JP2006271541A - 医用画像読影支援システム及び医用画像読影支援プログラム - Google Patents

医用画像読影支援システム及び医用画像読影支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 大量の医用画像の中から読影に必要な医用画像を操作者に速やかに提示することで、読影作業の効率化を図る技術を提供する。
【解決手段】 表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムであって、複数の医用画像を格納する医用画像格納手段と、行われた読影作業を特定する読影作業情報と該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を対にして記録する読影作業記録手段と、前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、該医用画像の参照頻度に基づいて算出される優先度を設定する優先度算出手段と、前記医用画像格納手段から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示する優先表示手段と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、医用画像を読影する際に医用画像の表示や計測・解析やレポート作成機能等の読影作業を支援するシステムにおいて、特に読影作業の履歴に基づき重要な医用画像の検索を容易する技術に関する。
近年、被検体内部の情報を収集し、この収集した情報に基づいて被検体内部を画像化して医用画像を作成する医用診断装置が使用されている。この医用診断装置としては、超音波診断装置、X線装置、MRI装置(核磁気共鳴画像診断装置)、PET装置(核医学診断装置)等が知られている。
又、これら医用診断装置により作成された医用画像を格納するPACSや、PACSから医用画像を呼び出して、医用画像の表示や、医用画像の計測・解析を行い、レポート作成を行う機能を有し、読影医の読影作業を支援する医用画像読影支援システムが知られている。
ところで、PACSには、大量の医用画像が格納されている場合が多い。読影医が所定の医用画像の読影を行う際、過去に読影した医用画像を参照したり、読影を行う医用画像と同一シリーズの他の医用画像を参照したりする場合が多い。過去に読影した医用画像の再読影を容易にする技術としては、過去の診断過程を明瞭にすることで、読影作業の効率化を実現する医用画像読影システムがあった(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、読影作業における画像編集イベントの発生時間情報と、その画像の特定に用いられる情報とその対のデータで構成される情報を記録して、読影作業が終了するときに、その記録情報の時系列データを読影作業記録情報として記憶装置に保存する。そして、保存された読影作業記録情報を使って、各画像の読影時間を示す情報を出力したり、その読影時間に応じて断層画像をスクロールさせたり、読影作業を再生する処理を行う。これにより、過去の読影過程を明瞭にすることが実現できるとともに、読影作業の効率化を実現できるようになる。
すなわち、過去に読影した医用画像や、読影を行う医用画像と同一シリーズの他の医用画像を大量の医用画像の中から取得できた場合、この技術を使うことで、取得済みの医用画像の過去の読影過程を明瞭に再現することができるものである。
特開2002−253545号公報
読影した医用画像を参照したり、読影を行う医用画像と同一シリーズの他の医用画像を参照したりする場合、必要な医用画像は、大量の医用画像のごく一部であることが多い。そのため、読影医は、まずプレビュー表示などを参考にして、大量の医用画像の中から必要な医用画像を特定する作業を行う。大量の医用画像の中から、必要な医用画像を検索する作業は、多くの時間と労力が必要である。
読影作業の効率化において重要なことは、大量の医用画像の中から必要な医用画像を速やかに取得することである。
特許文献1においては、過去の読影作業記録情報を使って、各画像の読影時間を示す情報を出力したり、読影時間に応じて画像をスクロールさせたり、読影作業を再生する処理を行う。また、読影作業記録情報として読影時間を記録している。しかし、この技術によっては、過去の診断過程を明瞭に再現することはできても、過去の読影作業記録情報を使って、大量の医用画像の中から必要な医用画像を特定する作業を行うことはできず、必要な医用画像の取得にかける時間と労力を減少させることはできない。
また、過去の読影作業記録情報から読影時間を取得する技術では、正確に重要な医用画像であることを明瞭に表現できない可能性がある。例えば、読影医が任意の画像を表示した状態で診断作業を中断した場合、その医用画像は特に重要でないにもかかわらず、長時間読影作業を行ったと判断してしまう。従って、読影時間を取得するという技術においても、必要な医用画像の取得にかける時間と労力を減少させることには至らない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大量の医用画像の中から読影に必要な医用画像を操作者に速やかに提示することで、読影作業の効率化を図る技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムであって、複数の医用画像を格納する医用画像格納手段と、行われた読影作業を特定する読影作業情報と該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を対にして記録する読影作業記録手段と、前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、該医用画像の参照頻度に基づいて算出される優先度を設定する優先度算出手段と、前記医用画像格納手段から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示する表示制御手段と、を備えること、を特徴とする。
また、前記読影作業記録手段は、読影作業情報として医用画像の表示履歴を記録し、前記参照頻度取得手段は、医用画像の表示回数を取得し、前記優先度算出手段は、医用画像の表示回数に基づいた優先度を算出して設定するようにしてもよい。
また、前記読影作業記録手段は、読影作業情報として医用画像のレポートへの挿入履歴を記録し、前記参照頻度取得手段は、医用画像のレポートへの挿入回数を取得し、前記優先度算出手段は、医用画像のレポートへの挿入回数に基づいた優先度を算出して設定するようにしてもよい。
また、前記読影作業記録手段は、更に個々の読影作業の所要時間を記録し、前記参照頻度取得手段は、医用画像毎の総読影所用時間を取得し、前記優先度算出手段は、医用画像毎の総読影時間に基づいた優先度を算出して設定するようにしてもよい。
また、前記表示制御手段は、予め設定された閾値と前記優先度を比較し、前記閾値以上の優先度が設定された医用画像を表示するようにしてもよい。
また、前記表示制御手段は、予め設定された範囲と前記優先度を比較し、前記範囲に収まる優先度が設定された医用画像を表示するようにしてもよい。
上記課題を解決するために、請求項7記載の発明は、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムであって、複数の医用画像を格納する医用画像格納手段と、行われた読影作業を特定する読影作業情報、該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報、及び該読影作業を行う操作者を特定する操作者情報を対にして記録する読影作業記録手段と、前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を前記操作者情報毎及び医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度と前記操作者情報とに基づいて算出される優先度を設定する優先度算出手段と、前記医用画像格納手段から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示する表示制御手段と、を備えること、を特徴とする。
また、前記優先度算出手段は、参照頻度を引数として優先度を算出する関数を前記操作者情報に対応して備えるようにしてもよい。
上記課題を解決するために、請求項9記載の発明は、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムであって、順序を特定する情報が設定された一連の複数の医用画像を格納する医用画像格納手段と、行われた読影作業を特定する読影作業情報と、該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報とを対にして記録する読影作業記録手段と、前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度に基づき算出される第一の優先度を設定する第一の優先度算出手段と、前記第一の優先度と当該第一の優先度が設定された医用画像の順序を起点とした順序の離れ度合いとに基づき算出される第二の優先度を、前記複数の医用画像に対して設定する第二の優先度算出手段と、所定の第一の優先度若しくは第二の優先度又はその総計の優先度が設定された医用画像を前記医用画像格納手段から取得して表示する表示制御手段と、を備えること、を特徴とする。
また、前記複数の医用画像は、所定距離間隔で撮影した画像、又は被検体内を所定時間間隔で撮影した画像であるようにしてもよい。
また、前記表示制御手段は、プレビュー表示を行うようにしてもよい。
また、前記複数の医用画像は、複数シリーズに分類され、前記表示制御手段は、読影作業によって作成されたレポートに挿入された医用画像と同一のシリーズから医用画像を取得して表示を行うようにしてもよい。
また、表示される医用画像に対応する参照頻度を表示する参照頻度表示手段をさらに備えるようにしてもよい。
