JP2006264920A - シート供給装置 - Google Patents

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JP2006264920A
JP2006264920A JP2005086808A JP2005086808A JP2006264920A JP 2006264920 A JP2006264920 A JP 2006264920A JP 2005086808 A JP2005086808 A JP 2005086808A JP 2005086808 A JP2005086808 A JP 2005086808A JP 2006264920 A JP2006264920 A JP 2006264920A
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徹 大野
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浩道 辻野
Kazunori Miyake
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Abstract

【課題】以降のシートの吸着動作に掛かる時間を短縮すると同時にシートの重送防止を図ることができるシート供給装置を提供すること。
【解決手段】搬送手段と、積載手段と、吸引力付与手段と、吸着検知手段と、前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与された吸引力を制御する吸引力制御手段と、を有し、前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を変化させることで前記搬送手段にシートを吸着させる吸着動作制御を行う時に、前記吸引力制御手段は前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を、先行して吸着されたシートに対する吸着動作制御で前記吸着検知手段が前記搬送手段への前記先行して吸着されたシートの吸着を検知した時の前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与した吸引力と等しくする。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に用いられるシート供給装置に関する。
複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置におけるシート供給装置としては、従来、ゴムローラ等の摩擦力を用いた搬送方法が用いられてきた。
しかしながら、摩擦力を用いた方法ではゴムローラ等の摩耗による耐久性や、表面がざらついた用紙、OHPのような特殊紙の搬送性に問題があった。
これを解決するための手段として静電気力によってシートを吸着させて搬送するシート分離搬送装置(特許文献1参照)や、エアーを利用したシート給送装置(特許文献2参照)が提案されている。
特開平09−194060号公報 特開平10−120214号公報
しかしながら、分離搬送されたシートの検出手段をシートの搬送路上に置くことにより、シートが正常に分離搬送できたかの判断が遅くなり、シートの不送りが発生した時に再度シートの分離搬送動作をするまでの時間が遅くなってしまう。又、シート毎の静電気に対する応答性の微妙なばらつきにより、或る特定のシートに対して正常に分離搬送できたとしても、その時の設定だとシート積載手段内の他の用紙に対しては重送する可能性もある。
又、特許文献2にあるように、エアーをシートの先端部に吹き付けるべくノズルを揺動させる系においてシートの浮上を検知した時のノズルの位置が2枚以上連続同じ場所になった場合において、それ以降のノズルの揺動開始位置を同じ場所若しくは僅かに上方の位置に設定する方法では、ノズルの揺動に掛かる時間がシート搬送手段等の他の機構に比べて遅いために高速給紙には不向きであり、且つ、ノズルを移動させるための機構が複雑になることが十分に予想される。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、以降のシートの吸着動作に掛かる時間を短縮すると同時にシートの重送防止を図ることができるシート供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート供給装置は、シートを搬送する搬送手段と、シートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを前記搬送手段に吸着させるために前記搬送手段に吸引力を作用させる吸引力付与手段と、前記搬送手段にシートが吸着されたことを検知する吸着検知手段と、前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与された吸引力を制御する吸引力制御手段と、を有し、
