JP2006264833A - 記録材判別装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な種類の記録材を精度良く自動判別するとともに、適切な条件において画像形成を行うことができる記録材判別装置を提供すること。
【解決手段】記録材に第1の波長を有する光を照射する第1の光照射手段と、記録材に対して第2の波長を有する光を照射する第2の光照射手段と、第1並びに第2の光照射手段による光照射領域内を映像として読み取る光量検出手段とを備え、前記光量検出手段は、第1の光照射手段による記録材からの反射光によって記録材の表面特性を検出し、第2の光照射手段による記録材からの透過光によって記録材の透過特性を検出し、表面特性に係る第1の検出結果と前記透過特性に係る第2の検出結果によって記録材の性質を判別する記録材判別装置において、第2の光照射手段と前記記録材との光路間に、第1の波長を有する光を吸収し、第2の波長を有する光を拡散透過させる特性を有する部材を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録材判別装置及び画像形成装置に関し、より詳細には、記録材の表面からの反射光及び記録材の透過光量を検出してその種類を判別する記録材判別装置及び画像形成装置に関する。
複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置は、潜像を担持する潜像担持体と、前記潜像担持体を露光走査して潜像を形成する露光手段と、前記潜像担持体に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像として可視化する現像装置と、所定方向に搬送される記録材に前記現像装置による前記現像剤像を転写する転写手段と、前記転写手段によって上記現像剤像の転写を受けた上記記録材を所定の定着処理条件にて加熱及び加圧することにより上記現像剤像を上記記録材に定着させる定着装置を備えている。
従来、斯かる画像形成装置においては、例えば、画像形成装置本体に設けられた操作パネル等に記録材たる記録材のサイズや種類(以下、「紙種」とも言う)がユーザによって設定され、その設定に応じて現像条件、転写条件或は定着処理条件(例えば、定着温度や定着装置を通過する記録材の搬送速度)又は画像処理を変える制御を行う。又は、ホストコンピュータからユーザが印刷時に紙種を設定することにより、画像形成装置は指定された紙種に応じて、現像条件、転写条件或は定着処理条件又は画像処理を変える制御を行う。
別の手段としては、画像形成装置内部に反射光により記録材を判別するセンサを用いて、記録材の種類によって現像条件、転写条件或は定着処理条件又は画像処理を可変制御する。
更に、前記記録材を判別するセンサに対向する位置に発光源を設け、透過光を検出することにより、透過光による記録材の判別を行う装置が提案されている。
このような自動的に記録材の種類を検出する技術には、例えば、記録材の表面画像をCCDセンサによって撮像し、この情報をフラクタル次元情報に変換して記録材の表面平滑度を検出する方式、記録材の表面画像をCCDセンサ或はCCMOSセンサによって撮像しその光の大小関係から記録材の粗度を検出し表面平滑度から紙種を判別する方法等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
更に、前記記録材を判別するセンサに対向する位置に発光源を設け、透過光を検出することにより、透過光による記録紙の厚さを判別する装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−182518号公報 特開2001−139189号公報
しかしながら、上記従来の記録材判別装置及び画像形成装置では、次のような課題がある。
近年では記録材の種類が多様になっているにも拘らず、印字品質に対する要求はより高くなっており、多種多様な記録材を正確に判別することが要求されている。しかし、予め準備されている設定モードだけでは全紙種を判別することができなくなってきており、その結果定着処理条件の設定が最適化されない場合があり、所望の定着性を得られないといった課題があった。
上記課題において従来の方式では、記録材の表面平滑度よる記録材の種類を判別する方法と、受光部に対し記録材を挟んで対向する位置に照射光源を設け、透過光を用いて記録材の材厚を判別する方法を組み合わせ、記録紙を判別する記録材判別装置がある。
前記記録材判別装置においては、記録材を透過させる光源の発光分布の偏りによる光量むらを少なくする必要があり、このため光源と記録材の間に拡散板を配置し光源のむらを除去する等の手段が講じられている。
しかし、記録材のすぐ背面に拡散板を配置すると、表面性検出時に表面性検出用の発光素子によって拡散板が照射され、拡散板による拡散反射光の影響を受けて表面性検出が測定誤差を持つ。特に、OHTのように透過性の高い記録材の場合、拡散板の反射光量によって普通紙に判別される可能性がある。
