JP2006036015A - 歩行者保護装置 - Google Patents

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喜夫 水野
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Abstract

【課題】ワイパとの干渉を抑えて、エアバッグを円滑に展開膨張可能な歩行者保護装置の提供。
【解決手段】車両に接触する歩行者を保護可能に作動される構成の歩行者保護装置PM1。歩行者保護装置PM1が、フロントガラス5表面を払拭可能とされるワイパ13と、エアバッグ装置S1と、を備えている。エアバッグ装置S1が、収納部位に折り畳まれて収納されるエアバッグ58と、エアバッグ58に膨張用ガスを供給するように作動されるインフレーター53と、を備えている。エアバッグ58が、膨張用ガスの流入時に、収納部位47から突出して、歩行者を保護可能に膨張を完了させるとともに、少なくともフロントガラス5表面の一部を覆う構成とされている。エアバッグ58の展開膨張前に、ワイパ13を、突出するエアバッグ58との干渉を低減可能なエリアに移動させる移動手段MT1が、配設されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、フロントガラス近傍に配設されてフロントガラス表面を払拭可能とされるワイパと、収納部位に折り畳まれて収納されるエアバッグを有したエアバッグ装置と、から構成される歩行者保護装置に関する。
従来、歩行者保護装置では、フードパネル後端とワイパとの間のカウルの部位に配設されるとともに、収納部位に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備える構成のエアバッグ装置があった。このエアバッグ装置では、エアバッグは、膨張用ガスの流入時に、収納部位から上方に向かって突出して、フードパネル後端からフロントガラスの前縁側にかけての部位の上面側を、覆うように膨張を完了させる構成とされていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−252139公報
しかし、従来の歩行者保護装置では、エアバッグが、フロントガラスの前縁側の部位の上面側を覆うように、膨張を完了させることから、フロントガラス表面を払拭可能に構成されるワイパが、展開膨張するエアバッグと干渉して、エアバッグを円滑に展開膨張できない場合があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ワイパとの干渉を抑えて、エアバッグを円滑に展開膨張可能な歩行者保護装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歩行者保護装置は、車両に接触する歩行者を保護可能に作動される構成とされるとともに、
フロントガラスの近傍に配設されて、フロントガラス表面を払拭可能とされるワイパと、
収納部位に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するように作動されるインフレーターと、を有するエアバッグ装置と、
を備える構成とされて、
エアバッグが、膨張用ガスの流入時に、収納部位から突出して、歩行者を保護可能に膨張を完了させるとともに、少なくともフロントガラス表面の一部を覆う構成の歩行者保護装置において、
エアバッグの展開膨張前に、ワイパを、突出するエアバッグとの干渉を低減可能なエリアに移動させる移動手段を、備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の歩行者保護装置では、エアバッグの展開膨張前に、ワイパが、移動手段により、突出するエアバッグとの干渉を低減可能なエリアに移動されることから、展開膨張するエアバッグが、ワイパと干渉することを極力抑えることができて、エアバッグを円滑に展開膨張させることができる。
従って、本発明の歩行者保護装置では、ワイパとの干渉を抑えて、エアバッグを円滑に展開膨張させることができる。
また、本発明の歩行者保護装置において、インフレーターと移動手段との作動を制御するとともに、センサからの信号を入力して、車両と歩行者との接触を検知できる接触検知と、接触検知前における歩行者の接触を予知する接触予知と、の二段階を検知するように、構成される制御装置を、配設させる構成とし、
制御装置を、
接触予知時に、移動手段を作動させることにより、ワイパを、エアバッグとの干渉を低減可能なエリアに移動させ、
接触検知時に、インフレーターを作動させるような構成とすることが好ましい。
歩行者保護装置を上記構成とすれば、制御装置が、接触予知時に、移動手段を作動させて、ワイパの移動を開始させることができることから、接触検知時においてインフレーターを作動させるまでの間に、ワイパを移動させるための時間を確保することができる。そのため、ワイパを移動させる移動手段として、ワイパを駆動させるための駆動機構を用いることができて、別途移動手段を配設させる必要がなく、装置自体を簡略化することが可能となる。
さらに、上記構成の歩行者保護装置において、ワイパを、
