JP2006268166A - 情報処理装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 サーバを必要とせずに簡易な構成で効率よくジョブを実行することができる情報処理装置、方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】 複合機12Aにジョブの実行が指示されると、複合機12Aは、そのジョブを実行可能であるか否かを処理負荷の状態等に基づいて判断する。ジョブを実行可能でないと判断した場合には、ジョブを処理内容等に基づいて分割し、複合機12B、12CやPC12Dに対して分割ジョブの実行を依頼する。複合機12B、12CやPC12Dでは、依頼された分割ジョブを実行可能か否かを判断し、実行可能であれば分割ジョブを実行し、処理結果を複合機12Aに送信する。このような処理をP2Pネットワーク内の各ピアが実行することにより、ジョブサーバー等を設けずにジョブを効率よく処理する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、情報処理装置、方法、及びプログラムに係り、より詳しくは、ネットワークを介して互いに接続された複数の装置の少なくとも一部が、専用のサーバを介することなく直接通信するピアツーピアシステムに接続可能な情報処理装置、方法、及びプログラムに関する。
従来、コンピュータ等の装置をネットワークを介して互いに接続するネットワークシステムの形態として、クライアント・サーバシステムと、ピアツーピア(以下、P2Pという)システムとがある。
クライアント・サーバシステムは、サーバが各種情報資源を管理したり各種アプリケーションを提供するサービスを実行し、これをクライアントが利用するシステムであり、主従関係が固定的なシステムある。
これに対し、P2Pシステムでは、基本的には専用のサーバを設けず、ネットワークに接続されたピア(例えばパーソナルコンピュータ等)の各々が、あるときは他のピアに対して所定のサービスを提供してサーバのように動作し、あるときは他のピアが提供するサービスを利用してクライアントのように動作するシステムであり、各ピアが対等なシステムである。このようなP2Pシステムに関して、従来から様々な技術が提案されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。このようなP2Pシステムでは、各ピアでファイルを共有したりすることができる。
ところで、従来、ネットワークに接続された複数のコンピュータや複合機(コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等を備えた機器)は、各機器に付与されたネットワークアドレス及び所定の通信方法を用いることにより接続して利用することができるが、ジョブを依頼された機器は、基本的にはその機器だけでジョブを実行するのが通常である。
この場合、例えば複数の複合機がネットワークに接続されている場合において、ユーザのジョブ処理依頼が特定の複合機に集中するような場合、たとえ他の複合機が空いていても使用されないため、リソースを有効に活用することができない。
このような問題を解決するため、例えばプリント処理等のジョブを管理するジョブサーバ(またはマスタとなる装置)をネットワーク上に設置し、クライアント(またはスレーブとなる装置)は、サーバにジョブを依頼することでネットワーク上のリソースにジョブの処理を分担する発明が提案されている(例えば特許文献3〜5参照)。
このような発明では、ジョブの割り振りをサーバ上で行うため、サーバに対して使用可能なリソースを管理者が登録する等の設定作業が煩雑であったり、物理的に遠距離のプリンタで出力が行われる等、望まないリソースが割り当てられる場合があり、ユーザの使い勝手としては不十分である場合があった。
さらに、この問題を解決するため、特許文献6記載の発明のように、特定の機能を持つコンピュータを自動的に管理サーバに登録するとこで、分散処理設定を軽減する技術が提案されている。
特開2002−335269号公報 特開2003−256363号公報 特開2002−333966号公報 特開2003−22170号公報 特開2003−256156号公報 特開2002−163240号公報
しかしながら、上記従来技術においても、ジョブ処理の割り当てはサーバが行うため、ネットワーク上の管理サーバを設置する必要があり、複合機などのデバイスのみが存在するようなネットワーク構成では利用することができない。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、サーバを必要とせずに簡易な構成で効率よくジョブを実行することができる情報処理装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数の情報処理装置が接続されたネットワークに接続され、所定のジョブを実行するジョブ処理手段を備えた情報処理装置であって、実行を指示されたジョブを実行可能か否かを判断する判断手段と、ジョブを実行不可であると判断した場合に、前記ジョブを所定の分割単位で複数の分割ジョブに分割するジョブ分割手段と、前記分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼する依頼手段と、前記他の情報処理装置からの分割ジョブの処理結果を受信する受信手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、情報処理装置はネットワークに接続され、所定のジョブを実行するジョブ処理手段を備えている。例えば請求項6に記載したように、前記ネットワークは、複数の情報処理装置の少なくとも一部が特定のサーバを介さずに通信するピアツーピアネットワークとすることができる。
判断手段は、実行を指示されたジョブを実行可能か否かを判断し、ジョブを実行不可であると判断した場合には、ジョブ分割手段によって、実行を指示されたジョブが所定の分割単位で複数の分割ジョブに分割される。分割単位としては、処理内容の種類やページ数等がある。
依頼手段は、分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼し、他の情報処理装置からの分割ジョブの処理結果を受信手段によって受信する。
このように、ジョブの実行が不可能であると判断した場合には、ジョブを分割してネットワークに接続された他の情報処理装置へ処理を依頼するので、効率良くジョブを実行することができる。また、このような処理をネットワークに接続された情報処理装置が各々実行することにより、ジョブサーバー等を設ける必要がなく簡易な構成でジョブを効率よく処理することができる。
なお、請求項2に記載したように、前記判断手段は、処理負荷の状態に基づいて前記ジョブを実行可能か否かを判断することができる。すなわち、例えば実行中のジョブの数や待機中のジョブの数等から処理負荷が重いと判断した場合には、ジョブが実行不可であると判断し、分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼する。これにより、ジョブを効率よく実行することができる。
また、請求項3に記載したように、前記判断手段は、前記複数の分割ジョブのうち実行可能な分割ジョブがあるか否かを判断し、実行可能な分割ジョブがある場合には、その分割ジョブを前記ジョブ処理手段に実行させる構成とすることができる。すなわち、ジョブ全てを実行できない場合でも、処理負荷の状態から分割ジョブであれば実行できる場合もあるので、そのような場合には分割ジョブを実行する。
また、請求項4に記載したように、前記分割ジョブの処理内容に基づいて、前記分割ジョブの各々に優先順位を付与し、前記依頼手段は、付与した優先順位に従って、前記分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼する構成とすることができる。すなわち、ジョブを分割しても、処理内容によっては、特定の処理を実行した後でないと実行できない処理もあるので、そのような場合には、分割ジョブに優先順位を付与し、この優先順位に従って、分割ジョブの実行を依頼する。これにより、適切にジョブを実行することができる。