前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を変化させることで前記搬送手段にシートを吸着させる吸着動作制御を行う時に、前記吸引力制御手段は前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を、先行して吸着されたシートに対する吸着動作制御で前記吸着検知手段が前記搬送手段への前記先行して吸着されたシートの吸着を検知した時の前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与した吸引力と等しくすることを特徴とする。
又、本発明に係るシート供給装置は、シートを搬送する搬送手段と、シートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを前記搬送手段に吸着させるために前記搬送手段に吸引力を作用させる吸引力付与手段と、前記搬送手段にシートが吸着されたことを検知する吸着検知手段と、前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与された吸引力を制御する吸引力制御手段と、を有し、
前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を変化させることで前記搬送手段にシートを吸着させる吸着動作制御を行う時に、前記吸引力制御手段は前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を、0を含まないシートの種類に対して予め設定されている所定の吸引力よりも十分強く、且つ、先行して吸着されたシートに対する吸着動作制御で前記吸着検知手段が前記搬送手段への前記先行して吸着されたシートの吸着を検知した時の前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与した吸引力よりも弱い吸引力から開始して変化させていくことを特徴とする。
本発明によれば、静電気力やエアーによる吸引力によってシートを吸着搬送するシート吸着搬送装置において、以前に吸着させた時の吸引力を記憶させておくことで、以降のシートの吸着動作に掛かる時間を短縮すると同時にシートの重送防止も可能にする。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1をカラープリンタを一例に挙げて説明する。図1に一例のカラープリンタの断面図を示す。
図1において、1は画像形成装置であり、大別して画像形成部(4つのステーション11a,11b,11c,11dが並設されており、その構成は同一である)、給紙部、中間転写部30、搬送部、定着ユニット40、操作部4及び制御ユニット(不図示)から構成される。
次に、個々のユニットについて説明する。
画像形成部は、記録画像信号に応じたイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナー像を4つのステーション各々で形成し、このトナー像を各ステーション間で時差を設けて中間転写部30上に順次転写を開始することで4色カラー画像を形成する。
次に、給紙部は、記録材Pを収納する部分と、収納された記録材Pを給紙する部分と、記録材Pを搬送するためのローラ、記録材Pの通過を検知するためのセンサ、記録材Pの有無を検知するためのセンサ、記録材Pを搬送路に沿って搬送させるためのガイド(不図示)から構成される。
21a,21b,21c,21dはカセット、27は手差しトレイ、28はデッキであり、記録材Pを収納する。22a,22b,22c,22dは、カセット21a〜21dから記録材Pを1枚ずつ送り出すための吸着搬送装置である。吸着搬送装置22a,22b,22c,22dによって確実に1枚だけ分離された記録材Pは、更に引き抜きローラ24a〜24d、レジ前ローラ26によって搬送され、レジストローラ25まで搬送される。
又、デッキ28に収納された記録材Pも、吸着搬送装置60によって1枚だけ確実に分離され、引き抜きローラ62まで搬送される。更に、記録材Pは、レジ前ローラ26によってレジストローラ25まで搬送される。一方、手差しトレイ27に収納された記録材Pは、BCローラ29によって1枚分離され、レジ前ローラ26によってレジストローラ25まで搬送される。
中間転写部30について説明する。
中間転写部は、二次転写領域において、画像形成部にて形成されたカラー画像を給紙部から給紙され、後述の搬送部によって搬送された記録材Pの上に再度転写することで、カラー画像を記録材Pの上に形成する。
定着ユニット40は、内部に熱源を備えた定着ローラとその定着ローラに対向する位置にある加圧ローラから構成され、カラー画像を転写された記録材Pをローラ間に通紙させることで、カラー画像を構成するトナー像を記録材P上に定着させる。
搬送部について説明する。
給紙部によってレジストローラまで搬送された記録材Pは、レジストローラよりも上流のローラの回転駆動を止めて一旦停止する。その後、記録材Pと中間転写部30上のトナー像が一致するように画像形成部の画像形成タイミングに合わせてレジストローラ25を含む上流のローラの回転駆動が再開される。
