JP5440774B2 - 記録媒体供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

記録媒体供給装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5440774B2
JP5440774B2 JP2009229583A JP2009229583A JP5440774B2 JP 5440774 B2 JP5440774 B2 JP 5440774B2 JP 2009229583 A JP2009229583 A JP 2009229583A JP 2009229583 A JP2009229583 A JP 2009229583A JP 5440774 B2 JP5440774 B2 JP 5440774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
actuator
sheet
paper
contact position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009229583A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011073864A (ja
Inventor
宗久 布田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009229583A priority Critical patent/JP5440774B2/ja
Publication of JP2011073864A publication Critical patent/JP2011073864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5440774B2 publication Critical patent/JP5440774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、シート状の記録媒体を供給する記録媒体供給装置、及びその記録媒体供給装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置において、紙やOHPフィルム等を1枚ずつ供給する給紙装置が知られている。給紙装置には、トレイに積載された束状の用紙にエアを吹き付けて用紙(記録用紙)を浮上させると共に互いに分離させ、最上位に位置する用紙を吸引力によって吸着ベルトに吸着させて搬送するエア分離給紙装置がある。従来のエア分離給紙装置としては、例えば、特許文献1(特開2001−247229号公報)や特許文献2(特開2007−45630号公報)に記載されたものがある。
図15に、上記エア分離給紙装置の概略構成を示す。
図15に示すエア分離給紙装置は、複数枚の用紙Pを積載するトレイ100と、積載された用紙Pにエアを吹き付けるブロワ200と、積載された用紙Pを1枚ずつ吸着して搬送する吸着ベルト300を備えている。このエア分離給紙装置で用紙を供給するには、まず、ブロワ200からトレイ100に積載された用紙Pの束に向かってエアを吹き付け、このエアによって用紙P間に空気を送り込んで用紙Pを吸着ベルト300の高さhまで浮上させる。そして、浮上させた用紙のうち、最上位置の用紙P1を吸着ベルト300に吸着させ、吸着ベルト300が回転することにより用紙P1は図示しない画像形成部へと搬送され、画像形成が行われる。
また、上記特許文献1や2に記載されたエア分離給紙装置は、積載された用紙の最上面の位置を検知する上面位置検知手段を備えている。この上面位置検知手段としては、例えば、図15に示すように、用紙束の最上面に当接すると共に揺動可能に構成されたアクチュエータ400と、アクチュエータ400の揺動を検知する揺動検知センサ500を有するものがある。この場合、用紙が供給されて用紙束の高さが低くなると、それに伴ってアクチュエータ400が揺動する。そして、アクチュエータ400の揺動量を揺動検知センサ500が検知し、そのときの検知信号に基づいて図示しない押上げ手段がトレイ100の底板を上昇させることにより、用紙束の上面から吸着ベルト300までの高さh(距離)が一定になるように制御されている。
図15に示す上面位置検知手段のアクチュエータ400は、常に用紙束の上面に接触している。このため、ブロワ200からエアが吹き付けられると、用紙束の最上位置の用紙P1は、アクチュエータ400が接触する位置を起点に上方へ屈曲し、吸着ベルト300に吸着される。
しかしながら、剛性が高く撓みにくい用紙を使用した場合は、図16に示すように、アクチュエータ400の接触位置を起点とした用紙P1の屈曲量が少なくなる。その結果、用紙P1は吸着ベルト300に吸着可能な位置まで浮上することができずに、用紙の不送りが発生する問題がある。
また、坪量(単位面積当たりの重量)の大きい用紙を使用した場合は、その用紙の自重と上記アクチュエータの接触抵抗とによって用紙が吸着ベルトに吸着可能な位置まで浮上できない場合がある。この場合も、上記と同様に用紙の不送りが発生してしまう。