上記課題を解決するために、請求項14記載の発明は、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムであって、順序を特定する情報が設定された一連の複数の医用画像を格納する医用画像格納手段と、行われた読影作業を特定する読影作業情報と、該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報とを対にして記録する読影作業記録手段と、前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度に基づき算出される第一の優先度を設定する第一の優先度算出手段と、前記第一の優先度と当該第一の優先度が設定された医用画像の順序を起点とした順序の離れ度合いとに基づき算出される第二の優先度を、前記複数の医用画像に対して設定する第二の優先度算出手段と、所定の第一の優先度若しくは第二の優先度又はその総計の優先度が設定された医用画像の情報と他の医用画像の情報とを区別して医用画像選択画面を表示する表示制御手段と、を備えること、を特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項15記載の発明は、複数の医用画像を格納する医用画像格納手段を備え、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムを、行われた読影作業を特定する読影作業情報と該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を対にして記録する読影作業記録手段と、前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、該医用画像の参照頻度に基づいて算出される優先度を設定する優先度算出手段と、前記医用画像格納手段から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示する表示制御手段と、して機能させること、を特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項21記載の発明は、複数の医用画像を格納する医用画像格納手段を備え、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムを、行われた読影作業を特定する読影作業情報と、該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報、及び該読影作業を行う操作者を特定する操作者情報を対にして記録する読影作業記録手段と、前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を前記操作者情報毎及び医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度と前記操作者情報とに基づいて算出される優先度を設定する優先度算出手段と、前記医用画像格納手段から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示する表示制御手段と、して機能させること、を特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項23記載の発明は、順序を特定する情報が設定された一連の複数の医用画像を格納する医用画像格納手段を備え、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムを、行われた読影作業を特定する読影作業情報と該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を対にして記録する読影作業記録手段と、前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度に基づき算出される第一の優先度を設定する第一の優先度算出手段と、前記第一の優先度と当該第一の優先度が設定された医用画像の順序を起点とした順序の離れ度合いとに基づき算出される第二の優先度を、前記複数の医用画像に対して設定する第二の優先度算出手段と、所定の第一の優先度若しくは第二の優先度又はその総計の優先度が設定された医用画像を前記医用画像格納手段から取得して表示する表示制御手段と、して機能させること、を特徴とする。
本発明の表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する技術によっては、複数の医用画像を格納し、行われた読影作業を特定する読影作業情報と該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を対にして記録し、記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得し、記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、該医用画像の参照頻度に基づいて算出される優先度を設定し、複数の医用画像から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示するようにした。
これにより、読影作業において参照頻度の高かった医用画像を取得してモニタ上に表示することができる。従って、大量の医用画像の中から読影に必要となる可能性の高い過去に読影した医用画像を提示することができ、必要な医用画像を特定する作業において読影作業の効率化を図ることができる。
また、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する技術によっては、複数の医用画像を格納し、行われた読影作業を特定する読影作業情報、該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報、及び該読影作業を行う操作者を特定する操作者情報を対にして記録し、記録に基づき、医用画像の参照頻度を前記操作者情報毎及び医用画像毎に取得し、記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度と前記操作者情報とに基づいて算出される優先度を設定し、複数の医用画像から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示するようにした。
これにより、特定人物が行った読影作業において参照頻度の高かった医用画像を取得してモニタ上に表示することができる。従って、大量の医用画像の中から、特定人物が過去に読影したという観点から再度読影する可能性の高い医用画像を提示することができ、必要な医用画像を特定する作業において読影作業の効率化を図ることができる。
また、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する技術によっては、順序を特定する情報が設定された一連の複数の医用画像を格納し、行われた読影作業を特定する読影作業情報と該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を対にして記録し、記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得し、記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度に基づき算出される第一の優先度を設定し、前記第一の優先度と当該第一の優先度が設定された医用画像の順序を起点とした順序の離れ度合いとに基づき算出される第二の優先度を、前記複数の医用画像に対して設定し、所定の第一の優先度若しくは第二の優先度又はその総計の優先度が設定された医用画像を前記複数の医用画像から取得して表示するようにした。
これにより、読影作業において参照頻度の高かった医用画像を取得するとともに、この医用画像に関連する同一シリーズの他の医用画像をも取得してモニタ上に表示することができる。従って、大量の医用画像の中から読影に必要となる可能性の高い時間的又は空間的に周囲の医用画像を提示することができ、必要な医用画像を特定する作業において読影作業の効率化を図ることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係る医用画像読影支援システムの好適な実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本実施形態に係る医用画像読影支援システム1の構成を示すブロック図である。医用画像読影支援システム1は、図1に示すように、単数又は複数のコンピュータで構成され、処理部1Aと主記憶部1Bと外部記憶部1Cと画面構成部1Dと送受信部1Eと入力部1Fとモニタ1Gとを備える。
処理部1Aは、いわゆるCPUであり、プログラムに従った演算を行い、各周辺部1B,1C,1D,1Eを制御する。主記憶部1Bは、例えば半導体メモリ等のRAMであり、処理部1Aの作業領域として、プログラム、若しくは処理部1Aの演算による演算結果、又はデータが展開される。画面構成部1Dは、処理部1Aの制御によりモニタ1Gに表示する医用画像のデータをビデオフォーマットに変換し、モニタ1Gに送出する。送受信部1Eは、例えばネットワークアダプタであり、ネットワーク上のデータを送受信する。入力部1Fは、キーボードやマウス等のユーザインターフェースであり、操作者の入力に対応する入力信号を処理部1A等へ送出する。
外部記憶部1Cは、例えばHDDであり、本実施形態の場合、医用画像、医用画像データベース、及び読影支援プログラムが格納されている。すなわち、外部記憶部1Cは、医用画像格納手段となる。また、医用画像読影支援システム1が複数のデバイスで構成されている場合、医用画像はネットワーク上の他のデバイスが備える外部記憶部1Cに格納されていてもよく、また複数のデバイスの各外部記憶部1Cに分散して格納されていてもよく、医用画像読影支援システムには、医用画像読影支援装置単体、又は医用画像読影支援装置と他のデバイスの外部記憶部1Cが含まれる。
医用画像は、医用画像診断装置で作成された動画像や静止画像である。医用画像診断装置は、被検体内を画像化する装置であり、超音波診断装置、X線装置、MRI装置、PET装置等が挙げられる。超音波診断装置は、超音波を被検体内に送受信する装置である。X線装置は、X線を被検体内に曝射して透過X線を検出する装置であり、X線CT装置が含まれる。MRI装置は、磁気を使って被検体内に存在している水の様子を検出する装置である。PET装置は、被検体内に注入したポジトロン放出核種を標識した化合物を検出する装置である。
これら医用画像診断装置では医用画像が連続的に作成されることが多く、医用画像は、同一シリーズ内で空間的又は時間的な連続性を有する。例えば、X線CT装置において1回の撮影で撮影箇所を連続的にずらしながら医用画像を複数枚作成した場合、シリーズ内の医用画像は、空間的な連続性を有する。また、超音波診断装置を用いて動画像撮影を行った場合には、動画像を構成する複数の医用画像は、時間的な連続性を有する。その他、1検査で作成された医用画像もその作成順に時間的な連続性を有する。
医用画像データベースは、画像属性情報と、医用画像を格納する格納アドレスなどを表わす格納位置情報とを関連づけたデータベースである。図2は、本実施形態の医用画像データベースである。図2に示すように、医用画像は、データベースによって被検体毎の階層、その下の検査毎の階層、その下のシリーズ毎の階層に階層状に分類されている。医用画像データベースでは、各医用画像に対して画像属性情報として被検体名、検査名、シリーズ名、及び画像番号が関連づけられる。
