JP5564876B2 - 記録媒体供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状の記録媒体を供給する記録媒体供給装置、及びその記録媒体供給装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置において、紙やOHPフィルム等を1枚ずつ供給する給紙装置が知られている。給紙装置には、トレイに積載された束状の用紙にエアを吹き付けて用紙(記録用紙)を浮上させると共に互いに分離させ、最上位に位置する用紙を吸引力によって吸着ベルトに吸着させて搬送するエア分離給紙装置がある。従来のエア分離給紙装置としては、例えば、特許文献1(特許第4003073号公報)や特許文献2(特開平7−101575号公報)に記載されたものがある。
図15に、上記エア分離給紙装置の概略構成を示す。
図15に示すエア分離給紙装置は、複数枚の用紙Pを積載するトレイ100と、積載された用紙Pにエアを吹き付けるブロワ200と、積載された用紙Pを1枚ずつ吸着して搬送する吸着ベルト300を備えている。このエア分離給紙装置で用紙を供給するには、まず、ブロワ200からトレイ100に積載された用紙Pの束に向かってエアを吹き付け、このエアによって用紙P間に空気を送り込んで用紙Pを吸着ベルト300の高さhまで浮上させる。そして、浮上させた用紙Pの最上位置の一枚を吸着ベルト300に吸着させ、吸着ベルト300が回転することにより用紙Pは図示しない画像形成部へと搬送され、画像形成が行われる。
また、図15に示すエア分離給紙装置は、トレイ100に積載された用紙束の搬送方向後端を位置決めするためのエンドフェンス400が設けられている。これにより、ブロワ200から噴き出されたエアによって用紙Pが後方へ移動されるのを防止して、用紙Pの重送や不送りが発生しないようにしている。
また、給紙装置が給紙可能な種々の記録媒体の中に、一辺にインデックス用のタブが設けられた用紙(以下、これを「タブ紙」と呼ぶ。)がある。図16は、給紙装置のトレイ100にタブ紙Pを積載した状態を示す。図16では、タブ紙PのタブTをエンドフェンス400側に向けて配設しており、そのタブTにエンドフェンス400を当接させてタブ紙Pの後端を位置決めしている。
しかしながら、図16に示す構成では、エンドフェンス400が鉛直方向に伸びた一対の柱状の部材をその上端で連結した構成となっているため、互いに異なる位置に配設された全てのタブTにエンドフェンス400を当接させることができない。従って、積載されたタブ紙を上方から順に供給していくと、図17に示すように、最上位置にあるタブ紙PのタブTがエンドフェンス400から外れた状態となる。この状態でエアを吹き付けると、図18に示すように、最上位置にある1枚目のタブ紙P1の後端はエンドフェンス400によって位置決めされていないので、吹き付けられたエアによって1枚目のタブ紙P1は搬送方向と反対側に後退する。その結果、2枚目のタブ紙P2が吸着ベルト300からの吸引の影響を受けて吸着ベルト300に吸着されてしまい、1枚目の用紙P1と2枚目の用紙P2が一緒に搬送される重送が発生する。このような2枚以上の用紙が一緒に搬送される重送は、印刷物中に白紙が混入するだけでなく、用紙の無駄な消費となるため、機器としての品質が著しく低下することになる。
そこで、特許文献3(特許第3773724号公報)に記載された給紙装置は、エアによる分離を利用した給紙装置ではないが、上記タブ紙を使用した場合の重送を防止するために、積載された用紙の幅方向全域に渡ってその後端を衝止可能な規制面をエンドフェンスに設けている。
上記特許文献3に記載の規制面をエア分離給紙装置に適用すれば、その規制面が互いに異なる位置に配設された全てのタブに当接することができるため、エアによるタブ紙Pの後退を阻止することが可能である。しかしながら、図19に示すように、エンドフェンス400に上記規制面を有する後端規制部材500を設けると、その後端規制部材500によって、ブロワ200から吹き付けられたエアが用紙P間を通って用紙Pの後端から抜け出るのが阻害される。さらに、トレイ100に、用紙束の幅方向の両端を位置決めする一対のサイドフェンス600や、用紙束の前端を位置決めするフロントフェンス700が設けられていると、用紙P間に吹き込まれたエアは、後端規制部材500、サイドフェンス600、及びフロントフェンス700によって囲まれた領域内から抜け出にくくなる。その結果、吹き付けられたエアが用紙P間Aに過剰に滞留し、滞留するエアによって用紙Pが束状のまま吸着ベルト300に押し付けられる。そして、この状態で吸着ベルト300を駆動させると、用紙Pが束状のまま搬送されてしまい、重送が発生する。
