が、ポリエーテル−エステル−アミドであることを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物が提供される。
また、本発明の第5の発明によれば、下記成分(A)、(B)及び(C)を含有し、230℃におけるMFRが2〜30g/10分であることを特徴とする押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物が提供される。
(ただし、MFRはJIS−K6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠して測定する値である。)
(A)ポリオレフィン樹脂 50〜94重量%
(B)親水性構造を有する表面固有抵抗値が1×1010Ω以下である帯電防止性樹脂 5〜30重量%
(ただし、表面固有抵抗値は、射出成形により1mm厚のシートに加工し、温度23℃、湿度50%の雰囲気下で測定する値である。)
(C)JIS K0070で規定される酸価が1.0〜100mgKOH/gの酸変性ポリオレフィン樹脂 1〜20重量%
また、本発明の第6の発明によれば、第5の発明において、(A)ポリオレフィン樹脂が、下記(a−1)及び(a−2)を含有することを特徴とする押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物が提供される。
(a−1)230℃におけるMFRが0.5〜30g/10分であり、密度が0.890〜0.910g/cmであるポリプロピレン樹脂 80〜98重量%
(a−2)190℃におけるMFRが1〜20g/10分、密度が0.870〜0.930g/cm、ゲルパーミエションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が6以上であるポリエチレン樹脂 2〜20重量%
(ただし、ポリプロピレン樹脂のMFRはJIS−K6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠し、密度はJIS−K6921−2:1997付属書(23℃)に準拠して測定する値であり、ポリエチレン樹脂のMFRはJIS−K6922−2:1997付属書(190℃、21.18N荷重)に準拠し、密度はJIS−K6922−2:1997付属書(23℃)に準拠して測定する値である。)
また、本発明の第7の発明によれば、第6又は7の発明において、(D)有機過酸化物を、成分(A)〜(C)の合計100重量部に対して、0.005〜0.1重量部配合してなることを特徴とする押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物が提供される。
また、本発明の第8の発明によれば、第5〜7のいずれかの発明において、(B)帯電防止性樹脂が、ポリエーテルとポリプロピレンのブロックポリマーであることを特徴とする押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物が提供される。
また、本発明の第9の発明によれば、第5〜7のいずれかの発明において、(B)帯電防止性樹脂が、ポリエーテル−エステル−アミドであることを特徴とする押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物が提供される。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、Tダイ法や押出しラミネート法によってフィルムやシートに加工した際に永久帯電防止性と優れた透明性を有し、更に折曲げ加工をした際に白化しない組成物であり、特に押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物として有効である。
本発明は、(A)ポリオレフィン樹脂、(B)親水性構造を有する表面固有抵抗値が1×1010Ω以下である帯電防止性樹脂、及び、(C)JIS K0070で規定される酸価が1.0〜100mgKOH/gの酸変性ポリオレフィン樹脂を含有するポリオレフィン系樹脂組成物であり、また、成分(A)ポリオレフィン樹脂が、好ましくは(a−1)ポリプロピレン樹脂及び(a−2)ポリエチレン樹脂の混合物であり、必要に応じて、(D)有機過酸化物を含有する押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物である。以下に、樹脂組成物を構成する各成分、樹脂組成物の製法、該樹脂組成物の用途について詳細に説明する。
1.ポリオレフィン系樹脂組成物の構成成分
(A)ポリオレフィン樹脂
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物で用いられるポリオレフィン樹脂(A)としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−4−メチルペンテン−1、もしくはこれらの混合物等が挙げられる。これらのうち、好ましくはポリプロピレン樹脂、又はポリエチレン樹脂、もしくはこれらの混合物である。
上記好ましいポリプロピレン樹脂としては、プロピレン単独重合体、又はプロピレンとエチレンもしくは炭素数4〜8のα−オレフィンとの共重合体等が挙げられる。該共重合体としては、ランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれでもよい。共重合体で用いるα−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、4−メチルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等が挙げられる。プロピレンとα−オレフィンとの共重合体におけるプロピレン含量は、好ましくは94〜100重量%である。プロピレン含量がこの範囲内であれば耐折り曲げ白化性と耐傷性とのバランスに優れるという利点がある。
このようなポリプロピレン樹脂の具体例としては、ホモポリプロピレン、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体等が挙げられる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物で用いるポリオレフィン樹脂は、230℃におけるMFRが0.5〜30g/10分であることが好ましい。MFRが0.5g/10分未満であると成形加工性が悪化し、逆にMFRが30g/10分を超えると材料強度が低くなるので好ましくない。
ここで、MFRは、JIS−K6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠し測定する値である。
