JP2006273149A - 暖房用温水制御システム及び温水切替弁 - Google Patents

暖房用温水制御システム及び温水切替弁 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成にして暖房用温水制御システムの暖房効率を高める。
【解決手段】 本発明の暖房用温水制御システムでは、バタフライ弁10により温水の流れの少なくとも一部をバイパス管路9側に切り替えて放熱器6を経由する温水の流量を調整することができる。このため、放熱器6における温水の流れが停止しても、温水の循環回路が常に形成され、温水の勢いをある程度保持することができる。その結果、バタフライ弁10を再度放熱器6側に切り替えた際に放熱器6を迅速に温めることができ、暖房用温水制御システムの暖房効率を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は暖房用温水制御システムに関し、特に自動車のエンジンの冷却水を暖房用の熱源とし、エンジンから放熱器に流す温水の流量を調整することによって車室内の空気温度を制御するのに好適な暖房用温水制御システムに関する。
一般に、自動車用エアコンシステムは、冷凍サイクルの低温冷媒によって冷風が作られる蒸発器と、エンジンからの温水によって温風を作る放熱器とを備えており、蒸発器によって冷却された冷風を放熱器で再加熱して車室内の空気を最適な温度に制御している。
この温度制御方式としては、エアミックス方式とリヒート方式とが知られている。エアミックス方式は、冷風の一部を再加熱し、エアミックスチャンバ内にて再加熱されていない冷風と再加熱された冷風とを均一に混合して車室内へ供給するものである。その温度制御は、放熱器によって再加熱する冷風の風量の割合をエアミックスドアにて変化させることで行っている。一方、リヒート方式は、冷風の全量を放熱器で再加熱するものであり、その温度制御は、放熱器に流す温水の流量を制御することで行っている。現状ではリヒート方式には複雑な温水流量の制御を必要とするため、部品及び制御が簡単なエアミックス方式が多くの車両に採用されている。
このエアミックス方式の暖房用温水制御システムでは、エンジンと放熱器とをつなぐ配管経路に、放熱器へ供給する温水の流量を調整するための温水切替弁が設置されている。この温水切替弁の構成は様々であるが、構成が比較的簡単で低コストに製造できるバタフライ弁が用いられたりする(例えば、特許文献1参照。)。
図17は、このような従来の暖房用温水制御システムの例を表すシステム構成図である。
この暖房用温水制御システムは、エンジン101の冷却水出口と放熱器102の温水入口との間の送水管路103に、バタフライ弁等からなる温水切替弁104が配置されている。この温水切替弁104は、図示しないエアミックスドアに連動して開閉し、エンジン101から放熱器102へ供給する高温の温水の流量を調整する。そして、図示しない蒸発器を経由した冷風の流れがエアミックスドアにより分岐され、その冷風の一部が、温度調整された放熱器102を通過する際に温められる。このとき、温められた温風と放熱器102を経由しなかった冷風とが混合して適温の風となり、車室内の吹出口から送出される。
一方、放熱器102を経由してその温水出口から送出された温水は、エンジン101によって駆動されるウォータポンプ105によりエンジン101の冷却水入口へ戻される。また、エンジン101には、その冷却水の水温を検出するサーモバルブ106が設置されており、水温が所定値を超えると、その冷却水の一部が別の循環経路を通ってラジエータ107へ流される。ラジエータ107を通過することにより冷却された冷却水は、ウォータポンプ105によりエンジン101の冷却水入口へ戻される。
特公昭60−18695号公報(図3及び図4)
ところで、このような暖房用温水制御システムでは、ウォータポンプ105が作動しているにも拘わらず、何らかの要因で温水切替弁104とサーモバルブ106が共に全閉状態となった場合を想定し、ウォータポンプ105等の破損を防止するための通水の循環を確保する必要がある。