本発明は、斯かる事情に鑑み、不送りを防止してシート状の記録媒体を良好かつ安定して供給できる記録媒体供給装置、及びその記録媒体供給装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、複数枚のシート状の記録媒体を積載可能な積載部と、前記積載部に積載された記録媒体にエアを吹き付けて最上位置の記録媒体を浮上させるエア噴出し手段と、当該浮上させた最上位置の記録媒体を吸着して搬送する搬送手段と、前記積載部に積載された記録媒体の最上面に接触してその位置を検知する上面位置検知手段とを備えた記録媒体供給装置において、前記上面位置検知手段を前記記録媒体の最上面に接触させた接触位置とその最上面から離間させた非接触位置とに切換可能に構成し、前記上面位置検知手段を前記非接触位置に配置した状態で、前記エア噴出し手段から前記積載された記録媒体にエアを吹き付けるように構成したものである。
上面位置検知手段を非接触位置に配置した状態で、エア噴出し手段から積載された記録媒体にエアを吹き付けることにより、上面位置検知手段の接触抵抗を受けずに最上位置の記録媒体を浮上させることができる。このため、記録媒体が撓みにくい素材や重い素材で構成されていても、その記録媒体をエアによって浮上させることができ、搬送手段によって記録媒体を吸着して搬送することが可能となる。これにより、記録媒体の不送りの発生を防止することができ、良好かつ安定して記録媒体を供給することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の記録媒体供給装置において、前記上面位置検知手段の前記接触位置への切換を、記録媒体が複数枚搬送される毎に行うように構成したものである。
上面位置検知手段の接触位置への切換を、記録媒体が複数枚搬送される毎に行うように構成したことによって、記録媒体の供給サイクル時間を上面位置検知手段の切換の応答性に拘束されずに設定することが可能である。これにより、記録媒体の供給サイクル時間の短い装置にも対応することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の記録媒体供給装置において、前記上面位置検知手段は、揺動して前記接触位置と前記非接触位置とに切換可能に構成されたアクチュエータと、当該アクチュエータの揺動を検知する揺動検知センサを有し、前記アクチュエータを前記接触位置と前記非接触位置とに切り換える切換手段として、前記アクチュエータを前記接触位置へ付勢する付勢部材と、当該付勢部材の付勢力に抗して前記アクチュエータを前記非接触位置へ揺動させる可動手段と、当該可動手段を制御する制御装置とを有するものである。
可動手段を駆動させないときは、付勢部材の付勢力によってアクチュエータを接触位置に配置することができる。また、可動手段を駆動させたときは、付勢部材の付勢力に抗してアクチュエータを揺動させて、アクチュエータを非接触位置に配置することが可能である。すなわち、この構成では、アクチュエータを非接触位置に配置させるときのみ可動手段を駆動させる構成となっている。一般にアクチュエータを非接触位置に配置している時間は接触位置に配置している時間に比べ短いため、上記のような構成とすることにより、可動手段の駆動時間を低減させることができ、省エネルギー化や部品の長寿命化を図れる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の記録媒体供給装置において、前記可動手段をソレノイドとしたものである。
可動手段を汎用的なソレノイドとすることで、製造コストを抑えつつ動作信頼性を確保することができる。また、上記構成によれば、ソレノイドの駆動時間(通電時間)を低減させることができるので、省エネルギー化や部品の長寿命化を図れると共に、自己発熱による駆動力低下を抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の記録媒体供給装置を備えた画像形成装置である。
画像形成装置が、請求項1から4のいずれか1項に記載の記録媒体供給装置を備えているので、これらの記録媒体供給装置による上記効果が得られる。
本発明によれば、記録媒体が撓みにくい素材や重い素材で構成されていても、その記録媒体をエアによって浮上させることができ、搬送手段によって記録媒体を吸着して搬送することが可能となる。これにより、記録媒体の不送りの発生を防止することができ、良好かつ安定して記録媒体を供給することができる。
本発明の給紙装置を備えた画像形成装置の実施の一形態を示す外観図である。 画像形成装置本体の概略構成図である。 給紙装置の全体の概略構成図である。 給紙装置の内部構造を示す斜視図である。 給紙装置の内部構造を示す斜視図である。 吸着ベルトユニットの斜視図である。 上面位置検知装置の拡大図である。 上面位置検知装置の拡大図である。 給紙動作を説明するための図である。 給紙動作を説明するための図である。 給紙動作を説明するための図である。 給紙動作を説明するための図である。 給紙動作のフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る給紙動作のフローチャートである。 従来のエア分離給紙装置の概略構成図である。 従来のエア分離給紙装置の課題を説明するための図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の給紙装置を備えた画像形成装置の実施の一形態を示す外観図である。
図1に示すように、この画像形成装置1は、画像形成装置本体2と、その画像形成装置本体2の一側面に接続された給紙装置3とから構成されている。
図2は、上記画像形成装置本体の概略構成図である。