また、上記ポリオレフィン樹脂は、密度が0.890〜0.910g/cmの範囲にあることが好ましい。密度が0.890g/cm未満であると耐傷付き性が悪くなり、逆に0.910g/cmを超えると耐折曲げ白化性が悪くなるので好ましくない。
ここで、密度はJIS−K6921−2:1997付属書(23℃)に準拠して測定する値である。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物を押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物として用いる場合は、ポリプロピレン樹脂(a−1)とポリエチレン樹脂(a−2)との混合物として用いることが好ましい。ポリプロピレン樹脂(a−1)とポリエチレン樹脂(a−2)の組成比は、ポリプロピレン樹脂(a−1)が80〜94重量%、ポリエチレン樹脂(a−2)が6〜20重量%の混合物が好ましい。上記範囲を外れると押出しラミネート加工性が劣るので好ましくない。
本発明の押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物で用いるポリプロピレン樹脂(a−1)としては、上記のポリプロピレン樹脂と同じものが使用でき、ポリプロピレン樹脂のMFRは、好ましくは0.5〜30g/10分、より好ましくは2〜25g/10分である。ポリプロピレン樹脂のMFRがこの範囲内であれば材料強度と成形加工性のバランスに優れるという利点がある。
また、押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物で用いるポリプロピレン樹脂の密度は、特に限定されないが、好ましくは0.890〜0.910g/cm、より好ましくは0.895〜0.905g/cmである。ポリプロピレンの密度がこの範囲内であれば耐傷性に優れるという利点がある。
また、押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物で用いるポリエチレン樹脂(a−2)としては、エチレン単独重合体、又はエチレンと他の重合性モノマーとの共重合体が挙げられる。
エチレンと共重合する他の重合性モノマーとしては、炭素数3〜8のα−オレフィンが挙げられ、α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、4−メチルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等が挙げられる。エチレンとα−オレフィンとの共重合体におけるエチレン含量は、好ましくは70〜99重量%である。
さらに、他の重合性モノマーとしては、酢酸ビニル、ビニルアルコール、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等も挙げられる。
このようなポリエチレン樹脂の具体例としては、高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共重合体等が挙げられる。
また、ポリエチレン樹脂として、光安定剤としての効果を付与するためにエチレンと環状アミノビニル化合物との共重合体を使用することができる。
押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物で用いるポリエチレン樹脂(a−2)のMFRは、好ましくは1〜20g/10分、より好ましくは3〜18g/10分である。ポリエチレンのMFRがこの範囲内であれば分散性、透明性と加工性のバランスに優れるという利点がある。
また、ポリエチレン樹脂(a−2)の密度は、特に限定されないが、好ましくは0.870〜0.930g/cmである。ポリエチレンの密度がこの範囲内であれば、透明性や材料強度のバランスで最適なものを選択できるという利点がある。
ここで、ポリエチレン樹脂のMFRは、JIS−K6922−2:1997付属書(190℃、21.18N荷重)に準拠して測定する値であり、密度は、JIS−K6922−2:1997付属書(23℃)に準拠して測定する値である。
さらに、押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物で用いるポリエチレン樹脂(a−2)は、ゲルパーミエションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が6以上のものが好ましい。ポリエチレンのMw/Mnが6以上であると押出しラミネート加工性に優れている。
ここで、GPCによる分子量、分子量分布の測定法は以下の通りである。
装置:Waters社製GPC(ALC/GPC 150C)
検出器:FOXBORO社製MIRAN 1A IR検出器(測定波長:3.42μm)
カラム:昭和電工社製AD806M/S(3本)
移動相溶媒:o−ジクロロベンゼン
測定温度:140℃
流速:1.0ml/分
注入量:0.2ml
試料の調製:試料はODCB(0.5mg/mLのBHTを含む)を用いて1mg/mLの溶液を調製し、140℃で約1時間を要して溶解させる。
また、GPC測定で得られた保持容量から分子量への換算は、予め作成しておいた標準ポリスチレンによる検量線を用いて行う。使用する標準ポリスチレンは何れも東ソー(株)製の以下の銘柄である。
F380、F288、F128、F80、F40、F20、F10、F4、F1、A5000、A2500、A1000
各々が0.5mg/mLとなるようにODCB(0.5mg/mLのBHTを含む)に溶解した溶液を0.2mL注入して較正曲線を作成する。較正曲線は、最小二乗法で近似して得られる三次式を用いる。
分子量への換算に使用する粘度式[η]=K×Mαは、以下の数値を用いる。
PS:K=1.38×10−4、α=0.7
PE:K=3.92×10−4、α=0.733
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物におけるポリオレフィン樹脂(A)の含有量は、50〜94重量%、好ましくは60〜92重量%である。添加量が50重量%未満であるとフィルムやシートに加工する際の加工性に劣り、94重量%を超えると十分な帯電防止性を付与することができない。特に、押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物においては、添加量が50重量%未満であると押出しラミネート加工性に劣り、94重量%を超えると十分な帯電防止性を付与することができない。
(B)帯電防止性樹脂