このため、エンジン101の内部側には、通常、図中点線にて示すようなバイパス回路108が設置されている。これにより、例えばエンジン101の始動時にウォータポンプ105が連動して通水された状態において、仮に温水切替弁104とサーモバルブ106が共に全閉状態になったとしても、エンジン101内で通水の循環が確保されるようになっている。
しかしながら、エンジンの種類によってはエンジン内部にこのような循環回路を設置していない車両があり、その場合には、通水の循環をどこかで確保しておく必要がある。例えば図17に示した暖房用温水制御システムにおいて、バイパス回路108が無い場合を想定すると、温水切替弁104が2方弁として構成されているため、例えば温水切替弁104の上流側と放熱器102の出口側との間の経路に、さらに2方弁からなるバイパス弁を設置することが必要になる。しかしながら、別個新たな弁を設置すると、設置スペースの都合上好ましくない、部品追加に伴ってコストが嵩む、経路を形成する配管との間にさらにシール部材を追加する必要があるために信頼性が低下する、といった問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、暖房用温水制御システムにおいて、通水の循環を確保する構成を簡易かつ低コストに実現し、より好ましくは、構造上の省スペース化と信頼性の向上を実現することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、エンジンを冷却することによって温められた温水を循環させる管路の途中に放熱器を接続し、前記放熱器を流れる温水の流量を調整することにより、前記放熱器における放熱量を変化させるようにした暖房用温水制御システムにおいて、前記エンジンの冷却水出口から供給される温水を前記放熱器の温水入口へ送る送水管路と、前記放熱器の温水出口の温水を前記エンジンの冷却水入口へ戻す戻り管路との間に接続され、前記送水管路を流れる温水を前記放熱器を経由せずにバイパスさせて前記戻り管路に導出するためのバイパス管路と、前記バイパス管路の端部に配置され、前記送水管路を流れる温水の少なくとも一部を前記バイパス管路に切り替えて、前記放熱器を経由する温水の流量を調整可能なバタフライ弁と、を備えたことを特徴とする暖房用温水制御システムが提供される。
このような暖房用温水制御システムでは、送水管路と戻り管路との間にバイパス管路が設けられ、バタフライ弁が、送水管路を流れる温水の少なくとも一部をバイパス管路に切り替えて、放熱器を経由する温水の流量を調整する。
また、本発明では、エンジンの冷却水循環回路と放熱器との間に配置され、前記エンジンから前記放熱器へ供給される温水の流量を調整する温水切替弁において、前記エンジンの冷却水出口から供給される温水を導入して前記放熱器の温水入口へ導出する送水管部と、前記放熱器の温水出口から送出された温水を導入して前記エンジンの冷却水入口へ導出する戻り管部と、前記送水管部と前記戻り管部との間に前記放熱器をバイパスするように設けられたバイパス管部とを内部に備えたボディと、前記バイパス管部の端部に配置され、前記送水管路を流れる温水の少なくとも一部を前記バイパス管部に切り替えて、前記放熱器を経由する温水の流量を調整可能なバタフライ弁と、を備えたことを特徴とする温水切替弁が提供される。
このような温水切替弁では、送水管部と戻り管部との間にバイパス管部が設けられ、バタフライ弁が、送水管部を流れる温水の少なくとも一部をバイパス管部に切り替えて、放熱器を経由する温水の流量を調整する。
本発明の暖房用温水制御システムによれば、バタフライ弁により温水の流れの少なくとも一部をバイパス管路側に切り替えて放熱器を経由する温水の流量を調整することができるため、放熱器における温水の流れが停止しても、温水の循環路を確保することができる。
また、バタフライ弁によって温水の流れを放熱器側かバイパス管路側に切り替えることができるようにしたため、通水用の流路を切り替えるための別個新たな2方弁を設ける必要性も少なく、比較的低コストに実現できるとともに省スペース化を図ることができる。
