JP2005178757A - 弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に自動車における熱媒−/冷媒流を調節する弁装置を改良して、運転状況、特に温度状況に対して改善された形で反応することができる弁装置を提供する。
【解決手段】弁装置に、第1の管路30と第2の管路42との間に存在する圧力差に関連して、第1の接続位置と第2の接続位置との間において移動可能な第1の弁機構62が設けられていて、さらに温度に関連して第1の弁機構62の貫流可能性を変化させる第2の弁機構78が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、弁装置、特に自動車における熱媒−/冷媒流を調節する弁装置であって、第1の管路と第2の管路との間に存在する圧力差に関連して、第1の接続位置と第2の接続位置との間において移動可能な弁機構が設けられている形式のものに関する。
このような形式の弁装置、もしくはこのような形式の弁装置を組み込まれたヒータ系は、ドイツ連邦共和国特許公開第4446152号明細書に基づいて公知である。この公知のヒータ系では2つの熱源が設けられている。一方の熱源は内燃機関であり、内燃機関は燃焼運転時に熱を生ぜしめ、かつこの熱を一般的には水である液状媒体に伝達する。また第2の熱源としてヒータ装置が設けられており、これは一般的に燃料によって運転される。このヒータ装置によっても熱を液状媒体に伝達することができる。液状媒体において運ばれた熱は、熱交換器において、車両内室に導入される空気に伝達される。熱を生ぜしめる各系領域、つまり内燃機関及び補助ヒータには、それぞれフィードポンプが配属されており、これによって種々異なった運転段階において、管路系を循環する液状媒体を流すことができる。
このようなヒータ系では、種々異なった運転モードが望まれており、かつ可能である。例えば車両の運転開始時には、予熱モードで車両を予め暖めるために、まず初め第2の熱源、つまり補助ヒータしか運転されない。つまり熱交換器は初め、付加的なヒータ装置において加熱された液状媒体によってしか熱を供給されない。この運転段階においては付加的なヒータユニットから延びる管路における圧力が、内燃機関から延びる管路における圧力よりも高いので、圧力に関連して調節可能な弁機構が調節され、この際に弁機構は、上に述べた補助ヒータから熱交換器への循環を可能にし、内燃機関を通る循環を実質的に中断し、最小の流れしか許さないようにする。圧力に関連して調節可能な弁機構にはさらに、形状記憶エレメントが配属されており、この形状記憶エレメントは温度に関連して弁機構に作用することができる。内燃機関から弁装置に流れかつ最小流の枠においてオーバフローする媒体が、比較的低い温度を有している間は、形状記憶エレメントは弁機構を圧力差に応じて所定された位置に、つまり内燃機関の貫流を実質的に中断する位置に、放置する。しかしながら、内燃機関から弁機構に流れる液状媒体の温度が上昇し、形状記憶エレメントの切換え温度を上回ると、形状記憶エレメントは弁機構を、該弁機構に作用する力に抗して負荷し、これによって最小流を越えた内燃機関の貫流を可能にすることができる。この段階、つまり内燃機関自体がなお必ずしも運転されていない段階では、付加的なヒータ装置によって加熱された液状媒体は熱交換器を貫流するのみならず、内燃機関をも貫流し、そして内燃機関を予熱するためにも働く。内燃機関の貫流時に液状媒体の温度が下がって形状記憶エレメントの切換え温度を下回ると、形状記憶エレメントはその負荷作用を中断し、弁機構は圧力に基づいて再び所定の位置、つまり液状媒体による内燃機関の貫流を実質的に中断する位置へと戻る。このようにして、車両内室に導入される空気に伝達される十分な熱を、確実に保証することができる。次いで内燃機関が運転されると、一般的には内燃機関に所属に液体フィードポンプが作動させられ、これによって内燃機関を貫流する液状媒体の圧力が上昇し、従って、この時点において内燃機関を貫流した液状媒体の温度が形状記憶エレメントの切換え温度を下回っていても、圧力に基づいて弁機構は内燃機関の貫流を可能にする。
ドイツ連邦共和国特許公開第4446152号明細書
本発明の課題は、冒頭に述べた形式の弁装置、特に自動車における熱媒−/冷媒流を調節する弁装置を改良して、運転状況、特に温度状況に対して改善された形で反応することができる弁装置を提供することである。
この課題を解決するために本発明の構成では、弁装置、特に自動車における熱媒−/冷媒流を調節する弁装置において、第1の管路と第2の管路との間に存在する圧力差に関連して、第1の接続位置と第2の接続位置との間において移動可能な第1の弁機構が設けられていて、さらに温度に関連して第1の弁機構の貫流可能性を変化させる第2の弁機構が設けられている。
流れの状態を規定して調節する本発明による弁装置では、2つの弁機構が設けられており、この場合実質的に一方の弁機構が圧力に関連して調節可能であり、これに対して他方の弁機構は温度に関連して調節可能である。従来技術の系では圧力と温度の両方が弁装置を切り換えるために重要な入力値としているので、本発明のように、2つの弁機構を設けて、それぞれの弁機構が各1つの入力パラメータつまり圧力もしくは温度に反応し、流路の相応な切換えを実現することによって、圧力と温度の2つの切換え基準に対して弁装置を最適に設計することが可能になる。
本発明による弁装置の別の構成では、第1の管路における圧力が第2の管路における圧力よりも高い場合に、第1の弁機構が第1の接続位置を占めているか又は第1の接続位置にもたらされ、第1の弁機構が第1の接続位置を占めている場合に、第2の弁機構が温度に関連して、第1の連通位置と第2の連通位置との間において調節可能であり、該第1の連通位置では第1の管路と第3の管路との間に流れ接続部が存在しており、これに対して第2の管路と第3の管路との間には流れ接続部がまったく存在しないか又は最小流れ接続部しか存在せず、また第2の連通位置では、第2の管路と第3の管路との間に流れ接続部が存在するが、これに対して第1の管路と第3の管路との間には流れ接続部がまったく存在しないか又は最小流れ接続部しか存在せず、第2の管路における圧力が、第1の管路における圧力よりも高い場合は、第1の弁機構第2の接続位置を占めているか又は第2の接続位置にもたらされ、該第2の接続位置においては、第2の管路と第3の管路との間における流れ接続部が存在している。
