JP2006273282A - 歩行者保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量でコンパクトな構成とすることができて、かつ、歩行者の巻き込みを防止可能な歩行者保護装置の提供。
【解決手段】本発明の歩行者保護装置Sは、車体1の下面側に収納される拘束部材8と、作動時に拘束部材8を繰り出す繰出手段18と、を備える。拘束部材8が、繰出完了時、下端8a側を車体前端部1aから前方側に突出しない位置に配置させ、かつ、上端8b側を後方に位置させ、前輪の前方側における車体前端部1aの下面と路面との間の隙間GLを塞ぎ可能な形状に、形成される。拘束部材8が、繰出完了時の上端8b側を車体1側に固定させ、下端8a側を繰出手段18に連結される。繰出手段18が、拘束部材8の繰出完了時の下端8a側における少なくとも左右両端を保持する保持部材21と、保持部材21を拘束部材8の収納位置P1から繰出完了位置P2まで移動させる駆動機構と、を備える。
【選択図】図9
【解決手段】本発明の歩行者保護装置Sは、車体1の下面側に収納される拘束部材8と、作動時に拘束部材8を繰り出す繰出手段18と、を備える。拘束部材8が、繰出完了時、下端8a側を車体前端部1aから前方側に突出しない位置に配置させ、かつ、上端8b側を後方に位置させ、前輪の前方側における車体前端部1aの下面と路面との間の隙間GLを塞ぎ可能な形状に、形成される。拘束部材8が、繰出完了時の上端8b側を車体1側に固定させ、下端8a側を繰出手段18に連結される。繰出手段18が、拘束部材8の繰出完了時の下端8a側における少なくとも左右両端を保持する保持部材21と、保持部材21を拘束部材8の収納位置P1から繰出完了位置P2まで移動させる駆動機構と、を備える。
【選択図】図9
Description
本発明は、車両の前輪の前方側における車体の下面側に配設されて、作動時に、歩行者の前方側からの巻き込みを防止可能に構成される歩行者保護装置に関する。
従来、歩行者保護装置としては、車体の前端部のバンパ等に、折り畳んで収納させたエアバッグを、作動時に、内部に膨張用ガスを流入させて、収納部位から突出させて、車両の前方側に配設させる構成の歩行者用エアバッグ装置があった(例えば、特許文献1・2参照)。
また、車体と路面との間に、膨張したエアバッグを配設させる構成の歩行者用エアバッグ装置もあった(例えば、特許文献3参照)。
特開平6−239198号公報
特開平9−164906号公報
特開平7−277114号公報
しかし、歩行者保護装置として、上記のような構成のエアバッグ装置を使用する場合、エアバッグや、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター、そして、エアバッグ及びインフレーターを収納して強固に保持するケース等が、必要となり、装置が大型化して大きな収納スペースを必要とすると同時に、重量の大きなケースやインフレーターを使用することから、車両の重量が増大することを避け難く、このような点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、軽量でコンパクトな構成とすることができて、かつ、歩行者の巻き込みを防止可能な歩行者保護装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歩行者保護装置は、車両の前輪の前方側における車体の下面側に配設されて、作動時に、歩行者の前方側からの巻き込みを防止可能に構成される歩行者保護装置であって、
車体の下面側に収納される可撓性を有したシート状の拘束部材と、作動時に、拘束部材を繰り出す繰出手段と、を備えて構成され、
拘束部材が、
繰出完了時、下端側を車体の前端部から前方側に突出しない位置に配置させ、かつ、上端側を後方に配置させるように、前後方向に沿って傾斜させて配設可能とし、前輪の前方側における車体前端部の下面と路面との間の隙間を塞ぎ可能な上下・左右の幅寸法を有した形状に、形成されるとともに、
繰出完了時の上端側を車体側に固定させ、下端側を繰出手段に連結されて配設され、
繰出手段が、
拘束部材の繰出完了時の下端側における少なくとも左右両端を保持する保持部材と、
保持部材における前記拘束部材の保持部位を、拘束部材の収納位置から繰出完了位置まで移動させる駆動機構と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
車体の下面側に収納される可撓性を有したシート状の拘束部材と、作動時に、拘束部材を繰り出す繰出手段と、を備えて構成され、