図2に示すように、画像形成装置本体2は、4つのプロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkを備えている。各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkは、画像形成装置本体2に対して着脱可能に構成してある。各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkは、静電潜像担持体としての感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ6と、感光体5の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード8を備えている。
図1において、各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkの上方には、露光手段としての露光装置9が配設されている。露光装置9は、各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkの感光体5にレーザ光を照射するように構成されている。一方、各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkの下方には、転写装置10が配設されている。転写装置10は、複数のローラ11〜14に掛け渡された無端状のベルトから成る中間転写ベルト15を有する。中間転写ベルト15は、複数のローラ11〜14のうちの1つが駆動ローラとして回転することによって、図の矢印に示す方向に周回走行可能に構成されている。
4つの感光体5に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ16が配設されている。各一次転写ローラ16はそれぞれの位置で中間転写ベルト15の内周面を押圧しており、中間転写ベルト15の押圧された部分と各感光体5とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。また、中間転写ベルト15を張架する1つのローラ14に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ17が配設されている。この二次転写ローラ17は中間転写ベルト15の外周面を押圧しており、二次転写ローラ17と中間転写ベルト15とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。
画像形成装置本体2内には、上記給紙装置3から供給された用紙を二次転写ニップを通って機外に設けた排紙トレイ18へ案内するための搬送経路Rが配設されている。搬送経路Rにおいて、二次転写ローラ17の位置よりも用紙搬送方向上流側にはレジストローラ19が配設されている。また、二次転写ローラ17の位置よりも用紙搬送方向下流側には、定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20の用紙搬送方向の下流側には、一対の排紙ローラ21が配設してある。定着装置20は、内部に加熱源を有する加熱ローラ20aと、その加熱ローラ20aを加圧する加圧ローラ20bを有する。加熱ローラ20aと加圧ローラ20bは互いに圧接しており、その圧接部において定着ニップを形成している。
以下、図2を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkの感光体5が図の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ6によって各感光体5の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置9から帯電された各感光体5の表面にレーザ光が照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として可視像化される。
中間転写ベルト15を張架するローラの1つが回転駆動し、中間転写ベルト15を図の矢印の方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ16に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ16と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各感光体5に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト15上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト15はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。また、転写後の各感光体5の表面には、中間転写ベルト15に転写しきれなかったトナーが残留している。この感光体5上に残留したトナーは、クリーニングブレード8によって除去される。