特に温度に関連して行われる、第2の弁機構を用いた流路の切換え可能性を、コンパクトな構造寸法と単純な構造とで実現することができるようにするために、本発明の別の構成では、第1の弁機構に弁室が形成されており、第1の弁機構に第1の開口が設けられていて、該第1の開口を介して弁室が第1の管路と接続可能であり、第2の開口が設けられていて、該第2の開口を介して弁室が第2の管路と接続可能であり、さらに第3の開口が設けられていて、該第3の開口を介して弁室が第3の管路と接続可能であり、第2の弁機構が第1の連通位置において第1の開口から弁室を介して第3の開口への流れ接続部を生ぜしめ、これに対して第2の開口を介しては弁室への流れ接続部も又は最小流れ接続部も存在しておらず、そして第2の連通位置では第2の開口から弁室を介して第3の開口への流れ接続部が生ぜしめられ、これに対して、少なくとも次の場合、つまり第1の弁機構が第1の接続位置を占めている場合には、第1の開口を介しては、弁室への流れ接続部も又は最小流れ接続部も存在していないようになっている。
第2の弁機構を温度に関連して調節できるようにするために、本発明の別の構成では、アクチュエータが設けられていて、該アクチュエータによって温度に関連して第2の弁機構が第1の連通位置と第2の連通位置との間において移動可能である。このような構成において、アクチュエータが、温度に関連して働く調節エレメントを有していて、該調節エレメントによって第2の弁機構が第1の弁機構に対して調節可能であると、有利である。構造スペースの点で特に有利な構成では、第2の弁機構が第1の弁機構の弁室内に配置されていて、アクチュエータによって弁室内において移動可能であるようになっている。
本発明の別の構成におけるように、第2の弁機構が調節エレメントによって、温度に関連して戻しエレメントの作用に抗してシフト可能であると、第2の弁機構を所属の調節エレメントによって温度に関連して移動させる場合に、第2の弁機構は温度に関連して簡単に規定された状態位置を得ることができる。
本発明の別の構成では、調節エレメントが、温度に関連して膨張・収縮するエレメントであり、該エレメントがその膨張・収縮によって、第1の弁機構に対する第2の弁機構のシフトを実施するようになっている。この場合、温度によって比較的強く寸法を変化させられる材料から成る構成部材が、使用される。
所定された2つの状態の間における切換え動作のために規定された切換え温度を有する形状記憶材料を、使用することが可能である。
本発明による弁装置のさらに別の構成では、第3の弁機構が設けられていて、該第3の弁機構が、第1の管路と第2の管路との間における圧力差に関連して、第2の弁機構の貫流可能性を変化させるようになっている。この場合さらに、第1の管路における圧力が、第2の管路における圧力よりも高い場合に、第3の弁機構が第2の弁機構における貫流を阻止し、第2の管路における圧力が、第1の管路における圧力よりも高い場合に、第3の弁機構が第2の弁機構における貫流を可能にすると、有利である。このように構成されていると、第2の管路における圧力が上昇した場合もしくは、第1の管路における圧力よりも高くなった場合に、第2の弁機構は比較的小さな流れ抵抗で貫流可能になる。
特に自動車における使用時に上に述べたような運転状態を実現するために有利な本発明の構成では、温度が低い場合に、第2の弁機構が第1の連通位置を占めており、温度が高い場合に、第2の弁機構が第2の連通位置を占めている。なお付言すれば、この場合の「温度が低い」もしくは「温度が高い」という表現は、温度に関連して異なった切換え状態を占めることができるという意味している。例えば第2の弁機構が何度の時に第1の連通位置もしくは第2の連通位置を占めるかは、もちろんそれぞれ実現される系全体によって左右される。本発明において重要なことは、明らかに異なった温度レベルにおいて異なった位置、特に第2の弁機構の異なった位置を得ることができるということである。
本発明の特に有利な構成では、第1の弁機構が第1の接続位置を占めかつ第2の弁機構が第1の連通位置を又は該第1の連通位置の領域を占めている場合に、温度に関連して働く調節エレメントが、実質的に、第1の管路の領域を流れる液体と熱接触しており、第1の弁機構が第1の接続位置を占めかつ第2の弁機構が第2の連通位置を又は該第2の連通位置の領域を占めている場合に、温度に関連して働く調節エレメントが、実質的に、第2の管路の領域を流れる液体と熱接触している。このように構成されていると、まず初めに第1の管路と第3の管路との間における流れ接続部が生ぜしめられた場合に、この領域を流れる媒体が、温度に関連して働く調節エレメントとの接触によって、該調節エレメントの調節特性に、ひいては第2の弁機構の位置に影響を与え、これに対して第2の管路と第3の管路との間において流れ接続部が生ぜしめられた場合には、この領域を流れる液体が、温度に関連して働く調節エレメントとの接触によって、調節エレメントの調節特性に影響を与えることになる。これによって常に、その瞬間に弁装置を貫いて流れる液体もしくは液状媒体が、その温度を感知され、ひいては特に第2の弁機構の切換え特性もしくは切換え位置を規定することができる。そしてこれにより、弁装置を貫流する液体における温度変化に対して、極めて迅速に反応することが可能になる。
本発明はまた車両のヒータ系にも関しており、本発明による車両ヒータ系では、第1の熱源が設けられていて、該第1の熱源が、該熱源を加熱するための加熱液によって貫流可能であり、第1の熱源が実質的に車両駆動ユニットを有しており、第2の熱源が設けられていて、該第2の熱源が、加熱液を加熱するために該加熱液によって貫流可能であり、第2の熱源が主として補助ヒータを有しており、熱交換器が設けられていて、該熱交換器に第1の熱源及び/又は第2の熱源によって加熱された液体が供給可能であり、さらに弁装置、有利には本発明による弁装置が設けられていて、該弁装置が、加熱液を加熱するための第2の熱源の運転時に、第2の熱源から熱交換器への加熱液流及び熱交換器から第2の熱源への加熱液流を可能にし、これに対して、第2の熱源からの加熱液の温度が低い温度範囲にある場合には、第1の熱源の貫流が実質的に中断されており、第2の熱源からの加熱液の温度が高い温度範囲にある場合には、加熱液を加熱するために運転される第2の熱源では、第2の熱源からの加熱液の温度が高い温度範囲にある場合に、加熱液による第1の熱源の貫流が可能であるようになっている。
すなわちこのようなヒータ系では、第2の熱源つまり補助ヒータからの液体の温度が十分な高さを有していない場合には、第1の熱源つまり内燃機関の貫流が中断されていて、加熱液がさらに冷却されることが阻止される。第1の熱源から流出する加熱鋭気が十分に暖かく、ひいては駆動ユニットの適宜な加熱を実現できるもしくは加熱液の過熱が生じるおそれのある場合に初めて、駆動ユニットの貫流も開放される。このようにして、車両駆動ユニットの貫流時に熱を車両駆動ユニットに与えることができ、その結果駆動ユニットは一方では予加熱され、かつ他方では加熱液の過熱を回避することができ、しかもこの場合に、例えば補助ヒータの加熱出力を絞るために、補助ヒータの制御を変化させる必要はない。