長尺状とされるとともに、元部側の回動軸を中心として回動可能に構成されるアーム部と、
アーム部の先端側において、アーム部に保持され、フロントガラス表面を払拭可能に構成されるブレード部と、
を備える構成とするとともに、
少なくとも回動軸を、フードパネル後端近傍であってフロントガラスの前縁側のカウルの部位に配設させた構成とし、
エアバッグを、膨張完了時に、少なくともフロントガラス前縁の上面側を左右方向の略全域にわたって覆うとともに、回動軸の上部側を覆い可能に、構成することが好ましい。
歩行者保護装置を上記構成とすれば、膨張を完了させたエアバッグにより、剛性の高いフロントガラスの前縁側の部位とともに、フロントガラスの前縁側に配設されるワイパの剛性の高い回動軸を覆うことができて、歩行者が、フロントガラスの前縁側の部位やワイパの回動軸と干渉することを抑えることができる。
さらにまた、上記構成の歩行者保護装置において、エアバッグ装置を、ワイパの前方側となるカウルの部位に配設させるとともに、フードパネル後端とワイパとの間に配置された突出用開口から、エアバッグを上方に向かって突出させる構成とし、
移動手段が、作動時に、アーム部を、少なくともブレード部を保持させた先端側を回動軸の車両後方側に位置させるように、回動軸を回動中心として、回動させるように、構成されることが好ましい。
上記構成の歩行者保護装置では、エアバッグの展開膨張時に、ワイパのアーム部が、少なくともブレード部を保持させた先端側を回動軸の車両後方側に位置させるように、回動軸を回動中心として、回動していることから、フードパネル後端とワイパとの間の隙間が狭く設定された車両の場合にも、エアバッグが、突出用開口から、ワイパのアーム部との干渉を抑えられて、円滑に上方に向かって突出することとなる。
また、上記構成とする場合、ワイパに、アーム部の回動時において回動軸の少なくとも前部側を覆うカバー部を設け、
カバー部を、前端面を、後端側にかけて上昇させるように傾斜させた構成とすることが好ましい。
上記構成の歩行者保護装置では、アーム部の回動時において回動軸の少なくとも前部側を覆うカバー部が、前端面を、後端側にかけて上昇するように傾斜して配設されていることから、ワイパのアーム部の回動軸が、突出用開口の後方に配設されていても、展開膨張するエアバッグを、回動軸の上端やアーム部の元部側端部に引っ掛かることなく、傾斜面に沿って、後上方へ突出させることができて、エアバッグを、一層円滑に、上方に向かって突出させることができる。
さらにまた、上記構成の歩行者保護装置において、エアバッグ装置を、フードパネルの後端近傍におけるフードパネルに配設させるとともに、エアバッグを突出させるための突出用開口をフードパネル後端近傍に、配設させた構成とし、
移動手段が、作動時に、アーム部を、少なくともブレード部を保持させた先端側をフードパネルの下方に位置させるように、移動させる構成としてもよい。
このような構成の歩行者保護装置では、エアバッグの展開膨張時に、ワイパのアーム部が、ブレード部を保持させた先端側をフードパネルの下方に位置させるように、移動していることから、フードパネル後端近傍に形成された突出用開口から突出するエアバッグを、ワイパのアーム部との干渉を抑えて、円滑に上方に向かって突出させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、特に断らない限り、前後の方向は、車両の前後方向に沿う方向を基準とし、左右の方向は、車両の前方側から後方側を見た際の左右の方向に沿う方向を基準とする。
第1実施形態の歩行者保護装置PM1は、図1〜5に示すように、フードパネル3の後端3a近傍であってフロントガラス5の前縁側のカウル28の部位に配設されるワイパ13と、ワイパ13を移動させる移動手段MT1と、フードパネル後端3aとワイパ13との間におけるカウル28の部位に配設されるエアバッグ装置S1と、移動手段MT1及びエアバッグ装置S1のインフレーター53に作動信号を出力する制御装置11と、を備える構成である。そして、エアバッグ装置S1は、エアバッグ58、エアバッグ58に膨張用ガスを供給するインフレーター53、折り畳まれたエアバッグ58とインフレーター53とを収納する収納部位としてのケース47、及び、折り畳まれたエアバッグ58を覆うエアバッグカバー34、を備える構成である。
なお、実施形態の場合、カウル28は、ボディ1側の剛性の高いカウルパネル29と、カウルパネル29の上方のカウルルーバ34と、から構成されている。カウルパネル29は、図例の場合、三枚の鋼板からなるパネル材30・31・32を溶接させて構成されるとともに、カウルルーバ34側から流入するエアAを室内側に導く流路29aと、カウルルーバ34側から流入する雨水を車両Vの左右両縁から滴下させる流路29bと、を配設させて構成されている。また、実施形態のエアバッグ装置S1では、エアバッグカバーは、カウルルーバ34から、構成されている。