また、図1に示す給紙装置3から用紙が搬出される。搬出された用紙は、レジストローラ19によってタイミングを計られて、二次転写ローラ17と中間転写ベルト15との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ17に、中間転写ベルト15上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、二次転写ニップに転写電界が形成される。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト15上のトナー画像が用紙上に一括して転写される。
トナー画像が転写された用紙は定着装置20へと搬送される。定着装置20内で、用紙は加熱ローラ20aと加圧ローラ20bとの間に挟まれて加熱・加圧され、トナー画像が用紙上に定着される。その後、用紙は一対の排出ローラ21によって排紙トレイ18に排出される。
以上の説明は、用紙にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、図3〜図8に基づき、本発明の給紙装置の構成について説明する。
図3は、給紙装置の全体の概略構成図である。
図3に示す給紙装置3は、複数枚の用紙Pを積載可能な積載部としての給紙トレイ30と、用紙を搬送する搬送手段としての吸着ベルト41と、積載された用紙束の上面位置を検知する上面位置検知手段としての上面位置検知装置70と、上面位置検知装置70の検知結果に基づいて用紙束の上面の高さを所定の高さまで上昇させる図示しない押し上げ手段と、積載された用紙束にエアを吹き付けるエア噴出し手段としてのブロワ80と、吸着ベルト41よりも用紙搬送方向の下流側に配設された一対の搬送ローラ50と、さらにそれの下流側に配設された用紙検知センサ60とを備えている。なお、上記給紙トレイ30に積載する用紙Pには、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等を含む。また、本発明に係る給紙装置(記録媒体供給装置)は、用紙以外のシート状の記録媒体として、OHPシートもしくはOHPフィルム等も供給可能に構成されている。
図4は、本発明の給紙装置の内部構造を示す斜視図である。
図4に示すように、給紙トレイ30は、底板31と、底板31上に積載された用紙束の搬送方向前端を位置決めするフロントフェンス36と、前記用紙束の幅方向(搬送方向と直交する方向)の両端を位置決めする一対のサイドフェンス32と、前記用紙束の搬送方向後端を位置決めするエンドフェンス33とを有している。また、給紙トレイ30のフロントフェンス36側の上部には、上記吸着ベルト41等を有する吸着ベルトユニット40が取り付けられている。
図5は、図4に示す給紙装置において吸着ベルトユニット40を取り外した状態を示す。
図5に示すように、フロントフェンス36の上部近傍にはフロントエア吐出口81が配設され、2つのサイドフェンス32の上部にはそれぞれサイドエア吐出口82が設けてある。すなわち、本実施形態では、上記ブロア80として、フロントエア吐出口81を有するフロントブロアと、サイドエア吐出口82を有するサイドブロアを備えている。各吐出口81,82から噴き出されたエアは、給紙トレイ30に積載された用紙束の上層に吹き付けられるようになっている。
図6は、図4に示す吸着ベルトユニット40を下方から見た状態を示す。
図6に示すように、吸着ベルトユニット40は、上記吸着ベルト41と、吸着ベルト41を回転駆動させる駆動手段としての駆動モータ42と、エアを吸引して吸着ベルト41に用紙を吸着させる吸引手段としての吸引ブロワ43と、上記上面位置検知装置70を有する。詳しくは、吸着ベルト41は駆動ローラ44と従動ローラ45によって張架されている。駆動ローラ44には駆動モータ42が連結されており、駆動モータ42を駆動させると駆動ローラ44が回転駆動して吸着ベルト41が回転するようになっている。また、駆動ローラ45と従動ローラ45との間であって吸引ベルト41で囲まれた内部には、下向きに開口を形成された箱状の吸引チャンバ46が設けてあり、吸引チャンバ46には吸引ダクト47を介して吸引ブロワ43が接続されている。吸引ブロワ43が駆動して、吸引ダクト47を介して吸引チャンバ46からエアが吸引されると、吸引チャンバ46の内部が負圧になる。これにより、吸着ベルト41に形成された複数の吸引口41aからエアが吸引され、その吸引されるエアによって吸着ベルト41の下面に用紙を吸着するようになっている。
図7及び図8は、上面位置検知装置70の拡大図である。
図7又は図8に示すように、上面位置検知装置70は、支軸74を中心に上下方向に揺動可能に設けられたアクチュエータ71を有している。なお、図7は、アクチュエータ71が下方へ揺動した状態を示し、図8は、アクチュエータ71が上方へ揺動した状態を示している。
アクチュエータ71の先端部(一端部)には、ローラ等の回転体73が回転可能に取り付けられている。アクチュエータ71の先端部を下方に揺動させた場合、回転体73は積載された用紙の最上面に接触するようになっている(図3参照)。反対に、アクチュエータ71の先端部を上方に揺動させた場合は、回転体73は積載された用紙の最上面から離間して非接触状態となるように構成されている(図3参照)。すなわち、アクチュエータ71は、下方に揺動して回転体73を用紙の最上面に接触させる接触位置と、上方に揺動して回転体73を用紙の最上面から離間させる非接触位置とに切換可能に構成されている。