本発明のさらに別の構成では、第2の熱源からの加熱液の温度が高い温度範囲にあり、かつ液体による第1の熱源の貫流が可能である場合に、第1の熱源から弁装置に流れる加熱液の温度が低温範囲にあると、弁装置が前記貫流を絞る又は中断するようになっている。このように構成されていると、車両駆動ユニットの領域において極めて大きな熱損失が生じた場合に、車両駆動ユニットの貫流を再び終了させること、もしくは少なくとも減じることができ、これによって例えば、車両内室に導入される空気への熱交換器における十分な熱放出を、保証することができる。従って本発明による車両ヒータ系では、弁装置がサーモスタット機能を実現し、この場合少なくとも、車両駆動ユニットがなお運転されていない段階、つまり加熱液を暖めるのに寄与し得ない段階においては、熱交換器を貫流しかつ車両内室に導入される空気に熱を伝達する加熱液を、一定に保つことができる。
次に図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1には車両加熱系10が回路図で示されている。このヒータ系10は、以下において述べる種々様々な系領域において生じる熱を、一方ではこれらの系領域から排出するために働き、かつ他方では車両内室内に導入される空気を加熱するため、又はその他の目的のために使用するために働く。
ヒータ系10は第1の熱源として、例えば内燃機関として形成された駆動ユニット12を有し、かつ第2の熱源として、パーキングヒータとして又は特にターボディーゼル駆動ユニットでは補助ヒータとして有効な補助ヒータユニット14を有している。全体を16で示されている管路系を通って、以下において加熱液と呼ばれる液状媒体、一般的には水が循環する。この加熱液は2つのポンプ18,20によって駆動されて管路系16内を循環することができる。ポンプ18は例えば駆動ユニット12の領域、又は流れ技術的には該駆動ユニット12の上流に配置されており、これに対してポンプ20はヒータユニット14に、又は流れ技術的には該ヒータユニット14の上流に配置されていることができる。この両方のポンプ18,20は、制御される他の種々様々な制御領域、例えば駆動ユニット12又はファン22と同様に、もちろん制御蔵置の制御下にあり、ファン22は、管路系16に組み込まれた熱交換器24に配属されていて、これにより加熱された加熱液が熱交換器24を貫流する際に、熱交換器24の周囲に空気を流すことも可能になる。
管路系16はヒータユニット14を起点として、管路区分26を有しており、この管路区分26は管路区分28に移行している。この管路区分28は熱交換器24に通じている。管路区分26が管路区分28に移行又は開口している領域においては、別の管路区分30が、後で詳しく述べる弁装置32に通じている。熱交換器24からはさらに別の管路区分34が延びており、この管路区分34は、ポンプ18もしくは駆動ユニット12に通じる管路区分36と、逆止弁38に通じる管路区分40とに分割している。ポンプ18によってもしくは管路区分36を介して駆動ユニット12に導入された加熱液は、駆動ユニット12から管路区分42を介して、既に述べた弁装置32に向かって流れる。逆止弁38と弁装置32との間には別の管路区分44が設けられていて、この管路区分44からは管路区分46が分岐もしくは延びている。この管路区分46はヒータユニット14に接続されている。
逆止弁38は管路区分40と管路区分44との間の管路系に組み込まれていて、液圧が相応な値に上昇した場合に液体は管路区分40から管路区分44に達することができるが、管路区分44から管路区分40へは流入し得ないようになっている。
上に述べたことから分かるように、弁装置32は原則的には、3つの管路区分30,42,44を流れ的に互いに接続するように設けられており、これについては後でさらに詳しく述べる。この場合本発明では、管路区分30は第1の管路を形成し、管路区分40は第2の管路を形成し、かつ管路区分44は第3の管路を形成している。
図1に略示された弁装置については以下において、図2〜図4を参照しながらその構造を詳しく説明する。なお図4には、図1の破線で示された範囲IVが示されている。
図4から分かるように、両方の管路区分30,44、既に述べたように、つまり第1の管路30及び第2の管路42は、共通の管区分48内に形成されていることができ、従ってこの管区分48は実質的に、弁装置42のハウジング50をも提供している。この管区分48からは別の管区分52が分岐しており、この別の管区分52は主として管路区分44を提供している。管区分48内には2つのスリーブ状の挿入体54,56が配置されており、両挿入体54,56は管区分48の長手方向において相互に間隔を有していて、つまり管区分48内において空間領域58を規定しており、この空間領域58においては、後で詳しく述べる弁エレメント60が、管区分48の長手方向において両挿入体54,56の間において、往復運動可能であり、両挿入体54,56は弁エレメント60のための運動ストッパとして働く。特に図2から良く分かるこの弁エレメント60は、円筒状又はスリーブ状に形成された第1の弁機構62を有しており、この弁機構62は前記往復運動時に実質的に弁スプールとして働く。この第1の弁機構62の内室には、弁室64が形成されている。この弁機構62は運動方向における両端部において、底壁66及び円板状の挿入部材68によって画成もしくは閉鎖されている。挿入部材68には開口70が形成されており、この開口70は弁室64に向かって開放していて、図4に示されているようにほぼ管路区分30に向かって、つまり第1の管路に向かって方向付けられている。底壁66には別の開口72が設けられており、この開口72は同様に図4から分かるように、弁エレメント60が相応なポジションを占めている場合に、ほぼ管路区分42に向かって、つまり第2の管路に向かって開放している。第1の弁機構62のほぼ円筒形の周壁74には、さらに複数の開口76が設けられており、これらの開口76を介して、弁エレメント60が図4に示されている相応なポジションを占めている場合に、弁室64は管路区分44に向かって開放している。開口76のうち、管区分52の開口領域に位置決めされていない開口は、実質的に管区分48によって覆われており、管区分48における弁エレメント60の嵌合、つまり第1の弁機構62の摺動を可能にはするが比較的狭い嵌合によって、液体の流出を実質的に阻止されている。