制御装置11は、移動手段MT1とインフレーター53との作動を制御するもので、車両Vの所定位置に配設されて、複数のセンサ10と電気的に接続されている。各センサ10は、実施形態の場合、フロントバンパ9等に配置されて、歩行者の接触や、車両Vに接近してくる歩行者を、検出可能としているもので、歩行者の接触による衝撃を検知するタイプ、赤外線や超音波を利用するタイプ、あるいは、CCDカメラを利用するタイプが例示できる。この制御装置11は、各センサ10からの信号を入力して、車両Vの歩行者との接触を検知できる接触検知と、車速等を考慮して接触検知前における歩行者の接触を予知する接触予知と、の二段階を検知するように、構成されている。そして、第1実施形態の場合、制御装置11は、接触予知時、ワイパ13を駆動させるために配設されるとともに、移動手段MT1としても構成される駆動機構19の駆動モータ20(図5の二点鎖線参照)を作動させて、ワイパ13の各アーム部16を、先端16b側を車両後方側に位置させて前後方向に略沿って配設させるように移動させ、その後の接触検知時、インフレーター53を作動させるように構成されている。また、制御装置11は、接触予知後に、接触検知に移行せず、歩行者と車両Vとの距離や車両速度から、車両Vの歩行者との接触がないと判断した場合には、インフレーター53を作動させることなく、再度、ワイパ13のアーム部16を作動前の状態に復元するように、ワイパ13の駆動モータ20を作動させるように、構成されている。
ワイパ13は、図2〜5に示すように、カウルルーバ34の上方において、左右方向に沿った2箇所に配設されるワイパ本体14・14と、カウルルーバ34の下部側に配設されてワイパ本体14・14を駆動させる駆動機構19と、から構成されている。駆動機構19は、駆動源としての駆動モータ20と、駆動モータ20に図示しないクランクアーム部を介して連結されて各ワイパ本体14に配設される回動軸15を回動可能とされるリンク部22と、を備えて構成されている。また、駆動機構19は、実施形態の場合、制御装置11の接触予知時に各アーム部16を移動させる移動手段MT1としても、用いられる構成であり、実施形態では、駆動モータ20が、制御装置11と電気的に接続されて、制御装置11からの作動信号を入力させて作動可能に、構成されている。
各ワイパ本体14は、リンク部22に連結された回動軸15と、元部16a側を回動軸15に連結させて回動軸15を中心として回動可能に構成される長尺状のアーム部16と、アーム部16の先端16b側に配設されるブレード部17と、から構成されている。各アーム部16は、収納時において、図4に示すごとく、カウルルーバ34における後述する扉部40の後方側において、扉部40に隣接するように、左右方向に略沿って、配設されている。各ブレード部17は、長尺状とされて長手方向の略中央付近を、アーム部16に保持されるとともに、カウル28の後方側に配設されるフロントガラス5表面を払拭可能な構成とされている。
また、各回動軸15の上部側には、回動軸15の上方からアーム部16の元部側にかけてを覆うように、合成樹脂製のカバー24が、配設されている。このカバー部24は、図6に示すように、アーム部16を、先端16b側を車両後方側に位置させて前後方向に略沿って配設させるように、移動させた際に、前部側となる部位に、後端側にかけて上昇させるように傾斜させた傾斜面25を、配設させている構成である。この傾斜面25は、ワイパ13の前方に折り畳まれて収納されるエアバッグ58が、突出用開口O1から、後上方に向かって突出する際に、エアバッグ58の突出方向をガイドするものであり、突出用開口O1から突出したエアバッグ58は、傾斜面25にガイドされて、回動軸15の上端、あるいは、アーム部16の元部16a側端部に引っ掛かることなく、円滑に、後上方に向かって突出することとなる。
エアバッグカバーとしてのカウルルーバ34は、合成樹脂製として、図2〜5に示すように、フードパネル後端3aとフロントガラス5との間の三日月状のスペースに、車両Vの左右両縁付近まで延びるように配設されている。そして、カウルルーバ34は、略水平方向に沿って配設される上壁部35と、上壁部35の前端から下方に延びる縦壁部42と、を備えて、車両前後方向の断面を、略逆L字形としている。
上壁部35は、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して形成されるもので、後端35aに、フロントガラス5の下端を嵌め込むウェザストリップ43を一体的に配設させている。上壁部35における後部側には、雨水等をカウルパネル29側に流す複数の図示しない挿通孔が形成されている。また、上壁部35には、図5に示すように、各ワイパ本体14の回動軸15を貫通する貫通孔36が、形成されている。そして、上壁部35における前部側には、エアバッグ58の展開膨張時に、エアバッグ58に押されて開いて突出用開口O1を形成することとなる扉部40が、配設されている。
扉部40は、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して形成されており、前縁側を、開き時のヒンジ部39として、車両前方側に開くように構成されている。扉部40の周縁におけるヒンジ部39側を除いた略U字形状の部位には、エアバッグ58に押されて破断可能な薄肉の破断予定部38が形成されている。上壁部35の下面におけるヒンジ部39の近傍部位には、ケース47の後述する周壁部48の後部側に配設されるように、下方へ延びる側壁部37が、配設されている。