また、請求項5に記載したように、前記他の情報処理装置毎に、前記分割ジョブの処理実行率を前記処理結果に基づいて求め、前記依頼手段は、前記分割ジョブの実行を前記処理実行率が高い他の情報処理装置から順に依頼するようにしてもよい。これにより、ジョブをさらに効率よく実行することができる。
また、請求項7に記載したように、前記分割ジョブを実行中の他の情報処理装置において障害が発生した場合、前記依頼手段は、障害が発生した他の情報処理装置以外の他の情報処理装置に、前記分割ジョブの実行を依頼するようにしてもよい。これにより、耐障害性を高めることができる。
請求項8記載の発明は、複数の情報処理装置が接続されたネットワークに接続され、所定のジョブを実行するジョブ処理手段を備えた情報処理装置により実行される情報処理方法であって、実行を指示されたジョブを実行可能か否かを判断し、ジョブを実行不可であると判断した場合に、前記ジョブを所定の分割単位で複数の分割ジョブに分割し、前記分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼し、前記他の情報処理装置からの分割ジョブの処理結果を受信する、ことを特徴とする。
この発明によれば、ジョブの実行が不可能であると判断した場合には、ジョブを分割してネットワークに接続された他の情報処理装置へ処理を依頼するので、効率良くジョブを実行することができる。
請求項9記載の発明は、複数の情報処理装置が接続されたネットワークに接続され、所定のジョブを実行するジョブ処理手段を備えた情報処理装置により実行される情報処理プログラムであって、実行を指示されたジョブを実行可能か否かを判断するステップと、ジョブを実行不可であると判断した場合に、前記ジョブを所定の分割単位で複数の分割ジョブに分割するステップと、前記分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼するステップと、前記他の情報処理装置からの分割ジョブの処理結果を受信するステップと、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、ジョブの実行が不可能であると判断した場合には、ジョブを分割してネットワークに接続された他の情報処理装置へ処理を依頼するので、効率良くジョブを実行することができる。
以上説明したように、本発明によれば、サーバを必要とせずに簡易な構成で効率よくジョブを実行することができる、という効果を有する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1には、P2Pネットワーク10のネットワーク構成について概念的に示した。図1に示すように、P2Pネットワーク10は、仮想的には各ピア12A〜12Gが相互に接続された構成であり、実際には、例えばピア12A〜12Cはファイアウォール14によるアクセス制限下にあるピアであったり、ピア12C〜12Eはインターネットに接続されたピアであったり、ピア12E〜12GはNAT(Network Address Translation)によってアドレス変換されるピアであったりする。
また、各ピア同士の接続方法は様々であり、IPv4(Internet Protocol version 4)やIPv6(Internet Protocol version 6)の機能を用いるTCP(Transmission Control Protocol)接続を用いたり、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いたり、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いたりすることができる。
ここで、ピアとは、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータの他、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話、プリンタ、コピー機、これらの機能を複数備えた複合機等のハードウェア又はこれらの機能を実現するソフトウェアをいう。また、各ピアは、同じ種類のものであるか異なる種類のものであるかにかかわらずP2Pネットワークに参加することができる。
P2Pネットワークの形態としては、図2に示すように、各ピア14A〜14Kの全てが対等な関係にあるピュアP2Pと、図3に示すように、サーバ14Sを設け、一部のサービスの提供をサーバ14Sに委ね、その他のサービスについては各ピア14A〜14Hが対等な関係において実現されるハイブリッドP2Pの形態があり、何れの形態でも本発明を適用可能である。
また、P2Pネットワークに参加する各ピアにログオンするユーザ又はピアは、図4に示すように、目的に応じたグループを構成することができる。図4では、ピア12A〜12G全てがグループ1に属し、さらに、ピア12A、12C、12E、12Fはグループ2に属しており、ピア12B、12E、12F、12Gはグループ3に属している。なお、各ユーザ又はピアは、単一のグループに属してもよいし、複数のグループに属していてもよい。また、ユーザ又はピアは必ずしもグループに属する必要はない。
図5には、P2Pネットワーク10に参加する各ピアの基本構成を示した。図5に示すように、ピア12は、P2P基盤構成部16、P2P基盤管理データ記憶部18、アプリケーション実行部20、及びアプリケーションメモリ22を含んで構成される。
P2P基盤構成部16は、メッセージ制御部24、データ管理部26、送信部28、及び受信部30を含んで構成される。
送信部28は、メッセージ制御部24から受け取ったメッセージをネットワーク32へ向けて送信する。
受信部30は、P2Pネットワーク10内で送受信されるデータのうち、自ピアにとって必要なデータを受信する。常に受信待機状態となっており、P2Pネットワーク10の他ピアからの各種要求やデータを受信し、メッセージ制御部24に受け渡す。なお、送信部28とは独立かつ並列に動作する。
図6には、メッセージ制御部24の概略構成を示した。メッセージ制御部24は、図6に示すように、サービス実行部34及びメッセージディスパッチ部36を含んで構成されている。
サービス実行部34は、ピア探索サービス部38、告知情報公開サービス部40、告知情報取得サービス部42、グループ管理サービス部44、ユーザ管理サービス部46、及びピア管理サービス部48を含んで構成されており、各サービス部は相互に情報を授受しながら各サービスを実行する。
ピア探索サービス部38は、P2Pネットワークに参加しているピアを探索する機能及び自ピアが必要とするサービス(機能)を提供可能なピアを探索する機能を有する。なお、探索の範囲は、必要とするサービスの名称や属性、ホップ数の閾値等を指定することにより制御することができる。ここで、ホップ数とは、メッセージを送信する際に経由するピアの数である。
告知情報公開サービス部40は、自ピアが提供可能なサービス等の情報を告知情報としてP2Pネットワーク上に公開する機能を有する。ここで、提供可能なサービスには、例えばアプリケーション実行部20により実行されるアプリケーションの他、後述するグループ管理サービスやユーザ管理サービス等も含まれる。なお、告知情報の公開は、例えば他ピアから問い合わせがあった場合や自ピアの起動時に実行してもよいし、定期的に実行するようにしてもよい。
このように各ピアの告知情報公開サービス部40によって告知情報がP2Pネットワーク上に公開されることにより、P2Pネットワークに参加している各ピアは、P2Pネットワーク上でどのようなサービスを利用できるかを把握することができる。
告知情報取得サービス部42は、ピア探索サービス部38によって探索されたピアから送信された告知情報又は他ピアから自発的に送信された告知情報を取得し、データ管理部26へ受け渡す。データ管理部26では、取得した告知情報をピア情報としてP2P基盤管理データ記憶部18に記憶させる。これにより、ピアは、P2Pネットワークに参加している他ピアがどのようなサービスを提供しているのかを把握することができる。