第1の弁機構62の弁室64には、第2の弁機構78が受容されている。この第2の弁機構78は第1の弁機構62内においてその摺動方向、つまり管区分48の長手方向において可動である。弁機構78は、この運動方向に長く延びる軸領域80を有しており、この軸領域80は自由端部82の領域において次のように、すなわち該自由端部82が相応なポジションを占めた際に底壁66における開口72を閉鎖することができるように、形成されている。図示の実施例では、開口72の領域と軸領域80の自由端部82の領域において、円錐台形の構成が選択されている。第2の弁機構78は他方の端部領域84に、半径方向に張り出したフランジ領域86を備えて形成されている。このフランジ領域86にはスペーサエレメント88が設けられており、このスペーサエレメント88は、弁室64において第2の弁機構78が図3に示されたポジションを占めている場合に、フランジ領域86が挿入部材68に対して間隔を有し、ひいては開口70が完全には閉鎖され得ないようにするために、働く。従って図3に示されたポジションを占めている場合にも、開口70と弁室64との間における流れ接続は実現されており、これは、図3に示された第2の弁機構78のポジションにおいて最小流接続である。
第2の弁機構78の軸領域80を取り囲んで弁室64内には、調節エレメント90が設けられている。図示の実施例ではコイル状に巻かれて形成されたこの調節エレメント90は、熱的にアクティブであり、つまり温度に関連して、第1の弁機構62内における第2の弁機構78の運動方向において、その寸法を変化させる。図示の実施例では、形状記憶材料から成るコイル状に巻かれた部材が使用されており、この部材は所定の切換え温度よりも下では、図2に示された最小の長さを有していて、この切換え温度よりも上では図3に示された増大された長さを有している。つまりこの調節エレメント90の領域における温度の変化によって、第2の弁機構78は弁室64内において移動させられ、温度上昇時におけるこの移動は、プレロードばねである戻しばね92の戻し力に抗して行われる。この戻しばね92は一方では挿入部材68の領域において第1の弁機構62に支持され、かつ他方では端部領域84の領域で第2の弁機構78に支持されている。調節エレメントの領域における温度低下によって調節エレメントは相応に収縮し、その結果第2の弁機構78は戻しばね92のプレロードもしくは予負荷作用に従って、図3に示されたポジションから図2に示されたポジションに移動し、このポジションにおいて開口72はほぼ完全に閉鎖されている。
図2及び図3からさらに分かるように、第1の弁機構62の円筒形の壁64の内側には、該弁機構62の長手方向に延びる複数のリブ状の突出部94が設けられている。周方向において互いに連続して設けられている突出部94の間には、流れ切欠き96が形成されている。これらの突出部94によって一方では、第1の弁機構62内における第2の弁機構78もしくは調節エレメント90の規定された案内が保証されており、かつ他方では、切欠き96が設けられていることによって、開口76が第2の弁機構78のポジションに応じて弁室64を介して開口70もしくは開口72と流れ接続することができる。
次に、図5及び図6を参照しながら、上に述べた弁装置32の作用形式を、図1に示されたヒータ系10に弁装置32が組み込まれた場合を例にとって、説明する。
まず初めに、ヒータ系10は低温状態において運転させられる、つまりヒータユニット14を車両の前空調のために作動させることによって、運転させられると、仮定する。すなわちヒータユニット14において実行される燃料によって熱が生ぜしめられ、ポンプ20の運転によって、加熱液はヒータユニット14を通して案内され、そしてその際に暖められる。この場合加熱液は、図1においてヒータユニット14のところに示された流れ方向で流れる。駆動ユニット12の運転がなお望まれていないこの状態において、ポンプ18は停止したままである。つまりヒータユニット14において熱を受け取った加熱液は、まず初めに管路区分26に流入し、そこから管路区分28,30に向かって流れる。この際に、図4に示されているように、管路区分30には圧力P1が形成される。この圧力P1は、初めは管路区分42における圧力P2よりも高い。それというのは、ポンプ18によって管路区分42に向かって液体が圧送されないからである。その結果圧力差P1−P2により弁エレメント60は室領域58において移動させられ、図4に示された第1の接続位置(Verbindungsstellung)に達する。この第1の接続位置において両管路区分42,44の間における間と接続がまず初め中断されており、これに対して開口70と弁室64と、管路区分44に向かって開放している開口76とを介して、管路区分30は管路区分44と流れ接続している。さらにこの時点において搬送される加熱液は比較的低い温度を有しているので、調節エレメント90は引き縮められていて、つまり引き縮められた状態を維持しており、その結果第2の弁機構78は図4に示されているように、両方の管路区分30,44の間における流路を開放、例えば最大可能な値で開放している。つまりこの状態においてポンプ20から管路区分26に圧送される加熱液は、一方では管路区分28を介して熱交換器24に流れ、他方では管路区分30と弁装置32とを介して管路区分44に流入する。管路区分44内に圧送された加熱液は、逆止弁38の作用に基づいて、管路区分40内には流入することができず、ひいては管路区分46を介してヒータユニット14に戻される。熱交換器24に向かって圧送された加熱液は、熱交換器24を貫流した後で管路区分34に流入する。この状態において管路区分42は弁エレメント60によってほぼ完全に貫流を阻止されているので、管路区分34を介して熱交換器24から流出した加熱液は、管路区分36を介して駆動ユニット12に達することができない。そしてこの加熱液は管路区分40に流入し、逆止弁38の作用を介して管路区分44に達し、そこで弁装置32から管路区分44に流入した加熱液と混合し、さらに管路区分46を介してヒータユニット14に戻される。
上に述べた「小さな」回路において循環する加熱液がなお比較的低い温度しか有していない開始段階において、調節エレメント90の収縮に基づいて、第2の弁機構78は図4に示されている第1の連通位置(Ueberbrueckungsstellung)を占めている。既に述べたように、第1の連通位置において、その他の場合には管路区分42に向かって開放している開口72は、有利には完全に閉鎖されており、これに対して弁エレメント60は管路区分30と管路区分44との間における連通を実現している。この状態において加熱液は弁室64をも貫流し、その結果特に、図2及び図3に示された切欠き96が設けられていることによって、調節エレメント90もこの加熱液と接触させられ、ひいては該加熱液の温度が検知される。