収納部位としてのケース47は、板金製として、扉部40にあわせて、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して形成されており、上端側を開口させた略四角筒形状の周壁部48と、周壁部48の下端側を閉塞するように配設される底壁部49と、を備えた略箱形状とされている。底壁部49の下面側には、図4・5に示すように、ケース47をカウルパネル29に取り付けるための複数のブラケット50が、固着されている。ケース47は、ブラケット50に固着されるナット50aとボルト51とを利用して、カウルパネル29に取付固定されている。
インフレーター53は、実施形態の場合、図2・3に示すごとく、ケース47の左右両端側となる2箇所に、配設されて、それぞれ、ガス吐出口(図示せず)を備えた略円柱状とされている。各インフレーター53は、エアバッグ58内に膨張用ガスを流出可能に、エアバッグ58に連結されている。また、各インフレーター53は、図4に示すように、板金製のブラケット54により保持されており、このブラケット54を、ボルト55及びナット56を使用して、ケース47の底壁部49に固定させることにより、ケース47に取付固定されている。また、各インフレーター53には、制御装置11から延びる図示しない作動信号入力用のリード線が、結線されている。
エアバッグ58は、インフレーター53から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて展開膨張するもので、実施形態の場合、ポリエステルやポリアミド糸等を使用した織布から、形成された袋状としており、図4に示すごとく、インフレーター53を固定するボルト55を利用して、インフレーター53とともに、ケース47に取付固定されている。エアバッグ58は、図2の二点鎖線及び図7に示すごとく、膨張完了時の形状を、正面側から見て、左右方向に幅広とした略U字形状に形成されるもので、左右方向に沿って配設される横膨張部59と、横膨張部59の左右両端からフロントピラー7の前面側を覆うように後方側に延びる縦膨張部60・60と、を備えて構成されている。横膨張部59は、エアバッグ58の膨張完了時において、フードパネル後端3a近傍における上面からフロントガラス5の前縁の上面側にかけてを、左右方向の略全長にわたって覆うとともに、ワイパ13の各回動軸15・15の上部側を覆うように、構成されている。また、エアバッグ58は、ケース47内において、フードパネル3の左右方向の略全域にわたって、折り畳まれて収納されている。実施形態の場合、エアバッグ58は、左右方向に沿った折目を付けて蛇腹状に折り畳まれて、ケース47内に収納されている。
次に、実施形態の歩行者保護装置PM1の車両Vへの搭載について述べる。制御装置11は、予め、車両Vに搭載しておく。また、ワイパ13の駆動機構19も、予め、車両Vに搭載しておく。
折り畳まれたエアバッグ58に、ブラケット54に保持されたインフレーター53を接続させる。その後、底壁部49の挿通孔(図符号省略)からボルト55を突出させるようにして、エアバッグ58とインフレーター53とを、開口47aからケース47内に収納させ、ケース底壁部49から突出しているボルト55に、ナット56を締結させて、インフレーター53とエアバッグ58とをケース47に取付固定させる。
その後、所定箇所をケース47に固定させたカウルルーバ34を、カウルパネル29に組み付け、ケース47の各ブラケット50をカウルパネル29にボルト51止めすれば、エアバッグ装置S1を車両Vに搭載することができる。なお、エアバッグ装置S1の車両Vへの搭載時には、インフレーター53に対して、ケース47に設けられた図示しない孔を経て、制御装置11から延びる図示しないリード線を結線しておく。そして、エアバッグ装置S1の車両Vへの搭載後に、ワイパ13におけるワイパ本体14やフードパネル3を車両Vに搭載すれば、歩行者保護装置PM1を車両に搭載することができる。
歩行者保護装置PM1の車両Vへの搭載後、歩行者の接触が検知されれば、接触検知時の制御装置11からインフレーター53に作動信号が入力されることとなり、インフレーター53から膨張用ガスが吐出されて、エアバッグ58が、膨張用ガスを流入させて膨張することとなる。その後、エアバッグ58は、カウルルーバ34の扉部40を押し開いて形成された突出用開口O1から、上方に向かって突出し、図1・2の二点鎖線及び図7に示すごとく、膨張を完了させることとなる。
そして、第1実施形態の歩行者保護装置PM1では、エアバッグ58の展開膨張前に、ワイパ13が、移動手段MT1としての駆動機構19により、アーム部16・16を、突出するエアバッグ58との干渉を低減可能なエリアに移動可能な構成とされていることから、展開膨張するエアバッグ58が、ワイパ13のアーム部16・16と干渉することを極力抑えることができて、エアバッグ58を円滑に展開膨張させることができる。
従って、実施形態の歩行者保護装置PM1では、ワイパ13との干渉を抑えて、エアバッグ58を円滑に展開膨張させることができる。