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物で用いる帯電防止性樹脂は、親水性構造を有する表面固有抵抗値が1×1010Ω以下、好ましくは1×10〜8×10Ωの樹脂である。
表面固有抵抗値が、1×1010Ωを超えると、十分な帯電防止性を付与できないので好ましくない。
ここで、表面固有抵抗値は、射出成形により1mm厚のシートに加工し、温度23℃、湿度50%の雰囲気下で測定する値である。測定装置として、三菱化学株式会社製 高抵抗率計「ハイレスタ−UP」を使用できる。
このような帯電防止性樹脂としては、例えば、ポリアクリル酸エステル系4級アンモニウム塩、ポリスチレン系4級アンモニウム塩、ポリエーテル−エステル−アミド、ポリエーテル−ポリオレフィンブロックポリマー等を使用できる。
本発明では、帯電防止性樹脂として、下記のポリエーテル−エステル−アミド(b−1)及び(b−2)ポリエーテル−ポリオレフィンブロックポリマーの少なくとも1種を好適に使用できる。
(b−1)ポリエーテル−エステル−アミド系帯電防止性樹脂
ポリエーテル−エステル−アミド(b−1)系の帯電防止性樹脂としては、ポリエーテル−エステル−アミドまたはポリエーテル−エステル−アミドと無機プロトン酸の塩を挙げることができる。
ポリエーテル−エステル−アミドは、基本的にエチレンオキシド単位(C−O)−からなるポリエーテルセグメントとポリアミドセグメントからなる。これは、ジアミン鎖末端を有するポリアミド単位と、ジカルボン酸末端を有するポリオキシアルキレン単位との共重縮合で得られる。あるいはジアミン鎖末端を有するポリアミド単位と、ポリエーテルジオールとよばれる脂肪族ヒドロキシル化α,ω−ポリオキシアルキレン単位をシアノエチル化および水素添加して得られるジアミン鎖末端を有すポリオキシアルキレン単位との共重縮合で得られる。ポリエーテル−エステル−アミドの、ポリエーテルセグメントは、200〜6000ダルトンの数平均分子量Mnを有するポリエーテルグリコール単位からなり、また、ポリアミドセグメントが200〜6000ダルトンの数平均分子量からなるものが好ましい。このポリエーテル−エステル−アミドおよびその製造方法は、EP−A−613919において記載されている。また、ポリエーテル−エステル−アミドは、三洋化成社から、ペレスタット6321、ペレスタット7490(いずれも製品名)等が、またElf−Atochem S.A.社から、PebaxMH1657(製品名)等が市販されている。
また、ポリエーテル−エステル−アミドとNaClO、KPFまたはLiCFSOから選ばれるプロトン酸の無機塩からなる帯電防止性樹脂としては、ポリエーテルアミド、又はポリエーテル−エステル−アミドの無機プロトン酸の塩を挙げることができる。無機プロトン酸の塩としては、アルカリ金属塩,アルカリ土類金属,亜鉛塩又はアンモニウム塩が挙げられる。好適なものは、例えば、LiClO、LiCFSO、NaClO、LiBF、KBF、NaCFSO、KClO、KPF、KCFSO、KCSO、Ca(ClO、Ca(PF、Mg(ClO、Mg(CFSO、Zn(ClO、Zn(PF、Ca(CFSOなどが挙げられ、特にNaClO、KPFおよびLiCFSOが好ましい。これらの塩は、様々な水和形態を生じることができ、水和水を用いて又は用いずに使用することができる。これらの無機プロトン酸塩成分は、ポリエーテルアミド、又はポリエーテル−エステル−アミドに対して0.05〜10重量%の範囲で用いるのが好ましく、0.5〜5重量%の範囲で用いるのがより好ましい。本発明に用いるポリエーテル−エステル−アミド系の帯電防止性樹脂は、具体的には、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社から、イルガスタットP−18、イルガスタットP−22(いずれも製品名)等が市販されている。
(b−2)ポリエーテル−ポリオレフィンブロックポリマー系帯電防止性樹脂
ポリエーテル−ポリオレフィンブロックポリマー(b−2)は、ポリオレフィンのブロックと、親水性ポリマーのブロックとが、繰り返し交互に結合した構造を有することを特徴とするブロックポリマーを好ましく用いることができる。前記オレフィン系ブロックを構成するオレフィン系単量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン等のC2−6オレフィンが例示できる。これらのオレフィンのうち、エチレン及びプロピレンから選択された少なくとも一種が好ましく、特に、プロピレンが好ましい。親水性ブロックとしては、例えば、ポリエーテル系ポリマー(又はノニオン性ポリマー)、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー等が例示できる。親水性ポリマーブロックを構成する親水性単量体としては、アルキレンオキシド(例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなどのC2−6アルキレンオキシド)、特にエチレンオキシドやプロピレンオキシドなどのC2−4アルキレンオキシドなどが好ましい。好ましい親水性ポリマーブロックとしては、ポリアルキレンオキシド(例えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシドなどのポリC2−4アルキレンオキシド)が好ましい。例えば、製品名「ペレスタット303」(三洋化成工業社製)等が挙げられる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物における帯電防止性樹脂(B)の添加量は、5〜30重量%、好ましくは7〜25重量%である。添加量が5重量%未満であると十分な帯電防止性能を付与することができず、30重量%を超えると成形時の操業性が悪化する。
(C)酸変性ポリオレフィン樹脂
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物で用いる酸変性ポリオレフィン樹脂(C)は、少なくとも一部の末端が酸変性されたポリオレフィン系樹脂であり、JIS K0070で規定される酸価が1.0〜100mgKOH/g、好ましくは5〜60mgKOH/gである。酸価が1.0mgKOH/g未満であると、相溶性が悪化する。一方、100mgKOH/gを超えると、成形時の操業性が悪化する。
酸変性ポリオレフィン樹脂におけるポリオレフィン系樹脂としては、本発明で使用されるポリオレフィン樹脂と同様のポリオレフィンが使用でき、たとえばプロピレン、エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1等の単独重合体もしくは共重合体またはこれら重合体の混合物が例示され、中でも、低分子量酸変性ポリプロピレンを用いることが好ましい。