ある程度の運転時間経過後に連続的な熱の吸収によって循環する加熱液の温度が上昇すると、この温度上昇を調節エレメント90は、上に述べた循環する加熱液との熱伝達接触によって検出する。そして温度上昇の結果として、調節エレメント90はその長さ寸法を変化させ、第2の弁機構78は、ばね92の戻し力を十分に補償する力によって負荷される。その結果、温度上昇と共に第2の弁機構78は第1の弁機構62内において、図4に示された第1の連通位置から、図5に示された第2の連通位置に向かって移動させられる。この移行動作は自動的に行われることができ、つまり特に形状記憶エレメントの使用時には、調節エレメント90の切換え温度が上回られた場合に、自動的に行われることができる。原則的にはまた、循環する加熱液が調節エレメント90のすべての領域の周囲を同様に流れるのではないという事実に基づいて、加熱液と強く熱接触している領域がまず初めに温度上昇するもしくは温度上昇に反応するということが、可能である。すなわち調節エレメント90の局部的な長さ増大だけを行うことが可能であり、その結果調節エレメント90は、図4に示された第1の連通状態と図5に示された第2の連通状態との間において、デジタル式に切り換わるのではなく、徐々に上昇する温度に連れて第2の弁機構78が徐々に第2の連通位置に向かって移動させられるようになる。
第2の連通位置へのこの移行時に、急に又は徐々に増しながら第1の弁機構62における開口72が開放され、これに対して開口70から開口76に通じる流路は徐々に絞られる。図5に示された連通状態に第2の弁機構78が位置決めされると、管路区分42と管路区分44との間における流れ接続は、開口72、弁室74及び開口76を介して最大の値において実現され、これに対して、開口70から開口76へはスペーサ88に基づいて、図4の状態に比べて絞られた最小流が可能になる。
つまり図5に示された第2の弁機構78の第2の連通状態においては、いまや、管路区分42から管路区分44への流路が開放されている。その結果、ポンプ18がまだ運転されていない場合でも、いまや駆動ユニット12の貫流が可能であるにも拘わらず、圧力値P1,P2が依然として変化していないことに基づいて、弁エレメント60は原則的にその第1の接続位置に留まっている。すなわち熱交換器24からポンプ20のフィード作用下において管路区分34に圧送される加熱液は、いまや管路区分36にも流入することができ、駆動ユニット12の貫流後に管路区分42を介して管路区分44に流入することができる。これによって管路区分44においては圧力が形成され、この圧力は逆止弁38の開放を困難にし、その結果もはやほぼまったく加熱液は管路区分40には流されず、そこから管路区分44内へと流される。
この運転状態、つまりヒータユニット14から管路区分26に送られかつこの管路区分26から管路区分28,30に送られる加熱液が、規定の高い温度に達した運転状態において、熱は熱交換器24の領域において放熱されるのみならず、付加的に駆動ユニット12の領域においても熱は放熱され、その結果駆動ユニット12を予加熱することができる。この運転状態において、第1の弁機構62は第1の弁位置を占め、第2の弁機構78は第2の連通位置を占めている。圧力P1がこの段階において圧力P2よりも高いという事実に基づいて、いまや加熱液の一部は管路区分30を介して弁室64に流入する。そして開口76が開口72よりも大きな流れ抵抗を有しているという事実に基づいて、加熱液の大部分は管路区分42に流入し、いまや、ポンプ18のフィード作用下において存在する流れ方向とは逆向きの流れ方向において、駆動ユニット12を貫流する。この加熱液部分は、管路区分36に流入した後で、管路区分34から流出する加熱液部分と1つになり、管路区分40及び逆止弁38を介して戻り流れる。
この状態において依然としてヒータユニット14はただ1つの熱源であるので、いまや、駆動ユニット12の領域における付加的な熱の放出によって、管路区分42に達した加熱液は、例えば形状記憶材料から形成された調節エレメント90の切換え温度を下回る温度を有するようなこと、もしくはこの温度を検知する調節エレメント90の収縮が生ぜしめられるようなことがある。この移行はやはり急激に生じることもあるが、特に、調節エレメント90がその全長さ領域において均一に検知される加熱液と接触していない場合には、調節エレメント90の特定の領域だけがまず初めに収縮されるので、前記移行は徐々に行われることもある。
第1の連通位置への第2の弁機構78のこの戻り移動の結果、駆動ユニット12を介しても流路はいまや再び遮断されるかもしくは少なくとも絞られ、その結果加熱液の大部分は再び駆動ユニットから流出して管路区分40を介して直接、ヒータユニット14に戻し流される。
上に述べたことから分かるように、この段階、つまりヒータユニット14が実質的にただ1つの熱源を形成している段階では、圧力値に基づいて第1の弁機構62がその第1の接続位置に留まっているにも拘わらず、弁装置32がサーモスタット機能を満たす。そしてこれにより、熱交換器24を介して循環する加熱液はほぼ等しいままの温度を維持することが保証される。それというのは、加熱液は過剰な加熱時に付加的な熱部分を駆動ユニット12において放出することができ、しかしながら温度が規定の限界値を下回った場合には、過剰な冷却を生ぜしめる熱放出は駆動ユニットにおいて回避されるかもしくは減じられる。また調節エレメント90を相応に選択することによって、温度に関連して第2の調節機構が第1の連通位置と第2の連通位置との間におけるバランス状態を占めることができるようにすることが可能であり、その結果予め所定された熱出力によるヒータユニット14の運転時に常に、循環する加熱液の温度を所望のレベルに保つために必要かつ十分な量の加熱液を、駆動ユニット12を介して流し、かつそこで熱を放出することができる。切換え特性が顕著な場合には、加熱液循環時における所望の温度レベルのこの状態は、駆動ユニット12による流路の択一的な接続・遮断によって達成される。
駆動ユニット12が運転される場合、一般的にポンプ18もまた作動させられ、このようにして、駆動ユニット12の運転中にそこで生じる熱を十分に排出することが、ここでは冷媒として有効な加熱液を用いた相応な貫流によって可能になる。その結果、同時に両方のポンプ18,20が運転され、かつ同時にまた第1の熱源としての駆動ユニット12の領域と、かつ第2の熱源としてのヒータユニット14の領域とにおいて熱エネルギが、管路系16内を循環する加熱液への伝達のために準備されるような、運転状態を生ぜしめることができる。両方のポンプ18,20の圧送能力もしくは管路横断面は系10において次のように、すなわちポンプ20が運転され、これにより管路区分30において相応に高い圧力P1が生ぜしめられた場合でも、ポンプ18の運転によって管路区分42において準備される圧力P2が圧力P1を上回るように、互いに合わせられている。このようになっていることによって、いまや内部に第2の弁機構78を受容している第1の弁機構62、つまり弁エレメント60全体は、図4及び図5に示された第1の接続位置から、図6に示された第2の接続位置へと移動させられる。この第2の接続位置において第1の弁機構62は、管区分48への管区分52の開口を事実上もはや覆っておらず、いまや管路区分42と管路区分44との間における流れ接続部が準備されている。ポンプ18の搬送作用下において並びに場合によってはポンプ20の搬送作用下において管路区分20を介して熱交換器24にかつ該熱交換器24から管路区分34に圧送される加熱液は、いまやさらにポンプ18の吸込み作用によって、管路区分36を介して駆動ユニット12を貫流して管路区分42に流入する。駆動ユニット12がまさに運転され始めた時には、この段階において、ヒータユニット14において加熱された加熱液によってさらに熱を駆動ユニット12に伝達することができる。駆動ユニット12が既に長時間運転されている場合には、駆動ユニット12において生じる熱が加熱液に伝達されて、駆動ユニット12から排出される。