画像番号は、同一シリーズ内の連続性を反映させて設定され、1シリーズの撮影順に設定された順序を特定する情報となる。すなわち、同一シリーズ内の複数の医用画像は、連続性を有する一連の集合であり、順序を特定する情報が設定されている。
読影支援プログラムは、プログラムの起動時に、所定の優先度の医用画像を優先的に取得し、プレビュー表示するように医用画像読影支援システム1を機能させる。また、読影支援プログラムは、医用画像の読影作業の支援するよう機能させる。読影作業の支援としては、モニタ1Gへの医用画像のプレビュー表示、モニタ1Gへの医用画像の出力、医用画像の計測及び解析、医用画像の他のデバイスへの送信、レポートの作成・閲覧及び作成するレポートへの医用画像の添付等である。
医用画像読影支援システム1は、図3に示すように、読影支援プログラムを実行することで医用画像格納手段10及び医用画像データベース9の他に、入力解釈手段2と、画像取得手段4と、読影作業支援手段3と、読影作業記録手段5と、優先度設定手段7と、優先取得決定手段8とを備える。
入力解釈手段2は、入力部1Fより送出された入力信号を解釈し、その解釈に応じてその他手段3,4,5,7,8に処理を振り分ける。
画像取得手段4は、画像属性情報を検索キーとして医用画像データベース9から格納位置情報を検索し、格納位置情報で特定される医用画像格納手段10内の格納位置から医用画像を取得する。画像取得手段4は、操作者が入力部1Fを用いて選択した画像属性情報、又は優先取得決定手段8が抽出した画像属性情報を検索キーとする。
読影支援手段3は、画像取得手段3が取得した医用画像をベースに読影作業を支援する処理を行う。読影支援手段3は、図3に示すようにレポート作成手段3c、計測手段3d、解析手段3e、送信制御手段3f、医用画像表示制御手段3a、プレビュー表示制御手段3bを備え、操作者による入力部1Fを用いた読影作業の選択に応じて何れかが動作する。
計測手段3d及び解析手段3eは、医用画像から輝度等の情報を取得して計測し、血栓発見等ための解析を行う。送信制御手段3fは、送受信部1Eを制御して、ネットワークに接続されている他のデバイスに医用画像を送信させる。医用画像表示制御手段3aは、画面構成部1Dを制御して、医用画像の画像属性情報を表示する医用画像の一覧や医用画像自体をビデオフォーマットに変換させてモニタ1Gに送出させる。プレビュー表示制御手段3bは、医用画像のデータからサムネイル化された医用画像を作成し、画面構成部1Dを制御してモニタ1G上にプレビュー表示させる。
特にプレビュー表示制御手段3bは、後述するように、優先度設定手段7が医用画像に優先度を設定し、優先取得決定手段8が所定の優先度が設定された医用画像の画像属性情報を抽出し、画像取得手段4が抽出された画像属性情報を検索キーとして医用画像を取得し、当該プレビュー表示制御手段3bに取得した医用画像の処理が振り分けられることで、所定の優先度が設定された医用画像をプレビュー表示し、又は所定の優先度が設定された医用画像をプレビュー表示において強調表示する。
読影作業記録手段5は、医用画像読影支援システム1で行った読影作業の履歴を記録し、読影作業履歴格納手段6に格納する。記録は、入力解釈手段2による入力部1Fからの入力信号の解釈により当該入力信号が読影作業の支援要求を示す信号であった場合、その読影作業の内容を読影作業記録手段5が監視することにより行われる。読影作業履歴格納手段6に格納された読影作業履歴は、過去の読影作業履歴を含め累積して順次書き込まれていく。
図4に示すように、読影作業履歴は、読影作業が開始されたタイミング情報、読影作業で参照された医用画像の画像属性情報、読影作業の内容を特定する読影作業情報、及び読影作業を行った操作者情報が対になって記録される。
また、読影作業履歴は、読影作業で参照されたシリーズを特定する情報、すなわち被検体名、検査名、及びシリーズ名で示される画像属性情報が記録され、当該シリーズで行われた読影作業毎に記録される。
読影作業で参照された医用画像の画像属性情報の記録は、本実施形態において読影作業の記録形式がシリーズ名以上の上位階層の画像属性情報を記録して、そのシリーズで行われた読影作業を記録する方式を採るので、当該シリーズで行われた読影作業毎に画像番号を記録する。タイミング情報の記録は、読影支援プログラムの起動により開始されたタイムカウントを記録する。尚、タイミング情報の記録は、連続する読影作業のタイミング情報の差分をとることで所要時間となり、一つの読影作業の所要時間が記録されたことにほかならない。
記録される読影作業情報は、レポート作成、レポートへの医用画像の添付、計測、解析、医用画像の送信、医用画像の出力、医用画像のプレビュー表示等の読影支援手段4が支援する読影作業を特定する情報である。読影作業情報は、それぞれ対応して定められたコードにより記述される。例えば、図4の場合、コード「00001」は医用画像のモニタ上への出力を示す読影作業情報であり、コード「00003」はレポートへの医用画像の添付を示す読影作業情報である。
優先度設定手段7は、医用画像毎に優先度を設定する。優先度は、優先的に表示するために設定される度数である。優先度設定手段7は、読影作業で参照された医用画像に対して設定する第1の優先度(以下、「参照優先度」という)と、読影作業で参照された医用画像と同一シリーズ内の医用画像に対して設定する第2の優先度(以下、「周辺優先度」という)とを算出して、これら優先度をそれぞれ医用画像毎に設定する。参照優先度と周辺優先度がともに設定される医用画像に対しては、参照優先度と周辺優先度を総計する。
参照優先度は、特定の種類の読影作業についての医用画像毎の参照頻度から、医用画像毎に算出され、周辺優先度は、参照優先度と当該参照優先度が設定された医用画像の順序を起点とした順序の離れ度合いとから決定される。すなわち、順序とは画像番号であり、離れ度合いとは画像番号の差であり、周辺優先度は、画像番号の差で表される空間的な距離や、画像番号の差で表される時間的な距離によって決定される。
優先取得決定手段8は、各医用画像の優先度を参照して、画像取得手段4が優先的に取得する医用画像を決定する。優先取得決定手段8は、下限閾値、若しくは上限閾値及び下限閾値で規定される範囲を予め保持する。優先取得決定手段8は、下限閾値以上の優先度が設定された医用画像の画像属性情報、若しくは上限閾値及び下限閾値の範囲に収まる優先度が設定された医用画像の画像属性情報を抽出し、画像取得手段4が読み出し可能に主記憶部1B上に記憶しておく。
この優先度設定手段7及び優先取得決定手段8により優先して取得すること決定された医用画像の画像属性情報を画像取得手段4が読み込むと、所定の優先度が設定された医用画像がプレビュー表示等の読影作業の支援のために取得されることとなる。
この医用画像読影支援システム1の概略動作について図5に基づき説明する。図5は、本実施形態に係る医用画像読影支援システム1の概略動作を示すフローチャート図である。
操作者が入力部1Fを用いて読影支援プログラムの起動要求を行うと、優先度設定手段7は、読影作業履歴格納手段6から読影作業履歴を順次読み出し(S101)、特定の種類の読影作業で参照された医用画像の特定の種類の読影作業における参照頻度を取得する(S102)。
優先度設定手段7は、参照頻度から、取得した参照頻度に対応する医用画像の参照優先度を算出し、当該医用画像に対して設定する(S103)。
更に参照優先度が設定された医用画像と同一シリーズ内の医用画像に対して、参照優先度と当該参照優先度が設定された医用画像の順序を起点とした順序の離れ度合いとから、周辺優先度を設定する(S104)。参照優先度と周辺優先度がともに設定される医用画像に対しては、参照優先度と周辺優先度を総計する。
医用画像格納手段10に格納されている各医用画像に対して参照優先度若しくは周辺優先度又はこれらの総計が優先度として設定されると、優先取得決定手段8は、各優先度と下限閾値、若しくは上限閾値及び下限閾値で規定される範囲とを比較し、下限閾値にあっては下限閾値以上の優先度、範囲にあっては範囲に収まる優先度が設定された医用画像の画像属性情報を抽出する(S105)。
画像取得手段4は、優先取得決定手段8が抽出した画像属性情報を検索キーとして、当該画像属性情報に対応する格納位置情報を医用画像データベース9から検索する(S106)。
画像取得手段4は、該当する格納位置情報を検出すると、その格納位置情報で特定される格納位置に格納されている医用画像を医用画像格納手段10から読み出し、主記憶部1B上に展開する(S107)。
一方、読影支援プログラムの起動時、入力解釈手段2からプレビュー表示制御手段3bに処理が振り分けられる(S108)。プレビュー表示制御手段3bは、主記憶部1Bに展開している医用画像をサムネイル加工し(S109)、画像構成部1Dに送出してモニタ1Gにサムネイル化した医用画像をプレビュー表示させる(S110)。
以後、読影支援システム1は、読影作業の支援を要求されると、その要求に応じた手段に処理を振り分ける。同時に、読影作業記録手段5に、要求された読影作業履歴を記録させ、読影作業履歴格納手段6に格納させる。
優先度設定手段について図6乃至図12に基づき更に詳細に説明する。図6に示すように、優先度設定手段7は、参照優先度を設定する参照優先度設定手段70と、周辺優先度を設定する周辺優先度設定手段71とを備える。
参照優先度設定手段70は、参照頻度として医用画像の特定の種類の読影作業に対する参照回数を医用画像毎に取得し、取得した参照回数を引数として予め保持する関数によって参照優先度を算出する。この参照優先度設定手段70は、参照回数を参照頻度として取得する参照回数取得手段70aと、参照優先度を算出する参照優先度算出手段70b70bを備える。
参照回数取得手段70aは、参照頻度として参照回数を取得する参照頻度取得手段である。この参照回数取得手段70aが参照回数を取得する処理について説明する。図7は、参照回数取得手段70aの処理フローである。
まず、参照回数取得手段70aは、主記憶部1B上に画像属性情報と参照回数とを関連づけて記憶する参照回数記憶領域を用意する(S201)。
次に読影作業履歴格納手段6から読影作業履歴を読み込み、被検体名、検査名、シリーズ名の画像属性情報を読み込み、主記憶部1Bの参照回数記憶領域に書き込む(S202)。
さらに読影作業履歴を順次読み込み(S203)、参照回数のカウントの対象となる特定の種類の読影作業情報が記述されていれば(S204,Yes)、その都度、参照回数のカウントの対象となる特定の種類の読影作業情報が記述されている読影作業履歴から、画像番号を取得する(S205)。
取得した画像番号が未だ参照回数記憶領域に書き込まれていない場合(S206,No)、先に書き込んだシリーズ名の階層までの画像属性情報と関連づけて画像番号を残りの画像属性情報として当領域に書き込み、更に書き込んだ画像番号と関連づけて参照回数の初期値1を書き込む(S207)。
取得した画像番号が既に参照回数記憶領域に書き込まれている場合(S206,Yes)、関連づけて記憶されている参照回数を1カウントアップする(S208)。