上記低分子量酸変性ポリプロピレンは、数平均分子量800〜20,000、好ましくは1,000〜18,000の酸変性ポリプロピレンが好ましい。酸変性ポリプロピレンは、末端二重結合を有する低分子ポリプロピレンに、後述する不飽和カルボン酸及び/又はその無水物を化学的に付加させることによって、或いは、通常の酸変性プロピレンを低分子量化することによって合成されたもので、少なくともその一部の末端が酸変性されたものである。該酸変性によって得られる酸変性ポリプロピレンは、その軟化点が一般に130〜170℃、好ましくは140〜160℃の温度を示すものである。
好ましい末端二重結合を有する低分子量ポリプロピレンとしては、1,000炭素当たり、1〜10、好ましくは2〜7の末端二重結合を有し、数平均分子量で800〜20,000、好ましくは1,000〜18,000のものである。末端二重結合が上記範囲未満のものは、所望の酸変性を行うことができないことがあり、末端二重結合が上記範囲を超えると、酸変性ポリプロピレンの耐熱性が低下する傾向にある。また、数平均分子量が上記範囲を超えると耐折曲げ白化性が低下する傾向がある。
上記酸変性は、溶融グラフト法や溶液グラフト法によって行われるが、溶融グラフト法では、通常100〜270℃、好ましくは130〜240℃の反応温度で、通常0.5〜30時間、好ましくは1〜20時間の反応時間の条件下に実施される。また、溶液グラフト法では、キシレンに完全に溶解させた後、パーオキサイドを併用し、不飽和カルボン酸及び/又はその無水物との反応を通常120〜180℃、好ましくは140〜160℃の反応温度で、通常1〜20時間、好ましくは3〜15時間の反応時間の条件下に実施される。そして、大量のアセトン等を使用して沈殿物を得る。該酸変性によって得られたものは、不飽和カルボン酸及び/又はその無水物が一般に0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜15重量%、特に好ましくは0.1〜10重量%の割合で含有されていることが望ましい。
変性剤である不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸及びナジック酸等を挙げることができる。また、不飽和カルボン酸無水物としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水アリルコハク酸及び無水ナジック酸等を挙げることができる。これらの中でも無水マレイン酸を用いることが好ましい。このような酸変性ポリオレフィンは、直接変性されたものを未変性のもので希釈したものであっても良く、例えばユーメックスシリーズ(三洋化成工業社製)等の市販の無水マレイン酸変性ポリプロピレンを用いることができる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物における酸変性ポリオレフィン樹脂(C)の配合割合は、1〜20重量%、好ましくは3〜15重量%である。1重量%未満であると十分な相溶性効果が発現せず、20重量%を超えると成形時の操業性が悪化する。
(D)有機過酸化物
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物においては、ポリオレフィン系樹脂組成物を押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物として用いる場合は、必要に応じて、有機過酸化物(D)を配合することができる。有機過酸化物(D)を配合して溶融混練することにより、本発明のポリオレフィン系樹脂組成物のMFR及びスウェル比を特定の範囲に容易に制御することができる。
有機過酸化物(D)としては、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル及びケトンパーオキサイド群に含まれるものが挙げられる。具体的には、例えば、ハイドロパーオキサイド群にはキュメンハイドロパーオキサイド、ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド等が含まれ、ジアルキルパーオキサイド群にはジクミルパーオキサイド、ジターシャリーブチルパーオキサイドなどがあり、ジアシルパーオキサイド群にはラウリルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等が含まれる。同様にパーオキシエステル群にはターシャリーパーオキシアセテート、ターシャリーブチルパーオキシベンゾエイト等が、さらにケトンパーオキサイド群にはシクロヘキサノンパーオキサイド等がある。これらで例示されている有機過酸化物のうち1種あるいは数種を同時に用いていよい。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物において有機過酸化物(D)の配合割合は、成分(A)〜(C)の合計100重量部に対し、好ましくは0.005〜0.1重量部、より好ましくは0.01〜0.05重量部である。有機過酸化物の割合が上記未満では押出ラミネート加工時の高速成形性に劣るので好ましくなく、上記範囲を超えると材料強度が低下するほか、押出ラミネート加工時のネックインが大きくなり、好ましくない。
(E)その他の配合成分
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物には、本発明の効果を著しく損なわない範囲で任意成分を配合することができる。このような任意成分としては、通常のポリオレフィン樹脂材料に使用される酸化防止剤、結晶核剤、透明化剤、滑剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、中和剤、金属不活性剤、着色剤、分散剤、過酸化物、充填剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を挙げることができる。
2.ポリオレフィン系樹脂組成物の製造
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、上記必須成分(A)〜(C)、必要に応じて配合される成分(D)及び付加的成分とを混合し、溶融混練することにより得られる。
溶融混練については、例えば、粉末状、ペレット状等の形状の各成分を一軸又は二軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダーブレンダー、ブラベンダープラストグラフ、小型バッチミキサー、連続ミキサー、ミキシングロール等の混練機を使用して行う。混練温度は、一般に180〜270℃で行われる。また、混練機は上述したものを二種以上を組み合わせることもできる。