このような暖房用温水制御システムは、本発明の温水切替弁により実現できる。特に、バイパス管部を含む複数の管部がボディに一体に構成され、そのボディ内にバタフライ弁を設置する構成としたため、配管の接続部を削減できるため、省スペース化と信頼性の向上を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態は、本発明の暖房用温水制御システムを自動車用エアコンシステムに適用したものである。図1は、第1の実施の形態に係る暖房用温水制御システムのシステム構成図である。
この暖房用温水制御システムは、エンジン1のシリンダブロックに設けられた一方の冷却水出口からサーモバルブ2、ラジエータ3及びウォータポンプ4を介して冷却水入口へ戻る冷却水循環回路を備えている。この冷却水循環回路には、暖房用の温水切替弁5を介して放熱器6が接続されている。
すなわち、エンジン1の他方の冷却水出口から供給される温水を放熱器6の温水入口へ送る送水管路7と、放熱器6の温水出口の温水をエンジン1の冷却水入口へ戻す戻り管路8が設けられている。また、送水管路7と戻り管路8との間には、送水管路7を流れる温水を放熱器6を経由せずにバイパスさせて戻り管路8に導出可能なバイパス管路9が設けられ、このバイパス管路9の下流端、つまり戻り管路8とバイパス管路9との接続部には、温水の流路を放熱器6を経由させる側かバイパスさせる側かに切り替えるバタフライ弁10が設けられている。さらに、送水管路7と戻り管路8との間のバイパス管路9よりもエンジン1側には、バイパス管路9に並列にリリーフ管路11が設けられており、このリリーフ管路11内の通路を開閉するように定差圧弁12が配置されている。この定差圧弁12は、冷却水出口における温水の水圧(つまり送水管路7の水圧)と冷却水入口における温水の水圧(つまり戻り管路8の水圧)との差圧が所定値を超えると開弁し、その温水を戻り管路8側に逃がすものであり、その差圧を所定値以下に保つように弁開度を調整する。これにより、必要以上に放熱器6に温水が供給されたり、バタフライ弁10を通過する温水の流量が過大となってその弁部にて騒音が発生したりするのを防止している。なお、これらバタフライ弁10及び定差圧弁12を含むユニットが、上述した温水切替弁5を構成する。
次に、温水切替弁5の構造について詳細に説明する。図2は温水切替弁の正面図であり、図3は温水切替弁の平面図であり、図4は温水切替弁の左側面図であり、図5は温水切替弁の底面図である。また、図6は図2のA−A矢視断面図であり、図7は図4のB−B矢視断面図であり、図8は図2のC−C矢視断面図であり、図9は図2のD−D矢視断面図である。
図2〜図5に示すように、温水切替弁5は、上記複数の管路を構成する複数の管部が設けられた樹脂製のボディ21を有する。すなわち、ボディ21は、送水管路7を構成する送水管部22、戻り管路8を構成する戻り管部23、バイパス管路9を構成するバイパス管部24、及びリリーフ管路11を構成するリリーフ管部25を備えている。
送水管部22は、エンジン1の冷却水出口側に接続する冷却水出口接続部26、及び放熱器6の温水入口側に接続する温水入口接続部27を有する。冷却水出口接続部26と温水入口接続部27とは、その接続部からそれぞれ互いに略直角な方向に延出している。
戻り管部23は、エンジン1の冷却水入口側に接続する冷却水入口接続部28、及び放熱器6の温水出口側に接続する温水出口接続部29を有する。冷却水入口接続部28と温水出口接続部29とは、その接続部からそれぞれ互いに略直角な方向に延出しており、冷却水入口接続部28は冷却水出口接続部26に略平行に並設され、温水出口接続部29は温水入口接続部27に略平行に並設されている。
バイパス管部24は、特に図6に示されるように、その一端が温水入口接続部27に接続され、他端が温水出口接続部29に接続されており、これら温水入口接続部27及び温水出口接続部29に略直角に交わっている。このバイパス管部24は、バタフライ弁10のボディを構成する。