また、図7又は図8に示すように、本実施形態では、アクチュエータ71の揺動を検知する揺動検知センサとしてフォトセンサ72を設けている。一方、アクチュエータ71の基端部側(回転体73を取り付けた端部と反対の端部側)には、フォトセンサ72によって検知される検知部としてのフィラー75が設けてある。詳しくは、回転体73が用紙束の上面に接触している状態で、用紙が供給され用紙束の上面位置(高さ)が低くなると、それに追随してアクチュエータ71が揺動する。そして、このアクチュエータ71の揺動に伴うフィラー75の変位をフォトセンサ72が検知するようになっている。また、そのときのフォトセンサ72の検知信号に基づいて図示しない押上げ手段が給紙トレイ30の底板を上昇させて、用紙束の上面から吸着ベルト41までの高さh(図3参照)を所定の高さに維持するように構成されている。
また、上面位置検知装置70は、アクチュエータ71を上記接触位置と上記非接触位置とに切り換える切換手段76を備えている。この切換手段76は、アクチュエータ71の基端部側を上方に引っ張るバネ77と、上下方向に揺動可能に構成されると共にアクチュエータ71の端部側に当接する操作部材79と、操作部材79を下方へ揺動させるソレノイド78と、ソレノイド78の駆動を制御する図示しない制御装置とを有している。
上記バネ77によってアクチュエータ71の基端部側が上方へ引っ張られているため、アクチュエータ71の先端部は下方へ付勢されている。すなわち、付勢手段としてのバネ77によって、アクチュエータ71は回転体73を用紙の最上面に接触させる接触位置へ付勢されるようになっている。また、ソレノイド78に通電して駆動させると、操作部材79はバネ77の付勢力に抗してアクチュエータ71の基端部側を押し下げるようになっている。このとき、アクチュエータ71の先端部は上方へ揺動する。すなわち、ソレノイド78は、操作部材79を介してアクチュエータ71を非接触位置へ揺動させる可動手段として機能するようになっている。
以下、図9〜図12の動作説明図、及び図13のフローチャートを参照しつつ、本発明の給紙装置の給紙動作(給紙方法)について説明する。
画像形成装置本体から給紙指令が発せられると、図9に示すように、まず、上面位置検知装置70のアクチュエータ71を上方に揺動させ非接触位置に切り換える(図13のS1)。これにより、アクチュエータ71の先端部に取り付けられた回転体73は、積載された用紙の最上面に対して非接触状態となる。この状態で、ブロワ80(フロントブロワ及びサイドブロワ)から積載された用紙束の上層の用紙にエアを吹き付け、同時に吸着ベルト41のエア吸引を開始する。これにより、用紙束の最上位置にある1枚目の用紙P1を2枚目以降の用紙と分離しつつ吸着ベルト41の高さhまで浮上させ、吸着ベルト41の下面に吸着する(図13のS2)。そして、1枚目の用紙P1を吸着ベルト41に吸着した状態で、吸着ベルト41と搬送ローラ50との回転を開始し1枚目の用紙P1を搬送する(図13のS3)。
その後、図10に示すように、1枚目の用紙P1が用紙検知センサ60に到達して検知されたら、アクチュエータ71を下方に揺動させて接触位置に切り換える(図13のS4)。また、1枚目の用紙P1が用紙検知センサ60に検知されたとき、吸着ベルト41の回転を停止する。なお、搬送ローラ50は、吸着ベルト41が停止した状態で用紙P1の搬送を継続する。上記のように、アクチュエータ71を接触位置に切り換えたことによって、回転体73が2枚目の用紙P2の上面に接触した状態となり、この状態で用紙束の上面位置の検知を行う(図13のS5)。用紙束の上面位置を検知した結果、その上面位置が予め設定された基準高さを下回っている場合は、図示しない押上げ手段によって給紙トレイ30の底板を上昇させて、用紙束の上面から吸着ベルト41までの高さh(距離)が所定の値となるように高さ調整する(図13のS6)。また、検知した用紙束の上面位置が予め設定された基準高さを下回っていない場合は、高さ調整は行わない。そして、図11に示すように、1枚目の用紙P1が吸着ベルト41の吸引領域を通過する前に、アクチュエータ71を再び上方に揺動させて非接触位置に切り換える(図13のS7)。
図12に示すように、1枚目の用紙P1が吸着ベルト41の吸引領域を通過した直後、ブロワ80によるエアの吹き付けと、吸着ベルト41によるエア吸引によって、2枚目の用紙P2を分離しつつ浮上させて吸着ベルト41に吸着する(図13のS8)。その後、予め設定された給紙間隔に応じて、吸着ベルト41の回転を再開し、2枚目の用紙P2を搬送する(図13のS9)。以降、同様の給紙動作を繰り返し行うことによって用紙が画像形成装置本体へ順次供給される。
以上のように、本発明に係る給紙装置によれば、用紙束の最上位置にある用紙をエアによって浮上させる際、その最上位置の用紙に対して回転体73が非接触状態となっているので、最上位置の用紙は回転体73による接触抵抗を受けることがない。このため、用紙が撓みにくい素材や重い素材で構成されていても、その用紙をエアによって浮上させることができ吸着ベルト41に吸着させることが可能である。これにより、用紙の不送りの発生を防止することができ、良好かつ安定して用紙を供給することが可能となる。
上記本発明の実施形態では、用紙を1枚搬送する毎に、アクチュエータ71を下方に揺動させて接触位置に配置し、用紙束の上面位置を検知するようにしている。この場合、用紙が搬送されてから次の用紙が搬送されるまでの給紙サイクル時間は、アクチュエータ71を駆動させるソレノイド78の応答時間よりも長く設定する必要がある。例えば、一般にソレノイドの応答時間は100msec程度であるため、おのずと給紙サイクル時間も100msec以上に設定しなければならない。