また、実施形態の歩行者保護装置PM1では、移動手段MT1とインフレーター53との作動を制御する制御装置11を、センサ10からの信号を入力し、車両と歩行者との接触を検知できる接触検知と、接触検知前における歩行者の接触を予知する接触予知と、の二段階を検知するように、構成している。そして、制御装置11は、接触予知時に、移動手段MT1を作動させて、ワイパ13の各アーム部16が移動されることとなり、接触検知時に、インフレーター53を作動させる構成である。そのため、制御装置11が歩行者の接近を予知接触予知時に、ワイパ13における各アーム部16の移動を開始させることができることから、制御装置11が歩行者との接触を検知して、インフレーター53が作動してエアバッグ58が展開膨張を開始するまでの間に、ワイパ13のアーム部16を移動させるための時間を確保することができる。そのため、ワイパ13を移動させる移動手段MT1として、ワイパ13の各アーム部16を駆動させる駆動機構19を用いることができて、別途移動手段を配設させる必要がなく、装置自体を簡略化することが可能となる。
さらに、実施形態の歩行者保護装置PM1では、膨張完了時のエアバッグ58が、少なくともフロントガラス5前縁の上面側と、ワイパ13の回動軸15・15の上部側と、を覆い可能に、構成されていることから、膨張を完了させたエアバッグ58の横膨張部59により、剛性の高いフロントガラス5の前縁側の部位とともに、ワイパ13の剛性の高い回動軸15・15を覆うことができて、歩行者が、フロントガラス5の前縁側の部位やワイパ13の回動軸15・15と干渉することを抑えることができる。
さらにまた、実施形態の歩行者保護装置PM1では、制御装置11の接触予知時に、移動手段MT1としてのワイパ13の駆動モータ20が作動して、各アーム部16を、少なくともブレード部17を保持させた先端16b側を回動軸15の車両後方側に位置させるように、回動軸15を回動中心として回動させる構成である。すなわち、実施形態の歩行者保護装置PM1では、エアバッグ58の展開膨張時に、ワイパ13のアーム部16・16が、ブレード部17を保持させた先端16b側を回動軸15の車両後方側に位置させるように、移動していることから、第1実施形態のごとく、フードパネル後端3aとワイパ13との間の隙間が狭く設定された車両Vの場合にも、エアバッグ58が、突出用開口O1から、ワイパ13のアーム部16・16との干渉を抑えられて、円滑に上方に向かって突出することとなる。
特に、実施形態の歩行者保護装置PM1では、ワイパ13の各アーム部16が、回動時に、エアバッグ58の突出方向に沿った前後方向に沿って配設される構成であることから、エアバッグ58が突出用開口O1から上方に向かって突出する際のエアバッグ58とアーム部16との接触抵抗を、低減させることができて、エアバッグ58を、一層、円滑に展開膨張させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、各アーム部16を、前後方向に対して斜めに交差するような位置に、移動させてもよい。
また、第1実施形態の歩行者保護装置PM1では、ワイパ13が突出用開口O1の後方に配設される構成であるものの、ワイパ13における各回動軸15の上部側が、アーム部16の回動時における前部側となる部位に、後端側にかけて上昇させるように傾斜させた傾斜面25を備えるカバー部24により、覆われている構成である。そのため、展開膨張するエアバッグ58を、回動軸15の上端やアーム部16の元部16a側端部に引っ掛かることなく、カバー部24の傾斜面25に沿って、後上方に向かって突出させることができて、エアバッグ58を、一層円滑に、上方に向かって突出させることができる。
次に、第2実施形態の歩行者保護装置PM2について、説明をする。第2実施形態の歩行者保護装置PM2は、前述の歩行者保護装置PM1と同様に、制御装置11により、インフレーター53と、ワイパ74を移動させる移動手段MT2と、の作動を制御される構成である。第2実施形態の歩行者保護装置PM2では、エアバッグ装置S2がフードパネル63の後端63a付近におけるフードパネル63に、配設されている。また、第2実施形態の歩行者保護装置PM2では、ワイパ74が、駆動機構19をエアバッグ装置S2の下方(フードパネル63の下方)に位置させるように、配設されている。
エアバッグ装置S2は、フードパネル63の後縁63a付近の下部側に折り畳まれて収納されるエアバッグ58Aと、エアバッグ58Aに膨張用ガスを供給するインフレーター53と、折り畳まれたエアバッグ58Aとインフレーター53とを収納する収納部70と、を備えて構成されている。インフレーター53は、前述のエアバッグ装置S1におけるインフレーター53と同様の構成であり、同一の図符号を付して、説明を省略する。なお、エアバッグ装置S2においても、インフレーター53は、収納部70の左右両端側となる2箇所に、配設されている(図9参照)。
フードパネル63は、共にアルミニウム(アルミニウム合金)製とされて、上面側のアウタパネル64と、アウタパネル64の下面側に配設されるインナパネル69と、を備えて構成されている。