記録材Pは、搬送部と中間転写部30との接点に当たる二次転写領域にて画像が転写され、定着ユニット40においてトナー像が定着された後、所望の排出先に向かうように搬送先が切り替えられ排出される。
尚、記録材Pの搬送路には、記録材Pの通過を検知するために複数のセンサが配置されており、給紙リトライセンサ64a,64b,64c,64d、デッキ引き抜きセンサ66等多数存在する。又、記録材Pを収納するカセット21a〜21dには、記録材Pの有無を検知するカセット紙有無検知センサ63a,63b,63c,63dが配置され、手差しトレイ27には、手差しトレイ27上の記録材Pの有無を検知する手差しトレイ紙有無検知センサ74が配置され、デッキ28には、該デッキ28内の記録材Pの有無を検知するデッキ紙有無検知センサ75が配置されている。
制御ユニットは、上記各ユニット内の機構の動作を制御するための制御基板(不図示)や、モータドライブ基板(不図示)等から成る。
操作部4は、画像形成装置1の上面に配置されており、記録材Pの収納された給紙部(給紙カセット21a〜21d、手差しトレイ27、デッキ28)の選択、排出先の選択、タブ紙束の指定等が可能である。
続いて、本実施の形態の特徴である記録材の吸着搬送装置22a,22b,22c,22d,60の制御の詳細について図2〜図4を用いて説明を行う。
図2は吸着搬送装置22a及びその周辺部分の拡大図である。22b,22c,22d,60についても同様の形状及び制御を行っているため、22aを代表にして説明する。図2において、202はシート束201を水平に保ったまま上下に移動可能なリフト装置、203は普通紙やOHP シート等の誘電体から成るシートを静電吸着させて図中の矢印の方向に回転することで搬送する無端状の搬送ベルトであり、ポリエチレン等の合成樹脂で電気的に絶縁性を有する誘電体材質により構成されている。
204は吸着検知センサであり、シートとの距離を検知することでシートが搬送ベルト203に吸着されているか否かを判断する。205はシート高さ検知センサであり、シートとの距離を検知することでシート束201の高さ方向位置がシートの吸着搬送に適している位置にあるかを判断する。
搬送ベルト203の内部には、図3に示すように、異なる電位が印加される交互に配置された一対の導電性材料から成る櫛歯状電極301,302とこれらの櫛歯状電極301,302に電気的に接続され、搬送ベルト203の手前側端部に配置された被給電部303,304が内蔵されている。
本実施の形態では、櫛歯状電極301,302及び被給電部303,304は銅等の金属箔パターンにより一体的に成形されたものであり、搬送ベルト203の回転方向に直交する方向の幅の略全面に亘って櫛歯状電極301,302が形成されている。搬送ベルト203の手前側端部に平行に配置された被給電部303,304のうち、奥側に被給電部303が配置され、手前側に被給電部304が配置されている。
又、櫛歯状電極301,302の表面は絶縁層により電気的に絶縁され、被給電部303,304の表面は導電部が露出しており、それぞれの周囲表面は同じく絶縁層により電気的に絶縁されている。そして、被給電部303,304の上方には被給電部303,304の導電部に接触するように給電ブラシ305,306がカラープリンタ側に配置されている。
給電ブラシ305,306は、搬送ベルト203のシート束201に面する領域に対して搬送ベルト203の回転方向に配置されており、給電ブラシ305,306の一端部に設けられた非図示の接続点に接続された高圧ケーブル307を経由して高電圧発生装置308が接続されている。高電圧発生装置308は、正極と負極の電位差が数キロボルト程度の高電圧を供給し得るように構成されており、負極はグランド電位に接続される場合もあれば負の電圧を印加する場合もある。
制御ユニットからの指示に従って高電圧発生装置308が給電ブラシ305,306に異なる電位を印加することで、導電部が給電ブラシ305,306に接触している被給電部303,304を経由して櫛歯状電極301,302の相互間で電界が発生する。これにより、搬送ベルト203上の給電ブラシ305,306の長さ範囲において電界がシート束201に作用することで静電吸着部309が形成される。この静電吸着部309において普通紙やOHPシート等の誘電体から成るシートを搬送ベルト203に吸着させておき、その状態で搬送ベルト203が回転することで搬送を行うことができる。
次に、シート束201のシートを吸着、搬送する時の制御手順について図4のフローチャートを用いて説明する。
シート高さ検知センサ205は、シートとの相対距離を検知することがきるように作られており、シート束201の最上面の高さ検知が可能な位置に配置されている。リフト装置202は、シート高さ検知センサ205がシート束201の最上面に位置するシートを検知できる位置までリフトアップし(S401,S402)、シート高さ検知センサ205がシートを検知できた時点でリフトアップを停止する(S403)。