同一シリーズでの参照回数のカウントが終了した場合、すなわち現在のシリーズの階層までの画像属性情報下での読影作業履歴の読み込みが全て終了し、次のシリーズを特定する画像属性情報が読み込まれた場合(S209,Yes)、それら情報を新たに参照回数記憶領域に書き込み(S202)、次のシリーズで行われた読影作業履歴を順次読み出してS203〜S208を繰り返す。読影作業履歴の読み込みが終了した場合(S210,Yes)、参照回数の取得処理を終了する。
図4に示す医用画像の表示を特定する読影作業情報が記述されている読影作業履歴を検索して優先度を設定する場合、参照回数取得手段70aは、表示回数を取得し、図8に示すように、被検体名「Patient 1」、検査名「Study 1」、シリーズ情報「SERIES 1」で特定されるシリーズ内の医用画像について参照回数をカウントし、当該シリーズ内の画像番号「14」で特定される医用画像に対する参照回数「4」、画像番号「12」で特定される医用画像に対する参照回数「2」を取得する。
参照優先度算出手段70bは、医用画像の優先度を算出するための関数Yi=F(Xi)を予め保持している。Yiは、画像番号iで特定される医用画像の参照優先度であり、F(Xi)は参照優先度を算出する関数であり、Xiは、画像番号iで特定される医用画像の参照回数である。参照優先度算出手段70bは、参照回数取得手段70aが取得した参照回数Xiを引数として、保持している関数F(Xi)から参照優先度Yiを算出する。
図9は、参照優先度算出手段70bの処理フローである。まず、参照優先度算出手段70bは、主記憶部1B上に画像属性情報と優先度を対にして記憶する優先度記憶領域を用意する(S301)。次に、参照回数記憶領域に記憶されている参照回数と、当該参照回数と関連づけられている画像属性情報とを読み出し、読み出した画像属性情報を優先度記憶領域に書き込む(S302)。
参照回数Xiを読み出すと、参照優先度算出手段70bは、読み出した参照回数Xiを引数として関数F(Xi)から参照優先度Yiを算出する(S303)。
参照優先度Yiは、優先度記憶領域に書き込んだ画像属性情報と関連づけて当該領域に優先度として書き込まれる(S304)。この書き込みにより、参照優先度Yiが画像番号iを含む画像属性情報で特定される医用画像に対して設定される。
参照回数記憶領域に読み出されていない参照回数と画像属性情報が記憶されている場合には(S305,Yes)、S302〜S304を繰り返し、順次記憶されている参照回数Xiから参照優先度Yiを算出し、対にして記憶されている画像属性情報で特定される医用画像に参照優先度Yiを優先度として設定する。
例えば、参照優先度算出手段70bが関数F(X)=Xを保持し、図8に示す参照回数に基づいて優先度を設定する場合、参照優先度算出手段70bは、図10に示すように、画像番号「14」で特定される医用画像に対する参照回数「4」を引数として参照優先度「4」を算出して設定し、画像番号「12」で特定される医用画像に対する参照回数「2」を引数として参照優先度「2」を設定する。
次に、周辺優先度設定手段71は、周辺優先度を算出するための関数Zi=ΣG(Yj,|i−j|)を予め保持している。jは、参照優先度が設定された医用画像の画像番号であり、iは、周辺優先度を設定する医用画像の画像番号であり、Ziは、画像番号iで特定される医用画像の周辺優先度であり、ΣG(Yj,|i−j|)は周辺優先度を算出する関数である。周辺優先度設定手段71は、参照優先度設定手段70が設定した優先度Yjと、優先度Yjが設定された医用画像の順序を特定する画像番号jを起点とした画像番号iとの順序の離れ度合いである|i−j|とを引数にして、保持している関数ΣGから周辺優先度Ziを算出する。
図11は、周辺優先度設定手段71の処理フローである。まず、参照優先度算出手段70bは、画像番号iを初期値i=1に設定する(S401)。次に優先度記憶領域に記憶されている参照優先度Yjと関連づけられた画像属性情報を取得して当該画像属性情報を検索キーとして医用画像データベース9を参照し、医用画像格納手段10に格納されている画像番号の最高値を検索し、画像番号iとjの最高値Nに設定する(S402)。さらに画像番号jを初期値j=1に設定する(S403)。
次に優先度記憶領域に優先度Yj(初期値j=1の場合は、Y)が存在するか検索し(S404)、あれば、ΣG(Yj,|i−j|)によりZiを算出する(S405)。
次に値jをカウントアップし(S406)、カウントアップした値jが最高値Nを超えていなければ(S407,No)、カウントアップした値jに相当する参照優先度Yjを検索して順次ΣG(Yj,|i−j|)を計算する。
カウントアップした値jが最高値Nを超えていれば(S407,Yes)、取得した参照優先度Yjと関連づけられている画像属性情報を取得し(S408)、取得した画像属性情報で特定される医用画像と同一シリーズで、かつ画像番号が値iとなる画像属性情報が優先度記憶領域に存在するか否かを検索して、当該画像属性情報が優先度記憶領域に存在しない場合は(S409,No)、当該画像属性情報と算出した優先度Ziを関連づけて優先度記憶領域に書き込む(S410)。当該画像属性情報が優先度記憶領域に存在する場合は(S409,Yes)、当該画像属性情報関連づけられて記憶されている優先度に周辺優先度Ziを加算する(S411)。
次に値iをカウントアップし(S412)、カウントアップした値iがNを超えていなければ(S413,No)、S403からS412を繰り返して、カウントアップした値iがNを超えると(S413,Yes)、一連の処理を終了する。
S409の処理は、換言すると、周辺優先度Ziを画像番号iを含む画像属性情報で特定される医用画像に設定する処理、若しくは参照優先度Yiに周辺優先度Ziを加算して総計の優先度として算出する処理、又は参照優先度Yaが設定された一の医用画像との離れ度合いと当該参照優先度Yaとに基づき設定された周辺優先度Ziと、参照優先度Ybが設定された他の医用画像との離れ度合いと当該参照優先度Ybに基づき設定された周辺優先度Ziとを加算してトータルの周辺優先度Ziを設定する処理である。
例えば、周辺優先度設定手段71が関数ΣG(Yj,|i−j|)=Yj/2(|i−j|)を保持し、図10に示す参照優先度に基づいて周辺優先度を設定する場合について、図12に基づき説明する。図12において、塗り潰しなしの四角は、画像番号「14」で特定された医用画像の参照優先度「4」によって生じる周辺優先度を示し、斜線で塗り潰された四角は、画像番号「12」で特定された医用画像の参照優先度「2」によって生じる周辺優先度を示し、破線の四角は参照優先度を示す。
図10に示す画像番号「14」で特定された医用画像の参照優先度「4」によって、図12に示すように画像番号「13」及び「15」で特定された医用画像は、順序の離れ度合いが「1」であるので、周辺優先度「2」が設定される。同様に画像番号「12」及び「16」で特定された医用画像は、順序の離れ度合いが「2」であるので、周辺優先度「1」が設定される。
図10に示す画像番号「12」で特定された医用画像の参照優先度「2」によって、図12に示すように画像番号「11」及び「13」で特定された医用画像は、順序の離れ度合いが「1」であるので、周辺優先度「1」が設定される。
画像番号「12」で特定された医用画像には、参照優先度が設定された画像番号「12」及び「14」のそれぞれから由来する周辺優先度が加算されて周辺優先度「3」が設定される。
また、画像番号「12」で特定された医用画像は、参照優先度「2」が設定され、参照優先度が設定された画像番号「14」から由来する周辺優先度「1」がさらに設定されて、参照優先度「2」と周辺優先度「1」が加算されるので、総計優先度「3」が優先度として設定される。
次に、優先取得決定手段8について更に詳細に説明する。優先取得決定手段8は、主記憶部1B上に優先取得記憶領域を用意し、優先度記憶領域から優先度と画像属性情報を順次取得し、取得した優先度と予め備える下限閾値とを比較する。
比較の結果、優先度が下限閾値以上であれば、下限閾値以上であった優先度に関連づけられている画像属性情報を優先取得記憶領域に書き込む。
図13に示すように、例えば優先取得決定手段8は、下限閾値「3」を予め保持している。あるシリーズにおいてこの下限閾値「3」以上であるのは、医用画像番号「12」乃至「14」であり、これら画像番号で特定される医用画像の画像属性情報が優先取得記憶領域に書き込まれる。
また、優先取得決定手段8は、予め上限閾値と下限閾値とを保持していてもよい。優先取得決定手段8は、この上限閾値と下限閾値の範囲に収まる優先度に関連づけられている画像属性情報を優先取得記憶領域に書き込む。
図14に示すように、例えば優先取得決定手段8は、下限閾値「2」と上限閾値「3」とを予め保持しているあるシリーズにおいてこの範囲に収まるのは、医用画像番号「12」、「13」、及び「15」であり、これら画像番号で特定される医用画像の画像属性情報が優先取得記憶領域に書き込まれる。
優先取得決定手段8の処理後、画像取得手段4に処理を渡すことで、画像取得手段4が優先取得記憶領域に書き込まれている画像属性情報を読み込み、優先取得記憶領域に書き込まれた画像属性情報で特定される医用画像が取得され、プレビュー表示制御手段3bにより優先的に取得された医用画像がモニタ上にプレビュー表示される。
すなわち、本実施形態において、参照回数取得手段70aは、参照された回数をカウントすることで参照頻度を取得する参照回数取得手段70aとなり、優先取得決定手段8と画像取得手段4とプレビュー表示制御手段3bとが関連して処理を行うことにより優先出力手段となる。
入力部1Fを用いて操作者がプレビュー表示する被検体名や検査名やシリーズ名を予め指定している場合は、決定している階層以下の画像属性情報で特定される医用画像に対して優先度を設定し、優先取得する医用画像を決定する。その場合、優先度設定手段7は、読影作業履歴からまず画像属性情報を読み出し、決定している階層以下の画像属性情報を含む読影作業履歴のみを特定の種類の読影作業情報を検索対象とする。
また、プレビュー表示は、優先度の高い順に表示するようにしてもよい。この場合、優先取得決定手段8は、優先度の高い順に優先取得記憶領域内を並び替えればよい。また表示件数を制限してもよく、優先度の高い順に所定の順位までプレビュー表示してもよい。
本実施形態の医用画像読影支援システム1は、参照頻度として医用画像の表示回数をカウントしたが、その他の特定の種類の読影作業についての参照頻度をカウントしてもよく、例えば、レポート作成時のレポートへの医用画像の添付回数をカウントしてもよい。添付回数をカウントすると、レポートに添付した医用画像と時間的又は空間的に周辺に位置する画像や、典型症例や過去画像としてレポートに高頻度で添付される医用画像などをプレビュー表示で優先的に提示できる。