本発明は、斯かる事情に鑑み、重送を防止して用紙等のシート状の記録媒体を良好かつ安定して供給できる記録媒体供給装置、及びその記録媒体供給装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、複数枚のシート状の記録媒体を積載可能な底板と、前記底板に積載された記録媒体にエアを吹き付けて記録媒体を互いに分離させるためのエア噴出し手段と、前記エア噴出し手段によって分離された記録媒体を1枚ずつ搬送する搬送手段と、前記底板を上昇させる押し上げ手段と、前記底板の上昇に追随することなく前記底板に積載された記録媒体の搬送方向後端を位置決めするエンドフェンスとを備えた記録媒体供給装置において、前記底板に積載された記録媒体の幅方向に渡って形成されると共に、記録媒体の搬送方向後端に当接する後端規制部材を、前記エンドフェンスの上部に上下動しないように設け、前記後端規制部材は、前記底板に積載された記録媒体の上面に載置される載置部と、当該載置部の下面に設けられると共に前記積載された記録媒体の搬送方向後端に当接する規制部とを有し、前記規制部の前記記録媒体の搬送方向後端に対向する面に複数の凸部を設け、前記複数の凸部相互間の間隔を、一辺にタブが設けられた記録媒体の当該タブの先端の幅よりも小さく設定し、前記凸部が記録媒体の搬送方向後端に当接することにより形成される前記規制部と記録媒体の搬送方向後端との間の隙間を通して、前記エア噴出し手段から吹き付けられたエアを下方に排出するように構成したものである。
積載された記録媒体の搬送方向後端に後端規制部材に設けた凸部を当接させることにより、記録媒体の搬送方向後端とそれに対向する後端規制部材の面との間に隙間を形成することができる。これにより、エア噴出し手段から記録媒体に吹き付けられたエアを、記録媒体の搬送方向後端から前記隙間を通して下方に排出することができ、記録媒体間にエアが過剰に滞留するのを防止することができる。このように、請求項の本発明によれば、記録媒体間でエアが過剰に滞留することがないので、滞留するエアによって記録媒体が束状のまま搬送手段側へ押し付けられることがなく、結果として重送の発生を防止することができる。
また、複数の凸部相互間の間隔をタブの先端の幅よりも小さく設定したことにより、タブが凸部同士の間に侵入して搬送方向後方に移動しないようにすることができる。これにより、記録媒体の後端を確実に位置決めすることができる。
請求項の発明は、請求項に記載の記録媒体供給装置を備えた画像形成装置。
画像形成装置が、請求項に記載の記録媒体供給装置を備えているので、これらの記録媒体供給装置による上記効果が得られる。
本発明によれば、記録媒体間でエアが過剰に滞留することがないので、滞留するエアによって記録媒体が束状のまま搬送手段側へ押し付けられるのを防止できる。これにより、重送の発生を防いで、記録媒体を良好かつ安定して供給することが可能となる。
本発明の給紙装置を備えた画像形成装置の実施の一形態を示す外観図である。 画像形成装置本体の概略構成図である。 参考例に係る給紙装置の全体の概略構成図である。 給紙装置の内部構造を示す斜視図である。 給紙装置の内部構造を示す斜視図である。 給紙装置の内部構造を示す斜視図である。 後端規制部材の斜視図である。 タブ紙の斜視図である。 給紙動作を説明するための図である。 給紙動作を説明するための図である。 給紙動作を説明するための図である。 給紙動作を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置の全体の概略構成図である。 後端規制部材の斜視図である。 従来のエア分離給紙装置の概略構成図である。 従来のエア分離給紙装置にタブ紙をセットした状態を示す図である。 タブ紙のタブがエンドフェンスからずれている状態を示す図である。 最上位置の用紙が後方へずれた状態を示す図である。 用紙間にエアが過剰に滞留している状態を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の給紙装置を備えた画像形成装置の実施の一形態を示す外観図である。
図1に示すように、この画像形成装置1は、画像形成装置本体2と、その画像形成装置本体2の一側面に接続された給紙装置3とから構成されている。
図2は、上記画像形成装置本体の概略構成図である。
図2に示すように、画像形成装置本体2は、4つのプロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkを備えている。各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkは、画像形成装置本体2に対して着脱可能に構成してある。各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkは、静電潜像担持体としての感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ6と、感光体5の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード8を備えている。