これに対し、例えば、用紙を2枚搬送する毎に上面位置を検知するように制御した場合は、2回分の給紙サイクル時間が上記ソレノイドの応答時間の100msec以上となればよいので、1回分の給紙サイクル時間を50msec以上であればよいということになる。すなわち、この場合は、給紙サイクル時間を短く設定することが可能である。このように、用紙束の上面位置の検知(アクチュエータ71の接触位置への切換)を、用紙を複数枚搬送する毎に行うようにすることによって、給紙サイクル時間をソレノイドの応答性に拘束されずに設定することが可能である。これにより、給紙サイクル時間が短く画像形成速度の速い画像形成装置にも対応することが可能となる。
以下、用紙を2枚搬送する毎に上面位置を検知する場合の給紙動作の一例について簡単に説明する。
まず、図13のフローチャートに示す上述の給紙動作と同様の方法で、1枚目及び2枚目の用紙の搬送を行う。次に、図14のフローチャートに示すように、2枚目の用紙の搬送(図14のS9)を行った後、用紙束の上面位置を検知せずに、3枚目の用紙を吸着ベルトに吸着し搬送する(図14のS10及びS11)。その後、上記アクチュエータ71を下方に揺動させて接触位置に切り換え(図14のS12)、用紙束の上面位置を検知する(図14のS13)。用紙束の上面位置を検知した結果、その上面位置が予め設定された基準高さを下回っている場合は、用紙束の上面の高さ調整を行い(図14のS14)、検知した用紙束の上面位置が前記基準高さを下回っていない場合は、高さ調整は行わない。そして、アクチュエータ71を上方に揺動させて非接触位置に切り換える(図14のS15)。この状態で、4枚目の用紙を吸着ベルトに吸着し搬送する(図14のS16及びS17)。以降、同様の給紙動作を繰り返し行う。
また、上記本発明の実施形態では、アクチュエータ71の可動手段として、汎用的なソレノイドを用いているので、製造コストを抑えつつ動作信頼性を確保することが可能である。また、本実施形態は、ソレノイド78に通電しないときは、バネ77の付勢力によってアクチュエータ71は接触位置に配置され、ソレノイド78に通電したときは、操作部材79がバネ77の付勢力に抗して駆動してアクチュエータ71を非接触位置に配置されるようになっている。すなわち、アクチュエータ71を非接触位置に配置させるときのみソレノイドを駆動させる構成となっている。一般にアクチュエータ71を非接触位置に配置している時間は接触位置に配置している時間に比べ短いため、上記のような構成とすることにより、ソレノイドの通電時間を低減させ、省エネルギー化や部品の長寿命化を図れると共に、自己発熱による駆動力低下を抑制することが可能である。なお、アクチュエータ71の可動手段として、ソレノイド以外の可動手段を適用することも可能である。この場合も、可動手段の駆動時間を低減させることにより、省エネルギー化や部品の長寿命化を図れる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。また、本発明に係る給紙装置(記録媒体供給装置)は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、その他の複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に設けることも可能である。
1 画像形成装置
3 給紙装置(記録媒体供給装置)
41 吸着ベルト(搬送手段)
70 上面位置検知装置
71 アクチュエータ
72 フォトセンサ(揺動検知センサ)
76 切換手段
77 バネ(付勢手段)
78 ソレノイド(可動手段)
80 ブロワ(エア噴出し手段)
P 用紙(記録媒体)
特開2001−247229号公報 特開2007−45630号公報

Claims (5)

  1. 複数枚のシート状の記録媒体を積載可能な積載部と、前記積載部に積載された記録媒体にエアを吹き付けて最上位置の記録媒体を浮上させるエア噴出し手段と、当該浮上させた最上位置の記録媒体を吸着して搬送する搬送手段と、前記積載部に積載された記録媒体の最上面に接触してその位置を検知する上面位置検知手段とを備えた記録媒体供給装置において、
    前記上面位置検知手段を前記記録媒体の最上面に接触させた接触位置とその最上面から離間させた非接触位置とに切換可能に構成し、前記上面位置検知手段を前記非接触位置に配置した状態で、前記エア噴出し手段から前記積載された記録媒体にエアを吹き付けるように構成したことを特徴とする記録媒体供給装置。
  2. 前記上面位置検知手段の前記接触位置への切換を、記録媒体が複数枚搬送される毎に行うように構成した請求項1に記載の記録媒体供給装置。
  3. 前記上面位置検知手段は、揺動して前記接触位置と前記非接触位置とに切換可能に構成されたアクチュエータと、当該アクチュエータの揺動を検知する揺動検知センサを有し、
    前記アクチュエータを前記接触位置と前記非接触位置とに切り換える切換手段として、前記アクチュエータを前記接触位置へ付勢する付勢部材と、当該付勢部材の付勢力に抗して前記アクチュエータを前記非接触位置へ揺動させる可動手段と、当該可動手段を制御する制御装置とを有する請求項1又は2に記載の記録媒体供給装置。