尚、医用画像読影支援システム1において、読影支援手段3のうち医用画像表示制御手段3aにより医用画像がモニタ1G上に出力されている場合、医用画像表示制御手段3aは、モニタ1G上に出力されている医用画像の画像属性情報に関係づけられている参照回数を、参照回数取得手段70aが用意している参照回数記憶領域から読み出し、また読影作業履歴格納手段6から読影作業履歴を読み出すことで、モニタ1G上に出力されている医用画像の読影作業履歴や参照回数をともにモニタ1G上に出力する。
また、入力部1Fにより装置操作者がモニタ1Gに表示させる医用画像を選択中の場合、医用画像表示制御手段3aは、モニタ1Gに医用画像を選択できるように医用画像の属性情報の一覧を表示させた表示画面を表示するが、この際、優先取得記憶領域に書き込まれている画像属性情報を読み込み、読み込んだ画像属性情報に対応する画像属性情報の欄を強調表示するようにしてもよい。強調表示は、例えば欄や欄中に表示された画像属性情報を色分けしたり、太字や下線表示する。
(第2の実施形態)
以下、本発明に係る医用画像読影支援システムの第2の実施形態について説明する。本実施形態の医用画像読影支援システムが備える優先度設定手段を図15に示す。尚、その他の構成については第1の実施形態と同様であり、その詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る医用画像読影システムにおいて、参照優先度設定手段7は、参照頻度として、特定の種類で参照された医用画像の参照総所要時間を医用画像毎に取得する。更に、取得した参照総所要時間を引数として、予め保持する関数によって参照優先度を算出する。すなわち、図15に示すように、参照優先度設定手段は、総所要時間取得手段70cと参照優先度算出手段70bを備える。
総所要時間取得手段70cは、参照頻度として参照総所要時間を取得する参照頻度取得手段である。総所要時間取得手段70cは、特定の種類の読影作業情報を記述した読影作業履歴のタイミング情報と、その次に行われた読影作業の読影作業履歴に記述されているタイミング情報とを差分して、読影作業の際に参照された医用画像の参照所要時間を得る。特定の種類の読影作業情報を記述した読影作業履歴が検出される毎に、その参照所要時間を得て、累積し、参照総所要時間を算出する。
総所要時間取得手段70cの処理について説明する。図16は、総所要時間取得手段70cの処理フローである。
まず、総所要時間取得手段70cは、主記憶部1B上に画像属性情報と参照総所要時間とを関連づけて記憶する総所要時間記憶領域を用意する(S501)。
次に読影作業履歴に記述されている被検体名、検査名、シリーズ名、すなわちシリーズの階層までの画像属性情報を読み込み、主記憶部1Bの総所要時間記憶領域にこれら情報を書き込む(S502)。
読影作業履歴を順次読み込む(S503)。読み込んだ読影作業履歴に、参照総所要時間の累積対象となる特定の読影作業情報が記述されている場合(S504,Yes)、その都度、読み出した読影作業履歴から画像番号、すなわち特定の種類の読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を取得する(S505)。
更に読み出した読影作業履歴に記述されるタイミング情報と、読み出した読影作業履歴の次の読影作業履歴に記述されているタイミング情報とを取得し、差分をとることで、特定の種類の読影作業で参照された医用画像の参照所要時間を取得する(S506)。
取得した画像番号が未だ総所要時間記憶領域に書き込まれていない場合(S507,No)、取得した画像番号を画像属性情報に加えて当領域に書き込み、参照所要時間を参照総所要時間として、取得した画像番号に関連づけて書き込む(S508)。
取得した画像番号が既に総所要時間記憶領域に書き込まれている場合(S507,Yes)、書き込まれている参照総所要時間に取得した参照所要時間を加算する(S509)。
同一シリーズでの参照回数のカウントが終了した場合、すなわち現在のシリーズの階層までの画像属性情報下での読影作業履歴の読み込みが全て終了し、次のシリーズを特定する画像属性情報が読み込まれた場合(S510,Yes)、それら情報を新たに総所要時間記憶領域に書き込み(S502)、S503〜S509を繰り返す。読影作業履歴の全てについて読み込みが終了した場合(S511,Yes)、処理を終了する。
本実施形態の参照優先度算出手段70bの場合、参照総所要時間を引数として参照優先度を算出する関数を保持する。これにより医用画像の参照総所要時間から参照優先度を設定できる。
(第3の実施形態)
以下、本発明に係る医用画像読影支援システムの第3の実施形態について説明する。本実施形態の医用画像読影支援システムが備える優先度設定手段を図17に示す。尚、その他の構成については第1の実施形態と同様であり、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の優先度設定手段7は、複数種類の読影作業のそれぞれに対応した医用画像毎の参照頻度からそれぞれ参照優先度を算出し、複数の参照優先度を総計する。この優先設定手段7は、図17に示すように、表示回数優先度設定手段70Aと、総所要時間優先設定度70Bと、添付回数優先度設定手段70Cと、周辺優先度設定手段71とを備える。また、表示回数優先度設定手段70Aと総所要時間優先設定度70Bと添付回数優先度設定手段70Cは、共通の参照優先度記憶領域700を用意する。
表示回数優先度設定手段70Aは、第1の実施形態の参照優先度設定手段70と同一機能を有し、同一処理を行う。参照回数取得手段70aにおいては、医用画像の表示を示す読影作業情報が記述された読影作業履歴を検索し、表示された医用画像の表示回数を医用画像毎にカウントする。
添付回数優先度設定手段70Cは、第1の実施形態の参照優先度設定手段70と同一機能を有し、同一処理を行う。参照回数取得手段70aにおいては、医用画像のレポートへの添付を示す読影作業情報が記述された読影作業履歴を検索し、レポートへ添付された回数を医用画像毎にカウントする。
総所要時間優先度設定手段70Bは、第2の実施形態の参照優先度設定手段70と同一機能を有し、同一処理を行う。
尚、表示回数優先度設定手段70Aが備える参照優先度算出手段70bが保持する関数H(Xi)と、添付回数優先度設定手段70Cが備える参照優先度算出手段70bが保持する関数K(Xi)と、総所要時間優先度設定手段70Bが備える参照優先度算出手段70bが保持する関数L(Xi)は、ともに引数として参照回数取得手段70aがカウントした値を用いるが、各参照優先度のバランス調整のため独自の重み付け係数有する。例えば、H(Xi)=aXiであり、aは表示回数に基づく参照優先度の重み付け係数である。
本実施形態の参照優先度設定の処理フローを図18に示す。まず、表示回数優先度設定手段70Aが備える参照回数取得手段70aは、読影作業履歴を順次読み込み、医用画像の表示を示す読影作業情報の記述がある場合(S601)、その都度、読み込んだ読影作業履歴に記述されている画像属性情報で特定される医用画像について参照回数をカウントし、表示された医用画像の参照回数を得る(S602)。
次に、表示回数優先度設定手段70Aが備える参照優先度算出手段70bは、カウントした参照回数を引数として関数H(Xi)を演算し、参照優先度Hiを算出する(S603)。参照優先度Hiは、参照回数と関連づけられて記憶されている画像属性情報とともに、参照優先度記憶領域700に書き込まれる(S604)。
添付回数優先度設定手段70Cが備える参照回数取得手段70aは、読影作業履歴を順次読み込み、医用画像のレポートへの添付を示す読影作業情報の記述がある場合(S605)、その都度、読み込んだ読影作業履歴に記録されている画像属性情報で特定されている医用画像について参照回数をカウントし、医用画像のレポートへ添付された医用画像の参照回数を得る(S606)。
次に、添付回数優先度設定手段70Cが備える参照優先度算出手段70bは、カウントした参照回数を引数として、関数K(Xi)を演算し、参照優先度Kiを算出する(S607)。
引数として用いた参照回数と関連づけられている画像属性情報が、参照優先度記憶領域700に存在するかどうかを検索し(S608)、存在しなければ(S608,No)、当該画像属性情報とともに参照優先度Kiを参照優先度記憶領域700に書き込み(S609)、存在すれば(S608,Yes)、既に記憶されている参照優先度Hiの値に参照優先度Kiの値を加算する(S610)。
総所要時間優先度設定手段70Bが備える総所要時間取得手段70cは、読影作業履歴を順次読み込み、医用画像の表示等の特定の種類の読影作業情報が記述されている場合(S611)、その都度、読み込んだ読影作業履歴に記述されているタイミング情報と次の読影作業履歴に含まれるタイミング情報とを差分し、差分して得た所要時間を順次加算し、総所要時間を取得する(S612)。
次に、総所要時間優先度設定手段70Bが備える参照優先度算出手段70bは、総所要時間を引数として、関数L(Xi)を演算し、参照優先度Liを算出する(S613)。
引数として用いた参照回数と関連づけられて記憶されている画像属性情報が、参照優先度記憶領域700に存在するかどうかを検索し(S614)、存在しなければ(S614,No)、当該画像属性情報とともに参照優先度Liを参照優先度記憶領域700に書き込み(S615)、存在すれば(S614,Yes)、既に記憶されている参照優先度Hi若しくは参照優先度Ki又は参照優先度Hi+Kiの値に参照優先度Liの値を加算する(S616)。
本実施形態の参照優先度設定手段70により複数種類の読影作業での参照行為に重み付けを加えた参照優先度が設定できる。参照優先度設定手段70が参照優先度を設定すると、周辺優先度設定手段71より周辺優先度が設定され、最終的な優先度から優先取得手段8が優先取得する医用画像を決定し、画像取得手段4により決定した医用画像を取得してプレビュー表示制御手段3bがプレビュー表示処理を行う。
(第4の実施形態)
以下、本発明に係る医用画像読影支援システム1の第4の実施形態について説明する。図19に、本実施形態の医用画像読影支援システム1が備える優先度の設定及び優先取得決定の手段を示す。尚、その他の構成については第1の実施形態と同様であり、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の優先度の設定では、医用画像単位での優先度設定に加えて、シリーズ単位での優先度設定、検査単位での優先度設定を行う。本実施形態の医用画像読影支援システム1では、図19に示すように、医用画像優先度設定手段7Aとシリーズ単位優先度設定手段7Bと検査単位優先度設定手段7Cとを備える。
医用画像優先度設定手段7Aは、第1乃至第3の実施形態の優先度設定手段7と同一機能、同一処理を有し、読影作業で参照された医用画像に参照優先度を設定し、当該医用画像と同一シリーズの医用画像に対して周辺優先度を設定し、参照優先度と周辺優先度が重複した場合には総計の優先度を設定する。