従って、拡散板の位置は、光源からの投光が拡散板に当たらないことが必要であり、表面性検出を行う記録材の裏面で且つ記録材裏面から記録材表面性検出に影響のない距離以上離れた位置に構成される必要があった。
このため、記録材判別装置を画像形成装置内に配置する際の設置自由度に限りがあり、装置の小型化に対して問題があった。又、照射光源が映像読取手段から離れた位置に構成されても十分な光量を得るため、高輝度の照射光源を用意する必要があり、装置の低コスト化に対しても問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、様々な種類の記録材を精度良く自動判別するとともに、適切な条件において画像形成を行うことができる記録材判別装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、記録材に第1の波長を有する光を照射する第1の光照射手段と、記録材に対して第1の光照射手段の反対側となる位置に第2の波長を有する光を照射する第2の光照射手段と、第1並びに第2の光照射手段による光照射領域内を映像として読み取る複数の受光素子から成る光量検出手段とを備え、
前記光量検出手段は、第1の光照射手段による記録材からの反射光によって記録材の表面特性を検出し、第2の光照射手段による記録材からの透過光によって記録材の透過特性を検出し、前記表面特性に係る第1の検出結果と前記透過特性に係る第2の検出結果によって記録材の性質を判別する記録材判別装置において、
第2の光照射手段と前記記録材との光路間に、第1の波長を有する光を吸収し、第2の波長を有する光を拡散透過させる特性を有する部材を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、記録材に第1の波長を有する光を照射する第1の光照射手段と、記録材に対して第1の光照射手段の反対側となる位置に第2の波長を有する光を照射する第2の光照射手段と、第1並びに第2の光照射手段による光照射領域内を映像として読み取る複数の受光素子から成る光量検出手段とを備え、
前記光量検出手段は、第1の光照射手段による記録材からの反射光によって記録材の表面特性を検出し、第2の光照射手段による記録材からの透過光によって記録材の透過特性を検出し、前記表面特性に係る第1の検出結果と前記透過特性に係る第2の検出結果によって記録材の性質を判別する記録材判別装置において、
第2の光照射手段と前記記録材との光路間に、第1の波長を有する光を正反射し、第2の波長を有する光を拡散透過させる特性を有する部材を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記第2の光照射手段と前記記録材との光路間に設置される部材は、記録材に対して必要最小限の空間距離を有するのみの近接した位置に構成されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、前記潜像担持体を露光走査して潜像を形成する露光手段と、前記潜像担持体に現像剤を付与することにより前記潜像を現像剤像として可視化する現像手段と、所定方向に搬送される記録材に前記現像手段による前記現像剤像を転写する転写手段と、前記転写手段によって前記現像剤像を転写された前記記録材を所定の定着処理条件において加熱及び加圧することにより前記現像剤像を記録材に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
請求項1〜3の何れかに記載の記録材判別装置を備え、前記記録材判別装置により判別された記録材の種類に対応して、画像処理手段、前記露光手段、前記現像手段、前記転写手段、前記定着手段における処理、出力、速度等の印字条件を可変制御することを特徴とする。
本発明によれば、透過型判定手段に用いる照射光源が高輝度のものでなくとも十分な光量を得ることが可能となり、記録材判別装置及び前記記録材判別装置を備えた画像形成装置を小型且つ安価に実現することができる。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明による記録材判別装置及び画像形成装置並びにその方法を説明する。
(画像形成装置)
本発明の記録材判別装置及びその方法は、図1に示すような一般的な画像形成装置で用いられる。
図1において、画像形成装置101は、用紙カセット102、給紙ローラ103、転写ベルト駆動ローラ104、転写ベルト105、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各感光ドラム106〜109、各色用の転写ローラ110〜113、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各カートリッジ114〜117、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各光学ユニット118〜121及び定着ユニット122を備えている。