管路区分42に圧送された加熱液は次いで管路区分44に流入し、この管路区分44から逆止弁38の遮断作用に基づいて管路区分46に流入する。この管路区分46から加熱液はさらにヒータユニット14のポンプ20によって管路区分26に流入し、この管路区分26から新たに管路区分28を介して熱交換器24へと流れる。
この段階において加熱液は一般的に高い温度を有しているので、この場合第2の弁機構はその第2の連通位置を占め、この第2の連通位置においては開口72が開放していて、スペーサ88の存在に基づいて開口70もまた完全には閉鎖されていない。すなわち管路区分42を介して圧送された加熱液の少なくとも一部は、第1の弁機構62もしくは弁エレメント60を貫流し、そしてヒータユニット14を介して流れる必要なしに、管路区分30及び管路区分28内に達する。このようにして管路系16の全流れ抵抗を減じることができる。このことは特に次のような場合に意味がある。すなわちこのことは特に、例えばもはやヒータユニット14の運転が不要になったことに基づいて、ヒータユニット14に配属されたポンプ20もまたもはや運転されず、ひいてはポンプ18の圧送作用下でなお循環する加熱液は確かに管路区分44,46を介してヒータユニット14もしくはポンプ20に運ばれるが、しかしながらこのポンプ20をポンプ18の圧送作用に基づいてしか貫流し得ないような場合に、意味がある。この状態において、構造形式に応じて、ポンプ20は比較的大きな流れ抵抗を形成している。
上に述べた本発明による弁装置は、極めて単純な構造を有していて、特に、上に述べたサーモスタット機能を提供するために、比較的数少ない部材数しか有していない。また特に有利な点としては次のことが挙げられる。すなわち本発明による弁装置32は構造的に見れば、該弁装置32を汎用のヒータ系に構造的に組み込めるように、容易に構成することが可能である。それというのは弁装置32は実質的に、管区分48によって準備された管路区分30,42もしくはそのための相応な接続可能性だけを、並びに管区分52によって準備された管区分44もしくはそのための相応な接続可能性だけを有すればよいからである。
次に図7〜図13を参照しながら、本発明による弁装置の択一的な実施形態について説明する。その構造もしくは機能が既に述べた構成部材に相当する構成部材は、同一符号にaを加えた符号で示されている。
まず初めに、図7〜図10を参照しながら、択一的な実施形態の弁エレメント60aについて記載する。この実施例においても円筒形もしくはポット形に形成された第1の弁機構62aは円筒形の周壁74aと底壁66aとを備えている。この底壁66aには同様に開口72aが形成されている。他方の端部において第1の弁機構62aもしくはそこに形成された弁室64aは、開口70aを形成された挿入部材68aによって画成されている。円筒形の弁室64a内において第2の弁機構78aはこの実施例でも、調節エレメント90aもしくは戻しばね92aの力作用下において、弁エレメント60aの長手方向軸線の方向で温度に関連して移動可能である。
第2の弁機構78aはこの実施形態では中空に形成されていて、内室100aを有している。この内室100aは端部領域82aにおいて底壁102aによって画成されていて、この底壁102aには同様に開口104aが形成されている。他方の端部領域においてこの内室100aは挿入部材106aによって画成されていて、この挿入部材106aは、リング状の嵌め込み区分108aを有し、かつその中に星形の保持部材110aを有している。挿入部材106aはその嵌め込み区分108aで、第2の弁機構78aのフランジ状の端部領域86aに堅固に挿入されている。さらに内室100a内には、球状に形成された第3の弁機構112aが受容されている。この第3の弁機構112aは弁機構78aの軸区分80aに沿って可動である。図7に示された運動終端位置において、この弁機構112aは開口104aを完全に閉鎖している。図10に示された第2の運動終端位置において、球形の弁機構112aは挿入部材106aに接触しており、内室100aからの進出運動を妨げられている。しかしながら、球形の弁機構112aの運動を案内していて軸区分80aの内側面に沿って該軸区分80aの長手方向に延在している複数の突出部114aもしくはその間に形成されている切欠き116aによって、弁機構112aの図10に示された終端位置では、第2の弁機構78aを通しての液体の貫流が可能であり、つまり開口104aから内室100aを介して挿入部材106aにおける開口118aを通しての流れ接続部が形成されている。
このような弁機構60aを備えて構成された弁装置32aの作用形式については、以下において図11〜図13を参照しながら述べる。図11には、既に第1実施形態に関連して述べられかつ図4に示された運転状態が示されている。第1の弁機構62aもしくは弁エレメント60aは第1の接続位置を占めている。開口72aが第2の弁機構78aによって閉鎖されているのに対して、開口70aは開放されており、ひいては弁室64aを介して開口76aへの接続部が形成されている。これによってヒータユニット14のポンプ20の圧送作用下で、管路区分30aに流入する液体は第1の弁機構62aを貫流して管路区分44aに流入することができる。最終的にいずれかの車両系領域を加熱するために働くのではないこの回路は、熱交換器に向かって循環する加熱液の温度を感知するために働く。それというのはこの実施形態でも、第1の接続位置において、かつ弁機構78aが第1の連通位置を占めている場合に、調節エレメント90aの周りをほぼ、管路区分30aを介して圧送された液体が流れ、ひいてはこの液体の温度を検知するからである。
さらに図11から分かるように、管路区分30aにおける圧力P1が管路区分42aにおける圧力P1を上回っているという事実に基づいて、第3の弁機構112aもまた、第2の弁機構78aにおける開口104aを閉鎖するように、位置決めされ、その結果この場合には第2の弁機構78aを貫流する可能性は与えられていない。