シリーズ単位優先度設定手段7Bは、シリーズ単位で優先度を設定する。同一シリーズ内の各医用画像に設定された医用画像の優先度の総和をとり、得られた値をシリーズ単位の優先度として設定する。検査単位優先度設定手段7Cは、検査名単位で優先度を設定する。同一検査名内の各シリーズに設定されたシリーズの優先度の総和をとり、得られた値を検査単位の優先度として設定する。
医用画像優先度設定手段7Aとシリーズ単位優先度設定手段7Bと検査単位優先度設定手段7Cの処理フローを図20に示す。医用画像優先度設定手段7Aにより、医用画像単位で優先度を設定すると(S701)、シリーズ単位優先度設定手段7Bは、シリーズ用の優先度記憶領域を用意する(S702)。
シリーズ単位優先度設定手段7Bは、医用画像優先度設定手段7Aが用意した医用画像用の優先度記憶領域から、シリーズ名までの上位階層の画像属性情報を読み出す(S703)。読み出した画像属性情報がシリーズ用の優先度記憶領域に記憶されているかどうか検索し、記憶されていない場合(S704,No)、読み出した画像属性情報を記憶させ(S705)、読み出した画像属性情報に関連づけて医用画像用の優先度記憶領域に記憶されている医用画像の優先度を読み出し、記憶させた画像属性情報に関連づけてシリーズの優先度としてシリーズ用の優先度記憶領域に記憶させる(S706)。
一方、記憶されている場合(S705,Yes)、読み出した画像属性情報に関連づけて医用画像の優先度記憶領域に記憶されている医用画像の優先度を読み出し、記憶されている画像属性情報に関連づけられて記憶されているシリーズの優先度に加算する(S707)。
医用画像の優先度記憶領域から全ての画像属性情報と、関連づけられている医用画像の優先度の読み出しが終了していない場合は(S708,No)、S703〜S707を繰り返し、医用画像の優先度をシリーズの優先度に総和する。終了している場合は(S708,Yes)、シリーズ内の医用画像に設定された優先度を総和することによるシリーズの優先度設定を終了する。
シリーズの優先度設定が終了すると、検査単位優先度設定手段7Bは、検査名用の優先度記憶領域を用意する(S709)。
検査単位優先度設定手段7Cは、シリーズ単位優先度設定手段7Bが用意したシリーズ用の優先度記憶領域から検査名までの上位階層の画像属性情報を読み出す(S710)。読み出した画像属性情報が検査名用の優先度記憶領域に記憶されているかどうか検索し、記憶されていない場合(S711,No)、読み出した画像属性情報を記憶させ(S712)、読み出した画像属性情報に関連づけてシリーズ用の優先度記憶領域に記憶されているシリーズの優先度を読み出し、記憶させた画像属性情報に関連づけて検査単位の優先度として検査名用の優先度記憶領域に記憶させる(S713)。
一方、記憶されている場合(S711,Yes)、読み出した画像属性情報に関連づけてシリーズ用の優先度記憶領域に記憶されているシリーズの優先度を読み出し、記憶されている画像属性情報に関連づけられて記憶されている検査名の優先度に加算する(S714)。
シリーズ用の優先度記憶領域から全ての検査名までの上位階層の画像属性情報と、関連づけられたシリーズの優先度の読み出しが終了していない場合は(S715,No)、S703〜S707を繰り返し、シリーズの優先度を検査名単位の優先度に総和する。終了している場合は(S715,Yes)、検査名内のシリーズに設定された優先度を総和することによる検査名単位での優先度設定を終了する。
優先取得決定手段8は、各優先度設定手段7A,7B,7Cが設定した各階層の優先度を、予め保持する下限閾値、若しくは上限閾値及び下限閾値で規定された範囲と比較して、優先取得する検査名を優先度から決定し、優先取得するシリーズを優先度から決定し、優先取得する医用画像を優先度から決定する。優先取得決定手段8は、予め医用画像優先取得用の閾値や範囲、シリーズ優先取得用の閾値や範囲、検査名優先取得用の閾値や範囲を保持している。
優先取得決定手段8の優先取得フローを図21に示す。優先取得決定手段8は、検査名用の優先度記憶領域から検査名の優先度と画像属性情報を順次取得し(S801)、取得した優先度と予め備える下限閾値とを比較する(S802)。比較の結果、優先度が下限閾値以上であれば(S803,Yes)、下限閾値以上であった優先度に関連づけられている画像属性情報を主記憶部1B上に書き込む(S804)。S801〜S804の処理を検査名用の優先度記憶領域の読み込みが終了するまで行う(S805,Yes)。
ここで、書き込まれた画像属性情報をモニタ1G上に表示し(S806)、入力部1Fを用いて操作者が表示された画像属性情報からプレビュー表示したい検査名を選択すると(S807,Yes)、優先取得決定手段8は、シリーズ用の優先度記憶領域から、選択された検査名を含んだ画像属性情報を検索する(S808)。優先取得決定手段8は、該当する画像属性情報が検出すると、検出された画像属性情報と、関連づけて記憶されているシリーズの優先度を取得し(S809)、取得した優先度と予め備える下限閾値とを比較する(S810)。
比較の結果、優先度が下限閾値以上であれば(S810,Yes)、下限閾値以上であった優先度に関連づけられている画像属性情報を主記憶部1B上に書き込む(S811)。S808〜S812の処理を検索が終了するまで行う(S812,Yes)。
書き込まれた画像属性情報をモニタ1G上に表示し(S813)、入力部1Fを用いて操作者が表示された画像属性情報からプレビュー表示したいシリーズ名を選択すると(S814,Yes)、優先取得決定手段8は、主記憶部1B上に医用画像用の優先取得記憶領域を用意し(S815)、医用画像用の優先度記憶領域から、選択されたシリーズ名を含んだ画像属性情報を検索する(S816)。優先取得決定手段8は、該当する画像属性情報を検出すると、検出された画像属性情報と、関連づけて記憶されている医用画像の優先度を取得し(S817)、取得した優先度と予め備える下限閾値とを比較する(S818)。
比較の結果、優先度が下限閾値以上であれば(S818,Yes)、下限閾値以上であった優先度に関連づけられている画像属性情報を医用画像用の優先取得記憶領域に書き込む(S819)。S817〜S821までの処理を検索が終了するまで行う(S8220,Yes)。
優先取得決定手段8の処理後、画像取得手段4に処理を渡すことで、画像取得手段4が医用画像用の優先取得記憶領域に書き込まれている画像属性情報を読み込み、医用画像用の優先取得記憶領域に書き込まれた画像属性情報で特定される医用画像が取得され、プレビュー表示制御手段3bにより優先的に取得された医用画像がモニタ1G上にプレビュー表示される。
例えば、図22(c)に示すように、医用画像毎に優先度が設定され、(b)に示すように同一シリーズ内の医用画像に設定された優先度の総和によりシリーズ毎の優先度が設定され、(a)に示すように同一検査名内のシリーズに設定された優先度の総和により検査名毎の優先度が設定される。
操作者が読影作業を行いたい被検体名を入力部1Gを用いて入力すると、その被検体名の下層にある検査名から優先取得する検査名が決定される。図22(a)においては、「Study 1」、「Study 3」、「Study 6」が下限閾値以上となり、モニタ上に図23(a)に示すように、これらの画像属性情報として「Study 1」、「Study 3」、「Study 6」が選択可能に表示される。
操作者がこれら画像属性情報から一の検査名を選択すると、選択された検査名の下層にあるシリーズの優先取得が行われ、図22(b)においては、「SERIES 2」、「SERIES 3」「SERIES 4」が下限閾値以上となり、モニタ上に図23(b)に示すように、これらの画像属性情報として「SERIES 2」、「SERIES 3」「SERIES 4」が選択可能に表示される。
操作者がこれら画像属性情報から一のシリーズ名を選択すると、選択されたシリーズ名の下層にある医用画像の優先取得が行われ、図22(c)においては、「画像番号 1」、「画像番号 2」、「画像番号 4」、「画像番号 5」が下限閾値以上となり、これら画像属性情報で特定される医用画像が取得され、モニタ1G上に図23(c)に示すように、取得された医用画像がプレビュー表示される。これにより、操作者が所望する医用画像をより正確にプレビュー表示することができる。
(第5の実施形態)
以下、本発明に係る医用画像読影支援システム1の第5の実施形態について説明する。本実施形態は、優先度設定手段7において、操作者情報別に参照優先度を算出する関数を保持するものである。その他の構成については第1の実施形態と同様であり、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の優先度設定手段7は、参照優先度算出手段70bにおいて、図24に示すように、操作者情報別に参照優先度を算出する関数を保持する。
参照回数取得手段70aは、読影作業履歴を読み出して、参照回数をカウントする際、操作者情報を識別し、参照回数記憶領域に操作者情報別に参照回数を記憶する。特定の種類の読影作業で同一の医用画像を参照した操作者が複数いる場合、参照回数記録領域に画像属性情報と関連づけて操作者別に複数の参照回数が記録される。参照優先度算出手段70bは、参照回数を読み出すとともに、読み出す参照回数がどの操作者情報に関連づけられているかを解析して、操作者情報に対応する関数を使用する。
例えば、図4に示すように、画像番号「14」で特定される医用画像は、医用画像の表示において、画像番号「14」で特定される医用画像において取得される参照回数は、「Nakata:1回」、「Yanagisawa:2回」、「Ono:1回」となる。
参照優先度算出手段70bは、画像属性情報「Patient1,Study1,SERIES1,番号14」で特定される医用画像に対して、参照回数記憶領域から「Nakata:1回」を読み出し、図24に示すテーブルからA14=A(X14)を関数として選択し、1を引数として参照優先度A14を設定する。
次に参照回数記憶領域から「Yanagisawa:2回」を読み出し、図24に示す表からB14=B(X14)を関数として選択して、2を引数として参照優先度B14を算出し、優先度記憶手段に記憶されている優先度A14に参照優先度B14を加算して設定する。
次に参照回数記憶領域から「Ono:1回」を読み出し、図24に示す表からC14=C(X14)を関数として選択して、1を引数として参照優先度C14を算出し、優先度記憶手段に記憶されている優先度(A14+B14)に参照優先度C14を加算して設定する。
この処理により、操作者毎に優先度に重み付けをすることができ、主要人物の読影作業に重きをおいた優先度を設定することができる。尚、本実施形態では、操作者毎の参照回数を引数として参照優先度を設定したが、操作者が参照した総所要時間を引数とすることもでき、この場合、時間を引数とした操作者毎の関数を保持するようにすればよい。