画像形成装置101は、一般に電子写真プロセスを用い記録材上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を重ねて転写し、定着ローラを含む定着ユニット122によって転写されたトナー画像を温度制御することにより熱定着させる。
又、各色の光学ユニット118〜121は、各感光ドラム106〜109の表面をレーザビームによって露光走査して潜像を形成するよう構成され、これら一連の画像形成動作は搬送される記録材上の予め決まった位置から画像が転写されるよう同期が取られている。
更に、画像形成装置101は、記録材としての記録紙を給紙、搬送する給紙モータを備え、給紙された記録紙は、転写ベルト、定着ローラへと搬送されながらその表面上に所望の像を形成する。
画像読み取りセンサ123は、記録紙が転写ベルトまで搬送される前に配置され、搬送されてきた記録材の表面に光を照射させて、その反射光を集光し結像させて、記録材表面の特定エリアの画像を読み出す。
次に、図2を用いて本発明の記録材判別装置及びその方法を用いる画像形成装置の一実施形態の制御CPUの動作について説明する。
図2は制御CPU210が制御する各ユニットの構成を示す図である。図2において、CPU210は、CMOSセンサ211、並びに各色用の光学ユニットに含まれるポリゴンミラー、モータ及びレーザ212〜215に接続され、感光ドラム面上にレーザを走査し、所望の潜像を描くための光学ユニットの制御を行う。
同様に、記録材を搬送するための給紙モータ216、記録材を給紙するための給紙ローラの駆動開始に使用する給紙ソレノイド217、記録材が所定位置にセットされているか否かを検知する紙有無センサ218、電子写真プロセスに必要な1次帯電、現像、1次転写、2次転写バイアスを制御する高圧電源219、感光ドラム及び転写ローラを駆動するドラム駆動モータ220、転写ベルト及び定着ユニットのローラを駆動するためのベルト駆動モータ221、定着ユニット及び低圧電源ユニット122を制御する。
更に、制御CPU210によってサーミスタ(図示せず)により温度をモニタし、定着温度を一定に保つ制御がなされる。
又、制御CPU210は、バス等(図示せず)によりメモリ223に接続されており、メモリ223には、以上の制御及び本明細書に記載される各実施形態において制御CPU210が行う処理の全て又は一部を実行するためのプログラム及びデータが格納される。即ち、制御CPU210は、メモリ223に格納されたプログラム及びデータを用いて本発明の各実施形態の動作を実行する。
ASIC223は、制御CPU210の指示に基づき、CMOSセンサ211及び光学ユニット212〜215内部のモータ速度制御、給紙モータの速度制御を行う。モータの速度制御は、モータ(図示せず)からのタック信号を検出して、タック信号の間隔が所定の時間となるようモータに対して加速又は減速信号を出力して速度制御を行う。このため、制御回路はASIC223のハードウエアによる回路で構成した方が、CPU210の制御負荷低減が図れるメリットがある。
制御CPU210は、ホストコンピュータ(図示せず)からの指示のプリントコマンドを受信すると、紙有無センサ218によって記録材の有無を判断し、紙有りの場合は、給紙モータ216、ドラム駆動モータ220、ベルト駆動モータ221を駆動するとともに、給紙ソレノイド217を駆動して記録材を所定位置まで搬送する。
記録材がCMOSセンサ211の位置まで搬送されると、制御CPU210は、ASIC223に対してCMOSセンサ211撮像指示を行い、CMOSセンサ211は、記録材の表面画像を撮像する。このとき、ASICC223は、Sl_select をアクティブとした後、所定のタイミング、所定パルスのSYSLKを出力させて、CMOSセンサ211からSl_outを経由して出力される撮像データを取り込む。
一方、CMOSセンサ211のゲイン設定は、予め制御CPU210が取り決めた値をASIC223内部のレジスタにセットすることによって、ASIC223がSl_select をアクティブとした後、所定のタイミング、所定パルスのSYSCLKを出力させて、CMOSセンサ211に対し、Sl_in を経由してゲインを設定する。
ASIC223は、以下に説明する本発明の記録材判別装置及びその方法を実現するための第1の演算部及び第2の演算部に基づく回路を備え、それぞれの演算結果は、ASIC223内部のレジスタに格納される。そして、CPU210は、ASIC223内部のレジスタを読み込み、給紙された記録材の種類を判別し、その結果に応じて高圧電源219の現像バイアス条件を変更するよう制御する。