グループ管理サービス部44は、同じ目的を有するピア同士で構成されたグループへの参加や脱退、新たなグループの作成等をグループ情報に基づいて管理する機能を有する。グループ情報は、例えば少なくともグループIDとユーザIDとの対応関係を表す情報であり、P2P基盤管理データ記憶部18に記憶される。このグループ情報を参照することにより、どのグループにどのユーザが属しているかを把握することができる。
ユーザ管理サービス部46は、ユーザ情報を管理する機能を有する。ユーザ情報は、例えばピアIDとそのピアにログオンしているユーザIDとの対応関係を表すログオン情報や、ユーザの名前、メールアドレス等のユーザ自身に関する情報、そのユーザが属するグループのグループID等の情報を含み、P2P基盤管理データ記憶部18に記憶される。
ピア管理サービス部48は、P2Pネットワークに参加しているピアのピア情報を管理する機能を有する。
メッセージディスパッチ部36は、アプリケーション実行部20からのメッセージや他ピアとの間で送受信されるメッセージを解析し、サービス実行部34のうち解析したメッセージに関する処理を行うべきサービス部へ制御を渡す。
P2P基盤管理データ記憶部18は、経路情報18A、グループ情報18B、隣接情報18C、ピア情報18D、及びユーザ情報18Eを記憶する。
経路情報18Aは、P2Pネットワークにおける経路の情報、例えば後述するスパニングツリーに関する情報を含む。
グループ情報18Bは、前述したように例えば少なくともグループIDとユーザIDとの対応関係を表す情報である。
隣接情報18Cは、自ピアに隣接するピアに関する情報、例えばピアID等の情報を含む。ここで、隣接するピアとは、例えば自ピアから送信したパケットに対する応答時間が予め定めた所定時間内のピアとすることができる。隣接情報は、例えば他ピアと通信する課程において得られる応答時間に基づいて生成することができるが、オペレータの操作等により手動的に設定するようにしてもよい。
ピア情報18Dは、ピア探索サービス部38によって探索されたピアに関する情報、例えばピアID等の情報や、告知情報取得サービス部42によって取得したP2Pネットワーク上の各ピアが提供しているサービスに関する情報等を含む。ここで、ピアIDには、例えばIPアドレスやURI(Uniform Resource Identifier)等を用いることができる。
ユーザ情報18Eは、前述したようにユーザのログオン情報やユーザ自身に関する情報等を含む。
アプリケーション実行部20は、各種アプリケーションを実行するものであり、メッセージ制御部24を介して他ピアとメッセージの送受信を行う。また、アプリケーションメモリ22は、アプリケーション実行部20の実行に関連する各種の情報を記憶するためのメモリである。
次に、P2Pネットワークにおいて、目的のサービスを検索し実行する場合の具体例について説明する。
まず、他ピアへメッセージを転送する機能を有する転送機能付きピアと、転送機能を備えず、転送機能付きピアを介して他ピアとメッセージの送受信を行うエンドピアと、からなるP2Pネットワークにおいて、転送機能付きピア及びエンドピアのP2P基盤構成部16で実行される処理について説明する。なお、転送機能付きピアは、図示しない転送機能サービス部をサービス実行部34に備えた構成である。
図7にはエンドピアで実行される処理のフローチャートを、図8には転送機能付きピアで実行される処理のフローチャートを示した。
図7に示すように、エンドピアは、ステップ100において、転送機能付きピアの探索要求を、例えば自ピアに予め記憶された設定情報に設定された他の転送機能付きピアに対して、又はマルチキャストやブロードキャストにより他の転送機能付きピアに対してP2Pネットワークに送信する。これは、ピア探索サービス部38により実行される。
そして、ステップ102において、転送機能付きピアが存在するか否かを判断し、転送付きピアが存在する場合には、ステップ104へ移行し、転送機能付きピアが存在しない場合には、ステップ102へ戻り、例えば所定時間経過後に再度転送機能付きピアを探索する。
ステップ104では、自ピアにログオンしているユーザ又は自ピアが属するグループに属している他ユーザがログオンしている他ピアの告知情報を取得するよう転送機能付きピアに要求する。これは、告知情報取得サービス部42により実行される。
ステップ106では、転送機能付きピアから告知情報を受信したか否かを判断し、受信していない場合には、ステップ110へ移行し、受信した場合には、ステップ108において、受信した告知情報をP2P基盤管理データ記憶部18にピア情報18Dとして記憶させる。
ステップ110では、サービス要求が発生したか否かを判断する。例えば自ピアにログオンしているユーザの操作等によってアプリケーション実行部20によりアプリケーションが実行され、サービス要求が発生した場合には、アプリケーション実行部20からメッセージ制御部24へサービス要求が通知される。この場合、ステップ112へ移行し、サービス要求が発生していない場合には、ステップ116へ移行する。
ステップ112では、発生したサービス要求に対応したメッセージを作成して転送機能付きピアに送信する。例えば、アプリケーション実行部20からのサービス要求が、所望のファイルを取得する要求だった場合には、アプリケーション実行部20から通知されたファイル名等の所望のファイルを特定するための情報を含むファイル探索要求メッセージを転送機能付きピアに送信する。
ステップ114では、送信したメッセージに対する応答処理を行う。すなわち、送信したメッセージに対する応答メッセージを受信し、受信した応答メッセージの内容に応じた処理を行う。例えば、サービス要求が所定のファイルを取得する要求であった場合には、そのファイルを所有しているピアがあれば、そのピア情報が応答メッセージとして受信されるので、これをアプリケーション実行部20に通知する。この場合、アプリケーション実行部20では、受信したピア情報に基づいて、所望のファイルを所有しているピアにファイル送信要求を送信するようメッセージ制御部24に依頼する。これにより、所望のファイルを取得することができる。
そして、ステップ116では、転送機能付きピアから、他ピアから何らかのサービス提供又は情報提供を要求する要求メッセージを受信したか否かを判断し、要求メッセージを受信していた場合には、ステップ118へ移行し、要求メッセージを受信していない場合には、ステップ106へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。
ステップ118では、要求に対する処理を実行する。そして、ステップ120において、処理結果に対応したメッセージを転送機能付きピアに送信する。例えば、他ピアからファイル探索の要求メッセージを受信した場合には、その要求メッセージをファイル検索を実行するアプリケーション実行部20へ渡す。これによりアプリケーション実行部20においてファイル検索が実行され、検索結果がメッセージ制御部24に通知される。メッセージ制御部24では、アプリケーション実行部20から通知された検索結果に基づいて応答メッセージを作成し、ファイル探索要求メッセージの送信元のピアに送信する。例えばファイルが検索できた場合には、自ピアのピアID等の情報を含めた応答メッセージを作成して、ファイル探索要求メッセージの送信元のピアに送信する。これにより、送信元のピアでは、所望のファイルが検索できたか否かを確認することができる。
次に、転送機能付きピアで実行される処理について説明する。
転送機能付きピアは、まず図8に示すステップ200において、例えば自ピアに予め記憶された設定情報に設定された他の転送機能付きピアに対して、又はマルチキャストやブロードキャストにより他の転送機能付きピアに対して、グループ情報やユーザ情報等の各種情報を送信するよう要求し、これらの情報を取得する。取得した情報は、P2P基盤管理データ記憶部18に記憶される。これにより、P2Pネットワークを構成しているピアの情報やログオンしているユーザの情報を得ることができる。
ステップ202では、P2P基盤管理データ記憶部18に記憶された隣接情報18Cを、自ピアの隣の転送機能付きピア全てに告知する。隣接情報18Cには、自ピアの隣の転送機能付きピアの情報が少なくとも含まれ、さらに、他のピアが有している隣接情報を既に取得している場合には、その隣接情報も含まれる。