そして、実施形態のエアバッグ装置S2では、収納部70は、インナパネル69の後端側の部位を下方に凹ませて、上部側を開口させるように、インナパネル69と一体的に構成されている。収納部70は、図9に示すように、左右方向の幅寸法を、フードパネル63における左右方向の幅寸法よりも小さく設定されている。また、収納部70は、エアバッグ58Aの後方側において上下方向に略沿って配設される後壁部71を、エアバッグ58Aの展開膨張時に、上端側を後方に移動させるように、塑性変形可能とした構成とされている。また、実施形態のエアバッグ装置S2では、アウタパネル64の後端側の部位が、収納部70の開口70aを覆うとともに、エアバッグ58Aの展開膨張時に開き可能なカバー部65とされている。カバー部65の前縁側には、アウタパネル64の裏面側を切り欠いて構成されるヒンジ部66が、配設されている。実施形態の場合、ヒンジ部66は、図9に示すごとく、収納部70の前方側となる部位においては、収納部70に沿って配設され、収納部の左右両側となる部位においては、左右両縁側をフードパネル63の後縁63a側に位置させるように、後方開きのテーパ状に配設されている。また、カバー部65は、後縁側に配設される係止部67により、収納部70の後縁側に固定されている。この係止部67は、左右方向に沿った複数箇所に配設されるもので、エアバッグ58Aが膨張用ガスを流入させてカバー部65を上方に押圧するように膨張した際に、収納部70側への係止状態を解除可能に、構成されている。
エアバッグ58Aは、前述のエアバッグ装置S1におけるエアバッグ58と同様に、横膨張部59Aと縦膨張部60A・60Aとを備えて構成されている。横膨張部59Aは、エアバッグ58Aの膨張完了時において、フードパネル63の後方に配設されるカウルルーバ72の上面からフロントガラス5の前縁付近の上面側にかけてを、左右方向の略全長にわたって覆うように、構成されている。勿論、横膨張部59Aは、膨張完了時において、エアバッグ装置S2の下方である収納部70の下方に配設されるワイパ74の各回動軸15・15の上部側も覆うこととなる。また、エアバッグ58Aも、前述のエアバッグ装置S1におけるエアバッグ58と同様に、収納部70内において、フードパネル63の左右方向の略全域にわたって、折り畳まれて収納されている。
ワイパ74は、駆動機構19の近傍部位に、駆動機構19とともに移動手段MT2を構成して、通電時に駆動モータ20を左右方向に沿って移動可能に構成される電磁ソレノイド75が、配設される以外は、前述の歩行者保護装置PM1におけるワイパ13と同様の構成であり、同一の図符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、ワイパ74の各アーム部16は、収納時において、図10〜12・14に示すごとく、収納部70の後壁部71の後方側において、後壁部71と隣接するように、左右方向に略沿って、配設されている。そして、歩行者保護装置PM2のワイパ74は、制御装置11が接触予知した際に、移動手段MT2としての電磁ソレノイド75を作動させて駆動モータ20を移動させることにより、各アーム部16を、ブレード部17を連結させた先端16b側を回動軸15よりも車両前方側(突出用開口O2の車両前方側)となる位置に移動させるように、回動軸15を回動中心として、回動可能な構成とされている。また、第2実施形態の歩行者保護装置PM2では、ワイパ74の回動軸15が、収納部60の下方であって、突出用開口O2よりも前方側となる位置に、配設されている。
実施形態のワイパ74では、図13に示すごとく、各アーム部16は、元部21b側を駆動モータ20に連結されて先端21a側をリンク部22に連結されたクランクアーム部21を、元部21b側を回転中心として駆動モータ20により回転させて、クランクアーム部21の先端21aの円運動を、リンク部22を介して、回動軸15に伝達させて、回動軸15を回動させることにより、回動可能な構成とされている。実施形態の場合には、クランクアーム部21の先端21aが右端側に位置する際に、各アーム部16・16が左右方向に沿うように、収納位置P0に配置されることとなる。
すなわち、実施形態のワイパ74では、駆動モータ20の駆動時に、クランクアーム部21の先端21aが、左側へ移動するのに伴って、各アーム部16・16が、収納位置P1から、先端16bを上方に向けるように回動し、クランクアーム部21の先端21aが半周移動して左端側に位置した際に、前後方向に略沿うように、配設されることとなる(突出位置P1)。そして、クランクアーム部21の先端21aが、逆に右側へ移動するのに伴って、各アーム部16・16が、先端16bを下方に向けるように回動することとなる。そして、実施形態のワイパ74では、制御装置11と電気的に接続されるとともに、制御装置11が接触予知した際に、通電されて駆動モータ20を右方に移動可能な電磁ソレノイド75が、駆動機構19の近傍に、配設されている。この電磁ソレノイド75は、車両Vのボディ1側に固定される本体76と、通電時に本体76から突出して駆動モータ20を右方に押圧するピン77と、から構成されている。