例えば、記録材の表面繊維が粗い、いわゆるラフ紙の場合は、普通紙よりも現像バイアスを下げ、記録材の表面に付着するトナー量を抑えてトナーの飛び散りを防止する制御を行う。これは、特にラフ紙の場合、記録材の表面に付着するトナー量が多いために、紙繊維によるトナーが飛び散って画質が悪化する問題を解消するためである。
又、CPU210は、給紙された記録材の種類を判別し、その結果に応じて定着ユニット222の温度条件を変更するよう制御する。例えば、前記ラフ紙の場合は表面繊維が粗いことからトナーの融着性が悪く、定着温度等を変えて適正化を図る場合がある。又、OHTの場合、記録材の表面に付着するトナーの定着性が悪いとOHTの透過性が悪化するといった問題に対して効果がある。
更に、CPU210は、給紙された記録材の種類を判別し、その結果に応じて記録材の搬送速度を変更するように制御する。搬送速度の制御は、速度を実際に制御しているASIC223の速度制御レジスタ値をCPU210によって設定し直すことによって実現する。坪量が異なる記録材に対し定着温度条件を変え、例えば、比較的厚みのある記録材では、熱容量が大きいので定着温度を高めに制御し、一方、比較的厚みが少ない、つまり熱容量が小さい記録材は、定着温度を低めにして定着する。又は、記録材の坪量によって記録材搬送速度を変えて制御することもできる。
又、OHT或はグロス紙等の場合において、これらを判別して記録材の表面に付着するトナーの定着性を上げ、グロスを高めて画質の向上を図ることもできる。
このように本実施形態では、CMOSエリアセンサによって撮像した記録材の表面画像から、ASICによるハード回路によって、第1の演算及び第2の演算を行い、その結果からCPUは、高圧電源の現像条件、或は定着ユニットの制御温度条件、或は記録材の搬送速度を変更するように制御することができる。
次に、本発明の一実施形態による記録材判別装置について説明する。
図3は、記録材の表面平滑性、反射光量及び透過光量検出を行うための概略構成を示す模式図で、本発明を最も良く表す図である。
映像読取センサ123は、図3に示すように、第1の照射手段である反射用LED301、記録材304に対して反対側に設置された透過光量検出用の第2の照射手段である透過用LED302、第2の光照射手段と前記記録材との光路間に拡散性を有する部材(「拡散板」と呼ぶ)305、読取手段であるCMOSエリアセンサ211及結像レンズ303を備える。ここで、センサ211はCCDセンサとすることもできる。
反射用LED301を光源とする光は、記録材304の表面に向けて照射される。本実施形態では光源をLEDとしたが、例えばキセノン管やハロゲンランプ等を用いることもできる。記録材304からの反射光は、レンズ303を介し集光されてCMOSエリアセンサ211に結像する。これによって記録材304の表面の映像を読み取ることができる。
本実施形態では、LED301は、LED光が記録材304表面に対し、図3に示すように所定の角度をもって斜めより光を照射させるよう配置されている。
(記録材の種類の判別)
図4は、映像読取センサ123のCMOSエリアセンサ211によって読み取られる記録材304の表面のアナログ画像とCMOSエリアセンサ211からの出力を8×8ピクセルにディジタル処理したディジタル画像との対比を示す図である。ここで、ディジタル処理はCMOSエリアセンサ211からのアナログ出力をA/D変換によって8ビットのピクセルデータに変換することによって行われる。
図4において、40の記録材Aは表面の紙の繊維が比較的がさついている所謂ラフ紙、41の記録材Bは一般に使用される所謂普通紙、42の記録材Cは紙の繊維の圧縮が十分になされているグロス紙であり、それぞれの表面拡大映像である。CMOSセンサ211に読み込まれたこれらの映像40〜42が、ディジタル処理され図4に示す映像43〜45となる。このように、記録材の種類によって表面の映像は異なる。これは、主に紙の表面における繊維の状態が異なるために起こる現象である。
又、このとき、一般にそれぞれの画素に入力された光の合計若しくは平均値から記録材の反射光量を算出する。実施例によっては、1受光画素の結果のみを用いることもできる。
上述のように、CMOSエリアセンサ211で記録材表面を読み込んだ結果の映像をディジタル処理した像により、記録材の紙繊維の表面状態を識別することができ、これに加え反射光量によって記録材の判別が可能となる。
上記記録材表面の識別は、複数箇所の映像を読み込み、各映像で最大濃度となる画素の濃度Dmaxと最低濃度となる画素の濃度Dminを検出し、複数箇所で得られた値を平均処理する。記録材ごとに平均処理されたDmaxとDminとによって、その記録材の属性である材質(平滑度)を判定することができる。
即ち、記録材Aのように表面の紙繊維がガサついている場合には、繊維の影が多く発生する。その結果、明るい個所と暗い個所の差が大きく出るため、Dmax−Dminは大きくなる。一方、記録材Cのように繊維が十分圧縮され平滑度の高い記録材の表面の映像は、繊維の影が少なく、Dmax−Dminは小さくなる。この比較によって、記録材の材質を判定する。