(第6の実施形態)
以下、本発明に係る医用画像読影支援システム1の第6の実施形態について説明する。本実施形態の医用画像読影支援システム1は、第3の実施形態と同様に、複数種類の読影作業のそれぞれに対応した医用画像毎の参照頻度から、それぞれ参照優先度を算出し、複数の参照優先度を総計する。本実施形態においては、さらに、レポートに添付された医用画像をモニタ上に出力する際に、レポートに添付された医用画像のモニタ上への出力とともに、当該医用画像と同一シリーズの医用画像を優先度に応じてモニタ上に出力する。本実施形態の医用画像読影支援システムの第3の実施形態と同様な構成については、同一名称、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
レポート作成手段3cは、レポート作成時にレポートに医用画像が添付されると、添付された医用画像の画像属性情報をレポートのデータ中に付加する。また、レポートの閲覧時に、作成したレポートをモニタ上に出力する。このレポートのモニタ上への出力時に操作者が入力部を用いてレポートに添付された医用画像の出力を要求すると、レポートのデータに付加されている画像属性情報を取得し、取得した画像属性情報から医用画像データベースと画像取得手段と医用画像表示制御手段3aを通じて、添付された医用画像をモニタ上に出力する。
本実施形態の医用画像読影支援システム1では、添付された医用画像のモニタ上への出力が要求されると、更に優先度設定手段7による優先度の設定と、優先取得決定手段8による優先取得する医用画像の決定と、画像取得手段による優先取得する医用画像の取得と、医用画像表示制御手段による取得された医用画像のモニタ上への出力が行われる。
優先度設定手段7が備える参照回数取得手段70aは、複数種類の読影作業のそれぞれに対応した医用画像毎の参照頻度から、それぞれ参照優先度を算出し、複数の参照優先度を総計する。複数種類の読影作業は、レポートへの医用画像の添付と、それ以外、例えば医用画像の表示が含まれる。
優先取得決定手段8は、レポートに添付されている医用画像と同一シリーズの医用画像を優先取得決定の対象とする。具体的には、レポートのデータに添付されている画像属性情報を取得し、取得した画像属性情報とシリーズ名以上の上位階層が同一の画像属性情報のみを読み出し、優先度と閾値との比較対象とする。
これにより、本実施形態の医用画像読影システム1は、レポートに添付された医用画像をモニタ1G上に出力する際、出力する医用画像と同一シリーズの医用画像を同時に出力でき、かつ同時出力される医用画像は、優先度の高い医用画像となる。同時に出力される優先度の高い医用画像は、レポート添付された医用画像の近傍の画像番号で特定される医用画像のみならず、他の読影作業で参照された医用画像も含まれ、レポートに添付された医用画像と関連する重要な医用画像を読影することが容易となる。
以上、医用画像読影支援システム1においては、読影支援プログラムに従った処理をコンピュータが実行することで上述したような機能を備えるようにしたが、このような医用画像読影支援プログラムは、コンピュータが読取可能な記憶媒体、例えば、光ディスク、光磁気ディスク(CD−ROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)に記憶されているようにしてもよい。また、この医用画像読影支援システム1は、超音波診断装置、X線診断装置、CT装置、MRI装置、PET装置等の医用診断装置が備えるコンピュータで実現させるようにしてもよい。
また、本実施形態において医用画像読影支援システム1は、読影支援プログラムにより上述の機能を実現したが、上述の機能を有する専用回路を備えるようにしてもよい。
本実施形態に係る医用画像読影支援システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る医用画像読影支援システムが備える医用画像データベースを説明する図である。 本実施形態に係る医用画像読影支援システムの機能を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る医用画像独演システムが記録する読影作業を説明する図である。 本実施形態に係る医用画像読影支援システムの概略動作を示すフローチャート図である。 第1の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先度設定を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る医用画像読影支援システムの参照頻度の取得を説明するフローチャート図である。 第1の実施形態に係る医用画像読影支援システムの参照頻度の取得を説明する概念図である。 第1の実施形態に係る医用画像読影支援システムの参照優先度設定を説明するフローチャート図である。 第1の実施形態に係る医用画像読影支援システムの参照優先度設定を説明する概念図である。 第1の実施形態に係る医用画像読影支援システムの周辺優先度設定を説明するフローチャート図である。 第1の実施形態に係る医用画像読影支援システムの周辺優先度設定を説明する概念図である。 第1の実施形態に係る医用画像読影支援システムの閾値による優先取得を説明する概念図である。 第1の実施形態に係る医用画像読影支援システムの範囲設定による優先取得を説明する概念図である。 第2の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先度設定を示す機能ブロック図である。 第2の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先度設定を説明するフローチャート図である。 第3の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先度設定を示す機能ブロック図である。 第3の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先度設定を説明するフローチャート図である。 第4の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先度設定及び優先取得を示す機能ブロック図である。 第4の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先度設定を説明するフローチャート図である。 第4の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先取得を説明するフローチャート図である。 第4の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先取得を説明する概念図である。 第4の実施形態に係る医用画像読影支援システムの優先取得の際に表示される表示画面を示す図である。 第5の実施形態に係る医用画像読影支援システムが備える操作者別の優先度設定のための関数を説明する図である。
符号の説明
1 医用画像読影支援システム
1A 処理部
1B 主記憶部
1C 外部記憶部
1D 画面構成部
1E 送受信部
1F 入力部
1G モニタ
2 入力解釈手段
3 読影作業支援手段
3a 医用画像表示制御手段
3b プレビュー表示制御手段
3c レポート作成手段
3d 計測手段
3e 解析手段
3f 送信制御手段
4 画像取得手段
5 読影作業記録手段
6 読影作業履歴格納手段
7 優先度設定手段
7A 医用画像優先度設定手段
7B シリーズ単位優先度設定手段
7C 検査単位優先度設定手段
70 参照優先度設定手段
70A 表示回数優先度設定手段
70B 総所要時間優先度設定手段
70C 添付回数優先度設定手段
70a 参照回収取得手段
70b 参照優先度算出手段
70c 総所要時間取得手段
71 周辺優先度設定手段
700 参照優先度記憶領域
8 優先取得決定手段
9 医用画像データベース
10 医用画像格納手段

Claims (27)

  1. 表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムであって、
    複数の医用画像を格納する医用画像格納手段と、
    行われた読影作業を特定する読影作業情報と該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を対にして記録する読影作業記録手段と、
    前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、
    前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、該医用画像の参照頻度に基づいて算出される優先度を設定する優先度算出手段と、
    前記医用画像格納手段から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示する表示制御手段と、
    を備えること、
    を特徴とする医用画像読影支援システム。
  2. 前記読影作業記録手段は、読影作業情報として医用画像の表示履歴を記録し、
    前記参照頻度取得手段は、医用画像の表示回数を取得し、
    前記優先度算出手段は、医用画像の表示回数に基づいた優先度を算出して設定すること、
    を特徴とする請求項1記載の医用画像読影支援システム。
  3. 前記読影作業記録手段は、読影作業情報として医用画像のレポートへの挿入履歴を記録し、
    前記参照頻度取得手段は、医用画像のレポートへの挿入回数を取得し、
    前記優先度算出手段は、医用画像のレポートへの挿入回数に基づいた優先度を算出して設定すること、
    を特徴とする請求項1記載の医用画像読影支援システム。
  4. 前記読影作業記録手段は、更に個々の読影作業の所要時間を記録し、
    前記参照頻度取得手段は、医用画像毎の総読影所用時間を取得し、
    前記優先度算出手段は、医用画像毎の総読影時間に基づいた優先度を算出して設定すること、
    を特徴とする請求項1記載の医用画像読影支援システム。
  5. 前記表示制御手段は、予め設定された閾値と前記優先度を比較し、前記閾値以上の優先度が設定された医用画像を表示すること、
    を特徴とする請求項1記載の医用画像読影支援システム。
  6. 前記表示制御手段は、予め設定された範囲と前記優先度を比較し、前記範囲に収まる優先度が設定された医用画像を表示すること、
    を特徴とする請求項1記載の医用画像読影支援システム。
  7. 表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムであって、
    複数の医用画像を格納する医用画像格納手段と、