すなわち、バイパス管部24の円筒状の本体31の温水入口接続部27側の開口部からその内周面に沿ってゴム製のスリーブ32が挿入されて固定されている。このスリーブ32の側面には、図7にも示されるように、バイパス管部24と冷却水入口接続部28とを連通させるための開口孔32aが設けられている。なお、バイパス管部24と温水出口接続部29との接合部の気密は、その接合部に配置されたOリング61により保持され、バイパス管部24と温水入口接続部27との接合部の気密は、その接合部に配置されたスリーブ32の端部嵌合部32bにより保持されている。
また、スリーブ32内には、プレートによって形成されたバタフライ弁10の弁体33が配置されている。この弁体33は、本体31の中央でこれに直交して配置されたシャフト34(「回動軸」に該当する)に固定されており、そのシャフト34を中心に揺動可能に構成されている。シャフト34は、その一端がスリーブ32を貫通して本体31の側面に形成された軸受溝31aに支持され、他端側が図示しないエアミックスドアにワイヤ等を介して連結されるレバー35と一体化されている。
弁体33は、楕円形状を有しており、その長径が本体31の軸線に対して所定の角度にあるときに、その軸線方向の投影形状が本体31の断面に対応した真円になるような寸法を有し、その短径がスリーブ32の内径よりもやや大きく形成されている。このため、図7に示されるように、弁体33は、軸回りの一方向に回転すると、バイパス管部24を閉塞して温水を放熱器6に流す最大暖房位置(破線参照)で係止され、軸回りの他方向に回転すると、バイパス管部24を開放して温水を放熱器6を迂回させる最大冷房位置(実線参照)で係止される。
レバー35は、本体31の側壁に直交するように突設された筒状のレバー挿通部36に挿通されて上述したシャフト34と一体化され、その中間部が、レバー挿通部36の先端部にOリング38を介して設けられた軸受部材39により支持されている。レバー挿通部36につながる本体31の内部は、Oリング38により気密に保持されている。レバー35は、レバー挿通部36の外部において数箇所で屈曲しつつ外方に延出している。また、ボディ21からは、レバー35とともにリンク機構を構成する軸状の支持部材40が並列に延設されており、これらレバー35及び支持部材40の各先端部を架橋するようにコイルばね41が接続されている。このコイルばね41は、弁体33が上述した最大暖房位置にくるように、レバー35に自軸回りの回転力を付与する。したがって、弁体33は、通常は最大暖房位置に位置するが、例えばドライバが車室内に設置された図示しないレバーを操作すると、エアミックスドアに連動してレバー35がコイルばね41の付勢力に抗して回転することにより、最大暖房位置と最大冷房位置との間で変位する。
リリーフ管部25は、特に図8及び図9に示されるように、その一端が冷却水出口接続部26に接続され、他端側寄りの側部が冷却水入口接続部28に接続されている。この側部には、リリーフ管部25と冷却水入口接続部28とを連通させる連通孔25aが形成されている。リリーフ管部25は、これら冷却水出口接続部26及び冷却水入口接続部28に略直角に交わり、送水管部22の屈曲部の内側領域に配置されている。なお、リリーフ管部25と冷却水入口接続部28との間の気密は、これらの接合部に配置されたOリング62により保持されている。
このリリーフ管部25は、定差圧弁12のボディを構成し、その段付円筒状の本体51の上流側(つまり冷却水出口接続部26側)には、その段部により形成される弁座52に接離可能な弁体53が設けられている。弁体53は、そのフランジ状の本体の周縁部がテーパ状に形成されており、弁座52に対して着脱できるように構成されている。また、弁体53の本体の周縁部近傍からは、リリーフ管部25の縮管部25bの内壁に沿って摺動する複数の脚部54が突設され、弁体53の軸線方向の動きが縮管部25bによってガイドされるようになっている。さらに、弁体53の本体の脚部54と反対側には、軸線に沿って延びる軸部55が形成されている。