図1において、各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkの上方には、露光手段としての露光装置9が配設されている。露光装置9は、各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkの感光体5にレーザ光を照射するように構成されている。一方、各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkの下方には、転写装置10が配設されている。転写装置10は、複数のローラ11〜14に掛け渡された無端状のベルトから成る中間転写ベルト15を有する。中間転写ベルト15は、複数のローラ11〜14のうちの1つが駆動ローラとして回転することによって、図の矢印に示す方向に周回走行可能に構成されている。
4つの感光体5に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ16が配設されている。各一次転写ローラ16はそれぞれの位置で中間転写ベルト15の内周面を押圧しており、中間転写ベルト15の押圧された部分と各感光体5とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。また、中間転写ベルト15を張架する1つのローラ14に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ17が配設されている。この二次転写ローラ17は中間転写ベルト15の外周面を押圧しており、二次転写ローラ17と中間転写ベルト15とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。
画像形成装置本体2内には、上記給紙装置3から供給された用紙を二次転写ニップを通って機外に設けた排紙トレイ18へ案内するための搬送経路Rが配設されている。搬送経路Rにおいて、二次転写ローラ17の位置よりも用紙搬送方向上流側にはレジストローラ19が配設されている。また、二次転写ローラ17の位置よりも用紙搬送方向下流側には、定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20の用紙搬送方向の下流側には、一対の排紙ローラ21が配設してある。定着装置20は、内部に加熱源を有する加熱ローラ20aと、その加熱ローラ20aを加圧する加圧ローラ20bを有する。加熱ローラ20aと加圧ローラ20bは互いに圧接しており、その圧接部において定着ニップを形成している。
以下、図2を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
各プロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkの感光体5が図の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ6によって各感光体5の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置9から帯電された各感光体5の表面にレーザ光が照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として可視像化される。
中間転写ベルト15を張架するローラの1つが回転駆動し、中間転写ベルト15を図の矢印の方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ16に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ16と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各感光体5に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト15上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト15はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。また、転写後の各感光体5の表面には、中間転写ベルト15に転写しきれなかったトナーが残留している。この感光体5上に残留したトナーは、クリーニングブレード8によって除去される。
また、図1に示す給紙装置3から用紙が搬出される。搬出された用紙は、レジストローラ19によってタイミングを計られて、二次転写ローラ17と中間転写ベルト15との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ17に、中間転写ベルト15上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、二次転写ニップに転写電界が形成される。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト15上のトナー画像が用紙上に一括して転写される。
トナー画像が転写された用紙は定着装置20へと搬送される。定着装置20内で、用紙は加熱ローラ20aと加圧ローラ20bとの間に挟まれて加熱・加圧され、トナー画像が用紙上に定着される。その後、用紙は一対の排出ローラ21によって排紙トレイ18に排出される。