    行われた読影作業を特定する読影作業情報、該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報、及び該読影作業を行う操作者を特定する操作者情報を対にして記録する読影作業記録手段と、
    前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を前記操作者情報毎及び医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、
    前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度と前記操作者情報とに基づいて算出される優先度を設定する優先度算出手段と、
    前記医用画像格納手段から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示する表示制御手段と、
    を備えること、
    を特徴とする医用画像読影支援システム。
  8. 前記優先度算出手段は、参照頻度を引数として優先度を算出する関数を前記操作者情報に対応して備えること、
    を特徴とする請求項7記載の医用画像読影支援システム。
  9. 表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムであって、
    順序を特定する情報が設定された一連の複数の医用画像を格納する医用画像格納手段と、
    行われた読影作業を特定する読影作業情報と、該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報とを対にして記録する読影作業記録手段と、
    前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、
    前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度に基づき算出される第一の優先度を設定する第一の優先度算出手段と、
    前記第一の優先度と当該第一の優先度が設定された医用画像の順序を起点とした順序の離れ度合いとに基づき算出される第二の優先度を、前記複数の医用画像に対して設定する第二の優先度算出手段と、
    所定の第一の優先度若しくは第二の優先度又はその総計の優先度が設定された医用画像を前記医用画像格納手段から取得して表示する表示制御手段と、
    を備えること、
    を特徴とする医用画像読影支援システム。
  10. 前記複数の医用画像は、被検体内を所定距離間隔で撮影した画像、又は被検体内を所定時間間隔で撮影した画像であること、
    を特徴とする請求項9記載の医用画像読影支援システム。
  11. 前記表示制御手段は、プレビュー表示を行うこと、
    を特徴とする請求項1若しくは7又は9の何れかに記載の医用画像読影支援システム。
  12. 前記複数の医用画像は、複数シリーズに分類され、
    前記表示制御手段は、読影作業によって作成されたレポートに挿入された医用画像と同一のシリーズから医用画像を取得しての表示を行うこと、
    を特徴とする請求項1若しくは7又は9の何れかに記載の医用画像読影支援システム。
  13. 表示される医用画像に対応する参照頻度を表示する参照頻度表示手段をさらに備えること、
    を特徴とする請求項1若しくは7又は9の何れかに記載の医用画像読影支援システム。
  14. 表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムであって、
    順序を特定する情報が設定された一連の複数の医用画像を格納する医用画像格納手段と、
    行われた読影作業を特定する読影作業情報と、該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報とを対にして記録する読影作業記録手段と、
    前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、
    前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度に基づき算出される第一の優先度を設定する第一の優先度算出手段と、
    前記第一の優先度と当該第一の優先度が設定された医用画像の順序を起点とした順序の離れ度合いとに基づき算出される第二の優先度を、前記複数の医用画像に対して設定する第二の優先度算出手段と、
    所定の第一の優先度若しくは第二の優先度又はその総計の優先度が設定された医用画像の情報と他の医用画像の情報とを区別して医用画像選択画面を表示する表示制御手段と、
    を備えること、
    を特徴とする医用画像読影支援システム。
  15. 複数の医用画像を格納する医用画像格納手段を備え、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムを、
    行われた読影作業を特定する読影作業情報と該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を対にして記録する読影作業記録手段と、
    前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、
    前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、該医用画像の参照頻度に基づいて算出される優先度を設定する優先度算出手段と、
    前記医用画像格納手段から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示する表示制御手段と、
    して機能させること、
    を特徴とする医用画像読影支援プログラム。
  16. 前記読影作業記録手段は、読影作業情報として医用画像の表示履歴を記録し、
    前記参照頻度取得手段は、医用画像の表示回数を取得し、
    前記優先度算出手段は、医用画像の表示回数に基づいた優先度を算出して設定すること、
    を特徴とする請求項15記載の医用画像読影支援プログラム。
  17. 前記読影作業記録手段は、読影作業情報として医用画像のレポートへの挿入履歴を記録し、
    前記参照頻度取得手段は、医用画像のレポートへの挿入回数を取得し、
    前記優先度算出手段は、医用画像のレポートへの挿入回数に基づいた優先度を算出して設定すること、
    を特徴とする請求項15記載の医用画像読影支援プログラム。
  18. 前記読影作業記録手段は、更に個々の読影作業の所要時間を記録し、
    前記参照頻度取得手段は、医用画像毎の総読影所要時間を取得し、
    前記優先度算出手段は、医用画像毎の総読影時間に基づいた優先度を算出して設定すること、
    を特徴とする請求項15記載の医用画像読影支援プログラム。
  19. 前記表示制御手段は、予め設定された閾値と前記優先度を比較し、前記閾値以上の優先度が設定された医用画像を表示すること、
    を特徴とする請求項15記載の医用画像読影支援プログラム。
  20. 前記表示制御手段は、予め設定された範囲と前記優先度を比較し、前記範囲に収まる優先度が設定された医用画像を表示すること、
    を特徴とする請求項15記載の医用画像読影支援プログラム。
  21. 複数の医用画像を格納する医用画像格納手段を備え、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムを、
    行われた読影作業を特定する読影作業情報と、該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報、及び該読影作業を行う操作者を特定する操作者情報を対にして記録する読影作業記録手段と、
    前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を前記操作者情報毎及び医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、
    前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度と前記操作者情報とに基づいて算出される優先度を設定する優先度算出手段と、
    前記医用画像格納手段から所定の優先度が設定された医用画像を取得してモニタ上に表示する表示制御手段と、
    して機能させること、
    を特徴とする医用画像読影支援プログラム。
  22. 前記優先度算出手段は、参照頻度を引数として優先度を算出する関数を前記操作者情報に対応して備えること、
    を特徴とする請求項21記載の医用画像読影支援プログラム。
  23. 順序を特定する情報が設定された一連の複数の医用画像を格納する医用画像格納手段を備え、表示される医用画像を参照して行う読影作業を支援する医用画像読影支援システムを、
    行われた読影作業を特定する読影作業情報と該読影作業で参照された医用画像の画像属性情報を対にして記録する読影作業記録手段と、
    前記読影作業記録手段による記録に基づき、医用画像の参照頻度を医用画像毎に取得する参照頻度取得手段と、
    前記読影作業記録手段により記録された画像属性情報で特定される医用画像に対して、前記参照頻度に基づき算出される第一の優先度を設定する第一の優先度算出手段と、
    前記第一の優先度と当該第一の優先度が設定された医用画像の順序を起点とした順序の離れ度合いとに基づき算出される第二の優先度を、前記複数の医用画像に対して設定する第二の優先度算出手段と、
    所定の第一の優先度若しくは第二の優先度又はその総計の優先度が設定された医用画像を前記医用画像格納手段から取得して表示する表示制御手段と、
    して機能させること、
    を特徴とする医用画像読影支援プログラム。
  24. 前記複数の医用画像は、被検体内を所定距離間隔で撮影した画像、又は被検体内を所定時間間隔で撮影した画像であること、
    を特徴とする請求項23記載の医用画像読影支援プログラム。
  25. 前記表示制御手段は、プレビュー表示を行うこと、
    を特徴とする請求項14若しくは20又は22の何れかに記載の医用画像読影支援プログラム。
  26. 前記複数の医用画像は、複数シリーズに分類され、
    前記表示制御手段は、読影作業によって作成されたレポートに挿入された医用画像と同一のシリーズから医用画像を取得しての表示を行うこと、
    を特徴とする請求項15若しくは21又は23の何れかに記載の医用画像読影支援プログラム。
  27. 表示される医用画像に対応する参照頻度を表示する参照頻度表示手段をさらに機能させること、
    を特徴とする請求項15若しくは21又は23の何れかに記載の医用画像読影支援プログラム。
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