同様に、図4において、映像46は、薄紙である記録紙Dの透過用LED302により記録材を透過してきた光の光照射領域における表面拡大映像であり、映像47は、一般的に使用される所謂普通紙である記録紙Eの透過用LED302による光照射領域の表面拡大映像であり、映像48は、厚紙である記録紙Fの透過用LED302による光照射領域の表面拡大映像である。CMOSセンサ211に読み込まれたこれらの映像46〜48が、ディジタル処理され図4の映像49〜51となる。
このように、記録紙の種類によって、透過光量及びその映像は異なってくる。これは、主に紙の表面における繊維の状態及び紙の繊維の圧縮状態が異なるために起こる現象である。
次に、記録材304の透過率測定方法について説明する。
第2の照射手段である透過用LED302を光源とする光は、記録材304に向けて映像読取センサ123の反対側から、記録材上の映像読取センサ123の読取エリアに入射するように照射される。
図5は、透過用LED302を用いて、映像読取センサ123のCMOSエリアセンサ211によって読み取られる記録材304の表面を、CMOSエリアセンサ211からの出力を8×8ピクセルにディジタル処理して示した図である。
記録材304の透過光は、レンズ303を介し集光されてCMOSエリアセンサ211に入射する。このとき、通常は、センサのエリア全体、若しくは所定の範囲において各画素に入力した光量の合計値若しくは平均値を透過光量とするが、1受光画素の結果のみを用いることもできる。
図6は、記録材の坪量と透過光の関係を示す図である。
例えば、厚紙のように坪量の多い記録材は透過光量が少ない、一方薄紙のような坪量の低い記録材は透過光量が多い。この特性によって、記録材の属性の1つである材厚を透過光量によって判定し、記録材の種類を判別する情報の1つとする。
以上の動作を行うためのCMOSエリアセンサ211の制御回路を図7を用いて説明する。
図7は、CMOSエリアセンサ211の制御回路を示すブロック図である。図7において、判断部であるCPU210は、制御回路702、CMOSエリアセンサ211、インターフェース制御回路704、演算回路705、記録材表面の凹凸量演算結果が格納されるレジスタA706、記録材表面の凹凸エッジ量演算結果が格納されるレジスタB707及び制御レジスタ708を備える。
次に、動作について説明する。
CPU210は制御レジスタ708に対して、CMOSエリアセンサ211の動作指示を与えると、CMOSエリアセンサ211によって記録材表面画像の撮像が開始される。つまり、CMOSエリアセンサ211に電荷の蓄積が開始される。インターフェース回路704から、Sl_select によってCMOSエリアセンサ211を選択し、所定のタイミングにてSYSCLKを生成すると、CMOSエリアセンサ211からSl_out信号を経由して、撮像されたディジタル画像データが送信される。
インターフェース回路704を経由して受信した撮像データは、制御回路702にて後述する第1の演算方法に基づき演算され、その結果が記録材表面の凹凸量演算結果としてレジスタA706に格納される。
一方、インターフェース回路704を経由して受信した撮像データから制御回路702によって、後述する第2の演算方法に基づき演算された結果は、記録材表面の凹凸エッジ量演算結果としてレジスタB707に格納される。CPU210は、上記2つのレジスタの値から、記録材の表面平滑性を判定する。
次に、図8を用いてセンサ回路ブロック図について説明する。
図8はCMOSエリアセンサの回路ブロック図を示す図である。
図8において、CMOSエリアセンサ211は、CMOSセンサ部分801を含み、例えば8×8画素分のセンサがエリア状に配置される。CMOSエリアセンサ211は、更に垂直方向シフトレジスタ802及び803、出力バッファ804、水平方向シフトレジスタ805、システムクロック806及びタイミングジェネレータ807を含む。
次に、動作について説明する。
Sl_select 信号813をアクディブとすると、CMOSセンサ部801は受光した光に基づく電荷の蓄積を開始する。次に、システムクロック806を与えると、タイミングジェネレータ807によって、垂直方向シフトレジスタ802及び803は読み出す画素の列を順次選択され、出力バッファ804にデータを順次格納される。
出力バッファ804に格納されたデータは、水平方向シフトレジスタ805によって、A/Dコンバータ808ヘと転送される。A/Dコンバータ808でディジタル変換された画素データは、出力インターフェース回路809によって所定のタイミングで制御され、Sl_select 信号803がアクティブの期間、Sl_out 信号810に出力される。
一方、制御回路811によって、Sl_in 信号812よりA/D変換ゲインを変更するよう制御することができる。例えば、撮像した画像のコントラストが得られない場合は、CPUは、ゲインを変更して常に最良なコントラストで撮像することができる。