以上の説明は、用紙にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット4Y,4C,4M,4Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、図3〜図7に基づき、参考例に係る給紙装置の構成について説明する。
図3は、給紙装置の全体の概略構成図である。また、図4、図5、図6は、前記給紙装置の内部構造を示す斜視図、図7は後端規制部材の斜視図である。
図3に示す給紙装置3は、複数枚の用紙Pを積載可能な積載部としての給紙トレイ30と、用紙Pを搬送する搬送手段としての吸着ベルト41等を有する吸着ベルトユニット40を備えている。なお、上記用紙Pには、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、後述するタブ紙等を含む。また、本発明に係る給紙装置(記録媒体供給装置)は、用紙以外のシート状の記録媒体として、OHPシートもしくはOHPフィルム等も供給可能に構成されている。
また、図4に示すように、給紙トレイ30は、底板31と、底板31上に積載された用紙束の搬送方向前端を位置決めするフロントフェンス36と、前記用紙束の幅方向(搬送方向と直交する方向)の両端を位置決めする一対のサイドフェンス32と、前記用紙束の搬送方向後端を位置決めするエンドフェンス33とを有している。
図3において、吸着ベルト41は、給紙トレイ30に積載された用紙Pの上方に配設されている。吸着ベルト41には複数の吸引口が設けてあり、各吸引口から吸引されるエアによって吸着ベルト41の下面に用紙を吸着するようになっている。また、吸着ベルト41は複数のローラによって張架されており、それらローラの1つが回転駆動することにより吸着ベルト41は図の矢印の方向へ回転するようになっている。また、吸着ベルト41よりも用紙搬送方向の下流側には、用紙Pを搬送する一対の搬送ローラ50と、搬送される用紙Pを検知する用紙検知センサ60とが順に配設されている。
給紙トレイ30の上方には、給紙トレイ30に積載された用紙束の上面の位置を検知するための上面位置検知装置70が設けてある。上面位置検知装置70は、用紙束の上面に当接すると共に揺動可能に構成されたアクチュエータ71と、アクチュエータ71の揺動を検知する揺動検知センサ72を有する。用紙束から用紙が供給され、用紙束の高さが低くなるのに伴ってアクチュエータ71が揺動するようになっている。そして、アクチュエータ71の揺動量を揺動検知センサ72が検知し、そのときの検知信号に基づいて図示しない押上げ手段が給紙トレイ30の底板31を上昇させることにより、用紙束の最上面から吸着ベルト41までの高さh(距離)が一定になるように制御されている。
給紙トレイ30の用紙搬送方向の前方には、給紙トレイ30に積載された用紙Pにエアを吹きかけるエア噴出し手段としてのブロワ80が設けられている。また、給紙トレイ30のフロントフェンス36の上端部に、最上位置の用紙以外の用紙(最上位置から2枚目以降の用紙)が搬送方向に移動するのを規制する前端規制部材34が設けてある。前端規制部材34は、給紙トレイ30に積載された用紙束の最上位置よりも上方へ突出するように配設されている。
上記ブロワ80は、図5に示すように、用紙を浮上させるためにエアを噴出する浮上用ノズル81と、最上位置の用紙とそれより下の2枚目以降の用紙とを分離させるためにエアを噴出する分離用ノズル82とを有している。分離用ノズル82は用紙幅方向の中央部に対応して配設され、浮上用ノズル81は用紙幅方向の両端部側に対応して配設されている。また、分離用ノズル82に対向した位置に前端規制部材34が配設されている。
また、図3に示すように、エンドフェンス33には後端規制部材35が設けてある。本参考例の後端規制部材35は、用紙束の上面に載置される載置部35aと、用紙束の搬送方向後端に当接する規制部35bを有し、載置部35aと規制部35bとはL字状に一体成形されている。また、規制部35bには貫通孔35cが形成されている。なお、用紙束又は用紙の上記「搬送方向後端」を、単に「後端」と呼ぶことがある。
図6は、エンドフェンス33に後端規制部材35が取り付けられた状態を示している。
図6に示すように、後端規制部材35は、積載された用紙Pの幅方向Zに渡って長手状に形成されている。本参考例では、後端規制部材35は用紙の後端幅のほぼ全域に対応して設けられているが、使用する用紙の形状などに応じて後端規制部材35の配設領域は適宜設定可能である。
図7は、上記後端規制部材35を斜め上から見た斜視図である。
図7に示すように、後端規制部材35の幅方向Xに渡って、貫通孔35cが複数配設されている。なお、ここでいう「後端規制部材35の幅方向X」は、図6に示す用紙Pの幅方向Zに対応する方向である。また、後端規制部材35の規制部35bには、取付用の一対のアーム35dが設けてある。図6に示すように、一対のアーム35dをエンドフェンス33の間に嵌め込むことによって、後端規制部材35はエンドフェンス33に取り付けられる。