拘束部材が、
繰出完了時、下端側を車体の前端部から前方側に突出しない位置に配置させ、かつ、上端側を後方に配置させるように、前後方向に沿って傾斜させて配設可能とし、前輪の前方側における車体前端部の下面と路面との間の隙間を塞ぎ可能な上下・左右の幅寸法を有した形状に、形成されるとともに、
繰出完了時の上端側を車体側に固定させ、下端側を繰出手段に連結されて配設され、
繰出手段が、
拘束部材の繰出完了時の下端側における少なくとも左右両端を保持する保持部材と、
保持部材における前記拘束部材の保持部位を、拘束部材の収納位置から繰出完了位置まで移動させる駆動機構と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の歩行者保護装置では、作動時に、シート状の拘束部材を、繰出手段によって、繰り出し、車体前端部の下面と路面との間の隙間を塞ぐように、配設させる構成とされて、この拘束部材により、歩行者を拘束する構成である。すなわち、本発明の歩行者保護装置では、袋状のエアバッグではなく、単なる1枚のシート状の拘束部材を使用していることから、エアバッグと比較して、コンパクトに収納することができる。また、本発明の歩行者保護装置では、従来のエアバッグ装置のごとく、エアバッグ内に急激に膨張用ガスを供給するインフレーターや、エアバッグを突出可能に収納する剛性を有したケース等を、使用しないことから、従来のエアバッグ装置と比較して、装置自体の軽量化を図ることも可能となる。
また、本発明の歩行者保護装置では、繰出完了時の拘束部材は、下端側における少なくとも左右両端側を、保持部材により保持されていることから、歩行者が、拘束部材と干渉することとなっても、下端側が捲れ難く、歩行者が路面と拘束部材との間に侵入することを抑えることができて、歩行者の車体前端部下面(前輪)側への巻き込みを、防止することができる。さらに、本発明の歩行者保護装置では、拘束部材が、上端側より前方に配置される下端側を、車体の前端部から前方側に突出しない位置に配置させるように、繰り出しを完了させることとなる。そのため、歩行者が車両と接触すると予測されて、拘束部材が繰り出しを完了させた後、実際には歩行者が車両と接触しない状態となった場合に、拘束部材が歩行者と干渉することを、抑えることができて、本来車両と接触しない歩行者に対して不必要に拘束部材が接触することを防止することができる。
したがって、本発明の歩行者保護装置では、軽量でコンパクトな構成とすることができて、かつ、歩行者の巻き込みを防止することができる。
また、本発明の歩行者保護装置では、繰出手段の作動後において、車両の歩行者との接触が回避された場合に、繰出完了位置に配設される保持部材における拘束部材の保持部位を、拘束部材の収納位置まで復帰可能とするように、構成することもできる。このような構成とすれば、車両の歩行者との接触が回避された際に、繰出手段における拘束部材の保持部位を復帰させて、拘束部材を作動前の状態に復帰させれば、次の機会の歩行者との接触まで、本発明の装置を、歩行者を拘束可能に維持することができて、好ましい。なお、この保持部材の拘束部材の収納位置までの復帰は、繰出手段の駆動機構により、自動で復帰させる構成としてもよく、さらには、運転者が手動で復帰させる構成としてもよい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の歩行者保護装置Sは、図1〜4に示すように、車両としてのトラックVに搭載されるものであり、前輪4・4の前方側における車体(ボディ)1の前端部1aの下面側に、配設されている。図1・2に示す符号5の部材はフロントバンパ、符号6の部材はスポイラーであり、これらの部材は、図示しないブラケット等を利用して、ボディ1側のフレーム2に取り付けられている。フレーム2は、実施形態の場合、前後方向に略沿って配設されるもので、左右方向に沿った2箇所に、平行に配設されている。
さらに、本明細書での前後・上下・左右の方向は、車両Vの直進方向を前方向とする基準方向として、車両Vの前後・上下・左右の方向と一致するように、対応させている。
歩行者保護装置Sは、図1〜5に示すように、拘束部材8、拘束部材8の繰出完了時における上端8b側をボディ1側に固定させる固定フレーム10、作動時に拘束部材8を繰り出す繰出手段18、を備えて構成されている。