有機過酸化物(D)を加えた溶融混練は、上記成分(A)〜(C)を配合するときに、同時に行うこともできる。さらに、(A)と(B)に(D)を加えて溶融混練し変性を行った後に、(C)及び付加的成分を加えることもできる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物を押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物として用いる場合は、230℃におけるMFRが2〜30g/10分であることが好ましく、より好ましくは4〜26g/10分であることが望ましい。この範囲であると成形加工性と材料強度のバランスに優れる。
ここで、組成物のMFRは、JIS−K6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠し測定する値である。
3.用途
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、永久帯電防止性が付与されており、しかも透明性が損なわれず、2次加工した際の折曲げ白化性に優れている。よって、フィルムやシートに成形して農業用フィルム、土木用フィルム及び食品包装用フィルム等として好適に用いることができる。特に、本発明のポリオレフィン樹脂組成物からなるフィルム又はシートを用いて他の基材との積層体とした場合、該フィルム又はシートから界面活性剤タイプの帯電防止剤のようにブリードアウトすることがなく、他の基材との接着性が低下しないので好ましい。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物をフィルム・シート加工する方法としては、従来公知のいずれの方法を採用してもよい。例えば、原料樹脂を押出機で加熱、溶融及び混練した後、Tダイよりフィルム状に押出し、金属冷却ロールで冷却してから巻取部に巻き取るTダイ法が挙げられる。
また、押出ラミネート加工する方法としては、従来公知のいずれの方法を採用してもよい。例えば、原料樹脂を押出機で加熱、溶融及び混練した後、Tダイよりフィルム状に押出し、一方基材原反部より繰り出された基材表面にこのフィルム状樹脂を被覆し、ゴムロールと冷却ロールとで圧着し、冷却してから巻取部に巻き取る方法、あるいは冷却ロール側から第二の基材を通し、上記フィルム状樹脂でサンドイッチされた三層被覆物を得る方法、あるいは2台の押出機を同時に併用して両面被覆加工を行うタンデム方式等の方法が挙げられる。ラミネート加工の対象となる基材は特に限定されず、例えばセロハン、紙、他の樹脂材料、金属等が挙げられる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、実施例における樹脂組成物の特性評価方法及び実施例で使用した樹脂は次の通りである。
1.評価方法
(1)MFR:ポリプロピレン樹脂およびポリオレフィン樹脂組成物;JIS−K6921−2:1997付属書に準拠し、230℃、21.18N荷重で測定した。ポリエチレン樹脂;JIS−K6922−2:1997付属書に準拠し、190℃、21.18N荷重で測定した。
(2)密度:ポリプロピレン樹脂;JIS−K6921−2:1997付属書に準拠し、23℃で測定した。ポリエチレン樹脂;JIS−K6922−2:1997付属書に準拠し、23℃で測定した。
(3)Mw/Mn:前述の方法に従って測定した。
(4)酸価:JIS K0070に準拠して測定した。
(5)フィルムの帯電防止性:三菱化学株式会社製 高抵抗率計「ハイレスタ−UP」を使用し、フィルムの表面固有抵抗値(単位;Ω)を温度23℃、湿度50%の雰囲気下で測定し、帯電防止性の尺度とした。
(6)フィルムの透明性:JIS K7150に準拠してフィルムのヘーズ(HAZE)(単位;%)を測定し、透明性の尺度とした。
(7)フィルムの折曲げ白化性: 10cm×10cmのフィルムを2つ折にし、ガラス板の上で2kgの重さの金属板で折り目を10往復擦った。折り目を平面に戻した後、偏光顕微鏡を用いて20倍の倍率で観察した。成分(A)のPP−1のみで作成したフィルム(リファレンス)の折り目の状態と下記の基準で比較して折曲げ白化評価とした。
○:リファレンスと比較し同等
△:リファレンスと比較しやや白化
×:リファレンスと比較し著しく白化
(8)押出ラミネート加工性(引き取り速度、ネックイン):ポリオレフィン樹脂系組成物を、Tダイスから押し出される樹脂温度250℃に設定した押出ラミネート装置(押出機90mmφ)を用い、冷却ロール表面温度25℃、ダイス幅560mm、ダイリップ開度0.7mmで、引き取り加工速度が80m/分の場合に被覆厚みが80μmになる条件で、押出量を調整しながら、引き取り速度20m/分で移動している二軸延伸ポリプロピレンフィルム(幅500mm、厚み25μm)の上に押出し、押出ラミネートを得た。
引き取り速度を20m/分から、徐除に上昇させながら押出ラミネート加工を行い、安定して被覆加工ができる最高加工速度を測定した。この速度が速い程、加工性に優れていることを示す。
また、加工速度が80m/分で被覆厚みが80μmの条件で押出ラミネート加工を実施し、その時のネックインを測定した。この数値が小さい程、加工性に優れていることを示す。
押出ラミネート加工性としては、本評価において最高引き取り速度が130m/分以上、且つネックインが100mm以下であることが望ましい。
(9)押出しラミネートフィルムの帯電防止性:三菱化学株式会社製 高抵抗率計「ハイレスタ−UP」を使用し、二軸延伸ポリプロピレンフィルム上に当該樹脂組成物が押出しラミネートされたフィルムの当該樹脂組成物面側の表面固有抵抗値(単位;Ω)を温度23℃、湿度50%の雰囲気下で測定し、帯電防止性の尺度とした。
(10)押出しラミネートフィルムの透明性:JIS K7150に準拠してフィルムの二軸延伸ポリプロピレンフィルム上に当該樹脂組成物が押出しラミネートされたヘーズ(単位;%)を測定し、透明性の尺度とした。
(11)押出しラミネートフィルムの折曲げ白化性: 10cm×10cmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム上に当該樹脂組成物が押出しラミネートされたフィルムを、当該樹脂組成物面側を山側にして2つ折にし、ガラス板の上で2kgの重さの金属板で折り目を10往復擦った。折り目を平面に戻した後、偏光顕微鏡を用いて20倍の倍率で観察した。成分(A)のPP−1(92重量%)とLDPE(8重量%)をブレンドして押出しラミネートしたフィルム(リファレンス)の折り目の状態と下記の基準で比較して折曲げ白化評価とした。