加熱液の温度の上昇時に、第1の弁機構62aが引き続き第1の接続位置に留まっている場合には、第2の連通位置に向かっての第2の弁機構78aの移動が行われる。この状態において第1の弁機構62aにおける開口72aは開放されており、その結果いまや管路区分42aと管路区分44aとの間における流れ接続部が実現される。調節エレメント90aの力作用下において第2の弁機構78aはそのフランジ領域86aで、この実施形態では挿入部材68aに接触しているので、挿入部材68aにおける開口70aはブロックされている。それというのはこの場合引き続き圧力差P1>P2によって第3の弁機構112aは第2の弁機構78aにおける対応配置された開口104aを遮断し、ひいては該開口104aにおける貫流を阻止している。すなわち第1実施形態においてこの状態において、第2の弁機構が第2の連通位置に位置決めされている場合に、なお可能であった管路区分30から管路区分44への僅かな流れ量は、この実施形態では存在しない。その結果調節エレメント90aの周りはもっぱら管路区分42aから流れてくる加熱液が流れ、従って調節エレメント90aは強化されて加熱液の温度を感知する。
付加的に又はただ1つの圧送機構として、図1に示されたポンプ18が運転させると、再び次のような状態、つまり圧力P2が圧力P1を上回る状態が生じる。その結果、図13に示されているように、第1の弁機構62aもしくは弁エレメント60aがその第2の接続位置に達し、この第2の接続位置では第1の弁機構62aもしくは弁エレメント60aは管路区分44aを実質的にもはや覆っていない。そしてこの状態において管路区分42aと管路区分44aとの間における最大流れ接続部が実現されている。
いまや圧力P2が圧力P1を上回っているという事実に基づいて、この状態においては第3の弁機構112aをその弁座つまり底部領域102aに留めておく力は、もはや存在しない。つまりこの場合第3の弁機構112aは第2の弁機構78aの端部領域84aに移動させられ、開口104aは開放している。その結果いまや圧力下で管路区分42aから流出する加熱液は開口72aを通って弁室64a内に達し、さらに開口104aを通って第2の弁機構78aの内室100a内に達し、さらに開口118aと開口70aとを通って管路区分30aへと流入する。これによってこの実施形態においても、この運転状態において駆動ユニットの領域における暖められる加熱液に対する流れ抵抗は、熱交換器に向かっての該加熱液の圧送時において、可能な限り小さくなる。
さらに付言すれば、もちろん図7〜図13に示された実施形態においても、第1実施形態において述べたスペーサが設けられていてよく、このようになっていると、付加的な流路が準備されることによって上に述べた流れ抵抗をさらに小さくすることができる。その他の点では上記第2実施形態は、特に温度に敏感に反応する調節エレメントの切換え特性に関しても、第1実施形態に相当している。
もちろん両実施形態において、本発明の枠を逸脱することなしに種々様々な変更を行うことができる。例えば、第2の弁機構が第1の連通位置、つまり例えば図4に示された状態又は図11に示された状態にある場合に、第1の弁機構の底部領域における、その際に閉鎖されている開口が、完全に閉鎖されているのではなく、今なお最小の流れを可能にするようになっていてもよく、このように構成されていると、駆動ユニットを介しての少なくとも僅かな液体交換を実現することができる。さらに付言すれば、上に述べた弁エレメントによって種々様々な構成部材を極めて安価に製造することが可能である。そしてこれらの構成部材は、旋盤加工によって又は、既に製造時に所望の形態をもって準備可能なプラスチック部品として製造することができる。
本発明を実現することができる、車両ヒータ系を示す概略図である。 本発明による弁装置において使用可能な弁エレメントを示す縦断面図である。 図2に示された弁エレメントを、図2とは異なった弁位置において示す図である。 本発明による弁装置を第1の弁位置において示す断面図である。 図4に示された弁装置を第2の弁位置において示す図である。 図4に示された弁装置を第3の弁位置において示す図である。 択一的な構成による弁エレメントを示す縦断面図である。 図7に示された弁エレメントを、図7とは異なった切換え位置において示す図である。 図7に示された弁エレメントを、図7のIX−IX線に沿って断面して示す部分横断面図である。 図7に示された弁エレメントを別の切換え位置において示す図である。 本発明による弁装置の択一的な構成を第1の弁位置において示す断面図である。 図11に示された弁装置を第2の弁位置において示す図である。 図11に示された弁装置を第3の弁位置において示す図である。
符号の説明
10 車両ヒータ系、 12 駆動ユニット、 14 補助ヒータユニット、 16 管路系、 18,20 ポンプ、 22 ファン、 24 熱交換器、 26,28,30,30a,34,36,40,42,42a,44,44a,46 管路区分、 32,32a 弁装置、 38 逆止弁、 48,52 管区分、 50 ハウジング、 54,56 挿入体、 60,60a 弁エレメント、 62,62a 第1の弁機構、 64,64a 弁室、 66,66a 底壁、 68,68a 挿入部材、 70,70a,72,72a 開口、 74,74a 周壁、 76 開口、 78,78a 第2の弁機構、 80,80a 軸領域、 82,82a 自由端部、 84 端部領域、 86,86a フランジ領域、 88 スペーサエレメント、 90,90a 調節エレメント、 92,92a 戻しばね、 94 突出部、 96 切欠き、 100a 内室、 102a 底壁、 104a 開口、 106a 挿入部材、 108a 嵌め込み区分、 110a 保持部材、 112a 第3の弁機構、 114a 突出部、 116a 切欠き、 118a 開口

Claims (14)

  1. 弁装置、特に自動車における熱媒−/冷媒流を調節する弁装置であって、第1の管路(30;30a)と第2の管路(42;42a)との間に存在する圧力差に関連して、第1の接続位置と第2の接続位置との間において移動可能な第1の弁機構(62;62a)が設けられていて、さらに温度に関連して第1の弁機構(62;62a)の貫流可能性を変化させる第2の弁機構(78;78a)が設けられていることを特徴とする、弁装置、特に自動車における熱媒−/冷媒流を調節する弁装置。
  2. 第1の管路(30;30a)における圧力が第2の管路(42;42a)における圧力よりも高い場合に、第1の弁機構(62;62a)が第1の接続位置を占めているか又は第1の接続位置にもたらされ、第1の弁機構(62;62a)が第1の接続位置を占めている場合に、第2の弁機構(78;78a)が温度に関連して、第1の連通位置と第2の連通位置との間において調節可能であり、該第1の連通位置では第1の管路(30;30a)と第3の管路(44;44a)との間に流れ接続部が存在しており、これに対して第2の管路(42;42a)と第3の管路(44;44a)との間には流れ接続部がまったく存在しないか又は最小流れ接続部しか存在せず、また第2の連通位置では、第2の管路(42;42a)と第3の管路(44;44a)との間に流れ接続部が存在するが、これに対して第1の管路(30;30a)と第3の管路(44;44a)との間には流れ接続部がまったく存在しないか又は最小流れ接続部しか存在せず、