そして、実施形態のワイパ74では、制御装置11が接触予知すると、電磁ソレノイド75が作動して、駆動モータ20が、電磁ソレノイド75の本体76から突出したピン77により押圧されて、右方に移動することとなる。そのため、クランクアーム部21の先端21aも、駆動モータ20の移動に伴って右方に移動することとなり、各アーム部16が、収納位置P0から、さらに、先端16bを下方に向けて、ブレード部17を保持させた先端16b側をフードパネル63の下方に位置させるように、突出用開口O2の車両前方側となる退避位置P2に、移動することとなる(図9・12参照)。なお、この電磁ソレノイド75は、接触予知が解除されると、通電をオフされて、ピン77を本体76内に収納することにより、駆動モータ20を元の位置に戻すように、構成されている。すなわち、第2実施形態のワイパ74では、接触予知後に接触検知に移行せず、接触予知が解除されると、駆動モータ20が元の位置に戻ることにより、アーム部16が、収納位置P0に移動することとなる。
上記構成の歩行者保護装置PM2においても、制御装置11の接触予知時に、移動手段MT2としての電磁ソレノイド75が作動して、ワイパ74の各アーム部16が、収納状態よりも、突出するエアバッグ58Aとの干渉を低減可能なエリア(退避位置P2)に、先端16bを下方に向けて、突出用開口O2の車両前方側となる位置に、移動されることとなる。すなわち、実施形態の歩行者保護装置PM2では、エアバッグ58Aの展開膨張時に、ワイパ74のアーム部16が、ブレード部17を保持させた先端16b側をフードパネル63の下方に位置させるように、移動していることから、フードパネル63の後端63a近傍に形成された突出用開口O2から突出するエアバッグ58Aを、ワイパ74のアーム部16との干渉を抑えて、円滑に上方に向かって突出させることができる。
特に、第2実施形態の歩行者保護装置PM2では、ワイパ74の回動軸15が、突出用開口O2の前方側に配設されていることから、回動軸15が、突出するエアバッグ58Aと干渉せず、エアバッグ58Aを、一層円滑に突出させることができる。勿論、回動軸15を突出用開口O2の後方側となる位置に配設させた場合にも、エアバッグ58Aの展開膨張時において、アーム部16は、ブレード部17を保持させた先端16b側をフードパネル63の下方に位置させるように、突出用開口O2の前方側に位置していることから、エアバッグ58Aを、突出用開口O2から円滑に展開膨張させることができる。
なお、第2実施形態の歩行者保護装置PM2を搭載した車両では、ワイパ74が、収納状態において、アーム部16を、収納部70の後壁部71の後方側において、後壁部71と隣接するように、突出用開口O2の近傍に配設させる構成であることから、制御装置11の接触予知時に、移動手段MT2としての電磁ソレノイド75を使用して、ブレード部17を保持させた先端16b側をフードパネル63の下方に位置させるように、移動させる構成である。しかし、収納状態においてアーム部を全てフードパネル後端の下方に格納させるタイプのワイパを使用した車両に実施形態の歩行者保護装置PM2を搭載する場合、制御装置11の接触予知時に、回動途中のアーム部を収納位置に移動させる構成とすればよく、電磁ソレノイドを配設させない構成とすることができる。
また、第2実施形態の歩行者保護装置PM2では、アーム部16の移動手段MT2として電磁ソレノイド75及び駆動機構19を使用し、ワイパ74のアーム部16を、回動軸15を利用して移動させているが、例えば、制御装置として、接触予知と接触検知との二段階を検知するものではなく、接触検知のみを検知する構成のものを使用した場合、接触検知時に、ワイパを、回動軸ごと車両前方側に移動させるような移動手段を、配設させて構成してもよい。
なお、実施形態の歩行者保護装置PM1・PM2では、それぞれ、ワイパ13・74及びエアバッグ装置S1・S2を、ともに、フードパネル3・63の後端3a・63a側(フロントガラス5の前方側)に配設させる構成としているが、ワイパ及びエアバッグ装置の配置位置はこれに限られるものではなく、ワイパ及びエアバッグ装置を、フロントピラー近傍や、ルーフの前縁側の部位に、配設させる構成としてもよい。さらには、ワイパとエアバッグ装置とを、フロントガラス近傍となる位置において、それぞれ、離れた位置に配設させる構成としてもよい。
本発明の第1実施形態である歩行者保護装置を搭載させた車両の側面図である。 同実施形態の歩行者保護装置を搭載させた車両の平面図である。 同実施形態の歩行者保護装置において、ワイパの部位を示す部分拡大平面図である。 同実施形態の歩行者保護装置における車両前後方向に沿った概略断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。 同実施形態の歩行者保護装置における車両前後方向に沿った概略断面図であり、図2のV−V部位に対応する。 同実施形態の歩行者保護装置において、ワイパのアーム部を収納常態から移動させた状態を示す車両前後方向に沿った概略断面図である。 同実施形態の歩行者保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態の車両の斜視図である。 