拘束部材8は、実施形態の場合、ポリエステル糸やポリアミド糸等を使用して織った可撓性を有した織布から構成されて、略長方形板状とされている。拘束部材8は、左右方向の幅寸法を、車両Vの車幅方向の幅寸法よりも若干小さく設定されて、繰出完了時に、前輪4・4の前方側を塞ぎ可能な寸法に、設定されている。また、拘束部材8は、上下方向(前後方向)の幅寸法を、繰出完了時において、下端8a側を前方に位置させ上端8b側を後方に位置させるように、前後方向に沿って傾斜して配設される際に、下端8a側を路面GLと近接した位置に配設させるような寸法に、設定されている。また、拘束部材8は、下端8a側を車体1の前端部1aから前方側に突出しない位置に配設させるように、繰り出しを完了させることとなる。実施形態の場合、拘束部材8は、繰出完了時の路面GLに対する傾斜角度θを略45゜として配設されるとともに(図9参照)、繰出完了時に、下端8aと上端8bとの間に、前後方向に略沿ったテンションを、発生させるように、構成されている。
また、拘束部材8は、繰出完了時における上端(後端)8b側を、固定フレーム10の後述する連結軸部12を挿通可能な断面略ループ状とされて、上端8b側を、ボディ1側に固定される固定フレーム10の連結軸部12に、連結させている。また、拘束部材8は、繰出完了時における下端(前端)8a側を、繰出手段18の後述する回動フレーム19の連結軸部21を挿通可能な断面略ループ状とされて、下端8a側を、回動フレーム19の連結軸部21に連結させた構成とされている。すなわち、実施形態の場合、拘束部材8は、繰出完了時における下端8a側を、左右方向の略全域にわたって、回動フレーム19の連結軸部21により、保持されることとなる。そして、拘束部材8は、図6に示すように、連結軸部12・21間において、左右方向に沿った多数の折目を付けた蛇腹状に折り畳まれて、収納されることとなる。
固定フレーム10は、上方から見て略コ字形状とされるもので、車体前端部1a下面の左右両縁側においてそれぞれ前後方向に沿うように配設される2本の横フレーム11・11と、各横フレーム11の後端11b相互を連結するように左右方向に沿って配設される連結軸部12と、を備えて構成されている。連結軸部12は、拘束部材8の繰出完了時における上端8bを連結させる構成である。また、各横フレーム11の前端11a側には、繰出手段18の後述する回動軸部23を挿通して軸支可能とする挿通孔11cが、図7に示すごとく、左右方向に貫通して形成されている。実施形態の場合、固定フレーム10は、前端10a側を、繰出手段18の回動軸23を介して、ボディ1側のフレーム2に連結される構成であり、後端10b側を、取付ブラケット14を利用して、ボディ1側のフレーム2に固定させる構成である。取付ブラケット14は、左右方向に幅広とされた略逆U字形状とされて、左右両端側に配設されて各横フレーム11の後端11b近傍と固着される縦壁部14a・14aと、縦壁部14aの上端相互を連結するように左右方向に沿って配設される横壁部14bと、を備えて構成されている。横壁部14bにおけるフレーム2と対応した位置には、取付ブラケット14をフレーム2に固定するための取付孔14cが、形成されている。各取付孔14cには、ボルト15が挿通され、このボルト15をフレーム2に固着されたナット2aに締結されることにより、固定フレーム10を固着させた取付ブラケット14がボディ1側のフレーム2に固定されることとなる。
繰出手段18は、駆動機構26を連結させた回動軸部23と、駆動機構26の駆動時に回動軸部23を回転中心として回動可能に配設される回動フレーム19と、を備えて構成されている。
回動フレーム19は、上方から見て略コ字形状とされるもので、車体前端部1a下面の左右両縁側においてそれぞれ前後方向に沿うように配設される2本の横フレーム20・20と、各横フレーム20の後端20b相互を連結するように左右方向に沿って配設される保持部材としての連結軸部21と、を備えて構成されている。連結軸部21は、拘束部材8の繰出完了時における下端8aを連結させる構成であり、繰出完了時の拘束部材8の下端8a側を保持する構成とされている。また、各横フレーム20の前端20a側には、前端20a・20a相互を連結固定するように、回動軸部23が、左右方向に略沿って、配設されている。また、回動軸部23は、左右両端付近の部位を、固定フレーム10の各横フレーム11に形成された挿通孔11cに挿通されて、各横フレーム11に軸支されている。
回動軸部23は、ボディ1側のフレーム2に対応した位置に配設される2つのブラケット24・24により、フレーム2に連結保持されている。各ブラケット24は、上端側の固定部24aと、固定部24aの下端側に配設されて回動軸部23を軸支する軸支部24bと、を備えて構成されている。固定部24aは、下方から貫通させたボルト25を、フレーム2に固着されたナット2aに締結させることにより、フレーム2に固定される構成である。