ステップ204では、隣の転送機能付きピアに隣接情報を送信するよう要求し、取得する。このように、自ピアの隣の転送機能付きピアと隣接情報を交換する。
そして、ステップ206では、交換した隣接情報に基づき、スパニングツリーの構成情報を生成し、P2P基盤管理データ記憶部18に経路情報として記憶する。ここで、スパニングツリーとは、メッセージの転送経路が、ループのない木構造となるような経路を表す。例えばP2Pネットワークが、図9(A)に示すように、グループ1にのみ属する転送機能付きピア501、グループ2にのみ属する転送機能付きピア502、グループ1、2の何れにも属する転送機能付きピア5012、何れのグループにも属さない転送機能付きピア50n、これらの各転送機能付きピアの背後に存在するエンドピア(図9では図示省略)で構成されていたとする。この場合、スパニングツリーは、図9(B)に示すようなループのない木構造の経路となる。
次のステップ208では、エンドピアからのメッセージ送信要求を受信したか否かを判断し、受信している場合にはステップ210へ移行し、受信していない場合には、ステップ212へ移行する。
ステップ210では、スパニングツリーの構成情報としての経路情報に基づいて、メッセージを転送する。例えば、図9(A)に示すようなネットワークが構築されている場合において、エンドピアが例えばグループ1に属しており、グループ1向けの要求メッセージを転送機能付きピアに送信した場合について説明する。この場合、転送機能付きピアは、グループ1に属しているエンドピアに対してのメッセージ転送を担う転送機能付きピアを全て含み、この転送機能付きピア全てにメッセージが転送されるようなスパニングツリー、例えば図9(C)に示すようなスパニングツリーを経路情報に基づいて計算する。そして、転送機能付きピアは、計算されたスパニングツリーに基づいて、隣の転送機能付きピア全てにエンドピアからの要求メッセージを転送する。これにより、図9(C)に示すスパニングツリー上の転送機能付きピアにメッセージが転送され、グループ1のエンドピア全てにメッセージが転送される。なお、グループ2向けのメッセージ送信要求を転送機能付きピアに送信した場合は、図9(D)に示すようなスパニングツリーが計算される。
次のステップ212では、隣の転送機能付きピアからメッセージを受信したか否かを判断し、受信した場合にはステップ214へ移行し、受信していない場合には、ステップ208へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。なお、定期的にステップ200へ戻ってスパニングツリーを定期的に計算するようにしてもよい。
ステップ214では、計算したスパニングツリーに基づき、メッセージを転送する必要がある場合、すなわちスパニングツリー上における隣の転送機能付きピアのうちメッセージを転送していない転送機能付きピアが存在する場合には、その転送機能付きピアにメッセージを転送する。また、受信したメッセージが、自ピアがメッセージの転送を担うエンドピアと同一のグループ宛であった場合には、そのメッセージをエンドピアへ転送する。
このように、スパニングツリーを各転送機能付きピアが計算し、このスパニングツリー計算に従ってメッセージを転送することにより、同じグループ内のエンドピア間においてメッセージの送受信が可能となる。
上記のような転送機能付きピアによってメッセージを転送する構成は、主にLAN(Local Area Network)等の比較的小規模のネットワークでP2Pネットワークを構築する場合に適しているが、大規模のネットワークでP2Pネットワークを構成する場合には、ファイアウォールやゲートウェイ等を介して、異なるネットワークに接続されたピア間でメッセージの送受信が行われる。以下では、このような比較的大規模なネットワークでP2Pネットワークを構築する場合に適した形態について説明する。
図10に示すP2Pネットワーク11は、複数のネットワーク52〜58を含み、ネットワーク52は、ルータ60、62を介してネットワーク54と接続されると共に、ルータ64を介してネットワーク58と接続される。また、ネットワーク56は、ルータ66を介してネットワーク58と接続される。
ネットワーク52は、エンドピア52A、52B、及び待ち合わせ機能付きピア52Cを含んで構成され、ネットワーク54はエンドピア54Aを含んで構成され、ネットワーク56はエンドピア56Aを含んで構成され、ネットワーク58は中継機能付きピア58Aを含んで構成されている。なお、待ち合わせ機能付きピアは、図示しない待ち合わせ機能サービス部をサービス実行部34に備えた構成であり、中継機能付きピア58Aは、図示しない中継機能サービス部をサービス実行部34に備えた構成である。
このように構成されたP2Pネットワーク11において、エンドピアは、図7のフローチャートの示す処理とほぼ同様の処理を実行する。すなわち、P2Pネットワーク11におけるエンドピアで実行される処理は、図7のフローチャートの説明において、転送機能付きピアを待ち合わせ機能付きピアに言い換えた処理を実行すると考えることができる。
また、中継機能付きピアは、基本的には所謂ゲートウェイとしての動作をするピアである。中継機能付きピアは、まず、例えば自ピアに記憶された設定情報に予め設定された他のピアに対して、又はマルチキャストやブロードキャストにより他のピアに対して、グループ情報やユーザ情報等の各種情報を送信するよう要求し、これらの情報を取得しておく。そして、他ピアからメッセージを受信した場合には、送信先として指定されたピアにメッセージを転送する。
次に、待ち合わせ機能付きピアで実行される処理について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ300において、例えば自ピアに記憶された設定情報に予め設定された他の転送機能付きピアに対して、又はマルチキャストやブロードキャストによって、他のピアに対してグループ情報やユーザ情報等の各種情報を送信するよう要求する。
ステップ302では、他ピアから何らかの情報、例えばステップ300で要求したグループやユーザ情報等の情報や、他ピアからの告知情報等を受信したか否かを判断し、受信した場合には、ステップ304へ移行し、受信していない場合には、ステップ306へ移行する。
ステップ304では、他ピアから受信した情報をP2P基盤管理データ記憶部18に記憶させる。例えば受信した情報がグループ情報であればグループ情報18BとしてP2P基盤管理データ記憶部18に記憶させ、受信した情報がユーザ情報であればユーザ情報18EとしてP2P基盤管理データ記憶部18に記憶させる。
ステップ306では、エンドピアから何らかのサービス提供又は情報提供を要求する要求メッセージを受信したか否かを判断し、受信している場合には、ステップ308へ移行し、受信していない場合には、ステップ302へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。
ステップ308では、要求メッセージに対応した情報が自ピアのP2P基盤管理データ記憶部18に記憶されているか否かを判断し、記憶されている場合には、ステップ310へ移行し、記憶されていない場合には、ステップ312へ移行する。
ステップ310では、要求メッセージに対応した情報をP2P基盤管理データ記憶部18から読み出して要求元のピアに送信する。
一方、ステップ312では、要求メッセージを隣接のピアに転送する。これにより、要求メッセージが他ピアに伝搬される。これにより、要求メッセージに対応した処理を実行可能なピアから応答メッセージが送信される。
ステップ314では、要求メッセージに対応した処理を実行可能なピアから送信された応答メッセージを受信し、これを要求元のエンドピアに送信する。
ここで、ネットワーク54のピア54Aが告知情報の探索要求を行う場合について説明する。この場合、ピア54Aは、待ち合わせ機能付きピアを検索し、検索された待ち合わせ機能付きピア52Cに告知情報の探索要求メッセージを送信する。これにより待ち合わせ機能付きピア52Cは、自ピアに他ピアの告知情報が蓄積されていれば、これをピア54Aに送信し、蓄積されていない場合には、例えば隣のピア52A、52B等に告知情報を送信するよう要求する。このとき、ピア52Aは、自ピアの告知情報と、自ピアに記憶されている他ピアの告知情報、例えばピア56Aの告知情報がすでに記憶されている場合には、その告知情報とを待ち合わせ機能付きピア52Cに送信する。ピア52Cについても同様である。待ち合わせ機能付きピア54Cは、他ピアから送信された告知情報を蓄積すると共に、ピア54Aに送信する。