同実施形態の歩行者保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態である歩行者保護装置を搭載させた車両の平面図である。 同実施形態の歩行者保護装置における車両前後方向に沿った概略断面図であり、図9のX−X部位に対応する。 同実施形態の歩行者保護装置における車両前後方向に沿った概略断面図であり、図9のXI−XI部位に対応する。 同実施形態の歩行者保護装置において、ワイパのアーム部を収納常態から移動させた状態を示す車両前後方向に沿った概略断面図である。 同実施形態の歩行者保護装置におけるワイパの機構を示す概略図である。 同実施形態の歩行者保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す概略断面図である。
符号の説明
3・63…フードパネル、
3a・63a…後端、
5…フロントガラス、
11…制御装置、
13・74…ワイパ、
15…回動軸、
16…アーム部、
17…ブレード部、
20…駆動モータ、
28…カウル、
34…カウルルーバ(エアバッグカバー)、
40…扉部、
47…ケース(収納部位)、
47a…開口、
53…インフレーター、
58・58A…エアバッグ、
65…カバー部、
70…収納部、
70a…開口、
75…電磁ソレノイド、
MT1・MT2…移動手段、
O1・O2…突出用開口、
S1・S2…エアバッグ装置、
V…車両、
PM1・PM2…歩行者保護装置。

Claims (6)

  1. 車両に接触する歩行者を保護可能に作動される構成とされるとともに、
    フロントガラスの近傍に配設されて、前記フロントガラス表面を払拭可能とされるワイパと、
    収納部位に折り畳まれて収納されるエアバッグと、該エアバッグに膨張用ガスを供給するように作動されるインフレーターと、を有するエアバッグ装置と、
    を備える構成とされて、
    前記エアバッグが、膨張用ガスの流入時に、前記収納部位から突出して、歩行者を保護可能に膨張を完了させるとともに、少なくとも前記フロントガラス表面の一部を覆う構成の歩行者保護装置において、
    前記エアバッグの展開膨張前に、前記ワイパを、突出する前記エアバッグとの干渉を低減可能なエリアに移動させる移動手段を、備えて構成されていることを特徴とする歩行者保護装置。
  2. 前記インフレーターと前記移動手段との作動を制御するとともに、センサからの信号を入力して、車両と歩行者との接触を検知できる接触検知と、該接触検知前における歩行者の接触を予知する接触予知と、の二段階を検知するように、構成される制御装置が、配設され、
    前記制御装置が、
    前記接触予知時に、前記移動手段を作動させることにより、前記ワイパを、前記エアバッグとの干渉を低減可能なエリアに移動させ、
    前記接触検知時に、前記インフレーターを作動させるように、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の歩行者保護装置。
  3. 前記ワイパが、
    長尺状とされるとともに、元部側の回動軸を中心として回動可能に構成されるアーム部と、
    該アーム部の先端側において、前記アーム部に保持され、前記フロントガラス表面を払拭可能に構成されるブレード部と、
    を備える構成とされるとともに、
    少なくとも前記回動軸を、フードパネル後端近傍であって前記フロントガラスの前縁側のカウルの部位に配設させた構成とされ、
    前記エアバッグが、膨張完了時に、少なくとも前記フロントガラス前縁の上面側を左右方向の略全域にわたって覆うとともに、前記回動軸の上部側を覆い可能に、構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行者保護装置。
  4. 前記エアバッグ装置が、前記ワイパの前方側となる前記カウルの部位に配設されるとともに、前記フードパネル後端と前記ワイパとの間に配置された突出用開口から、前記エアバッグを上方に向かって突出させる構成とされ、
    前記移動手段が、作動時に、前記アーム部を、少なくとも前記ブレード部を保持させた先端側を前記回動軸の車両後方側に位置させるように、前記回動軸を回動中心として、回動させる構成とされていることを特徴とする請求項3に記載の歩行者保護装置。
  5. 前記ワイパが、前記アーム部の回動時において前記回動軸の少なくとも前部側を覆うカバー部を、備えて構成され、
    該カバー部が、前端面を、後端側にかけて上昇させるように傾斜させた構成とされていることを特徴とする請求項4に記載の歩行者保護装置。
  6. 前記エアバッグ装置が、前記フードパネルの後端近傍における前記フードパネルに配設されるとともに、前記エアバッグを突出させるための突出用開口を前記フードパネル後端近傍に、配設させた構成とされて、
    前記移動手段が、作動時に、前記アーム部を、少なくとも前記ブレード部を保持させた先端側を前記フードパネルの下方に位置させるように、移動させる構成とされていることを特徴とする請求項3に記載の歩行者保護装置。
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