このように、第1の照射手段である反射用LED301と、第2の照射手段である透過用LED302との2つの照射手段を用いることによって、様々な記録材の表面状態、反射率及び透過率を検出することができ記録材の種類の判別が可能となる。
このような複数の受光素子で光量測定を行う構成において、透過光量を精度良く判別するために、光量をむらの少ない均質な照射となる構成にしなければならない。本発明ではこのような照射光量を得るために拡散板を、透過光光源と受光素子の中間位置に備え、透過光光源の発光むらを低減している。均一な光量を得られれば複数の受光素子において、ダイナミックレンジの広い受光感度設定も可能となり測定誤差が減る上に演算誤差も少なくなるためである。
更に、拡散板の材質及び位置並びに照射光の波長について説明する。
本実施の形態では、拡散板の反射、吸収及び透過特性が照射される光の波長への依存性を示す材質で拡散板を構成する。一般に、表面性検出時に表面性検出用の発光素子によって拡散板へ光が照射されると、拡散板による反射光の影響を受けて表面性検出が測定誤差を持ってしまう。
しかし、表面性検出用の照射光の波長を図10中のAとし、透過光光源からの照射光の波長を同図中Bとし、拡散板の記録剤側表層を、図10に示す透過・吸収及び反射スペクトルを持つ材質で構成し、拡散板の透過用LED側を、拡散性を有する材質で構成することで、図9に示すように、記録材を透過した照射光は拡散板で吸収されるため、表面性検出時に拡散板による拡散反射光の影響を受けず、精度良く表面性検出を行うことができる。
又、従来は上記理由により拡散板の位置を、表面性検出を行う記録材の裏面で且つ記録材裏面から記録材表面性検出に影響のない距離以上離れた位置に構成する必要があったが、本実施の形態においては、上記材質の拡散板を用いることにより、画像形成装置の構成上許す限り記録材に近接した位置に拡散板を配置することができ、記録材判別装置及び画像形成装置を小型化することが可能となる。これは即ち、透過光光源と撮像素子とをより近接して配置できることを示し、そのため透過光光源に求められる発光量が少なくて済み、低コストの部品を用いることが可能となる。
<実施の形態2>
実施の形態2において、透過光検出部の構成以外の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため詳細な説明は省略する。本実施の形態において、拡散板の反射及び透過特性が照射される光の波長への依存性を示す材質を用いて拡散板を構成する。一般に、表面性検出時に表面性検出用の発光素子によって拡散板へ光が照射されると、拡散板による反射光の影響を受けて表面性検出が測定誤差を持ってしまう。
しかし、表面性検出用の照射光の波長を図12中のAとし、透過光光源からの照射光の波長を同図中Bとし、拡散板の記録剤側表層を、図12に示す透過及び反射スペクトルを持つ材質で構成し、拡散板の透過用LED側を、拡散性を有する材質で構成することで、図11に示すように、記録材を透過した照射光は拡散板で正反射されるため、表面性検出時に拡散板による拡散反射光の影響を受けず、精度良く表面性検出を行うことができる。
又、従来は上記理由により拡散板の位置を、表面性検出を行う記録材の裏面で且つ記録材裏面から記録材表面性検出に影響のない距離以上離れた位置に構成する必要があった。本実施の形態においては、上記材質の拡散板を用いることにより、画像形成装置の構成上許す限り記録材に近接した位置に拡散板を配置することができ、記録材判別装置及び画像形成装置を小型化することが可能となる。これは即ち、透過光光源と撮像素子とをより近接して配置できることを示し、そのため透過光光源に求められる発光量が少なくて済み、低コストの部品を用いることが可能となる。
本発明の実施の形態1で用いられる画像形成装置を示す概略図である。 本発明の実施の形態1による制御CPUが制御する各ユニットの構成を示す図である。 記録材の表面平滑性及び反射光量及び透過光量検出を行うための概略構成を示す模式図である。 映像読取センサによって読み取られる記録材表面のアナログ画像とアナログ出力を8×8ピクセルにディジタル処理したディジタル画像との対比を示す図である。 透過用LEDを用いて、映像読取センサによって読み取られる記録材の像を8×8ピクセルにデジタル処理して示した図である。 記録材の坪量と透過光の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1によるCMOSエリアセンサの制御回路を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1によるCMOSエリアセンサの回路ブロック図を示す図である。 本発明の実施の形態1による拡散板の作用概略を示す模式図である。 本発明の実施の形態1による拡散板の特性概略例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2による拡散板の作用概略を示す模式図である。 本発明の実施の形態2による拡散板の特性概略例を示す模式図である。