以上のように、待ち合わせ機能付きピアは、他ピアから送信された告知情報等の各種情報を自ピアに蓄積しておき、エンドピアからの要求に対応した情報が自ピアに記憶されている場合には、その情報をエンドピアに送信する。従って、P2Pネットワーク11のように大規模なネットワークにおけるメッセージの送受信の効率を向上させることができる。
次に、アプリケーション実行の具体例として、アプリケーションがファイル共有サービスの場合におけるアプリケーション実行部20の処理について説明する。
この場合、アプリケーション実行部20は、ファイル名等の所望のファイルを特定するための情報を少なくとも含んだファイル探索要求をメッセージ制御部24のメッセージディスパッチ部36に通知する。メッセージディスパッチ部36では、このファイルを所有するピアを探索するようピア探索サービス部38に対して要求する。これにより、ピア探索サービス部38によって所望のファイルを所有するピアが探索され、アプリケーション実行部20に通知される。そして、アプリケーション実行部20では、探索されたピアに対してファイルを送信するよう要求し、取得する。なお、所望のファイルを所有しているピアの情報を既に取得しており、自ピアに記憶されていた場合には、ピア探索を実行せずに、直接そのピアにファイル送信要求を送信してファイルを取得すればよい。
このように、アプリケーション実行部20は、メッセージ制御部24を介して他ピアとメッセージの送受信を行い、サービスを提供する。
なお、P2Pネットワークの構築について上記は一例であり、例えば上記特許文献1に記載されたプロトコルや、JXTAプロトコルのPDP(Peer Discovery Protocol:ピア発見プロトコル)、PRP(Peer Resolver Protocol:ピア解決プロトコル)、PIP(Peer Information Protocol:ピア情報プロトコル)、PMP(Peer Membership Protocol:ピアメンバーシッププロトコル)、PBP(Peer Binding Protocol:ピアバインディングプロトコル)、PEP(Peer Endpoint Protocol:ピアエンドポイントプロトコル)等の公知のプロトコルを用いてP2Pネットワークを構築してもよい。
次に、本実施形態に係るP2Pネットワークの具体的な形態として、図12に示すように、ピアとしての複合機12A〜12C、パーソナルコンピュータ(以下、PC)12Dを含むP2Pネットワークが構築されている場合を例に説明する。
複合機12A〜12Cは、基本的に上記で説明した図5、6に示したピア12の機能を有しており、その他は、例えばプリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能等を含んで構成された汎用的な複合機と同様の構成である。また、PC12Dも基本的に上記で説明した図5、6に示したピア12の機能を有しており、その他は、汎用的なパーソナルコンピュータと同様の構成である。
各ピアのアプリケーション実行部20は、図13に示すように、ジョブ処理部70、ジョブ分割部72、を含んで構成されている。なお、ここでは、説明の簡単のため、ジョブの分割処理等に必要な機能部のみを示している。後述のアプリケーションメモリ22についても同様である。
ジョブ処理部70は、ピアが複合機の場合には、例えばプリント処理、スキャン処理、ファックス送受信等の各種処理を実行する機能を有し、ピアがPCの場合には、例えば画像処理等の各種処理を実行する機能を有する。
ジョブ分割部72は、詳細は後述するが、自ピアでジョブが発生した場合に、そのジョブを分割した分割ジョブを生成し、他ピアへ処理を依頼する等の処理を実行する機能を有する。
また、各ピアのアプリケーションメモリ22には、詳細は後述するが、ジョブテーブル74、ジョブ処理記述データ76、分割ジョブデータ78、機能一覧データ80等が記憶される。
次に、複合機12Aでジョブが発生した場合における複合機12Aが実行する処理と、他のピア、すなわち複合機12B、12CやPC12Dで実行される処理について、図14及び図15に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、P2Pネットワーク上の各ピアは、実際には図14及び図15に示す処理を両方行うが、ここでは説明を簡単にするため、ジョブが発生したピアの処理と、そのジョブを分割した分割ジョブを実行するピアの処理とを分けて説明する。
まず、複合機12Aのアプリケーション実行部20で実行されるジョブ実行処理について、図14に示すフローチャートを参照して説明する。この処理は、複合機12Aにおいて、ユーザの操作により又はネットワークに接続された他ピアからの指示により、例えばコピー処理、プリント処理、ファクス送信等、何らかのジョブの実行を指示された場合に実行される。
なお、ジョブの実行は、ジョブデータに基づいて行われ、例えばジョブデータは、そのジョブの処理内容やその処理に関する各種パラメータが記述されたジョブ処理記述データ76と、処理内容記述データ76に従って処理される処理対象のデータ(例えば画像データ、文書データ等)と、を含んで構成される。
ステップ400では、指示されたジョブが実行不可であるか否かを、例えば自ピアの処理負荷の状態等に基づいて判断する。例えば、処理負荷の状態は、実行中のジョブや待機中のジョブの数等に基づいて判断することができる。この場合、実行中及び待機中のジョブ数が所定値以上の場合に指示されたジョブが実行不可であると判断することができる。また、ジョブ数だけでなく、そのジョブの内容を考慮して処理負荷の状態を判断してもよい。例えば印刷枚数や印刷用紙のサイズ、印刷内容(カラー印刷か白黒印刷か、各種画像処理の実行の有無、パンチング、ステープラ等のフィニッシャ処理の有無等)等に基づいて判断してもよい。
そして、指示されたジョブを実行不可であると判断した場合には、ステップ402へ移行し、ジョブを実行できると判断した場合には、ステップ422へ移行する。
ステップ402では、ジョブの分割処理をジョブ分割部70により実行する。すなわち、ジョブデータを所定の分割単位に従って分割した分割ジョブデータ78を生成してアプリケーションメモリ22に記憶する。
ジョブの分割単位としては、例えば処理内容、ページ数等がある。処理内容で分割する場合には、例えばジョブがある画像データを印刷する処理であって、その処理内容がデコンポーズ処理、ラスタデータのスムージング処理、黒点除去処理、印刷処理であった場合、これらの各処理にジョブを分割した分割ジョブデータ78を生成する。また、ページ数で分割する場合、所定ページ数毎にジョブを分割した分割ジョブデータ78を生成する。なお、各分割ジョブデータには、各ジョブに固有のジョブ番号を付与する。例えば、このジョブ番号を、分割ジョブの処理の優先順位を示す番号としてもよい。上記の例のように、画像データを印刷するような処理の場合、デコンポーズ処理を実行した後でなければ、その後の処理を実行できない。このような場合には、処理順序(優先順位)に従ってジョブ番号を付与し、このジョブ番号の順に処理を実行させるようにしてもよい。
そして、ステップ404では、他ピアへ分割ジョブの実行を依頼する。具体的には、ジョブ処理記述データをネットワークに接続された他ピア、すなわち複合機12B、12C、PC12Dへ送信する。他ピアでは、受信したジョブ処理記述データ76を参照して、実行可能な処理があるか否かを判断し、実行可能な処理があれば実行可能な処理を記述した実行可能メッセージを送信し、実行不可能であれば実行不可能を示す実行不可メッセージを送信する。
ステップ406では、分割ジョブの実行の依頼に対する対応処理を実行する。具体的には、他ピアからの応答メッセージを受信し、受信した応答メッセージが実行可能メッセージである場合には、そのピアが実行可能な処理に対応した分割ジョブデータ78をそのピアに対して送信する。なお、ジョブ番号が処理の優先順位を示す番号である場合には、最初に実行すべき分割ジョブの分割ジョブデータ78を該当するピアに送信する。