この状態において1枚目のシートを吸着する時に、高電圧発生装置308により給電ブラシ305にV0ボルト、給電ブラシ306に0ボルトを印加する(S405)。V0ボルトの電圧値は、搬送するシートのサイズやシートの種類、坪量、周辺環境湿度等によって適切な値に設定される。シートのサイズや種類、坪量は本実施の形態では予め不図示のメモリ等に設定されて記憶されているが、記憶手段を持たない場合でも検出機構を設けておくことでシートの吸着動作時に値を設定できるようにしても良い。周辺環境湿度については搬送ベルト203の周辺に不図示の環境センサを設けておくことでシートの吸着動作時の湿度の検出を可能とする。
給電ブラシ305,306に電圧を印加することでシートに対する吸着力を発生させるが、電圧を印加して所定の時間T2までに吸着検知センサ204でシートの搬送ベルト203への吸着が検知された場合(S408−Yes)には、搬送ベルト203を回転させてシートの搬送を開始する(S413)。シートの搬送を開始して所定の時間T4までにシートの先端が引き抜きローラ24aまでに達した場合には給電ブラシ305,306への電圧印加をOFF(S417)して、後は引き抜きローラ24aのシート搬送能力だけでレジ前ローラ26に向けて搬送を続ける。
一方、シートの搬送ベルト203への吸着が所定時間T2だけ待っても検知されなかった場合(S409−No)には、給電ブラシ305に印加する電圧を上げて吸着動作をリトライする(S412)。何度かリトライを繰り返した後、シートの搬送ベルト203への吸着が検知された時点で、給電ブラシ305に印加された電圧をV1ボルトとして記憶しておき(S410)、そのまま搬送ベルト203の回転を開始してシートを搬送させる(S413)。最終的に給電ブラシ305に印加する電圧を高電圧発生装置308の出力限界まで上昇させても正常に吸着が検知されない場合(S411−Yes)には、給紙が失敗したと判断して処理を強制終了させる。
ところで、給電ブラシ305に初めに印加するV0ボルトの電圧はシートを確実に吸着させるための電圧よりは十分低くしてある。このため、印加電圧がV0ボルトの時点ではシートが正常に吸着する可能性は低いが、
一方、複数枚のシートが吸着されている可能性もない。これによりシートを確実に1枚ずつ吸着させるように低い電圧から徐々に上げていくことで搬送ベルト203に複数枚のシートが一度に吸着される場合を防いでいる。
上記の手続きで1枚目の給紙を成功させた後は、1枚目と同様に給電ブラシ305に初めに印加する電圧をV0ボルトにするのではなく、先ほど記憶させておいたV1ボルトに設定する(S406)。これにより、2枚目以降の用紙の吸着動作に掛かる時間を大幅に短縮することが可能となる。これはシートを1枚ずつ吸着させるために必要な電圧がV1ボルトであることが分かっているため、給電ブラシ305への印加電圧をV0ボルトからV1ボルトまでに上昇させるまでのリトライ手続きを省くことが可能だからである。
つまり、図5で示す(縦軸:印加電圧、横軸:経過時間。図6及び図7も同様)ように、吸着動作における初期の印加電圧を低く設定し、吸着が検知されない度にリトライするべく印加電圧を上昇させる制御を1枚ごとに繰り返すよりも、図6に示すように、以前に搬送ベルト203への吸着が検知された時の印加電圧を記憶しておいてそれ以降の吸着動作における初期の印加電圧に設定しておくことで吸着動作制御における搬送ベルト203への吸着検知までの時間を大幅に短縮することが可能となる。
以上説明したように、実施の形態1のカラープリンタによれば、シートを正常に吸着した時の吸引力を記憶しておき、次回のシートの搬送ベルトへの吸着動作における吸引力の初期値に用いることで、シート供給時間を短縮すると同時にシートの重送を防ぐことが可能になる。
<実施の形態2>
本実施の形態のカラープリンタの断面図、吸着搬送装置の構成については実施の形態1と同様であり、詳細は既述しているため省略する。
本実施の形態のカラープリンタでは、電界に対する応答特性が各シートで大きくばらつく種類のシートがカセットに格納されることを想定している。具体的には、パッケージを開封して長期間放置されて吸湿したシートであったり、シートの表面ないし裏面に予め印字されているプレプリント紙等である。このようなシートは、シート中の含水量やプレプリントされた印字内容がシート毎に異なるため、電界に対する応答特性もシート毎に異なる。よって、給紙する際にシート束201の最上面に位置するシート1枚に対して搬送ベルト203への吸着が可能な最低限の印加電圧であっても、シート束201の中には搬送ベルト203への吸着ができないシートだけではなく、複数枚のシートが一度に吸着されるシートが含まれている可能性がある。
そこで、この構成の吸着搬送装置には一度に複数枚が吸着されたシートを分離させることは不可能であるが、搬送ベルト203への吸着が出来ないシートに対しては印加電圧を上昇させてリトライさせることが可能であるため、1枚目のシートが搬送ベルトに吸着された時の印加電圧V1ボルトよりも所定量だけ低い電圧としてV2ボルトを記憶しておく。この所定量は、予め評価済みの最適値を不図示のメモリに格納して記憶しておいても良く、又、ユーザーがカラープリンタに対して不図示の操作部やカラープリンタ装置外に存在するプリントジョブ投入手段から指定しても良い。