○:リファレンスと比較し同等
△:リファレンスと比較しやや白化
×:リファレンスと比較し著しく白化
2.試料
(1)ポリプロピレン樹脂(PP−1)(プロピレン−エチレンランダム共重合体):日本ポリプロ株式会社製「ノバテックPP FG4」(ノバテックは登録商標。以下同様)、MFR=7g/10分、密度=0.901g/cm
(2)ポリプロピレン樹脂(PP−2):日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP・EG7」、MFR=1.7g/10分、密度=0.901g/cm
(3)ポリエチレン樹脂(LDPE):日本ポリエチレン(株)製「ノバテックLD・LC604」、MFR=8g/10分、密度=0.918g/cm、Mw/Mn=8
(4)帯電防止性樹脂(AS−1):三洋化成工業株式会社製「ペレスタット303」(ポリエーテル−ポリプロピレンブロックポリマー)、表面固有抵抗値=2×10Ω
(5)帯電防止性樹脂(AS−2):チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製「イルガスタットP18」(ポリエーテル−エステル−アミド)、表面固有抵抗値=8×10Ω
(6)酸変性ポリオレフィン(MA−PP):三洋化成工業株式会社製「ユーメックス1010」、酸価=52mgKOH/g
(7)有機過酸化物(PO):ジ−t−ブチルパーオキサイド
(実施例1)
ポリプロピレン樹脂(PP−1)75重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)15重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)10重量%をペレットブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=10.5g/10分であった。得られたペレットを口径が40mmの押出機に装着したTダイから、樹脂温度240℃、幅300mm、肉厚80μmで溶融押出ししてシートを作成した。これを上記の方法で帯電防止性、透明性、折曲げ白化性を評価した。評価の結果を表1に示す。
(実施例2)
ポリオレフィン樹脂(PP−1)75重量%、帯電防止性樹脂(AS−2)15重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)10重量%をペレットブレンダーで良く混合した後、樹脂脂溶融押出してペレット化した。得られたペレットはMFR=8.5g/10分であった。得られたペレットを実施例1と同様の方法でシートを作成し、評価を行なった。評価の結果を表1に示す。
(実施例3)
ポリオレフィン樹脂(PP−1)85重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)10重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)5重量%をペレットブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=9.5g/10分であった。得られたペレットを実施例1と同様の方法でシートを作成し、評価を行なった。評価の結果を表1に示す。
(実施例4)
ポリオレフィン樹脂(PP−1)65重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)25重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)10重量%をペレットブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=14.5g/10分であった。得られたペレットを実施例1と同様の方法でシートを作成し、評価を行なった。評価の結果を表1に示す。
(比較例1)
ポリオレフィン樹脂(PP−1)85重量%及び帯電防止性樹脂(AS−1)15重量%をペレットブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=9.3g/10分であった。得られたペレットを実施例1と同様の方法でシートを作成し、評価を行なった。評価の結果を表1に示す。
(比較例2)
ポリオレフィン樹脂(PP−1)85重量%及び帯電防止性樹脂(AS−2)15重量%をペレットブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=6.3g/10分であった。得られたペレットを実施例1と同様の方法でシートを作成し、評価を行なった。評価の結果を表1に示す。
(比較例3)
ポリオレフィン樹脂(PP−1)92重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)3重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)5重量%をペレットブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=7.3g/10分であった。得られたペレットを実施例1と同様の方法でシートを作成し、評価を行なった。評価の結果を表1に示す。
(比較例4)
ポリオレフィン樹脂(PP−1)60重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)10重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)30重量%をペレットブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=27.1g/10分であった。得られたペレットを実施例1と同様の方法でシートを作成したが、シート厚みが一定にならず、製膜できなかった。
(実施例5)
ポリプロピレン樹脂(PP−2)72重量%、ポリエチレン樹脂(LDPE)8重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)15重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)5重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、0.05重量部の有機過酸化物(PO)と0.5重量部のフェノール系安定剤をブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=6.0g/10分であった。得られたペレットを口径が65mmの押出機に装着したTダイから厚み25μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム上に、樹脂温度250℃、幅600mmで溶融押出し、最高引き取り速度の評価を行うとともに引き取り速度80m/分、肉厚80μmの時のネックインを評価するシートを作成した。これを上記の方法で帯電防止性、透明性及び折曲げ白化性を評価した。評価の結果を表2に示す。