また、本体51の下流側には、弁体53をその軸線方向にガイドしつつ支持するガイド部材56が圧入されている。ガイド部材56には、軸線方向に延びるガイド穴57が設けられており、弁体53の軸部55をその軸線方向に摺動可能に挿通している。なお、ガイド部材56と本体51との間の気密は、これらの接合部に配置されたOリング63により保持されている。また、ガイド部材56の先端面のガイド穴57の周囲には円溝状のスプリング受け部58が形成され、このスプリング受け部58には、弁体53との間に介装されてこの弁体53を弁座52に着座させる方向に付勢するコイルスプリング59(付勢部材)の一端部が収容されて支持されている。この弁体53は、送水管部22を流れる温水の水圧と戻り管部23を流れる温水の水圧との差圧が所定値以下であるときは閉弁状態となっているが、その差圧が所定値を超えると開弁し、送水管部22の温水の一部をリリーフ管部25に逃がして戻り管部23に導出する。
図1に戻り、以上の構成の暖房用温水制御システムにおいて、バタフライ弁10が最大冷房位置に調整されているときには、エンジン1から送水管路7に送り込まれた温水は、全量がバイパス管路9を介して戻り管路8へ流れ、ウォータポンプ4によりエンジン1側に戻される。このとき、送水管路7と戻り管路8との水圧差が所定値より高くなると、定差圧弁12が開弁して水圧差が所定値よりも高くならないようにしている。
一方、バタフライ弁10が最大暖房位置に調整されているときには、エンジン1から送水管路7に送り込まれた温水は、放熱器6に供給される。そして、放熱器6から戻り管路8に出た温水は、ウォータポンプ4によりエンジン1側に戻される。このときも、送水管路7と戻り管路8との水圧差が所定値より高くなると、定差圧弁12が開弁して、水圧差が所定値よりも高くならないようにしている。
バタフライ弁10が最大冷房位置と最大暖房位置との中間位置に調整されているときには、流量制御された温水が放熱器6に供給され、残りの温水がバイパス管路9を介して戻り管路8へ流れる。放熱器6及びバイパス管路9をそれぞれ経由した温水は、戻り管路8で合流し、ウォータポンプ4によりエンジン1側に戻される。
以上に説明したように、本実施の形態の暖房用温水制御システムでは、バタフライ弁10が3方弁として機能し、温水の流れの少なくとも一部をバイパス管路9側に切り替えることで放熱器6を経由する温水の流量を調整することができるようになっている。このため、放熱器6における温水の流れが停止しても、温水の循環路を確保することができる。
また、バタフライ弁10をエアミックスドアと連動して動作する簡易な機械的構成にて実現したため、温水切替弁5を比較的低コストに実現することができる。
さらに、バタフライ弁10と定差圧弁12とを一体化して温水切替弁5を構成したため、別体で構成したときに比べて配管数を削減したり、その長さを短くすることができる。特に定差圧弁12については送水管部22の屈曲部の内側領域に配置しているため、温水切替弁5を非常にコンパクトに構成することができる。このため、バタフライ弁10及び定差圧弁12ともに高温環境下となるエンジンルームではなく車室内側に配置することができ(図2参照)、各弁の構成部品や材料に耐熱性に優れた高価なものを使用する必要もなくなる。また、配管数が削減されることにより取付工数も削減される。したがって、システム全体として低コストに実現することができる。さらに、バタフライ弁10と定差圧弁12とを一体化したことによって配管継手部も削減することができ、温水の外部漏れに対する品質確保にも有利となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る暖房用温水制御システムは、温水切替弁の構成が異なる以外は第1の実施の形態の暖房用温水制御システムと同様であるため、ほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図10は、第2の実施の形態に係る暖房用温水制御システムのシステム構成図である。