すなわち、実施形態の回動フレーム19は、前端19a側に連結される回動軸部23を回動中心として、ボディ1側のフレーム2に対して、後端19b側の連結軸部21を下方に移動可能とするように、ボディ1側のフレーム2に対して上下方向に回動可能に連結される構成である。そして、実施形態の場合、回動フレーム19は、収納位置P1においては、連結軸部12・21間に折り畳まれた拘束部材8を配設させるように、連結軸部21を固定フレーム10の連結軸部12の下方に近接して配設され(図5参照)、拘束部材8の繰出完了時となる繰出完了位置P2においては、図9に示すごとく、各横フレーム20を略上下方向に沿わせるようにして、配設されることとなる。すなわち、実施形態の歩行者保護装置Sでは、拘束部材8は、下端8aを、車体前端部1aの下面側に配設される回動軸部23の直下に配設させるようにして、繰出を完了させることとなる。
駆動機構26は、ウォームギヤとされて、図5の実線及び図8の二点鎖線に示すごとく、回動軸部23と連結されるウォームホイール26aと、駆動モータ26cの駆動軸に連結されたウォーム26bと、を備えて構成されている。駆動モータ26cは、車両Vの図示しない制御装置と電気的に接続されており、制御装置が、図示しないセンサからの信号を入力して、歩行者の車両Vとの接触を予知した際に、制御装置からの作動信号を受けて、ウォーム26bを駆動させ、ウォームホイール26aを回転させ、回動軸部23を回転させることにより、回動フレーム19を、収納位置P1から、後端19b側の連結軸部21を下方に向けるように、繰出完了位置P2まで回転移動させて、拘束部材8を繰り出すように、構成されている。また、実施形態の駆動機構26は、拘束部材8の繰出完了後に、歩行者と車両Vとの接触が回避された場合には、回動フレーム19を、収納位置P1に復帰するように、駆動可能な構成とされている。
この実施形態の歩行者保護装置Sでは、車両Vの歩行者との衝突を予測した際、図示しない制御装置が、繰出手段18の駆動機構26に作動信号を入力することから、ウォームホイール26aが回動軸部23を回転させることとなり、回動軸部23の回転に伴って、回動フレーム19が、収納位置P1から、回動軸部23を回転中心として、拘束部材8の下端8aを連結させた連結軸部21を下方に向けるように、繰出完了位置P2まで移動することとなる。そのため、拘束部材8が、図9・10に示すごとく、下端8a側を前方に位置させ上端8b側を後方に位置させて、前後方向に沿って傾斜するとともに、下端8aを路面GLと近接させつつ、路面GLと前輪4・4の前方側における車体1の前端部1aの下面との間を塞ぐように、配設されることとなる。
そして、実施形態の歩行者保護装置Sでは、作動時に、シート状の拘束部材8を、繰出手段18によって、繰り出し、車体前端部1aの下面と路面GLとの間の隙間を塞ぐように、配設させる構成とされて、この拘束部材8により、歩行者を拘束する構成である。すなわち、実施形態の歩行者保護装置Sでは、袋状のエアバッグではなく、単なる1枚のシート状の拘束部材8を使用していることから、エアバッグと比較して、コンパクトに収納することができる。また、実施形態の歩行者保護装置Sでは、従来のエアバッグ装置のごとく、エアバッグ内に急激に膨張用ガスを供給するインフレーターや、エアバッグを突出可能に収納する剛性を有したケース等を、使用しないことから、従来のエアバッグ装置と比較して、装置S自体の軽量化を図ることも可能となる。
また、実施形態の歩行者保護装置Sでは、繰出完了時の拘束部材8は、下端8a側を路面GLと近接させるように配設されるとともに、下端8a側を、左右方向の略全域にわたって保持部材としての回動フレーム19の連結軸部21により保持されて、捲れ難く構成されていることから、歩行者が、拘束部材8と干渉することとなっても、歩行者が路面GLと拘束部材8との間に侵入することを抑えることができて、歩行者の車体前端部1a下面(前輪4)側への巻き込みを、防止することができる。さらに、実施形態の歩行者保護装置Sでは、拘束部材8が、上端8b側より前方に配置される下端8a側を、車体1の前端部1aから前方側に突出しない位置に配置させるように、繰り出しを完了させることとなる。そのため、歩行者が車両Vと接触すると予測されて、拘束部材8が繰り出しを完了させた後、実際には歩行者が車両Vと接触しない状態となった場合に、拘束部材8が歩行者と干渉することを、抑えることができて、本来車両Vと接触しない歩行者に対して不必要に拘束部材8が接触することを防止することができる。