シートの吸着搬送の制御に関しては、図4のフローチャートのS410以外は実施の形態1と同じであり、S410で登録する電圧をV1から所定の値だけ引いた電圧V2に変えるだけで良い。2枚目以降のシートは、1枚前に位置するシートにおけるV2ボルトを給電ブラシに対する印加電圧の初期値として使用する。
つまり、図7のようにシートの吸着動作制御を行う時の初期の印加電圧を、1枚目のシートの吸引動作に対して適応される、シートの種類によって予め設定されている印加電圧よりも十分高く、且つ、先行シートに対する吸着動作制御を行った時のシートの吸着が検知されたときの印加電圧より若干低く設定しておくことで、何度か印加電圧を上昇させて吸着動作のリトライを行う可能性があるものの、シートが搬送ベルトへ吸着する時の印加電圧が各シートで異なる場合であっても、印加電圧が高過ぎることでシートの重送が発生するという不具合を確実に防ぐことが可能となる。
<実施の形態3>
本実施の形態に係るカラープリンタの断面図は、前記実施の形態1,2と同様につき説明を省略する。
本実施形態でのシートの吸着搬送装置は高電圧を用いて生成される電界ではなくエアーをシートの吸引力として用いている。
図5は吸着搬送装置22a及びその周辺部分の拡大図である。
図5において、吸着検知センサ801は、シートとの距離を検知することでシートが搬送ベルト804に吸着されているか否かを判断する。802はシート高さ検知センサであり、シートとの距離を検知することでこちらはシート束201の高さ方向位置がエアー吸着搬送に適している位置にあるかを判断する。
803はシートをエアーで吸引するシート吸引手段であり、搬送ベルト804に多数の吸引口805を設けておくことでシート束201を吸引させることが可能となる。シート吸引手段803は、エアーの吸引力をシート束201に対して効果させるダクト806と該ダクト806からエアーを吸引するファン807とダクト806とファン807の間に配置されたバルブ808を備えている。搬送ベルト804にはシートを吸引させて図中の矢印の方向に回転することでシートを搬送する無端状のベルトであり、全周に亘って前記吸引口805が設けられている。
次に、シート束201のシートを吸着、搬送する時の制御手順について説明する。
リフト装置202は、シート束201の最上面に位置するシートをシート高さ検知センサ802が検知できる位置までリフトアップし、シート高さ検知センサ802がシートを検知した時点でリフトアップを停止する。
この状態においてシートを吸着する場合には、ファン807をシートに対して吸引力が発生する回転方向に回転させ、バルブ808を初期のバルブ開度D0から徐々に開いていく。このとき、吸着検知センサ801でシートの吸着を検知するまで徐々にバルブの開度を上げていき、吸着が検知された時点のバルブの開度をD1として記憶しておく。そして、バルブの開度をD1のままにして、搬送ベルト804を回転させることで吸着させたシートを搬送する。シートの先端が引き抜きローラ24aを越えた時点でバルブの開度を0にすることでシートに対する吸引力をOFFする。
上記の手続きで1枚目の給紙搬送を成功させた後は、2枚目以降のシートに対する吸着制御ではすぐにバルブの開度を先ほど記憶させたD1に設定する。これによりバルブの開度をすぐに適切な量にすることでシートに対する必要な吸引力を即時に得ることができるようになる。よって、吸着に掛かる時間を短縮することができ、それと同時に必要以上の吸引力を発生させないため、複数枚のシートの吸着を防ぐことができる。
以上説明したように、本実施の形態のカラープリンタによれば、シートを正常に吸着した時の吸引力を記憶しておき、次回のシートの搬送ベルトへの吸着動作における吸引力の初期値に用いることで、シート供給時間を短縮させると同時にシートの重送も防ぐことが可能になる。
<実施の形態4>
本実施形態のカラープリンタの断面図、吸着搬送装置の構成については実施の形態1と同様であり、詳細は既述しているため省略する。
搬送ベルト203に電圧を印加してシートへの吸着を行っているが、搬送ベルト203に発生した電界は印加電圧を0ボルトにした後でも若干残留している。このため、シートが引き抜きローラ24aによって搬送された後に、シート束201と搬送ベルト203の距離が近いために残留電界がシート束201の最上面のシートに影響を与えてしまう。
具体的には、搬送ベルト203の残留電界によってカセット内のシートの整合が乱され、他のシートとの整合が取れていないシートに対して吸着搬送が行われると、このシートが各種ローラや搬送ガイドと干渉して搬送路上で紙詰まりを引き起こす危険がある。