この暖房用温水制御システムは、冷却水循環回路に接続された温水切替弁205に図1で示したような定差圧弁は配置されていない。
次に、温水切替弁205の構造について詳細に説明する。図11は温水切替弁の正面図であり、図12は温水切替弁の平面図であり、図13は温水切替弁の左側面図であり、図14は温水切替弁の底面図である。また、図15は図11のE−E矢視断面図であり、図16は図13のF−F矢視断面図である。
図11〜図14に示すように、温水切替弁205の樹脂製のボディ221は、送水管路7を構成する送水管部22、戻り管路8を構成する戻り管部23、バイパス管路9を構成するバイパス管部24を備えているが、図2で示したようなリリーフ管部は備えていない。
図15及び図16に示すように、バイパス管部24は、図6及び図7に示した構成とほぼ同様であるが、レバー35が構成するリンク機構の構成が若干異なる。すなわち、図12〜図14に示すように、ボディ221からは、レバー35とともにリンク機構を構成する長尺板状の支持部材240が並列に延設されており、これらレバー35及び支持部材240の各先端部を架橋するようにコイルばね41が接続されている。このコイルばね41は、弁体33が最大暖房位置にくるように、レバー35に自軸回りの回転力を付与する。したがって、弁体33は、通常は最大暖房位置に位置するが、例えばドライバが車室内に設置された図示しないレバーを操作すると、エアミックスドアに連動してレバー35がコイルばね41の付勢力に抗して回転することにより、最大暖房位置と最大冷房位置との間で変位する。
図10に戻り、以上の構成の暖房用温水制御システムにおいて、バタフライ弁10が最大冷房位置に制御されているときには、エンジン1から送水管路7に送り込まれた温水は、全量がバイパス管路9を介して戻り管路8へ流れ、ウォータポンプ4によりエンジン1側に戻される。
一方、バタフライ弁10が最大暖房位置に制御されているときには、エンジン1から送水管路7に送り込まれた温水は、放熱器6に供給される。そして、放熱器6から戻り管路8に出た温水は、ウォータポンプ4によりエンジン1側に戻される。
バタフライ弁10が最大冷房位置と最大暖房位置との中間位置に制御されているときには、流量制御された温水が放熱器6に供給され、残りの温水がバイパス管路9を介して戻り管路8へ流れる。放熱器6及びバイパス管路9をそれぞれ経由した温水は、戻り管路8で合流し、ウォータポンプ4によりエンジン1側に戻される。
以上に説明したように、本実施の形態の暖房用温水制御システムにおいても、バタフライ弁10により温水の流れの少なくとも一部をバイパス管路9側に切り替えて放熱器6を経由する温水の流量を調整することができる。このため、放熱器6における温水の流れが停止しても、温水の循環回路が常に形成される。また、バタフライ弁10をバイパス管路9の下流側、つまりバイパス管路9と戻り管路8との接続部に配置したため、バタフライ弁10をバイパス管路9側に切り替えても、温水を放熱器6に溜めた状態で保持することができる。その結果、バタフライ弁10を再度放熱器6側に切り替えた際に放熱器6を迅速に温めることができ、暖房用温水制御システムの暖房効率を高めることができる。
また、バタフライ弁10をエアミックスドアと連動して動作する簡易な機械的構成にて実現したため、温水切替弁5を比較的低コストに実現することができる。
第1の実施の形態に係る暖房用温水制御システムのシステム構成図である。 温水切替弁の正面図である。 温水切替弁の平面図である。 温水切替弁の左側面図である。 温水切替弁の底面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図4のB−B矢視断面図である。 図2のC−C矢視断面図である。 図2のD−D矢視断面図である。 第2の実施の形態に係る暖房用温水制御システムのシステム構成図である。 温水切替弁の正面図である。 温水切替弁の平面図である。 温水切替弁の左側面図である。 温水切替弁の底面図である。 図11のE−E矢視断面図である。 図13のF−F矢視断面図である。 従来の暖房用温水制御システムの例を表すシステム構成図である。