ステップ408では、ジョブテーブル74を作成してアプリケーションメモリ22に記憶する。具体的には、他ピアから送信された各応答メッセージのうち、実行可能メッセージを含む場合には、そのピアが実行する分割ジョブのジョブ番号と、そのピアを特定するための情報、例えばピアIDと、の対応関係を記述したジョブテーブル74を作成してアプリケーションメモリ22に記憶する。また、自ピアで実行可能な分割ジョブがある場合には、自ピアについてもジョブテーブル74に登録する。
ステップ410では、他ピアから処理結果を受信したか否かを判断し、処理結果を受信した場合にはステップ412へ移行し、受信していない場合にはステップ414へ移行する。処理結果には、正常に分割ジョブを終了したか否かを示すメッセージや処理後の分割ジョブデータが含まれる。
ステップ412では、受信した処理結果に対する対応処理を実行する。例えば、正常に分割ジョブを終了した場合には、ジョブテーブル74から、その分割ジョブのレコードを削除すると共に、その分割ジョブデータ78を削除する。一方、正常に分割ジョブを終了していない場合には、ステップ404と同様に他ピアに分割ジョブの実行を依頼し、ステップ406と同様に対応処理を行う。
ステップ414では、自ピアで実行すべき分割ジョブがあるか否かを判断する。これはステップ408で作成したジョブテーブル74を参照することにより判断することができる。そして、自ピアで実行可能な分割ジョブがある場合には、ステップ416へ移行して分割ジョブを実行し、自ピアで実行可能な分割ジョブがない場合には、ステップ410へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。なお、ジョブテーブル74に自ピアが実行すべき分割ジョブが登録されていない場合であっても、自ピアの処理負荷の状態を再度判断し、自ピアで実行できる状態であれば、その時点でジョブテーブル74に登録し、自ピアで分割ジョブを実行するようにしてもよい。
ステップ416で分割ジョブを実行した後は、ステップ418において、ジョブテーブルを書き換える。すなわち、ジョブテーブル74から、実行した分割ジョブのレコードを削除する。
ステップ420では、全ての分割ジョブの実行が終了したか否かを判断する。これは、ジョブテーブル74に登録された分割ジョブが全て削除されたか否かを判断すればよい。そして、全ての分割ジョブの実行が終了した場合には本ルーチンを終了し、終了していない場合には、ステップ410へ戻って上記と同様の処理を行う。
次に、複合機12B、12C、PC12Dのアプリケーション実行部20で実行されるジョブ実行処理について、図15に示すフローチャートを参照して説明する。この処理は、複合機12Aから分割ジョブの実行を依頼された場合、すなわちジョブ処理記述データ76を受信した場合に実行される。
ステップ500では、分割ジョブを実行可能であるか否かを判断する。具体的には、受信したジョブ処理記述データ76に記述された処理内容と、アプリケーションメモリ22に予め記憶された機能一覧データ80に記述された自ピアで処理可能な機能とを比較し、一致するものが存在する場合には、その処理を実行可能であると判断し、一致するものが存在しない場合には、実行不可であると判断する。また、実行中のジョブや待機中のジョブの数等に基づいて自ピアの負荷状態を判断し、処理内容としては実行可能であっても、負荷状態が一定レベル以上の場合には実行不可であると判断するようにしてもよい。
そして、分割ジョブを実行可能であると判断した場合には、ステップ502へ移行し、実行可能であることを示す実行可能メッセージを依頼元のピア、すなわち複合機12Aに送信し、分割ジョブを実行不可であると判断した場合には、ステップ510へ移行して実行不可であることを示す実行不可メッセージを依頼元のピアに送信する。
ステップ504では、依頼元のピアから処理対象である分割ジョブデータを受信したか否かを判断し、受信していない場合には受信するまで待機し、受信した場合には、ステップ506へ移行する。
ステップ506では、分割ジョブをジョブ処理部70により実行し、ステップ508において、処理結果を依頼元のピアに送信する。例えば分割ジョブを正常に実行できなかった場合には、例えばその旨を示すメッセージを依頼元のピアに送信し、分割ジョブを正常に実行できた場合には、その旨を示すメッセージと共に、処理後の分割ジョブデータを依頼元のピアに送信する。
このように、処理負荷が重く自ピアでジョブを実行できない場合には、ジョブを分割して他のピアに依頼して実行を代行させるため、性能の低いピアにジョブの実行が依頼された場合でも性能の高い他のピアがジョブを分担して実行することが可能となり、システム全体としての処理効率を向上させることができる。例えば、複合機12Aがポストスクリプト等のページ記述言語対応の複合機の場合、ポストスクリプトデータからラスタイメージデータへの変換処理のような処理負荷の高いジョブを性能の高いPC12Dに分担させることが可能となり、処理効率を向上させることができる。
また、上記の処理を各ピアが実行することにより、従来のようなジョブサーバー等の管理用のピアを設ける必要がなく、管理者による作業も不要となり、利便性を向上させることができる。
なお、本実施形態の変形例として、他ピアに分割ジョブの実行を依頼した際に、そのピアの処理実行率、例えば依頼先のピアから実行可能メッセージを受信した回数に対する、そのピアで処理を正常終了した旨を示すメッセージを受信した回数の割合を求めておき、この処理実行率が高いピアに対して優先的に分割ジョブの実行を依頼するようにしてもよい。これにより、さらに処理効率を高めることが可能となる。
また、機能一覧データ80に機能だけでなく処理能力等の情報も含めておくと共に、これを予め他のピアと交換、すなわち共有しておき、機能一覧データ80に基づいて、処理能力の高いピアに優先的に分割ジョブの実行を依頼するようにしてもよい。
また、分割ジョブを他ピアに依頼する際に、ジョブ処理記述データ76に分割ジョブを実行するためのプログラム自体を記述して他ピアに送信するようにしてもよい。これにより、本来その分割ジョブを実行できないピアであっても、ジョブ処理記述データ76に記述されたプログラムを実行することにより分割ジョブを実行することが可能となる。
また、分割ジョブを他ピアに依頼する際に、依頼先のピアが正当な依頼先であるか否かを確認するようにしてもよい。例えば、P2Pグループ内で、予め定めた第1の識別符号と第2の識別符号との組み合わせを少なくとも一つ含む識別符号対応表を共有しておき、分割ジョブを他ピアに依頼する際に、第1の識別符号を送信する。そして、他ピアからこの第1の識別符号に対応した第2の識別符号を送信してもらい、これが正しいか否かを識別符号対応表に基づいて判断することにより、相手先が正当な宛先であるかを確認することができる。これにより、正当でないピアに分割ジョブを依頼するのを防ぐことができ、システムの信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態では、ピアが複合機及びPCの場合について説明したが、これに限らず、他の装置にも本発明を適用可能であることはいうまでもない。
また、本実施形態では、複合機12B等において分割ジョブが実行され(図15のステップ506)、正常に実行できなかった場合に、これが複合機12Aに通知され(同図のステップ508)、複合機12Aにおいて他ピアに処理が依頼される(図14のステップ412)ようにしているが、以下、応用例として、プリントジョブを実行中にプリンタに障害が発生した場合における各ピアの処理について説明する。なお、以下ではプリントジョブを例に説明するが、ジョブの種類はプリントジョブに限られるものではない。
ここでは、図16に示すように、プリント指示ピア12E、プリントジョブを処理するプリントジョブ処理ピア12F、プリント処理を行うプリントピア12Gを各々複数含んでP2Pネットワークが構築されている場合を例に説明する。