    第2の管路(42;42a)における圧力が、第1の管路(30;30a)における圧力よりも高い場合は、第1の弁機構(62;62a)第2の接続位置を占めているか又は第2の接続位置にもたらされ、該第2の接続位置においては、第2の管路(42;42a)と第3の管路(44;44a)との間における流れ接続部が存在している、請求項1記載の弁装置。
  3. 第1の弁機構(62;62a)に弁室(64;64a)が形成されており、第1の弁機構(62;62a)に第1の開口(70;70a)が設けられていて、該第1の開口(62;62a)を介して弁室(64;64a)が第1の管路(30;30a)と接続可能であり、第2の開口(72;72a)が設けられていて、該第2の開口(72;72a)を介して弁室(64;64a)が第2の管路(42;42a)と接続可能であり、さらに第3の開口(76;76a)が設けられていて、該第3の開口(76;76a)を介して弁室(64;64a)が第3の管路(44;44a)と接続可能であり、第2の弁機構(78;78a)が第1の連通位置において第1の開口(70;70a)から弁室(64;64a)を介して第3の開口(76;76a)への流れ接続部を生ぜしめ、これに対して第2の開口(72;72a)を介しては弁室(64;64a)への流れ接続部も又は最小流れ接続部も存在しておらず、そして第2の連通位置では第2の開口(72;72a)から弁室(64;64a)を介して第3の開口(76;76a)への流れ接続部が生ぜしめられ、これに対して、少なくとも次の場合、つまり第1の弁機構(62;62a)が第1の接続位置を占めている場合には、第1の開口(70;70a)を介しては、弁室(64;64a)への流れ接続部も又は最小流れ接続部も存在していない、請求項1又は2記載の弁装置。
  4. アクチュエータ(90;90a)が設けられていて、該アクチュエータ(90;90a)によって温度に関連して第2の弁機構(78;78a)が第1の連通位置と第2の連通位置との間において調節可能である、請求項1から3までのいずれか1項記載の弁装置。
  5. アクチュエータ(90;90a)が、温度に関連して働く調節エレメント(90;90a)を有していて、該調節エレメント(90;90a)によって第2の弁機構(78;78a)が第1の弁機構(62;62a)に対して移動可能である、請求項4記載の弁装置。
  6. 第2の弁機構(78;78a)が第1の弁機構(62;62a)の弁室内に配置されていて、アクチュエータ(90;90a)によって弁室(64;64a)内において移動可能である、請求項3から5までのいずれか1項記載の弁装置。
  7. 第2の弁機構(78;78a)が調節エレメント(90;90a)によって、温度に関連して戻しエレメント(92;92a)の作用に抗してシフト可能である、請求項5又は6記載の弁装置。
  8. 調節エレメント(90;90a)が、温度に関連して膨張・収縮するエレメント(90;90a)であり、該エレメントがその膨張・収縮によって、第1の弁機構(62;62a)に対する第2の弁機構(78;78a)のシフトを実施する、請求項5から7までのいずれか1項記載の弁装置。
  9. 第3の弁機構(112a)が設けられていて、該第3の弁機構(112a)が、第1の管路(30a)と第2の管路(42a)との間における圧力差に関連して、第2の弁機構(78a)の貫流可能性を変化させる、請求項3から8までのいずれか1項記載の弁装置。
  10. 第1の管路(30a)における圧力が、第2の管路(42a)における圧力よりも高い場合に、第3の弁機構(112a)が第2の弁機構(78a)における貫流を阻止し、第2の管路(42a)における圧力が、第1の管路(30a)における圧力よりも高い場合に、第3の弁機構(112a)が第2の弁機構(78a)における貫流を可能にする、請求項9記載の弁装置。
  11. 温度が低い場合に、第2の弁機構(78;78a)が第1の連通位置を占めており、温度が高い場合に、第2の弁機構(78;78a)が第2の連通位置を占めている、請求項1から10までのいずれか1項記載の弁装置。
  12. 第1の弁機構(62;62a)が第1の接続位置を占めかつ第2の弁機構(78;78a)が第1の連通位置を又は該第1の連通位置の領域を占めている場合に、温度に関連して働く調節エレメント(90;90a)が、実質的に、第1の管路(30;30a)の領域を流れる液体と熱接触しており、第1の弁機構(62;62a)が第1の接続位置を占めかつ第2の弁機構(78;78a)が第2の連通位置を又は該第2の連通位置の領域を占めている場合に、温度に関連して働く調節エレメント(90;90a)が、実質的に、第2の管路(42;42a)の領域を流れる液体と熱接触している、請求項6から11までのいずれか1項記載の弁装置。
  13. 車両ヒータ系であって、
    第1の熱源(12)が設けられていて、該第1の熱源(12)が、該熱源(12)を加熱するための加熱液によって貫流可能であり、第1の熱源(12)が実質的に車両駆動ユニット(12)を有しており、
    第2の熱源(14)が設けられていて、該第2の熱源(14)が、加熱液を加熱するために該加熱液によって貫流可能であり、第2の熱源(14)が主として補助ヒータ(14)を有しており、
    熱交換器(24)が設けられていて、該熱交換器(24)に第1の熱源(12)及び/又は第2の熱源(14)によって加熱された液体が供給可能であり、
    弁装置(60;60a)、有利には請求項1から12までのいずれか1項記載の弁装置が設けられていて、該弁装置が、加熱液を加熱するための第2の熱源(14)の運転時に、第2の熱源(14)から熱交換器(24)への加熱液流及び熱交換器(24)から第2の熱源(14)への加熱液流を可能にし、これに対して、第2の熱源(14)からの加熱液の温度が低い温度範囲にある場合には、第1の熱源(12)の貫流が実質的に中断されており、第2の熱源(14)からの加熱液の温度が高い温度範囲にある場合には、加熱液を加熱するために運転される第2の熱源(14)では、第2の熱源(14)からの加熱液の温度が高い温度範囲にある場合に、加熱液による第1の熱源(12)の貫流が可能である、ことを特徴とする車両ヒータ系。
  14. 第2の熱源(60;60a)からの加熱液の温度が高い温度範囲にあり、かつ液体による第1の熱源(12)の貫流が可能である場合に、第1の熱源(14)から弁装置(60;60a)に流れる加熱液の温度が低温範囲にあると、弁装置(60;60a)が前記貫流を絞る又は中断する、請求項13記載の車両ヒータ系。
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