符号の説明
1 エンジン
2 サーモバルブ
3 ラジエータ
4 ウォータポンプ
5,205 温水切替弁
6 放熱器
7 送水管路
8 戻り管路
9 バイパス管路
10 バタフライ弁
11 リリーフ管路
12 定差圧弁
21,221 ボディ
22 送水管部
23 戻り管部
24 バイパス管部
25 リリーフ管部
26 冷却水出口接続部
27 温水入口接続部
28 冷却水入口接続部
29 温水出口接続部
33,53 弁体
52 弁座



Claims (8)

  1. エンジンを冷却することによって温められた温水を循環させる管路の途中に放熱器を接続し、前記放熱器を流れる温水の流量を調整することにより、前記放熱器における放熱量を変化させるようにした暖房用温水制御システムにおいて、
    前記エンジンの冷却水出口から供給される温水を前記放熱器の温水入口へ送る送水管路と、前記放熱器の温水出口の温水を前記エンジンの冷却水入口へ戻す戻り管路との間に接続され、前記送水管路を流れる温水を前記放熱器を経由せずにバイパスさせて前記戻り管路に導出するためのバイパス管路と、
    前記バイパス管路の端部に配置され、前記送水管路を流れる温水の少なくとも一部を前記バイパス管路に切り替えて、前記放熱器を経由する温水の流量を調整可能なバタフライ弁と、
    を備えたことを特徴とする暖房用温水制御システム。
  2. 前記送水管路と前記戻り管路との間に前記バイパス管路に並列に配置され、前記冷却水出口における温水の水圧と前記冷却水入口における温水の水圧との差圧を所定値以下に保つための定差圧弁が設けられたことを特徴とする請求項1記載の暖房用温水制御システム。
  3. 前記バタフライ弁が、前記バイパス管路と前記戻り管路との接続部に配置されたことを特徴とする請求項1記載の暖房用温水制御システム。
  4. エンジンの冷却水循環回路と放熱器との間に配置され、前記エンジンから前記放熱器へ供給される温水の流量を調整する温水切替弁において、
    前記エンジンの冷却水出口から供給される温水を導入して前記放熱器の温水入口へ導出する送水管部と、前記放熱器の温水出口から送出された温水を導入して前記エンジンの冷却水入口へ導出する戻り管部と、前記送水管部と前記戻り管部との間に前記放熱器をバイパスするように設けられたバイパス管部とを内部に備えたボディと、
    前記バイパス管部の端部に配置され、前記送水管路を流れる温水の少なくとも一部を前記バイパス管部に切り替えて、前記放熱器を経由する温水の流量を調整可能なバタフライ弁と、
    を備えたことを特徴とする温水切替弁。
  5. 前記ボディ内の前記送水管部と前記戻り管部との間に前記バイパス管部に並列に設けられたリリーフ管部と、
    前記リリーフ管部に配置されて、前記冷却水出口における温水の水圧と前記冷却水入口における温水の水圧との差圧を所定値以下に保つための定差圧弁と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の温水切替弁。
  6. 前記バタフライ弁の回転軸に連設されたリンク機構が、前記ボディの外部に延出するように設けられたことを特徴とする請求項5記載の温水切替弁。
  7. 前記定差圧弁は、前記ボディに一体に設けられた弁座に接離可能に設けられた弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材とを備え、前記差圧が前記所定値を超えると前記付勢部材の付勢力に抗して前記弁体が前記弁座からリフトする機械式の制御弁からなることを特徴とする請求項6記載の温水切替弁。
  8. 前記ボディの前記送水管部及び前記戻り管部が、それぞれの中間部でほぼ同方向に屈曲するように構成され、前記定差圧弁が、少なくともいずれかの屈曲部の内側領域に配置されたことを特徴とする請求項5記載の温水切替弁。
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