プリント指示ピア12E、プリントジョブ処理ピア12F、プリントピア12Gは、基本的に上記で説明した図5、6に示したピア12の機能を有する他、プリント指示ピア12Eはプリントを指示する機能等を、プリントジョブ処理ピア12Fはプリントジョブを処理してPDL(Page Description Language)データを作成する機能等を、プリントピア12Gはプリント処理を行う機能等を有している。なお、以下では、説明の簡略化のために、各ピアは、それぞれの処理を専用で行うピアとして説明する。
プリント指示ピア12Eのアプリケーション実行部20は、図17に示すように、ユーザインタフェース部82A及びプリントジョブ作成部82Bを含んで構成されている。なお、ここでは、説明の簡単のため、プリントの指示に関して必要な機能部のみを示している。後述のアプリケーションメモリ22についても同様であり、また、他のピアについても同様である。
ユーザインタフェース部82Aは、ユーザによる図示しない操作部の操作を受け付ける機能を有する。ユーザは、操作部を操作して例えばそのピアのアプリケーションメモリ22に記憶されたアプリケーションデータ84Aを指定してプリントの実行を指示する。なお、他ピアに記憶されているデータを指定できるようにしてもよい。
プリントジョブ作成部84Bは、ユーザにより指示された指示内容をもとにプリントジョブデータ84Bを作成する。作成されたプリントジョブデータ84Bは、アプリケーションメモリ22に記憶される。
プリントジョブデータ84Bには、プリント対象のアプリケーションデータ及びプリントジョブ属性情報が含まれる。プリントジョブ属性情報には、例えば印刷用紙のサイズ、印刷部数、ページ数、カラー印刷等の印刷の種類を指定する情報、両面印刷等の印刷面を指定する情報、各種画像処理の実行の有無を指定する情報、パンチング、ステープラ等のフィニッシャ処理の有無を指定する情報等が含まれる。
アプリケーションメモリ22には、アプリケーションデータ84A、プリントジョブデータ84B、プリンタ情報84C等が記憶される。
プリンタ情報84Cは、プリンタ(プリントピア)の能力や機能に関する能力情報、プリンタの現在のステータスに関するステータス情報、プリンタで処理するジョブの動作状況に関する動作情報等がP2Pネットワークに接続されたプリンタの数分含まれて構成される。能力情報には、PPM(1分間当たりの印刷可能枚数)、カラー印刷、両面印刷、各種画像処理、パンチング、ステープラ等の機能の有無に関する情報、対応可能なPDLの種類の情報等が含まれる。ステータス情報には、紙詰まり、紙切れ、トナー切れの有無、ドアの開閉状況等の情報が含まれる。動作情報には、受け付けたプリントジョブの数や各プリントジョブの情報等(ページ数等)が含まれる。
このプリンタ情報84Cは、P2Pネットワーク内で共有され、各ピアには最新のプリンタ情報が記憶される。すなわち、例えばプリンタに紙詰まり等の障害が発生した場合、これがP2Pネットワーク内の各ピアに通知され、共有される。
プリントジョブ処理ピア12Fのアプリケーション実行部20は、図18に示すように、プリントジョブ処理部86A、プリントジョブ分割部86Bを含んで構成されている。
プリントジョブ処理部86Aは、プリントジョブデータに基づいて、アプリケーションデータからPDLデータを作成する。
プリントジョブ分割部86Bは、プリントジョブを分割する必要が生じた場合に、プリントジョブデータを複数のプリントジョブデータに分割する。
プリントジョブ処理ピア12Fのアプリケーションメモリ22には、プリントジョブデータ88A、プリンタ情報88B等が記憶される。
プリントピア12Gのアプリケーション実行部20は、図19に示すように、プリント実行部90を含んで構成されている。
プリント実行部90は、プリントジョブ処理ピア12Fで作成されたPDLデータに基づいてプリント処理を実行する。
プリントジョブ処理ピア12Gのアプリケーションメモリ22には、プリントジョブデータ92A、プリンタ情報92B等が記憶される。
次に、各ピアで実行される処理について、図20乃至図22に示すフローチャートを参照して説明する。なお、各ピアで共有されるプリンタ情報は、常に最新の情報に更新されているものとする。
まず、プリント指示ピア12Eのアプリケーション実行部20で実行される処理について、図20に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ600において、ユーザによりプリント対象のアプリケーションデータの指定やプリンタの指定等を含むプリントを指示する操作が有ったか否かを判断し、プリントの指示が有った場合には、ステップ602へ移行し、プリントの指示が無い場合には、プリントの指示があるまで待機する。
ステップ602では、指示内容に従ってプリントジョブデータを作成し、アプリケーションメモリ22に記憶する。
ステップ604では、作成したプリントジョブデータ84BをP2Pネットワークの他のピアへ送信する。これにより、プリントジョブデータ84BはP2Pネットワークで共有される。
次に、プリントジョブ処理ピア12Fのアプリケーション実行部20で実行される処理について、図21に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ700で、他ピア、すなわちプリント指示ピア12Eから送信されたプリントジョブデータ84Bを受信したか否かを判断し、受信していない場合には受信するまで待機し、受信した場合にはステップ702へ移行する。
ステップ702では、そのプリントジョブを実行可能か否かを自ピアの機能や処理負荷の状態等に基づいて判断し、実行可能でない場合はステップ700へ移行し、実行可能な場合には、ステップ704へ移行する。
ステップ704では、プリントジョブをロックし、これを他ピアへ通知する。すなわち、他ピアで同じ処理が行われないように、他ピアに対してこのプリントジョブの実行を不可とする情報を他ピアへ通知する。これにより、他ピアでは、そのプリントジョブの実行が禁止される。
ステップ706では、受信したプリントジョブデータに基づいて、PDLデータを作成し、これをプリントジョブデータ88Aとしてアプリケーションメモリ22に記憶する。
ステップ708では、プリントジョブデータ88Aを分割する必要があるか否かを判断し、分割する必要がある場合にはステップ710へ移行し、分割する必要がない場合には、ステップ712へ移行する。
分割する必要があるか否かは、例えばプリンタ情報88Bの動作情報を参照し、各プリントピアの処理負荷を判断することにより行う。そして、各プリントピアの処理負荷からジョブを分割した方が処理時間が速いと判断した場合には、ステップ710でプリントジョブデータ88Aを分割し、分割プリントジョブデータを作成する。分割は、例えば所定ページ数毎に行うことができる。
ステップ712では、プリンタ情報88Bのステータス情報や動作情報を参照し、プリントジョブ又は分割プリントジョブを実行させるプリンタの割り当てを行い、これらのジョブデータに割り当てたプリンタを特定するための情報を含める。
ステップ714では、プリントジョブデータ又は分割プリントジョブデータを送信すると共に、これらのプリントジョブのロックを解除することを他ピアへ通知する。これにより、指定されたプリントピアにおいてプリントジョブが実行される。
ステップ716では、プリンタ情報88Aのステータス情報を参照し、プリントジョブの実行を指示したプリントピアにおいて紙詰まり等の障害が発生したか否かを判断し、障害が発生している場合にはステップ718へ移行し、障害が発生していない場合には、ステップ700へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。
ステップ718では、障害が発生したプリントピアで実行されているプリントジョブをロックする旨を他ピアへ通知し、ステップ708へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。これにより、障害が発生していない他のプリントピアにおいてプリントジョブが実行される。