(実施例6)
ポリプロピレン樹脂(PP−2)72重量%、ポリエチレン樹脂(LDPE)8重量%、帯電防止性樹脂(AS−2)15重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)5重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、0.04重量部の有機過酸化物(PO)と0.5重量部のフェノール系安定剤をブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=6.3g/10分であった。得られたペレットを実施例5と同様の方法で成形及び評価を実施した。評価の結果を表2に示す。
(実施例7)
ポリプロピレン樹脂(PP−2)77重量%、ポリエチレン樹脂(LDPE)8重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)10重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)5重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、0.05重量部の有機過酸化物(PO)と0.5重量部のフェノール系安定剤をブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=10.5g/10分であった。得られたペレットを実施例5と同様の方法で成形及び評価を実施した。評価の結果を表2に示す。
(実施例8)
ポリプロピレン樹脂(PP−2)57重量%、ポリエチレン樹脂(LDPE)8重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)25重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)10重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、0.05重量部の有機過酸化物(PO)と0.5重量部のフェノール系安定剤をブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=15.2g/10分であった。得られたペレットを実施例5と同様の方法で成形及び評価を実施した。評価の結果を表2に示す。
(比較例5)
ポリプロピレン樹脂(PP−2)77重量%、ポリエチレン樹脂(LDPE)8重量%及び帯電防止性樹脂(AS−1)15重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、0.04重量部の有機過酸化物(PO)と0.5重量部のフェノール系安定剤をブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=6.3g/10分であった。得られたペレットを実施例5と同様の方法で成形及び評価を実施した。評価の結果を表2に示す。
(比較例6)
ポリプロピレン樹脂(PP−2)77重量%、ポリエチレン樹脂(LDPE)8重量%及び帯電防止性樹脂(AS−2)15重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、0.03重量部の有機過酸化物(PO)と0.5重量部のフェノール系安定剤をブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=6.5g/10分であった。得られたペレットを実施例5と同様の方法で成形及び評価を実施した。評価の結果を表2に示す。
(比較例7)
ポリプロピレン樹脂(PP−2)84重量%、ポリエチレン樹脂(LDPE)8重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)3重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)5重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、0.05重量部の有機過酸化物(PO)と0.5重量部のフェノール系安定剤をブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=6.2g/10分であった。得られたペレットを実施例5と同様の方法で成形及び評価を実施した。評価の結果を表2に示す。
(比較例8)
ポリプロピレン樹脂(PP−2)55重量%、ポリエチレン樹脂(LDPE)5重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)10重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)30重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、0.03重量部の有機過酸化物(PO)と0.5重量部のフェノール系安定剤をブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=25.8g/10分であった。得られたペレットを実施例5と同様の方法で成形及び評価を実施した。評価の結果を表2に示す。
(実施例9)
ポリプロピレン樹脂(PP−2)80重量%、帯電防止性樹脂(AS−1)15重量%及び酸変性ポリオレフィン(MA−PP)5重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、0.05重量部の有機過酸化物(PO)と0.5重量部のフェノール系安定剤をブレンダーで良く混合した後、溶融押出してペレット化した。得られたペレットは、MFR=5.8g/10分であった。得られたペレットを実施例5と同様の方法で成形及び評価を実施した。評価の結果を表2に示す。
Figure 2006274123
Figure 2006274123