図8に示すのは、一辺にインデックス用のタブTが設けられたタブ紙である。また、図8において、符号Yは、タブ紙のタブTを図16に示すようにエンドフェンス側に向けて配設した場合の搬送方向を示し、符号Zはタブ紙をそのように配設した場合の幅方向を示す。本参考例では、用紙の後端幅のほぼ全域に対応して後端規制部材35が設けられているため(図6参照)、タブTが幅方向Zのどの位置に配設されていても、タブTを後端規制部材35に当接させて位置決めすることが可能である。また、図7に示す貫通孔35cの幅W1は、図8に示すタブTの先端の幅W2よりも小さく設定されている。これにより、タブが貫通孔35c内に侵入して搬送方向後方に移動しないようにすることができ、タブ紙の後端を確実に位置決めすることができる。
以下、給紙装置の給紙動作について説明する。
画像形成装置本体から給紙指令が発せられると、図9に示すように、ブロワ80から積載された用紙束の上部前部側にエアが吹き付けられる。また、同時に吸着ベルト41のエア吸引が開始される。これにより、積載された用紙束の最上位置にある1枚目の用紙P1が、吸着ベルト41の高さhまで浮上し、吸着ベルト41の下面に吸着される。
上記ブロワ80から吹き付けられるエアには、図5に示す浮上用ノズル81から噴射されるエアと分離用ノズル82から噴射されるエアとがある。詳しくは、まず、浮上用ノズル81から用紙の両端部側にエアが噴射され、そのエアによって用紙束の上層に位置する複数の用紙が互いに分離されつつ浮上する。この状態で、吸着ベルト41による吸引を開始することにより、最上位置の1枚目の用紙P1が上昇して吸着ベルト41に吸着される。次に、分離用ノズル82から用紙の中央部にエアが噴射され、そのエアによって2枚目以降の用紙は下方に押し下げられる。これにより、1枚目の用紙P1と2枚目の用紙P2とが完全に分離される。
そして、1枚目の用紙P1を吸着ベルト41に吸着した状態で、図10に示すように、吸着ベルト41と搬送ローラ50との回転を開始し1枚目の用紙P1が搬送される。その後、図11に示すように、1枚目の用紙P1が用紙検知センサ60に到達して検知されたら、吸着ベルト41の回転を停止する。なお、搬送ローラ50は、吸着ベルト41が停止した状態で用紙P1の搬送を継続する。そして、図12に示すように、1枚目の用紙P1が吸着ベルト41の吸引領域を通過した直後、2枚目の用紙P2がブロワ80から吹き付けられるエアによって浮上し吸着ベルト41に吸着される。その後、予め設定された給紙間隔に応じて、吸着ベルト41の回転を再開し、2枚目の用紙P2を搬送する。以降、同様の給紙動作を繰り返し行うことによって用紙が画像形成装置本体へ順次供給される。
また、図9〜図12に示す状態では、積載された用紙束の上部に後端規制部材35の規制部35bを当接させているので、用紙は規制部35bによって位置決めされている。これにより、ブロワ80から噴き出されたエアによって最上位置の用紙が後退するのを阻止することができ、重送の発生を防止することが可能である。
また、本参考例では、規制部35bに貫通孔35cを形成しているので、ブロワ80から用紙束に吹き付けられたエアは、用紙の後端から貫通孔35cを通って後方(図9〜図12の矢印Bの方向)に排出される。これにより、用紙間にエアが過剰に滞留するのを防止することができる。このように、本参考例によれば、用紙間でエアが過剰に滞留することがないので、滞留するエアによって用紙が束状のまま押し上げられることがなく、結果として重送の発生を防止することができる。
なお、貫通孔35cを1つだけ形成した場合も、その貫通孔35cからエアを排出することは可能である。ただし、この場合は、貫通孔35cを複数形成した場合に比べてエア排出量が少なくなり、効果的にエアを排出できないことも考えられる。また、貫通孔35cを大きくすれば、複数の貫通孔35cに相当するエア排出量が確保できるが、この場合は、タブ紙のタブが貫通孔35c内に侵入して位置決めできない虞がある。従って、用紙の位置決めと十分なエア排出量を確保するために、貫通孔35cを複数配設した方が望ましい。
図13は、本発明の実施形態に係る給紙装置の構成を示す図である。
図13に示す実施形態は、図3に示す参考例と比べて後端規制部材35の構成が異なる。その他の構成については、上記参考例と同様である。具体的には、図13に示すように、後端規制部材35は、用紙束の上面に載置される載置部35aと、用紙束の後端に当接する規制部35bとを有しているが、規制部35bの用紙の後端に対向する面35fに凸部35eを設けている。
図14は、図13に示す後端規制部材35を下方から見た斜視図である。
図14に示すように、上記凸部35eは、(用紙の幅方向に対応する)後端規制部材35の幅方向Xに渡って複数配設してある。本実施形態において、凸部35eは、用紙の後端幅のほぼ全域に対応して配設されている。ただし、使用する用紙の形状などに応じて凸部35eの配設領域は適宜設定可能である。また、本実施形態では、各凸部35eは、上下方向に延伸して配設されているが、水平方向や、上下方向又は水平方向に対して斜めの方向に延伸して配設されていてもよい。また、用紙の後端に対向する面35fに複数の溝を形成し、各溝の間に形成された部分を上記凸部35eとしてもよい。また、図14に示すように、後端規制部材35の規制部35bには上記参考例と同様の一対のアーム35dが設けてあり、後端規制部材35はアーム35dを介してエンドフェンス33に取り付けられるようになっている。