そこで、シートが搬送ベルト203に吸着搬送され、続いて引き抜きローラ24aによって搬送される時に搬送ベルト203に対する印加電圧をOFFしているが、このときにリフト装置を降下させる。これにより、搬送ベルト203とシート束201の距離を広げることができるため、残留電界のシートへの影響を小さくすることができる。逆に、シートへの吸着動作を行う時には搬送ベルト203とシート束201の距離を近づけることで必要とされる最大吸着力を低下させることが可能になり、高電圧発生装置308の必要能力を抑えることでコストを低下させられると同時に、印加電圧の変化範囲を小さくすることで電界発生の立ち上がり時間を短くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態のカラープリンタによれば、シートに対する吸着動作を行っている時と吸着動作を行っていない時で搬送ベルトとシート束の距離を変えることで、搬送ベルトの残留電界の影響を小さくできるとともに、電界発生装置の省能力化が可能となる。
本発明の実施の形態1に係るカラープリンタの断面図である。 電界を利用したシート吸着搬送装置の拡大図である。 吸着搬送ベルト及び電圧印加手段の説明図である。 本発明の実施の形態1における吸着搬送の制御フローチャートである。 印加電圧を毎回予め設定された初期電圧から立ち上げた場合の印加電圧変動を示す図である。 印加電圧を先行シートの吸着検知時の電圧から立ち上げた場合の印加電圧変動を示す図である。 印加電圧を予め設定された初期電圧より高く、先行シートの吸着検知時の電圧から若干低い電圧から立ち上げた場合の印加電圧変動を示す図である。 エアー吸引力を利用したシート吸着搬送装置の拡大図である。
符号の説明
22a 吸着搬送装置
203 搬送ベルト
204 吸着検知センサ

Claims (4)

  1. シートを搬送する搬送手段と、シートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを前記搬送手段に吸着させるために前記搬送手段に吸引力を作用させる吸引力付与手段と、前記搬送手段にシートが吸着されたことを検知する吸着検知手段と、前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与された吸引力を制御する吸引力制御手段と、を有し、
    前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を変化させることで前記搬送手段にシートを吸着させる吸着動作制御を行う時に、前記吸引力制御手段は前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を、先行して吸着されたシートに対する吸着動作制御で前記吸着検知手段が前記搬送手段への前記先行して吸着されたシートの吸着を検知した時の前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与した吸引力と等しくすることを特徴とするシート供給装置。
  2. シートを搬送する搬送手段と、シートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを前記搬送手段に吸着させるために前記搬送手段に吸引力を作用させる吸引力付与手段と、前記搬送手段にシートが吸着されたことを検知する吸着検知手段と、前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与された吸引力を制御する吸引力制御手段と、を有し、
    前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を変化させることで前記搬送手段にシートを吸着させる吸着動作制御を行う時に、前記吸引力制御手段は前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与する吸引力を、0を含まないシートの種類に対して予め設定されている所定の吸引力よりも十分強く、且つ、先行して吸着されたシートに対する吸着動作制御で前記吸着検知手段が前記搬送手段への前記先行して吸着されたシートの吸着を検知した時の前記吸引力制御手段が前記吸引力付与手段によって前記搬送手段に付与した吸引力よりも弱い吸引力から開始して変化させていくことを特徴とするシート供給装置。
  3. 前記吸引力に静電気を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のシート供給装置。
  4. 前記吸引力に風圧を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のシート供給装置。
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JP2011051760A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Ricoh Co Ltd シート材給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011111293A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Ricoh Co Ltd 給紙装置および画像形成装置
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