符号の説明
101 画像形成装置
102 用紙カセット
103 給紙ローラ
104 転写ベルト駆動ローラ
105 転写ベルト
106〜109 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各感光ドラム
110〜113 各色用の転写ローラ
114〜117 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各カートリッジ
118〜121 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各光学ユニット
122 定着ユニット
123 画像読取センサ
210 制御CPU
211 CMOSセンサ
212〜215 ポリゴンミラー、モータ及びレーザ
216 給紙モータ
217 給紙ソレノイド
218 紙有無センサ
219 高圧電源
220 ドラム駆動モータ
221 ベルト駆動モータ
222 低圧電源
223 ASIC
224 メモリ
301 反射用LED
302 透過用LED
303 レンズ
304 記録材
305 拡散板
702 制御回路
704 インターフェース制御回路
705 演算回路
706 レジスタA
707 レジスタB
708 制御レジスタ
801 CMOSセンサ部分
802,803 垂直方向シフトレジスタ
804 出力バッファ
805 水平方向シフトレジスタ
806 システムクロック
807 タイミングジェネレータ
808 A/Dコンバータ
809 出力インターフェース回路
810 Sl_out信号
811 制御回路
812 Sl_in 信号
813 Sl_select 信号

Claims (4)

  1. 記録材に第1の波長を有する光を照射する第1の光照射手段と、記録材に対して第1の光照射手段の反対側となる位置に第2の波長を有する光を照射する第2の光照射手段と、第1並びに第2の光照射手段による光照射領域内を映像として読み取る複数の受光素子から成る光量検出手段とを備え、
    前記光量検出手段は、第1の光照射手段による記録材からの反射光によって記録材の表面特性を検出し、第2の光照射手段による記録材からの透過光によって記録材の透過特性を検出し、前記表面特性に係る第1の検出結果と前記透過特性に係る第2の検出結果によって記録材の性質を判別する記録材判別装置において、
    第2の光照射手段と前記記録材との光路間に、第1の波長を有する光を吸収し、第2の波長を有する光を拡散透過させる特性を有する部材を備えることを特徴とする記録材判別装置。
  2. 記録材に第1の波長を有する光を照射する第1の光照射手段と、記録材に対して第1の光照射手段の反対側となる位置に第2の波長を有する光を照射する第2の光照射手段と、第1並びに第2の光照射手段による光照射領域内を映像として読み取る複数の受光素子から成る光量検出手段とを備え、
    前記光量検出手段は、第1の光照射手段による記録材からの反射光によって記録材の表面特性を検出し、第2の光照射手段による記録材からの透過光によって記録材の透過特性を検出し、前記表面特性に係る第1の検出結果と前記透過特性に係る第2の検出結果によって記録材の性質を判別する記録材判別装置において、
    第2の光照射手段と前記記録材との光路間に、第1の波長を有する光を正反射し、第2の波長を有する光を拡散透過させる特性を有する部材を備えることを特徴とする記録材判別装置。
  3. 前記第2の光照射手段と前記記録材との光路間に設置される部材は、記録材に対して必要最小限の空間距離を有するのみの近接した位置に構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の記録材判別装置。
  4. 潜像を担持する潜像担持体と、前記潜像担持体を露光走査して潜像を形成する露光手段と、前記潜像担持体に現像剤を付与することにより前記潜像を現像剤像として可視化する現像手段と、所定方向に搬送される記録材に前記現像手段による前記現像剤像を転写する転写手段と、前記転写手段によって前記現像剤像を転写された前記記録材を所定の定着処理条件において加熱及び加圧することにより前記現像剤像を記録材に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    請求項1〜3の何れかに記載の記録材判別装置を備え、前記記録材判別装置により判別された記録材の種類に対応して、画像処理手段、前記露光手段、前記現像手段、前記転写手段、前記定着手段における処理、出力、速度等の印字条件を可変制御することを特徴とする画像形成装置。
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