実施形態に係る給紙装置において給紙動作を行う場合、図13に示すように、積載された用紙Pの後端に、後端規制部材35に設けた複数の凸部35eを当接させて位置決めする。また、本実施形態では、用紙の後端幅のほぼ全域に渡って凸部35eが配設されているため、タブ紙のタブをエンドフェンス側に向けて配設した場合にタブが幅方向のどの位置に配設されていても、タブを凸部35eに当接させて位置決めすることが可能である。このように、用紙の後端に凸部35eを当接させて用紙を位置決めすることにより、ブロワ80から噴き出されたエアによって最上位置の用紙が後退するのを阻止することができ、重送の発生を防止することが可能である。
また、用紙束の後端に凸部35eが当接することにより、用紙束の後端とそれに対向する規制部35bの面35fとの間に隙間が形成される。これにより、ブロワ80から用紙束に吹き付けられたエアを、用紙の後端から前記隙間を通して下方(図13の矢印Cの方向)に排出することができ、用紙間にエアが過剰に滞留するのを防止することができる。このように、実施形態においても、用紙間でエアが過剰に滞留することがないので、滞留するエアによって用紙が束状のまま押し上げられることがなく、結果として重送の発生を防ぐことが可能である。
なお、凸部35eを1つだけ設けた場合も、その凸部35eを用紙の後端に当接させることにより、用紙束の後端とそれに対向する規制部35bの面35fとの間に隙間を形成することができるので、その隙間からエアを排出することが可能である。ただし、凸部35eを1つだけ設けた場合は、互いに異なる位置に配設されたタブに対して凸部35eを当接させることができない虞もある。従って、用紙の後端に凸部35eを確実に当接させて用紙の位置決めを確保するために、凸部35eを複数配設した方が望ましい。
また、図14に示す複数の凸部35eの相互間の間隔W3は、図8に示すタブTの先端の幅W2よりも小さく設定されている。これにより、タブが凸部35e同士の間に侵入して搬送方向後方に移動しないようにすることができ、タブ紙の後端を確実に位置決めすることが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。ま、凸部35eを設けた規制部35bを、エンドフェンス33と一体的に構成してもよい。
た、本発明に係る給紙装置(記録媒体供給装置)は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、その他の複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に設けることもできる。
1 画像形成装置
3 給紙装置(記録媒体供給装置)
30 給紙トレイ(積載部)
35 後端規制部材
35c 貫通孔
35e 凸部
41 吸着ベルト(搬送手段)
80 ブロワ(エア噴出し手段)
P 用紙(記録媒体)
T タブ
W1 貫通孔の幅
W2 タブの先端の幅
W3 凸部相互間の間隔
X 後端規制部材の幅方向
Y 搬送方向
Z 用紙の幅方向
特許第4003073号公報 特開平7−101575号公報 特許第3773724号公報

Claims (2)

  1. 複数枚のシート状の記録媒体を積載可能な底板と、前記底板に積載された記録媒体にエアを吹き付けて記録媒体を互いに分離させるためのエア噴出し手段と、前記エア噴出し手段によって分離された記録媒体を1枚ずつ搬送する搬送手段と、前記底板を上昇させる押し上げ手段と、前記底板の上昇に追随することなく前記底板に積載された記録媒体の搬送方向後端を位置決めするエンドフェンスとを備えた記録媒体供給装置において、
    前記底板に積載された記録媒体の幅方向に渡って形成されると共に、記録媒体の搬送方向後端に当接する後端規制部材を、前記エンドフェンスの上部に上下動しないように設け、
    前記後端規制部材は、前記底板に積載された記録媒体の上面に載置される載置部と、当該載置部の下面に設けられると共に前記積載された記録媒体の搬送方向後端に当接する規制部とを有し、
    前記規制部の前記記録媒体の搬送方向後端に対向する面に複数の凸部を設け、
    前記複数の凸部相互間の間隔を、一辺にタブが設けられた記録媒体の当該タブの先端の幅よりも小さく設定し、
    前記凸部が記録媒体の搬送方向後端に当接することにより形成される前記規制部と記録媒体の搬送方向後端との間の隙間を通して、前記エア噴出し手段から吹き付けられたエアを下方に排出するように構成したことを特徴とする記録媒体供給装置。
  2. 請求項1に記載の記録媒体供給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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