表1から明らかなように、ポリプロピレン樹脂に酸変性ポリオレフィンと親水構造を有する帯電防止性樹脂を本発明で規定する範囲内の添加量で組み合わせて使用してフィルム成形をすることにより、帯電防止性、透明性及び折曲げ白化性が良好であった(実施例1〜4)。一方、酸変性ポリオレフィンを使用しない場合は透明性と折曲げ白化性に劣り(比較例1及び2)、親水構造を有する帯電防止性樹脂が少ないと帯電防止性に劣った(比較例3)。また、酸変性ポリオレフィンが多すぎると、MFRが高くなり過ぎて製膜ができなかった(比較例4)。
また、表2から明らかなように、ポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂の混合物に、酸変性ポリオレフィン及び親水構造を有する帯電防止性樹脂を本発明で規定する範囲内の添加量で組み合わせて使用して押出しラミネートフィルム成形をすることにより、押出しラミネート加工性、帯電防止性、透明性及び折曲げ白化性が良好であった(実施例5〜8)。一方、酸変性ポリオレフィンを使用しない場合は、透明性と折曲げ白化性に劣り(比較例5及び6)、親水構造を有する帯電防止性樹脂が少ないと帯電防止性に劣った(比較例7)。また、酸変性ポリオレフィンが多いと押出しラミネート加工性に劣った(比較例8)。なお、ポリエチレン樹脂を添加しないと帯電防止性、透明性及び折曲げ白化性は良好であったが、押出しラミネート加工性に若干劣った(実施例9)。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、Tダイ法や押出しラミネート法によってフィルムやシートに加工した際に永久帯電防止性と優れた透明性を有し、更に折曲げ加工をした際に白化せず、フィルムやシートに成形して農業用フィルム、土木用フィルムとして好適に用いることができ、特に、押出しラミネート加工用樹脂組成物として、好適に用いることができる。

Claims (9)

  1. 下記成分(A)、(B)及び(C)を含有することを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物。
    (A)ポリオレフィン樹脂 50〜94重量%
    (B)親水性構造を有する表面固有抵抗値が1×1010Ω以下である帯電防止性樹脂 5〜30重量%
    (ただし、表面固有抵抗値は、射出成形により1mm厚のシートに加工し、温度23℃、湿度50%の雰囲気下で測定する値である。)
    (C)JIS K0070で規定される酸価が1.0〜100mgKOH/gの酸変性ポリオレフィン樹脂 1〜20重量%
  2. (A)ポリオレフィン樹脂が、230℃におけるメルトフローレート(以下、「MFR」という)が0.5〜30g/10分であり、密度が0.890〜0.910g/cmのポリプロピレン樹脂であることを特徴とする請求項1記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
    (ただし、MFRはJIS−K6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠し、密度はJIS−K6921−2:1997付属書(23℃)に準拠して測定する値である。)
  3. (B)帯電防止性樹脂が、ポリエーテルとポリプロピレンのブロックポリマーであることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
  4. (B)帯電防止性樹脂が、ポリエーテル−エステル−アミドであることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
  5. 下記成分(A)、(B)及び(C)を含有し、230℃におけるMFRが2〜30g/10分であることを特徴とする押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物。
    (ただし、MFRはJIS−K6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠して測定する値である。)
    (A)ポリオレフィン樹脂 50〜94重量%
    (B)親水性構造を有する表面固有抵抗値が1×1010Ω以下である帯電防止性樹脂 5〜30重量%
    (ただし、表面固有抵抗値は、射出成形により1mm厚のシートに加工し、温度23℃、湿度50%の雰囲気下で測定する値である。)
    (C)JIS K0070で規定される酸価が1.0〜100mgKOH/gの酸変性ポリオレフィン樹脂 1〜20重量%
  6. (A)ポリオレフィン樹脂が、下記(a−1)及び(a−2)を含有することを特徴とする請求項5に記載の押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物。
    (a−1)230℃におけるMFRが0.5〜30g/10分であり、密度が0.890〜0.910g/cmであるポリプロピレン樹脂 80〜98重量%
    (a−2)190℃におけるMFRが1〜20g/10分、密度が0.870〜0.930g/cm、ゲルパーミエションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が6以上であるポリエチレン樹脂 2〜20重量%
    (ただし、ポリプロピレン樹脂のMFRはJIS−K6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠し、密度はJIS−K6921−2:1997付属書(23℃)に準拠して測定する値であり、ポリエチレン樹脂のMFRはJIS−K6922−2:1997付属書(190℃、21.18N荷重)に準拠し、密度はJIS−K6922−2:1997付属書(23℃)に準拠して測定する値である。)
  7. (D)有機過酸化物を、成分(A)〜(C)の合計100重量部に対して、0.005〜0.1重量部配合してなることを特徴とする請求項5又は6に記載の押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物。
  8. (B)帯電防止性樹脂が、ポリエーテルとポリプロピレンのブロックポリマーであることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物。
  9. (B)帯電防止性樹脂が、ポリエーテル−エステル−アミドであることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の押出しラミネート用ポリオレフィン系樹脂組成物。
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