したがって、実施形態の歩行者保護装置Sでは、軽量でコンパクトな構成とすることができて、かつ、歩行者の巻き込みを防止することができる。
また、実施形態の歩行者保護装置Sでは、繰出手段18の作動後において、車両の歩行者との接触が回避された場合に、繰出完了位置P2に配設される回動フレーム19を、収納位置P1に復帰可能とするように、構成している。そのため、車両の歩行者との接触の回避後に、回動フレーム19を収納位置P1に復帰させて、拘束部材8を作動前の状態に復帰させることにより、次の機会の歩行者との接触まで、実施形態の装置Sを、歩行者を拘束可能に維持することができて、好ましい。なお、実施形態の歩行者保護装置Sでは、繰出完了位置P2に配設される回動フレーム19の収納位置P1への復帰は、駆動機構26により、自動で復帰させる構成であるが、勿論、これに限られるものではなく、回動フレーム19の収納位置P1への復帰は、運転者が手動で行なうように、構成してもよい。
なお、実施形態の歩行者保護装置Sでは、拘束部材8を繰り出す繰出手段18として、回動軸部23に連結させた回動フレーム19を、ウォームホイールから構成される駆動機構26により回転移動させる構成であるが、本発明の歩行者保護装置に適用可能な繰出手段は、これに限られるものではない。例えば、駆動源としてシリンダを用い、拘束部材の左右両縁側における下端側を連結させたピストンロッドを、駆動させるようにして、拘束部材を、収納部位から斜め前下方に向かって繰り出す構成の駆動機構を使用してもよい。この場合、ピストンロッドの繰出完了時における下端側の部位が、保持部材を構成することとなるが、この保持部材は、実施形態の連結部材21のごとく、左右方向に沿った全域に配設させなくともよく、拘束部材の繰出完了時における下端側の少なくとも左右両端付近を保持するように、配設させる構成としてもよい。そして、このような駆動機構を使用する場合にも、拘束部材は、繰出完了時における下端側の少なくとも左右両端付近を、ピストンロッドにより保持されて、下端側が捲れ難いことから、歩行者が路面と拘束部材との間に侵入することを抑えることができる。
さらにまた、実施形態の歩行者保護装置Sでは、拘束部材8として、ポリアミド糸やポリエステル糸等の織布から構成されたものを使用しているが、拘束部材の形成材料は、可撓性を有したシート状であればこれに限定されるものではなく、例えば、シート状の網状部材や、歩行者を拘束可能な強度を有した合成樹脂製のフィルム等から、拘束部材を構成してもよい。
1…車体(ボディ)、
2…フレーム、
4…前輪、
8…拘束部材、
8a…下端、
8b…上端、
10…固定フレーム、
18…繰出手段、
19…回動フレーム、
21…連結軸部(保持部材)、
23…回動軸部、
26…駆動機構、
GL…路面、
P1…収納位置、
P2…繰出完了位置、
V…車両、
S…歩行者保護装置。
2…フレーム、
4…前輪、
8…拘束部材、
8a…下端、
8b…上端、
10…固定フレーム、
18…繰出手段、
19…回動フレーム、
21…連結軸部(保持部材)、
23…回動軸部、
26…駆動機構、
GL…路面、
P1…収納位置、
P2…繰出完了位置、
V…車両、
S…歩行者保護装置。
Claims (1)
- 車両の前輪の前方側における車体の下面側に配設されて、作動時に、歩行者の前方側からの巻き込みを防止可能に構成される歩行者保護装置であって、
前記車体の下面側に収納される可撓性を有したシート状の拘束部材と、作動時に、該拘束部材を繰り出す繰出手段と、を備えて構成され、
前記拘束部材が、
繰出完了時、下端側を前記車体の前端部から前方側に突出しない位置に配置させ、かつ、上端側を後方に配置させるように、前後方向に沿って傾斜させて配設可能とし、前記前輪の前方側における車体前端部の下面と路面との間の隙間を塞ぎ可能な上下・左右の幅寸法を有した形状に、形成されるとともに、
繰出完了時の上端側を前記車体側に固定させ、下端側を前記繰出手段に連結されて配設され、
前記繰出手段が、
前記拘束部材の繰出完了時の下端側における少なくとも左右両端を保持する保持部材と、
該保持部材における前記拘束部材の保持部位を、前記拘束部材の収納位置から繰出完了位置まで移動させる駆動機構と、
を備えて構成されていることを特徴とする歩行者保護装置。
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