  4. 前記可動手段をソレノイドとした請求項3に記載の記録媒体供給装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録媒体供給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2009229583A 2009-10-01 2009-10-01 記録媒体供給装置及び画像形成装置 Active JP5440774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009229583A JP5440774B2 (ja) 2009-10-01 2009-10-01 記録媒体供給装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009229583A JP5440774B2 (ja) 2009-10-01 2009-10-01 記録媒体供給装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011073864A JP2011073864A (ja) 2011-04-14
JP5440774B2 true JP5440774B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=44018255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009229583A Active JP5440774B2 (ja) 2009-10-01 2009-10-01 記録媒体供給装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5440774B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5945899B2 (ja) 2011-11-02 2016-07-05 株式会社リコー 記録媒体供給装置及び画像形成装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09278296A (ja) * 1996-04-12 1997-10-28 Canon Inc 原稿給紙装置及び画像形成装置
JPH10120212A (ja) * 1996-10-18 1998-05-12 Canon Inc シート給送装置
JPH1179422A (ja) * 1997-09-01 1999-03-23 Canon Inc シート給送装置及びこれを備えた画像読取装置
JP2000344358A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Ricoh Co Ltd 給紙装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011073864A (ja) 2011-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6443733B2 (ja) 給紙装置、画像形成装置および画像形成システム
JP4732297B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP5245796B2 (ja) 給紙装置、給紙ユニット及び画像形成装置
JP5945899B2 (ja) 記録媒体供給装置及び画像形成装置
JP5375327B2 (ja) シート分離給紙装置および画像形成装置
JP4649340B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2014097878A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP4931718B2 (ja) シート材給送装置、画像形成装置
JP2014148379A (ja) 記録媒体供給装置及び画像形成装置
JP5176906B2 (ja) 給紙装置、給紙ユニット及び画像形成装置
JP5521461B2 (ja) 記録媒体供給装置及び画像形成装置
JP5440774B2 (ja) 記録媒体供給装置及び画像形成装置
JP5403489B2 (ja) 記録媒体供給装置及び画像形成装置
JP2004142881A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2019026449A (ja) 給送装置及び画像形成装置
JP2006027797A (ja) 給紙装置および該給紙装置を備えた画像形成装置
JP5564876B2 (ja) 記録媒体供給装置及び画像形成装置
JP2009227374A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2015120603A (ja) シート供給装置
JP5954005B2 (ja) シート搬送装置、画像形成装置
JP5949062B2 (ja) シート搬送装置および画像形成装置
JP2016147761A (ja) シート供給装置
JP2010105781A (ja) 給紙装置、給紙ユニット及び画像形成装置
JP2017114633A (ja) 給紙装置、画像形成装置、及び、画像形成システム
JP5651796B2 (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5440774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151