次に、プリントピア12Gのアプリケーション実行部20で実行される処理について、図22に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ800で、他ピア、すなわちプリントジョブ処理ピア12Fから送信されたプリントジョブデータ又は分割プリントジョブデータを受信したか否かを判断し、受信していない場合には受信するまで待機し、受信した場合には、ステップ802へ移行する。
ステップ802では、受信したプリントジョブデータ又は分割プリントジョブデータが自ピア宛であるか否かを判断し、自ピア宛である場合にはステップ804へ移行し、自ピア宛でない場合にはステップ800へ戻る。
ステップ804では、受信したプリントジョブデータ又は分割プリントジョブデータの内容に従ってプリントを実行し、ステップ806では、プリント実行に際して紙詰まり等の障害が発生し、正常終了しなかったか否かを判断する。そして、正常終了しなかった場合にはステップ808へ移行し、正常終了した場合にはステップ810へ移行する。
ステップ808では、発生した障害の内容を他ピアへ通知して、ステップ800へ戻る。ステップ810では正常終了処理、例えば処理したプリントジョブが正常終了した旨を他ピアへ通知すると共に、そのプリントジョブデータ又は分割プリントジョブデータを自ピアから削除する。また、プリントジョブデータ又は分割プリントジョブデータを削除せず、プリントジョブ属性情報に属性情報として正常終了した旨を登録するようにしてもよい。この場合、再プリントの指示があった場合に即座にプリントを実行することができる。
このように、障害が発生した場合には、状況に応じてプリントジョブを分割して分散処理させることができるので、耐障害性を高めることができる。
なお、上記では、アプリケーションデータが含まれたプリントジョブデータがP2Pネットワーク上の各ピアでコピーされて共有されるリアルタイムモードの場合について説明したが、これに限らず、プリントジョブ属性情報のみ共有し、必要になった時点でアプリケーションデータをダウンロードするダウンロードモードでプリントジョブを実行するようにしてもよい。
P2Pネットワークのネットワーク構成図である。 ピュアP2Pのネットワーク構成図である。 ハイブリッドP2Pのネットワーク構成図である。 P2Pネットワークのグループについて説明するための概念図である。 ピアの基本的構成のブロック図である。 メッセージ制御部のブロック図である。 エンドピアで実行される処理のフローチャートである。 転送機能付きピアで実行される処理のフローチャートである。 スパニングツリーのイメージ図である。 P2Pネットワークの他の形態のネットワーク構成図である。 待ち合わせ機能付きピアで実行される処理のフローチャートである。 P2Pネットワークの具体例を示すネットワーク構成図である。 アプリケーション実行部及びアプリケーションメモリの概略構成を示す機能ブロック図である。 ジョブが発生したピアにおいて実行される処理のフローチャートである。 分割ジョブの実行を依頼されたピアにおいて実行される処理のフローチャートである。 P2Pネットワークの具体例を示すネットワーク構成図である。 プリント指示ピアのアプリケーション実行部及びアプリケーションメモリの概略構成を示す機能ブロック図である。 プリントジョブ処理ピアのアプリケーション実行部及びアプリケーションメモリの概略構成を示す機能ブロック図である。 プリントピアのアプリケーション実行部及びアプリケーションメモリの概略構成を示す機能ブロック図である。 プリント指示ピアのアプリケーション実行部で実行される処理のフローチャートである。 プリントジョブ処理ピアのアプリケーション実行部で実行される処理のフローチャートである。 プリントピアのアプリケーション実行部で実行される処理のフローチャートである。
符号の説明
10、11 P2Pネットワーク
12 ピア
16 P2P基盤構成部
18 P2P基盤管理データ記憶部
20 アプリケーション実行部
22 アプリケーションメモリ
24 メッセージ制御部
26 データ管理部
28 送信部
30 受信部
32 ネットワーク
34 サービス実行部
36 メッセージディスパッチ部
38 ピア探索サービス部
40 告知情報公開サービス部
42 告知情報取得サービス部
44 グループ管理サービス部
46 ユーザ管理サービス部
48 ピア管理サービス部

Claims (9)

  1. 複数の情報処理装置が接続されたネットワークに接続され、所定のジョブを実行するジョブ処理手段を備えた情報処理装置であって、
    実行を指示されたジョブを実行可能か否かを判断する判断手段と、
    ジョブを実行不可であると判断した場合に、前記ジョブを所定の分割単位で複数の分割ジョブに分割するジョブ分割手段と、
    前記分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼する依頼手段と、
    前記他の情報処理装置からの分割ジョブの処理結果を受信する受信手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記判断手段は、処理負荷の状態に基づいて前記ジョブを実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記判断手段は、前記複数の分割ジョブのうち実行可能な分割ジョブがあるか否かを判断し、実行可能な分割ジョブがある場合には、その分割ジョブを前記ジョブ処理手段に実行させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記分割ジョブの処理内容に基づいて、前記分割ジョブの各々に優先順位を付与し、前記依頼手段は、付与した優先順位に従って、前記分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記他の情報処理装置毎に、前記分割ジョブの処理実行率を前記処理結果に基づいて求め、前記依頼手段は、前記分割ジョブの実行を前記処理実行率が高い他の情報処理装置から順に依頼することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記ネットワークは、複数の情報処理装置の少なくとも一部が特定のサーバを介さずに通信するピアツーピアネットワークであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記分割ジョブを実行中の他の情報処理装置において障害が発生した場合、前記依頼手段は、障害が発生した他の情報処理装置以外の他の情報処理装置に、前記分割ジョブの実行を依頼することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 複数の情報処理装置が接続されたネットワークに接続され、所定のジョブを実行するジョブ処理手段を備えた情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
    実行を指示されたジョブを実行可能か否かを判断し、
    ジョブを実行不可であると判断した場合に、前記ジョブを所定の分割単位で複数の分割ジョブに分割し、
    前記分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼し、
    前記他の情報処理装置からの分割ジョブの処理結果を受信する、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  9. 複数の情報処理装置が接続されたネットワークに接続され、所定のジョブを実行するジョブ処理手段を備えた情報処理装置により実行される情報処理プログラムであって、
    実行を指示されたジョブを実行可能か否かを判断するステップと、
    ジョブを実行不可であると判断した場合に、前記ジョブを所定の分割単位で複数の分割ジョブに分割するステップと、
    前記分割ジョブの実行を他の情報処理装置へ依頼するステップと、
    前記他の情報処理装置からの分割ジョブの処理結果を受信するステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理プログラム。
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